JP2001043555A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2001043555A
JP2001043555A JP11215295A JP21529599A JP2001043555A JP 2001043555 A JP2001043555 A JP 2001043555A JP 11215295 A JP11215295 A JP 11215295A JP 21529599 A JP21529599 A JP 21529599A JP 2001043555 A JP2001043555 A JP 2001043555A
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Japan
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light
pickup device
optical pickup
optical
pentaprism
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JP11215295A
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Junichi Kitabayashi
淳一 北林
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CD系とDVD系の両方の規格の光ディスクを
記録・再生できる小型・高性能の光ディスクドライブ装
置用の光ピックアップ装置を実現する。 【解決手段】本発明は、基板厚の異なる2種類の光ディ
スク7,7’を、互いに近接配置された波長の異なる2
つの光源(LDチップ)1a,1bと、1つのコリメー
トレンズ4と、1つの対物レンズ6と、上記光ディスク
からの反射光により各種信号を発生する多分割受光素子
1pとを用いて記録・再生を行う光ピックアップ装置に
おいて、上記2つの光源1a,1bと上記コリメートレ
ンズ4との間の光路中に、波長の異なる2つの光束を反
射あるいは透過する波長分離面2−1と、該波長分離面
2−1を透過した光束を反射して、他方の光束の光軸と
一致させる2つの面2−2,2−3を持つペンタプリズ
ム2を備えた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCD(Compact Dis
c)、DVD(Digital Versatile Disc)、S−DVD
等、使用する波長の異なる複数規格の光ディスクを記録
・再生する光ディスクドライブ装置における光ピックア
ップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの規格にはCD、CD−R、
CD−RW等の従来からのCD系の光ディスクと、DV
D、S−DVD等の高密度化を実現したDVD系の光デ
ィスクがあり、記録・再生に用いる半導体レーザ(L
D)光源の波長は、CD系は780nm、DVD系は6
50nm(または635nm)である。従って、1台の
光ディスクドライブ装置で、CD系とDVD系の光ディ
スクをそれぞれ記録・再生するには波長の異なる2種類
の光源を必要とした。そして近年、この2種類の光源を
1パッケージに封入して、光ピックアップ等の小型化を
目指したものが見られる(例えば、特開平9−1205
68号公報、特開平10−334494号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−12056
8号公報には、データの記録再生を行うために必要なレ
ーザ光の波長が互いに異なる第1及び第2の光記録媒体
面に対してデータの記録再生を行う記録再生装置に用い
られるレーザモジュールが記載されており、このレーザ
モジュールは、2つの半導体レーザ(LD)と受光素
子、ホログラム素子等を一体に集積したものである。そ
して2つのLDからの光束は、プリズムやミラーで反射
して合成されるように構成されている。ところが、レー
ザモジュールのパッケージ等に封入するプリズムやミラ
ーは小さいために加工精度が悪く、反面、LDチップと
比較すると大きいためにパッケージ等の容量が大きくな
ってしまい、温度変動や振動等の環境変動に弱くなると
いう欠点がある。また、ミラーによる反射の時は、2つ
のLDの光軸は完全には一致しない。この結果、対物レ
ンズには傾いた光束が入射することになり、光記録媒体
面上の光スポットにコマ収差が発生して信号が劣化する
という欠点がある。
【0004】特開平10−334494号公報には、デ
ィスク基板の厚みや記録密度等の規格の異なる光ディス
クの記録や再生が可能な光ピックアップが記載されてお
り、この光ピックアップでは、複合プリズムを用いて、
2つのLDからの光束を一致させている。しかし、この
複合プリズムを用いた合成では、ホログラムや波長分離
膜などの各種光学素子をプリズム内に形成する構成のた
め、複合プリズムの構成が複雑で大型化するという欠点
がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、上記従来技術の欠点を解決し、CD系とDVD系の
両方の規格の光ディスクを記録・再生できる小型・高性
能の光ディスクドライブ装置用の光ピックアップ装置を
実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、請求項1に係る発明では、基板厚の異な
る2種類の光ディスクを、互いに近接配置された波長の
異なる2つの光源と、1つのコリメートレンズと、1つ
の対物レンズと、上記光ディスクからの反射光により各
種信号を発生する多分割受光素子とを用いて記録・再生
を行う光ピックアップ装置において、上記2つの光源と
上記コリメートレンズとの間の光路中に、波長の異なる
2つの光束を反射あるいは透過する波長分離面と、該波
長分離面を透過した光束を反射して、他方の光束の光軸
と一致させる2つの面を持つペンタプリズムを備えたこ
とを特徴としている。また、請求項2に係る発明では、
請求項1の構成の光ピックアップ装置において、ペンタ
プリズムに入射する2つの光束の偏光方向が互いに直交
する時、ペンタプリズムの波長分離面を、偏光方向が互
いに直交する2光束を分離する偏光分離面に置き換えた
ことを特徴としている。
【0007】上記目的を達成するための別の手段とし
て、請求項3に係る発明では、基板厚の異なる2種類の
光ディスクを、互いに近接配置された波長の異なる2つ
の光源と、1つのコリメートレンズと、1つの対物レン
ズと、上記光ディスクからの反射光により各種信号を発
生する多分割受光素子とを用いて記録・再生を行う光ピ
ックアップ装置において、上記2つの光源からの光束が
上記コリメートレンズを通過して平行光に変換された後
の光路中に、波長の異なる2つの光束を反射あるいは透
過する波長分離面と、該波長分離面を透過した光束を反
射して、他方の光束の光軸と一致させる2つの面を持つ
ペンタプリズムを備えたことを特徴としている。また、
請求項4に係る発明では、請求項3の構成の光ピックア
ップ装置において、ペンタプリズムに入射する2つの光
束の偏光方向が互いに直交する時、ペンタプリズムの波
長分離面を、偏光方向が互いに直交する2光束を分離す
る偏光分離面に置き換えたことを特徴としている。
【0008】上記目的を達成するためのさらに別の手段
として、請求項5に係る発明では、基板厚の異なる2種
類の光ディスクを、波長の異なる2つの光源と、1つの
コリメートレンズと、1つの対物レンズと、上記光ディ
スクからの反射光により各種信号を発生する多分割受光
素子とを用いて記録・再生を行う光ピックアップ装置に
おいて、上記2つの光源からの光束が上記コリメートレ
ンズを通過して各々平行光と発散光に変換された後の光
路中に、波長の異なる2つの光束を反射あるいは透過す
る波長分離面と、該波長分離面を透過した光束を反射し
て、他方の光束の光軸と一致させる2つの面を持つペン
タプリズムを備え、上記波長分離面を透過する光束は発
散光、上記波長分離面で反射する光束は平行光であるこ
とを特徴としている。請求項6に係る発明では、請求項
5の構成の光ピックアップ装置において、ペンタプリズ
ムに入射する2つの光束の偏光方向が互いに直交する
時、ペンタプリズムの波長分離面を、偏光方向が互いに
直交する2光束を分離する偏光分離面に置き換えたこと
を特徴としている。
【0009】さらに、請求項7に係る発明では、請求項
1の構成の光ピックアップ装置において、ペンタプリズ
ムの代わりに、波長分散特性を持つ同一材質、同一形状
の2つの三角プリズムを点対称に配置した三角プリズム
対を備えたことを特徴としている。また、請求項8に係
る発明では、請求項7の構成の光ピックアップ装置にお
いて、三角プリズム対に入射する2つの光束の偏光方向
が互いに直交する時、当該2つの三角プリズムを、複屈
折特性を持つ同一材質、同一形状の2つの三角プリズム
に置き換えたことを特徴としている。
【0010】さらに、請求項9に係る発明では、請求項
3の構成の光ピックアップ装置において、ペンタプリズ
ムの代わりに、材質が波長分散特性を持つくさび形プリ
ズムを備えたことを特徴としている。また、請求項10
に係る発明では、請求項9の構成の光ピックアップ装置
において、くさび形プリズムに入射する2つの光束の偏
光方向が互いに直交する時、プリズムの材質を複屈折特
性を持つものにしたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、本発明の構
成、動作及び作用を、図示の実施例に基づいて詳細に説
明する。まず本発明の第一の実施例について説明する。
図1は本発明の第一の実施例を示す光ピックアップ装置
の構成説明図である。図1(a)に示すように、この光
ピックアップ装置は、2つの光源を有する光源装置1、
5角形状のペンタプリズム2、ホログラム3、コリメー
トレンズ4、波長フィルタ5、対物レンズ6等から構成
され、光源装置1の2つの光源とコリメートレンズ4と
の間の光路中に、波長の異なる2つの光束を反射あるい
は透過する波長分離面2−1と、該波長分離面を透過し
た光束を反射して、他方の光束の光軸と一致させる2つ
の面2−2,2−3を持つペンタプリズム2を備えたこ
とを特徴としている。そして、光源装置1の2つの光源
のうちの1つを選択して駆動することにより、DVD系
とCD系の両方の規格の光ディスク7,7’に対して記
録・再生できるように構成されている(請求項1)。
【0012】光源装置1のパッケージ内には、光源とし
て波長の異なる2つの半導体レーザ(LD)チップ1
a,1bと、光ディスクからの反射光により各種信号を
発生する多分割受光素子1pが封入されている。そし
て、DVD系の光ディスク7を記録・再生する時は、波
長650nm(または635nm)のLDチップ1aが
選択されて駆動される。また、CD系の光ディスク7’
を記録・再生する時は、波長780nmのLDチップ1
bが選択されて駆動される。
【0013】5角形状のペンタプリズム2内部の貼り合
せ面2−1は、DVD用の波長650nm(または63
5nm)の光を透過し、CD用の波長780nmの光を
反射するようなダイクロイック面とする。従って、LD
チップ1aからの光束は面2−1を透過して、反射面2
−2と反射面2−3で反射した後、ホログラム3を透過
してコリメートレンズ4へと向かう。一方、LDチップ
1bからの光束は面2−1で反射して、ホログラム3を
透過してコリメートレンズ4へ向かう。
【0014】ここで、LDチップ1aとLDチップ1b
は、ある間隔をおいて実装されているが、反射面2−2
及び反射面2−3の位置と角度を適切に設計することに
より、ペンタプリズム2を出る時のLDチップ1aから
の光束とLDチップ1bからの光束の2つの光軸を一致
させることができる。さらに、LDチップ1aとLDチ
ップ1bの実装間隔がばらついた時には、図1(b)に
示すようにペンタプリズム2を固定する際に、矢印A方
向に移動調整することにより、2つの光軸を一致させる
ことができる。また、LDチップ1aとLDチップ1b
の光軸角度がばらついた時には、同様にペンタプリズム
2を矢印B方向に回転調整することにより、2つの光軸
を一致させることができる。これは、ペンタプリズム2
を矢印B方向に回転させると、LDチップ1bの光軸は
回転するが、LDチップ1aの光軸は回転しないことに
よる。
【0015】LDチップ1aの発光点からコリメートレ
ンズ4までの光路長は、コリメートレンズ4の焦点距離
と等しいので、コリメートレンズ4通過後のLDチップ
1aからの光束は平行光となる。そして、コリメートレ
ンズ4で平行光となったLDチップ1aからの光束は、
波長フィルタ5で設定の口径に制限された後、対物レン
ズ6に入射する。対物レンズ6はDVD用に設計されて
おり、LDチップ1aからの光束を集光して、実線で示
すDVD系の厚さ0.6mmの光ディスク7の基板上に
光スポットを形成する。そして、光ディスク7の基板か
らの反射光はホログラム3まで光路を逆進し、ホログラ
ム3で回折して、ペンタプリズム2を通過し、光源装置
1内部に設置された多分割受光素子1pに入射して、情
報信号、フォーカス誤差信号、トラック誤差信号などの
各種信号を発生する。
【0016】次にCD系の光ディスク7’を記録・再生
する時は、波長780nmのLDチップ1bが選択され
て駆動される。このLDチップ1bからの光束はペンタ
プリズム2の面2−1で反射し、ホログラム3を透過し
てコリメートレンズ4へ向かう。LDチップ1bの発光
点からコリメートレンズ4までの光路長は、コリメート
レンズ4の焦点距離よりも小さいので、コリメートレン
ズ4通過後のLDチップ1bからの光束は発散光とな
る。そして、コリメートレンズ4で発散光となったLD
チップ1bからの光束は、波長フィルタ5で設定の口径
に制限された後、対物レンズ6に入射する。ここで、対
物レンズ6はDVD用に設計されてはいるが、本発明者
らの先願である特開平8−249708号公報でも述べ
られているように、ある条件の発散光を入射させた時に
は、破線で示すCD系の厚さ1.2mmの光ディスク
7’の基板上に球面収差の補正された光スポットを形成
する。すなわち、ペンタプリズム2によるLDチップ1
aとLDチップ1bの光路長差やコリメートレンズ4の
焦点距離、配置位置などを設計して、LDチップ1bか
らの発散光をこの条件に合わせることができる。光ディ
スク7’の基板からの反射光はホログラム3まで光路を
逆進し、ホログラム3で回折して、光源装置1内部に設
置された多分割受光素子1pに入射して、情報信号、フ
ォーカス誤差信号、トラック誤差信号などの各種信号を
発生する。
【0017】尚、図1には示していないが、光ピックア
ップ装置は、通常の対物レンズアクチュエータ、ディス
ク回転機構、シーク機構、信号検出回路などを備えてい
るものとする。
【0018】次に図1に示す光ピックアップ装置におい
て、LDチップ1aとLDチップ1bから射出される光
束の偏光方向が直交しており、ペンタプリズム2に入射
する2つの光束の偏光方向が互いに直交する時には、ペ
ンタプリズム2内部の貼り合せ面2−1は、偏光方向が
互いに直交する2光束を分離してDVD用の偏光を透過
(または反射)し、CD用の偏光を反射(または透過)
するような偏光分離面とする(請求項2)。
【0019】(実施例2)次に本発明の第二の実施例に
ついて説明する。図2は本発明の第二の実施例を示す光
ピックアップ装置の概略構成図である。図2に示すよう
に、この光ピックアップ装置は、2つの光源を有する光
源装置11、コリメートレンズ12、5角形状のペンタ
プリズム13、ホログラム14、波長フィルタ15、対
物レンズ16等から構成され、光源装置11の2つの光
源からの光束がコリメートレンズ12を通過して平行光
に変換された後の光路中に、波長の異なる2つの光束を
反射あるいは透過する波長分離面13−1と、該波長分
離面を透過した光束を反射して、他方の光束の光軸と一
致させる2つの面13−2,13−3を持つペンタプリ
ズム13を備えたことを特徴としている。そして、光源
装置11の2つの光源のうちの1つを選択して駆動する
ことにより、DVD系とCD系の両方の規格の光ディス
ク17,17’に対して記録・再生できるように構成さ
れている(請求項3)。
【0020】光源装置11のパッケージ内には、光源と
して波長の異なる2つの半導体レーザ(LD)チップ1
1a,11bと、光ディスクからの反射光により各種信
号を発生する多分割受光素子11pが封入されている。
そして、DVD系の光ディスク17を記録・再生する時
は、波長650nm(または635nm)のLDチップ
11aが選択されて駆動される。また、CD系の光ディ
スク17’を記録・再生する時は、波長780nmのL
Dチップ11bが選択されて駆動される。
【0021】図2に示す光ピックアップ装置において
は、コリメートレンズ12の光軸とDVD系用のLDチ
ップ11aの光軸とが一致しており、LDチップ11a
の発光点はコリメートレンズ12の焦点と一致している
ものとすると、LDチップ11aからの光束はコリメー
トレンズ12により平行光となる。一方、CD系用のL
Dチップ11bからの光束は、LDチップ11bの発光
点位置がコリメートレンズ12の光軸上にないために、
コリメートレンズ12通過後は平行光になるが、光軸が
傾いてしまう。しかし、ペンタプリズム13の反射面1
3−2,13−3の位置と角度を適切に設計することに
より、ペンタプリズム13を出るときにはLDチップ1
1bの光軸とLDチップ11aの光軸とを一致させるこ
とができる。
【0022】5角形状のペンタプリズム13内部の貼り
合せ面(波長分離面)13−1は、図2の例では、DV
D用の波長650nm(または635nm)の光を反射
し、CD用の波長780nmの光を透過するようなダイ
クロイック面となっている。従って、LDチップ11a
からの光束は面13−1で反射し、ホログラム14を透
過して波長フィルタ15へ向かう。一方、LDチップ1
1bからの光束は面13−1を透過して、反射面13−
2と反射面13−3で反射した後、ホログラム14を透
過して波長フィルタ15へと向かう。
【0023】尚、上記とは逆に、コリメートレンズ12
の光軸をCD用のLDチップ11bの光軸と一致させ
て、ペンタプリズム13の反射面13−2,13−3の
位置と角度を適切に設計することにより、貼り合せ面
(波長分離面)13−1を、DVD用の波長650nm
(または635nm)の光を反射し、CD用の波長78
0nmの光を透過するようなダイクロイック面とするこ
とも可能である。
【0024】ホログラム14を透過したLDチップ11
aからの光束は、波長フィルタ15で設定の口径に制限
された後、対物レンズ16に入射する。対物レンズ16
はDVD用に設計されており、LDチップ11aからの
光束を集光して、実線で示すDVD系の厚さ0.6mm
の光ディスク17の基板上に光スポットを形成する。そ
して、光ディスク17の基板からの反射光はホログラム
14まで光路を逆進し、ホログラム14で回折して、ペ
ンタプリズム13、コリメートレンズ12を通過し、光
源装置11内部に設置された多分割受光素子11pに入
射して、情報信号、フォーカス誤差信号、トラック誤差
信号などの各種信号を発生する。
【0025】また、ホログラム14を透過したLDチッ
プ11bからの光束は、波長フィルタ15で設定の口径
に制限された後、対物レンズ16に入射する。ここで、
対物レンズ16はDVD用に設計されてはいるが、開口
数が小さい時や図示しないホログラム素子などを用いる
ことにより、破線で示すCD系の厚さ1.2mmの光デ
ィスク17’の基板上に球面収差の補正された光スポッ
トを形成する。そして、光ディスク17’の基板からの
反射光はホログラム14まで光路を逆進し、ホログラム
14で回折して、ペンタプリズム13、コリメートレン
ズ12を通過し、光源装置11内部に設置された多分割
受光素子11pに入射して、情報信号、フォーカス誤差
信号、トラック誤差信号などの各種信号を発生する。
【0026】尚、図には示していないが、光ピックアッ
プ装置は、通常の対物レンズアクチュエータ、ディスク
回転機構、シーク機構、信号検出回路などを備えている
ものとする。
【0027】次に図2に示す光ピックアップ装置におい
て、LDチップ11aとLDチップ11bから射出され
る光束の偏光方向が直交しており、ペンタプリズム13
に入射する2つの光束の偏光方向が互いに直交する時に
は、ペンタプリズム13内部の貼り合せ面13−1は、
偏光方向が互いに直交する2光束を分離してDVD用の
偏光を反射(または透過)し、CD用の偏光を透過(ま
たは反射)するような偏光分離面とする(請求項4)。
【0028】(実施例3)次に本発明の第三の実施例に
ついて説明する。図3は本発明の第三の実施例を示す光
ピックアップ装置の概略構成図である。図3に示すよう
に、この光ピックアップ装置は、2つの光源装置21,
22、ダイクロイックプリズム23、コリメートレンズ
24、5角形状のペンタプリズム25、波長フィルタ2
6、対物レンズ27等から構成され、2つの光源装置2
1,22からの光束がコリメートレンズ24を通過して
各々平行光と発散光に変換された後の光路中に、波長の
異なる2つの光束を反射あるいは透過する波長分離面2
5−1と、該波長分離面を透過した光束を反射して、他
方の光束の光軸と一致させる2つの面25−2,25−
3を持つペンタプリズム25を備え、波長分離面25−
1を透過する光束は発散光、波長分離面25−1で反射
する光束は平行光であることを特徴としている。そし
て、2つの光源装置21,22のうちの1つを選択して
駆動することにより、DVD系とCD系の両方の規格の
光ディスク28,28’に対して記録・再生できるよう
に構成されている(請求項5)。
【0029】ここで光源装置21は、パッケージ内に半
導体レーザ(LD)チップ21aと多分割受光素子21
p及びホログラム21hが一体に実装されたホログラム
ピックアップユニットであり、光源装置22は、パッケ
ージ内に半導体レーザ(LD)チップ22aと多分割受
光素子22p及びホログラム22hが一体に実装された
ホログラムピックアップユニットである。そして、光源
装置21と光源装置22は、LDチップのレーザ波長が
異なり、例えば光源装置21を波長650nm(または
635nm)のDVD系用、光源装置22を波長780
nmのCD系用とする。
【0030】DVD系のLDチップ21aからの光束は
ダイクロイックプリズム23で反射して、コリメートレ
ンズ24により平行光となる。このLDチップ21aか
らの平行光束は、次にペンタプリズム25の内部のダイ
クロイック面(波長分離面)25−1で反射して、波長
フィルタ26で設定の口径に制限された後、対物レンズ
27に入射する。対物レンズ27はDVD用に設計され
ており、実線で示すDVD系の厚さ0.6mmの光ディ
スク28の基板上に光スポットを形成する。そして、光
ディスク28の基板からの反射光は光源装置21のホロ
グラム21hまで光路を逆進し、ホログラム21hで回
折して多分割受光素子21pに入射し、情報信号、フォ
ーカス誤差信号、トラック誤差信号などの各種信号を発
生する。
【0031】一方、CD系のLDチップ22aからの光
束はダイクロイックプリズム23を透過する。ここで、
LDチップ22aからコリメートレンズ24までの光路
長は、LDチップ21aからコリメートレンズ24まで
の光路長より短く設定されているため、LDチップ22
aからの光束はコリメートレンズ24通過後は発散光と
なる。このLDチップ22aからの発散光束は、次にペ
ンタプリズム25の内部のダイクロイック面(波長分離
面)25−1を透過して、反射面25−2と反射面25
−3で反射して波長フィルタ26へと向かう。次に、波
長フィルタ26で設定の口径に制限された後、対物レン
ズ27に入射する。第一の実施例でも述べたように、対
物レンズ27はDVD用に設計されてはいるが、ある条
件の発散光を入射させた時には、破線で示すCD系の厚
さ1.2mmの光ディスク28’の基板上に球面収差の
補正された光スポットを形成する。従って、ペンタプリ
ズム25によるLDチップ21a,22aとコリメート
レンズ24の光路長差やコリメートレンズ24の焦点距
離、配置位置などを設計して、LDチップ22aからの
発散光をこの条件に合わせることができる。光ディスク
28’の基板からの反射光は光源装置22のホログラム
22hまで光路を逆進し、ホログラム22hで回折して
多分割受光素子22pに入射し、情報信号、フォーカス
誤差信号、トラック誤差信号などの各種信号を発生す
る。
【0032】尚、図には示していないが、光ピックアッ
プ装置は、通常の対物レンズアクチュエータ、ディスク
回転機構、シーク機構、信号検出回路などを備えている
ものとする。
【0033】次に図3に示す光ピックアップ装置におい
て、LDチップ21aとLDチップ22aから射出され
る光束の偏光方向が直交しており、ペンタプリズム25
に入射する2つの光束の偏光方向が互いに直交する時に
は、ペンタプリズム25内部のダイクロイック面(波長
分離面)25−1は、偏光方向が互いに直交する2光束
を分離してDVD用の偏光を反射(または透過)し、C
D用の偏光を透過(または反射)するような偏光分離面
とする(請求項6)。
【0034】(実施例4)次に本発明の第四の実施例に
ついて説明する。図4は本発明の第四の実施例を示す光
ピックアップ装置の概略構成図である。図4に示すよう
に、この光ピックアップ装置は、2つの光源を有する光
源装置31、三角プリズム対32、コリメートレンズ3
3、波長フィルタ34、対物レンズ35等から構成さ
れ、光源装置31の2つの光源とコリメートレンズ33
の間の光路中に、第一の実施例のペンタプリズムの代わ
りに、波長分散特性を持つ同一材質、同一形状の2つの
三角プリズム32a,32bを点対称に配置した三角プ
リズム対32を備えたことを特徴としている。そして、
光源装置31の2つの光源のうちの1つを選択して駆動
することにより、DVD系とCD系の両方の規格の光デ
ィスク36,36’に対して記録・再生できるように構
成されている(請求項7)。
【0035】ここで光源装置31は、パッケージ内に2
つの半導体レーザ(LD)チップ31a,31bと多分
割受光素子31p及びホログラム31hが一体に実装さ
れたホログラムピックアップユニットであり、2つのL
Dチップ31a,31bのレーザ波長は異なり、例えば
LDチップ31aは波長650nm(または635n
m)のDVD系用、LDチップ31bは波長780nm
のCD系用とする。
【0036】三角プリズム対32は、点対称に配置され
た2つの三角プリズム32a,32bからなり、この2
つの三角プリズム32a,32bは同一材質で同一形状
のプリズムなので、図のような配置のときには光軸の入
射角と射出角は波長によらず等しいが、2つのプリズム
が離れていて、材質に波長分散特性が有るために光軸の
入射位置と射出位置の垂直方向のずれ量は、波長によっ
て異なる。そこで、片方のプリズム32bを矢印Aの光
軸方向へ移動調整することにより、三角プリズム対32
射出後のLDチップ31aとLDチップ31bの光束の
光軸を一致させることができる。また、プリズム32b
を光軸に直交する方向に移動調整することにより、コリ
メートレンズ33の光軸との位置合せを行うことができ
る。尚、LDチップ31aとLDチップ31bの発光点
からコリメートレンズまでの光路長は、コリメートレン
ズ33の焦点距離と等しいので、コリメートレンズ33
通過後の光束は両方ともに平行光となる。
【0037】コリメートレンズ33を透過したLDチッ
プ31aからの光束は、波長フィルタ34で設定の口径
に制限された後、対物レンズ35に入射する。対物レン
ズ35はDVD用に設計されており、LDチップ31a
からの光束を集光して、実線で示すDVD系の厚さ0.
6mmの光ディスク36の基板上に光スポットを形成す
る。そして、光ディスク36の基板からの反射光は光源
装置31のホログラム31hまで光路を逆進し、ホログ
ラム31hで回折して多分割受光素子31pに入射し
て、情報信号、フォーカス誤差信号、トラック誤差信号
などの各種信号を発生する。
【0038】また、コリメートレンズ33を透過したL
Dチップ31bからの光束は、波長フィルタ34で設定
の口径に制限された後、対物レンズ35に入射する。こ
こで対物レンズ35はDVD用に設計されてはいるが、
開口数が小さい時や図示しないホログラム素子などを用
いることにより、破線で示すCD系の厚さ1.2mmの
光ディスク36’の基板上に球面収差の補正された光ス
ポットを形成する。そして、光ディスク36’の基板か
らの反射光は光源装置31のホログラム31hまで光路
を逆進し、ホログラム31hで回折して多分割受光素子
31pに入射して、情報信号、フォーカス誤差信号、ト
ラック誤差信号などの各種信号を発生する。
【0039】尚、図には示していないが、光ピックアッ
プ装置は、通常の対物レンズアクチュエータ、ディスク
回転機構、シーク機構、信号検出回路などを備えている
ものとする。
【0040】次に図4に示す光ピックアップ装置におい
て、LDチップ31aとLDチップ31bから射出され
て三角プリズム対32に入射する2つの光束の偏光方向
が互いに直交する時には、三角プリズム対32を構成す
る2つの三角プリズム32a,32bを、複屈折特性を
持つ同一材質、同一形状の複屈折結晶とする(請求項
8)。
【0041】(実施例5)次に本発明の第五の実施例に
ついて説明する。図5は本発明の第五の実施例を示す光
ピックアップ装置の概略構成図である。図5に示すよう
に、この光ピックアップ装置は、2つの光源を有する光
源装置41、コリメートレンズ42、くさび形プリズム
43、波長フィルタ44、対物レンズ45等から構成さ
れ、2つの光源からの光束がコリメートレンズ42を通
過して平行光に変換された後の光路中に、第二の実施例
のペンタプリズムの代わりに、材質が波長分散特性を持
つくさび形プリズム43を備えたことを特徴としてい
る。そして、光源装置41の2つの光源のうちの1つを
選択して駆動することにより、DVD系とCD系の両方
の規格の光ディスク46,46’に対して記録・再生で
きるように構成されている(請求項9)。
【0042】ここで光源装置41は、パッケージ内に2
つの半導体レーザ(LD)チップ41a,41bと多分
割受光素子41p及びホログラム41hが一体に実装さ
れたホログラムピックアップユニットであり、2つのL
Dチップ41a,41bのレーザ波長は異なり、例えば
LDチップ41aは波長650nm(または635n
m)のDVD系用、LDチップ41bは波長780nm
のCD系用とする。
【0043】いま一方のLDチップ41aの光軸とコリ
メートレンズ42の光軸とが一致している場合、LDチ
ップ41aとLDチップ41bの光軸はくさび形プリズ
ム43の面43−1に異なる角度で入射することになる
が、くさび形プリズム43の材質は波長により屈折率が
異なり、面43−1と面43−2とが平行ではないの
で、面43−2から射出する時には光軸の射出角は互い
に等しくなる。また、LDチップ41aとLDチップ4
1bの発光点からコリメートレンズ42までの光路長
は、コリメートレンズ42の焦点距離と略等しいので、
くさび形プリズム43通過後の光束は両方ともに平行光
となる。
【0044】くさび形プリズム43を透過したLDチッ
プ41aからの光束は、波長フィルタ44で設定の口径
に制限された後、対物レンズ45に入射する。対物レン
ズ45はDVD用に設計されており、LDチップ41a
からの光束を集光して、実線で示すDVD系の厚さ0.
6mmの光ディスク46の基板上に光スポットを形成す
る。そして、光ディスク46の基板からの反射光は光源
装置41のホログラム41hまで光路を逆進し、ホログ
ラム41hで回折して多分割受光素子41pに入射し
て、情報信号、フォーカス誤差信号、トラック誤差信号
などの各種信号を発生する。
【0045】また、くさび形プリズム43を透過したL
Dチップ41bからの光束は、波長フィルタ44で設定
の口径に制限された後、対物レンズ45に入射する。こ
こで対物レンズ45はDVD用に設計されてはいるが、
開口数が小さい時や図示しないホログラム素子などを用
いることにより、破線で示すCD系の厚さ1.2mmの
光ディスク46’の基板上に球面収差の補正された光ス
ポットを形成する。そして、光ディスク46’の基板か
らの反射光は光源装置41のホログラム41hまで光路
を逆進し、ホログラム41hで回折して多分割受光素子
41pに入射して、情報信号、フォーカス誤差信号、ト
ラック誤差信号などの各種信号を発生する。
【0046】尚、図には示していないが、光ピックアッ
プ装置は、通常の対物レンズアクチュエータ、ディスク
回転機構、シーク機構、信号検出回路などを備えている
ものとする。
【0047】次に図5に示す光ピックアップ装置におい
て、LDチップ41aとLDチップ41bから射出され
てくさび形プリズム43に入射する2つの光束の偏光方
向が互いに直交する時には、くさび形プリズム43の材
質を、複屈折特性を持つ複屈折結晶とする(請求項1
0)。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明では、基板厚の異なる2種類の光ディスクを、互いに
近接配置された波長の異なる2つの光源と、1つのコリ
メートレンズと、1つの対物レンズと、上記光ディスク
からの反射光により各種信号を発生する多分割受光素子
とを用いて記録・再生を行う光ピックアップ装置におい
て、上記2つの光源と上記コリメートレンズとの間の光
路中に、波長の異なる2つの光束を反射あるいは透過す
る波長分離面と、該波長分離面を透過した光束を反射し
て、他方の光束の光軸と一致させる2つの面を持つペン
タプリズムを備えたことにより、 2つの光源(半導体レーザチップ)を、1パッケージ
に封入しパッケージ内部にプリズムや反射ミラーを必要
としないので、光源ユニットが小型化し、環境安定性に
優れる、 コリメートレンズや対物レンズに入射する光軸を揃え
ることができるので、ディスク面上にコマ収差のない良
好な光スポットを形成でき、記録・再生性能に優れる、 光源からコリメートレンズまでの光路をペンタプリズ
ムの反射により折りたたんでいるので、外形レイアウト
をコンパクトにできる、 ペンタプリズムのシフトや回転により2光軸合せの微
調整ができるので、LDチップの実装精度を緩和して製
造歩留まりが向上する、などの効果が得られる。
【0049】また、請求項2に係る発明では、請求項1
の構成の光ピックアップ装置において、ペンタプリズム
に入射する2つの光束の偏光方向が互いに直交する時、
ペンタプリズムの波長分離面を、偏光方向が互いに直交
する2光束を分離する偏光分離面に置き換えたことによ
り、 DVD用の650nm(または635nm)のLDチ
ップは、CD用の780nmのLDチップとは偏光方向
が直交して射出される場合があるが、このように2つの
LDチップの射出光の偏光方向が直交する場合でも、同
一面上に2つのLDチップを実装できるので、製造工程
が簡略化される、 LD射出光の発散角が大きい時や2つの波長が接近し
た時には、ダイクロイック面の分離効率が低下する場合
もあるが、この時にも偏光分離面により分離効率を高め
ることができる、などの効果が得られる。
【0050】次に請求項3に係る発明では、基板厚の異
なる2種類の光ディスクを、互いに近接配置された波長
の異なる2つの光源と、1つのコリメートレンズと、1
つの対物レンズと、上記光ディスクからの反射光により
各種信号を発生する多分割受光素子とを用いて記録・再
生を行う光ピックアップ装置において、上記2つの光源
からの光束が上記コリメートレンズを通過して平行光に
変換された後の光路中に、波長の異なる2つの光束を反
射あるいは透過する波長分離面と、該波長分離面を透過
した光束を反射して、他方の光束の光軸と一致させる2
つの面を持つペンタプリズムを備えたことにより、 2つの光源(半導体レーザチップ)を、1パッケージ
に封入しパッケージ内部にプリズムや反射ミラーを必要
としないので、光源ユニットが小型化し、環境安定性に
優れる、 対物レンズに入射する光軸を揃えることができるの
で、ディスク面上にコマ収差のない良好な光スポットを
形成でき、記録・再生性能に優れる、 光源からコリメートレンズまでの光路をペンタプリズ
ムの反射により折りたたんでいるので、外形レイアウト
をコンパクトにできる、 ペンタプリズムのシフトや回転により2光軸合せの微
調整ができるので、LDチップの実装精度を緩和して製
造歩留まりが向上する、 ペンタプリズムの波長分離面は2つの平行光を分離す
るので、発散光を分離する時(請求項1の構成)と比較
すると、分離効率が良い、などの効果が得られる。
【0051】また、請求項4に係る発明では、請求項3
の構成の光ピックアップ装置において、ペンタプリズム
に入射する2つの光束の偏光方向が互いに直交する時、
ペンタプリズムの波長分離面を、偏光方向が互いに直交
する2光束を分離する偏光分離面に置き換えたことによ
り、 DVD用の650nm(または635nm)のLDチ
ップは、CD用の780nmのLDチップとは偏光方向
が直交して射出される場合があるが、このように2つの
LDチップの射出光の偏光方向が直交する場合でも、同
一面上に2つのLDチップを実装できるので、製造工程
が簡略化される、 LD射出光の発散角が大きい時や2つの波長が接近し
た時には、ダイクロイック面の分離効率が低下する場合
もあるが、この時にも偏光分離面により分離効率を高め
ることができる、などの効果が得られる。
【0052】次に請求項5に係る発明では、基板厚の異
なる2種類の光ディスクを、波長の異なる2つの光源
と、1つのコリメートレンズと、1つの対物レンズと、
上記光ディスクからの反射光により各種信号を発生する
多分割受光素子とを用いて記録・再生を行う光ピックア
ップ装置において、上記2つの光源からの光束が上記コ
リメートレンズを通過して各々平行光と発散光に変換さ
れた後の光路中に、波長の異なる2つの光束を反射ある
いは透過する波長分離面と、該波長分離面を透過した光
束を反射して、他方の光束の光軸と一致させる2つの面
を持つペンタプリズムを備え、上記波長分離面を透過す
る光束は発散光、上記波長分離面で反射する光束は平行
光であることにより、 対物レンズに入射する2つの光束の光軸を揃えること
ができるので、ディスク面上にコマ収差のない良好な光
スポットを形成でき、記録・再生性能に優れる、 コリメートレンズから対物レンズまでの光路をペンタ
プリズムの反射により折りたたんでいるので、外形レイ
アウトをコンパクトにできる、 ペンタプリズムの波長分離面は、コリメートレンズを
通過して各々平行光と発散光に変換された後の2つの波
長の異なる光束を分離するので、発散光のみを分離する
時と比較して分離効率が良い、などの効果が得られる。
【0053】また、請求項6に係る発明では、請求項5
の構成の光ピックアップ装置において、ペンタプリズム
に入射する2つの光束の偏光方向が互いに直交する時、
ペンタプリズムの波長分離面を、偏光方向が互いに直交
する2光束を分離する偏光分離面に置き換えたことによ
り、 DVD用の650nm(または635nm)のLDチ
ップは、CD用の780nmのLDチップとは偏光方向
が直交して射出される場合があるが、このように2つの
LDチップの射出光の偏光方向が直交する場合でも、同
一面上に2つのLDチップを実装できるので、製造工程
が簡略化される、 2つの光束の波長が接近した時には、ダイクロイック
面の分離効率が低下する場合もあるが、この時にも偏光
分離面により分離効率を高めることができる、などの効
果が得られる。
【0054】次に請求項7に係る発明では、請求項1の
構成の光ピックアップ装置において、ペンタプリズムの
代わりに、波長分散特性を持つ同一材質、同一形状の2
つの三角プリズムを点対称に配置した三角プリズム対を
備えたことにより、請求項1の,の効果に加えて、 三角プリズムの透過光だけを使っているので、反射面
のあるペンタプリズムと比較して、波面劣化が少なく、
コンパクトである、 三角プリズムの移動により2光軸合せの微調整ができ
るので、2つのLDチップの実装精度を緩和して製造歩
留まりが向上する、などの効果が得られる。
【0055】また、請求項8に係る発明では、請求項7
の構成の光ピックアップ装置において、三角プリズム対
に入射する2つの光束の偏光方向が互いに直交する時、
当該2つの三角プリズムを、複屈折特性を持つ同一材
質、同一形状の2つの三角プリズムに置き換えたことに
より、 DVD用の650nm(または635nm)のLDチ
ップは、CD用の780nmのLDチップとは偏光方向
が直交して射出される場合があるが、このように2つの
LDチップの射出光の偏光方向が直交する場合でも、同
一面上に2つのLDチップを実装できるので、製造工程
が簡略化される、 LD射出光の発散角が大きい時や2つの波長が接近し
た時には、三角プリズム対の透過効率が低下したり、2
つのLDチップの間隔を大きくできないようになるが、
この時にも三角プリズムの材質を複屈折材料とすること
により問題を解決できる、などの効果が得られる。
【0056】次に請求項9に係る発明では、請求項3の
構成の光ピックアップ装置において、ペンタプリズムの
代わりに、材質が波長分散特性を持つくさび形プリズム
を備えたことにより、請求項3の効果に加えて、薄くて
小さなくさび形プリズムを用いるので、装置が小型化で
きるという効果が得られる。
【0057】また、請求項10に係る発明では、請求項
9の構成の光ピックアップ装置において、くさび形プリ
ズムに入射する2つの光束の偏光方向が互いに直交する
時、プリズムの材質を複屈折特性を持つものにしたこと
により、 DVD用の650nm(または635nm)のLDチ
ップは、CD用の780nmのLDチップとは偏光方向
が直交して射出される場合があるが、このように2つの
LDチップの射出光の偏光方向が直交する場合でも、同
一面上に2つのLDチップを実装できるので、製造工程
が簡略化される、 2つの光束の波長が接近した時には、くさび形プリズ
ムの波長分離角度が小さくなり、2つのLDチップの間
隔を大きくできないようになるが、この時にもくさび形
プリズムの材質を複屈折材料とすることにより問題を解
決できる、などの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す光ピックアップ装
置の構成説明図である。
【図2】本発明の第二の実施例を示す光ピックアップ装
置の概略構成図である。
【図3】本発明の第三の実施例を示す光ピックアップ装
置の概略構成図である。
【図4】本発明の第四の実施例を示す光ピックアップ装
置の概略構成図である。
【図5】本発明の第五の実施例を示す光ピックアップ装
置の概略構成図である。
【符号の説明】
1,11,21,22,31,41:光源装置 1a,11a,21a,31a,41a:DVD用のL
Dチップ(光源) 1b,11b,22a,31b,41b:CD用のLD
チップ(光源) 1p,11p,21p,22p,31p,41p:多分
割受光素子 2,13,25:ペンタプリズム 3,14,21h,22h,31h,41h:ホログラ
ム 4,12,24,33,42:コリメートレンズ 5,15,26,34,44:波長フィルタ 6,16,27,35,45:対物レンズ 7,17,28,36,46:DVD系の光ディスク 7’,17’,28’,36’,46’:CD系の光デ
ィスク

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板厚の異なる2種類の光ディスクを、互
    いに近接配置された波長の異なる2つの光源と、1つの
    コリメートレンズと、1つの対物レンズと、上記光ディ
    スクからの反射光により各種信号を発生する多分割受光
    素子とを用いて記録・再生を行う光ピックアップ装置に
    おいて、 上記2つの光源と上記コリメートレンズとの間の光路中
    に、波長の異なる2つの光束を反射あるいは透過する波
    長分離面と、該波長分離面を透過した光束を反射して、
    他方の光束の光軸と一致させる2つの面を持つペンタプ
    リズムを備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ピックアップ装置におい
    て、ペンタプリズムに入射する2つの光束の偏光方向が
    互いに直交する時、ペンタプリズムの波長分離面を、偏
    光方向が互いに直交する2光束を分離する偏光分離面に
    置き換えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】基板厚の異なる2種類の光ディスクを、互
    いに近接配置された波長の異なる2つの光源と、1つの
    コリメートレンズと、1つの対物レンズと、上記光ディ
    スクからの反射光により各種信号を発生する多分割受光
    素子とを用いて記録・再生を行う光ピックアップ装置に
    おいて、 上記2つの光源からの光束が上記コリメートレンズを通
    過して平行光に変換された後の光路中に、波長の異なる
    2つの光束を反射あるいは透過する波長分離面と、該波
    長分離面を透過した光束を反射して、他方の光束の光軸
    と一致させる2つの面を持つペンタプリズムを備えたこ
    とを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光ピックアップ装置におい
    て、ペンタプリズムに入射する2つの光束の偏光方向が
    互いに直交する時、ペンタプリズムの波長分離面を、偏
    光方向が互いに直交する2光束を分離する偏光分離面に
    置き換えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】基板厚の異なる2種類の光ディスクを、波
    長の異なる2つの光源と、1つのコリメートレンズと、
    1つの対物レンズと、上記光ディスクからの反射光によ
    り各種信号を発生する多分割受光素子とを用いて記録・
    再生を行う光ピックアップ装置において、 上記2つの光源からの光束が上記コリメートレンズを通
    過して各々平行光と発散光に変換された後の光路中に、
    波長の異なる2つの光束を反射あるいは透過する波長分
    離面と、該波長分離面を透過した光束を反射して、他方
    の光束の光軸と一致させる2つの面を持つペンタプリズ
    ムを備え、上記波長分離面を透過する光束は発散光、上
    記波長分離面で反射する光束は平行光であることを特徴
    とする光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の光ピックアップ装置におい
    て、ペンタプリズムに入射する2つの光束の偏光方向が
    互いに直交する時、ペンタプリズムの波長分離面を、偏
    光方向が互いに直交する2光束を分離する偏光分離面に
    置き換えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の光ピックアップ装置におい
    て、ペンタプリズムの代わりに、波長分散特性を持つ同
    一材質、同一形状の2つの三角プリズムを点対称に配置
    した三角プリズム対を備えたことを特徴とする光ピック
    アップ装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の光ピックアップ装置におい
    て、三角プリズム対に入射する2つの光束の偏光方向が
    互いに直交する時、当該2つの三角プリズムを、複屈折
    特性を持つ同一材質、同一形状の2つの三角プリズムに
    置き換えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】請求項3記載の光ピックアップ装置におい
    て、ペンタプリズムの代わりに、材質が波長分散特性を
    持つくさび形プリズムを備えたことを特徴とする光ピッ
    クアップ装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の光ピックアップ装置にお
    いて、くさび形プリズムに入射する2つの光束の偏光方
    向が互いに直交する時、プリズムの材質を複屈折特性を
    持つものにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
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