JP2001042974A - 光学的情報読取装置 - Google Patents

光学的情報読取装置

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JP2001042974A
JP2001042974A JP11212225A JP21222599A JP2001042974A JP 2001042974 A JP2001042974 A JP 2001042974A JP 11212225 A JP11212225 A JP 11212225A JP 21222599 A JP21222599 A JP 21222599A JP 2001042974 A JP2001042974 A JP 2001042974A
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Japan
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power supply
battery
supply box
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body case
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JP11212225A
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Takeshi Matsushima
猛 松島
Koji Konosu
光司 鴻巣
Yutaka Matsushima
豊 松島
Kenichi Watabe
賢一 渡部
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯型の光学的情報読取装置において、小型
化,軽量化を可能にすると共に、操作性を向上する。 【解決手段】 本発明の読取装置は、装置本体10と、
装置本体10と別体で、電池パックを交換可能に収納す
る電源ボックス50とからなり、装置本体10は下側に
凹部が形成された本体ケース2を備え、凹部内にはコネ
クタが設けられている。電源ボックス50の上端にはコ
ネクタが設けられ、装置本体10と電源ボックス50と
は、本体ケース2,電源ボックス50夫々に対応したコ
ネクタ90a,90bを端部に有するケーブルL1にて
接続され、電源ボックス50から装置本体10に電源供
給される。使用者は、本体装置10を手に持って操作す
ることで光学的情報を読み取ることができ、電池パック
が装置本体10から別体であるため、装置本体10が小
型化,軽量化され、操作性がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的情報を読み
取るための光学的情報読取装置に関し、特に、使用者が
手に持って使用する光学的情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ラベル等の読取対象に記録さ
れたバーコード(1次元コード)や2次元コード等の光
学的情報を読み取る装置の1つとして、光学的情報が形
成された読取対象から反射してくる反射光を取り込み、
取り込んだ反射光に応じて電気信号を生成する光学的セ
ンサ、外部からの読取指令に従って光学的センサを駆動
すると共に、光学的センサが動作することにより生成さ
れる電気信号を取り込む制御を行う制御回路等を備えた
光学的情報読取装置が知られている(例えば、特開平9
−319819号公報、特開平10−187871号公
報参照)。
【0003】また、この種の読取装置としては、台座に
固定され、読取対象を読取装置側に近づけて光学的情報
を読み取らせる型式のものや、使用者が手に持ち、読取
対象側に近づけて光学的情報を読み取らせる型式のもの
が知られている。特に、使用者が手に持って使用する読
取装置は、読取対象の位置に応じて自由に動かして読み
取らせることができるので広く使用されている。また、
その中でも、内蔵したメモリに読み取った光学的情報を
格納可能で、鞄や衣服のポケットに収納可能な携帯型の
読取装置は、使用者が外出先等、所望の場所で読取作業
を実施できることから、近年、広く使用されるようにな
っている。
【0004】そして、この種の携帯型の読取装置として
は、電池(1次電池,2次電池)を収納するための電池
収納部が設けられ、電池を動作用の電源として用いるこ
とにより読取装置単体で使用できるように構成されたも
のが知られている。
【0005】また、上記のような電池収納部が設けられ
た携帯型の読取装置としては、使用者が読取装置を手全
体で掴むようにして使用する型式のものや、使用者が読
取装置を、いわゆる鉛筆持ちするようにして使用する型
式のものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの型式
の読取装置においても、電池の形状を反映して形成され
ることがあり、読取装置が必ずしも使用者にとって持ち
易くなるような形状を有しているとは限らず、しかも、
読取装置内に電池を収納することで、その分読取装置全
体が重くなっていた。このため、従来の携帯型の読取装
置は操作性があまりよくなかった。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、光学的情報を読み取るために使用者が手に持
って使用する光学的情報読取装置において、操作性を向
上することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めになされた請求項1記載の光学的情報読取装置におい
ては、光学的センサ,制御手段等を本体ケースに収納
し、電池を電源ボックスに交換可能に収納したものであ
り、しかも、本体ケース及び電源ボックスを夫々別体に
形成することにより、電源ボックス側から本体ケース側
の光学的センサ及び制御手段に動作用の電源を供給する
ようにしたものである。
【0009】従って、本発明によれば、本体ケースに電
池を収納しないようにしたことにより、本体ケースを小
型化・軽量化することが可能となり、光学的情報読取装
置の操作性を向上することが可能となる。
【0010】ところで、本発明の光学的情報読取装置で
は、本体ケースに収納される制御手段は、外部からの読
取指令に従い動作するものであるが、制御手段にこうし
た動作を実行させるには、外部から読取指令を入力する
必要がある。この読取指令は、例えば、通信線を介して
接続されるホストコンピュータ側から入力するようにし
てもよいが、本体ケースを使用者が手に持って使用する
場合を鑑み、制御手段に対する読取指令を手動操作で入
力できるようにするとよい。
【0011】そして、このためには、外部操作によって
読取指令を入力するための操作スイッチを設けることに
なるが、このように操作スイッチを設ける際には、本体
ケースを手に持つ際に、持った手の指が届く部分に操作
部を設けるようにするとよい。 つまり、このようにす
れば、光学的情報を読み取るために、使用者が本体ケー
スを持つ際に、操作部の上に指を乗せることが可能にな
り、指先で操作部を簡単に操作することができるように
なる。
【0012】ここで、電源ボックス側から本体ケース側
(光学的センサ,制御手段)に電源を供給するには、こ
れら各部を電源線にて接続するようにすればよい。この
ようにすれば、電源ボックスと本体ケースとを電源線の
長さに応じて引き離すことができるので、電源ボックス
をテーブルや机上に置いた上で、本体ケースを手に持っ
て移動させながら使用することができる。
【0013】また、電源ボックスに、肩掛けベルト、ス
ラックス等のベルトに装着可能なバンド、係止金具等を
取り付けて、使用者が電源ボックス身に付けられるよう
にしてもよい。
【0014】そして、使用者が電源ボックスを身に付け
ておけば、使用者は電源線の長さを気にすることなく、
本体ケースを手に持って自由に移動させて読取作業を実
行することができるので、光学的情報読取装置の操作性
をより向上することが可能となる。
【0015】一方、請求項2に記載の光学的情報読取装
置においては、電源ボックス及び本体ケースを互いに着
脱可能に構成した上で、電源ボックスを本体ケースに装
着した際には、電源ボックス側から本体ケース側に電源
が供給され、しかも、電源ボックスに設けられた操作部
を外部操作することにより、本体ケースの制御手段に読
取指令が入力されるようにしたものである。
【0016】つまり、電源ボックスを本体ケースに装着
した際には、本体ケースを手に持って操作するのではな
く、電源ボックスを手に持ち、持った側の手の指で操作
部を操作するというものである。
【0017】従って、本発明(請求項2)によれば、上
記のような電源線が不要となると共に、本体ケースに装
着した状態の電源ボックスを手に持つことで光学的情報
読取装置全体を支持でき、しかも、自由に移動させなが
ら読取作業を実行することができるので、光学的情報読
取装置の操作性を一層向上することが可能となる。
【0018】また、このように操作部を設ける電源ボッ
クスを、例えば、ヘアドライヤのグリップ部のような形
状に形成しておけば、本体ケースに電源ボックスが装着
された状態の光学的情報読取装置全体の外観が、ヘアド
ライヤのような格好となり、使用者はヘアドライヤを手
に持つ場合と同様にして光学的情報読取装置を手に持つ
ことができるので楽である。
【0019】尚、操作スイッチを設ける際には、電源ボ
ックスを手に持つ際に、持った側の手の指(例えば、人
差し指)が届く部分に操作部を設けるようにするとよ
い。そうすれば、上記した本体ケースに操作部を設けた
場合と同様に、指先で操作部を簡単に操作することがで
きるようになる。
【0020】次に、請求項3に記載の光学的情報読取装
置においては、電源ボックスの電池収納部を、電池とし
て1次電池及び2次電池をそれぞれ選択的に収納可能に
構成した上で、1次電池及び2次電池のいずれの電池を
電源としても、光学的センサ,制御手段等の各部に動作
用の所定の電源電圧を供給できるように、定電圧を生成
する電源回路(いわゆる定電圧回路)を本体ケースに設
けるようにしたものである。
【0021】つまり、1次電池及び2次電池を夫々選択
的に使用できるようにしておけば、例えば、読取作業の
開始当初においては、予め用意した充電済みの2次電池
を使用し、その出力電圧値が低下した際(即ち、電池消
耗時)には、2次電池に替えて外出先等で購入した新品
の1次電池を使用するといったように弾力的に運用する
こともできる。
【0022】また、1次電池と2次電池とでは出力電圧
値が必ずしも一致しない場合があるため、このような定
電圧を生成する電源回路を設けておけば、1次電池及び
2次電池のいずれの電池を電源とした場合でも、光学的
センサや制御手段等が正常に動作でき、電池の種別に関
わらず光学的情報読取装置が正常に動作するようにな
る。
【0023】一方、電源回路は、回路に入力される電源
電圧が所定の閾値を下回る場合には、所定の電源電圧
(即ち、定電圧)を正常に生成することができない。
【0024】そこで、請求項3に記載の光学的情報読取
装置においては、更に、請求項4に記載のように、電源
ボックスでは、電池収納部に収納した電池が1次電池及
び2次電池のいずれであるかを判別し、装置本体では、
この判別結果と、電源ボックスから供給される電源電圧
とから、電源ボックスの電池収納部に収納した電池の電
圧低下を判定して、光学的情報読取装置の使用者に対
し、この判定結果を報知するのが好ましい。
【0025】即ち、電源回路にて定電圧を生成するに
は、電源回路に入力される電源電圧の値が所定の閾値以
上である必要がある。ところが、電池を使用するにつれ
て電池の出力電圧が低下し、ひいては、電源回路に入力
される電源電圧の値が所定の閾値を下回ってしまうこと
になり、電源回路が定電圧を生成しなくなって光学的情
報読取装置が動作不能となる。
【0026】そこで、装置本体では、電池の電圧低下を
判定して使用者にその判定結果を報知するようにすれ
ば、電源回路が定電圧を生成しなくなって光学的情報読
取装置が動作不能となる前に、使用者が電池を交換する
ことができるので、電源回路にて定電圧を正常に生成で
きるようになる。
【0027】つまり、使用者としては、電池の電圧低下
の判定結果の報知を受けて電池を交換することにより、
光学的情報読取装置が電源電圧の低下により動作不能と
なるのを回避することが可能となると共に、電池の消耗
状態を確認することも可能となるのである。
【0028】一方、1次電池と2次電池とでは、出力電
圧の降下特性に差異があることが知られている。そこ
で、電源ボックスでは、電池収納部に1次電池及び2次
電池のいずれが収納されているかを判別し、装置本体で
は、その判別結果と、供給される電源電圧とに基づいて
上記した電池の電圧低下を判定して、判定結果を報知す
るようにすれば、使用者としては、電池の種別に関わら
ず、光学的情報読取装置が電源電圧の低下により動作不
能となるのを回避することが可能となると共に、電池の
消耗状態を確認することも可能となるのである。
【0029】尚、報知の方法としては、ランプ点灯によ
るものや、ブザーや合成音声等によるもの挙げられる。
更に、単に、電池消耗を報知するものだけでなく、使用
可,要電池交換,電池切れ警告等の複数の段階に分けて
報知するようにすれば、使用者は電池の消耗状態をより
詳しく把握することができるだけでなく、電池の消耗状
態に合わせて電池交換準備を進めておくといったことも
できるので、読取作業の効率がより一層向上する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。
【0031】図1は、本発明が適用された実施例の2次
元情報読取装置(以下、単に読取装置ともいう)の概略
構成図であり、(a)は装置本体の平面図,(b)は装
置本体の側面図,(c)は電源ボックスの平面図,
(d)は電源ボックスの側面図を表す。また、図2は、
読取装置における装置本体と電源ボックスとの接続形態
を示す説明図である。
【0032】本実施例の読取装置は、商品のパッケージ
やタグ、或いは、コード表等からなる被写体の表面に形
成(印刷)された面積の小さな2次元コードを読み取る
ためのものであり、装置本体10と、装置本体10に動
作用の電源を供給する電源ボックス50とから構成され
る。
【0033】そして、本実施例の読取装置は、図2
(a)に示すように、電源ボックス50を直接装置本体
10に装着して使用することもでき、図2(b)に示す
ように、両端にコネクタ90a,90bを有するケーブ
ルL1を用いて電源ボックス50と装置本体10とを接
続することにより、電源ボックス50と装置本体10と
を離した状態で使用することもできる。
【0034】ここで、装置本体10は、2次元コード読
取用の後述する各種構成部品を本体ケース2に収納した
ものである。また、本体ケース2は、使用者が鉛筆持ち
できるように全体が長尺状に形成され、その長手方向一
端に画像取込用の開口部Mが形成されている。そして、
本体ケース2は、上方向から見た状態では、横方向の幅
が略同じで、若干開口部M側が狭くなるように形成され
ており(図1(a)参照)、横方向から見た状態では、
本体ケース2の長手方向中央部分で下方の側壁に形成さ
れた段差部7を境に、開口部Mが形成された先端部4
と、開口部Mとは反対側の本体部6とで、縦方向の幅が
大きく異なり、先端部4が本体部6よりも細くなるよう
に形成されている(図1(b)参照)。また、先端部4
は、本体ケース2の長手方向に沿った本体部6に対し
て、段差部7側に傾斜するように、本体部6に延設され
ている。
【0035】また、本体ケース2全体は、所定の色に着
色された合成樹脂にて形成されているが、先端部4の開
口部M側には、更に、本体ケース2全体を構成する着色
された合成樹脂とは異なる透明な合成樹脂にて形成され
た中空筒状の枠体4aが嵌合されている。
【0036】このため、被写体に形成された2次元コー
ドを読み取る際に、使用者が、本体ケース2の開口部M
を2次元コードが形成された被写体の表面に当接させて
も、この枠体4aを介して、開口部Mに対向する(換言
すれば当該読取装置にて読取可能な)2次元コードを、
外から目視できることになる。
【0037】また、電源ボックス50(詳しくは、電源
ボックス50の外側部分を構成するケース全体)は、全
体が直方体状に形成され、所定の色に着色された合成樹
脂からなり、その内部に後述の各種構成部品を収納でき
るようになっており、電源ボックス50を本体ケース2
に装着した際には、本体ケース2から突き出た状態の電
源ボックス50を使用者の手でしっかりと握ることがで
きる程度の大きさとなるように形成されている。
【0038】次に、図3(a)は、図1(a)に示した
X−X線における断面図、図3(b)は、図1(c)に
示したY−Y線における断面図を表す。
【0039】図3(a)に示すように、本体ケース2の
本体部6の下方には、電源ボックス50を差し込んで装
着するための凹部8が形成され、更に、凹部8内には、
差し込んだ電源ボックス50が自然に離脱しないように
するために用いる丸く凹んだ窪部8aが形成されてい
る。
【0040】一方、図1(c),図3(b)に示すよう
に、電源ボックス50において、一方の端部付近の前後
左右の側壁外側には、先端に丸みを有する突起50aが
夫々突設されている。また、突起50aは、本体ケース
2の凹部8内に形成された窪部8aと対応する形状を有
する。
【0041】このため、電源ボックス50を本体ケース
2の凹部8に差し込んだ際には、電源ボックス50に設
けられた突起50aが、窪部8aに嵌合することによ
り、電源ボックス50が本体ケース2から自然に離脱す
ることはない。
【0042】次に、本体ケース2,電源ボックス50に
設けられる各種構成部品について説明する。
【0043】図3(a)に示すように、本体ケース2の
先端部4内では、本体部6との境界となる段差部7付近
にイメージセンサ12が配置され、このイメージセンサ
12よりも開口部M側に、周囲の画像(2次元画像)を
イメージセンサ12の受光面に結像させるレンズ14が
配置され、更に、レンズ14の下方に、開口部M側に光
を出射して、外部の被写体に画像取込用の光を照射する
発光ダイオード16が配置されている。
【0044】レンズ14は、被写体からの反射光を集光
して、イメージセンサ12の受光面に被写体像を結像さ
せるものであり、実際には、一般的なカメラのレンズの
ように複数枚のレンズの組み合わせにて構成されてい
る。そして、このレンズ14は、その光学的中心軸が、
先端部4の中心軸Aと平行となるように、先端部4内に
固定され、イメージセンサ12は、その受光面が、レン
ズ14の光学的中心軸(換言すれば先端部4の中心軸
A)と直交するように、先端部4内に固定されている。
【0045】また、本体ケース2の開口部Mの開口面
(換言すれば枠体4aの開口端面)は、開口部Mを被写
体の表面に当接した際に、レンズ14を介してイメージ
センサ12に結像される被写体像が歪むことのないよ
う、イメージセンサ12の受光面に対して平行となるよ
うに形成されている。
【0046】また、発光ダイオード16は、2次元コー
ドが形成された被写体に光を照射した際に、被写体にて
鏡面反射した反射光がレンズ14に直接入射することの
ないよう、その光学軸が、先端部4の中心軸Aに対して
所定角度で傾斜するようにス先端部4内に固定されてい
る。
【0047】一方、本体部6において、本体ケース2の
長手方向に平行な上方の壁面で、且つ、ケース下方の段
差部7と対向する内壁には、本体ケース2の外に向けて
発光する発光ダイオード18,20a,20bが配置さ
れている。尚、後述するように発光ダイオード18は、
電源ボックス50に収納した電池が1次電池である場合
に発光するものである。また、後述するように発光ダイ
オード20a,20bの内、発光ダイオード20aは、
電源ボックス50から供給される電源電圧が、所定の閾
値を下回った場合に発光し、発光ダイオード20bは、
その閾値よりも小さい値を有する所定の閾値を下回った
場合に発光するものである。
【0048】また、本体部6内には、外部から入力され
る読取指令に従い、発光ダイオード16及びイメージセ
ンサ12を駆動して、イメージセンサ12から、レンズ
14を介して受光面に結像された2次元画像(被写体
像)を表す画像信号を取り込み、その取り込んだ画像信
号に基づき、被写体に形成された2次元コードをデコー
ドすると共に、そのデコード結果を、外部のホストコン
ピュータ100(図5参照)に送信し、更に、電源ボッ
クス50から供給される電源電圧に基づき、動作用の電
源電圧を生成し、及び、電源ボックス50から供給され
る電源電圧の状態に応じて発光ダイオード18,20
a,20bを駆動する、読取制御部40が収納されてい
る。
【0049】更に、本体部6において、本体ケース2下
方の段差部7と対向する内壁には、読取制御部40に対
して2次元コードの読取指令を入力するための操作スイ
ッチ22が固定されており、その操作用の押しボタン2
2aが、本体ケース2から外部に突出されている。
【0050】また、本体部6の凹部8内には、電源ボッ
クス50からの給電、及び、ホストコンピュータ100
との通信のために、読取制御部40と接続されたコネク
タ24が固定されている。
【0051】一方、図3(b)に示すように、電源ボッ
クス50内では、本体ケース2に装着される側の端部と
は反対側の端部に寄せて、電源供給源としての電池パッ
ク60が交換可能に収納される。尚、図3(b)中に示
した電池パック60は2次電池であり、パック全体が略
直方体状に形成され、所定の充電器にて充電する際に、
熱による電池破損を防止するのに用いるサーミスタ(図
示略)が内蔵されている。更に、電池パック60には、
電源端子62,グランド端子64と、サーミスタに接続
されたサーミスタ端子66が夫々配置されている。
【0052】図4は、図3(b)中に示した電池パック
60と同様に電源ボックス50に収納でき、電源として
1次電池を用いる場合に使用する電池パック68の概略
構成を示す拡大要部透視図である。
【0053】電池パック68は、全体の外観が電池パッ
ク60と同様に形成されたもので、その内部に、1次電
池としての市販の乾電池が交換可能に収納される。ま
た、電池パック68には、電池パック60と同様の電源
端子62,グランド端子64が配置されているが、電池
パック60とは異なりサーミスタが内蔵されておらず、
このため、サーミスタ端子66は配置されていない。
【0054】このように、使用者は、電池パック60,
68のいずれか一方を適宜選択して電源ボックス50に
収納することができるようになっている。
【0055】また、電池パック60,68は、電源ボッ
クス50に収納された際に、夫々外側面が電源ボックス
50の外側面をも兼ねるように形成され、しかも、その
外側面は、電源ボックス50と同色に着色された合成樹
脂から形成されるため、電池パック60,68を電源ボ
ックス50に装着した場合には、電池パック60,68
が装着されていることが目立たない。
【0056】更に、電池パック60,68は、電源ボッ
クス50を本体ケース2に装着する側の端部とは反対側
の端部に寄せて収納されるようになっており、電源ボッ
クス50を本体ケース2に装着した状態で、電池パック
60,68の取り外しや、取り付けといった交換作業を
行うことができる。
【0057】また、電源ボックス50内には、電池パッ
ク60,68に配置された電源端子62,グランド端子
64,サーミスタ端子66(但し、電池パック60のみ
に配置)夫々に対応して、電源端子52,グランド端子
54,サーミスタ端子56が配置されている(図3
(b)参照)。尚、電池パック68において、電源ボッ
クス50のサーミスタ端子56に対応する位置は窪んで
おり、電源ボックス50に収納した際に、サーミスタ端
子56が電池パック68に当たらないようになってい
る。
【0058】そして、図3(b)に示すように、電源ボ
ックス50内の本体ケース2に装着される側には、電源
ボックス制御部70が収納されている。尚、この電源ボ
ックス制御部70は、電池パック60,68から電源端
子52,グランド端子54を介して入力された電源電圧
を装置本体10の読取制御部40に出力すると共に、電
池パックの種別(電池パック60:2次電池,電池パッ
ク68:1次電池)を判別して、その判別結果を読取制
御部40に送信し、更に、読取制御部40とホストコン
ピュータ100との間の通信の中継を行うためのもので
ある。
【0059】また、電源ボックス50において、本体ケ
ース2に装着される側の外側端部には、読取制御部40
への給電、読取制御部40とホストコンピュータ100
との間の通信等のために、電源ボックス制御部70と接
続されたコネクタ72が固定されている。
【0060】更に、電源ボックス50において、電源ボ
ックス50を本体ケース2に装着した際に、本体ケース
2の開口部Mの開口面が向く方向と同じ方向を向く側面
には、読取制御部40に対して2次元コードの読取指令
を入力するための操作スイッチ74が固定されており、
その操作用の押しボタン74aが、電源ボックス50か
ら外部に突出されている。尚、装置本体10と電源ボッ
クス50とが接続されていれば、読取指令は、装置本体
10に設けた押しボタン22a、または、この押しボタ
ン74aのいずれを押下しても読取制御部40に入力さ
れるようになっている。
【0061】また、電源ボックス50において、コネク
タ72が設けられる側とは反対側の外側端部には、ホス
トコンピュータ100との通信用の各種信号線からなる
ケーブルL2が取り付けられるようになっており、例え
ば、電源ボックス50と装置本体10とを接続し、更
に、電源ボックス50とホストコンピュータ100とを
ケーブルL2を介して接続すれば、装置本体10の読取
制御部40は、電源ボックス50の電源ボックス制御部
70及びケーブルL2を介した通信により、ホストコン
ピュータ100からの所定の送信要求を受け、それに従
って、2次元コードのデコード結果等をホストコンピュ
ータ100に送信することができる。
【0062】ところで、図2(b)に示したケーブルL
1は、電源ボックス50から装置本体10に電源を供給
するための給電用の信号線と、装置本体10とホストコ
ンピュータ100との間の通信を電源ボックス50を介
して行うための通信用の各種信号線から構成されてい
る。
【0063】そして、ケーブルL1を装置本体10に接
続する際に用いるコネクタ90aは、装置本体10のコ
ネクタ24に対応すると共に、本体ケース2の凹部8及
び窪部8aに対応して係合するようになっており、コネ
クタ90aを装置本体10に接続した場合には、電源ボ
ックス50を本体ケース2に装着した場合と同様に、コ
ネクタ90aが本体ケース2(つまり、装置本体10)
から自然に離脱することはない。
【0064】一方、ケーブルL1を電源ボックス50に
接続する際に用いるコネクタ90bは、電源ボックス5
0のコネクタ72に対応すると共に、電源ボックス50
のコネクタ72が形成される側の端部の形状(例えば、
突起50a)に対応して係合するようになっており、コ
ネクタ90bを電源ボックス50に接続した場合には、
電源ボックス50を本体ケース2に装着した場合と同様
に、コネクタ90bが電源ボックス50から自然に離脱
することはない。
【0065】次に、読取制御部40,電源ボックス制御
部70は、夫々配線基板に各種電子部品を組み付けたも
のであり、図5に示す如く構成されている。
【0066】即ち、読取制御部40は、イメージセンサ
12及び発光ダイオード16,18,20a,20bを
夫々駆動する駆動回路26,28、イメージセンサ12
からの画像信号(電気信号)を波形整形する波形整形回
路30、ホストコンピュータ100との間でデータ通信
を行う通信回路32、後述するように2次元コード読み
取りのための各種制御処理を実行するマイクロコンピュ
ータ34、マイクロコンピュータ34が2次元コードの
デコード結果等を記憶するためのメモリ36、及び、電
源ボックス50からコネクタ24を介して電源供給を受
けて、上記各部に動作用の定電圧を生成する電源回路3
8から構成されている。
【0067】そして、マイクロコンピュータ34は、操
作スイッチ22、または、操作スイッチ74から入力さ
れる読取指令に応じて各駆動回路26,28を介して、
イメージセンサ12及び発光ダイオード16を駆動し、
その後イメージセンサ12から出力される画像信号を波
形整形回路30を介して取り込み、その画像信号に基づ
き、被写体に形成された2次元コードをデコードし、そ
のデコード結果をメモリ36に格納する、といったよう
にして、2次元コードの読取制御を実行するものであ
る。
【0068】また、マイクロコンピュータ34は、通信
回路32を介して、ホストコンピュータ100から送信
されてきたデコード結果の送信要求等が入力されると、
その要求に従い、デコード結果等を、通信回路32を介
してホストコンピュータ100側に送信する通信制御を
実行する。
【0069】更に、マイクロコンピュータ34は、電源
ボックス50から送信される電池パックの判別結果(1
次電池,2次電池)に応じて、例えば、電源として電池
パック68(即ち、1次電池)が使用されている場合に
は、駆動回路28を介して発光ダイオード18を発光さ
せ、電源として電池パック60(即ち、2次電池)が使
用されている場合には、発光ダイオード18を発光させ
ない、電池種別表示処理を実行する。
【0070】この結果、使用者は、発光ダイオード18
が発光することで、電源ボックス50に収納した電池パ
ックが1次電池(電池パック68)であることを確認で
き、発光ダイオード18が発光しない場合には、収納し
た電池パックが2次電池(電池パック60)であること
を確認できる。
【0071】更に、マイクロコンピュータ34は、電源
ボックス50から供給される電源電圧をモニターし、そ
の電圧値と電源ボックス50から送信される電池パック
の判別結果(1次電池,2次電池)とに基づき、電池
(1次電池,2次電池)の消耗を判定し、電池が消耗し
ている場合には、電池消耗表示処理を実行し、駆動回路
28を介して発光ダイオード20a,20bを発光させ
て使用者に報知する。
【0072】そして、この電池消耗表示処理は次のよう
に実行される。
【0073】即ち、電源として電池パック60(即ち、
2次電池)が使用されている旨の判別結果が送信される
と、電池パック60消耗判定用の閾値Vth2,Vth
2′(但し、Vth2>Vth2′である)を設定す
る。
【0074】尚、この処理では、電源電圧VcがVth
2′以下の場合には、電源回路38にて正常に低電圧を
生成できない程度にまで電池パック60が消耗している
状態であると判定する。また、電源電圧VcがVth
2′以上で、かつ、Vth2よりも小さい場合には、電
池パック60が消耗し始めている状態であると判定す
る。
【0075】そして、電源ボックス50から供給される
電源電圧VcがVth2以上の場合には、発光ダイオー
ド20a,20bのいずれも発光させないでおき、電源
電圧Vcが、Vth2′以上で、かつ、Vth2よりも
小さい場合には、発光ダイオード20aを発光させるこ
とにより使用者に対して電池交換を促す。
【0076】また、電源ボックス50から供給される電
源電圧VcがVth2′以下の場合には、発光ダイオー
ド20bを発光させることにより使用者に対して電池交
換を促すと共に、読み取り動作を停止する。
【0077】また、電源として電池パック68(即ち、
1次電池)が使用されている旨の判別結果が送信される
と、電池パック68消耗判定用の閾値Vth1,Vth
1′(但し、Vth1>Vth1′である)を設定す
る。
【0078】尚、この処理では、電源電圧VcがVth
1′以下の場合には、電源回路38にて正常に低電圧を
生成できない程度に電池パック60が消耗している状態
であると判定する。また、電源電圧VcがVth1′以
上で、かつ、Vth1よりも小さい場合には、電池パッ
ク60が消耗し始めている状態であると判定する。
【0079】そして、電源ボックス50から供給される
電源電圧VcがVth1以上の場合には、発光ダイオー
ド20a,20bのいずれも発光させないでおき、電源
電圧Vcが、Vth1′以上で、かつ、Vth1よりも
小さい場合には、発光ダイオード20aを発光させるこ
とにより使用者に対して電池交換を促す。
【0080】また、電源ボックス50から供給される電
源電圧VcがVth1′以下の場合には、発光ダイオー
ド20bを発光させることにより使用者に対して電池交
換を促すと共に、読み取り動作を停止する。
【0081】一方、電源ボックス制御部70は、電池パ
ックから入力された電源を読取制御部40に出力すると
共に、収納された電池パックが、2次電池(電池パック
60),1次電池(電池パック68)のいずれであるか
を判別して、その判別結果を読取制御部40に出力する
電源判別回路76、読取制御部40とホストコンピュー
タ100との間のデータ通信の中継を行うI/Fドライ
バ回路78、及び、電池パックから電源供給を受けて、
I/Fドライバ回路78に動作用の定電圧を供給する電
源回路80から構成されている。
【0082】電源判別回路76は、図6(a)に示すよ
うに構成されている。即ち、電源判別回路76には、電
池パック60,68の電源端子62と接続するための電
源端子52、電池パック60,68のグランド端子64
と接続するためのグランド端子54、電池パック60の
サーミスタ端子66と接続するためのサーミスタ端子5
6が設けられている。更に、電源端子52とグランド端
子54との間には抵抗器R1,R2、電源端子52とサ
ーミスタ端子56との間には抵抗器R3が設けられてい
る。
【0083】そして、電源判別回路76には比較器Cが
設けられ、この比較器Cの非反転入力端子は電源端子5
2と接続され、反転入力端子は抵抗器R1,R2の間に
接続されている。また、比較器Cの出力端子と電源端子
52との間にはプルアップ抵抗器R4が設けられてい
る。
【0084】また、電源判別回路76の電源端子52,
グランド端子54,比較器Cの出力端子は、それぞれ後
述するコネクタ24の電源供給ピン24a,グランドピ
ン24b,判別結果送信ピン24cに接続されている。
【0085】そして、電源判別回路76は次のように動
作する。
【0086】まず、電源端子52及びグランド端子54
を介して電源判別回路76に入力された電源電圧Vc
(正電圧)は抵抗器R1,R2にて分圧され、基準電圧
Vrefが生成される。そして、サーミスタ端子56に
電池パック60のサーミスタ端子66が接続されている
場合(即ち、電源ボックス50に電池パック60が収納
されている場合)には、電源電圧Vcは抵抗器R3と電
池パック60のサーミスタRsとで分圧され、判定電圧
Viが生成される。
【0087】次に、生成された基準電圧Vref,判定
電圧Viはそれぞれ比較器Cの反転入力端子,非反転入
力端子に印加され、この比較器Cにて基準電圧Vref
と判定電圧Viとの大小が比較される。そして、サーミ
スタ端子56に電池パック60のサーミスタ端子66が
接続されている場合には、電源電圧Vcが抵抗器R3と
サーミスタRsとで分圧されて生成される判定電圧Vi
が、基準電圧Vrefよりも小さくなるようになってい
る。その結果、比較器Cの出力端子からはLowレベルの
信号が出力されるようになり、判別結果送信ピン24c
を介してLowレベルの判別信号が装置本体10の読取制
御部40に出力される。
【0088】一方、電源ボックス50に電池パック68
が収納されている場合には、電池パック60が収納され
ている場合と同様に電源電圧Vcを抵抗器R1,R2と
で分圧した電圧が比較器Cの反転入力端子に印加される
ものの、サーミスタ端子56にサーミスタRsが接続さ
れないため、比較器Cの非反転入力端子に印加される判
定電圧Viは電源電圧Vcそのものとなり、判定電圧V
iが基準電圧Vrefよりも大きくなる。その結果、比
較器Cの出力端子からはHighレベルの信号が出力される
ようになり、判別結果送信ピン24cを介してHighレベ
ルの判別信号が装置本体10の読取制御部40に出力さ
れる。
【0089】ここで、読取制御部40とホストコンピュ
ータ100との間のデータ通信においては、読取装置
(即ち、読取制御部40)がホストコンピュータ100
に対し、読取データを送信するための許可要求を通知す
るためのRTS信号、ホストコンピュータ100が読取
装置に対し、読取データの送信の許可を通知するための
CTS信号、読取装置がホストコンピュータ100に対
し、読取データを送信するためのTXD信号、ホストコ
ンピュータ100が読取装置に対し、読取データを受信
したことを通知するためのRXD信号等が用いられる。
【0090】そして、I/Fドライバ回路78は、図6
(b)に示すように、コネクタ24のRTS信号ピン2
4d,CTS信号ピン24e,TXD信号ピン24f,
RXD信号ピン24gに接続されており、各ピンを介し
て装置本体10の読取制御部40と接続されると共に、
ケーブルL2を介してホストコンピュータ100と接続
される。
【0091】I/Fドライバ回路78は、読取制御部4
0とホストコンピュータ100との間で正確にデータ通
信を行うために中継する回路であり、読取制御部40,
ホストコンピュータ100夫々から入力される各種信号
(RTS信号,CTS信号,TXD信号,RXD信号)
を、増幅・波形整形して再送信するように構成されてい
る。そのため、読取制御部40,ホストコンピュータ1
00から出力された各種信号のレベルが低下しても、所
定のレベルにまで増幅することができ、データエラー
や、送信エラーが生じにくくなっている。
【0092】また、本体ケース2,電源ボックス50に
夫々設けられるコネクタ24,72は、夫々に設けられ
た雄型,雌型の形状を有するピンが互いに係合すること
により電源供給やデータ通信が行われるものである。そ
して、コネクタ24には上記したように電源供給ピン2
4a,グランドピン24b,電池の判別結果を送信する
ための判別結果送信ピン24c,RTS信号ピン24
d,CTS信号ピン24e,TXD信号ピン24f,R
XD信号ピン24gが設けられ、コネクタ72にはコネ
クタ24の各ピンに対応するようにピンが設けられてい
る。
【0093】このように構成された本実施例の2次元コ
ード読取装置を使用して2次元コードを読み取るには、
まず、使用者は、電池パック60(2次電池)、或い
は、電池パック68(1次電池)のいずれかを電源ボッ
クス50に収納する。
【0094】そして、電源ボックス50を装置本体10
に装着して読取装置を使用する場合には、電源ボックス
50の突起50aが設けられる側の端部を本体ケース2
の凹部8に差し込んで、電源ボックス50を装置本体1
0に装着する。この時、電源ボックス50のコネクタ7
2が本体ケース2のコネクタ24に係合し、電源ボック
ス制御部70の電源判別回路76から読取制御部40の
電源回路38に電源が供給されるようになる。
【0095】また、同時に、電源ボックス制御部70の
電源判別回路76では、収納された電池(電池パック6
0,68)が1次電池,2次電池のいずれであるかの判
別が行われ、その判別結果が読取制御部40のマイクロ
コンピュータ34に送信されることにより、マイクロコ
ンピュータ34は、その判別結果に基づいて発光ダイオ
ード18の発光,無発光を判断する電池種別表示処理を
実行する。
【0096】また更に、マイクロコンピュータ34は、
電源回路38に入力される電源電圧を常時モニターし、
上述の判別結果に応じて消耗判定用(電池パック60消
耗判定用,電池パック68消耗判定用)の閾値を設定
し、電源電圧のモニター値と、設定した閾値とを互いに
比較することにより、発光ダイオード20a,20bの
発光,無発光を判定する電池消耗表示処理を実行する。
【0097】次に、使用者は、装置本体10から突き出
た状態の電源ボックス50を、ヘアドライヤを使用する
状態のようにして握り、装置本体10における本体ケー
ス2の開口部Mを2次元コードが形成された被写体に向
け、更に、使用者が、操作スイッチ74の押しボタン7
4aを押下することにより、操作スイッチ74から電源
ボックス制御部70を介して、読取制御部40内のマイ
クロコンピュータ34に読取指令が入力される。
【0098】すると、マイクロコンピュータ34は、各
駆動回路26,28を介して、イメージセンサ12及び
発光ダイオード16を駆動し、その後イメージセンサ1
2から出力される画像信号を波形整形回路30を介して
取り込み、その画像信号に基づき、被写体に形成された
2次元コードをデコードし、そのデコード結果をメモリ
36に格納する、といった手順で、2次元コードの読取
制御を実行する。
【0099】一方、電源ボックス50と装置本体10と
をケーブルL1を用いて接続して読取装置を使用する場
合には、ケーブルL1のコネクタ90aを装置本体10
における本体ケース2の凹部8に差し込むと共に、コネ
クタ90bを電源ボックス50の突起50aが設けられ
る側の端部に取り付ける。その際、コネクタ90aは、
装置本体10のコネクタ24と係合し、他方、コネクタ
90bは、電源ボックス50のコネクタ72と係合する
ことにより、電源ボックス制御部70の電源判別回路7
6から読取制御部40の電源回路38に電源が供給され
るようになる。
【0100】そして、上記した電源ボックス50を装置
本体10に装着した場合と同様に、電池の判別が行わ
れ、その判別結果に応じて発光ダイオード18の発光,
無発光を判断すると共に、所定の閾値を設定し、更に、
電源電圧をモニターすることにより、発光ダイオード2
0a,20bの発光,無発光を判定する。
【0101】次に、使用者は、装置本体10を、例え
ば、鉛筆持ちするようにして手に持ち、装置本体10に
おける本体ケース2の開口部Mを2次元コードが形成さ
れた被写体に向け、更に、使用者が、操作スイッチ22
の押しボタン22aを押下することにより、読取制御部
40内のマイクロコンピュータ34に読取指令が入力さ
れ、読取動作が実行される。
【0102】このようにして、本実施例の2次元コード
読取装置を使用して2次元コードを読み取ることができ
る。
【0103】以上説明したように、本実施例の読取装置
では、2次元コードを読み取る動作を実行する装置本体
10と、収納した電池から装置本体10に動作用の電源
を供給する電源ボックス50とから構成されており、電
源ボックス50を直接装置本体10に装着して使用する
ことができると共に、両端にコネクタ90a,90bを
有するケーブルL1を用いて電源ボックス50と装置本
体10とを接続して使用することもできる。
【0104】つまり、使用者は読取装置の使用の条件等
に合わせ、電源ボックス50と装置本体10との接続形
態をいずれか自由に選択できる。
【0105】そして、電源ボックス50自体を装置本体
10に装着した場合には、使用者は、装置本体10から
突き出た状態の電源ボックス50を手に持って(つま
り、握って)読取操作を行うことができる。一方、電源
ボックス50を装置本体10にケーブルL1を用いて接
続した場合には、使用者は、装置本体10を手に持って
読取操作を行うことができる。
【0106】また、電源ボックス50を装置本体10に
装着した場合には、全体の重量としては、電源ボックス
50と装置本体10との合計の重量となるが、装置本体
10から突き出た状態の電源ボックス50を、使用者
が、あたかもヘアドライヤを使用するような状態で読取
装置を手に持つことができるので、重量を感じさせるこ
となく、楽にしっかりと持つことができるようになり、
しかも、読取作業を行う場合の操作性がよい。
【0107】更に、使用者は、装置本体10及び電源ボ
ックス50が各々分離した状態で携帯できるのみなら
ず、電源ボックス50を装置本体10に装着した状態で
も携帯できるので便利である。
【0108】一方、装置本体10には電池を収納しない
ようにしたため、装置本体10自体を小型化,軽量化す
ることが可能となると同時に、使用者の手中に適度に収
まるように装置本体10(詳しくは、本体ケース2)を
形成することができる。
【0109】従って、使用者が装置本体10を手に持っ
て読取作業を行う場合の操作性が向上する。
【0110】また、本実施例の読取装置では、電源ボッ
クス50に収納する電池として1次電池及び2次電池の
いずれかを使用者が適宜選択することができ、電池パッ
ク60(2次電池)、或いは、電池パック68(1次電
池)として電源ボックス50に収納すればよいだけであ
る。しかも、電池パック60,68は、電源ボックス5
0にそれぞれ交換可能に収納される。
【0111】従って、使用中の電池の電圧低下に応じて
適宜電池を交換することにより、長時間に亘って読取作
業を行うことが可能となる。
【0112】また、装置本体10の読取制御部40に
は、電源ボックス50に収納された電池パック60(2
次電池)、或いは、電池パック68(1次電池)に関わ
らず、供給される電源電圧から、イメージセンサ12、
発光ダイオード16,18,20a,20b、読取制御
部40等の各部に動作用の定電圧を生成する電源回路3
8が設けられている。そのため、電池パック60,68
のいずれを使用した場合でも、読取装置が正常に動作す
るようになる。
【0113】そして、電源ボックス50では、電源ボッ
クス50に収納した電池パックが、60(2次電池)、
或いは、電池パック68(1次電池)のいずれであるか
の判別が行われ、その判別結果を装置本体10に送信す
るようになっている。そして、装置本体10において読
取制御部40のマイクロコンピュータ34では、送信さ
れた判別結果に応じて発光ダイオード18を発光させる
電池種別表示処理を実行する。
【0114】つまり、使用者は、発光ダイオード18が
発光することで、電源ボックス50に収納した電池パッ
クが1次電池(電池パック68)であることを確認で
き、発光ダイオード18が発光しない場合には、収納し
た電池パックが2次電池(電池パック60)であること
を確認できる。
【0115】更に、マイクロコンピュータ34では、前
述の判別結果に応じて電池パック60消耗判定用の閾
値、或いは、電池パック68消耗判定用の閾値を設定
し、電源ボックス50から供給される電源電圧とその閾
値とを比較し、比較結果に応じて、発光ダイオード20
a,20bのいずれかを発光させる電池消耗表示処理を
実行する。
【0116】つまり、使用者は、発光ダイオード20
a、或いは、20bが発光することで、電源ボックス5
0に収納した電池パックの出力電圧の状態(即ち、電池
の消耗状態)を確認することができる。
【0117】そして、電池の出力電圧の低下を報知した
時点で、使用者が電池パック(例えば、電池パック68
の場合には、1次電池としての乾電池)を交換すれば、
電源回路38にて定電圧を正常に生成できるので、読取
作業の最中で突然使用不能となることを回避できる。
【0118】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。
【0119】例えば、電源ボックス50に収納した電池
が1次電池、或いは、2次電池であるかを報知するに
は、発光ダイオード18を用いることにより、発光ダイ
オード18の発光、或いは、無発光で報知するのに限定
されず、合成音声での報知、または、発光ダイオードと
合成音声の組み合わせによって報知するようにしてもよ
い。このようにしても、使用者に対し、収納した電池が
1次電池、或いは、2次電池であるかを確実に報知する
ことができる。
【0120】そして、電源ボックス50から供給される
電源電圧の低下を報知するには、発光ダイオード20
a,20bを用いることにより、発光ダイオード20
a,20bの発光、或いは、無発光で報知するのに限定
されず、合成音声での報知、または、発光ダイオードと
合成音声の組み合わせによって報知するようにしてもよ
い。このようにしても、使用者に対し、供給される電源
電圧の低下を確実に報知することができる。
【0121】また、上記実施例では、商品のパッケージ
やタグ等に形成された2次元コードを読み取る装置につ
いて説明したが、文字や図形等、コード化されていない
2次元情報を読み取る2次元情報読取装置や、バーコー
ド等の1次元コードを読み取る装置であっても、本発明
を適用して上記実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の2次元情報読取装置の構成を表す概
略構成図である。
【図2】 実施例の2次元情報読取措置における装置本
体10と電源ボックス50との接続形態を表す説明図で
ある。
【図3】 図1(a)に示したX−X断面図、及び、図
1(c)に示したY−Y断面図である
【図4】 実施例の電池パック68の概略構成を示す要
部透視図である。
【図5】 実施例の2次元情報読取装置の回路構成を表
すブロック図である。
【図6】 実施例の電源ボックス制御部70の回路構成
を表す回路図である。
【符号の説明】
2…本体ケース、8…凹部、8a…窪部、10…装置本
体、12…イメージセンサ、18,20a,20b…発
光ダイオード、26,28…駆動回路、30…波形整形
回路、32…通信回路、34…マイクロコンピュータ、
36…メモリ、38,80…電源回路、40…読取制御
部、50…電源ボックス、50a…突部、60,68…
電池パック、70…電源ボックス制御部、22,74…
操作スイッチ、22a,74a…押しボタン、76…電
源判別回路、78…I/Fドライバ回路、24,72,
90a,90b…コネクタ、100…ホストコンピュー
タ、L1,L2…ケーブル,M…開口部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松島 豊 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 渡部 賢一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5B011 DA06 DA07 DB16 EA10 GG04 HH08 HH09 5B072 AA08 CC24 DD02 JJ11 JJ14 MM18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的情報が形成された読取対象から反
    射してくる反射光を取り込み、取り込んだ該反射光に応
    じて電気信号を生成する光学的センサと、 外部からの読取指令に従って前記光学的センサを駆動す
    ると共に、該光学的センサが動作することにより生成さ
    れる前記電気信号を取り込む制御手段と、 前記光学的センサ及び前記制御手段を動作させるための
    電源としての電池を交換可能に収納する電池収納手段と
    を備え、使用者が手に持って使用する光学的情報読取装
    置であって、 前記光学的センサ及び前記制御手段を収納する本体ケー
    スと、 前記本体ケースと別体に設けられ、前記電池収納手段と
    しての電池収納部が形成された電源ボックスとを備え、 前記光学的センサ及び前記制御手段を動作させるための
    電源を該電源ボックスから供給するようにしたことを特
    徴とする光学的情報読取装置。
  2. 【請求項2】 前記本体ケース及び前記電源ボックスは
    互いに着脱可能に構成され、 該電源ボックスは、該本体ケースに装着された際に外部
    操作によって読取指令を入力する操作部を備え、 前記本体ケースに収納される前記制御手段は、該操作部
    にて入力された該読取指令を受けて動作することを特徴
    とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  3. 【請求項3】 前記電源ボックスに形成された電池収納
    部は、前記電池として1次電池及び2次電池を夫々選択
    的に収納可能に構成され、 前記本体ケースは、前記光学的センサ及び前記制御手段
    を動作させるために必要な定電圧を生成する電源回路を
    備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の光学的情報読取装置。
  4. 【請求項4】 前記電源ボックスは、前記電池収納部に
    収納された電池が1次電池及び2次電池のいずれである
    かを判別する判別手段を備え、 前記本体ケースは、 前記判別手段にて得られた判別結果、及び、前記電源ボ
    ックスから供給される電源電圧に基づいて、前記電池収
    納部に収納された前記電池の電圧低下を判定し、使用者
    に対して判定した結果を報知する報知手段を備えている
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学的情報読取装
    置。
JP11212225A 1999-07-27 1999-07-27 光学的情報読取装置 Pending JP2001042974A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11212225A JP2001042974A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 光学的情報読取装置

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