JP2001042426A - 背面投写型表示装置 - Google Patents

背面投写型表示装置

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JP2001042426A
JP2001042426A JP11213839A JP21383999A JP2001042426A JP 2001042426 A JP2001042426 A JP 2001042426A JP 11213839 A JP11213839 A JP 11213839A JP 21383999 A JP21383999 A JP 21383999A JP 2001042426 A JP2001042426 A JP 2001042426A
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JP
Japan
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screen
display device
conductive
rear projection
antistatic film
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Pending
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JP11213839A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Uchiumi
賢一郎 内海
Yukio Murai
幸生 村井
Atsushi Shoji
敦 庄司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の背面透過型表示装置の透過型スクリー
ンに帯電した電荷を効果的に除去する。 【解決手段】 背面透過型表示装置の透過型スクリーン
6には表面に帯電防止膜が形成され、例えばゴムパッキ
ン23、23を介してスクリーンフレーム11に支持さ
れている。スクリーンフレーム11に形成されたボス2
4にネジ止めされた導電性の板バネ12は窓25を通っ
て透過型スクリーン6の表面の帯電防止膜を押圧して電
気的接続がなされている。板バネ12に接続されたリー
ド線の他端を図示しない表示装置のシャーシに接続し
て、透過型スクリーン6に帯電した電荷をシャーシに放
電する。他端を図示しない表示装置のシャーシに接続さ
れたリード線21を接続した導電体シート13を透過型
スクリーン6の表面の帯電防止膜上に粘着シール14に
より貼付し、透過型スクリーン6の電荷をシャーシに放
電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接地された透過型ス
クリーンを備えた背面投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の映像表示装置として、背面投写型
表示装置(Rear Projection Display)がある。図7
(a)に側面形状の断面を模式的に示し、図7(b)に
上から見た各部材の配置をやはり模式的に示している。
図7(a)に示すように、赤緑青(RGB)の原色に発
光する3本の単色投写管3の画像を、それぞれ、投写レ
ンズ4によりスクリーン46上に拡大投射し、色合成を
行って表示する。図7(a)では筺体42内には、装置
を小型化するために光路を途中で折り曲げる反射鏡5が
設置されている。また、図7(b)のように反射鏡を使
用しない場合もある。どちらの場合でも、人が視聴する
方向の裏側から映像をスクリーンに投射する。
【0003】スクリーンは、後方から入射した光を前方
に透過させる役割を持っており、透過型スクリーン(Pe
netrating Screen)と呼ばれる。このような背面投写型
表示装置で使用される透過型スクリーン46は、良好な
画像を映し出すために種々の性能が要求されるため、形
状や使用目的の異なったスクリーンを複数個組み合わせ
て構成される。詳細な説明は後述するが、透過型スクリ
ーンとしてフレネルレンズとレンチキュラースクリーン
の2枚構成が一般的で、この外側に画像のコントラスト
向上とレンチキュラースクリーンの機械的保護を兼ねた
シート状のスクリーンが追加される場合もある。また、
透過型スクリーンの外周に近接した筺体内に、コンバー
ゼンス用光検出素子が複数個配置される場合もある。
【0004】これらの透過型スクリーンを構成する部材
は、光を透過するために、透明なプラスチック材料であ
るPMMA(アクリル)等で製作されることがほとんど
で、比較的、帯電し易い性質を持っている。帯電によっ
てスクリーンの表面にほこりが付着するのを防ぐために
も、これら部材の外側表面には帯電防止膜処理が施さ
れ、ある程度の導電性を有する帯電防止膜から、帯電し
た電荷を空気中に逃がすようにしていることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、透過型
スクリーンの帯電に対して、従来は透過型スクリーンの
帯電防止膜から、電荷を空気中に自然放電させることで
充分であった。ところが、近年の画面サイズの大型化に
伴い、空気中への自然放電では対処しきれないほど、ス
クリーンに帯電する電荷が増大した。すなわち、背面透
過型表示装置で使用される透過型スクリーンは、画面が
大型化されることによる電荷の蓄積は避けられず、帯電
したスクリーンから内部回路への放電が発生し、放電の
際に内部の電子回路を破損する恐れも無視できなくなっ
たという問題がある。更に、一部の背面投射型表示装置
ではコストダウンのために帯電防止膜加工を廃止したい
という希望もあり、この場合は、落雷等による過大のサ
ージ電圧で、筺体内のシャーシとほぼ同電位のコンバー
ゼンス用光検出素子と透過型スクリーン間で放電して、
光検出素子が破壊されるという問題も予想される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
を解決するために、画像を表示する透過型スクリーン
と、筺体内にシャーシを備えた背面投写型表示装置にお
いて、このスクリーンは表面が帯電防止膜処理を施され
た平板状のレンズまたはシートからなり、スクリーンの
有効画面の外側部位に電気的な接続を行う接続手段を設
け、前記接続手段と前記シャーシを導電性部材を介して
接地接続する背面投写型表示装置を提供する。ここで
は、前記スクリーンは表面が帯電防止処理が施されてい
る。
【0007】この接続手段は、前記スクリーンを保持す
るスクリーンフレームに一端が固定された導電性の板バ
ネからなり、該板バネの他端が前記スクリーンを押圧
し、前記帯電防止膜に接触するようになされている。ま
た、この接続手段は、前記スクリーンに導電性線条を粘
着性テープの貼付により押圧することでも得られる。ま
た、この接続手段は、前記スクリーンにネジ込んだ導電
性ビスで帯電防止膜に接触することでも実現できる。ま
た、前記接続手段は、前記スクリーンを保持するスクリ
ーンフレームに前記スクリーンを固定保持する導電性の
スクリーンホルダで兼用しても得られる。さらに、前記
接続手段と前記スクリーンの帯電防止膜の間に、導電性
のガスケットを挟んだ背面投写型表示装置をも提供す
る。
【0008】また、前記スクリーンに帯電防止処理が施
されていない場合でも、上記と同様な背面投写型表示装
置が提供できる。即ち、前記接続手段は、前記スクリー
ンを保持するスクリーンフレームに一端が固定された導
電性の板バネからなり、該板バネの他端が前記スクリー
ンを押圧して、接触する背面投写型表示装置であり、前
記接続手段は、前記スクリーンに導電性線条を粘着性テ
ープの貼付により押圧しても良く、前記接続手段は、前
記スクリーンにネジ込んだ導電性ビスであっても良い。
また、前記接続手段は、前記スクリーンを保持するスク
リーンフレームに前記スクリーンを固定保持する導電性
のスクリーンホルダで兼用しても良い。更に、前記接続
手段と前記スクリーンの間に、導電性のガスケットを挟
んだ背面投写型表示装置も含まれる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1を参照
して説明する。図1(a)は背面投写型表示装置1の外
観斜視図であり、図1(b)は本装置の中央断面の側面
図で内部配置を模式的に示している。図1(a)に示す
ように、背面投写型表示装置1の箱型の筺体2の前面
に、ほぼL型の断面を持った額縁状のスクリーンフレー
ム11が取り付けられている。このスクリーンフレーム
11の内側空間に、透過型スクリーン6が収められ、ス
クリーンフレーム11によって支持されている。
【0010】図1(b)に示すように、筺体2の内部に
赤緑青(RGB)の原色に発光する3本の単色投写管3
と投写レンズ4が水平に並び、反射鏡5が筺体2の後部
に設置されている。投写管3から出射した単色光は投写
レンズ4を介し、反射鏡5で光路を途中で折り曲げら
れ、透過型スクリーン6の裏面に入射する。赤青緑の単
色光が同一スクリーンに照射され、カラー画像に合成さ
れる。投写管3と投写レンズ4で投写源を構成する。透
過型スクリーン6は後方から入射した光を前方に透過さ
せる役割を持っており、リアスクリーンとも呼ばれる。
なお、上述の投写管3を駆動するための電子回路や、映
像信号の受信、復調回路、電源回路その他の電気回路部
品を載置するための導電性のシャーシ2aが筺体2の内
部に設置されている。投写管3と投写レンズ4がシャー
シ2aに支持されている場合もある。
【0011】図2(a)は透過型スクリーン6の構造を
模式的に示したもので、フレネルレンズ(Fresnel Len
s)7とレンチキュラースクリーン(Lenticular Scree
n)8を組み合わせて透過型スクリーン6を構成してい
る。投写光は図の左側から矢印Lのようにフレネルレン
ズ7に投射され、レンチキュラースクリーン8を通って
画像として視聴される。通常は図2(a)に示すように
2枚構成のスクリーンが使用される。また、例えば画面
対角の大きさが100インチ以上の透過型スクリーンで
は製造上の問題から、1枚の透明な板の表裏にフレネル
レンズとレンチキュラーレンズの形状を付けたスクリー
ンも使用されている。周知のように、フレネルレンズ7
の構造は厚い凸レンズを光軸を中心とした同心円筒で切
りとり不要部分を取り去って厚さと重量を減少させたも
ので、このフレネルレンズ7の使用により画面上の四隅
の輝度低下を改善し、画面を均一な明るさに保つことが
できる。
【0012】図2(b)に示すように、レンチキュラー
スクリーン8の水平方向の断面形状は、水平方向に曲率
を持ち、垂直方向には曲率がない蒲鉾型のレンズ部分を
表裏に多数個並べて構成される。レンズ部分の形状には
楕円面等が採用されることもある。図の左からレンチキ
ュラースクリーン8に入射した光は出射するとき大きく
拡散されて放射する。このように、レンチキュラースク
リーン8は水平方向の視野角を広げる目的とともに、3
本の投写管の配列位置が左右にずれていることに起因す
る赤青緑の単色光のずれを修正し、色の均一性を保った
良好な画像を提供する。なお、右側の出射レンズの間の
ブラックストライプ8aと呼ばれる平面部は黒色に塗ら
れ、出射レンズより外部に位置して映像源からの光を遮
ることなく外光反射を防止する。
【0013】図3を参照して、透過型スクリーン6をス
クリーンフレーム11に取り付ける構造例を説明する。
図3はスクリーンフレーム11付近を垂直に切断した断
面図として模式的に示している。図3(a)は透過型ス
クリーン6をスクリーンホルダ10とスクリーンフレー
ム11で挟持して、スクリーンフレーム11に固定して
いる。例えば、スクリーンホルダ10の周辺に開けた穴
に挿入したビスをスクリーンフレーム11にネジ止めし
て、透過型スクリーン6を固定する。フレネルレンズ7
とレンチキュラースクリーン8を各1枚使用してほぼ密
着して配置し、透過型スクリーン6とするのが一般的で
あるが、図3(a)で示すように、レンチキュラースク
リーン8の外側にシート状のスクリーン9が追加される
場合がある。このスクリーンの形状は表面がほぼ平滑な
平板状のシートである。他のスクリーンとの混同を防ぐ
ために、以下このシート状のスクリーンをコントラスト
スクリーン9と呼ぶ。このコントラストスクリーン9も
透過型スクリーン6の構成要素と考えてよく、外光によ
るコントラスト劣化を防ぎ、レンチキュラースクリーン
8の保護を目的として使用される。本例では3者ともほ
ぼ密着して配置されている。
【0014】図3(b)に示す取付例ではコントラスト
スクリーン9をスクリーンホルダ10でスクリーンフレ
ーム11に固定し、フレネルレンズ7とレンチキュラー
スクリーン8をスクリーンホルダ10でサブフレーム1
1aに固定している。サブフレーム11aはスクリーン
フレーム11と嵌合可能な額縁状で、スクリーンホルダ
10の背部に挿入し固定される。具体的な固定方法は、
前記のようにビスによるネジ止めでもよく、スクリーン
フレーム11やスクリーンホルダ10、または、サブフ
レーム11a等に一体で形成されたフック同士を結合さ
せてもよい。コントラストスクリーン9はフレネルレン
ズ7とレンチキュラースクリーン8の組から間隔を開け
て別々に取り付けられている。図3(c)はコントラス
トスクリーン9をスクリーンフレーム11に形成された
溝に挿入固定し、フレネルレンズ7とレンチキュラース
クリーン8をスクリーンホルダ10でサブフレーム11
aに固定している。なお、図3(b)、(c)で、サブ
フレーム11aは独立した部材として表現しているが、
実際には筺体2の一部分として、例えば、筺体2の原材
料のプラスチック材で筺体2と一体に成形される場合が
多い。
【0015】以上、典型的な透過型スクリーン6のスク
リーンフレーム11への取付例を説明した。これらの透
過型スクリーン6はスクリーンとして使用される範囲の
外側に、スクリーンフレーム11へ取付るための取り付
け代が必要となる。ここで、フレネルレンズ7とレンチ
キュラースクリーン8はほぼ密着して配置されるが、コ
ントラストスクリーン9は前2者とほぼ密着した場合、
分離した場合等種々のケースがあり紛らわしい。以降の
説明の便宜上、 1、(フレネルレンズ7とレンチキュラースクリーン8
の2者がほぼ密着して配置されたもの。) 2、(フレネルレンズ7とレンチキュラースクリーン8
およびコントラストスクリーン9の3枚がほぼ密着して
配置されたもの。) 3、(コントラストスクリーン9が単独で他の2者と離
れて配置されたもの。)の3形態を総称して、いずれも
透過型スクリーン6と呼ぶことにする。
【0016】本発明の実施の形態である透過型スクリー
ン6の接地方法を図4〜図6を参照して説明する。透過
型スクリーン6は外側表面に帯電防止膜処理がなされて
いることは既に述べた。この帯電防止膜はある程度の導
電性を持つので、接続手段である導電性の部材を透過型
スクリーン6の帯電防止膜に接触させ、リード線を介し
て装置内部のシャーシに接続することで接地が可能であ
る。美観上から、これらの接続手段はスクリーンの外側
端部である前記取り付け代部分に、外部から見えないよ
うに配置されるのが妥当である。なお、図の上で帯電防
止膜そのものは符号を付けて明記されてはいないが、以
降の説明では帯電防止膜は透過型スクリーン6の構成要
素であるフレネルレンズ7、レンチキュラースクリーン
8およびコントラストスクリーン9のすべての表面(表
裏共)に施されているものとする。
【0017】図4(a)は接続手段取付部近辺のスクリ
ーンフレーム11の断面図であって、図4(a1)はそ
の斜視図であり、一部を破断して示している。透過型ス
クリーン6はスクリーンフレーム11の溝にゴムパッキ
ン23、23を介して支持されている。接続手段である
接地用の板バネ12は、スクリーンフレーム11と一体
で形成されたボス24にビス12aによりネジ止めさ
れ、板バネ12の先端はボス24の下部に設けられた窓
25を通過して、適度の弾力で透過型スクリーン6の表
面の帯電防止膜に接触している。板バネ12に導電性部
材であるリード線21が接続され、その末端は(本図で
は図示されていないが)図1(b)に図示されている筺
体2内のシャーシ2aに接続されている。したがって、
透過型スクリーン6からシャーシ2aへの接地が行われ
ている。なお、以降の説明ではリード線21の末端はす
べてシャーシ2aに接続されているものとして説明を省
略する。
【0018】図4(b)は透過型スクリーン6の外縁部
に設けられた接地部分の断面図であり、図4(b1)は
その斜視図である。導電性を有する導電体シート13は
透過型スクリーン6の表面の帯電防止膜に接触した状態
で粘着シール14で貼付されている。導電体シート13
には接地用のリード線21が接続されている。この方法
はコントラストスクリーン9が単独で配置された場合に
も簡単に実施できる。なお、導電体シート14は適度の
柔軟性があれば帯電防止膜とのなじみがよく接触面積が
増加して理想的である。また、リード線21の導電体
が、多数の芯線から構成され、ある程度の柔軟性を持つ
コードであるならば、被覆を剥いたコードを導電体シー
ト13の代わりに使用することができる。即ち、シー
ト、または芯線等の線条が接続手段として使用できる。
【0019】図5(a)は透過型スクリーン6の外縁部
に設けられたネジ穴付近の断面図、図5(a1)はその
斜視図であって、透過型スクリーン6の外縁部に設けら
れたネジ穴に導電性のビス15をねじ込んで接地用のリ
ード線21を接続する。図のようにリード線に卵型のラ
グ板15aを固定すればより確実であるが、ラグ板15
aは無くてもよい。なお、ビス15にタッピングネジを
使用すれば、透過型スクリーン6に設けられたネジ穴は
適当な下穴径の丸穴でよい。
【0020】図5(b)は導電性のスクリーンホルダ1
0により接地した例を説明するスクリーンフレーム11
の断面図で、図5(b1)はその斜視図である。スクリ
ーンフレーム11はプラスチック等の成形品で絶縁物を
想定している。スクリーンフレーム11には複数のボス
24が形成され、ビス12aでスクリーンホルダ10を
所定位置に取り付ける。スクリーンホルダ10は断面形
状が、ほぼZ状をなした導電性の板バネであり、所定位
置に取り付くと透過型スクリーン6をスクリーンフレー
ム11に固定し、さらに透過型スクリーン6の帯電防止
膜と電気的に接続する。接地用のリード線21をスクリ
ーンホルダ10またはビス12aに接続すれば接地が完
了する。スクリーンホルダ10は一直線の棒状として複
数枚使用してもよく、額縁状に形成してもよい。
【0021】図6の例は帯電防止膜と図4(a)に示し
た板バネ12の間に導電性のガスケット16を挟んで、
各部材の接触を確実としたものである。図6(a)はス
クリーンフレーム11と透過型スクリーン6のガスケッ
ト16を含んだ断面図であり、図6(a1)のAA線で
切断している。図6(a1)はその付近のボス側から見
た投影図、図6(a2)はガスケット16付近の斜視
図、図6(a3)はガスケット16の断面図でガスケッ
ト16の内部構成を示している。
【0022】図6(a)〜図6(a2)により、ガスケ
ット16を使用した接続例を説明する。スクリーンフレ
ーム11の一部に四角形の窓25を開け、その下にボス
24を形成する。ビス12aをボス24のネジ穴にネジ
込んで板バネ12を固定し、板バネ12の先端が窓25
の中に覗くようにする。板バネ12またはビス12aに
接地用のリード線21が接続されている。透過型スクリ
ーン6はスクリーンフレーム11の溝に2本のゴムパッ
キン23、23を介して支承され、スクリーンフレーム
11に固定されている。透過型スクリーン6の窓25に
相当する場所に、ガスケット16が導電性を損なはない
ように貼付され、前述の板バネ12の先端がガスケット
16の突起部分に接触している。このように帯電防止膜
と接地用のリード線21の接続された板バネ12ははガ
スケット16を介して電気的に接続されている。
【0023】ガスケット16は、例えば図6(a1)に
於ける平面形で18×14mm程度の大きさのものが使
用される。ガスケット16の断面構造を模式的に示す図
6(a3)を参照して、ガスケット16の構成を説明す
る。先に示した平面の大きさよりやや小さい長方形の、
例えばプラスチック板のインサート18の下部に蒲鉾型
の弾力性に富んだ、例えば発砲ポリウレタン製の芯材1
9が接着されている。インサート18と芯材19の外側
に柔軟性を持った導電体17が配置され、全体を覆って
いる。この導電体17は一例として商品名をシルバーコ
ーティングナイロンファブリックと呼ばれる柔軟性を持
った繊維質で作られている。導電体17は導電性を持ち
しかも柔軟であるのが特徴である。
【0024】ガスケット16の断面形状はP字を逆さに
したように片側が平面部16aとなり、他方の下側が芯
材19によって突起した突起部分16bを持っている。
この平面部の上方に両面粘着テープ20を貼付し、両面
粘着テープ20によって透過型スクリーン6の必要位置
に取り付ける。板バネ12の先端がガスケット16の突
起部分16bを押圧する。この押圧力は板バネ12の先
端とガスケット16の突起部分16bの導電性を確保す
ると同時にガスケット16の平面部16aと帯電防止膜
との電気的接続も保証する。すなわち、両面粘着テープ
20の厚さは通常0.1mm程度であるので、ガスケッ
ト16の平面部16aと透過型スクリーン6の表面の帯
電防止膜とは僅かな力で密着し、接触面積も大きく取れ
る。また、板バネ12の先端が多少傾いてガスケット1
6の突起部分16bに当たっても、導電体17は適当に
なじんで接触面積を確保するので導通は確実である。
【0025】上記のガスケット16は板バネ12と併用
した例で説明したが、同種の接続手段に広く応用でき
る。特に導電性の板バネで作られたスクリーンホルダ1
0を接続手段として用いるときには有用である。
【0026】以上、透過型スクリーン6をシャーシ2a
に接地する具体的方法を詳述した。この接地により透過
型スクリーン6とシャーシ2aが同電位となるので、透
過型スクリーン6とシャーシ2a上の電子部品との間の
放電を防止するのは勿論、シャーシ2aとほぼ同電位の
電子部品間との放電も防止できる。すでに述べたよう
に、背面投写型表示装置1は3本の単色投射管3の画像
を重ね合わせてカラーの画像を合成するので、投射され
た画像の位置が透過型スクリーン6上で一致していない
と色ずれが発生する。この画像の位置を一致させること
をコンバーゼンスと呼ぶが、その具体的な1例として
は、透過型スクリーン6の透視画面外の外周各辺の中央
付近にコンバーゼンス用の太陽電池等の光検出素子を、
例えば、計4個配置して、電源投入時などに各単色投射
管3毎にこの検出素子を照射してその照射量や分布を測
定して、3原色の画像位置が一致するように、単色投射
管3の管面上に表示される画像の位置を調整する方法な
どが知られている。
【0027】また、帯電防止膜の表面抵抗率は10の1
4乗Ω以下のオーダーであり、透過型スクリーン6に使
用される合成樹脂の表面抵抗率は10の16乗Ωと10
の2乗倍前後の差に過ぎない。したがって、コストダウ
ンを目標として帯電防止膜の加工を省略した透過型スク
リーン6であっても、その外周の少なくても1箇所でシ
ャーシ2aに接地をとることにより、落雷等の大きなサ
ージ電圧の発生に対して、透過型スクリーン6の外周近
辺に配置された前記コンバーゼンス用光検出素子の破壊
を免れることができるという効果がある。この目的のた
めの具体的な接地方法としては、上述の帯電防止膜がス
クリーンに施されたとして説明された接地方法のいずれ
であっても問題なく採用できる。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明は透過型
スクリーン表面の帯電防止膜に導電性の板バネ状の部材
を接触させることにり、効果的にその電荷を筺体内のシ
ャーシに逃がすことができる。万一、スクリーンに人が
触れても不愉快なショックを受けることもなく、放電に
より筺体内の電子部品が破壊される恐れもなくなる。ま
た、今までも透過型スクリーンを取り付けるために使用
していた導電性の部材に接地用リード線を付けた場合は
主要部品の増加はなく、コストアップは僅少で済む効果
がある。
【0029】更に、透過型スクリーンに導電性で且つあ
る程度柔軟なガスケットを貼付し、接地用のリード線を
接続した板バネがこのガスケットを介して帯電防止膜を
押圧すれば、板バネの形状のバラ付きや取付誤差を吸収
して、常に安定した電気的接触が期待され、板バネの取
付コストの削減にもなる効果は大きい。
【0030】また、本発明は透過型スクリーン表面に帯
電防止膜を配置しなくても、或程度の効果を得ることが
でき、特にスクリーンに近接した電子部品を落雷などに
よる大サージ電圧から保護するには充分の効果を期待し
得る。
【0031】また、接地が確実に行えることから、積極
的に導電性透明膜をスクリーン表面の両側に配置し、ス
クリーン自体をコンデンサのように電荷を蓄え易い構造
とすることもでき、別の利用方法も可能となる。導電性
透明膜は、例えば、スパッタリングによるAr(アルゴ
ンイオン)コーティングなどで容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を適用した透過型スクリー
ンを備えた背面投写型表示装置の外観斜視図、および模
式的な断面図である。
【図2】透過型スクリーンを構成するフレネルレンズと
レンチキュラースクリーンの模式的な図である。
【図3】透過型スクリーンの筺体への取付例を示す断面
図である。
【図4】本発明の実施の形態である各種の接地方法を説
明する断面図と斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態である別の接地方法を説明
する断面図と斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態である更に別の接地方法を
説明する断面図と斜視図である。
【図7】透過型スクリーンを備えた背面投写型表示装置
の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 背面投写型表示装置、2 筺体、2a シャーシ、
3 投写管、4 投写レンズ、5 反射鏡、6 透過型
スクリーン(リアスクリーン)、7 フレネルレンズ、
8 レンチキュラースクリーン、8a ブラックストラ
イプ、9 コントラストスクリーン、10 スクリーン
ホルダ、11 スクリーンフレーム、11a サブフレ
ーム、12 板バネ、12a ビス、13 導電体シー
ト、14粘着シール、 15 ビス、16 ガスケッ
ト、16a 平面部、16b 突起部分、17 導電
体、18 インサート、19 芯材、20 両面粘着テ
ープ、21 リード線、23 ゴムパッキン、24 ボ
ス、 25 窓、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05F 3/02 H05F 3/02 // H01R 4/64 H01R 4/64 B (72)発明者 庄司 敦 東京都港区赤坂8丁目5番26号 株式会社 メイテック内 Fターム(参考) 5C058 BA33 DA08 DA10 EA01 EA32 EA34 EA35 EA36 EA38 5G067 AA56 CA02 DA02 5G435 AA11 BB15 DD02 FF03 GG26 GG32 LL04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示する透過型スクリーンと、 筺体内にシャーシを備えた背面投写型表示装置におい
    て、 前記スクリーンは平板状のレンズまたはシートからな
    り、 前記スクリーンの有効画面の外側部位に電気的な接続を
    行う接続手段を設け、 前記接続手段と前記シャーシを導電性部材を介して接地
    接続することを特徴とする背面投写型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記スクリーンは表面に帯電防止膜が形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の背面投
    写型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記接続手段は、前記スクリーンを保持
    するスクリーンフレームに一端が固定された導電性の板
    バネからなり、該板バネの他端が前記スクリーンを押圧
    し、前記帯電防止膜に接触することを特徴とする請求項
    2に記載の背面投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記接続手段は、前記スクリーンに導電
    性線条を粘着性テープの貼付により押圧することを特徴
    とする請求項2に記載の背面投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 前記接続手段は、前記スクリーンにネジ
    込んだ導電性ビスが前記帯電防止膜に接触することを特
    徴とする請求項2に記載の背面投写型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記接続手段は、前記スクリーンを保持
    するスクリーンフレームに前記スクリーンを固定保持す
    る導電性のスクリーンホルダであることを特徴とする請
    求項2に記載の背面投写型表示装置。
  7. 【請求項7】 前記接続手段と前記スクリーンの前記帯
    電防止膜の間に、導電性のガスケットを挟むことを特徴
    とする請求項3および請求項6に記載の背面投写型表示
    装置。
  8. 【請求項8】 前記接続手段は、前記スクリーンを保持
    するスクリーンフレームに一端が固定された導電性の板
    バネからなり、該板バネの他端が前記スクリーンを押圧
    して、接触することを特徴とする請求項1に記載の背面
    投写型表示装置。
  9. 【請求項9】 前記接続手段は、前記スクリーンに導電
    性線条を粘着性テープの貼付により押圧することを特徴
    とする請求項1に記載の背面投写型表示装置。
  10. 【請求項10】 前記接続手段は、前記スクリーンにネ
    ジ込んだ導電性ビスであることを特徴とする請求項1に
    記載の背面投写型表示装置。
  11. 【請求項11】 前記接続手段は、前記スクリーンを保
    持するスクリーンフレームに前記スクリーンを固定保持
    する導電性のスクリーンホルダであることを特徴とする
    請求項1に記載の背面投写型表示装置。
  12. 【請求項12】 前記接続手段と前記スクリーンの間
    に、導電性のガスケットを挟むことを特徴とする請求項
    8および請求項11に記載の背面投写型表示装置。
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