JP2001038459A - 鋳造機の金属材料移送装置 - Google Patents

鋳造機の金属材料移送装置

Info

Publication number
JP2001038459A
JP2001038459A JP11212657A JP21265799A JP2001038459A JP 2001038459 A JP2001038459 A JP 2001038459A JP 11212657 A JP11212657 A JP 11212657A JP 21265799 A JP21265799 A JP 21265799A JP 2001038459 A JP2001038459 A JP 2001038459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal material
holding chamber
melting
transfer pipe
supply means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11212657A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Noda
三郎 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP11212657A priority Critical patent/JP2001038459A/ja
Publication of JP2001038459A publication Critical patent/JP2001038459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業環境を改善して溶解・保持エネルギを削
減させ、装置全体の小型化を達成し、設備費やランニン
グコストを低下させることができるとともに、金属材料
の酸化抑制を容易にして高品質な鋳造品が得られ、かつ
高速射出にも適応可能で信頼性向上を達成する。 【解決手段】 ホッパ1に収容されたチップ状の金属材
料3は、スクリュ9の回転により前方のミニ溶解・保持
炉17に送られ、ここで溶解・保持される。ミニ溶解・
保持炉17内の金属材料15は、メカニカルポンプ23
により材料移送管31から切換弁37の連通路37aを
経て材料収容室47に送られる。切換弁37が材料収容
室47と横射出スリーブ41とを連通する状態に切り換
わった状態で、ピストン45が前進し規定量の金属材料
を横射出スリーブ41に供給する。このとき圧力容器6
5の不活性ガスが切換弁37内に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属材料を溶融
または半溶融状態にして金型キャビティに連通する射出
スリーブに移送する鋳造機の金属材料移送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の鋳造機、例えばダイカストマシン
において、金属材料を溶解後、この溶解した金属溶湯
を、金型キャビティに連通する射出スリーブに移送する
作業は、大型の溶解炉や保持炉に収容されている金属溶
湯を、ピストン式ポンプや電磁ポンプ、あるいは加圧式
ポンプなどを用いたり、あるいはラドルを使用した自動
給湯装置で行うなどしている(例えば、電磁ポンプを使
用した例として特開平10−146667号公報があ
る)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に、金属溶湯を大型の溶解炉や保持炉に収容する方法で
は、次のような問題がある。
【0004】(1)発生する高熱と粉塵などにより作業
環境が著しく悪化する。 (2)金属材料を溶解させる溶解エネルギおよび、溶解
後の溶湯状態を保持する保持エネルギが多大となる。 (3)溶解炉および保持炉の設置スペースが大きい。 (4)金属溶湯が酸化しやすい。特に金属材料がマグネ
シウム合金の場合には、より酸化しやすいので、溶解炉
や保持炉の場合には多量のシールドガスが必要になるな
どコストアップを招く。 (6)溶解炉や保持炉の設備費およびランニングコスト
が大きく、保守にも手間がかかる。
【0005】これに対し、溶解炉や保持炉を使用せず、
シリンダバレル内に収容したスクリュの回転により、固
体状の金属材料が加熱を受けつつ混練されて溶融状態と
なり、シリンダバレルの先端に接続される金型キャビテ
ィに供給される、いわゆるインラインスクリュ式の射出
成形機がある。
【0006】しかしながら、この場合は、固体状の金属
材料を溶融状態とするスクリュによって金型キャビティ
に材料を射出する構成であるため、マグネシウム合金な
どを材料とする高速射出には不向きである上、スクリュ
部で材料供給、混練、加熱を行っているため、スクリュ
の寿命が短く、信頼性の低下を招いている。
【0007】そこで、この発明は、作業環境を改善して
溶解・保持エネルギを削減させ、装置全体の小型化を達
成し、設備費やランニングコストを低下させることがで
きるとともに、金属材料の酸化抑制を容易にして高品質
な鋳造品が得られ、かつ高速射出にも適応可能で信頼性
向上を達成することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、チップ状の金属材料を、スクリ
ュの回転により前方へ送り込むフィーダと、このフィー
ダによって送り込まれた前記金属材料を加熱し溶融/半
溶融状態に溶解・保持する材料溶解・保持室と、この材
料溶解・保持室内の金属材料を、金型キャビティに連通
する横射出スリーブの上部に設けた材料供給口から供給
する材料供給手段とを有する構成としてある。
【0009】このような構成の鋳造機の金属材料移送装
置によれば、チップ状の金属材料がスクリュの回転によ
り前方へ送られ、この送られた金属材料は材料溶解・保
持室内で加熱されて溶解した状態で一旦収容され、この
材料溶解・保持室内の金属材料は、材料供給手段により
材料供給口から下方に向けて横射出スリーブへ供給され
る。
【0010】請求項2の発明は、チップ状の金属材料
を、スクリュの回転により溶融/半溶融状態にして前方
へ送り込むフィーダと、このフィーダによって送り込ま
れた前記溶融/半溶融状態の金属材料を保持する材料保
持室と、この材料保持室内の金属材料を、金型キャビテ
ィに連通する横射出スリーブの上部に設けた材料供給口
から供給する材料供給手段とを有する構成としてある。
【0011】上記構成によれば、チップ状の金属材料が
スクリュの回転により溶融/半溶融状態となって前方へ
送られ、この送られた金属材料は材料保持室に一旦収容
され、材料保持室内の金属材料は、材料供給手段により
材料供給口から下方に向けて横射出スリーブへ供給され
る。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の構成において、材料供給手段は、材料溶解・保持室
(材料保持室)内の金属材料を外部に移送するポンプ
と、このポンプに一端を接続されて他端が材料供給口付
近に接続される材料移送管と、この材料移送管を介して
1回の鋳造に必要な規定量の金属材料を収容し、かつ収
容した規定量の金属材料を横射出スリーブへ供給する定
量供給手段と、この定量供給手段と前記材料移送管との
間に設けられ、材料移送管と定量供給手段とを連通する
状態と、定量供給手段と横射出スリーブ内とを連通する
状態とに切り換え可能な切換弁とから構成されている。
【0013】上記構成によれば、ポンプの駆動により材
料溶解・保持室(材料保持室)内の金属材料が材料移送
管から、切換弁を経て定量供給手段に流入する。このと
き切換弁は、材料移送管と定量供給手段とを連通してい
る。定量供給手段に規定量の金属材料が収容されたら、
切換弁を、定量供給手段と横射出スリーブの材料供給口
とを連通した状態に切り換え、この状態で、定量供給手
段は、収容している規定量の金属材料を切換弁を経て横
射出スリーブへ供給する。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の発明の構成
において、定量供給手段は、規定量の金属材料を収容す
る材料収容室を備えたシリンダと、このシリンダ内に移
動可能に設けられ、前記材料収容室内の金属材料を横射
出スリーブに供給するピストンとを備えている。
【0015】上記構成によれば、シリンダの材料収容室
に収容された規定量の金属材料は、ピストンの前進移動
により切換弁を経て横射出スリーブへ供給される。
【0016】請求項5の発明は、請求項3または4の発
明の構成において、フィーダにはチップ状の金属材料を
収容するホッパが接続され、このホッパ内、前記フィー
ダ内、材料溶解・保持室(材料保持室)内および、横射
出スリーブの材料供給口と定量供給手段と材料移送管と
の接続部内にそれぞれ不活性ガスを供給する不活性ガス
供給手段を備えている。
【0017】上記構成によれば、ホッパ内、フィーダ
内、材料溶解・保持室(材料保持室)内および、材料供
給口と定量供給手段と材料移送管との接続部内が不活性
ガス雰囲気となる。
【0018】請求項6の発明は、請求項1または2の発
明の構成において、材料供給手段は、材料溶解・保持室
(材料保持室)内に浸漬され、ピストンの規定ストロー
クの移動によって1回の鋳造に必要な規定量の金属材料
を横射出スリーブへ移送し定量供給手段として機能する
ピストンポンプと、このピストンポンプに一端が接続さ
れ、他端が材料供給口に接続される材料移送管とを備え
ている。
【0019】上記構成によれば、材料溶解・保持室(材
料保持室)内の金属材料は、ピストンポンプの作動によ
り材料移送管から材料供給口を経て下方の横射出スリー
ブへ規定量供給される。
【0020】請求項7の発明は、請求項6の発明の構成
において、材料移送管は、他端が材料溶解・保持室(材
料保持室)内の金属材料の湯面より上方となるよう傾斜
して配置され、ピストンポンプは、前記材料移送管の他
端付近まで金属材料をほぼ充満させる予備ストロークを
備えるとともに、この予備ストロークにより前記材料移
送管にほぼ充満した金属材料の温度が、前記材料溶解・
保持室(材料保持室)内の金属材料の温度とほぼ同等と
なるよう加熱する加熱手段を前記材料移送管に設けた構
成としてある。
【0021】上記構成によれば、ピストンが予備ストロ
ーク分移動すると、材料移送管にはその他端付近まで金
属材料が充満し、この充満した金属材料は、加熱手段に
より材料溶解・保持室(材料保持室)内の金属材料とほ
ぼ同程度にまで加熱される。その後ピストンが規定スト
ローク移動すると、規定量の金属材料が横射出スリーブ
へ供給される。
【0022】請求項8の発明は、請求項6または7の発
明の構成において、フィーダにはチップ状の金属材料を
収容するホッパが接続され、このホッパ内、前記フィー
ダ内、材料溶解・保持室(材料保持室)内、材料移送管
内および、横射出スリーブの材料供給口と材料移送管と
の間の容積部内にそれぞれ不活性ガスを供給する不活性
ガス供給手段を備えている。
【0023】上記構成によれば、ホッパ内、フィーダ
内、材料溶解・保持室(材料保持室)内、材料移送管内
および、材料供給口と材料移送管との間の容積部内が不
活性ガス雰囲気となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0025】図1は、この発明の第1の実施の形態を示
す鋳造機の金属材料移送装置の全体構成図で、鋳造機と
してダイカストマシンに適用した例を示している。ホッ
パ1には、例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金
からなるチップ状の金属材料3が収容され、ホッパ1の
下部には、金属材料3を予熱して前方へ送り込むフィー
ダ4の後端上部が連通接続している。
【0026】フィーダ4におけるケース5の周囲には予
熱用ヒータ7が設けられるとともに、ケース5内には、
金属材料3を予熱用ヒータ7により加熱しつつ前方へ送
り出すスクリュ9が、回転可能に収容されている。スク
リュ9の回転は、ケース5の後端に装着されたロータリ
アクチュエータ11によってなされ、ロータリアクチュ
エータ11は制御回路13によって駆動制御される。
【0027】ケース5の先端下方には、金属材料3を加
熱して溶融/半溶融状態に溶解・保持する材料溶解・保
持室としてのミニ溶解・保持炉17が設置されている。
ミニ溶解・保持炉17は、金属材料投入時の温度低下が
許容限度内に留まる程度の小容積のミニタイプで、底部
および周囲には金属材料3を溶解・保持する加熱部19
を有し、上部開口には蓋21が装着されている。この蓋
21に形成した材料投入孔21aに、ケース5の先端の
下方に向けて屈曲した端部が連通接続している。
【0028】ミニ溶解・保持炉17内の金属材料15中
には、メカニカルポンプ23が浸漬して配置されてい
る。一方蓋21上には、制御回路13によって駆動制御
されるポンプ駆動部25が設置され、ポンプ駆動部25
は、蓋21に形成した貫通孔21bに挿入されたロッド
27によってメカニカルポンプ23に連動連結されてい
る。
【0029】ポンプ駆動部25の図中で左側方の蓋21
には、ミニ溶解・保持炉17内の金属材料15の湯面レ
ベルを検出する湯面レベルセンサ29が設けられてい
る。湯面レベルセンサ29の検出信号は、前記した制御
回路13に入力され、制御回路13は、図1に示す湯面
レベルLとなるように、ロータリアクチュエータ11を
駆動制御する。
【0030】メカニカルポンプ23には、材料移送管3
1の一端が接続されている。材料移送管31は、メカニ
カルポンプ23に下端が接続され、蓋21に形成した貫
通孔21cに挿入される縦管部分31aと、縦管部分3
1aの上端に一端が連通して他端が図中で左方向に延長
される横管部分31bとで構成されている。
【0031】横管部分31bの図中で左側の先端には、
図中で紙面に直交する方向に延長される円筒形状の弁収
容部35が形成され、弁収容部35には切換弁37が収
容されている。弁収容部35の下部にはノズル部39が
形成され、ノズル部39は、紙面に直交する横方向に延
長配置した横射出スリーブ41の上部に形成した材料供
給口41aに連通接続している。横射出スリーブ41
は、ダイカストマシンにおける図示しない金型に装着さ
れており、内部に収容される図示しないプランジャチッ
プが移動することで、横射出スリーブ41内の溶融/半
溶融状態の金属材料15が金型キャビティに充填され
る。
【0032】弁収容部35の材料移送管31と反対側に
は、シリンダ43が設けられ、シリンダ43内には、ピ
ストン45が収容されている。ピストン45の前方のシ
リンダ43内が金属材料15を規定量収容する材料収容
室47を構成している。上記シリンダ43およびピスト
ン45により定量供給手段を構成している。
【0033】ピストン45は、シリンダ43の端部に装
着したピストン駆動用リニアアクチュエータ49によ
り、ロッド51を介して移動する。ピストン駆動用リニ
アアクチュエータ49は、制御回路13により駆動制御
され、その後端には、ロッド51に連結してロッド51
とともに一体移動する磁気スケール53が突出して設け
られている。
【0034】磁気スケール53下部側の近接した位置に
は、磁気スケール53の左右方向位置を検出するストロ
ークセンサ55が設けられている。ストロークセンサ5
5が磁気スケール53を検出することで、ピストン45
の左右方向位置が確認され、前記検出信号は制御回路1
3に入力される。
【0035】また、シリンダ43の周囲および、材料移
送管31のミニ溶解・保持炉17の外部に位置する周囲
には、ヒータ57および59がそれぞれ設けられてい
る。
【0036】図2は、図1のA−A断面図であり、前記
した切換弁37は、図1中で紙面に直交する方向に延長
される円柱形状を呈し、円筒形の弁収容部35内を図2
中で左右方向に移動可能である。この移動は、図示して
いないが電磁コイルによってなされるものとし、電磁コ
イルは制御回路13によって通電制御される。
【0037】切換弁37の図2中で右側には、材料移送
管31内と材料収容室47内とを連通可能な連通路37
aが形成されている。図1および図2に示す切換弁37
は、連通路37aにより材料移送管31と材料収容室4
7とを連通しており、この状態を連通位置とする。ま
た、切換弁37の図2中で左側には、切換弁37が図2
の状態から右方向に移動して切り換わった状態である図
3に示すように、材料収容室47と射出スリーブ41内
とを連通可能な切欠溝37bが形成されている。切換弁
37の図3の状態を材料供給位置とする。
【0038】また、切換弁37には、上記切欠溝37b
に一端(下端)が連通し、他端(上端)が上部に開口す
る不活性ガス導入路37cが形成されている。一方、弁
収容部35の横射出スリーブ41に対応する上部には、
不活性ガス導入管61が設けられ、この不活性ガス導入
管61は、切換弁37が上記図3の材料供給位置にある
ときに、弁収容部35の貫通孔35aを介して不活性ガ
ス導入路37cに連通する。
【0039】上記不活性ガス導入管61には、配管63
を介して、アルゴンガスや窒素ガスなどからなる不活性
ガスが収容されている圧力容器65が接続され、配管6
3には、第1のシャットオフバルブ67が設けられてい
る。第1のシャットオフバルブ67は、前記制御回路1
3によって開閉制御される。
【0040】圧力容器65には、別の配管69,71お
よび73がそれぞれ接続され、この各配管69,71お
よび73は、ホッパ1,ミニ溶解・保持炉17およびケ
ース5にそれぞれ接続されている。また各配管69,7
1および73には、第2,第3および第4のシャットオ
フバルブ75,77および79がそれぞれ設けられてい
る。これら各シャットオフバルブ75,77および79
は、前記制御回路13によって開閉制御される。
【0041】上記圧力容器65および配管63などによ
り不活性ガス供給手段を構成している。また、メカニカ
ルポンプ23,材料移送管31,シリンダ43およびピ
ストン45,切換弁37により材料供給手段を構成して
いる。
【0042】なお、ミニ溶解・保持炉17内および材料
収容室47内のそれぞれの金属材料の温度を検出するた
めに、図示しない温度センサがそれぞれ設けられてお
り、制御回路13は、それぞれの金属材料が所定の温度
となるように、予熱用ヒータ7およびヒータ57,59
を制御する。
【0043】次に、上記した構成の鋳造機の金属材料移
送装置の動作を、図4に示すフローチャートに基づき説
明する。まず、ケース5内の温度を所定に保持するため
の予熱用ヒータ7による予熱温度、ミニ溶解・保持炉1
7における金属材料15の所定の溶解・保持温度およ
び、材料収容室47に収容される金属材料の温度ならび
に横射出スリーブ41に供給する1回の鋳造に必要な規
定量の金属材料の量(供給量)を、図示しない入力部か
ら制御回路13にそれぞれ入力し(ステップ401)、
上記供給量の入力に基づきピストン45の前進限位置F
から後退限位置Rまでの計量ストロークSが演算される
(ステップ403)。
【0044】ピストン45のF位置からR位置までの計
量ストロークSに相当する材料収容室47内の金属材料
の量が、1回の鋳造に必要な量の金属材料15に相当す
る。そして、上記入力した予熱温度が所定値に達したら
(ステップ405)、ロータリアクチュエータ11が運
転してスクリュ9が回転する(ステップ407)。
【0045】スクリュ9の回転により、ホッパ1内のチ
ップ状の金属材料3が、順次ケース5内に取り込まれ、
予熱用ヒータ7の熱を受けつつ前方へ送られ、ミニ溶解
・保持炉17内で溶解・保持される。ミニ溶解・保持炉
17内の金属材料15が、湯面レベルセンサ29により
湯面が検出されて図1に示す所定の湯面レベルLとなっ
たら(ステップ409)、ロータリアクチュエータ11
が停止する(ステップ411)。
【0046】ここで、ミニ溶解・保持炉17内の金属材
料15の温度が所定温度であれば(ステップ413)、
切換弁37を、材料移送管31と材料収容室47とが連
通路37aを介して連通する連通位置とし(ステップ4
15)、さらにピストン45が切換弁37近傍の前進限
位置Fであることを確認する(ステップ417)。これ
により、材料収容室47への材料供給準備が完了する。
このとき鋳造機や周辺装置の運転準備も完了しているも
のとする。
【0047】次に、ポンプ駆動部25の駆動によりメカ
ニカルポンプ23が運転されるが(ステップ419)、
これと並行して前記ステップ405に戻って材料供給準
備サイクルが繰り返される。メカニカルポンプ23の運
転後は、ミニ溶解・保持炉17内の金属材料15が材料
移送管31から切換弁37の連通路37aを経て材料収
容室47に流入する。このときF位置にあるピストン4
5は、内圧により後退し、後退限位置Rとなったことを
ストロークセンサ55が検出すると(ステップ42
1)、メカニカルポンプ23の運転が停止する(ステッ
プ423)。
【0048】ここで、材料収容室47内の金属材料15
の温度が所定値であれば(ステップ425)、切換弁3
7を、材料収容室47と射出スリーブ41とが切欠溝3
7bを介して連通する材料供給位置とし(ステップ42
7)、さらに第1のシャットオフバルブ67を開き(ス
テップ429)、不活性ガスを切換弁37の不活性ガス
導入路37cから切欠溝37bに供給する。
【0049】この状態で、ピストン駆動用リニアアクチ
ュエータ49を運転してピストン45を前進させ(ステ
ップ431)、材料収容室47内の金属材料を切換弁3
7を経て横射出スリーブ41に供給する。ここでピスト
ン45がF位置となったことをストロークセンサ55が
検出すると(ステップ433)、ピストン駆動用リニア
アクチュエータ49が停止する(ステップ435)。こ
れにより横射出スリーブ41への金属材料の規定量の供
給が終了する。
【0050】すると、切換弁37が材料移送管31と材
料収容室47とが連通する連通位置に切り換わり(ステ
ップ437)、第1のシャットオフバルブ67も閉じる
(ステップ439)。
【0051】ここで、射出サイクルに移行し、プランジ
ャチップが前進して横射出スリーブ41内の金属材料1
5を金型キャビティへ充填し(ステップ441)、保圧
を行った後(ステップ443)、プランジャチップを後
退させて(ステップ445)鋳造作業が終了する。
【0052】上記射出サイクルと並行して、前記ステッ
プ439の後は前記ステップ419に戻って材料計量移
送サイクルが繰り返される。
【0053】なお、第2,第3,第4の各シャットオフ
バルブ75,77,79については、特に開放時期を特
定していないが、本移送装置の稼働中に常時開放するな
どでよい。
【0054】上記した鋳造機の金属材料移送装置によれ
ば、溶解炉や保持炉を使用せず、スクリュ9によりチッ
プ状の金属材料3をミニ溶解・保持炉17内に投下し、
ミニ溶解・保持炉17で溶解・保持するので、作業環境
が改善されるとともに、金属材料を溶解させるための溶
解エネルギおよび、溶解後の溶融/半溶融状態を保持す
る保持エネルギが少なくて済み、不活性ガスの注入によ
って金属材料の酸化も確実に抑制されて、金属材料とし
てマグネシウム合金を使用した場合であっても、低コス
トで高品質な鋳造品が得られる。
【0055】また、ミニ溶解・保持炉17は、フィーダ
14により加熱されたチップ状の金属材料3を逐次投下
するので、金属材料3投入時の温度低下を許容限度内に
留める程度の小容積で済み、大型の溶解炉および保持炉
を使用する場合に比べ、装置全体の設置スペースが小さ
くて済み、設備費およびランニングコストも少なくて済
み、保守も容易なものとなる。
【0056】さらに、フィーダ4は、チップ状の金属材
料3を予熱してミニ溶解・保持炉17に送り込むだけで
あり、金型キャビティへの射出供給は行っておらず、移
送装置と射出装置の構成が分離され独立しており、移送
装置側が射出装置側に影響を及ぼさないので、マグネシ
ウム合金などを金属材料とした場合に必要なダイカスト
マシンの特長である高速射出が可能であり、スクリュ9
の高寿命化も達成されて信頼性も向上する。
【0057】なお、上記図1に示した実施の形態におい
ては、シリンダ43と材料移送管31の横管部分31a
とが同軸上、すなわちシリンダ43と横管部分31aと
が相互に180度をなす角度で配置してあるが、配置ス
ペース上無理がなく、かつ切換弁37内の通路(連通路
37a,切欠溝37bおよび不活性ガス導入路37cに
相当する通路)を形成可能な範囲あれば、両者相互のな
す角度が180未満となるように配置してもよい。もち
ろん、この両者のなす角度は、図1の紙面と平行な面内
でのものだけでなく、例えば、図1の状態からシリンダ
43を紙面と直交(直交でなくてもよい)する方向へ移
動させた位置でも構わない。
【0058】また、メカニカルポンプ23はミニ溶解・
保持炉17の外部に配置する構成でもよい。ただし、こ
の場合には、外部に配置したメカニカルポンプまで金属
材料15を汲み上げるための例えば真空ポンプなどを設
けて、いわゆる呼び水を行う必要がある。
【0059】図5は、この発明の第2の実施の形態を示
す鋳造機の金属材料移送装置の全体構成図である。この
実施の形態は、横射出スリーブ41に規定量の金属材料
15を供給するための材料供給手段として、ピストンポ
ンプ81と、材料移送管83と、容積部となる材料供給
用ホッパ85とを使用している。
【0060】ピストンポンプ81は、蓋21に上部が固
定支持されたハウジング87が金属材料15中に浸漬さ
れており、ハウジング87には、金属材料15中の上部
に貫通孔87aが形成されるとともに、ピストン89が
上下方向に移動可能に収容されるシリンダ部91が形成
されている。ピストン89は、上部にロッド93を介し
て連結されたアクチュエータ95によって上下動し、ア
クチュエータ95は、ハウジング87の上端に固定され
ている。
【0061】アクチュエータ95は、制御回路13によ
って駆動制御される。アクチュエータ95の後部には、
ロッド93と一体となって上下方向に移動する磁気スケ
ール97が後方(上方)に向けて突出して設けられてい
る。磁気スケール97の左側の近接した位置には、磁気
スケール97の上下方向位置を検出するストロークセン
サ99が設けられている。ストロークセンサ99が磁気
スケール97を検出することで、ピストン89の上下方
向位置が確認され、前記検出信号は制御回路13に入力
される。
【0062】ハウジング87は、シリンダ部91に対し
て図中で左側に材料吐出通路101が形成されている。
材料吐出通路101は、下端が連絡路103を介してシ
リンダ部91に連通し、上端の吐出口101aがミニ溶
解・保持炉17の外部まで延長されている。上記吐出口
101aに材料移送管83の一端が接続され、材料移送
管83の他端は、前記吐出口101aより若干上方に位
置して材料供給用ホッパ85に接続されている。材料移
送管83の周囲には、制御回路13によって温度制御さ
れるヒータ105が設けられている。
【0063】材料供給用ホッパ85は、下部に形成した
ノズル部85aが横射出スリーブ41の材料供給口41
aに連通接続し、上部開口はキャップ107により閉塞
されている。そして、第1のシャットオフバルブ67が
設けられている配管63が材料供給用ホッパ85内に連
通している。また、第4のシャットオフバルブ109を
備えた配管111は、材料移送管83に連通接続されて
いる。
【0064】その他の構成は、前記図1のものと同様で
あり、図1と同様な構成に相当する部位には、図1のも
のと同じ符号を付してある。
【0065】次に、上記した構成の鋳造機の金属材料移
送装置の動作を、図6に示すフローチャートに基づき説
明する。まず、ケース5内の温度を所定に保持するため
の予熱用ヒータ7による予熱温度、ミニ溶解・保持炉1
7における金属材料15の所定の保持温度および、横射
出スリーブ41に供給する1回の鋳造に必要な規定量の
金属材料の量(供給量)を、図示しない入力部から制御
回路13にそれぞれ入力し(ステップ601)、上記供
給量の入力に基づきピストン89の後退限位置Rから前
進限位置Fまでの計量ストロークSが演算される(ステ
ップ603)。
【0066】この場合、計量ストロークSは材料供給量
に材料移送管83の空間部容積を加えた分に対して演算
される。
【0067】このピストン89のR位置からF位置まで
の計量ストロークSの移動に基づいて、吐出通路101
側に吐出される金属材料によって横射出スリーブ41に
供給される金属材料の量が、1回の鋳造に必要な量の金
属材料15に相当する。そして、上記入力した予熱温度
が所定値に達したら(ステップ605)、ロータリアク
チュエータ11が運転してスクリュ9が回転する(ステ
ップ607)。
【0068】スクリュ9の回転により、ホッパ1内のチ
ップ状の金属材料3が、順次ケース5内に取り込まれ、
予熱用ヒータ7の熱を受けつつミニ溶解・保持炉17に
供給される。ミニ溶解・保持炉17内の金属材料15
が、湯面レベルセンサ29により湯面が検出されて図1
に示す所定の湯面レベルLとなったら(ステップ60
9)、ロータリアクチュエータ11が停止する(ステッ
プ611)。
【0069】ここで、ミニ溶解・保持炉17内の金属材
料15の温度が所定温度であれば(ステップ613)、
材料供給準備が完了する。このとき鋳造機や周辺装置の
運転準備も完了しているものとする。この状態で、アク
チュエータ95を運転するが(ステップ615)、これ
と並行して前記ステップ605に戻って材料供給準備サ
イクルが繰り返される。
【0070】アクチュエータ95が運転し、ピストン8
9が図5に示すR位置から下降すると、シリンダ部91
内の金属材料が吐出通路101、材料移送管83および
材料供給用ホッパ85を介して横射出スリーブ41へ供
給される。続いて、第1のシャットオフバルブ67が開
放して(ステップ617)不活性ガスが材料供給用ホッ
パ85内に供給される。
【0071】ピストン89が下降してF位置となったこ
とをストロークセンサ99が検出すると(ステップ61
9)、アクチュエータ95の運転が停止する(ステップ
621)。これにより、横射出スリーブ41への規定量
の金属材料の供給が完了する。その後、ピストン89
は、図5に示す後退限位置Rに復帰し(ステップ62
3)、次の材料移送動作に備える。
【0072】ここで、射出サイクルに移行し、プランジ
ャチップが前進して横射出スリーブ41内の金属材料1
5を金型キャビティへ充填し(ステップ625)、保圧
を行った後(ステップ629)、プランジャチップを後
退させて(ステップ631)鋳造作業が終了する。
【0073】上記射出サイクルと並行して、前記ステッ
プ623の後は、第1のシャットオフバルブ67を閉じ
た後(ステップ627)、前記ステップ615に戻って
材料計量移送サイクルが繰り返される。
【0074】なお、上記第2の実施の形態においても、
第2,第3,第4および第5の各シャットオフバルブ7
5,77,79および109については、特に開放時期
を特定していないが、本移送装置の稼働中に常時開放す
るなどでよい。
【0075】上記した鋳造機の金属材料移送装置におい
ても、前記図1に示したものと同様な効果を奏する。
【0076】図7は、前記図5に示した第2の実施の形
態の変形例で、ピストンポンプ81におけるピストン8
9が、後退限位置Rより少しだけ前進(下降)した待機
位置Pまでの予備ストロークS1を備えている。ピスト
ン89が、上記予備ストロークS1を移動することで、
シリンダ部91内の金属材料が材料移送管83の他端側
である材料供給用ホッパ85側までほぼ充満する。この
場合、計量ストロークSは材料供給量だけの正味に対し
て演算される。
【0077】材料移送管83に充満した金属材料の湯面
1は、材料移送管83に取り付けられた移送管用湯面
レベルセンサ113が検出し、この検出信号は制御回路
13に入力される。また、材料移送管83の周囲に設け
たヒータ105は、材料移送管83内に充満した金属材
料の温度が、ミニ溶解・保持炉17内の金属材料の温度
とほぼ同等となるように、制御回路13により、温度制
御される。
【0078】上記図7の例においては、前記図6のフロ
ーチャートによる動作に対し、ピストン89の待機位置
Pから計量ストロークSの移動(ステップ615に相
当)に先だって、後退限位置Rから予備ストロークS1
だけ下降することで、シリンダ部91内の金属材料が、
材料移送管83内にほぼ充満し、その湯面レベルがL1
となると、移送管用湯面レベルセンサ113がそれを検
出し、この検出信号を受けた制御回路13がピストン8
9の下降動作を停止させる。
【0079】このとき、ヒータ105により、材料移送
管83内の金属材料が、ミニ溶解・保持炉17内の金属
材料とほぼ同等な温度となるように、制御回路13が温
度制御する。その後は、図6のステップ615以降の動
作(ピストン89の計量ストロークS分の下降動作)を
行う。ただし、ステップ623に相当する動作では、ピ
ストン89の後退位置は、待機位置Pである。
【0080】上記図7に示した例においては、ピストン
89の予備ストロークS1により材料移送管83にほぼ
充満させた金属材料を、ヒータ105によりミニ溶解・
保持炉17内の金属材料と同程度の最適な温度に加熱制
御しているので、横射出スリーブ41には適温の金属材
料が供給され、より高品質な鋳造品が得られる。
【0081】図8は、前記図1、図5および図7におけ
るフィーダ4の長さを長くし、ホッパ1から供給される
チップ状の金属材料3を、スクリュ9の回転により溶融
/半溶融状態として、ミニ溶解・保持炉17に相当する
材料保持室としてのミニ保持炉に供給するものである。
その他の構成は、図1、図5および図7のものが適用さ
れる。
【0082】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、チップ状の金属材料を、スクリュの回転に
より前方へ順次送り、この送られた金属材料を材料溶解
・保持室にて溶解・保持した後、材料供給手段により材
料供給口から下方に向けて横射出スリーブへ供給するよ
う構成したので、大型の溶解炉や保持炉が不要であり、
このため、作業環境が改善できるとともに、金属材料を
溶解させるために溶解エネルギーおよび、溶解後の溶融
/半溶融状態を保持する保持エネルギーが少なくて済
み、金属材料の酸化も抑制されて低コストで高品質な鋳
造品を得ることができる。
【0083】また、材料溶解・保持室は、フィーダによ
り加熱されたチップ状の金属材料を逐次投下するので、
金属材料投入時の温度低下を許容限度内に留める程度の
小容積で済み、大型の溶解炉および保持炉を使用する場
合に比べ、装置全体の設置スペースが小さくて済み、設
備費およびランニングコストも少なくて済み、保守も容
易なものとなる。
【0084】また、スクリュは、チップ状の金属材料を
材料溶解・保持室に送り込むだけであり、金型キャビテ
ィへの射出供給は行っておらず、移送装置と射出装置の
構成が分離され独立しており、移送装置側が射出装置側
に影響を及ぼさないので、マグネシウム合金などを金属
材料とした場合に必要なダイカストマシンの特長である
高速射出が可能であり、スクリュの高寿命化も達成され
る。
【0085】さらに、材料供給口が横射出スリーブの上
部に設けてあることから、湯切れがよく、材料供給口に
金属材料の凝固片が残存・付着が回避されるので、材料
供給精度が向上し信頼性も向上する。
【0086】請求項2の発明によれば、チップ状の金属
材料を、スクリュの回転により溶融/半溶融状態として
前方へ順次送り、この送られた金属材料を材料保持室に
一旦収容保持した後、材料供給手段により材料供給口か
ら下方に向けて横射出スリーブへ供給するよう構成した
ので、前記請求項1と同様の効果が得られる。
【0087】請求項3の発明によれば、材料溶解・保持
室(材料保持室)から定量供給手段に送られる1回の鋳
造に必要な規定量の金属材料が、定量供給手段から横射
出スリーブに供給されるので、材料供給精度が向上す
る。
【0088】請求項4の発明によれば、シリンダの材料
収容室に収容された1回の鋳造に必要な規定量の金属材
料は、ピストンの前進移動により切換弁を経て横射出ス
リーブへ確実に供給することができる。
【0089】請求項5の発明によれば、ホッパ内、フィ
ーダ内、材料溶解・保持室(材料保持室)内および、材
料供給口と定量供給手段と材料移送管との接続部内に、
それぞれ不活性ガスを供給するようにしたので、前記供
給部位が不活性ガス雰囲気となって金属材料の酸化を防
止することができる。
【0090】請求項6の発明によれば、材料溶解・保持
室(材料保持室)内の金属材料は、ピストンポンプの作
動により材料移送管から材料供給口を経て下方の横射出
スリーブへ、1回の鋳造に必要な規定量供給することが
できる。
【0091】請求項7の発明によれば、ピストンの予備
ストロークにより材料移送管にほぼ充満させた金属材料
を、加熱手段により材料溶解・保持室(材料保持室)内
の金属材料と同程度の温度となるようにしているので、
横射出スリーブには最適な温度の金属材料が供給され、
より高品質な鋳造品を得ることができる。
【0092】請求項8の発明によれば、ホッパ内、フィ
ーダ内、材料溶解・保持室(材料保持室)内および、材
料供給口と材料移送管との間の容積部内に、それぞれ不
活性ガスを供給するようにしたので、前記供給部位が不
活性ガス雰囲気となって金属材料の酸化を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す鋳造機の金
属材料移送装置の全体構成図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の切換弁が、材料収容室と横射出スリーブ
とを連通した状態を示す断面図である。
【図4】図1の金属材料移送装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】この発明の第2の実施の形態を示す鋳造機の金
属材料移送装置の全体構成図である。
【図6】図5の金属材料移送装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】図5の金属材料移送装置の変形例を示す全体構
成図である。
【図8】図1、図5および図7におけるフィーダの長さ
を長くした場合のフィーダ部の構成図である。
【符号の説明】 3 チップ状の金属材料 4 フィーダ 9 スクリュ 17 ミニ溶解・保持炉(材料溶解・保持室) 23 メカニカルポンプ(材料供給手段) 31 材料移送管(材料供給手段) 37 切換弁(材料供給手段) 41 横射出スリーブ 41a 材料供給口 43 シリンダ(材料供給手段、定量供給手段) 45 ピストン(材料供給手段、定量供給手段) 63 配管(不活性ガス供給手段) 65 圧力容器(不活性ガス供給手段) 81 ピストンポンプ(材料供給手段、定量供給手段) 83 材料移送管(材料供給手段) 85 材料供給用ホッパ(容積部) 105 ヒータ(加熱手段) S 規定ストローク S1 予備ストローク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ状の金属材料を、スクリュの回転
    により前方へ送り込むフィーダと、このフィーダによっ
    て送り込まれた前記金属材料を加熱し溶融/半溶融状態
    に溶解・保持する材料溶解・保持室と、この材料溶解・
    保持室内の金属材料を、金型キャビティに連通する横射
    出スリーブの上部に設けた材料供給口から供給する材料
    供給手段とを有することを特徴とする鋳造機の金属材料
    移送装置。
  2. 【請求項2】 チップ状の金属材料を、スクリュの回転
    により溶融/半溶融状態にして前方へ送り込むフィーダ
    と、このフィーダによって送り込まれた前記溶融/半溶
    融状態の金属材料を保持する材料保持室と、この材料保
    持室内の金属材料を、金型キャビティに連通する横射出
    スリーブの上部に設けた材料供給口から供給する材料供
    給手段とを有することを特徴とする鋳造機の金属材料移
    送装置。
  3. 【請求項3】 材料供給手段は、材料溶解・保持室(材
    料保持室)内の金属材料を外部に移送するポンプと、こ
    のポンプに一端を接続されて他端が材料供給口付近に接
    続される材料移送管と、この材料移送管を介して1回の
    鋳造に必要な規定量の金属材料を収容し、かつ収容した
    規定量の金属材料を横射出スリーブへ供給する定量供給
    手段と、この定量供給手段と前記材料移送管との間に設
    けられ、材料移送管と定量供給手段とを連通する状態
    と、定量供給手段と横射出スリーブ内とを連通する状態
    とに切り換え可能な切換弁とから構成されていることを
    特徴とする請求項1または2記載の鋳造機の金属材料移
    送装置。
  4. 【請求項4】 定量供給手段は、規定量の金属材料を収
    容する材料収容室を備えたシリンダと、このシリンダ内
    に移動可能に設けられ、前記材料収容室内の金属材料を
    横射出スリーブに供給するピストンとを備えていること
    を特徴とする請求項3記載の鋳造機の金属材料移送装
    置。
  5. 【請求項5】 フィーダにはチップ状の金属材料を収容
    するホッパが接続され、このホッパ内、前記フィーダ
    内、材料溶解・保持室(材料保持室)内および、横射出
    スリーブの材料供給口と定量供給手段と材料移送管との
    接続部内にそれぞれ不活性ガスを供給する不活性ガス供
    給手段を備えていることを特徴とする請求項3または4
    記載の鋳造機の金属材料移送装置。
  6. 【請求項6】 材料供給手段は、材料溶解・保持室(材
    料保持室)内に浸漬され、ピストンの規定ストロークの
    移動によって1回の鋳造に必要な規定量の金属材料を横
    射出スリーブへ移送し定量供給手段として機能するピス
    トンポンプと、このピストンポンプに一端が接続され、
    他端が材料供給口に接続される材料移送管とを備えてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の鋳造機の金
    属材料移送装置。
  7. 【請求項7】 材料移送管は、他端が材料溶解・保持室
    (材料保持室)内の金属材料の湯面より上方となるよう
    傾斜して配置され、ピストンポンプは、前記材料移送管
    の他端付近まで金属材料をほぼ充満させる予備ストロー
    クを備えるとともに、この予備ストロークにより前記材
    料移送管にほぼ充満した金属材料の温度が、前記材料溶
    解・保持室(材料保持室)内の金属材料の温度とほぼ同
    等となるよう加熱する加熱手段を前記材料移送管に設け
    たことを特徴とする請求項6記載の鋳造機の金属材料移
    送装置。
  8. 【請求項8】 フィーダにはチップ状の金属材料を収容
    するホッパが接続され、このホッパ内、前記フィーダ
    内、材料溶解・保持室(材料保持室)内、材料移送管内
    および、横射出スリーブの材料供給口と材料移送管との
    間に設けた容積部内にそれぞれ不活性ガスを供給する不
    活性ガス供給手段を備えていることを特徴とする請求項
    6または7記載の鋳造機の金属材料移送装置。
JP11212657A 1999-07-27 1999-07-27 鋳造機の金属材料移送装置 Pending JP2001038459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11212657A JP2001038459A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 鋳造機の金属材料移送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11212657A JP2001038459A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 鋳造機の金属材料移送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001038459A true JP2001038459A (ja) 2001-02-13

Family

ID=16626258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11212657A Pending JP2001038459A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 鋳造機の金属材料移送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001038459A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101616897B1 (ko) * 2014-12-24 2016-05-02 재단법인 포항산업과학연구원 마그네슘 합금 주조장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101616897B1 (ko) * 2014-12-24 2016-05-02 재단법인 포항산업과학연구원 마그네슘 합금 주조장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7137435B2 (en) Enhanced cold chamber die casting molding machine
US20070023159A1 (en) Molten Metal Molding Machine
US20090242161A1 (en) Injection device for die casting machine
US11911820B2 (en) Die casting machine, die casting machine equipped with dies, control device for die casting machine, and die casting process
JP2004344976A (ja) 重力送給を用いた垂直射出装置
JP2001038459A (ja) 鋳造機の金属材料移送装置
US20070187394A1 (en) Molten metal molding machine
US6742570B2 (en) Injection molding method and apparatus with base mounted feeder
JP4062688B2 (ja) 金属成形機における金属材料の溶解供給装置
JP3812820B2 (ja) ダイカスト鋳造機及びダイカスト鋳造方法
JP2001191166A (ja) 鋳造機への金属材料供給装置
US6562100B2 (en) Material supply and melting method in injection molding of metal material
JP4175602B2 (ja) 鋳造用注湯装置
JP2020168640A (ja) 成形機及び給湯装置
JP2001030058A (ja) 鋳造機の金属材料移送装置
JP2001018052A (ja) 鋳造機の金属材料移送装置
JP3593098B2 (ja) 金属成形機
JP2000141007A (ja) 鋳造機の金属材料移送装置
JP2000153352A (ja) 鋳造機の金属材料移送装置
JP3477414B2 (ja) 射出成形方法及び装置
JP2010260068A (ja) 溶解機能及び加圧機能付き小型鋳造装置
JP2000141016A (ja) 鋳造機の金属材料移送装置
JP5041852B2 (ja) 溶融金属成形装置
CN113510236A (zh) 一种定量多工位自动浇注机及其工作方法
JPH0910911A (ja) 軽合金の射出成形方法および射出成形機