JP2001034974A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JP2001034974A JP11210987A JP21098799A JP2001034974A JP 2001034974 A JP2001034974 A JP 2001034974A JP 11210987 A JP11210987 A JP 11210987A JP 21098799 A JP21098799 A JP 21098799A JP 2001034974 A JP2001034974 A JP 2001034974A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVD等に課される規格条件を満足し得る程
度に、フォーカシング、トラッキング動作に伴うチルト
を大幅に抑制し得る対物レンズ駆動装置を提供する。 【解決手段】 2つあるフォーカス駆動用コイル22の
各々のトラッキング方向の中心とトラッキング方向の磁
界分布の中心とをほぼ一致させることで、トラッキング
動作時の2つのフォーカス駆動用コイル22の駆動力変
動がほぼ等しくなり、ジッタ方向の軸を中心とするモー
メントの絶対値を小さくできる。同様に、2つあるトラ
ック駆動用コイル23の各々のフォーカシング方向の中
心とフォーカシング方向の磁界分布の中心とをほぼ一致
させることで、フォーカシング動作時の2つのトラック
駆動用コイル23の駆動力変動がほぼ等しくなり、ジッ
タ方向の軸を中心とするモーメントの絶対値を小さくで
きる。よって、対物レンズのチルトをDVD等に課され
る規格条件を満足し得る程度に小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップに
おける対物レンズをフォーカシング方向とトラッキング
方向とに移動させる駆動用モータを備えた対物レンズ駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光ディスクドライブの対物レン
ズ駆動装置、即ち、アクチュエータの従来の一例を図1
2に基づいて説明する。この例は、フォーカス駆動用コ
イルに1つの円筒コイルを用い、トラック駆動用コイル
に2つの扁平コイルを用いた駆動用モータを備えた従来
例である。まず、対物レンズ1を保持する対物レンズ保
持部材2が固定部材3から引き出された4本のワイヤば
ね4により弾性的に支持されている。対物レンズ保持部
材2の周りには、互いに直交する方向に円筒状の1つの
フォーカス駆動用コイル5と扁平な2つのトラック駆動
用コイル6とが巻回されている。ワイヤばね4は、基板
7から引き出されるとともに先端及び基端の半田付け部
8により各々フォーカス駆動用コイル5とトラック駆動
用コイル6とに電気的に接続されて導線としての機能を
有している。そして、対物レンズ保持部材2を挟んでヨ
ーク9により支持された磁石10が互いに磁極を対向さ
せて配設されている。磁石10はフォーカス駆動用コイ
ル5とトラック駆動用コイル6との駆動部分を磁束が貫
くようにギャップを介してヨーク9に固定されている。
【0003】このような構成において、フォーカス駆動
用コイル5とトラック駆動用コイル6とに制御電流を与
えることにより、対物レンズ保持部材2が移動して対物
レンズ1をフォーカシング方向(Z方向)及びトラッキ
ング方向(Y方向)に移動させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図12に示したような
構成の駆動用モータを備えた対物レンズ駆動装置の場
合、原理上、フォーカシング、トラッキング移動時にフ
ォーカス駆動用コイル5に大きなモーメントが発生する
ため対物レンズ1が大きくチルトしてしまう。
【0005】このチルト発生の原理を図13及び図14
を参照して説明する。図13は駆動用モータ部分を抽出
して示す模式的平面図、図13はその模式的正面図であ
る。トラッキング動作をせずにフォーカシング動作する
場合であれば、フォーカス駆動力発生部分の中心と4本
のワイヤばね4の中心(支持中心)とが一致しており、
モーメントは発生しない(図13(a)に示す中立位
置)。ところが、トラッキング動作をしている状態で、
フォーカシング動作をした場合には図13(b)及び図
14に示すようにフォーカス駆動力発生部分の中心と4
本のワイヤばね4の中心(支持中心)とにズレを生じ
る。即ち、駆動力発生部分の中心は磁石10の中心とほ
ぼ一致したまま移動しないのに対し、支持中心は可動部
と一緒に動くためトラッキング動作分だけのズレが発生
していることになる。このズレによるモーメントで大き
なチルトが発生してしまう。
【0006】このズレ量とチルト量の関係は、例えば、
図15に示すようになる。図示例は、トラッキング移動
量を0.3mmとした。図11に示したような従来の対
物レンズ駆動装置では原理上このような大きなチルトを
発生するため、DVD(Digital Versatile又はVide
o Disk)など高NA対物レンズを搭載する対物レンズ
駆動装置には向いていない。近年、光ディスクにおいて
高密度記録の必要性から、スポットを小さくするため
に、対物レンズのNAが大きくなるに従ってチルトに対
する要求が厳しくなっており、上記の図12に示したよ
うな従来の駆動用モータ構成をもつ対物レンズ駆動装置
では対物レンズをフォーカシング、トラッキング動作を
させた時のチルトが大きな問題となってしまう。
【0007】即ち、従来のCD等の光ディスクに関して
は、光ピックアップで使用するレーザ波長が780nm
前後であり、トラックピッチも1.6μm程度であり、
比較的、光ディスク上の記録密度が低いため、光ディス
ク面に対する光ピックアップ、特に対物レンズの光学的
傾き(チルト)の許容精度が大きく、各部品の単品精度
を加工精度内に抑えておけば、組立後の総合精度として
光ピックアップのチルトが問題にならないレベルの製品
となる。しかしながら、近年では、記録密度を上げたD
VD等の高密度記録の光ディスクが実用化される段階に
あり、高密度化に対応して、光ピックアップで使用する
レーザ波長が650nmの短波長となり、トラックピッ
チも0.74μm程度に狭くなり、厳しい規格条件が要
求されている。これに対応して、光ピックアップ、特に
対物レンズのチルトが、従来のCDの約半分程度に抑え
なくてはならない、といった厳しい条件が課されるよう
になってきているためである。
【0008】そこで、本発明は、例えば、DVD等に課
される規格条件を満足し得る程度に、フォーカシング、
トラッキング動作に伴うチルトを大幅に抑制し得る対物
レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、フォーカシング、トラッ
キング移動時の駆動力変化、即ち、ゲイン変化を小さく
して、安定したフォーカシング、トラッキング動作が可
能な対物レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
表面が十字状に4分割した領域に分けられてフォーカシ
ング方向とトラッキング方向とを含む面に対して垂直で
かつ隣り合う領域と反対方向に着磁されて所定の厚みを
持ったヨークに固定された駆動用磁石と、この駆動用磁
石の表面近傍のフォーカシング方向の着磁境界線の両側
に位置して各々トラッキング方向の着磁境界線を跨いで
設けられた2つのフォーカス駆動用コイルと、前記駆動
用磁石の表面近傍のトラッキング方向の前記着磁境界線
の両側に位置して各々フォーカシング方向の前記着磁境
界線を跨いで設けられた2つのトラック駆動用コイル
と、よりなる駆動用モータを対物レンズの片側又は両側
に設け、2つの前記フォーカス駆動用コイルを、各々の
トラッキング方向の中心が前記ヨークと前記駆動用磁石
とにより形成される磁気回路により発生する磁界分布の
トラッキング方向の略中心を通る位置に配置させてな
る。
【0011】従って、2つあるフォーカス駆動用コイル
の各々のトラッキング方向の中心とトラッキング方向の
磁界分布の中心とをほぼ一致させることで、トラッキン
グ動作時の2つのフォーカス駆動用コイルの駆動力変動
がほぼ等しくなり、ジッタ方向の軸を中心として発生す
るモーメントの絶対値を小さくすることができ、よっ
て、対物レンズのチルトを小さくすることができる上
に、トラッキング動作時のフォーカス駆動力の変動を小
さくすることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の対
物レンズ駆動装置において、前記ヨークと前記駆動用磁
石とにより形成される磁気回路により発生する4分割さ
れた各領域の磁界分布のトラッキング方向の略中心は、
幾何学的中心位置よりも外側に位置している。
【0013】従って、2つあるフォーカス駆動用コイル
の各々のトラッキング方向の中心を、駆動用磁石の4分
割された各領域のトラッキング方向の幾何学的中心位置
よりも外側に配置させることにより、トラッキング方向
の磁界分布の中心を一致させ、トラッキング動作時の2
つのフォーカス駆動用コイルの駆動力変動を等しくし、
ジッタ方向の軸を中心として発生するモーメントの絶対
値を小さくすることができ、かつ、トラッキング動作時
のフォーカス駆動力の変動を小さくすることもできる。
【0014】請求項3記載の発明は、表面が十字状に4
分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッ
キング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域
と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに固
定された駆動用磁石と、この駆動用磁石の表面近傍のフ
ォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々ト
ラッキング方向の着磁境界線を跨いで設けられた2つの
フォーカス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の表面近傍
のトラッキング方向の前記着磁境界線の両側に位置して
各々フォーカシング方向の前記着磁境界線を跨いで設け
られた2つのトラック駆動用コイルと、よりなる駆動用
モータを対物レンズの片側又は両側に設け、2つの前記
トラック駆動用コイルを、各々のフォーカシング方向の
中心が前記ヨークと前記駆動用磁石とにより形成される
磁気回路により発生する磁界分布のフォーカシング方向
の略中心を通る位置に配置させてなる。
【0015】従って、2つあるトラック駆動用コイルの
各々のフォーカシング方向の中心とフォーカシング方向
の磁界分布の中心とをほぼ一致させることで、フォーカ
シング動作時の2つのトラック駆動用コイルの駆動力変
動がほぼ等しくなり、ジッタ方向の軸を中心として発生
するモーメントの絶対値を小さくすることができ、よっ
て、対物レンズのチルトを小さくすることができる上
に、フォーカシング動作時のトラック駆動力の変動を小
さくすることができる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の対
物レンズ駆動装置において、前記ヨークと前記駆動用磁
石とにより形成される磁気回路により発生する4分割さ
れた各領域の磁界分布のフォーカシング方向の略中心
は、幾何学的中心位置よりも外側に位置している。
【0017】従って、2つあるトラック駆動用コイルの
各々のフォーカシング方向の中心を、駆動用磁石の4分
割された各領域のフォーカシング方向の幾何学的中心位
置よりも外側に配置させることにより、フォーカシング
方向の磁界分布の中心を一致させ、フォーカシング動作
時の2つのフォーカス駆動用コイルの駆動力変動を等し
くし、ジッタ方向の軸を中心として発生するモーメント
の絶対値を小さくすることができ、かつ、フォーカシン
グ動作時のトラック駆動力の変動を小さくすることもで
きる。
【0018】請求項5記載の発明は、表面が十字状に4
分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッ
キング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領域
と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに固
定された駆動用磁石と、この駆動用磁石の表面近傍のフ
ォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々ト
ラッキング方向の着磁境界線を跨いで設けられた2つの
フォーカス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の表面近傍
のトラッキング方向の前記着磁境界線の両側に位置して
各々フォーカシング方向の前記着磁境界線を跨いで設け
られた2つのトラック駆動用コイルと、よりなる駆動用
モータを対物レンズの片側又は両側に設け、ジッタ方向
の軸を中心とするモーメントを、前記フォーカス駆動用
コイルと前記トラック駆動用コイルとで大きさが略等し
くかつ反対向きとなるようにしてなる。
【0019】従って、ジッタ方向の軸を中心とするモー
メントが、フォーカス駆動用コイルとトラック駆動用コ
イルとで大きさが略等しくかつ反対向きに働くように構
成することで、フォーカス駆動用コイルとトラック駆動
用コイルのモーメントを相殺させて対物レンズのチルト
を小さくすることができる。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項5記載の対
物レンズ駆動装置において、前記駆動用磁石が、トラッ
キング方向よりフォーカシング方向に長い形状を有す
る。
【0021】従って、オフセット時において、ジッタ方
向の軸を中心とするモーメント発生を、フォーカス駆動
用コイルとトラック駆動用コイルとで略等しい大きさと
することを駆動用磁石の形状の工夫により容易に実現で
きる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載の対物レンズ駆動装置において、前記フォーカス駆動
用コイルのジッタ方向の厚みより前記トラック駆動用コ
イルのジッタ方向の厚みが厚い。
【0023】従って、オフセット時において、ジッタ方
向の軸を中心とするモーメント発生を、フォーカス駆動
用コイルとトラック駆動用コイルとで略等しい大きさと
することをコイルの形状、特にジッタ方向の厚み条件の
工夫により容易に実現できる。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項5,6又は
7記載の対物レンズ駆動装置において、前記フォーカス
駆動用コイルの線材の直径より前記トラック駆動用コイ
ルの線材の直径が小さい。
【0025】従って、オフセット時において、ジッタ方
向の軸を中心とするモーメント発生を、フォーカス駆動
用コイルとトラック駆動用コイルとで略等しい大きさと
することをコイルの線材に関する条件の工夫により容易
に実現できる。
【0026】請求項9記載の発明は、請求項5記載の対
物レンズ駆動装置において、ジッタ方向の軸を中心とす
るモーメントを、フォーカシング方向及びトラッキング
方向の可動範囲の最大位置で、前記フォーカス駆動用コ
イルと前記トラック駆動用コイルとで大きさが略等しく
かつ反対向きとなるようにしてなる。
【0027】組付け誤差の原因で最大移動時に対物レン
ズチルトが最大になることが多いので、フォーカシング
可動範囲とトラッキング可動範囲の最大位置でそれらの
モーメントを相殺させるように設定することで、可動範
囲全域でのチルトを小さくすることができる。
【0028】請求項10記載の発明は、請求項5記載の
対物レンズ駆動装置において、ジッタ方向の軸を中心と
するモーメントを、フォーカシング方向及びトラッキン
グ方向の可動範囲の途中位置で、前記フォーカス駆動用
コイルと前記トラック駆動用コイルとで大きさが略等し
くかつ反対向きとなるようにしてなる。
【0029】従って、フォーカシング可動範囲とトラッ
キング可動範囲の途中位置でそれらのモーメントを相殺
させるように設定することで、例えば、使用頻度の高い
部分でのチルトを小さくすることができ、又は、組付け
誤差の原因で発生する対物レンズチルトを調整により取
り除いた場合には、可動範囲全域でのチルトを小さくす
ることができる。
【0030】請求項11記載の発明は、表面が十字状に
4分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラ
ッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領
域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに
固定された駆動用磁石と、この駆動用磁石の表面近傍の
フォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々
トラッキング方向の着磁境界線を跨いで設けられた2つ
のフォーカス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の表面近
傍のトラッキング方向の前記着磁境界線の両側に位置し
て各々フォーカシング方向の前記着磁境界線を跨いで設
けられた2つのトラック駆動用コイルと、よりなる駆動
用モータを対物レンズの片側又は両側に設け、2つの前
記フォーカス駆動用コイルを、各々2箇所ずつ有するフ
ォーカス駆動力発生部分の中心が各々フォーカシング方
向の磁界分布の略中心を通るように形成してなる。
【0031】従って、2つあるフォーカス駆動用コイル
を、各々2箇所ずつ有するフォーカス駆動力発生部分の
中心が各々フォーカシング方向の磁界分布の略中心を通
るように形成することにより、フォーカシング動作時の
フォーカス駆動力の変動を小さくし、安定してフォーカ
シング動作を行わせることができる。
【0032】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の対物レンズ駆動装置において、2つの前記フォーカス
駆動用コイルの各々2箇所ずつ有するフォーカス駆動力
発生部分の中心が、前記駆動用磁石の4分割された各領
域のフォーカシング方向の幾何学的中心位置よりも外側
に位置している。
【0033】従って、2つあるフォーカス駆動用コイル
の各々2箇所ずつ有するフォーカス駆動力発生部分の中
心を、駆動用磁石の4分割された各領域のフォーカシン
グ方向の幾何学的中心位置よりも外側に配置させること
により、フォーカシング方向の磁界分布の中心を一致さ
せることで、フォーカシング動作時のフォーカス駆動力
の変動を小さくし、安定してフォーカシング動作を行わ
せることができる。
【0034】請求項13記載の発明は、表面が十字状に
4分割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラ
ッキング方向とを含む面に対して垂直でかつ隣り合う領
域と反対方向に着磁されて所定の厚みを持ったヨークに
固定された駆動用磁石と、この駆動用磁石の表面近傍の
フォーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々
トラッキング方向の着磁境界線を跨いで設けられた2つ
のフォーカス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の表面近
傍のトラッキング方向の前記着磁境界線の両側に位置し
て各々フォーカシング方向の前記着磁境界線を跨いで設
けられた2つのトラック駆動用コイルと、よりなる駆動
用モータを対物レンズの片側又は両側に設け、2つの前
記トラック駆動用コイルを、各々2箇所ずつ有するトラ
ック駆動力発生部分の中心が各々トラッキング方向の磁
界分布の略中心を通るように形成してなる。
【0035】従って、2つあるトラック駆動用コイル
を、各々2箇所ずつ有するトラック駆動力発生部分の中
心が各々トラッキング方向の磁界分布の略中心を通るよ
うに形成することにより、トラッキング動作時のトラッ
ク駆動力の変動を小さくし、安定してトラッキング動作
を行わせることができる。
【0036】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の対物レンズ駆動装置において、2つの前記トラック駆
動用コイルの各々2箇所ずつ有するトラック駆動力発生
部分の中心が、前記駆動用磁石の4分割された各領域の
トラッキング方向の幾何学的中心位置よりも外側に位置
している。
【0037】従って、2つあるトラック駆動用コイルの
各々2箇所ずつ有するトラック駆動力発生部分の中心
を、駆動用磁石の4分割された各領域のトラッキング方
向の幾何学的中心位置よりも外側に配置させることによ
り、トラッキング方向の磁界分布の中心を一致させるこ
とで、トラッキング動作時のトラック駆動力の変動を小
さくし、安定してトラッキング動作を行わせることがで
きる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。
【0039】なお、本実施の形態は、図12に示したよ
うな従来例に対する改良を目的としてチルト発生を抑制
し得るようにした特願平10−24387号による対物
レンズ駆動装置の提案例をベースとするものであり、本
実施の形態の説明に先立ち、この提案例の構成及びその
改良すべき課題点について、図16ないし図19を参照
して説明する。図16(a)はフォーカシング方向を示
すY方向から見た平面図、図16(b)はトラッキング
方向を示すZ方向から見た縦断側面図、図17は駆動用
モータ部分の分解斜視図、図18(a)〜(c)は駆動
用モータ部分の正面図、平面図及び側面図である。
【0040】まず、対物レンズ11を保持する対物レン
ズ保持部材12がステム13から引出された4本のワイ
ヤばね14により弾性的に支持されている。対物レンズ
保持部材12の先端部分は開放状態とされ、その開放部
分に対物レンズ11が固定されている。また、この対物
レンズ保持部材12には対物レンズ11の片側に位置さ
せて1個の駆動コイル組立15が積層固定されている。
また、対物レンズ11への光軸16は、先端側から立上
げプリズム17を経て直接的に与えるようにこの立上げ
プリズム17がステム13と一体的な板材上に設けられ
ている。
【0041】ついで、対物レンズ保持部材12のワイヤ
ばね14の軸方向には適当な空隙をあけた状態で駆動コ
イル組立15の各々に対向させてこの駆動コイル組立1
5を挟むように2組のヨーク18,19及び駆動用磁石
20,21がステム13と一体的な板材上に設けられて
いる。これらの駆動用磁石20,21は正方形状のもの
で、図17に示すように、十字状の着磁境界線a,bを
境に4分割されて着磁されており、その着磁方向は、フ
ォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面に対し
て垂直でかつ隣り合う領域とは反対方向に着磁されてい
る。前述の駆動コイル組立15は、2個ずつのフォーカ
ス駆動用コイル22とトラック駆動用コイル23との組
合せにより構成されている。フォーカス駆動用コイル2
2は平面形状をしたコイルで形成されており、駆動用磁
石20,21のフォーカシング方向の着磁境界線aの両
側に2つ設けられ、各々トラッキング方向の着磁境界線
bを跨いで対物レンズ保持部材12に装着されている。
一方、トラック駆動用コイル23は平面形状をしたコイ
ルで形成されており、駆動用磁石20,21のトラッキ
ング方向の着磁境界線bの両側に2つ設けられ、各々フ
ォーカシング方向の着磁境界線aを跨いで対物レンズ保
持部材12に装着されている。この際、駆動用磁石2
0,21は、フォーカス駆動用コイル22、トラック駆
動用コイル23を挟んで互いに向かい合う部分の着磁方
向が一致するように配設されている。このようにして、
フォーカス駆動用コイル22、トラック駆動用コイル2
3及び駆動用磁石20,21により1個の駆動用モータ
24が構成されている。なお、符号25はメディア(光
ディスク)である。
【0042】このような構成において、フォーカス駆動
用コイル22又はトラック駆動用コイル23に通電する
ことにより、駆動用磁石20,21との間で駆動力が発
生し、対物レンズ保持部材12を移動させ、対物レンズ
11をフォーカシング方向又はトラッキング方向に移動
させる。また、2個のフォーカス駆動用コイル22に対
して独立的に給電することにより対物レンズ11をメデ
ィア25のディスク記録面に対して傾斜させ、このディ
スク記録面に対する光スポットの傾斜量を調整すること
もできる。また、2個のトラック駆動用コイル23に対
して独立的に給電することにより対物レンズ11をメデ
ィア25のディスク記録面に対して傾斜させ、このディ
スク記録面に対する光スポットの傾斜量を調整すること
もできる。さらに、図16に示す例では、対物レンズ1
1に対して片側1個の駆動用モータ24のみを備えた構
成としているので、軽量化により高加速度に対応するこ
ともできる。
【0043】特願平10−24387号提案例による対
物レンズ駆動装置では、トラッキング移動時における、
フォーカス駆動力の中心と4本のワイヤばね14の支持
中心とのズレが図12に示したような従来例ほど大きく
ないため、チルトの発生を小さくすることが可能であ
る。なぜなら、図18等に示す大きさ関係等からも分か
るように、コイル22,23の推力発生部分よりも駆動
用磁石18,19の方が大きいためにトラッキング移動
時にフォーカス駆動力の中心が可動部(フォーカス駆動
用コイル22)とほぼ一緒に移動するため、やはり可動
部と一緒に移動する4本のワイヤばね14の支持中心と
の位置関係を保ことができるため、基本的には、モーメ
ントの発生を小さくすることができる。
【0044】しかし、この特願平10−24387号提
案例による対物レンズ駆動装置であっても、依然として
チルトが発生したものである。図19は特願平10−2
4387号提案例による場合の、トラッキング移動量を
0.3mm,0mm,−0.3mmとした場合のフォー
カシング移動に伴うチルト発生量を示すグラフである。
このチルト発生要因としては以下のことが挙げられる。
【0045】a.トラッキング移動によって、対となっ
ている2つのフォーカス駆動用コイル22の駆動力の大
きさが異なるためにモーメントを発生し、チルトする。
同様に、フォーカシング移動によって、対となっている
2つのトラック駆動用コイル23の駆動力の大きさが異
なるためにモーメントを発生し、チルトする。
【0046】b.ヨーク18,19と駆動用磁石20,
21とによる磁気回路により磁界分布が存在するが、ト
ラッキング移動時にフォーカス駆動力の中心が可動部
(フォーカス駆動用コイル22)の中心と完全には一緒
に移動しないためモーメントを発生しチルトする。同様
に、フォーカシング移動時にトラック駆動力の中心が可
動部(トラック駆動用コイル23)の中心と完全には一
緒に移動しないためモーメントを発生しチルトする。
【0047】つづいて、このような特願平10−243
87号提案例をベースとする本実施の形態について説明
する。図16ないし図18で示した部分と同一部分は同
一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の各実施の
形態でも同様とする)。図1(a)はフォーカシング方
向を示すY方向から見た平面図、図1(b)はトラッキ
ング方向を示すZ方向から見た縦断側面図、図2は駆動
用モータ構成の説明図であり、(a)はフォーカシング
方向から見たコイルの水平断面図、(b)はトラッキン
グ方向の磁界分布を示す特性図、(c)はコイルと駆動
用磁石との配置関係を示す正面図、(d)はフォーカシ
ング方向の磁界分布を示す特性図、(e)はトラッキン
グ方向から見たコイルの縦断側面図、図3はコイルの形
状及び配置関係を示す平面図である。
【0048】本実施の形態の対物レンズ駆動装置にあっ
ては、その構成要素としては、例えば図15に示した特
願平10−24387号提案例の場合と同様であるが、
駆動用モータ24部分、具体的には、駆動用磁石20,
21やフォーカス駆動用コイル22、トラック駆動用コ
イル23の形状、配置関係を適正に工夫することによ
り、フォーカス駆動用コイル22やトラック駆動用コイ
ル23で発生するモーメントやゲイン変動が小さくなる
ように構成されている。
【0049】まず、ヨーク18と駆動用磁石20(ヨー
ク19と駆動用磁石21側も同じ)とにより形成される
磁気回路によりコイル22,23が配置される平面内に
発生する磁界分布(磁束密度分布)は、トラッキング方
向に関しては図2(b)に示すようになり、フォーカシ
ング方向に関しては図2(d)に示すようになる。即
ち、これらの磁束密度分布のピーク(分布の中心)は、
駆動用磁石20において各々隣り合う領域の磁界方向が
逆であるため、図2(c)との位置関係の対比からも明
らかなように、4分割されている各々の領域の幾何学的
中心よりも何れも外側寄りに位置している。
【0050】このような磁界分布のピーク(中心)位置
の片寄りに合わせて、本実施の形態では、図2(b)に
示すようなトラッキング方向の磁束密度分布のピーク位
置に2つのフォーカス駆動用コイル22のトラッキング
方向の中心が位置するように配置され(図2(a)参
照)、同様に、図2(d)に示すようなフォーカシング
方向の磁束密度分布のピーク位置に2つのトラック駆動
用コイル23のフォーカシング方向の中心が位置するよ
うに配置されている(図2(e)参照)。換言すれば、
フォーカス駆動用コイル22のトラッキング方向の中心
は、4分割された領域のトラッキング方向の幾何学的中
心位置よりも外側位置に設定され、トラック駆動用コイ
ル23のフォーカシング方向の中心は、4分割された領
域のフォーカシング方向の幾何学的中心位置よりも外側
位置に設定されている。もっとも、これらのコイル2
2,23は何れも駆動用磁石20,21の投影面積内に
ほぼ収まる大きさとされている。
【0051】このような構成によれば、まず、トラッキ
ング方向の磁束密度分布のピーク位置に2つのフォーカ
ス駆動用コイル22のトラッキング方向の中心が位置す
るように配置させることによって、トラッキング移動に
際して、2つのフォーカス駆動用コイル22のフォーカ
ス駆動力は、ほぼ同じだけ変動する。従って、2つのフ
ォーカス駆動用コイル22の駆動力差によって発生する
モーメントの絶対値を小さく抑えることができ、対物レ
ンズ11のチルトを引き起こしにくい構成となる。
【0052】同様に、フォーカシング方向の磁束密度分
布のピーク位置に2つのトラック駆動用コイル23のフ
ォーカシング方向の中心が位置するように配置させるこ
とによって、フォーカシング移動に際して、2つのトラ
ック駆動用コイル23のトラック駆動力は、ほぼ同じだ
け変動する。従って、2つのトラック駆動用コイル23
の駆動力差によって発生するモーメントの絶対値を小さ
く抑えることができ、対物レンズ11のチルトを引き起
こしにくい構成となる。
【0053】このようにして、本実施の形態によれば、
コイル22,23の配置を工夫するだけの簡単な構成
で、対物レンズ11のチルト発生を大幅に小さくするこ
とができ、DVD等の規格にも対応し得る対物レンズ駆
動装置となる。また、上記のようなコイル22,23の
位置によってもフォーカシング駆動、トラッキング駆動
に伴うゲイン変動を小さくすることができるが、本実施
の形態では、これらのコイル22,23の形状・配置に
関してさらに工夫されている。この点について、図3を
参照して説明する。
【0054】まず、フォーカス駆動用コイル22側につ
いて説明する。2つのフォーカス駆動用コイル22に
は、各々フォーカス駆動力発生部分が2箇所ずつ存在す
るが(フォーカシング方向に対してコイル線材が直交す
る部分)、これらのフォーカス駆動力発生部分のフォー
カシング方向中心位置が、図3中に示すように、トラッ
ク駆動用コイル23のフォーカシング方向中心位置(従
って、図2(c)〜(e)によれば、フォーカシング方
向の磁束密度分布のピーク位置)に一致するように、フ
ォーカス駆動用コイル22のフォーカシング方向の長さ
が設定されている。換言すれば、フォーカス駆動用コイ
ル22のフォーカス駆動力発生部分の中心が、4分割さ
れた領域のフォーカシング方向の幾何学的中心位置より
も外側位置に設定されている。これにより、フォーカシ
ング移動に際して、4箇所のフォーカス駆動力発生部分
のゲイン変動を最小に抑えることが可能となり、安定し
たフォーカシング動作が可能となる。
【0055】次に、トラック駆動用コイル23側につい
て説明する。この場合も、同様に、2つのトラック駆動
用コイル23には、各々トラック駆動力発生部分が2箇
所ずつ存在するが(トラッキング方向に対してコイル線
材が直交する部分)、これらのトラック駆動力発生部分
のトラッキング方向中心位置が、図3中に示すように、
フォーカス駆動用コイル22のフォーカシング方向中心
位置(従って、図2(a)〜(c)によれば、トラッキ
ング方向の磁束密度分布のピーク位置)に一致するよう
に、トラック駆動用コイル23のトラッキング方向の長
さが設定されている。換言すれば、トラック駆動用コイ
ル23のトラック駆動力発生部分の中心が、4分割され
た領域のトラッキング方向の幾何学的中心位置よりも外
側位置に設定されている。これにより、トラッキング移
動に際して、4箇所のトラック駆動力発生部分のゲイン
変動を最小に抑えることが可能となり、安定したトラッ
キング動作が可能となる。
【0056】本発明の第二の実施の形態を図4ないし図
6に基づいて説明する。図4は駆動用モータ構成の説明
図であり、(a)はフォーカシング方向から見たコイル
の水平断面図、(b)はトラッキング方向の磁界分布を
示す特性図、(c)はコイルと駆動用磁石との配置関係
を示す正面図、(d)はフォーカシング方向の磁界分布
を示す特性図、(e)はトラッキング方向から見たコイ
ルの縦断側面図、図5はコイルの形状及び配置関係を示
す平面図、図6は可動範囲とチルト量分布との関係を示
すグラフである。
【0057】本実施の形態の対物レンズ駆動装置は、基
本的には、第一の実施の形態の対物レンズ駆動装置に準
ずるが、特に、移動平面に対する投影面積がフォーカス
駆動用コイル22よりもトラック駆動用コイル23の方
が小さくなるように工夫することにより、フォーカス駆
動用コイル22とトラック駆動用コイル23とよるモー
メントを相殺させて対物レンズ11のチルトが小さくな
るように構成されている。
【0058】まず、前述した特願平10−24387号
提案例及び第一の実施の形態による対物レンズ駆動装置
においては、フォーカス駆動用コイル22の発生モーメ
ントはトラック駆動用コイル23の発生モーメントとは
反対方向に発生する。また、フォーカス駆動用コイル2
2の発生モーメントの絶対値はトラッキング方向の磁界
分布によって大きく影響され、磁界分布の端にコイルが
位置するほど大きくなる。同様に、トラック駆動用コイ
ル23の発生モーメントの絶対値はフォーカシング方向
の磁界分布によって大きく影響され、磁界分布の端にコ
イルが位置するほど大きくなる。
【0059】ここで、CD用、DVD用の対物レンズ駆
動装置においては対物レンズ11の可動範囲はフォーカ
シング方向で±0.6〜0.8mm、トラッキング方向
で±0.25〜0.35mm程度であるため、前述の第
一の実施の形態のように構成したとき、両方向に関し
て、最大移動時ではトラック駆動用コイル23のモーメ
ントの方がフォーカス駆動用コイル22のモーメントよ
り大きくなりチルトを発生する。
【0060】即ち、第一の実施の形態のように、フォー
カス駆動用コイル22とトラック駆動用コイル23とを
全く同形状にし、駆動用磁石20,21のフォーカシン
グ方向とトラッキング方向の長さが等しく正方形状に形
成されている場合、可動範囲の端部においては(フォー
カス可動範囲がトラック可動範囲に対して大きいた
め)、トラック駆動用コイル23で発生するモーメント
の絶対値が、フォーカス駆動用コイル22で発生するモ
ーメントの絶対値よりも大きくなってしまうので、可動
部の移動に際して、ある程度のチルトを発生していた。
【0061】このようなことから、本実施の形態では、
まず、駆動用磁石20,21の外形形状が正方形状では
なく、図4(c)に示すように、トラッキング方向より
もフォーカシング方向に長い形状に形成されている。ま
た、図4(a)(e)に示すように、トラック駆動用コ
イル23はフォーカス駆動用コイル22よりもジッタ方
向に厚く(dT>dF)、かつ、コイル線材もトラック駆
動用コイル23の方がフォーカス駆動用コイル22より
も細い線材が用いられている。
【0062】このように、トラック駆動用コイル23を
フォーカス駆動用コイル22よりもジッタ方向に厚く形
成し、コイル線材も細いものを使用することによってト
ラック駆動用コイル23をフォーカス駆動用コイル22
よりも、コイルの投影面積を小さく形成している。ま
た、駆動用磁石20,21の外形をトラッキング方向よ
りもフォーカシング方向に長く形成している。駆動用モ
ータ24をこのように構成することによって、フォーカ
ス駆動用コイル22で発生するモーメントと、トラック
駆動用コイル23で発生するモーメントとの絶対値は略
等しくなり、対物レンズ11のチルトの発生を抑えるこ
とができる。
【0063】ここで、本実施の形態では、例えば、フォ
ーカシング方向、トラッキング方向の可動範囲の最大位
置において、フォーカス駆動用コイル22とトラック駆
動用コイル23のモーメントの絶対値が等しくなるよう
に設計されている(図6(a)参照)。図6(a)に示
す可動部の位置とチルト量の関係によれば、可動部の最
大移動位置において、モーメントがキャンセルされたた
め、チルトが小さくなっているのが分かる。これによれ
ば、その他の要因があって、トラッキングしない場合の
フォーカシング移動によるチルトが存在する時に、途中
でモーメントがキャンセルしてなくても、全体のチルト
に悪影響を及ぼすことはない(図6(b)参照)。
【0064】或いは、可動範囲の最大位置に限らず、例
えば、使用頻度の高い可動範囲の中間に近い部分でチル
トが小さくなるように設計してもよい(図6(c)参
照)。調整などを行いトラッキングしない時のフォーカ
シングによるチルトを予めなくしておく場合には、この
設計の方が全体のチルトが小さくなる。
【0065】なお、これらの実施の形態では、対物レン
ズ11の片側に位置させて1個のみの駆動用モータ24
を設けた対物レンズ駆動装置の例で説明したが、図7な
いし図10に示すように、対物レンズ11の両側に位置
させて2個の駆動用モータ24を設けた構成としてもよ
い(図示例は、一例として、第一の実施の形態方式の適
用例を示す)。ここに、図9及び図10に示す変形例
は、図7及び図8に示す変形例に対して、駆動用モータ
24において片側のヨーク19及び駆動用磁石21を省
略した例を示す。
【0066】なお、これらの変形例にあっては、可動偏
向ミラー31を備えて光軸ずれをなくした光学系に適用
されている。対物レンズ保持部材12は、内部を一方が
開放された空間部32とされ、この空間部32の一側の
支壁33には、開口34が形成されてこの開口34部分
に対物レンズ11が固定されている。また、対物レンズ
保持部材12の空間部32の両側には基板として作用す
る側壁35が形成され、これらの側壁35の外側面には
各々駆動コイル組立15が積層固定されている。さら
に、対物レンズ保持部材12の空間部32の一側面に
は、光軸16を通すための切欠(図示せず)が形成され
ており、その切欠に対面させて空間部32の内部に可動
偏向ミラー31が設けられている。また、これらの変形
例では、ワイヤばね14が、例えば、特開平8−221
776号公報に示されているように、光束が入射する側
の対物レンズ11から遠い方のものをタンジェンシャル
方向にオフセットさせて光束を遮らないように配慮され
ている。また、空間部32内に可動偏向ミラー31で反
射された光軸16を対物レンズ11に導く立上げプリズ
ム17が配設されている。
【0067】また、これらの実施の形態で用いた駆動用
磁石20に関して、一体構成において十文字状に4分割
し各領域に着磁することは技術的に難しい問題を抱えて
いるので、実施する上では、必ずしも一体構成のものを
用いる必要はなく、例えば、図11(a)に示すよう
に、各々1極ずつに所定極性に着磁された4個の磁石4
1を組合せることにより駆動用磁石20を構成してもよ
く、或いは、図11(b)に示すように各々2極ずつに
所定極性に着磁された2個の磁石42を組合せることに
より駆動用磁石20を構成してもよい(駆動用磁石21
に関しても同様である)。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、2つある
フォーカス駆動用コイルの各々のトラッキング方向の中
心とトラッキング方向の磁界分布の中心とをほぼ一致さ
せることで、トラッキング動作時の2つのフォーカス駆
動用コイルの駆動力変動がほぼ等しくなり、ジッタ方向
の軸を中心として発生するモーメントの絶対値を小さく
することができ、よって、対物レンズのチルトを小さく
することができる上に、トラッキング動作時のフォーカ
ス駆動力の変動を小さくすることができる。
【0069】請求項2記載の発明によれば、2つあるフ
ォーカス駆動用コイルの各々のトラッキング方向の中心
を、駆動用磁石の4分割された各領域のトラッキング方
向の幾何学的中心位置よりも外側に配置させることによ
り、トラッキング方向の磁界分布の中心を一致させ、ト
ラッキング動作時の2つのフォーカス駆動用コイルの駆
動力変動を等しくし、ジッタ方向の軸を中心として発生
するモーメントの絶対値を小さくすることができ、か
つ、トラッキング動作時のフォーカス駆動力の変動を小
さくすることもできる。
【0070】請求項3記載の発明によれば、2つあるト
ラック駆動用コイルの各々のフォーカシング方向の中心
とフォーカシング方向の磁界分布の中心とをほぼ一致さ
せることで、フォーカシング動作時の2つのトラック駆
動用コイルの駆動力変動がほぼ等しくなり、ジッタ方向
の軸を中心として発生するモーメントの絶対値を小さく
することができ、よって、対物レンズのチルトを小さく
することができる上に、フォーカシング動作時のトラッ
ク駆動力の変動を小さくすることができる。
【0071】請求項4記載の発明によれば、2つあるト
ラック駆動用コイルの各々のフォーカシング方向の中心
を、駆動用磁石の4分割された各領域のフォーカシング
方向の幾何学的中心位置よりも外側に配置させることに
より、フォーカシング方向の磁界分布の中心を一致さ
せ、フォーカシング動作時の2つのフォーカス駆動用コ
イルの駆動力変動を等しくし、ジッタ方向の軸を中心と
して発生するモーメントの絶対値を小さくすることがで
き、かつ、フォーカシング動作時のトラック駆動力の変
動を小さくすることもできる。
【0072】請求項5記載の発明によれば、ジッタ方向
の軸を中心とするモーメントが、フォーカス駆動用コイ
ルとトラック駆動用コイルとで大きさが略等しくかつ反
対向きに働くように構成することで、フォーカス駆動用
コイルとトラック駆動用コイルのモーメントを相殺させ
て対物レンズのチルトを小さくすることができる。
【0073】請求項6記載の発明によれば、オフセット
時において、ジッタ方向の軸を中心とするモーメント発
生を、フォーカス駆動用コイルとトラック駆動用コイル
とで略等しい大きさとすることを駆動用磁石の形状の工
夫により容易に実現できる。
【0074】請求項7記載の発明によれば、オフセット
時において、ジッタ方向の軸を中心とするモーメント発
生を、フォーカス駆動用コイルとトラック駆動用コイル
とで略等しい大きさとすることをコイルの形状、特にジ
ッタ方向の厚み条件の工夫により容易に実現できる。
【0075】請求項8記載の発明によれば、オフセット
時において、ジッタ方向の軸を中心とするモーメント発
生を、フォーカス駆動用コイルとトラック駆動用コイル
とで略等しい大きさとすることをコイルの線材に関する
条件の工夫により容易に実現できる。
【0076】請求項9記載の発明によれば、組付け誤差
の原因で最大移動時に対物レンズチルトが最大になるこ
とが多いので、フォーカシング可動範囲とトラッキング
可動範囲の最大位置でそれらのモーメントを相殺させる
ように設定することで、可動範囲全域でのチルトを小さ
くすることができる。フォーカシング可動範囲とトラッ
キング可動範囲の最大位置でそれらのモーメントを相殺
させるように設定することで、可動範囲全域でのチルト
を小さくすることができる。
【0077】請求項10記載の発明によれば、フォーカ
シング可動範囲とトラッキング可動範囲の途中位置でそ
れらのモーメントを相殺させるように設定することで、
例えば、使用頻度の高い部分でのチルトを小さくするこ
とができ、又は、組付け誤差の原因で発生する対物レン
ズチルトを調整により取り除いた場合には、可動範囲全
域でのチルトを小さくすることができる。フォーカシン
グ可動範囲とトラッキング可動範囲の途中位置でそれら
のモーメントを相殺させるように設定することで、例え
ば、使用頻度の高い部分でのチルトを小さくすることが
できる。
【0078】請求項11記載の発明によれば、2つある
フォーカス駆動用コイルを、各々2箇所ずつ有するフォ
ーカス駆動力発生部分の中心が各々フォーカシング方向
の磁界分布の略中心を通るように形成することにより、
フォーカシング動作時のフォーカス駆動力の変動を小さ
くし、安定してフォーカシング動作を行わせることがで
きる。
【0079】請求項12記載の発明によれば、2つある
フォーカス駆動用コイルの各々2箇所ずつ有するフォー
カス駆動力発生部分の中心を、駆動用磁石の4分割され
た各領域のフォーカシング方向の幾何学的中心位置より
も外側に配置させることにより、フォーカシング方向の
磁界分布の中心を一致させることで、フォーカシング動
作時のフォーカス駆動力の変動を小さくし、安定してフ
ォーカシング動作を行わせることができる。
【0080】請求項13記載の発明によれば、2つある
トラック駆動用コイルを、各々2箇所ずつ有するトラッ
ク駆動力発生部分の中心が各々トラッキング方向の磁界
分布の略中心を通るように形成することにより、トラッ
キング動作時のトラック駆動力の変動を小さくし、安定
してトラッキング動作を行わせることができる。
【0081】請求項14記載の発明によれば、2つある
トラック駆動用コイルの各々2箇所ずつ有するトラック
駆動力発生部分の中心を、駆動用磁石の4分割された各
領域のトラッキング方向の幾何学的中心位置よりも外側
に配置させることにより、トラッキング方向の磁界分布
の中心を一致させることで、トラッキング動作時のトラ
ック駆動力の変動を小さくし、安定してトラッキング動
作を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示し、(a)はフォーカシング方向を示すY方向か
ら見た平面図、(b)はトラッキング方向を示すZ方向
から見た縦断側面図である。
【図2】駆動用モータ構成を示す説明図であり、(a)
はフォーカシング方向から見たコイルの水平断面図、
(b)はトラッキング方向の磁界分布を示す特性図、
(c)はコイルと駆動用磁石との配置関係を示す正面
図、(d)はフォーカシング方向の磁界分布を示す特性
図、(e)はトラッキング方向から見たコイルの縦断側
面図である。
【図3】コイルの形状及び配置関係を示す平面図であ
る。
【図4】本発明の第二の実施の形態の駆動用モータ構成
を示す説明図であり、(a)はフォーカシング方向から
見たコイルの水平断面図、(b)はトラッキング方向の
磁界分布を示す特性図、(c)はコイルと駆動用磁石と
の配置関係を示す正面図、(d)はフォーカシング方向
の磁界分布を示す特性図、(e)はトラッキング方向か
ら見たコイルの縦断側面図である。
【図5】コイルの形状及び配置関係を示す平面図であ
る。
【図6】可動範囲とチルト量分布との関係を示すグラフ
である。
【図7】第一の変形例の対物レンズ駆動装置を示し、
(a)はフォーカシング方向から見た平面図、(b)は
トラッキング方向から見た縦断側面図である。
【図8】駆動用モータの構成を示す分解斜視図である。
【図9】第二の変形例の対物レンズ駆動装置を示し、
(a)はフォーカシング方向から見た平面図、(b)は
トラッキング方向から見た縦断側面図である。
【図10】駆動用モータの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図11】駆動用磁石の変形例を示す分解斜視図であ
る。
【図12】従来例を示す斜視図である。
【図13】トラック移動の有無に伴うフォーカシング移
動時のズレの有無を説明するための模式的平面図であ
る。
【図14】フォーカス駆動用コイルの中心の可動部中心
とのズレに基づくチルトの原因を示す模式的正面図であ
る。
【図15】そのチルト発生の特性を示すグラフである。
【図16】特願平10−24387号提案例による対物
レンズ駆動装置を示し、(a)はフォーカシング方向を
示すY方向から見た平面図、(b)はトラッキング方向
を示すZ方向から見た縦断側面図である。
【図17】駆動用モータ部分を示す分解斜視図である。
【図18】駆動用モータ部分を示し、(a)はコイル平
面図、(b)は正面図、(c)はコイル側面図である。
【図19】特願平10−24387号提案例によるチル
ト発生の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
11 対物レンズ 18,19 ヨーク 20,21 駆動用磁石 22 フォーカス駆動用コイル 23 トラック駆動用コイル 24 駆動用モータ a,b 着磁境界線

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が十字状に4分割した領域に分けら
    れてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面
    に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁され
    て所定の厚みを持ったヨークに固定された駆動用磁石
    と、この駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の
    着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着
    磁境界線を跨いで設けられた2つのフォーカス駆動用コ
    イルと、前記駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向
    の前記着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング
    方向の前記着磁境界線を跨いで設けられた2つのトラッ
    ク駆動用コイルと、よりなる駆動用モータを対物レンズ
    の片側又は両側に設け、 2つの前記フォーカス駆動用コイルを、各々のトラッキ
    ング方向の中心が前記ヨークと前記駆動用磁石とにより
    形成される磁気回路により発生する磁界分布のトラッキ
    ング方向の略中心を通る位置に配置させてなる対物レン
    ズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 2つの前記フォーカス駆動用コイルの各
    々のトラッキング方向の中心が、前記駆動用磁石の4分
    割された各領域のトラッキング方向の幾何学的中心位置
    よりも外側に位置している請求項1記載の対物レンズ駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 表面が十字状に4分割した領域に分けら
    れてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面
    に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁され
    て所定の厚みを持ったヨークに固定された駆動用磁石
    と、この駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の
    着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着
    磁境界線を跨いで設けられた2つのフォーカス駆動用コ
    イルと、前記駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向
    の前記着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング
    方向の前記着磁境界線を跨いで設けられた2つのトラッ
    ク駆動用コイルと、よりなる駆動用モータを対物レンズ
    の片側又は両側に設け、 2つの前記トラック駆動用コイルを、各々のフォーカシ
    ング方向の中心が前記ヨークと前記駆動用磁石とにより
    形成される磁気回路により発生する磁界分布のフォーカ
    シング方向の略中心を通る位置に配置させてなる対物レ
    ンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 2つの前記トラック駆動用コイルの各々
    のフォーカシング方向の中心が、前記駆動用磁石の4分
    割された各領域のフォーカシング方向の幾何学的中心位
    置よりも外側に位置している請求項3記載の対物レンズ
    駆動装置。
  5. 【請求項5】 表面が十字状に4分割した領域に分けら
    れてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む面
    に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁され
    て所定の厚みを持ったヨークに固定された駆動用磁石
    と、この駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の
    着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着
    磁境界線を跨いで設けられた2つのフォーカス駆動用コ
    イルと、前記駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向
    の前記着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング
    方向の前記着磁境界線を跨いで設けられた2つのトラッ
    ク駆動用コイルと、よりなる駆動用モータを対物レンズ
    の片側又は両側に設け、 ジッタ方向の軸を中心とするモーメントを、前記フォー
    カス駆動用コイルと前記トラック駆動用コイルとで大き
    さが略等しくかつ反対向きとなるようにしてなる対物レ
    ンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動用磁石が、トラッキング方向よ
    りフォーカシング方向に長い形状を有する請求項5記載
    の対物レンズ駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記フォーカス駆動用コイルのジッタ方
    向の厚みより前記トラック駆動用コイルのジッタ方向の
    厚みが厚い請求項5又は6記載の対物レンズ駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記フォーカス駆動用コイルの線材の直
    径より前記トラック駆動用コイルの線材の直径が小さい
    請求項5,6又は7記載の対物レンズ駆動装置。
  9. 【請求項9】 ジッタ方向の軸を中心とするモーメント
    を、フォーカシング方向及びトラッキング方向の可動範
    囲の最大位置で、前記フォーカス駆動用コイルと前記ト
    ラック駆動用コイルとで大きさが略等しくかつ反対向き
    となるようにしてなる請求項5記載の対物レンズ駆動装
    置。
  10. 【請求項10】 ジッタ方向の軸を中心とするモーメン
    トを、フォーカシング方向及びトラッキング方向の可動
    範囲の途中位置で、前記フォーカス駆動用コイルと前記
    トラック駆動用コイルとで大きさが略等しくかつ反対向
    きとなるようにしてなる請求項5記載の対物レンズ駆動
    装置。
  11. 【請求項11】 表面が十字状に4分割した領域に分け
    られてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む
    面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁さ
    れて所定の厚みを持ったヨークに固定された駆動用磁石
    と、この駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の
    着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着
    磁境界線を跨いで設けられた2つのフォーカス駆動用コ
    イルと、前記駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向
    の前記着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング
    方向の前記着磁境界線を跨いで設けられた2つのトラッ
    ク駆動用コイルと、よりなる駆動用モータを対物レンズ
    の片側又は両側に設け、 2つの前記フォーカス駆動用コイルを、各々2箇所ずつ
    有するフォーカス駆動力発生部分の中心が各々フォーカ
    シング方向の磁界分布の略中心を通るように形成してな
    る対物レンズ駆動装置。
  12. 【請求項12】 2つの前記フォーカス駆動用コイルの
    各々2箇所ずつ有するフォーカス駆動力発生部分の中心
    が、前記駆動用磁石の4分割された各領域のフォーカシ
    ング方向の幾何学的中心位置よりも外側に位置している
    請求項11記載の対物レンズ駆動装置。
  13. 【請求項13】 表面が十字状に4分割した領域に分け
    られてフォーカシング方向とトラッキング方向とを含む
    面に対して垂直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁さ
    れて所定の厚みを持ったヨークに固定された駆動用磁石
    と、この駆動用磁石の表面近傍のフォーカシング方向の
    着磁境界線の両側に位置して各々トラッキング方向の着
    磁境界線を跨いで設けられた2つのフォーカス駆動用コ
    イルと、前記駆動用磁石の表面近傍のトラッキング方向
    の前記着磁境界線の両側に位置して各々フォーカシング
    方向の前記着磁境界線を跨いで設けられた2つのトラッ
    ク駆動用コイルと、よりなる駆動用モータを対物レンズ
    の片側又は両側に設け、 2つの前記トラック駆動用コイルを、各々2箇所ずつ有
    するトラック駆動力発生部分の中心が各々トラッキング
    方向の磁界分布の略中心を通るように形成してなる対物
    レンズ駆動装置。
  14. 【請求項14】 2つの前記トラック駆動用コイルの各
    々2箇所ずつ有するトラック駆動力発生部分の中心が、
    前記駆動用磁石の4分割された各領域のトラッキング方
    向の幾何学的中心位置よりも外側に位置している請求項
    13記載の対物レンズ駆動装置。
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