JP2001034693A - 役務の提供又は物品の販売を受ける権利の確定及び行使に関する支援システム及びその記憶媒体並びにそれに用いられる情報記録カード - Google Patents

役務の提供又は物品の販売を受ける権利の確定及び行使に関する支援システム及びその記憶媒体並びにそれに用いられる情報記録カード

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JP2001034693A
JP2001034693A JP20834899A JP20834899A JP2001034693A JP 2001034693 A JP2001034693 A JP 2001034693A JP 20834899 A JP20834899 A JP 20834899A JP 20834899 A JP20834899 A JP 20834899A JP 2001034693 A JP2001034693 A JP 2001034693A
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Yasuyuki Yamana
康之 山名
Mikuni Nishigori
御国 錦織
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イベント等の役務の提供等を受ける権利の仮の
割り当て(例えば予約)を証明し、当該権利の代金振込
みにも使用でき、且つ代金振込み後は当該権利の真正な
割り当てを受けた証明として機能する情報記録カードを
導入し、顧客も権利発行元も代金の授受及び権利行使を
可能にし得る書類の受け渡しを安全確実且つ低コストで
行うこと。 【解決手段】権利発行元Aは、例えば顧客名及び予約番
号と権利の代金の振込先と記録した情報記録カードを顧
客に対し発行する。顧客Bは情報記録カードを金融機関
Cに持参し代金の振込みを行い、金融機関Cは予約番号
を含む振込情報を生成する。振込情報は権利発行元Aに
通知され、権利発行元Aは予約情報と当該振込情報とを
参照して所定の条件を満たす予約番号を予約確定とす
る。予約確定とされた予約番号のリストを参照して、権
利発行元Aは情報記録カードの保持者による権利の行使
の諾否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、映画、演劇、コン
サート、スポーツ観戦等の各種イベント開催を含む各種
役務の提供又は物品の予約販売等に必要となる予約・代
金支払い・チケット発券・入場改札等のための処理を行
うコンピュータ・システム及びそのためのコンピュータ
・プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】各種イベント等のチケットはその発行数
が座席数等により限定されている場合がある。また、物
品の販売でも生産等の理由により提供数が限定されてい
る場合がある。このように所定の役務の提供又は物品の
販売を受ける権利の数が限定されている場合において、
当該権利の割り当てから権利の行使までは、例えば以下
のような手続きで行われてきた。
【0003】(1)電話、FAX、インターネット等を
介して予約受付システムにより予約を受け付け、顧客の
希望に合致した条件又は顧客が承諾した条件の予約を予
約受付システムに登録し、登録された予約を識別するた
めの予約番号を発行する。その後顧客は所定の発券所に
行き、発券所の発券システムは顧客が告げる予約番号及
びその他の情報で当該顧客の正当性を確認し、現金又は
クレジット・カード等による料金支払いに応答して、権
利行使のためのチケットを発行する。顧客はイベント会
場等に本チケットを持参して権利行使を行う。
【0004】(2)予約番号を発行するまでは(1)と
同じだが、顧客は発券所とは別に料金支払いを行い、当
該料金支払い領収書と引き換えに発券システムでチケッ
トの発行を行う。顧客はイベント会場等に本チケットを
持参して権利行使を行う。
【0005】(3)ダイレクトメールにより会員等宛て
に予約申込書を送付し、顧客は予約申込書に希望の条件
等を記入の上予約窓口に返送する。予約窓口では、先着
順、抽選等の方法で権利の割り当てを行った後に、権利
の割り当てがなされた顧客に料金の振込先等を通知す
る。その後、振込み等を行った顧客に対し、チケットを
発送するかチケット引換券を発送する。料金支払いは代
引き郵送等の代金引換払いにし、チケット送付と同時化
することもある。また、予約申込書の返送と並行して振
込みをする場合や予約申込書と共に料金を送付する場合
もある。チケット引換券を発行する場合には、顧客は再
度正規チケット引渡しの窓口に行かなければならない。
チケットを獲得した顧客はイベント会場等に当該チケッ
トを持参して権利行使を行う。
【0006】(4)例えば電話を介して予約受付システ
ムにより予約を受け付け、顧客の希望に合致した条件又
は顧客が承諾した条件の予約を予約受付システムに登録
し、登録された予約を識別するための予約番号を発行す
る。条件には座席のランクや枚数を含み、登録の際には
顧客の電話番号も登録される。顧客は、適当なフォーマ
ットで申込書(予約番号、電話番号、座席ランク、枚
数)を書き、チケット代金とチケットの送料を加えた代
金を現金書留で、予約センターに送付する。予約センタ
ーでは電話番号及び予約番号を確認し、現金に過不足が
無ければ、申込みのチケットを顧客に書留郵便で発送す
る。書留郵便を受領した顧客は、その書留郵便に同封さ
れているチケットを持参して権利行使を行う。
【0007】以上のように権利行使を行うためのチケッ
トを獲得するには煩雑な手続きが必要となる。また
(1)では、予約をした顧客が予約番号を忘却又は予約
番号のメモ書きを紛失した場合には、チケット入手が困
難になるという問題がある。(2)では取り扱い書類の
量が増えるという問題がある。(3)で、予約申込書と
共に料金を送付する場合には、権利の発行元が不正を企
んでいる可能性、また送金事故発生の可能性も考えられ
る。発行元にとっても、顧客が送金金額を間違って送付
してくる可能性があり、その場合の対応にコストがかか
る。代引き郵送等を使用する場合には、受取予定時期に
顧客は在宅し且つ用意した代金を支払わなければなら
ず、さらに代引き郵送のコストは顧客が負担することに
なる。たまたま受取予定時期に多忙で不在だったりする
と、予約は取れてもチケットを入手できないといった問
題も生じ得る。代引き郵送を悪用して、チケットを強制
的に送付するような代金詐取の危険性もある。チケット
を発行元から顧客に郵送する際には、郵便事故に備え
て、書留等を使用する必要があり、郵便料金が高くつく
という問題もある。(4)でも、書留を予約センターと
顧客間で往復させなければならず郵便料金が高くつくと
いう問題がある。予約センターでは現金に過不足が生じ
るとその清算に手間がかかり、また顧客も書留郵便を受
領しなければならないので、在宅中に送付されなかった
場合には受領自身に手間がかかる場合がある。予約番号
の失念は、(1)と同じ問題を生じさせる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来に
おいて所定の役務の提供又は物品の販売を受ける権利の
行使に必要なチケットを取得するには煩雑な手続きが必
要であり、特に代金の支払い及び収受並びにチケットの
受け渡しに問題がある。
【0009】本発明の目的は、所定の役務の提供又は物
品の販売を受ける権利の仮の割り当て(例えば予約)を
証明し、且つ代金振込み後は当該権利の真正な割り当て
を受けた証明として機能するカードを導入し、またそれ
により、顧客も権利発行元も、代金支払い及び受領、並
びに権利行使を可能とする書類の受け渡しを、安全確実
且つ低コストで行うことができるようにする権利の確定
及び行使に関するコンピュータ・システムを提供するこ
とである。また、この権利の確定及び行使に関するコン
ピュータ・システムにおいて使用される、所定の役務の
提供又は物品の販売を受ける権利を行使するためのカー
ドを発行するコンピュータ・システム、本カードの有効
性を確定させる処理を実施するコンピュータ・システ
ム、本カードによる振込みのための処理を実施するコン
ピュータ・システム、本カードによる権利行使の諾否判
断を行うコンピュータ・システムを提供することも他の
目的である。
【0010】さらに、上述のコンピュータ・システムで
使用されるコンピュータ・プログラムを提供することも
他の目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
る、所定の役務の提供又は物品の販売を受ける権利の確
定及び行使に関するコンピュータ・システムは、顧客に
対する権利の仮の割り当て処理(例えば予約。所定の会
員に予め割り当てる場合もある。)に基づく当該仮割り
当てに関する情報(例えば予約番号又は整理番号)が記
録又は印刷及び記録された情報記録カードを発行する発
行手段と、顧客による振込み時に取得される仮割り当て
に関する情報を含む振込情報を生成する振込処理手段
と、振込情報を参照して、所定の条件を満たす仮割り当
てを権利の本割り当てとして確定する権利確定手段と、
権利の本割り当てとして確定された仮割り当てに関する
情報を参照して、情報記録カードの保持者による権利の
行使の諾否を判定する判定手段とを有する。このような
情報記録カードを使用することにより、権利代金の支払
い及び受領が安全確実になり、発行する書類数も減り、
よって顧客及び発行元とのやり取りも減る。また、振込
みを行うまでは、単に権利の仮割り当てという不確定な
権利が付与されただけなので、情報記録カードの顧客へ
の送付は以前よりリスクが少なくなる。
【0012】本発明の第2の態様に係る、所定の役務の
提供又は物品の販売を受ける権利を行使するための情報
記録カードを発行するコンピュータ・システムは、顧客
に対する権利の仮の割り当て処理に基づく顧客に仮に割
り当てた権利の内容(例えば座席番号)が印刷又は記録
若しくは印刷及び記録され且つ当該仮割り当てに関する
情報(例えば予約番号又は整理番号)が記録又は印刷及
び記録されている情報記録カードを顧客に対し発行する
発行手段を有する。発行されたこの情報記録カードは、
少なくとも予約券の機能を有する。さらに、顧客が権利
代金の振込みを行えば、権利行使を可能とする証明機能
を有するようになる。
【0013】上で述べた顧客に対する権利の仮の割り当
て処理を、顧客により要求された権利の予約処理又は見
込み顧客に対する権利の事前割り当て処理又はこれらの
組み合せとすることも可能である。見込み顧客に対し予
約なしで情報記録カードを送付しても、その情報記録カ
ードには権利が仮に割り当てられているだけなので、顧
客が振込みをしなければキャンセルと同じ扱いになる。
よって、権利の発行元は宣伝を兼ねて情報記録カードを
送付しても問題は生じ得ず、顧客は予約手続きが不要に
なり、且つ権利代金の支払い及び受領は安全確実にな
る。また、上で述べた発行手段を、予め記憶された図案
情報のうち、所定の役務又は商品用の図案情報に従って
情報記録カードの印刷を行う構成とすることも可能であ
る。複数種類の情報記録カードの印刷が可能になる。ま
た、顧客に対する権利の仮の割り当て処理により生成さ
れた送付先情報を用いて、顧客に送付するための印刷物
(例えば宛名ラベル)を作成する手段をさらに含むよう
な構成も可能である。このような事項は、本発明の第1
の態様においても同じである。
【0014】本発明の第3の態様に係る、所定の役務の
提供又は商品の販売を受ける権利を行使するための情報
記録カードの有効性を確定させる処理を実施するコンピ
ュータ・システムは、顧客による振込み時に取得される
仮割り当てに関する情報(例えば予約番号又は整理番
号)を含む振込情報を参照して、所定の条件を満たす仮
割り当てを前記権利の本割り当てとして確定する権利確
定手段を有する。なおここで情報記録カードには、顧客
に対する権利の仮の割り当て処理に基づく権利の仮割り
当てに関する情報が記録又は印刷及び記録されている。
このように、金融機関からの振込情報にて、情報記録カ
ードに、有効な権利行使を可能とする機能を付加する。
【0015】上で述べた振込情報が、実際に振り込まれ
た金額を含み、権利確定手段が、実際に振り込まれた金
額と、顧客に対する権利の仮の割り当て処理(例えば予
約)に基づき記憶された当該顧客に仮に割り当てられた
権利の金額とが一致しているか検査する手段を含むよう
にすることも可能である。振込み金額に過ちが発生し得
る状態に有効である。また、上で述べた振込情報が振込
日の情報を含み、権利確定手段が、顧客に対する権利の
仮の割り当て処理に基づき記憶された権利の代金振込期
限と振込日とを参照して、振込日が振込期限を経過して
いないか検査する手段を含むようにすることも可能であ
る。なお、このような事項は本発明の第1の態様にも適
用可能である。
【0016】本発明の第4の態様に係る、所定の役務の
提供又は商品の販売を受ける権利を獲得及び行使するた
めの情報記録カードによる振込みのための処理を実施す
るコンピュータ・システムは、情報記録カードの保持者
が持参した当該情報記録カードから情報を取得し、権利
の代金の振込みのための処理及び仮割り当てに関する情
報(例えば予約番号又は整理番号)を含む振込情報を生
成する処理を実行する振込処理手段を有する。なおここ
で情報記録カードは、顧客に対する権利の仮の割り当て
処理(例えば予約)に基づく権利の仮割り当てに関する
情報が記録又は印刷及び記録され且つ所定の振込み先に
前記権利の代金を振込むためのものである。例えば銀行
などの金融機関にて行われる処理である。
【0017】上で述べた振込処理手段を、情報記録カー
ドに権利の代金の振込みが行われたことを示す情報を印
刷又は記録又は記録及び印刷する構成とすることも可能
である。印刷又は記録してあれば、権利行使時の検査に
使用できる。この事項は本発明の第1の態様にも適用可
能である。
【0018】本発明の第5の態様に係る、所定の役務の
提供又は商品の販売を受ける権利を行使するための情報
記録カードによる権利行使の諾否判断を行うコンピュー
タ・システムは、仮割り当てされた権利のうち本割り当
てとして確定された権利の仮割り当てに関する情報(例
えば予約番号又は整理番号)を参照して、情報記録カー
ドの保持者による権利の行使の諾否を判定する判定手段
を有する。なおここで情報記録カードには、顧客に対す
る権利の仮の割り当て処理(例えば予約)に基づく権利
の仮割り当てに関する情報が記録又は印刷及び記録され
ている。これにより自動的に権利行使可能かどうか判断
できる。
【0019】なお上で述べた情報記録カードが、所定の
振込先に前記権利の代金を振込むための機能を有してお
り、情報記録カードには、権利の代金を振込むための処
理を実施した際に当該権利の代金の振込みが行われたこ
とを示す情報が印刷又は記録又は記録及び印刷され、上
で述べた判定手段を、情報記録カードに当該権利の代金
の振込みが行われたことを示す情報が印刷又は記録又は
記録及び印刷されているかさらに判断する構成とするこ
とも可能である。
【0020】本発明の第6の態様に係る、所定の役務の
提供又は商品の販売を受ける権利を獲得及び行使するた
めの情報記録カードによる権利行使の諾否判断を行うコ
ンピュータ・システムは、情報記録カードに当該権利の
代金の振込みが行われたことを示す情報が印刷又は記録
又は記録及び印刷されているか判断する判断手段を有す
る。なおここで情報記録カードは、顧客に対する権利の
仮の割り当て処理に基づく権利の仮割り当てに関する情
報が記録又は印刷及び記録されており且つ所定の振込み
先に前記権利の代金を振込むためのものであって、この
情報記録カードには、権利の代金を振込むための処理を
実施する際に当該権利の代金の振込みが行われたことを
示す情報が印刷又は記録又は記録及び印刷されることに
なっている。
【0021】なお、本発明の第1、第2、第3、及び第
5の態様に係る情報記録カードを、所定の振込先に前記
権利の代金を振込むための機能を有するような構成とす
ることも可能である。すなわち、所定の役務の提供又は
物品の販売を受ける権利の仮の割り当てを行った場合に
発行され且つ所定の振込み先に権利の代金を振込むため
の情報記録カードは、当該仮割り当てに関する情報が記
録又は印刷及び記録されており、権利の代金を振込んだ
後は権利の行使を可能ならしめる。
【0022】なお、以上述べたようなコンピュータ・シ
ステムの処理を可能にするコンピュータ・プログラムを
実装することができる。このプログラムは、通常、MO
ディスク、CD−ROMやフロッピー・ディスク等の記
憶媒体、ハード・ディスクやメモリ等の記憶装置に記憶
される。
【0023】
【発明の実施の形態】まず図1を用いて手続き及び処理
の概要を説明する。以下、イベントを開催する場合につ
いて説明する。まずイベント主催者Aは宣伝広告により
イベントの開催を顧客に伝える。そして、イベントへの
参加希望者であるチケット予約・購入者Bは、電話、F
AX、インターネット等を介して予約(1)を行う。こ
の際、チケット予約・購入者Bは、チケット購入を希望
するイベント名及び座席ランク(座席ランクが存在する
場合。無ければ座席ランクの指定は無い。)、そして氏
名、電話番号、住所等のチケット予約・購入者Bを特定
する情報をイベント主催者Aに伝える。もし、チケット
予約・購入者Bが希望する座席に空きがあれば、そのチ
ケット予約・購入者Bにその座席を割り当て、予約番号
をチケット予約・購入者Bに伝える。空きがなければチ
ケット予約・購入者Bは諦めるか又は希望の座席を変更
する。このようなイベント主催者Aにおける、予約によ
る座席の仮割り当て処理は従来と変わる点はない。但
し、イベント主催者Aがチケット予約・購入者Bに伝え
る予約番号は従来とは少し性格が異なる。従来では、こ
の予約番号をチケット発券窓口で告げなければチケット
を発行してもらえないので、予約番号を忘れないで又は
予約番号を控えたメモを無くさないようにしなければな
らなかった。しかし、本発明では念のためにチケット予
約・購入者Bに伝えているだけで、予約番号は後にチケ
ット予約・購入者Bに郵送される情報記録カードに少な
くとも記録される。よって、予約番号を失念しても通常
の場合にはチケットが発行されないといった問題は生じ
ないので、顧客の利便性が高まる。
【0024】次にイベント主催者Aは、予約券であり、
振込み券であり、且つ振込みがなされた後には正規のチ
ケットとなる情報記録カードを発行する。この情報記録
カードには、先ほど述べた予約番号、チケット予約・購
入者Bの氏名及び電話番号、並びにチケット代金の振込
み先情報が記録される。また、後にチケットとして使用
されるので、イベント名、座席ランク(座席番号を含む
場合もある)、イベント開催場所及び日時といった通常
チケットに記載されている事項を印刷してもよい。な
お、この情報記録カードの発行は、金融機関Cが行う場
合、金融機関Cの下請け業者が行う場合、イベント主催
者Aが金融機関Cの許可を得て行う場合、金融機関Cの
許可を受けたイベント主催者Aの下請け業者が行う場合
などが想定される。イベント主催者Aは、この発行した
情報記録カードをチケット予約・購入者Bの住所に郵送
(2)する。従来では、チケットその物を郵送する場合
にはチケットを不正に取得した者もイベントに参加でき
てしまうので書留等の郵便でチケット購入者に送付しな
ければならなかった。しかし、本発明において情報記録
カードは、振込み前であれば単なる権利の仮割り当て状
態を示すものに過ぎず、金銭の授受は行われていないの
で、通常の郵便で送付しても問題が発生する可能性は低
い。よって郵便コストが削減できる。
【0025】この情報記録カードを受け取ったチケット
予約・購入者Bは、例えば銀行である金融機関Cに行
き、代金の振込みを行うことにより代金払込み(3)を
行う。情報記録カードは振込み券の機能を有するので、
チケット予約・購入者Bは、例えば銀行のATM(Auto
Teller Machine)にこの情報記録カードを挿入し、現
金により又は自己の口座から必要な金額を、情報記録カ
ードに記録された振込み先に振込むための操作を行う。
この振込みを行う際にATMは情報記録カードに記録さ
れた予約番号を含む情報を読み取り、振込みについて記
録している、銀行のコンピュータ・システムの所定の記
憶領域に、予約番号、氏名、電話番号、振込み金額、振
込み日等を記録する。この振込み時に、ATMが機能を
有していればATMが、ATMが機能を有していなけれ
ば金融機関窓口で、振込済みを示す受領印を、情報記録
カードに押印又は印刷又は記録若しくは印刷及び記録し
てもよい。このように金融機関でチケットの代金を払う
ため、チケット予約・購入者Bもイベント主催者Aも安
全確実にチケット代金の授受が行える。また、金融機関
もATMの稼働率も上げられ、且つ手数料を得ることが
できるという効果がある。
【0026】次に金融機関Cは、振込み情報をイベント
主催者Aに入金通知(4)として渡す。この振込み情報
においてイベント主催者Aが最も必要とするものは振込
みを行ったチケット予約・購入者Bの予約番号である。
なお、振込み金額、振込み日も振込み情報に含め、これ
らをイベント主催者Aが使用する場合もある。イベント
主催者Aは、金融機関Cからの入金通知により、振込み
を行ったチケット予約・購入者B、より正確には振込み
の行われた予約番号を確実に把握することができる。こ
の後イベント主催者Aは、入金通知の振込み情報によ
り、単なる予約状態(イベント参加権の仮割り当て状
態)から予約確定状態(イベント参加権の本割り当て状
態)へ変更するか否か判断する処理を行う。この判断
は、振込みの情報に含まれる予約番号で行う。すなわ
ち、この振込み情報に含まれる予約番号に対応する予約
を予約確定に変更する。但し、振込まれた金額がそのチ
ケットの金額と一致しているか否か、振込み期限が決め
られていた場合には振込み日はその振込み期限を経過し
ていないかどうかを、この判断において行う場合もあ
る。このようにして、イベント当日までに、本当にチケ
ット(すなわち、権利行使が可能であることを証明する
もの)として機能する情報記録カードがどれなのかが確
定する。
【0027】情報記録カードで振込みを行ったチケット
予約・購入者Bは、イベント当日情報記録カードをイベ
ント会場に持参する。そして、イベント会場入口で、そ
の情報記録カードを検札(5)する。検札では、情報記
録カードに記録されている予約番号が、先に述べたよう
に予約から予約確定に変更された予約番号のリストに含
まれるか判断することにより簡単に入場(すなわち権利
行使)の可否が判定できる。これを検札システムによっ
て行っても、人間が行っても良い。また金融機関で振込
みを行ったことを証明する印を情報記録カードに付する
場合には、その印で入場の可否を判断しても良い。但
し、金融機関において振込金額や振込み期限の検査が確
実に行われている場合にのみ情報記録カードに付された
印は使用できる。
【0028】以上のように、情報記録カードを使用する
ことにより、イベント主催者Aがチケット予約・購入者
Bに郵送する回数は1回で、さらにその1回の郵送コス
トも下げられる。チケット予約・購入者Bは、情報記録
カードの受領に手間を掛けることはない。さらにチケッ
ト発行窓口に行く必要はなく、金融機関での振込みだけ
で済むので手数が軽減される。さらに、情報記録カード
が1枚で予約券、振込み券及びチケットと3つの役割を
果たすので、省資源を達成できるという効果もある。代
金の支払い及び受領も、金融機関を介して行うため安全
確実であり、イベント主催者Aは振込み状況を正確に把
握できる。金融機関もATM稼働率の向上に加え、手数
料収入を得ることができる。
【0029】図1の説明はチケット予約・購入者Bが自
発的に予約行為を行った場合の例を説明した。本発明
は、例えば何らかの会の会員にイベント等のダイレクト
・メールを送付する際にも適用することができる。この
場合には、イベント主催者Aは、何らかの顧客名簿によ
り、顧客毎に座席の割り当て等権利の仮割り当てを行
い、その仮割り当て毎に予約番号を発行する。そして、
顧客の氏名、電話番号、予約番号、及び振込み先を記録
した情報記録カードを発行し、当該顧客に郵送(2)す
る。もし、この郵便物を受領した顧客がイベント等に参
加する場合には、代金払込み(3)における代金振込み
を行えば良い。もし、郵便物を受領した顧客がイベント
等に参加しないのであれば、その情報記録カードを破棄
しても、他人に譲渡しても構わない。以下の処理及び手
続きは、上の例で示したのと同じである。結果的には、
振込みをするのに使用された情報記録カードの保持者が
イベント等に参加できる。
【0030】では、本発明において重要な役割を果たす
情報記録カードの一例を図2乃至図4に示す。図2は、
情報記録カードのおもて面の一例を示す。本例では、X
Xコンサート入場のための情報記録カードであるから、
上から「XXコンサート予約券」「場所;GGGホー
ル」及び「(イベント概要印刷部)」「日付;1999
年99月99日」「開演;1:30」「座席;A−99
9」といった、仮割り当てされた権利の内容を示す情報
が印刷されている。なお、「(イベント概要印刷部)」
には例えば出演者等の情報を含めることができる。ま
た、図2の例では「金額;¥6000円(税込)」とい
った権利の代金に関する情報も印刷されている。これに
より本情報記録カードを取得した者が振込まなければな
らない金額が分かる。図2の例ではその次に「予約番
号;012345678」が印刷されている。これによ
り本情報記録カードを取得した者は予約の際に告げられ
た予約番号と同一かどうか比較することで、予約内容の
確認をすることができる。図2の例ではその次に「振込
み人 ヤマダ イチロウ様」「TEL 022-234-6000」とい
う予約者を特定する情報が印刷されている。なお、振込
み人と予約者は同一であるとしてここでは印刷されてい
るが、実際は同一でなくともよい。そして、最後に本情
報記録カードの発行日「発行日 1999−6−10」
という情報が印刷されている。さらに、権利の代金の振
込み期限「振込期限 1999−7−10」という情報
も印刷されている。これにより本情報記録カードを取得
した者がいつまでに振込みを行わなければならないかを
認識できる。この図2の例では印刷されていないが、場
合によっては振込み手数料に関する情報も印刷しても良
い。
【0031】図3は情報記録カードのうら面の一例を示
す。この情報記録カードのうら面には、代金の振込み先
及び振り込み期限についての注意書きを含む振込み先等
記載部1と、振込みの後にATM又は金融機関窓口で振
込み期限及び金額を確認の上印を押すための金融機関印
欄2と、振込みを行う際にATMが読み出す必要がある
情報を記録する磁気データ記録部3とが含まれる。振込
み先等記載部1には、例えば「HHHH銀行SS支店
普通0909090 DDDエンターテイメント株式会
社 TEL03−3333−9999」といった振込み
先の印刷が含まれている。これにより、情報記録カード
を取得した予約者は振込み先を確認することができる。
また、振込み先等記載部1には、例えば「おもて面記載
の振込期限までに所定金額の振込みを完了されない場合
には当該予約は無効となります。」との印刷が含まれ
る。これにより情報記録カードを取得した予約者は振り
込み期限の重要性を認識することができる。
【0032】金融機関印欄2は、イベント主催者から予
約者に情報記録カードを送付する際には空欄となってい
る。予約者がこの情報記録カードを使用して振込みを行
った場合には、例えば金融機関がその窓口でおもて面の
金額欄振込み期限欄とATMから出力される振込票とを
確認して、振込み金額が同一で、振込み日が振込み期限
を経過していなければ、その金融機関の印を押す。ま
た、ATMが機能を有していれば、振込み金額及び振込
み期限の確認を行って、金融機関の印を印刷、又は振込
みを行ったことを示す別の印を印刷する。例えば、AT
Mが、特殊なバーコードや偽造が困難な特別なマークを
印刷するということが考えられる。
【0033】磁気データ記録部3は例えば図4のような
情報を記録する。始め符合と終り符号の間には受取人デ
ータと依頼人データが含まれる。受取人データは振込み
先の情報であって、振込み先銀行コード(図4の例では
「9999」)、同支店コード(図4の例では「99
9」)、科目(普通、当座等の指定。図4では
「9」)、口座番号(図4の例では「090909
0」、及び受取人氏名(図4の例では「DDDエンター
テイメント」)が記録されている。依頼人データは予約
者を特定する情報及びイベントコード及び予約番号であ
って、図4の例では依頼人の電話番号「0222346
000」、依頼人氏名「ヤマダイチロウ」、イベントコ
ード「990690」、及び予約番号「0123456
78」が記録されている。イベントコードはイベント主
催者が複数のイベントを開催する際にどのイベントに対
する振込みか識別するものであって、単一のイベントし
か一時期に実施しないようであれば必要無い。このよう
に予約番号が磁気データ記録部3に含まれることによ
り、振込みを行うとこの情報は金融機関のATMにて読
み取られ、金融機関の勘定システムの振込みについて記
録する記憶領域に格納される。この予約番号は金融機関
からイベント主催者への入金通知に含まれて、権利の仮
割り当て状態から本割り当て状態への変更に使用され
る。
【0034】なお、図4の磁気データ記録部3の記録内
容は一例であって、他にも座席ランク(座席番号を含む
場合もある)、振込み金額、振込み期限、振込み手数料
といった情報を記録しておくことも可能である。特に振
込み期限を記録しておけば、ATMがその振込み期限を
読み出して、振込み日との比較を行い、振込み期限を過
ぎていれば振込みを中止させることも可能になる。ま
た、振込み金額を記録しておけば、ATMがその振込み
金額を読み出して、記録されている振込み金額以外の振
込みを禁止する処理を行うことも可能になる。さらに、
振込み手数料を記録しておけば、当該振込み手数料の金
額に従って、振込みを行う者から料金の徴収を行うこと
ができるようになる。例えば、複数枚のチケットを予約
した予約者には振り込み手数料を安価にするという方針
を採用した場合には、このように同一予約者に送付した
情報記録カードには、通常より安価な振込み手数料を記
録しておく。なお、予約番号を、例えば、予約番号シリ
アル部分とその予約における枚数部分とその枝番部分に
分けておけば、予約番号の枚数部分が所定数以上となっ
ている予約番号を記録した情報記録カードには通常より
安価な振込み手数料を設定するといったことも可能にな
る。
【0035】図2乃至図4の情報記録カードは一例であ
って、例えばICカードによって振込みが可能になれ
ば、情報記録カードにICカードを使用することも可能
である。その場合にはより記録できる情報量が増えるの
で、図2に示したおもて面印刷の情報もICカードのI
C部分に記録することが可能となる。また、うら面に印
刷されていた情報をおもて面に印刷することも可能であ
る。その他のフォーマット変更も必要に応じて実施でき
る。
【0036】1.実施例1 では、実施例1におけるシステム全体構成を図5を用い
て詳細に説明する。イベント主催者Aは、予約受付シス
テム10、情報記録カード発行システム20、予約確定
システム30、及び検札処理システム40を有してい
る。但し、イベント主催者Aはこれらのシステムのうち
1つ以上のシステムを有する複数の主体の集合である場
合がある。チケット予約・購入者Bは、通常情報記録カ
ード保持者であるが、予約者が情報記録カードを取得し
た後における譲渡先であってもよい。金融機関Cは、金
融機関Cにおいて使用されている勘定システムと振込み
を行うための振込み機を含む。振込み機は例えばATM
である。
【0037】まず、前提として、イベント主催者Aは金
融機関Cに振込み先口座の開設や、「振込み期限」及び
「振込み金額」を確認の上情報記録カードに金融機関印
を押印する依頼を行う(図5の(0)口座開設等)。振
込み機が金融機関印を押印できない場合である。次に、
チケット予約・購入者Bは、イベント名、座席ランク、
並びに住所及び氏名及び電話番号を含む個人情報を、イ
ベント主催者Aの予約受付システム10に通知して、予
約申込みを行う((1)予約申込み))。もし、チケッ
ト予約・購入者Bの希望の座席に空きがあれば、当該座
席をチケット予約・購入者Bに割り当て、予約受付シス
テム10が発行する予約番号をチケット予約・購入者B
に通知する((2)予約受付確認)。この際、振込み先
や振込み金額、振込み期限などの情報を通知しても良
い。次に、チケット主催者Aにおいては、予約受付シス
テム10において生成された予約情報を元に情報記録カ
ード発行システム20が情報記録カードを発行する。情
報記録カード発行システム20は、例えば情報記録カー
ドを送付する際に必要な宛先ラベルなどを印刷する等の
処理を行ってもよい。情報記録カード発行システム20
により発行された情報記録カードは、少なくとも予約番
号、振込み先、並びに氏名及び電話番号といった個人情
報を記録しており、チケット予約・購入者Bに送付され
る((3)情報記録カード送付)。
【0038】イベント主催者Aから送付された情報記録
カードを受け取ったチケット予約・購入者Bはその情報
記録カードを持参して金融機関Cに行く。そして、金融
機関Cの振込み機を使用して代金の振込みを行う
((4)情報記録カードによる振込み)。情報記録カー
ドを挿入された振込み機は、勘定システムと共に振込み
のための処理を行う。振込み自身はこの処理と同時に行
っても、所定時間後に行ってもよい。振込みの際、振込
み機は、情報記録カードに記録されている氏名及び電話
番号といった個人情報と予約番号を読み取り、振込みが
あったことを記録する勘定システムの所定の記憶領域に
振込み金額及び振込み日と共に予約番号を格納する。ま
た、振込み機は振込みの際チケット予約・購入者Bから
振込み手数料を徴収する((4)'手数料受領)。そし
て、ここでは金融機関Cの窓口で振込みに使用した情報
記録カードに振込み済みを表す金融機関受領印を押印す
る((5)情報記録カードに振込み済印)。この際振込
期限及び振込金額の検査を振込票などで確実に行う。金
融機関の押印を受けたチケット予約・購入者Bは、イベ
ント当日まで当該情報記録カードを保存しておく必要が
ある。但し、譲渡しても問題無く、情報記録カード保持
者がそのイベントに入場できるようになる。
【0039】金融機関Cは勘定システムの所定の記憶領
域に格納された、予約番号、氏名及び電話番号、振込み
金額、及び振込み日を含む振込み情報を入金通知として
イベント主催者Aに通知する((6)入金通知)。この
通知は、例えばフロッピー・ディスク等の記録媒体に格
納された状態で行われても、ネットワークを介して行わ
れても、紙面上に印刷された状態でなされてもよいが、
電子的又は磁気的な形式で記録されているものであれ
ば、イベント主催者Aの予約確定システム30で取り扱
いが簡単になる。入金通知を受け取ったイベント主催者
Aは、予約確定システム30で、予約確定処理を行う
((7)予約確定処理)。すなわち、入金通知に含まれ
る予約番号、振込み金額及び振込み日と、予約受付シス
テム10によって生成された予約情報とをマッチングし
て、振込み金額及び振込み日の条件を満たしている予約
番号を抽出する。より具体的には予約情報中の予約番号
に対応する振込み金額が実際の振込み金額と一致するか
検査する。また予約番号に対応する振込み期限を実際の
振込み日が経過していないかを検査する。この2つの条
件を満たしている場合には、その予約番号を権利の仮割
り当て状態から本割り当て状態(予約確定状態)に変更
する。そして、この予約確定状態の予約番号の予約確定
予約番号リストを生成する。一方、上の2つの条件のう
ちいずれかを満たさない予約番号については、非通常取
扱処理を行うため非通常取扱予約番号リストを生成す
る。非通常取扱処理とは、例えば、振込み期限を経過し
ているのに振込まれた場合には、そのチケット予約・購
入者Bに返金したり、実際の振込み金額が予約情報中の
金額より多い場合にはイベント当日返金又は少ない場合
には当日徴収といった処理である。振込み期限を経過し
ても未入金の予約番号の予約は無効化される。この無効
化された予約は、さらに予約を募ってもよいし、当日券
分にまわしても良い。無効化された予約についても未入
金予約番号リストを生成して後の処理に用いる。
【0040】イベント当日、チケット予約・購入者Bは
イベント会場の入口に振込みに使用した情報記録カード
を持参する。そして、その情報記録カードを提示する
((8)情報記録カード提示)。イベント主催者Aの検
札処理システムでは、情報記録カードに記録された予約
番号と予約確定予約番号リスト及び非通常取扱予約番号
リストと照合する。情報記録カードに記録された予約番
号が予約確定予約番号リストに含まれれば、入場が許可
される((9)入場許可又は拒否)。一方、非通常取扱
予約番号リストに含まれている場合には、必要な手続き
を行って、入場を許可又は拒否する。一方、2つのリス
トに含まれない予約番号を記録した情報記録カードを保
持するチケット予約者・購入者に対しては入場を拒否す
る。
【0041】このようにして、予約券、振込み券、且つ
振込み後はチケットの機能を有する情報記録カードを使
用して、安全且つ確実に代金の授受及びチケットの受け
渡し(チケット化処理)を行うことができる。
【0042】図6に図5のイベント主催者Aにおける予
約受付システム10の予約受付処理の一例を示す。ま
ず、予約受付処理を開始して(ステップ100)、チケ
ット予約・購入者Bから電話、インターネット等を介し
て、希望の条件を確認する(ステップ102)。もし、
希望の条件に合致する座席に空きがない場合には、チケ
ット予約・購入者Bに希望を変更するか問い合わせる
(ステップ112)。もし、チケット予約・購入者Bが
希望を変更しなければ処理を終了する(ステップ11
0)。もし、希望を変更する場合には、ステップ102
に戻り、希望の条件を確認する。もし、希望の条件に合
致する座席に空きがある場合には、チケット予約・購入
者Bの氏名、電話番号、住所等の個人情報を入力及び記
憶装置に記憶し、予約番号を発行する(ステップ10
6)。この際、予約番号・予約内容(イベント名(コー
ド)、座席、振込み金額、振込み期限、イベント日時な
ど)・個人情報を含む予約情報60を生成するために、
イベント名、座席情報、金額、イベント日時などを含む
イベント情報50を参照する。予約情報60は記憶装置
に格納される。予約番号に枚数の情報が含まれない場合
には、予約内容に枚数の情報を含めることも考えられ
る。また、予約内容に振込み手数料を含めても良い。
【0043】その後発行した予約番号等をチケット予約
・購入者Aに伝達する(ステップ108)。予約番号の
他には、振り込み金額や、振込み期限、振込み先などの
情報があるが、これらを伝達しなくとも、後に情報記録
カードが送付され且つ情報記録カード又はその添付物に
必要な情報が記載されていることを伝達しても良い。こ
れにて予約受付システム10の処理は終了する。なお、
本発明の概要で説明したように予約受付システム10は
なくともよい。この場合の処理については後に図10を
使用して説明する。
【0044】図7に図5のイベント主催者Aにおける情
報記録カード発行システム20の発行処理の一例を示
す。処理を開始すると(ステップ200)、図6の予約
受付システム10で生成した予約情報(予約番号・予約
内容・個人情報)60、振込み先情報70(振込み先銀
行名(コード)、同支店名(コード)、預金種別(コー
ド)、及び口座番号)、及びイベント情報50を参照し
て、情報記録カード65を作成する(ステップ20
2)。例えば、図2に示した情報記録カードのおもて面
については、背景の図案のみ印刷してあり、他はブラン
クになったカードで、図3に示したうら面については振
込み先及び振り込み期限記載部1の部分がブランクにな
っており、磁気データ記録部3には何らの情報も記録さ
れていないものを予め用意しておき、本ステップ202
において、印刷及び記録する。また、背景図案について
も図示しない背景図案記憶部に記憶しておき、本イベン
トに使用する背景図案を読み出して、背景図案も印刷さ
れていないカードに、他の情報と共に印刷することも可
能である。またステップ202では、他にチケット予約
・購入者Bに送付すべきものを印刷する処理を実施して
もよい。例えば、情報記録カード65を郵送する場合の
宛名ラベルや、その他イベント開催内容や代金振込み上
の注意事項等を本システムで印刷するようにしても良
い。このようにステップ202により生成される情報記
録カード65及び送付物55がステップ204において
出力されている。この情報記録カード65及び送付物5
5をメールに封入し、送付する(ステップ206)。こ
のステップは人間が行ってもよいし、メール送付のみ人
間が行うようにしても良い。これにて情報記録カード発
行処理を終了する。
【0045】図8に図5のイベント主催者Aにおける予
約確定システム30の予約確定処理の一例を示す。処理
が開始すると(ステップ300)、予約受付システム1
0が生成した予約情報(予約番号・予約内容・個人情
報)60と金融機関Cからの入金通知80(氏名、電話
番号、予約番号、振込み金額、及び振込み日)を参照し
て、予約番号等の検査を行う(ステップ302)。入金
通知80は、何らかの媒体に記憶される。ここでは、ま
ず振込み期限を過ぎているのに入金通知80に存在しな
い予約番号を未入金予約番号リスト94に入れる。未入
金予約番号リスト94は記憶装置に格納される。次に、
入金通知80の中に含まれる予約番号ごとに、予約情報
60中のその予約番号に対応する情報を読み出し、実際
の振込み金額が予約情報60中の振込み金額と一致する
か検査する。また、予約情報60中の振込み期限と実際
の振込み日を比較し、振込み期限を経過していないか検
査する。この2つの検査をパスした予約番号を予約確定
リスト90に入れる。予約確定リスト90は記憶装置に
記憶される。一方、2つの検査のいずれかをパスしない
予約番号については非通常取扱予約番号リスト92に入
れる。非通常取扱予約番号リスト92は記憶装置に格納
されている。このようにステップ302では3つのリス
トが生成される(ステップ304)。この非通常取扱予
約番号リスト92には、いずれの検査をパスできなかっ
たかを記録しておくと、その予約番号に対する処理が簡
単になる。例えば、振込み期限を経過して振込まれた場
合には、イベント開催前に返金手続きを行うことも可能
であるし、もしその予約に係る座席がまだ空いているよ
うであれば、予約を復活させて、予約確定予約番号リス
ト90に入れることも可能であろう。振込み金額に問題
がある場合には、当日に清算するためのリストとして使
用してもよいし、イベント開催前に連絡する場合も考え
られる。本実施例では、予約確定予約番号リスト90及
び非通常取扱予約番号リスト92は検札処理に渡される
(ステップ306)。一方、未入金予約番号リスト94
は、このリスト94に載っている予約番号の予約を解除
し、再予約可能にするか、当日券用にまわす(ステップ
308)。これにて予約確定システム30の処理を終了
する。
【0046】この予約確定システム30の一部の機能は
金融機関Cが行っても良い。例えば、情報記録カード6
5に振込み期限及び振込み金額が記録されている場合に
は、当該情報を振込み機が読み取り、実際の振込み金額
及び振込み日から予約確定予約番号リスト90及び非通
常取扱予約番号リスト92を生成することは可能であ
る。未入金予約番号リスト94は、イベント主催者Aが
金融機関に予約情報60を渡していれば作成可能であ
る。また、情報記録カード65に振込み期限及び振込み
金額が記録されており、振込み機が振込み期限を経過し
た振込みを禁止し且つ振込み金額以外の振込みを禁止す
る場合には、金融機関からの入金通知80には、氏名、
電話番号、及び予約番号だけでよい。実質的には予約番
号のみでよい。また、振込み機が振込み期限のみ取り扱
うことができる場合には、振込み金額を入金通知80に
含める。一方、振込み機が振込み金額のみ取り扱うこと
ができる場合には、振込み日を入金通知80に含める。
【0047】図9に図5のイベント主催者Aの検札処理
システム40の検札処理の一例を示す。処理を開始する
と(ステップ400)、情報記録カード65から予約番
号を読み出し、予約確定予約番号リスト90と非通常取
扱予約番号リスト92とを参照して、予約番号の比較を
実施する(ステップ402)。もし、情報記録カード6
5から読み出された予約番号が予約確定予約番号リスト
90中に存在した場合には(ステップ404)、その情
報記録カードを保持者に入場を許可する(ステップ41
4)。もし、情報記録カード65から読み出された予約
番号が予約確定予約番号リスト90中に存在しない場合
には(ステップ404)、非通常取扱予約番号リスト9
2中に存在するか検査する(ステップ406)。もし非
通常取扱予約番号リスト92中にも存在しない場合に
は、振込みを全く行っていないので、入場を拒否する
(ステップ412)。もし、情報記録カード65から読
み出された予約番号が非通常取扱予約番号リスト92中
に存在した場合には、非通常取扱警告を出力し(ステッ
プ408)、検札係員に警告する。そして、入場手続き
が実施できれば入場が許可される(ステップ414)。
例えば、振込み金額に過不足があった場合に清算できれ
ば入場が許可される。もし、振込み期限を過ぎていた場
合には、座席に余裕があれば入場許可したり、追加の料
金を徴収すれば入場を許可できる場合もあるかもしれな
い。なお、イベント主催者Aは検札処理システム40を
使用しなくてもよい。例えば、金融機関Cにおける振込
み金額及び振込み日の検査が完璧であって、情報記録カ
ード65に金融機関受領印が押印されている場合には、
この金融機関受領印のみで検札をすることができる。ま
た、上のように情報記録カード65の検札処理システム
40が、予約番号だけでなく、金融機関受領印のみ又は
金融機関受領印も検査するように変更することも可能で
ある。この場合、受領印は偽造困難なバーコードのよう
な機械読み取り可能な印にしたり、磁気データ記録部3
に暗号化された情報等を記録することも考えられる。情
報記録カード65がICカードであれば、金融機関受領
印の代わりの情報を記録することが容易になる。
【0048】以上のように図5のシステムは図6乃至図
9の処理を実施する。なお、発明の概要を説明した際に
も述べたが、予約受付システム10を使用しない場合も
ある。例えば、所定の顧客名簿98を用いて最初にダイ
レクトメールで送付してしまう場合である。この場合に
は、図10に示したように、何らかの顧客名簿98から
必要な顧客情報を取り出し、各顧客に所定の規則により
予約を割り当て、それにより予約情報60(予約番号・
予約内容・個人情報)を生成する(ステップ502)。
このようにすれば、予約情報60が生成できるので、以
下図7乃至図9の処理で本発明を実施することができ
る。
【0049】図11に図5の金融機関C内のシステムに
おける処理の一例を示す。処理を開始すると、情報記録
カード65から振込み先情報、振込み人情報(氏名及び
電話番号)及び予約番号を読み取って、振込みのための
処理を実施する(ステップ602)。すなわち、振込み
人の口座から又は現金で、指定された金額を指定された
振込み先口座に振込むための処理である。この際、振込
み人には所定の手数料を徴収する。この手数料は金融機
関が独自に設定する場合と、情報記録カード65に記録
されている場合には当該記録されている手数料を徴収す
る場合とがある。また、この振込みのための処理では、
情報記録カード65に振込み期限及び振込み金額が記録
されている場合には、その振込み期限及び振込み金額を
読み出して、振込み日が振込み期限を経過していない
か、記録された金額の振込みであるか検査することも可
能である。その際、振込み期限を経過している場合には
振込みを中止し、実際の振込み金額が記録されていた金
額と異なる場合には警告を発する等の処理を行っても良
い。さらに、振込み金額が正しく振込み期限を経過して
いない場合には、金融機関受領印を情報記録カード65
に印刷又は記録又は印刷及び記録するようにしても良
い。なお、情報記録カード65が上記のような情報を記
録していなくとも、予めイベント主催者Aが提供してい
れば同じような検査を行える場合もある。加えて、振込
みのための処理では、振込み金額及び振込み日、振込み
人の氏名及び電話番号、及び予約番号を、勘定システム
の所定の記憶領域に記憶する。次に、所定のタイミング
で、振込み情報生成処理を実施する(ステップ60
4)。これは、勘定システムの所定領域に記憶された情
報からイベント主催者Aに渡すための入金通知を作成す
るものである。振込み情報は、振込み金額及び振込み
日、振込み人の氏名及び電話番号、及び予約番号を含
む。但し、上で述べた検査が確実に行われる場合には、
予約番号のみでも十分である。このようにして金融機関
C内における処理が終了する(ステップ606)。
【0050】2.実施例2 実施例1では、イベント主催者A側が情報記録カード発
行システム20を保持していた。しかし、情報記録カー
ド65は振込み券としても機能する必要があるので、金
融機関Cの振込み機で受入可能でなければならない。よ
って、金融機関C側がこの情報記録カード発行システム
20が保持する場合もある。また、金融機関Cが直接保
持しない場合であっても、金融機関Cの管理下にある業
者などに情報記録カード発行システム20を保持させる
場合もある。ここでは、上述のような状況におけるシス
テム全体構成の例を図12を用いて説明する。
【0051】イベント主催者Aは、予約受付システム1
0と、予約確定システム30と、検札処理システム40
とを有している。一方、金融機関Cは、使用している勘
定システムと振込みを行うための振込み機とに加え、情
報記録カード発行システム20を有している。チケット
予約・購入者Bについては実施例1と変わりない。
【0052】まず、前提として、イベント主催者Aは金
融機関Cに振込み先口座の開設や、「振込み期限」及び
「振込み金額」を確認の上情報記録カードに金融機関印
を押印する依頼を行う(図12の(0)口座開設等)。
次に、チケット予約・購入者Bは、イベント名、座席ラ
ンク、並びに住所及び氏名及び電話番号を含む個人情報
を、イベント主催者Aの予約受付システム10に通知し
て、予約申込みを行う((1)予約申込み))。もし、
チケット予約・購入者Bの希望の座席に空きがあれば、
その座席をチケット予約・購入者Bに割り当て、予約受
付システム10が発行する予約番号をチケット予約・購
入者Bに通知する((2)予約受付確認)。この際、振
込み先や振込み金額、振込み期限などの情報を通知して
も良い。次に、チケット主催者Aは、金融機関Cに、予
約受付システム10において生成された予約情報60及
び振込先情報70と共に情報記録カード発行依頼を出す
((3)情報記録カード発行依頼)。なお、図7の情報
記録カード発行処理の説明では、イベント情報50も情
報記録カード発行時に必要とする例を説明したが、この
情報については情報記録カード自身に印刷されていなく
ともよいので、ここではイベント主催者Aから金融機関
Cには渡さない。金融機関Cでは、情報記録カード発行
システム20に、イベント主催者Aから受け取った予約
情報60及び振込先情報70を入力し、情報記録カード
を発行する。図7の情報記録カード発行処理の説明で
は、情報記録カード65以外の送付物も情報記録カード
発行システム20で印刷するようになっているが、この
ような処理を金融機関Cにおいて実施するか否かは任意
である。もし、金融機関Cにおいて実施しない場合には
イベント主催者Aで実施する。金融機関Cは、発行した
情報記録カード65をイベント主催者Aに納品する
((4)情報記録カード納品)。そして、イベント主催
者Aはこの情報記録カード65を各チケット予約・購入
者Bに送付する((5)情報記録カード送付)。なお、
情報記録カードは、少なくとも予約番号、振込み先、並
びに氏名及び電話番号といった個人情報を記録してい
る。
【0053】この後の手続き及び処理は実施例1と同じ
である。すなわち、チケット予約・購入者Bは金融機関
Cで情報記録カード65を用いて振り込みを行い、金融
機関Cは情報記録カード65に振込みを証明する印を押
す。金融機関Cでは所定のタイミングで入金通知をイベ
ント主催者Aに行い、イベント主催者Aでは予約確定シ
ステム30で入金通知を用いて予約確定処理を実施す
る。そして、イベント当日、イベント主催者Aは、チケ
ット予約・購入者Bが提示する情報記録カードを検札処
理システム40を用いて検札し、チケット予約・購入者
Bの入場の可否を判定する。
【0054】上の説明では、金融機関Cが、予約番号、
予約内容及び個人情報を含む予約情報を用いて情報記録
カード65を発行する例を説明したが、金融機関Cが予
約番号及び個人情報のみを情報記録カード65に記録
し、予約内容はイベント主催者Aで印刷する等の変形も
考えられる。
【0055】3.実施例3 上で説明した実施例1及び実施例2では、金融機関Cの
振込み機が料金収納印押印機能等を有しない限り、チケ
ット予約・購入者Bは、振込みを行った後に金融機関C
の窓口にて料金の振込み済を証明するための印を情報記
録カードに押印してもらわなければならない。よって窓
口が開いている時間に振込みを行って、直ぐに押印して
もらえば問題は生じないが、窓口が開いていない時間に
振込みを行った場合には、振込み機が振込み終了時に発
行する振込金受取書(レシート)を保管しておき、後日
窓口が開いている時間に情報記録カードに押印してもら
う必要がある。このような作業をチケット予約・購入者
Bに要求した場合、レシートを紛失したり、振込みを行
ったこと自体を失念したり、窓口が空いている時間に金
融機関Cに行く時間がなかったり、といった問題が生じ
得る。また、近時窓口自体がない無人店舗が増加してお
り、また金融機関CのATMが24時間対応となって振
込み自体はいつでもできるようになるといった状況を鑑
みると、窓口で代金受領印を情報記録カードに押印しな
くともよいシステム構成は重要である。以下、実施例3
では、代金受領印を情報記録カードに押印しなくともよ
く且つ金融機関におけるシステムに与える影響を最小限
にするためのシステム構成を説明する。
【0056】図13に実施例3のシステム全体構成の例
を示す。登場する主体は実施例1及び実施例2と変化は
ない。実施例3ではイベント主催者Aは予約受付システ
ム10、情報記録カード発行システム20、予約確定シ
ステム30、検札処理システム40を有する。一方、金
融機関Cは振込み機とそれに接続される勘定システム及
び情報記録カード発行システム45を有する。チケット
予約・購入者Bは実施例1及び実施例2と変化ない。
【0057】まずイベント主催者Aは、代金の振込み先
である金融機関Cで口座開設を行い、本実施例の方式を
採用する旨の申込みを行う(図13(0)口座開設
等)。金融機関Cは、このイベント主催者Aに、振込処
理用の整理番号(例えばシリアル番号)を所定範囲(例
えばチケット枚数分)の連番で割り当てる。そして、情
報記録カード発行システム45により、一枚の情報記録
カードに、当該イベント主催者Aに割り当てた番号のう
ち一つの整理番号を記録して、イベント主催者Aに渡す
((1)情報記録カード)。図14(おもて面)及び図
15(うら面)に実施例3における情報記録カードの一
例を示す。金融機関Aでは、情報記録カード発行システ
ム45で、図15の磁気データ記録部3'の部分に整理
番号を記録するほか、図14(おもて面)の最下部の整
理番号「01234567890123456789」
を印刷する。整理番号を印刷するのは、この印刷がなけ
ればイベント主催者Aでどの情報記録カードに何番の整
理番号が記録されているか分からないからである。な
お、例えば、図15(うら面)の振込み先等記載部1'
「お振込先 HHHH銀行SS支店普通0909090
DDDエンターテイメント株式会社 TEL03−3
333−9999」及び「おもて面記載の振込期限まで
に所定金額の振込みを完了されない場合には当該予約は
無効となりますのでご注意ください。振込みのご確認は
上記電話番号の電話サービスをご利用ください。」等の
印刷を金融機関C側で行っても良い。例えば、個々の予
約内容とは無関係の事項の印刷を金融機関Cで行ってお
けば、イベント主催者Aは図14の整理番号以外の部
分、すなわち個々の予約内容により異なる部分のみを印
刷すれば良いので、イベント主催者A側の手間が減る。
以上説明したように、本実施例では、金融機関Cからイ
ベント主催者Aに渡される情報記録カードはおもて面に
関しては図14(おもて面)の整理番号以外の欄が空白
になっているものである。但し、一般的には、おもて面
についてもイベント主催者Aに共通する事項は金融機関
Cで印刷しても良い。
【0058】次に、イベント主催者Aは、予約受付シス
テム10を使用して、チケット予約・購入者Bの予約申
込みを受け付ける(図13(2)予約申込み)。予約申
し込みにはイベント名、座席ランク、並びに氏名、電話
番号及び住所等の個人情報が含まれる。予約受付システ
ム10は、チケット予約・購入者Bが希望するランクの
座席に空きがある場合には、その座席を当該チケット予
約・購入者Bに割り当て、予約番号を発行する。予約番
号・予約内容・個人情報は予約情報として記憶装置に格
納される。また、この予約番号は、予約受付確認として
チケット予約・購入者Bに伝えられる((3)予約受付
確認)。この予約番号の通知は念のために行われるだけ
である。なお、予約番号発行時又はその後に、各予約番
号に、イベント主催者Aに割り当てられた整理番号のい
ずれか1つを割り当てる処理を実施しなければならな
い。これは金融機関Cからの入金通知には予約番号は含
まれず、整理番号が通知されるからである。よって、予
約番号自体に意味を持たせる必要がない場合には、整理
番号を予約番号として使用することも可能である。
【0059】次に、イベント主催者Aは、イベント主催
者Aにある情報記録カード発行システム20を使用し
て、情報記録カードを発行する。これには、予約受付シ
ステム10によって生成された予約情報(整理番号を含
む)を使用する。すなわち、情報記録カードに当該情報
記録カードの整理番号が割り当てられた予約の予約内容
(イベント名、日時、場所、座席番号、金額等)と予約
番号と個人情報(チケット予約・購入者氏名及び電話番
号)を印刷する。これにより情報記録カードは図14
(おもて面)のような状態になる。なお、実施例1及び
実施例2では、情報記録カードの磁気データ記録部には
振込み先及びチケット予約・購入者名及び電話番号、予
約番号等が記録されていたが、本実施例では整理番号以
外の情報を記録しなくともよい。整理番号を金融機関C
の振込み機が読み取れば、その整理番号に対応する振込
み先が分かるため振込み先を記録しなくとも良いし、残
りの情報は振込み機の操作にてチケット予約・購入者B
が入力することができるからである。イベント主催者A
は、印刷された情報記録カードを、その情報記録カード
に記載された予約を行ったチケット予約・購入者Bに送
付する((4)情報記録カード送付)。
【0060】情報記録カードを受領したチケット予約・
購入者Bは、情報記録カードを所持して金融機関Cの振
込み機に行き、情報記録カードにて振込みを行う
((5)情報記録カードによる振込み)。実施例1及び
実施例2の場合には、振込み機に情報記録カードを挿入
した後、金額のみ入力すれば良かった。さらに場合によ
っては金額も情報記録カードが記録しているので、チケ
ット予約・購入者Bによる振込み機に対する操作手数は
あまり多くなかった。しかし、本実施例では、情報記録
カードには原則として整理番号のみが記録されているの
で、その場合には振込み金額のみならず、振込み者の氏
名又は電話番号若しくはその両方を振込み機を操作して
入力しなければならない。チケット予約・購入者Bが振
込みを行う際には、金融機関Cは所定の手数料を徴収す
る((5)'手数料受領)。手数料は、整理番号に対応
して予め金融機関Cが設定した金額となる。なお、振込
み日、振込み金額、振込み人名又は振込み人電話番号若
しくはその両方、及び整理番号を含む振込みに関する情
報は、金融機関Cの勘定システムの所定の記憶領域に記
憶される。
【0061】金融機関Cは所定のタイミングで振込みに
関する情報により入金通知を作成し、イベント主催者A
に渡す((6)入金通知)。この通知はネットワークを
介して送信することにより行っても、フロッピーディス
クのような記憶媒体を用いて送付することにより行って
も良い。紙面上に打ち出されたリストの形式でも良い
が、イベント主催者Aは予約確定システム30に入力し
直さなければならない。入金通知を受け取ったイベント
主催者Aは、予約確定システム30を使用して、単なる
予約から予約確定状態に移行する予約を識別する
((7)予約確定処理)。予約確定システム30は、予
約受付システム10から予約情報(整理番号を含む)を
受け取り、入金通知とのマッチングをとる。すなわち、
入金通知に含まれる整理番号で予約情報を検索し、入金
通知に含まれる振込み日及び振込み金額が、予約情報に
含まれる振込み期限以前であるか且つ予約情報に含まれ
る金額と同一であるかを検査する。2つの条件を満たし
ていれば、その整理番号の予約は予約確定とされる。す
なわち、その予約に付された予約番号についても予約確
定の予約番号となる。予約確定となった予約について
は、その整理番号を記憶装置に別途記憶しておく。予約
番号をいっしょに記憶しておくことも可能である。一
方、いずれかの条件を満たしていない場合には、別途非
通常取扱処理を行う。例えば不足金額の追加振込みを依
頼したり、振込み金額が多すぎる場合には返金したり、
振込み期限を経過しているのに振込みを行っている場合
には、その旨通知したりする処理である。さらに予約確
定処理では、振込み期限を過ぎたにもかかわらず振込み
を行っていない予約を無効にする。これは入金通知に含
まれない整理番号であって振込み期限を過ぎた予約を検
索すれば良い。無効にした予約は、再度予約申込みを行
うチケット予約・購入者へ割り当てても、当日券用に回
しても良い。
【0062】実施例3では情報記録カードに振込みを行
った事実は記録又は印刷若しくは押印されないので、振
込みの際振込み機から出力されるレシートを紛失してし
まったり、又は振込んだこと自体を失念してしまうチケ
ット予約・購入者Bがいるかもしれない。本実施例で
は、そのようなチケット予約・購入者Bのために予約確
定システム30が予約確認に応答できるシステムとす
る。例えば、情報記録カードのうら面(図15)に印刷
されている電話番号に電話し、音声ガイダンスに従って
予約番号をプッシュすると、予約確定しているか否かを
音声で回答するようにする。予約番号でなく、整理番号
で判断するようなシステムとしても良い。また、予約確
定しているか否かだけではなく、例えば「振込み期限を
過ぎてから振込みをされていますので、返金手続きを行
います」や「振込み金額がxxx円足りませんでしたの
追加の振込みをx月xx日までにお願いします。」や
「xxx円多くお振込み頂いていますので、返金手続き
を行います。」などの回答を行えるようにしても良い。
図13には点線で(8)予約確認及び(8)'回答を示
しているが、これは必須の手続きではないことを示して
いる。
【0063】実施例3では、上で述べたように情報記録
カードは外観上振込み済であるか否か分かるようになっ
ていないので、イベント入口の検札処理で人間のみでは
入場を許可してよいかは判断できない。よって、本実施
例3では検札処理システム40の導入が必須となる。検
札処理システム40は、情報記録カードから磁気データ
記録部3'に記録されている整理番号を読み取り、予約
確定システム30が生成した、予約確定とされた予約の
整理番号の集合の中に当該読み取った整理番号が含まれ
ているか判断する((9)情報記録カード読み取り)。
もし、読み取った整理番号が予約確定とされた予約の整
理番号である場合には入場を許可し、それ以外の場合に
は入場を拒否する((10)入場許可又は拒否)。ここ
で、非通常取扱処理を行っても良い。このようにすれ
ば、チケット予約・購入者Bは、都合の良い時間に金融
機関に行って振込みを行うだけで、チケット代金を払う
ことができるので安心であり且つイベント参加という役
務の提供を受ける権利を獲得することができるので便利
である。また、イベント主催者Aも確実に代金の回収及
び予約確定状態にある予約を把握でき、且つ正確に権利
行使を許可すべき人を識別することができる。両者と
も、高価で面倒な書留郵便を使用しなくても済む。また
金融機関Cは、自己のシステムの変更を最小限にするこ
とができ、振込み機の稼働率を上げて、且つ手数料収入
が増えるという効果がある。
【0064】4.実施例4 上で説明した実施例1乃至3では、情報記録カードは振
込み券の機能を有していた。このような情報記録カード
を用いると、必ず金融機関の振込み機を使用して振込み
を行わなければならない。しかし、近時テレフォン・バ
ンキングやインターネットを使用したサイバー・バンキ
ングが発達してきており、振込み券を使用しない振込み
が可能となってきている。またこのような振込みを行う
場合には金融機関窓口で代金受領印を情報記録カードに
押印するのはチケット予約・購入者からすると大きな手
間である。以下、代金受領印を情報記録カードに押印し
なくともよく且つ振込み券機能を外した情報記録カード
を使用するシステムについて説明する。
【0065】登場する主体は実施例1乃至3と変化はな
い。実施例4ではイベント主催者Aは予約受付システム
10、情報記録カード発行システム20、予約確定シス
テム30、検札処理システム40を有する。一方、金融
機関Cはテレフォン・バンキング・システム及び/又は
サイバー・バンキング・システム及び/又は振込み機と
それに接続される勘定システムを有する。チケット予約
・購入者Bは実施例1乃至3と変化ない。
【0066】まずイベント主催者Aは、代金の振込み先
である金融機関Cで口座開設を行う。次に、イベント主
催者Aは、予約受付システム10を使用して、チケット
予約・購入者Bの予約申込みを受け付ける。予約申し込
みにはイベント名、座席ランク、並びに氏名、電話番号
及び住所等の個人情報が含まれる。予約受付システム1
0は、チケット予約・購入者Bが希望するランクの座席
に空きがある場合には、その座席を当該チケット予約・
購入者Bに割り当て、予約番号を発行する。予約番号・
予約内容・個人情報は予約情報として記憶装置に格納さ
れる。また、この予約番号は、予約受付確認としてチケ
ット予約・購入者Bに伝えられる。この予約番号の通知
は念のために行われるだけである。
【0067】次に、イベント主催者Aは、イベント主催
者Aにある情報記録カード発行システム20を使用し
て、情報記録カードを発行する。これには、予約受付シ
ステム10によって生成された予約情報を使用する。す
なわち、情報記録カードに、その予約の予約内容(イベ
ント名、日時、場所、座席番号、金額等)と予約番号と
個人情報(チケット予約・購入者氏名及び電話番号)を
印刷する。また少なくとも予約番号を情報記録カードの
磁気データ記録部に記録する。イベント主催者Aは、情
報記録カードを、その情報記録カードに記載された予約
を行ったチケット予約・購入者Bに送付する。
【0068】情報記録カードを受領したチケット予約・
購入者Bは、何らかの方法で振込みを行う。但し情報記
録カードは使用しない。金融機関Cに行って振込み機を
操作してもよいし、インターネットや電話を使用して振
込みを行っても良い。但し、実施例4では、予約番号を
金融機関Cに振込み情報として必ず伝えなければならな
い。例えば名前の前又は後に予約番号を入れたり、その
他の情報として登録できる場合にはその部分に予約番号
を入れる。また電話番号又は名前若しくはその両方を振
込み情報としてチケット予約・購入者Bは金融機関Cへ
通知する。チケット予約・購入者Bが振込みを行う際に
は、金融機関Cは所定の手数料を徴収する。なお、振込
み日、振込み金額、振込み人名又は振込み人電話番号若
しくはその両方、及び予約番号を含む振込みに関する情
報は、金融機関Cの勘定システムの所定の記憶領域に記
憶される。
【0069】金融機関Cは所定のタイミングで振込みに
関する情報により入金通知を作成し、イベント主催者A
に渡す。この通知はネットワークを介して送信すること
により行っても、フロッピーディスクのような記憶媒体
を用いて送付することにより行っても良い。入金通知を
受け取ったイベント主催者Aは、予約確定システム30
を使用して、単なる予約から予約確定状態に移行する予
約を識別する。予約確定システム30は、予約受付シス
テム10から予約情報(予約番号を含む)を受け取り、
入金通知とのマッチングをとる。すなわち、入金通知に
含まれる予約番号で予約情報を検索し、入金通知に含ま
れる振込み日及び振込み金額が、予約情報に含まれる振
込み期限以前であるか且つ予約情報に含まれる金額と同
一であるかを検査する。2つの条件を満たしていれば、
その予約番号の予約は予約確定とされる。予約確定とな
った予約については、その予約番号を記憶装置に別途記
憶しておく。一方、いずれかの条件を満たしていない場
合には、別途非通常取扱処理を行う。例えば不足金額の
追加振込みを依頼したり、振込み金額が多すぎる場合に
は返金したり、振込み期限を経過しているのに振込みを
行っている場合には、その旨通知したりする処理であ
る。さらに予約確定処理では、振込み期限を過ぎたにも
かかわらず振込みを行っていない予約を無効にする。こ
れは入金通知に含まれない予約番号であって振込み期限
を過ぎた予約を検索すれば良い。無効にした予約は、再
度予約申込みを行うチケット予約・購入者へ割り当てて
も、当日券用に回しても良い。
【0070】実施例4では情報記録カードに振込みを行
った事実は記録又は印刷若しくは押印されないので、振
込みの際振込み機から出力されるレシート等を紛失して
しまったり、又は振込んだこと自体を失念してしまうチ
ケット予約・購入者Bがいるかもしれない。本実施例で
は、そのようなチケット予約・購入者Bのために予約確
定システム30が予約確認に応答できるシステムとす
る。例えば、予めチケット予約・購入者Cに通知されて
いる予約確認用電話番号に電話し、音声ガイダンスに従
って予約番号をプッシュすると、予約確定しているか否
かを音声で回答するようにする。また、予約確定してい
るか否かだけではなく、例えば「振込み期限を過ぎてか
ら振込みをされていますので、返金手続きを行います」
や「振込み金額がxxx円足りませんでしたの追加の振
込みをx月xx日までにお願いします。」や「xxx円
多くお振込み頂いていますので、返金手続きを行いま
す。」などの回答を行えるようにしても良い。インター
ネット等を介して、予約を照会するシステムを導入して
も良い。
【0071】実施例4においても、情報記録カードは外
観上振込み済であるか否か分かるようになっていないの
で、イベント入口の検札処理で人間のみでは入場を許可
してよいかは判断できない。よって、本実施例4では検
札処理システム40の導入が必須となる。検札処理シス
テム40は、情報記録カードから磁気データ記録部に記
録されている予約番号を読み取り、予約確定システム3
0が生成した、予約確定とされた予約の予約番号の集合
の中に当該読み取った予約番号が含まれているか判断す
る。もし、読み取った予約番号が予約確定とされた予約
の予約番号である場合には入場を許可し、それ以外の場
合には入場を拒否する。更に、予約番号を偽造した情報
記録カードの使用を防止するため、情報記録カードに予
約番号以外の個人情報(電話番号等)を登録(記録)し
ておき、検札処理システム40で両者が一致した場合に
のみ入場を許可するような処理を行っても良い。また、
ここで非通常取扱処理を行っても良い。このようにすれ
ば、チケット予約・購入者Bは、都合の良い時間に好み
の手段で金融機関に振込みを行うだけで、チケット代金
を払うことができるので安心であり且つイベント参加と
いう役務の提供を受ける権利を獲得することができるの
で便利である。また、イベント主催者Aも確実に代金の
回収及び予約確定状態にある予約を把握でき、且つ正確
に権利行使を許可すべき人を識別することができる。両
者とも、高価で面倒な書留郵便を使用しなくても済む。
また金融機関Cは、自己のシステムの変更を最小限にす
ることができ、振込み機の稼働率を上げて、且つ手数料
収入が増えるという効果がある。
【0072】上で述べた事項は一実施例であって様々な
変形が可能である。 (1)例えば、上の例は1回のイベントに本発明を適用
した例であるが、例えば6回で1セットの講習会などに
ついても適用することができる。各回の講習会ごとに振
込みを行う場合には、2回目以降は図5の(4)以降を
6回目まで行う。その場合、情報記録カードには6回金
融機関受領印を押せる欄を設ける。 (2)予約確定システム30は、予約受付システム10
により生成された予約情報を参照して予約確定処理を実
施するようにしているが、例えば金融機関Cが振込み日
及び振込み金額の検査を完璧に行う場合には、入金通知
80のみを参照して予約確定予約番号リスト90を作成
しても良い。このリスト90によりキャンセルされた予
約番号を見つけ出すことができる。 (3)予約番号の作成の仕方は上でも例を示したが様々
な形態が考えられる。例えばイベントコードと座席コー
ドにより予約番号とすることも可能である。この場合、
予約番号を情報記録カードに記録したことにより、イベ
ントコードと座席コードといった権利の内容に関する情
報も記録したことになる。 (4)予約情報60、イベント情報50、振込先情報7
0、未入金予約番号リスト94、予約確定予約番号リス
ト90、非通常取扱予約番号リスト92などは、別々の
記憶装置に格納しても、同一の記憶装置に格納しても良
い。 (5)金融機関C及びイベント主催者Aのシステムは、
可能であればネットワークで接続されると、データのや
り取りが簡単になり、処理が高速化される。
【0073】なお、以上述べた各システムにおいて自動
的に実行することができる部分をコンピュータ・システ
ム及びコンピュータ・プログラムの組み合せにより実施
することは可能である。
【0074】
【発明の効果】イベント等の所定の役務の提供又は物品
の販売を受ける権利の仮の割り当て(例えば予約)を証
明し、且つ代金振込み後は当該権利の真正な割り当てを
受けた証明として機能するカードを導入し、またそれに
より、顧客も権利発行元も、代金支払い及び受領、並び
に権利行使を可能とする書類の受け渡しを、安全確実且
つ低コストで行うことができるようにする権利の確定及
び行使に関するシステムを提供することができた。ま
た、この権利の確定及び行使に関するシステムにおいて
使用される、所定の役務の提供又は物品の販売を受ける
権利を獲得及び行使するためのカードを発行するシステ
ム、本カードの有効性を確定させる処理を実施するシス
テム、本カードによる振込みのための処理を実施するシ
ステム、本カードによる権利行使の諾否の判断処理を実
施するシステムを提供することもできた。上述のコンピ
ュータ・システムで使用されるコンピュータ・プログラ
ムを提供することもできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるシステムの概要を示すブロック
図である。
【図2】実施例1及び2における情報記録カードの一例
(おもて面)を示す図である。
【図3】実施例1及び2における情報記録カードの一例
(うら面)を示す図である。
【図4】本発明における情報記録カードの磁気データ記
録部3のフォーマット例を示す図である。
【図5】本発明の実施例1におけるシステムの全体を示
すブロック図である。
【図6】予約受付システム10の処理フローの一例を示
す図である。
【図7】情報記録カード発行システム20の処理フロー
の一例を示す図である。
【図8】予約確定システム30の処理フローの一例を示
す図である。
【図9】検札処理システム40の処理フローの一例を示
す図である。
【図10】ダイレクトメールによる予約割り当て処理の
一例を示す図である。
【図11】金融機関内のシステムの処理フローの一例を
示す図である。
【図12】本発明の実施例2におけるシステムの全体を
示すブロック図である。
【図13】本発明の実施例3におけるシステムの全体を
示すブロック図である。
【図14】実施例3における情報記録カードの一例(お
もて面)を示す図である。
【図15】実施例3における情報記録カードの一例(う
ら面)を示す図である。
【符号の説明】
1,1' 情報記録カードの振込み先等記載部 2 金融機関印欄 3,3' 磁気データ記録部 4 税に関する記述を行う欄 10 予約受付システム 20 情報記録カード発行システム 30 予約確定システム 40 検札処理システム 45 情報記録カード発行システム 50 イベント情報格納部 55 送付物 60 予約情報格納部(予約番号・予約内容・個人情
報) 65 情報記録カード 70 振込み先情報 80 入金通知 90 予約確定予約番号リスト格納部 92 非通常取扱予約番号リスト格納部 94 未入金予約番号リスト格納部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の役務の提供又は物品の販売を受ける
    権利の確定及び行使に関するコンピュータ・システムで
    あって、 顧客に対する前記権利の仮の割り当て処理に基づく当該
    仮割り当てに関する情報が記録又は印刷及び記録された
    情報記録カードを発行する発行手段と、 前記顧客による振込み時に取得される前記仮割り当てに
    関する情報を含む振込情報を生成する振込処理手段と、 前記振込情報を参照して、所定の条件を満たす前記仮割
    り当てを前記権利の本割り当てとして確定する権利確定
    手段と、 前記権利の本割り当てとして確定された前記仮割り当て
    に関する情報を参照して、前記情報記録カードの保持者
    による前記権利の行使の諾否を判定する判定手段と、 を有するコンピュータ・システム。
  2. 【請求項2】所定の役務の提供又は物品の販売を受ける
    権利を行使するための情報記録カードを発行するコンピ
    ュータ・システムであって、 顧客に対する前記権利の仮の割り当て処理に基づく前記
    顧客に仮に割り当てた権利の内容が印刷又は記録若しく
    は印刷及び記録され且つ当該仮割り当てに関する情報が
    記録又は印刷及び記録されている情報記録カードを前記
    顧客に対し発行する発行手段、 を有するコンピュータ・システム。
  3. 【請求項3】前記顧客に対する前記権利の仮の割り当て
    処理は、前記顧客により要求された前記権利の予約処理
    又は見込み顧客に対する前記権利の事前割り当て処理又
    はこれらの組み合せである、請求項2記載のコンピュー
    タ・システム。
  4. 【請求項4】前記発行手段は、予め記憶された図案情報
    のうち、前記所定の役務又は商品用の図案情報に従って
    前記情報記録カードの印刷を行う、 請求項2記載のコンピュータ・システム。
  5. 【請求項5】前記顧客に対する前記権利の仮の割り当て
    処理により生成された送付先情報を用いて、前記顧客に
    送付するための印刷物を作成する手段をさらに有する請
    求項2記載のコンピュータ・システム。
  6. 【請求項6】所定の役務の提供又は商品の販売を受ける
    権利を行使するための情報記録カードの有効性を確定さ
    せる処理を実施するコンピュータ・システムであって、 前記情報記録カードには、顧客に対する前記権利の仮の
    割り当て処理に基づく前記権利の仮割り当てに関する情
    報が記録又は印刷及び記録されており、 前記コンピュータ・システムは、 前記顧客による振込み時に取得される前記仮割り当てに
    関する情報を含む振込情報を参照して、所定の条件を満
    たす前記仮割り当てを前記権利の本割り当てとして確定
    する権利確定手段、 を有するコンピュータ・システム。
  7. 【請求項7】前記振込情報は、実際に振り込まれた金額
    を含み、 前記権利確定手段は、前記実際に振り込まれた金額と、
    顧客に対する前記権利の仮の割り当て処理に基づき記憶
    された当該顧客に仮に割り当てられた権利の金額とが一
    致しているか検査する手段を含む、 請求項6記載のコンピュータ・システム。
  8. 【請求項8】前記振込情報は振込日の情報を含み、 前記権利確定手段は、顧客に対する前記権利の仮の割り
    当て処理に基づき記憶された前記権利の代金振込期限と
    前記振込日とを参照して、前記振込日が前記振込期限を
    経過していないか検査する手段を含む、 請求項6記載のコンピュータ・システム。
  9. 【請求項9】所定の役務の提供又は商品の販売を受ける
    権利を獲得及び行使するための情報記録カードによる振
    込みのための処理を実施するコンピュータ・システムで
    あって、 前記情報記録カードは、顧客に対する前記権利の仮の割
    り当て処理に基づく前記権利の仮割り当てに関する情報
    が記録又は印刷及び記録され且つ所定の振込み先に前記
    権利の代金を振込むためのものであって、 前記コンピュータ・システムは、 前記情報記録カードの保持者が持参した当該情報記録カ
    ードから情報を取得し、前記権利の代金の振込みのため
    の処理及び前記仮割り当てに関する情報を含む振込情報
    を生成する処理を実行する振込処理手段、を有するコン
    ピュータ・システム。
  10. 【請求項10】前記振込処理手段は、前記情報記録カー
    ドに前記権利の代金の振込みが行われたことを示す情報
    を印刷又は記録又は記録及び印刷する請求項9記載のコ
    ンピュータ・システム。
  11. 【請求項11】所定の役務の提供又は商品の販売を受け
    る権利を行使するための情報記録カードによる権利行使
    の諾否判断を行うコンピュータ・システムであって、 前記情報記録カードには、顧客に対する前記権利の仮の
    割り当て処理に基づく前記権利の仮割り当てに関する情
    報が記録又は印刷及び記録されており、 前記コンピュータ・システムは、 仮割り当てされた権利のうち本割り当てとして確定され
    た前記権利の仮割り当てに関する情報を参照して、前記
    情報記録カードの保持者による前記権利の行使の諾否を
    判定する判定手段、 を有するコンピュータ・システム。
  12. 【請求項12】前記情報記録カードは、所定の振込先に
    前記権利の代金を振込むための機能を有しており、 前記情報記録カードには、前記権利の代金を振込むため
    の処理を実施した際に当該権利の代金の振込みが行われ
    たことを示す情報が印刷又は記録又は記録及び印刷さ
    れ、 前記判定手段は、前記情報記録カードに当該権利の代金
    の振込みが行われたことを示す情報が印刷又は記録又は
    記録及び印刷されているかさらに判断する、請求項11
    記載のコンピュータ・システム。
  13. 【請求項13】所定の役務の提供又は商品の販売を受け
    る権利を獲得及び行使するための情報記録カードによる
    権利行使の諾否判断を行うコンピュータ・システムであ
    って、 前記情報記録カードは、顧客に対する前記権利の仮の割
    り当て処理に基づく前記権利の仮割り当てに関する情報
    が記録又は印刷及び記録されており且つ所定の振込み先
    に前記権利の代金を振込むためのものであって、 さらに前記情報記録カードには、前記権利の代金を振込
    むための処理を実施する際に当該権利の代金の振込みが
    行われたことを示す情報が印刷又は記録又は記録及び印
    刷されることになっており、 前記コンピュータ・システムは、 前記情報記録カードに当該権利の代金の振込みが行われ
    たことを示す情報が印刷又は記録又は記録及び印刷され
    ているか判断する判断手段を有するコンピュータ・シス
    テム。
  14. 【請求項14】前記情報記録カードが、所定の振込先に
    前記権利の代金を振込むための機能を有する請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、又は11のいずれか記載
    のコンピュータ・システム。
  15. 【請求項15】所定の役務の提供又は物品の販売を受け
    る権利を行使するための情報記録カードを発行するため
    のプログラムを記憶した記憶媒体であって、 前記プログラムは、コンピュータに、 顧客に対する前記権利の仮の割り当て処理に基づく前記
    顧客に仮に割り当てられた権利の内容を、当該仮割り当
    てに関する情報が記録又は印刷及び記録されている情報
    記録カードに印刷又は記録若しくは印刷及び記録するた
    めの処理、 を実行させる記憶媒体。
  16. 【請求項16】所定の役務の提供又は物品の販売を受け
    る権利の仮の割り当てを行った場合に発行され且つ所定
    の振込み先に前記権利の代金を振込むための情報記録カ
    ードであって、 当該仮割り当てに関する情報が記録又は印刷及び記録さ
    れており、 前記権利の代金を振込んだ後は前記権利の行使を可能な
    らしめる、 情報記録カード。
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