JP2001034558A - コンテンツ利用条件変更方法およびコンテンツ流通システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たにコンテンツを作成することなく、コン
テンツ利用条件を変更する。 【解決手段】 コンテンツ生成装置１で、コンテンツデ
ータとコンテンツ操作メソッドとからなるオブジェクト
として配布用コンテンツを生成する際に、将来的に考え
られるあらゆる用途を実現するメソッドを配布用コンテ
ンツに組込む。コンテンツサーバ装置２の履歴管理部２
２ｂで利用許可メソッドを判定する際に、コンテンツ提
供者が要求した利用制限項目と、システムで得られた配
布先情報ならびに利用履歴情報とから得られる利用状況
情報とを関連付けることにより、該コンテンツ利用状況
の変化にリアルタイムで対応しつつ、提供者の要求する
利用条件をコンテンツに課すことを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツ生成装
置で生成されたコンテンツをコンテンツサーバ装置に蓄
積し、コンテンツ利用装置からの要求によりコンテンツ
を読み出し、該コンテンツ利用装置に配布するコンテン
ツ流通システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】コンテンツを流通させるシステムでは、
コンテンツの不正利用防止が重要である。そのために、
いわゆるオブジェクトとして、コンテンツのデータその
ものとデータを利用するための特定のメソッドを組込ん
だ構造のコンテンツを流通させることで、利用に際して
特定の処理が実行される仕掛けを伴った配布用コンテン
ツが使用されていることが多い。

【０００３】このような配布用コンテンツの作成におい
て、コンテンツ提供者は、ユーザにコンテンツの利用条
件を守らせるようなメソッドのみを用意して、固定的に
オブジェクトに組込んでいた。すなわち提供者は、配布
用コンテンツがユーザに一般的に利用される前に、自ら
の判断に基づいて利用条件を定めていた。

【０００４】ところが、配布用コンテンツが、どのよう
な用途で、どのくらいの数が流通して、どのエリアのユ
ーザに利用されているか、というような利用状況に関す
る情報は、リアルタイムに変化している。利用状況情報
の変化に応じて、コンテンツ提供者がユーザに希望する
利用条件も、時々刻々と変化する可能性がある。しかし
従来のシステムでは、このようなコンテンツ提供者がコ
ンテンツに課したい利用条件の変化に対応できる配布用
コンテンツは取り扱われず、既に配布済みのコンテンツ
についても新たな利用条件を課すことはできず、コンテ
ンツに組込まれたメソッドの変更、あるいはコンテンツ
そのものの変更が必要であった。

【０００５】また、配布したコンテンツを管理するため
に履歴情報を保有する方法も考えられるが、その履歴情
報は、主として利用頻度や用途に応じた課金、あるいは
単なる配布先の管理を実現するためのものに止まってい
た。すなわち、何らかの理由でコンテンツ提供者が利用
条件を変更しようと思ったときに、ユーザに対してコン
テンツ提供者自らアクションを起こさざるを得ず、履歴
管理も、アクションを起こすために配布先の情報を得る
手段に過ぎなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このように、コンテン
ツの利用条件を変更するには、新しく定めたい利用条件
をメソッドとして組込んだ新たなコンテンツを作成する
必要があった。

【０００７】本発明の目的は、新たなコンテンツを作成
することなく、コンテンツの利用条件を変更するコンテ
ンツ利用条件変更方法およびコンテンツ流通システムを
提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明のコンテンツ利用
条件変更方法は、配布用コンテンツをユーザに提供する
前に指定していた、コンテンツ提供者が要求するコンテ
ンツ利用条件を、コンテンツが実際にどのように利用さ
れているかという利用状況情報を参照しつつ、コンテン
ツ提供開始後においても、コンテンツ提供者の要求に基
づいて変更する。

【０００９】利用状況に応じたコンテンツ利用条件の変
更を実現するためには、コンテンツの利用状況に関する
情報を参照して利用条件を判断する機能が必要である。

【００１０】本発明では、コンテンツ生成装置で、コン
テンツデータとコンテンツ操作メソッドとからなるオブ
ジェクトとして配布用コンテンツを生成する際に、将来
的に考えられるあらゆる用途を実現するメソッドを配布
用コンテンツに組込み、履歴管理部で利用許可メソッド
を判定する際に、コンテンツ提供者が要求した利用制限
項目と、システムで得られた配布先情報ならびに利用履
歴情報とから得られる利用状況とを関連付けることによ
り、該コンテンツ利用状況の変化にリアルタイムで対応
しつつ、提供者の要求する利用条件をコンテンツに課す
ことを実現している。

【００１１】このようなシステムで用いられるコンテン
ツは、生成時に、コンテンツの利用方法として可能性の
ある全てのメソッドが予め組込まれており、各メソッド
が利用可能か否かの情報を併せ持ち、利用時に、履歴管
理部に対し“利用条件の問い合わせ”と“ユーザのコン
テンツ利用履歴の報告”を実行するメソッドを起動さ
せ、履歴管理部から利用許可メソッド一覧という形で、
起動できるメソッドかどうかの情報を受け取る。

【００１２】すなわち、本発明のコンテンツ流通システ
ムは、コンテンツと該コンテンツを利用するための１つ
以上のメッソドからなるオブジェクトとして配布用コン
テンツを生成するオブジェクト生成部と、コンテンツに
課すべき利用条件をコンテンツ提供者が設定するための
利用条件入力部を含むコンテンツ生成装置と、前記コン
テンツ提供者が生成したコンテンツを蓄積するコンテン
ツ蓄積部と、コンテンツの蓄積と配布を制御する入出力
制御部、およびコンテンツ提供者が利用者に要求するコ
ンテンツの利用条件と、配布したコンテンツの配布先に
関する情報と、配布コンテンツが利用されたときの履歴
情報とを管理する履歴管理部とからなるシステム制御部
を含むコンテンツサーバ装置と、コンテンツを利用する
場合に、前記システム制御部に該コンテンツの利用状況
を問い合わせ、利用状況に応じた利用許可メソッドの一
覧を受け取る利用条件判断部を含むコンテンツ利用装置
と、前記コンテンツ生成装置と前記コンテンツサーバ装
置と前記コンテンツ利用装置との間で、コンテンツおよ
びコンテンツに関する情報の送受信を行うためのコンテ
ンツ流通経路とを有する。

【００１３】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１４】図１を参照すると、本発明の一実施形態の
コンテンツ流通システムは、デジタルコンテンツを扱
い、コンテンツ生成装置（提供者端末）１と、コンテン
ツサーバ装置（コンテンツサーバ２）と、コンテンツ利
用装置（ユーザ端末）３と、これらの間でコンテンツと
コンテンツ関係情報の授受を行うためのコンテンツ流通
経路４とから構成されている。

【００１５】なお、図１では便宜上、コンテンツ生成装
置１、コンテンツサーバ装置２、コンテンツ利用装置３
は各１台しか示されていないが、複数台あってもよい。

【００１６】コンテンツ生成装置１は利用条件入力部１
１とオブジェクト生成部１２を含む。図２に示すよう
に、提供者が入力インタフェース１１ａを介して要求す
る利用条件を利用条件入力部１１に入力すると、利用条
件解釈部１１ｂがこれを受けて利用条件を解釈し、該コ
ンテンツの利用方法として利用する可能性がある全ての
メソッドを選択し、コンテンツに組込むメソッド一覧を
作成する。併せて利用状況の変化に応じて、ある利用状
況下で、組込まれた全メソッドを、利用可能なメソッド
と不可能なメソッドとに区分するための利用制限項目を
生成する。

【００１７】オブジェクト生成部１２は、メソッド一覧
と利用制限項目から、利用条件による制約の有無に関わ
らず、利用条件を解釈して得られた組込メソッド一覧に
基づく１ないし複数のメソッドと、コンテンツデータそ
のものとで構成されるオブジェクトとして配布用のコン
テンツを生成する。

【００１８】生成されたコンテンツはコンテンツサーバ
装置２のコンテンツ蓄積部２１に格納され、また利用制
限項目は、コンテンツサーバ装置２のシステム制御部２
２を構成する履歴管理部２２ｂに送付される。

【００１９】コンテンツサーバ装置２には、提供された
コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部２１と、コンテ
ンツサーバ装置２の制御を行うシステム制御部２２とが
あり、システム制御部２２は、コンテンツ蓄積部２１へ
のコンテンツの蓄積と、ユーザの要求に応じてコンテン
ツの配布を行う。システム制御部２２は入出力制御部２
２ａと履歴管理部２２ｂとで構成され、入出力制御部２
２ａでは、コンテンツサーバ装置２のコンテンツ授受の
制御やコンテンツ配布先の管理を行う。履歴管理部２２
ｂでは、コンテンツ提供者が利用者に要求する、コンテ
ンツの利用状況に応じた、コンテンツの利用条件と、コ
ンテンツの配布先情報と、配布コンテンツが利用された
ときの履歴情報を収集管理する。

【００２０】コンテンツ利用装置３には、コンテンツを
利用するための再生機能が備えられ、コンテンツサーバ
装置２から受け取ったコンテンツについて、利用が許さ
れたメソッドを介してサービスを享受することができ
る。コンテンツ利用装置３は、システム制御部２２にコ
ンテンツの利用状況を問い合わせ、履歴管理部２２ｂか
ら利用状況に応じた利用許可メソッドの一覧を受け取る
利用条件判断部３１を有する。メソッドの利用の是非
は、コンテンツ利用装置３の利用条件判断部３１とコン
テンツサーバ装置２の履歴管理部２２ｂとの間の折衝で
判定される。その処理の流れについて図３により説明す
る。履歴管理部２２ｂでは、利用状況情報生成部２３が
コンテンツサーバ装置２の入出力制御部２２ａから得ら
れたコンテンツ配布先に関する情報と、コンテンツ利用
装置３から得られた利用履歴に関する情報を基に、これ
らを関連付け、利用状況情報を生成する。ここで得られ
た利用状況情報を、利用許可メソッド判定部２４がコン
テンツ提供者の要求した利用条件を解釈して、利用条件
入力部１１が作成した利用制限項目と照合することで、
該コンテンツの利用状況に応じた利用可能メソッド一覧
が得られる。ユーザがあるコンテンツを利用しようとす
ると、コンテンツ利用装置３から履歴管理部２２ｂにコ
ンテンツ利用の問い合わせが発せられ、利用可能メソッ
ド一覧が返送される。ユーザは許可されたメソッドのみ
しか起動することができず、結果としてコンテンツ利用
条件が課されている状態となる。

【００２１】なお、履歴管理部２２ｂはコンテンツ配布
先に関する情報を収集する際に、コンテンツの一次利用
者であるユーザが該コンテンツを再配布している場合に
も、再配布先の情報と、再配布先での利用履歴情報とを
収集する。

【００２２】また、コンテンツ利用装置３でコンテンツ
を利用する際の履歴管理部２２ｂへの問い合わせを実行
するに当たり、コンテンツ利用装置３と履歴管理部２２
ｂとの間の通信ができない場合、コンテンツ利用装置３
は、配布されたコンテンツの利用条件の下で、履歴管理
部２２ｂとの問い合わせと起動メソッドの決定を保留し
たまま、複数回の利用履歴を保存し、履歴管理部２２ｂ
との通信が実現できた際に一括して利用履歴情報を送付
する。

【００２３】次に、コンテンツ利用装置３の利用条件判
断部３１とコンテンツサーバ装置２の履歴管理部２２ａ
との間でなされる判定方法について述べる。図４に示す
ように、コンテンツに組込まれている組込メソッドと、
起動することが可能な利用許可メソッド一覧との組み合
わせで判定が下される。図の例では、ユーザが時刻ｔ＝
Ｔ０においてあるコンテンツを利用しようとしたとす
る。履歴管理部２２ｂに問い合わせた結果、ｔ＝Ｔ０に
おける利用状況はstatus-Aである。このとき、該コンテ
ンツを利用するためのメソッドは、メソッド＃１と＃４
である。したがって、ユーザは、これらのメソッドで許
された範囲の利用を行うことができる。しかし、時刻ｔ
＝Ｔ１にコンテンツを利用しようとしたとき、もしも利
用状況がstatus-Bに変わっていたとしたら、利用状況st
atus-Bで許可されたメソッド＃２が加わり、結局メソッ
ド＃１，＃２，＃４が利用可能となる。

【００２４】このように、コンテンツ生成時に利用され
る可能性のあるメソッドを予めコンテンツに組込んでお
き、ユーザが利用する際に、メソッドの利用許可を該コ
ンテンツの利用状況に応じて変更することで、コンテン
ツ利用条件の変更を実現する。

【００２５】本発明を適用する具体例としては、当初プ
ロモーション用に提供していたコンテンツを販売用に転
じる場合が挙げられる。

【００２６】キャンペーンを組むなどして、無償あるい
は極めて安価で配布されていたコンテンツが、その浸透
により人気の高いコンテンツに成長した場合、コンテン
ツ提供者側としては、利用条件の１つである価格を適当
な水準に引き上げることで、それなりの利潤を得たいと
考えるのが普通である。

【００２７】本発明によれば、このような場合に、新た
に配布されるコンテンツの利用条件として適当な価格を
設定したり、再配布を許さないような条件を課したりす
ることを、予め設定した利用状況の変化に対応した利用
条件の変更を行うことで実現できる。

【００２８】具体的には、例えば「配布用コンテンツに
課すコンテンツ利用条件として、最初の１万個までは無
料かつ再配布自由であるものを、１万個を越えて５万個
までは再配布自由だが有償の１００円で提供し、２０万
個を越えた場合は再配布を禁じて価格も５００円に引き
上げる。」という指定も可能になる。

【００２９】「販売促進→通常販売→配布限定」という
利用状況の変化に対応した利用条件変更を実現するため
には、図４における利用状況情報のカテゴリを、販売促
進モードの利用状況、通常販売モードの利用状況、配布
限定モードの利用状況に区分して定義しておき、それぞ
れで利用を許可するメソッドについて設定を行う。

【００３０】このようなモード設定にはノウハウが求め
られるので、頻繁に用いられる典型的な利用状況のカテ
ゴリ区分については予めテンプレートを用意しておき、
例えば先の例においてパラメータで表現されている配布
数と料金の変数値を適当に指定することで利用条件を設
定できるようにする。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
既にユーザの手に渡っている配布用コンテンツの利用条
件を利用状況に応じて変更することで、コンテンツ提供
者の要求に基づいた利用条件の変更が可能になるという
効果がある。

【００３２】特に需要と供給のバランスにしたがって商
品価値を定めたい場合などには、予めコンテンツ提供者
の考えを利用条件として入力することで、商業戦略的に
コンテンツの利用条件を変動させることが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態のコンテンツ流通システム
の構成図である。

【図２】利用条件入力部１１における処理の流れを示す
図である。

【図３】履歴管理部２２ｂにおける処理の流れを示す図
である。

【図４】コンテンツの組込メソッドと起動メソッドの関
係を示す図である。

【符号の説明】

１ コンテンツ生成装置 ２ コンテンツサーバ装置 ３ コンテンツ利用装置 １１ 利用条件入力部 １１ａ インタフェース １１ｂ 利用条件解釈部 １２ オブジェクト生成部 ２１ コンテンツ蓄積部 ２２ システム制御部 ２２ａ 入出力制御部 ２２ｂ 履歴管理部 ２３ 利用状況情報生成部 ２４ 利用許可メソッド判定部 ３１ 利用条件判断部

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンテンツ生成装置で生成されたコンテ
   ンツをコンテンツサーバ装置に蓄積し、コンテンツ利用
   装置からの要求によりコンテンツを読み出し、該コンテ
   ンツ利用装置に配布するコンテンツ流通システムにおい
   て、 配布用コンテンツをユーザに提供する前に指定してい
   た、コンテンツ提供者が要求するコンテンツ利用条件
   を、コンテンツが実際にどのように利用されているかと
   いう利用状況情報を参照しつつ、コンテンツ提供開始後
   においてもコンテンツ提供者の要求に基づいて変更する
   コンテンツ利用条件変更方法。
2. 【請求項２】 前記配布用コンテンツが、コンテンツデ
   ータとコンテンツ操作メッソドとからなるオブジェクト
   であり、該配布用コンテンツを生成する際に、将来的に
   考えられるあらゆる用途を実現するメソッドを前記配布
   用コンテンツに組込み、利用許可メッソドを判定する際
   に、コンテンツ提供者が要求した利用制限項目と、シス
   テムで得られた配布先情報ならびに利用履歴情報とから
   得られる利用状況情報とを関連付ける、請求項１記載の
   方法。
3. 【請求項３】 コンテンツと該コンテンツを利用するた
   めの１つ以上のメッソドからなるオブジェクトとして配
   布用コンテンツを生成するオブジェクト生成部と、コン
   テンツに課すべき利用条件をコンテンツ提供者が設定す
   るための利用条件入力部を含むコンテンツ生成装置と、 前記コンテンツ提供者が生成したコンテンツを蓄積する
   コンテンツ蓄積部と、コンテンツの蓄積と配布を制御す
   る入出力制御部、およびコンテンツ提供者が利用者に要
   求するコンテンツの利用条件と、配布したコンテンツの
   配布先に関する情報と、配布コンテンツが利用されたと
   きの履歴情報とを管理する履歴管理部とからなるシステ
   ム制御部を含むコンテンツサーバ装置と、 コンテンツを利用する場合に、前記システム制御部に該
   コンテンツの利用状況を問い合わせ、利用状況に応じた
   利用許可メソッドの一覧を受け取る利用条件判断部を含
   むコンテンツ利用装置と、 前記コンテンツ生成装置と前記コンテンツサーバ装置と
   前記コンテンツ利用装置との間で、コンテンツおよびコ
   ンテンツに関する情報の送受信を行うためのコンテンツ
   流通経路とを有するコンテンツ流通システム。
4. 【請求項４】 前記利用条件入力部は、コンテンツ提供
   者が要求する利用条件を設定するために利用条件を入力
   できる入力インタフェースと、入力した利用条件を解釈
   し、該コンテンツの利用方法として利用する可能性のあ
   る全てのメソッドを選択し、コンテンツに組込むメソッ
   ド一覧を作成し、解釈した該コンテンツの利用条件に基
   づき、ある時点での利用状況下における利用可能メソッ
   ドと利用不可能メソッドとを判断するための利用制限項
   目を作成する利用条件解釈部とを有する、請求項３に記
   載のシステム。
5. 【請求項５】 前記履歴管理部が、前記利用条件入力部
   が作成した利用制限項目に関する情報と、前記入出力制
   御部がユーザからの要求を受けて、前記コンテンツサー
   バ装置から前記コンテンツ利用装置にコンテンツを流通
   させる際に得るコンテンツの配布先に関する情報と、前
   記コンテンツ利用装置から前記システム制御部に各コン
   テンツの利用報告を行う際の利用履歴に関する情報とを
   管理し、配布先情報と利用履歴情報とから、配布された
   コンテンツの場所や利用回数など利用状況に関する情報
   を生成する利用状況情報生成手段と、利用制限項目と利
   用状況情報とから、ユーザがコンテンツを利用する際に
   起動することができるメソッドを選択する利用許可メソ
   ッド判定手段とを有する、請求項４に記載のシステム。
6. 【請求項６】 前記利用条件判断部は、コンテンツを利
   用しようとすると、前記システム制御部に該コンテンツ
   の利用状況を問い合わせる機能と、利用状況に応じた利
   用可能な動メソッドを前記システム制御部で決定する機
   能とを強制的に実行し、コンテンツに組込まれたメソッ
   ド群において利用可能なメソッドの一覧を前記履歴管理
   部から利用許可メソッド一覧として受け取る、請求項３
   に記載のシステム。
7. 【請求項７】 前記履歴管理部がコンテンツ配布先に関
   する情報を収集する際に、コンテンツの一次利用者であ
   るユーザが該コンテンツを再配布している場合にも、再
   配布先の情報と、再配布先での利用履歴情報とを収集す
   る、請求項３に記載のシステム。
8. 【請求項８】 前記コンテンツ利用装置でコンテンツを
   利用する際の前記履歴管理部への問い合わせを実行する
   に当たり、前記コンテンツ利用装置と前記履歴管理部と
   の間の通信ができない場合、前記コンテンツ利用装置
   は、配布されたコンテンツの利用条件の下で、前記履歴
   管理部との問い合わせと起動メソッドの決定を保留した
   まま、複数回の利用履歴を保存し、前記履歴管理部との
   通信が実現できた際に一括して利用履歴情報を送付す
   る、請求項３に記載のシステム。
9. 【請求項９】 コンテンツと該コンテンツを利用するた
   め１つ以上のメソッドからなるオブジェクトとして配布
   用コンテンツを生成するオブジェクト生成部と、コンテ
   ンツに課すべき利用条件をコンテンツ提供者が設定する
   ための利用条件入力部を有するコンテンツ生成装置。
10. 【請求項１０】 前記利用条件入力部は、コンテンツ提
    供者が要求する利用条件を設定するために利用条件を入
    力できる入力インタフェースと、入力した利用条件を解
    釈し、該コンテンツの利用方法として利用する可能性の
    ある全てのメソッドを選択し、コンテンツに組込むメソ
    ッド一覧を作成し、解釈した該コンテンツの利用条件に
    基づき、ある時点での利用状況下における利用可能メソ
    ッドと利用不可能メソッドとを判断するための利用制限
    項目を作成する利用条件解釈部とを有する、請求項９に
    記載のコンテンツ生成装置。
11. 【請求項１１】 コンテンツ提供者が生成したコンテン
    ツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、 コンテンツの蓄積と配布を制御する入出力制御部および
    コンテンツ提供者が利用者に要求するコンテンツの利用
    条件と、配布したコンテンツ配布先に関する情報と、配
    布コンテンツが利用されたときの履歴情報とを管理する
    履歴管理部とからなるシステム制御部を有するコンテン
    ツサーバ装置。
12. 【請求項１２】 前記履歴管理部が、請求項１０に記載
    の前記利用条件入力部が作成した利用制限項目に関する
    情報と、前記入出力制御部がユーザからの要求を受け
    て、請求項１１記載の前記コンテンツサーバ装置からコ
    ンテンツ利用装置にコンテンツを流通させる際に得るコ
    ンテンツの配布先に関する情報と、前記コンテンツ利用
    装置から前記システム制御部に各コンテンツの利用報告
    を行う際の利用履歴に関する情報とを管理し、配布先情
    報と利用履歴情報とから、配布されたコンテンツの場所
    や利用回数など利用状況に関する情報を生成する利用状
    況情報生成手段と、利用制限項目と利用状況情報とか
    ら、ユーザがコンテンツを利用する際に起動することが
    できるメソッドを選択する利用許可メソッド判定手段と
    を有する、請求項１１に記載のコンテンツサーバ装置。
13. 【請求項１３】 コンテンツを利用する場合に、請求項
    １１記載の前記システム制御部に該コンテンツの利用状
    況を問い合わせ、利用状況に応じた利用許可メソッドの
    一覧を受け取る利用条件判断部を含むコンテンツ利用装
    置。
14. 【請求項１４】 前記利用条件判断部は、コンテンツを
    利用しようとすると、請求項１１記載の前記システム制
    御部に該コンテンツの利用状況を問い合わせる機能と、
    利用状況に応じた利用可能なメソッドを前記システム制
    御部で決定する機能とを強制的に実行し、コンテンツに
    組込まれたメソッド群において利用可能なメソッドの一
    覧を請求項１１記載の前記履歴管理部から利用許可メソ
    ッド一覧として受け取る、請求項１３に記載のコンテン
    ツ利用装置。