JP2001033843A - カメラ、露出決定方法並びにメモリ媒体 - Google Patents
カメラ、露出決定方法並びにメモリ媒体Info
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- JP2001033843A JP2001033843A JP11202189A JP20218999A JP2001033843A JP 2001033843 A JP2001033843 A JP 2001033843A JP 11202189 A JP11202189 A JP 11202189A JP 20218999 A JP20218999 A JP 20218999A JP 2001033843 A JP2001033843 A JP 2001033843A
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- Exposure Control For Cameras (AREA)
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】レンズ交換式デジタルカメラの縮小光学系の温
度変化によるCCDの結像面での焦点のずれの影響を低
減する。 【解決手段】縮小光学系の温度を検出する温度検出回路
と、被写体の輝度を測光する測光回路と、プログラムモ
ードによる露出決定部とを備え、検出温度が予め設定さ
れた温度範囲(常温)内である場合には、第1のプログ
ラム線図604に従って測光結果に対応する絞り及びシ
ャッター秒時を決定し、検出温度が該温度範囲内ではな
い場合には、第2のプログラム線図605に従って測光
結果に対応する絞り及びシャッター秒時を決定する。第
2のプログラム線図では、第1のプログラム線図に比べ
て、絞り値が大きくなる。
度変化によるCCDの結像面での焦点のずれの影響を低
減する。 【解決手段】縮小光学系の温度を検出する温度検出回路
と、被写体の輝度を測光する測光回路と、プログラムモ
ードによる露出決定部とを備え、検出温度が予め設定さ
れた温度範囲(常温)内である場合には、第1のプログ
ラム線図604に従って測光結果に対応する絞り及びシ
ャッター秒時を決定し、検出温度が該温度範囲内ではな
い場合には、第2のプログラム線図605に従って測光
結果に対応する絞り及びシャッター秒時を決定する。第
2のプログラム線図では、第1のプログラム線図に比べ
て、絞り値が大きくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ、露出決定
方法、並びに、カメラの撮影レンズ及びシャッターを制
御するためのメモリ媒体に関する。
方法、並びに、カメラの撮影レンズ及びシャッターを制
御するためのメモリ媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ交換式のデジタルカメラは、大き
く2つのタイプに分けられる。1つは、従来の銀塩カメ
ラのフィルム保持位置に撮像素子であるCCDを配置し
て、このCCDの撮像面に結像した画像を記録する方式
である。この方式は、光学的配置が従来の銀塩カメラと
ほとんど同じであるところから、従来のカメラ構造をそ
のまま流用することができる利点があるが、従来の銀塩
カメラの画面サイズとほぼ同等の面積のCCDが必要で
あることから、カメラ自体が非常に高価になってしまう
という欠点がある。なお、一般には、CCDのコスト
は、面積にほぼ比例する。
く2つのタイプに分けられる。1つは、従来の銀塩カメ
ラのフィルム保持位置に撮像素子であるCCDを配置し
て、このCCDの撮像面に結像した画像を記録する方式
である。この方式は、光学的配置が従来の銀塩カメラと
ほとんど同じであるところから、従来のカメラ構造をそ
のまま流用することができる利点があるが、従来の銀塩
カメラの画面サイズとほぼ同等の面積のCCDが必要で
あることから、カメラ自体が非常に高価になってしまう
という欠点がある。なお、一般には、CCDのコスト
は、面積にほぼ比例する。
【0003】もう1つのタイプは、カメラ内に縮小光学
系を設け、撮像レンズを通ってきた被写体像をCCDの
画面サイズまで縮小する方式である。この方式では、縮
小光学系という複数のレンズで構成されるレンズ鏡筒が
必要になるものの、CCDの面積を小さくすることがで
きるため、総合的には、安価なカメラを製造することが
できる。従って、一般コンシューマ向けのレンズ交換式
のデジタルカメラには、このタイプを採用することが多
い。
系を設け、撮像レンズを通ってきた被写体像をCCDの
画面サイズまで縮小する方式である。この方式では、縮
小光学系という複数のレンズで構成されるレンズ鏡筒が
必要になるものの、CCDの面積を小さくすることがで
きるため、総合的には、安価なカメラを製造することが
できる。従って、一般コンシューマ向けのレンズ交換式
のデジタルカメラには、このタイプを採用することが多
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、カメラ
内に縮小光学系を設けたレンズ交換式のデジタルカメラ
では、複数のレンズで構成されるレンズ鏡筒をカメラ内
に配置する必要がある。このレンズ鏡筒の筐体は、一般
には、ポリ・カーボネートのようなモールド成形材によ
って構成される。このポリ・カーボネートは、比較的膨
張係数が大きく、温度によって寸法が変化する特性があ
る。したがって、カメラの使用環境の変化(温度変化)
によって、レンズ鏡筒の筐体が伸縮し、これによって、
縮小光学系の光学的な寸法が変化してCCDの結像面で
焦点(ピント)がずれるという欠点があった。
内に縮小光学系を設けたレンズ交換式のデジタルカメラ
では、複数のレンズで構成されるレンズ鏡筒をカメラ内
に配置する必要がある。このレンズ鏡筒の筐体は、一般
には、ポリ・カーボネートのようなモールド成形材によ
って構成される。このポリ・カーボネートは、比較的膨
張係数が大きく、温度によって寸法が変化する特性があ
る。したがって、カメラの使用環境の変化(温度変化)
によって、レンズ鏡筒の筐体が伸縮し、これによって、
縮小光学系の光学的な寸法が変化してCCDの結像面で
焦点(ピント)がずれるという欠点があった。
【0005】本発明は、上述した従来の技術の有するこ
のような問題点に鑑みてなされたものであり、例えば、
温度変化が撮影画像に与える影響を低減することを目的
とする。
のような問題点に鑑みてなされたものであり、例えば、
温度変化が撮影画像に与える影響を低減することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に係
るカメラは、自動露出機能を有するカメラであって、温
度を検出する温度検出手段と、被写体の輝度を測光する
測光手段と、前記温度検出手段によって検出された検出
温度及び前記測光手段によって測光された測光値に基づ
いて絞り値及びシャッター秒時を決定する露出決定手段
とを備えることを特徴とする。
るカメラは、自動露出機能を有するカメラであって、温
度を検出する温度検出手段と、被写体の輝度を測光する
測光手段と、前記温度検出手段によって検出された検出
温度及び前記測光手段によって測光された測光値に基づ
いて絞り値及びシャッター秒時を決定する露出決定手段
とを備えることを特徴とする。
【0007】上記の第1の側面に係るカメラにおいて、
前記露出決定手段は、例えば、検出温度が予め設定され
た温度範囲内である場合は、相対的に小さい絞り値が決
定される第1プログラム線図に従って絞り値及びシャッ
ター秒時を決定し、検出温度が前記温度範囲内ではない
場合は、相対的に大きい絞り値が決定される第2プログ
ラム線図に従って絞り値及びシャッター秒時を決定する
ことが好ましい。
前記露出決定手段は、例えば、検出温度が予め設定され
た温度範囲内である場合は、相対的に小さい絞り値が決
定される第1プログラム線図に従って絞り値及びシャッ
ター秒時を決定し、検出温度が前記温度範囲内ではない
場合は、相対的に大きい絞り値が決定される第2プログ
ラム線図に従って絞り値及びシャッター秒時を決定する
ことが好ましい。
【0008】上記の第1の側面に係るカメラにおいて、
前記露出決定手段は、例えば、検出温度が予め設定され
た温度範囲内である場合は、相対的に焦点深度が小さく
なるように絞り値及びシャッター秒時を決定し、検出温
度が前記温度範囲内ではない場合は、相対的に焦点深度
が大きくなるように絞り値及びシャッター秒時を決定す
ることが好ましい。
前記露出決定手段は、例えば、検出温度が予め設定され
た温度範囲内である場合は、相対的に焦点深度が小さく
なるように絞り値及びシャッター秒時を決定し、検出温
度が前記温度範囲内ではない場合は、相対的に焦点深度
が大きくなるように絞り値及びシャッター秒時を決定す
ることが好ましい。
【0009】上記の第1の側面に係るカメラは、例え
ば、交換レンズを装着するためのマウントを更得るレン
ズ交換式カメラである。
ば、交換レンズを装着するためのマウントを更得るレン
ズ交換式カメラである。
【0010】上記の第1の側面に係るカメラは、例え
ば、前記交換レンズを通過した光による像を縮小する縮
小光学系と、前記縮小光学系を通過した光による像を撮
像する撮像素子とを更に備える。
ば、前記交換レンズを通過した光による像を縮小する縮
小光学系と、前記縮小光学系を通過した光による像を撮
像する撮像素子とを更に備える。
【0011】上記の第1の側面に係るカメラにおいて、
前記温度検出手段は、例えば、前記縮小光学系又はその
近傍の温度を検出することが好ましい。
前記温度検出手段は、例えば、前記縮小光学系又はその
近傍の温度を検出することが好ましい。
【0012】上記の第1の側面に係るカメラにおいて、
前記縮小光学系の鏡筒は、例えば、モールド成形材によ
って構成されている。
前記縮小光学系の鏡筒は、例えば、モールド成形材によ
って構成されている。
【0013】上記の第1の側面に係るカメラにおいて、
前記縮小光学系の鏡筒は、例えば、ポリ・カーボネート
によって構成されている。
前記縮小光学系の鏡筒は、例えば、ポリ・カーボネート
によって構成されている。
【0014】上記の第1の側面に係るカメラにおいて、
前記露出決定手段は、例えば、温度変化による前記縮小
光学系の特性変化が撮影画像に与える影響を低減するよ
うに、絞り値及びシャッター秒時を決定することが好ま
しい。
前記露出決定手段は、例えば、温度変化による前記縮小
光学系の特性変化が撮影画像に与える影響を低減するよ
うに、絞り値及びシャッター秒時を決定することが好ま
しい。
【0015】上記の第1の側面に係るカメラにおいて、
前記交換レンズは、例えば、銀塩カメラ用の交換レンズ
としても使用可能である。
前記交換レンズは、例えば、銀塩カメラ用の交換レンズ
としても使用可能である。
【0016】上記の第1の側面に係るカメラにおいて、
前記マウントは、例えば、銀塩カメラのマウントと共通
の規格に従っている。
前記マウントは、例えば、銀塩カメラのマウントと共通
の規格に従っている。
【0017】本発明の第2の側面に係る露出決定方法
は、カメラの撮影レンズ及びシャッターを制御するため
の絞り値及びシャッター秒時を決定する露出決定方法で
あって、温度を検出する温度検出工程と、被写体の輝度
を測光する測光工程と、前記温度検出工程において検出
された検出温度及び前記測光工程において測光された測
光値に基づいて絞り値及びシャッター秒時を決定する露
出決定工程とを含むことを特徴とする。
は、カメラの撮影レンズ及びシャッターを制御するため
の絞り値及びシャッター秒時を決定する露出決定方法で
あって、温度を検出する温度検出工程と、被写体の輝度
を測光する測光工程と、前記温度検出工程において検出
された検出温度及び前記測光工程において測光された測
光値に基づいて絞り値及びシャッター秒時を決定する露
出決定工程とを含むことを特徴とする。
【0018】本発明の第3の側面に係るメモリ媒体は、
カメラの撮影レンズ及びシャッターを制御するための絞
り値及びシャッター秒時を決定する露出決定プログラム
を格納したメモリ媒体であって、該露出決定プログラム
は、温度情報を取得する温度情報取得工程と、被写体の
輝度情報を取得する輝度情報取得工程と、前記温度情報
及び前記輝度情報に基づいて絞り値及びシャッター秒時
を決定する露出決定工程とを含むことを特徴とする。
カメラの撮影レンズ及びシャッターを制御するための絞
り値及びシャッター秒時を決定する露出決定プログラム
を格納したメモリ媒体であって、該露出決定プログラム
は、温度情報を取得する温度情報取得工程と、被写体の
輝度情報を取得する輝度情報取得工程と、前記温度情報
及び前記輝度情報に基づいて絞り値及びシャッター秒時
を決定する露出決定工程とを含むことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図1〜図6に基づき説明する。
を図1〜図6に基づき説明する。
【0020】図1は、本発明の好適な実施の形態に係る
一眼レフタイプのデジタルカメラの構成を示す平面図で
ある。図2は、同デジタルカメラの構成を示す背面図で
ある。図1及び図2において、100はカメラ本体、1
11はファインダー観察用の接眼窓、112はAE(自
動露出)ロックボタン、113はAF(オートフォーカ
ス)の対象となる測距点の選択ボタン、114は使用者
が撮影の実行を指示するためのレリーズボタン、115
は他の操作釦と併用して、使用者がカメラに数値を設定
したり、撮影モードを切り換えたりするための多機能信
号入力用の電子ダイヤルである。
一眼レフタイプのデジタルカメラの構成を示す平面図で
ある。図2は、同デジタルカメラの構成を示す背面図で
ある。図1及び図2において、100はカメラ本体、1
11はファインダー観察用の接眼窓、112はAE(自
動露出)ロックボタン、113はAF(オートフォーカ
ス)の対象となる測距点の選択ボタン、114は使用者
が撮影の実行を指示するためのレリーズボタン、115
は他の操作釦と併用して、使用者がカメラに数値を設定
したり、撮影モードを切り換えたりするための多機能信
号入力用の電子ダイヤルである。
【0021】また、図1及び図2において、117は撮
影モード選択ボタン、118はAFモード選択ボタン、
119は測光モード選択ボタンで、調光補正ボタンも兼
ねている。図2において、120は撮影された画像を表
示するLCD(液晶表示器)モニター装置、121は外
部記憶装置であるコンパクトフラッシュ(CF)を装着
するための挿入口である。
影モード選択ボタン、118はAFモード選択ボタン、
119は測光モード選択ボタンで、調光補正ボタンも兼
ねている。図2において、120は撮影された画像を表
示するLCD(液晶表示器)モニター装置、121は外
部記憶装置であるコンパクトフラッシュ(CF)を装着
するための挿入口である。
【0022】また、図1及び図2において、116は入
力用電子ダイヤル115と同様の機能を備え、本デジタ
ルカメラによる撮影条件等を選択するためのサブ電子ダ
イヤルである。また、図2において、122はサブ電子
ダイヤル116による入力機能をロックするダイヤルロ
ックスイッチ、123は本デジタルカメラの全ての動作
を禁止するメインスイッチである。124はLCDモニ
ター120に画像を表示する際や、カメラの初期設定の
際にモードを選択するためのメニュー釦で、各モードを
選択する時は、このメニュー釦124を押しながらサブ
電子ダイヤル116を回転して希望のモードを選択す
る。希望のモードが選択された時、メニュー釦124を
離すと選択が完了する。図1において、140は撮影条
件等を表示する外部表示機能を備えた液晶表示装置より
なる外部表示装置である。
力用電子ダイヤル115と同様の機能を備え、本デジタ
ルカメラによる撮影条件等を選択するためのサブ電子ダ
イヤルである。また、図2において、122はサブ電子
ダイヤル116による入力機能をロックするダイヤルロ
ックスイッチ、123は本デジタルカメラの全ての動作
を禁止するメインスイッチである。124はLCDモニ
ター120に画像を表示する際や、カメラの初期設定の
際にモードを選択するためのメニュー釦で、各モードを
選択する時は、このメニュー釦124を押しながらサブ
電子ダイヤル116を回転して希望のモードを選択す
る。希望のモードが選択された時、メニュー釦124を
離すと選択が完了する。図1において、140は撮影条
件等を表示する外部表示機能を備えた液晶表示装置より
なる外部表示装置である。
【0023】また、図1において、200はカメラ本体
100に着脱可能な撮影レンズ(交換レンズ)である。
本デジタルカメラは、例えば、銀塩カメラと同一の規格
に従ったレンズマウントを有し、銀塩カメラ用の交換レ
ンズを装着することができる。
100に着脱可能な撮影レンズ(交換レンズ)である。
本デジタルカメラは、例えば、銀塩カメラと同一の規格
に従ったレンズマウントを有し、銀塩カメラ用の交換レ
ンズを装着することができる。
【0024】図3は、図1及び図2に示す一眼レフタイ
プのデジタルカメラの光学配置を示す図であり、図3
(a)は側面断面図、図3(b)は背面断面図である。
図3において、300は撮影光軸である。301は、交
換可能な撮影レンズ(図1では200)で、カメラ本体
(図3では不図示だが、図1、図2における100)に
対して本体マウント302により装着することができ
る。
プのデジタルカメラの光学配置を示す図であり、図3
(a)は側面断面図、図3(b)は背面断面図である。
図3において、300は撮影光軸である。301は、交
換可能な撮影レンズ(図1では200)で、カメラ本体
(図3では不図示だが、図1、図2における100)に
対して本体マウント302により装着することができ
る。
【0025】図3において、303はクイックリターン
ミラーで、撮影光路内に設けられており、撮影レンズ3
00からの被写体光をファインダー光学系に導くための
位置(斜設位置)と撮影光路外に退避する位置との間で
移動可能であり、図3においては斜設位置にある。
ミラーで、撮影光路内に設けられており、撮影レンズ3
00からの被写体光をファインダー光学系に導くための
位置(斜設位置)と撮影光路外に退避する位置との間で
移動可能であり、図3においては斜設位置にある。
【0026】図3において、304はピント板で、ファ
インダー光学系に導かれる被写体光を結像する。305
はファインダーの視野を決定するための視野枠であり、
306はファインダープリズムで、ピント板304に結
像した被写体像をダハミラー309に導き、さらに、接
眼ミラー311を介して、ファインダー観察用の接眼レ
ンズ310に導く。307は、ファインダー表示装置3
08の像光をファインダープリズム306に導くための
情報プリズムであり、ピント板304に結像した被写体
光と共にファインダー表示装置308の像光を接眼レン
ズ310で観察することができる。
インダー光学系に導かれる被写体光を結像する。305
はファインダーの視野を決定するための視野枠であり、
306はファインダープリズムで、ピント板304に結
像した被写体像をダハミラー309に導き、さらに、接
眼ミラー311を介して、ファインダー観察用の接眼レ
ンズ310に導く。307は、ファインダー表示装置3
08の像光をファインダープリズム306に導くための
情報プリズムであり、ピント板304に結像した被写体
光と共にファインダー表示装置308の像光を接眼レン
ズ310で観察することができる。
【0027】図3において、312,313はシャッタ
ーを構成する後幕と先幕で、これら後幕312、先幕3
13の開放によって、後方に配置されている撮影系コン
デンサレンズ314、撮影系第1ミラー315、撮影系
第2ミラー316及び、縮小光学手段であるところの縮
小光学系318を介して、固体撮像素子であるCCD
(撮像素子)320が露光される。
ーを構成する後幕と先幕で、これら後幕312、先幕3
13の開放によって、後方に配置されている撮影系コン
デンサレンズ314、撮影系第1ミラー315、撮影系
第2ミラー316及び、縮小光学手段であるところの縮
小光学系318を介して、固体撮像素子であるCCD
(撮像素子)320が露光される。
【0028】撮影時にCCD320に蓄積された画像信
号は、別に設けられた不図示の画像処理回路を通して後
述する記録手段に送られる。317は縮小光学系レンズ
群318の各単レンズを固定するための鏡筒部材で、例
えば、ポリ・カーボネートのようなモールド成形材によ
って形成される。このポリ・カーボネートは、比較的膨
張係数が大きく、温度によって寸法が変化する特性があ
る。したがって、カメラの使用環境の温度変化によっ
て、この鏡筒部材317が伸縮し、これによって、縮小
光学系の光学的な寸法が変化して、CCD320の結像
面で焦点(ピント)がずれる可能性がある。本実施の形
態は、この課題を解決するものである。319は、CC
D320を鏡筒部材317に位置決めするためのプレー
トである。
号は、別に設けられた不図示の画像処理回路を通して後
述する記録手段に送られる。317は縮小光学系レンズ
群318の各単レンズを固定するための鏡筒部材で、例
えば、ポリ・カーボネートのようなモールド成形材によ
って形成される。このポリ・カーボネートは、比較的膨
張係数が大きく、温度によって寸法が変化する特性があ
る。したがって、カメラの使用環境の温度変化によっ
て、この鏡筒部材317が伸縮し、これによって、縮小
光学系の光学的な寸法が変化して、CCD320の結像
面で焦点(ピント)がずれる可能性がある。本実施の形
態は、この課題を解決するものである。319は、CC
D320を鏡筒部材317に位置決めするためのプレー
トである。
【0029】図4は、図1乃至図3に示す一眼レフタイ
プのデジタルカメラの電気回路構成を示すブロック図で
ある。図4において、401はプリント基板で、カメラ
の動作の全てを制御するマイクロコンピューター40
2、温度検出手段としての温度検出回路403、CCD
415(図3では320)の出力である画像信号を処理
する画像処理回路404等が搭載されている。
プのデジタルカメラの電気回路構成を示すブロック図で
ある。図4において、401はプリント基板で、カメラ
の動作の全てを制御するマイクロコンピューター40
2、温度検出手段としての温度検出回路403、CCD
415(図3では320)の出力である画像信号を処理
する画像処理回路404等が搭載されている。
【0030】405はレンズ制御回路で、撮影レンズ2
00(図1参照)との通信及びAF(オートフォーカ
ス)時の撮影レンズ200の駆動や絞り羽根の駆動の制
御をこのレンズ制御回路405が受け持っている。また
図4において、406は外部表示の制御回路で外部表示
装置407(図1では140)やファインダー内の表示
装置の制御を行う。408はスイッチセンス回路で、カ
メラ内に設けられた電子ダイヤル409(図1では11
5、116)を含む多数のスイッチ類の信号をマイクロ
コンピューター402に伝達する機能を有する。
00(図1参照)との通信及びAF(オートフォーカ
ス)時の撮影レンズ200の駆動や絞り羽根の駆動の制
御をこのレンズ制御回路405が受け持っている。また
図4において、406は外部表示の制御回路で外部表示
装置407(図1では140)やファインダー内の表示
装置の制御を行う。408はスイッチセンス回路で、カ
メラ内に設けられた電子ダイヤル409(図1では11
5、116)を含む多数のスイッチ類の信号をマイクロ
コンピューター402に伝達する機能を有する。
【0031】410はストロボ発光調光制御回路で、X
接点410aを介して接地されており、外部ストロボの
制御を行う。411は測距回路で、AF(オートフォー
カス)のための被写体に対するディフォーカス量を検出
する機能を有する。412は測光回路で、被写体の輝度
を測定する機能を有する。413はシャッターの制御を
行う回路で、CCD415に対して適正な露光を行う。
409は電子ダイヤル(図1では115、116)、4
14はLCDモニター装置(図2では120)、407
は外部表示装置(図1では、140)、415はCCD
(図3では320)、416は記録手段であるところの
外部記憶装置(コンパクトフラッシュ)である。417
は、温度検出手段の一部としての温度検出器であって、
縮小光学手段としての縮小光学系レンズ群318を固定
している鏡筒部材317(図3参照)の内部又は近傍に
配置されている。
接点410aを介して接地されており、外部ストロボの
制御を行う。411は測距回路で、AF(オートフォー
カス)のための被写体に対するディフォーカス量を検出
する機能を有する。412は測光回路で、被写体の輝度
を測定する機能を有する。413はシャッターの制御を
行う回路で、CCD415に対して適正な露光を行う。
409は電子ダイヤル(図1では115、116)、4
14はLCDモニター装置(図2では120)、407
は外部表示装置(図1では、140)、415はCCD
(図3では320)、416は記録手段であるところの
外部記憶装置(コンパクトフラッシュ)である。417
は、温度検出手段の一部としての温度検出器であって、
縮小光学手段としての縮小光学系レンズ群318を固定
している鏡筒部材317(図3参照)の内部又は近傍に
配置されている。
【0032】次に、本発明の好適な実施の形態に係るデ
ジタルカメラの動作を図5に基づき説明する。図5は、
本発明の好適な実施の形態に係るデジタルカメラの動作
の流れを示すフローチャートである。なお、このフロー
チャートに示す処理は、マイクロコンピューター402
により制御され、その実行プログラムは、該マイクロコ
ンピューター402内のメモリ媒体に格納されている。
ジタルカメラの動作を図5に基づき説明する。図5は、
本発明の好適な実施の形態に係るデジタルカメラの動作
の流れを示すフローチャートである。なお、このフロー
チャートに示す処理は、マイクロコンピューター402
により制御され、その実行プログラムは、該マイクロコ
ンピューター402内のメモリ媒体に格納されている。
【0033】まず、ステップS501では、メインスイ
ッチが123(図2参照)がオン状態に設定されたか否
かを判断する。そして、メインスイッチが123がオン
状態に設定されたら、ステップS502で、本デジタル
カメラの各操作スイッチがオン状態であるか否かを判断
する。そして、各操作スイッチの内のいずれかがオン状
態であれば、ステップS503で、そのオン状態の操作
スイッチに対応した処理を実行し、その後、ステップS
504に進む。この処理は、例えば、本デジタルカメラ
のモードを変更する処理、メニューを選択して撮影済の
画像を読み出す処理等である。
ッチが123(図2参照)がオン状態に設定されたか否
かを判断する。そして、メインスイッチが123がオン
状態に設定されたら、ステップS502で、本デジタル
カメラの各操作スイッチがオン状態であるか否かを判断
する。そして、各操作スイッチの内のいずれかがオン状
態であれば、ステップS503で、そのオン状態の操作
スイッチに対応した処理を実行し、その後、ステップS
504に進む。この処理は、例えば、本デジタルカメラ
のモードを変更する処理、メニューを選択して撮影済の
画像を読み出す処理等である。
【0034】一方、ステップS502において、本デジ
タルカメラの各操作スイッチの全てがオフ状態であれ
ば、ステップS503の処理をスキップして、ステップ
S504に進む。
タルカメラの各操作スイッチの全てがオフ状態であれ
ば、ステップS503の処理をスキップして、ステップ
S504に進む。
【0035】ステップS504では、スイッチ1がオン
状態であるか否かを判断する。ここで、スイッチ1は、
レリーズボタン114(図1参照)が半押しの状態でオ
ン状態になり、スイッチセンス回路408によって検知
される。このスイッチ1がオン状態になると、本デジタ
ルカメラは撮影準備状態に移行する。そして、ステップ
S504で、スイッチ1がオフ状態であれば、ステップ
S501に戻り、スイッチ1がオン状態であれば、ステ
ップS505に進む。
状態であるか否かを判断する。ここで、スイッチ1は、
レリーズボタン114(図1参照)が半押しの状態でオ
ン状態になり、スイッチセンス回路408によって検知
される。このスイッチ1がオン状態になると、本デジタ
ルカメラは撮影準備状態に移行する。そして、ステップ
S504で、スイッチ1がオフ状態であれば、ステップ
S501に戻り、スイッチ1がオン状態であれば、ステ
ップS505に進む。
【0036】ステップS505では、測光(AE)動作
及び測距(AF)動作を実行する。これにより、測光モ
ードに応じた測光データが得られると共に撮影レンズ2
00(図1参照)が駆動されて焦点が合わせられる。
及び測距(AF)動作を実行する。これにより、測光モ
ードに応じた測光データが得られると共に撮影レンズ2
00(図1参照)が駆動されて焦点が合わせられる。
【0037】ステップS506では、撮影モードがプロ
グラムモードであるか否かを判断し、プログラムモード
であればステップS512に進み、プログラムモードで
なければステップS507に進む。
グラムモードであるか否かを判断し、プログラムモード
であればステップS512に進み、プログラムモードで
なければステップS507に進む。
【0038】ステップS507では、撮影モードがTv
(シャッター優先)モードであるか否かを判断し、Tv
モードであればステップS508でTvモードによる演
算、即ち絞り値(Av)の決定を行い、ステップS51
8に進む。一方、ステップS507で撮影モードがTv
モードでない時はステップS509に進み、撮影モード
がAv(絞り優先)モードか否かを判断する。そして、
AvモードであればステップS510でAvモードによ
る演算、即ちシャッター秒時(Tv)の決定を行い、ス
テップS518に進む。
(シャッター優先)モードであるか否かを判断し、Tv
モードであればステップS508でTvモードによる演
算、即ち絞り値(Av)の決定を行い、ステップS51
8に進む。一方、ステップS507で撮影モードがTv
モードでない時はステップS509に進み、撮影モード
がAv(絞り優先)モードか否かを判断する。そして、
AvモードであればステップS510でAvモードによ
る演算、即ちシャッター秒時(Tv)の決定を行い、ス
テップS518に進む。
【0039】ステップS509で、撮影モードがAvモ
ードでない時は、マニュアルモードであるので、ステッ
プS511に進んで、本デジタルカメラでセットされた
Av値、Tv値を読み取ってステップS517に進む。
ードでない時は、マニュアルモードであるので、ステッ
プS511に進んで、本デジタルカメラでセットされた
Av値、Tv値を読み取ってステップS517に進む。
【0040】ステップS512では、温度検出手段とし
ての温度検出回路403及び温度検出器417によって
温度データを読み取る。ステップS513では、ステッ
プS512で読み取った温度データに基づいて、鏡筒部
材317(図3参照)の温度が第1温度(例えば、10
℃)よりも低いか否かを判断し、低ければステップS5
14に進み、使用するプログラム線図として第2プログ
ラム線図を選択する。
ての温度検出回路403及び温度検出器417によって
温度データを読み取る。ステップS513では、ステッ
プS512で読み取った温度データに基づいて、鏡筒部
材317(図3参照)の温度が第1温度(例えば、10
℃)よりも低いか否かを判断し、低ければステップS5
14に進み、使用するプログラム線図として第2プログ
ラム線図を選択する。
【0041】一方、S513で、鏡筒部材317の温度
が10℃以上であれば、ステップS515に進む。ステ
ップS515では、ステップS512で読み取った温度
データに基づいて、鏡筒部材317の温度が30℃より
も高いか否かを判断し、高ければステップS514に進
み、使用するプログラム線図として第2プログラム線図
を選択する。
が10℃以上であれば、ステップS515に進む。ステ
ップS515では、ステップS512で読み取った温度
データに基づいて、鏡筒部材317の温度が30℃より
も高いか否かを判断し、高ければステップS514に進
み、使用するプログラム線図として第2プログラム線図
を選択する。
【0042】ステップS515で、鏡筒部材317の温
度が30℃以下(即ち、10℃以上30℃以下)であれ
ば、ステップS516で、使用するプログラム線図とし
て第1プログラム線図を選択する。
度が30℃以下(即ち、10℃以上30℃以下)であれ
ば、ステップS516で、使用するプログラム線図とし
て第1プログラム線図を選択する。
【0043】ステップS517では、ステップS514
又はS516のいずれかで選択されたプログラム線図に
従って、S505で得られた測光データに対応するTv
値及びAv値を決定する。
又はS516のいずれかで選択されたプログラム線図に
従って、S505で得られた測光データに対応するTv
値及びAv値を決定する。
【0044】図6は、第1及び第2プログラム線図の例
を示す図である。604は、第1プログラム線図であ
り、常温(ここでは、10℃以上30℃以下)で通常好
適に使用される制御方法である。一方、605は、第2
プログラム線図であり、絞りを絞る方向(絞り値を大き
くする方法)に第1プログラム線図604をシフトさせ
たプログラム線図である。なお、プログラム線図に関す
る詳細は後述する。
を示す図である。604は、第1プログラム線図であ
り、常温(ここでは、10℃以上30℃以下)で通常好
適に使用される制御方法である。一方、605は、第2
プログラム線図であり、絞りを絞る方向(絞り値を大き
くする方法)に第1プログラム線図604をシフトさせ
たプログラム線図である。なお、プログラム線図に関す
る詳細は後述する。
【0045】以上のように、ステップS513〜S51
6は、鏡筒の温度に従ってプログラム線図を変更する手
段の一例である。この例では、鏡筒の温度が10℃以上
30℃以下であれば、常温帯とみなして、通常のプログ
ラム線図(第1プログラム線図)に従ってTv値及びA
v値を決定する。一方、鏡筒の温度が10℃未満の場合
及び30℃より高い場合は、常温帯ではないとみなし
て、Av値が第1プログラム線図を使用した場合に比べ
て相対的に大きくなるようにTv値及びAv値を決定す
る第2プログラム線図に従ってTv値及びAv値を決定
する。これにより、鏡筒の温度が10℃未満の場合及び
30℃より高い場合は、焦点深度が深くなるため、結像
面での焦点のずれの許容値が広くなり、鏡筒部材317
(図3参照)の寸法の温度変化による焦点のずれの影響
(所謂ピンボケ)を低減することができる。
6は、鏡筒の温度に従ってプログラム線図を変更する手
段の一例である。この例では、鏡筒の温度が10℃以上
30℃以下であれば、常温帯とみなして、通常のプログ
ラム線図(第1プログラム線図)に従ってTv値及びA
v値を決定する。一方、鏡筒の温度が10℃未満の場合
及び30℃より高い場合は、常温帯ではないとみなし
て、Av値が第1プログラム線図を使用した場合に比べ
て相対的に大きくなるようにTv値及びAv値を決定す
る第2プログラム線図に従ってTv値及びAv値を決定
する。これにより、鏡筒の温度が10℃未満の場合及び
30℃より高い場合は、焦点深度が深くなるため、結像
面での焦点のずれの許容値が広くなり、鏡筒部材317
(図3参照)の寸法の温度変化による焦点のずれの影響
(所謂ピンボケ)を低減することができる。
【0046】S517に次いで、ステップS518で
は、スイッチ2がオン状態であるか否かを判断する。こ
のスイッチ2は、レリーズボタン114(図1参照)が
最後まで押されることによりオン状態になる。このスイ
ッチ2がオン状態になると、本デジタルカメラは撮影動
作を開始する。即ち、S518で、スイッチ2がオフ状
態であればステップS504に戻り、スイッチ2がオン
状態であれば、ステップS519で、クイックリターン
ミラー303(図3参照)がアップさせて撮影動作を開
始する。
は、スイッチ2がオン状態であるか否かを判断する。こ
のスイッチ2は、レリーズボタン114(図1参照)が
最後まで押されることによりオン状態になる。このスイ
ッチ2がオン状態になると、本デジタルカメラは撮影動
作を開始する。即ち、S518で、スイッチ2がオフ状
態であればステップS504に戻り、スイッチ2がオン
状態であれば、ステップS519で、クイックリターン
ミラー303(図3参照)がアップさせて撮影動作を開
始する。
【0047】以降は通常のデジタルカメラの撮影動作で
ある。まず、ステップS520で、CCD415(図4
参照)に電荷の蓄積を開始させる。次いで、ステップS
521及びステップS522でシャッターを駆動する。
即ち、ステップS521では先幕313(図3参照)を
開始させ、ステップS522では後幕312(図3参
照)の走向を開始させる。ステップS523では、CC
D415(図4参照)に電荷の蓄積を終了させ、ステッ
プS524では、CCD415から画像信号を読み出し
て画像処理回路404(図4参照)に内蔵されている内
部メモリーに一時に記憶させる動作を開始する。次い
で、ステップS525では、画像信号の読み出しを終了
する。最後に、ステップS526では、クイックリター
ンミラー303(図3参照)をダウンさせる。これによ
り撮影前の状態に戻る。
ある。まず、ステップS520で、CCD415(図4
参照)に電荷の蓄積を開始させる。次いで、ステップS
521及びステップS522でシャッターを駆動する。
即ち、ステップS521では先幕313(図3参照)を
開始させ、ステップS522では後幕312(図3参
照)の走向を開始させる。ステップS523では、CC
D415(図4参照)に電荷の蓄積を終了させ、ステッ
プS524では、CCD415から画像信号を読み出し
て画像処理回路404(図4参照)に内蔵されている内
部メモリーに一時に記憶させる動作を開始する。次い
で、ステップS525では、画像信号の読み出しを終了
する。最後に、ステップS526では、クイックリター
ンミラー303(図3参照)をダウンさせる。これによ
り撮影前の状態に戻る。
【0048】図6は、本発明の好適な実施の形態に係る
一眼レフタイプのデジタルカメラの撮影モードの一つで
あるプログラムモードの制御プログラムを模式的に示す
プログラム線図である。
一眼レフタイプのデジタルカメラの撮影モードの一つで
あるプログラムモードの制御プログラムを模式的に示す
プログラム線図である。
【0049】横軸601は、シャッタースピード(T
v)、縦軸602は、絞り値(Av)、603は輝度
(EV値)を示す。また、前述のように、604は第1
プログラム線図、605は第2プログラム線図の例であ
る。
v)、縦軸602は、絞り値(Av)、603は輝度
(EV値)を示す。また、前述のように、604は第1
プログラム線図、605は第2プログラム線図の例であ
る。
【0050】例えば、第1プログラム線図604を使用
する場合は、測光データに係る輝度のポイント(図6の
例ではEV12)から右下に延長した線とプログラム線
図604との交点P606の横軸の値がシャッター秒時
(スピード)であり、交点P606の縦軸の値が絞り値
となる。第2プログラム線図605は、第1プログラム
線図を小絞り側(絞り値が大きい側)にシフトさせたプ
ログラム線図である。
する場合は、測光データに係る輝度のポイント(図6の
例ではEV12)から右下に延長した線とプログラム線
図604との交点P606の横軸の値がシャッター秒時
(スピード)であり、交点P606の縦軸の値が絞り値
となる。第2プログラム線図605は、第1プログラム
線図を小絞り側(絞り値が大きい側)にシフトさせたプ
ログラム線図である。
【0051】本発明の好適な実施の形態によれば、例え
ばポリ・カーボネートのようなモールド成形材によって
構成される鏡筒部材317(図3参照)の寸法がカメラ
の使用環境の変化(温度変化)によって変化し、縮小光
学系レンズ群318(図3参照)の光学的な配置が変化
した場合においても、絞りを絞る方向にシフトさせたプ
ログラム線図に従って絞り値を決定するため、焦点深度
が深くなり、CCDの結像面での焦点のズレの許容値が
広くなり、焦点のずれの影響を低減することができ、使
用環境の変化の拘らず高精細なデジタル写真を撮影する
ことができる。
ばポリ・カーボネートのようなモールド成形材によって
構成される鏡筒部材317(図3参照)の寸法がカメラ
の使用環境の変化(温度変化)によって変化し、縮小光
学系レンズ群318(図3参照)の光学的な配置が変化
した場合においても、絞りを絞る方向にシフトさせたプ
ログラム線図に従って絞り値を決定するため、焦点深度
が深くなり、CCDの結像面での焦点のズレの許容値が
広くなり、焦点のずれの影響を低減することができ、使
用環境の変化の拘らず高精細なデジタル写真を撮影する
ことができる。
【0052】以上、縮小光学系のレンズ群318の温度
変化による焦点のずれの影響を低減するための装置及び
方法を説明したが、本発明は、他の光学系(例えば、撮
影レンズ)の温度変化による焦点のずれの影響を低減す
るための装置及び方法にも適用することができる。ま
た、本発明は、デジタルカメラのみならず、銀塩カメラ
等の他のカメラにも適用することができる。
変化による焦点のずれの影響を低減するための装置及び
方法を説明したが、本発明は、他の光学系(例えば、撮
影レンズ)の温度変化による焦点のずれの影響を低減す
るための装置及び方法にも適用することができる。ま
た、本発明は、デジタルカメラのみならず、銀塩カメラ
等の他のカメラにも適用することができる。
【0053】なお、本発明は、分離可能な複数の部品
(例えば、カメラ本体、交換レンズ、記録装置)から構
成される装置に適用しても、単体の装置(例えば、レン
ズ固定式カメラ)に適用してもよい。
(例えば、カメラ本体、交換レンズ、記録装置)から構
成される装置に適用しても、単体の装置(例えば、レン
ズ固定式カメラ)に適用してもよい。
【0054】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0055】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、温度変化が撮
影画像に与える影響を低減することができる。
影画像に与える影響を低減することができる。
【図1】本発明の好適な実施の形態に係る一眼レフタイ
プのデジタルカメラの構成を示す平面図である。
プのデジタルカメラの構成を示す平面図である。
【図2】本発明の好適な実施の形態に係る一眼レフタイ
プのデジタルカメラの構成を示す背面図である。
プのデジタルカメラの構成を示す背面図である。
【図3】本発明の好適な実施の形態に係る一眼レフタイ
プのデジタルカメラの光学配置を示す図である。
プのデジタルカメラの光学配置を示す図である。
【図4】本発明の好適な実施の形態に係る一眼レフタイ
プのデジタルカメラの電気回路構成を示すブロック図で
ある。
プのデジタルカメラの電気回路構成を示すブロック図で
ある。
【図5】本発明の好適な実施の形態に係る一眼レフタイ
プのデジタルカメラの動作の流れを示すフローチャート
である。
プのデジタルカメラの動作の流れを示すフローチャート
である。
【図6】第1及び第2プログラム線図の例を示す図であ
る。
る。
Claims (13)
- 【請求項1】 自動露出機能を有するカメラであって、 温度を検出する温度検出手段と、 被写体の輝度を測光する測光手段と、 前記温度検出手段によって検出された検出温度及び前記
測光手段によって測光された測光値に基づいて絞り値及
びシャッター秒時を決定する露出決定手段と、 を備えることを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】 前記露出決定手段は、検出温度が予め設
定された温度範囲内である場合は、相対的に小さい絞り
値が決定される第1プログラム線図に従って絞り値及び
シャッター秒時を決定し、検出温度が前記温度範囲内で
はない場合は、相対的に大きい絞り値が決定される第2
プログラム線図に従って絞り値及びシャッター秒時を決
定することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。 - 【請求項3】 前記露出決定手段は、検出温度が予め設
定された温度範囲内である場合は、相対的に焦点深度が
小さくなるように絞り値及びシャッター秒時を決定し、
検出温度が前記温度範囲内ではない場合は、相対的に焦
点深度が大きくなるように絞り値及びシャッター秒時を
決定することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。 - 【請求項4】 交換レンズを装着するためのマウントを
更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
ずれか1項に記載のカメラ。 - 【請求項5】 前記交換レンズを通過した光による像を
縮小する縮小光学系と、 前記縮小光学系を通過した光による像を撮像する撮像素
子と、 を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のカメ
ラ。 - 【請求項6】 前記温度検出手段は、前記縮小光学系又
はその近傍の温度を検出することを特徴とする請求項5
に記載のカメラ。 - 【請求項7】 前記縮小光学系の鏡筒は、モールド成形
材によって構成されていることを特徴とする請求項5又
は請求項6に記載のカメラ。 - 【請求項8】 前記縮小光学系の鏡筒は、ポリ・カーボ
ネートによって構成されていることを特徴とする請求項
5又は請求項6に記載のカメラ。 - 【請求項9】 前記露出決定手段は、温度変化による前
記縮小光学系の特性変化が撮影画像に与える影響を低減
するように、絞り値及びシャッター秒時を決定すること
を特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記
載のカメラ。 - 【請求項10】 前記交換レンズは、銀塩カメラ用の交
換レンズとしても使用可能であることを特徴とする請求
項5乃至請求項9のいずれか1項に記載のカメラ。 - 【請求項11】 前記マウントは、銀塩カメラのマウン
トと共通の規格に従っていることを特徴とする請求項5
乃至請求項9のいずれか1項に記載のカメラ。 - 【請求項12】 カメラの撮影レンズ及びシャッターを
制御するための絞り値及びシャッター秒時を決定する露
出決定方法であって、 温度を検出する温度検出工程と、 被写体の輝度を測光する測光工程と、 前記温度検出工程において検出された検出温度及び前記
測光工程において測光された測光値に基づいて絞り値及
びシャッター秒時を決定する露出決定工程と、 を含むことを特徴とする露出決定方法。 - 【請求項13】 カメラの撮影レンズ及びシャッターを
制御するための絞り値及びシャッター秒時を決定する露
出決定プログラムを格納したメモリ媒体であって、該露
出決定プログラムは、 温度情報を取得する温度情報取得工程と、 被写体の輝度情報を取得する輝度情報取得工程と、 前記温度情報及び前記輝度情報に基づいて絞り値及びシ
ャッター秒時を決定する露出決定工程と、 を含むことを特徴とするメモリ媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11202189A JP2001033843A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | カメラ、露出決定方法並びにメモリ媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11202189A JP2001033843A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | カメラ、露出決定方法並びにメモリ媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001033843A true JP2001033843A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16453449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11202189A Withdrawn JP2001033843A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | カメラ、露出決定方法並びにメモリ媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001033843A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008961A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Fujifilm Corp | 撮影装置及びその制御方法 |
-
1999
- 1999-07-15 JP JP11202189A patent/JP2001033843A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008961A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Fujifilm Corp | 撮影装置及びその制御方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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