JP2001030363A - 反応射出成形体の補修方法 - Google Patents

反応射出成形体の補修方法

Info

Publication number
JP2001030363A
JP2001030363A JP11212214A JP21221499A JP2001030363A JP 2001030363 A JP2001030363 A JP 2001030363A JP 11212214 A JP11212214 A JP 11212214A JP 21221499 A JP21221499 A JP 21221499A JP 2001030363 A JP2001030363 A JP 2001030363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
repaired
reaction injection
adhesive
repairing
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11212214A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Matsuzaki
和男 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
Priority to JP11212214A priority Critical patent/JP2001030363A/ja
Publication of JP2001030363A publication Critical patent/JP2001030363A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補修に要する時間を短縮して能率良く補修が
でき、納期も短縮できる反応射出成形体の補修方法を提
供すること。 【解決手段】 反応射出成形体1の欠肉部やボイド発生
部などの被補修部2を補修するに際し、光硬化型接着剤
3を被補修部2に充填した後、光照射装置4で光を照射
して硬化させ、所定形状に仕上げるようにする。これに
より被補修部2を短時間に基材程度の強度で補修するこ
とができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、反応射出成形体
の補修方法に関し、成形時に生じる欠肉部やボイド発生
部を短時間に補修できるようにしたもので、医療機器、
電子機器、空調機器など各種機器のハウジングの補修に
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】反応射出成形法(RIM)は、主たる2
種以上の低分子量、低粘度の液を圧力下で混合室に導入
して衝突混合させ、密閉型中に射出し、型内で短時間に
反応固化させ、弾性または剛性に富む高分子樹脂を形成
させる成形法であり、熱可塑性樹脂の射出成形法に比
べ、液状の原料から1工程で直接成形することができる
省エネルギタイプの成形法である。
【0003】また、液状の原料を用いるため射出時、室
温近くで粘度が低く、従来の成形法に比べ射出圧、型締
圧が1/10〜1/100程度で良く、複雑な大型成形
品が容易に成形でき、例えば硬質ウレタンやジシクロペ
ンタジエン樹脂等による医療機器、電子機器、アミュー
ズメント関連機器、オフィス関連機器、空調機器等のハ
ウジングなどの成形に利用されている。
【0004】このような反応射出成形法では、成形時に
液状の原料にエアを巻き込んだり、液状の原料が型の一
部に充填されない場合に成形体に欠肉部やボイドが発生
してしまい、そのままでは外観不良となることから補修
の必要な場合がある。
【0005】従来、反応射出成形体の欠肉部やボイドな
どの補修は、2液硬化型のポリウレタン系のパテやエポ
キシ樹脂などを充填し、硬化後所定形状に仕上げ、塗装
などを行って製品とするようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これまで補
修に用いていた2液硬化型のポリウレタン系のパテやエ
ポキシ樹脂などは、樹脂が完全に硬化するまでの時間が
長く、比較的硬化の早いパテの場合でも3〜8時間、エ
ポキシ樹脂の場合には24〜36時間も要し、その間次
工程に移れないという問題があるとともに、硬化時間が
長いため複雑な欠肉部等の補修が難しいという問題があ
る。
【0007】このため、補修作業の能率低下を招くとと
もに広い作業スペースが必要になったり、仕掛り在庫が
多く、納期も長くなるという問題もある。
【0008】また、2液硬化型のポリウレタン系のパテ
では、欠肉部やボイドが大きい場合には、補修した部分
の強度が不足するという問題もある。
【0009】一方、硬化時間の短い樹脂として、光硬化
型の樹脂が知られており、例えば液状光硬化性樹脂の表
面に選択的に2次元データに基づく光を照射することを
繰り返して樹脂薄膜を次々に積層形成することにより3
次元物体を製造することに利用されたり、IC基板の配
線、光ファイバの結束やレンズの固定など使用されてお
り、非常に薄い皮膜や非常に小さい部分に使用されてい
た。
【0010】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、補修に要する時間を短縮して能率
良く補修ができ、納期も短縮できる反応射出成形体の補
修方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するこの発明の請求項1記載の反応射出成形体の補修
方法は、反応射出成形体の欠肉部やボイド発生部などを
補修するに際し、光硬化型接着剤を被補修部に充填した
後、光を照射して硬化させ、所定形状に仕上げるように
したことを特徴とするものである。
【0012】この反応射出成形体の補修方法によれば、
反応射出成形体の欠肉部やボイド発生部などを補修する
に際し、光硬化型接着剤を被補修部に充填した後、光を
照射して硬化させ、所定形状に仕上げるようにしてお
り、光硬化型接着剤を被補修部に充填し、これに光を照
射して硬化させたのち、所定形状に仕上げることで短時
間に基材程度の強度で補修することができるようにな
る。
【0013】ここで、反応射出成形体とは、反応射出成
形法で成形された製品をいい、例えば硬質ウレタンのR
IM成形品やジシクロペンタジエン樹脂のRIM成形品
などをあげることができる。
【0014】被補修部とは、反応射出成形法による成形
の際に生じたエアによる欠肉部やボイド発生部などをい
う。
【0015】光硬化型接着剤とは、いわゆる光すなわち
電磁波の照射によって架橋反応を起こして硬化する樹脂
接着剤をいい、紫外線や近紫外線ないしは可視光線の照
射により硬化するものであれば良く、例えば近紫外線な
いし可視光線で硬化する接着剤は、ラジカル重合性の反
応性ポリマーまたはオリゴマー、モノマー、光重合開始
剤、熱重合禁止剤などからの組成物で、その1例として
近紫外線ないし可視光線分解型の化合物を重合開始剤と
して用いたエポキシ系、ウレタン系および不飽和ポリエ
ステル系組成物をあげることができ、好ましくはウレタ
ンアクリレート成分を含有したウレタン系組成物をあげ
ることができる。
【0016】光硬化型接着剤を硬化させるのに用いる光
照射装置としては、例えば近紫外線ないし可視光線を照
射する場合、高圧水銀灯、メタルハライドタイプ高圧水
銀灯などを用いることができ、さらにフィルタなどで遮
蔽することで不要な波長の光を照射しないようにするこ
とが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面を参照しながら詳細に説明する。図1および図2は
それぞれこの発明の反応射出成形体の補修方法の一実施
の形態にかかる工程図であり、図1はボイド発生部の補
修の場合を、図2はエアによる欠肉部の補修の場合を示
すものである。
【0018】この反応射出成形体の補修方法では、例え
ばジシクロペンタジエン樹脂によるRIM成形品の反応
射出成形体1のボイド発生部または欠肉部が被補修部2
とされ、まず、被補修部2への接着剤の接着性を良くす
るため表面を荒らす。この表面の荒しは、被補修部2の
大きさにより手作業でサンドペーパーを掛けることで行
ったり、サンドブラストによって行われる(図1
(a)、図2(a)参照)。
【0019】次に、被補修部2に光硬化型接着剤3を充
填する。この光硬化型接着剤3としては、紫外線や近紫
外線ないしは可視光線の照射により硬化するものが用い
られ、例えば近紫外線ないし可視光線分解型の化合物を
重合開始剤として用いたエポキシ系、ウレタン系および
不飽和ポリエステル系の接着剤が用いられるが、反応射
出成形体1の基材と同一系など強度的にもほぼ同一の強
度が得られる接着剤が選択される。そして、この光硬化
型接着剤3の被補修部2への充填は、硬化状態で盛り上
がるように、被補修部2に対して充分な量が充填される
(図1(b)、図2(b)参照)。
【0020】例えば、光硬化型接着剤としてVL−53
03(東亞化成製)を用いた場合を示すと、被補修部の
形状によって異なるが、通常0.5〜30g/1か所程
度が充填される。
【0021】こうして被補修部2に光硬化型接着剤3を
盛り上がるように十分に充填した後、光硬化型接着剤3
に硬化用の光を照射する。この光硬化型接着剤3を硬化
させるのに用いる光照射装置4としては、例えば近紫外
線ないし可視光線を照射する場合、高圧水銀灯、メタル
ハライドタイプ高圧水銀灯などを用い、光硬化型接着剤
3に向けて光を照射するが、照射時間は光硬化型接着剤
3の充填量によって異なるものの、照度が149mW/cm
2 (436nm)、183mW/cm2 (405nm)、130
mW/cm2 (365nm)の場合、通常10〜20秒程度で
硬化させることができる(図1(c)、図2(b)参
照)。
【0022】太陽光を用いて硬化させることも可能であ
るが、作業時間の効率化という点であまり好ましくな
い。
【0023】なお、光硬化型接着剤としてVL−530
3(東亞化成製)を用いた場合、硬化が完了すると、黄
色固化となる次に、被補修部2の光硬化型接着剤3が硬
化した後、余分に充填されて硬化した光硬化型接着剤3
を取り除くサンディングを行い、所定形状である平坦面
や角部に仕上げる(図1(d)、図2(c)参照)。
【0024】最後に、補修が完了した被補修部2を含む
反応射出成形体1全体に必要な塗装5を施して反応射出
製品が完成する。
【0025】このような反応射出成形体の補修方法によ
れば、被補修部2に光硬化型接着剤3を充填し、光を照
射して硬化させるようにしたので、従来のパテやエポキ
シ系樹脂接着剤を用いる場合に比べ、硬化時間を10〜
20秒程度と大幅に短縮することができ、補修作業の能
率向上を図ることができる。
【0026】また、光硬化型接着剤3の硬化時間が短い
ことから、複雑形状の被補修部2に対しても容易に補修
することができる。
【0027】さらに、被補修部2が大きい場合でも、従
来のパテのように強度が不足することがなく、反応射出
成形体1の基材と同等の強度を確保することなど基材硬
度に合わせた補修を行うことができる。
【0028】これらにより、補修作業に必要なスペース
を減少でき、仕掛り在庫を削減し、製品の納期を短縮す
ることができる。
【0029】以上のような反応射出成形体の補修方法を
従来のパテやエポキシ樹脂による補修方法と比較してま
とめたものを、表1に示す。
【0030】
【表 1】
【0031】
【発明の効果】以上、一実施の形態とともに具体的に説
明したようにこの発明の請求項1記載の反応射出成形体
の補修方法によれば、反応射出成形体の欠肉部やボイド
発生部などを補修するに際し、光硬化型接着剤を被補修
部に充填した後、光を照射して硬化させ、所定形状に仕
上げるようにしたので、光硬化型接着剤を被補修部に充
填し、これに光を照射して硬化させたのち、所定形状に
仕上げることで短時間に基材程度の強度で補修すること
ができる。
【0032】これにより、反応射出成形体を能率良く補
修することができ、作業スペースも小さくて済み、納期
も短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の反応射出成形体の補修方法の一実施
の形態にかかるボイド発生部の補修の場合の工程図であ
る。
【図2】この発明の反応射出成形体の補修方法の一実施
の形態にかかるエアによる欠肉部の補修の場合の工程図
である。
【符号の説明】
1 反応射出成形体 2 被補修部 3 光硬化型接着剤 4 光照射装置 5 塗装

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応射出成形体の欠肉部やボイド発生部
    などを補修するに際し、光硬化型接着剤を被補修部に充
    填した後、光を照射して硬化させ、所定形状に仕上げる
    ようにしたことを特徴とする反応射出成形体の補修方
    法。
JP11212214A 1999-07-27 1999-07-27 反応射出成形体の補修方法 Pending JP2001030363A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11212214A JP2001030363A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 反応射出成形体の補修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11212214A JP2001030363A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 反応射出成形体の補修方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001030363A true JP2001030363A (ja) 2001-02-06

Family

ID=16618835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11212214A Pending JP2001030363A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 反応射出成形体の補修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001030363A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105172173A (zh) * 2015-08-07 2015-12-23 公安部第一研究所 一种修复证件表面的方法
JP2019163792A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 富士電機株式会社 漏洩補修方法、漏洩補修に用いる光照射装置及び光硬化型樹脂

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105172173A (zh) * 2015-08-07 2015-12-23 公安部第一研究所 一种修复证件表面的方法
JP2019163792A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 富士電機株式会社 漏洩補修方法、漏洩補修に用いる光照射装置及び光硬化型樹脂

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101621381B1 (ko) 폴리머 몰드
JP3650216B2 (ja) 成型法に用いられる樹脂製型の製造方法
CN108026194B (zh) 图案形成材料、图案形成方法及图案形成装置
US5932625A (en) Photo-curable resin composition and process for preparing resin-basedmold
US6344244B1 (en) Method of producing cured coating films
EP0950502A2 (en) Three-dimensional object including an integral structural member, resin mold and manufacturing process
JP3657057B2 (ja) 成型用樹脂製型製造用光硬化性樹脂組成物および成型用樹脂製型の製造方法
JP2001030363A (ja) 反応射出成形体の補修方法
JP2001342204A (ja) 光学的立体造形用の光硬化性樹脂組成物
JP2003291159A (ja) 樹脂硬化方法及び樹脂成型品等の製造方法、並びにそれらに用いる器具及び得られる製品
JP2005345890A (ja) 表面微細構造をもつメタクリル系樹脂成形体およびその製造方法
JP4053374B2 (ja) 複合シートを用いる成形品の製造法
JP2002052552A (ja) 光硬化樹脂シートの製造方法
CN112976577A (zh) 一种光固化3d打印件的打印中间体后处理方法
JP2002182017A (ja) 表面に凹凸形状を有する基板及びその製造方法
JPH093486A (ja) レンズ成形ガラス型枠の付着物除去用洗浄剤
JP3286490B2 (ja) 成形方法
Gao et al. Dual-Curing Polymer Systems for Photo-Curing 3D Printing
JP2548953B2 (ja) 耐擦傷性艶消表面を有するプラスチック成型品の製造方法
WO2000027895A1 (fr) Composition resineuse photopolymerisable et procede de formation de profile tridimensionnel
JP2002327127A (ja) 感光性樹脂組成物及びそれを使用した型
JPS60116151A (ja) 電子部品の封止法
JPH0355212A (ja) 可視光重合型レジンの硬化装置
JPH03188102A (ja) 重合硬化性組成物
JP2003119411A (ja) 補修剤及び補修方法