JP2001029072A - 核酸の新規合成を検出する方法 - Google Patents

核酸の新規合成を検出する方法

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JP2001029072A
JP2001029072A JP11203576A JP20357699A JP2001029072A JP 2001029072 A JP2001029072 A JP 2001029072A JP 11203576 A JP11203576 A JP 11203576A JP 20357699 A JP20357699 A JP 20357699A JP 2001029072 A JP2001029072 A JP 2001029072A
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fluorescence
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Koji Okamura
幸治 岡村
Ichiro Sase
一郎 佐瀬
Takayuki Suga
隆之 菅
Iwao Furusawa
巌 古澤
Kazuyuki Mise
和之 三瀬
Yuichiro Watanabe
雄一郎 渡辺
Shigeki Kawakami
茂樹 川上
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Bunshi Biophotonics Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 核酸合成系において、核酸の新規合成を検出
する方法を提供する。 【解決手段】 核酸合成系に、ドナー蛍光色素で標識さ
れた蛍光標識核酸モノマーと、アクセプター蛍光色素で
標識された蛍光標識核酸モノマーとを添加し、両核酸モ
ノマーを基質として、核酸合成系に取り込ませ、そして
核酸分子内に取り込まれることにより近接した前記ドナ
ー蛍光色素から前記アクセプター蛍光色素へのFRET
を誘起させ、かつFRETに基づく蛍光を検出し、前記
核酸合成系で、核酸の新規合成を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核酸(RNA、或
いはDNA)の新規合成(de novo synth
esis)を検出する方法に関する。さらに詳しくは、
本発明は、核酸合成系内での蛍光共鳴エネルギー移動
(FRET)に由来する蛍光を検出することに基づき、
核酸合成系における核酸の新規合成の有無を検出する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】試験管内(in vitro)、または
細胞内(in vivo)における、核酸合成を検出す
るためには、一般に該核酸を特異的に染色する色素、核
酸プローブ等を用いる必要があった。これらの検出用試
薬は、未反応の試薬に起因するバツクグランドを生じる
ので、核酸の検出、定量に際して、核酸/検出試薬複合
体を、予め分離、精製していた。そのため、これらの手
法を用いる連続的かつ簡便な検定には、困難が伴った。
【0003】一方、核酸と結合(インターカレーショ
ン)すると、蛍光波長が変化する色素(例えば、Hoe
chst33258、33342)も知られている。こ
のような色素を用いると、合成された核酸の全量を定量
することは、可能であるが、ある単位時間に合成された
核酸の量を定量することは不可能であった。後者は、i
n vivoでのある単位時間における、核酸の合成速
度の評価、或いはinvitroで既に存在する核酸に
対して、新たに合成される核酸の検定等を含む。さら
に、色素が核酸と相互作用するので、合成反応そのもの
を阻害する可能性もあり、核酸合成系に対する悪影響が
無視できない。また、DNAとRNAを明確に区別する
のも困難である。
【0004】また、生物の細胞において、核酸の新規合
成を検出できれば、生体内における各種の現象を解析す
る方法として有用である。このような試みとして従来、
免疫抗体法、in situ hybridizati
on法をはじめ、様々な手法が開発されてきた。しかし
ながら、生きた(viable)細胞における核酸合成
を固定、包埋処理等の操作を施さずに、細胞が「生きた
まま」の状態で検出する方法は、存在しなかった。従来
技術において、最もこの目的に近い手法がJackso
nらによって報告されている。即ち、臭素化された核酸
モノマーのアナログ(Br−UTP)を基質として生き
た細胞の中でRNA合成を行い、この細胞を固定後に蛍
光抗体を用いて検出する方法である。Jackson
et al.EMBOJ.12,1059−1065。
この方法でも、細胞に固定処理を施しており、従って、
生きたままでの検出には至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、核酸合成系
における核酸の新規合成を比較的簡単に検出する方法を
提供することを目的とする。また、本発明は、核酸合成
系における核酸の新規合成を連続的に(リアルタイム
で)検出する方法を提供することを目的とする。さら
に、本発明は、上記のように従来技術では、達成できな
かった生きた細胞中での核酸の新規合成を検出可能にす
る方法を提供することも目的とする。加えて、本発明
は、in vitroでも適用可能な前記一連の検出方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
における核酸合成の検出方法に内在する問題点に鑑み、
鋭意研究を重ねた結果、核酸合成系において標識された
核酸モノマー(特に、蛍光標識された核酸モノマー)を
基質として用い、核酸合成が可能な条件下、該標識核酸
モノマーの前記核酸合成系に対する取り込まれを検出す
ることで、核酸の新規合成がなされたか、否かを判定で
きることを見出し、本発明を完成した。具体的には、ド
ナー型及びアクセプター型の2種類の蛍光標識された核
酸モノマーを核酸合成系に導入し、該核酸合成系で誘起
されうる蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を解析する
ことに基づき、核酸合成を検出する方法により本発明が
達成される。
【0007】即ち、本発明は、最も広義には以下の工程
を含む、核酸の新規合成を検出する方法(以下、本発明
の検出方法ともいう)を提供する。
【0008】(1)核酸合成系に、標識核酸モノマーを
添加する工程と、(2)前記標識核酸モノマーを、基質
として前記核酸合成系に取り込ませる工程と、(3)遊
離標識核酸モノマー以外の標識の存在を検出する工程
と、を含むことを特徴とする、核酸合成系における核酸
の新規合成を検出する方法。
【0009】好ましくは、前記標識核酸モノマーに使用
される「標識」は蛍光性分子である。
【0010】さらに、本発明は、以下の工程を含む、核
酸の新規合成を検出する方法を提供する。
【0011】(A)核酸合成系に、ドナー蛍光色素で標
識された蛍光標識核酸モノマーと、アクセプター蛍光色
素で標識された蛍光標識核酸モノマーとを添加する工程
と、(B)前記ドナー蛍光色素で標識された蛍光標識核
酸モノマーと、前記アクセプター蛍光色素で標識された
蛍光標識核酸モノマーとを基質として、前記核酸合成系
に取り込ませる工程と、(C)核酸分子内に取り込まれ
ることにより近接した前記ドナー蛍光色素から前記アク
セプター蛍光色素へのFRETを誘起させ、前記FRE
Tに基づく蛍光を検出する工程とを含むことを特徴とす
る、核酸合成系における核酸の新規合成を検出する方
法。
【0012】また、本発明は、上記核酸の新規合成を検
出する方法において、前記核酸合成系がin vivo
である方法を提供する。
【0013】さらに、本発明は、上記核酸の新規合成を
検出する方法において、前記核酸合成系がin vit
roである方法を提供する。
【0014】加えて、本発明は、上記核酸の新規合成を
検出する方法において、工程(B)がin vitro
transcriptionによって実施される方法
を提供する。
【0015】さらに加えて、本発明は、上記核酸の新規
合成を検出する方法において、工程(B)がrever
se transcriptionによって実施される
方法を提供する。
【0016】また、本発明は、上記前記核酸の新規合成
を検出する方法において、前記工程(B)と、前記工程
(C)との間に、さらに前記核酸合成系に存在する低分
子量成分を分離、除去する工程を含む方法を提供する。
【0017】以下、本発明を実施の形態に即して詳細に
説明する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の検出方法は、核酸合成系
に、蛍光標識核酸モノマー類を添加し、該蛍光標識核酸
モノマー類を基質として、前記核酸合成系に取り込ま
せ、該核酸合成系内で、FRETを誘起させ、それに基
づく蛍光を検出することを要旨とする。
【0019】本明細書で用いられる「核酸合成系」と
は、核酸合成が自然発生的、或いは人為的に行われるい
かなる環境をも包含し、大別して、in vivoおよ
びinvitroがある。in vivoの場合、前記
核酸合成系は、生きた細胞を含み、本発明において、特
に重要である。また、「核酸」とは、通常用いられる意
味での各種の核酸を指し、例えば、DNA、RNA(m
RNA、tRNA、rRNA)、並びにウィルスのDN
AおよびRNAである。
【0020】本発明の検出方法を構成する第1の工程
(工程(A))は、核酸合成系に、蛍光標識核酸モノマ
ー類を添加することからなる。核酸モノマーは、検出す
べき核酸がDNAの場合、各種のモノデオキシリボヌク
レオチドであり、それらの種類に関して特に制限はな
い。それらの1種のみ、または2種以上の混合物を使用
してよいが、蛍光標識が容易で、かつ入手が容易な1種
のモノデオキシリボヌクレオチドを使用することが好ま
しい。実用的には、既に蛍光標識されたモノデオキシリ
ボヌクレオチドを使用すればよい。検出すべき核酸がR
NAの場合、各種のモノリボヌクレオチドが使用可能で
あり、それらの1種のみ、または2種以上の混合物を使
用してよい。DNAの場合と同様に、好適には、蛍光標
識が容易で、かつ入手が容易な1種のモノリボヌクレオ
チドを使用する。さらに、好適には、既に蛍光標識され
たモノリボヌクレオチドを使用すればよい。
【0021】前記蛍光標識核酸モノマー類は、このよう
な核酸モノマーが蛍光標識された複数の(即ち、一対
の)ものである。蛍光標識に使用される、蛍光性分子は
蛍光色素であることが好ましく、特に後述のFRETを
誘起させる目的から、ドナー蛍光色素と、アクセプター
蛍光色素の一対の組み合わせが使用される。この組み合
わせについては、特に制限はなく、従来から公知の種々
の色素、およびそれらの誘導体の組み合わせであってよ
い。換言すれば、好ましいドナー蛍光色素と、アクセプ
ター蛍光色素との組み合わせは、公知の色素類の中か
ら、FRETの効率が最適化されるように、適宜選択す
る。これは当業者にとって容易である。従って、本発明
では選択されたドナー蛍光色素と、アクセプター蛍光色
素とのそれぞれで標識された2種類の型の核酸モノマー
一対を使用する。
【0022】上記第1の工程中、このような一対の蛍光
標識核酸モノマーを核酸合成系に添加する。これは核酸
合成系がin vitroであれば、単に核酸モノマー
を系に通常の手段を用いて、加えることにより達成され
る。この場合、核酸合成系は、細胞懸濁液または酵素反
応液等の形態である。核酸合成系がin vivoであ
っても、核酸モノマーが系を構成する細胞に対して、浸
透性を有することがある。このような場合、同様に、単
に核酸モノマーを系に添加すればよい。核酸モノマーが
細胞内に、自然浸透しない時、例えば、マイクロインジ
ェクションによりこれを達成することができる。マイク
ロインジェクション法は、DNA、RNA、その他蛋白
質等を細胞に、直接注入する手法として公知であり、本
発明においても、前記in vivo核酸合成系が生き
た植物細胞、および動物細胞である場合ともに、有用な
手法として使用可能である。
【0023】本発明の検出方法を構成する第2の工程
(工程(B))は、前記一対の蛍光標識核酸モノマーを
基質として、核酸合成系に取り込ませることからなる。
invivo核酸合成系の場合、核酸合成が可能な条件
下、適当な細胞内でこの取り込みが行われ、究極的に
は、核酸が合成される。一方、in vitro核酸合
成系の場合、例えば、in vitro transc
ription、reverse transcrip
tion等の手法を用いて、取り込みを行わせることが
できる。in vitro transcriptio
nは、目的とするRNA(mRNAまたはウィルスRN
Aなど)をその鋳型DNAからin vitroで合成
(転写)するものであり、当業者にとって公知の標準的
操作からなる。詳しくは、「新細胞工学実験プロトコー
ル」(東京大学医科学研究所制癌研究部編、秀潤社19
95年)280頁等に記載されている。reverse
transcriptionは、RNAを鋳型とし
て、これに相補的なDNAを、逆転写酵素を用いて合成
するものである。これは遺伝子操作の基本的手法とし
て、周知であり、詳しくは、「新細胞工学実験プロトコ
ール」(同上)53頁等に記載されている。これら両手
法から、それぞれRNAおよびDNAが合成可能であ
り、従って、in vitro核酸合成系でも、検出の
対象となる核酸合成はRNAおよびDNA合成の両者を
包含する。in vivo核酸合成系がこれら両者を含
むことは、言うまでもない。
【0024】in vivoでは、環境条件下、多種多
様な核酸が同時に生合成される。本発明では、必要に応
じて、in vivo系に予め、不要核酸の合成を阻害
する核酸合成阻害剤を添加してから、本発明の検出方法
を実施することもできる。RNAウィルスの検出を目的
とした場合、このような阻害剤の1例として、アクチノ
マイシンDを使用することができる。この抗生物質は、
細胞内、RNA依存性のRNA合成を選択的に阻害する
ことが知られている。そこで、アクチノマイシンDの存
在下、本発明の検出方法を実施すると、細胞RNAの合
成が阻害されて該合成は検出されない。しかしながら、
RNA依存性RNA(即ち、RNAウィルス)の合成
は、阻害されないので該RNAのみが合成され、本発明
の検出方法に従えば、その選択的検出が可能となる。
【0025】本発明の検出方法を構成する第3の工程
(工程(C))は、核酸合成系内で、近接する前記ドナ
ー蛍光色素から前記アクセプター蛍光色素へのFRET
を誘起させ、前記FRETに基づく蛍光を検出すること
からなる。上記第2の工程で、核酸合成系に前記一対の
蛍光標識された核酸モノマーが取り込まれた核酸分子が
得られる。図1は、このような核酸分子の例を模式的に
示したものである。図中、Dは、ドナー蛍光色素を、A
は、アクセプター蛍光色素を表わす。ここで核酸分子の
1本鎖に、ドナー蛍光色素で標識された蛍光標識核酸モ
ノマーと、アクセプター蛍光色素で標識された蛍光標識
核酸モノマーとが取り込まれている。核酸分子は、DN
A、RNAのいずれであってもよい。
【0026】図1に示されるように、ドナー蛍光色素
と、アクセプター蛍光色素とが空間的に近接する配置を
とりうると、両蛍光分子間で蛍光共鳴エネルギー移動が
起こり得る。これは前記2種類の蛍光分子の距離が、あ
る一定値以内であると、分子間の相互作用が生じること
に起因する。本明細書中、この現象を「FRET」と略
する。FRETが誘起される条件は、(1)まず、ドナ
ー蛍光色素と、アクセプター蛍光色素とが前記の距離条
件を満たし、(2)さらに、ドナー蛍光色素が光エネル
ギー的に励起されることである。前者は、蛍光標識核酸
モノマーが取り込まれた核酸において、一定数の分子が
既にこの条件を満たしている。後者は、ドナー蛍光色素
にその励起波長に対応する、適当な波長の光を照射すれ
ばよい。このようにして光励起されたドナー蛍光色素か
らアクセプター蛍光色素にエネルギー移動が起こり、そ
の場合アクセプター蛍光色素の蛍光が観測される。前述
のように、本発明において、好適に使用されるドナー蛍
光色素と、アクセプター蛍光色素との組み合わせは、当
業者にとって容易に選択が可能であるが、ひとつの選択
基準として、ドナー蛍光色素の蛍光スペクトルに対し
て、アクセプター蛍光色素の吸収スペクトルが重なりう
るように選択を行うことができる。具体的に、好ましい
個別のドナー蛍光色素と、アクセプター蛍光色素との組
み合わせについては、実施例に、例示されている。
【0027】本発明の検出方法を構成する第3の工程
は、さらにFRETに基づく蛍光を検出することを含
む。ここで、蛍光の検出、および測定は、標準的な蛍光
測定装置を用いて行う。前記核酸合成系がin vit
roであれば、通常の方法に従い、低分子量成分を分
離、除去した上で、高分子量成分を単離、精製し、試料
を調製する。好ましい分離、精製手段として、本発明で
は電気泳動を用いる。別の分離、精製手段として、ゲル
ろ過が使用でき、この手法も好ましい。これらの分離、
精製手段によって、低分子量成分である未反応の蛍光標
識核酸モノマー、およびその他の反応生成物を除去でき
る。分離、精製過程を省くことが好ましい場合、予め、
基質である蛍光標識核酸モノマーの添加量を調整する。
これにより、過剰な未反応の基質が検出前の核酸合成系
に存在することを防止できる。このようにして得られる
試料を、例えば、蛍光分光光度計での蛍光測定に供す
る。一方、前記核酸合成系がin vivoであれば、
in vitroの場合のように、分離、精製を行って
もよいが、該核酸合成系をそのまま試料として用いるこ
とが好ましい。適切な処理後、これを蛍光顕微鏡で可視
化する。特に、共焦点レーザー走査顕微鏡を使用する
と、前述したように過剰な基質の影響を低減することが
可能となる。
【0028】既に、説明したように、本発明に係わる、
核酸合成系において、核酸が新規合成されておれば、上
記FRETが生じる。従って、それに基づく蛍光(即
ち、アクセプター蛍光色素の蛍光)が誘起され、さらに
検出されることとなる。核酸合成系内に既に、存在する
核酸は、FRETを起こさないため、本発明の検出方法
で検出されることはない。このように、本発明の検出方
法で採用される、特定の条件を考慮して、蛍光測定環境
を設定すれば、核酸合成系内で、直接的に核酸の新規合
成を検出することが可能となる。
【0029】本発明において、ウィルス(例えば、植物
病原体)の混在する可能性のある核酸合成系(即ち、生
きた細胞である植物細胞)を用いると、該合成系内で、
該ウィルスのRNAが新規合成される場合がある。本発
明の検出方法に従えば、このようなウィルス由来のRN
Aも検出できるので、生きた細胞中、ウィルスの混在
(存在)の有無を識別することも可能である。即ち、ウ
ィルス感染細胞の識別も可能となる。これはウィルス感
染細胞に、基質として、本発明に係わる蛍光標識核酸モ
ノマーが取り込まれ、合成されるウィルス由来のRNA
でFRETが観測され得るからである。このようなウィ
ルスの検定方法も、本発明において、一つの好適な実施
の形態を構成する。さらに、前述した蛍光顕微鏡でFR
ETを観測できれば、ウィルス感染細胞内でのウィルス
の局在化についての知見も得られることとなる。
【0030】さらに、別の実施の形態によれば、核酸合
成系において、核酸が新規合成される時間経過を連続的
にモニターすることもできる。これは核酸合成系がin
vivo、in vitroに関わらず可能である。
【0031】以下、本発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0032】
【実施例】(実施例1)in vitro trans
cription反応におけるRNA合成の検出(1) 市販のT7 RNA polymeraseによるin
vitro transcription用キット
(MEGAscript、Ambion社製)を用いた。
また、市販の蛍光標識された核酸モノマー(モノリボヌ
クレオチド)を基質として用いた。in vitro
transcription反応の条件は、下記の通り
であった。
【0033】反応は20μlの系で行い、反応容器に、
10mM ATP、CTP、GTPの溶液(各1μ
l)、0.75μlの10mM UTP、500ngの鋳
型DNA(トマトモザイクウイルス-LのcDNAをコー
ドするプラスミドを酵素処理により直鎖状にしたも
の)、1μlの10mM cap structure
analog(Bio-labs社製)、2μlの10xr
eaction buffer(MEGAscrip
t、Ambion社製)、2μlのRNA polyme
raseを含むEnzyme Mix(MEGAscr
ipt、Ambion社製)、2.5μlの1mM蛍光標識
核酸モノマー類を添加し、37℃で2時間反応させた。
【0034】蛍光標識核酸モノマーとして、ドナー蛍光
色素で標識されたモノリボヌクレオチドであるFluo
rescein−12−UTP(Boehringer
社製)を使用した。アクセプター蛍光色素で標識された
モノリボヌクレオチド、Bodipy TMR−14−
UTP、Bodipy TR−14−UTP、Texa
s Red−5−UTP(すべてMolecular
Probe社製)をそれぞれ、前記のドナー蛍光色素で
標識されたモノリボヌクレオチドと、組み合わせて使用
した。対照として、ドナー蛍光色素或いはアクセプター
蛍光色素で標識されたモノリボヌクレオチドを1種類の
み、単独で使用して同様に反応させた。
【0035】反応後のそれぞれの反応液について、アガ
ロースゲル電気泳動を行った。得られたゲルをエチジウ
ムブロマイドで染色し、UV励起下観察した。この結
果、いずれのレーンでも、転写反応産物に対応するバン
ドが認められた。これらのバンドから目的物を分取する
ために、各フラグメントをゲルごと切り出し、RNAi
dKit(BIO101社製)に含まれるRNA bin
ding salt溶液を添加し、45℃で加温溶解し
た。以上の一連の操作によって、未反応の蛍光標識モノ
リボヌクレオチドおよびその他の低分子量不純物が除か
れた転写産物溶液が得られた。
【0036】それぞれの抽出溶液について、蛍光分光光
度計を用い、480nm励起における蛍光スペクトルを
測定、解析した。これらの結果を図2〜4に示す。図2
は、Fluorescein−12−UTPと、Bod
ipy TMR−14−UTPとの組み合わせを用いた
時の結果を示す。図3は、Fluorescein−1
2−UTPと、Bodipy TR−14−UTPとの
組み合わせを用いた時の結果を示す。図4は、Fluo
rescein−12−UTPと、TexasRed−
5−UTPとの組み合わせを用いた時の結果を示す。
【0037】図2〜4に示されたように、各図に於い
て、対照スペクトルとの比較を行うにあたり、酵素反応
によってRNA分子中に取り込まれる蛍光標識分子(蛍
光色素)の数が同じになる様にスペクトルを補正する必
要がある。
【0038】具体的に、この補正について説明を加える
と、下記の通りである。ドナー蛍光色素或いはアクセプ
ター蛍光色素で標識された蛍光標識モノリボヌクレオチ
ドを1種類のみ、単独で使用した場合、得られた産物の
スペクトルを、上記それぞれの蛍光色素の組み合わせに
ついて、測定し、各図中に表示してある。これらのスペ
クトルは、比較されるべき、ドナー蛍光色素およびアク
セプター蛍光色素の特定の組み合わせを使用した場合の
産物のスペクトル(各図中、FRETと表示する)を基
準にして、各蛍光色素の直接励起蛍光の強度が取り込ま
れている分子数に比例すると見なして、各色素の分子数
が互いにほぼ等しくなるように補正されたものである。
即ち、例えば、アクセプター蛍光色素のスペクトルに於
ける、同分子数と、FRETと表示されたスペクトルに
於けるアクセプター蛍光色素の分子数がほぼ等しいこと
を意味する。さらに、このように補正された一つのドナ
ー蛍光色素のみ、或いは一つのアクセプター蛍光色素の
みのスペクトルを加算し、合成スペクトルを作成した。
各図中、この合成スペクトルをFRETが起きていない
場合の理論スペクトル(THEOR)として表示してあ
る。従って、図2を例にとると、FRETと表示され
た、実際のFluorescein−12−UTPと、
Bodipy TMR−14−UTPとを組み合わせた
時の産物の蛍光スペクトルと、THEORと表示された
理論スペクトルに於いて、ドナー蛍光色素(Fluor
escein)と、アクセプター蛍光色素(Bodip
y TMR)とに関して、含有されている(或いは、考
慮されている)それぞれの分子数は、ほぼ等しいという
前提において比較が行われる。尚、各図中すべてのスペ
クトルの蛍光強度は、515nmで規格化したFRET
のスペクトルを基準として、プロットしてある。
【0039】例えば、図2から明らかなように、Flu
orescein−12−UTPと、Bodipy T
MR−14−UTPとの組み合わせを用いて得られた蛍
光スペクトルには、前記理論スペクトルと比較して、有
意なFRETピークが観測された。これはFRETピー
クに着目することによって、核酸(RNA)の合成を検
出することが可能であることを示している。図3、4で
も同様のスペクトルパターンが見られることから、上記
で用いたすべてのドナー蛍光色素或いはアクセプター蛍
光色素で標識されたモノリボヌクレオチドの組み合わせ
について、本発明の検出方法が有用であったことが分か
る。
【0040】(実施例2)in vitro tran
scription反応におけるRNA合成の検出
(2) 実施例1と同様の方法で、蛍光標識された核酸モノマー
(モノリボヌクレオチド)を基質として用いて、in
vitro transcription反応を行っ
た。ここで用いた蛍光標識核酸モノリボヌクレオチド
は、ドナー蛍光色素で標識されたBodipy FL−
14−UTP(Molecular Probe社製)
と、アクセプター蛍光色素で標識されたBodipy
TR−14−UTPおよびTexas Red−5−U
TP(ともにMolecular Probe社製)で
あった。
【0041】反応後、実施例1で行った補正計算を行わ
ずに直接的な比較を行うために、反応産物を、Seph
adexG50スピンカラム(Pan Vera社製)
を用いて、ゲルろ過した。これによって、未反応の蛍光
標識モノリボヌクレオチドおよびその他の低分子量不純
物が除かれた転写産物溶液が得られた。
【0042】それぞれの溶出溶液について、実施例1と
同様に、蛍光スペクトルを測定した。これらの結果を図
5、図6に示す。図5は、Bodipy FL−14−
UTPと、Bodipy TR−14−UTPとの組み
合わせを用いた時の結果を示す。図6は、Bodipy
FL−14−UTPと、Texas Red−5−U
TPとの組み合わせを用いた時の結果を示す。いずれの
場合もドナー蛍光色素或いはアクセプター蛍光色素で標
識された蛍光標識モノリボヌクレオチド2種類を、基質
として取り込ませた時にのみ、FRETシグナルが観測
された。これはFRETピークに着目することによっ
て、核酸(RNA)の合成を検出することが可能である
ことを示している。
【0043】(実施例3)逆転写反応におけるDNA合
成の検出 市販のreverse transcriptaseに
よる逆転写反応キット(AMVReverse Tra
nscriptase First−strand c
DNA Synthesis Kit、Life Sc
ience社製)を用いた。また、市販の蛍光標識され
た核酸モノマー(モノデオキシリボヌクレオチド)を基質
として用いた。
【0044】逆転写反応の条件は、下記の通りであっ
た。5μlの水、20μgのRNA、1μlのprime
rを混合し、70℃で10分間反応させた。その後、反
応溶液を急冷し、primerをアニーリングさせた。
ここでprimerとして、トマトモザイクウイルス-
Lの180Kタンパク質遺伝子の3’末端付近(483
6−4853位)RNAに対して相補的な配列を持つ、
オリゴヌクレオチド(塩基配列:cttataaaca
aacgaacc)を使用した。RNAは、トマトモザ
イクウイルス-Lのin vitro transcr
iption産物を使用した。さらに、1μlのDD
T、1μlのRNAse inhibitor、5μlの
5xReaction Mix、1μlのAMVRev
erse Transcriptase(以上すべて前
記キットに含まれる)、そして1μlの1mM蛍光標識モ
ノマーを添加し、25μlの系で46℃、2時間反応さ
せた。蛍光標識核酸モノマーとして、ドナー蛍光色素で
標識されたモノデオキシリボヌクレオチドであるFlu
orescein−11−dUTP(AmashamP
harmacia Biotech社製)を使用した。
また、アクセプター蛍光色素で標識されたモノデオキシ
リボヌクレオチド、Cy5−dUTP(Amasham
Pharmacia Biotech社製)も使用し
た。
【0045】反応後、実施例2と同様に、反応産物を、
SephadexG50スピンカラム(Pan Ver
a社製)を用いて、ゲルろ過した。これによって、未反
応の蛍光標識モノデオキシリボヌクレオチドおよびその
他低分子量の不純物が除かれた反応産物溶液を得た。次
に、この溶液について、実施例1と同様に、蛍光スペク
トルを測定した。結果を図7に示すが、ここでもFRE
Tシグナルが観測された。これはFRETピークに着目
することによって、核酸(DNA)の合成を検出するこ
とが可能であることを示している。
【0046】
【発明の効果】本発明に係わる核酸の新規合成を検出す
る方法は、核酸合成系に、ドナー蛍光色素で標識された
蛍光標識核酸モノマーと、アクセプター蛍光色素で標識
された蛍光標識核酸モノマーとを添加し、両核酸モノマ
ーを基質として、核酸合成系に取り込ませ、そして近接
するドナー蛍光色素から前記アクセプター蛍光色素への
FRETを誘起させ、かつFRETに基づく蛍光を検出
するので、合成された核酸分子を分離、或いは単離する
ことなく、直接的に核酸の新規合成を検出することがで
きる。従って、核酸合成系を破壊せずに、そのなかでの
核酸合成の検出を可能にする方法である。しかも、所望
ならば、経時的な検出(モニター)も可能となる。
【0047】また、本発明の検出方法は、核酸合成系の
破壊を回避することができるので、生きた細胞で、生き
たままの状態での検出に適用できる。
【0048】また、本発明の検出方法に従えば、新規に
合成された核酸のみが検出されるので、核酸合成系に既
に存在する核酸に影響されず、選択的、高感度の検出が
可能となる。
【0049】さらに、本発明の検出方法に従えば、基質
である蛍光標識核酸モノマーとして、モノリボヌクレオ
チドと、モノデオキシリボヌクレオチドとのいずれも使
用可能であり、DNA或いは、RNAの検出が可能とな
る。しかも、同一の(即ち、単一の)蛍光検出手段で、
両核酸の合成の検出ができる。
【0050】加えて、本発明の検出方法は、FRETに
基づく蛍光を検出するので、蛍光色素本来の蛍光に基づ
く従来の検出方法よりも、高精度である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検出方法の原理であるFRETが起こ
り得る例を用いて、検出方法を模式的に説明する図であ
る。
【図2】本発明の検出方法に係わる、FRETの第1の
例を示す蛍光スペクトルであり、ここでは、Fluor
escein−12−UTPと、Bodipy TMR
−14−UTPとの組み合わせを用いた時のものであ
り、さらに対照として、各色素で標識された、核酸モノ
マーのみを使用したもの等を含む。
【図3】本発明の検出方法に係わる、FRETの第2の
例を示す蛍光スペクトルであり、ここでは、Fluor
escein−12−UTPと、Bodipy TR−
14−UTPとの組み合わせを用いた時のものであり、
さらに対照として、各色素で標識された、核酸モノマー
のみを使用したもの等を含む。
【図4】本発明の検出方法に係わる、FRETの第3の
例を示す蛍光スペクトルであり、ここでは、Fluor
escein−12−UTPと、Texas Red−
5−UTPとの組み合わせを用いた時のものでり、さら
に対照として、各色素で標識された、核酸モノマーのみ
を使用したもの等を含む。
【図5】本発明の検出方法に係わる、FRETの第4の
例を示す蛍光スペクトルであり、ここでは、Bodip
y FL−14−UTPと、Bodipy TR−14
−UTPとの組み合わせを用いた時のものであり、さら
に対照として、各色素で標識された、核酸モノマーのみ
を使用したものを含む。
【図6】本発明の検出方法に係わる、FRETの第5の
例を示す蛍光スペクトルであり、ここでは、Bodip
y FL−14−UTPと、Texas Red−5−
UTPとの組み合わせを用いた時のものであり、さらに
対照として、各色素で標識された、核酸モノマーのみを
使用したものを含む。
【図7】本発明の検出方法に係わる、FRETの第6の
例を示す蛍光スペクトルであり、ここでは、Fluor
escein−11−dUTPと、Cy5−dUTPと
の組み合わせを用いた時のものであり、さらに対照とし
て、Cy5色素で標識された、核酸モノマーのみを使用
したものを含む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅 隆之 静岡県浜北市平口5000番地 株式会社分子 バイオホトニクス研究所内 (72)発明者 古澤 巌 京都府京都市左京区高野東開町1−20−3 −36−303 (72)発明者 三瀬 和之 京都府京都市左京区東白川東瀬ノ内町50− 1 ハイジ北白川201 (72)発明者 渡辺 雄一郎 東京都品川区小山台2−5 小山台住宅6 −303 (72)発明者 川上 茂樹 東京都八王子市寺田町432−112−2 Fターム(参考) 2G045 AA40 BA01 BB03 DA12 DA13 DA14 FB07 FB12 GC15 2G054 AB07 BA01 BB02 CA22 CE02 EA03 FB01 GA04 GB02 4B024 AA11 AA20 CA01 CA11 CA20 HA11 4B063 QA01 QQ05 QQ41 QR08 QR32 QR35 QR38 QR42 QR58 QR62 QS13 QS16 QX02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)核酸合成系に、ドナー蛍光色素で
    標識された蛍光標識核酸モノマーと、アクセプター蛍光
    色素で標識された蛍光標識核酸モノマーとを添加する工
    程と、 (B)前記ドナー蛍光色素で標識された蛍光標識核酸モ
    ノマーと、前記アクセプター蛍光色素で標識された蛍光
    標識核酸モノマーとを基質として、前記核酸合成系に取
    り込ませる工程と、 (C)核酸分子内に取り込まれることにより近接した前
    記ドナー蛍光色素から前記アクセプター蛍光色素への蛍
    光共鳴エネルギー移動(FRET)を誘起させ、前記F
    RETに基づく蛍光を検出する工程とを含むことを特徴
    とする、核酸合成系における核酸の新規合成を検出する
    方法。
  2. 【請求項2】 前記核酸合成系がin vivoである
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記核酸合成系がin vitroであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記工程(B)がin vitro t
    ranscriptionによって実施されることを特
    徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記工程(B)がreverse tr
    anscriptionによって実施されることを特徴
    とする請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記工程(B)と、前記工程(C)との
    間に、さらに前記核酸合成系に存在する低分子量成分を
    分離、除去する工程を含むことを特徴とする請求項3に
    記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102010003781A1 (de) 2010-04-08 2011-12-15 Aj Innuscreen Gmbh Verfahren zum Nachweis spezifischer Nukleinsäuresequenzen
CN105237570A (zh) * 2014-05-28 2016-01-13 中国科学院化学研究所 一类用于dna原位杂交荧光检测(fish)技术的生物试剂及其制备和应用

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DE102010003781A1 (de) 2010-04-08 2011-12-15 Aj Innuscreen Gmbh Verfahren zum Nachweis spezifischer Nukleinsäuresequenzen
US11209368B2 (en) 2010-04-08 2021-12-28 Ist Innuscreen Gmbh Method for detecting specific nucleic acid sequences
CN105237570A (zh) * 2014-05-28 2016-01-13 中国科学院化学研究所 一类用于dna原位杂交荧光检测(fish)技术的生物试剂及其制备和应用

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