JP2001028471A - F2レーザシステム及びその動作制御方法 - Google Patents
F2レーザシステム及びその動作制御方法Info
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- JP2001028471A JP2001028471A JP2000050758A JP2000050758A JP2001028471A JP 2001028471 A JP2001028471 A JP 2001028471A JP 2000050758 A JP2000050758 A JP 2000050758A JP 2000050758 A JP2000050758 A JP 2000050758A JP 2001028471 A JP2001028471 A JP 2001028471A
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- H01S3/00—Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
- H01S3/14—Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range characterised by the material used as the active medium
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- H01S3/223—Gases the active gas being polyatomic, i.e. containing two or more atoms
- H01S3/225—Gases the active gas being polyatomic, i.e. containing two or more atoms comprising an excimer or exciplex
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- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S3/00—Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
- H01S3/10—Controlling the intensity, frequency, phase, polarisation or direction of the emitted radiation, e.g. switching, gating, modulating or demodulating
- H01S3/13—Stabilisation of laser output parameters, e.g. frequency or amplitude
- H01S3/131—Stabilisation of laser output parameters, e.g. frequency or amplitude by controlling the active medium, e.g. by controlling the processes or apparatus for excitation
- H01S3/134—Stabilisation of laser output parameters, e.g. frequency or amplitude by controlling the active medium, e.g. by controlling the processes or apparatus for excitation in gas lasers
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 157nmの単一パルスエネルギーを検出
し、それに基づいて動作制御可能なフッ素分子(F2)
レーザシステムを提供する。 【解決手段】 本発明によるF2レーザシステムは、レ
ーザ管12内に含まれるフッ素分子気体利得媒質と、共
振空洞と、利得媒質を励起させて157nmの紫外(U
V)放射光出力及び赤色放射光出力を含むレーザ光線を
生成する電源10と、レーザ管12に接続された放電モ
ジュール20と、電源10と放電モジュール20を制御
する制御装置29と、UV放射光の光学パラメータ測定
するためにレーザ光線の一部を受信し赤色放射光出力を
感知しないフォトダイアモンド検出器26とを備える。
制御装置29は検出器26によって測定された光学パラ
メータに応じて電源10による利得媒質の励起を修正
し、放電モジュール20を使って利得媒質に追加及び排
出されるガスを修正する。
し、それに基づいて動作制御可能なフッ素分子(F2)
レーザシステムを提供する。 【解決手段】 本発明によるF2レーザシステムは、レ
ーザ管12内に含まれるフッ素分子気体利得媒質と、共
振空洞と、利得媒質を励起させて157nmの紫外(U
V)放射光出力及び赤色放射光出力を含むレーザ光線を
生成する電源10と、レーザ管12に接続された放電モ
ジュール20と、電源10と放電モジュール20を制御
する制御装置29と、UV放射光の光学パラメータ測定
するためにレーザ光線の一部を受信し赤色放射光出力を
感知しないフォトダイアモンド検出器26とを備える。
制御装置29は検出器26によって測定された光学パラ
メータに応じて電源10による利得媒質の励起を修正
し、放電モジュール20を使って利得媒質に追加及び排
出されるガスを修正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ動作の検出技
術、特にF2フッ素分子レーザシステムのためのエネル
ギーモニタ及びその方法に関する。
術、特にF2フッ素分子レーザシステムのためのエネル
ギーモニタ及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、主に工業的フッ素分子
(F2)レーザ分野と、光学的リソグラフィ、焼きなま
し、マイクロ機械加工、フォト・アブレーション(phot
o-ablation)などにおけるF2レーザの応用に関する。
これらの応用に今日広く使用されるエキシマレーザに
は、XeCl(308nm)、KrF(248nm)、
そしてArF(193nm)が含まれる。しかしなが
ら、近い将来、非常に短い波長に基づくF2レーザ(1
57nm)がより広く、特に0.18ミクロン以下のフ
ォトリソグラフィへの応用に対して、使用されることに
なるであろう。短波長光子放出はリソグラフィへの応用
に対して有利である。なぜなら、リソグラフィを使用し
て作り出すことができる分解可能な特徴サイズを表す臨
界次元(CD)は波長に比例するからである。CDがよ
り小さくなれば、マイクロプロセッサはより小さくかつ
より速くなり、大容量のDRAMをより小さなパッケー
ジに収めることができる。こうした短い波長における
7.9eVの高光子放出エネルギーも、水晶、合成水晶
(SiO3)、テフロン(登録商標)(PTFE)、及
びシリコンなどのバンドギャップが高い物質に容易に吸
収され、その結果、F2レーザは多種多様な材料処理に
応用できるより大きな可能性を持つ。
(F2)レーザ分野と、光学的リソグラフィ、焼きなま
し、マイクロ機械加工、フォト・アブレーション(phot
o-ablation)などにおけるF2レーザの応用に関する。
これらの応用に今日広く使用されるエキシマレーザに
は、XeCl(308nm)、KrF(248nm)、
そしてArF(193nm)が含まれる。しかしなが
ら、近い将来、非常に短い波長に基づくF2レーザ(1
57nm)がより広く、特に0.18ミクロン以下のフ
ォトリソグラフィへの応用に対して、使用されることに
なるであろう。短波長光子放出はリソグラフィへの応用
に対して有利である。なぜなら、リソグラフィを使用し
て作り出すことができる分解可能な特徴サイズを表す臨
界次元(CD)は波長に比例するからである。CDがよ
り小さくなれば、マイクロプロセッサはより小さくかつ
より速くなり、大容量のDRAMをより小さなパッケー
ジに収めることができる。こうした短い波長における
7.9eVの高光子放出エネルギーも、水晶、合成水晶
(SiO3)、テフロン(登録商標)(PTFE)、及
びシリコンなどのバンドギャップが高い物質に容易に吸
収され、その結果、F2レーザは多種多様な材料処理に
応用できるより大きな可能性を持つ。
【0003】利得を強化し、パルス幅をより長くし、パ
ルスからパルスへの安定度をより改良し、寿命をより延
ばすための重要な改良がF2レーザの開発においてなさ
れてきた。こうした改良は、米国特許出願番号09/3
43,333、09/317,526、09/317,
527、09/317,695、及び60/140,5
30明細書に記述されている。詳細についてはこれらを
参照されたい。
ルスからパルスへの安定度をより改良し、寿命をより延
ばすための重要な改良がF2レーザの開発においてなさ
れてきた。こうした改良は、米国特許出願番号09/3
43,333、09/317,526、09/317,
527、09/317,695、及び60/140,5
30明細書に記述されている。詳細についてはこれらを
参照されたい。
【0004】多くの工業的応用や実験室的応用におい
て、エキシマレーザとフッ素分(F2)子レーザは、レ
ーザの出力パワーを、前もって設定可能なパワーまたは
エネルギーレベルに、積極的に調整かつ安定化する動作
方式で使用される。積極的安定化では一般に、F2ガス
を励起させる高電圧を駆動し、ガス制御システムを操作
するための制御構成部品に接続されたエネルギー検出器
が使用される。こうして、駆動電圧とガス注入/補充は
出力エネルギーを安定化するよう積極的に調整される。
こうしたことは、出力エネルギー値が入力高電圧とレー
ザ管における正確なガス混合に依存するために可能であ
る。従って、出力エネルギーの変動は高電圧及び/また
はレーザガス混合を調整することにより補正できる。詳
細については、米国特許出願番号09/379,03
4、60/123,928と60/124,785明細
書(これらに開示された技術は、ハロゲン減損に基づい
て出力エネルギーを補正する技術で、制限された電圧範
囲における高電圧調整と共にガス補充も含む)に記述さ
れている。これらの特許出願はそれぞれ本出願と同一の
譲受人に譲渡された。速く信頼できるエネルギーモニタ
は、エキシマレーザの必要とされるパルスエネルギー制
御にとって非常に重要な基本モジュールである。光学的
リソグラフィにおける193nmArFエキシマレーザ
と248nmKrFエキシマレーザのほとんどの応用に
は、高精度のパルス間調整(pulse-to-pulse regulatio
n)が行われるエネルギー投入量(energy dose)制御が
必要とされる。
て、エキシマレーザとフッ素分(F2)子レーザは、レ
ーザの出力パワーを、前もって設定可能なパワーまたは
エネルギーレベルに、積極的に調整かつ安定化する動作
方式で使用される。積極的安定化では一般に、F2ガス
を励起させる高電圧を駆動し、ガス制御システムを操作
するための制御構成部品に接続されたエネルギー検出器
が使用される。こうして、駆動電圧とガス注入/補充は
出力エネルギーを安定化するよう積極的に調整される。
こうしたことは、出力エネルギー値が入力高電圧とレー
ザ管における正確なガス混合に依存するために可能であ
る。従って、出力エネルギーの変動は高電圧及び/また
はレーザガス混合を調整することにより補正できる。詳
細については、米国特許出願番号09/379,03
4、60/123,928と60/124,785明細
書(これらに開示された技術は、ハロゲン減損に基づい
て出力エネルギーを補正する技術で、制限された電圧範
囲における高電圧調整と共にガス補充も含む)に記述さ
れている。これらの特許出願はそれぞれ本出願と同一の
譲受人に譲渡された。速く信頼できるエネルギーモニタ
は、エキシマレーザの必要とされるパルスエネルギー制
御にとって非常に重要な基本モジュールである。光学的
リソグラフィにおける193nmArFエキシマレーザ
と248nmKrFエキシマレーザのほとんどの応用に
は、高精度のパルス間調整(pulse-to-pulse regulatio
n)が行われるエネルギー投入量(energy dose)制御が
必要とされる。
【0005】様々な理由からエキシマレーザの他の出力
光線パラメータがモニタされる必要がある。こうした出
力パラメータとしては例えば、光線輪郭、バンド幅、波
長、エネルギー安定度、パルス形状、そしてパルス持続
時間などがある。特に、レーザを、その動作中、特に出
力光線が小さな構造のフォトリソグラフィといった正確
な工業処理に使用されている最中に制御するための帰還
機構(feedback mechanism)を実現するために、これら
のパラメータのいずれかがモニタされることが望まし
い。
光線パラメータがモニタされる必要がある。こうした出
力パラメータとしては例えば、光線輪郭、バンド幅、波
長、エネルギー安定度、パルス形状、そしてパルス持続
時間などがある。特に、レーザを、その動作中、特に出
力光線が小さな構造のフォトリソグラフィといった正確
な工業処理に使用されている最中に制御するための帰還
機構(feedback mechanism)を実現するために、これら
のパラメータのいずれかがモニタされることが望まし
い。
【0006】F2分子のほぼ157nmのUVレーザ放
射光にはさらに可視スペクトルの赤色領域にあるレーザ
放射光出力が伴うことが観測されている。この可視光は
励起したフッ素分子から発せられる(原子遷移)。出力
光線のUV(157nm)部分のパラメータと、特にエ
ネルギーが付随する赤外放出スペクトルによって妨害さ
れることなくモニタできるF2レーザを持つことが望ま
しい。
射光にはさらに可視スペクトルの赤色領域にあるレーザ
放射光出力が伴うことが観測されている。この可視光は
励起したフッ素分子から発せられる(原子遷移)。出力
光線のUV(157nm)部分のパラメータと、特にエ
ネルギーが付随する赤外放出スペクトルによって妨害さ
れることなくモニタできるF2レーザを持つことが望ま
しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】レーザは今後波長がま
すます短くなる傾向にあるので、出力エネルギー、パル
ス幅などをモニタすることは、特に主たるUV出力に付
随する可視または赤外光を含むこうしたレーザシステム
では、ますます問題がある。特に、シリコンフォトダイ
オードは、一般にエキシマレーザに対して信頼できる速
いエネルギーモニタ(時々、UV感度が強化され、ある
いはUV放射光をSiフォトダイオードのより敏感な可
視スペクトル領域にダウンコンバートする燐被覆物によ
って覆われる)として使用されている。しかしながら、
SiフォトダイオードはUV光に対するスペクトル応答
が低いが、その一方、可視光と赤外光に対してはより高
いスペクトル応答を有する。それ故に、レーザ出力の可
視成分または赤外成分のどれもが出力測定値に不釣り合
いに影響する。このことは特に620nmから760n
mまでの赤色放出を有するF2レーザにはとって問題で
ある。Siフォトダイオードの別の問題は、強UV放射
光にさらされると急速に劣化するという点である。強U
V放射光にさらされることは、この検出度が低い領域で
適当な検出レベルを実現するために必要とされる。
すます短くなる傾向にあるので、出力エネルギー、パル
ス幅などをモニタすることは、特に主たるUV出力に付
随する可視または赤外光を含むこうしたレーザシステム
では、ますます問題がある。特に、シリコンフォトダイ
オードは、一般にエキシマレーザに対して信頼できる速
いエネルギーモニタ(時々、UV感度が強化され、ある
いはUV放射光をSiフォトダイオードのより敏感な可
視スペクトル領域にダウンコンバートする燐被覆物によ
って覆われる)として使用されている。しかしながら、
SiフォトダイオードはUV光に対するスペクトル応答
が低いが、その一方、可視光と赤外光に対してはより高
いスペクトル応答を有する。それ故に、レーザ出力の可
視成分または赤外成分のどれもが出力測定値に不釣り合
いに影響する。このことは特に620nmから760n
mまでの赤色放出を有するF2レーザにはとって問題で
ある。Siフォトダイオードの別の問題は、強UV放射
光にさらされると急速に劣化するという点である。強U
V放射光にさらされることは、この検出度が低い領域で
適当な検出レベルを実現するために必要とされる。
【0008】レーザ管の放電から放出されるある特定の
波長、特にF2レーザの寄生する赤色/赤外レーザ光、
を選択的に抑える試みがなされてきた。単一経路上で赤
色放射光をUV放射光から分離するための適当なカット
オフ(切り捨て)被覆物またはフィルタが欠けているた
めに、多重経路光線配送システムが設計されてきた。し
かしながら、光線経路はミラーの位置合わせミスや多数
の光学的光線操舵ミラーの被覆物の劣化に敏感である。
格子もまたUV放射光から赤色放射光を分離するために
使用されてきたが、しかしこれもあまり成功していな
い。
波長、特にF2レーザの寄生する赤色/赤外レーザ光、
を選択的に抑える試みがなされてきた。単一経路上で赤
色放射光をUV放射光から分離するための適当なカット
オフ(切り捨て)被覆物またはフィルタが欠けているた
めに、多重経路光線配送システムが設計されてきた。し
かしながら、光線経路はミラーの位置合わせミスや多数
の光学的光線操舵ミラーの被覆物の劣化に敏感である。
格子もまたUV放射光から赤色放射光を分離するために
使用されてきたが、しかしこれもあまり成功していな
い。
【0009】他のタイプの検出器もUV検出に使用され
てきたが、あまり成功していない。例えば、真空フォト
ダイオードがUVレーザ出力を測定するために使用され
てきた。しかしながら、真空フォトダイオードは扱いに
くく、高価になりがちで、老化に影響されやすい陰極層
を通過する。電子解離エネルギーを光子の量子エネルギ
ーに一致させるための陰極を被覆するために特別な高価
な材料が選択されたとしても、動作させるために高い真
空と高電圧が必要とされ、それ故にTTL電圧レベルで
の電気信号処理にとって便利ではない。熱伝対列(ther
mopiles)は容易に低いUV出力を測定することができ
るが、しかし高い繰り返し率において単一パルスを検出
できるほど十分に速くはない。
てきたが、あまり成功していない。例えば、真空フォト
ダイオードがUVレーザ出力を測定するために使用され
てきた。しかしながら、真空フォトダイオードは扱いに
くく、高価になりがちで、老化に影響されやすい陰極層
を通過する。電子解離エネルギーを光子の量子エネルギ
ーに一致させるための陰極を被覆するために特別な高価
な材料が選択されたとしても、動作させるために高い真
空と高電圧が必要とされ、それ故にTTL電圧レベルで
の電気信号処理にとって便利ではない。熱伝対列(ther
mopiles)は容易に低いUV出力を測定することができ
るが、しかし高い繰り返し率において単一パルスを検出
できるほど十分に速くはない。
【0010】157nmにおける単一パルスエネルギー
を、それに付随する赤色放射光によって逆影響されるこ
となく検出することが可能な適当な速いエネルギー検出
器が必要とされる。またその検出器は、より高い繰り返
し率において、UV照射が原因で早期に劣化することな
く、エネルギー調整できるほど十分に速いことが望まれ
る。
を、それに付随する赤色放射光によって逆影響されるこ
となく検出することが可能な適当な速いエネルギー検出
器が必要とされる。またその検出器は、より高い繰り返
し率において、UV照射が原因で早期に劣化することな
く、エネルギー調整できるほど十分に速いことが望まれ
る。
【0011】そこで本発明の課題は以上のような望まし
い特性を有する検出器を備えたレーザシステムと、その
検出器を利用してレーザシステムの動作を制御するため
の方法を提供することにある。
い特性を有する検出器を備えたレーザシステムと、その
検出器を利用してレーザシステムの動作を制御するため
の方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
し得るF2レーザシステムを提供する。このF2レーザシ
ステムは、レーザ光線のUV放射光のみを測定するフォ
トダイアモンド検出器(photo diamond detector)を利
用する。フォトダイアモンド検出器は1kHz以上の高
パルスエネルギーをUV照射による早期劣化なしに測定
するのに十分な速さを持つ。
し得るF2レーザシステムを提供する。このF2レーザシ
ステムは、レーザ光線のUV放射光のみを測定するフォ
トダイアモンド検出器(photo diamond detector)を利
用する。フォトダイアモンド検出器は1kHz以上の高
パルスエネルギーをUV照射による早期劣化なしに測定
するのに十分な速さを持つ。
【0013】本発明によるF2レーザシステムは、共振
空洞内に置かれたフッ素分子(F2)利得媒質と、利得
媒質を励起させて、実質的に157nmにおける紫外
(UV)放射光出力と、620nmから760nmまで
の波長範囲にある赤色放射光出力とを含むレーザ光線を
生成するための電源と、UV放射光の少なくとも一つの
光学パラメータを測定するためにレーザ光線の一部を受
信するためのフォトダイアモンド検出器とを備える。こ
のフォトダイアモンド検出器はレーザ光線の赤色放射光
出力を実質的に感知しないように構成される。
空洞内に置かれたフッ素分子(F2)利得媒質と、利得
媒質を励起させて、実質的に157nmにおける紫外
(UV)放射光出力と、620nmから760nmまで
の波長範囲にある赤色放射光出力とを含むレーザ光線を
生成するための電源と、UV放射光の少なくとも一つの
光学パラメータを測定するためにレーザ光線の一部を受
信するためのフォトダイアモンド検出器とを備える。こ
のフォトダイアモンド検出器はレーザ光線の赤色放射光
出力を実質的に感知しないように構成される。
【0014】本発明は共振空洞内にフッ素分子(F2)
利得媒質が置かれたF2フッ素分子レーザシステムの動
作を制御するための方法も提供する。この方法は、フッ
素分子利得媒質を励起させて、実質的に157nmにあ
る紫外(UV)放射光出力と、620nmから760n
mまでの波長範囲にある赤色放射光出力とを含むレーザ
光線を生成するステップと、レーザ光線の一部をフォト
ダイアモンド検出器に向けるステップと、フォトダイア
モンド検出器を使用してUV放射光の少なくとも一つの
光学パラメータを測定するステップとを有する。このフ
ォトダイアモンド検出器はレーザ光線の赤色放射光出力
を実質的に感知しないように構成される。
利得媒質が置かれたF2フッ素分子レーザシステムの動
作を制御するための方法も提供する。この方法は、フッ
素分子利得媒質を励起させて、実質的に157nmにあ
る紫外(UV)放射光出力と、620nmから760n
mまでの波長範囲にある赤色放射光出力とを含むレーザ
光線を生成するステップと、レーザ光線の一部をフォト
ダイアモンド検出器に向けるステップと、フォトダイア
モンド検出器を使用してUV放射光の少なくとも一つの
光学パラメータを測定するステップとを有する。このフ
ォトダイアモンド検出器はレーザ光線の赤色放射光出力
を実質的に感知しないように構成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の好ましい実施の態様について詳細に説明する。本発明
によるフッ素分子F2レーザシステム1は積極的にレー
ザシステムエネルギーを検出、調整及び安定化を行うた
めのUV感フォトダイアモンド検出器を備える。
の好ましい実施の態様について詳細に説明する。本発明
によるフッ素分子F2レーザシステム1は積極的にレー
ザシステムエネルギーを検出、調整及び安定化を行うた
めのUV感フォトダイアモンド検出器を備える。
【0016】図1はF2レーザシステム1を示してい
る。このレーザシステムはレーザ管12内のフッ素分子
気体利得媒質を励起させて共振空洞(これは高反射性ミ
ラー16と出力ミラー(output coupling mirror)18
で確定される)内で振動するレーザ光線14を生成する
電源10を備える。振動するレーザ光線14の一部は出
力ミラー18を通過して、主に157nmにおける紫外
(UV)放射光を含むが620nmから760nmまで
の波長範囲にある赤色放射光(red radiation)も含む
出力光線22を形成する。当該分野で周知の放電モジュ
ール20は周期的にガスを注入及び排出して望ましいガ
ス圧とガス混合を実現する。出力光線22のごく一部は
ビームスプリッタ24によってフォトダイアモンド検出
器26へ向け直される。フォトダイアモンド検出器組立
品(photo diamond detector assembly)26は、パワ
ー、パルスエネルギー、エネルギー投入量(energy dos
e)、バンド幅、パルス形状などといった出力光線22
の様々な光学パラメータを測定する。フォトダイアモン
ド検出器組立品26は、信号処理ユニット28に結合す
る出力を含む。また信号処理ユニット28は、フォトダ
イアモンド検出器組立品26によって測定された出力光
線パラメータに応じて電源10と放電モジュール20の
動作を制御する制御装置29に接続される。シリコン検
出器で使用される信号処理ユニット28と制御装置29
は当該分野では周知であるので、これ以上詳しいことは
ここでは説明されない。
る。このレーザシステムはレーザ管12内のフッ素分子
気体利得媒質を励起させて共振空洞(これは高反射性ミ
ラー16と出力ミラー(output coupling mirror)18
で確定される)内で振動するレーザ光線14を生成する
電源10を備える。振動するレーザ光線14の一部は出
力ミラー18を通過して、主に157nmにおける紫外
(UV)放射光を含むが620nmから760nmまで
の波長範囲にある赤色放射光(red radiation)も含む
出力光線22を形成する。当該分野で周知の放電モジュ
ール20は周期的にガスを注入及び排出して望ましいガ
ス圧とガス混合を実現する。出力光線22のごく一部は
ビームスプリッタ24によってフォトダイアモンド検出
器26へ向け直される。フォトダイアモンド検出器組立
品(photo diamond detector assembly)26は、パワ
ー、パルスエネルギー、エネルギー投入量(energy dos
e)、バンド幅、パルス形状などといった出力光線22
の様々な光学パラメータを測定する。フォトダイアモン
ド検出器組立品26は、信号処理ユニット28に結合す
る出力を含む。また信号処理ユニット28は、フォトダ
イアモンド検出器組立品26によって測定された出力光
線パラメータに応じて電源10と放電モジュール20の
動作を制御する制御装置29に接続される。シリコン検
出器で使用される信号処理ユニット28と制御装置29
は当該分野では周知であるので、これ以上詳しいことは
ここでは説明されない。
【0017】157nmUV出力は大気にかなり吸収さ
れる。それ故に、出力光線22は、不活性ガスによって
浄化される光線筐体(beam enclosure)30内に密閉さ
れる。金属製ベローズ(bellows)31も、ミラー16
/18からレーザ管12にかけて漏れ止めするばかりで
なく、光線筐体30の密閉性(hrmetic seal)を保持す
る。ビームスプリッタ24は好ましくは被覆されていな
いCaF2プレートから作られ、出力光線22のほぼ1
0%をフォトダイアモンド検出器組立品26に向ける。
れる。それ故に、出力光線22は、不活性ガスによって
浄化される光線筐体(beam enclosure)30内に密閉さ
れる。金属製ベローズ(bellows)31も、ミラー16
/18からレーザ管12にかけて漏れ止めするばかりで
なく、光線筐体30の密閉性(hrmetic seal)を保持す
る。ビームスプリッタ24は好ましくは被覆されていな
いCaF2プレートから作られ、出力光線22のほぼ1
0%をフォトダイアモンド検出器組立品26に向ける。
【0018】本発明によるフォトダイアモンド検出器組
立品26は図2に最良に示されれている。そこに示され
ているように、それは様々なアルミニウム金属筐体部分
36,38,40及び漏れ止め(seal)42,44、4
6を有する密閉された筐体34内部に取り付けられたフ
ォトダイアモンド検出器32を含む。ステンレス製金網
48は検出器信号のEMI外乱を防止するために検出器
32の入口面(entrance face)上に取り付けられる
(ファラデー・ケージ)。金網48は送られたエネルギ
を選択的に調整するために異なったメッシュ・ワイヤ密
度を有することができる。拡散プレート50、好ましく
は散乱CaF2プレート、も検出器32の入口面上に取
り付けられ、入射光を拡散して光線移動と測定された出
力に対する輪郭効果を最小化する。使用可能な他の散乱
プレートには、MgF2、水晶(quartz)または石英ガ
ラス(fused silica)、及びグレーデッド形LiF(gr
adedLiF)から作られたプレートが含まれる。フォトダ
イアモンド検出器32は、検出器32の信号を密閉され
た筐体34から外部の信号処理ユニット28に接続する
ための対形BNC(twin BNC-plug)プラグ52に電気
接続される。
立品26は図2に最良に示されれている。そこに示され
ているように、それは様々なアルミニウム金属筐体部分
36,38,40及び漏れ止め(seal)42,44、4
6を有する密閉された筐体34内部に取り付けられたフ
ォトダイアモンド検出器32を含む。ステンレス製金網
48は検出器信号のEMI外乱を防止するために検出器
32の入口面(entrance face)上に取り付けられる
(ファラデー・ケージ)。金網48は送られたエネルギ
を選択的に調整するために異なったメッシュ・ワイヤ密
度を有することができる。拡散プレート50、好ましく
は散乱CaF2プレート、も検出器32の入口面上に取
り付けられ、入射光を拡散して光線移動と測定された出
力に対する輪郭効果を最小化する。使用可能な他の散乱
プレートには、MgF2、水晶(quartz)または石英ガ
ラス(fused silica)、及びグレーデッド形LiF(gr
adedLiF)から作られたプレートが含まれる。フォトダ
イアモンド検出器32は、検出器32の信号を密閉され
た筐体34から外部の信号処理ユニット28に接続する
ための対形BNC(twin BNC-plug)プラグ52に電気
接続される。
【0019】フォトダイアモンド検出器32は内部光起
電力効果(internal photovoltaiceffect)(すなわち
ダイアモンドの価電子帯と伝導帯との間の電子遷移)に
基づく感光レジスタ(photosensitive resistor)であ
る。高純度ダイアモンド結晶のバンドギャップは非常に
大きい(例えば>5.5eV)ので、UV範囲の光子の
みが量子遷移を引き起こすことができる。それ故に、フ
ォトダイアモンド検出器32は自然にソーラーブライン
ドであって、それは約225nmより長い波長は基本的
に感知しないことを意味する。好ましい実施態様では、
特別に設計されたがしかしセントロニック社(Centroni
c Ltd.)から商用的に入手可能なUV光検出器が使用さ
れる。短UV波長領域における感度全体は現在までのと
ころ正確には知られておらず、なお調査中である。図3
はダイアモンド感光レジスタの既知のスペクトル応答
を、UV強化(enhanced)シリコン・フォトダイオード
と比較して示した図である。実験的に、フォトダイアモ
ンド検出器は157nm波長の照射において一層よく働
き、0.1mJ以下または0.001mJのエネルギー
レベルにおいて100mVレベル以上の有効な高信号レ
ベルを生み出すことが確認されている。ダイアモンドに
基づく検出器がこうした短い波長において十分な感度と
十分に速い応答時間を示すかどうかといったことは以前
では知られていなかった。
電力効果(internal photovoltaiceffect)(すなわち
ダイアモンドの価電子帯と伝導帯との間の電子遷移)に
基づく感光レジスタ(photosensitive resistor)であ
る。高純度ダイアモンド結晶のバンドギャップは非常に
大きい(例えば>5.5eV)ので、UV範囲の光子の
みが量子遷移を引き起こすことができる。それ故に、フ
ォトダイアモンド検出器32は自然にソーラーブライン
ドであって、それは約225nmより長い波長は基本的
に感知しないことを意味する。好ましい実施態様では、
特別に設計されたがしかしセントロニック社(Centroni
c Ltd.)から商用的に入手可能なUV光検出器が使用さ
れる。短UV波長領域における感度全体は現在までのと
ころ正確には知られておらず、なお調査中である。図3
はダイアモンド感光レジスタの既知のスペクトル応答
を、UV強化(enhanced)シリコン・フォトダイオード
と比較して示した図である。実験的に、フォトダイアモ
ンド検出器は157nm波長の照射において一層よく働
き、0.1mJ以下または0.001mJのエネルギー
レベルにおいて100mVレベル以上の有効な高信号レ
ベルを生み出すことが確認されている。ダイアモンドに
基づく検出器がこうした短い波長において十分な感度と
十分に速い応答時間を示すかどうかといったことは以前
では知られていなかった。
【0020】フォトダイアモンド検出器32を使用すれ
ば、157nmUV放射に伴う赤色レーザ放出を抑える
ための特殊な高級な手段は一切必要とされない。従っ
て、シンプルな光線配送システムが使用でき、エネルギ
ーのモニタリングは157nmF2レーザの動作を望ま
しいパルスエネルギーレベルに調整し安定化するのに非
常に便利で適合し得るものである。
ば、157nmUV放射に伴う赤色レーザ放出を抑える
ための特殊な高級な手段は一切必要とされない。従っ
て、シンプルな光線配送システムが使用でき、エネルギ
ーのモニタリングは157nmF2レーザの動作を望ま
しいパルスエネルギーレベルに調整し安定化するのに非
常に便利で適合し得るものである。
【0021】フォトダイアモンド検出器を使用すること
には、固有トラップの度合いが非常に低いために感熱度
が低いといった、他の多くの利点がある。ダイアモンド
はダメージを受ける閾値が比較的高い(338nmにお
いて〜1GW/cm2)。この種の光検出器の長期安定
度は、157nm照射(15億以上のレーザショットの
間持続する)に対して、一般的なSiフォトダイオード
または複葉形(biplanar)真空フォトダイオードの安定
度よりも何桁も大きいことも期待される。フォトダイア
モンド検出器は熱伝導度が高く(20W/cmK)、フ
ォトダイアモンドプレートは非常に薄いために、このエ
ネルギーモニタは高い平均パワーレベルを容認すること
ができ、それ故に高い繰り返し率での157nmパルス
検出にとって有用であることが期待される。実験的に、
フォトダイアモンド検出器は少なくとも最大1kHzの
繰り返し率まで動作できることが確認されている。さら
に、フォトダイアモンド検出器の線形性はすばらしく、
このことは高解像度エネルギーモニタにとって重要であ
る。さらに驚くべきことは、フォトダイアモンド検出器
の応答時間が157nmにおいて形式上想定されるより
もずっと短いということが発見されたことである。フォ
トダイアモンド検出器をオシロスコープによる157n
mパルスの直接的な波形検出に適用したところ、レーザ
パルス形状と、157nmパルスの内部構造さえ決定す
る(resolve)ことができることが示された。従って、
検出器の時定数は157nmでのレーザパルス照射に対
して5ns(ナノ秒)未満であるべきである。ダイアモ
ンド薄膜フォトレジスタ(光導電体)の熱的ノイズは無
視可能である。暗電流は、ダイアモンドの固有バンドギ
ャップが大きいために、常温における信号と比較して少
なくとも10-6因子分だけ小さい。さらに、フォトダイ
アモンド検出器の長期信頼度は157nm照射に対し
て、一般的なSiフォトダイオードよりもずっと高いこ
とが期待されている。フォトダイアモンド検出器は最小
10-6ミリバールまでの真空レベルで使用可能である。
には、固有トラップの度合いが非常に低いために感熱度
が低いといった、他の多くの利点がある。ダイアモンド
はダメージを受ける閾値が比較的高い(338nmにお
いて〜1GW/cm2)。この種の光検出器の長期安定
度は、157nm照射(15億以上のレーザショットの
間持続する)に対して、一般的なSiフォトダイオード
または複葉形(biplanar)真空フォトダイオードの安定
度よりも何桁も大きいことも期待される。フォトダイア
モンド検出器は熱伝導度が高く(20W/cmK)、フ
ォトダイアモンドプレートは非常に薄いために、このエ
ネルギーモニタは高い平均パワーレベルを容認すること
ができ、それ故に高い繰り返し率での157nmパルス
検出にとって有用であることが期待される。実験的に、
フォトダイアモンド検出器は少なくとも最大1kHzの
繰り返し率まで動作できることが確認されている。さら
に、フォトダイアモンド検出器の線形性はすばらしく、
このことは高解像度エネルギーモニタにとって重要であ
る。さらに驚くべきことは、フォトダイアモンド検出器
の応答時間が157nmにおいて形式上想定されるより
もずっと短いということが発見されたことである。フォ
トダイアモンド検出器をオシロスコープによる157n
mパルスの直接的な波形検出に適用したところ、レーザ
パルス形状と、157nmパルスの内部構造さえ決定す
る(resolve)ことができることが示された。従って、
検出器の時定数は157nmでのレーザパルス照射に対
して5ns(ナノ秒)未満であるべきである。ダイアモ
ンド薄膜フォトレジスタ(光導電体)の熱的ノイズは無
視可能である。暗電流は、ダイアモンドの固有バンドギ
ャップが大きいために、常温における信号と比較して少
なくとも10-6因子分だけ小さい。さらに、フォトダイ
アモンド検出器の長期信頼度は157nm照射に対し
て、一般的なSiフォトダイオードよりもずっと高いこ
とが期待されている。フォトダイアモンド検出器は最小
10-6ミリバールまでの真空レベルで使用可能である。
【0022】図4はフォトダイアモンド検出器と高時間
解像度(20ns/目盛り(division),200mV/
目盛り(division))のオシロスコープによって測定さ
れた157nmF2レーザのパルス波形を示している。
波形は1kHzのレーザ繰り返し率で検出された。これ
によって、フォトダイアモンド検出器が157nmにお
いて非常に短い時定数を有するという、予期しなかった
驚くべき結果が実証された。短い時定数によって、5n
s未満の解像度での適当な高電圧レベルにおける157
nm波形(波形内で単一往復を分解することによって見
られる)のリアルタイムの表示(registration)が可能
になる。
解像度(20ns/目盛り(division),200mV/
目盛り(division))のオシロスコープによって測定さ
れた157nmF2レーザのパルス波形を示している。
波形は1kHzのレーザ繰り返し率で検出された。これ
によって、フォトダイアモンド検出器が157nmにお
いて非常に短い時定数を有するという、予期しなかった
驚くべき結果が実証された。短い時定数によって、5n
s未満の解像度での適当な高電圧レベルにおける157
nm波形(波形内で単一往復を分解することによって見
られる)のリアルタイムの表示(registration)が可能
になる。
【0023】本明細書及び図面に記述された特定の実施
態様は本発明の範囲を限定することを意図するものでは
なく、あくまでも説明目的のため本発明の具体例として
提供された。従って、本発明の特許請求の範囲を逸脱す
ることなく、上に説明された以外の様々な変更と修正が
可能である。例えば、フォトダイアモンド検出器は共振
空洞から出ている出力光線の代わりに共振空洞内を振動
する空洞内レーザ光線の一部をサンプリングする場合も
ある。さらに制御装置29は図1に示されたような分離
した単一ユニット、または電源10及び放電モジュール
20と一体となった部品の別個の構成部品でよい。
態様は本発明の範囲を限定することを意図するものでは
なく、あくまでも説明目的のため本発明の具体例として
提供された。従って、本発明の特許請求の範囲を逸脱す
ることなく、上に説明された以外の様々な変更と修正が
可能である。例えば、フォトダイアモンド検出器は共振
空洞から出ている出力光線の代わりに共振空洞内を振動
する空洞内レーザ光線の一部をサンプリングする場合も
ある。さらに制御装置29は図1に示されたような分離
した単一ユニット、または電源10及び放電モジュール
20と一体となった部品の別個の構成部品でよい。
【図1】本発明によるF2フッ素分子レーザの略構成
図。
図。
【図2】本発明のフォトダイアモンド検出器組立品の側
断面図。
断面図。
【図3】フォトダイアモンド検出器とUV強化シリコン
検出器のスペクトル応答のグラフを示した図。
検出器のスペクトル応答のグラフを示した図。
【図4】本発明によるフォトダイアモンド検出器によっ
て測定された157nmF2レーザパルスのグラフを示
した図。
て測定された157nmF2レーザパルスのグラフを示
した図。
10 電源 12 レーザ管 14 レーザ光線 18 出力ミラー 16 高反射ミラー 20 放電モジュール 22 出力光線 24 ビームスプリッタ 26 フォトダイアモンド検出器組立品 28 信号処理ユニット 29 制御装置 34 密閉筐体 36,38,40 アルミニウム金属筐体部分 42,44,46 漏れ止め 48 金網 50 拡散プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591283936 ラムダ・フィジーク・ゲゼルシャフト・ツ ァ・ヘルシュテルンク・フォン・ラーゼル ン・ミット・ベシュレンクテル・ハフツン グ LAMBDA PHYSIK GESEL LSCHAFT ZUR HERSTEL LUNG VON LASERN MIT BESCHRANKTER HAFTU NG ドイツ連邦共和国、37079 ゲッティンゲ ン、ハンス−ベックラー−シュトラーセ 12 (72)発明者 クラウス・フォーグラー ドイツ連邦共和国、37081 ゲッティンゲ ン、リヒテンヴァルダー・シュトラーセ 13
Claims (15)
- 【請求項1】 共振空洞内に置かれたフッ素分子
(F2)利得媒質と、 前記利得媒質を励起させて、実質的に157nmにある
紫外(UV)放射光出力と、620nmから760nm
までの波長範囲にある赤色放射光出力とを含むレーザ光
線を生成するための電源と、 前記レーザ光線の一部を受信して、前記UV放射光の少
なくとも一つの光学パラメータを測定するためのフォト
ダイアモンド検出器とを備え、 前記フォトダイアモンド検出器は前記レーザ光線の前記
赤色放射光出力を実質的に感知しないように構成されて
いることを特徴とするF2レーザシステム。 - 【請求項2】 前記フォトダイアモンド検出器によって
測定された光学パラメータに応じて前記電源を制御し
て、該電源による前記利得媒質の励起を修正するように
構成された制御装置をさらに備えたことを特徴とする請
求項1に記載のF2レーザシステム。 - 【請求項3】 気体状態にある前記利得媒質を含むため
のレーザ管と、 前記利得媒質へガスを追加し及びそこからガスを排出す
るための、前記レーザ管に接続された放電モジュール
と、 前記フォトダイアモンド検出器によって測定された光学
パラメータに応じて前記放電モジュールを制御して、該
放電モジュールによって前記レーザ管内の前記利得媒質
に追加されるガス及びそこから排出されるガスを修正す
るように構成された制御装置とをさらに備えたことを特
徴とする請求項1に記載のF2レーザシステム。 - 【請求項4】 気体状態にある前記利得媒質を含むため
のレーザ管と、 前記利得媒質にガスを追加し及びそこからガスを排出す
るための、前記制御装置によって制御されかつ前記レー
ザ管に接続された放電モジュールとをさらに備え、 前記制御装置は、前記フォトダイアモンド検出器によっ
て測定された光学パラメータに応じて、前記放電モジュ
ールによって前記レーザ管内の前記利得媒質に追加され
るガス及びそこから排出されるガスを修正するように構
成されていることを特徴とする請求項2に記載のF2レ
ーザシステム。 - 【請求項5】 前記光学パラメータはUV放射光エネル
ギー出力であり、前記制御装置は、前記フォトダイアモ
ンド検出器によって測定された該UV放射光エネルギー
出力に応じて、前記電源及び前記放電モジュールの両方
を操作して前記UV放射光のエネルギー出力を調節かつ
安定化するように構成されていることを特徴とする請求
項4に記載のF2レーザシステム。 - 【請求項6】 前記光学パラメータは、パワーレベル、
パルスエネルギー、エネルギー投入量、及びパルス波形
の内の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1
に記載のF2レーザシステム。 - 【請求項7】 前記レーザ光線の一部を前記フォトダイ
アモンド検出器に向けてそらすための、前記レーザ光線
の経路上に配置されたビームスプリッタと、 前記ビームスプリッタによってそらされた前記レーザ光
線の一部の上に配置された、前記フォトダイアモンド検
出器によって測定される前記レーザ光線の一部を拡散さ
せるための散乱プレートとをさらに備えたことを特徴と
する請求項2に記載のF2レーザシステム。 - 【請求項8】 前記フォトダイアモンド検出器に対する
EMI外乱を防止するための、前記フォトダイアモンド
検出器の前面に配置された金網シールドをさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のF2レーザシステ
ム。 - 【請求項9】 前記金網シールドは、前記フォトダイア
モンド検出器に送られるエネルギーを調節するために異
なったメッシュ・ワイヤ密度を有することを特徴とする
請求項8に記載のF2レーザシステム。 - 【請求項10】 前記フォトダイアモンド検出器は密閉
された筐体内に設置されていることを特徴とする請求項
1に記載のF2レーザシステム。 - 【請求項11】 共振空洞内にフッ素分子(F2)利得
媒質が置かれたF2フッ素分子レーザシステムの動作を
制御するための方法であって、 前記利得媒質を励起させて、実質的に157nmにある
紫外(UV)放射光出力と、620nmから760nm
までの波長範囲にある赤色放射光出力とを含むレーザ光
線を生成するステップと、 前記レーザ光線の一部をフォトダイアモンド検出器に向
けるステップと、 前記フォトダイアモンド検出器を使用して前記UV放射
光の少なくとも一つの光学パラメータを測定するステッ
プとを有し、 前記フォトダイアモンド検出器は前記レーザ光線の前記
赤色放射光出力を実質的に感知しないように構成されて
いることを特徴とするF2レーザシステムの動作制御方
法。 - 【請求項12】 前記フォトダイアモンド検出器によっ
て測定された前記光学パラメータに応じて前記利得媒質
の励起を修正するステップをさらに有すること特徴とす
る請求項11に記載のF2レーザシステムの動作制御方
法。 - 【請求項13】 前記利得媒質は気体としてレーザ管に
含まれており、前記フォトダイアモンド検出器によって
測定された前記光学パラメータに応じてガスを前記レー
ザ管に追加するステップと、そこからガスを排出するス
テップをさらに有することを特徴とする請求項11に記
載のF2レーザシステムの動作制御方法。 - 【請求項14】 前記利得媒質は気体として前記レーザ
管に含まれており、前記フォトダイアモンド検出器によ
って測定された前記光学パラメータに応じてガスを前記
レーザ管に追加するステップと、そこからガスを排出す
るステップをさらに有することを特徴とする請求項12
に記載のF2レーザシステムの動作制御方法。 - 【請求項15】 前記光学パラメータはUV放射光エネ
ルギー出力であり、前記励起を修正するステップと前記
ガスを追加/排出するステップは、前記フォトダイアモ
ンド検出器によって測定された前記UV放射光エネルギ
ー出力に応じて該UV放射光エネルギー出力を調整及び
安定化するために実行されること特徴とする請求項14
に記載のF2レーザシステムの動作制御方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US12214599P | 1999-02-26 | 1999-02-26 | |
US60/122145 | 2000-02-24 | ||
US09/512417 | 2000-02-24 | ||
US09/512,417 US6819698B1 (en) | 1999-02-26 | 2000-02-24 | Energy monitor for F2 molecular fluorine laser and method of energy stabilization |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001028471A true JP2001028471A (ja) | 2001-01-30 |
Family
ID=26820207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000050758A Pending JP2001028471A (ja) | 1999-02-26 | 2000-02-28 | F2レーザシステム及びその動作制御方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6819698B1 (ja) |
JP (1) | JP2001028471A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6907058B2 (en) * | 2000-01-25 | 2005-06-14 | Lambda Physik Ag | Energy monitor for molecular fluorine laser |
US20040017431A1 (en) * | 2002-07-23 | 2004-01-29 | Yosuke Mizuyama | Laser processing method and laser processing apparatus using ultra-short pulse laser |
US9423693B1 (en) | 2005-05-10 | 2016-08-23 | Victor B. Kley | In-plane scanning probe microscopy tips and tools for wafers and substrates with diverse designs on one wafer or substrate |
US7571638B1 (en) * | 2005-05-10 | 2009-08-11 | Kley Victor B | Tool tips with scanning probe microscopy and/or atomic force microscopy applications |
US7960695B1 (en) * | 2005-05-13 | 2011-06-14 | Kley Victor B | Micromachined electron or ion-beam source and secondary pickup for scanning probe microscopy or object modification |
DE202008008402U1 (de) | 2008-06-23 | 2008-09-04 | Coherent Gmbh | Energiemonitor, insbesondere für Excimerlaser und F2-Laser, für hohe Pulsfolgefrequenzen |
US9778572B1 (en) | 2013-03-15 | 2017-10-03 | Victor B. Kley | In-plane scanning probe microscopy tips and tools for wafers and substrates with diverse designs on one wafer or substrate |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6442182B1 (en) * | 1999-02-12 | 2002-08-27 | Lambda Physik Ag | Device for on-line control of output power of vacuum-UV laser |
US6381256B1 (en) * | 1999-02-10 | 2002-04-30 | Lambda Physik Ag | Molecular fluorine laser with spectral linewidth of less than 1 pm |
US6327290B1 (en) * | 1999-02-12 | 2001-12-04 | Lambda Physik Ag | Beam delivery system for molecular fluorine (F2) laser |
US6219368B1 (en) * | 1999-02-12 | 2001-04-17 | Lambda Physik Gmbh | Beam delivery system for molecular fluorine (F2) laser |
US6381257B1 (en) * | 1999-09-27 | 2002-04-30 | Cymer, Inc. | Very narrow band injection seeded F2 lithography laser |
US6590922B2 (en) * | 1999-09-27 | 2003-07-08 | Cymer, Inc. | Injection seeded F2 laser with line selection and discrimination |
-
2000
- 2000-02-24 US US09/512,417 patent/US6819698B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-02-28 JP JP2000050758A patent/JP2001028471A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6819698B1 (en) | 2004-11-16 |
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