JP2001027606A - 蛍光計測方法および装置 - Google Patents

蛍光計測方法および装置

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JP2001027606A
JP2001027606A JP11199927A JP19992799A JP2001027606A JP 2001027606 A JP2001027606 A JP 2001027606A JP 11199927 A JP11199927 A JP 11199927A JP 19992799 A JP19992799 A JP 19992799A JP 2001027606 A JP2001027606 A JP 2001027606A
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JP
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optical
light
optical fiber
fiber
fluorescence
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JP11199927A
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English (en)
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Kazuo Hakamata
和男 袴田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光計測装置において、微小なゴミやほこり
が光学系に付着したり光路に侵入することを防止するこ
とにより、信頼性の高い診断情報を得ることができるよ
うにする。 【解決手段】 励起光源10から発生した励起光Leを
光Aファイバ20、光分離ユニット300および光Bフ
ァイバ40を経由して光ファイバコネクタ50によって
接続された先端光ファイバ60の端部Soから試料10
0に向けて照射し、この励起光Leの照射により試料1
00から発生した蛍光やラマン光等の再放射光Shを再
び先端光ファイバ60の端部Soから入射させ先端光フ
ァイバ60、光Bファイバ40および光分離ユニット3
00を経由して光Cファイバ70の端部Coに接続され
た分光測光器80に導き、この分光測光器80により再
放射光Shを測光する。光分離ユニット300は密封容
器200に収容され、さらに光ファイバコネクタ50と
ともにアースされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛍光計測方法および
装置に関し、詳しくは生体等の試料に励起光を照射する
ことにより試料から発せられる蛍光やラマン光等の再放
射光を測定する蛍光計測方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、励起光の照射により試料から
発生する蛍光やラマン光等の再放射光を測光する計測装
置を用いて、生体等から発生する再放射光の画像あるい
はスペクトルを取得し、診断に供する情報を得る蛍光計
測方式が知られており、近年では光ファイバを用いて、
光源から発せられる励起光を生体内部へ導き、その励起
光の照射により生体内部から発せられる蛍光やラマン光
等の再放射光を計測して生体内部の診断情報を得る蛍光
計測方式等も検討されている。
【0003】上記のような微弱な再放射光を測定すると
きには測定対象となる再放射光に混入する照明光あるい
は自然光等の背景ノイズを種々の方式により除去する試
みがなされており、例えば、背景光が測光器に入射する
前に、特定の波長領域の光の強度を減衰させるフィルタ
を配設したり、測光された複数の検出値を演算すること
により背景光を除いたりする方式等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特定の
波長領域の光の強度をフィルタにより減衰させたり、測
定された複数の測光値を演算することにより背景光を除
く方式等では、測定対象である再放射光と同質の光(測
定対象となる再放射光と共通の波長領域の光であって共
通の光路を進む光)を除くことは困難である。すなわ
ち、前記測定装置の光学系の光路に侵入したほこり等の
異物に励起光が照射されることにより該異物から発生す
る再放射光は、測定対象である生体等から発生する再放
射光と共通の波長領域を備えている場合があるので両者
が共通の光路に混在する場合には分離することが困難と
なる。従って、測定対象外のほこり等の異物から発生す
る再放射光が分離されずに測定対象光に混入して測光器
に入射し、測定の精度を劣化させることがある。
【0005】光ファイバを励起光および再放射光の光路
として生体内等の狭所を計測する蛍光計測方式において
は、この光ファイバの光路の途中には異物は侵入しない
が、光ファイバの光路の分岐点および光路の中継点等の
光学系においては光ファイバから外部に射出された光を
光学部品を介して他の光ファイバに入射させるので、光
路の分岐点および中継点等の光学系内の光路に異物が侵
入したり光学部品に異物が付着したりして上記のような
測定の精度を劣化させるという問題が依然として残る。
【0006】また、このような再放射光は、励起光がほ
こり等の異物を直接照射して生じるもののみならず、散
乱等により光路を逸脱した励起光が迷光となり光学部品
の支持体等を照射することにより支持体を構成する物質
から発生することもある。例えば、光ファイバーへ入射
する光路において本来の光路を逸脱しコア部からクラッ
ド部に入射する入射角が小さくなった励起光からなる迷
光は、コア部とクラッド部との境界で全反射せずにクラ
ッド部を通過してクラッド部の周りのバッファ層あるい
はバッファ層の周りの樹脂層に到達し、バッファ層ある
いは樹脂層が励起されて蛍光やラマン光等の再放射光を
発生し、その再放射光が測定対象光に混入して測光器に
入射し、測定の精度を劣化させるという問題も生じる。
【0007】特に、生体の自家蛍光の強度は弱いため、
微小なゴミやほこりが光学系に付着したりわずかな励起
光からなる迷光が発生するこにより測定対象外の蛍光や
ラマン光等の再放射光が発生し、測光されるスペクトル
のプロファイルを変化させるので、検出された画像やス
ペクトルの品質が劣化してしまう。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、微小なゴミやほこりが光学系に付着したり光路に
侵入することを防止することにより、信頼性の高い診断
情報を得ることができる蛍光計測方法および装置を提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の蛍光計測方法
は、励起光が照射された試料から発せられ、光ファイバ
および光学系を経由して射出された蛍光やラマン光等の
再放射光を測光する蛍光計測方法において、光学系を、
該光学系にほこりが付着しないようにアースすることを
特徴とするものである。
【0010】本発明の蛍光計測装置は、励起光を発生す
る励起光源と、励起光が照射された試料から発せられる
蛍光やラマン光等の再放射光を伝達する光ファイバおよ
び光学系からなる光伝達手段と、光伝達手段から射出さ
れた再放射光を測光する測光手段とを備えた蛍光計測装
置において、光学系が、該光学系へのほこりの付着を防
止するアース手段を備えていることを特徴とするもので
ある。
【0011】前記光ファイバが、2つの光ファイバから
なる場合、前記光学系をこれら2つの光ファイバを中継
する、両端にそれぞれ前記2つの光ファイバの端部が挿
入される開口部を有した筒状の光ファイバコネクタとす
ることができる。
【0012】前記光ファイバコネクタは、光ファイバコ
ネクタの開口部の中央にピンホール板もしくは結合レン
ズが設けられたものとすることができる。また、この光
ファイバコネクタの開口部内は、陽圧とされたものとす
ることができる。さらに、この光ファイバコネクタの開
口部は、内面に黒アルマイト処理が施されたものとする
ことができる。
【0013】前記光学系は、密封容器に収容されている
ものとすることことができ、この密封容器は、アースさ
れたものとすることができ、さらに内部を陽圧にされた
ものとすることもできる。
【0014】前記光ファイバは、励起光源に一端を接続
された第1の光ファイバと、試料に一端を近接された第
2の光ファイバと、測光手段に一端を接続された第3の
光ファイバとからなり、密封容器が、これら3つの光フ
ァイバのそれぞれの他端に光密に接続されており、光学
系が、第1の光ファイバから入射した励起光を第2の光
ファイバに入射させ、第2の光ファイバから入射した試
料から発せられた再放射光を第3の光ファイバに入射さ
せるものとすることができる。
【0015】なお、前記「結合レンズ」とは、2つの光
ファイバの光路を中継するレンズであり、例えば光ファ
イバの端面から射出された光束を一旦1点に集光し、そ
の後発散する光束を再び集光して他の光ファイバに入射
させることにより2つの光ファイバの光路を中継する光
学系等を意味する。
【0016】
【発明の効果】本発明による蛍光計測方法および装置に
よれば、光ファイバあるいは光学系をアースすることに
より、励起光が通過する光路の周辺に浮遊するほこり等
の異物が静電気力によって光学部品に引き付けられて付
着することを阻止することにより、これらの異物に励起
光が照射されることによって生じる蛍光やラマン光等の
再放射光の発生を防止することができる。従って、測定
対象となる試料から発生した再放射光のみを計測の対象
とすることができるので信頼性の高い診断情報を得るこ
とができる。
【0017】また、前記光ファイバを2つの光ファイバ
とし、前記光学系を2つの光ファイバを中継する両端に
それぞれ前記2つの光ファイバの端部が挿入される開口
部を有した筒状の光ファイバコネクタとして、この開口
部の中央部にピンホール板を配設すれば、本来2つの光
ファイバを伝搬する励起光以外の光を遮断することがで
きるので、光ファイバのコア部以外への励起光の入射を
阻止することができ、光ファイバのバッファ層およびさ
らにその周りの樹脂層あるいは光ファイバコネクタの開
口部の内面等に励起光が照射されて再放射光が発生する
ことを防止することができる。
【0018】また、前記光ファイバコネクタの開口部の
中央部に、光束を集光させる結合レンズを配設すれば、
効率よく光を2つの光ファイバ間で伝達することができ
る。
【0019】また、前記光ファイバコネクタの開口部内
を陽圧にすれば、ほこり等の異物が開口部内に侵入する
ことを防止することができ、これらの異物に励起光が照
射されることにより生じる不要な再放射光の発生を防止
することができる。
【0020】また、前記光学系を密封容器に収容すれ
ば、ほこり等の異物が光学系の周辺部から侵入すること
を防止することができ、これらの異物に励起光が照射さ
れることにより生じる不要な再放射光の発生を防止する
ことができる。
【0021】さらにまた、その密封容器をアースすれ
ば、周辺に浮遊するほこり等の異物が静電気力によって
密封容器に引き付けられて光学系の光路内に侵入するこ
とを防ぐことができ、これらの異物に励起光が照射され
ることにより生じる不要な再放射光の発生を防止するこ
とができる。
【0022】また、この密封容器内を陽圧にすれば、ほ
こり等の異物が密封容器の内部に侵入することを防止す
ることができ、光学系の光路にこれらの異物が浮遊およ
び付着することにより発生する不要な再放射光の発生を
防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を参照して説明する。
【0024】図1は本発明の蛍光計測方法を実施する蛍
光計測装置の1つの実施の形態として蛍光スペクトルを
測定する蛍光診断装置の概略を示す図である。
【0025】図1に示すように、上記蛍光計測装置は、
励起光源10から発生した励起光Leを光Aファイバ2
0、光分離ユニット300および光Bファイバ40を経
由して先端光ファイバ60の端部Soから試料100に
向けて照射し、前記励起光Leの照射により試料100
から発生した蛍光やラマン光等の再放射光Shを再び先
端光ファイバ60の端部Soから入射させ、光Bファイ
バ40および光分離ユニット300を経由して光Cファ
イバ70の端部Coに接続された分光測光器80に導
き、この分光測光器80によって前記再放射光Shを測
光する構成となっている。
【0026】光分離ユニット300は、励起光源10か
ら入射する励起光Leを試料100に向う光Bファイバ
40へ導き、光Bファイバ40から入射する再放射光S
hを分光測光器80に向う光Cファイバ70に導く作用
を有するもので、次のような構成を有している。すなわ
ち、光分離ユニットベース30上には光軸X、および光
軸Xに直交する光軸Yが設定されており、光軸Yに沿っ
て後述する光Aファイバ20の端部Aoを保持するファ
イバマウントSJA、ファイバマウントSJAに保持さ
れた端部Aoから射出される励起光Leを平行光束にす
る集光Aレンズ31および集光Aレンズ31によって平
行光束とされた励起光Leに混入する、試料100の励
起に不要な波長領域の光を遮断するバンドパスフィルタ
32が光軸Yと同軸に配設されている。
【0027】光軸Xと光軸Yとの交差点には励起光Le
の波長領域を反射し、測定対象となる再放射光Shの波
長領域を透過するダイクロイックミラー面を接合面とし
て備えたキューブビームスプリッタ(以下ダイクロイッ
クビームスプリッタ33と呼ぶ)が光分離ユニットベー
ス30上に保持され、光軸Yに沿ってバンドパスフィル
タ32を透過した励起光Leを光軸Yの方向に反射す
る。
【0028】また、光分離ユニットベース30上にはダ
イクロイックビームスプリッタ33によって反射された
光軸Xに沿って進行する励起光Leを集光する集光Bレ
ンズ34および後述する光Bファイバ40の一端Biを
保持するファイバマウントSJBが光軸Xと同軸に配設
されており、さらに光軸Xに沿った前記励起光Leの進
行方向とは反対の方向には試料100から発生する再放
射光Shと同じ波長領域の光を透過し励起光Leと同じ
波長領域の光を遮断するバリアフィルタ35、バリアフ
ィルタ35を透過した再放射光Shを焦点fcに集光す
る集光Cレンズ36および後述する光Cファイバ70の
端部Ciを保持するファイバマウントSJCが光軸Yと
同軸に配設されている。
【0029】光Aファイバ20の端部Aoは前記光軸Y
と同軸にかつその端面のコア部が集光Aレンズ31の焦
点faの位置と一致するようにファイバマウントSJA
によって保持され、他方の端部Aiには光源10が接続
されている。
【0030】光Bファイバ40の一端Biはその端面の
コア部が集光Bレンズ34の焦点fbの位置と一致する
ように前記光軸Xと同軸にファイバマウントSJBによ
って保持され、光Bファイバ40の他端Boは光ファイ
バコネクタ50を介して先端光ファイバ60の一端Si
に接続され先端光ファイバ60の他端Soは試料に隣接
される。
【0031】前記光Cファイバ70の端部Ciはその端
面のコア部が集光Cレンズ36の焦点fcの位置と一致
するように光軸Xと同軸にファイバマウントSJCによ
って保持されており、他方の端部Coは分光測光器80
に接続されている。
【0032】ここで、端部Ao、端部Biおよび端部C
iそれぞれの端面のコア部に焦点位置fa、fb、fc
を一致させた集光Aレンズ31、集光Bレンズ34およ
び集光Cレンズ36は、光ファイバの端面のコア部から
射出された光を平行光束とし、一方平行光束がファイバ
端面の側と反対の側から入射した場合は各光ファイバの
端面のコア部に光を集光するので、上記ダイクロイック
ビームスプリッタ33で反射する光束もしくはダイクロ
イックビームスプリッタ33を透過する光束は平行光束
のまま変化せずその光路を進む。
【0033】なお、前記集光Aレンズ31、ダイクロイ
ックビームスプリッタ33、集光Bレンズ34、集光C
レンズ36、バンドパスフィルタ32およびバリアフィ
ルタ35は図示していない支持体により光分離ユニット
ベース30上に支持され、さらに光Aファイバ20の端
部Ao、光Bファイバ40の端部Biおよび光Cファイ
バ70の端部Ciをそれぞれ支持するファイバマウント
SJA、ファイバマウントSJBおよびファイバマウン
トSJCが配設されて光分離ユニット300が構成され
ており、さらにこの光分離ユニット300は密封容器2
00に収容されている。
【0034】また、密封容器200の内部は図示してい
ない加圧器により陽圧にされており、光Aファイバ2
0、光Bファイバ40および光Cファイバ70は密封容
器200の壁面を貫通するように配され、密封容器20
0内の圧力が下がらないように各光ファイバが密封容器
200を貫通する部分はシールされている。 また、光
分離ユニット300および密封容器200は蛍光診断装
置の筐体にアースされている。
【0035】なお、前記光ファイバコネクタ50は、図
2に示すような円筒形状で両端に開口部Hoを有し、そ
の内面はアルマイト処理が施され、図示してない配線に
より蛍光診断装置の筐体にアースされている。また、開
口部Hoの中心部には光Bファイバ40、および先端光
ファイバ60のコア部の径とほぼ等しい径のピンホール
Phが中心部に開口されたピンホール板51が配設さ
れ、開口部Hoの両側に光Bファイバ40の端部Boお
よび先端光ファイバ60の端部Siが抜き差し可能に挿
入されている。
【0036】さらに、光ファイバコネクタ50の側面に
は開口部Ho内を陽圧にするための清浄な気体を注入す
る気体注入口Kcが設けられており図示していない加圧
器と気体注入口Kcとをホース52で接続することによ
って加圧器から清浄な気体が注入されるので開口部Ho
内は陽圧にされている。
【0037】なお、光ファイバコネクタ50と光Bファ
イバ40の端部Bo、および光ファイバコネクタ50と
先端光ファイバ60の端部Siとは、光Bファイバ40
の端部Boに取り付けられたBファイバホルダ41およ
び先端光ファイバ60の端部Siに取り付けられた先端
ファイバホルダ61がそれぞれ光ファイバコネクタ50
の開口部Hoの両端に嵌合されることにより同軸上に固
定されている。
【0038】次に、本発明の実施形態の蛍光診断装置の
作用について説明する。
【0039】光源10から発せられた励起光Leは光A
ファイバ20の端部Aiに入射し、光Aファイバ20に
よって密封容器200内に導かれ、光分離ユニット30
0の集光Aレンズ31の焦点faの位置に配設された光
Aファイバ20の端部Aoの端面のコア部から射出さ
れ、集光Aレンズ31により光軸Yと平行な平行光束と
されバンドパスフィルタ32に入射する。ここで、バン
ドパスフィルタ32によって試料の励起に利用される波
長帯域以外の光が遮断される。バンドパスフィルタ32
を透過した励起光Leは、ダイクロイックビームスプリ
ッタ33によって光軸X上の集光Bレンズ34の方向に
反射され、集光Bレンズ34によって光Bファイバ40
の端部Biの端面のコア部に集光され光Bファイバ40
に入射して密封容器200の外に導かれる。
【0040】光分離ユニット300は密封容器200に
収容され加圧器により清浄な気体が送り込まれ陽圧にな
っているので、容器外部からのほこりの侵入は阻止する
ことができ、さらに密封容器200は蛍光診断装置の筐
体にアースされているので、静電気力によりほこりを引
き付け内部にほこりを侵入させることもない。また、光
分離ユニット300もアースされており、より具体的に
は光分離ユニットベース30が蛍光診断装置の筐体にア
ースされ、光分離ユニットベース30上に支持されてい
る各光学部品およびマウント等も間接的にアースされて
いるので、密封容器200内にほこりが侵入したとして
も静電気力により引き付けられて各光学部品に付着する
ことはない。
【0041】光Bファイバ40の端部Biから入射した
励起光Leは、次に光ファイバコネクタ50の開口部H
o内に挿入された光Bファイバ40の端部Boから射出
されピンホール板51のピンホールPhを通過して光フ
ァイバコネクタ50の開口部Hoの他端から挿入されて
いる先端光ファイバ60の端部Siに入射する(図2参
照)。
【0042】光ファイバコネクタ50の開口部Ho内に
は加圧器により気体注入口Kcから清浄な気体が送り込
まれるので光Bファイバ40の端部Boあるいは先端光
ファイバ60の端部Siを抜き差ししても開口部Ho内
に外部からほこりが侵入することはない、さらに光ファ
イバコネクタ50はアースされているので静電気力によ
り開口部Ho内にほこりが引き寄せられ付着することも
阻止することができる。
【0043】また、励起光Leを射出する射出面となる
光Bファイバ40の端部Boの端面のコア部の径、ピン
ホールPhの径および励起光Leを入射する入射面とな
る先端光ファイバ60の端部Siのコア部の径とは、ほ
ぼ等しい径となっているので端部Boのコア部から端部
Siの端面のコア部に向う光路から逸脱した方向へ向う
励起光Leはピンホール板51によって遮断される。従
って、励起光Leが開口部Hoの内面に入射したり端部
Siの入射面のクラッド面を通過し先端光ファイバ60
のバッファ層あるいは樹脂層に入射したりすることによ
り不要な再放射光が発生する現象を防止することができ
る。さらに開口部Hoの内面に励起光Leが入射したと
しても開口部Hoの内面にはアルマイト処理が施されて
いるので再放射光の発生を阻止することができる。
【0044】また、図3に示すような集光Aレンズ53
および集光Bレンズ54からなる結合レンズ55を光フ
ァイバコネクタ50の開口部Ho内の中央に配置して、
不要な再放射光の発生および侵入を阻止することもでき
る。すなわち、端部Boのコア部から射出された励起光
Leの光束を集光Aレンズ53によってピンホール板5
1の中心部に集光し、ピンホールPh1を通過した後に
発散する光束を再び集光Bレンズ54によって集光し端
部Siのコア部に入射させることにより、光路を逸脱し
た励起光Leをピンホール板51で遮断する構成とする
ことにより不要な再放射光の発生および侵入を阻止しよ
うとするものであり、ピンホールPh1の径を小さく設
定するほどノイズ(正規の光路を逸脱した光)を除去す
る効果が高まる。
【0045】なお、上記再放射光の発生および侵入を防
ぐ効果は、光ファイバコネクタ50の開口部Hoへ清浄
な気体を注入することによる開口部Ho内の陽圧化、光
ファイバコネクタ50のアース、結合レンズ55の挿
入、ピンホール板51の挿入をそれぞれ単独に実施して
も、あるいはこれらの中のいくつかを組み合わせても得
ることができる。
【0046】先端光ファイバ60の端部Siに入射した
励起光Leは、次に先端光ファイバ60内を通過し端部
Soから試料100に向かって射出される。
【0047】励起光Leが試料100に照射されると試
料100から再放射光Shが発生し、その再放射光Sh
は先端光ファイバ60の端部Soから再び入射し前記励
起光Leの通過した光路を逆の方向に進行し、光Bファ
イバ40の端部Biから射出される。
【0048】光Bファイバ40の端部Biから射出され
た再放射光Shは、集光Bレンズ34によって平行光束
とされダイクロイックビームスプリッタ33およびバリ
ヤフィルタ35を透過し集光Cレンズ36によって光C
ファイバ70の端部Ciの端面のコア部集光される。
【0049】ここで、再放射光に混入した励起光Leは
ダイクロイックビームスプリッタ33のダイクロイック
ミラー面によって光軸Y方向に分離され、さらにバリヤ
フィルタ35によって遮断され再放射光のみが光Cファ
イバ70に入射する。
【0050】光Cファイバ70に入射した再放射光Sh
は端部Coから射出され、分光測光器80に入射し、分
光および測光されて、画像やスペクトルのデータに変換
され診断に供する情報として提供される。
【0051】以上のように本発明の蛍光計測方法および
装置によれば、微小なゴミやほこりが光学系に付着した
り光路に侵入することを防止することにより、信頼性の
高い診断情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光計測装置を蛍光診断装置に適用し
た概略構成図
【図2】光ファイバコネクタの詳細図
【図3】光ファイバコネクタの開口部に結合レンズを配
置した図
【符号の説明】
10 光源 20 光Aファイバ 30 光分離ユニットベース 31 集光Aレンズ 32 バンドパスフィルタ 33 ダイクロイックビームスプリッタ 34 集光Bレンズ 35 バリアフィルタ 36 集光Cレンズ 40 光Bファイバ 50 光ファイバコネクタ 60 先端光ファイバ 70 光Cファイバ 80 分光測光器 100 試料 200 密封容器 300 光分離ユニット SJA ファイバマウント SJB ファイバマウント SJC ファイバマウント Le 励起光 Sh 再放射光 Ai 端部 Ao 端部 Bi 端部 Bo 端部 Ci 端部 Co 端部 fa 焦点 fb 焦点 fc 焦点

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光が照射された試料から発せられ、
    光ファイバおよび光学系を経由して射出された蛍光やラ
    マン光等の再放射光を測光する蛍光計測方法において、 前記光学系を、該光学系にほこりが付着しないようにア
    ースすることを特徴とする蛍光計測方法。
  2. 【請求項2】 励起光を発生する励起光源と、該励起光
    が照射された試料から発せられる蛍光やラマン光等の再
    放射光を伝達する光ファイバおよび光学系からなる光伝
    達手段と、該光伝達手段から射出された再放射光を測光
    する測光手段とを備えた蛍光計測装置において、 前記光学系が、該光学系へのほこりの付着を防止するア
    ース手段を備えていることを特徴とする蛍光計測装置。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバが、2つの光ファイバか
    らなり、前記光学系が該2つの光ファイバを中継する両
    端にそれぞれ前記2つの光ファイバの端部が挿入される
    開口部を有した筒状の光ファイバコネクタからなること
    を特徴とする請求項2記載の蛍光計測装置。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバコネクタが、該光ファイ
    バコネクタの前記開口部の中央にピンホール板が設けら
    れたものであることを特徴とする請求項3記載の蛍光計
    測装置。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバコネクタが、前記光ファ
    イバコネクタの前記開口部の中央に前記第1の光ファイ
    バの光路と前記第2の光ファイバの光路とを中継する結
    合レンズが設けられたものであることを特徴とする請求
    項3または4記載の蛍光計測装置。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバコネクタの前記開口部内
    が、陽圧とされたものであることを特徴とする請求項3
    から5のいずれか1項記載の光測定装置。
  7. 【請求項7】 前記光ファイバコネクタの前記開口部
    が、内面に黒アルマイト処理が施されたものであること
    を特徴とする請求項3から6いずれか1項記載の蛍光計
    測装置。
  8. 【請求項8】 前記光学系が密封容器に収容されている
    ことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項記載の
    蛍光計測装置。
  9. 【請求項9】 前記密封容器がアースされたものである
    ことを特徴とする請求項8記載の蛍光計測装置。
  10. 【請求項10】 前記密封容器が内部を陽圧にされたも
    のであることを特徴とする請求項8または9記載の蛍光
    計測装置。
  11. 【請求項11】 前記光ファイバが、前記励起光源に一
    端を接続された第1の光ファイバと、前記試料に一端を
    近接された第2の光ファイバと、前記測光手段に一端を
    接続された第3の光ファイバとからなり、前記密封容器
    が、これら3つの光ファイバのそれぞれの他端に光密に
    接続されており、前記光学系が、前記第1の光ファイバ
    から入射した励起光を前記第2の光ファイバに入射さ
    せ、前記第2の光ファイバから入射した試料から発せら
    れた再放射光を前記第3の光ファイバに入射させるもの
    であることを特徴とする請求項8から10のいずれか1
    項記載の蛍光計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101484695B1 (ko) * 2013-09-09 2015-01-21 주식회사 포스코 광파이버와 분광장치를 연결하는 연결장치 및 열간 슬래브의 청정도 측정 시스템

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