JP2001025071A - 携帯型電子機器の機器内回路制御方法、及び電子機器 - Google Patents
携帯型電子機器の機器内回路制御方法、及び電子機器Info
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- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
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- H04B1/3827—Portable transceivers
- H04B1/3833—Hand-held transceivers
- H04B1/3838—Arrangements for reducing RF exposure to the user, e.g. by changing the shape of the transceiver while in use
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
- Measurement Of Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、機器自体に、電磁波放射規制域に於
いて電磁波放射を自己抑制する機能をもたせることで、
電磁波障害防止対策を必要とする環境下に於いて、不要
電磁波を排除した携帯型電子機器の機器内回路制御方
法、及び電子機器を提供することを課題とする。 【解決手段】送信回路の電力増幅器14は、上記制御信
号発生装置13より回路制御信号(D)を受けると、そ
のセット状態信号期間に亘り、電力利得を送信不可レベ
ルまで下げて電磁波放射を抑止する。
いて電磁波放射を自己抑制する機能をもたせることで、
電磁波障害防止対策を必要とする環境下に於いて、不要
電磁波を排除した携帯型電子機器の機器内回路制御方
法、及び電子機器を提供することを課題とする。 【解決手段】送信回路の電力増幅器14は、上記制御信
号発生装置13より回路制御信号(D)を受けると、そ
のセット状態信号期間に亘り、電力利得を送信不可レベ
ルまで下げて電磁波放射を抑止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波放射が規制
される、例えば航空機及び航空機管理施設、医療施設等
へ持ち込みが可能性な、携帯端末、ポータブルコンピュ
ータ等の小型情報処理機器に適用される機器内回路制御
方法、及び携行の容易な電子機器に関する。
される、例えば航空機及び航空機管理施設、医療施設等
へ持ち込みが可能性な、携帯端末、ポータブルコンピュ
ータ等の小型情報処理機器に適用される機器内回路制御
方法、及び携行の容易な電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁波放射が規制される、例えば航空機
及び航空機管理施設等に於いては、運行の安全を確保す
るため、外部より持ち込まれる電子機器からの電磁波放
射を厳しく規制している。
及び航空機管理施設等に於いては、運行の安全を確保す
るため、外部より持ち込まれる電子機器からの電磁波放
射を厳しく規制している。
【0003】従来、この種、電磁波放射の規制に関する
技術として、特開平10−320668(電磁波警報装
置)がある。この装置は、電磁波を発信している機器を
所持した者が一定の距離内に近付くのを検知して報知す
る機能をもつ。つまり、各種電子機器に妨害を与える距
離に、電磁波を発信している機器を所持した者が近付か
ないうちに、電磁波の放射を検知して、それを危機予知
情報として報知することを可能とする。
技術として、特開平10−320668(電磁波警報装
置)がある。この装置は、電磁波を発信している機器を
所持した者が一定の距離内に近付くのを検知して報知す
る機能をもつ。つまり、各種電子機器に妨害を与える距
離に、電磁波を発信している機器を所持した者が近付か
ないうちに、電磁波の放射を検知して、それを危機予知
情報として報知することを可能とする。
【0004】しかしながら、上記した従来技術に於いて
は、施設に持ち込まれる機器を個々に入場ゲート等に於
いて電磁波放射の規制対象にあるか否かをチェックする
ことはできても、一旦、施設内に持ち込まれた後の使用
に対して、その行為を規制することはできず、チェック
面で問題を残していた。また、従来では機器自体が電磁
波放射規制域に於いて電磁波放射を自己抑制する機能が
存在しなかった。
は、施設に持ち込まれる機器を個々に入場ゲート等に於
いて電磁波放射の規制対象にあるか否かをチェックする
ことはできても、一旦、施設内に持ち込まれた後の使用
に対して、その行為を規制することはできず、チェック
面で問題を残していた。また、従来では機器自体が電磁
波放射規制域に於いて電磁波放射を自己抑制する機能が
存在しなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来で
は、電磁波の到来を検出し、それを検知することはでき
るが、その電磁波を自動的に遮断することはできない。
は、電磁波の到来を検出し、それを検知することはでき
るが、その電磁波を自動的に遮断することはできない。
【0006】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
機器自体に、電磁波放射規制域に於いて電磁波放射を自
己抑制する機能をもたせることで、電磁波障害防止対策
を必要とする環境下に於いて、不要電磁波を排除した、
より信頼性の高い環境を構築することができる携帯型電
子機器の機器内回路制御方法、及び電子機器を提供する
ことを目的とする。
機器自体に、電磁波放射規制域に於いて電磁波放射を自
己抑制する機能をもたせることで、電磁波障害防止対策
を必要とする環境下に於いて、不要電磁波を排除した、
より信頼性の高い環境を構築することができる携帯型電
子機器の機器内回路制御方法、及び電子機器を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電磁波を発信
する電子機器自体に、電磁波放射規制域に於いて電磁波
放射を自己抑制する機能をもたせたことを特徴とする。
する電子機器自体に、電磁波放射規制域に於いて電磁波
放射を自己抑制する機能をもたせたことを特徴とする。
【0008】即ち、本発明は、携帯型電子機器の機器内
回路制御方法であって、外部より放射される特定強度の
電磁波を検知することにより、内部の電磁波を発生する
回路の動作を制御して電磁波の発生を抑止することを特
徴とする。
回路制御方法であって、外部より放射される特定強度の
電磁波を検知することにより、内部の電磁波を発生する
回路の動作を制御して電磁波の発生を抑止することを特
徴とする。
【0009】また、上記携帯型電子機器の機器内回路制
御方法に於いて、外部より放射される特定強度の電磁波
を再度検知することにより、上記内部の回路の動作を制
御して電磁波の発生を可能にすることを特徴とする。
御方法に於いて、外部より放射される特定強度の電磁波
を再度検知することにより、上記内部の回路の動作を制
御して電磁波の発生を可能にすることを特徴とする。
【0010】また、上記機器内回路制御方法に於いて、
上記内部の回路動作による電磁波の発生が抑止されてい
る際、機器内の予め定められた操作手段により、上記内
部の回路の動作を制御して電磁波の発生を可能にするこ
とを特徴とする。
上記内部の回路動作による電磁波の発生が抑止されてい
る際、機器内の予め定められた操作手段により、上記内
部の回路の動作を制御して電磁波の発生を可能にするこ
とを特徴とする。
【0011】また、本発明は携帯型電子機器の機器内回
路制御方法であって、電磁波放射規制エリアに至る経路
に設置された設備より放射される第1の電磁波の特定強
度を検知することにより上記電磁波放射規制エリアに進
入することを認識し、当該認識時に内部回路を制御して
当該回路の動作による第2の電磁波の発生を抑止するこ
とを特徴とする。
路制御方法であって、電磁波放射規制エリアに至る経路
に設置された設備より放射される第1の電磁波の特定強
度を検知することにより上記電磁波放射規制エリアに進
入することを認識し、当該認識時に内部回路を制御して
当該回路の動作による第2の電磁波の発生を抑止するこ
とを特徴とする。
【0012】また、本発明は、携行可能な電子機器であ
って、外部より放射される特定強度の電磁波を検知する
手段と、上記検知時に、内部の電磁波を発生する回路の
動作を制御して電磁波の発生を抑止する手段とを具備し
てなることを特徴とする。
って、外部より放射される特定強度の電磁波を検知する
手段と、上記検知時に、内部の電磁波を発生する回路の
動作を制御して電磁波の発生を抑止する手段とを具備し
てなることを特徴とする。
【0013】また、上記電子機器に於いて、外部より放
射される特定強度の電磁波を再度検知することにより、
上記内部回路の電磁波発生抑止状態を解除する手段を具
備してなることを特徴とする。
射される特定強度の電磁波を再度検知することにより、
上記内部回路の電磁波発生抑止状態を解除する手段を具
備してなることを特徴とする。
【0014】また、上記電子機器に於いて、機器内の予
め定められた操作により上記内部回路の電磁波発生抑止
状態を解除する手段を具備してなることを特徴とする。
め定められた操作により上記内部回路の電磁波発生抑止
状態を解除する手段を具備してなることを特徴とする。
【0015】また、本発明は、携行可能な電子機器であ
って、電磁波放射規制エリアに至る経路に設置された設
備より放射される第1の電磁波の特定強度を検知するこ
とにより電磁波放射規制エリアに進入することを認識す
る手段と、上記認識時に内部の回路を制御して当該回路
の動作による第2の電磁波の発生を抑止する手段とを具
備してなることを特徴とする。
って、電磁波放射規制エリアに至る経路に設置された設
備より放射される第1の電磁波の特定強度を検知するこ
とにより電磁波放射規制エリアに進入することを認識す
る手段と、上記認識時に内部の回路を制御して当該回路
の動作による第2の電磁波の発生を抑止する手段とを具
備してなることを特徴とする。
【0016】また、本発明は、携行可能な電子機器であ
って、X線の強度を測定するX線検出手段と、上記X線
検出手段で測定された値を設定値と比較する比較手段
と、上記比較手段の結果値をもとに内部回路を制御する
制御手段とを具備し、上記X線検出手段で測定された値
が設定値を超えた際に、上記内部回路の動作を抑制する
ことを特徴とする。
って、X線の強度を測定するX線検出手段と、上記X線
検出手段で測定された値を設定値と比較する比較手段
と、上記比較手段の結果値をもとに内部回路を制御する
制御手段とを具備し、上記X線検出手段で測定された値
が設定値を超えた際に、上記内部回路の動作を抑制する
ことを特徴とする。
【0017】また、本発明は、上記電子機器に於いて、
内部回路として送信回路、または送受信切替回路、また
は電源供給回路が制御の対象となることを特徴とする。
内部回路として送信回路、または送受信切替回路、また
は電源供給回路が制御の対象となることを特徴とする。
【0018】また、本発明は、携行可能な電子機器であ
って、電磁波の強度を測定する測定手段と、上記測定手
段で測定された値を設定値と比較する比較手段と、上記
比較手段の結果値をもとに内部回路を制御する制御手段
とを具備し、上記電磁波検出手段で測定された値が設定
値を超えた際に、上記内部回路の動作を抑制することを
特徴とする。
って、電磁波の強度を測定する測定手段と、上記測定手
段で測定された値を設定値と比較する比較手段と、上記
比較手段の結果値をもとに内部回路を制御する制御手段
とを具備し、上記電磁波検出手段で測定された値が設定
値を超えた際に、上記内部回路の動作を抑制することを
特徴とする。
【0019】上記したような電磁波放射防止機能を機器
自体にもつことにより、航空機管理施設等の電磁波放射
規制域に於いて、より確実に電磁波放射を防止でき、不
要電磁波を排除した信頼性の高い環境を提供できる。
自体にもつことにより、航空機管理施設等の電磁波放射
規制域に於いて、より確実に電磁波放射を防止でき、不
要電磁波を排除した信頼性の高い環境を提供できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態を説明する。
形態を説明する。
【0021】先ず図1を参照して本発明の第1実施形態
を説明する。
を説明する。
【0022】図1は本発明の第1実施形態に於ける電子
機器の要部の構成を示すブロック図であり、ここでは空
中線(送受信アンテナ)を備えた電子機器を例に示して
いる。
機器の要部の構成を示すブロック図であり、ここでは空
中線(送受信アンテナ)を備えた電子機器を例に示して
いる。
【0023】図1に於いて、11はX線検出カウンタ装
置、12は比較装置、13は制御信号発生装置、14は
電力増幅器、15は送受信アンテナ、16は送受信装
置、17はアンテナ共用器である。
置、12は比較装置、13は制御信号発生装置、14は
電力増幅器、15は送受信アンテナ、16は送受信装
置、17はアンテナ共用器である。
【0024】上記X線検出カウンタ装置11は、単位時
間当たりのX線量をカウントし、そのカウント値をX線
カウント信号(A)として出力する。このX線検出カウ
ンタ装置11より得られるX線カウント信号(A)は比
較装置12に入力される。
間当たりのX線量をカウントし、そのカウント値をX線
カウント信号(A)として出力する。このX線検出カウ
ンタ装置11より得られるX線カウント信号(A)は比
較装置12に入力される。
【0025】比較装置12は上記X線検出カウンタ装置
11より入力されたX線カウント信号(A)のカウント
値と予め設定された閾値(B)とを比較し、X線検出カ
ウンタ装置11より入力されたX線カウント信号(A)
のカウント値が閾値(B)を超えた際に、パルス状の検
出信号(C)を出力する。この比較装置12より出力さ
れたパルス状の検出信号(C)は制御信号発生装置13
に入力される。
11より入力されたX線カウント信号(A)のカウント
値と予め設定された閾値(B)とを比較し、X線検出カ
ウンタ装置11より入力されたX線カウント信号(A)
のカウント値が閾値(B)を超えた際に、パルス状の検
出信号(C)を出力する。この比較装置12より出力さ
れたパルス状の検出信号(C)は制御信号発生装置13
に入力される。
【0026】制御信号発生装置13は上記比較装置12
からパルス状の検出信号(C)を受けると、当該パルス
信号を1/2分周し、回路制御信号(D)として出力す
る。即ち上記制御信号発生装置13は比較装置12から
パルス状の検出信号(C)を受けると、当該パルス信号
の前縁(立ち上がり)でトリガされてセット状態となり
当該状態を保持する。その後、再びパルス状の検出信号
(C)を受けると、当該パルス信号の前縁(立ち上が
り)でトリガされてリセット状態に戻る。この回路制御
信号(D)は、ここでは送信回路の電力増幅器14に入
力される。
からパルス状の検出信号(C)を受けると、当該パルス
信号を1/2分周し、回路制御信号(D)として出力す
る。即ち上記制御信号発生装置13は比較装置12から
パルス状の検出信号(C)を受けると、当該パルス信号
の前縁(立ち上がり)でトリガされてセット状態となり
当該状態を保持する。その後、再びパルス状の検出信号
(C)を受けると、当該パルス信号の前縁(立ち上が
り)でトリガされてリセット状態に戻る。この回路制御
信号(D)は、ここでは送信回路の電力増幅器14に入
力される。
【0027】送信回路の電力増幅器14は、上記制御信
号発生装置13より回路制御信号(D)を受けると、そ
のセット状態信号期間に亘り、電力利得を送信不可レベ
ルまで下げて電磁波放射を抑止する。
号発生装置13より回路制御信号(D)を受けると、そ
のセット状態信号期間に亘り、電力利得を送信不可レベ
ルまで下げて電磁波放射を抑止する。
【0028】図2は上記図1に示す、X線検出カウンタ
装置11、及び比較装置12の動作を説明するための、
X線カウント信号(A)及び検出信号(C)の関係を示
す信号波形図である。
装置11、及び比較装置12の動作を説明するための、
X線カウント信号(A)及び検出信号(C)の関係を示
す信号波形図である。
【0029】図3は上記図1に示す制御信号発生装置1
3の動作を説明するための、パルス状の検出信号(C)
及び回路制御信号(D)の関係を示す信号波形図であ
る。
3の動作を説明するための、パルス状の検出信号(C)
及び回路制御信号(D)の関係を示す信号波形図であ
る。
【0030】図4は上記図1に示す送信回路に設けられ
た電力増幅器14の動作を説明するための、制御信号発
生装置13の回路制御信号(D)に従う電力増幅器14
の動作状態を示す信号波形図である。
た電力増幅器14の動作を説明するための、制御信号発
生装置13の回路制御信号(D)に従う電力増幅器14
の動作状態を示す信号波形図である。
【0031】ここで上記各図を参照して本発明の第1実
施形態に於ける電子機器の動作を説明する。
施形態に於ける電子機器の動作を説明する。
【0032】先ず、X線検出カウンタ装置11と比較装
置12との動作を図2を参照して説明する。図2(a)
はX線カウント信号(A)の信号波形と閾値(B)を示
す図であり、縦軸はX線強度、横軸は時間を表してい
る。また図2(b)はパルス状の検出信号(C)の信号
波形を示す図であり、縦軸は電圧振幅、横軸は時間を表
している。
置12との動作を図2を参照して説明する。図2(a)
はX線カウント信号(A)の信号波形と閾値(B)を示
す図であり、縦軸はX線強度、横軸は時間を表してい
る。また図2(b)はパルス状の検出信号(C)の信号
波形を示す図であり、縦軸は電圧振幅、横軸は時間を表
している。
【0033】電磁波放射規制エリアに設置された設備、
例えば搭乗ゲート付近に設けられたX線手荷物検査機か
ら所定量のX線が放射されているとき、機器を携行して
上記ゲート付近に近づき通過すると、X線検出カウンタ
装置11が受けるX線量は時間の経過に伴い徐々に強く
なり、暫くほぼ一定強度となった後、徐々に弱くなって
ゆく。従ってX線検出カウンタ装置11からは、図2
(a)に示すような、X線カウント信号(A)が出力さ
れる。
例えば搭乗ゲート付近に設けられたX線手荷物検査機か
ら所定量のX線が放射されているとき、機器を携行して
上記ゲート付近に近づき通過すると、X線検出カウンタ
装置11が受けるX線量は時間の経過に伴い徐々に強く
なり、暫くほぼ一定強度となった後、徐々に弱くなって
ゆく。従ってX線検出カウンタ装置11からは、図2
(a)に示すような、X線カウント信号(A)が出力さ
れる。
【0034】このX線検出カウンタ装置11より得られ
る図2(a)に示すような波形のX線カウント信号
(A)が比較装置12に入力されて、所定のレベルに設
定された閾値(B)と比較され、X線カウント信号
(A)の閾値(B)を超えた部分がパルス状の電圧波
形、即ちパルス状の検出信号(C)として出力される。
る図2(a)に示すような波形のX線カウント信号
(A)が比較装置12に入力されて、所定のレベルに設
定された閾値(B)と比較され、X線カウント信号
(A)の閾値(B)を超えた部分がパルス状の電圧波
形、即ちパルス状の検出信号(C)として出力される。
【0035】上記制御信号発生装置13より出力された
パルス状の検出信号(C)は、1/2分周器として動作
する制御信号発生装置13に入力される。ここでは、制
御信号発生装置13の初期値が“0”レベル出力状態に
あるものとする。制御信号発生装置13は、図3(a)
に示す最初のパルス(t1<t≦t2)が入力されるま
での間、(t≦t1)の電圧信号(“0”レベル出力状
態)を、その後に次のパルス(t3<t≦t4)が入力
されるまでの間(t1<t≦t3)に亘りVfレベル
(“1”レベル)の電圧信号を回路制御信号(D)とし
て出力する。このように制御信号発生装置13からは、
入力されるパルスの立ち上がりでその都度出力パルスが
反転される、入力パルスの周波数を1/2に落としたパ
ルス信号が出力される。即ち、制御信号発生装置13
は、図2(b)に示すパルス状の検出信号(C)を図3
(a)にt1〜t2で示すパルス信号として受けると、
当該パルス信号の前縁(t1)でトリガされて、初期の
リセット状態(“0”レベル出力)からセット状態
(“1”=vfレベル出力)に切り替わり、図3(b)
に示すように、セット状態(vfレベル出力状態)を保
持する。その後、再び、図2(b)に示すパルス状の検
出信号(C)を図3(a)にt3〜t4で示すパルス信
号として受けると、当該パルス信号の前縁(t3)でト
リガされて、図3(b)に示すように、セット状態(v
fレベル出力状態)から初期のリセット状態(“0”レ
ベル出力状態)に戻される。
パルス状の検出信号(C)は、1/2分周器として動作
する制御信号発生装置13に入力される。ここでは、制
御信号発生装置13の初期値が“0”レベル出力状態に
あるものとする。制御信号発生装置13は、図3(a)
に示す最初のパルス(t1<t≦t2)が入力されるま
での間、(t≦t1)の電圧信号(“0”レベル出力状
態)を、その後に次のパルス(t3<t≦t4)が入力
されるまでの間(t1<t≦t3)に亘りVfレベル
(“1”レベル)の電圧信号を回路制御信号(D)とし
て出力する。このように制御信号発生装置13からは、
入力されるパルスの立ち上がりでその都度出力パルスが
反転される、入力パルスの周波数を1/2に落としたパ
ルス信号が出力される。即ち、制御信号発生装置13
は、図2(b)に示すパルス状の検出信号(C)を図3
(a)にt1〜t2で示すパルス信号として受けると、
当該パルス信号の前縁(t1)でトリガされて、初期の
リセット状態(“0”レベル出力)からセット状態
(“1”=vfレベル出力)に切り替わり、図3(b)
に示すように、セット状態(vfレベル出力状態)を保
持する。その後、再び、図2(b)に示すパルス状の検
出信号(C)を図3(a)にt3〜t4で示すパルス信
号として受けると、当該パルス信号の前縁(t3)でト
リガされて、図3(b)に示すように、セット状態(v
fレベル出力状態)から初期のリセット状態(“0”レ
ベル出力状態)に戻される。
【0036】このようにして制御信号発生装置13で生
成された2値の回路制御信号(D)は送信回路の電力増
幅器14に供給され、当該信号に従い電力増幅器14の
動作が制御される。この電力増幅器14へ入力される制
御電圧(回路制御信号(D))に対する電力利得特性を
図4に示している。図4に於いて縦軸は電力利得、横軸
は制御電圧を示している。図中、VPth(0<VPt
h<Vf)は制御電圧の閾値を示したものであり、この
電力増幅器14に入力された制御電圧がこの閾値を下回
る場合(t≦t1)(t3<t)は電力利得が増大し、
逆に上回る場合(t1<t≦t3)は電力利得が著しく
減少するように設定されている。
成された2値の回路制御信号(D)は送信回路の電力増
幅器14に供給され、当該信号に従い電力増幅器14の
動作が制御される。この電力増幅器14へ入力される制
御電圧(回路制御信号(D))に対する電力利得特性を
図4に示している。図4に於いて縦軸は電力利得、横軸
は制御電圧を示している。図中、VPth(0<VPt
h<Vf)は制御電圧の閾値を示したものであり、この
電力増幅器14に入力された制御電圧がこの閾値を下回
る場合(t≦t1)(t3<t)は電力利得が増大し、
逆に上回る場合(t1<t≦t3)は電力利得が著しく
減少するように設定されている。
【0037】電力増幅器14の入力端には、送受信装置
16から出力される高周波帯の送信信号が供給される。
この送信信号は上記制御信号発生装置13より出力され
た回路制御信号(D)の電圧値(“0”/“1”(v
f)レベル)に基づいて電力利得が可変され、電力増幅
器14の出力端子に接続されたアンテナ15へ導かれ
る。
16から出力される高周波帯の送信信号が供給される。
この送信信号は上記制御信号発生装置13より出力され
た回路制御信号(D)の電圧値(“0”/“1”(v
f)レベル)に基づいて電力利得が可変され、電力増幅
器14の出力端子に接続されたアンテナ15へ導かれ
る。
【0038】上述したように、本発明の第1実施形態に
よれば、X線放射装置の近傍を通過することによって、
X線の検出パルスが出力され、そのパルスをもとにアン
テナ15より送信される高周波信号の電力利得を可変す
ることができる。従って、アンテナ15より放射される
電磁波を上記回路制御信号(D)のvfレベル期間に亘
って抑制することができる。
よれば、X線放射装置の近傍を通過することによって、
X線の検出パルスが出力され、そのパルスをもとにアン
テナ15より送信される高周波信号の電力利得を可変す
ることができる。従って、アンテナ15より放射される
電磁波を上記回路制御信号(D)のvfレベル期間に亘
って抑制することができる。
【0039】次に、図5を参照して本発明の第2実施形
態を説明する。この第2実施形態では、所定量のX線を
検出した際に送受信モードを強制的に受信モードに切り
替えてアンテナから放射される電磁波を抑止している。
態を説明する。この第2実施形態では、所定量のX線を
検出した際に送受信モードを強制的に受信モードに切り
替えてアンテナから放射される電磁波を抑止している。
【0040】図5本発明の第2実施形態に於ける電子機
器の要部の構成を示すブロック図であり、図中、21は
X線検出カウンタ装置、22は比較装置、23は制御信
号発生装置、25は送受信アンテナ、27は送受信切替
スイッチ、28は送信装置、29は受信装置である。こ
のうち、X線検出カウンタ装置21、比較装置22、及
び制御信号発生装置23は、それぞれ図1に示す第1実
施形態のX線検出カウンタ装置11、比較装置12、制
御信号発生装置13に相当する。
器の要部の構成を示すブロック図であり、図中、21は
X線検出カウンタ装置、22は比較装置、23は制御信
号発生装置、25は送受信アンテナ、27は送受信切替
スイッチ、28は送信装置、29は受信装置である。こ
のうち、X線検出カウンタ装置21、比較装置22、及
び制御信号発生装置23は、それぞれ図1に示す第1実
施形態のX線検出カウンタ装置11、比較装置12、制
御信号発生装置13に相当する。
【0041】上記X線検出カウンタ装置21は、単位時
間当たりのX線量をカウントし、そのカウント値をX線
カウント信号として出力する。このX線検出カウンタ装
置21より得られるX線カウント信号は比較装置22に
入力される。
間当たりのX線量をカウントし、そのカウント値をX線
カウント信号として出力する。このX線検出カウンタ装
置21より得られるX線カウント信号は比較装置22に
入力される。
【0042】比較装置22は上記X線検出カウンタ装置
21より入力されたX線カウント信号のカウント値と予
め設定された閾値とを比較し、X線検出カウンタ装置2
1より入力されたX線カウント信号のカウント値が閾値
を超えた際に、パルス状の検出信号を出力する。この比
較装置22より出力されたパルス状の検出信号は制御信
号発生装置23に入力される。
21より入力されたX線カウント信号のカウント値と予
め設定された閾値とを比較し、X線検出カウンタ装置2
1より入力されたX線カウント信号のカウント値が閾値
を超えた際に、パルス状の検出信号を出力する。この比
較装置22より出力されたパルス状の検出信号は制御信
号発生装置23に入力される。
【0043】制御信号発生装置23は上記比較装置22
からパルス状の検出信号を受けると、当該パルス信号を
1/2分周し、回路制御信号として出力する。即ち上記
制御信号発生装置23は比較装置22からパルス状の検
出信号を受けると、当該パルス信号の前縁(立ち上が
り)でトリガされてセット状態となり当該状態を保持す
る。その後、再びパルス状の検出信号を受けると、当該
パルス信号の前縁(立ち上がり)でトリガされてリセッ
ト状態に戻る。ここでは、この回路制御信号により、送
受信切替スイッチ27が切替制御される。
からパルス状の検出信号を受けると、当該パルス信号を
1/2分周し、回路制御信号として出力する。即ち上記
制御信号発生装置23は比較装置22からパルス状の検
出信号を受けると、当該パルス信号の前縁(立ち上が
り)でトリガされてセット状態となり当該状態を保持す
る。その後、再びパルス状の検出信号を受けると、当該
パルス信号の前縁(立ち上がり)でトリガされてリセッ
ト状態に戻る。ここでは、この回路制御信号により、送
受信切替スイッチ27が切替制御される。
【0044】この送受信切替スイッチ27は、送受信ア
ンテナ25に接続される回路を選択的に切り替えるもの
で、ここでは、送信装置28と受信装置29の何れか一
方を選択し送受信アンテナ25に接続する。上述した制
御信号発生装置23から出力される回路制御信号はパル
ス状の電圧波形であり、この電圧振幅に応じて送受信ス
イッチ27が切替制御される。
ンテナ25に接続される回路を選択的に切り替えるもの
で、ここでは、送信装置28と受信装置29の何れか一
方を選択し送受信アンテナ25に接続する。上述した制
御信号発生装置23から出力される回路制御信号はパル
ス状の電圧波形であり、この電圧振幅に応じて送受信ス
イッチ27が切替制御される。
【0045】ここで、上記図5に示す第2実施形態の動
作を説明する。尚、ここでは、制御信号発生装置23か
ら回路制御信号が出力されるまでの動作は上述した第1
実施形態から容易に理解できるため、ここではその動作
説明を省略する。
作を説明する。尚、ここでは、制御信号発生装置23か
ら回路制御信号が出力されるまでの動作は上述した第1
実施形態から容易に理解できるため、ここではその動作
説明を省略する。
【0046】制御信号発生装置23より得られた1/2
分周信号、即ち図3(b)に示す回路制御信号(D)
は、送受信切替スイッチ27の切替制御信号として用い
られる。ただし、制御信号発生装置23から出力される
回路制御信号(D)の信号電圧が閾値VCth(0<V
Cth<Vf)を上回る場合のみ、この送受信スイッチ
7の制御を行なうよう設定されている。
分周信号、即ち図3(b)に示す回路制御信号(D)
は、送受信切替スイッチ27の切替制御信号として用い
られる。ただし、制御信号発生装置23から出力される
回路制御信号(D)の信号電圧が閾値VCth(0<V
Cth<Vf)を上回る場合のみ、この送受信スイッチ
7の制御を行なうよう設定されている。
【0047】送受信スイッチ27が切替制御されると
き、即ち制御信号発生装置23の出力電圧がVfレベル
である間(t1<t≦t3)は、受信装置29を選択す
るスイッチ位置に固定され、従って、例え送受信アンテ
ナ25が送信装置28に接続された状態にあっても、上
記期間(t1<t≦t3)に於いては一意に送受信アン
テナ25が受信装置29に接続される。このため、上記
期間(t1<t≦t3)は、もはや送信装置28から出
力される高周波送信信号の無線伝送が不可能となり、送
受信アンテナ25からの電磁波放射が抑止される。
き、即ち制御信号発生装置23の出力電圧がVfレベル
である間(t1<t≦t3)は、受信装置29を選択す
るスイッチ位置に固定され、従って、例え送受信アンテ
ナ25が送信装置28に接続された状態にあっても、上
記期間(t1<t≦t3)に於いては一意に送受信アン
テナ25が受信装置29に接続される。このため、上記
期間(t1<t≦t3)は、もはや送信装置28から出
力される高周波送信信号の無線伝送が不可能となり、送
受信アンテナ25からの電磁波放射が抑止される。
【0048】このように、本発明の第2実施形態によれ
ば、X線放射装置の近傍を通過することによってX線の
検出パルスが出力され、そのパルスをもとに送受信切替
スイッチ27の接点を制御することができることから、
送受信アンテナ25より放射される電磁波を図3(b)
に示す回路制御信号(D)のvfレベル期間に亘って抑
止することができる。
ば、X線放射装置の近傍を通過することによってX線の
検出パルスが出力され、そのパルスをもとに送受信切替
スイッチ27の接点を制御することができることから、
送受信アンテナ25より放射される電磁波を図3(b)
に示す回路制御信号(D)のvfレベル期間に亘って抑
止することができる。
【0049】次に、図6を参照して本発明の第3実施形
態を説明する。この第3実施形態では、所定量のX線を
検出した際に機器内部の回路動作用電源の供給を遮断制
御することによって電磁波発生源となる回路部から放射
される電磁波を抑止している。
態を説明する。この第3実施形態では、所定量のX線を
検出した際に機器内部の回路動作用電源の供給を遮断制
御することによって電磁波発生源となる回路部から放射
される電磁波を抑止している。
【0050】図6は本発明の第3実施形態に於ける電子
機器の要部の構成を示すブロック図であり、図中、31
はX線検出カウンタ装置、32は比較装置、33は制御
信号発生装置、34は電圧安定化装置、35は電磁波発
生源となる回路部である。このうち、X線検出カウンタ
装置31、比較装置32、及び制御信号発生装置33
は、それぞれ図1に示す第1実施形態のX線検出カウン
タ装置11、比較装置12、制御信号発生装置13に相
当する。尚、上記回路部35は機器内部の上記X線検出
カウンタ装置31、比較装置32、制御信号発生装置3
3、電圧安定化装置34を除いたすべての回路、又は所
定量以上の電磁波を発生する特定回路のいずれであって
もよい。
機器の要部の構成を示すブロック図であり、図中、31
はX線検出カウンタ装置、32は比較装置、33は制御
信号発生装置、34は電圧安定化装置、35は電磁波発
生源となる回路部である。このうち、X線検出カウンタ
装置31、比較装置32、及び制御信号発生装置33
は、それぞれ図1に示す第1実施形態のX線検出カウン
タ装置11、比較装置12、制御信号発生装置13に相
当する。尚、上記回路部35は機器内部の上記X線検出
カウンタ装置31、比較装置32、制御信号発生装置3
3、電圧安定化装置34を除いたすべての回路、又は所
定量以上の電磁波を発生する特定回路のいずれであって
もよい。
【0051】上記X線検出カウンタ装置31は、単位時
間当たりのX線量をカウントし、そのカウント値をX線
カウント信号として出力する。このX線検出カウンタ装
置31より得られるX線カウント信号は比較装置32に
入力される。
間当たりのX線量をカウントし、そのカウント値をX線
カウント信号として出力する。このX線検出カウンタ装
置31より得られるX線カウント信号は比較装置32に
入力される。
【0052】比較装置32は上記X線検出カウンタ装置
31より入力されたX線カウント信号のカウント値と予
め設定された閾値とを比較し、X線検出カウンタ装置3
1より入力されたX線カウント信号のカウント値が閾値
を超えた際に、パルス状の検出信号を出力する。この比
較装置32より出力されたパルス状の検出信号は制御信
号発生装置33に入力される。
31より入力されたX線カウント信号のカウント値と予
め設定された閾値とを比較し、X線検出カウンタ装置3
1より入力されたX線カウント信号のカウント値が閾値
を超えた際に、パルス状の検出信号を出力する。この比
較装置32より出力されたパルス状の検出信号は制御信
号発生装置33に入力される。
【0053】制御信号発生装置33は上記比較装置32
からパルス状の検出信号を受けると、当該パルス信号を
1/2分周し、回路制御信号として出力する。即ち上記
制御信号発生装置33は比較装置32からパルス状の検
出信号を受けると、当該パルス信号の前縁(立ち上が
り)でトリガされてセット状態となり当該状態を保持す
る。その後、再びパルス状の検出信号を受けると、当該
パルス信号の前縁(立ち上がり)でトリガされてリセッ
ト状態に戻る。ここでは、この回路制御信号により、電
圧安定化装置34が制御される。
からパルス状の検出信号を受けると、当該パルス信号を
1/2分周し、回路制御信号として出力する。即ち上記
制御信号発生装置33は比較装置32からパルス状の検
出信号を受けると、当該パルス信号の前縁(立ち上が
り)でトリガされてセット状態となり当該状態を保持す
る。その後、再びパルス状の検出信号を受けると、当該
パルス信号の前縁(立ち上がり)でトリガされてリセッ
ト状態に戻る。ここでは、この回路制御信号により、電
圧安定化装置34が制御される。
【0054】ここで、上記図5に示す第2実施形態の動
作を説明する。尚、ここでは、制御信号発生装置33か
ら回路制御信号が出力されるまでの動作は上述した第1
実施形態から容易に理解できるため、ここではその動作
説明を省略する。
作を説明する。尚、ここでは、制御信号発生装置33か
ら回路制御信号が出力されるまでの動作は上述した第1
実施形態から容易に理解できるため、ここではその動作
説明を省略する。
【0055】制御信号発生装置33より得られた1/2
分周信号、即ち図3(b)に示す回路制御信号(D)
は、電圧安定化装置34の制御信号として用いられる。
ここで、電圧安定化装置34へ入力される制御電圧(回
路制御信号(D))に対する回路電源の供給電圧特性を
図7に示している。図7に於いて、縦軸は回路部35に
供給される供給電圧、横軸は制御電圧を示している。図
中、VSth(0<VSth<Vf)は制御電圧の閾値
を示す。この電圧安定化装置34に入力された制御電圧
(図3(b)に示す回路制御信号(D))がこの閾値
(VSth)を下回る場合(t≦t1)(t3<t)
は、回路部35への供給電圧が増大し(通常動作レベル
に達し)、逆に制御電圧が閾値(VSth)を上回る場
合(t1<t≦t3)は回路部35への供給電圧が著し
く減少する(又は電源供給が遮断される)よう設定され
ている。
分周信号、即ち図3(b)に示す回路制御信号(D)
は、電圧安定化装置34の制御信号として用いられる。
ここで、電圧安定化装置34へ入力される制御電圧(回
路制御信号(D))に対する回路電源の供給電圧特性を
図7に示している。図7に於いて、縦軸は回路部35に
供給される供給電圧、横軸は制御電圧を示している。図
中、VSth(0<VSth<Vf)は制御電圧の閾値
を示す。この電圧安定化装置34に入力された制御電圧
(図3(b)に示す回路制御信号(D))がこの閾値
(VSth)を下回る場合(t≦t1)(t3<t)
は、回路部35への供給電圧が増大し(通常動作レベル
に達し)、逆に制御電圧が閾値(VSth)を上回る場
合(t1<t≦t3)は回路部35への供給電圧が著し
く減少する(又は電源供給が遮断される)よう設定され
ている。
【0056】よって、この電圧安定化装置34に入力さ
れる制御信号の電圧にもとづいて、電圧安定化装置34
の電源出力端に接続された全ての回路(又は特定の回
路)へ供給する電圧値を可変することができる。
れる制御信号の電圧にもとづいて、電圧安定化装置34
の電源出力端に接続された全ての回路(又は特定の回
路)へ供給する電圧値を可変することができる。
【0057】このように、本発明の第3実施形態によれ
ば、X線放射装置の近傍を通過することによってX線の
検出パルスが出力され、そのパルスをもとに電圧安定化
装置34から回路部35への供給電圧を制御することに
より、機器の動作電源のON/OFF制御が可能とな
る。従って機器の内部回路より放射される電磁波を図3
(b)に示す回路制御信号(D)のvfレベル期間に亘
って抑止することができる。
ば、X線放射装置の近傍を通過することによってX線の
検出パルスが出力され、そのパルスをもとに電圧安定化
装置34から回路部35への供給電圧を制御することに
より、機器の動作電源のON/OFF制御が可能とな
る。従って機器の内部回路より放射される電磁波を図3
(b)に示す回路制御信号(D)のvfレベル期間に亘
って抑止することができる。
【0058】尚、上記した実施形態に於いては、特定強
度のX線を再度検知することによって、電磁波規制の対
象にある回路の動作を復帰させているが、これに限ら
ず、例えば特定のキー入力操作、または上記動作復帰の
ための専用スイッチ操作等、予め定められた操作手段に
よって電磁波規制の対象にある回路の動作を復帰させる
構成、または、例えば12時間、24時間等、決められ
た時間を経過した後に、再度電源スイッチを操作するこ
とによって機器動作を通常使用状態に戻すことのできる
構成等、上記実施形態以外の手段によって電磁波規制の
対象にある回路の動作を復帰させる構成であってもよ
い。
度のX線を再度検知することによって、電磁波規制の対
象にある回路の動作を復帰させているが、これに限ら
ず、例えば特定のキー入力操作、または上記動作復帰の
ための専用スイッチ操作等、予め定められた操作手段に
よって電磁波規制の対象にある回路の動作を復帰させる
構成、または、例えば12時間、24時間等、決められ
た時間を経過した後に、再度電源スイッチを操作するこ
とによって機器動作を通常使用状態に戻すことのできる
構成等、上記実施形態以外の手段によって電磁波規制の
対象にある回路の動作を復帰させる構成であってもよ
い。
【0059】また、上記した実施形態では、X線の強度
を測定して、内部の回路動作を制御しているが、これに
限らず、例えば電波等の電磁波強度を測定して、内部の
回路動作を制御する構成であってもよい。
を測定して、内部の回路動作を制御しているが、これに
限らず、例えば電波等の電磁波強度を測定して、内部の
回路動作を制御する構成であってもよい。
【0060】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、機
器自体に、電磁波放射規制域に於いて電磁波放射を自己
抑制する機能をもたせることで、電磁波障害防止対策を
必要とする環境下に於いて、不要電磁波を排除した、よ
り信頼性の高い環境を構築することができる携帯型電子
機器の機器内回路制御方法、及び電子機器が提供でき
る。
器自体に、電磁波放射規制域に於いて電磁波放射を自己
抑制する機能をもたせることで、電磁波障害防止対策を
必要とする環境下に於いて、不要電磁波を排除した、よ
り信頼性の高い環境を構築することができる携帯型電子
機器の機器内回路制御方法、及び電子機器が提供でき
る。
【図1】本発明の第1実施形態に於ける電子機器の要部
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
【図2】上記実施形態に於けるX線検出カウンタ装置及
び比較装置の動作を説明するためのX線カウント信号及
び検出信号の関係を示す信号波形図。
び比較装置の動作を説明するためのX線カウント信号及
び検出信号の関係を示す信号波形図。
【図3】上記実施形態に於ける制御信号発生装置の動作
を説明するためのパルス状の検出信号及び回路制御信号
の関係を示す信号波形図。
を説明するためのパルス状の検出信号及び回路制御信号
の関係を示す信号波形図。
【図4】上記実施形態に於ける送信回路に設けられた電
力増幅器の動作を説明するための制御信号発生装置の回
路制御信号に従う電力増幅器の動作状態を示す信号波形
図。
力増幅器の動作を説明するための制御信号発生装置の回
路制御信号に従う電力増幅器の動作状態を示す信号波形
図。
【図5】本発明の第2実施形態に於ける電子機器の要部
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第3実施形態に於ける電子機器の要部
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第3実施形態に於ける電圧安定化装置
へ入力される制御電圧(回路制御信号)に対する回路電
源の供給電圧特性を示す図。
へ入力される制御電圧(回路制御信号)に対する回路電
源の供給電圧特性を示す図。
11…X線検出カウンタ装置 12…比較装置 13…制御信号発生装置 14…電力増幅器 15…送受信アンテナ 16…送受信装置 17…アンテナ共用器 21…X線検出カウンタ装置 22…比較装置 23…制御信号発生装置 25…送受信アンテナ 27…送受信切替スイッチ 28…送信装置 29…受信装置 31…X線検出カウンタ装置 32…比較装置 33…制御信号発生装置 34…電圧安定化装置 35…電磁波発生源となる回路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J100 AA22 BA01 BB01 CA01 CA11 DA06 FA01 FA02 JA05 KA02 KA05 LA09 LA10 LA12 QA01 QA03 SA01 SA02 5J104 AA49 PA02 5K067 AA04 AA06 EE02 HH12 LL13
Claims (13)
- 【請求項1】 外部より放射される特定強度の電磁波を
検知することにより、内部の電磁波を発生する回路の動
作を制御して電磁波の発生を抑止することを特徴とする
携帯型電子機器の機器内回路制御方法。 - 【請求項2】 前記請求項1記載の機器内回路制御方法
に於いて、外部より放射される特定強度の電磁波を再度
検知することにより、前記内部の回路の動作を制御して
電磁波の発生を可能にする携帯型電子機器の機器内回路
制御方法。 - 【請求項3】 前記請求項1記載の機器内回路制御方法
に於いて、機器内の予め定められた操作手段により、前
記内部の回路の動作を制御して電磁波の発生を可能にす
る携帯型電子機器の機器内回路制御方法。 - 【請求項4】 携帯型電子機器に於いて、電磁波放射規
制エリアに至る経路に設置された設備より放射される第
1の電磁波の特定強度を検知することにより前記電磁波
放射規制エリアに進入することを認識し、当該認識時に
内部回路を制御して当該回路の動作による第2の電磁波
の発生を抑止することを特徴とする携帯型電子機器の機
器内回路制御方法。 - 【請求項5】 外部より放射される特定強度の電磁波を
検知する手段と、前記検知時に、内部の電磁波を発生す
る回路の動作を制御して電磁波の発生を抑止する手段と
を具備してなることを特徴とする携行可能な電子機器。 - 【請求項6】 前記請求項5記載の電子機器に於いて、
外部より放射される特定強度の電磁波を再度検知するこ
とにより、前記内部回路の電磁波発生抑止状態を解除す
る手段を具備してなることを特徴とする電子機器。 - 【請求項7】 前記請求項5記載の電子機器に於いて、
機器内の予め定められた操作により前記内部回路の電磁
波発生抑止状態を解除する手段を具備してなることを特
徴とする電子機器。 - 【請求項8】 電磁波放射規制エリアに至る経路に設置
された設備より放射される第1の電磁波の特定強度を検
知することにより前記電磁波放射規制エリアに進入する
ことを認識する手段と、 前記認識時に内部の回路を制御して当該回路の動作によ
る第2の電磁波の発生を抑止する手段とを具備してなる
ことを特徴とする電子機器。 - 【請求項9】 X線の強度を測定するX線検出手段と、 前記X線検出手段で測定された値を設定値と比較する比
較手段と、 前記比較手段の結果値をもとに内部回路を制御する制御
手段とを具備し、 前記X線検出手段で測定された値が設定値を超えた際
に、前記内部回路の動作を抑制することを特徴とする携
行可能な電子機器。 - 【請求項10】 内部回路として送信回路が制御の対象
となる請求項9記載の電子機器。 - 【請求項11】 内部回路として送受信切替回路が制御
の対象となる請求項9記載の電子機器。 - 【請求項12】 内部回路として電源供給回路が制御の
対象となる請求項9記載の電子機器。 - 【請求項13】 外部より放射される電磁波の強度を測
定する測定手段と、 前記測定手段で測定された値を設定値と比較する比較手
段と、 前記比較手段の結果値をもとに内部回路を制御する制御
手段とを具備し、 前記電磁波検出手段で測定された値が設定値を超えた際
に、前記内部回路の動作を抑制することを特徴とする携
行可能な電子機器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11196701A JP2001025071A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 携帯型電子機器の機器内回路制御方法、及び電子機器 |
US09/612,275 US6625475B1 (en) | 1999-07-09 | 2000-07-07 | Portable electronic device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11196701A JP2001025071A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 携帯型電子機器の機器内回路制御方法、及び電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001025071A true JP2001025071A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16362159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11196701A Pending JP2001025071A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 携帯型電子機器の機器内回路制御方法、及び電子機器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6625475B1 (ja) |
JP (1) | JP2001025071A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104007382A (zh) * | 2013-02-20 | 2014-08-27 | 英特尔公司 | 高剂量辐射检测器 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3512735B2 (ja) * | 2000-11-30 | 2004-03-31 | 株式会社東芝 | 情報処理装置 |
US20060063563A1 (en) * | 2004-09-18 | 2006-03-23 | Kaufman Richard D | Cell phone system with automatic ringer/vibrate/silent/operating mode settings based on entering/exiting public areas and theaters |
ITUD20070127A1 (it) * | 2007-07-16 | 2009-01-17 | Eurotech S P A | Apparecchiatura elettronica indossabile |
US8228072B2 (en) * | 2009-04-23 | 2012-07-24 | Tektronix, Inc. | Test and measurement instrument with an automatic threshold control |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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