JP2001024889A - 画像読取装置および白基準読取方法 - Google Patents

画像読取装置および白基準読取方法

Info

Publication number
JP2001024889A
JP2001024889A JP11197371A JP19737199A JP2001024889A JP 2001024889 A JP2001024889 A JP 2001024889A JP 11197371 A JP11197371 A JP 11197371A JP 19737199 A JP19737199 A JP 19737199A JP 2001024889 A JP2001024889 A JP 2001024889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
white reference
reading
image
white
read
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11197371A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Maki
陽一郎 牧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP11197371A priority Critical patent/JP2001024889A/ja
Publication of JP2001024889A publication Critical patent/JP2001024889A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを上昇させることなく、簡便に高品質
な画像を読み取ることが可能な画像読取装置および白基
準読取方法を提供する。 【解決手段】 ラインセンサの各撮像素子について副走
査方向に複数ラインの白基準を読取り、読取られた白基
準の副走査方向両端部に相当する第1および第2のライ
ン群についてそれぞれ白基準データ設定部20の平均化
回路21で平均化処理を施し、これらの平均値を比較回
路22で比較し、その大きい方を設定回路23で白基準
データとして設定する。このため、たとえ白基準板に塵
や傷が付いていたとしても、これらの塵や傷が白基準板
の両端部にわたって存在する可能性は極めて低いので、
塵や傷のない部分を白基準データとして取り込むことが
できる。したがって、設定された白基準データは本来の
白基準値と同等となり、ノイズ成分を低減し、S/N比
を向上することができる。これにより、簡便に高品質な
画像を読取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像を電気
信号に変換して画像を読取る画像読取装置および白基準
読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多数の撮像素子を直線的に並
べてなり、色の3原色のそれぞれを読み取る3本のCC
Dなどのラインセンサを搭載したキャリッジを、原稿面
に対して平行に移動させ、原稿の画像を読取る画像読取
装置が知られている。
【0003】例えば、フラットベッド型の画像読取装置
の場合、箱型の筐体の上面に原稿を置くためのガラス等
の透明板からなる原稿台が設けられており、筐体の内部
には、駆動装置により原稿台に平行に移動するキャリッ
ジが設けられている。このキャリッジには、直線状の光
源と上記のラインセンサとが搭載されている。光源の照
射光は、原稿台上の原稿表面で反射され、集光レンズに
よりラインセンサに集光されるようになっている。
【0004】また、写真フィルム等の透過原稿を読取る
場合は、原稿台の上方にキャリッジの移動に伴って移動
する第2の光源が設けられる。画像を読取るときは、原
稿台に置かれた原稿に光源から光を照射し、原稿からの
反射光または透過光を集光レンズによりラインセンサに
集光し、キャリッジを移動させつつ検出して原稿の濃淡
を電気信号に変換する。ここで、ラインセンサの撮像素
子が並んでいる方向を主走査方向、キャリッジと共にラ
インセンサが移動する方向を副走査方向という。
【0005】ラインセンサからの出力信号は、増幅器を
経てA/D変換部でデジタル信号に変換される。このデ
ジタル信号は、例えば読み取り階調が8ビットの場合、
0から255までの数値になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、直線状の光
源からの光を主走査方向に均一の光量で原稿に照射する
ことは困難であり、一般に光源の両端に近づくほど光量
は小さくなる。また、ラインセンサの各撮像素子には感
度のばらつきがあるので、例えば均一な原稿を読取った
場合でもラインセンサから出る信号は不均一になり、原
稿の階調が正確に再現されないという問題がある。
【0007】そこで、シェーディング補正部においてシ
ェーディング補正が行われる。シェーディング補正は、
原稿を読取る前にあらかじめ黒基準データと各撮像素子
についての白基準データとを取り込んで記憶しておき、
そのデータを使用して、A/D変換部から出力されたデ
ジタル信号を補正するので、原稿の階調を正確に再現す
ることができる。
【0008】ここで、従来のシェーディング補正を行う
画像読取装置により原稿を読取る場合のフローチャート
を図6に示す。図6に示すように、始めにステップ10
1で白基準データを設定し、ステップ102で上記の白
基準データを用いてシェーディング補正を行いながら原
稿を読取る。ステップ103で次の原稿を読取ると決定
した場合、ステップ104で光源の光量が白基準データ
を設定したときから変動していないと判断されれば、前
回読取時の白基準データを使用してステップ102に戻
って次の原稿を読取ることができる。
【0009】光源の光量は、電源を入れてからの経過時
間によって変動することがあり、また温度依存性もあ
る。上記の従来の画像読取装置では、ステップ104で
光量が変動したと判断された場合にはステップ101に
戻って白基準データの再設定を行う。
【0010】上記の従来の画像読取装置においては、白
基準データの設定を行う場合、図7に示すように、各
撮像素子について副走査方向にラインL1〜L4の4ライ
ンの白基準を読取り、この4ラインうちの最大値を各撮
像素子の白基準データとして設定する方法、あるいは
図8に示すように、各撮像素子について副走査方向に
ラインL1〜L16の16ラインの白基準を読取り、この
16ラインを4ラインずつ平均し、4つの平均値のうち
の最大値を各撮像素子の白基準データとして設定する方
法が知られている。なお、上記のおよびのいずれの
方法においても、主走査方向には、例えばA4の原稿を
600dpiの精度で読取る場合、白基準データとして
5000個以上のデータを設定している。
【0011】しかしながら、上記のの方法では、読み
取った4ラインうちの最大値を白基準データとして設定
するため、白基準板に塵が付着していたり、傷が付いて
いた場合、設定された白基準データが本来の白基準値よ
りも低い値となり、ノイズ成分が増大し、S/N比が悪
化するという問題があった。この問題は、透過原稿ネガ
フィルムを読取った場合において、特に顕著となる傾向
にある。
【0012】また上記のの方法では、読み取った16
ラインを4ラインずつ平均し、4つの平均値のうちの最
大値を白基準データとして設定するため、平均化処理を
行うためのASIC(Application Specific Integrate
d Circuit)等の信号処理部のサイズやメモリ容量を大
きくしなければならず、製造コストが増大するという問
題があった。さらに、白基準データの設定に長時間を要
し、読取開始から読取終了までの所要時間が増大すると
いう問題があった。
【0013】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、コストを上昇させることなく、
簡便に高品質な画像を読み取ることが可能な画像読取装
置および白基準読取方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、画質あるいは読取速度の異なる画
像読取モードを選択することが可能な画像読取装置を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1または
5記載の画像読取装置または白基準読取方法によると、
副走査方向に複数ラインの白基準を読取り、読取られた
白基準の副走査方向両端部に相当する第1および第2の
ライン群についてそれぞれ平均化処理を施し、第1のラ
イン群の平均値と第2のライン群の平均値とを比較し、
その大きい方を白基準データとして設定する。このた
め、たとえ白基準板に塵が付着していたり、傷が付いて
いたとしても、これらの塵や傷が白基準板9の両端部に
わたって存在する可能性は極めて低いので、塵や傷のな
い部分を白基準データとして取り込むことができる。し
たがって、設定された白基準データは本来の白基準値と
同等となり、ノイズ成分を低減し、S/N比を向上する
ことができる。これにより、簡便に高品質な画像を読取
ることができる。
【0015】また、読取られた白基準のうち中央部に相
当する複数ラインを白基準データとして取り込まないの
で、平均化処理を行うための信号処理部のサイズやメモ
リ容量を小さくして製造コストを低減することができ
る。さらに、白基準データの設定に要する時間を短縮し
て読取開始から読取終了までの所要時間を短縮すること
ができる。
【0016】本発明の請求項2または6記載の画像読取
装置または白基準読取方法によると、白基準は副走査方
向に16ライン読取られ、第1および第2のライン群は
それぞれ2ラインあるいは4ラインからなるように設定
されているので、コストを上昇させることなく、簡便に
高品質な画像を読み取ることができる。
【0017】本発明の請求項3または7記載の画像読取
装置または白基準読取方法によると、第1および第2の
ライン群は、反射原稿あるいは透過原稿ポジフィルム読
取時にそれぞれ2ラインからなり、透過原稿ネガフィル
ム読取時にそれぞれ4ラインからなるように設定される
ので、反射原稿あるいは透過原稿ポジフィルム読取時に
読取速度優先で画像を読取って読取開始から読取終了ま
での所要時間を短縮し、透過原稿ネガフィルム読取時に
画質優先で画像を読取ってノイズ成分を低減し、S/N
比を向上することができる。
【0018】本発明の請求項4記載の画像読取装置によ
ると、画質あるいは読取速度の異なる画像読取モードを
設定可能な入力手段を備えており、この入力手段により
設定される画像読取モードに応じて画像を読取るので、
目的に応じて画質優先モードあるいは読取速度優先モー
ドで画像を読取ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
実施例を図面に基づいて説明する。キャリッジ移動型の
フラットベッド型画像読取装置に本発明を適用した一実
施例を図1〜図4に示す。
【0020】図2に示すように、匡体2の上面にガラス
等の透明板からなる原稿台1が設けられている。匡体2
の内部に図示しない駆動装置により原稿台1に対し平行
に往復移動可能なキャリッジ3が設けられ、このキャリ
ッジ3に光源4とラインセンサ5とが搭載されている。
光源4の照射光は、原稿台1上の原稿8の表面で反射さ
れ、複数のミラー6で反射した後、集光レンズ7により
ラインセンサ5に集光されるようになっている。ライン
センサ5は、赤(R:Red)、緑(G:Green)
および青(B:Blue)の光をそれぞれ電気信号に変
換して出力する。複数のミラー6で反射させることによ
り、原稿8から集光レンズ7までの光路長を大きくして
いる。原稿台1のキャリッジ3移動方向の端部には、高
反射率均一反射面を有する白基準板9が設けられてい
る。
【0021】写真フィルム等の透過原稿を読み取る場合
は、原稿台1の上方にキャリッジ3の移動に伴って移動
する図示しない第2の光源が設けられる。図3は、上記
のような構造の画像読取装置における機能構成を示すブ
ロック図である。
【0022】図3において、制御装置14は、CPU、
RAMおよびROM等からなるマイクロコンピュータに
より構成され、インターフェース15を介して外部の例
えばパーソナルコンピュータ等の画像処理装置に接続さ
れ、この画像処理装置からの指令信号によりラインセン
サ5の電荷蓄積時間の制御や後述のガンマ補正に用いら
れるガンマ関数の選択を行う。
【0023】A/D変換部12は、増幅器11を介して
入力したラインセンサ5からの光量信号をデジタル信号
に変換して白基準データ設定部20あるいはシェーディ
ング補正部13に渡すものである。このデジタル信号
は、例えば読取階調が10ビットの場合は、0〜102
3までの数値を示す信号となる。白基準データ設定部2
0では、読取り開始前に白基準板9を読取り、白基準デ
ータが設定される。
【0024】シェーディング補正部13は、あらかじめ
記憶しておいた黒基準データと、白基準データ設定部2
0で設定された白基準データとを用いて、光電変換素子
列の素子毎に感度のばらつきや光源4の光量のばらつき
を補正する。ガンマ補正部16では、所定のガンマ関数
によりガンマ補正が行われ、シェーディング補正部13
から出力された光量信号を画像信号に変換する。その他
の補正部17では、色補正、エッジ強調および領域拡大
/縮小等の諸変換を行う。
【0025】図4に示すように、ラインセンサ5は、
R、G、Bのそれぞれの光を読取る撮像素子群を備え、
各撮像素子群は、光電変換素子などの撮像素子を図2に
示すキャリッジ3の移動方向と垂直に直線的に複数個配
列して構成される光電変換素子列51、52、53等の
撮像素子列を含む。本実施例では、各撮像素子は8μm
×8μmの正方形であるため、各光電変換素子列の1列
の幅は8μmである。
【0026】各光電変換素子列に蓄積された電荷は、所
定の間隔で発生される駆動信号に同期して、転送ゲート
511、521、531を介してシフトレジスタ51
2、522、532に転送される。各光電変換素子列で
は次の読取りラインからの光による電荷の蓄積が始ま
り、各シフトレジスタに転送された電荷は1素子毎に順
に出力部571、572、573から出力される。本実
施例では、各光電変換素子列は、主走査方向に600d
pi(dot per inch)の解像度で原稿8を読取ることが
できるように組付けられている。
【0027】次に、白基準データ設定部20について図
1を用いて詳細に説明する。白基準データ設定部20
は、平均化手段としての平均化回路21と、比較手段と
しての比較回路22と、設定手段としての設定回路23
と、設定された白基準データを格納するメモリ24とか
ら構成される。
【0028】平均化回路21は、光電変換素子列51、
52、53の各撮像素子で白基準板9を副走査方向に複
数ライン読取り、読取られた白基準の副走査方向両端部
に相当する第1および第2のライン群についてそれぞれ
平均化処理を施すための回路である。
【0029】比較回路22は、第1のライン群の平均値
と第2のライン群の平均値とを比較するための回路であ
る。また設定回路23は、第1のライン群の平均値と第
2のライン群の平均値との大きい方を白基準データとし
て設定するための回路である。メモリ24は、設定回路
23で設定された白基準データを格納するメモリであ
り、RAM等を用いることができる。
【0030】ここで、白基準データを設定する手順につ
いて説明する。白基準データを設定するときは、キャリ
ッジ3を原稿台1の端部に移動させ、光源4を点灯させ
て白基準板9からの反射光を光電変換素子列51、5
2、53の各撮像素子で読取る。なお、透過原稿の場合
は、第2の光源からの光を原稿を通さずに読取る。すな
わち、第2の光源からの原稿台1を透過した光を読取
る。読取ったデータはA/D変換部12でデジタル化さ
れ白基準データ設定部に送られる。
【0031】このとき、図示しない入力手段により読取
速度優先モードが設定された場合、あるいは反射原稿読
取時においては、例えば図5(A)に示すように、副走
査方向にラインL1〜L16の16ラインの白基準を読取
り、この16ラインのうち副走査方向両端部に相当する
第1および第2のライン群としてのL1、L2および
15、L16についてそれぞれ平均化回路21で平均化処
理を施す。同様に、透過原稿ポジフィルム読取時におい
ては、例えば図5(A)に示すように、副走査方向にラ
インL1〜L16の16ラインについて第2の光源からの
原稿台1を透過した光を読取り、この16ラインのうち
副走査方向両端部に相当する第1および第2のライン群
としてのL1、L2およびL15、L16についてそれぞれ平
均化回路21で平均化処理を施す。
【0032】また、入力手段により画質優先モードが設
定された場合においては、例えば図5(B)に示すよう
に、副走査方向にラインL1〜L16の16ラインの白基
準を読取り、この16ラインのうち副走査方向両端部に
相当する第1および第2のライン群としてのL1〜L4
よびL13〜L16についてそれぞれ平均化回路21で平均
化処理を施す。同様に、透過原稿ネガフィルム読取時に
おいては、例えば図5(B)に示すように、副走査方向
にラインL1〜L16の16ラインについて第2の光源か
らの原稿台1を透過した光を読取り、この16ラインの
うち副走査方向両端部に相当する第1および第2のライ
ン群としてのL1〜L4およびL13〜L16についてそれぞ
れ平均化回路21で平均化処理を施す。
【0033】そして、図5(A)および(B)のいずれ
の場合であっても、比較回路22で2つの平均値を比較
し、設定回路23で2つの平均値のうちの大きい方を白
基準データとして設定する。ここで、図5(B)に示す
白基準読取方法においては、図5(A)に示す白基準読
取方法に比べてノイズレベルを1/√2にすることがで
きる。最後に、設定回路23で設定された白基準データ
はメモリ24に格納される。
【0034】実際に原稿8を読取る際には、光電変換素
子列51、52、53が読取った画素データに対してメ
モリ24に格納された白基準データと黒基準データとを
用いてシェーディング補正部13でシェーディング補正
が行われる。黒基準データとしては、光源消灯時の読取
データをA/D変換部12でデジタル化したものを使用
する。
【0035】次に、上記のように構成された画像読取装
置の動作を説明する。使用者は、この画像読取装置のイ
ンターフェイス15に図示しないパーソナルコンピュー
タ等の画像処理装置を接続し、原稿台1に原稿8を置い
て、パーソナルコンピュータから原稿8の読取り範囲や
読取り解像度を指定して読取りの実行を指令する。
【0036】読取りの実行が指令されると、制御装置1
4は光源4あるいは第2の光源を点灯させ、キャリッジ
3を各光電変換素子列の撮像素子の配列方向に対して垂
直に一定の速度で移動させる。所定の時間毎に発生され
る駆動信号により1ラインの画像がラインセンサ5の各
光電変換素子列に読取られ、信号処理部10に出力され
る。副走査方向の読取り解像度は、各光電変換素子列が
1ラインを読取るのに要する時間とキャリッジ3の移動
速度とにより決定される。例えば、キャリッジ3が原稿
8の1ライン読取り毎に光電変換素子列の幅1列分だけ
移動することにより、副走査方向に600dpiの解像
度で原稿を読取ることができる。
【0037】以上説明した本発明の一実施例において
は、ラインセンサ5の各撮像素子について副走査方向に
複数ラインの白基準を読取り、読取られた白基準の副走
査方向両端部に相当する第1および第2のライン群につ
いてそれぞれ白基準データ設定部の平均化回路21で平
均化処理を施し、第1のライン群の平均値と第2のライ
ン群の平均値とを比較回路22で比較し、その大きい方
を設定回路23で白基準データとして設定する。このた
め、たとえ白基準板9に塵が付着していたり、傷が付い
ていたとしても、これらの塵や傷が白基準板9の両端部
にわたって存在する可能性は極めて低いので、塵や傷の
ない部分を白基準データとして取り込むことができる。
したがって、設定された白基準データは本来の白基準値
と同等となり、ノイズ成分を低減し、S/N比を向上す
ることができる。これにより、簡便に高品質な画像を読
取ることができる。
【0038】さらに本実施例においては、読取られた白
基準のうち中央部に相当する複数ラインを白基準データ
として取り込まないので、平均化処理を行うためのAS
IC等の信号処理部のサイズやメモリ容量を小さくして
製造コストを低減することができるとともに、白基準デ
ータの設定に要する時間を短縮して読取開始から読取終
了までの所要時間を短縮することができる。
【0039】さらにまた、本実施例においては、第1お
よび第2のライン群は、反射原稿あるいは透過原稿ポジ
フィルム読取時にそれぞれ2ラインからなり、透過原稿
ネガフィルム読取時にそれぞれ4ラインからなるように
設定されるので、反射原稿あるいは透過原稿ポジフィル
ム読取時に読取速度優先で画像を読取って読取開始から
読取終了までの所要時間を短縮し、透過原稿ネガフィル
ム読取時に画質優先で画像を読取ってノイズ成分を低減
し、S/N比を向上することができる。
【0040】さらにまた、本実施例においては、画質あ
るいは読取速度の異なる画像読取モードを設定可能な入
力手段を備えており、この入力手段により設定される画
像読取モードに応じて画像を読取るので、目的に応じて
画質優先モードあるいは読取速度優先モードで画像を読
取ることができる。
【0041】本実施例では、反射原稿あるいは透過原稿
ポジフィルム読取時に読取速度優先で画像を読取り、透
過原稿ネガフィルム読取時に画質優先で画像を読取った
が、本発明では、入力手段の設定を変更することによ
り、反射原稿あるいは透過原稿ポジフィルム読取時に画
質優先で画像を読取り、透過原稿ネガフィルム読取時に
読取速度優先で画像を読取ることは可能である。
【0042】また本実施例では、R、G、Bの各色の撮
像素子群を1列の光電変換素子列により構成したが、本
発明では、R、G、Bの各色の撮像素子群を2列の光電
変換素子列により構成し、第1の光電変換素子列と第2
の光電変換素子列とを撮像素子の長さのほぼ半ピッチず
らして配置してもよい。第1の光電変換素子列と第2の
光電変換素子列とを撮像素子の長さのほぼ半ピッチずら
して配置することにより主走査方向の解像度を約2倍に
向上させることができる。
【0043】また、本実施例では、キャリッジ移動型の
フラットベッド型画像読取装置に本発明を適用したが、
ラインセンサと集光レンズを固定し光源および反射ミラ
ー群を移動させるミラー移動型のフラットベッド型画像
読取装置に本発明を適用することは可能であるし、原稿
を移動させて読取るシートフィード型など他の画像読取
装置に本発明を適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による画像読取装置の白基準
データ設定部を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例による画像読取装置を示す模
式図である。
【図3】本発明の一実施例による画像読取装置の機能構
成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例による画像読取装置のライン
センサを示す模式図である。
【図5】白基準読取方法を説明するためのものであっ
て、(A)は読取速度優先モードを示し、(B)は画質
優先モードを示す模式図である。
【図6】従来の画像読取装置による画像読取手順を示す
フロー図である。
【図7】従来の白基準読取方法を説明するための模式図
である。
【図8】従来の白基準読取方法を説明するための模式図
である。
【符号の説明】
1 原稿台 2 筐体 3 キャリッジ 4 光源 5 ラインセンサ 6 ミラー 7 集光レンズ 8 原稿 12 A/D変換部 13 シェーディング補正回路 14 制御装置 15 インターフェース 16 ガンマ補正部 20 白基準データ設定部 21 平均化回路(平均化手段) 22 比較回路(比較手段) 23 設定回路(設定手段) 24 メモリ 51、52、53 光電変換素子列

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿面に光を照射する光源と、 前記原稿面からの反射光または透過光を電気信号に変換
    するラインセンサと、 前記ラインセンサの画素出力データをA/D変換するA
    /D変換部と、 副走査方向に複数ライン読取られた白基準の副走査方向
    両端部に相当する第1および第2のライン群についてそ
    れぞれ平均化処理を施す平均化手段と、 前記第1のライン群の平均値と前記第2のライン群の平
    均値とを比較する比較手段と、 前記第1のライン群の平均値と前記第2のライン群の平
    均値との大きい方を白基準データとして設定する設定手
    段と、 前記白基準データを用いて前記A/D変換部の出力デー
    タをシェーディング補正するシェーディング補正部と、 を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記白基準は副走査方向に16ライン読
    取られ、前記第1および第2のライン群はそれぞれ2ラ
    インあるいは4ラインからなるように設定されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2のライン群は、反射
    原稿あるいは透過原稿ポジフィルム読取時にそれぞれ2
    ラインからなり、透過原稿ネガフィルム読取時にそれぞ
    れ4ラインからなるように設定されることを特徴とする
    請求項2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 画質あるいは読取速度の異なる画像読取
    モードを設定可能な入力手段を備え、 前記入力手段により設定される画像読取モードに応じて
    画像を読取ることを特徴とする請求項1、2または3記
    載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿面に光を照射する光源と、前記原稿
    面からの反射光または透過光を電気信号に変換するライ
    ンセンサと、前記ラインセンサの画素出力データをA/
    D変換するA/D変換部と、前記A/D変換部の出力デ
    ータをシェーディング補正するシェーディング補正部と
    を備えた画像読取装置における白基準読取方法であっ
    て、 副走査方向に複数ラインの白基準を読取る工程と、 読取られた白基準の副走査方向両端部に相当する第1お
    よび第2のライン群についてそれぞれ平均化処理を施す
    工程と、 前記第1のライン群の平均値と前記第2のライン群の平
    均値とを比較する工程と、 前記第1のライン群の平均値と前記第2のライン群の平
    均値との大きい方を白基準データとして設定する工程
    と、 を含むことを特徴とする白基準読取方法。
  6. 【請求項6】 前記白基準は副走査方向に16ライン読
    取られ、前記第1および第2のライン群はそれぞれ2ラ
    インあるいは4ラインからなるように設定されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の白基準読取方法。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2のライン群は、反射
    原稿あるいは透過原稿ポジフィルム読取時にそれぞれ2
    ラインからなり、透過原稿ネガフィルム読取時にそれぞ
    れ4ラインからなるように設定されることを特徴とする
    請求項6記載の白基準読取方法。
JP11197371A 1999-07-12 1999-07-12 画像読取装置および白基準読取方法 Pending JP2001024889A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11197371A JP2001024889A (ja) 1999-07-12 1999-07-12 画像読取装置および白基準読取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11197371A JP2001024889A (ja) 1999-07-12 1999-07-12 画像読取装置および白基準読取方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001024889A true JP2001024889A (ja) 2001-01-26

Family

ID=16373398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11197371A Pending JP2001024889A (ja) 1999-07-12 1999-07-12 画像読取装置および白基準読取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001024889A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7847978B2 (en) Image reading apparatus and image reading method
US7903302B2 (en) Image reading apparatus and image reading method
JPH0795804B2 (ja) 画像読取装置
JP2003163796A (ja) 画像読み取り装置、画像形成システム、画像読み取り方法、及びそのプログラム
JP2985959B1 (ja) カラ―撮像装置およびそれを用いた画像読み取り装置
US7251064B2 (en) Calibration of an image scanning system
JP4065515B2 (ja) 画像読み取り装置
JP2001016399A (ja) 画像読取装置
JP2001024889A (ja) 画像読取装置および白基準読取方法
JP5817312B2 (ja) 画像読取装置および画像形成装置
EP2141904B1 (en) Image reading device, image forming apparatus, and image reading method
JP2003037713A (ja) 画像読取装置
US6532084B1 (en) Method for detecting the relative location of an image reading head and a light source
US20080204823A1 (en) Compensating Method for Image Scanning, Image Scanning Apparatus and Image Processing System
JP2001309121A (ja) カラー撮像素子、それを用いた画像読取装置及び画像読取方法
JPS62161255A (ja) 画像読取装置
JPH0354510B2 (ja)
JP2000307858A (ja) 画像読取装置
JP4414276B2 (ja) 画像読取装置
JP5223400B2 (ja) 画像読取装置
JP2003046729A (ja) 画像読み取り装置
JP2002118731A (ja) 画像読取装置
JPH06291944A (ja) 画像読取装置
JPH10336386A (ja) 画像読取装置
JP2000278531A (ja) 画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040330