JP2001024877A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001024877A
JP2001024877A JP11194040A JP19404099A JP2001024877A JP 2001024877 A JP2001024877 A JP 2001024877A JP 11194040 A JP11194040 A JP 11194040A JP 19404099 A JP19404099 A JP 19404099A JP 2001024877 A JP2001024877 A JP 2001024877A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に画像中に埋め込まれている付加データ
を読み出すことができとともに、埋め込むことができる
データ量を減少させずに付加データを埋め込むことがで
きる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像データ及び付加データが入力される
と、画像データ入力部3でそれぞれ分離して記憶部4に
格納する。付加データ埋め込み処理部5は、画像データ
の特性を認識し、認識した特性に合わせて、埋め込む付
加データに対する処理内容、例えば符号化パラメータや
符号化方式を決定する。そして、決定された処理内容に
従って付加データに対して処理を行う。さらに、処理後
の付加データを画像データに埋め込み、画像出力部2に
出力する。このようにして付加データが埋め込まれた画
像データを、画像出力部2にて用紙に印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力の対象となる
画像に対して付加情報を埋め込む画像処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタで印刷する画像中に、印刷した
ときに人間の目に目立たないように付加データを埋め込
み、印刷する技術がある。このような技術として、例え
ば特願平10−332171号などに記載されているも
のがある。記載されている技術は、微小な斜線パターン
を画像全体に重畳させることによって付加データを埋め
込むものである。重畳させるパターンは、イエロー成分
にのみ重畳させる。このようにイエロー成分で小なパタ
ーンをまばらに重畳させることにより、人間の目に目立
ちにくいように付加データを埋め込むことができる。
【0003】このようにして付加データを埋め込まれた
画像データをプリンタで印刷する。そして、印刷された
画像をスキャナで読み取れば、読み取られた画像中から
重畳されているパターンを検出し、埋められている付加
データを読み出すことができる。
【0004】ところで、局所的な画像特性によっては、
印刷された画像を読み取ったときに、埋め込まれている
パターンをうまく検出できない場合がある。例えば、黒
べた領域等の高濃度の画像領域では、埋め込まれたパタ
ーンが埋もれてしまい、読み取った画像中から検出でき
ない場合がある。また、イエロー成分を含む色の線画部
分では、その線画をパターンと誤って検出してしまい、
誤ったデータとして付加データが検出される場合があ
る。
【0005】このような問題に対し、例えば特開平6−
62217号公報や特開平6−113107号公報に記
載されているように、画像の局所的な特性によって埋め
込むパターンの強度を変調することが考えられている。
しかし、その場合でも、すべてのパターンを誤りなく検
出することは困難である。
【0006】そのため、埋め込んだデータを読み出す際
には必ず誤りが含まれることを前提として、同じデータ
を繰り返し埋め込んだり、コードデータに誤り訂正のた
めのパリティを付加する符号化(誤り訂正符号化)を行
うことで対処することが考えられている。
【0007】しかし、同じデータを繰り返し埋め込む
と、埋め込むことができる付加データのデータ量は、単
純に繰り返し回数分の1に減少する。さらに、誤り訂正
符号化を行う方式では、パリティのデータ量の分だけ、
埋め込むことができる付加データのデータ量が減少して
しまう。印刷された画像から埋め込まれた付加データを
読み出したとき、読み出したデータ中に含まれる誤り率
や、パターンを検出できない率は、画像の内容に依存す
る。そのため誤り符号化方式を用いる場合、多種多様な
画像に付加データを埋め込み、埋め込んだ付加データを
確実に読み出せるようにするためには、想定される誤り
率の最悪値で誤り訂正符号を設計しておく必要がある。
すなわち、パリティの量を多くする必要がある。また、
同じデータを繰り返し埋め込む方式を併用する場合、繰
り返し回数を多くすることも有効である。しかし、パリ
ティ量の増加及び繰り返し回数の増加によって、実際に
埋め込むことができる付加データのデータ量は減少して
しまうという問題がある。
【0008】このようなデータ量の減少を防止するた
め、パターンを埋め込む間隔を狭めて、埋め込む総デー
タ量を増やすことも考えられる。しかし、そのようにし
た場合、画像によらず埋め込んだパターンが常に目立ち
やすくなり、結果として画質を劣化させてしまうとい
う、新たな問題が発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、確実に画像中に埋め込まれ
ている付加データを読み出すことができとともに、埋め
込むことができるデータ量を減少させずに付加データを
埋め込むことができる画像処理装置を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、出力の対象と
なる画像に対して付加情報を埋め込む画像処理装置にお
いて、画像領域の特性を認識し、認識した画像領域の特
性に従って付加情報に対して処理を施す。そして、処理
を施した付加情報を埋め込むようにしたことを特徴とす
るものである。例えば付加情報に対して符号化処理を施
す場合、画像領域の特性に応じて符号化パラメータを変
化させ、あるいは、複数の符号化処理を切り替えて用い
る。これによって、例えば誤り率が高い領域ではパリテ
ィ長を長くしたり繰り返し回数を多くして読取時に確実
に付加情報を読みとれるようにするとともに、例えば誤
り率が低い領域ではパリティ長を短くしたり繰り返し回
数を少なくして、全体の付加情報量を落とさないように
することができる。このように、従来のように最悪の誤
り率に合わせることなく、画像領域の特性に従って付加
情報に対して処理を施すことにより、データ量の低下を
抑えるとともに、確実に付加データを読み出せるように
なる。
【0011】また本発明は、出力の対象となる画像に対
して付加情報を埋め込む画像処理装置において、画像の
領域ごとの特性を認識し、認識した画像の領域ごとの特
性から、付加情報を埋め込む領域を決定し、その領域に
複数単位の付加情報を埋め込むようにしたことを特徴と
するものである。画像の領域ごとの特性を認識した結果
に基づいて付加情報を埋め込む領域を決定するので、例
えば誤り率が高い領域を回避して誤り率の低い領域を用
いて付加情報を埋め込むことができる。また、付加情報
が1回だけ埋め込まれている場合、誤り率が高いと読み
取りが困難となる。しかし本発明では複数単位の付加情
報を埋め込む。このような領域の選択と複数単位の付加
情報の埋め込みとの相乗効果によって、画像から確実に
付加情報を読み取ることができる。また、例えば付加情
報を符号化する際にも、最悪の誤り率に合わせて符号化
する必要がないため、符号長を短くしてデータ量の低下
を抑えることができる。
【0012】なお、画像の特性としては、画像領域の画
像に含まれる所定濃度以上あるいは所定濃度以下の画素
の含有量や、画像領域の画像における所定色成分あるい
は色差成分のエッジ画素の含有量等を認識すればよい。
また、付加情報を埋め込む際には、認識した画像の特性
に応じて、付加情報を埋め込む密度を変化させる手法を
併用してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像処理装置を
含むシステムの一例における全体構成を示すブロック図
である。図中、1は画像処理部、2は画像出力部、3は
画像データ入力部、4は記憶部、5は付加データ埋め込
み処理部である。画像処理部1は、外部から入力される
画像データ及び付加データを受け取り、画像データに付
加データを埋め込んで画像出力部2へ出力する。画像出
力部2は、画像処理部1から入力された画像データを、
例えば用紙上に印刷出力する。このようにして付加デー
タが埋め込まれた画像が印刷された用紙を画像入力装置
などで読み取ることによって、付加データを読み取るこ
とが可能である。なお、画像出力部2は、画像処理部1
から入力された画像データを、例えば表示装置に表示出
力してもよい。
【0014】画像処理部1は、この例では画像データ入
力部3、記憶部4、付加データ埋め込み処理部5を有し
ている。画像データ入力部3は、入力された画像データ
及び付加データを分離して、記憶部4に格納する。例え
ば付加データは、画像データのヘッダー情報に含めてお
くことができる。この場合、画像処理部1は入力された
画像データのヘッダー情報を解析して付加データを抽出
すればよい。付加データは任意のデータであり、データ
量も任意である。また、ここでは画像データは、画像出
力部2で用いる色空間成分、例えばYMCK成分の画像
データであるとする。もちろん、画像データの色空間と
画像出力部2で用いる色空間が異なる場合には、色変換
処理などを行えばよい。記憶部4は、画像データと付加
データを、それぞれ別の所定の領域に格納する。
【0015】付加データ埋め込み処理部5は、画像デー
タに付加データを埋め込んで画像出力部2に出力する。
このとき、画像データの領域の特性を認識し、その認識
結果に従って、付加データに施す処理内容を変化させ
て、処理を施した付加データを画像データに埋め込む。
あるいは、認識結果に従って、付加データを埋め込む領
域を決定し、決定した領域に付加データを埋め込む。詳
細は後述する。
【0016】なお、外部より画像データと付加データが
別々に入力される場合には画像データ入力部3を不要と
することができる。また、記憶部4を設けずに構成する
ことも可能である。
【0017】図2は、付加データ埋め込み処理部5の第
1の例を示すブロック構成図である。図中、11は認識
部、12は高濃度画素カウント部、13はエッジ画素カ
ウント部、14は特性値算出部、15は処理内容決定
部、16は符号化パラメータ算出部、17はパターン間
隔算出部、18は符号化処理部、19はBCH符号化
部、20は繰り返し符号化部、21はデータバッファ、
22は埋め込み部、23は埋め込み処理部、24はモー
ド情報付加部である。
【0018】認識部11は、画像データ中の付加データ
を埋め込む領域の特性を認識する。ここでは一例とし
て、高濃度の画素の含有量と、特定の色におけるエッジ
画素の含有量を認識する。そのために、高濃度画素カウ
ント部12,エッジ画素カウント部13,特性値算出部
14を有している。記憶部4に格納されている画像デー
タが読み出され、高濃度画素カウント部12とエッジ画
素カウント部13に入力される。
【0019】高濃度画素カウント部12は、あらかじめ
設定されている閾値と入力された画像データのYMCK
の各色成分の画素値とを比較し、各成分のいずれかの画
素値が閾値よりも大きければ、その画素を高濃度画素と
してカウントする。もちろん、特定の色成分について高
濃度画素をカウントしたり、色成分によって重み付けを
行ったり異なる閾値を用いることも可能である。1ペー
ジ分のカウント処理が終了したら、その結果を特性値算
出部14に出力する。
【0020】エッジ画素カウント部13は、入力された
画像データのうち、Y成分のみが入力され、Y成分に含
まれるエッジ画素の数をカウントする。具体的には、入
力されたY成分の画像データにラプラシアンオペレータ
を施し、得られた値の絶対値とあらかじめ設定されてい
る閾値とを比較し、閾値よりも大きければエッジ画素と
してカウントする。1ページ分のカウント処理が終了し
たら、その結果を特性値算出部14に出力する。ここで
は付加データをY成分によって埋め込むこととし、Y成
分のエッジ画素をカウントしているが、付加データの色
に応じたエッジ画素のカウントを行えばよい。
【0021】特性値算出部14は、高濃度画素カウント
部12から入力される高濃度画素カウント値と、エッジ
画素カウント部13から入力されるエッジ画素カウント
値をもとに、付加データを埋め込む画像領域の特性を認
識する。ここでは高濃度画素カウント値とエッジ画素カ
ウント値を加算し、あらかじめ設定されている1ページ
分の全画素数に対する割合(パーセンテージ)を求め、
その値を入力された画像データの特性値として、処理内
容決定部15の符号化パラメータ算出部16に出力す
る。
【0022】処理内容決定部15は、認識部11により
認識された画像領域の特性から、符号化処理部18にお
いて付加データに対して行う符号化処理の内容と、付加
データを埋め込む密度(パターン間隔)を決定する。処
理内容決定部15は、符号化パラメータ算出部16及び
パターン間隔算出部17を有している。
【0023】符号化パラメータ算出部16は、認識部1
1から渡される画像データの特性値に応じて、符号化処
理部18において付加データを符号化する際のパラメー
タを算出して出力する。後述するように符号化処理部1
8では、BCH符号化及び繰り返し符号化を行うものと
し、この符号化パラメータ算出部16では、BCH符号
の符号化パラメータである符号長nと情報点数k、およ
び、繰り返し符号のパラメータである繰り返し回数rの
3つのパラメータを出力する。
【0024】符号化パラメータ算出部16は、画像デー
タの特性値からこれらのパラメータを算出するため、例
えばテーブルを用いて行うことができる。図3は、符号
化パラメータを算出するためのテーブルの一例の説明図
である。認識部11から画像データの特性値が入力され
ると、その特性値に応じた符号長n、情報点数k、繰り
返し回数rの値を取得することができる。
【0025】図3に示すように、符号化パラメータ算出
部16は、特性値算出部14によって算出された画像デ
ータの特性値が大きいほど、誤り訂正能力の大きな符号
化パラメータを出力するようになっている。このように
符号化パラメータを制御するのは、高濃度部やY成分の
エッジ部では、埋め込まれたパターンの検出が難しいた
めである。つまり、特性値算出部14によって算出され
た画像データの特性値が大きいほど、画像全体に埋め込
まれたパターンのうち、検出できなかったり誤って検出
される確率が大きくなる。そのため、画像データの特性
値が大きいほど、誤り訂正能力が大きくなるように符号
化パラメータを設定するようにしている。ここで、誤り
訂正能力とは、読み出したデータ中に誤りが多く含まれ
ていても、その誤りを訂正し正しく復号する能力のこと
である。図3に示す例では、特性値が大きくなるに従
い、符号長nに対する情報点数kの占める割合を小さく
してパリティ情報を増加させ、また繰り返し回数rを大
きくして誤りに対する耐性を強めている。
【0026】符号化パラメータ算出部16で算出した符
号化パラメータのうち、符号長n、情報点数kは符号化
処理部18のBCH符号化部19に対して出力され、繰
り返し回数rは符号化処理部18の繰り返し符号化部2
0に対して出力される。また、算出した符号化パラメー
タは、パターン間隔算出部17、および、埋め込み部2
2のモード情報付加部24に対しても出力される。
【0027】パターン間隔算出部17は、入力された符
号化パラメータ、およびあらかじめ設定されている入力
された付加データのデータ量から、最適なパターン埋め
込み間隔dを算出する。具体的には、まず、入力された
符号化パラメータと入力された付加データ量から、符号
化後の総ビット数を求める。入力された付加データ量を
情報点数kで割り、符号長nと繰り返し回数rを掛けた
ものが、符号化後の総ビット数になる。パターン間隔算
出部17には、あらかじめ、入力された画像データの大
きさ(縦横の画素数)が設定されており、その画素数を
総ビット数で割ることによって、符号化された付加デー
タ1ビット(パターン1個)当たりの画素数を算出す
る。また、符号化された付加データを複数単位繰り返し
て埋め込むこととし、全画素数を総ビット数の単位数倍
で割ることによって、付加データ1ビット(パターン1
個)当たりの画素数を算出してもよい。そして、その画
素数の平方根を求め、それを、パターンを埋め込む間隔
dとすればよい。縦方向の間隔と横方向の間隔は異なっ
ていてもよいが、同じにしておくことが望ましい。この
ようにして求めた埋め込み間隔dは、埋め込み部22の
埋め込み処理部23及びモード情報付加部24へ出力さ
れる。
【0028】符号化処理部18は、記憶部4から読み出
された付加データを、処理内容決定部15から渡された
符号化パラメータに従って符号化し、データバッファ2
1に格納する。この例では、符号化処理部18は、BC
H符号化部19及び繰り返し符号化部20を有してい
る。BCH符号化部19は、処理内容決定部15の符号
化パラメータ算出部16から符号化パラメータとして符
号長nと情報点数kを受け取り、付加データに対して公
知の誤り訂正符号化処理であるBCH符号化を行い、繰
り返し符号化部20へ出力する。また繰り返し符号化部
20は、BCH符号化部19から出力されたBCH符号
化後の付加データに対して、処理内容決定部15の符号
化パラメータ算出部16から渡された繰り返し回数rだ
け繰り返し符号化処理を行う。繰り返し符号化とは、入
力された各ビットを繰り返し入力するものである。繰り
返し符号化されたデータは、データバッファ21に格納
される。また、繰り返し符号化部20で符号化されたデ
ータに対し、シャフリングを行ってからデータバッファ
21に格納してもよい。もちろん、BCH符号化及び繰
り返し符号化に限らず、公知の任意の符号化方式を単独
あるいは組み合わせて用い、符号化パラメータを変更可
能に構成して適用することができる。
【0029】データバッファ21は、符号化処理部18
で符号化処理が施された付加データを一時的に格納する
ためのメモリである。なお、このデータバッファ21を
用いずに構成してもよい。
【0030】埋め込み部22は、記憶部4から画像デー
タを読み出し、データバッファ21に格納されている符
号化された付加データに対応するパターンを画像データ
に埋め込む。埋め込み部22は、この例では埋め込み処
理部23及びモード情報付加部24を有している。
【0031】埋め込み処理部23は、記憶部4から読み
出された画像データを、パターン間隔算出部17から出
力された埋め込み間隔dに従ってブロック化する。それ
と同時に、符号化された付加データをデータバッファ2
1から1ビットずつ読み出し、符号化された付加データ
の各ビットに対応するパターンを、読み出した画像デー
タのブロックに重畳する。
【0032】図4は、埋め込み処理部の一例を示すブロ
ック構成図である。図中、31はブロック化部、32は
最大値算出部、33は変調量算出部、34は乗算部、3
5はセレクタである。ブロック化部31は、記憶部4か
ら読み出された画像データを、パターン間隔算出部17
から出力された埋め込み間隔dに従ってブロック化す
る。ブロック化された画像データのうち、Y成分の画像
データは乗算部34に入力され、MCK成分の画像デー
タは最大値算出部32に入力される。また、MCK成分
の画像データは、乗算部34から出力されるY成分とと
もにYMCKの画像データを構成し、埋め込み処理部2
3の出力となる。
【0033】最大値算出部32は、各画素毎にMCKの
各成分の画素値の最大値を求める。変調量算出部33
は、最大値算出部32で求めたMCK成分の画素値の最
大値から、付加データに対応するパターンの埋め込み位
置におけるパターンの変調量を算出し、乗算部に出力す
る。ここで、パターンの変調量は、MCK成分の最大値
が大きいほどパターンの変調量が大きくなり、MCK成
分の最大値が小さいほどパターンの変調量が小さくなる
ように算出される。
【0034】セレクタ35は、付加データの1ビットの
値に応じて、2種類のパターンS0,S1のいずれかを
選択して乗算部34に入力する。図5は、付加データと
して埋め込むパターンの具体例の説明図である。図5
(A)がパターンS0、図5(B)がパターンS1を示
している。パターンの大きさは、読み出した画像ブロッ
クのサイズに比べ、斜めに配置されたプラスまたはマイ
ナスの係数値を持つ部分を小さくしてある。これは、印
刷された付加データのパターンを視覚的に目立たないよ
うにするためである。いずれかのパターンが、読み出さ
れたブロック化された画像データの中央に埋め込まれ
る。また、画像の白地や低濃度領域が黄色っぽくなるの
を抑え、かつ、高濃度領域では埋め込まれているパター
ンの検出を容易にするため、プラスの係数値bを比較的
小さくし、マイナスの係数値aを比較的大きく設定する
とよい。
【0035】乗算部34は、セレクタ35で選択された
パターンの各係数値と、先に求められた同一画素位置の
変調量が乗ぜられ、同一画素位置のY成分の画像データ
の各画素値に加算される。このようにして付加データが
埋め込まれたY成分の画像データが形成される。このY
成分の画像データと、記憶部4から読み出されたMCK
成分の画像データが合わされて、埋め込み処理部23か
らの出力となる。
【0036】図2に戻り、モード情報付加部24は、画
像データの付加データを埋め込んだ領域の外側の所定の
位置に、所定のビット数からなるモード情報を付加す
る。モード情報は、埋め込み処理部23で使用している
パターンと同じパターンを用い、所定のパターン間隔
で、所定の回数だけ繰り返し付加することができる。こ
こでモード情報とは、画像データに埋め込まれた付加デ
ータを読み出すために必要な情報である。この例では符
号化パラメータ及びパターン間隔を示す所定ビットのコ
ード情報である。このコード情報を所定の回数だけ繰り
返して付加することにより、さらに確実に読み出すこと
ができるようになる。印刷される画像毎に所定の位置に
所定のフォーマットでモード情報を付加することによ
り、その印刷画像から付加データを読み出す際に、その
画像で適用された符号化パラメータ、パターン間隔を知
ることができる。
【0037】図6は、モード情報を付加する位置の例の
説明図である。モード情報付加部24でモード情報を付
加する位置は、画像データの外側であるとよい。例えば
図6に示すように、画像データが用紙上に印刷される際
に、その画像データが印刷された領域の周囲に設けられ
る白地部分に、モード情報を印刷する。これによって、
モード情報は画像データに影響されず、高精度に読み出
すことが可能である。
【0038】上述の付加データ埋め込み処理部5の第1
の例を用いた本発明の画像処理装置を含むシステムにお
ける動作の一例について、図1、図2、図4などを用い
て簡単に説明する。ヘッダー部分に付加データが含まれ
た画像データが入力されると、画像データ入力部3にお
いて、ヘッダー部分から付加データを取り出し、取り出
した付加データと画像データとを分離してそれぞれ記憶
部4に格納する。
【0039】画像データと付加データの記憶部4への格
納が終了すると、付加データ埋め込み処理部5の動作が
開始される。まず、記憶部4に格納されている画像デー
タを読み出し、高濃度画素カウント部12においてY、
M、C、Kのいずれかの色成分が閾値以上の画素値を有
する画素をカウントする。また、記憶部4から読み出し
た画像データのうち、Y成分の画像データをもとに、エ
ッジ画素カウント部13ではエッジ画素を検出してカウ
ントする。1ページ分のカウント処理が終了したら、そ
の結果を特性値算出部14に出力する。特性値算出部1
4では、例えば高濃度画素カウント部12でカウントし
た値と、エッジ画素カウント部13でカウントした値を
加算し、1ページ分の全画素数に対する割合を求めて、
その値を入力された画像データの特性値として符号化パ
ラメータ算出部16に出力する。
【0040】符号化パラメータ算出部16では、特性値
算出部14から受け取った画像データの特性値をもと
に、BCH符号の符号化パラメータである符号長n、情
報点数k、および、繰り返し符号のパラメータである繰
り返し回数rの3つの符号化パラメータを求める。例え
ば図3に示したようなテーブルを用いることによって求
めることができる。さらに、符号化パラメータ算出部1
6で求めた符号化パラメータを用いて、パターン間隔算
出部17は最適なパターン埋め込み間隔dを算出する。
【0041】符号化パラメータとパターン間隔を求める
処理が終了した後、付加データの符号化処理が行われ
る。記憶部4に格納されている付加データが読み出さ
れ、BCH符号化部19へ入力される。BCH符号化部
19では、符号化パラメータ算出部16で算出された符
号化パラメータのうち、符号長n、情報点数kを用い
て、付加データをBCH符号化する。さらに、BCH符
号化された付加データは、繰り返し符号化部20におい
て、繰り返し符号化される。このとき、符号化パラメー
タ算出部16で算出された符号化パラメータのうち、繰
り返し回数rが用いられる。
【0042】付加データは、このように画像データの特
性値に応じて算出された符号化パラメータに応じてBC
H符号化及び繰り返し符号化される。そのため、例えば
画像データの特性値から誤り率が高いことが予想されれ
ば、BCH符号化に際してパリティ長を長くして誤り訂
正機能を強化し、あるいは繰り返し符号化時の繰り返し
回数を多くして誤りに対する耐性を強化する。また、例
えば画像データの特性値から誤り率が低いことが予想さ
れる場合には、BCH符号化に際してそれほどパリティ
長を長くせず、また繰り返し回数を少なくして、埋め込
む付加データのデータ量を増加させることができる。
【0043】なお、BCH符号化及び繰り返し符号化が
行われた後、適宜、シャフリング処理などを行い、符号
化された付加データをデータバッファ21に格納する。
【0044】付加データの符号化処理が終了したら、次
に符号化された付加データを画像データに埋め込む処理
を行う。記憶部4に格納されている画像データが読み出
され、ブロック単位にされるとともに、符号化された付
加データがデータバッファ21から1ビットずつ読み出
され、埋め込み処理部23において、付加データの各ビ
ットに対応するパターンが、ブロック単位の画像データ
に重畳される。これによって、付加データが画像データ
中に埋め込まれる。この処理を、各ブロックについて繰
り返し行う。図7は、画像データ中に埋め込まれたパタ
ーンの具体例の説明図である。図5に示すような斜線の
パターンを、符号化された付加データの各ビットに対応
付けて埋め込むことによって、例えば図7に示すような
パターンが画像データ中に埋め込まれる。なお、図7で
は画像データ中に埋め込まれるパターンのみを示してい
るが、図7に示すパターンと画像データが重畳される。
また、実際には目立たないようにパターンを埋め込むの
で、パターンは図7に示すようにはっきりと目視できる
ものではない。また、パターンは図7に示すような大き
なものではなく、例えば図5に示すように数画素程度の
ものであり、画像全体に非常に多くの微細なパターンが
埋め込まれることになる。このようにして画像全面に付
加データが埋め込まれた画像データがモード情報付加部
24に出力される。
【0045】モード情報付加部24では、例えば図6に
示すように、画像データの付加データ埋め込み領域の外
側の所定の位置に、符号化パラメータ算出部16から出
力される符号化パラメータや、パターン間隔算出部17
から出力されるパターン埋め込み間隔dなどのモード情
報を付加する。
【0046】モード情報付加部24によってモード情報
が付加された画像データは、画像出力部2に出力され、
最終的に例えば用紙の上に印刷される。印刷された画像
から付加データを読み出す際には、まず画像領域の外側
の所定位置に印刷されているモード情報を読み取り、パ
ターン埋め込み間隔dに従って画像中から各パターンを
認識する。そして、各パターンが示すデータをもとに、
モード情報中の符号化パラメータに従って復号し、もと
の付加データを取得する。印刷された画像には、画像内
容に応じて符号化がなされた付加データが埋め込まれて
いるので、印刷された画像から付加データを確実に読み
出すことが出来る。
【0047】図8は、付加データ埋め込み処理部5の第
2の例を示すブロック構成図である。図中、図2と同様
の部分には同じ符号を付して説明を省略する。41は色
変換部、42は低濃度画素カウント部、43は符号化方
式選択部、44はセレクタである。この第2の例では、
入力された画像データの特性に合わせて、複数の符号化
方式、埋め込み方式の中から最適なものを選択して符号
化処理を行ってから埋め込む例を示している。
【0048】認識部11は、色変換部41,低濃度画素
カウント部42,エッジ画素カウント部13,特性値算
出部14を有している。色変換部41は、記憶部4から
読み出された画像データの色空間を、輝度色差系の色空
間、例えばL* * * 色空間などに変換する。輝度成
分の画像データは低濃度画素カウント部42へ、色差成
分の画像データはエッジ画素カウント部13へそれぞれ
入力される。
【0049】低濃度画素カウント部42は、あらかじめ
設定されている閾値と入力された画像データの輝度成分
の画素値とを比較し、閾値よりも大きければ、その画素
を低濃度画素としてカウントする。1ページ分のカウン
ト処理が終了したら、その結果を特性値算出部14に出
力する。
【0050】エッジ画素カウント部13は、画像データ
中の色差成分に含まれるエッジ画素の数をカウントす
る。上述の図2に示した付加データ埋め込み処理部5の
第1の例と同様に、例えばラプラシアンオペレータ等を
用いてエッジ画素を検出し、カウントする。1ページ分
のカウント処理が終了したら、その結果を特性値算出部
14に出力する。
【0051】特性値算出部14は、あらかじめ設定され
ている入力画像データの全画素数から低濃度画素カウン
ト部42による低濃度画素カウント値を減じて、その結
果とエッジ画素カウント部13によるエッジ画素カウン
ト値を加算し、その値を入力された画像データの特性値
として、符号化方式選択部43へ出力する。もちろん、
加算値そのものでなくても、例えば上述の第1の例と同
様に全体の画素数に対する割合を算出してもよい。
【0052】処理内容決定部15は、この例では符号化
方式選択部43及びパターン間隔算出部17を有してい
る。符号化方式選択部43は、特性値算出部14から入
力された画像データの特性値に応じた最適な符号化方式
の選択を行う。まず、入力された画像データの特性値
を、あらかじめ設定された閾値と比較し、閾値よりも大
きければ、入力された画像データに埋められたデータは
高精度に読み出せると判断し、符号化効率の良い符号化
方式、例えばこの例ではBCH符号化部19を選択す
る。また、特性値が閾値よりも小さければ、入力された
画像データに埋められた付加データは読み出せなかった
り誤って読み出されるパターンが多いと判断し、符号化
効率は悪いが誤り訂正能力の高い符号化方式、例えばこ
の例では繰り返し符号化部20の出力を選択するような
選択信号を出力する。この選択信号は、セレクタ44に
入力されるとともに、パターン間隔算出部17及びモー
ド情報付加部24にも入力される。
【0053】パターン間隔算出部17は、符号化方式選
択部43で選択された符号化方式、および入力された付
加データ量に応じて、最適なパターン埋め込み間隔dを
算出する。まずパターン間隔算出部17は、選択された
符号化方式と入力された付加データ量から、符号化後の
総ビット数を求める。選択された符号化方式がBCH符
号化であれば、入力された付加データ量を、あらかじめ
設定されている情報点数kで割り、符号長nを掛けれ
ば、符号化後の総ビット数が得られる。選択された符号
化方式が繰り返し符号であれば、入力された付加データ
量に繰り返し回数rを掛ければ、符号化後の総ビット数
が得られる。次に、パターン間隔算出部17には、あら
かじめ、入力された画像データの大きさ(縦横の画素
数)が設定されており、その画素数を総ビット数で割る
ことによって、符号化された付加データ1ビット(パタ
ーン1個)当たりの画素数を算出する。そして、その画
素数の平方根を求め、それをパターン埋め込み間隔dと
する。縦方向の間隔と横方向の間隔は異なっていてもよ
いが、ここでは同じとする。
【0054】符号化処理部18は、上述の例と同様にB
CH符号化部19及び繰り返し符号化部20を有してい
るが、これらはそれぞれ並行して動作する。すなわち、
付加データが記憶部4から読み出されると、BCH符号
化部19は所定の符号化パラメータに従って付加データ
をBCH符号化する。それと並行して、繰り返し符号化
部20は、記憶部4から読み出された付加データを、所
定の繰り返し回数に従って繰り返し符号化する。BCH
符号化部19及び繰り返し符号化部20の出力は、セレ
クタ44に入力される。
【0055】セレクタ44は、符号化方式選択部43か
ら出力される選択信号に従い、BCH符号化部19で符
号化された付加データあるいは繰り返し符号化部20で
符号化された付加データのいずれかを選択する。選択さ
れた符号化された付加データはデータバッファ21に格
納される。
【0056】埋め込み部22は、上述の付加データ埋め
込み処理部5の第1の例と同様であり、埋め込み処理部
23及びモード情報付加部24を有している。この例で
は、モード情報付加部24においてモード情報として埋
め込む情報として、この画像で適用した符号化方式を示
す情報を含めている。
【0057】なお、上述の付加データ埋め込み処理部5
の第2の例では、符号化処理部18において2つの符号
化処理を並行して行い、セレクタ44で符号化結果を選
択する構成とした。しかしこれに限らず、例えば各符号
化処理部への入力側でセレクタにより切り替える構成
や、起動信号をいずれかの符号化処理部へ送出し、いず
れか1つの符号化処理部が動作する構成など、処理を切
り替える構成は任意である。
【0058】また、上述の例では符号化処理部としてB
CH符号化部19と繰り返し符号化部20を示した。こ
のほかにも、RS(リードソロモン)符号化、畳み込み
符号化など、多数の符号化方式が存在する。この第2の
例では、これらの符号化方式から2以上の符号化処理部
を選択可能に構成すればよい。もちろん、1つの符号化
処理部において複数の符号化方式を用いることも可能で
ある。
【0059】さらに、この例では認識部11において画
像データの特性値を算出する際に、輝度成分から得られ
る低濃度の画素数を用いたが、高濃度の画素数を用いて
もよい。また、色差成分から得られるエッジ画素数は、
ある特定の色に関する色差成分についてのエッジ画素を
計数してもよい。さらには、認識部11の構成として、
上述の第1の例と同様の構成を用いることもできる。逆
に、上述の第1の例における認識部11として、この第
2の例における認識部11の構成を適用することができ
る。
【0060】次に、上述の付加データ埋め込み処理部5
の第2の例を用いた本発明の画像処理装置を含むシステ
ムにおける動作の一例について、図1、図8などを用い
て簡単に説明する。なお、上述の付加データ埋め込み処
理部5の第1の例を用いた場合の動作例と重複する部分
では説明を省略することがある。
【0061】画像データ及び付加データが入力される
と、画像データ入力部3で両者を分離し、それぞれ記憶
部4に格納する。入力される画像データは、画像出力部
2で使用する色空間、例えばYMCK色空間における画
像データとなっているものとする。また付加データは、
例えば画像データのヘッダー情報に含めておくことがで
き、画像データ入力部3で入力された画像データのヘッ
ダー情報を調べ、付加データを抽出して、記憶部4の画
像データとは別の所定の領域に格納する。
【0062】画像データと付加データを記憶部4に格納
すると、付加データ埋め込み処理部5が動作を開始す
る。まず、記憶部4に格納された画像データが読み出さ
れ、色変換部41でYMCK色空間から輝度色差系の色
空間に色空間が変換される。色空間の変換後、輝度成分
は低濃度画素カウント部42に入力され、輝度が閾値よ
りも大きい低濃度画素がカウントされる。また、色空間
変換後の色差成分はエッジ画素カウント部13に入力さ
れ、例えばある特定色成分に対する色差成分からエッジ
画素を検出し、その画素数がカウントされる。1ページ
分のカウント処理が終了したら、その結果(低濃度画素
カウント値、エッジ画素カウント値)が特性値算出部1
4に出力される。特性値算出部14では、あらかじめ設
定されている入力画像データの全画素数から低濃度画素
カウント値を減じて、その結果とエッジ画素カウント値
を加算し、その値を入力された画像データの特性値とし
て符号化方式選択部43へ出力する。
【0063】入力された画像データの特性値が出力され
ると、符号化方式選択部43は、入力された特性値に応
じた最適な符号化方式を選択する。上述のように、例え
ば特性値が閾値よりも大きければ、入力された画像デー
タに埋められたデータは高精度に読み出せると判断し、
符号化効率の良い符号化方式であるBCH符号化部19
を選択する。また、特性値が閾値よりも小さければ、入
力された画像データに埋められた付加データは読み出せ
なかったり誤って読み出すパターンが多いと判断し、符
号化効率は悪いが誤り訂正能力の高い符号化方式である
繰り返し符号化部20の出力を選択するような選択信号
をセレクタ44に対して出力する。
【0064】また、符号化方式選択部43から出力され
る選択信号は、パターン間隔算出部17にも入力され
る。パターン間隔算出部17は、符号化方式選択部43
で選択された符号化方式、および入力された付加データ
量に応じて、最適なパターン埋め込み間隔dを算出し、
埋め込み処理部23及びモード情報付加部24に対して
出力する。
【0065】符号化方式の選択が終了後、付加データの
符号化処理を実行する。記憶部4から読み出された付加
データは、BCH符号化部19と繰り返し符号化部20
に並列に入力され、それぞれ符号化されてその出力がセ
レクタ44に入力される。セレクタ44には符号化方式
選択部43から出力されている選択信号が入力されてお
り、BCH符号化部19あるいは繰り返し符号化部20
のいずれかの出力が選択され、符号化された付加データ
がデータバッファ21に格納される。
【0066】符号化処理終了後、符号化された付加デー
タを画像データに埋め込む処理を行う。上述の付加デー
タ埋め込み処理部5の第1の例と同様に、記憶部4に格
納された画像データが読み出されて埋め込み処理部23
に入力され、ブロック化される。同時に、符号化された
付加データが、データバッファ21から1ビットずつ読
み出され、埋め込み処理部23に入力される。埋め込み
処理部23において、符号化された付加データの各ビッ
トに対応するパターンが、読み出された画像データのブ
ロックに重畳される。このような処理をすべてのブロッ
クについて繰り返し、結果として画像全面に付加データ
が埋め込まれる。
【0067】付加データが埋め込まれた画像データは、
モード情報付加部24に入力され、さらにモード情報が
付加される。モード情報付加部24によってモード情報
が付加された画像データは、画像出力部2に出力され、
例えば用紙等に印刷される。
【0068】図9は、付加データ埋め込み処理部5の第
3の例を示すブロック構成図である。図中、図2と同様
の部分には同じ符号を付して説明を省略する。51は特
性値バッファ、52は埋め込み領域決定部である。この
第3の例では、付加データを画像全面に埋め込むのでは
なく、画像の一部に埋め込むものである。その際、入力
された画像データをいくつかの領域に分割し、領域毎の
特性を調べ、最も埋め込みに適した領域に複数単位の付
加データを埋め込むように制御するものである。
【0069】認識部11は、上述の付加データ埋め込み
処理部5の第1の例と同様の構成である。すなわち、記
憶部4から読み出された画像データは、高濃度画素カウ
ント部12とエッジ画素カウント部13に入力され、そ
れぞれ高濃度画素のカウント値、エッジ画素のカウント
値が特性値算出部14に入力され、特性値が求められ
る。ただし、この第3の例では、画像データは所定の領
域に分割され、領域毎に記憶部4から読み出されて特性
値が算出されるように制御される。あるいは、高濃度画
素カウント部12及びエッジ画素カウント部13に各領
域ごとのカウンタを用意しておき、読み出された画像デ
ータの位置に応じてカウンタを変更するように構成して
もよい。
【0070】図10は、画像データと領域及びブロック
の関係の一例の説明図である。図10(A)に示すよう
に、画像データは、予め設定されている大きさの領域ご
とに、その領域の画像データから高濃度画素及びエッジ
画素がカウントされ、特性値算出部14でその領域の特
性値が算出される。図10に示した例では、画像データ
を9個の領域に分けた例を示しており、各領域ごとに特
性値が算出される。なお、各領域は、図10(B)に示
すように、埋め込み部22においてパターンを埋め込む
ブロックを多数含んだ大きさを有しているものとする。
【0071】図9に戻り、特性値バッファ51は、特性
値算出部14で算出した、領域ごとの特性値を一旦格納
する。
【0072】埋め込み領域決定部52は、特性値バッフ
ァ51に格納された領域毎の特性値を読み出し、各領域
の特性値を調べ、付加データを埋め込む領域を決定す
る。付加データを埋め込む場合には、当然ながら、確実
に読み取れる領域に埋め込んでおくことが望ましい。付
加データに対応するパターンを画像データ中に埋め込ん
だとき、後で確実に読み取ることができる領域を、特性
値バッファ51に格納されている領域ごとの特性値から
判定する。例えば高濃度画素が少なく、また、特定色の
エッジ画素が少ない方が、読取時の誤り率は低くなる。
このようなことから、特性値が最少である領域を埋め込
み処理に適した領域として決定すればよい。埋め込み領
域決定部52は、付加データを埋め込むと決定した領域
を示す領域信号を埋め込み部22へ出力する。なお、埋
め込み領域決定部52は、1つの領域のみを選択しなけ
ればならないわけではなく、2以上の領域を選択しても
よい。あるいは、付加データを埋め込むのに不適当な領
域のみを除外するように機能してもよい。
【0073】符号化処理部18は、上述の付加データ埋
め込み処理部5の第1の例と同様、BCH符号化部19
及び繰り返し符号化部20により付加データを符号化す
る構成である。この例では符号化パラメータを変化させ
ないので、所定の符号化パラメータにより符号化するこ
とになる。しかし、この例ではパターンの読み出しに適
した領域にパターンを埋め込むので、従来のように最悪
の誤り率を想定して符号化する必要はなく、ある程度の
誤り率を想定した符号化パラメータを設定しておけばよ
い。符号化した付加データはデータバッファ21に格納
される。もちろんこの例においても、符号化方式はBC
H符号化及び繰り返し符号化に限られるものではない。
【0074】埋め込み部22の埋め込み処理部23は、
記憶部4から読み出された画像データを受け取り、埋め
込み領域決定部52で決定した領域内であれば、データ
バッファ21に格納されている符号化された付加データ
の各ビットに従い、パターンを埋め込む。このとき、図
10(B)に示すように、埋め込み領域決定部52で決
定した領域中の各ブロックに対してパターンを埋め込む
ことになる。符号化された付加データを埋め込む際に
は、データバッファ21に格納されている内容を単位と
して、複数単位を領域中に埋め込むとよい。誤り率が高
い場合には1単位のみでは、読取時に正確に読み出すこ
とが困難な場合があるが、複数単位を埋め込むことによ
って確実に読み出すことが可能になる。なお、符号化処
理部18で繰り返し符号化部20を備えている場合、繰
り返し符号化部20で複数単位の付加データを生成して
いるので、埋め込み部22ではデータバッファ21の内
容を複数単位の付加データとして埋め込んでもよい。す
なわち、繰り返し符号化部20または埋め込み処理部2
3あるいはその両方において付加データを複数単位のデ
ータとして埋め込むとよい。
【0075】なお、認識部11は上述の上述の付加デー
タ埋め込み処理部5の第2の例と同様の構成であっても
よい。また、符号化処理部18における符号化方式は任
意であり、非常に条件がよい場合には符号化処理部18
を省略してもよい。その場合には埋め込み部22におい
て複数単位の付加データを埋め込むことにより、確実に
付加データを読み出すことが可能になる。さらに、埋め
込み部22にモード情報付加部24を付加したり、特性
値バッファ51の内容からパターン間隔を算出するパタ
ーン間隔算出部を付加して構成してもよい。
【0076】次に、上述の付加データ埋め込み処理部5
の第3の例を用いた本発明の画像処理装置を含むシステ
ムにおける動作の一例について、図1、図9、図10な
どを用いて簡単に説明する。なお、上述の付加データ埋
め込み処理部5の第1,第2の例を用いた場合の動作例
と重複する部分では説明を省略することがある。
【0077】画像データ及び付加データが入力される
と、画像データ入力部3で両者を分離し、それぞれ記憶
部4に格納する。入力される画像データは、画像出力部
2で使用する色空間、例えばYMCK色空間における画
像データとなっているものとする。
【0078】画像データと付加データが記憶部4に格納
されると、付加データ埋め込み処理部5の動作が開始さ
れる。この例では、まず、付加データの符号化処理を行
う。記憶部4から付加データが読み出され、BCH符号
化部19に入力されてBCH符号化が行われ、さらに繰
り返し符号化部20によって繰り返し符号化が行われ、
符号化された付加データはデータバッファ21に格納さ
れる。ここで、BCH符号化部19及び繰り返し符号化
部20は、あらかじめ設定されている所定の符号化パラ
メータを用いて付加データを符号化する。
【0079】符号化処理が終了すると、次に、付加デー
タを埋め込む画像領域の判定処理を行う。記憶部4から
読み出された各領域の画像データは、高濃度画素カウン
ト部12とエッジ画素カウント部13に入力され、それ
ぞれ高濃度の画素とエッジ画素がカウントされる。領域
ごとの高濃度画素のカウント値およびエッジ画素のカウ
ント値は特性値算出部14に入力され、領域ごとに特性
値が求められて特性値バッファ51に格納される。
【0080】すべての領域の特性値が算出され、特性値
バッファ51へ格納された後、領域決定処理を行う。埋
め込み領域決定部52は、特性値バッファ51に格納さ
れている領域毎の特性値を読み出し、各領域の特性値を
調べ、パターンを埋め込むのに最も適した領域を調べ
る。例えば特性値が最小である領域に埋め込み処理を行
うように決定する。決定した領域を示す領域信号が埋め
込み部22へ出力される。
【0081】パターンを埋め込む領域の決定処理が終了
した後、符号化された付加データを画像データに埋め込
む処理を行う。記憶部4に格納されている画像データが
読み出され、埋め込み処理部23に入力されてブロック
化される。このブロックは、埋め込むパターンのサイズ
に応じた小領域であり、図10でも説明したように埋め
込み領域決定部52で決定された領域に多数のブロック
が含まれている。
【0082】また、埋め込み処理部23には、埋め込み
領域決定部52から領域信号が入力されている。この領
域信号に従い、読み出された画像データが埋め込み領域
決定部52で決定された領域内であれば、そのブロック
に対して、データバッファ21から符号化された付加デ
ータが1ビットずつ読み出され、対応するパターンが埋
め込まれる。以上の処理を全てのブロックについて繰り
返し、埋め込み領域決定部52で決定された領域全体に
付加データが埋め込まれる。このとき、データバッファ
21に格納されている符号化された付加データを複数回
繰り返して読み出し、それぞれのブロックに埋め込んで
行くとよい。
【0083】このようにして、特定の領域に付加データ
が埋め込まれた画像データは画像出力部2に出力され、
最終的に例えば用紙等の上に印刷される。印刷された画
像には、埋め込まれたパターンを読み出しやすい領域
に、複数単位の付加データが埋め込まれているので、印
刷された画像から付加データを確実に読み出すことがで
きる。
【0084】上述の付加データ埋め込み処理部5の各例
は、適宜組み合わせて構成することも可能である。例え
ば第1,第2の例として示した構成に、第3の例として
示した埋め込み領域を決定する構成を加えて構成した
り、逆に第3の例として示した構成に、符号化パラメー
タを変化させたり符号化処理を切り替える構成を加えて
構成することも可能である。
【0085】なお、上述の各例では、入力される画像デ
ータは画像出力部2で用いる色空間の画像データである
としたが、これに限られるものではない。例えば第2の
例においては、輝度色差色空間の画像データが入力され
れば、色変換部41は不要である。代わりに埋め込み部
22の前後、望ましくは埋め込み部22の前に色空間変
換を行えばよい。
【0086】また、上述の各例では、付加データが埋め
込まれた画像データは、画像出力部2によって用紙上に
印刷されるものとしたが、本発明はこれに限らず、例え
ばCRT等の表示装置に表示するように構成することも
可能である。
【0087】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、画像データの特性に合わせて、埋め込む付加
データの符号化パラメータや符号化方式、パターンの間
隔、パターンを埋め込む領域を適応的に制御するので、
印刷された画像中に埋め込んだ付加データを確実に読み
出すことが可能となるという効果がある。また、従来の
ように誤り率の最悪値に合わせて設計する必要がないの
で、埋め込み可能な付加データのデータ量が制限されて
しまうことはなく、場合によっては増加させることも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置を含むシステムの一例
における全体構成を示すブロック図である。
【図2】 付加データ埋め込み処理部5の第1の例を示
すブロック構成図である。
【図3】 符号化パラメータを算出するためのテーブル
の一例の説明図である。
【図4】 埋め込み処理部の一例を示すブロック構成図
である。
【図5】 付加データとして埋め込むパターンの具体例
の説明図である。
【図6】 モード情報を付加する位置の例の説明図であ
る。
【図7】 画像データ中に埋め込まれたパターンの具体
例の説明図である。
【図8】 付加データ埋め込み処理部5の第2の例を示
すブロック構成図である。
【図9】 付加データ埋め込み処理部5の第3の例を示
すブロック構成図である。
【図10】 画像データと領域及びブロックの関係の一
例の説明図である。
【符号の説明】
1…画像処理部、2…画像出力部、3…画像データ入力
部、4…記憶部、5…付加データ埋め込み処理部、11
…認識部、12…高濃度画素カウント部、13…エッジ
画素カウント部、14…特性値算出部、15…処理内容
決定部、16…符号化パラメータ算出部、17…パター
ン間隔算出部、18…符号化処理部、19…BCH符号
化部、20…繰り返し符号化部、21…データバッフ
ァ、22…埋め込み部、23…埋め込み処理部、24…
モード情報付加部、31…ブロック化部、32…最大値
算出部、33…変調量算出部、34…乗算部、35…セ
レクタ、41…色変換部、42…低濃度画素カウント
部、43…符号化方式選択部、44…セレクタ、51…
特性値バッファ、52…埋め込み領域決定部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月22日(2000.3.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、確実に画像中に埋め込まれ
ている付加データを読み出すことができるとともに、埋
め込むことができるデータ量を減少させずに付加データ
を埋め込むことができる画像処理装置を提供することを
目的とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、出力の対象と
なる画像に対して付加情報を埋め込む画像処理装置にお
いて、画像領域の特性を認識し、認識した画像領域の特
性に従って付加情報に対して符号化の処理を施し、符号
化の処理を施した付加情報を画像中に埋め込むようにし
たことを特徴とするものである。付加情報に対して符号
化処理を施す際には、画像領域の特性に応じて符号化パ
ラメータを変化させ、あるいは、複数の符号化処理を切
り替えて用いる。これによって、例えば誤り率が高い領
域ではパリティ長を長くしたり繰り返し回数を多くして
読取時に確実に付加情報を読み取れるようにするととも
に、例えば誤り率が低い領域ではパリティ長を短くした
り繰り返し回数を少なくして、全体の付加情報量を落と
さないようにすることができる。このように、従来のよ
うに最悪の誤り率に合わせることなく、画像領域の特性
に従って付加情報に対して処理を施すことにより、デー
タ量の低下を抑えるとともに、確実に付加データを読み
出せるようになる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】なお、画像の特性としては、画像領域の画
像に含まれる所定濃度以上あるいは所定濃度以下の画素
の含有量や、画像領域の画像における所定色成分あるい
は色差成分のエッジ画素の含有量等を認識すればよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、付加情報を埋め込む際には、認識し
た画像の特性に応じて、付加情報を埋め込む密度を変化
させる手法を併用してもよい。さらに、出力の対象とな
る画像に対して符号化した付加情報を、画像の領域ごと
の特性から決定した領域に埋め込むようにしてもよい。
これにより、例えば誤り率が高い領域を回避して誤り率
の低い領域を用いて付加情報を埋め込むことができる。
また、付加情報を符号化する際に、最悪の誤り率に合わ
せて符号化する必要がないため、符号長を短くしてデー
タ量の低下を抑えることができる。さらに、複数単位の
付加情報を埋め込むことによって、このような領域の選
択と複数単位の付加情報の埋め込みとの相乗効果によっ
て、画像からさらに確実に付加情報を読み取ることがで
きる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月14日(2000.7.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、出力の対象と
なる画像に対して付加情報を埋め込む画像処理装置にお
いて、画像領域の特性を認識し、認識した画像領域の特
性に従って付加情報に対して符号化の処理を施し、符号
化の処理を施した付加情報に対応するパターンを画像中
に埋め込むようにしたことを特徴とするものである。付
加情報に対して符号化処理を施す際には、画像領域の特
性に応じて符号化パラメータを変化させ、あるいは、複
数の符号化処理を切り替えて用いる。これによって、例
えば誤り率が高い領域ではパリティ長を長くしたり繰り
返し回数を多くして読取時に確実に付加情報を読み取れ
るようにするとともに、例えば誤り率が低い領域ではパ
リティ長を短くしたり繰り返し回数を少なくして、全体
の付加情報量を落とさないようにすることができる。こ
のように、従来のように最悪の誤り率に合わせることな
く、画像領域の特性に従って付加情報に対して符号化処
理を施してから対応するパターンを画像中に埋め込むこ
とにより、データ量の低下を抑えるとともに、確実に付
加データを読み出せるようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA30 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CB19 CC02 CE08 CE16 CG02 CG07 CH18 DA17 DB02 DB06 DB09 DC16 DC22 DC36 5C076 AA14 BA06 BA09 CA09 5C078 AA09 BA44 CA14 CA45 DA00 DA01 DA17

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力の対象となる画像に対して付加情報
    を埋め込む画像処理装置において、前記付加情報の埋め
    込み対象となる画像領域の特性を認識する認識手段と、
    前記認識手段により認識された画像領域の特性から前記
    付加情報の埋め込み処理内容を決定する決定手段と、前
    記決定手段により決定された処理内容にしたがって前記
    付加情報に対して処理を施す処理手段と、前記画像に前
    記処理手段で処理を施した付加情報を埋め込む埋め込み
    手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記認識手段は、前記付加情報の埋め込
    み対象となる画像領域の画像に含まれる所定濃度以上の
    画素の含有量を認識することを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記認識手段は、前記付加情報の埋め込
    み対象となる画像領域の画像に含まれる所定濃度以下の
    画素の含有量を認識することを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記認識手段は、前記付加情報の埋め込
    み対象となる画像領域の画像における所定色成分のエッ
    ジ画素の含有量を認識することを特徴とする請求項1に
    記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記認識手段は、前記付加情報の埋め込
    み対象となる画像領域の画像における色差成分のエッジ
    画素の含有量を認識することを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記処理手段は、前記付加情報を符号化
    するものであり、前記決定手段は、前記処理手段におけ
    る符号化パラメータを決定することを特徴とする請求項
    1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記処理手段は、前記付加情報を符号化
    する複数の符号化手段を有しており、前記決定手段は、
    前記認識手段により認識された画像領域の特性に応じて
    複数の前記符号化手段のいずれかを選択することを特徴
    とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の
    画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記決定手段は、前記認識手段により認
    識された画像領域の特性から前記付加情報の埋め込み処
    理内容を決定するとともに前記処理手段で処理を施した
    前記付加情報を埋め込む密度を決定し、前記埋め込み手
    段は、前記決定手段で決定した密度に従って前記処理手
    段で処理を施した前記付加情報を前記画像に埋め込むこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項
    に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 出力の対象となる画像に対して付加情報
    を埋め込む画像処理装置において、前記画像の領域ごと
    の特性を認識する認識手段と、前記認識手段により認識
    された前記画像の領域ごとの特性から前記付加情報を埋
    め込む前記画像中の領域を決定する決定手段と、前記決
    定手段で決定した前記画像中の領域に複数単位の前記付
    加情報を埋め込む埋め込み手段を備えたことを特徴とす
    る画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記認識手段は、前記画像の領域ごと
    に、含まれる所定濃度以上の画素の含有量を認識するこ
    とを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記認識手段は、前記画像の領域ごと
    に、含まれる所定濃度以下の画素の含有量を認識するこ
    とを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記認識手段は、前記画像の領域ごと
    に、所定色成分のエッジ画素の含有量を認識することを
    特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記認識手段は、前記画像の領域ごと
    に、色差成分のエッジ画素の含有量を認識することを特
    徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 さらに、前記付加情報に対して所定の
    処理を行う処理手段を有し、前記埋め込み手段は、前記
    処理手段で処理を施した付加情報を前記決定手段で決定
    した前記画像中の領域に埋め込むことを特徴とする請求
    項9ないし請求項13のいずれか1項に記載の画像処理
    装置。
  15. 【請求項15】 前記処理手段は、前記付加情報を符号
    化するものであることを特徴とする請求項14に記載の
    画像処理装置。
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