JP2001024778A - 到来する通信信号が音声信号であるか又は周期信号であるかを検出するための方法、エコーキャンセラのフィルタ係数の適応を制御する方法及び通信システムにおけるエコーをキャンセルするために使用されるエコーキャンセラ - Google Patents

到来する通信信号が音声信号であるか又は周期信号であるかを検出するための方法、エコーキャンセラのフィルタ係数の適応を制御する方法及び通信システムにおけるエコーをキャンセルするために使用されるエコーキャンセラ

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JP2001024778A JP2000140405A JP2000140405A JP2001024778A JP 2001024778 A JP2001024778 A JP 2001024778A JP 2000140405 A JP2000140405 A JP 2000140405A JP 2000140405 A JP2000140405 A JP 2000140405A JP 2001024778 A JP2001024778 A JP 2001024778A
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クリントヴォルト アンドレ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周期信号の存在を迅速に検出し、フィルタ係
数の高速な収束のために最適化されたエコーキャンセラ
及び方法を提供することである。 【解決手段】 上記課題は、方法において、構成可能な
最大振幅制限値を設定し、計数間隔が前記低い方の振幅
制限値と最大振幅制限値との間に含まれる値の範囲によ
って決定されるように構成可能な低い方の振幅制限値を
設定し、到来する通信信号をサンプルするための構成可
能な評価時間を設定し、評価時間の間に到来する通信信
号をサンプルし、計数間隔内の値を有するサンプルの個
数の計数値を検出し、到来する通信信号が音声信号であ
るか又は周期信号であるかを検出することによって解決
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、到来する通信信号
が音声信号であるか又は周期信号であるかを検出するた
めの方法、エコーキャンセラのフィルタ係数の適応を制
御する方法及び通信システムにおけるエコーをキャンセ
ルするために使用されるエコーキャンセラであって、通
信信号を送信及び受信するための入力側及び出力側を有
する、エコーキャンセラに関する。言い換えれば、本発
明は、一般的にテレコミュニケーション分野に関し、と
りわけ電話システムにおけるエコーキャンセレーション
に関する。
【0002】
【従来の技術】エコーキャンセラは通常は、通信ライン
における信号の反射のために発生しうる音響的及び電気
的エコーを除去するために電話システムにおいて使用さ
れる。電気的エコーのいくつかのケースはハイブリッド
回路分離(hybrid circuit splits)又は加入者ループ
における不完全なターミネーションに起因する。ハイブ
リッド回路は4ワイヤラインを2ワイヤラインに構内交
換機(PBX)においてコンバートする装置である。音
響エコーはシステムで使用されるマイクロフォンの貧弱
なアイソレーションのためにスピーカフォンシステムに
おいて発生しうる。これらの電気的及び音響的エコーは
システムを介する伝送の品質を乱し、これによって通信
システムのユーザ間の会話の品質に影響を与える。
【0003】高い品質及びきれいなデータ伝送を保障す
るために、ITU-T(International Telecommunicati
ons Union, Telecommunications Standardization Sect
or)はそのG.131推奨においてエコーキャンセラの
使用を示唆している。エコーキャンセラの使用は50ミ
リ秒より大きい全往復伝送時間を有するデータリンクに
対してはきわめて望ましい。大抵の場合、ユーザは50
ミリ秒より小さい往復時間の場合にはエコーを聞き取れ
ない。
【0004】エコーキャンセラは通常多くの様々なタイ
プの電話システムにおいて使用される。例えば、これら
エコーキャンセラは非同期転送モードネットワーク(A
TM)、同期デジタルハイアラーキ(SDH)ネットワ
ーク、Plesiochronous デジタルハイアラーキ(PD
H)ネットワーク、インターネットプロトコル(IP)
ネットワーク又は移動サービス交換センタ(MSC)に
おいて使用される。
【0005】多くのエコーキャンセラはユーザの最も近
くのハイブリッドによって導入されるエコーの推定を計
算するためにアダプティブリニアフィルタを使用する。
これらのアダプティブリニアフィルタは音声信号が検出
されている間に解に収束するためにコンスタントに係数
を適応させ、通信ラインからエコーを除去する。高速か
つ信頼できるフィルタ係数の収束はエコーキャンセラの
性能全体にとって決定的である。今日エコーキャンセラ
において使用されるアダプティブリニアフィルタが、主
に周期的特性を有する信号シーケンスを処理することは
難しい。しばしば、周期的な信号特性は、不適正なフィ
ルタ適応のためにエコーキャンセリングの品質を悪化さ
せるほど遅れて検出される。フィルタ係数が解に収束す
る代わりに、これらフィルタ係数は発散し、結果的に貧
弱なエコーキャンセリング又は信号の過補償をもたらし
さえする。この発散及び過補償は今日のアダプティブエ
コーキャンセラシステムがあまりにも早期にフィルタ係
数の適応を開始し、あまりにも遅くフィルタ係数の適応
を停止することによって悪化する。
【0006】エコーキャンセラにおいて使用されるアダ
プティブフィルタは大抵の場合主に正弦波信号特性を検
出するために固定時間フレームレジスタを使用する。フ
ィルタ係数の適応はこの固定時間フレームの間に得られ
る信号評価の瞬時の結果にだけ依存してイネーブル又は
ディスエーブルされる。大抵の場合、フーリエ変換は信
号において行われ、スペクトルは周期信号を検出するた
めに評価される。
【0007】図1は従来のアダプティブエコーキャンセ
ラが音声信号又は周期信号を検出する様子を示す。図1
は周期信号及び音声信号の線図120を図示している。
音声信号102は2つの正弦波周期信号100の間にセ
ンタリングされている。スライディング評価窓、Xレジ
スタ80は線図120に示されている信号の一部分をと
らえる。このXレジスタ80はこのレジスタのサイズに
基づいて周期信号と音声信号の組合せの有限の個数のサ
ンプルをホールドする。このXレジスタ80は時間がイ
ンクリメントするにつれて新しいサンプル値によって充
填される。一度このXレジスタ80が充填されると、最
初にXレジスタ80にロードされたサンプルは放棄され
る。
【0008】線図120の下にはXレジスタ80の内容
に基づいていつエコーキャンセラが音声信号の存在を検
出するのかを示すタイミングダイアグラムがある。時点
t_1において音声信号が検出される。しかし、この時
点t_1にXレジスタ80は音声信号100の部分とと
もに周期信号120の部分を含むことが見て取れる。こ
れは一般的に望ましくない。なぜなら、これはキャンセ
ラを発散させる原因となるからである。時点t_1から
時点t_2まで音声信号がもはや検出されない場合に、
従来技術アプローチのエコーキャンセラはフィルタ係数
を適応させることが許される。しかし、フィルタ係数が
収束する代わりに、これらのフィルタ係数は正解から発
散しうる。なぜなら、Xレジスタは周期信号のサンプル
を含んでいるからである。
【0009】上記の例によって示されているように、従
来のエコーキャンセラの問題は、主な周期信号値の重要
なサブセットがまだサンプリング窓に存在するのにあま
りにも早期にフィルタ係数の適応を開始してしまい、さ
らに主な周期信号特性の検出にあまりにも長時間がかか
るために正弦波信号が悪いエコーキャンセラ性能をもた
らすという事実によるフィルタ係数の発散又は貧弱な収
束を含む。柔軟な調整なしには、音声特性及び/又はエ
コーパスの特性にエコーキャンセリングアルゴリズムを
適応させること又はフィルタ係数の収束のスピードとフ
ィルタ保護との間でトレードオフすることは難しい。最
後に、フーリエ変換の使用は膨大な計算を必要とする。
【0010】要約すれば、フィルタ係数の迅速な収束を
可能にするために音声信号と周期信号との高速かつ柔軟
な検出を提供するアダプティブフィルタシステムが必要
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、周期
信号の存在を迅速に検出し、フィルタ係数の高速な収束
のために最適化されたエコーキャンセラ及び方法を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、方法におい
て、(a)構成可能な最大振幅制限値を設定し、(b)
計数間隔が前記低い方の振幅制限値と最大振幅制限値と
の間に含まれる値の範囲によって定められるように構成
可能な低い方の振幅制限値を設定し、(c)到来する通
信信号をサンプルするための構成可能な評価時間を設定
し、(d)評価時間の間に到来する通信信号をサンプル
し、(e)計数間隔内の値を有するサンプルの個数の計
数値を決定し、(f)到来する通信信号が音声信号であ
るか又は周期信号であるかを検出することによって解決
され、上記課題は、エコーキャンセラのフィルタ係数の
適応を制御する方法において、音声信号及び周期信号を
含む大きさを有する入力信号を受信し、瞬時に音声信号
が受信されているか又は周期信号が受信されているかを
検出するために入力信号を分析し、フィルタ係数を適応
させる前に入力信号が音声信号として検出された後で所
定の時間だけ待機することによってエコーキャンセラの
フィルタ係数の適応を制御することによって解決され、
上記課題は、エコーキャンセラにおいて、(a)受信さ
れる通信信号をフィルタリングするアダプティブフィル
タを有し、(b)受信される通信信号において周期信号
及び音声信号が存在することを検出する音声検出器を有
し、(c)アダプティブフィルタに対する一連の係数を
計算するプロセッサを有し、プロセッサは音声検出器が
音声信号の存在を検出した後で所定の時間が経過した後
で係数の計算をスタートし、音声検出器が周期信号の存
在を検出した後で係数の計算を停止することによって解
決される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、固定時間フレームレジ
スタにおいて瞬時に捉えられる信号の振幅値のヒストグ
ラムを作成することによって音声と周期的な又は非音声
信号とを区別する。サンプル値の確かな構成可能なパー
センテージが低い方の振幅制限値と最大振幅制限値とに
よって作成される間隔内にあるならば、音声検出ユニッ
トはこれを非音声信号として識別する。他方で、サンプ
ル値の構成可能なパーセンテージがこの間隔内にないな
らば、音声検出ユニットは音声信号を検出する。音声信
号が検出される場合、アダプティブリニアフィルタがフ
ィルタ係数を適応させることを開始することが許される
まで、付加的なヒステリシス時間が経過することが許さ
れる。
【0014】本発明の1つの実施形態では、ヒストグラ
ムは所定の構成可能な評価時間の間に受信される信号か
ら作成される。この評価時間は、ヒストグラムが周期信
号に迅速に反応することができるように短く選択されて
いるが、しかし、もしヒストグラムに基づいて短い周期
信号が検出されるならば発生するフィルタ係数の適応を
頻繁に停止することを回避することができるように大き
く選択される。さらに、評価時間は有利には音声信号の
ローエンドカットオフ周波数の逆数よりも大きい。一度
評価時間が選択されると、ヒステリシス時間は、周期信
号がレジスタからドロップしたことを保障するように選
択される。
【0015】振幅制限値は到来する通信信号に基づく時
間に亘って適応することが許される。振幅制限値のこの
適応によって音声信号又は周期信号は従来の方法よりも
迅速に検出され、この結果、フィルタ係数のより良好な
収束が得られる。さらに、ハイエンドカットオフ制限値
及びローエンドカットオフ制限値は到来する通信信号か
らノイズを除去するように定められうる。これらのカッ
トオフ制限値より上又は下にある信号のサンプル値はヒ
ストグラムにおいて考慮されない。
【0016】アダプティブフィルタのフィルタ係数は、
固定時間フレームレジスタが音声信号によって充填され
る場合にのみ適応されるべきである。それゆえ、ヒステ
リシス時間は、固定時間フレームレジスタに周期信号が
存在しないように長く選択されるが、しかし、フィルタ
係数をあまりにも長く固定することを回避できるように
短く選択される。
【0017】本発明はエコーキャンセリングにとって重
要なだけでなく、いかなる種類の音声処理装置にとって
も重要である。例えば、いくつかの装置は他のデータを
伝送するためにテレコミュニケーションにおける音声ブ
レイクを利用する。多重の同時的データ伝送に唯一のチ
ャネルを共有する場合、これらのブレイクの間にヒステ
リシス時間を適用することは衝突を低減又は回避するこ
とに役立つだろう。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて次に詳しく
説明する。
【0019】図2及び以下の議論は本発明がインプリメ
ントされる適切な環境を記述する。本発明はPBXの一
般的なコンテテキストにおいて記述されるが、当業者は
本発明が他の異なる環境、例えば、ワイヤレスコミュニ
ケーションシステム、ボイス・オーバ・IP( voice ov
er IP )システム、同期デジタルハイアラーキ(SD
H)ネットワーク、Plesiochronous デジタルハイアラ
ーキ(PDH)ネットワーク、非同期転送モードネット
ワーク(ATM)においてもインプリメントできること
を認識するはずである。
【0020】図2はニアエンド話者(near end talke
r)からファーエンド話者(far end talker)に接続す
る電話システムを示す。図面の左端に示されている電話
はニアエンド話者20である。図面の右端に示されてい
る第2の電話はファーエンド話者22である。両方のニ
アエンド話者20及びファーエンド話者22は類似の2
ワイヤライン24に接続されている。各2ワイヤライン
24は類似のハイブリッドに接続されている。ハイブリ
ッド28aはニアエンド話者20のそばに配置され、ハ
イブリッド28bはファーエンド話者22のそばに配置
されている。各々のハイブリッド28a及び28bは4
ワイヤライン26を2ワイヤライン24に変換し、なら
びに2ワイヤライン24を4ワイヤライン26に変換し
ている。ハイブリッド28a及び28bは4ワイヤライ
ン26の2ワイヤライン24への変換に起因するハイブ
リッド分離のために、通信ラインにおいて電気的エコー
を発生させうる。各々のハイブリッド28a及び28b
はエコーキャンセラ30a及び30bに接続されてお
り、これらのエコーキャンセラ30a及び30bは電話
信号におけるエコーを除去するためにアダプティブフィ
ルタを含んでいる。
【0021】ファーエンド話者22が電話機に話しかけ
ると、音声信号が発生され、この音声信号はこのファー
エンド話者22の最も近くに配置されたハイブリッド2
8bに2ワイヤライン24を介して伝送される。このハ
イブリッド28bから、音声信号はこのファーエンド話
者22の最も近くに配置されたエコーキャンセラ30b
に伝送される。このエコーキャンセラ30bから音声信
号はニアエンド話者20の最も近くに配置されたエコー
キャンセラ30aに伝送され、ハイブリッド28aに伝
送され、ここでニアエンド話者20によって受信される
前に4ワイヤライン26は2ワイヤライン24に変換さ
れる。ファーエンド話者22からニアエンド話者20へ
の音声信号の全往復遅延が50ミリ秒よりも大きけれ
ば、ラインにおけるエコーが聞き取れ、ユーザへの伝送
品質を乱すことになる。それゆえ、エコーキャンセラ3
0aはハイブリッド28aから反射されるファーエンド
話者の音声の部分をフィルタ除去するように作動する。
同様に、エコーキャンセラ30bもハイブリッド28b
から反射されるニアエンド話者の音声の部分をフィルタ
除去するように作動する。
【0022】図3は、エコーキャンセラ30の機能的ブ
ロック線図である。このエコーキャンセラは2つの入力
側及びこのエコーキャンセラ30の反対の側に配置され
た2つの出力側を有する。このエコーキャンセラ30は
左側にセンドインパス(sendin path)40及びレシーブ
アウトパス(receive out path)46を有し、右側にセン
ドアウトパス42及びレシーブインパス44を有する。
センドインパス40及びセンドアウトパス42はレシー
ブアウトパス46及びレシーブインパス44の上に配置
されている。
【0023】音声信号がエコーキャンセラ30のレシー
ブインパス44を介して伝送されると、スピーチコント
ロールユニット48が活性化される。一度このスピーチ
コントロールユニット48が活性化されると、このスピ
ーチコントロールユニット48はアダプティブフィルタ
50を活性化する。このアダプティブフィルタ50は電
子的にスピーチコントロールユニット48に接続されて
おり、同様にエコーキャンセラ30のレシーブインパス
44に電子的に接続されている。ダブルトーク条件(つ
まり、ニアエンドとファーエンドの両方が同時に会話し
ている)が検出される場合には、又は十分なエコーロス
上昇を有する非音声信号がスピーチコントロールユニッ
ト48によって識別される場合には、アダプティブフィ
ルタ50のフィルタ係数が固定される。特定の環境下で
は、アダプティブフィルタ50のフィルタ係数のリセッ
トが必要となるだろう。例えば、間違った信号が音声信
号として検出された場合、これによってフィルタ係数は
使用できなくなりうる。このリセット信号もスピーチコ
ントロールユニット48によって供給される。アダプテ
ィブフィルタ50はフィルタリングアルゴリズムアダプ
ティブフィルタ係数のパラメータを構成するためにマイ
クロプロセッサインターフェース52に接続されてい
る。
【0024】エコーキャンセラ30はレシーブインパス
44における音声信号をサンプリングし、さらにサンプ
リングされデジタル的にフィルタリングされた信号をセ
ンドアウトパス42における信号から減算することによ
ってエコー信号を除去するように作動する。減算される
信号の量はアダプティブフィルタ50によって制御され
る。
【0025】上記のように、もし係数適応アルゴリズム
に周期信号データが与えられたら、アダプティブフィル
タの係数はこれら係数の最適値から発散しうる。それゆ
え、本発明は周期信号から音声信号を迅速に区別するよ
うに作動し、この結果、周期信号が伝送されるか又はさ
もなければラインに存在する場合には係数適応が停止さ
れる。
【0026】エコーキャンセラに印加される信号が音声
信号か又は非音声信号又は周期信号であるかどうかを検
出するために、信号振幅値のヒストグラムが作成され
る。図4は典型的な音声信号の時間と振幅絶対値との間
の関係を示す線図140を示す。変数t_max60は
後述する信号の振幅のヒストグラムにおける上限値とし
て後で使用される信号の最大振幅制限値を決定すること
において使用される時間量を表す。本発明の1つの実施
形態では、t_maxは大抵の場合64ミリ秒の周期に
設定されている。この64ミリ秒は通常その時間に存在
する信号における何らかの異常性を決定するのに十分な
持続時間であると考えられた。しかし、t_maxがこ
の期間に設定されることは必要不可欠ではない。t_m
axに対する短い期間は20から30ミリ秒であり、他
方でt_maxに対する長い期間はほぼ120ミリ秒で
あると観察された。瞬時の信号に基づいてこの数値が変
化することは当業者には理解いただけるだろう。
【0027】評価時間t_eval62は振幅分布計数
時間を決定するために使用される。本発明の1つの実施
形態では、t_evalは64ミリ秒である。64ミリ
秒の間に、毎秒8000サンプルのレートでサンプルさ
れる音声信号のほぼ500サンプルがアキュムレートさ
れうる。評価時間t_evalは上記のt_max60
とは無関係に選択できる。短いt_eval62は20
ミリ秒又は160サンプルであることが分かった。他方
で、長いt_eval62は120ミリ秒又は960サ
ンプルであることが分かった。
【0028】相応する振幅分布関数又はヒストグラム1
42も示されている。最大振幅変数A_max64は音
声信号の振幅の上限値を定める。カチッというような極
端に高い信号又はノイズがヒストグラムに存在しないよ
うに別個の上限値を設定してもよい。最大振幅A_ma
x64は信号及び選択された評価時間t_eval62
に依存して時間的に変化する。低い方の振幅制限値A_
low66も設定される。計数間隔68はこの低い振幅
制限値A_low66及び最大振幅制限値A_max6
4の範囲によって定義される。
【0029】ヒストグラム142は所定の評価時間t_
eval62の間に受信される信号から作成される。こ
の評価時間t_eval62は、ヒストグラム142が
周期信号に迅速に反応できるように短く、しかしヒスト
グラムに基づいて短い周期信号が検出された場合に発生
するフィルタ係数の適応の頻繁な停止を回避するだけ長
く選択される。ヒストグラム評価時間t_eval62
を比較的短く選択することによって、フィルタ係数の適
応は、周期信号が音声検出部に供給された後で非常に素
早く停止される。従って、t_eval62は音声信号
のローエンドカットオフ周波数の逆数よりも大きくなく
てはならない。一度t_eval62が選択されヒスト
グラム142が作成されると、計数間隔68内部の振幅
が計数される。周期信号は所与の期間において比較的多
くの高い振幅値が存在することによって検出される。そ
れゆえ、もしこれらのサンプル値の確かな構成可能なパ
ーセンテージがこの計数間隔68内部にあるならば、こ
の場合、周期信号又は非音声信号がこのシステムによっ
て検出される。さもなければ、信号は音声信号として識
別される。本発明の1つの実施形態では、もし評価時間
t_eval62の間に500個のサンプルが取られ、
300個がこの計数間隔68内部にある場合、信号は周
期信号として検出され、さもなければ信号は音声信号と
して検出される。ヒストグラム142から見て取れるよ
うに、サンプル値の大部分がこの計数間隔68の外側に
あると、これは評価時間t_eval62の間にサンプ
ルされる信号は音声信号であることを示す。
【0030】図5は時間と周期信号の振幅絶対値との関
係を示す線図152を示す。図5の線図152は図4の
線図142に類似しており、周期信号の検出を示す。上
述のように、信号の最大振幅を決定するための時間t_
max60が選択される。図5から分かるように、この
例において選択されたt_maxは図4において選択さ
れたt_maxよりも短い。上記のように評価時間t_
eval62も示されている。周期信号はその最大振幅
に近い振幅を多く有し、他方で音声信号は小さい振幅の
累積によって特徴づけられる。
【0031】線図152に示されている信号の相応の振
幅分布関数又はヒストグラム152も図5に示されてい
る。図4のヒストグラム142とヒストグラム152と
の比較から見て取れるように、周期信号は典型的な音声
信号よりも多くのサンプルを計数間隔68内部に含む。
計数間隔におけるサンプルの個数が構成可能なパーセン
テージよりも多い場合、周期信号が検出され、エコーキ
ャンセラのアダプティブフィルタ係数は周期信号が存在
している間は変更されるべきではないことを示してい
る。
【0032】図6は時間と二重トーン多重周波数(DT
MF)トーンの絶対値との関係を示す線図を示す。この
周期信号はユーザがプッシュボタン式電話機のキーを押
す際に典型的なものである。ヒストグラム162は線図
160に示された信号の相応の振幅分布関数である。こ
のヒストグラム162は異なる振幅の正弦波信号のヒス
トグラムの重畳である。図5のヒストグラム152と図
6のヒストグラム162とを比較することによって、D
TMF信号は周期的ではあるが、大きい振幅サンプルよ
りも小さい振幅サンプルを比較的多く有することが明ら
かである。それゆえ、DTMFトーンが周期信号として
検出されることを保障するように注意深く計数間隔68
を選択すべきである。本発明の1つの実施形態では、低
い方の振幅制限値A_low66は最大振幅制限値A_
max64より65%だけ下であり、言い換えればA_
low66はA_max64の35%である。もしA_
low66があまりにも高く設定されると、DTMF信
号は周期信号として検出されないだろう。もしA_lo
w66があまりにも低く設定されると、この信号は周期
信号として検出されるだろうが、図3に示されたスピー
チコントロールユニット48は誤って周期信号ではない
他の信号を周期信号として検出するだろう。
【0033】図7はさらに計数間隔68の境界を音声検
出のためにどのようにして設定するかを説明する。第1
の境界例170は第2の境界例172の左側に示されて
いる。上記のように、もしサンプル値の確かな構成可能
なパーセンテージが計数間隔68の内部にあるならば、
この信号は周期的と検出される。この信号が周期的と検
出されている限りは、エコーキャンセラのフィルタ係数
は適応されない。カチッというようなノイズ又は他の種
類の妨害効果から発生する極端に高い値が抑制されるよ
うに上限値(図示せず)が設定されている。この制限値
より上にある信号の値は最大振幅A_max64を決定
するために無視され、計数間隔68の内部において計数
されない。上記のように、低い方の振幅制限値A_lo
w66は最大振幅制限値A_max64のパーセンテー
ジに設定することによって決定される。言い換えれば、
A_low66は最大振幅制限値A_max64のパー
センテージ、つまりα倍に等しい。本発明の1つの実施
形態では、αは典型的にはA_max64の35%又は
0.35である。最大振幅制限値A_max64のこの
パーセンテージ、αは、本発明の有利な実施形態では定
数である。当業者には理解できるだろうが、αは所与の
時間に受信される信号のタイプに基づいて変化しうる変
数である。低い音声レベルにおいて、低い方の振幅制限
値A_low66は背景ノイズからほとんど区別できな
い振幅領域にありうる。背景ノイズは典型的な音声又は
非音声ヒストグラムを損なうことがありうるので、この
状況は回避すべきである。確かな構成可能な低い方のノ
イズ制限値A_noise70が設定され、このノイズ
制限値がこの間隔に対する絶対的な最小値を定める。
【0034】第2の境界例172では、A_max64
は水平な破線174によって示されているように境界例
10に図示されたA_max64よりも小さい。前述の
ように、A_max64は所与の時間及び選択された評
価時間t_eval62における信号に基づいて時間的
に変化しうる。この例では、最大振幅制限値A_max
64が境界例170のそれよりも小さいので、低い方の
振幅制限値A_low66の値又は最大振幅制限値A_
max64にαを乗算した値は、所定のノイズ制限値A
_noise70よりも小さくなる。この所定のノイズ
制限値A_noise70は設定されうる絶対的に最低
の最小振幅A_low66である。A_low66はA
_noise70よりも小さくなることをこの計算が示
す場合にはいつでも、A_low66はA_noise
70の値に等しくなるように設定される。これは背景ノ
イズが典型的な音声又は非音声ヒストグラムを損なわな
いことを保障するのに役立つ。
【0035】図8は本発明の1つの実施形態が音声信号
又は周期信号を検出する時間を示す。周期信号及び音声
信号の線図180が示されている。線図180では、2
つの正弦波状周期信号100の間に音声信号120がセ
ンタリングされている。上述のように、スライディング
評価窓、Xレジスタ80が所与の時間に信号の一部分の
サンプルを捉える。図8と図1とを比較すれば、評価時
間の構成可能な性質及び上記のような調整可能な最大振
幅制限値及び低い方の振幅制限値のために、本発明は従
来技術のアプローチよりも早期に音声信号を検出するこ
とが見て取れる。本発明では、音声信号はt_eva
l,A_low及びA_max変数の適切な設定に基づ
いて時間t_1’において検出される。しかし、t_
1’においてフィルタは係数を適応させることは許され
ていない。代わりに、ヒステリシス時間t_hyst
が、このヒステリシス時間が経過するまで係数の適応を
遅延させる。このヒステリシス時間によってXレジスタ
80は音声信号だけで充填されうる。本発明の1つの実
施形態はこのヒステリシス時間t_hystが構成可能
であるように設ける。このヒステリシス時間t_hys
tは、適応が開始する時にXレジスタ80に周期信号が
存在しないように注意深く選択されなければならない。
もしt_hyst88が正しく選択されれば、その場合
Xレジスタには音声信号だけだ存在するだろう。この構
成は、安定で単調だが、スローな収束を保証する。主な
周期信号が供給される場合だけでなく遅延パスにこの主
な周期信号が存在する場合にもフィルタ適応は効率的に
ディスエーブルされなければならない。Xレジスタ80
に格納される大量の周期信号はキャンセラ係数が発散し
ないように制限されなければならない。本発明の1つの
実施形態では、t_1’+t_hyst88に到達する
まで、フィルタ係数の固定は時間t_1’から有効であ
り続ける。一度この時間に到達したら、Xレジスタ80
は音声信号だけを含んでいなければならない。従って、
フィルタ係数の発散は回避される。もしヒステリシス時
間t_hyst88が不適正に設定されると、フィルタ
係数はあまりにも長く固定されてしまう。フィルタ係数
の過度な固定は結果的に係数の低い収束をもたらす。こ
のヒステリシス時間も過補償が発生しないことを保障す
る。
【0036】図8に示された例では、非音声信号は時間
t_3において検出されている。図8と図1とを比較す
ることによって、時間t_3が図1に示された時間t_
2より前であることが見て取れる。また時間t_3にお
いては、Xレジスタ80は、従来技術のアプローチで時
間t_2においてXレジスタ80が含んでいるよりも少
ない周期信号を含んでいる。この効果はプログラム可能
な計数時間及び計数間隔を介して達成される。
【0037】図9は本発明の1つの実施形態におけるプ
ロセスを示すフローチャートである。ステップ190で
スタートし、信号は最初にエコーキャンセラ30の(図
3に示されている)レシーブインパス44から受信され
る。最大振幅t_max62及び評価時間t_eval
62(上述され図4に示されている)を決定する時間に
基づいて、最大振幅制限値A_max64及び最小振幅
制限値A_low66が前述のようにステップ194に
おいて設定される。次いで、評価時間t_eval62
長さである信号のヒストグラムがステップ196におい
て作成される。前述のように、計数間隔68内部の値の
計数値に基づいて、音声信号が検出されたかどうかにつ
いてステップ198において決定される。もし音声信号
が検出されなかったら、ステップ200によって示され
ているようにフィルタ係数は適応されず、信号はエコー
キャンセラ30から終了ステップ206によって示され
ているレシーブアウトパス46(図3)に送信される。
音声信号が検出されなかったならば係数の固定に加え
て、ステップ190からスタートするこのプロセスはこ
の信号が受信されなくなるまで繰り返される。音声信号
が検出された場合、このプロセスはステップ202に移
動し、ここでアダプティブフィルタのフィルタ係数の適
応が許可されるまで(図8に示されているように)期間
t_hystだけ待機する。一度t_hyst時間が経
過すれば、フィルタ係数はステップ204において適応
されうる。信号がレシーブインパス44ブロックから受
信される限りは、このプロセスはステップ190からス
タートして繰り返される。
【0038】図10はワイヤレスシステムで使用される
本発明を示す。ワイヤレスシステムにおけるエコーキャ
ンセラの使用は、長い遅延時間が導入されるために望ま
しい。例えば、図10に示されたシステムでは90ミリ
秒の遅延時間が移動電話機からトランシーバ基地局19
0までに存在する。それゆえ、少なくとも180ミリ秒
は移動電話機192にリターン信号が到達しない。移動
電話機192からのワイヤレス通信を受信するトランシ
ーバ基地局190は移動交換センタ194に接続されて
おり、この移動交換センタ194はエコーキャンセラユ
ニット30を有する。移動交換センタ194は図2に示
されているシステムに類似の個別電話機196に接続さ
れている。
【0039】図11はボイス・オーバIPアプリケーシ
ョンのエコーキャンセラの使用を示す。このエコーキャ
ンセラはボイス・オーバIP回路における音響的エコー
及び電気的エコーを低減するのに幅広く使用されうる。
ワイヤレスシステムの場合のように、ボイス・オーバI
P回路はこれらのボイス・オーバIP回路に割り当てら
れる非常に大きな遅延時間を持つ傾向がある。典型的な
システムは200から400ミリ秒の往復遅延を有す
る。
【0040】図12はサーキット・エミュレーション・
サービスにおけるエコーキャンセラを示す。インターネ
ットワーキングユニット212は異なるネットワークを
接続する。インターネットワーキングユニットは(図3
に図示されたような)エコーキャンセラを含み、様々な
ネットワーク間の遅延時間によって作られるエコーを除
去する。同期デジタルハイアラーキネットワーク又はPl
esiochronousデジタルハイアラーキネットワーク210
はインターネットワーキングユニット212に接続さ
れ、このインターネットワーキングユニット212は非
同期転送モードネットワーク214に接続されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のアダプティブエコーキャンセラが音声信
号の存在を検出する様子を示す概略図である。
【図2】ハイブリッドを通過しエコーキャンセラを統合
する典型的な二話者電話システムの簡略化された概略的
なブロック線図である。
【図3】本発明をインプリメントするエコーキャンセラ
の機能的ブロック線図である。
【図4】時間と典型的な音声信号の振幅絶対値とを示す
線図及び相応するヒストグラムである。
【図5】時間と周期信号の絶対値とを示す線図及び相応
するヒストグラムである。
【図6】時間とDTMFトーンの絶対値とを示す線図及
び相応するヒストグラムである。
【図7】本発明の有利な実施例による音声検出のために
使用される可変境界システムの概略図である。
【図8】本発明の有利な実施例による音声信号の検出を
示す概略図である。
【図9】本発明の有利な実施例による音声信号検出及び
フィルタ係数適応のプロセスを示すフローチャートであ
る。
【図10】ワイヤレスシステムにおける本発明のエコー
キャンセラを示すブロック線図である。
【図11】ボイス・オーバ・IPアプリケーションにお
ける本発明のエコーキャンセラを示すブロック線図であ
る。
【図12】ATMネットワークにおける本発明のエコー
キャンセラを示すブロック線図である。
【符号の説明】
20 ニアエンド話者 22 ファーエンド話者 24 2ワイヤライン 26 4ワイヤライン 28 ハイブリッド 29 電話システム 30 エコーキャンセラ 40 センドインパス 42 センドアウトパス 44 レシーブインパス 46 レシーブアウトパス 48 スピーチコントロール 50 アダプティブエコー推定ユニット 52 マイクロプロセッサインターフェース 62 評価時間 68 計数間隔 80 Xレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04R 3/02 G10L 9/00 D (71)出願人 399035836 1730 North First Stre et、San Jose、CA、USA (72)発明者 アンドレ クリントヴォルト アメリカ合衆国 カリフォルニア サン ホセ リンウッド テラス 2032 (72)発明者 エリック ホーグル アメリカ合衆国 カリフォルニア サンタ クララ ペッパーツリー レーン ナン バー1823 900 (72)発明者 ウルリヒ フィードラー アメリカ合衆国 カリフォルニア サンタ クララ サラトガ アヴェニュー ナン バー34 エイチ 444 (54)【発明の名称】 到来する通信信号が音声信号であるか又は周期信号であるかを検出するための方法、エコーキャ ンセラのフィルタ係数の適応を制御する方法及び通信システムにおけるエコーをキャンセルする ために使用されるエコーキャンセラ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 到来する通信信号が音声信号であるか又
    は周期信号であるかを検出するための方法において、該
    方法は以下のステップを有する、すなわち、(a)構成
    可能な最大振幅制限値を設定し、(b)計数間隔が低い
    方の振幅制限値と前記最大振幅制限値との間に含まれる
    値の範囲によって定められるように構成可能な低い方の
    振幅制限値を設定し、(c)到来する通信信号をサンプ
    ルするための構成可能な評価時間を設定し、(d)前記
    評価時間の間に前記到来する通信信号をサンプルし、
    (e)前記計数間隔内の値を有するサンプルの個数の計
    数値を決定し、(f)前記到来する通信信号が音声信号
    であるか又は周期信号であるかを検出することに到達す
    るステップを有する、到来する通信信号が音声信号であ
    るか又は周期信号であるかを検出するための方法。
  2. 【請求項2】 構成可能な最大振幅制限値を設定するこ
    とは、構成可能な最大振幅決定時間を設定すること;該
    最大振幅決定時間の間に到来する通信信号をサンプリン
    グすること;及び前記最大振幅決定時間の間にサンプル
    された前記到来する通信信号に基づいて構成可能な最大
    振幅制限値を設定することを含む、請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 所定の制限値より上にある到来する信号
    のサンプルを除去する構成可能な上限値を設定すること
    を有する、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 構成可能な評価時間を設定することは、
    到来する通信信号のローエンドカットオフ周波数を決定
    すること及び前記到来する通信信号の前記ローエンドカ
    ットオフ周波数の逆数よりも大きい前記評価時間を設定
    することを含む、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 構成可能な低い方の振幅制限値を設定す
    ることは、構成可能な定数によって構成可能な最大振幅
    制限値を乗算することを含む、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 到来する通信信号における背景ノイズレ
    ベルよりも大きい構成可能なノイズ制限値を設定するこ
    とを含む、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 構成可能な低い方の振幅制限値を設定す
    ることは、 構成可能な定数により構成可能な最大振幅制限値を乗算
    することによって低い方の振幅制限値を計算すること;
    及びもし該低い方の振幅制限値が構成可能なノイズ制限
    値より小さいならば、該構成可能なノイズ制限値に等し
    い前記低い方の振幅制限値を設定することを含む、請求
    項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 到来する通信信号が音声信号であるか又
    は周期信号であるかを決定することは、 計数値が評価時間の間のサンプルの全ての個数の所定の
    パーセンテージより大きいかどうかを決定し、 もし前記計数値が前記所定のパーセンテージよりも大き
    いならば、前記到来する通信信号を周期信号として検出
    し、さもなければ前記到来する通信信号を音声信号とし
    て検出することを含む、請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 到来する通信信号が音声信号であるか又
    は周期信号であるかを決定することは、 前記到来する通信信号サンプルに対する振幅のヒストグ
    ラムを作成し、 サンプル値の所定のパーセンテージが計数間隔内にある
    かどうかを決定するために前記ヒストグラムを分析し、 サンプル値の所定のパーセンテージが前記計数間隔内に
    あるならば周期信号を検出し、サンプルの全個数の所定
    のパーセンテージが前記計数間隔内にないならば音声信
    号を検出することを含む、請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 サンプル値の所定のパーセンテージを
    設定することは、サンプルの全個数の少なくとも60パ
    ーセントに前記所定のパーセンテージを設定することを
    含む、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 エコーキャンセラのフィルタ係数の適
    応を制御する方法において、 音声信号及び周期信号を含む大きさを有する入力信号を
    受信し、 瞬時に音声信号が受信されているか又は周期信号が受信
    されているかを検出するために前記入力信号を分析し、 フィルタ係数を適応させる前に前記入力信号が音声信号
    として検出された後で所定の時間だけ待機することによ
    って前記エコーキャンセラのフィルタ係数の適応を制御
    する、エコーキャンセラのフィルタ係数の適応を制御す
    る方法。
  12. 【請求項12】 瞬時に音声信号が受信されているか又
    は周期信号が受信されているかを検出するために入力信
    号を分析することは、(a)構成可能な最大振幅制限値
    を設定し、(b)計数間隔が低い方の振幅制限値と前記
    最大振幅制限値との間に含まれる値の範囲によって定め
    られるように構成可能な低い方の振幅制限値を設定し、
    (c)前記入力信号をサンプルするための構成可能な評
    価時間を設定し、(d)前記評価時間の間に前記入力信
    号をサンプルし、前記計数間隔内の値を有する前記入力
    信号のサンプルの個数の計数値を決定し、(e)前記計
    数間隔内の値を有する前記入力信号のサンプルの個数に
    基づいて前記入力信号が音声信号であるか又は周期信号
    であるかを検出することに到達することを有する、請求
    項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 構成可能な最大振幅制限値を設定する
    ことは、構成可能な最大振幅決定時間を設定すること;
    該最大振幅決定時間の間に到来する通信信号をサンプリ
    ングすること;及び前記最大振幅決定時間の間にサンプ
    ルされた前記到来する通信信号に基づいて構成可能な最
    大振幅制限値を設定することを含む、請求項12記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 所定の制限値より上にある到来する信
    号のサンプルを除去する構成可能な上限値を設定するこ
    とを有する、請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 入力信号が音声信号であるか又は周期
    信号であるかを決定することは、 計数値が評価時間の間のサンプルの全ての個数の所定の
    パーセンテージより大きいかどうかを決定し、 もし前記計数値が前記所定のパーセンテージよりも大き
    いならば、前記入力信号を周期信号として検出し、さも
    なければ前記入力信号を音声信号として検出することを
    含む、請求項12記載の方法。
  16. 【請求項16】 シフトレジスタに含まれる入力信号の
    サンプルの個数に基づいてフィルタ係数は適応され、 音声信号の検出の後で前記シフトレジスタが周期信号の
    サンプルを実質的に含まなくなるまで待機することによ
    って前記フィルタ係数の適応が遅延される、請求項11
    記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記入力信号の大きさをサンプリング
    すること、 サンプリングされた前記大きさの絶対値のヒストグラム
    を作成すること、 さらに、該ヒストグラムを分析して音声信号か又は周期
    信号を検出することによって入力信号は分析される、請
    求項11記載の方法。
  18. 【請求項18】 最大振幅制限値を設定すること、 前記最大振幅制限値より小さい値を有する低い方の振幅
    制限値を設定すること、 さらに、前記最大振幅制限値及び前記低い方の振幅制限
    値によって定められる範囲内の絶対値を有するサンプリ
    ングされた入力信号の個数が閾値を超過するかどうかを
    決定し、もしそうであれば周期信号を検出することによ
    ってヒストグラムが分析される、請求項17記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 周期信号が受信されるやいなやフィル
    タ係数の適応を停止することを含む、請求項11記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 通信システムにおけるエコーをキャン
    セルするために使用されるエコーキャンセラであって、
    通信信号を送信及び受信するための入力側及び出力側を
    有する、エコーキャンセラにおいて、 該エコーキャンセラは次のものを有する、すなわち、
    (a)受信される通信信号をフィルタリングするアダプ
    ティブフィルタ(50)を有し、(b)前記受信される
    通信信号に周期信号及び音声信号が存在することを検出
    する音声検出器(48)を有し、(c)前記アダプティ
    ブフィルタに対する一連の係数を計算するプロセッサ
    (52)を有し、該プロセッサは前記音声検出器が音声
    信号の存在を検出した後で所定の時間が経過した後で前
    記係数の計算をスタートし、前記音声検出器が周期信号
    の存在を検出した後で前記係数の計算を停止する、通信
    システムにおけるエコーをキャンセルするために使用さ
    れるエコーキャンセラ。
JP2000140405A 1999-05-12 2000-05-12 到来する通信信号が音声信号であるか又は周期信号であるかを検出するための方法、エコーキャンセラのフィルタ係数の適応を制御する方法及び通信システムにおけるエコーをキャンセルするために使用されるエコーキャンセラ Pending JP2001024778A (ja)

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