JP2001024707A - マルチメディアパケット通信端末及びマルチメディアパケット通信網 - Google Patents

マルチメディアパケット通信端末及びマルチメディアパケット通信網

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JP2001024707A
JP2001024707A JP19622199A JP19622199A JP2001024707A JP 2001024707 A JP2001024707 A JP 2001024707A JP 19622199 A JP19622199 A JP 19622199A JP 19622199 A JP19622199 A JP 19622199A JP 2001024707 A JP2001024707 A JP 2001024707A
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Tomoyuki Kurashige
知行 倉重
Hiroaki Kami
博章 嘉見
Masayuki Azuma
雅之 東
Toshiro Kinugasa
敏郎 衣笠
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種類の異なる利用情報を、限られた容量の通
信網で、効率良く受信端末に伝送することができるよう
にする。 【解決手段】 送信端末1aからドキュメントパケット
が、送信端末1bから音声,映像パケットが夫々ほぼ同
時刻に送信される場合、通信網6のこれらをほぼ同時刻
にうける基地局7bでは、これらパケットに記述される
伝達特性に応じて伝送順序が決められる。この伝達特性
は、伝送する利用情報(ドキュメント情報や音声,映像
情報といったもの)毎に送信端末1a,1bで決められ
るものであり、この利用情報の種類や性質(リアルタイ
ム再生が必要か、情報の完全な伝送が必要かといったも
の)に応じて決まる遅延特性(伝送遅延を許容するがど
うか)や到達性(情報の完全な伝送が必要か)からな
り、これらに優先度を設定することにより、通信網6で
の伝送順が決められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信端末での利用
方法が異なる複数種類の情報(以下、利用情報という)
をパケット化して伝送するマルチメディアパケット通信
端末及びマルチメディアパケット通信網に係り、特に、
かかる利用情報のデータパケットにその利用情報の遅延
特性や到達特性などの伝達特性を付加して送信端末から
通信網に送り込むようにした通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、局所的ネットワーク(LAN)回
線や広域ネットワーク(WAN)回線あるいはインター
ネットで代表される電話回線などの公衆回線を利用した
デジタルデータの転送が、極く一般的に行なわれるよう
になってきた。このような通信網(ネットワーク)で取
り扱われるデジタルデータのほとんどは、通信プロトコ
ルによって定められた方法でアドレッシングとパケット
化がなされ、それによる基幹回線の共有と共有化による
回線利用率の向上が図られている。このようなデジタル
データ転送の通信プロトコル及びアドレッシングとパケ
ット化とについては、例えば、アスキー出版発行書籍:
標準ATM教科書(以下、参考文献という)などに詳し
く説明されている。
【0003】一方、このようなデジタル通信回線を利用
して転送されるデータ(コンテンツ)は、当初、「電子
メール」などに代表されるテキストやドキュメント情報
と、コンピューター用プログラムファイルなどがほとん
どであったが、最近では、回線容量が増大化したことと
マルチメディア技術との連結とにより、TV電話やTV
会議,ネットワーク監視システムなどで代表されるよう
なリアルタイムで再生が要求される映像情報や音声情報
(これらを、以下、リアルタイム映像情報,リアルタイ
ム音声情報という)なども重要なデータカテゴリに成長
してきた。
【0004】ところで、上記のようなネットワーク通信
回線には、大きく分けて、1回線容量確保型通信回線と
パケット型通信回線と両者の混在回線とがある。
【0005】1回線容量確保型通信回線の代表例として
は、一般電話回線が挙げられ、送信端末と受信端末との
間の1ユーザ回線の回線容量が回線確保時点から回線開
放時点まで一定値に確保されるものである。
【0006】パケット型通信回線の代表例としては、イ
ーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商
標))などで接続されたコンピュータネットワークが挙
げられ、送信する情報が存在する場合にのみ回線を使用
するものである。
【0007】また、これらの混合回線の代表例として
は、一般電話回線経由のインターネット接続が挙げら
れ、インターネットユーザとインターネット接続業者
(サービスプロバイダ)との間では、1回線容量確保型
通信回線による通信方法がとられ、インターネット接続
業者間では、パケット型通信回線による通信方法がとら
れている。
【0008】ここで、これら1回線容量確保型通信回線
とパケット型通信回線とを比較すると、まず、回線が飽
和した場合あるいは飽和近傍に達した場合の振る舞い
が、次のように、大きく異なる。 1回線容量確保型通信回線:接続数と1接続当りに確保
された通信容量の総量が基幹回線で確保されている総回
線容量に到達した時点で、新たな接続が拒否され、例え
ば、「話し中」となる。 パケット型通信回線:基幹回線が飽和に近づくにつれ
て、或る1つの端末にシェアされる通信時間や或る端末
が獲得できる通信機会の頻度が減少し、全通信端末の通
信速度がほぼ等しく減衰していく。
【0009】これら通信回線による通信方式(1回線容
量確保型通信方式及びパケット通信方式)や振る舞いに
は、夫々メリットとデメリットがあるが、基幹回線容量
を常時無駄なく利用し、回線効率を向上させられるとい
う点では、後者のパケット通信方式が有利であり、大容
量伝送に適した方法と言える。
【0010】しかしながら、例えば、公衆電話回線の通
信方式に後者のパケット通信方式を採用した場合、或る
利用情報を送信するのに必要な時間が回線の状況に応じ
て異なってしまうため、通常の音声電話回線のように時
間単位の課金を行なうシステムには、問題がある。この
ため、パケット通信方式の通信網では、送信者が送信し
た情報量に応じて課金するというシステムが定着しつつ
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の参考
文献にも詳しく説明されているが、通常、通信網上で
は、そこに流れる利用情報が音声情報であれ、映像情報
であれ、電子メールなどのドキュメント情報であれ、ま
た、コンピュータ用ソフトウェアであれ、これら情報に
区別がなく、全て均一の「利用情報」として取り扱われ
て全て一様に通信制御される。
【0012】即ち、通信網は、そこに流れる「利用情
報」の内容には関知しないし、関知できない構成がとら
れている。これは、「通信の均一性」を維持する一方
で、通信の守秘性,プライバシーを保護する上からも重
要なことであり、利用情報の内容のフォーマット化(エ
ンコード(Encode))と解読(デコード(Decode))と
は、送信端末と受信端末に全てが委ねられている。
【0013】しかしながら、そのような守秘性やプライ
バシーの問題はさておき、なによりも重要なことはユー
ザが実際に受信した利用情報を有効に利用できるか否か
であるが、このことについては、利用情報の到達特性
(受信端末に全てが到達する必要があるかどうかという
こと)や利用情報の到達時刻などについて、通信網に求
められる性能が送受信される利用情報の特質(例えば、
リアルタイムで再生が必要であるかどうかということ)
や種類(例えば、ドキュメント情報であるか、音声,映
像情報であるかということ)に応じて必ずしも均一では
なく、次のように少しづつ異なる。
【0014】(1)書類情報やコンピュータ用ソフトウ
ェア,電子メールなどのデータ(ここでは、これらをま
とめてドキュメント情報という)は、送信端末から送信
されると、全て受信端末に到達しなければならない。し
かしながら、それが到達に要する時間がある程度遅延し
ても、受信側で利用情報でのデータの配列が認識できる
限り、利用情報のある部分と別のある部分の到達順位が
逆転しても、受信端末での比較的簡単な処理で対応でき
るため、許容できる。また、利用情報のある部分が到達
しない場合には、この利用情報のその部分のデータの再
度送信を要求してこれを挿入することにより、利用情報
全体を完成させることができる。
【0015】(2)ハードディスクなどの記憶媒体に保
存する目的の映像情報や音声情報などの蓄積型情報は、
上記ドキュメント情報とほぼ同じ条件となる。但し、昨
今「ストリーミングビデオ」などと称されている受信端
末が蓄積媒体を経由させずに映像や音声の再生を行なう
場合には、到達に要する時間遅延の許容範囲が狭くな
る。
【0016】(3)テレビ電話やテレビ会議,監視カメ
ラなどでのリアルタイム映像情報やリアルタイム音声情
報などの非蓄積型情報は、到達に要する時間遅延の許容
範囲が最も狭い。即ち、一定時間内に受信端末に到達し
ない非蓄積型情報は、その伝達の意味を失う。かかる利
用情報のデータの到達順位の逆転はほとんど許容でき
ず、データの再送は、再送することによって最新の利用
情報の送信が阻害されることが多いために、ほとんど意
味を持たない。その一方、かかる利用情報の一部分が欠
落しても、その部分で映像や音声の途切れるなどの弊害
が発生するが、過去に伝送されたデータを含む利用情報
全体が無意味になることはない。さらに、音声情報と映
像情報とを比較した場合、映像情報の方がはるかに大量
のデータ転送を必要とする一方で、到達時間の遅延や利
用情報の一部欠落に対する障害の大きさは、音声情報の
方が大きい。これは、映像では、データ欠落部分をその
直前の映像データをホールドすることで補間するなどの
処理が行なえるのに対し、音声では、そのような処理が
困難であるためである。
【0017】当然のことながら、基幹回線容量を全通信
端末でシェアするパケット通信網においては、或る利用
情報の通信が他の或る利用情報の通信の時間的自由度を
ほとんど自動的に減少させる。従って、上記したような
有効な到達特性のために要求される性能、特に、リアル
タイム性に対して要求される性能の異なる複数種の利用
情報を混在させて伝送させる必要がある通信網では、夫
々の利用情報の内容に適した転送手段を講じることによ
り、ネットワーク資源の有効活用が図れるのであるが、
従来、そのような考慮はなされていなかった。
【0018】本発明は、かかる現状に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、限られた通信容量で異なる種
類の利用情報を有効に伝送することができるようにした
マルチメディアパケット通信端末及びマルチメディアパ
ケット通信網を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるマルチメディアパケット通信端末は、
受信端末での利用方法が異なる複数種類の利用情報をパ
ケット伝送する通信網に接続され、通信網に要求する遅
延特性や到達特性などの伝達特性が種類に応じた利用情
報を通信網を介して送信するものであって、送信する利
用情報の種類に応じて通信網に要求する遅延特性や到達
特性の優先度,受信端末に伝達するまでの最大遅延時間
の少なくともいずれかを該通信網に通知する手段を備え
たこ構成とする。
【0020】そして、かかる利用情報の1種であるリア
ルタイム再生が必要な非蓄積型情報としての音声情報と
映像情報とを互いに独立したデータパケットで送信し、
該音声情報と該映像情報毎に、通信網に要求する遅延特
性や到達特性の優先度,受信端末に伝達するまでの最大
遅延時間の少なくともいずれかを通信網に通知する構成
とする。
【0021】あるいはまた、かかる利用情報の1種であ
るリアルタイム再生が必要な非蓄積型情報としての音声
情報と映像情報とを互いに独立したデータパケットで送
信し、送信するデータパケットが該非蓄積型の音声情報
のデータパケットであるか、該映像情報のデータパケッ
トであるかを通信網に通知する構成とする。
【0022】かかる構成により、本発明による上記通信
端末は、送信開始時にあるいは送信する利用情報の種類
の変更時に、伝送する利用情報に関する性質を通信網に
伝える。その性質としては、ドキュメント情報やコンピ
ュータプログラム,記憶媒体に保存する蓄積型の映像情
報,リアルタイムで再生する音声情報といった利用情報
の種類(カテゴリ)を示すものであってもよいし、送信
する利用情報のリアルタイム性や到達特性に対して通信
網に要求する優先度を示すデータであってもよい。
【0023】また、この通信端末は、伝送する利用情報
をパケット化して、そのデータパケットに利用情報の性
質を示す伝達情報を付記して通信網に送信する。この伝
達情報は、上記のように、利用情報の種類を示すもので
あってもよいし、送信する利用情報のリアルタイム性や
到達特性に対して通信網に要求する優先度を示す情報で
あってもよい。
【0024】上記目的を達成するために、本発明による
マルチメディアパケット通信網は、電子メールなどのド
キュメント情報や記憶媒体で保存するための音声及び映
像情報などの蓄積型情報,リアルタイムで再生するため
の音声及び映像情報などの非蓄積型情報といった受信端
末で利用方法が異なる利用情報がパケット化されて該受
信端末に伝送するものであって、送信端末からデータパ
ケットに付加されている利用情報の種類,遅延特性の優
先度,到達特性の優先度,該受信端末までの最大遅延時
間の少なくともいずれかからなる通信制御情報に基づい
た通信制御を行なう構成とする。
【0025】そして、かかる通信制御は、送信端末から
の複数のデータパケットを遅延特性の優先度と到達特性
の優先度とに応じて並び替え、並び替えた順序でデータ
パケットを受信端末に伝送するようにする。
【0026】そして、さらに、最大遅延時間を経過して
も受信端末に伝送できない利用情報のデータパケットを
破棄するようにする。
【0027】かかる構成により、本発明による上記通信
網は、送信端末から送られた利用情報の種類やリアルタ
イム性と到達特性とに関する優先度に応じた伝送を行な
い、例えば、リアルタイム性に関して優先度が高く、到
達特性に関しての優先度が低く設定された非蓄積型の映
像情報などが一定時間を経過しても受信端末に到達しな
い場合には、あるいは送信端末が要求する時刻を経過し
ても受信端末に到達しない場合には、伝送途上にあるこ
れらの利用情報を中途破棄するなどの処理を行なう。
【0028】これにより、本発明による通信網は、到達
特性とリアルタイム性に関して要求が異なる利用情報
を、通信網の混雑度などを考慮しつつ、整理して伝送す
ることが可能となり、受信端末まで伝送しても事実上無
意味となったデータが通信網の上に存在することによっ
て他のデータの伝送が圧迫されるといったことが避けら
れて、通信網の容量の有効活用を図ることができるし、
また、意味ある伝送がなされ、それによって受信者に有
効に活用されたデータ量に応じた課金システムを構築す
ることも可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明によるマルチメディアパ
ケット通信端末及び通信網の一実施形態を示す構成図で
あって、1a,1bは送信端末、2はマイクロホン(以
下、マイクという)、3はビデオカメラ、4は蓄積メデ
ィア、5a,5bは通信回線、6は通信網、7a,7
b,7cは基地局、8a,8bは受信端末、9はスピー
カ、10はモニタ、11は蓄積メディアである。
【0030】同図において、送信端末1a,1bはマイ
ク2やビデオカメラ3,蓄積メディア4を備えており、
夫々有線もしくは無線の通信回線5a,5bを介してマ
ルチメディアパケット通信方式の通信網6に接続され
て、ドキュメント情報,リアルタイムで再生を必要とす
る音声情報や映像情報などの非蓄積型情報,記憶媒体で
保存を必要とする音声情報や映像情報などの蓄積型情報
などといった複数種類の利用情報を送信するマルチメデ
ィアパケット送信機能を有している。通信網6上では、
基地局7a,7b,7cがこの順に接続されており、基
地局7cに受信端末8a,8bが接続されているものと
する。受信端末8a,8bはスピーカ9やモニタ10,
蓄積メディア11を備えており、送信端末1a,1bか
ら通信網6を介して送信された上記のような複数種類の
利用情報を受信するマルチメディアパケット受信機能を
有している。
【0031】なお、ここでは、通信網6に接続される送
信端末,受信端末を夫々2個ずつ、通信網6での基地局
を3個としているが、説明の都合上このように図示した
ものであって、これらの個数はこれに限るものでないこ
とは明らかである。
【0032】次に、この実施形態の動作を説明するが、
ここでは、通信網6に接続している送信端末のうちの1
つがある受信端末にドキュメント情報を転送しようとし
ているのと同時刻に、他の送信端末が他の受信端末にこ
れとは種類が異なる、例えば、非蓄積型の音声情報及び
映像情報(以下、これらを夫々リアルタイム音声情報,
リアルタイム映像情報という)を転送しようとする場合
について説明するものである。
【0033】まず、送信端末1aは、その蓄積メディア
4に格納されたドキュメント情報を送信するために、こ
の利用情報をパケット化して基地局7aに送信する。こ
のドキュメント情報のデータパケット(以下、ドキュメ
ントパケットという)には、そのパケットヘッダ部など
に、この利用情報の種類を表わすデータとともに、この
種類に応じた遅延特性と到達特性に関するデータが添付
されている。
【0034】図2は送信端末1a,1bから送信される
データパケットの一具体例を示す構成図であって、PH
はパケットヘッダ部、PDはデータ部、D1は遅延優先
度情報、D2 は到達優先度情報、D3は最大伝送遅延時
間情報(または許容到達時刻情報)である。
【0035】同図において、送信端末1a,1bから送
信される利用情報のデータパケットは、上記の音声や映
像,蓄積情報などの利用情報が割り当てられるデータ部
PDとその先頭に付加されるパケットヘッダ部PHとか
ら大略構成されており、このパケットヘッダ部PHに
は、遅延優先度情報D1と到達優先度情報D2と最大伝送
遅延時間情報(または許容到達時刻情報)D3のデータ
が付加されている。また、図示しないが、このパケット
ヘッダ部PHには、データ部PDの利用情報の種類を表
わすデータも付加されている。
【0036】図1において、送信端末1aから送信され
る上記のデータパケットでは、データ部PDでの送信内
容がドキュメント情報であるので、リアルタイム性を必
要とせず、従って、遅延特性に関する優先度は低い(即
ち、遅延優先度情報D1は低い優先度を表わしている)
が、このドキュメントパケットは全て受信端末に到達せ
ねばならないので、到達特性に関する優先度は高い(即
ち、到達優先度情報D2は高い優先度を表わしてい
る)。
【0037】一方、これとほぼ同時刻に、送信端末1b
は、ビデオカメラ3から採取したリアルタイム映像情報
とマイク2から採取したリアルタイム音声情報とを送信
するために、これら利用情報をパケット化して基地局7
bに送信する。このデータパケットでも、そのパケット
ヘッダなどに、これら利用情報の種類に応じた遅延特性
と到達特性に関する情報が添付されている。例えば、こ
の場合には、送信する利用情報がリアルタイム映像情報
と音声情報であるので、遅延特性の優先度が高く(即
ち、遅延優先度情報D1は高い優先度を表わしてい
る)、このデータパケットの全てが必ずしも受信端末に
到達する必要はないので、到達特性に関する優先度は低
い(即ち、到達優先度情報D2は低い優先度を表わして
いる)。また、前述したように、音声と映像を比較した
場合、映像の方がはるかに大量のデータ転送を必要とす
る一方、到達時間の遅延やデータの欠落による障害は音
声の方が大きい。このため、これら映像情報と音声情報
とに関しては、音声情報の方が、特に、到達特性に関す
る優先度が高いことになる。
【0038】ここで、通信基地局7b,7c間の回線の
利用率が高い状態にあり、ほとんど飽和に近い状態であ
るものとする。この場合、基地局7bは、基地局7cに
向けて、遅延特性の優先度が高くかつ到達特性の優先度
の高い利用情報のデータパケットをこれらの優先度が低
い利用情報のデータパケットに先んじて送信するととも
に、送信端末が指定してデータパケット内に記述された
指定遅延時刻(最大伝送遅延時間情報(または許容到達
時刻情報)D3が表わしている)、あるいは通信網6で
一意に定められた遅延時刻を過ぎても送信できなかった
ものについては、これを通信網6上から破棄するように
する。
【0039】例えば、遅延特性,到達特性夫々の優先度
として高い順にA,B,Cの3ランクを設定し、送信端
末1aから送信されるドキュメントパケットと、送信端
末1bから送信されるリアルタイム映像情報,リアルタ
イム音声情報のデータパケット(夫々を、以下、映像パ
ケット,音声パケットという)とについて、夫々次のよ
うなランク設定及び最大伝送遅延時間の設定を行なう。
【0040】(1)送信端末1aから送信されるドキュ
メントパケットには、 遅延特性=ランクC 到達特性=ランクA 最大伝送遅
延=3600秒 とする遅延優先度情報D1,到達優先度情報D2,最大伝
送遅延時間情報D3が記述される。
【0041】(2)送信端末1bから送信される映像パ
ケットには、 遅延特性=ランクA 到達特性=ランクB 最大伝送遅
延=1秒 とする遅延優先度情報D1,到達優先度情報D2,最大伝
送遅延時間情報D3が記述される。
【0042】(3)送信端末1bから送信される音声パ
ケットには、 遅延特性=ランクA 到達特性=ランクA 最大伝送遅
延=1秒 とする遅延優先度情報D1,到達優先度情報D2,最大伝
送遅延時間情報D3が記述される。
【0043】このような3種類の利用情報のデータパケ
ットに対し、基地局7bは、まず、送信端末1bからの
遅延特性及び到達特性の優先度要求が最も高い音声パケ
ットを基地局7cに送り、受信端末8bに送信し、次い
で、次に遅延特性の優先度要求が高い送信端末1bから
の映像パケットを同様に受信端末8bに送信し、遅延優
先度が最も低い送信端末1aからのドキュメントパケッ
トの送信を後回しにする。この場合、かかるドキュメン
トパケットは、必要ならば、基地局7bに設けられてい
る蓄積装置などに一時保管する。但し、このドキュメン
トパケットの最大伝送遅延時間情報D3が指定する最大
伝送遅延時間(ここでは、3600秒)近くを経過して
もなお送信されない場合には、その時点で通信網6上に
存在する上記映像パケットのような、他の利用情報に対
して優先度が低い方の利用情報のデータパケットに優先
して送信される。
【0044】図3は以上説明した基地局7bでの通信制
御方法の一具体例を示す模式図である。
【0045】基地局7bに接続された送信端末7bや他
の基地局7bからの送信を要求する利用情報のデータパ
ケット(図3(a))は、図3(b)に示すように、こ
の基地局7bのパケットスタックに入力される。このパ
ケットスタックは、いわゆるFIFOデータバッファの
ようなものであって、通常、先に入力されたデータパケ
ット、即ち、図示では下側のデータパケットから順に基
幹回線に送出を行なうのであるが、この実施形態では、
図3(c)に示すように、このパケットスタック内で、
データパケットの遅延優先度や到達優先度に基づいて、
データパケットの並べ替えが行なわれ、その並べ替えら
れた順にデータパケットの基幹回線への送出が行なわれ
る。
【0046】なお、遅延優先度と到達優先度とが等しい
利用情報のデータパケットは、入力順に配列される。ま
た、図3(c)に示したようにデータパケットの並び替
えが行なわれた後に新たなデータパケットが入力される
とき、この新たなデータパケットの優先度が高い場合に
は、この新たなデータパケットが図3(c)での所定の
順位に割り込まれる。
【0047】なお、ここでは、通信基地局7b,7c間
の回線の利用率が高い状態にあって、ほとんど飽和に近
い状態であるものとしたため、通信基地局7bでかかる
通信制御が行なわれるものとしたが、かかる通信制御は
各基地局で行なわれ得るものであって、回線の利用状態
に応じて該当する基地局がかかる通信制御を行なうもの
である。
【0048】以上のように、この実施形態では、送信端
末が伝送しようとする利用情報の種類や性質に関わる情
報を通信網に伝達し、この通信網が到達特性とリアルタ
イム性に関して要求の異なる利用情報を整理して伝送制
御を行なうことにより、受信端末まで伝送しても事実上
無意味となった利用情報が通信網の上に存在することに
よって他の利用情報の伝送が圧迫されるということを避
けることができ、通信網の容量の有効活用を図ることが
できる。
【0049】なお、以上説明した実施形態は一例にすぎ
ず、本発明はこの実施形態にのみ限定されるものではな
い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信網が到達特性とリアルタイム性に関して要求の異な
る利用情報を整理して伝送することが可能となり、受信
端末まで伝送しても事実上無意味となった利用情報が通
信網の上に存在することによって他の利用情報の伝送が
圧迫されるといったことを避けることができ、通信網の
容量の有効活用を図ることができる。
【0051】そして、意味がある利用情報の伝送がなさ
れ、それによって有効に活用された情報量に応じた課金
システムを構築することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマルチメディアパケット通信端末
及び通信網の一実施形態を示す構成図である。
【図2】図1に示した実施形態でのデータパケットの一
具体例を示す構成図である。
【図3】図1における基地局の通信制御方法の一具体例
を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b 送信端末 2 マイクロホン 3 ビデオカメラ 4 蓄積メディア 5a,5b 通信回線 6 通信網 7a〜7c 基地局 8a,8b 受信端末 9 スピーカ 10 モニタ 11 蓄積メディア
フロントページの続き (72)発明者 嘉見 博章 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 東 雅之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 衣笠 敏郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Fターム(参考) 5K030 GA02 GA08 HA08 HB17 HB21 HC01 HC14 JL01 JT02 JT06 LA03 LC01 LE05 5K033 AA01 BA15 CB17 CC01 DA01 DA19 DB18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信端末での利用方法が異なる複数種類
    の利用情報をパケット伝送する通信網に接続され、該通
    信網に要求する遅延特性や到達特性などの伝達特性が種
    類に応じて設定された該利用情報を該通信網を介して送
    信する通信端末であって、 送信する該利用情報の種類に応じて該通信網に要求する
    該遅延特性や該到達特性の優先度,受信端末に伝達する
    までの最大遅延時間の少なくともいずれかを該通信網に
    通知する手段を備えたことを特徴とするマルチメディア
    パケット通信端末。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記利用情報の種類は、電子メールなどのドキュメント
    情報,記憶媒体で保存するための音声情報及び映像情報
    などの蓄積型情報、及びリアルタイムで再生するための
    音声情報及び映像情報などの非蓄積型情報であって、 該非蓄積型情報である該音声情報と該映像情報とを互い
    に独立したデータパケットで送信し、 該音声情報と該映像情報毎に、前記通信網に要求する前
    記遅延特性や前記到達特性の優先度,受信端末に伝達す
    るまでの前記最大遅延時間の少なくともいずれかを前記
    通信網に通知することを特徴とするマルチメディアパケ
    ット通信端末。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記利用情報の種類は、電子メールなどのドキュメント
    情報,記憶媒体で保存するための音声情報及び映像情報
    などの蓄積型情報、及びリアルタイムで再生するための
    音声情報及び映像情報などの非蓄積型情報であって、 該非蓄積型情報である該音声情報と該映像情報とを互い
    に独立したデータパケットで送信し、 送信する該データパケットが該非蓄積型の音声情報のデ
    ータパケットであるか、該映像情報のデータパケットで
    あるかを前記通信網に通知することを特徴とするマルチ
    メディアパケット通信端末。
  4. 【請求項4】 電子メールなどのドキュメント情報や記
    憶媒体で保存するための音声及び映像情報などの蓄積型
    情報,リアルタイムで再生するための音声情報及び映像
    情報などの非蓄積型情報といった受信端末で利用方法が
    異なる利用情報がデータパケットとして送信端末から供
    給され、該利用情報を該受信端末に伝送するマルチメデ
    ィアパケット通信網であって、 該送信端末から該利用情報のデータパケットに付加され
    ている該利用情報の種類,遅延特性の優先度,到達特性
    の優先度,該受信端末までの最大遅延時間の少なくとも
    いずれかからなる通信制御情報に基づいた通信制御を行
    なうことを特徴とするマルチメディアパケット通信網。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記通信制御は、前記送信端末からの複数のデータパケ
    ットを前記遅延特性の優先度と前記到達特性の優先度と
    に応じて並び替え、並び替えた順序で該データパケット
    を前記受信端末に伝送することを特徴とするマルチメデ
    ィアパケット通信網。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、 前記最大遅延時間を経過しても前記受信端末に伝送でき
    ない前記利用情報のデータパケットを破棄することを特
    徴とするマルチメディアパケット通信網。
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