JP2001024000A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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JP2001024000A
JP2001024000A JP2000108414A JP2000108414A JP2001024000A JP 2001024000 A JP2001024000 A JP 2001024000A JP 2000108414 A JP2000108414 A JP 2000108414A JP 2000108414 A JP2000108414 A JP 2000108414A JP 2001024000 A JP2001024000 A JP 2001024000A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程の煩雑さの改善を図る。 【解決手段】 電極の接触抵抗を低減化するためのキャ
ップ層を設けずに、電極金属層を直接的に高抵抗の表面
側の半導体層35cに被着してソース、ドレイン等の電
極38、49を形成し、これらソースおよびドレイン電
極間にゲート部を構成するに当たりキャップ層の除去等
の手間を省略して、目的とする半導体装置の製造の簡略
化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば単体半導体
装置、半導体集積回路等の半導体装置とその製造方法に
係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話などの移動体通信システ
ムにおいて端末の小型化および低消費電力化が強く求め
られている。そのため、これを構成するトランジスタ等
の半導体装置においても同様な要求がなされている。例
えば現在の移動体通信の柱ともいえるデジタルセルラー
用パワーアンプについては、単一正電源の動作が可能
で、かつ低電圧高効率駆動のものが求められている。
【0003】現在、パワーアンプ用として実用化されて
いるデバイスの1つにヘテロ接合型電界効果トランジス
タ(以下HFETという) がある。このHFETは、ヘ
テロ接合を利用して電流変調を行うものであり、図6
は、従来のHFETの概略構成図を示すものである。こ
のHFETは、半絶縁性単結晶GaAsよりなる基体1
1上に、GaAsによるバッファ層12、AlGaAs
による第2の障壁層13と、InGaAsよりなるチャ
ネル層14と、AlGaAsよりなる第1の障壁層15
とが順次積層されて成る。各障壁層13および15は、
それぞれn型不純物を含むキャリア供給層13aおよび
15aが、それぞれ高抵抗層13bと13cとの間、1
5bと15cとの間に有して成る。
【0004】第1の障壁層15上には、ゲート電極20
が配置され、このゲート電極20を挟んでその両側に、
それぞれキャップ層16を介して、ソース電極18とド
レイン電極19とがオーミックに被着されて成る。この
構成によって、ゲート電極20への印加電圧によってソ
ース電極18およびドレイン電極19間の電流を変調す
るようになされる。
【0005】また、HFETでは、一般に図6で示した
ように、第1の障壁層15の厚さをゲート電極20下と
その近傍において薄くするリセス構造とすることが多
く、その直下のチャネル層の領域にはキャリアが空乏
化、あるいは他のチャネル領域に比べてキャリアが少な
い領域が形成される。
【0006】このような構造を有するHFETでは、ゲ
ート電極に正電圧を印加することでチャネル層にキャリ
アが蓄積されてチャネルが形成される。この構造による
HFETは、原理的に他の例えば接合型電界効果トラン
ジスタ(以下JFETという)や、ショットキー接合型
電界効果トランジスタ(以下MESFETという)に比
して、ゲート・ソース間容量Cgsおよび相互コンダク
タンスGmのゲート電圧Vgに対する線型性に優れてい
るという特徴を有している。これは、パワーアンプの高
効率化を目指す上で、大きな利点となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の構造によるHF
ETは、ドレイン電極19に注入された電流は、ドレイ
ン電流直下のキャップ層16および第1の障壁層15を
横切り、チャネル層14に達し、そのままソース電極1
8下に流れ、第1の障壁層15およびソース電極18下
のキャップ層16を横切ってソース電極18に達する。
ここで、一般的にドレイン電極19およびソース電極1
8直下の高濃度ドーピングされたキャップ層16は、電
極金属と第1の障壁層15の高抵抗層15cとの接触抵
抗を下げるための役割を果たしている。
【0008】本発明は、上述したキャップ層の形成を回
避することができるようにして、これに伴って、ゲート
電極形成のためのキャップ層に対するエッチング工程の
省略、すなわち製造工程数の低減を図る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体装置
は、基体上にチャネル層と、このチャネル層よりバンド
ギャップが大きくかつこのチャネル層にキャリアを供給
するための第1のキャリア供給層と、この第1のキャリ
ア供給層上に形成された半導体層とを少なくとも有し、
この半導体層にソース電極および/あるいはドレイン電
極とゲート電極とが形成されて成る。そして、そのソー
ス電極および/あるいはドレイン電極は、上記半導体層
と直接オーミック接触され、この半導体層のゲート電極
の形成部には、キャリア供給層のキャリアと逆導電型の
不純物が導入されている不純物導入領域が形成された構
成とする。
【0010】また、本発明による半導体装置は、上述の
構成において、ソース電極およびドレイン電極のオーミ
ック接触を、合金化処理によるオーミック接触とし、そ
の合金化層が、チャネル層の近傍にまで達する構成とす
る。
【0011】また、本発明による半導体装置は、半絶縁
性の基体と、この基体上にこれと同材料から成るバッフ
ァ層と、このバッファ層上に形成されたチャネル層と、
このチャネル層上に形成され、このチャネル層よりバン
ドギャップが大きくかつこのチャネル層にキャリアを供
給するための第1のキャリア供給層と、この第1のキャ
リア供給層上に形成された半導体層とを少なくとも有
し、この半導体層にソース電極および/あるいはドレイ
ン電極とゲート電極とが形成されて成る。そして、その
ソース電極および/あるいはドレイン電極は、上記半導
体層と直接オーミック接触され、この半導体層の上記ゲ
ート電極の形成部には、キャリア供給層のキャリアと逆
導電型の不純物が導入されている不純物導入領域が形成
された構成とする。
【0012】また、本発明による半導体装置の製造方法
は、基体上にチャネル層を形成する工程と、このチャネ
ル層上に、このチャネル層よりバンドギャップが大き
く、かつこのチャネル層にキャリアを供給するための第
1のキャリア供給層を形成する工程と、このキャリア供
給層上に、ソース電極および/あるいはドレイン電極と
をオーミック接触する半導体層を形成する工程と、この
半導体層上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜に開
口を設け、上記半導体層に上記キャリアと逆導電型の不
純物を導入する工程と、この不純物が導入された領域上
にゲート電極を形成する工程と、上記絶縁膜に第2の開
口を設け、この開口にソース電極およびドレイン電極を
形成する工程とを有する。
【0013】本発明において、前述した従来におけるキ
ャップ層を設けることなく電極形成を行うことから、構
造の簡潔化および製造の簡略化を図ることができる。ま
た、上述したように、ソース電極およびドレイン電極を
チャネル近傍にまで合金化反応させ、不純物ドーピング
を促すことにより、キャップ層を設けることなく電極の
低接触抵抗化を実現する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による半導体装置は、図1
にその一実施形態の一例の概略構成を示すように、基体
31上に、少なくとも、チャネル層34と、このチャネ
ル層34よりバンドギャップが大きくかつこのチャネル
層34にキャリアを供給するための第1のキャリア供給
層35aと、この第1のキャリア供給層35a上に形成
された、表面側の、通常のいわゆるキャップ層に比して
高抵抗の半導体層35cとを有する半導体基板61が構
成される。そして、この第1のキャリア供給層35a上
に形成された表面側の半導体層35cに、ソース電極3
8および/あるいはドレイン電極39、図1においては
ソース電極38およびドレイン電極39の双方の電極
と、更に、ゲート電極40とが設けられる。この場合、
ソース電極38およびドレイン電極39は、半導体層3
5cに直接的にオーミックコンタクトさせ、ゲート電極
40に関しては、半導体層35cに形成したキャリア供
給層35aのキャリアとは異なる導電型の不純物が高濃
度に導入された不純物導入領域41上にオーミックにコ
ンタクトする。
【0015】ソース電極38およびドレイン電極39の
コンタクトは、合金化処理によって行うことによって、
その合金化層が図示しないが、チャネル層34の近傍に
まで達する深さとする。
【0016】ソース電極38およびドレイン電極39を
構成する電極金属層は、少なくともAu、Ge、Niを
含む、例えばAuGe層とNi層とを積層して形成し、
AuGe層の厚さが、最表面からチャネル深さ以上で3
000Å以下に構成する。
【0017】また、この半導体装置において、図1に示
すように、チャネル層34と基体31との間にチャネル
層34よりバンドギャップが大きくかつこのチャネル層
34にキャリアを供給するための第1のキャリア供給層
33aを設けることができる。
【0018】本発明による半導体装置の一実施形態の一
例を、図1を参照して詳細に説明する。この例ではIII-
V族化合物半導体、例えばAlx Ga1-x As(0≦x
<1)系高抵抗半導体層を有する単一のHFETが半導
体基板61に形成された場合であるが、本発明装置は、
この例に限定されるものではない。この例では、例えば
半絶縁性GaAs単結晶による基体31上に、例えばこ
の基体31と同材料で、不純物が添加されていない、す
なわちアンドープのGaAsより成るバッファ層32が
エピタキシャル成長され、更にこの上に、順次、それぞ
れIII-V族化合物半導体より成る第2の障壁層33、チ
ャネル層34、第1の障壁層35がエピタキシャル成長
された半導体基板61が構成される。
【0019】第2の障壁層33は、下層の高抵抗層33
b、第2のキャリア供給層33a、上層の高抵抗層33
cのエピタキシャル成長層より成り、第1の障壁層35
は、高抵抗層35b、第1のキャリア供給層35a、高
抵抗層の表面側の半導体層35cがエピタキシャル成長
されて成る。
【0020】そして、この第1の障壁層35の表面側の
半導体層35c上に、例えばSiNによる絶縁膜36
が、例えば厚さ300nm程度に堆積される。この絶縁
膜36のゲート電極40の形成部、ソース電極およびド
レイン電極の形成部にそれぞれ開口36Wg、36Ws
および36Wdが形成される。開口36Wg下には、ゲ
ート部を構成する前述の不純物が高濃度に導入された不
純物導入領域41を形成し、これにゲート電極40をオ
ーミックに被着する。また、開口37Wsおよび37W
dには、高抵抗の半導体層35cに直接ソース電極38
およびドレイン電極39を合金化処理によってオーミッ
クに被着する。
【0021】第2の障壁層33は、チャネル層34を構
成する半導体のバンドギャップより大きいバンドギャッ
プを有する半導体、例えばAlX Ga1-X As混晶によ
って構成されることが好ましく、そのAlの組成比x
は、0.2≦x≦0.3とされる。そして、この第2の
障壁層33は、バッファ層32上に、順次厚さ例えば2
00nm程度のアンドープの高抵抗層33b、厚さ例え
ば4nmの第1導電型のn型の不純物例えばSiが高濃
度例えば1.0×1018/cm3 〜5.0×1018/c
3 程度添加されたキャリア供給層33a、高抵抗層3
3bと同様の組成による高抵抗層33cとが積層された
構造を有する。
【0022】チャネル層34は、ソース電極38とドレ
イン電極39との間の電流経路を構成するものであり、
第1および第2の障壁層35および33を構成する半導
体よりバンドギャップが小さいアンドープ半導体によっ
て構成される。このチャネル層34としては、例えばI
y Ga1-y As混晶によって構成されることが好まし
く、そのInの組成比yは、0.1≦y≦0.2とされ
る。
【0023】また、第1の障壁層35は、チャネル層3
4を構成する半導体よりも広いバンドギャップを有する
半導体により構成されている。例えばAlX Ga1-X
sによって構成されることが好ましく、この場合のAl
組成比xは、0.2≦x≦0.3とされる。また、この
第1の障壁層35は、チャネル層34側から、厚さ例え
ば2nm程度のアンドープの高抵抗層35b、厚さ例え
ば4nmのn型の不純物例えばSiを高濃度例えば1.
0×1018/cm3 〜5.0×1018/cm3 程度添加
したキャリア供給層35a、厚さが例えば100nmの
アンドープの同様の高抵抗層35cとが順次積層された
構造を有する。
【0024】そして、この上層の高抵抗層による半導体
層35c上に、絶縁膜36が形成され、ゲート形成部に
開口36Wgが形成され、この開口36Wgを通じて、
第2導電型のp型の不純物例えばZnを拡散して高濃度
の不純物導入領域41を形成する。また、図示しない
が、この上層の高抵抗層35cのゲート形成部に所要の
深さのリセスを形成することもできる。
【0025】また、この開口36Wgを通じて、表面側
の半導体層35cの不純物導入領域41に、順次、例え
ばTi、PtおよびAuを積層して成るゲート電極40
がオーミックに被着形成される。また、このゲート電極
40を挟んでその両側において、絶縁膜36に、それぞ
れソース電極およびドレイン電極のコンタクト窓となる
開口36Wsおよび36Wdが形成され、これら開口3
6Wsおよび36Wdを通じてソース電極38およびド
レイン電極39が、半導体層35cに直接的に、それぞ
れ順次下層から例えばAuGe、NiおよびAuが被着
され、熱処理により合金化することによって形成され
る。
【0026】この構成によってチャネル層34には、第
2の障壁層33のキャリア供給層33aおよび第1の障
壁層35のキャリア供給層35aから供給されたキャリ
アが蓄積されるようになされる。
【0027】次に、上述の図1に示した本発明による半
導体装置の製造方法の一例を説明する。
【0028】先ず、図2にその概略断面図を示す基板6
1を構成する。この基板61の作製は、先ず、例えば半
絶縁性GaAs単結晶より成る基体31を用意する。こ
の基体31上に、バッファ層32を成膜し、続いて第2
の障壁層33、チャネル層34、第1の障壁層35を順
次例えばMOCVD(Metalorganic Chemical Vapor De
position: 有機金属気相成長)法、MBE(Molecular
Beam Epitaxy: 分子線エピタキシー)法によってエピタ
キシャル成長する。
【0029】すなわち、基体31上に、この基板31と
同一材料のGaAsよりなり、アンドープのバッファ層
32をエピタキシャル成長する。続いて、この上に、第
2の障壁層33を構成する、例えば不純物がドープされ
ない、すなわちアンドープの例えばAlGaAsによる
高抵抗層33bと、第1導電型例えばn型の不純物のS
iを添加したn型のキャリア供給層33aと、更にアン
ドープの例えばAlGaAsによる高抵抗層33cとを
順次連続エピタキシャル成長する。続いて、アンドープ
のInGaAs層によるチャンネル層34をエピタキシ
ャル成長し、この上に、第1の障壁層35を構成する、
アンドープの例えばAlGaAsによる高抵抗層35b
と、第1導電型例えばn型の不純物のSiを添加したn
型のキャリア供給層35aと、更に同様の高抵抗層すな
わち表面側の半導体層35cとを順次連続エピタキシャ
ル成長して基板61を構成する。
【0030】その後、図3に示すように、基板61の表
面側の半導体層35c上に、全面的に例えば窒化珪素S
iNによる絶縁層36をCVD(Chemical Vapor Deposi
tion) 法等によって被着形成する。そして、図4に示す
ように、この絶縁膜36に対し、フォトリソグラフィに
よるパターンエッチング、すなわちフォトレジスト層の
塗布、パターン露光、現像を行って、パターン化し、こ
れをエッチングマスクとして絶縁膜36に対するパター
ンエッチングを行って、ゲート形成部に開口36Wgを
開口する。この開口36Wgを通じてZnを拡散して、
高濃度の不純物導入領域41を形成する。また、図示し
ないが、このゲート形成部に所要の深さのリセスを形成
することもできる。
【0031】そして、図1に示すように、この開口36
Wgを通じて、ゲート電極40を形成する。このゲート
電極40の形成は、例えばTi、PtおよびAuを順次
一旦全面的に蒸着し、この積層金属層に対してフォトリ
ソグラフィによるパターンエッチングによって形成する
ことができる。その後、フォトリソグラフィによるパタ
ーンエッチングによって絶縁膜36のソース電極および
ドレイン電極の形成部にそれぞれ開口36Wsおよび3
6Wdを形成する。
【0032】各開口36Wsおよび36Wdを通じて、
それぞれソース電極38およびドレイン電極39を形成
する。これら電極38および39は、例えば先ず全面的
に一旦、AuGe合金とNiとを順次蒸着し、フォトリ
ソグラフィよるパターンエッチングを行って、それぞれ
所要のパターンを有するソース電極38およびドレイン
電極39を形成する。その後例えば400℃程度の熱処
理による合金化処理を行って、第1の障壁層35のキャ
リア供給層35aに対してオーミックコンタクトされた
ソース電極38およびドレイン電極39を形成する。こ
のようにして、半導体基板61に少なくともHFETに
よる半導体素子が形成された半導体装置を構成する。
【0033】本発明においては、AlGaAs系半導体
に対してAu、Ge、Niを含む電極、特にこの電極と
して、AuGe層が3000Å以下、Ni層が600Å
以下の電極構成とすることによって、オーミック性にす
ぐれた電極を構成することができた。図5は、その接触
抵抗の、AuGeの膜厚依存性の測定結果を示したもの
で、この場合、Ni層の厚さを400Åとし、その障壁
層35の組成と厚さを変更した。図5において、□印お
よび○印は、それぞれAl0.23GaAsで厚さ72nm
および82とした場合、△印はAl0.22GaAsで10
2nmとした場合、●印は、厚さ5nmのAl0.5 Ga
Asと厚さ80nmのAl0.23GaAsとによった場合
である。図5によれば、コンタクト抵抗Rcを、0.4
Ωmm以下にするためには、チャネル近傍まで合金化さ
せ、不純物ドーピングさせる必要がある。そのために、
AuGe層の膜厚は、AlGaAs最表面からチャネル
層深さ以上が必要となる。また、AuとInの過剰な反
応生成物によるコンタクト抵抗の増加を抑制するために
も、AuGe層の膜厚は3000Å以下が望ましいもの
である。
【0034】また、上述したように、本発明装置は、A
lGaAs系、すなわちAlGaAsあるいはGaAs
の高抵抗の表面側の半導体層に対して直接的に、電極、
すなわち上述した例では、ソース電極およびドレイン電
極を、オーミックコンタクトする構成とするので、図6
で示したようなキャップ層を設ける構成に比し、構造の
簡潔化、製造の簡潔化がはかられる。そして、この場合
ソース電極およびドレイン電極は、合金化処理によるコ
ンタクト構成としてその合金化層がチャネル層近傍にま
で位置させることにより、キャップ層を省略したことに
よる抵抗の増加は回避できるものである。
【0035】また、本発明製造方法によれば、AlGa
As系、すなわちAlGaAsあるいはGaAsの高抵
抗半導体層に対するオーミック電極の形成、例えばHF
ETにおけるソースおよびドレイン電極の形成におい
て、従来におけるような何らキャップ層を設けることな
く、電極を直接的に形成する方法を採ることから、製造
工程数の減少を図ることができるのみならず、これに伴
う不良品の発生率の低減化、量産性の向上を図ることが
できる。
【0036】尚、上述した例では、GaAs基体31を
用いた場合であるが、例えばInP系基体を用いること
ができ、この場合においては、InAs系の各半導体層
を成長させて本発明装置を構成することができる。
【0037】また、図示の例では、第1導電型がn型
で、第2導電型がp型とした場合であるが、これらが相
互に逆の導電型とされた構成とすることもできる。
【0038】また、図示の例では、基板61上にHFE
Tが単一に形成された場合であるが、このHFETを1
つの回路構成とする半導体装置を適用することもできる
など上述した例に限られるものではなく、種々の構成に
よる半導体装置に適用するこっとができる。
【0039】
【発明の効果】上述したように、本発明装置は、AlG
aAs系、すなわちAlGaAsあるいはGaAsの高
抵抗の表面側の半導体層に対するソース電極および/あ
るいはドレイン電極を、キャップ層を設けることなく、
直接的にコンタクトした構成としたことにより、構造の
簡潔化がはかられる。
【0040】また、本発明製造方法によれば、AlGa
As系、すなわちAlGaAsあるいはGaAsの高抵
抗半導体層に対するオーミック電極の形成、例えばHF
ETにおけるソースおよびドレイン電極の形成におい
て、従来におけるような何らキャップ層を設けることな
く、電極を直接的に形成する方法を採ることから、製造
工程数の減少を図ることができ、これに伴う不良品の発
生率の低減化、量産性の向上を図ることができる。更
に、オーミック性を補償するためのイオン注入、もしく
はキャップ層のエッチングの工程を回避できることか
ら、より製造の簡略化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体装置の一例の概略構成図で
ある。
【図2】本発明による半導体装置の製造方法の一例の一
工程における断面図である。
【図3】本発明による半導体装置の製造方法の一例の一
工程における断面図である。
【図4】本発明による半導体装置の製造方法の一例の一
工程における断面図である。
【図5】接触抵抗の電極膜厚依存性を示す曲線図であ
る。
【図6】従来のHFETの概略構成図である。
【符号の説明】
11,31・・・基体、12,32・・・バッファ層、
13,33・・・第2の障壁層、15,35・・・第1
の障壁層、13a,33a,15a,35a・・・キャ
リア供給層、13b,13c,15b,15c・・・高
抵抗層、16・・・キャップ層、18,38・・・ソー
ス電極、19,39・・・ドレイン電極、20,40・
・・ゲート電極、33b・・・下層の高抵抗層、33c
・・・上層の高抵抗層、35b・・・高抵抗層、35c
・・・(表面側の)半導体層(高抵抗層)、36・・・
絶縁膜、36Ws,36Wd,36Wg・・・開口、4
1・・・高不純物濃度導入領域、61・・・基板

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、 該基体上に、 チャネル層と、 該チャネル層よりバンドギャップが大きくかつ該チャネ
    ル層にキャリアを供給するための第1のキャリア供給層
    と、 該第1のキャリア供給層上に形成された半導体層とを少
    なくとも有し、 該半導体層にソース電極および/あるいはドレイン電極
    とゲート電極とが形成され、 該ソース電極および/あるいはドレイン電極は、上記半
    導体層と直接オーミック接触され、 上記半導体層の上記ゲート電極の形成部には、上記キャ
    リアと逆導電型の不純物が導入された不純物導入領域が
    形成されて成ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の半導体装置において、 上記基体と上記チャネル層との間に、該チャネル層より
    バンドギャップが大きく、かつ上記チャネル層にキャリ
    アを供給するための第2のキャリア供給層を有すること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の半導体装置において、 上記ソース電極およびドレイン電極のオーミック接触
    は、合金化処理によるオーミック接触とされ、 該合金化処理により、上記チャネル層の近傍まで上記ソ
    ース電極およびドレイン電極の上記合金化層が達してい
    ることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の半導体装置において、 上記チャネル層はInGaAsであり、上記第1のキャ
    リア供給層はAlGaAsであることを特徴とする半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の半導体装置において、 上記半導体層に形成された上記ゲート電極が形成される
    上記不純物導入領域の深さは、上記半導体層の上記ソー
    ス電極およびドレイン電極のオーミック接触部の深さよ
    り小に選定されて成ることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1の半導体装置において、 上記第1のキャリア供給層と上記チャネル層との間に、
    上記ソース電極および/あるいはドレイン電極が形成さ
    れた上記半導体層と同材料から成る半導体層を有するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項2の半導体装置において、 上記チャネル層はInGaAsであり、上記第2のキャ
    リア供給層はAlGaAsであることを特徴とする半導
    体装置。
  8. 【請求項8】 請求項2の半導体装置において、 上記第2のキャリア供給層と上記チャネル層との間に、
    上記ソース電極および/あるいはドレイン電極が形成さ
    れた半導体層と同材料から成る半導体層を有することを
    特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項2の半導体装置において、 上記第1のキャリア供給層と上記チャネル層との間に、
    上記ソース電極および/あるいはドレイン電極が形成さ
    れた半導体層と同材料から成る半導体層を有し、 上記第2のキャリア供給層と上記チャネル層との間に、
    上記ソース電極および/あるいはドレイン電極が形成さ
    れた上記半導体層と同材料から成る半導体層を有するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 半絶縁性の基体と、 該基体上に、 該基体と同材料から成るバッファ層と、 チャネル層と、 該チャネル層上に形成され、該チャネル層よりバンドギ
    ャップが大きくかつ該チャネル層にキャリアを供給する
    ための第1のキャリア供給層と、 該第1のキャリア供給層上に形成された半導体層とを少
    なくとも有し、 該半導体層にソース電極および/あるいはドレイン電極
    とゲート電極とが形成され、 該ソース電極および/あるいはドレイン電極は、上記半
    導体層と直接オーミック接触され、 上記半導体層の上記ゲート電極の形成部には、上記キャ
    リアと逆導電型の不純物が導入されている不純物導入領
    域が形成されて成ることを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項10の半導体装置において、 上記基体と上記チャネル層との間に、該チャネル層より
    バンドギャップが大きく、かつ上記チャネル層にキャリ
    アを供給するための第2のキャリア供給層を有すること
    を特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項10の半導体装置において、 上記ソース電極およびドレイン電極のオーミック接触
    は、合金化処理によるオーミック接触とされ、 該合金化処理により、上記チャネル層の近傍まで上記ソ
    ース電極およびドレイン電極の上記合金化層が達してい
    ることを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 請求項10の半導体装置において、 上記チャネル層はInGaAsであり、上記第1のキャ
    リア供給層はAlGaAsであることを特徴とする半導
    体装置。
  14. 【請求項14】 請求項10の半導体装置において、 上記半導体層に形成された上記ゲート電極が形成される
    上記不純物導入領域の深さは、上記半導体層の上記ソー
    ス電極およびドレイン電極のオーミック接触部の深さよ
    り小に選定されて成ることを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】 請求項10の半導体装置において、 上記第1のキャリア供給層と上記チャネル層との間に、
    上記ソース電極および/あるいはドレイン電極が形成さ
    れた上記半導体層と同材料から成る半導体層を有するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 請求項11の半導体装置において、 上記チャネル層はInGaAsであり、上記第2のキャ
    リア供給層はAlGaAsであることを特徴とする半導
    体装置。
  17. 【請求項17】 請求項11の半導体装置において、 上記第2のキャリア供給層と上記チャネル層との間に、
    上記ソース電極および/あるいはドレイン電極が形成さ
    れた上記半導体層と同材料から成る半導体層を有するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】 請求項11の半導体装置において、 上記第1のキャリア供給層と上記チャネル層との間に、
    上記ソース電極および/あるいはドレイン電極が形成さ
    れた上記半導体層と同材料から成る半導体層を有し、 上記第2のキャリア供給層と上記チャネル層との間に、
    上記ソース電極および/あるいはドレイン電極が形成さ
    れた上記半導体層と同材料から成る半導体層を有するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  19. 【請求項19】 基体上にチャネル層を形成する工程
    と、 該チャネル層上に、該チャネル層よりバンドギャップが
    大きく、かつ該チャネル層にキャリアを供給するための
    第1のキャリア供給層を形成する工程と、 該第1のキャリア供給層上に、ソース電極および/ある
    いはドレイン電極とをオーミック接触する半導体層を形
    成する工程と、 該半導体層上に絶縁膜を形成する工程と、 該絶縁膜に開口を設け、上記半導体層に上記キャリアと
    逆導電型の不純物を導入する工程と、 該不純物が導入された領域上にゲート電極を形成する工
    程と、 上記絶縁膜に第2の開口を設け、該開口に上記ソース電
    極およびドレイン電極を形成する工程とを有することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記ソース電極と上記ドレイン電極をオーミック接触さ
    せる合金化処理する工程を有することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項19の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記ソース電極と上記ドレイン電極をオーミック接触さ
    せる合金化処理する工程を有し、上記チャネル層近傍ま
    で上記ソース電極および上記ドレイン電極の合金化層を
    形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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