JP2001023297A - コンテンツ流通管理装置およびプログラム記録媒体 - Google Patents

コンテンツ流通管理装置およびプログラム記録媒体

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JP2001023297A
JP2001023297A JP11189023A JP18902399A JP2001023297A JP 2001023297 A JP2001023297 A JP 2001023297A JP 11189023 A JP11189023 A JP 11189023A JP 18902399 A JP18902399 A JP 18902399A JP 2001023297 A JP2001023297 A JP 2001023297A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正コピーを禁止し、不正コピーの発生源を
突き止める。 【解決手段】 コピー制御手段2は、要求コピー装置の
IDがコピー制限情報に登録されていない場合は、当該
コピー要求は不正であるとしてコピー拒否を行う。コン
テンツ流通管理情報記録手段3のコピー履歴追跡手段1
2は、コンテンツに蓄積されているコンテンツDNAの
履歴とコピー装置のオリジナルコンテンツDNAとの比
較を行いながら、当該コンテンツのオリジナルコンテン
ツDNAに辿り付くまで融合手段6による融合と交叉手
段7による交叉の逆の手順を行う。こうして、当該コン
テンツをコピーしたコピー装置のオリジナルコンテンツ
DNAを抽出して、不正コピーの発生源を突き止める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタル・コ
ンテンツ(以下、単にコンテンツと言う)のコピーの主体
またはコンテンツコピーの対象をコンテンツ流通管理情
報としてコンテンツ内に蓄積し、コンテンツの不正コピ
ーの防止またはコンテンツのコピー履歴からコピー主体
を追跡するコンテンツ流通管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、デジタル・コンテンツの普及に伴
って、コンテンツがネットワークあるいは記録媒体を介
して不正にコピーされて普及していく傾向にある。そこ
で、固有の記録媒体あるいはコンテンツ毎に業界団体や
ワーキング・グループ等を設立して、不正コピーの防止
策が考案されている。
【0003】例えば、「高橋史忠,浅見直樹著“IEEE
1394のコピー防止技術,公開鍵/共通鍵併用で一本
化”日経BP社、日経エレクトロニクス 1998.3.23(N
o.712)pp.47〜pp.53」には、IEEE1394のコピー
防止の方法として、CPTWG(コピー・プロテクション
・テクニカル・ワーキング・グループ)に提案された以下に
示すような第1の不正コピーの防止技術が記載されてい
る。
【0004】即ち、先ず、コンテンツにCCI(コピー・
コントロール・インフォメーション)と呼ばれる情報を埋
め込む。次に、ユーザからのコピーの要求があると、コ
ンテンツを送信する送信側の機器は、上記CCIを参照
してコピーが可能か否かを調べる。ここで、CCIは2
ビットの情報から成り、2ビットの値によって「コピー
不可」,「一度だけコピー可能」,「これ以上のコピーを認め
ない」および「何回でもコピー可能(コピー許可)」の4種
類に意味付けられている。
【0005】次に、上記送信側の機器は、受信側の機器
がコピー防止技術を備えているかどうかを確認する認証
を行う。尚、上記認証には、完全認証と制限付き認証と
がある。そして、送信側と受信側との双方が公開鍵を持
っている場合は、完全認証成立とする。尚、上記完全認
証においては、コピーが認めてられていないコンテンツ
のデータも送信するように制御する。これに対して、上
記制限付き認証においては、コピーが認められた場合、
すなわち上記CCIの内容が「一度だけコピー可能」およ
び「何回でもコピー可能」の場合のみコンテンツを送信す
るように制御する。
【0006】ここで、コピーが認められたコンテンツは
暗号化せずにデータを送り出しても良いが、コピーが認
められていないデータを送受信する場合は、必ず暗号化
が必要になっている。そして、暗号化されたコンテンツ
は、公開鍵によって復号化を行うことになる。
【0007】また、第2の不正コピーの防止技術とし
て、上記CPTWGでは、DVD(ディジタル・ビデオ・
ディスク)に関して、CSS(コンタクト・スクランブリ
ング・システム)を決定している。このCSSでは、4種
類のコピー防止策が施されている。一つ目の防止策は、
コンテンツ暗号化と呼ばれるもので、「マスターキー」,
「ディスクキー」および「タイトルキー」という三つの暗号
化鍵を組み合わせてコンテンツを暗号化する。その場
合、上記「ディスクキー」および「タイトルキー」は、コン
テンツと共にパーソナルコンピュータ(以下、パソコン
と略称する)等の論理ファイルシステムを介して読み出
せないDVDの領域に埋め込まれている。
【0008】二つ目の防止策は、リージョナルコードに
よる再生制限である。これはDVD装置を販売した地域
のリージョナルコードをDVD装置の回路やファームウ
ェアに埋め込むことにより実現される。
【0009】三つ目の防止策は、APS(アナログ・プロ
テクション・システム)である。このAPSは、アナログ
VTR(ビデオ・テープ・レコーダ)等に対するコピー制限
を行うためのものであり、テレビ映像信号の出力回路に
ハードウェアで組み込んで用いられている。
【0010】四つ目の防止策は、バス認証によるコピー
防止策であり、パソコン等に搭載されたDVD装置に特
有の処理技術である。このバス認証においては、DVD
装置とCSSモジュール(あるいはDVD復号化ボード)
によって、相手がCSSライセンスを受けているか否か
を確認し、相手がCSSライセンスを受けていると分か
るまでデータ転送を行わないようにしている。その場
合、DVD装置とCSSモジュールとは、「バスキー(Bu
s Key)」という毎回変わる暗号化鍵データを共有してい
る。そして、上記DVD装置からCSSモジュールに上
記「ディスクキー」や「タイトルキー」を転送する場合に
は、「バスキー」で暗号化してから転送することによって
「ディスクキー」や「タイトルキー」の盗聴を防ぐようにな
っている(「ソフトウェア復号のカギを握る不正コピー防
止技術にメド」、日経BP社、日経エレクトロニクス、1
997.8.18(No.696)pp.110〜pp.120)。
【0011】また、第3の不正コピーの防止技術とし
て、特開平9−191394号公報に開示された、オー
ディオ,画像,映像あるいはマルチメディアデータに電子
透かしを挿入する技術がある。同公報によれば、画像,
オーディオ信号あるいは映像のシーケンスを好ましくは
スペクトラム周波数分解で分解し、分解部分の知覚的に
重要な成分中に独特の識別子を埋め込むことで電子透か
しを実現している。
【0012】一方において、動植物のDNA(デオキシ
リボ核酸:遺伝物質の一つ)から動植物のルーツを特定す
る技術が知られている。例えば、「栗山孝夫著“DNA
で何が分かるか”講談社ブルーバックス,1995」には、
DNAから親を次々に辿って人類のルーツであるイブを
特定することが記載されている。また、遺伝に関する交
叉や突然変異の人工的な発生方法に関しても「メラニー
・ミッチェル著“遺伝的アルゴリズムの方法”東京電気
大学,1997」等に記載されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の不正コピーの防止技術には、以下のような問題があ
る。すなわち、先ず、上記第1,第2の不正コピーの防
止技術においては、不正コピーの防止を目的としてはい
るものの、一旦不正コピー防止策が破られると無制限に
不正コピーが実行される可能性があるという問題があ
る。さらに、不正コピーを防止することに主眼が置か
れ、不正コピーが行われた場合には不正コピーの発生源
がどこに在るかを突き止めることができないという問題
もある。さらには、コピー防止に拘わる情報をパソコン
等の論理ファイルシステムを介して読み出せない領域に
埋め込んではいるが、例えばマイクロプロセッサのIC
E(インサーキット・エミュレータ)やロジックアナライ
ザ等を使うと読み出すことも可能であり、専門知識を有
する人に対する不正コピーの防止は万全でないという問
題がある。
【0014】また、上記第1の不正コピーの防止技術に
おいては、一つのコンテンツに一つのCCIが割り付け
られいるため、一つのコンテンツにおける部分的な不正
コピーに対しては全く耐性が低いという問題がある。
尚、上記第1の不正コピーの防止技術においては、不正
コピーのアルゴリズムをハードウェアとして実装する方
法が取られようとしている。ところが、この場合におい
ても、例えば、暗号解除用LSI(大規模集積回路)と映
像等の復号化用LSIとの間を結ぶパラレルインタフェ
ースにロジックアナライザを当て、暗号解除後のデータ
ストリームを奪うことができる。あるいは、復号化LS
IとグラフィックアクセラレータLSIとを結ぶ映像転
送用の専用バスに、映像キャプチャボードを接続すれ
ば、容易に不正コピーを行うことができるという問題が
ある。
【0015】一方、上記第3の不正コピーの防止技術に
おいては、不正コピーされたコンテンツの品質を極端に
落とすことはできるものの、不正コピーそのものを禁止
することはできないという問題がある。さらには、上記
第1,第2の不正コピーの防止技術の場合と同様に、不
正コピーが行われた場合に、その発生源に拘わる情報を
得ることができないという問題がある。
【0016】ところで、上記DNAは、動植物の親やル
ーツを特定するのに有効な情報の一つである。ところ
が、DNAのような情報をコンテンツの流通やコピー管
理の情報として利用する技術については未だ公開されて
はいない。
【0017】そこで、この発明の目的は、不正コピーを
禁止すると共に、不正コピーが行われた場合にはその発
生源を突き止めることができるコンテンツ流通管理装
置、および、コンテンツ流通管理プログラムが記録され
たプログラム記録媒体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明のコンテンツ流通管理装置は、コンテン
ツあるいはコンテンツの流通管理に関わる情報を記憶す
る記憶手段と、上記コンテンツのコピー実行を制御する
コピー制御手段と、上記コンテンツの素性を表す情報お
よびコピー主体の素性を表す情報であって,コピー履歴
情報として機能できるコンテンツ流通管理情報を生成し
て,コピー元およびコピー先の両コンテンツのコピー対
象領域に記録するコンテンツ流通管理情報記録手段を備
えたことを特徴としている。
【0019】上記構成によれば、コピー制御手段によっ
てコンテンツのコピーが許可されると、コンテンツ流通
管理情報記録手段によってコンテンツ流通管理情報が生
成されて上記コンテンツのコピー対象領域に記録され
る。したがって、不正にコピーされたコンテンツあるい
はそのコピー対象領域に記録されているコンテンツ流通
管理情報に基づいて、コピーの履歴を追跡してコピー主
体を特定することが可能となる。こうして、不正コピー
の発生源を突き止めることができる。
【0020】また、上記第1の発明における上記コンテ
ンツ流通管理情報記録手段は、上記コンテンツ流通管理
情報を多重化して記録することが望ましい。
【0021】上記構成によれば、上記コンテンツの素性
を表す情報と上記コピー主体の素性を表す情報とを多重
化して1つのコンテンツ流通管理情報とすることが可能
となる。したがって、上記コンテンツ流通管理情報を解
析することによって、上記コンテンツとコピー主体との
関係が解明される。
【0022】また、上記第1の発明は、上記コンテンツ
流通管理情報記録手段に、コピー実行の際に,上記コン
テンツのコピー対象領域に多重化されて記録されている
コンテンツ流通管理情報から一重の情報を選択して読み
出す選択手段と、上記選択された一重の情報と,コピー
を行うコピー主体の素性を表す情報とに基づいて,多重
化された新たなコンテンツ流通管理情報を生成する融合
手段を備えることが望ましい。
【0023】上記構成によれば、上記コンテンツの素性
を表す情報と上記コピー主体の素性を表す情報とが多重
化されて1つのコンテンツ流通管理情報が生成される。
したがって、上記コンテンツ流通管理情報を解析するこ
とによって、何れのコンテンツが何れのコピー主体によ
ってコピーされたかが容易に解明される。
【0024】その際に、上記新たに生成されたコンテン
ツ流通管理情報は、上記コンテンツのコピー対象領域に
記録されている元のコンテンツ流通管理情報と同じ情報
量を有している。したがって、コピー操作が繰り返され
ても上記情報量が一定に保たれて、コピーの履歴情報が
増えることはない。
【0025】また、上記第1の発明は、上記融合手段に
よって生成されたコンテンツ流通管理情報を構成する対
を成す情報間で情報の一部を交換する交叉を行う交叉手
段を備えて、上記コンテンツ流通管理情報記録手段は、
上記交叉されたコンテンツ管理流通情報を記録すること
が望ましい。
【0026】上記構成によれば、上記コンテンツがコピ
ーされてコンテンツ流通管理情報が生成される度に、対
を成す情報間で情報の一部が交換される。その結果、上
記コンテンツ流通管理情報を構成する対を成す情報の何
れか一方には、現在までコピーに拘わったコピー主体の
素性を表す情報が挿入される。
【0027】また、上記第1の発明における上記交叉手
段は、予め設定された交叉関数に基づいて、上記対を成
す情報間における交叉の位置,交叉の幅および交叉の発
生頻度を制御するようになっていることが望ましい。
【0028】上記構成によれば、現在までコピーに拘わ
った総てのコピー主体の素性を表す情報が失われること
無く上記コンテンツ流通管理情報に挿入され、且つ、内
容が不明瞭になるように、上記交叉の位置,交叉の幅お
よび交叉の発生頻度が制御される。
【0029】また、上記第1の発明は、上記生成された
コンテンツ流通管理情報の一部を変異させる突然変異手
段を備えて、上記コンテンツ流通管理情報記録手段は、
上記変異されたコンテンツ管理流通情報を記録すること
が望ましい。
【0030】上記構成によれば、上記コンテンツ流通管
理情報の内容が撹乱されて、上記コンテンツ流通管理情
報の内容が外部に漏れることが防止される。
【0031】また、上記第1の発明における上記突然変
異手段は、予め設定された突然変異関数に基づいて、上
記変異の位置,変異の幅および変異の発生頻度を制御す
るようになっていることが望ましい。
【0032】上記構成によれば、上記コンテンツ流通管
理情報の内容がより効果的に撹乱されるように、上記変
異の位置,変異の幅および変異の発生頻度が制御され
る。
【0033】また、上記第1の発明における上記コンテ
ンツのコピー対象領域は、当該コンテンツの構造に関連
する単位であることが望ましい。
【0034】上記構成によれば、コンテンツの構造に関
連する単位で上記コンテンツ流通管理情報が記録され
る。したがって、コンテンツの部分的な不正コピーに対
しても効果が発揮される。
【0035】また、上記第1の発明は、上記生成された
コンテンツ流通管理情報を暗号化する暗号化手段を備え
て、上記コンテンツ流通管理情報記録手段は、上記暗号
化されたコンテンツ管理流通情報を記録することが望ま
しい。
【0036】上記構成によれば、上記コンテンツ流通管
理情報の内容が撹乱・隠蔽されて、上記コンテンツ流通
管理情報の内容が外部に漏れることが効果的に防止され
る。
【0037】また、上記第1の発明は、上記暗号化され
たコンテンツ流通管理情報に基づいて電子透かし情報を
生成する電子透かし情報生成手段を備えて、上記コンテ
ンツ流通管理情報記録手段は、上記電子透かし情報を記
録することが望ましい。
【0038】上記構成によれば、上記コンテンツ流通管
理情報の内容がより完全に撹乱・隠蔽されて、上記コン
テンツ流通管理情報の内容が外部に漏れることが更に効
果的に防止される。
【0039】また、上記第1の発明は、上記コンテンツ
のコピー対象領域に記録されているコンテンツ流通管理
情報に基づいて、コピーの履歴を追跡してコピー主体を
特定するコピー履歴追跡手段を備えることが望ましい。
【0040】上記構成によれば、不正にコピーされたコ
ンテンツあるいはそのコピー対象領域に記録されている
コンテンツ流通管理情報に基づいて、コピー履歴追跡手
段によって、コピーの履歴が追跡されてコピー主体が特
定される。こうして、不正コピーの発生源が容易に突き
止められる。
【0041】また、上記第1の発明は、上記コンテンツ
のコピー対象領域に記録されているコンテンツ流通管理
情報を復号化する復号手段と、上記復号化されたコンテ
ンツ流通管理情報に基づいて,コピーの履歴を追跡して
コピー主体を特定するコピー履歴追跡手段を備えること
が望ましい。
【0042】上記構成によれば、不正にコピーされたコ
ンテンツあるいはそのコピー対象領域に記録されている
コンテンツ流通管理情報が暗号化されていても、コピー
履歴追跡手段によって、コピーの履歴が追跡されてコピ
ー主体が特定される。
【0043】また、上記第1の発明は、上記記憶手段に
おける論理命令では読み出せない特定領域には,各コン
テンツ毎に,コピーが許可されたコピー主体の情報を含
むコピー制限情報を記憶し、上記コピー制御手段は,コ
ピーを実行する前に上記コピー制限情報を参照して,要
求コピー主体が上記コピー制限情報に登録されているコ
ピー主体である場合にのみ上記コンテンツ流通管理情報
記録手段に上記コンテンツ流通管理情報の生成を指令
し、上記コンテンツ流通管理情報記録手段は,上記指令
に基づいて上記コンテンツ流通管理情報を生成するよう
にすることが望ましい。
【0044】上記構成によれば、上記コピー制御手段に
よって、コピー要求を出しているコピー主体がコピー許
可対象のコピー主体である場合にコピーが許可される。
こうして、コピー許可対象ではないコピー主体からの不
正コピーが防止される。さらに、上記コピー制限情報
は、論理命令では読み出せない特定領域に記憶されてい
るので、通常のコピー命令で読み出して改ざんすること
は不可能である。
【0045】また、上記第1の発明における上記コピー
制御手段は、上記要求コピー主体が上記コピー制限情報
に登録されていないコピー主体である場合には、コピー
の実行を禁止するかあるいはコピー禁止メッセージを表
示することが望ましい。
【0046】上記構成によれば、上記コピー制御手段に
よって、コピー要求を出しているコピー主体がコピー許
可対象ではないコピー主体である場合に、コピーの実行
が禁止される。こうして、コピーが許可されていないコ
ピー主体からの不正コピーが防止される。
【0047】また、第2の発明のプログラム記録媒体
は、コンピュータを、記憶手段における論理命令では読
み出せない特定領域に,各コンテンツ毎に,コピーが許可
されたコピー主体の情報を含むコピー制限情報を格納す
る情報格納手段と、コンテンツの素性を表す情報および
コピー主体の素性を表す情報であって,コピー履歴情報
として機能できるコンテンツ流通管理情報を生成するコ
ンテンツ流通管理情報生成手段と、上記生成されたコン
テンツ流通管理情報を構成する対を成す情報間において
情報の一部を交換する交叉を行う交叉手段と、上記生成
されたコンテンツ流通管理情報の一部を変異させる突然
変異手段と、上記生成されたコンテンツ流通管理情報を
暗号化する暗号化手段と、上記暗号化されたコンテンツ
流通管理情報に基づいて電子透かし情報生成してコピー
元およびコピー先の両コンテンツのコピー対象領域に記
録する電子透かし情報生成手段と、上記コンテンツに記
録されているコンテンツ流通管理情報を復号化する復号
手段と、上記復号化されたコンテンツ流通管理情報に基
づいて,コピーの履歴を追跡してコピー主体を特定する
コピー履歴追跡手段と、要求コピー主体が上記コピー制
限情報に登録されているコピー主体である場合にのみ上
記コンテンツのコピーを実行するコピー制御手段として
機能させるコンテンツ流通管理処理プログラムおよびコ
ピー履歴追跡処理プログラムが記録されたことを特徴と
している。
【0048】上記構成によれば、上記コンテンツがコピ
ーされてコンテンツ流通管理情報が生成される度に、上
記コンテンツ流通管理情報には現在までコピーに拘わっ
たコピー主体の素性を表す情報が挿入される。したがっ
て、不正にコピーされたコンテンツまたはそのコピー対
象領域に記録されているコンテンツ流通管理情報に基づ
いて、コピーの履歴が追跡されてコピー主体が特定され
る。こうして、不正コピーの発生源が容易に突き止めら
れる。さらに、上記コンテンツ流通管理情報の内容が撹
乱・隠蔽されて、上記コンテンツ流通管理情報の内容が
外部に漏れることが効果的に防止される。さらに、コピ
ー要求を出しているコピー主体がコピー許可対象ではな
いコピー主体である場合の不正コピーが防止される。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態のコン
テンツ流通管理装置におけるブロック図である。記憶手
段1には、コンテンツ,コンテンツ流通管理情報および
コピー制限情報が蓄積されている。この記憶手段1は、
FD(フロッピーディスク),CD−R(追記型コンパクト
ディスク),MOD(磁気光学ディスク),DVD,ハードデ
ィスク等の磁気メモり、あるいは、RAM(ランダム・ア
クセス・メモリ),スマートカード,フラッシュメモリ等の
半導体メモリなどで実現される。
【0050】コピー制御手段2は、上記コンテンツのコ
ピー可否の判断やコピー実行を制御する。コンテンツ流
通管理情報記録手段3は、コンテンツあるいはコンテン
ツをコピーする主体であるコピー装置4のコンテンツ流
通管理情報を読み込み、後に詳述する選択手段,融合手
段,交叉手段,突然変異手段及び暗号化手段を用いて新た
なコンテンツ流通管理情報を生成する。そして、コピー
制御手段2を介して、コピー元及びコピー先の両コンテ
ンツに書き込むと共に、コピー先のコンテンツはコピー
装置4に送出する。さらに、生成したコンテンツ流通管
理情報自体とコピー装置4のコンテンツ流通管理情報と
を記憶手段1に記録・蓄積する。また、コピーされたコ
ンテンツに書き込まれたコンテンツ流通管理情報に基づ
いてコピー履歴を追跡する。コピー装置4は、コンテン
ツあるいはコンテンツの一部のコピー要求をコピー制御
手段2に対して行い、コピー制御手段2の制御に基づい
て要求したコンテンツをコピーする。
【0051】尚、上記コピー制御手段2およびコンテン
ツ流通管理情報記録手段3は、専用のLSIまたはCP
U(中央演算処理装置)で実現することが可能である。ま
た、コピー装置4は、コピー実行が可能なLSI,CP
U,パソコンおよび端末装置等で実現される。コピー装
置4は、本コンテンツ流通管理装置内部に含まれてもよ
いし、本コンテンツ流通管理装置とは別の装置で構成し
ても差し支えない。あるいは、コピー装置4を除く記憶
手段1,コピー制御手段2およびコンテンツ流通管理情
報記録手段3は、他の装置のCPU等を利用することも
可能である。
【0052】図2は、この発明の特徴であるコンテンツ
流通管理情報記録手段3の内部構造を示す。コンテンツ
流通管理情報記録手段3は、選択手段5,融合手段6,交
叉手段7,突然変異手段8,暗号化手段9,復号手段11
およびコピー履歴追跡手段12で構成される。
【0053】上記選択手段5は、本コンテンツ流通管理
装置あるいはコピー装置4で二重化されているコンテン
ツ流通管理情報の一方を選択することによって、一重の
情報に変換する。尚、本実施の形態においては、上記コ
ンテンツ流通管理情報は二重化された情報であるとして
説明するが、二重以上に多重化された場合であっても適
用可能である。
【0054】上記融合手段6は、上記選択手段5で選択
されたコピー装置4のコンテンツ流通管理情報と、コピ
ー対象となるコンテンツのコンテンツ流通管理情報とを
融合する。そして、新たな二重化されたコンテンツ流通
管理情報を生成する。交叉手段7は、融合手段6によっ
て二重化されたコンテンツ流通管理情報間において互い
の情報の一部を交換する。突然変異手段8は、上記コン
テンツ流通管理情報の一部の値あるいは全部の値を反転
させる。尚、本実施の形態においては、コンテンツ流通
管理情報がコンテンツあるいはコンテンツを記憶した記
憶手段1の中にそのコピーの履歴を残しながら遺伝して
いくことから、以後、コンテンツ流通管理情報のことを
コンテンツDNAあるいは単にDNAと略称する場合が
ある。
【0055】上記暗号化手段9は、上記選択手段5,融
合手段6,交叉手段7あるいは突然変異手段8に対する
コンテンツ流通管理情報の入力または出力の段階で、コ
ンテンツ流通管理情報(コンテンツDNA)に対して暗号
化を行う。また、上記暗号化は上記各手段5〜8に関し
て複数回行ってもよい。尚、上記暗号化の種類はこの発
明の対象ではない。また、電子透かし情報生成手段10
を有して、暗号化されたコンテンツDNAに基づいて電
子透かし情報を生成する。
【0056】上記復号手段11は、上記暗号化手段9で
暗号化され、電子透かし情報生成手段10で電子透かし
情報化されたコンテンツDNAを復号化する。また、コ
ピー履歴追跡手段12は、復号化されたコンテンツDN
Aに基づいて、コンテンツがどのような順序でコピーさ
れてきたか、コピーの主体は誰であるか、等のコピー履
歴を追跡する。この処理に関しては後に詳述する。
【0057】図3は、上記コンテンツDNAおよびその
暗号化の一例を示す。図3(a)は、コンテンツDNAの
一例であり、コンテンツあるいはコピー装置4の素性あ
るいはID(識別子)を表す記号列である。尚、図3(a)
では、コンテンツあるいはコピー装置4のID番号を上
記記号列として用いた場合の例を示しているが、番号に
捕われることなく特定の記号や特定のキーワード等であ
っても何ら差し支えない。
【0058】図3(b)は、上記暗号化手段9によって、
図3(a)に示すコンテンツDNAを暗号化した結果を示
す。この暗号化は、暗号化手段9が保有する特定の関数
に基づいて生成した鍵を用いて行われる。但し、図3
(b)においては、得られた暗号を目視できるように8ビ
ット単位で文字列に変換して表示している。図3(c)
は、今後の説明を簡単にするために、図3(b)に示す文
字列の最初の部分を切り出したものである。以後、図3
(c)の文字列を、暗号化されたコンテンツDNAを表す
情報の全体を代表するものとして説明を行う。尚、説明
の便宜上、上記暗号を8ビット単位で変換した文字列を
コンテンツDNAとして扱う。また、図3(d)は、図3
(c)のコンテンツDNAが二重化されて保存されること
を示している。
【0059】図4は、上記融合手段6による融合,交叉
手段7による交叉および突然変異手段8による突然変異
におけるコンテンツDNAの変遷を示す。図4(a)は二
重化されたコンテンツDNAを示す。ここで、21は、
コンテンツ側のコンテンツDNAである。また、22
は、コンテンツDNA21と同様にして生成されたコピ
ー装置4側のコンテンツDNAである。図4(a)の場合
は、コンテンツ側およびコピー装置4側夫々のコンテン
ツDNAは、単に同じ情報が二重に蓄積されている状態
を表している。
【0060】図4(b)は、上記選択手段5によって、二
重化されたコンテンツ側のコンテンツDNA21の何れ
か一方、および、二重化されたコピー装置4側のコンテ
ンツDNA22の何れか一方が選択され、融合手段6に
よって、上記選択されたコンテンツ側のコンテンツDN
A23とコピー装置4側のコンテンツDNA24とで二
重化された新たなコンテンツDNAが生成された状態を
示す。
【0061】図4(c)は、上記融合手段6によって生成
された新たなコンテンツDNAの間に対して、交叉手段
7によって交叉が行われた状態を示す。この場合の交叉
は、図4(b)に示すコンテンツ側のコンテンツDNA2
3とコピー装置4側のコンテンツDNA24とにおける
互いの左端から5文字同士を入れ換えることによって行
われる。以後、このように部分文字列を入れ換えること
を「交叉する」と言う。つまり、コンテンツDNA23の
左端から5文字がコンテンツDNA24の左端から5文
字に交叉したものがコンテンツDNA25であり、逆に
コンテンツDNA24の左端から5文字がコンテンツD
NA23の左端から5文字に交叉したものがコンテンツ
DNA26である。
【0062】図4(d)は、上記突然変異手段8によって
突然変異が行われた状態を示す。この場合の突然変異
は、図4(c)に示すコンテンツDNA25の一部の情報
が突然変化して、コンテンツDNA27となった場合で
ある。この場合には、「文字列ZZ」なる部分情報が「文
字列ZY」なる情報に変化している。
【0063】図5は、上記コンテンツDNAに対して上
記交叉が行われた状態を表す概念図である。上記交叉の
種類には1点交叉,2点交叉,一様交叉等があるが、本実
施の形態においては、特に交叉の種類は問わない。本実
施の形態においては、一例として2点交叉の場合で説明
する。「交叉」は、あるコンテンツDNAの一部の領域の
情報が対になっているコンテンツDNAの対応する領域
の情報と入れ替わることによって行われる。
【0064】図5において、31は、交叉が行われた後
のコンテンツDNAを示している。そして、コンテンツ
DNA31中における情報32および情報34は、元の
コンテンツDNAの情報である。また、斜線を施した情
報33は、交叉によって対になっているコンテンツDN
Aから入れ替えられた情報である。
【0065】ここで、上記情報33が、コンテンツDN
A31の左端からl0の位置にl1の幅を有して交叉する
確率pcは、交叉そのものが発生する確率をpoとし、交
叉情報が幅l1を持つ確率をpwとし、交叉が左端からl
0の位置に発生する確率をplとすると、「pc=po*pw
*pl」で表すことができる。同様に、上記突然変異も確
率pmで発生する。尚、交叉及び突然変異が発生する確
率pc,pmは、夫々交叉手段7内および突然変異手段8
内の確率発生器によって設定される。
【0066】図6は、上記コピー制御手段2の制御の下
に、上記コンテンツ流通管理情報記録手段3によって実
行されるコンテンツ流通管理情報記録処理動作のフロー
チャートである。以下、図6に従って、コンテンツ流通
管理情報記録処理について説明する。
【0067】ステップS1で、上記コピー制御手段2に
よって、コピー装置4からのコピー要求があるか否かが
判別される。そして、コピー要求があるとステップS2
に進む。ここで、上記コピー要求は、コンテンツ全体に
対して行われる場合とコンテンツの一部に対して行われ
る場合とがあるが、説明を簡単にするために、ここでは
コンテンツ全体に対して行う場合を例に説明する。尚、
コンテンツの一部に対してコピー要求を行う場合につい
ては、後に補足説明を行う。
【0068】ステップS2で、上記コピー制御手段2に
よって、コンテンツDNAの照合が行われる。照合され
るコンテンツDNAは、コンテンツ側とコピー要求を送
出したコピー装置4側とからの双方のコンテンツDNA
である。尚、少なくともコンテンツ側のコンテンツDN
Aは、図3(d)に示すような形式でコンテンツに書き込
まれて記憶手段1に記憶されている。これに対して、コ
ピー装置4側のコンテンツDNAは必ずしも情報は多重
化されている必要はなく、例えば、図3(a)または図3
(b)に示すような形式の情報であっても差し支えない。
【0069】ステップS3で、上記コピー制御手段2に
よって、コンテンツ側に書き込まれて蓄積されているコ
ンテンツDNAとコピー装置4側のコンテンツDNAと
に対して、コンテンツあるいは記憶手段1から読み出さ
れたコピー適合条件に基づいて、コピーの可否が判別さ
れる。そして、コピー可である場合にはステップS4に
進み、コピー否である場合にはステップS13に進む。
尚、このコピー可否の判別については別途述べる。
【0070】ステップS4で、上記コピー制御手段2か
らのコピー許可指令に応じて、コンテンツ流通管理情報
記録手段3の選択手段5によって、多重化されたコンテ
ンツ側のコンテンツDNAの中から一つが選択され、コ
ンテンツDNAが一重化される。尚、多重化されている
各コンテンツDNA同士は必ずしも同一の情報ではな
く、コピーの世代を重ねて行くに従って内部情報は異な
ってくるものである。
【0071】ステップS5で、上記融合手段6によっ
て、ステップS4において一重化されたコンテンツ側の
コンテンツDNAをコピー装置4側のコンテンツDNA
と組み合わせて、多重化したコンテンツDNAを生成す
る融合処理が行われる。
【0072】ステップS6で、上記交叉手段7によっ
て、コンテンツDNAの交叉確率パラメータが生成され
る。ここで、上記交叉確率パラメータとしては、上述し
た交叉発生確率po,位置の確率pl,幅確率pwが用いら
れる。ステップS7で、交叉手段7によって交叉処理が
行われる。すなわち、ステップS6において生成された
確率パラメータに基づいて、交叉の位置と幅とが決定さ
れ、発生確率poに従って二重化(多重化)されたコンテ
ンツ側のコンテンツDNAとコピー装置4側のコンテン
ツDNAとの間で交叉が実行される。
【0073】ステップS8で、上記突然変異手段8によ
って、コンテンツDNAの突然変異パラメータが生成さ
れる。ここで、上記突然変異パラメータとしては、突然
変異の発生確率qo,位置の確率ql,幅確率qwの他、数
の確率qn等が存在する。ステップS9で、突然変異手段
8によって、上記突然変異パラメータに基づいて突然変
異処理が実行される。その際に、二重化(多重化)された
コンテンツ側のコンテンツDNAとコピー装置4側のコ
ンテンツDNAとの何れのコンテンツDNAに突然変異
を発生させるかも決定される。
【0074】ステップS10で、上記暗号化手段9によっ
て、コンテンツDNAが暗号化される。ここで、本実施
の形態においては、暗号化方式については特に問題には
しない。尚、図6に示すフローチャートにおいては、暗
号化処理は突然変異後に1回だけ実行するようになって
いる。しかしながら、この発明においては、参照したコ
ンテンツあるいはコピーの主体のID(図3(b))、交叉
処理を行う前のコンテンツDNA、交叉処理を行った後
のコンテンツDNA、突然変異処理を行った後のコンテ
ンツDNA等に対して、1回または複数回実行すること
が可能になっている。
【0075】ステップS11で、上記電子透かし情報生成
手段10によって、上記ステップS10において暗号化さ
れたコンテンツDNAから電子透かし情報が生成され
る。この場合、電子透かし情報生成手段10を、後に述
べるようにコンテンツの種類に応じて異なる透かし方法
を選択可能に構成することも可能である。ステップS12
で、コピー制御手段2によって、コンテンツ流通管理情
報記録手段3からのコピー履歴情報を兼ねる電子透かし
情報(コンテンツDNA)を記録する記録処理が実行され
る。尚、ここで言う「コンテンツDNAの記録」とは、コ
ピー先のコンテンツに書き込んでコピー装置4に返送す
る処理、記憶手段1に記憶されているコピー元のコンテ
ンツに追加して書き込む処理、および、記憶手段1に直
接保存する処理である。
【0076】ステップS13で、上記ステップS3におい
てコピー否と判別された場合には、コピー実行が阻止さ
れる。
【0077】尚、上記コンテンツ流通管理情報記録処理
動作のフローチャートにおいては、コピー可の場合に
は、選択手段5による情報の一重化、融合手段6による
融合処理、交叉手段7による交叉処理、突然変異手段8
による突然変異処理の総てが実行された後に、暗号化手
段9によって暗号化が行われるようになっている。しか
しながら、本実施の形態におけるコンテンツ流通管理情
報記録処理動作はこれに限定されるものではなく、情報
の一重化→暗号化,情報の一重化→融合処理→暗号化,
情報の一重化→融合処理→交叉処理→暗号化,情報の一
重化→突然変異処理→暗号化,情報の一重化→融合処理
→突然変異処理→暗号化等の種々のコンテンツ流通管理
情報記録処理が可能である。
【0078】図7は、コンテンツを管理するために各コ
ンテンツに付加されたヘッダ情報の一例を示す。このヘ
ッダ情報は、付加されているコンテンツと共に記憶手段
1に蓄積されている。
【0079】図7において、「コンテンツの種類m」から
始まって「保護期間m」に終わるレコードは、著作物の著
作権情報を保持したものである。このうち、レコード5
9は原著作物に関する著作権情報であり、レコード6
0,61は二次的著作物に関する著作権情報である。ま
た、レコード41,47,53は、「コンテンツIDm」を
表す情報である。このレコードには、コンテンツを識別
するためのID番号が登録される。尚、上記ID番号
は、当該メディアの番号とコンテンツIDとのシリアル
の並び順を組み合わせた識別子であってもよい。その場
合、コンテンツIDは並び順で決定できるため省略され
ることもあり得る。
【0080】レコード42,48,54は、「コンテンツ
の種類(コンテンツタイプ)m」を表している。本実施の
形態においては著作権で保護されるコンテンツを対象と
しており、例えば、コンテンツの種類には、小説,脚本,
論文,講演およびその他の言語的著作物、音楽の著作
物、舞踏または無言劇の著作物、絵画,版画,彫刻および
その他の美術の著作物、建築の著作物、地図,学術的な
性質を有する図面,図表,模型およびその他の図形の著作
物、映画の著作物、写真の著作物、プログラムの著作物
等がある。これらのコンテンツの種類は、コンテンツが
生み出された国や消費される国によって対象が少し異な
る場合があるが、発明の本質には変わりは無い。
【0081】レコード43〜45、レコード49〜5
1、レコード55〜57は、夫々コンテンツの種類4
2,48,54に対応した「著作者」を表している。著作者
は、共同著作者の有無によってその数が決まる。例え
ば、原著作物の共同著作者がp人、二次的著作物60の
共同著作者49〜51はq人、二次的著作物61の共同
著作者55〜57はr人である。著作者のレコード43
〜45,49〜51,55〜57中に登録される情報は著
作者を特定できるものであり、例えば、氏名若しくは名
称(実名)またはその雅号、筆名、略称およびその他実名
に代えて用いられるもの(変名)がある。または、これら
と住所や職業等の他の属性との組み合わせ、或はこれら
の著作者を特定することができるIDコードであっても
よい。尚、著作者はコンテンツの種類によっても変化す
る。例えば、コンテンツの種類が映画である場合、著作
者としては、制作,監督,演出,撮影,美術,音楽等を担当
してその映画に関する著作物の全体的形成に創作的に寄
与したものが相当する。また、コンテンツの種類が音楽
である場合には作曲家,作詞家,編曲家,演奏家および歌
手等が著作者に相当し、小説である場合には作家,翻訳
家および文画家等が著作者に相当する。
【0082】レコード46,52,58は、コンテンツI
D41,47,53に対応した「コンテンツ保護期間m」を
表す情報であり、通常は有効期間の最終日が登録されて
いる。
【0083】ここで、上記コンテンツIDとコンテンツ
の種類とによって、コンテンツの単位や構造が異なる。
例えば、コンテンツの種類が言語的著作物(以後、ドキ
ュメント若しくは文書と言う場合がある)の場合は、文
書全体を示すコンテンツIDの他に、目次,章,節,ペー
ジ,索引,段落,行,文字等の構造がある。尚、図6に示す
コンテンツ流通管理情報記録処理動作における上記ステ
ップS1でのコピー要求は、上記構造を単位として1単
位または複数の単位に対して行われる。したがって、コ
ピー装置4からのコピー要求としては、コンテンツ全体
へのコピー要求の他に、上記単位を指定することによっ
て、例えばコンテンツIDが「n」であるコンテンツ中に
おける「第1章の第5段落から第8段落まで」の如く領域
コピーの要求も可能になる。
【0084】次に、図6に示すコンテンツ流通管理情報
記録処理動作における上記ステップS11において、上記
電子透かし情報生成手段10によって実行される電子透
かし情報生成処理について詳細に説明する。図8は、電
子透かし情報生成処理動作のフローチャートである。図
6のフローチャートにおける上記ステップS10におい
て、暗号化処理が終了すると電子透かし情報生成処理動
作がスタートする。
【0085】ステップS21で、上記コピー装置4から要
求されるコピーのコピー対象が参照される。ステップS
22で、コピー装置4から要求されるコピーの範囲が参照
される。ステップS23で、コピー装置4から要求される
コピー対象のコンテンツタイプ(コンテンツの種類)が参
照される。これらの参照は、記憶手段1に格納されてい
る各コンテンツのヘッダ情報に対して行われる。そし
て、上記参照の結果、具体的な情報(内容)が得られる。
【0086】ステップS24で、上記ステップS21〜ステ
ップS23における参照結果、コンテンツの種類は「イメ
ージ」であるか否かが判別される。その結果、イメージ
であればステップS25に進み、そうでなければステップ
S28に進む。ステップS25で、コンテンツの種類は「静
止画」であるか否かが判別される。その結果、静止画で
あればステップS26に進み、そうでなければステップS
27に進む。ステップS26で、静止画透かし方法が選択さ
れる。そうした後に、ステップS33に進む。ここで、静
止画透かし方法には、濃度パターン法,組織的ディザ法,
誤差拡散法等が存在する。そして、イメージデータに濃
淡情報がある場合は、画素置換,画素空間利用,量子化誤
差利用,周波数領域利用,統計量利用等の各種の透かし方
法が知られている。本実施の形態においては、静止画透
かし方法については特に特定はしない。ステップS27
で、動画透かし方法が選択される。そうした後に、ステ
ップS33に進む。ここで、「動画透かし方法」には、MP
EG(ムービング・ピクチャー・エキスパーツ・グループ)
1,MPEG2,MPEG4等の規格に応じた透かし方法
が知られている。本実施の形態においては、動画透かし
方法については特に特定はしない。
【0087】ステップS28で、コンテンツの種類は「音
声」であるか否かが判別される。その結果、音声であれ
ばステップS29に進み、そうでなければステップS30に
進む。ステップS29で、音声透かし方法が選択される。
そうした後、ステップS33に進む。ここで、「音声透か
し方法」には、アナログ形式,音声量子化,音声マスキン
グ,予測符号ランレングス,ベクトル量子化,音源パルス
等の透かし方法が知られている。本実施の形態において
は、音声透かし方法については特に特定はしない。
【0088】ステップS30で、コンテンツの種類は「文
書」であるか否かが判別される。その結果、文書であれ
ばステップS31に進み、そうでなければステップS32に
進む。ステップS31で、文書透かし方法が選択される。
そうした後に、ステップS33に進む。ここで、「文書透
かし方法」には、欧文か和文かで透かし生成手法を変え
る方法が知られている。ステップS32で、その他の「コ
ンテンツの種類」に応じた透かし方法が選択される。上
述のごとく、本実施の形態においては電子透かし方法に
ついては問題にせず、コンテンツの種類に応じて電子透
かし方法が少なくとも一つ選択されればよい。
【0089】ステップS33で、上述のようにして選択さ
れた透かし方法によって電子透かし情報が生成可能か否
かが判別される。その結果、生成可能であればステップ
S36に進み、生成不可能であればステップS34に進む。
ここで、本実施の形態においてコピー対象に書き込む電
子透かし情報は、所定長を有するコンテンツDNAであ
る。したがって、コピー単位(つまり、コピー対象の範
囲)がコンテンツDNAに比べて充分に小さい場合に
は、得られた電子透かし情報を書き込むことができない
ために電子透かし情報の生成は不可能であると判定する
のである。ステップS34で、透かし情報書き込み領域は
最大か否かが判別される。その結果、最大であれば上記
コンテンツ流通管理情報記録処理動作における上記ステ
ップS13にリターンして、当該コピーが拒否される。一
方、最大でなければステップS35に進む。ここで、上記
透かし情報書き込み領域の最大は、コピー対象であるコ
ンテンツIDのコンテンツ全体である。
【0090】ステップS35で、上記電子透かし情報書き
込み領域が現在の領域よりも1ランク上の(1単位大き
い)領域に拡大される。ここで、電子透かし情報書き込
み領域の初期値は、上記ステップS22における参照の結
果得られたコピー範囲(単位)である。そうした後、上記
ステップS23に戻って、再度電子透かし方法の選択が行
われる。そして、上記ステップS33において電子透かし
情報が生成可能と判定されると、ステップS36に進む。
【0091】ステップS36で、現在の透かし情報書き込
み領域に基づいて、電子透かし書き込み領域が決定され
る。ステップS37で、上記選択された電子透かし方法に
よって、コンテンツDNAの電子透かし情報が生成され
る。そうした後に、上記コンテンツ流通管理情報記録処
理動作における上記ステップS12にリターンして、記録
処理が実行される。その結果、上記ステップS37におい
て生成されたコンテンツDNAの電子透かし情報が、コ
ピー元およびコピー先の両コンテンツにおける上記ステ
ップS36において決定された電子透かし書き込み領域に
書き込まれる。そして、このコンテンツDNA(電子透
かし情報)が書き込まれたコピー先のコンテンツがコピ
ー装置4に返送される。
【0092】次に、上述のようにしてコンテンツに書き
込まれたコンテンツDNA(電子透かし情報)に基づい
て、コピー履歴を追跡する処理について説明する。図9
は、一つのコンテンツが順次コピーされた場合における
コンテンツDNAの変遷を示す。図9における65は、
コンテンツにおけるオリジナル(第1世代)のコンテンツ
DNAである。同様に、66はコピー装置Aにおけるオ
リジナルのコンテンツDNAであり、67はコピー装置
BにおけるオリジナルのコンテンツDNAであり、68
はコピー装置CにおけるオリジナルのコンテンツDNA
である。
【0093】コンテンツ側のオリジナルコンテンツDN
Aとコピー装置AのオリジナルコンテンツDNAとが融
合手段6によって融合されると、第2世代のコンテンツ
DNA69が生成される。図から、夫々の由来のオリジ
ナルコンテンツDNAが対を成していることが分かる。
このコンテンツDNA対に対して交叉手段7によって交
叉が行われるとコンテンツDNA70が生成される。
尚、上記交叉の対象となる情報の中には上記突然変異に
よって一部の情報が変更されたものも含まれが、以後に
おいては交叉に含めて説明する。
【0094】次に、上記交叉後の第2世代コンテンツD
NA70とコピー装置BのオリジナルコンテンツDNA
67との間で融合が行われると、第3世代のコンテンツ
DNA71が生成される。そして、コンテンツDNA7
1のコンテンツDNA対に対して交叉が行われるとコン
テンツDNA72が生成される。同様に、交叉後の第3
世代コンテンツDNA72とコピー装置Cのオリジナル
コンテンツDNA68との間で融合が行われると、第4
世代のコンテンツDNA73が生成される。そして、コ
ンテンツDNA73のコンテンツDNA対に対して交叉
が行われるとコンテンツDNA74が生成される。
【0095】本実施の形態における「コピー履歴を追跡
する」とは、交叉後の第4世代のコンテンツDNA74
が与えられて、交叉前の第4世代のコンテンツDNA7
3、交叉後前の第3世代のコンテンツDNA72,7
1、交叉後前の第2世代のコンテンツDNA70,69
とコンテンツDNAの変遷を辿りながら、コピーに関与
したコピー装置A〜C(オリジナルコンテンツDNA6
6〜68)を明らかにすることである。
【0096】図10は、上記コピー制御手段2の制御の
下に、コンテンツ流通管理情報記録手段3によって実行
されるコピー履歴追跡処理動作のフローチャートであ
る。以下、図10に従って、コピー履歴追跡処理につい
て説明する。尚、その際における追跡の元となるコンテ
ンツDNAは、図9におけるコピー順序で生成されたも
のとする。
【0097】ステップS41で、上記コピー制御手段2に
よって、追跡の対象となるコンテンツあるいは記憶手段
1に書き込まれて蓄積されているコンテンツDNAの中
から最新のコンテンツDNA74が抽出される。ここ
で、最新のコンテンツDNAの選択は、対を成すコンテ
ンツDNAの双方が一番複雑なコンテンツDNAを選択
すれば良い。尚、最新のコンテンツDNAの抽出を高速
化するためには、コンテンツにコンテンツDNAを蓄積
する際に、コピーの順とコンテンツDNAの書き込みア
ドレスとのインデックスを作成しておけばよい。
【0098】ステップS42で、上記コンテンツ流通管理
情報記録手段3における復号手段11によって、上記ス
テップS41において抽出された最新のコンテンツDNA
74が復号化される。ステップS43で、上記コピー履歴
追跡手段12によって、上記ステップS42において復号
化された最新のコンテンツDNA74と各コピー装置A
〜CのオリジナルコンテンツDNA66〜68との差分
が求められる。尚、各コピー装置A〜Cのオリジナルコ
ンテンツDNA66〜68は、過去にコピーが実行され
た際に記憶手段1に格納されて保存されている。ステッ
プS44で、最小の差分を呈するオリジナルコンテンツD
NAが求められる。本例の場合には、コピー装置Cのオ
リジナルコンテンツDNA68が最新コンテンツDNA
74における一方(図9において下側)のコンテンツDN
A74bと比較された場合に、最小差分となる。
【0099】ステップS45で、上記最小の差分を呈する
オリジナルコンテンツDNA68のコピー装置Cが、コ
ピー主体として仮決定される。ステップS46で、上記仮
決定されたコピー主体のオリジナルコンテンツDNA6
8と上記最小差分を呈する最新コンテンツDNA74の
上記一方のコンテンツDNA74bとの差分が取られ
る。その結果、本例の場合には、下側のコンテンツDN
A74bにおける第1斜線領域75と第2斜線領域76
とが抽出される。
【0100】ステップS47で、上記ステップS46におい
て抽出された領域75,76の情報を、対の(上側の)コ
ンテンツDNA74aにおける対応する領域77の情報
と入れ換える補正処理が行われる。その結果、最新コン
テンツDNAである交叉後のコンテンツDNA74が交
叉前のコンテンツDNA73に戻される。その場合、得
られた交叉前のコンテンツDNA73における下側のコ
ンテンツDNA73bとコピー主体のオリジナルコンテ
ンツDNA68とのマッチ度が最大になるようにビット
反転し、突然変異で生じたデータ変形をも補正する。ス
テップS48で、上記ステップS47における補正の結果得
られた交叉前のコンテンツDNA73bが、コピー主体
のオリジナルコンテンツDNA68に一致するか否かが
判別される。その結果、一致すればステップS49に進
み、一致しなければ、上記ステップS47に戻って上記突
然変異の補正等が継続される。
【0101】ステップS49で、上述のようにして補正の
結果得られた交叉前のコンテンツDNA73が、当世代
のコンテンツDNAとして決定される。ステップS50
で、上記決定された当世代のコンテンツDNA73にお
ける下側のコンテンツDNA73bと同じ内容のオリジ
ナルコンテンツDNA68を有するコピー装置Cが、当
世代のコンテンツDNA73の生成に関与したコピー装
置であると特定される。ステップS51で、当世代のコン
テンツDNA73における上側のコンテンツDNA73
aから、前世代のコンテンツに係るコンテンツDNAが
求められる。
【0102】ステップS52で、上記ステップS51におい
て求められた前世代のコンテンツ73に係るコンテンツ
DNA73aは、オリジナルコンテンツDNAであるか
否か(つまり、第1世代のコンテンツDNAか否か)が
判別される。その結果、オリジナルコンテンツDNAで
あればコピー履歴追跡処理動作を終了する。一方、オリ
ジナルコンテンツDNAでなければステップS53に進
む。
【0103】ステップS53で、上記ステップS51におい
て求められた前世代のコンテンツDNA73aを有する
前世代コンテンツDNA72が、当該コンテンツに蓄積
されている全コンテンツDNAから、あるいは、上記イ
ンデックスから検索される。ステップS54で、上記ステ
ップS53における検索の結果、該当する前世代コンテン
ツDNAが当該コンテンツのDNA情報に在ったか否か
が判別される。その結果、在る場合には上記ステップS
43に戻って更に前世代に関する履歴追跡処理に移行す
る。一方、無い場合にはステップS55に進む。ここで、
更に前世代に関する履歴追跡処理に移行する場合には、
上記ステップS43および上記ステップS46における「最
新のコンテンツDNA74」には「コンテンツDNA7
2」を当て嵌める。そして、上記ステップS52において
前世代のコンテンツに係るコンテンツDNAはオリジナ
ルコンテンツDNAであると判別されると、コピー履歴
追跡処理動作を終了する。ステップS55で、エラー表示
が行われた後コピー履歴追跡処理動作を終了する。
【0104】次に、上記図6に示すコンテンツ流通管理
情報記録処理動作における上記ステップS2及びステッ
プS3において実行されるコピー可否の判定処理につい
て、詳細に説明する。図11は、コピーの制限情報を記
録する際のデータ構造を示す。このコピー制限情報は、
コンテンツまたは記憶手段1における通常のコピー命令
(つまり、論理命令)では読み出せない特定領域に書き込
まれている。
【0105】図11において、レコード81,88,89
は、コピー対象コンテンツのID番号を記録するレコー
ドである。このレコード81,88,89の内容は、図7
に示すヘッダ情報におけるコンテンツID41,47,5
3の内容と同じである。レコード82,84,86,90,
91は、コンテンツのコピーが許可されたコピー装置の
IDを記録するレコードである。レコード83,85,8
7は、コンテンツID1に係るコンテンツに対する各コ
ピー装置によるコピー制限回数を記録しておくレコード
である。同様に、レコード92には、コンテンツIDが
「m」のコンテンツに対するコピー装置IDが「x」のコピ
ー装置によるコピー制限回数が記録されている。
【0106】すなわち、コピー情報93は、コンテンツ
IDが「1」であるコンテンツに関するコピー情報であ
る。同様に、コピー情報94,95は、コンテンツID
が「2」,「m」であるコンテンツに関するコピー情報であ
る。尚、上述の各コピー情報は、コンテンツDNAを生
成する際に用いられる暗号化アルゴリズムによって暗号
化されているものとする。
【0107】図12は、コピー可否判定処理動作のフロ
ーチャートである。上記図6に示すコンテンツ流通管理
情報記録処理動作における上記ステップS1においてコ
ピー要求があると判別されると、上記コピー可否判定処
理動作がスタートする。
【0108】ステップS61で、コピー要求を行ったコピ
ー装置を特定する要求コピー装置の特定が実行される。
尚、要求コピー装置の特定は、コピー対象のコンテンツ
あるいは記憶手段1における上記特定領域に書き込まれ
ているにコピー制限情報(図11)を参照することによっ
て行われる。また、この処理は、通常のコピー命令の前
に実行される。ステップS62で、要求コピー装置の特定
が成功したか否かが判定される。その結果、成功した場
合には、コピー要求を出したコピー装置はコピー許可対
象装置であると認定されてステップS63に進む。一方、
失敗した場合には、不正コピーの可能性が大であるとし
て、上記コンテンツ流通管理情報記録処理動作における
上記ステップS13にリターンする。
【0109】ステップS63で、コピー対象と上記コピー
許可対象装置であるコピー装置のIDとに基づいて、当
該コピー対象内に保存されているコンテンツDNAが参
照される。ステップS64で、上記コンテンツDNAの参
照結果に基づいて、今回コピー要求を送出しているコピ
ー装置が、当該コピー対象を過去に何回コピーしたかを
解読する過去履歴解読処理が実行される。その場合にお
ける解読の方法は、図10に示すコピー履歴追跡処理動
作に準ずる。
【0110】ステップS65で、上記コピー制限情報(図
11)の内容が参照される。ステップS66で、上記参照
の結果に基づいて、要求を出したコピー装置およびコピ
ー対象に関わるコピー制限回数と上記過去のコピー履歴
とが比較され、今回の要求によるコピー回数がコピー制
限回数以下であるか否かが判別される。その結果、以下
であれば、上記コンテンツ流通管理情報記録処理動作に
おける上記ステップS4にリターンして、新たなコンテ
ンツDNAの生成が開始される。一方、そうでなけれ
ば、上記コンテンツ流通管理情報記録処理動作における
上記ステップS13にリターンする。
【0111】上述のように、本実施の形態においては、
コンテンツおよびコンテンツDNAを記憶・蓄積する記
憶手段1と、上記コンテンツのコピー可否の判断やコピ
ー履歴の追跡やコピー実行を制御するコピー制御手段2
と、コンテンツおよびコピー装置4のコンテンツDNA
に基づいて新たなコンテンツDNAを生成してコピーさ
れたコンテンツに書き込んで記録するコンテンツ流通管
理情報記録手段3を備えている。
【0112】そして、上記コンテンツ流通管理情報記録
手段3によってコンテンツDNAを生成する場合には、
選択手段5によって二重化されているコンテンツ側のコ
ンテンツDNAの一つを選択し、融合手段6によって上
記選択されたコンテンツ側のコンテンツDNAとコピー
装置4側のオリジナルコンテンツDNAとを組み合わせ
て二重化して新たなコンテンツDNAを生成する。そし
て更に、上記コンテンツ流通管理情報記録手段3の交叉
手段7によって、二重化された新たなコンテンツDNA
におけるコンテンツDNA対に対して交叉を行う。ま
た、必要に応じて突然変異手段8によって突然変異を行
う。
【0113】一方、各コンテンツあるいは記憶手段1に
は、通常のコピー命令(論理命令)では読み出せない特定
領域に、コピー許可対象のコピー装置のIDとそのコピ
ー装置によるコピー制限回数を含むコピー制限情報が書
き込まれている。
【0114】上記コピー制御手段2は、コピー装置4か
らコピー要求を受けると、上記コピー制限情報を参照
し、要求コピー装置4がコピー許可対象装置でない場合
にはコピー拒否するようにしている。したがって、本実
施の形態によれば、不正コピーの防止を行うことができ
るのである。
【0115】一方、コピー許可対象装置である場合に
は、コンテンツ流通管理情報記録手段3に対してコピー
履歴の追跡を指令する。そうすると、コンテンツ流通管
理情報記録手段3のコピー履歴追跡手段12によって、
記憶手段1に蓄積されているコンテンツDNAの履歴と
過去にコピーを行ったコピー装置のオリジナルコンテン
ツDNAとの比較を行いながら、当該コンテンツのオリ
ジナルコンテンツDNAに辿り付くまで上記融合,交叉
および突然変異の逆の手順を行う。その結果、当該コン
テンツのオリジナルコンテンツDNAが最新のコンテン
ツDNAに変化するまでに交叉されたコピー装置側のオ
リジナルコンテンツDNAを抽出できるのである。
【0116】したがって、こうして得られた過去にコピ
ーを行ったコピー装置およびコピー回数と、上記コピー
制限情報の内容と、今要求を出しいているコピー装置の
IDとに基づいて、今出されているコピー要求を受け付
けるか拒否するかを判定できる。すなわち、本実施の形
態によれば、例え上記不正コピー防止策が破られたとし
ても、無制限に不正コピーされることを防止できるので
ある。
【0117】さらに、上記記憶手段1に格納されている
コンテンツが不正にコピーされて市場に出回っている場
合には、不正コピーコンテンツに書き込み蓄積されてい
るコンテンツDNAの履歴に基づいて、上述のコピー履
歴の追跡を行うことによって不正コピーに拘わるコピー
装置を解明できる。したがって、不正コピーの発生源を
突き止めることができるのである。
【0118】また、本実施の形態においては、コピー時
に生成されたコンテンツDNAは、例えばコンテンツが
ドキュメントや文書の場合は目次,章,節,ページ,段落あ
るいは行等の各コンテンツの構造に関連した単位で書き
込むことが可能である。したがって、各コンテンツに応
じた単位でコンテンツDNAを埋め込むことができ、コ
ンテンツの部分的な不正コピーに対しても耐性が高くな
る。
【0119】また、本実施の形態においては、上述のよ
うに、コンテンツをコピーする際に必要なコンテンツD
NAには交叉処理や突然変異処理が行われている。さら
に、コンテンツ流通管理情報記録手段3の暗号化手段9
および電子透かし情報生成手段10によって、上述のよ
うにして生成されたコンテンツDNAを暗号化および電
子透かし情報化して情報の撹乱・隠蔽を行っている。し
たがって、上記ICE等の機器を使って不正にコンテン
ツを読み出してもコンテンツDNAの内容を解読したり
改ざんすることは不可能である。さらに、上記コピー制
限情報は、コンテンツあるいは記憶手段1の通常のコピ
ー命令(論理命令)では読み出せない特定領域に書き込ま
れている。したがって、このコピー制限情報の存在その
ものが明らかにされることは無い。
【0120】また、本実施の形態においては、上記コン
テンツDNAの情報量は選択手段5および融合手段6の
作用によって一定に保たれる。したがって、コピー操作
を繰り返しても履歴情報量(コンテンツDNAの情報量)
は増えることがない。
【0121】ところで、上記実施の形態におけるコピー
制御手段2,コンテンツ流通管理情報記録手段3,選択手
段5,融合手段6,交叉手段7,突然変異手段8,暗号化手
段9,電子透かし情報生成手段10,復号化手段11およ
びコピー履歴追跡手段12としての機能は、プログラム
記録媒体に記録されたコンテンツ流通管理情報記録処理
プログラムや電子透かし情報生成・記録処理プログラム
やコピー履歴追跡処理プログラムやコピー可否判定処理
プログラムによって実現される。
【0122】上記実施の形態における上記プログラム記
録媒体は、上記記憶手段1とは別体に設けられたROM
(リード・オンリ・メモリ:図示せず)でなるプログラムメ
ディアである。あるいは、外部補助記憶装置(図示せず)
に装着されて読み出されるプログラムメディアであって
もよい。尚、何れの場合においても、上記プログラムメ
ディアから上記各処理プログラムを読み出すプログラム
読み出し手段は、上記プログラムメディアに直接アクセ
スして読み出す構成を有していてもよいし、RAM(図
示せず)に設けられたプログラム記憶エリアにダウンロ
ードし、上記プログラム記憶エリアにアクセスして読み
出す構成を有していてもよい。尚、上記プログラムメデ
ィアから上記RAMのプログラム記憶エリアにダウンロ
ードするためのダウンロードプログラムは、予め本体装
置に格納されているものとする。
【0123】ここで、上記プログラムメディアとは、本
体側と分離可能に構成され、磁気テープやカセットテー
プ等のテープ系、FD,ハードディスク等の磁気ディス
クやCD(コンパクトディスク)−ROM,MOD,MD
(ミニディスク),DVD等の光ディスクのディスク系、
IC(集積回路)カードや光カード等のカード系、マスク
ROM,EPROM(紫外線消去型ROM),EEPRO
M(電気的消去型ROM),フラッシュROM等の半導体
メモリ系を含めた、固定的にプログラムを坦持する媒体
である。
【0124】また、上記実施の形態におけるコンテンツ
流通管理装置は、モデムを備えてインターネットを含む
通信ネットワークと接続可能な構成を有している場合に
は、上記プログラムメディアは、通信ネットワークから
のダウンロード等によって流動的にプログラムを坦持す
る媒体であっても差し支えない。なお、その場合におけ
る上記通信ネットワークからダウンロードするためのダ
ウンロードプログラムは、予め本体装置に格納されてい
るものとする。あるいは、別の記録媒体からインストー
ルされるものとする。
【0125】尚、上記記録媒体に記録されるものはプロ
グラムのみに限定されるものではなく、データも記録す
ることが可能である。
【0126】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
コンテンツ流通管理装置は、コンテンツ流通管理情報記
録手段によって、コンテンツの素性を表す情報およびコ
ピー主体の素性を表す情報であって、コピー履歴情報と
して機能できるコンテンツDNAを生成して、コピー元
およびコピー先の両コンテンツのコピー対象領域に記録
するので、コピーされたコンテンツのコピー対象領域に
はコピー履歴情報が記録されることになる。したがっ
て、不正にコピーされたコンテンツあるいはそのコピー
対象領域に記録されているコンテンツDNAに基づい
て、コピーの履歴を追跡してコピー主体を特定すること
が可能となる。すなわち、この発明によれば、不正コピ
ーの発生源を突き止めることができる。
【0127】また、上記第1の発明は、上記コンテンツ
流通管理情報記録手段によって上記コンテンツDNAを
多重化して記録すれば、上記コンテンツの素性を表す情
報と上記コピー主体の素性を表す情報とを多重化して、
1つのコンテンツDNAとすることが可能となる。した
がって、上記コンテンツDNAを解析することによっ
て、上記コンテンツとコピー主体との関係を解明でき
る。
【0128】また、上記第1の発明は、上記コンテンツ
流通管理情報記録手段に、コピー実行の際に、上記コン
テンツに多重化されて記録されているコンテンツDNA
から一重の情報を選択する選択手段と、上記選択された
一重の情報とコピー主体の素性を表す情報とに基づいて
多重化された新たなコンテンツDNAを生成する融合手
段を備えれば、上記コンテンツの素性を表す情報とコピ
ー主体の素性を表す情報とを多重化して1つのコンテン
ツDNAを生成できる。したがって、上記コンテンツD
NAを解析することによって、何れのコンテンツが何れ
のコピー主体によってコピーされたかを容易に解明でき
る。
【0129】その際に、上記新たに生成されたコンテン
ツDNAは、上記コンテンツのコピー対象領域に記録さ
れている元のコンテンツDNAと同じ情報量を有してい
る。したがって、コピー操作を繰り返しても上記情報量
を一定に保つことができ、コピーの履歴情報が増えるこ
とを防止できる。
【0130】また、上記第1の発明は、交叉手段によっ
て、上記融合手段で生成されたコンテンツDNAを構成
する対を成す情報間で情報の一部を交換すれば、現在ま
でコピーに拘わったコピー主体の素性を表す情報が挿入
されたコンテンツDNAを容易に生成できる。
【0131】また、上記第1の発明における上記交叉手
段を、予め設定された交叉関数に基づいて、上記対を成
す情報間における交叉の位置,交叉の幅および交叉の発
生頻度を制御するようにすれば、現在までコピーに拘わ
った総てのコピー主体の素性を表す情報が失われること
無く挿入され、且つ、内容が撹乱されているコンテンツ
DNAを生成することができる。
【0132】また、上記第1の発明は、突然変異手段に
よって、上記生成されたコンテンツDNAの一部を変異
すれば、上記コンテンツDNAの内容を撹乱させて、上
記コンテンツDNAの内容が外部に漏れることを防止で
きる。
【0133】また、上記第1の発明における上記突然変
異手段を、予め設定された突然変異関数に基づいて、上
記変異の位置,変異の幅及び変異の発生頻度を制御する
ようにすれば、上記コンテンツDNAの内容をより効果
的に撹乱することができる。
【0134】また、上記第1の発明は、上記コンテンツ
のコピー対象領域を当該コンテンツの構造に関連する単
位とすれば、コンテンツの構造に関連する単位で上記コ
ンテンツDNAを記録できる。したがって、コンテンツ
の部分的な不正コピーに対する耐性を高くできる。
【0135】また、上記第1の発明は、暗号化手段によ
って、上記生成されたコンテンツDNAを暗号化すれ
ば、上記コンテンツDNAの内容を撹乱・隠蔽すること
ができる。したがって、上記コンテンツDNAの内容が
外部に漏れることを効果的に防止できる。
【0136】また、上記第1の発明は、電子透かし情報
生成手段によって、上記暗号化されたコンテンツDNA
に基づいて電子透かし情報を生成すれば、上記コンテン
ツDNAの内容をより完全に撹乱・隠蔽できる。したが
って、上記コンテンツDNAの内容が外部に漏れること
を更に効果的に防止できる。
【0137】また、上記第1の発明は、コピー履歴追跡
手段によって、上記コンテンツに記録されている上記コ
ンテンツDNAに基づいてコピーの履歴を追跡してコピ
ー主体を特定するようにすれば、不正コピーされたコン
テンツに関するコピーの履歴を追跡して、不正コピーの
発生源を容易に突き止めることができる。
【0138】また、上記第1の発明は、復号手段によっ
て復号化されたコンテンツDNAに基づいて、コピー履
歴追跡手段によって、コピーの履歴を追跡してコピー主
体を特定するようにすれば、不正にコピーされたコンテ
ンツに記録されているコンテンツDNAが暗号化されて
いても、コピーの履歴を追跡してコピー主体を特定する
ことができる。
【0139】また、上記第1の発明は、コピーが許可さ
れたコピー主体の情報を含むコピー制限情報を上記記憶
手段における論理命令では読み出せない特定領域に記憶
し、上記コピー制御手段によって、要求コピー主体が上
記コピー制限情報に登録されているコピー主体である場
合にのみ上記コンテンツ流通管理情報記録手段に上記コ
ンテンツDNAの生成を指令するようにすれば、コピー
許可対象のコピー主体に対してのみコピーを許可して、
コピー許可対象ではないコピー主体からの不正コピーを
防止できる。さらに、上記コピー制限情報は、論理命令
では読み出せない特定領域に記憶されているので、通常
のコピー命令で読み出されて改ざんされることを防止で
きる。
【0140】また、上記第1の発明は、上記コピー制御
手段を、上記要求コピー主体が上記コピー制限情報に登
録されていないコピー主体である場合にはコピーの実行
を禁止するかあるいはコピー禁止メッセージを表示する
ようにすれば、コピー許可対象ではないコピー主体によ
る不正コピーを禁止できる。
【0141】また、第2の発明のプログラム記録媒体
は、コンピュータを、記憶手段における論理命令では読
み出せない特定領域に上記コピー制限情報を格納する情
報格納手段と、上記コンテンツDNAを生成するコンテ
ンツ流通管理情報生成手段と、上記交叉を行う交叉手段
と、上記突然変異を行う突然変異手段と、上記暗号化を
行う暗号化手段と、上記電子透かし情報を生成して記録
する電子透かし情報生成手段と、上記コンテンツDNA
を復号化する復号手段と、コピーの履歴を追跡してコピ
ー主体を特定するコピー履歴追跡手段と、上記コピー制
限情報に登録されているコピー主体からの要求である場
合にのみコピーを実行するコピー制御手段として機能さ
せるコンテンツ流通管理処理プログラムおよびコピー履
歴追跡処理プログラムが記録されているので、不正にコ
ピーされたコンテンツに記録されているコンテンツDN
Aに基づいて、不正コピーの発生源を容易に突き止める
ことができる。
【0142】さらに、上記コンテンツDNAの内容を撹
乱・隠蔽して、上記コンテンツDNAの内容が外部に漏
れることを効果的に防止できる。また、コピー許可対象
ではないコピー主体による不正コピーを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のコンテンツ流通管理装置における
ブロック図である。
【図2】 図1におけるコンテンツ流通管理情報記録手
段の内部構造を示すブロック図である。
【図3】 コンテンツDNAおよびその暗号化の一例を
示す図である。
【図4】 コンテンツDNAに対する融合,交叉および
突然変異の説明図である。
【図5】 コンテンツDNAに対して交叉が行われた状
態を表す概念図である。
【図6】 コンテンツ流通管理情報記録処理動作のフロ
ーチャートである。
【図7】 各コンテンツに付加されたヘッダ情報のデー
タ構造を示す図である。
【図8】 電子透かし情報生成処理動作のフローチャー
トである。
【図9】 順次コピーが行われた場合におけるコンテン
ツDNAの変遷を示す図である。
【図10】 コピー履歴追跡処理動作のフローチャート
である。
【図11】 コピー制限情報のデータ構造を示す図であ
る。
【図12】 コピー可否判定処理動作のフローチャート
である。
【符号の説明】
1…記憶手段、 2…コピー制御手段、3…コンテ
ンツ流通管理情報記録手段、4…コピー装置、
5…選択手段、6…融合手段、
7…交叉手段、8…突然変異手段、
9…暗号化手段、10…電子透かし情報生
成手段、 11…復号手段、12…コピー履歴追跡
手段、 59…原著作物に関する著作権情報、
60,61…二次的著作物に関する著作権情報、41,4
7,53…コンテンツID、42,48,54…コンテン
ツの種類、43〜45,49〜51,55〜57…著作
者、46,52,58…コンテンツ保護期間、65…コン
テンツのオリジナルコンテンツDNA、66,67,68
…コピー装置のオリジナルのコンテンツDNA、69…
交叉前の第2世代コンテンツDNA、70…交叉後の第
2世代コンテンツDNA、71…交叉前の第3世代コン
テンツDNA、72…交叉後の第3世代コンテンツDN
A、73…交叉前の第4世代コンテンツDNA、74…
交叉後の第4世代コンテンツDNA、81,88,89…
コンテンツID、82,84,86,90,91…コピー装
置ID、83,85,87,92…コピー制限回数。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B017 AA06 BA05 BA07 BB03 CA07 CA08 CA09 CA11 CA14 CA16 5D044 AB01 DE50 GK12 GK17 HL02 HL08 5D110 BC14 DA08 DA12 DB17 DC05 DE04 DE06 5J104 AA14 NA05 PA14 9A001 BB06 EE03 LL03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテンツあるいはコンテンツの流通管
    理に関わる情報を記憶する記憶手段と、 上記コンテンツのコピー実行を制御するコピー制御手段
    と、 上記コンテンツの素性を表す情報及びコピー主体の素性
    を表す情報であって、コピー履歴情報として機能できる
    コンテンツ流通管理情報を生成して、コピー元およびコ
    ピー先の両コンテンツのコピー対象領域に記録するコン
    テンツ流通管理情報記録手段を備えたことを特徴とする
    コンテンツ流通管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンテンツ流通管理装
    置において、 上記コンテンツ流通管理情報記録手段は、上記コンテン
    ツ流通管理情報を多重化して記録するようになっている
    ことを特徴とするコンテンツ流通管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のコンテンツ流通管理装
    置において、 上記コンテンツ流通管理情報記録手段は、 コピー実行の際に、上記コンテンツのコピー対象領域に
    多重化されて記録されているコンテンツ流通管理情報か
    ら一重の情報を選択して読み出す選択手段と、 上記選択された一重の情報と、コピーを行うコピー主体
    の素性を表す情報とに基づいて、多重化された新たなコ
    ンテンツ流通管理情報を生成する融合手段を備えている
    ことを特徴とするコンテンツ流通管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のコンテンツ流通管理装
    置において、 上記融合手段によって生成されたコンテンツ流通管理情
    報を構成する対を成す情報間で情報の一部を交換する交
    叉を行う交叉手段を備えて、 上記コンテンツ流通管理情報記録手段は、上記交叉され
    たコンテンツ管理流通情報を記録することを特徴とする
    コンテンツ流通管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のコンテンツ流通管理装
    置において、 上記交叉手段は、予め設定された交叉関数に基づいて、
    上記対を成す情報間における交叉の位置,交叉の幅およ
    び交叉の発生頻度を制御するようになっていることを特
    徴とするコンテンツ流通管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のコンテンツ流通管理装
    置において、 上記生成されたコンテンツ流通管理情報の一部を変異さ
    せる突然変異手段を備えて、 上記コンテンツ流通管理情報記録手段は、上記変異され
    たコンテンツ管理流通情報を記録することを特徴とする
    コンテンツ流通管理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のコンテンツ流通管理装
    置において、 上記突然変異手段は、予め設定された突然変異関数に基
    づいて、上記変異の位置,変異の幅および変異の発生頻
    度を制御するようになっていることを特徴とするコンテ
    ンツ流通管理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のコンテンツ流通管理装
    置において、 上記コンテンツのコピー対象領域は、当該コンテンツの
    構造に関連する単位であることを特徴とするコンテンツ
    流通管理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のコンテンツ流通管理装
    置において、 上記コンテンツのコピー対象領域に記録されているコン
    テンツ流通管理情報に基づいて、コピーの履歴を追跡し
    てコピー主体を特定するコピー履歴追跡手段を備えたこ
    とを特徴とするコンテンツ流通管理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のコンテンツ流通管理
    装置において、 上記記憶手段における論理命令では読み出せない特定領
    域には、各コンテンツ毎に、コピーが許可されたコピー
    主体の情報を含むコピー制限情報が記憶されており、 上記コピー制御手段は、コピーを実行する前に上記コピ
    ー制限情報を参照し、要求コピー主体が上記コピー制限
    情報に登録されているコピー主体である場合にのみ上記
    コンテンツ流通管理情報記録手段に上記コンテンツ流通
    管理情報の生成を指令し、 上記コンテンツ流通管理情報記録手段は、上記指令に基
    づいて上記コンテンツ流通管理情報を生成するようにな
    っていることを特徴とするコンテンツ流通管理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のコンテンツ流通管
    理装置において、 上記コピー制御手段は、上記要求コピー主体が上記コピ
    ー制限情報に登録されていないコピー主体である場合に
    は、コピーの実行を禁止するかあるいはコピー禁止メッ
    セージを表示することを特徴とするコンテンツ流通管理
    装置。
  12. 【請求項12】 コンピュータを、 記憶手段における論理命令では読み出せない特定領域
    に、各コンテンツ毎に、コピーが許可されたコピー主体
    の情報を含むコピー制限情報を格納する情報格納手段
    と、 コンテンツの素性を表す情報およびコピー主体の素性を
    表す情報であって、コピー履歴情報として機能できるコ
    ンテンツ流通管理情報を生成するコンテンツ流通管理情
    報生成手段と、 上記生成されたコンテンツ流通管理情報を構成する対を
    成す情報間において情報の一部を交換する交叉を行う交
    叉手段と、 上記生成されたコンテンツ流通管理情報の一部を変異さ
    せる突然変異手段と、 上記生成されたコンテンツ流通管理情報を暗号化する暗
    号化手段と、 上記暗号化されたコンテンツ流通管理情報に基づいて電
    子透かし情報生成してコピー元およびコピー先の両コン
    テンツのコピー対象領域に記録する電子透かし情報生成
    手段と、 上記コンテンツに記録されているコンテンツ流通管理情
    報を復号化する復号手段と、 上記復号化されたコンテンツ流通管理情報に基づいて、
    コピーの履歴を追跡してコピー主体を特定するコピー履
    歴追跡手段と、 要求コピー主体が上記コピー制限情報に登録されている
    コピー主体である場合にのみ上記コンテンツのコピーを
    実行するコピー制御手段として機能させるコンテンツ流
    通管理処理プログラムおよびコピー履歴追跡処理プログ
    ラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読出し
    可能なプログラム記録媒体。
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