JP2001021187A - 給排気両用型換気扇 - Google Patents

給排気両用型換気扇

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JP2001021187A
JP2001021187A JP18913899A JP18913899A JP2001021187A JP 2001021187 A JP2001021187 A JP 2001021187A JP 18913899 A JP18913899 A JP 18913899A JP 18913899 A JP18913899 A JP 18913899A JP 2001021187 A JP2001021187 A JP 2001021187A
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air
hole
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Kenro Mitsuta
憲朗 光田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標準的に壁に設けられた既存の空調機用の円
筒状貫通孔を有効に利用してコンパクトでしかも簡単に
取り付けおよび取り外しが行える給排気両用型換気扇を
提供する。 【解決手段】 壁3に設けられた空調機用の円筒状の貫
通孔に対して着脱自在であり、且つ、上記貫通孔の径よ
り小さな外径を有する円筒状本体4内部に、直流モータ
10と、この直流モータの軸に取り付けられた回転羽5
と、DCコンバータ9と、上記直流モータの回転を制御
する制御手段6,15とを備えた。また、DCコンバー
タの代わりに乾電池収納ケースを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は換気扇に関し、さら
に詳しくは壁に設けられた空調用の円筒状の貫通孔を有
効に利用して、給気と排気の両方に用いることのできる
給排気両用型換気扇に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の換気扇は、排気専用のものが多か
ったが、最近は、給気と排気を同時に行うものが提案さ
れている。例えば、特開平11−14117号公報に
は、天井に取り付けるタイプの同時給排気型換気扇が開
示されている。このタイプの換気扇は、給気側と排気側
が別の通路になっていて、それぞれにモータで回転する
ファンが必要である。
【0003】また、窓枠に取り付けるタイプの給排気型
換気扇としては、例えば特開平10−141727号公
報に、熱交換器を介して上下に2つのファンを設けて、
給気と排気を行う気調換気扇が開示されている。このタ
イプの換気扇でも、やはり給気側と排気側が別の通路に
なっていて、それぞれにモータで回転するファンが必要
である。また、給気口と排気口が近くにあるので、折
角、給気した外気がすぐに排気されてしまうという問題
点があった。
【0004】さらに、壁に貫通孔を設け、この貫通孔を
介して換気を行うタイプの給排気型換気扇としては、特
開平10−103734号公報に開示されたものがあ
る。図6は特開平10−103734号公報に記載され
た空調換気扇の断面側面図である。図において、1は室
外、2は室内、3は壁、11はモータで駆動する両羽フ
ァン、12は排気側の羽、13は給気側の羽、14は排
気と給気の熱交換機、21は室外からの給気の流れを示
す矢印、22は室内への給気の流れを示す矢印、23は
室内からの排気の流れを示す矢印、24は室外への排気
の流れを示す矢印、31は壁3を貫通し、給気に用いて
いる円筒状の孔、32は壁3を貫通し、排気に用いてい
る円筒状の孔、41はフィルタである。
【0005】空調換気扇は、壁3に2つ開けられた円筒
状の貫通孔31,32を挟むように壁3に取り付けら
れ、これら2つの円筒状の貫通孔31,32を給気用と
排気用に分けて用いられるものである。また、熱交換機
14を用いて給気と排気の熱交換を行い、換気によって
室内2の冷暖房効果が損なわれるのを防止する工夫がな
されている。また、熱交換機14にはフィルタ41が取
り付けられており、室外1の虫やほこりなどの流入を防
ぐ工夫がなされている。特開平10−103734号公
報に記載された空調換気扇は、それまでの換気扇に比べ
て、給気側と排気側の羽12,13が一体で構成されて
いるが、壁3に開ける貫通孔31,32が2つ必要であ
ること、壁3に空調換気扇の本体を取り付ける必要があ
り、かさばるなどの問題点があり、場合によっては取り
付けるスペースがないといった問題があった。
【0006】ところで、近年の住宅、特にマンションな
どには、壁に大きな孔をあけると建物の構造に悪影響が
及ぶこと、電気配線やガスの配管、骨材などが通ってい
る場所があり、壁に孔を勝手に開けるのは望ましくない
ことから、予め内径70mm程度の円筒状の貫通孔が、
壁の上部や下部に複数個、標準的に設けられている。こ
のような貫通孔は空調機やガスクリーンヒータなどのパ
イプを通すのに用いられ、本明細書では空調機用の貫通
孔と称することとする。近年では、各部屋に空調機が置
かれることが多くなっているので、最近の住宅やマンシ
ョンでは、各部屋の室内と室外を隔てる壁の上下に上述
のような規格化された大きさの貫通孔が設けられてい
る。貫通孔の室内側および室外側の内壁面にはネジ山が
設けられ、通常、プラスチック製の簡単な開閉機能付き
の換気用の蓋がネジ山に合わせて装着されていることが
多く、この蓋は簡単に取り外すことができる。空調機等
のパイプを通す場合は、これらの蓋を外し、パイプを通
した後の隙間にコンパウンドが埋め込まれる。
【0007】このような、壁に標準的に設けられた円筒
状の貫通孔を利用して従来技術による貫通孔を2つ必要
とする換気扇を取り付けようとすると、壁の上下に標準
的に設けられた貫通孔を用いたのでは貫通孔間の距離が
大きすぎ、上下のうちどちらか一方の貫通孔に隣接して
新たに貫通孔を設ける必要があった。また、規格化され
た大きさの貫通孔を利用する場合、孔が大きすぎて隙間
が多く、コンパウンドを用いて隙間を埋める必要がある
ため大きく美観を損なう恐れがあった。また、換気扇本
体を取り付けるための工事も必要であり、一般の人が簡
単に行えるものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解消するためになされたもので、標準的に壁
に設けられた既存の空調機用の円筒状貫通孔を有効に利
用してコンパクトでしかも簡単に取り付けおよび取り外
しが行える給排気両用型換気扇を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成に係
る給排気両用型換気扇は、壁に設けられた空調機用の円
筒状の貫通孔に対して着脱自在であり、且つ、上記貫通
孔の径より小さな外径を有する円筒状本体内部に、直流
モータと、この直流モータの軸に取り付けられた回転羽
と、DCコンバータと、上記直流モータの回転を制御す
る制御手段とを備えたものである。
【0010】本発明の第2の構成に係る給排気両用型換
気扇は、上記第1の構成に係る給排気両用型換気扇にお
いて、円筒状本体の中心軸上に回転羽の中心軸を配置す
るとともに、円筒状本体の中心軸上でしかも回転羽より
も室内側に、直流モータ、DCコンバータおよび制御手
段を配置し結合したものである。
【0011】本発明の第3の構成に係る給排気両用型換
気扇は、壁に設けられた空調機用の円筒状の貫通孔に対
して着脱自在であり、且つ、上記貫通孔の径より小さな
外径を有する円筒状本体内部に、直流モータと、この直
流モータの軸に取り付けられた回転羽と、乾電池収納ケ
ースと、上記直流モータの回転を制御する制御手段とを
備えたものである。
【0012】本発明の第4の構成に係る給排気両用型換
気扇は、上記第3の構成に係る給排気両用型換気扇にお
いて、円筒状本体の中心軸上に回転羽の中心軸を配置す
るとともに、円筒状本体の中心軸上でしかも回転羽より
も室内側に、直流モータ、乾電池収納ケースおよび制御
手段を配置し結合したものである。
【0013】本発明の第5の構成に係る給排気両用型換
気扇は、上記第1または第3の構成に係る給排気両用型
換気扇において、制御手段により直流モータの回転方向
を、停止時間を挟んで、一定時間ごとに反転させて、給
気と排気を交互に行うものである。
【0014】本発明の第6の構成に係る給排気両用型換
気扇は、上記第1または第3の構成に係る給排気両用型
換気扇において、給気と排気とが通過する通路内の円筒
状本体の内側面に蓄熱材を設けたものである。
【0015】本発明の第7の構成に係る給排気両用型換
気扇は、上記第1または第3の構成に係る給排気両用型
換気扇において、円筒状の貫通孔内に、空気の流れの方
向を調べる風見羽を設け、直流モータで回転する回転羽
を一定時間ごとに停止させ、停止時間中の風見羽の回転
方向と同じ向きに回転羽を回転させるものである。
【0016】本発明の第8の構成に係る給排気両用型換
気扇は、上記第1または第3の構成に係る給排気両用型
換気扇において、給気している時と排気している時にそ
れぞれ異なった色のランプによる表示を行うものであ
る。
【0017】本発明の第9の構成に係る給排気両用型換
気扇は、上記第1または第3の構成に係る給排気両用型
換気扇において、円筒状本体を、貫通孔の内壁または入
り口付近に固定する固定手段を備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5に基づいて、本
発明の実施の形態を説明する。
【0019】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1による給排気両用型換気扇を示し、(a)は室内側
から見た正面図、(b)は断面側面図である。また、図
2は、給排気両用型換気扇を壁に装着した状態を示す断
面図である。図において、1は室外、2は室内、3は
壁、4は円筒状本体、5は回転羽、6は操作パネル、7
は給排気口、9はDCコンバータ、10は直流モータ、
15は操作回路基板、16はAC100Vの電気ケーブ
ル、17は電気プラグ、20は給排気両用型換気扇、3
0は壁に設けられた空調用の円筒状の貫通孔、51は取
り付けプラグ、53は支持棒、55は防虫網である。操
作回路基板15と操作パネル6は直流モータ10の回転
方向、停止、回転時間および停止時間を制御する制御手
段である。
【0020】上述のように、最近のマンションなどでは
空調機用の内径70mm程度の円筒状の貫通孔30が、
壁3の上部や下部に複数個、予め標準的に設けられてい
る。給排気両用型換気扇20の円筒状本体4は壁3に設
けられた円筒状の貫通孔30の内径より小さな外径を有
しており、図2に示すように、円筒状本体4は壁3に設
けられた円筒状貫通孔30の内部に室内2側から挿入さ
れ、取り付けプラグ51が変形して貫通孔30の内壁に
密着することによって、着脱自在に装着される。取り付
けプラグ51は、円形の板状でばね性があり、出っ張り
になっている。この出っ張りは押さえればへこむことが
できる。なお、取り付けプラグ51は、特別なものでな
くても、バネ性を有するものであればよく、例えばばね
に支えられたパチンコ玉のようなものでも同様の効果が
得られる。円筒状本体4を貫通孔30内に装着した後、
電気コード16をのばして、近くの電源コンセントに電
気プラグ17を差し込んで装着が完了する。
【0021】給排気両用型換気扇20には、円筒状本体
4の中心軸と同軸上に円筒状の直流モータ10とこの直
流モータ10の軸に直結した回転羽5が1セット設けら
れている。直流モータ10にDC電力を供給するDCコ
ンバータ9、操作回路基板15および操作パネル6は円
筒形や円盤形で、円筒状本体4の中心軸と同軸上に並べ
られ、直流モータ10と共に一体的に結合されており、
この結合体は例えば操作回路基板15および直流モータ
10の位置で支持棒53により円筒状本体4に固定され
ている。回転羽5は直流モータ10で駆動されるので、
極性を変えることによって回転方向を反転させることが
できる。
【0022】次に、動作について説明する。操作回路基
板15には、タイマが組み込まれており、25分おきに
5分間直流モータ10を駆動させるようになっている。
また、毎回、駆動した後に極性を反転させるようになっ
ており、毎回回転羽の回転方向が反転する。すなわち、
1時間の間に、給気が5分間行われ、25分間の停止の
後、排気が5分間行われ、25分間の停止の後、同じサ
イクルが繰り返される。結局、給気と排気が1時間の間
に5分間ずつ行われることになる。換気扇の動作時間と
しては、1日に合計4時間ほどであり、電力消費量とし
ては、わずかである。しかし、この程度の換気でも、室
内の汚れた空気を排出して、室外の新鮮な空気を取り入
れるには充分であり、石油ファンヒータなどを用いて暖
房している場合でも、定期的に窓を開けて換気する必要
がなくなり、安心して暖房を続けることが可能になる。
【0023】また、回転羽5と直流モータ10は1つだ
けなので、コンパクトである。さらに、直流モータ1
0、DCコンバータ9など主要な部品が全て円筒状の貫
通孔30の中心軸上に集まっているので、給排気の気流
を邪魔することなく通気抵抗を最小限に押さえることが
でき、通気断面積を充分にとることができる。しかも、
給気と排気に同じ通気孔を用いているので、直径70m
mという狭い孔でも圧力損失を高めずに通路を確保でき
ている。従って、直流モータ10での消費電力も少なく
保つことができる。また、ほとんど全ての部品が壁3の
中に収まっているのでコンパクトであり、壁3の上部や
下部の空間を占有することなく、部屋を広く用いること
ができる。また、防虫網55は貫通孔30の室外1側に
蓋の代わりに設けられ、給気の際や停止中に虫等が室内
2に侵入するのを防止することができる。
【0024】なお、本実施の形態では、回転羽5の動作
時間を5分間としたが、3分間であっても、10分間で
あってもよく、部屋の大きさや、暖房しているか、冷房
しているか、夜間か、昼間かなどの状況に合わせて変化
させてもよい。また、本実施の形態では、直流モータ1
0、DCコンバータ9、操作回路基板15および操作パ
ネル6が円筒形や円盤形である場合について説明した
が、形状はこれに限るものではなく、少なくとも空気の
流通方向から見てバラバラに配置されるのでなく、円筒
状本体4の中心軸と同軸上に並べられていればドーナツ
状の風の流れが確保され、同様の効果が得られる。ま
た、上記実施の形態では取り外して掃除するのに便利で
あることから防虫網55を貫通孔30の室外1側に配置
した場合について示したが、室内2側の円筒状本体4の
例えば操作パネル面などに設置してもよく、さらに、フ
ィルタ類を設置することにより花粉などの進入を防止す
ることも可能になる。
【0025】実施の形態2.図3は、本発明の実施の形
態2による給排気両用型換気扇を示し、(a)は室内側
から見た正面図、(b)は断面側面図である。図におい
て、8は蓄熱材であり、給排気通路7内の円筒状本体4
の内側面に設けられている。26は給気ランプ、27は
排気ランプであり、異なる色のランプが用いられる。5
2は取り付けキャップであり、円筒状本体4と結合さ
れ、操作パネル6とも支持棒53を介して結合されてい
る。取り付けキャップ52の側面にはネジ山が設けら
れ、貫通孔30の室内側の内壁に設けられたネジ山に合
わせて装着される。この貫通孔30の室内側には、通常
プラスチック製の簡単な開閉機能付きの換気用の蓋がネ
ジ山に合わせて装着されていることが多く、この蓋は簡
単に取り外すことができる。本実施の形態による給排気
両用型換気扇が構造上、実施の形態1の場合と異なって
いるのは、円筒状本体4の内側面に蓄熱材8を配置した
こと、給気ランプ26と排気ランプ27を取り付けたこ
と、および円筒状本体4を貫通孔30に取り付けキャッ
プ52を用いて装着したことである。
【0026】動作は、停止時間1分間を挟んで、5分ず
つ給気と排気を繰り返すように、操作回路基板15の操
作回路を設定した。停止時間が短い分、部屋の換気を頻
繁に行うことができ、広い部屋の換気に対応することが
できる。
【0027】蓄熱材8は、例えば、室内2を暖房してい
る場合、排気の間に温度の高い排気の熱を取り込み、給
気の際に冷たい外気に熱を放出するので、外気が暖まっ
て、室内2に供給される。すなわち、従来の熱交換型換
気扇における熱交換器の役割を果たす。蓄熱材8として
は、熱容量の大きなものであればどのような材料でもよ
いが、形状が単純なので、一般に市販されているような
蓄熱材を用いることができる。一方、給気ランプ26と
排気ランプ27は、給排気両用型換気扇の運転モードを
一目で確認することができ、夜間でも分かりやすいとい
う特徴を有する。特に、操作パネル6で、給排気の繰り
返し時間を3分、5分、10分などと選択できる場合な
どには、判別が容易なので便利である。
【0028】なお、本実施の形態では、円筒ドーナツ形
の蓄熱材8を用いた場合を示したが、蓄熱材8は円筒状
本体4の内側面の一部に設けられていれば必ずしも円筒
ドーナツ形である必要はなく同様の効果が得られる。
【0029】実施の形態3.図4は、本発明の実施の形
態3による給排気両用型換気扇を示し、(a)は室内側
から見た正面図(a)、(b)は断面側面図である。図
において、18は単2の乾電池であり、図4(b)にお
いて乾電池18の周りに破線で示した乾電池収納ケース
に収納されている。19は陰極側ソケット、25は陽極
側ソケットである。操作パネル6と陽極側ソケット25
は連結しており、これらは下側の蝶番(図示せず)によ
って開閉し、室内2側から容易に乾電池18を出し入れ
することができる。なお、本実施の形態では操作回路基
板は操作パネル6と一体的に形成されている。
【0030】本実施の形態では、実施の形態1あるいは
2の場合と違って、乾電池18を用いているので、乾電
池18の交換頻度を少なくするために、極力消費電力を
下げる必要がある。そこで、本実施の形態においては、
直流モータ10の出力は、実施の形態1あるいは2にお
ける場合の、4分の1とした。また、6時間の停止時間
を挟んで、給気と排気をそれぞれ5分間運転するように
した。これによって1日の運転時間も20分と実施の形
態1や2に比べて格段に短くなり、乾電池18の交換を
頻繁に行う必要がなくなる。給気量も換気量も限られる
が、小さな部屋であればこれでも充分な換気となる。
【0031】以上のように、本実施の形態では乾電池1
8を用いているので、電気コンセントが壁の貫通孔の近
くにない場合に便利である。また、空き家や長期間家を
留守にする場合などで、電源を切った状態で部屋の換気
を行ってカビの発生などを防止する場合には大きな効果
がある。また、特に押入の換気には有効であり、換気す
べき空間の容積が小さいので、さらに換気の回数を減ら
したり、直流モータ10の出力を減らしても、充分な換
気を維持することができる。
【0032】実施の形態4.図5は、本発明の実施の形
態4による給排気両用型換気扇を示し、(a)は室内側
から見た正面図、(b)は断面側面図である。図におい
て、28は風見羽、29は支柱、42は発電モータであ
る。風見羽28は、回転羽5が停止中の空気の流れの方
向を調べるためのものであり、わずかな風見羽28の回
転で電流が流れる発電モータ42に結合され、発電モー
タ42は支柱29によって、DCコンバータ9の中心軸
からつり下げられている。風見羽28は、わずかな空気
の流れで容易に回転し、発電モータ42にわずかではあ
るが電流を生じさせる。回転方向が変化すると、発電モ
ータ42に流れる電流の向きが変化することを利用し
て、空気の流れが室内2から室外1に流れているのか、
室外1から室内2に流れているのかを知ることができ
る。発電モータ42の出力は操作回路基板15に入力さ
れる。
【0033】本実施の形態による給排気両用型換気扇で
は、20分間停止した後、5分間、回転羽5を回転させ
て換気を行うように設定されているが、給気と排気を交
替に行うのではなく、風見羽28の回転方向を検知し
て、その向きと同じ方向に回転羽5を回転させる。従っ
て、回転羽5は例えば複数回続けて同一の方向に回転す
ることも起こる。
【0034】このように構成された給排気両用型換気扇
は、台所や浴室、トイレなどで換気を頻繁に行う場合な
どに適しており、負圧になった部屋に対して必要な給気
を充分に行うことによって、台所や浴室、トイレで必要
としている換気能力を高めることができる。また、部屋
の暖房によって部屋が陽圧になっているような場合に
は、排気が優先され、NOxや二酸化炭素の濃度の上昇
を和らげることができる。
【0035】なお、上記各実施の形態では、窓際などの
屋内外を仕切る壁の貫通孔に挿入するタイプの給排気両
用型換気扇について例示したが、コンパクトに構成され
ているので、各部屋を仕切る壁に取り付けたり、天井の
壁に取り付けたり、床下の壁に取り付けても同様の効果
が得られる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の構成によ
れば、壁に設けられた空調機用の円筒状の貫通孔に対し
て着脱自在であり、且つ、上記貫通孔の径より小さな外
径を有する円筒状本体内部に、直流モータと、この直流
モータの軸に取り付けられた回転羽と、DCコンバータ
と、上記直流モータの回転を制御する制御手段とを備え
たので、標準的に壁に設けられた既存の空調機用の円筒
状貫通孔を有効に利用することができ、しかも給気と排
気に同じ回転羽、直流モータおよび通気口を用いること
でコンパクトになる効果がある。また、直流モータ、回
転羽、DCコンバータ、および制御手段を内部に備えた
円筒状本体が、壁に設けられた円筒状の貫通孔に収納さ
れるので、室内側や室外側への出っ張りがほとんどなく
邪魔にならない。さらに、着脱自在なので、壁に設けら
れた円筒状の貫通孔を例えばエアコンの室内機と室外機
とを結ぶパイプなどを通すために用いる場合やガスクリ
ーンヒータのパイプの取り付けのために用いる場合等に
も、円筒状本体を簡単に外して、別の壁に設けられた円
筒状の貫通孔に付け替えることができ、状況の変化に応
じて何度でも付け替えて再使用することができる。
【0037】本発明の第2の構成によれば、上記第1の
構成に加えて、円筒状本体の中心軸上に回転羽の中心軸
を配置するとともに、円筒状本体の中心軸上でしかも回
転羽よりも室内側に直流モータ、DCコンバータおよび
制御手段を配置し結合したので、ドーナツ状の風の流れ
が確保され、通気抵抗を最小限に抑えることができ、消
費電力を少なくできる効果がある。また、ほとんど全て
の部品が結合されて壁の中に収まっているので、コンパ
クトでしかも壁への余分な部品の取り付けが不要になる
効果がある。また、回転羽よりも室内側に直流モータ、
DCコンバータおよび制御手段を配置したので、これら
の部品が雨に濡れたり、電源からのコードが回転羽に絡
まるのを防止することができる。
【0038】本発明の第3の構成によれば、壁に設けら
れた空調機用の円筒状の貫通孔に対して着脱自在であ
り、且つ、上記貫通孔の径より小さな外径を有する円筒
状本体内部に、直流モータと、この直流モータの軸に取
り付けられた回転羽と、乾電池収納ケースと、上記直流
モータの回転を制御する制御手段とを備えたので、上記
第1の構成の場合と同様の効果に加えて、電気コンセン
トから離れた場所や室内の電源をOFFにしている場合
にも部屋の換気ができる効果がある。
【0039】本発明の第4の構成によれば、上記第3の
構成に加えて、円筒状本体の中心軸上に回転羽の中心軸
を配置するとともに、円筒状本体の中心軸上でしかも回
転羽よりも室内側に、直流モータ、乾電池収納ケースお
よび制御手段を配置し結合したので、ドーナツ状の風の
流れが確保され、通気抵抗を最小限に抑えることがで
き、消費電力を少なくできる効果がある。また、ほとん
ど全ての部品が結合されて壁の中に収まっているので、
コンパクトでしかも壁への余分な部品の取り付けが不要
になる効果がある。また、回転羽よりも室内側に直流モ
ータ、DCコンバータおよび制御手段を配置したので、
これらの部品が雨に濡れるのを防止することができる。
【0040】本発明の第5の構成によれば、上記第1ま
たは第3の構成に加えて、制御手段により直流モータの
回転方向を、停止時間を挟んで、一定時間ごとに反転さ
せて、給気と排気を交互に行うので、停止時間を挟むこ
とで、給気した空気を部屋の中に充分に拡散させること
ができ、換気効率が高まる効果がある。また、少ない電
力消費で効果的に換気できる効果がある。
【0041】本発明の第6の構成によれば、上記第1ま
たは第3の構成に加えて、給気と排気とが通過する通路
内の円筒状本体の内側面に蓄熱材を設けたので、室内の
冷暖房効果を有効に維持しながら換気を行うことができ
る。
【0042】本発明の第7の構成によれば、上記第1ま
たは第3の構成に加えて、円筒状の貫通孔内に、空気の
流れの方向を調べる風見羽を設け、直流モータで回転す
る回転羽を一定時間ごとに停止させ、停止時間中の風見
羽の回転方向と同じ向きに回転羽を回転させるので、室
内が陽圧の場合に排気し、負圧の場合に給気することが
できる。その結果、台所や浴室、トイレなどで換気を頻
繁に行って負圧になっている場合には必要な給気を充分
に行うことができ、また、暖房によって部屋が陽圧にな
っているような場合には排気が優先され、NOxや二酸
化炭素の濃度の上昇を和らげることができる。
【0043】本発明の第8の構成によれば、上記第1ま
たは第3の構成に加えて、給気している時と排気してい
る時にそれぞれ異なった色のランプによる表示を行うの
で、給気しているのか排気しているのかを、昼夜を問わ
ず容易に判定することができ、動作のチェックに用いる
ことができる効果がある。
【0044】本発明の第9の構成によれば、上記第1ま
たは第3の構成に加えて、円筒状本体を、貫通孔の内壁
または入り口付近に固定する固定手段を備えたので、壁
に設けられた空調機用の円筒状の貫通孔への円筒状本体
の着脱が容易となり、一般の人でも簡単に着脱を行うこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による給排気両用型換気扇を示
し、(a)は正面図、(b)は断面側面図である。
【図2】 図1の給排気両用型換気扇を壁に装着した状
態を示す断面図である。
【図3】 実施の形態2による給排気両用型換気扇を示
し、(a)は正面図、(b)は断面側面図である。
【図4】 実施の形態3による給排気両用型換気扇を示
し、(a)は正面図、(b)は断面側面図である。
【図5】 実施の形態4による給排気両用型換気扇を示
し、(a)は正面図、(b)は断面側面図である。
【図6】 従来の給排気型換気扇を示す断面側面図であ
る。
【符号の説明】
1 室外、2 室内、3 壁、4 円筒状本体、5 回
転羽、6 操作パネル、7 給排気通路、8 蓄熱材、
9 DCコンバータ、10 直流モータ、11両羽ファ
ン、12 排気側の羽、13 給気側の羽、14 熱交
換機、15操作回路基板、16 AC100Vの電気ケ
ーブル、17 電気プラグ、18乾電池、19 陰極側
ソケット、20 給排気両用型換気扇、25 陽極側ソ
ケット、26 給気ランプ、27 排気ランプ、28
風見羽、29 支柱、30壁に設けられた円筒状の貫通
孔、31 給気用の貫通孔、32 排気用の貫通孔、4
1 フィルタ、42 発電モータ、51 取り付けプラ
グ、52 取り付けキャップ、53 支持棒、55 防
虫網。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁に設けられた空調機用の円筒状の貫通
    孔に対して着脱自在であり、且つ、上記貫通孔の径より
    小さな外径を有する円筒状本体内部に、直流モータと、
    この直流モータの軸に取り付けられた回転羽と、DCコ
    ンバータと、上記直流モータの回転を制御する制御手段
    とを備えた給排気両用型換気扇。
  2. 【請求項2】 円筒状本体の中心軸上に回転羽の中心軸
    を配置するとともに、円筒状本体の中心軸上でしかも回
    転羽よりも室内側に、直流モータ、DCコンバータおよ
    び制御手段を配置し結合した請求項1記載の給排気両用
    型換気扇。
  3. 【請求項3】 壁に設けられた空調機用の円筒状の貫通
    孔に対して着脱自在であり、且つ、上記貫通孔の径より
    小さな外径を有する円筒状本体内部に、直流モータと、
    この直流モータの軸に取り付けられた回転羽と、乾電池
    収納ケースと、上記直流モータの回転を制御する制御手
    段とを備えた給排気両用型換気扇。
  4. 【請求項4】 円筒状本体の中心軸上に回転羽の中心軸
    を配置するとともに、円筒状本体の中心軸上でしかも回
    転羽よりも室内側に、直流モータ、乾電池収納ケースお
    よび制御手段を配置し結合した請求項3記載の給排気両
    用型換気扇。
  5. 【請求項5】 制御手段により直流モータの回転方向
    を、停止時間を挟んで、一定時間ごとに反転させて、給
    気と排気を交互に行う請求項1または3記載の給排気両
    用型換気扇。
  6. 【請求項6】 給気と排気とが通過する通路内の円筒状
    本体の内側面に蓄熱材を設けた請求項1または3記載の
    給排気両用型換気扇。
  7. 【請求項7】 円筒状の貫通孔内に、空気の流れの方向
    を調べる風見羽を設け、直流モータで回転する回転羽を
    一定時間ごとに停止させ、停止時間中の風見羽の回転方
    向と同じ向きに回転羽を回転させる請求項1または3記
    載の給排気両用型換気扇。
  8. 【請求項8】 給気している時と排気している時にそれ
    ぞれ異なった色のランプによる表示を行う請求項1また
    は3記載の給排気両用型換気扇。
  9. 【請求項9】 円筒状本体を、貫通孔の内壁または入り
    口付近に固定する固定手段を備えた請求項1または3記
    載の給排気両用型換気扇。
JP18913899A 1999-07-02 1999-07-02 給排気両用型換気扇 Pending JP2001021187A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008215742A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 換気装置

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JP2008215742A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 換気装置

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