JP2001019981A - ポリ(オキシアルキレン)ピリジル及びピペリジルエーテル、そしてそれを含む燃料組成物 - Google Patents

ポリ(オキシアルキレン)ピリジル及びピペリジルエーテル、そしてそれを含む燃料組成物

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JP2001019981A
JP2001019981A JP2000166790A JP2000166790A JP2001019981A JP 2001019981 A JP2001019981 A JP 2001019981A JP 2000166790 A JP2000166790 A JP 2000166790A JP 2000166790 A JP2000166790 A JP 2000166790A JP 2001019981 A JP2001019981 A JP 2001019981A
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Richard E Cherpeck
リチャード・イー.チャーペック
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン堆積物を効果的に防止、抑制する化
合物を提供する。 【解決手段】 下記式のポリ(オキシアルキレン)のピ
リジル/ピペリジンエーテルまたはその燃料可溶性塩: 【化1】 [Aは、3−ピリジル、4−ピリジル、3−ピペリジ
ル、4−ピペリジルなどの窒素含有環を表わし、R1
2とは独立に、水素または炭素原子数が1〜約6の低
級アルキルを表わし(複数の−O−CHR1−CHR2
基では、R1とR2とは独立に選ばれる)、R3は、水
素、炭素原子数が1〜約100のアルキル、フェニル、
炭素原子数が約7〜100のアラルキル、もしくは炭素
原子数が約7〜約100のアルキルアリールを表わし、
nは約5〜約100の整数を表わし、xは0乃至4の整
数を表わす]、そしてそれを含む燃料組成物と燃料濃厚
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ(オキシアル
キレン)のピリジルまたはピペリジルエーテル、そして
ポリ(オキシアルキレン)のピリジルまたはピペリジル
エーテルを含有する燃料組成物に関するものである。さ
らに詳しくは本発明は、ポリ(オキシアルキレン)のピ
リジルまたはピペリジルエーテル、そして燃料組成物に
おける該化合物の、エンジン堆積物の生成の防止および
抑制のための使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンでは、炭化水素燃料の
酸化や重合によって、エンジンの構成部分、例えばキャ
ブレータ口、スロットル本体、燃料噴射器、吸入口およ
び吸入弁の表面に堆積物を形成しがちであることはよく
知られている。これらの堆積物は、比較的少量で存在す
るときですら、往々にして失速や不充分な加速といった
運転性能上で重要な問題を引き起こす。さらに、エンジ
ン堆積物は自動車の燃料消費量および排気汚染物質の生
成を著しく増大させる。従って、そのような堆積物の生
成を防止したり、あるいは抑制するのに効果的な燃料清
浄剤または「堆積物抑制」を可能にする添加剤を開発す
ることは非常に重要なことであり、そのような物質も当
該分野では多数知られている。
【0003】例えば、脂肪族炭化水素置換フェノール
は、燃料組成物に使用するとエンジン堆積物を減少させ
ることが知られている。1974年11月19日発行の
米国特許第3849085号(クロイツ、外)の明細書
には、脂肪族炭化水素基の平均分子量が約500〜35
00の範囲にある高分子量脂肪族炭化水素置換フェノー
ルを約0.01〜0.25体積%含有する、ガソリンの
沸点範囲の炭化水素混合物からなる自動車燃料組成物が
開示されている。この特許には、少量の脂肪族炭化水素
置換フェノールを含有するガソリン組成物は、ガソリン
エンジンでは吸入弁および吸入口堆積物の形成を防止ま
たは抑制するばかりか、高い作動温度で作動するように
設計されたエンジンではエンジンのマニホルドにおける
分解および堆積物形成を最小にしながら、その燃料組成
物の性能を高めることが教示されている。
【0004】同様に、1979年1月16日発行の米国
特許第4134846号(マクレダー、外)の明細書に
は、(1)脂肪族炭化水素置換フェノール、エピクロロ
ヒドリンおよび第一級又は第二級モノ−、またはポリア
ミンの反応生成物と、(2)ポリアルキレンフェノール
の混合物とからなる燃料添加剤組成物が開示されてい
る。この特許には、そのような組成物は、キャブレー
タ、吸気系統および燃焼室の優れた清浄性を示し、そし
てさらに低濃度で炭化水素燃料に使用すると錆発生防止
効果をもたらすことが教示されている。
【0005】アミノフェノール化合物もまた、燃料組成
物に使用すると、清浄分散剤、酸化防止剤および腐食防
止剤として機能することが知られている。例えば、19
82年3月16日発行の米国特許第4320021号
(R.M.ランゲ)の明細書には、実質的に飽和した炭
化水素をベースとする炭素原子数が少なくとも30の置
換基を少なくとも一個有するアミノフェノール化合物が
開示されている。この特許のアミノフェノール化合物
は、油を基剤とする潤滑剤および通常は液体の燃料に有
用で望ましい特性を付与することが教示されている。同
様に、1964年9月22日発行の米国特許第3149
933号(K.レイ、外)の明細書には、液体燃料の安
定剤として炭化水素置換アミノフェノール化合物が開示
されている。
【0006】1983年6月7日発行の米国特許第43
86939号(R.M.ランゲ)の明細書には、アミノ
フェノールを、少なくとも一種の3−又は4−員環の複
素環式化合物であってそのヘテロ原子が単一の酸素、硫
黄または窒素原子である、例えばエチレンオキシドのよ
うな化合物と反応させることにより合成された窒素含有
組成物が開示されている。この特許の窒素含有組成物
は、潤滑剤および燃料用の添加剤として有用であると教
示されている。
【0007】ニトロフェノール化合物もまた、燃料添加
剤として使用されている。例えば、1982年8月31
日発行の米国特許第4347148号(K.E.デイビ
ス)の明細書には、炭素原子数が少なくとも約40の脂
肪族置換基を少なくとも1個含むニトロフェノール化合
物が開示されている。この特許のニトロフェノール化合
物は、潤滑油および燃料組成物に清浄剤、分散剤、酸化
防止剤および抗乳化剤として有用であると教示されてい
る。
【0008】同様に、1969年3月25日発行の米国
特許第3434814号(M.デュベック、外)の明細
書には、主要量のガソリンの沸点範囲の液体炭化水素
と、排気ガスやエンジン堆積物を低減するのに充分な少
量の芳香族ニトロ化合物であって、アルキル、アリー
ル、アラルキル、アルカノイルオキシ、アルコキシ、ヒ
ドロキシまたはハロゲン置換基を持つ化合物とを含む液
体炭化水素燃料組成物が開示されている。
【0009】ポリ(オキシアルキレン)基を有する燃料
添加剤もまた当該技術分野において知られている。たと
えば、1980年3月4日発行の米国特許第41915
37号(R.A.レビス、外)の明細書には、主要量の
ガソリン範囲に沸点を示す炭化水素と30〜2000p
pmの分子量が約600〜10000で少なくとも一個
の塩基性窒素原子を有するヒドロカルビル・ポリ(オキ
シアルキレン)アミノカーバメートとからなる燃料組成
物が開示されている。このヒドロカルビル・ポリ(オキ
シアルキレン)基は、炭素原子数が2〜5のオキシアル
キレン単位から選ばれたオキシアルキレン単位から構成
されている。明細書によると、それらの燃料組成物は、
燃焼室内の堆積物の増加をもたらすことなく吸気系にお
ける清浄性を維持するのに有効であるとされている。
【0010】当該技術分野では、ポリ(オキシアルキレ
ン)基を含有する芳香族化合物もまた知られている。例
えば、上記の米国特許第4191537号の明細書に
は、アルキルフェニル・ポリ(オキシアルキレン)アミ
ノカーバメート化合物の製造の中間体として有用なアル
キルフェニル・ポリ(オキシアルキレン)ポリマーが記
載されている。
【0011】同様に、1992年2月25日発行の米国
特許第5090914号(D.T.リアダン、外)の明
細書には、芳香族基にアミノまたはヒドラジノカルボニ
ルの置換基を持ち、そして芳香族基とポリ(オキシアル
キレン)基との間に、エステル、アミド、カーバメー
ト、尿素またはエーテル結合基を持つポリ(オキシアル
キレン)芳香族化合物が開示されている。これらの化合
物は、蛋白質、酵素などの高分子種を変性するのに有用
であると教示されている。また、米国特許第50812
95号、第5103039号、そして第5157099
号(全て、T.リアーダン、外)にも同様なポリ(オキ
シアルキレン)芳香族化合物が開示されている。
【0012】さらに、1980年11月4日発行の米国
特許第4231759号(ユーデルホーフェン、外)の
明細書には、(1)約600乃至約3000の数平均分
子量のアルキル基によって置換されているヒドロキシ芳
香族化合物、(2)アミン、そして(3)アルデヒドと
のマンニッヒ縮合物からなる燃料添加剤が開示されてい
る。この特許によると、そのようなマンニッヒ縮合物は
単独で使用された場合にはキャリブレータの清浄化に寄
与し、また炭化水素系のキャリヤー液体と一緒に用いる
と吸気弁の清浄化に有効であるとされている。
【0013】1989年8月22日発行の米国特許第4
859210号(フランツ、外)の明細書には、(1)
1以上のポリブチルまたはポリイソブチルアルコールで
あって、そのポリブチルまたはポリイソブチル基の数平
均分子量が324〜3000であるもの、もしくは
(2)ポリブチルまたはポリイソブチルアルコールのポ
リ(アルコキシレート)、もしくは(3)ポリブチル又
はポリイソブチルアルコールのカルボキシレートエステ
ルを含有する燃料組成物が開示されている。この特許に
は更に、燃料組成物がポリブチルまたはポリイソブチル
アルコールのエステルを含有するとき、エステル形成の
酸基は飽和または不飽和、脂肪族または芳香族、非環式
または環式の、モノ−またはポリカルボン酸から誘導し
てもよいことが教示されている。
【0014】1966年11月15日発行の米国特許第
3285855号及び1967年7月11日発行の同第
3330859号(デクスター、外)の明細書には、ジ
アルキルヒドロキシ安息香酸とヒドロキシフェニルアル
カン酸のアルキルエステルであって、そのエステル部が
6〜30個の炭素原子を含むものが開示されている。こ
れらの特許には、そのようなエステルは、ポリプロピレ
ンやその他の通常酸化によって劣化しやすい有機物質を
安定化するのに有用であることが教示されている。ヒン
ダードジアルキルヒドロキシフェニル基を含む同様のア
ルキルエステルが、1993年3月23日発行の米国特
許第5196565号(ロス)の明細書に開示されてい
る。
【0015】1993年3月23日発行の米国特許第5
196142号(モレット、外)の明細書には、ヒドロ
キシフェニルカルボン酸のアルキルエステルであって、
そのエステル部が炭素原子を23個まで含んでもよい化
合物が開示されている。この特許には、そのような化合
物は乳化重合ポリマーを安定化するための酸化防止剤と
して有用であると教示されている。
【0016】我々の米国特許第5409507号(発行
日:1995年4月25日)の明細書には、5乃至10
0のオキシアルキレン単位を有する或る種のポリ(オキ
シアルキレン)ニトロ/アミノ芳香族エーテルが開示さ
れており、その化合物は、エンジン堆積物の発生防止と
抑制のための添加剤として使用できることの記載があ
る。
【0017】同様にして、我々の米国特許第54415
44号(発行日:1995年8月15日)の明細書に
は、5乃至100のオキシアルキレン単位を有する或る
種のポリ(オキシアルキレン)ニトロ/アミノ芳香族エ
ーテル(その芳香環は、チオエーテル、スルホキシド、
スルホン、スルホン酸、スルホンアミド、ニトリル、カ
ルボン酸、エステル、もしくはカーバメートで置換され
てもよいとされている)が、エンジン堆積物の発生抑制
のための燃料添加剤として有用であることの記載があ
る。
【0018】また、我々の米国特許第5540743号
(発行日:1996年7月30日)の明細書には、或る
種のポリアルキル/ポリ(オキシアルキレン)ベンジル
アミンエステルが、エンジン堆積物の発生抑制のための
燃料添加剤として有用であることの記載がある。
【0019】本願出願人に譲渡された米国特許出願第0
9/141997号(出願日:1998年8月28日)
には、ポリアルキルフェノキシアルカノールのピリジン
あるいはピペリジンエステルがエンジン堆積物の抑制の
ために燃料添加剤として有用であることが記載されてい
る。
【0020】本願出願人に譲渡された米国特許出願第0
9/141633号(出願日:1998年8月28日)
には、ポリアルキル/ポリアルケニル・N−ヒドロキシ
アルキルスクシンアミドのエーテル(エーテル基は、フ
ェニル基、ピリジル基あるいはピペリジル基で置換され
ていてもよい)が開示されており、この化合物がエンジ
ン堆積物の抑制のために燃料添加剤として有用であるこ
との記載がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンジン堆
積物の生成、特に吸入弁堆積物の生成を効果的に防止お
よび抑制することができる新規な化合物、燃料組成物、
そして燃料濃厚物を提供することを目的とするものであ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ある種のポ
リ(オキシアルキレン)ピリジル/ピペリジルエーテル
を燃料組成物に添加すると、エンジン堆積物、特に吸入
弁堆積物の生成に対して優れた抑制作用をもたらすこと
のできることを見出した。
【0023】従って、本発明は、下記式の化合物または
その燃料可溶性塩にある。
【0024】
【化4】
【0025】[式中、Aは、3−ピリジル、4−ピリジ
ル、3−ピペリジル、および4−ピペリジルからなる群
より選ばれる窒素含有環を表わし、R1とR2とは互いに
独立に、水素もしくは炭素原子数が1乃至約6の低級ア
ルキル基を表わし、複数の−O−CHR1−CHR2−基
においては、R1とR2とは独立に選ばれる、R3は、水
素、炭素原子数が1乃至約100のアルキル基、フェニ
ル基、炭素原子数が約7乃至100のアラルキル基、も
しくは炭素原子数が約7乃至約100のアルキルアリー
ル基を表わし、nは、約5乃至約100の整数を表わ
し、そしてxは、0乃至4の整数を表わす]
【0026】本発明はまた、主要量のガソリンもしくは
ディーゼル燃料の沸点範囲の炭化水素、そして清浄剤と
して有効な量の上記式の本発明の化合物またはその燃料
可溶性塩を含む燃料組成物にもある。
【0027】本発明はまた、約150°F(約65℃)
乃至400°F(約205℃)の沸点範囲の不活性で、
安定な親油性有機溶媒および約10乃至約70重量%の
上記式の本発明の化合物またはその燃料可溶性塩を含む
燃料濃厚物にもある。
【0028】本発明は主として、ある種のポリ(オキシ
アルキレン)ピリジル/ピペリジルエーテルを燃料組成
物に添加すると、エンジン堆積物、特に吸入弁堆積物の
生成に対して優れた低減作用をもたらすことのできるこ
との本発明者による発見に基づいて完成されたものであ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明が提供する燃料添加剤は、
下記の一般式(I)を有する。
【0030】
【化5】
【0031】(式中、A、R1、R2、R3、nおよびx
は前に定義したとおりである。)
【0032】一般式(I)において、Aは、3−ピリジ
ル、4−ピリジル、3−ピペリジル、および4−ピペリ
ジルからなる群より選ばれる窒素含有環であり、好まし
くは、4−ピリジルあるいは4−ピペリジルであり、特
に好ましいのは4−ピペリジルである。
【0033】好ましいのは、R1とR2の一方が、炭素原
子数が1〜約3の低級アルキル基であって、他方が水素
の場合である。さらに好ましいのは、R1とR2の一方が
メチルもしくはエチルであって、他方が水素の場合であ
る。最も好ましいのは、R1とR2の一方がエチルであっ
て、他方が水素の場合である。
【0034】R3は、水素、炭素原子数が1〜約30の
アルキル基、もしくは炭素原子数が1〜約30のアルキ
ル基を有するアルキルフェニル基であることが好まし
い。さらに好ましいのは、R3が、水素、炭素原子数が
1〜約24のアルキル基、もしくは炭素原子数が1〜約
24のアルキル基を有するアルキルフェニル基である場
合である。さら好ましいのは、R3が、水素、炭素原子
数が約4〜約12のアルキル基、もしくは炭素原子数が
約4〜約12のアルキル基を有するアルキルフェニル基
である場合である。特に好ましいのは、R3が水素の場
合である。
【0035】nは好ましくは約8〜約50の範囲の整数
であり、さらに好ましくは約10〜約30の範囲の整数
である。xは、好ましくは0〜3の範囲の整数であり、
さらに好ましいのは0もしくは3の場合である。
【0036】本発明のポリ(オキシアルキレン)ピリジ
ル/ピペリジルエーテルは一般に、エンジン吸入弁の標
準作動温度(約200℃〜250℃)で不揮発性である
ように充分な分子量を有する。通常は、本発明のポリ
(オキシアルキレン)ピリジル/ピペリジルエーテルの
分子量は約600〜約10000の範囲にあり、好まし
くは約1000〜約3000の範囲にある。
【0037】一般的に、本発明のポリ(オキシアルキレ
ン)ピリジル/ピペリジルエーテルは平均値として、約
5〜約100のオキシアルキレン単位を有している。好
ましくは約8〜約50のオキシアルキレン単位を有して
いることであり、特に好ましくは約10〜約30のオキ
シアルキレン単位を有していることである。
【0038】本発明のポリ(オキシアルキレン)ピリジ
ル/ピペリジルエーテルの燃料可溶性塩は容易に製造す
ることができ、そしてそのような塩はエンジン堆積物を
防止あるいは抑制するのに有用である。好適な塩として
は例えば、ピリジル環もしくはピペリジル環の窒素原子
をアルキル−またはアリールスルホン酸などの強有機酸
でプロトン化することにより得られたものを挙げること
ができる。好ましい塩は、トルエンスルホン酸あるいは
メタンスルホン酸を用いて得られる。
【0039】[定義]本明細書で使用するとき、下記の
用語は、特に断らない限りは下記の意味を有する。「ア
ミノ基」の用語は、−NH2で表わされる基を意味す
る。「アルキル基」の用語は、直鎖および分枝鎖の両方
のアルキル基を意味する。「低級アルキル基」の用語に
は、炭素原子数1〜6のアルキル基を意味し、第一級、
第二級、および第三級アルキル基が含まれる。代表的な
低級アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどを挙
げることができる。「低級アルコキシ基」の用語は、−
ORd(Rdは低級アルキル基である)で表わされる基を
意味する。代表的な低級アルコキシ基としては、例え
ば、メトキシとエトキシを挙げることができる。
【0040】「アルキルアリール基」の用語は、下記の
式で表わされる基を意味する。
【0041】
【化6】
【0042】上記の式において、ReとRfとは互いに独
立に、水素もしくはアルキル基を表わす[但し、Re
fとが共に水素であることはない]。代表的なアルキ
ルアリール基の例としては、トリル、キシリル、クメニ
ル、エチルフェニル、ブチルフェニル、ジブチルフェニ
ル、ヘキシルフェニル、オクチルフェニル、ジオクチル
フェニル、ノニルフェニル、デシルフェニル、ジデシル
フェニル、ドデシルフェニル、ヘキサデシルフェニル、
オクタデシルフェニル、アイコシルフェニル、そしてト
リコンチルフェニルを挙げることができる。「アルキル
フェニル」の用語は、上記の式で、Reがアルキルで、
fが水素の場合を意味する。
【0043】「アラルキル基」の用語は、下記の式で表
わされる基を意味する。
【0044】
【化7】
【0045】上記の式において、RgとRhとは互いに独
立に、水素もしくはアルキル基を表わし、Riはアルキ
レン基を表わす。代表的なアラルキル基の例としては、
ベンジル、メチルベンジル、ジメチルベンジル、そして
フェネチルを挙げることができる。
【0046】「オキシアルキレン基(単位)」の用語
は、下記一般式のエーテル基を意味する。
【0047】
【化8】
【0048】上記の式において、RjとRkとは互いに独
立に水素あるいは低級アルキル基を意味する。
【0049】「ポリ(オキシアルキレン)」の用語は、
下記一般式の繰り返し単位を有するポリマーもしくはオ
リゴマーを意味する。
【0050】
【化9】
【0051】上記の式において、RjとRkとは上記と同
様の意味を有し、zは1以上の整数である。
【0052】本明細書において、特定のポリ(オキシア
ルキレン)化合物におけるポリ(オキシアルキレン)単
位の数を云う場合には、特に断らない限り、その数は当
該化合物におけるポリ(オキシアルキレン)単位の平均
の数を意味している。
【0053】「ピリジル」の用語は、ピリジンから誘導
される−C54Nで表わされる基であって、下記一般式
を有する。
【0054】
【化10】
【0055】「ピペリジル」の用語は、ピペリジンから
誘導される−C510Nで表わされる基であって、下記
一般式を有する。
【0056】
【化11】
【0057】「燃料」または「炭化水素燃料」は、ガソ
リンおよびディーゼル燃料の沸点範囲の沸点を有する通
常は液体である炭化水素を意味する。
【0058】[一般的な合成方法]本発明のポリ(オキ
シアルキレン)ピリジル/ピペリジルエーテルは、下記
の一般的な方法および手段により合成することができ
る。代表的または好ましい操作条件(例えば、反応温
度、時間、反応物のモル比、溶媒、圧力など)が記され
ている場合でも、特に断らない限りは他の操作条件も利
用できると理解すべきである。最適な反応条件は使用す
る特定の反応物あるいは溶媒によって異なり、そのよう
な条件は当該分野の熟練者によって通常の最適化方法に
より決定することができる。
【0059】当該分野の熟練者はまた、下記の合成方法
を実施するときにある種の官能基を遮蔽あるいは保護す
る必要があると認めるであろう。そのような場合に、望
ましくない反応から官能基を保護するため、あるいはそ
の望ましくない反応を、別の官能基または所望の化学変
換を行うのに用いる試薬で遮蔽するために、保護基が役
に立つ。特定の官能基に対する保護基の適切な選択は、
当該分野の熟練者にとっては容易で明らかなことであ
る。各種の保護基およびその導入と除去については、例
えば、T.W.グリーン及びP.G.M.ワッツの「有
機合成における保護基」(Protective Gloups in Organ
ic Synthesis、第2版、ウィリー社、ニューヨーク、1
991)およびその中の引用文献に記載されている。
【0060】本発明に係る合成方法において、ヒドロキ
シル基は必要ならば、ベンジルまたはtert−ブチルジメ
チルシリルエーテルとして保護することが好ましい。こ
れら保護基の導入および除去については当該分野では充
分に知られている。
【0061】本発明の下記一般式のポリ(オキシアルキ
レン)ピリジル/ピペリジルエーテル:
【0062】
【化12】
【0063】[上記式において、A、R1、R2、xそし
てnは前記の意味を有し、R4はアルキル、フェニル、
アラルキル、もしくはアルキルアリールである]は、下
記の式(III):
【0064】
【化13】
【0065】[上記式においてxは前記の意味を有す
る]のピリジル化合物から製造することができる。
【0066】上記式(III)のピリジル化合物は既知の
化合物であってもよく、あるいは既知の化合物から一般
的な方法で製造することもできる。本発明において出発
物質として好ましく用いられる化合物の例としては、3
−ヒドロキシピリジン、4−ヒドロキシピリジン、3−
ヒドロキシメチルピリジン、4−ヒドロキシメチルピリ
ジン、3−ピリジル−2−エタノール、4−ピリジル−
2−エタノール、3−ピリジル−3−プロパノール、そ
して4−ピリジル−3−プロパノールを挙げることがで
きる。
【0067】上記式(III)のピリジル化合物として好
ましいのは、4−ヒドロキシピリジンと3−(4−ピリ
ジル)−1−プロパノール(4−ピリジンプロパノール
とも云う)である。
【0068】本発明のポリ(オキシアルキレン)ピリジ
ル/ピペリジルエーテルを合成する方法のひとつとし
て、上記式(III)のピリジル化合物を適当な塩基で脱
プロトン化して、下記式(IV)の金属塩を得る方法を利
用することができる。
【0069】
【化14】
【0070】[上記式において、xは前記の意味を有
し、そしてMは、リチウム、ナトリウム、あるいはカリ
ウムなどの金属カチオンである]
【0071】一般的には、脱プロトン化反応は、トルエ
ンやキシレンなどのような反応に関与しない溶媒中で、
実質的に無水条件下にて、式(III)の化合物を、水素
化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムアミドなど
のような強い塩基と、およそ−10℃から約120℃の
範囲内の温度で、約0.25時間〜約3時間の時間をか
けて接触させることによって行なわれる。
【0072】上記式(IV)の金属塩は通常は単離せず
に、そのまま下記式(V)のポリ(オキシアルキレン)
誘導体:
【0073】
【化15】
【0074】[上記式において、R1、R2、そしてnは
前記の意味を有し、R4はアルキル、フェニル、アラル
キル、もしくはアルキルアリールであり、そしてWは、
スルホン酸基やハロゲン基のよう適当な脱離基である]
と反応させ、下記の式(VI)のポリ(オキシアルキレ
ン)ピリジルエーテルを得る。
【0075】
【化16】
【0076】[上記式において、R1、R2、n、そして
xは前記の意味を有する。]
【0077】一般的に、上記の反応は、トルエンやテト
ラヒドロフランなどのような反応に関与しない溶媒中、
実質的に無水条件下で、上記式(V)の化合物を0.8
〜5モル当量の一般式(IV)の化合物と、約25℃〜約
150℃の温度にて、約1時間〜約48時間かけて接触
させることにより実施する。
【0078】前記式(V)のポリ(オキシアルキレン)
誘導体は、下記式(VII)のポリ(オキシアルキレン)
アルコールから誘導することもできる。
【0079】
【化17】
【0080】[上記式において、R1、R2、R4、そし
てnは前記の意味を有する。]
【0081】上記式(VII)のポリ(オキシアルキレ
ン)基の水酸基は、式(VII)の化合物を塩化スルホニ
ルと接触させて、メタンスルホン酸塩(メシレート)や
トルエンスルホン酸塩(トシレート)に変えるような方
法で、適当な脱離基に変換することもできる。一般的
に、この反応は、ジクロロメタンのような反応に関与し
ない溶媒中で、およそ−10℃〜約30℃の温度条件に
て、トリエチルアミンあるいはピリジンなどのような適
当なアミンの存在下で行なう。あるいは、式(VII)の
ポリ(オキシアルキレン)基の水酸基は、式(VII)の
化合物を、塩化チオニル、塩化オキザリル、あるいは三
臭化リンのようなハロゲン化剤と接触させることによっ
て、塩素原子あるいは臭素原子のようなハロゲン原子に
変えることもできる。
【0082】アルコールからスルホン酸塩あるいはハロ
ゲン化物に変えるための別の適当な方法、そしてそのよ
うな反応のための適当な反応条件は、例えば、アイ・テ
ィ・ハリソン、エス・ハリソン著「有機合成法概論」第
1巻、331〜337頁(ウイリイ・インターサイエン
ス、ニューヨーク、1971)[I.T.Harrison & S.Har
rison, Compendium of Organic Synthetic Methods, Vo
l.1, pp.331-337, Wiley-Interscience, New York(197
1)]に記載されており、それらを参照することができ
る。
【0083】前記式(VII)のポリ(オキシアルキレ
ン)アルコールは、公知の方法で製造することのできる
公知化合物である。たとえば、該化合物を製造する方法
は、米国特許第2782240号明細書、同第2841
479号明細書に記載されているので、それらを参照す
ることができる。
【0084】前記式(VII)のポリ(オキシアルキレ
ン)アルコールを製造する好ましい方法としては、下記
式(VIII)のアルコキシドあるいはフェノキシドの金属
塩:
【0085】
【化18】R4OM (VIII)
【0086】[上記式において、R4は前記の意味を有
し、そしてMは、リチウム、ナトリウム、カリウムなど
の金属のカチオンである]を約5乃至約100モル当量
の下記式(IX)のアルキレンオキシド(エポキシド):
【0087】
【化19】
【0088】[上記式において、R1とR2は前記の意味
を有する]と接触させることにより製造する方法を挙げ
ることができる。
【0089】一般的には、前記式(VIII)の金属塩は、
トルエンやキシレンなどのような反応に関与しない溶媒
中で、実質的に無水条件下にて、対応するヒドロキシ化
合物(R4OH)を、水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム、ナトリウムアミドなどのような強い塩基と、およそ
−10℃から約120℃の範囲内の温度で、約0.25
時間〜約3時間の時間をかけて接触させることによって
製造される。
【0090】式(VIII)の金属塩は通常は単離せずに、
そのまま、前記式(IX)のアルキレンオキシドと反応さ
せ、中和した後、式(VII)のポリ(オキシアルキレ
ン)アルコール誘を得ることができる。この重合反応は
通常、実質的に無水の反応に関与しない溶媒中で、約3
0℃乃至約150℃の温度にて、約2時間乃至約120
時間かけて行なわれる。この反応のための適当な溶媒と
しては、トルエンやキシレンなどを挙げることができ
る。典型的な例では、この反応は、反応原料と溶媒とを
留去させないような気圧にて、たとえば、大気圧下もし
くは環境圧力下にて実施する。
【0091】上記の反応で使用されるアルキレンオキシ
ドの量は通常、反応生成物で所望されるオキシアルキレ
ン基の数に依存して決められる。典型的には、式(IX)
のアルキレンオキシドと式(VIII)の金属塩の比率は、
約5:1乃至約100:1、好ましくは8:1乃至5
0:1、特に好ましくは10:1乃至30:1の範囲か
ら選ばれる。
【0092】上記の重合反応で好ましく用いられるアル
キレンオキシドの例としては、エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド、ブチレンオキシド(例、1,2−ブチ
レンオキシド(1,2−エポキシブタン)、及び2,3
−ブチレンオキシド(2,3−エポキシブタン))、ペ
ンチレンオキシド、ヘキシレンオキシド、オクチレンオ
キシドなどを挙げることができる。好ましいアルキレン
オキシドは、プロピレンオキシドと1,2−ブチレンオ
キシドである。
【0093】上記の重合反応において、一種類のアルキ
レンオキシド(例、プロピレンオキシド)を用いると、
生成物は単独重合体(例、ポリ(オキシプロピレン)ポ
リマー)となる。共重合体もまた好ましい。ランダム共
重合体は、重合条件下で、アルキレンオキシド混合物
(例、プロピレンオキシドと1,2−ブチレンオキシド
との混合物)を前記の式(VI)の金属塩と接触させるこ
とにより得ることができる。本発明での使用では、オキ
シアルキレン単位のブロックを含む共重合体もまた好ま
しい。ブロック共重合体は、重合条件下で、まず、式
(VI)の金属塩とひとつのアルキレンオキシドとを接触
させ、次いで適当な順序で他のアルキレンオキシドを接
触させ、所望により、この操作を繰り返すことにより製
造することができる。
【0094】本発明においては、末端部分に1〜10の
オキシエチレン基、特に2〜5のオキシエチレン基を有
するように製造されたポリ(オキシアルキレン)共重合
体を用いることが好ましい。このような共重合体は、末
端のオキシアルキレン単位の部分にアルキル分岐を持つ
ものよりも容易に芳香族エーテルに変換されることが確
認されている。これらの共重合体は、重合条件下で、前
記式(VII)の金属塩を前記式(IX)のアルキレンオキ
シド(例、1,2−ブチレンオキシドあるいはプロピレ
ンオキシド)と接触させ、得られたオキシアルキレン基
のブロックの末端に、次いでエチレンオキシドを加える
ことによって、オキシエチレン基を付けることによって
得ることができる。
【0095】前記式(VII)のポリ(オキシアルキレ
ン)アルコールは、エス・イノウエ、ティ・アイダによ
る「ポリマー・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Polymer Science and Engineering)」第2版、追加
巻、ジョン・ウイリー・アンド・サンズ、ニューヨー
ク、412〜420頁(1989年)に記載されている
リビング(活性)重合法を利用しても製造することがで
きる。
【0096】上述のように、上記の操作において使用す
る式(VIII)のアルコキシドあるいはフェノキシドの金
属塩は、一般に、対応するヒドロキシ化合物(R4
H)から誘導することができる。適当なヒドロキシ化合
物の例としては、1乃至約100の炭素原子の直鎖もし
くは分岐鎖の脂肪族アルコール、そして下記式(X)の
フェノール化合物:
【0097】
【化20】
【0098】[上記式において、R5は1〜約100の
炭素原子を有するアルキル基であり、R6は水素であ
る;あるいは、R5とR6とが共に、独立して1〜約50
の炭素原子を有するアルキル基である]を挙げることが
できる。
【0099】本発明で用いるのに適当な直鎖もしくは分
岐鎖の脂肪族アルコールの非制限的な例としては、n−
ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、t−
ブタノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、n
−ヘプタノール、n−オクタノール、イソオクタノー
ル、n−ノナノール、n−デカノール、n−ドデカノー
ル、n−ヘキサデカノール、そしてC2〜C6のオレフィ
ンの重合体から誘導されるアルコール(例、ポリプロピ
レンとポリブテンから誘導されるアルコール、9〜約1
00の炭素原子を有するポリプロピレンアルコール、そ
して12〜約100の炭素原子を有するポリブチレンア
ルコール)。好ましい直鎖もしくは分岐鎖の脂肪族アル
コールとしては、1〜約30の炭素原子、さらに1〜約
24の炭素原子、特に約4〜約12の炭素原子をもつも
のを挙げることができる。特に好ましい脂肪族アルコー
ルはブタノール類である。
【0100】前記式(X)のフェノール化合物は、モノ
アルキル置換フェノール化合物であっても、ジアルキル
置換フェノール化合物であってもよいが、モノアルキル
置換フェノール化合物(特に、パラ位置にアルキル置換
基を有するモノアルキルフェノール)が好ましい。
【0101】上記のアルキルフェノールのアルキル基と
しては、1〜約30の炭素原子(好ましくは1〜約24
の炭素原子、特に約4〜約12の炭素原子)を有するも
のが望ましい。本発明で好ましく使用することができる
フェノール化合物の非制限的な例としては、フェノー
ル、メチルフェノール、ジメチルフェノール、エチルフ
ェノール、ブチルフェノール、オクチルフェノール、デ
シルフェノール、ドデシルフェノール、テトラデシルフ
ェノール、ヘキサデシルフェノール、オクタデシルフェ
ノール、エイコシルフェノール、テトラコシルフェノー
ル、ヘキサコシルフェノール、トリアコンチルフェノー
ルなどを挙げることができる。また、C14〜C18アルキ
ルフェノール混合物、C18〜C24アルキルフェノール混
合物、C20〜C24アルキルフェノール混合物、あるいは
16〜C26アルキルフェノールの混合物などのアルキル
フェノール混合物もまた使用することができる。
【0102】特に好ましいアルキルフェノールは、フェ
ノールをC3〜C6のオレフィンのポリマーもしくはオリ
ゴマー(例、ポリプロピレンあるいはポリブテン)を用
いてアルキル化したものである。そのポリマーは、通常
約8〜約100の炭素原子、特に約10〜約30の炭素
原子を有するものである。特に好ましいアルキルフェノ
ールは、フェノールを平均4個の繰り返し単位を有する
プロピレンポリマーでアルキル化した化合物である。こ
のポリマーは、通常「プロピレンテトラマー」と呼ば
れ、市販されている。
【0103】前記式(I)でR3が水素であるポリ(オ
キシアルキレン)芳香族エーテル、すなわち下記式(X
I)の化合物:
【0104】
【化21】
【0105】[式中、R1、R2、n、そしてxは前記の
意味を有する]は、前記式(VI)で表わされ、R4が低
安定性の炭化水素基である化合物(例、ベンジル基、t
−ブチル基)から適当な反応条件下で、炭化水素基を取
り除くことによりヒドロキシル基を形成させることがで
きる。例えば、R9がベンジル基である式(VI)の化合
物は、上記の合成操作に際してベンジルアルコールから
誘導される式(VIII)の金属塩を用いることによって製
造することができる。そして、公知の水素化分解操作を
利用することによってベンジルエーテルを分裂させ、ヒ
ドロキシル基が付いた化合物を得ることができる。他の
低安定性炭化水素基(例、t−ブチル)の場合も、同様
に処理することができる。このt−ブチルエーテルは、
例えば、トリフルオロ酢酸を用い、酸性条件にて分裂さ
せることができる。
【0106】式(XI)のポリ(オキシアルキレン)ピリ
ジルエーテルは、式(IV)の金属塩を式(IX)のアルキ
レンオキシドと反応させることによっても製造すること
ができる。この反応の条件は、式(VII)のポリ(オキ
シアルキレン)アルコールの製造に関して記載した反応
条件と実質的に同じ条件とすることができる。所望によ
り、式(XI)のヒドロキシル基は、公知の方法によって
アルキル化して、式(I)でR3がアルキル基もしくは
アラルキル基であるポリ(オキシアルキレン)ピリジル
エーテルに変えることもできる。また、式(XI)のヒド
ロキシル基は、式(V)の化合物の製造に際して記載し
た方法と実質的に同じ方法を利用して脱離基に変えるこ
とができる。この脱離基は、公知の方法によって、式
(X)のフェノール化合物の金属塩と置換することがで
き、式(I)で表わされ、R3がアルキルアリール基で
あるポリ(オキシアルキレン)ピリジルエーテルを得る
ことができる。
【0107】さらに、式(I)で表わされ、置換基がピ
ペリジル基である化合物は、まず、対応するピリジル化
合物(すなわち、Aがピリジルのもの)を製造し、次い
で、そのピリジル基を周知の還元手段を利用して還元す
ることによりピペリジル基に変換することができる。ピ
リジル基の水素添加反応については、例えば、P.N.
ライランダーの「有機合成における接触水素添加」(Ca
talytic Hydrogenation in Organic Synthesis、213
〜220頁、アカデミックプレス社(1979))そし
てM.ハドリッキィの「有機化学における還元」(Redu
ctions in Organic Chemistry、第2版、69〜71
頁、ACSモノグラフ:188、アメリカ化学会(19
66))、およびその中の引用文献に詳細に論述されて
いる。
【0108】本発明のポリ(オキシアルキレン)ピリジ
ルもしくはピペリジルエーテルを製造するための別の方
法としては、前記式(VII)のポリ(オキシアルキレ
ン)アルコールから適当な塩基を用いて脱プロトン化し
て下記式(XIII)の金属塩を得る方法を利用することも
できる。
【0109】
【化22】
【0110】[式中、R1、R2、R4、そしてnは前記
の意味を有し、そしてMはリチウム、ナトリウム、カリ
ウムなどの金属のカチオンである]
【0111】脱プロトン反応は、式(III)の化合物に
ついて前記したと同様な方法で行なうことができる。次
に、式(XIII)の金属塩を、下記式(XIV)のピリジル
化合物:
【0112】
【化23】
【0113】[式中、xは前記の意味を有し、そしてZ
はハライドやスルホネートのような適当な脱離基であ
る]と反応させ、前記式(VI)のポリ(オキシアルキレ
ン)ピリジルエーテルを得ることができる。
【0114】脱プロトン反応の終了後、式(XIII)の金
属塩は、通常単離されず、そのまま約0.8モル当量乃
至約2.0モル当量の上記式(XIV)ノピリジル化合物
と反応させられる。通常、この反応は、実質的に無水
の、反応に関与しない溶媒中、約30℃〜約160℃の
温度で、約0.5時間〜約48時間の反応時間で実施さ
れる。この反応において適当な溶媒の例としては、トル
エン、キシレン、そしてテトラヒドロフランなどを挙げ
ることができる。典型的な例では、この反応は、反応原
料と溶媒とを留去させないような気圧にて、好ましく
は、大気圧下もしくは環境圧力下にて実施する。
【0115】上記式(XIV)の芳香族化合物は一般的に
知られている化合物であって、公知の化合物から、一般
的な方法もしくはその容易な改変方法を利用して製造す
ることができる。上記式(XIV)において、xが0の場
合には、Zはフッ素、塩素、臭素などのハロゲンであ
る。xが0よりも大きい場合には、Zは塩素や臭素等の
ハロゲンであってもよく、あるいはスルホネートやメシ
レートのような他の適当な脱離基であってもよい。上記
式(XIV)のピリジル化合物の代表例としては、3−ク
ロロピリジン、4−クロロピリジン、3−クロロメチル
ピリジン、4−クロロメチルピリジンなどを挙げること
ができる。式(XIV)のピリジル化合物で好ましいの
は、4−クロロピリジンである。
【0116】このようにして得られた式(VI)のポリ
(オキシアルキレン)ピリジルエーテルは、次いで、前
述のような公知の還元手段によって還元され、対応する
ピペリジルエーテルに変換される。
【0117】[燃料組成物]本発明のポリ(オキシアル
キレン)ピリジル/ピペリジルエーテルは、エンジン堆
積物の生成、特に吸入弁堆積物の生成を防止したり、抑
制するために炭化水素燃料に用いられ添加剤として有用
である。一般的には、所望の堆積物抑制効果は、本発明
のポリ(オキシアルキレン)ピリジル/ピペリジルエー
テルを含有する燃料組成物を用いて内燃機関を運転する
ことによって実現する。所望の堆積物生成の抑制を達成
するのに必要な添加剤の適正濃度は、使用する燃料の種
類、エンジンの種類および他の燃料添加剤の有無によっ
て異なる。本発明の燃料添加剤組成物は炭化水素燃料
に、一般には約100万分の25〜5000重量部(p
pm)の範囲の濃度で用いられ、好ましくは100〜2
500ppmの範囲である。
【0118】本発明のポリ(オキシアルキレン)ピリジ
ル/ピペリジルエーテルの炭化水素燃料中での濃度は通
常、約35〜約2500ppm、好ましくはそ50〜1
000ppmである。もしも、他の堆積物生成抑制用の
添加剤を併用する場合には、上記の濃度は低減すること
もできる。
【0119】本発明のポリ(オキシアルキレン)ピリジ
ル/ピペリジルエーテルは、沸点が約150゜F〜40
0゜F(約65℃〜205℃)の範囲にある不活性で安
定な親油性の(すなわち、ガソリンに溶解する)有機溶
剤を用いて、濃縮物として配合することができる。好ま
しくは、脂肪族または芳香族炭化水素溶剤、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン、またはより高沸点の芳香族
炭化水素または芳香族シンナーが用いられる。炭化水素
溶剤と組み合わせて、イソプロパノール、イソブチルカ
ルビノールおよびn−ブタノールなどの炭素原子数約3
〜8の脂肪族アルコールも、本発明の添加剤と一緒に使
用するのに適している。濃縮物において、添加剤の量は
一般には約10〜約70重量%の範囲にあり、好ましく
は30〜60重量%の範囲にある。
【0120】ガソリン燃料において、その他の燃料添加
剤を本発明の添加剤組成物と併用してもよく、その例と
しては、t−ブチルメチルエーテルなどの酸素化剤、メ
チルシクロペンタジエニルトリカルボニルマンガンなど
のアンチノック剤、およびポリ(オキシアルキレン)ア
ミンまたはスクシンイミドなどの他の清浄分散剤を挙げ
ることができる。さらに、酸化防止剤、金属不活性化
剤、抗乳化剤、およびキャブレータ又は燃料噴射器清浄
剤が含まれていてもよい。ディーゼル燃料においては、
その他の周知の添加剤、例えば流動点降下剤、流動性付
与剤およびセタン価向上剤などを使用することができ
る。
【0121】燃料可溶性の不揮発性のキャリヤ液または
油もまた、本発明のポリ(オキシアルキレン)ピリジル
/ピペリジルエーテルと一緒に使用してもよい。キャリ
ヤ液は、オクタン要求値の増加に大幅に寄与することな
く、不揮発性残渣(NVR)または燃料添加剤の非溶剤
液体成分を実質的に増加させる、化学的に不活性な炭化
水素可溶性液体媒体である。キャリヤ液は天然油であっ
ても合成油であってもよく、例えば、鉱油、精製した石
油、水素化及び非水素化ポリアルファオレフィンを含む
合成ポリアルカンおよびアルケン類、および合成ポリオ
キシアルキレン誘導液体(例えば、米国特許第4191
537号[ルイス]の明細書に記載のもの)、およびポ
リエステル類(例えば、米国特許第3756793号
[ロビンソン]及び第5004478号[ボーゲル、
外]の明細書、およびヨーロッパ特許出願第35672
6号[1990年3月7日]及び第382159号[1
990年8月16日]の公報に記載のもの)がある。
【0122】これらのキャリヤ液は、本発明の燃料添加
剤の担体として働き、また堆積物を除去したり、堆積物
の蓄積を抑えたりするのを助けると考えられる。キャリ
ヤ液はまた、本発明のポリ(オキシアルキレン)ピリジ
ル/ピペリジルエーテルと組み合わせて使用すると、相
乗作用によって堆積物抑制性能を発揮することができ
る。
【0123】キャリヤ液は、一般には炭化水素燃料に対
して重量で約35〜5000ppmの範囲の量で用いら
れ、好ましくは燃料に対して50〜3000ppmの範
囲である。キャリヤ液と堆積物抑制添加剤の比率は、好
ましくは約0.5:1〜約10:1の範囲にあり、より
好ましくは0.5:1〜4:1の範囲にある。キャリヤ
液を燃料濃縮物に用いる場合に、その量は一般には約2
0〜約60重量%の範囲にあり、好ましくは30〜50
重量%の範囲にある。
【0124】
【実施例】以下の、本発明を限定しない実施例により、
本発明の化合物とその製造方法について更に説明する。
【0125】[実施例1] ピリジン誘導体の製造
【0126】
【化24】
【0127】マグネチックスターラ、還流冷却器、窒素
導入口および温度計を備えたフラスコ中で、水素化カリ
ウム(35重量%濃度の鉱油分散液を22.9g)に4
−ピリジルプロパノール(25.9mL)を滴下した。
反応液を90℃で2時間加熱し、これに18−クラウン
−6(24.6g)を加え、次いで1,2−エポキシブ
タン(258.5mL)を滴下した。この反応混合物を
液温が110℃になるまで還流させた。反応液を室温ま
で冷却し、10mLのメタノールを加えた。次いで、反
応液を1Lのジエチルエーテルで希釈し、次に、水、飽
和塩化アンモニウム水溶液、そして食塩水で順次洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥し、濾過
し、そして溶媒を減圧下留去した。得られた油状物をシ
ルカゲルを用いてクロマトグラフィーにかけ、ヘキサン
/酢酸エチル(6/4)で溶離させて、目的のエーテル
化合物を143.2g得た。生成物は、平均13個のオ
キシエチレン基を持っていた。
【0128】1H NMR(CDCl3/D2O):δ8.
5(AB 4重項,2H)、7.1(AB 4重項,2
H)、3.2〜3.8(m,41H)、2.7(t,2
H)、1.9(5重項,2H)、0.8〜1.7(m,
65H)。
【0129】[実施例2] ピペリジン誘導体の製造
【0130】
【化25】
【0131】実施例1で得られた生成物75gを100
mLのトルエンに溶解させた溶液、25mLの酢酸エチ
ル、そして7.5gの酸化白金(IV)を含む25mLの
酢酸を用いてパール低圧水素添加装置にて50psiで
100時間水素添加反応を行なわせた。触媒を濾別し、
溶媒を減圧下で留去させ、ついで減圧下で、残余の酢酸
とトルエンとを共沸により留去させ、71.1gの目的
のピペリジン化合物を油状物として得た。
【0132】1H NMR(CDCl3/D2O):δ 3.2〜3.8(m,41H)、2.8(t,4H)、
0.8〜1.9(m,74H)。
【0133】[実施例3] ピリジン誘導体の製造
【0134】
【化26】
【0135】マグネチックスターラ、還流冷却器、温度
計、分離器、及び窒素導入口を備えたフラスコ中に、水
素化ナトリウム(60重量%濃度の鉱油分散液を5.4
g)を入れた。これに、平均20個のオキシブチレン単
位を有するα−ヒドロキシ−ω−ドデシルフェノキシポ
リ(オキシブチレン)[85.2g、米国特許第416
0648号明細書の実施例6に記載の方法と実質的に同
じ方法によって製造したもの]を滴下し、室温で30分
間攪拌した。4−クロルピリジン塩酸塩[無水N,N−
ジメチルホルムアミド300mLに11.3g溶解させ
たもの]をこれに滴下した。反応液を135℃で16時
間加熱し、室温に冷却し、次いで数滴のメタノールを加
えた。反応液を500mLのジエチルエーテルで希釈
し、水と食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムにより乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下留
去した。得られた油状物をシルカゲルを用いてクロマト
グラフィーにかけ、ヘキサン/酢酸エチル(8/2)で
溶離させて、目的のエーテル化合物を12.1g得た。
【0136】[実施例4] ピペリジン誘導体の製造
【0137】
【化27】
【0138】実施例3で得られた生成物12.1gを5
0mLの酢酸エチルに溶解させた溶液、そして0.8g
の酸化白金(IV)を含む50mLの酢酸を用いてパール
低圧水素添加装置にて50psiで48時間水素添加反
応を行なわせた。触媒を濾別し、溶媒を減圧下で留去さ
せ、ついで減圧下で、残余の酢酸とトルエンとを共沸に
より留去させて油状物を得た。この油状物を、シルカゲ
ルを用いてクロマトグラフィーにかけ、ヘキサン/酢酸
エチル(7/3)とヘキサン/ジエチルエーテル/メタ
ノール/イソプロピルアミン(40/40/15/5)
とで順次溶離させて、目的のピペリジン誘導体8.1g
を得た。
【0139】1H NMR(CDCl3/D2O):δ 7.1〜7.25(m,2H)、6.75〜6.9
(m,2H)、2.75〜4.0(m,65H)、0.
7〜1.8(m,129H)。
【0140】[実施例5]単シリンダ・エンジン試験 試験化合物をガソリンにブレンドし、その堆積物低減能
力についてASTM/CFR単シリンダ・エンジン試験
で求めた。ウォーケシャCFR単シリンダ・エンジンを
使用した。各試験を15時間実施し、その終了時点で吸
入弁を取り除いて、ヘキサンで洗浄し、そして秤量し
た。試験終了時の弁の重量から、前に求めておいた清浄
な弁の重量を差し引いた。二つの重量間の差異が堆積物
の重量である。堆積物の量が少ないことは、優れた添加
剤であることを示唆する。試験の操作条件は次のとおり
である:ウォータ・ジャケット温度200゜F;吸気マ
ニホルド真空圧12インチHg、空燃比12、エンジン
の点火時期40゜BTC;エンジン速度は1800rp
mである;クランクケース油は市販のSAE30油であ
る。各試験化合物について、吸入弁の炭素質堆積物の量
をミリグラムにて表1と表2に記す。
【0141】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 試料*1 吸気弁堆積物重量(単位:mg) 1回目の試験 2回目の試験 平均値 ──────────────────────────────────── 基材燃料 265.2 −− 265.2 実施例1 221.2 214.0 217.6 実施例2 4.7 6.1 5.4 ──────────────────────────────────── 注 *1:100万分の50部の有効成分(ppma)
【0142】
【表2】 表2 ──────────────────────────────────── 試料*1 吸気弁堆積物重量(単位:mg) 1回目の試験 2回目の試験 平均値 ──────────────────────────────────── 基材燃料 239.8 207.5 223.7 実施例4 158.9 138.1 148.5 ──────────────────────────────────── 注 *1:100万分の50部の有効成分(ppma)
【0143】上記の単シリンダ・エンジン試験に使用し
た基材燃料は、燃料清浄剤を含まないレギュラーオクタ
ン無鉛ガソリンであった。試験化合物は、表示した濃度
で基材燃料と混ぜ合わせた。
【0144】表1と表2のデータから、本発明のポリ
(オキシアルキレン)のピリジル/ピペリジンエーテル
(実施例1、2、4)は、基材燃料に比較して、低濃度
で極めて良好な吸入弁堆積物抑制をもたらすことが明ら
かである。
【0145】
【発明の効果】本発明のポリ(オキシアルキレン)のピ
リジル/ピペリジンエーテルは、吸入弁などエンジン中
の堆積物を効率良く防止し、抑制することができる。ま
た、この添加剤を含有する燃料組成物および燃料濃縮物
は、吸入弁堆積物を顕著に抑制することができる。

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式の化合物またはその燃料可溶性
    塩: 【化1】 [式中、Aは、3−ピリジル、4−ピリジル、3−ピペ
    リジル、および4−ピペリジルからなる群より選ばれる
    窒素含有環を表わし、 R1とR2とは互いに独立に、水素もしくは炭素原子数が
    1乃至約6の低級アルキル基を表わし、複数の−O−C
    HR1−CHR2−基においては、R1とR2とは独立に選
    ばれる、 R3は、水素、炭素原子数が1乃至約100のアルキル
    基、フェニル基、炭素原子数が約7乃至100のアラル
    キル基、もしくは炭素原子数が約7乃至約100のアル
    キルアリール基を表わし、 nは、約5乃至約100の整数を表わし、そしてxは、
    0乃至4の整数を表わす]。
  2. 【請求項2】 nが約8乃至約50の範囲の整数である
    請求項1に記載の化合物およびその燃料可溶性塩。
  3. 【請求項3】 nが約10乃至約30の範囲の整数であ
    る請求項2に記載の化合物およびその燃料可溶性塩。
  4. 【請求項4】 Aが4−ピリジルもしくは4−ピペリジ
    ルである請求項1に記載の化合物およびその燃料可溶性
    塩。
  5. 【請求項5】 Aが4−ピペリジルである請求項4に記
    載の化合物およびその燃料可溶性塩。
  6. 【請求項6】 R3が、水素、炭素原子数が1乃至約3
    0のアルキル基、もしくは炭素原子数が1乃至約30の
    アルキル基を有するアルキルフェニル基である請求項1
    に記載の化合物およびその燃料可溶性塩。
  7. 【請求項7】 R3が、水素、炭素原子数が1乃至約2
    4のアルキル基、もしくは炭素原子数が1乃至約24の
    アルキル基を有するアルキルフェニル基である請求項6
    に記載の化合物およびその燃料可溶性塩。
  8. 【請求項8】 R1とR2の一方が、炭素原子数が1乃至
    約3の低級アルキル基であり、そして他方が水素である
    請求項1に記載の化合物およびその燃料可溶性塩。
  9. 【請求項9】 R1とR2の一方が、メチルもしくはエチ
    ルであり、そして他方が水素である請求項8に記載の化
    合物およびその燃料可溶性塩。
  10. 【請求項10】 xが、0乃至3の整数である請求項1
    に記載の化合物およびその燃料可溶性塩。
  11. 【請求項11】 xが、0もしくは3である請求項10
    に記載の化合物およびその燃料可溶性塩。
  12. 【請求項12】 Aが4−ピペリジルであり、R3が水
    素であって、そしてR1とR2の一方がメチルもしくはエ
    チルであって、他方が水素であり、xが3である請求項
    10に記載の化合物およびその燃料可溶性塩。
  13. 【請求項13】 主要量のガソリンもしくはディーゼル
    燃料の沸点範囲の炭化水素、そして清浄剤として有効な
    量の下記式の化合物またはその燃料可溶性塩を含む燃料
    組成物: 【化2】 [式中、Aは、3−ピリジル、4−ピリジル、3−ピペ
    リジル、および4−ピペリジルからなる群より選ばれる
    窒素含有環を表わし、 R1とR2とは互いに独立に、水素もしくは炭素原子数が
    1乃至約6の低級アルキル基を表わし、複数の−O−C
    HR1−CHR2−基においては、R1とR2とは独立に選
    ばれる、 R3は、水素、炭素原子数が1乃至約100のアルキル
    基、フェニル基、炭素原子数が約7乃至100のアラル
    キル基、もしくは炭素原子数が約7乃至約100のアル
    キルアリール基を表わし、 nは、約5乃至約100の整数を表わし、そしてxは、
    0乃至4の整数を表わす]。
  14. 【請求項14】 nが約8乃至約50の範囲の整数であ
    る請求項13に記載の燃料組成物。
  15. 【請求項15】 nが約10乃至約30の範囲の整数で
    ある請求項14に記載の燃料組成物。
  16. 【請求項16】 Aが4−ピリジルもしくは4−ピペリ
    ジルである請求項13に記載の燃料組成物。
  17. 【請求項17】 Aが4−ピペリジルである請求項16
    に記載されている燃料組成物。
  18. 【請求項18】 R3が、水素、炭素原子数が1乃至約
    30のアルキル基、もしくは炭素原子数が1乃至約30
    のアルキル基を有するアルキルフェニル基である請求項
    13に記載の燃料組成物。
  19. 【請求項19】 R3が、水素、炭素原子数が1乃至約
    24のアルキル基、もしくは炭素原子数が1乃至約24
    のアルキル基を有するアルキルフェニル基である請求項
    18に記載の燃料組成物。
  20. 【請求項20】 R1とR2の一方が、炭素原子数が1乃
    至約3の低級アルキル基であり、そして他方が水素であ
    る請求項13に記載の燃料組成物。
  21. 【請求項21】 R1とR2の一方が、メチルもしくはエ
    チルであり、そして他方が水素である請求項20に記載
    の燃料組成物。
  22. 【請求項22】 xが、0乃至3の整数である請求項1
    3に記載の燃料組成物。
  23. 【請求項23】 xが0もしくは3である請求項22に
    記載の燃料組成物。
  24. 【請求項24】 Aが4−ピペリジルであり、R3が水
    素であって、そしてR1とR2の一方がメチルもしくはエ
    チルであって、他方が水素であり、xが3である請求項
    22に記載の燃料組成物。
  25. 【請求項25】 前記式の化合物およびその燃料可溶性
    塩を、組成物100万重量部に対して約25乃至約25
    00重量部含む請求項13に記載の燃料組成物。
  26. 【請求項26】 さらに、燃料可溶性で不揮発性のキャ
    リア液体を、組成物100万重量部に対して約25乃至
    約5000重量部含む請求項13に記載の燃料組成物。
  27. 【請求項27】 約150°F乃至400°Fの沸点範
    囲の不活性で、安定な親油性の有機溶媒および約10乃
    至約70重量%の下記式の化合物またはその燃料可溶性
    塩を含む燃料濃厚物: 【化3】 [式中、Aは、3−ピリジル、4−ピリジル、3−ピペ
    リジル、および4−ピペリジルからなる群より選ばれる
    窒素含有環を表わし、 R1とR2とは互いに独立に、水素もしくは炭素原子数が
    1乃至約6の低級アルキル基を表わし、複数の−O−C
    HR1−CHR2−基においては、R1とR2とは独立に選
    ばれる、 R3は、水素、炭素原子数が1乃至約100のアルキル
    基、フェニル基、炭素原子数が約7乃至100のアラル
    キル基、もしくは炭素原子数が約7乃至約100のアル
    キルアリール基を表わし、 nは、約5乃至約100の整数を表わし、そしてxは、
    0乃至4の整数を表わす]。
  28. 【請求項28】 nが約8乃至約50の範囲の整数であ
    る請求項27に記載の燃料濃厚物。
  29. 【請求項29】 nが約10乃至約30の範囲の整数で
    ある請求項28に記載の燃料濃厚物。
  30. 【請求項30】 Aが4−ピリジルもしくは4−ピペリ
    ジルである請求項27に記載の燃料濃厚物。
  31. 【請求項31】 Aが4−ピペリジルである請求項30
    に記載されている燃料濃厚物。
  32. 【請求項32】 R3が、水素、炭素原子数が1乃至約
    30のアルキル基、もしくは炭素原子数が1乃至約30
    のアルキル基を有するアルキルフェニル基である請求項
    27に記載の燃料濃厚物。
  33. 【請求項33】 R3が、水素、炭素原子数が1乃至約
    24のアルキル基、もしくは炭素原子数が1乃至約24
    のアルキル基を有するアルキルフェニル基である請求項
    32に記載の燃料濃厚物。
  34. 【請求項34】 R1とR2の一方が、炭素原子数が1乃
    至約3の低級アルキル基であり、そして他方が水素であ
    る請求項27に記載の燃料濃厚物。
  35. 【請求項35】 R1とR2の一方が、メチルもしくはエ
    チルであり、そして他方が水素である請求項34に記載
    の燃料濃厚物。
  36. 【請求項36】 xが、0乃至3の整数である請求項2
    7に記載の燃料濃厚物。
  37. 【請求項37】 xが0もしくは3である請求項36に
    記載の燃料濃厚物。
  38. 【請求項38】 Aが4−ピペリジルであり、R3が水
    素であって、そしてR1とR2の一方がメチルもしくはエ
    チルであって、他方が水素であり、xが3である請求項
    36に記載の燃料濃厚物。
  39. 【請求項39】 さらに、燃料可溶性で不揮発性のキャ
    リア液体を、約20乃至約60重量%含有する請求項2
    7に記載の燃料濃厚物。
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