JP2001019583A - 榴 弾 - Google Patents

榴 弾

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JP2001019583A
JP2001019583A JP11194564A JP19456499A JP2001019583A JP 2001019583 A JP2001019583 A JP 2001019583A JP 11194564 A JP11194564 A JP 11194564A JP 19456499 A JP19456499 A JP 19456499A JP 2001019583 A JP2001019583 A JP 2001019583A
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JP
Japan
Prior art keywords
ammonium nitrate
chemical agent
slurry
aluminum
effects
Prior art date
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JP11194564A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nakamura
諭 中村
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、中空弾体内に化学剤を装填するこ
とにより、物理的及び化学的目的の両方を兼ね備えた榴
弾を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明による榴弾は、中空弾体(2)内に
水、アルミニウム、硝酸アンモニウム又はプリル硝安か
らなるスラリーを化学剤(3A)として装填することによ
り、物理的及び化学的目的の両方を達成することができ
る構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、榴弾に関し、特
に、水又はアルコール、硝酸アンモニウム又はプリル硝
安等からなるスラリーを化学剤として装填することによ
り、物理的及び化学的な両方の目的を達成できるように
するための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の榴弾とし
ては、図3及び図4で示される構成が採用されていた。
すなわち、図3及び図4で示される構成は手榴弾であ
り、図4は図3の一部を拡大して示している。図3にお
いて符号2で示されるものは、全体形状が玉子型をなし
炸薬3を有する中空弾体であり、この中空弾体2の上端
側には撃鉄10とレバー11及び雷管15が接続された
信管12が設けられ、この信管12の下方には延期薬1
3を介して点装薬14が接続されている。従って、レバ
ー11を引き上げると、撃鉄10が起爆薬である雷管1
5に衝撃を加え、延期薬13を経て点装薬14に点火す
る。この点装薬14の燃焼によりTNT火薬からなる炸
薬3に点火し、その爆発によって中空弾体2が破裂し、
破片効果と熱的効果により人又は装置に対して被害を与
えていた。特に、化学的手榴弾には、催涙、発煙、焼
夷、着色発煙、照明手榴弾などの種類があり、その目的
によってクロールアセトン、テルミット、染料+重曹等
が充填されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の榴弾は、以上の
ように構成されていたため、次のような課題が存在して
いた。すなわち、従来の化学的手榴弾の内、焼夷手榴弾
は高熱を発生するテルミットが混入されており、このテ
ルミットによるテルミット反応は、アルミニウムと酸化
鉄混合物の酸化還元反応であり、次のような反応となっ
ていた。2Al+Fe23 → Al23+2Fe+85
1.3KJすなわち、アルミニウム2モルと酸化鉄1モ
ルに対して851KJのエネルギーを発生する。この
時、生成物にガスの発生は無く、熱のみで圧力は発生し
なかった。また、破片手榴弾のように破片を対象物に衝
突させることで損壊を狙った手榴弾では、衝撃波の発生
はあるが、熱的効果は小さいものであった。従って、個
々の手榴弾によって物理的及び化学的特性が異なるため
に、その使用目的に応じて手榴弾の特性も使い分ける必
要があり、誤使用となると当初の目的を達成できないこ
とになっていた。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、水又はアルコール、硝酸ア
ンモニウム又はプリル硝安等からなるスラリーを化学剤
として装填することにより、物理的及び化学的な目的の
両方を同時に達成できるようにした榴弾を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による榴弾は、中
空弾体内に、水、アルミニウム、硝酸アンモニウム又は
プリル硝安からなるスラリーを化学剤として装填した構
成であり、また、中空弾体内に、水、マグナリウム、硝
酸アンモニウム又はプリル硝安からなるスラリーを化学
剤として装填した構成であり、また、中空弾体内に、ア
ルコール、硝酸アンモニウム又はプリル硝安、アルミニ
ウムからなるスラリーを化学剤として装填した構成であ
り、また、中空弾体内に、アルコール、硝酸アンモニウ
ム又はプリル硝安、マグナリウムからなるスラリーを化
学剤として装填した構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による榴
弾の好適な実施の形態について説明する。なお、従来例
と同一又は同等部分については同一符号を用いて説明す
る。図1において符号2で示されるものは、全体形状が
玉子型をなし化学剤3Aを有する中空弾体であり、この
中空弾体2の上端側には撃鉄10とレバー11及び雷管
15が接続された信管12が設けられ、この信管12の
下方には延期薬13を介して点装薬14が接続されてい
る。
【0007】前記化学剤3Aとしては、周知の熱化学反
応を得るための水、アルミニウム、硝酸アンモニウム又
はプリル硝安からなる第1スラリーを用いる場合、ま
た、水、マグナリウム、硝酸アンモニウム又はプリル硝
安からなる第2スラリーを用いる場合、また、アルコー
ル、硝酸アンモニウム又はプリル硝安、アルミニウムか
らなる第3スラリーを用いる場合、また、アルコール、
硝酸アンモニウム又はプリル硝安、マグナリウムからな
る第4スラリーを用いる場合がある。
【0008】次に、動作について述べる。まず、レバー
11を引き上げると、従来例と同様に撃鉄10が起爆薬
である雷管15に衝撃を加え、延期薬13を経て点装薬
14に点火する。この点装薬14の燃焼によって前記化
学剤3A(アルミニウム、硝安、水の混合物よりなるス
ラリーの場合)は、次のような反応となる。 4Al+NH4NO3+3H2O→2Al23+N2+5H2+Q・・・(1) この(1)式による反応においては、大量のAl23
2ガスを発生する。このAl23は破片効果として物
理的に人的、機器的な損害を与えることができ、H2
スが大気中の酸素に接触し、爆発現象を起こす。これに
より、更に高温水蒸気が発生し、二次的に人や物に損害
を与える効果が得られる。また、アルミニウムをマグナ
リウムにすると、合金化する際に結晶内に蓄えられたエ
ネルギーの放出により、このエネルギーによって燃焼速
度が向上すると共に反応性が増し、爆発エネルギーが飛
躍的に大きくなる。また、硝安をプリル硝安とすると、
圧縮により各所にホットスポットが発生して反応性が増
加し、より高い爆発エネルギーを得ることができる。
【0009】また、図2は本発明の他の形態としての榴
弾砲用の榴弾であり、この榴弾1の中空弾体2には、前
述の各スラリーの中の何れかのスラリーからなる化学剤
3Aが装填されている。この中空弾体2の先端には信管
4が設けられ、この信管4の後端は前記化学剤3A内に
接触して位置している。前記中空弾体2の後端位置に
は、発射薬5と火管6を内蔵した薬きょう7が接続され
ており、発射時には、中空弾体2のみが砲から発射さ
れ、薬きょう7は砲の近辺に廃出されるように構成され
ている。なお、前記の各スラリーは何れも物理的及び化
学的な両方の特性を有している。また、榴弾を演習用と
して用いる場合の演習用榴弾としては前記スラリーに、
一般的ゴミ焼却炉から発生する焼却灰を混入させること
で、ダイオキシン等の有害物質が含まれ処理が困難だっ
たこの焼却灰中の有害物質を、化学的及び物理的両方の
側面を持つ爆発のエネルギーにより瞬時に無害化処理す
ることができる演習用榴弾を提供することもできる。
【0010】
【発明の効果】本発明による榴弾は、以上のように構成
されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、従来のテルミットを用いた炸薬の代わりに、
水、又はアルコール、アルミニウム又はマグナリウム、
硝酸アンモニウム又はプリル硝安からなるスラリーを化
学剤として装填して用いているため、従来から必要とす
る物理的及び化学的両方の効果を発生することができ、
1種類の榴弾によって複数の効果を合わせ持つことがで
き、榴弾の管理、使用等を大幅に容易化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による榴弾を示す断面図である。
【図2】本発明の他の形態を示す断面図である。
【図3】従来の榴弾を示す断面図である。
【図4】図3の要部を示す拡大図である。
【符号の説明】
2 中空弾体 3A 化学剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空弾体(2)内に、水、アルミニウム、
    硝酸アンモニウム又はプリル硝安からなるスラリーを化
    学剤(3A)として装填した構成よりなることを特徴とする
    榴弾。
  2. 【請求項2】 中空弾体(2)内に、水、マグナリウム、
    硝酸アンモニウム又はプリル硝安からなるスラリーを化
    学剤(3A)として装填した構成よりなることを特徴とする
    榴弾。
  3. 【請求項3】 中空弾体(2)内に、アルコール、硝酸ア
    ンモニウム又はプリル硝安、アルミニウムからなるスラ
    リーを化学剤(3A)として装填した構成よりなることを特
    徴とする榴弾。
  4. 【請求項4】 中空弾体(2)内に、アルコール、硝酸ア
    ンモニウム又はプリル硝安、マグナリウムからなるスラ
    リーを化学剤(3A)として装填した構成よりなることを特
    徴とする榴弾。
JP11194564A 1999-07-08 1999-07-08 榴 弾 Pending JP2001019583A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007125540A (ja) * 2005-10-07 2007-05-24 Nikko Gika Kk 岩石・構造物等の破砕方法並びにその装置
JP2011085319A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Daikin Industries Ltd 弾薬

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Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060214