JP2001018571A - 紙綴り装置 - Google Patents

紙綴り装置

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JP2001018571A
JP2001018571A JP11196470A JP19647099A JP2001018571A JP 2001018571 A JP2001018571 A JP 2001018571A JP 11196470 A JP11196470 A JP 11196470A JP 19647099 A JP19647099 A JP 19647099A JP 2001018571 A JP2001018571 A JP 2001018571A
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shaped
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JP11196470A
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Makoto Mori
誠 森
Fumio Shimizu
文雄 清水
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CARL Manufacturing Co Ltd
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CARL Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙綴り装置を用いて用紙をバインダで綴じる
際に、バインダの取り扱いが容易である紙綴り装置を提
供する。 【解決手段】 本体2に立設させた壁面11と所定の間
隔を有して複数の起立爪7を壁面11方向に沿って設け
て、可動板4の端部に横方突起15を形成した逆L状爪
8を起立爪7に整合させて配設して、可動板駆動手段に
より可動板4をL状軌跡に駆動するよう構成した。この
ように構成することで、バインダ9を壁面11と起立爪
7との間に挿入するだけでセットでき、可動板駆動手段
により可動板4をL状軌道に駆動することで逆L状爪8
がL状軌道に移動して、横方突起15がカールリング1
0の内側に侵入して次にカールリング10を延ばして先
端を上方に向けることができ、バインダ9の取り扱いを
容易にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のカールリン
グが形成されたバインダに用紙を綴じるための紙綴り装
置に関するもので、特に、用紙に綴り孔を形成する孔あ
け装置が載置できる紙綴り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紙綴り装置1には、図24に示す
ように、バインダ9の設置部71と、該設置部71の上
方を覆うフード72とが設けられ、設置部71に本体2
の壁面11と所定の間隔の隙間を有して設けられる起立
爪7が等間隔で立設されており、それぞれの起立爪7の
中間部には横方向に延出する突起73が形成されてい
る。この紙綴り装置1は、図24に示すように、起立爪
7の下方に図24中の矢印A方向に移動可能な可動板4
が設けられ、該可動板4の端部に逆L状に形成された逆
L状爪8が等間隔で突起73に整合するよう立設されて
おり、紙綴り装置1に回動自在に設けられた押え板74
を回動させることにより、可動板4が移動して逆L状爪
8が起立爪7に対して近接離反方向に移動される構造に
なっている。また、バインダ9は、バー50と、バー5
0の長手方向に等間隔の位置から周方向に延出して、一
周することで先端がバー50に重なって接触されて形成
されたカールリング10とにより形成されており、カー
ルリング10は、幅方向に基部から先端部にかけて徐々
に細くなるよう形成されている。
【0003】このような紙綴り装置1で用紙を綴じる場
合には、まず、フード72および押え板74を開いて起
立爪7と逆L状爪8とを整合させて、カールリング10
が隣接する起立爪7の間に位置するようにして、起立爪
7と逆L状爪8との間の隙間にバインダ9のバー50を
差入れることでバインダ9を紙綴り装置1にセットす
る。なお、この際に、バインダ9をカールリング10の
先端部が上方に位置するようにしてセットする。次に、
逆L状爪8および突起73にカールリング10が係合す
るようにバインダ9をバー50の長手方向にずらすこと
で、バインダ9の位置調整をする。そして、紙綴り装置
1は、押え板74を図24中のB方向に回動させること
により、図23に示すように、逆L状爪8を前方に移動
させて、この逆L状爪8の移動に伴いカールリング10
が延ばされて先端部が突出され、該カールリング10の
先端部に用紙30の綴り孔35を挿通させて押え板74
を戻す方向に回動させることで用紙30がバインダ9に
綴じられる構造になっている。
【0004】また、用紙30に綴り孔35が形成されて
いない場合には、図25に示すように、パンチ45を用
いて綴り孔35を形成することになり、まず、押え板7
4を開いて、用紙30の端部を引き起こされたガイド7
5の突当部76に当接することで用紙30を位置決めさ
せて、押え板74を綴じることでマグネット77a,7
7bが互いに吸着されて用紙30を固定する。次に、ガ
イド75を退避させて、パンチ45に形成された凸部5
5を紙綴り装置1に形成されたパンチ45の位置決めと
しての凹部52に次々に位置決めさせて各位置決め位置
において孔あけすることにより、用紙30に綴り孔35
を形成することが行われていた。
【0005】しかしながら、従来の紙綴り装置1にバイ
ンダ9をセットする際に、逆L状爪8および突起73に
カールリング10が係合されるようにバインダ9を横方
向に押し付ける必要があり、さらに、バインダ9を押え
た状態で押え板74を操作しなくてはならず、作業が煩
雑であり、カールリング10の先端がずれてしまい用紙
30の綴り孔35を通すことが困難になることがあっ
た。また、用紙30に綴り孔35を形成する際には、パ
ンチ45のハンドル86を開く方向に付勢している図示
しないばねの力に抗して手動で孔あけするので作業頻度
が多く、綴り孔をあけるのは労力を要する作業であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
事情に鑑みてなされたもので、操作性がよく、さらに、
容易に綴り孔をあけることができる孔あけ装置を備えた
紙綴り装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、本体壁面と
所定の間隔を有して位置されると共に、本体壁面に支持
されて本体壁面に沿って所定の間隔で直線状に配設され
る複数の起立爪と、起立爪に整合させて設けられ横方突
起を備える複数の逆L状爪とを具備して、横方突起が隣
接する起立爪の間に侵入するようスライド移動されてか
ら起立爪と離反する方向に移動するように逆L状爪を設
けたことを特徴とする。
【0008】このように構成することで、逆L状爪は、
横方突起が隣接する起立爪の間に侵入するようスライド
移動してから起立爪から離反する方向に移動する。
【0009】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、複数の逆L状爪は、可動板の端部に形成されて、可
動板駆動手段によりL状軌跡になるよう駆動されること
を特徴とする。
【0010】このように構成することで、複数の逆L状
爪は、可動板が可動板駆動手段により駆動されること
で、L状軌跡になるよう移動する。
【0011】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、可動板駆動手段は、本体上面の所定の位置に形成さ
れたL状溝と、可動板の底面に形成されてL状溝に係合
される突起部と、可動板に斜め方向に長孔形状に形成さ
れた案内部と、本体壁面に平行に軸を設けた送りねじ
と、送りねじに螺合されるねじ部と案内部に係合される
ことで案内部に案内される被案内部とが形成されたスラ
イドナットとを具備して、送りねじを回転させてスライ
ドナットをスライド移動させることにより、可動板に形
成された逆L状爪をL状軌跡に移動させることを特徴と
する。
【0012】このように構成することで、可動板駆動手
段は、送りねじを回転させることでスライドナットをス
ライド移動させることにより、可動板をL状軌跡に移動
するよう駆動する。
【0013】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、スライドナットは、スライドナットの上面上にねじ
部の軸が位置されるようねじ部を形成したことを特徴と
する。
【0014】このように構成することで、スライドナッ
トおよび送りねじを回転させることなく、スライドナッ
トの上面に形成されたねじ部の上から送りねじを螺合さ
せることができる。
【0015】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
は、用紙の一辺に直線状に所定の間隔で形成された綴り
孔に、バインダのバーの長手方向に所定の間隔で形成さ
れた複数のカールリングを通すことで複数枚の用紙を綴
じる紙綴り装置において、本体壁面に支持された複数の
起立爪を形成して、複数の起立爪を隣接する起立爪の間
にカールリングが挿通可能なように配設すると共に、複
数の起立爪を該起立爪と本体壁面との間の隙間にバーを
挿入可能なように本体壁面から所定の間隔を有して位置
させて、起立爪のそれぞれに整合して設けられると共に
カールリングの内側に接触可能に延出する横方突起を具
備した逆L状爪が端部に形成された可動板を起立爪の下
方にL状軌道で移動するよう設けたことを特徴とする。
【0016】このように構成することで、本体壁面と起
立爪との隙間にバインダのバーを挿入して可動板をL状
軌道で移動させることで、逆L状爪は、横方突起をカー
ルリングの内側に接触させるよう移動した後、起立爪と
離反する方向に移動する。
【0017】また、本発明のうち請求項6に記載の発明
は、用紙にバインダのカールリング位置に対応する綴り
孔をあける孔あけ装置を本体上面に載置可能としたこと
を特徴とする。
【0018】このように構成することで、孔あけ装置に
より用紙に綴り孔を形成して、紙綴り装置により用紙を
綴ることができる。
【0019】また、本発明のうち請求項7に記載の発明
は、孔あけ装置は、スライダをスライド移動させること
で、スライダの移動方向に直交する方向に綴り孔を形成
するよう構成したことを特徴とする。
【0020】このように構成することで、用紙の綴り孔
貫通方向に手で押圧するようなことなく、スライダをス
ライド移動することにより用紙に綴り孔を形成すること
ができる。
【0021】また、本発明のうち請求項8に記載の発明
は、孔あけ装置は、綴り孔の抜き型としての四角形状の
パンチを具備して、パンチを複数で直線上に配設したこ
とを特徴とする。
【0022】このように構成することで、バインダに複
数枚の用紙を綴じた際に、見栄えよく綴じることができ
る四角形状の綴り孔を用紙に形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図15に基づいて説明する。本実施の形態の紙綴り装置
1は、図2に示すように、本体2に孔あけ装置29を装
備することで、紙綴り装置1に孔あけの機構が付与され
た構造になっている。
【0024】まず、紙綴り装置1について説明する。本
実施の形態の紙綴り装置1は、図1および図2に示すよ
うに、本体2と、本体2を形成する基板3上を移動可能
に設けられた可動板4と、可動板4を駆動する可動板駆
動手段としての可動板駆動部5とで構成され、可動板駆
動部5に設けられたハンドル6を回動させて可動板4が
駆動されることで、本体2に固定的に設けられた固定板
59の一側縁に形成された起立爪7と可動板4に形成さ
れた逆L状の逆L状爪8とにより、用紙を綴るためのバ
インダ9のカールリング10を開口させる構造になって
いる。
【0025】次に、紙綴り装置1の各構成について詳細
に説明する。本体2には、図3に示すように、基板3上
の長手方向に延びるように壁面11が立設されており、
複数の起立爪7が壁面11に沿って壁面11と所定の間
隔で設けられると共に、複数の起立爪7がそれぞれ等間
隔で設けられている。また、壁面11と基板3との間に
は、図2に示すように、可動板4を挿通するための開口
部12が設けられている。なお、複数の起立爪7は、図
1に示すように、板金加工することにより一体で形成さ
れており、基部から先端部に向けて幅方向が先細りする
よう形成されている。また、基板3上には、後述する可
動板4に形成された凸形状の被案内部13を案内するL
形状の溝の案内部14が形成されている。
【0026】また、可動板4は、図2に示すように、本
体2に設けられた開口部12を挿通させることで基板3
上に設けられ、可動板4の一側縁に、横方突起15を形
成することで逆L状に形成された複数の逆L状爪8を立
設して、それぞれの逆L状爪8は、本体2の起立爪7に
整合するように等間隔で設けられている。可動板4の底
部には、基板3にL形状の溝で形成された案内部14に
係合させる凸形状の被案内部13が形成されており、被
案内部13が案内部14に案内されることで、可動板4
がL状軌道に移動される構造になっている。また、可動
板4には、所定の間隔で設けられると共に斜め方向に長
孔形状で形成されて、後述するスライドナット16に形
成された突起部17が係合されるスライド孔18が設け
られている。なお、可動板4は、図1に示すように、板
金加工することにより一体で形成されている。
【0027】次に、可動板駆動部5について説明する。
可動板駆動部5は、ハンドル6を回動させることで可動
板4を駆動させて、逆L状爪8をL状軌道になるように
移動させる機構を具備しており、図3ないし図5に示す
ように、ハンドル6を回動させることにより、ハンドル
6が着脱自在に接続されたギアボックス19で回転が減
速されてロッド20に伝達され、ロッド20に嵌合され
た送りねじ21を回転させることで送りねじ21に螺合
されたスライドナット16をロッド20の軸方向に移動
させ、スライドナット16の底部に設けられた突起部1
7が可動板4のスライド孔18の側面部に押し付けられ
ることで、可動板4の底部に設けられた被案内部13が
本体2の基板3に設けられた案内部14に案内されて、
可動板4をL状軌道に移動させる構造になっている。
【0028】ギアボックス19は、図3ないし図5に示
すように、本体2の基板3に載置されており、図6に示
すように、ハンドル6が取付けられる回転軸22にギア
23aを装着して、2段ギア23b、2段ギア23c、
ギア23dを配設することで回転数を減速して、終段の
ギア23dの四角形状の軸孔には断面が四角形状のロッ
ド20が嵌合されている。
【0029】ロッド20には、図3ないし図5に示すよ
うに、ギアボックス19から基板3に立設された壁面1
1に略平行に延出して、所定の間隔を有して一対の送り
ねじ21を固定的に設けており、送りねじ21の両端に
設けられたリング24(図7参照)を基板3に載置され
た軸受ブロック25で支持させることで、回転自在に支
持されている。
【0030】また、送りねじ21は、図7に示すよう
に、樹脂を成形することで2分割で形成され、ロッド2
0を介在させて分割された一方の送りねじ21に形成さ
れた位置決めピン26を他方の送りねじ21に形成され
た位置決め孔27に嵌合して結合し、両端にリング24
を嵌合することにより、ロッド20に固定されている。
【0031】スライドナット16は、図1に示すよう
に、上面に、該上面が軸心を含むようにして形成された
ねじ部28が設けられ、下面に、可動板4に形成された
スライド孔18に係合させる突起部17が形成されてお
り、突起部17をスライド孔18に係合させると共にね
じ部28に送りねじ21を螺合することにより、スライ
ドナット16のスライド移動に可動板4が連動されるよ
う構成されている。
【0032】なお、可動板駆動部5は、ハンドル6を図
2の時計回り方向にいっぱいに回動させた状態で、図3
に示すように、スライドナット16が送りねじ21の右
側に、スライドナット16に形成された突起部17が可
動板4に形成されたスライド孔18の逆L状爪8側の端
に、可動板4に形成された被案内部13が基板3に形成
された案内部14の図3に示す位置に、それぞれが位置
される初期状態になるよう構成されている。
【0033】次に、孔あけ装置29の概略について説明
する。孔あけ装置29は、図2に示すように、紙綴り装
置1の本体2の所定の位置に載置されて、用紙30が差
入れられるスリット31が形成されて、用紙案内板32
に設けられたマーク33に用紙30の端部を合わせるこ
とで用紙30を位置決めさせて、スライダ34をスライ
ド移動させることにより用紙30に所望の綴り孔35を
形成する構造になっている。
【0034】次に、孔あけ装置29の詳細について説明
する。孔あけ装置29は、図2に示すように、カバー8
7に覆われて、パンチスライド部36がベース37の上
に載置されており、ベース37には、図8および図14
に示すように、断面が略M形状で、中央に鋼製の台座3
8が複数並設されると共に、パンチ孔39と、台座38
を位置決め固定するための台座位置決め孔40とが設け
られている。また、パンチスライド部36は、図8およ
び図15に示すように、断面が略コの字状のパンチ誘導
枠41の底部42に、台座38上面に形成された溝43
を嵌着させて、パンチ誘導枠41の底部に形成された孔
44を貫通させることでパンチ45を摺動させる一対の
凹状ガイド46が台座38に立設して形成されて、凹状
ガイド46の上面に、図9に示すように、パンチガイド
孔62が形成されたルーフ47が設けられている。さら
に、パンチ45は、図10に示すように、該打ち抜き断
面を長方形で、かつ、先端面の中央に120度の角度で
溝63を形成して、側面に昇降棒48を挿通させる孔6
4が設けられている。
【0035】また、台座38には、図11および図12
に示すように、一対の凹状ガイド46を取付けるスペー
スにパンチ孔88が形成され、パンチ孔88の両側にパ
ンチ誘導枠41の底部42を嵌着する溝43が設けられ
ている。さらに、台座38には、図8および図11に示
すように、スリット31に延長して用紙30が差入れら
れる隙間49が形成されており、隙間49に直交してパ
ンチ孔88が形成されている。また、台座38は、該下
面に取付孔65が形成され、3組の凹状ガイド46をベ
ース37およびパンチ誘導枠41に連続して設置される
構造になっている。
【0036】また、パンチスライド部36は、図13に
示すように、パンチ誘導枠41の側面に上下方向の長孔
66を形成して、パンチ45に挿通した昇降棒48を長
孔66から突出させて、スライダ34の下部には昇降棒
48を昇降させるVガイド溝67が設けられており、孔
あけ装置29は、スライダ34をスライド移動させるこ
とで昇降棒48が次々にVガイド溝67に挿通されて、
昇降棒48がVガイド溝67を通過する過程においてパ
ンチ45を下方に押し下げてパンチ45を用紙30に貫
通させることにより、設置した用紙30に次々に綴り孔
35を形成するよう構成されている。
【0037】このような構成において、本実施の形態の
紙綴り装置1の作用について説明する。まず、用紙30
をバインダ9で綴る際の作用について説明する。
【0038】(1)前述した可動板駆動部5の初期状態
(図3参照)において、壁面11と起立爪7との間の隙
間に、バインダ9のバー50をカールリング10の先端
が上方に向くように挿入することで、複数で立設された
起立爪7の間にカールリング10が突出されるようにし
てバインダ9を紙綴り装置1にセットする。
【0039】(2)ハンドル6を図2の反時計回り方向
に回動してロッド20および送りねじ21を図1の時計
回り方向に回転させることで、スライドナット16が図
3の左側方向にスライド移動されて、可動板4にはスラ
イド孔18と突起部17との接点において、図3に示す
方向の力F1が作用され、被案内部13が案内部14に
案内されて図4に示す位置に移動することで、可動板4
は、図3中の左側方向にスライド移動させる。これによ
り、逆L状爪8は、図3中の左側方向にスライド移動さ
れて、横方突起15がバインダ9のカールリング10の
内側に挿通される。
【0040】(3)ハンドル6をさらに反時計回り方向
に回動することにより、スライドナット16の突起部1
7が図4中の左側方向に移動して、可動板4は、スライ
ド孔18と突起部17との接点において力F1が作用さ
れて、被案内部13を案内部14に案内させることで、
逆L状爪8を起立爪7から離反させる方向に移動させ
て、図5に示す状態になる。これにより、バインダ9の
バー50が起立爪7に支持されると共に、カールリング
10の内側に横方突起15を挿入した逆L状爪8がカー
ルリング10を引張ることになり、カールリング10の
先端を上方に向けて延ばした状態にする。
【0041】(4)(3)の状態において、カールリン
グ10の先端に、用紙30に形成された綴り孔35を挿
通させる。
【0042】(5)ハンドル6を図2の時計回り方向に
回動してロッド20および送りねじ21を図1の反時計
回り方向に回転させることで、スライドナット16が図
5の右側方向にスライド移動されて、可動板4にはスラ
イド孔18と突起部17との接点において、図5に示す
方向の力F2が作用され、被案内部13が案内部14に
案内されて図4に示す位置に移動することで、可動板4
は、逆L状爪8を起立爪7に近接する方向にスライド移
動させて、次に、図4中の右側方向にスライド移動させ
ることで、図3に示す状態になり、横方突起15がバイ
ンダ9のカールリング10の外側に抜けた状態にする。
これにより、カールリング10は、自らの形状を再現さ
せる性質により元のリング形状に戻ることで、バインダ
9に用紙30が綴じられた状態にして、バインダ9に綴
じられた用紙30を上方に持ち上げることで容易に取り
出すことができる。
【0043】したがって、バインダ9を起立爪7と壁面
11との間に挿入するだけでバインダ9を紙綴り装置1
に保持させることができ、ハンドル6を回動動作するこ
とにより用紙30を簡単に綴じることができる。
【0044】次に、孔あけ装置29の作用について説明
する。孔あけ装置29は、用紙30を用紙案内板32に
案内させると共に、用紙30の端部を用紙案内板32に
設けられたマーク33に合わせることで用紙30がセッ
トされて、スライダ34をスライド移動させることによ
り、スライダ34のスライド方向に直交する方向に次々
にパンチ45を押し下げて、用紙30に所望の綴り孔3
5を形成する。
【0045】したがって、スライダ34をスライド移動
するだけで、容易に綴り孔35を形成することができ、
また、孔あけ装置29は、紙綴り装置1に載置すること
ができるので、孔あけ装置29を紙綴り装置1と別に管
理する必要がなく、省スペース化に貢献することができ
る。
【0046】次に、他の実施の形態を図16ないし図2
3に基づいて説明する。なお、前述した紙綴り装置1と
構成が同じ部分については、同一の名称および符号を用
いて、その説明も省く。
【0047】他の実施の形態の紙綴り装置1は、図16
に示すように、ツマミ51を所定の方向に回転させて可
動板4をL状軌道に移動して、逆L状爪8をL状軌道に
移動させる構造になっており、本体2の上面には孔あけ
装置29を載置するための凹部68が形成されて、本体
2の左右に固定爪52、中央に係止爪53がそれぞれ設
けられ、前述した孔あけ装置29と同一の機構の孔あけ
装置29が載置されている。なお、係止爪53は、上面
のコ字状の溝69に囲まれた小片54の端部に凸部55
を形成させて構成されており、図16に示すように、孔
あけ装置29をスライドさせることで紙綴り装置1に載
置固定する構造になっている。
【0048】本体2の側面には、図18に示すように、
ギアボックス19に連結されたツマミ51が設けられて
おり、本体2の両側に軸支したロッド20はギアボック
ス19に挿通され、ツマミ51の回転をギアボックス1
9で減速させて、ロッド20の両側に取付けられたピニ
オンギア56を回転させる。両方のピニオンギア56の
下方には、ピニオンギア56に噛み合わされたラック5
7が配置されており、これらのラック57は、移動板5
8により連結されており、ピニオンギア56の回転によ
り、前後方向に移動されるよう構成されている。また、
移動板58の上面には、逆L状爪8が形成された可動板
4が載置されている。
【0049】起立爪7は、図17および図18に示すよ
うに、固定板59の端部に一列に形成されて、固定板5
9は、本体2の底部82から浮かせた状態で本体2に固
定され、この隙間に、可動板4と移動板58とが挿入さ
れている。可動板4は、底面に移動板58の溝孔81と
本体2の底部82のL状溝83に挿通させるピン60を
突出させて、中央に保持孔85を形成している。また、
移動板58の溝孔81は、斜め方向に形成されており、
ピン60は、溝孔81とL状溝83とを合成した誘導に
より、移動板58の直線運動を可動板4のL状軌跡運動
に変換させている。なお、本体2の底部82に形成され
た突起84は、保持孔85に挿入され、移動板58は、
突起84に干渉しないように切欠き部61を形成してい
る。
【0050】移動板58が後方に位置される際には、ピ
ン60は、図19に示すように、L状溝83の後方端部
に位置に位置されており、この際に、逆L状爪8は、起
立爪7に近接整合された位置に位置している。したがっ
て、バインダ9のカールリング10を本体2に立設され
た壁面11と起立爪7との間に下位置まで滑らかに挿入
することができる。また、この状態で移動板58は、図
20に示すように、前方に位置しているので、可動板4
のピン60は、L状溝83の前方端部に位置している。
これにより、逆L状爪8は、隣接された起立爪7の間に
横方突起15をスライド移動して、かつ、前方位置に位
置されている。
【0051】次に、移動板58を駆動する構造について
説明する。本体2の側面に配置したギアボックス19
は、図21および図22に示すように、ツマミ51の回
転軸を支持すると共に該回転軸にギア23eを装着し、
さらに、2段ギア23f,ギア23gを2連で配設して
回転軸の回転を減速させるよう構成されており、終段の
ギア23gをロッド20に連結させることで、2つのピ
ニオンギア56を同時に回転させて、ラック57および
移動板58を前後方向に移動させる構造になっている。
【0052】このような構成において、この紙綴り装置
1を使用して用紙30を綴じる際の作用について説明す
る。図16に示すように、本体2に立設された壁面11
と起立爪7との間の隙間にバインダ9をセットする。次
に、ツマミ51を回転させると、逆L状爪8が横方向に
移動することで横方突起15がカールリング10の内側
に侵入する。ツマミ51をさらに回転させることで、逆
L状爪8が起立爪7から離反する方向に移動して、横方
突起15に係合されたカールリング10が延ばされて変
形して先端が上方を向く状態になる。この状態で、用紙
30の綴り孔35にカールリング10の先端を挿通させ
て、ツマミ51を逆回転させることで、逆L状爪8を逆
の軌道を辿らせることにより、用紙30が綴じられる。
【0053】したがって、バインダ9の位置合わせをす
ることなく、ツマミ51を回転させるだけで、容易に用
紙30を綴ることができる。
【0054】
【発明の効果】本発明のうち請求項1に記載の発明によ
れば、本体壁面と起立爪との間にバインダを挿入するこ
とによりバインダが保持されて、逆L状爪がスライド移
動することで横方突起がバインダに形成されたカールリ
ングに侵入して、次に、逆L状爪が起立爪から離反する
方向に移動することで横方突起によりカールリングが延
ばされて、用紙を綴ることができるので、カールリング
の位置調整が不要であり容易に用紙を綴ることができ
る。
【0055】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
によれば、可動板が可動板駆動手段によりL状軌道にな
るよう駆動されるので、逆L状爪の横方突起をカールリ
ングに侵入させてから起立爪から離反する方向に移動さ
せることができる。
【0056】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
によれば、可動板駆動手段は、送りねじを所望の方向に
回転させることでスライドナットをスライド移動させる
ことにより可動板を駆動して、可動板に形成された被案
内部を本体に形成された案内部に案内させることにより
可動板をL状軌道に移動させることができる。
【0057】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
によれば、可動板に形成されたスライド孔にスライドナ
ットの突起部を係合して、スライドナットに形成された
ねじ部に上方から送りねじを設置して螺合するので、可
動板駆動手段の組立てが容易になる。
【0058】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
によれば、隣接する起立爪の間からカールリングが突出
するようにしてバインダを本体壁面と起立爪との間にセ
ットして、可動板をL状軌道に移動させることにより、
カールリングの先端が上方を向いた状態にすることがで
きるので、容易にカールリングの先端に用紙に形成され
た綴り穴を挿通させることができる。
【0059】また、本発明のうち請求項6に記載の発明
によれば、用紙に紙綴り孔を形成することができる孔あ
け装置を紙綴り装置に載置したので、孔あけの機能を有
した紙綴り装置を提供することができ、また、孔あけ装
置の管理を別個にする必要がなくスペースの有効利用が
できる。
【0060】また、本発明のうち請求項7に記載の発明
によれば、スライダをスライド移動させる方向が用紙の
紙綴り孔の貫通する方向でないので、大きな力を付与し
て紙綴り孔をあける必要がなく、容易に綴り孔を形成す
ることができる。
【0061】また、本発明のうち請求項8に記載の発明
によれば、用紙に四角形状の綴り孔を直線上に形成する
ことができるので、用紙にバインダのカールリングを通
し易い四角形状の綴り孔を見栄えよく形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の紙綴り装置の説明図である。
【図2】本実施の形態の紙綴り装置および孔あけ装置の
説明図である。
【図3】本実施の形態の紙綴り装置の初期状態を示す図
である。
【図4】本実施の形態の紙綴り装置の可動部がスライド
移動された状態を示す図である。
【図5】本実施の形態の紙綴り装置の可動部が移動され
て、逆L状爪が起立爪から離反方向に移動された状態を
示す図である。
【図6】ギアボックスの説明図で、(a)は平面図で、
(b)は側面図である。
【図7】送りねじの説明図である。
【図8】本実施の形態の孔あけ装置の要部断面図であ
る。
【図9】本実施の形態の孔あけ装置のルーフの要部斜視
図である。
【図10】本実施の形態の孔あけ装置のパンチの斜視図
である。
【図11】本実施の形態の孔あけ装置のパンチスライド
部の断面図である。
【図12】本実施の形態の孔あけ装置のパンチスライド
部の要部斜視図である。
【図13】本実施の形態の孔あけ装置の要部側面図であ
る。
【図14】本実施の形態の孔あけ装置のベースの要部斜
視図である。
【図15】本実施の形態の孔あけ装置のパンチ誘導枠の
斜視図である。
【図16】他の実施の形態の紙綴り装置の本体と孔あけ
装置との展開図である。
【図17】他の実施の形態の紙綴り装置の説明図であ
る。
【図18】他の実施の形態の紙綴り装置の本体の平面
(a)と側面(b)とを示した図である。
【図19】他の実施の形態の紙綴り装置の内部の平面
(a)と側面(b)とを示した図である。
【図20】他の実施の形態の紙綴り装置の内部の平面
(a)と側面(b)とを示した要部説明図図である
【図21】他の実施の形態の紙綴り装置のギアボックス
の側断面図である。
【図22】他の実施の形態の紙綴り装置のギアボックス
の平面図である。
【図23】従来の紙綴り装置により、バインダのカール
リングが先端を上方に向けて延ばされた状態を示す図で
ある。
【図24】従来の紙綴り装置を示す説明図である。
【図25】従来のパンチにより用紙に綴り孔を形成する
状態を示す図である。
【符号の説明】
1 紙綴り装置 2 本体 4 可動板 5 可動板駆動部(可動板駆動手段) 7 起立爪 9 バインダ 10 カールリング 11 壁面 13 被案内部 14 案内部 15 横方突起 16 スライドナット 17 突起部 18 スライド孔 21 送りねじ 28 ねじ部 29 孔あけ装置 34 スライダ 35 綴り孔 45 パンチ 50 バー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月4日(1999.10.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 紙綴り装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のカールリン
グが形成されたバインダに用紙を綴じるための紙綴り装
置に関するもので、特に、用紙に綴り孔を形成する孔あ
け装置が載置できる紙綴り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紙綴り装置1には、図24に示す
ように、バインダ9の設置部71と、該設置部71の上
方を覆うフード72とが設けられ、設置部71に本体2
の壁面11と所定の間隔の隙間を有して設けられる起立
爪7が等間隔で立設されており、それぞれの起立爪7の
中間部には横方向に延出する突起73が形成されてい
る。この紙綴り装置1は、図24に示すように、起立爪
7の下方に図24中の矢印A方向に移動可能な可動板4
が設けられ、該可動板4の端部に逆L状に形成された逆
L状爪8が等間隔で突起73に整合するよう立設されて
おり、紙綴り装置1に回動自在に設けられた押え板74
を回動させることにより、可動板4が移動して逆L状爪
8が起立爪7に対して近接離反方向に移動される構造に
なっている。また、バインダ9は、バー50と、バー5
0の長手方向に等間隔の位置から周方向に延出して、一
周することで先端がバー50に重なって接触されて形成
されたカールリング10とにより形成されており、カー
ルリング10は、幅方向に基部から先端部にかけて徐々
に細くなるよう形成されている。
【0003】このような紙綴り装置1で用紙を綴じる場
合には、まず、フード72および押え板74を開いて起
立爪7と逆L状爪8とを整合させて、カールリング10
が隣接する起立爪7の間に位置するようにして、壁面1
1と起立爪7および逆L状爪8との間の隙間にバインダ
9のバー50を差入れることでバインダ9を紙綴り装置
1にセットする。なお、この際に、バインダ9をカール
リング10の先端部が上方に位置するようにしてセット
する。次に、逆L状爪8および突起73にカールリング
10が係合するようにバインダ9をバー50の長手方向
にずらすことで、バインダ9の位置調整をする。そし
て、紙綴り装置1は、押え板74を図24中のB方向に
回動させることにより、図23に示すように、逆L状爪
8を前方に移動させて、この逆L状爪8の移動に伴いカ
ールリング10が延ばされて先端部が突出され、該カー
ルリング10の先端部に用紙30の綴り孔35を挿通さ
せて押え板74を戻す方向に回動させることで用紙30
がバインダ9に綴じられる構造になっている。
【0004】また、用紙30に綴り孔35が形成されて
いない場合には、図25に示すように、パンチ45を用
いて綴り孔35を形成することになり、まず、押え板7
4を開いて、用紙30の端部を引き起こされたガイド7
5の突当部76に当接することで用紙30を位置決めさ
せて、押え板74を綴じることでマグネット77a,7
7bが互いに吸着されて用紙30を固定する。次に、ガ
イド75を退避させて、パンチ45に形成された凸部5
5を紙綴り装置1に形成されたパンチ45の位置決めと
しての凹部52に次々に位置決めさせて各位置決め位置
において孔あけすることにより、用紙30に綴り孔35
を形成することが行われていた。
【0005】しかしながら、従来の紙綴り装置1にバイ
ンダ9をセットする際に、逆L状爪8および突起73に
カールリング10が係合されるようにバインダ9を横方
向に押し付ける必要があり、さらに、バインダ9を押え
た状態で押え板74を操作しなくてはならず、作業が煩
雑であり、カールリング10の先端がずれてしまい用紙
30の綴り孔35を通すことが困難になることがあっ
た。また、用紙30に綴り孔35を形成する際には、パ
ンチ45のハンドル86を開く方向に付勢している図示
しないばねの力に抗して手動で孔あけするので作業頻度
が多く、綴り孔をあけるのは労力を要する作業であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
事情に鑑みてなされたもので、操作性がよく、容易にバ
インダで用紙を綴ることができる紙綴り装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、固定板の端
部に所定の間隔を有して直線状に形成された複数の起立
爪を本体壁面と離間させると共に本体壁面に沿わせるよ
うに設置して、可動板の端部に横方突起が形成された逆
L状爪を起立爪に整合させて立設して、可動板を駆動す
ることで、横方突起が隣接する起立爪の間に侵入して、
次に、起立爪から離反するように逆L状爪がL状軌跡に
移動される紙綴り装置において、本体の基板上に形成さ
れたL状溝と、可動板の底面に突出して設けられL状溝
に係合する突出部と、可動板に斜め方向に形成された長
孔部と、軸を本体壁面に平行に設けた送りねじと、送り
ねじを駆動するハンドルと、ねじ部が送りねじに螺合さ
れてハンドルにより送りねじを駆動することで送りねじ
の軸方向にスライド移動するスライドナットと、スライ
ドナットの底面に凸形状に設けられ長孔部に係合する係
合部とを具備することを特徴とする。
【0008】このように構成することで、ハンドルの駆
動により送りねじを回転させることでスライドナットが
送りねじの軸方向にスライド移動されて、スライドナッ
トの底面に形成された係合部が可動板に斜め方向に形成
された長孔部の端面に送りねじ軸方向の力が作用される
ので、可動板は、可動板の底面の突出部を本体の基板上
に形成されたL状溝に案内させることにより、L状爪を
L状軌跡に移動させることができる。
【0009】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、ねじ部は、軸線をスライドナットの上面に位置させ
てスライドナットに形成されたことを特徴とする。
【0010】このように構成することで、スライドナッ
トを送りねじに螺合する際には、スライドナットおよび
送りねじを回転させることなく、スライドナットの上方
からスライドナット上面に形成されたねじ部に送りねじ
を螺合させることができる。
【0011】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、送りねじは、軸線と直交する方向に二分割で形成さ
れることを特徴とする。
【0012】このように構成することで、組立の際に
は、二分割された送りねじを軸線と直交する方向に接合
することで送りねじを軸に取付けることができる。
【0013】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、用紙にバインダのカールリング位置に対応する綴り
孔をあける孔あけ装置を本体上面に載置可能としたこと
を特徴とする。
【0014】このように構成することで、孔あけ装置に
より用紙に綴り孔を形成して、紙綴り装置により用紙を
綴ることができる。
【0015】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
は、孔あけ装置は、スライダをスライド移動させること
で、スライダの移動方向に直交する方向に綴り孔を形成
するよう構成したことを特徴とする。
【0016】このように構成することで、用紙の綴り孔
貫通方向に手で押圧するようなことなく、スライダをス
ライド移動することにより用紙に綴り孔を形成すること
ができる。
【0017】また、本発明のうち請求項6に記載の発明
は、孔あけ装置は、綴り孔の抜き型としての四角形状の
パンチを具備して、パンチを複数で直線上に配設したこ
とを特徴とする。
【0018】このように構成することで、バインダに複
数枚の用紙を綴じた際に、見栄えよく綴じることができ
る四角形状の綴り孔を用紙に形成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図15に基づいて説明する。本実施の形態の紙綴り装置
1は、図2の(a)に示すように、本体2に孔あけ装置
29を装備することで、紙綴り装置1に孔あけの機構が
付与された構造になっている。
【0020】まず、紙綴り装置1について説明する。本
実施の形態の紙綴り装置1は、図1および図2の(a)
に示すように、本体2と、本体2を形成する基板3上を
移動可能に設けられた可動板4と、可動板4を駆動する
可動板駆動部5とで構成され、可動板駆動部5に設けら
れたハンドル6を回動することで可動板4がL状軌跡で
駆動されることにより、本体2に固定的に設けられた固
定板59の一側縁に形成された起立爪7と可動板4に形
成された逆L状の逆L状爪8とで、用紙を綴るためのバ
インダ9のカールリング10を開口させる構造になって
いる。
【0021】次に、紙綴り装置1の各構成について詳細
に説明する。本体2には、図3に示すように、基板3上
の長手方向に延びるようにして壁面11が立設されてお
り、壁面11と所定の間隔を有すると共に壁面11に沿
うようにして、複数の起立爪7がそれぞれ等間隔で配設
されている。また、壁面11の下方と基板3との間に
は、図2の(b)に示すように、可動板4を挿通するた
めの開口部12が設けられている。なお、複数の起立爪
7は、図1に示すように、板金加工することにより固定
板59と一体で形成されると共に、基部から先端部に向
けて幅方向が先細りするよう形成されている。また、基
板3上には、後述する可動板4の底面に突出して設けた
突出部13を係合させるL状溝14が形成されている。
【0022】また、可動板4は、図2の(a)および
(b)に示すように、本体2に設けられた開口部12を
挿通させることで基板3上に設けられ、可動板4の一側
縁に、横方突起15を形成することで逆L状に形成され
た複数の逆L状爪8を立設して、それぞれの逆L状爪8
は、本体2の起立爪7に整合するように等間隔で設けら
れている。可動板4の底面には、図1に示すように、基
板3に形成されたL状溝14に係合させる凸形状の突出
部13が形成されており、可動板駆動部5は、突出部1
3がL状溝14に案内されることで、可動板4をL状軌
跡に移動させる構造になっている。また、可動板4に
は、斜め方向に形成されると共に所定の間隔を有して一
対で設けられ、後述するスライドナット16の係合部1
7が係合する長孔部18が設けられている。なお、可動
板4は、図1に示すように、板金加工することにより、
逆L状爪8を一体で形成させている。
【0023】次に、可動板駆動部5について説明する。
可動板駆動部5は、ハンドル6を回動させることによ
り、逆L状爪8がL状軌跡に移動されるように可動板4
を駆動するよう形成されており、図3ないし図5に示す
ように、ハンドル6を所定方向に回動させることで、ハ
ンドル6が着脱自在に接続されたギアボックス19によ
り回転が減速されてロッド20に伝達され、ロッド20
に嵌合された送りねじ21が回転することで送りねじ2
1に螺合されたスライドナット16をロッド20の軸方
向に移動させ、スライドナット16の底部に設けられた
係合部17が可動板4の長孔部18の側面部に押し付け
られることで、可動板4の底部に設けられた突出部13
が本体2の基板3に設けられたL状溝14に案内され
て、可動板4をL状軌跡に移動させる構造になってい
る。
【0024】ギアボックス19は、図3ないし図5に示
すように、本体2の基板3に載置されて、図6に示すよ
うに、ハンドル6が取付けられる回転軸22にギア23
aを装着して、2段ギア23b、2段ギア23c、ギア
23dを配設することで回転軸22の回転が減速されて
おり、終段のギア23dの四角形状の軸孔には断面が四
角形状のロッド20が嵌合されている。
【0025】ロッド20には、図3ないし図5に示すよ
うに、ギアボックス19から基板3に立設された壁面1
1に略平行に延出して、所定の間隔を有して一対の送り
ねじ21を固定的に設けており、送りねじ21の両端に
設けられたリング24(図7参照)を基板3に載置され
た軸受ブロック25で支持させることで、回転自在に支
持されている。
【0026】また、送りねじ21は、図7に示すよう
に、樹脂を成形することで2分割で形成され、ロッド2
0を介在させて分割された一方の送りねじ21に形成さ
れた位置決めピン26を他方の送りねじ21に形成され
た位置決め孔27に嵌合して結合し、両端にリング24
を嵌合することにより、ロッド20に固定されている。
【0027】スライドナット16には、図1に示すよう
に、上面に、軸線がスライドナット16の上面に位置さ
れるようにしてねじ部28を形成すると共に、下面に、
可動板4に形成された長孔部18に係合される係合部1
7が形成されており、係合部17を長孔部18に係合さ
せて、送りねじ21をスライドナット16に形成された
ねじ部28に螺合させることにより、スライドナット1
6のスライド移動に連動して可動板4が駆動されるよう
構成されている。
【0028】なお、可動板駆動部5は、ハンドル6を図
2の(a)の時計回り方向にいっぱいに回動させた状態
で、図3に示すように、スライドナット16が送りねじ
21の右側に、スライドナット16に形成された係合部
17が可動板4に形成された長孔部18の逆L状爪8側
の端に、可動板4に形成された突出部13が基板3に形
成されたL状溝14の図3に示す位置にそれぞれが位置
される初期状態になるよう構成されている。
【0029】次に、孔あけ装置29の概略について説明
する。孔あけ装置29は、図2の(a)に示すように、
紙綴り装置1の本体2の所定の位置に載置されて、用紙
30が差入れられるスリット31が形成されて、用紙案
内板32に設けられたマーク33に用紙30の端部を合
わせることで用紙30を位置決めさせて、スライダ34
をスライド移動させることにより用紙30に所望の綴り
孔35を形成する構造になっている。
【0030】次に、孔あけ装置29の詳細について説明
する。孔あけ装置29は、図2の(a)に示すように、
カバー87に覆われて、パンチスライド部36がベース
37の上に載置されており、ベース37には、図8およ
び図14に示すように、断面が略M形状で、中央に鋼製
の台座38が複数並設されると共に、パンチ孔39と、
台座38を位置決め固定するための台座位置決め孔40
とが設けられている。また、パンチスライド部36は、
図8および図15に示すように、断面が略コの字状のパ
ンチ誘導枠41の底部42に、台座38上面に形成され
た溝43を嵌着させて、パンチ誘導枠41の底部に形成
された孔44を貫通させることでパンチ45を摺動させ
る一対の凹状ガイド46が台座38に立設して形成され
て、凹状ガイド46の上面に、図9に示すように、パン
チガイド孔62が形成されたルーフ47が設けられてい
る。さらに、パンチ45は、図10に示すように、該打
ち抜き断面を長方形で、かつ、先端面の中央に120度
の角度で溝63を形成して、側面に昇降棒48を挿通さ
せる孔64が設けられている。
【0031】また、台座38には、図11および図12
に示すように、一対の凹状ガイド46を取付けるスペー
スにパンチ孔88が形成され、パンチ孔88の両側にパ
ンチ誘導枠41の底部42を嵌着する溝43が設けられ
ている。さらに、台座38には、図8および図11に示
すように、スリット31に延長して用紙30が差入れら
れる隙間49が形成されており、隙間49に直交してパ
ンチ孔88が形成されている。また、台座38は、該下
面に取付孔65が形成され、3組の凹状ガイド46をベ
ース37およびパンチ誘導枠41に連続して設置される
構造になっている。
【0032】また、パンチスライド部36は、図13に
示すように、パンチ誘導枠41の側面に上下方向の長孔
66を形成して、パンチ45に挿通した昇降棒48を長
孔66から突出させて、スライダ34の下部には昇降棒
48を昇降させるVガイド溝67が設けられており、孔
あけ装置29は、スライダ34をスライド移動させるこ
とで昇降棒48が次々にVガイド溝67に挿通されて、
昇降棒48がVガイド溝67を通過する過程においてパ
ンチ45を下方に押し下げてパンチ45を用紙30に貫
通させることにより、設置した用紙30に次々に綴り孔
35を形成するよう構成されている。
【0033】このような構成において、本実施の形態の
紙綴り装置1の作用について説明する。まず、用紙30
をバインダ9で綴る際の作用について説明する。
【0034】(1)前述した可動板駆動部5の初期状態
(図3参照)において、壁面11と起立爪7との間の隙
間に、バインダ9のバー50をカールリング10の先端
が上方に向くように挿入することで、複数で立設された
起立爪7の間にカールリング10が突出されるようにし
てバインダ9を紙綴り装置1にセットする。
【0035】(2)ハンドル6を図2の(a)の反時計
回り方向に回動してロッド20および送りねじ21を図
1の時計回り方向に回転させることで、スライドナット
16が図3の左側方向にスライド移動されて、可動板4
には長孔部18と係合部17との接点において、図3に
示す方向の力F1が作用され、突出部13がL状溝14
に案内されて図4に示す位置に移動することで、可動板
4は、図3中の左側方向にスライド移動させる。これに
より、逆L状爪8は、図3中の左側方向にスライド移動
されて、横方突起15がバインダ9のカールリング10
の内側に挿通される。
【0036】(3)ハンドル6をさらに反時計回り方向
に回動することにより、スライドナット16の係合部1
7が図4中の左側方向に移動して、可動板4は、長孔部
18と係合部17との接点において力F1が作用され
て、突出部13をL状溝14に案内させることで、逆L
状爪8を起立爪7から離反させる方向に移動させて、図
5に示す状態になる。これにより、バインダ9のバー5
0が起立爪7に支持されると共に、カールリング10の
内側に横方突起15を挿入した逆L状爪8がカールリン
グ10を引張ることになり、カールリング10の先端を
上方に向けて延ばした状態にする。
【0037】(4)(3)の状態において、カールリン
グ10の先端に、用紙30に形成された綴り孔35を挿
通させる。
【0038】(5)ハンドル6を図2の(a)の時計回
り方向に回動してロッド20および送りねじ21を図1
の反時計回り方向に回転させることで、スライドナット
16が図5の右側方向にスライド移動されて、可動板4
には長孔部18と係合部17との接点において、図5に
示す方向の力F2が作用され、突出部13がL状溝14
に案内されて図4に示す位置に移動することで、可動板
4は、逆L状爪8を起立爪7に近接する方向にスライド
移動させて、次に、図4中の右側方向にスライド移動さ
せることで、図3に示す状態になり、横方突起15がバ
インダ9のカールリング10の外側に抜けた状態にす
る。これにより、カールリング10は、自らの形状を再
現させる性質により元のリング形状に戻ることで、バイ
ンダ9に用紙30が綴じられた状態にして、バインダ9
に綴じられた用紙30を上方に持ち上げることで容易に
取り出すことができる。
【0039】(6)なお、バインダ9に綴じられた用紙
30を差し替える際には、用紙30が綴られたバインダ
9を前述した(1)に記載したようにして紙綴り装置1
にセットし、差し替えたい頁を含む用紙30の束をカー
ルリング10の中心の回りに回動させて、前述した
(2)、(3)の手順でカールリング10を引延ばすこ
とにより差し替えたい頁を含む用紙30の束がバインダ
9から取外される。そして、所望の頁を差し替えて、前
述した(4)、(5)の手順で差し替えられた頁を含む
用紙30の束をバインダ9に綴じることで、用紙30の
差し替え作業を終了する。
【0040】したがって、バインダ9を起立爪7と壁面
11との間に挿入するだけでバインダ9を紙綴り装置1
に保持させてハンドル6を回動動作することにより、用
紙30を簡単に綴じることができると共に、バインダ9
に綴られた用紙30を簡単に差し替えることができる。
【0041】次に、孔あけ装置29の作用について説明
する。孔あけ装置29は、用紙30を用紙案内板32に
案内させると共に、用紙30の端部を用紙案内板32に
設けられたマーク33に合わせることで用紙30がセッ
トされて、スライダ34をスライド移動させることによ
り、スライダ34のスライド方向に直交する方向に次々
にパンチ45を押し下げて、用紙30に所望の綴り孔3
5を形成する。
【0042】したがって、スライダ34をスライド移動
するだけで、容易に綴り孔35を形成することができ、
また、孔あけ装置29は、紙綴り装置1の本体2に載置
することができるので、孔あけ装置29を紙綴り装置1
と別に管理する必要がなく、省スペース化に貢献するこ
とができる。
【0043】次に、他の実施の形態を図16ないし図2
3に基づいて説明する。なお、前述した紙綴り装置1と
構成が同じ部分については、同一の名称および符号を用
いて、その説明も省く。
【0044】他の実施の形態の紙綴り装置1は、図16
に示すように、ツマミ51を所定の方向に回転させて可
動板4をL状軌跡に移動して、逆L状爪8をL状軌跡に
移動させる構造になっており、本体2の上面には孔あけ
装置29を載置するための凹部68が形成されて、本体
2の左右に固定爪52、中央に係止爪53がそれぞれ設
けられ、前述した孔あけ装置29と同一の機構の孔あけ
装置29が載置されている。なお、係止爪53は、上面
のコ字状の溝69に囲まれた小片54の端部に凸部55
を形成させて構成されており、図16に示すように、孔
あけ装置29をスライドさせることで紙綴り装置1に載
置固定する構造になっている。
【0045】本体2の側面には、図18に示すように、
ギアボックス19に連結されたツマミ51が設けられて
おり、本体2の両側に軸支したロッド20はギアボック
ス19に挿通され、ツマミ51の回転をギアボックス1
9で減速させて、ロッド20の両側に取付けられたピニ
オンギア56を回転させる。両方のピニオンギア56の
下方には、ピニオンギア56に噛み合わされたラック5
7が配置されており、これらのラック57は、移動板5
8により連結されており、ピニオンギア56の回転によ
り、前後方向に移動されるよう構成されている。また、
移動板58の上面には、逆L状爪8が形成された可動板
4が載置されている。
【0046】起立爪7は、図17および図18に示すよ
うに、固定板59の端部に一列に形成されて、固定板5
9は、本体2の底部82から浮かせた状態で本体2に固
定され、この隙間に、可動板4と移動板58とが挿入さ
れている。可動板4は、底面に移動板58の溝孔81と
本体2の底部82のL状溝83に挿通させるピン60を
突出させて、中央に保持孔85を形成している。また、
移動板58の溝孔81は、斜め方向に形成されており、
ピン60は、溝孔81とL状溝83とを合成した誘導に
より、移動板58の直線運動を可動板4のL状軌跡運動
に変換させている。なお、本体2の底部82に形成され
た突起84は、保持孔85に挿入され、移動板58は、
突起84に干渉しないように切欠き部61を形成してい
る。
【0047】移動板58が後方に位置される際には、ピ
ン60は、図19に示すように、L状溝83の後方端部
の位置に位置されており、この際に、逆L状爪8は、起
立爪7に近接整合された位置に位置している。したがっ
て、バインダ9のカールリング10を本体2に立設され
た壁面11と起立爪7との間に下位置まで滑らかに挿入
することができる。また、この状態で移動板58は、図
20に示すように、前方に位置しているので、可動板4
のピン60は、L状溝83の前方端部に位置している。
これにより、逆L状爪8は、隣接された起立爪7の間に
横方突起15をスライド移動して、かつ、前方位置に位
置されている。
【0048】次に、移動板58を駆動する構造について
説明する。本体2の側面に配置したギアボックス19
は、図21および図22に示すように、ツマミ51の回
転軸を支持すると共に該回転軸にギア23eを装着し、
さらに、2段ギア23f,ギア23gを2連で配設して
回転軸の回転を減速させるよう構成されており、終段の
ギア23gをロッド20に連結させることで、2つのピ
ニオンギア56を同時に回転させて、ラック57および
移動板58を前後方向に移動させる構造になっている。
【0049】このような構成において、この紙綴り装置
1を使用して用紙30を綴じる際の作用について説明す
る。図16に示すように、本体2に立設された壁面11
と起立爪7との間の隙間にバインダ9をセットする。次
に、ツマミ51を回転させると、逆L状爪8が横方向に
移動することで横方突起15がカールリング10の内側
に侵入する。ツマミ51をさらに回転させることで、逆
L状爪8が起立爪7から離反する方向に移動して、横方
突起15に係合されたカールリング10が延ばされて変
形して先端が上方を向く状態になる。この状態で、用紙
30の綴り孔35にカールリング10の先端を挿通させ
て、ツマミ51を逆回転させることで、逆L状爪8を逆
の軌道を辿らせることにより、用紙30が綴じられる。
【0050】したがって、バインダ9の位置合わせをす
ることなく、ツマミ51を回転させるだけで、容易に用
紙30を綴ることができる。
【0051】
【発明の効果】本発明のうち請求項1に記載の発明によ
れば、本体壁面と起立爪との間にバインダを挿入するこ
とでバインダが保持されて、ハンドルを駆動することで
逆L状爪がスライド移動されて横方突起がバインダに形
成されたカールリングに侵入し、次に、逆L状爪が起立
爪から離反する方向に移動されて横方突起によりカール
リングが延ばされて用紙を綴ることができるので、カー
ルリングの位置調整が不要であり容易に用紙を綴ること
ができ、また、バインダに綴られた用紙の差し替えも容
易である。
【0052】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
によれば、可動板駆動部を組立てる際には、可動板に形
成された長孔部にスライドナットの係合部を係合させ
て、スライドナットの上方からスライドナットの上面に
形成されたねじ部に送りねじを螺合するので、組立てが
容易になり組立作業を効率化することができる。
【0053】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
によれば、送りねじを軸線と直交する方向に二分割で形
成したので、送りねじを軸に取付ける際には、一体で形
成された送りねじの軸孔に軸を挿通させるようなことな
く、軸の所望の位置で二分割された送りねじを接合して
送りねじを軸に取付けることができるので、送りねじの
組付けが容易で組立作業を効率化することができる。
【0054】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
によれば、用紙に紙綴り孔を形成することができる孔あ
け装置を紙綴り装置に載置したので、孔あけの機能を有
した紙綴り装置を提供することができ、また、孔あけ装
置の管理を別個にする必要がなくスペースの有効利用が
できる。
【0055】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
によれば、スライダをスライド移動させる方向が用紙の
紙綴り孔の貫通する方向でないので、大きな力を付与し
て紙綴り孔をあける必要がなく、容易に綴り孔を形成す
ることができる。
【0056】また、本発明のうち請求項6に記載の発明
によれば、用紙に四角形状の綴り孔を直線上に形成する
ことができるので、用紙にバインダのカールリングを通
し易い四角形状の綴り孔を見栄えよく形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の紙綴り装置の説明図である。
【図2】本実施の形態の紙綴り装置および孔あけ装置の
説明図であって、(a)は全体図で、(b)は一部の詳
細図である。
【図3】本実施の形態の紙綴り装置の初期状態を示す図
である。
【図4】本実施の形態の紙綴り装置の可動部がスライド
移動された状態を示す図である。
【図5】本実施の形態の紙綴り装置の可動部が移動され
て、逆L状爪が起立爪から離反方向に移動された状態を
示す図である。
【図6】ギアボックスの説明図であって、(a)は平面
図で、(b)は側面図である。
【図7】送りねじの説明図である。
【図8】本実施の形態の孔あけ装置の要部断面図であ
る。
【図9】本実施の形態の孔あけ装置のルーフの要部斜視
図である。
【図10】本実施の形態の孔あけ装置のパンチの斜視図
である。
【図11】本実施の形態の孔あけ装置のパンチスライド
部の断面図である。
【図12】本実施の形態の孔あけ装置のパンチスライド
部の要部斜視図である。
【図13】本実施の形態の孔あけ装置の要部側面図であ
る。
【図14】本実施の形態の孔あけ装置のベースの要部斜
視図である。
【図15】本実施の形態の孔あけ装置のパンチ誘導枠の
斜視図である。
【図16】他の実施の形態の紙綴り装置の本体と孔あけ
装置との展開図である。
【図17】他の実施の形態の紙綴り装置の説明図であ
る。
【図18】他の実施の形態の紙綴り装置の本体の説明図
であって、(a)は平面図で、(b)は側面図である。
【図19】他の実施の形態の紙綴り装置の内部の説明図
であって、(a)は平面図で、(b)は側面図である。
【図20】他の実施の形態の紙綴り装置の要部を示す説
明図であって、(a)は平面図で、(b)は側面図であ
る。
【図21】他の実施の形態の紙綴り装置のギアボックス
の側断面図である。
【図22】他の実施の形態の紙綴り装置のギアボックス
の平面図である。
【図23】従来の紙綴り装置により、バインダのカール
リングが先端を上方に向けて延ばされた状態を示す図で
ある。
【図24】従来の紙綴り装置を示す説明図である。
【図25】従来のパンチにより用紙に綴り孔を形成する
状態を示す図である。
【符号の説明】 1 紙綴り装置 2 本体 4 可動板 5 可動板駆動部 7 起立爪 9 バインダ 10 カールリング 11 壁面 13 突出部 14 L状溝 15 横方突起 16 スライドナット 17 係合部 18 長孔部 21 送りねじ 28 ねじ部 29 孔あけ装置 34 スライダ 35 綴り孔 45 パンチ 50 バー
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体壁面と所定の間隔を有して位置され
    ると共に、本体壁面に支持されて前記本体壁面に沿って
    所定の間隔で直線状に配設される複数の起立爪と、前記
    起立爪に整合させて設けられ横方突起を備える複数の逆
    L状爪とを具備して、 前記横方突起が隣接する起立爪の間に侵入するようスラ
    イド移動されてから前記起立爪と離反する方向に移動す
    るように前記逆L状爪を設けたことを特徴とする紙綴り
    装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の逆L状爪は、可動板の端部に
    形成されて、可動板駆動手段によりL状軌跡になるよう
    駆動されることを特徴とする請求項1に記載の紙綴り装
    置。
  3. 【請求項3】 前記可動板駆動手段は、本体上面の所定
    の位置に形成されたL状溝と、前記可動板の底面に形成
    されて前記L状溝に係合される突起部と、前記可動板に
    斜め方向に長孔形状に形成された案内部と、前記本体壁
    面に平行に軸を設けた送りねじと、前記送りねじに螺合
    されるねじ部と前記案内部に係合されることで前記案内
    部に案内される被案内部とが形成されたスライドナット
    とを具備して、前記送りねじを回転させて前記スライド
    ナットをスライド移動させることにより、前記可動板に
    形成された逆L状爪をL状軌跡に移動させることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の紙綴り装置。
  4. 【請求項4】 前記スライドナットは、スライドナット
    の上面上に前記ねじ部の軸が位置されるよう前記ねじ部
    を形成したことを特徴とする請求項3に記載の紙綴り装
    置。
  5. 【請求項5】 用紙の一辺に直線状に所定の間隔で形成
    された綴り孔に、バインダのバーの長手方向に所定の間
    隔で形成された複数のカールリングを通すことで複数枚
    の用紙を綴じる紙綴り装置において、本体壁面に支持さ
    れた複数の起立爪を形成して、前記複数の起立爪を隣接
    する起立爪の間に前記カールリングが挿通可能なように
    配設すると共に、前記複数の起立爪を該起立爪と前記本
    体壁面との間の隙間に前記バーを挿入可能なように前記
    本体壁面から所定の間隔を有して位置させて、前記起立
    爪のそれぞれに整合して設けられると共に前記カールリ
    ングの内側に接触可能に延出する横方突起を具備した逆
    L状爪が端部に形成された可動板を前記起立爪の下方に
    L状軌道で移動するよう設けたことを特徴とする紙綴り
    装置。
  6. 【請求項6】 用紙に前記バインダのカールリング位置
    に対応する綴り孔をあける孔あけ装置を本体上面に載置
    可能としたことを特徴とする請求項5に記載の紙綴り装
    置。
  7. 【請求項7】 前記孔あけ装置は、スライダをスライド
    移動させることで、スライダの移動方向に直交する方向
    に綴り孔を形成するよう構成したことを特徴とする請求
    項6に記載の紙綴り装置。
  8. 【請求項8】 前記孔あけ装置は、綴り孔の抜き型とし
    ての四角形状のパンチを具備して、前記パンチを複数で
    直線上に配設したことを特徴とする請求項6に記載の紙
    綴り装置。
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