JP2001018177A - 振動発生装置 - Google Patents

振動発生装置

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JP2001018177A
JP2001018177A JP11192396A JP19239699A JP2001018177A JP 2001018177 A JP2001018177 A JP 2001018177A JP 11192396 A JP11192396 A JP 11192396A JP 19239699 A JP19239699 A JP 19239699A JP 2001018177 A JP2001018177 A JP 2001018177A
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JP
Japan
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piston
oil chamber
oil
pressure receiving
hydraulic
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JP11192396A
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English (en)
Inventor
Yukio Sakamoto
幸男 坂本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンの往復動時に作動油がタンクに排出
されるときの排出脈動を低減する。 【解決手段】 シリンダ1との間で制御弁16を挟む位
置にシリンダ22を設け、このシリンダ22内に油室2
4を画成すると共にピストン2に連動して作動するピス
トン23を設ける構成とする。これにより、ピストン2
が油室6側に移動するときには、油室6からタンク9に
排出される作動油の一部をピストン23によって油室2
4内に蓄えることができ、ピストン2が油室5側に移動
するときには、油室24内に蓄えた作動油をピストン2
3によってタンク9に排出することができる。このた
め、ピストン2が油室6側に移動するときのみならず、
ピストン2が油室5側に移動するときにもタンク9に作
動油を排出することができ、ピストン2の往復動時にお
ける排出脈動を平滑化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば土木・建設
機械等に装備され、地固め作業、杭の打込み・引抜き作
業または破砕作業等を行うための振動を発生するのに好
適に用いられる振動発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土木・建設機械にあっては、例
えば地盤を固める地固め作業、杭等の打込み・引抜き作
業または破砕作業を行う場合に、作業装置の先端側に振
動発生装置を取付けることが知られている。
【0003】ここで、この種の従来技術による振動発生
装置としては種々の形式が知られているが、自己圧を用
いた自励振動式の振動発生装置について、図5ないし図
7を参照しつつ説明する。
【0004】図5において、1はシリンダで、該シリン
ダ1は、内周側がピストン摺動穴となった円筒状に形成
されている。
【0005】2は振動を発生するためにシリンダ1内に
往復動可能に設けられたピストンで、該ピストン2は、
シリンダ1内に後述する第1の油室5と第2の油室6と
を画成している。そして、ピストン2は、油室5側に位
置する第1の受圧面2Aと、油室6側に位置する第2の
受圧面2Bとを有している。
【0006】3は基端側がピストン2の受圧面2Aに固
着された大径ロッドで、該大径ロッド3の先端側はシリ
ンダ1の外部に突出している。そして、大径ロッド3の
先端側には、例えばタンパ等の地固め作業用の作業具等
(図示せず)が連結されるようになっている。4は基端
側がピストン2の受圧面2B中心部に固着された小径ロ
ッドで、該小径ロッド4は大径ロッド3よりも小径に形
成されている。そして、小径ロッド4の先端側はシリン
ダ1の外部に突出し、後述する制御弁16に連結されて
いる。
【0007】ここで、ピストン2の受圧面2Aには大径
ロッド3が固着され、ピストン2の受圧面2Bには小径
ロッド4が固着されているので、大径ロッド3の断面積
と小径ロッド4の断面積との差により、受圧面2Aの受
圧面積に比較し、受圧面2Bの受圧面積の方が大きくな
っている。
【0008】5は受圧面2A側に位置してシリンダ1内
に画成された第1の油室で、該第1の油室5には、油路
7,8の一端側がそれぞれ接続されている。そして、油
路7の他端側は、タンク9と共に油圧源を構成する油圧
ポンプ10に接続され、油路8の他端側は、後述する切
換弁12のポートに接続されている。
【0009】6は受圧面2B側に位置してシリンダ1内
に画成された第2の油室で、該第2の油室6には、油路
11の一端側が接続されている。そして、油路11の他
端側は切換弁12のポートに接続されている。
【0010】12は3ポート2位置の油圧パイロット式
切換弁で、該切換弁12は、油圧ポンプ10から吐出し
た作動油がパイロット圧としてパイロット油路13等を
通じて常時供給される小油圧パイロット部12Aと、後
述の制御弁16によりパイロット油路14等を通じて油
圧ポンプ10からの作動油がパイロット圧として間欠的
に供給される大油圧パイロット部12Bとを有し、大油
圧パイロット部12Bの受圧面積は小油圧パイロット部
12Aの受圧面積よりも大きくなっている。
【0011】従って、切換弁12は、小油圧パイロット
部12Aのみに油圧ポンプ10からの作動油が供給され
ているときには第1の切換位置(a)を保持し、小油圧
パイロット部12Aと大油圧パイロット部12Bとに同
時に油圧ポンプ10からの作動油が供給されたときには
第2の切換位置(b)に切換えられるものである。ま
た、切換弁12の他のポートには油路15の一端側が接
続され、該油路15の他端側はタンク9に接続されてい
る。
【0012】そして、切換弁12が切換位置(a)を保
持しているときには、油路8が遮断されると共に油室6
が油路11,15を通じてタンク9に連通することによ
り、ピストン2が油室6側(矢示A方向)に移動(復
動)する。一方、切換弁12が切換位置(b)に切換え
られたときには、油路8,11が連通し、これら油路
8,11を介して油室6が油室5に連通することによ
り、油圧ポンプ10からの作動油が油室5と油室6とに
同時に供給され、ピストン2の受圧面2A,2Bの受圧
面積差により、ピストン2が油室5側(矢示B方向)に
移動(往動)する構成となっている。
【0013】16はピストン2と連動して作動する制御
弁で、該制御弁16は、シリンダ1内を往復動するピス
トン2の位置に応じて切換弁12の大油圧パイロット部
12Bに給排するパイロット圧を切換えることにより、
該切換弁12を第1の切換位置(a)と第2の切換位置
(b)とに交互に切換えるものである。
【0014】ここで、制御弁16は、小径ロッド4を介
してピストン2に連結され、ピストン2が矢示A方向に
変位し、該ピストン2が油室6側の規定位置(例えば、
ストロークエンド)に達したときに制御位置(c)に切
換わり、油路7から分岐した分岐油路17とパイロット
油路14とを連通させる。これにより、油圧ポンプ10
からの作動油が切換弁12の小油圧パイロット部12A
と大油圧パイロット部12Bとに同時に供給され、切換
弁12が切換位置(b)に切換わる。ここで、制御弁1
6は、油室6側に移動するピストン2が規定位置に達す
るまでの間は中立位置(e)を保持し、この中立位置
(e)においてパイロット油路14を遮断することによ
り、切換弁12を切換位置(a)に保持する。
【0015】一方、制御弁16は、ピストン2が矢示B
方向に変位し、該ピストン2が油室5側の規定位置(例
えば、ストロークエンド)に達したときに制御位置
(d)に切換わり、分岐油路17を遮断すると共にパイ
ロット油路14をタンク9に連通させる。これにより、
油圧ポンプ10からの作動油が切換弁12の小油圧パイ
ロット部12Aのみに供給され、切換弁12が切換位置
(a)に切換わる。ここで、制御弁16は、油室5側に
移動するピストン2が規定位置に達するまでの間は中立
位置(e)を保持し、この中立位置(e)においてパイ
ロット油路14を遮断することにより、切換弁12を切
換位置(b)に保持する。
【0016】従来技術による振動発生装置は上述の如き
構成を有するもので、まず、切換弁12が切換位置
(a)にあり、油圧ポンプ10からの作動油が切換弁1
2の小油圧パイロット部12Aのみに供給される状態で
は、油室5内に油圧ポンプ10からの作動油が供給され
ると共に油室6が油路11,15を介してタンク9に連
通し、ピストン2は油室6側に移動する。
【0017】そして、ピストン2が油室6側の規定位置
に達して制御弁16が制御位置(c)に切換わると、油
圧ポンプ10からの作動油が切換弁12の小油圧パイロ
ット部12Aと大油圧パイロット部12Bとに同時に供
給され、各油圧パイロット部12A,12Bの受圧面積
差により切換弁12が切換位置(b)に切換わる。
【0018】これにより、油路8,11を介して油室6
が油室5に連通し、油圧ポンプ10からの作動油が油室
5と油室6とに供給されるので、ピストン2は、受圧面
2A,2Bの受圧面積差によって油室5側に移動する。
そして、ピストン2が油室5側の規定位置に達して制御
弁16が制御位置(d)に切換わると、切換弁12の大
油圧パイロット部12B内の作動油がパイロット油路1
4を通じてタンク9に排出され、切換弁12が切換位置
(a)に切換わることにより、ピストン2は再び油室6
側へと移動する。
【0019】かくして、ピストン2は、図6中の特性線
18に示すように、油室5側の規定位置P1と油室6側
の規定位置P2との間で、ほぼ一定の時間Tをもって往
動と復動とを繰返すことにより自励振動を発生し、この
ピストン2が発生する振動が大径ロッド3等を介して作
業具に伝わることにより、地固め作業、破砕作業等を行
うことができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術による振動発生装置においては、図7中の特性線1
9に示すように、ピストン2が油室5側の規定位置から
油室6側の規定位置に向けて復動する時間Tのみ、油室
6内の作動油がタンク9に間欠的に排出される構成とな
っている。このため、ピストン2の往復動時には、油室
6内の作動油が時間Tごとにタンク9に間欠的に排出さ
れることによって脈動(排出脈動)を生じるようにな
る。
【0021】この結果、例えば切換弁12とタンク9と
の間を接続する油路15を構成する油圧ホース(図示せ
ず)が排出脈動によってばたつき、この油圧ホースの損
傷、継手部分の外れ等によって油漏れを生じることによ
り、振動発生装置の安定した作動が損なわれるという問
題がある。
【0022】また、例えば切換弁12の下流側に他のア
クチュエータ(図示せず)を設けている場合には、この
アクチュエータを駆動する作動油が脈動化することによ
り、アクチュエータの誤作動を招くという問題がある。
【0023】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ピストンの往復動時に作動油がタンクに
排出されるときの排出脈動を低減することができ、長期
に亘って安定して作動することができる振動発生装置を
提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、シリンダと、振動を発生するために前
記シリンダ内に往復動可能に設けられ、受圧面積の小さ
な第1の受圧面と該第1の受圧面よりも受圧面積の大き
な第2の受圧面とを有するピストンと、前記ピストンの
第1の受圧面側に位置して前記シリンダ内に画成され油
圧源に接続された第1の油室と、前記ピストンの第2の
受圧面側に位置して前記シリンダ内に画成された第2の
油室と、油圧パイロット部に給排される油圧源からのパ
イロット圧に応じて、前記第2の油室をタンクに連通さ
せて前記ピストンを第2の油室側に移動させる第1の切
換位置と前記第2の油室を第1の油室に連通させて前記
ピストンを第1の油室側に移動させる第2の切換位置と
に選択的に切換わる油圧パイロット式切換弁と、前記ピ
ストンと連動して作動し、前記ピストンの位置に応じて
前記油圧パイロット部に給排するパイロット圧を切換え
ることにより前記切換弁を第1,第2の切換位置に交互
に切換える制御弁とからなる振動発生装置に適用され
る。
【0025】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、ピストンが前記第2の油室側に移動するときに
は該第2の油室から排出される作動油の一部を蓄え、ピ
ストンが前記第1の油室側に移動するときには蓄えた作
動油を排出する排出脈動低減手段を設けたことにある。
【0026】このように構成したことにより、排出脈動
低減手段は、ピストンが第2の油室側に移動したときに
は第2の油室からタンクに排出される作動油の一部を蓄
え、ピストンが第1の油室側に移動したときには蓄えた
作動油をタンクに排出する。これにより、ピストンが第
2の油室側に移動するときにタンクに排出される作動油
の排出流量と、ピストンが第1の油室側に移動するとき
にタンクに排出される作動油の排出流量との差を小さく
することができ、ピストンの往復動時における排出脈動
を抑えることができる。
【0027】請求項2の発明は、排出脈動低減手段は、
第2のシリンダと、この第2のシリンダ内に前記ピスト
ンに連動して往復動可能に設けられ、第2のシリンダ内
に第3の油室を画成した第2のピストンとからなり、ピ
ストンが前記第2の油室側に移動するときには該第2の
油室から排出される作動油の一部を第3の油室内に蓄
え、ピストンが前記第1の油室側に移動するときには第
3の油室内に蓄えた作動油を排出する構成としたことに
ある。
【0028】このように構成したことにより、ピストン
が第2の油室側に移動したときには、このピストンに連
動して第2のピストンが第3の油室の容積を増大する方
向に移動し、第3の油室内に負圧が発生することによ
り、第2の油室からタンクに排出される作動油の一部を
確実に第3の油室内に蓄えることができる。そして、ピ
ストンが第1の油室側に移動したときには、このピスト
ンに連動して第2のピストンが第3の油室の容積を減小
する方向に移動し、第3の油室内に蓄えた作動油を第2
のピストンによって押出すことにより、確実にタンクに
排出することができる。
【0029】請求項3の発明は、第2のピストンの受圧
面の受圧面積は、前記ピストンの第1の受圧面と第2の
受圧面との受圧面積差にほぼ等しい値に設定する構成と
したことにある。
【0030】このように構成したことにより、ピストン
が第2の油室側に移動するときに第2の油室からタンク
に排出される作動油の排出流量と、ピストンが第1の油
室側に移動するときに第3の油室からタンクに排出され
る作動油の排出流量とをほぼ等しくすることができ、ピ
ストンの往復動時においてタンクに常時一定量の作動油
を排出することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明による振動発生装置
の実施の形態について、図1ないし図4を参照しつつ詳
細に説明する。なお、本実施の形態では、上述した従来
技術と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0032】図1において、21はピストン2の往復動
時にタンク9に作動油が排出されるときの排出脈動を低
減する排出脈動低減手段で、この排出脈動低減手段21
は、後述する第2のシリンダ22、第2のピストン23
等により構成されている。
【0033】22はシリンダ1との間で制御弁16を挟
む位置に設けられた第2のシリンダで、該シリンダ22
は、内周側がピストン摺動穴となった円筒状に形成され
ている。
【0034】23はシリンダ22内に摺動可能に設けら
れた第2のピストンで、該ピストン23はシリンダ22
内に第3の油室24を画成し、油室24は油路25を介
して油路15に常時連通している。そして、ピストン2
3は、油室24側に位置する受圧面23Aを有してい
る。
【0035】26は基端側がピストン23の受圧面23
Aの中心部に固着され、先端側がシリンダ22の外部に
突出した連結ロッドで、該連結ロッド26の先端側は制
御弁16に連結されている。従って、ピストン23は、
連結ロッド26,制御弁16および小径ロッド4を介し
てピストン2に連結され、ピストン2がシリンダ1内を
往復動するのに連動してシリンダ22内を往復動する構
成となっている。
【0036】そして、シリンダ1内のピストン2が油室
6側に移動するときには、シリンダ22内のピストン2
3が矢示A方向に移動することにより、油室24の容積
が増大して該油室24内に負圧が発生する。これによ
り、油室6から油路11,15を通じてタンク9に排出
される作動油の一部が、油路25を通じて油室24内に
導入され、該油室24内に蓄えられる。一方、シリンダ
1内のピストン2が油室5側に移動するときには、シリ
ンダ22内のピストン23が矢示B方向に移動して油室
24の容積が減小することにより、該油室24内に蓄え
られた作動油がピストン23に押出され、油路25を通
じてタンク9に排出される構成となっている。
【0037】これにより、ピストン2が油室6側に移動
(復動)するときのみならず、ピストン2が油室5側に
移動(往動)するときにもタンク9に作動油を排出する
ことができ、ピストン2の往復動時における作動油の排
出流量を均一化できる構成となっている。
【0038】ここで、本実施の形態では、ピストン23
の受圧面23Aの受圧面積を、ピストン2の受圧面2A
と受圧面2Bとの受圧面積差と等しい値に設定すること
により、ピストン2の往復動時にタンク9に常時一定量
の作動油を排出することができる構成となっており、以
下、この理由について図2および図3を参照しつつ説明
する。
【0039】まず、図2に示すように、ピストン2が油
室6側に移動する場合において、油圧ポンプ10からシ
リンダ1内に供給される作動油の流量Qi は、ピストン
2の受圧面2Aの受圧面積S1 と、ピストン2が油室6
側に移動するときの速度V1とから、下記数1のように
表すことができる。
【0040】
【数1】Qi =S1 ×V1
【0041】また、このときに油室6から排出される作
動油の流量Q0 は、ピストン2の受圧面2Bの受圧面積
S2 と、上述の速度V1 とから、下記数2のように表す
ことができる。
【0042】
【数2】Q0 =S2 ×V1
【0043】このとき、シリンダ22内のピストン23
が、ピストン2と連動してシリンダ22内を上述の速度
V1 で移動することにより、油室6から排出される作動
油の一部が、油路25を通じてシリンダ22の油室24
内に導入される。従って、ピストン23の受圧面23A
の受圧面積をS3 とすると、油室6からタンク9に排出
される作動油の流量Q1 は、下記数3のように表すこと
ができる。
【0044】
【数3】Q1 =Q0 −S3 ×V1
【0045】従って、上述の数1、数2、数3をまとめ
ることにより、下記数4を導くことができる。
【0046】
【数4】
【0047】一方、図3に示すように、ピストン2が油
室5側に移動する場合において、油圧ポンプ10からシ
リンダ1内に供給される作動油の流量Qi は、ピストン
2が油室5側に移動するときの速度V2 と、ピストン2
の受圧面2Aの受圧面積S1と、ピストン2の受圧面2
Bの受圧面積S2 とから、下記数5のように表すことが
できる。
【0048】
【数5】Qi =S2 ×V2 −S1 ×V2
【0049】このとき、シリンダ22内のピストン23
が、ピストン2と連動してシリンダ22内を上述の速度
V2 で移動することにより、油室24内に蓄えられた作
動油が油路25を通じてタンク9内に排出される。この
場合、油室24からタンク9に排出される作動油の流量
Q2 は、ピストン23の受圧面23Aの受圧面積S3と
上述の速度V2 とから、下記数6のように表すことがで
きる。
【0050】
【数6】Q2 =S3 ×V2
【0051】従って、上述の数5、数6をまとめること
により、下記数7を導くことができる。
【0052】
【数7】
【0053】ここで、ピストン2が油室6側に移動する
ときにタンク9に排出される作動油の流量Q1 と、ピス
トン2が油室5側に移動するときにタンク9に排出され
る作動油の流量Q2 とを等しく(Q1 =Q2 )するため
の条件は、上述の数4と数7とから数8のように表すこ
とができる。
【0054】
【数8】
【0055】そして、上述の数8を整理することによ
り、下記数9が成立する。
【0056】
【数9】S3 =S2 −S1
【0057】かくして、ピストン23の受圧面23Aの
受圧面積S3 を、ピストン2の受圧面2Bの受圧面積S
2 とピストン2の受圧面2Aの受圧面積S1 との差(受
圧面積差)と等しい値に設定することにより、ピストン
2の往動時と復動時とでタンク9に常時一定量の作動油
を排出することができる。
【0058】本実施の形態による振動発生装置は上述の
如き構成を有するもので、以下、その作動について説明
する。
【0059】まず、切換弁12が切換位置(a)にあ
り、油圧ポンプ10から吐出した作動油がパイロット圧
として切換弁12の小油圧パイロット部12Aのみに供
給される状態では、シリンダ1の油室5内に油圧ポンプ
10からの作動油が供給されると共に油室6が油路1
1,15を介してタンク9に連通し、ピストン2は油室
6側に移動する。
【0060】この場合、ピストン2が油室6側の規定位
置に達するまでの間は、制御弁16が中立位置(e)を
保持してパイロット油路14を遮断するので、切換弁1
2は切換位置(a)を保持し、ピストン2は油室6側へ
の移動を継続する。
【0061】また、ピストン2が油室6側の規定位置に
達するまでの間、ピストン23はピストン2に連動して
シリンダ22内を移動する。これにより、油室24の容
積が増大して該油室24内に負圧が発生するので、油室
6からタンク9に向けて油路15を流れる作動油の一部
が、油路25を通じてシリンダ22の油室24内に導入
され、該油室24内に蓄えられる。
【0062】そして、ピストン2が油室6側の規定位置
に達すると、制御弁16が制御位置(c)に切換わり、
パイロット油路14と分岐油路17とが連通することに
より、油圧ポンプ10からの作動油がパイロット圧とし
て切換弁12の小油圧パイロット部12Aと大油圧パイ
ロット部12Bとに同時に供給され、各油圧パイロット
部12A,12Bの受圧面積差により切換弁12が切換
位置(b)に切換わる。
【0063】これにより、油路8,11を介して油室6
が油室5に連通し、油圧ポンプ10からの作動油が油室
5と油室6とに供給されるので、ピストン2は、受圧面
2A,2Bの受圧面積差によって油室5側に移動する。
【0064】この場合、ピストン2が油室5側の規定位
置に達するまでの間は、制御弁16が中立位置(e)を
保持してパイロット油路14を遮断するので、切換弁1
2は切換位置(b)を保持し、ピストン2は油室5側へ
の移動を継続する。
【0065】また、ピストン2が油室5側の規定位置に
達するまでの間、ピストン23はピストン2に連動して
シリンダ22内を移動する。これにより、油室24内に
蓄えられた作動油は、ピストン23に押出されて油路2
5,15を通じてタンク9に排出される。
【0066】そして、ピストン2が油室5側の規定位置
に達すると、制御弁16が制御位置(d)に切換わり、
パイロット油路14がタンク9に連通する。これによ
り、油圧ポンプ10からの作動油が切換弁12の小油圧
パイロット部12Aのみに供給され、切換弁12が切換
位置(a)に切換わるので、ピストン2は再び油室6側
に向けて移動する。
【0067】かくして、ピストン2は、油室5側の規定
位置と油室6側の規定位置との間で、ほぼ一定の周期を
もって往復動を繰返すことにより自励振動を発生し、こ
のピストン2が発生する振動が大径ロッド3等を介して
作業具に伝わることにより、地固め作業、破砕作業等を
行うことができる。
【0068】この場合、本実施の形態では、ピストン2
が油室6側に移動するときに、油室6から排出される作
動油の一部をシリンダ22の油室24内に蓄え、ピスト
ン2が油室5側に移動するときに、油室24内に蓄えた
作動油をタンク9に排出する構成としたので、ピストン
2が油室6側に移動するときにタンク9に排出される作
動油の排出流量と、ピストン2が油室5側に移動すると
きにタンク9に排出される作動油の排出流量との差を小
さくすることができる。
【0069】しかも、本実施の形態では、ピストン23
の受圧面23Aの受圧面積を、ピストン2の受圧面2A
と受圧面2Bとの受圧面積差と等しい値に設定する構成
としたので、ピストン2が油室6側に移動するときに油
室6からタンク9に排出される作動油の排出流量と、ピ
ストン2が油室5側に移動するときに油室24からタン
ク9に排出される作動油の排出流量とをほぼ等しくする
ことができる。このため、ピストン2の復動時の時間T
においてタンク9に排出される作動油の排出流量と、ピ
ストン2の往動時の時間Tにおいてタンク9に排出され
る作動油の排出流量とを、図4中の実線で示す特性線2
7のように常時一定にすることができ、図4中の二点鎖
線で示す従来技術の特性線19に比較して、ピストン2
の復動時にのみ作動油が間欠的に排出されることに起因
する排出脈動を低減することができる。
【0070】かくして、ピストン2の往復動時に油路1
5を通じてタンク9に排出される作動油の排出脈動を低
減し、油路15を構成する油圧ホースのばたつきを抑え
ることができるので、当該油圧ホースの損傷、継手部分
の外れ等による油漏れを抑え、振動発生装置を安定して
作動させることができる。
【0071】また、例えば切換弁12の下流側に他のア
クチュエータ(図示せず)を設けた場合でも、当該アク
チュエータを脈動のない作動油によって安定して駆動す
ることができる。
【0072】なお、上述した実施の形態では、ピストン
23の受圧面23Aの受圧面積を、ピストン2の受圧面
2Aと受圧面2Bとの受圧面積差に等しい値に設定した
場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば受圧面23Aの受圧面積を、受圧面2A,2
Bの受圧面積差と若干異なる値に設定してもよい。
【0073】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、シリンダ内に画成された第1の油室側と第2の油
室側との間で往復動することにより自励振動するピスト
ンを備えた振動発生装置において、ピストンが第2の油
室側に移動するときには該第2の油室から排出される作
動油の一部を蓄え、ピストンが第1の油室側に移動する
ときには蓄えた作動油を排出する排出脈動低減手段を設
ける構成としたので、ピストンが第2の油室側に移動す
るときにタンクに排出される作動油の排出流量と、ピス
トンが第1の油室側に移動するときにタンクに排出され
る作動油の排出流量との差を小さくすることができる。
このため、ピストンの往復動時において、作動油が間欠
的にタンクに排出されることによる排出脈動を抑えるこ
とができるので、例えば第2の油室とタンクとの間を油
圧ホースを用いて接続した場合に、この油圧ホースのば
たつきによる損傷、継手部分の外れ等による油漏れを抑
えることができ、振動発生装置を安定して作動させるこ
とができる。
【0074】また、請求項2の発明によれば、排出脈動
低減手段を、第2のシリンダと、この第2のシリンダ内
にピストンに連動して往復動可能に設けられ、第2のシ
リンダ内に第3の油室を画成した第2のピストンとによ
り構成したので、ピストンが第2の油室側に移動したと
きには、このピストンに連動する第2のピストンによっ
て第3の油室内に負圧を発生させることができ、第2の
油室からタンクに排出される作動油の一部を確実に第3
の油室内に導入して蓄えることができる。一方、ピスト
ンが第1の油室側に移動したときには、このピストンに
連動する第2のピストンによって第3の油室内に蓄えた
作動油を押出すことにより、確実にタンクに排出するこ
とができる。
【0075】さらに、請求項3の発明によれば、第2の
ピストンの受圧面の受圧面積を、ピストンの第1の受圧
面と第2の受圧面との受圧面積差とほぼ等しい値に設定
したので、ピストンが第2の油室側に移動するときに第
2の油室からタンクに排出される作動油の排出流量と、
ピストンが第1の油室側に移動するときに第3の油室か
らタンクに排出される作動油の排出流量とをほぼ等しく
でき、ピストンの往復動時においてタンクに常時ほぼ一
定量の作動油を排出することができる。このため、ピス
トンの往復動時にタンクに排出される作動油の排出脈動
を平滑化し、第2の油室とタンクとの間を接続する油圧
ホース等のばたつきを抑えることができるので、当該油
圧ホースの損傷、継手部分の外れ等による油漏れを抑
え、振動発生装置を安定して作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による振動発生装置を示す
油圧回路図である。
【図2】ピストンが第2の油室側に移動したときの第
1,第2,第3の油室に対する作動油の給排状態を、切
換弁、制御弁等を省略して示す概略図である。
【図3】ピストンが第1の油室側に移動したときの第
1,第2,第3の油室に対する作動油の給排状態を、切
換弁、制御弁等を省略して示す概略図である。
【図4】本実施の形態においてピストンが往復動すると
きの作動油の排出流量と時間との関係を示す特性線図で
ある。
【図5】従来技術による振動発生装置を示す油圧回路図
である。
【図6】従来技術においてピストンが往復動するときの
ピストンの変位量と時間との関係を示す特性線図であ
る。
【図7】従来技術においてピストンが往復動するときの
作動油の排出流量と時間との関係を示す特性線図であ
る。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストン 2A 第1の受圧面 2B 第2の受圧面 5 第1の油室 6 第2の油室 12 切換弁 16 制御弁 21 排出脈動低減手段 22 第2のシリンダ 23 第2のピストン 23A 受圧面 24 第3の油室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、振動を発生するために前記
    シリンダ内に往復動可能に設けられ、受圧面積の小さな
    第1の受圧面と該第1の受圧面よりも受圧面積の大きな
    第2の受圧面とを有するピストンと、前記ピストンの第
    1の受圧面側に位置して前記シリンダ内に画成され油圧
    源に接続された第1の油室と、前記ピストンの第2の受
    圧面側に位置して前記シリンダ内に画成された第2の油
    室と、油圧パイロット部に給排される油圧源からのパイ
    ロット圧に応じて、前記第2の油室をタンクに連通させ
    て前記ピストンを第2の油室側に移動させる第1の切換
    位置と前記第2の油室を第1の油室に連通させて前記ピ
    ストンを第1の油室側に移動させる第2の切換位置とに
    選択的に切換わる油圧パイロット式切換弁と、前記ピス
    トンと連動して作動し、前記ピストンの位置に応じて前
    記油圧パイロット部に給排するパイロット圧を切換える
    ことにより前記切換弁を第1,第2の切換位置に交互に
    切換える制御弁とからなる振動発生装置において、 前記ピストンが前記第2の油室側に移動するときには該
    第2の油室から排出される作動油の一部を蓄え、前記ピ
    ストンが前記第1の油室側に移動するときには蓄えた作
    動油を排出する排出脈動低減手段を設けたことを特徴と
    する振動発生装置。
  2. 【請求項2】 前記排出脈動低減手段は、第2のシリン
    ダと、前記第2のシリンダ内に前記ピストンに連動して
    往復動可能に設けられ、該第2のシリンダ内に第3の油
    室を画成した第2のピストンとからなり、前記ピストン
    が前記第2の油室側に移動するときには該第2の油室か
    ら排出される作動油の一部を第3の油室内に蓄え、前記
    ピストンが前記第1の油室側に移動するときには第3の
    油室内に蓄えた作動油を排出する構成としてなる請求項
    1に記載の振動発生装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のピストンの受圧面の受圧面積
    は、前記ピストンの第1の受圧面と第2の受圧面との受
    圧面積差にほぼ等しい値に設定する構成としてなる請求
    項2に記載の振動発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101500533B1 (ko) * 2013-08-28 2015-03-12 피에스디중공업 주식회사 스키드 스티어로우더용 버켓 이물질 제거장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101500533B1 (ko) * 2013-08-28 2015-03-12 피에스디중공업 주식회사 스키드 스티어로우더용 버켓 이물질 제거장치

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