JP2001017387A - 内視鏡像観察システム - Google Patents

内視鏡像観察システム

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JP2001017387A
JP2001017387A JP11194806A JP19480699A JP2001017387A JP 2001017387 A JP2001017387 A JP 2001017387A JP 11194806 A JP11194806 A JP 11194806A JP 19480699 A JP19480699 A JP 19480699A JP 2001017387 A JP2001017387 A JP 2001017387A
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JP11194806A
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Hiroyuki Kuroda
宏之 黒田
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理手段を操作することなく倒立像ある
いは鏡像に変換した内視鏡画像への切り換えを可能にし
て手術を円滑に行えると共に、内視鏡画像の切り換え忘
れによる体腔内の方向の誤認識を防止する。 【解決手段】 モニタ70に表示された内視鏡画像を観
察する観察者に対して内視鏡10の被検体への挿入方向
を検知する検出手段としてカメラヘッド30に発光部5
1を設けると共に、この発光部51からの光を受光する
受光部52を前記検知装置50に設けることで、前記内
視鏡10の向きを非接触で検知すると共に、CCU40
からの映像信号を倒立像あるいは鏡像に変換する画像処
理手段及び前記検知装置50の検出信号に応じて、前記
CCU40からの映像信号と前記画像処理手段で変換し
た映像信号とを切り換える切換手段を設けて画像処理装
置60を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号処理手段から
の映像信号を倒立像あるいは鏡像に変換する画像処理を
施して、表示手段に表示可能な内視鏡像観察システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】今日、医療分野においては、体腔内等に
細長な挿入部を挿入することによって体腔内の深部等を
観察したり、必要に応じて処置具を用いることにより治
療処置等を行うことのできる内視鏡が広く用いられるよ
うになっている。
【0003】また、腹腔鏡下胆嚢摘出術(ラパコレ)等
の内視鏡下外科手術では、内視鏡によって得られた術部
の像を表示手段であるモニタで観察しながら、前記術部
を処置具によって処置している。
【0004】このような内視鏡下外科手術に用いられる
内視鏡像観察システム200は、例えば、図7に示すよ
うに細長な挿入部を患者210の腹腔内に挿入して腹腔
内の術部Fを観察するための内視鏡220と、この内視
鏡220からの術部Fの光学像を撮像して映像信号に変
換するカメラヘッド230と、このカメラヘッド230
からの映像信号より得た内視鏡画像を表示するモニタ2
40とを観察者250の視点に合わせて設置している。
例えば、図8に示すようにその場合の内視鏡画像241
をモニタ240上に表示している。
【0005】しかしながら、図9に示すように、術中に
内視鏡220の挿入孔を変更するなどして、観察者25
0に対するカメラヘッド230の視線方向が変わった場
合、モニタ240に表示される内視鏡画像と実際の術部
との違和感が生じる場合があった。例えば、この場合に
モニタ240には、図10に示すような内視鏡画像24
2が表示される。この内視鏡画像242は、カメラヘッ
ド230と対峙する観察者250にとっては左手鉗子a
及び右手鉗子bの感覚が上下左右逆になっている。そこ
で、図8の内視鏡画像241と同じような表示となるよ
うに、内視鏡画像を「倒立」させれば、表示されている
内視鏡画像と鉗子操作との感覚が一致する。また、鉗子
とスコープが平行になるときなど、上下の感覚は一致し
ていても左右が逆の場合もある。そこで図11に示すよ
うに「鏡像」にした内視鏡画像243をモニタ240に
表示すれば違和感は解消できる。
【0006】このようにモニタ240に表示される内視
鏡画像の「倒立」「鏡像」等の画像処理を行うために画
像処理装置(不図示)を使用して、倒立像や鏡像への変
更が必要となった場合には、前記画像処理装置を操作し
て、モニタ240に表示される内視鏡画像の切り換えを
行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、特に患者210に対して手術を行う清潔域と、
各装置類が置かれている不潔域とが区分されている内視
鏡外科手術において、内視鏡画像を切り換える際には、
清潔域にいる観察者250が不潔域にいる補助者(不図
示)に前記画像処理装置の操作を指示する必要があった
り、また、観察者250が直接この操作を行う場合に
は、リモートスイッチ等を必要とし、これらリモートス
イッチ等を用いた場合には、内視鏡下手術後にこれらリ
モートスイッチ等を滅菌したり、ドレープをかけたりす
る必要があるなど煩雑であった。
【0008】また、内視鏡画像の切り換えを行った後、
再び観察者250に対するカメラヘッド230の視線方
向が変わった際には、この切り換えを元に戻すのを忘れ
て、体腔内の方向を誤って認識して手術を行う虞れも生
じる。
【0009】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
ものであり、画像処理手段を操作することなく倒立像あ
るいは鏡像に変換した内視鏡画像への切り換えを可能に
して手術を円滑に行えると共に、内視鏡画像の切り換え
忘れによる体腔内の方向の誤認識を防止する内視鏡像観
察システムを構成することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、細長な挿入部を有する内視鏡と、この内視鏡
の内視鏡像を光電変換して撮像信号を生成する撮像手段
と、この撮像手段で生成された撮像信号を信号処理して
映像信号を生成する信号処理手段と、この信号処理手段
で生成された映像信号を入力して内視鏡画像を表示する
表示手段とを有する内視鏡像観察システムにおいて、前
記信号処理手段からの映像信号を倒立像あるいは鏡像に
変換するための画像処理を行う画像処理手段と、前記表
示手段に表示された内視鏡画像を観察する観察者に対し
て前記内視鏡の被検体への挿入方向を検出する検出手段
と、前記検出手段の検出結果に応じて、前記信号処理手
段からの映像信号と前記画像処理手段で変換された映像
信号との切り換えを行う切換手段と、を具備したことを
特徴としている。この構成により、画像処理手段を操作
することなく倒立像あるいは鏡像に変換した内視鏡画像
への切り換えを可能にして手術を円滑に行えると共に、
内視鏡画像の切り換え忘れによる体腔内の方向の誤認識
を防止する内視鏡像観察システムを構成する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態を
備えた内視鏡像観察システムを示す説明図、図2は本発
明の第1の実施の形態の画像処理装置の回路ブロック
図、図3はモニタを観察者に対峙して配置すると共に、
モニタの上面に設置した検知装置の受光部をモニタの画
像表示面と同じく観察者に対峙するようにした際の説明
図、図4はカメラヘッドの視線方向が観察者に対峙する
ようにセッティング(配置)された際の説明図である。
【0012】図1に示すように本実施の形態の内視鏡像
観察システム1は、例えば細長な挿入部11を有する光
学内視鏡(以下、単に内視鏡)10と、この内視鏡10
に着脱自在でこの内視鏡10の光学像を結像光学系20
により結像して光電変換する撮像手段としての撮像素子
31を有するカメラヘッド30と、前記撮像素子31の
電気信号をカメラケーブル40aを介して入力し映像信
号に変換する信号処理手段としてのカメラコントロール
ユニット(以下、CCU)40と、前記CCU40の映
像信号を入力して得た内視鏡画像を観察する観察者に対
して前記内視鏡の被検体への挿入方向を検出する検出手
段としての検知装置50と、この検知装置50の検出結
果に応じて、前記CCU40からの映像信号を倒立像あ
るいは鏡像に変換するための画像処理を行う画像処理装
置60と、前記画像処理装置60からの映像信号を入力
して内視鏡画像を表示する表示手段としてのモニタ70
とから主に構成されている。
【0013】前記内視鏡10は、細長で硬性な挿入部1
1と、この挿入部11の後端に連設され、側部に突出し
て図示しない光源装置に接続するライトガイドケーブル
12aを有する把持部を兼ねる操作部12と、この操作
部12の後端に形成された接眼部13と、から主に構成
される。
【0014】前記ライトガイドケーブル12を図示しな
い光源装置に接続することによって、光源装置からの照
明光がライトガイド14の端面に照射され、このライト
ガイド14により伝送された照明光は、挿入部11の先
端部から前方に出射され、患者の術部を照明するように
なっている。前記照明光により、照明された術部の光学
像は先端部に設けられた対物レンズ15によって結像さ
れ、結像された光学像はイメージガイド16により接眼
部13側に導光され、図示しない接眼レンズを介して拡
大観察できるようになっている。
【0015】前記接眼部13には、着脱自在に前記結像
光学系20が装着され、この結像光学系20に取り付け
た前記カメラヘッド30に内蔵された前記撮像素子31
に前記内視鏡10の光学像が結像されて光電変換され
る。尚、前記結像光学系20は、前記カメラヘッド30
に一体的に設けられている構成でも良い。
【0016】前記カメラヘッド30の撮像素子31で光
電変換された電気信号は、前記CCU40に入力され
て、このCCU40で映像信号が生成されて、この映像
信号が画像処理装置60で画像処理されてモニタ70で
内視鏡画像を表示するようになっている。
【0017】前記検出手段は、例えば手術室の周囲(環
境)の照明光に影響されない所定の拡がりを持った赤外
線等の光線を前方に照射して、これを受光する光検知方
式で、前記カメラヘッド30の内視鏡10接続部側に、
LED等の発光部51を設けると共に、この発光部51
からの光線を受光する受光部52を前記検知装置50に
設けている。この検出手段としては、前記発光部51を
前記検知装置50に設け、受光部52を前記カメラヘッ
ド30の内視鏡10接続部側に設けるように構成しても
良い。また、光検知方式でなくとも超音波を発生させて
送受信する超音波検知方式でも良い。前記検知装置50
では、例えば前記発光部51が常に赤外線等の光線を発
光し、受光部52で受光することで、前記受光部52が
前記発光部51の光を受光している場合と、受光してい
ない場合とで、それぞれ異なった検知信号を前記画像処
理装置60に出力するようになっている。尚、前記発光
部51の発光は、所定の時間間隔でパルス上の光線を発
光するようにしても良いし、またそうでなくても良い。
これにより、前記モニタ70に表示された内視鏡画像を
観察する観察者に対して前記内視鏡の方向を非接触の光
検知方式で検知するように構成することが可能である。
【0018】本実施の形態では、前記CCU40からの
映像信号を倒立像あるいは鏡像に変換するための画像処
理手段及び前記検知装置50からの検知信号に応じて、
前記CCU40からの映像信号と前記画像処理手段で変
換した映像信号とのどちらか一方に切り換える切換手段
を設けて前記画像処理装置60を構成している。
【0019】次に図2を用いて、この画像処理装置60
を説明する。前記画像処理装置60は、予め前記CCU
40からの映像信号を倒立像または鏡像のどちらか一方
に切り換えて設定する画像処理方式設定スイッチ61
と、画像処理手段62として前記CCU40からの映像
信号を倒立像に変換する倒立像生成回路62a及び鏡像
に変換する鏡像生成回路62bと、前記画像処理方式設
定スイッチ61の設定に従い、前記倒立像生成回路62
aまたは前記鏡像生成回路62bのどちらか一方に切り
換える画像処理方式切換スイッチ63と、前記検知装置
50からの検知信号に応じて、前記CCU40からの映
像信号と前記画像処理方式切換スイッチ63で切り換え
られた映像信号とのどちらか一方に切り換える切換手段
64としての画像切換制御回路64a及びこの画像切換
制御回路64aの制御に従い、切り換える画像処理切換
スイッチ64bとから主に構成されている。尚、前記画
像処理切換スイッチ64bには、画像処理設定スイッチ
65に接続されて手動で前記CCU40からの映像信号
と前記画像処理方式切換スイッチ63で切り換えられた
映像信号とを切り換えることができるようになってい
る。
【0020】このように構成された内視鏡像観察システ
ム1は、図3に示すようにモニタ70を観察者80に対
峙して配置し、モニタ70の上面に検知装置50の受光
部52がモニタ70の画像表示面と同じく観察者80に
対峙するように配置される。尚、内視鏡10は、例えば
患者90の体腔内に挿入されている状態で、手術台10
0に取り付けられたホルダ101によって保持されてい
る。そして、内視鏡10の光学像は、結像光学系20を
介してカメラヘッド30に内蔵した撮像素子31で撮像
され前記CCU40で映像信号が生成され、この映像信
号が画像処理装置60で画像処理される。
【0021】このようにカメラヘッド30が観察者80
の視点に合わせてセッティング(配置)されている場合
には、カメラヘッド30の発光部51はモニタ70側を
向いているため、モニタ70上に配置された検知装置5
0の受光部52は発光部51からの光を受光する。そし
て、画像処理装置60に検知装置50からの検知信号が
入力されると、その検知信号は前記したように、受光部
52が前記発光部51の光を受光している場合と、受光
していない場合とで、それぞれ異なった信号で切換手段
64内の画像切換制御回路64aに送信される(図2参
照)。一方、予め画像処理装置60の画像処理方式設定
スイッチ61で設定された画像処理方式の設定に従い、
画像処理方式切換スイッチ63が切り換えられること
で、倒立像生成回路62aと鏡像生成回路62bとのど
ちらか一方が選択される。そして、画像切換制御回路6
4aは検知装置50から受光している場合の信号が入力
されて、CCU40からの映像信号を画像処理を行わず
に画像処理装置60からモニタ70へ出力し、モニタ7
0に内視鏡画像が表示される。
【0022】一方、図4に示すようにカメラヘッド30
の視線方向が観察者80に対峙するようにセッティング
(配置)された場合には、受光部52は発光部51から
の光を受光することができないので、検知装置50から
受光していない場合の信号が画像切換制御回路64aに
入力される。その場合には、CCU40からの映像信号
による画像を画像処理装置60内の倒立像生成回路62
aと鏡像生成回路62bとのどちらか一方の選択された
方の回路で倒立像または鏡像に変換して画像処理を行
い、その変換された映像信号を画像処理切換スイッチ6
4bで切り換えてモニタ70へ出力し、モニタ70に倒
立像または鏡像に変換された内視鏡画像が表示される。
【0023】この結果、内視鏡10の観察者80に対す
る方向によって、観察モニタ像が自動で切り換わるた
め、術中に体腔内への内視鏡10挿入方向を変更した際
に、手動で観察モニタ像を切り換える煩雑さから解放さ
れると共に、モニタ画像の切り換え忘れによる体腔内の
方向の誤認識も防止できる。また、清潔域にいる観察者
80が不潔域にいる補助者(不図示)に画像処理装置6
0の画像処理設定スイッチ65の操作を指示する必要が
なくなるので、術中の切換操作による手技の中断もなく
なり手術の流れが円滑になる。また、観察者80が直接
この切換操作を行なう場合には必要とされたリモートス
イッチが不要となるため、このリモートスイッチを滅菌
したり、ドレープをかけたりする等の手間を省ける。
【0024】尚、本実施の形態では、細長な挿入部11
を体腔内に挿入して術部の光学像を観察する内視鏡10
に本発明を適用して、モニタ70表示された内視鏡画像
を観察する観察者80に対して前記内視鏡10の方向を
検知する検知装置の検知信号に応じて、倒立像あるいは
鏡像に変換した映像信号の切換を行うように構成してい
るが、本発明はこれに限定されず、例えば、超音波を用
いて超音波診断画像を得る超音波内視鏡等に本発明を適
用しても構わない。
【0025】また、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0026】(第2の実施の形態)図5は本発明の第2
の実施の形態に係る内視鏡像観察システムを示す説明図
である。本実施の形態では、受光部52を備えた検知装
置50をモニタ70上以外の場所へ移動可能にすると共
に、カメラヘッド30に発光部51を複数箇所設けるよ
うに構成している。それ以外の構成は、図1とほぼ同様
なので説明を省略し、同一構成には同じ符号を付して説
明する。
【0027】図5に示すように、本実施の形態の内視鏡
像観察システム110は、受光部52を備えた検知装置
50をモニタ70上以外の場所へ移動可能にしている。
また、カメラヘッド30には、発光部51を有する発光
ユニット111が取り付けられるようになっていて、そ
の発光ユニット111を取り付ける取付部112を複数
箇所設けている。
【0028】このように内視鏡像観察システム110を
構成することによって、発光ユニット111をカメラヘ
ッド30上の様々な方向に取付可能であるため、受光部
52備えた検知装置50の設置場所もこれに応じて様々
な位置に動かすことが可能である。
【0029】この結果、内視鏡10の向きと受光部52
が一つの位置関係のみに規定されないため、第1の実施
の形態と比べて手術室内でのレイアウトの自在性が高ま
る。
【0030】(第3の実施の形態)図6は本発明の第3
の実施の形態に係る内視鏡像観察システムを示す説明図
である。第1、第2の実施の形態の内視鏡像観察システ
ム1、110では、内視鏡10挿入部11に挿通したイ
メージガイド14で術部の光学像を導光して、接眼部1
3で観察する光学内視鏡に装着自在に装着した結像光学
系20及びこの結像光学系20に取り付けられたカメラ
ヘッド30で内視鏡の光学像を撮像する構成となってい
るが、本実施の形態では、例えば挿入部11先端側に撮
像素子を内蔵した電子内視鏡に本発明を適用する構成と
なっている。
【0031】図6に示すように本実施の形態の内視鏡像
観察システム120は、例えば細長な挿入部131の先
端側に撮像手段としての撮像素子130aを内蔵した電
子内視鏡(以下、単に内視鏡)130と、前記撮像素子
130aの電気信号をユニバーサルコード140aを介
して入力し映像信号を生成するCCU140と、前記C
CU140の映像信号を入力して得た内視鏡画像を観察
する観察者に対して前記内視鏡の被検体への挿入方向を
検出する検出手段としての検知装置150と、前記検知
装置150の検出結果に応じて、前記CCU140から
の映像信号を倒立像あるいは鏡像に変換するための画像
処理を行う画像処理装置160と、前記画像処理装置1
60からの映像信号を入力して内視鏡画像を表示する表
示手段としてのモニタ170とから主に構成されてい
る。
【0032】前記内視鏡130は、対物レンズ130b
を介して術部の光学像を撮像する撮像素子130aを先
端に内蔵した細長な挿入部131と、この挿入部131
の基端側に連設され、側部から突設して前記CCU14
0に取り付けられる前記ユニバーサルコード140aを
設けた把持部を兼ねる操作部132とで水密に構成され
ている。尚、前記CCU140には、例えば内視鏡13
0の挿入部131に挿通するライトガイド133に照明
光を供給するための図示しない光源も設けて、ユニバー
サルコード140aを介して前記ライトガイド133に
照明光を供給するようになっている。
【0033】本実施の形態では、第1の実施の形態と同
様な内視鏡画像を観察する観察者に対して内視鏡130
の方向を検知するための検出手段として、例えば前記内
視鏡操作部132後端側に発光部151を設けると共
に、前記検知装置150にはこの発光部151からの光
を受光する受光部152を設けることで、前記内視鏡1
30の向きを非接触の光検知方式で検知するように構成
している。また、第2の実施の形態と同様に受光部15
2をモニタ170上以外の場所へ移動可能に構成しても
良いし、内視鏡130に発光部151を有する発光ユニ
ットを取り付けられる取付部を複数箇所設ける構成にし
ても良い。
【0034】前記画像処理装置160は、図示しないが
図2で説明したのと同様に構成されて、前記CCU14
0からの映像信号を倒立像あるいは鏡像に変換する画像
処理手段(不図示)及び前記検知装置150の検出結果
に応じて、切り換えを行う切換手段(不図示)を設ける
ように構成する。
【0035】このように構成された内視鏡像観察システ
ム120を用いて、第1の実施の形態と同様にモニタ1
70を観察者に対峙して配置し、モニタ170の上面に
検知装置150の受光部152がモニタ170の画像表
示面と同じく観察者に対峙するように配置する。そし
て、内視鏡130の挿入部131に内蔵した撮像素子1
30aで撮像されて前記CCU140で信号処理されて
映像信号に変換され、前記画像処理装置160へ出力さ
れる。
【0036】内視鏡130が観察者の視点に合わせてセ
ッティング(配置)されている場合には、内視鏡130
の発光部151はモニタ170側を向いているため、モ
ニタ170上に配置された検知装置150の受光部15
2は発光部151からの光を受光して、画像処理装置1
60に検知装置150からの検知信号が入力される。
【0037】前記受光部152が前記発光部151の光
を受光している場合と、受光していない場合とで、それ
ぞれ異なった信号が検知装置150から画像処理装置1
60の図示しない切換手段に送信される。一方、予め画
像処理装置160で設定された画像処理方式の設定に従
い、前記内視鏡130の撮像素子130aの電気信号か
ら生成した映像信号を倒立像または鏡像に変換したどち
らか一方が選択される。そして、検知装置150から受
光している場合の信号が入力された場合には、図示しな
い切換手段により生成した映像信号に切り換えられて、
モニタ170へ出力し、モニタ170に内視鏡画像が表
示される。
【0038】一方、内視鏡130の視線方向が観察者に
対峙するようにセッティング(配置)された場合には、
受光部152は発光部151からの光を受光することが
できないので、検知装置150から受光していない場合
の信号が入力される。その場合には、生成した映像信号
を倒立像または鏡像に変換して画像処理を行い、その変
換された映像信号に切り換えてモニタ170へ出力し、
モニタ170で倒立像または鏡像に変換された内視鏡画
像が表示される。
【0039】この結果、内視鏡130の観察者に対する
方向によって、観察モニタ像が自動で切り換わるため、
術中に体腔への内視鏡挿入方向を変更した際に、手動で
観察モニタ像を切り換える煩雑さから解放されると共
に、モニタ画像の切り換え忘れによる体腔内の方向の誤
認識も防止できる。
【0040】尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施可能である。
【0041】[付記] (付記項1) 細長な挿入部を有する内視鏡と、この内
視鏡の内視鏡像を光電変換して撮像信号を生成する撮像
手段と、この撮像手段で生成された撮像信号を信号処理
して映像信号を生成する信号処理手段と、この信号処理
手段で生成された映像信号を入力して内視鏡画像を表示
する表示手段とを有する内視鏡像観察システムにおい
て、前記信号処理手段からの映像信号を倒立像あるいは
鏡像に変換するための画像処理を行う画像処理手段と、
前記表示手段に表示された内視鏡画像を観察する観察者
に対して前記内視鏡の被検体への挿入方向を検出する検
出手段と、前記検出手段の検出結果に応じて、前記信号
処理手段からの映像信号と前記画像処理手段で変換され
た映像信号との切り換えを行う切換手段と、を具備した
ことを特徴とする内視鏡像観察システム。
【0042】(付記項2) 前記検出手段は、光の発光
と受光による光検知方式であることを特徴とする付記項
1に記載の内視鏡像観察システム。
【0043】(付記項3) 前記検出手段は、受光部を
もつ検知手段から構成され、この検知手段からの検知信
号により、映像信号を倒立像あるいは鏡像に変換するよ
うにしたことを特徴とする付記項2に記載の内視鏡像観
察システム。
【0044】(付記項4) 前記受光部の位置を移動可
能にしたことを特徴とする付記項4に記載の内視鏡像観
察システム。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像処理装置を操作することなく倒立像あるいは鏡像に変
換した内視鏡画像への切り換えを可能にして手術を円滑
に行えると共に、内視鏡画像の切り換え忘れによる体腔
内の方向の誤認識を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態に
係り、図1は本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡
像観察システムを示す説明図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の画像処理装置の回
路ブロック図。
【図3】モニタを観察者に対峙して配置すると共に、モ
ニタの上面に設置した検知装置の受光部をモニタの画像
表示面と同じく観察者に対峙するようにした際の説明
図。
【図4】カメラヘッドの視線方向が観察者に対峙するよ
うにセッティング(配置)された際の説明図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡像観察
システムを示す説明図。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る内視鏡像観察
システムを示す説明図。
【図7】従来の内視鏡像観察システムを示す説明図。
【図8】図7におけるモニタに表示されている内視鏡像
画像を示す説明図。
【図9】図7における内視鏡像観察システムの観察者に
対するカメラヘッドの視線方向が変わった際の説明図。
【図10】図9におけるモニタに表示されている内視鏡
像画像を示す説明図。
【図11】図9における内視鏡画像を「鏡像」にした際
のモニタに表示される内視鏡像画像を示す説明図。
【符号の説明】
1,110, 120 …内視鏡像観察システム 10 …内視鏡(光学内視鏡) 30 …カメラヘッド 31,130a…撮像素子(撮像手段) 40,140 …CCU(信号処理手段) 50,150 …検知装置(検出手段) 51,151 …発光部(検出手段) 52,152 …受光部(検出手段) 60,160 …画像処理装置(画像処理手段) 62 …画像処理手段 62a …倒立像生成回路 62b …鏡像生成回路 64 …切換手段 64a …画像切換制御回路 64b …画像処理切換スイッチ 111 …発光ユニット 112 …取付部 130 …内視鏡(電子内視鏡)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長な挿入部を有する内視鏡と、この内
    視鏡の内視鏡像を光電変換して撮像信号を生成する撮像
    手段と、この撮像手段で生成された撮像信号を信号処理
    して映像信号を生成する信号処理手段と、この信号処理
    手段で生成された映像信号を入力して内視鏡画像を表示
    する表示手段とを有する内視鏡像観察システムにおい
    て、 前記信号処理手段からの映像信号を倒立像あるいは鏡像
    に変換するための画像処理を行う画像処理手段と、 前記表示手段に表示された内視鏡画像を観察する観察者
    に対して前記内視鏡の被検体への挿入方向を検出する検
    出手段と、 前記検出手段の検出結果に応じて、前記信号処理手段か
    らの映像信号と前記画像処理手段で変換された映像信号
    との切り換えを行う切換手段と、を具備したことを特徴
    とする内視鏡像観察システム。
JP11194806A 1999-07-08 1999-07-08 内視鏡像観察システム Withdrawn JP2001017387A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9687158B2 (en) 2011-10-06 2017-06-27 Olympus Corporation Fluorescence observation apparatus

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