JP2001017363A - 吸引ホース用のインナーカバー、吸引用具および吸引方法 - Google Patents

吸引ホース用のインナーカバー、吸引用具および吸引方法

Info

Publication number
JP2001017363A
JP2001017363A JP11189503A JP18950399A JP2001017363A JP 2001017363 A JP2001017363 A JP 2001017363A JP 11189503 A JP11189503 A JP 11189503A JP 18950399 A JP18950399 A JP 18950399A JP 2001017363 A JP2001017363 A JP 2001017363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
inner cover
sucked
suction hose
hose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11189503A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Kawamoto
栄一 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANKYO REIJAKKU KK
Original Assignee
SANKYO REIJAKKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANKYO REIJAKKU KK filed Critical SANKYO REIJAKKU KK
Priority to JP11189503A priority Critical patent/JP2001017363A/ja
Publication of JP2001017363A publication Critical patent/JP2001017363A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Vacuum Cleaner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸引ホースなど、被吸引物を輸送する吸引用
具の内部が汚れないようにする技術を提供することであ
る。特に、吸引ホースなど、被吸引物を輸送する吸引用
具の使用後の内部洗浄を気にすることなく、液や液状
物、半固形物、なかでも排泄物を吸引できるようにする
技術を提供することである。 【解決手段】 吸引ホース内に配置されて用いられるイ
ンナーカバーであって、可撓性を備え、かつ、内部を被
吸引物が通過できるようチューブ状に構成されてなる吸
引ホース用のインナーカバー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電気掃除
機用の吸引ホース(吸引用具)に関する。特に、液や液
状物、半固形物をも吸引可能な電気掃除機用の吸引ホー
スに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】周知のように、電気掃
除機は吸引したゴミを内部に蓄えるようになっている。
すなわち、電気掃除機は内部に交換可能な袋を備え、こ
の袋にゴミを蓄えるよう構成されている。そして、吸引
したゴミ(以下、被吸引物と言う)でいっぱいになった
袋は、適宜、新しいものと交換される。このため、長期
間使用されても電気掃除機の内部が汚れることはない。
これは、袋に代えて、内部に水を蓄えておくタイプの電
気掃除機(乾湿両用電気掃除機)についても当てはま
る。
【0003】さて、このように電気掃除機の内部は、そ
の使用期間の長短にかかわらず、クリーンな状態が保た
れる。しかし、吸い込んだ被吸引物を電気掃除機の内部
まで輸送する吸引ホースについては、使えば使うほど内
部が汚れていく。仮に、被吸引物が完全な固形物の場
合、吸引ホース内の汚れは、短期間ではそれほどひどく
ならない。しかし、一時的にではあっても、液や液状
物、半固形物などを吸引した場合には、吸引ホース内の
汚損が急速に進行する。ましてや、被吸引物が主にこう
した類のものである場合、吸引ホース内の汚れは、短期
間で許容できないレベルに到達する。特に、最近では、
電気掃除機(殊に乾湿両用電気掃除機)を、人間やペッ
トの排泄物の吸引に使用する事例が増えている。更に具
体的に言うと、老人の介護などに際し、その労力を軽減
するため、排泄物は、しばし電気掃除機にて吸引処理さ
れている。
【0004】こうした理由から、吸引ホースは、内部の
汚れ具合に応じて、適宜、洗浄されるのが理想である。
しかし、吸引ホースは(たとえ分解したとしても)長尺
物であるため、内部の洗浄には大変手間が掛かる。その
上、吸引ホースには、通常、蛇腹状の部分が存在する。
このため、単なるパイプ状のものに比べ、内部洗浄は格
段に難しい。だが、そうであるからといって、短期間で
(使途によっては一回の使用で)吸引ホースを新しいも
のと交換することはできない。これは、言うまでもな
く、コスト上の制約からである。
【0005】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、吸引ホースなどの、被吸引物を輸送する吸引用具
の内部が汚れないようにする技術を提供することであ
る。特に、吸引ホースなどの、被吸引物を輸送する吸引
用具の使用後の内部洗浄を気にすることなく、液や液状
物、半固形物、なかでも排泄物を吸引できるようにする
技術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、吸引ホース
内に配置されて用いられるインナーカバーであって、可
撓性を備え、かつ、内部を被吸引物が通過できるようチ
ューブ状に構成されてなることを特徴とする吸引ホース
用のインナーカバーによって解決される。
【0007】なお、本発明の吸引ホース用のインナーカ
バーにあっては、その長手方向の寸法を吸引ホースの自
然長よりも大きくするのが好ましい。これは、インナー
カバーの端部を吸引ホースの端部から突出させ、更に、
それを覆うよう折り返して設置できるようにするためで
ある。そして、こうすることで、被吸引物がインナーカ
バーと吸引ホースとの間に侵入することは絶無となる。
この結果、吸引ホース内部の汚損が更に起きにくくな
る。
【0008】更に、耐久性(耐水性)や生産性を考慮す
ると、本発明の吸引ホース用のインナーカバーは、合成
樹脂材料から構成されてなることが好ましい。なお、代
表的な合成樹脂材料としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレンなどを挙げることができる。ある
いは、上記本発明のインナーカバーは紙材(不織布を含
む)から構成されていてもよい。特にこの場合には、使
用後、水洗トイレに流すことでインナーカバーを廃棄で
きる。但し、紙の質などによっては、インナーカバーの
内面に防水加工を施してもよい。
【0009】また、上記の課題は、被吸引物の吸引に使
用される吸引用具であって、ホース状の吸引用具本体部
と、この吸引用具本体部内に配設されたインナーカバー
とを具備し、前記インナーカバーは、可撓性を備え、か
つ、内部を前記被吸引物が通過できるようチューブ状に
構成されたものであることを特徴とする吸引用具によっ
て解決される。
【0010】なお、本発明の吸引用具にあっては、イン
ナーカバーの端部を吸引用具本体部の端部から突出さ
せ、更にこの突出させた前記インナーカバーの端部が前
記吸引用具本体部の端部を覆うよう、前記インナーカバ
ーの端部を折り返してなる構造とすることが好ましい。
これも、インナーカバーと吸引用具本体部との間への被
吸引物の侵入を完全に抑止するためである。ちなみに、
上記吸引用具本体部としては、パイプ状部および蛇腹状
部(伸縮自在部)を具備してなるものを使用することが
できる。
【0011】更に、上記の課題は、吸引ホースを使用し
た被吸引物の吸引方法であって、内部を前記被吸引物が
通過できるようチューブ状に構成されてなるインナーカ
バーを、前記吸引ホース内に配置して、前記被吸引物を
吸引することを特徴とする吸引方法によって解決され
る。
【0012】さて上述したように、本発明では、被吸引
物の吸引に際して、チューブ状に構成されたインナーカ
バーを使用するようにした。つまり、インナーカバーを
吸引ホース(吸引用具本体部)内にセットして使用する
ようにした。よって、被吸引物は、インナーカバーの内
部を通過して輸送されることになる。このため、被吸引
物が吸引ホース(吸引用具本体部)の内面に触れること
はなく、同吸引ホース(吸引用具本体部)内部の汚損が
起きない。ゆえに本発明の技術は、被吸引物が液や液状
物、半固形物などの場合に、なかでも人間やペットの排
泄物である場合に大きな効果を発揮する。すなわち、吸
引ホース(吸引用具本体部)の内部が汚れないというこ
とは、使用後の面倒な内部洗浄作業を不要とする。しか
も必要なのは、適宜な間隔でのインナーカバーの交換だ
けである。よって、コストはほとんど掛からない。つま
り、使用後の吸引用具の内部洗浄を気にすることなく、
液や液状物、半固形物を、特に排泄物を吸引することが
可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下で、本発明の一実施形態とし
て説明する吸引ホース用のインナーカバーは吸引ホース
内に配置されて用いられるものである。特に同インナー
カバーは、可撓性を備えた材料(合成樹脂材料あるいは
紙材など)からなり、かつ、内部を被吸引物が通過でき
るようチューブ状に構成されている。なお、上記インナ
ーカバーは、その長手方向の寸法が、吸引ホースの自然
長よりも大きなものであるよう構成されている。
【0014】また、同じく以下で本発明の一実施形態と
して説明する吸引用具も、言うまでもなく、被吸引物の
吸引に使用されるものである。同吸引用具は、ホース状
の吸引用具本体部と、この吸引用具本体部内に配設され
たインナーカバーとを具備してなる。このうちインナー
カバーは、可撓性を備え、かつ、内部を被吸引物が通過
できるようチューブ状に構成されたものであることを特
徴とする。なお、本実施形態では、インナーカバーの端
部を吸引用具本体部の端部から突出させ、更にこの突出
させたインナーカバーの端部が吸引用具本体部の端部を
覆うよう、インナーカバーの端部を折り返している。更
に吸引用具本体部は、パイプ状部および蛇腹状部(伸縮
自在部)を具備してなるものである。ちなみに、本実施
形態に係る吸引用具は、実質上、上述した吸引ホースの
内部にインナーカバーを配置してなるものと同じであ
る。よって、この吸引ホースの内部にインナーカバーを
配置してなるものについても、以下では吸引用具と称す
る。一方、吸引用具本体部については吸引ホースと称す
る。
【0015】更に、以下で本発明の一実施形態として説
明する吸引方法は、吸引ホースを使用した被吸引物の吸
引技術に関するものである。すなわち、内部を被吸引物
が通過できるようチューブ状に構成されてなるインナー
カバーを、吸引ホース内に配置して、被吸引物を吸引す
ることを特徴とする。なお、上記吸引用具、特に吸引ホ
ース(吸引用具本体部)は、電気掃除機の本体部に接続
して使用される。ところで、電気掃除機には、乾式のも
のと乾湿両用のものとがある。しかし、本実施形態の技
術は、液や液状物、半固形物の吸引時に大きな効果を発
揮するため、乾湿両用電気掃除機と組み合わせられるこ
とが多い。そこで、本実施形態の更に具体的な説明の
後、この乾湿両用電気掃除機の構造についても詳しく解
説する。
【0016】以下、本発明の実施形態について、図1〜
図4を用いて、更に具体的に説明する。但し、図1は本
実施形態に係る吸引用具の外観図、図2は図1における
X−X線での横断面図、図3は同吸引用具の基端部分の
状態を示す側面図、図4は同吸引用具の先端部分の状態
を示す側面図である。各図中、Aで示す本実施形態に係
る吸引ホース用のインナーカバーは、吸引ホース(吸引
用具本体部)B内に配置され、吸引用具の一部として用
いられるものである。言い換えれば、各図中、Cで示す
本実施形態に係る吸引用具は、吸引ホースB内にインナ
ーカバーAを配置した構造となっている。そして、本実
施形態に係る、上記吸引ホースBを使用した被吸引物の
吸引方法は、上記インナーカバーAを吸引ホースB内に
配置し、このインナーカバーAの内部輸送路を経て、被
吸引物を吸引するものである。
【0017】さて、上記インナーカバーAは、ポリエチ
レンなどの合成樹脂材料から構成されている。したがっ
て十分な可撓性を有する。すなわち、インナーカバーA
は、吸引ホースBの形状がどのようなものであっても、
なんら問題なく、これに対応することができる。但し、
インナーカバーAは、紙材(必要に応じて防水加工が施
された紙材)あるいは不織布などから構成されていても
よい。
【0018】また、上記インナーカバーAは、吸引用具
Cの横断面を示す図2から判るように、チューブ状に構
成されている。これは、言うまでもなく、その内部を被
吸引物が通過できるようにするためである。ちなみに、
インナーカバーAの実際の周長は、吸引ホースBの内周
長よりも大きくなっている。これに加えて本実施形態で
は、インナーカバーAの長手方向の寸法を、吸引ホース
Bの自然長よりも大きくしている。これは、インナーカ
バーAの端部を折り返すことで、インナーカバーAと吸
引ホースBとの間への、被吸引物の侵入を完全に防止す
るためである。すなわち、吸引用具Cにおける端部の状
態は、図3や図4に示すとおりである。まず、図3から
判るように、吸引用具Cの基端側については、インナー
カバーAの端部が吸引ホースBの基端部から突出してい
る。そして、この突出したインナーカバーAの端部は、
吸引ホースBの基端部を覆うよう折り返されている。吸
引ホースBの基端部は、電気掃除機Mの吸引ホース差し
込み口に、この状態のまま取り付けられる。一方、吸引
用具Cの先端側についても、インナーカバーAの端部が
吸引ホースBの先端部から突出している。そしてこの突
出したインナーカバーAの端部は、吸引ホースBの先端
部を覆うよう折り返されている。
【0019】次に、上記インナーカバーAが設置される
吸引ホースBは、パイプ状部B−1および蛇腹状部B−
2から構成される。そして、その先端側には、吸引ノズ
ルDが着脱自在に取り付けられている。特に、この吸引
ノズルDは、折り返されたインナーカバーAの端部固定
にも利用されている。なお、この吸引ノズルDには汚損
防止用のカバーは装着されない。しかし、同吸引ノズル
Dは容易に洗浄が可能な形状である。更に、新しいもの
と交換する場合でも、低コストにて実施可能である。よ
って、吸引ノズルD自体は、被吸引物の吸引によって汚
れても、なんら問題はない。
【0020】上記インナーカバーAを吸引ホースBにセ
ットする方法としては、さまざまな形態が考えられる。
例えば、長細い棒などで、インナーカバーAを吸引ホー
スBの一端から押し込んで、その内部にセットしてもよ
い。あるいは、電気掃除機Mを作動させ、一端を把持し
た状態のインナーカバーAを吸引ホースB内に吸い込ま
せることでセットしてもよい。
【0021】さて、本実施形態では、上述したごとく被
吸引物の吸引に際して、チューブ状に構成されたインナ
ーカバーAを使用するようにした。つまり、インナーカ
バーAを吸引ホース(吸引用具本体部)B内にセットし
て使用するようにした。よって、被吸引物は、インナー
カバーAの内部を通って輸送されることになる。このた
め、被吸引物が吸引ホースBの内面に触れることはな
く、その内部の汚損が起きない。ゆえに、被吸引物が液
や液状物、半固形物などの場合に、なかでも人間やペッ
トの排泄物である場合に大きな効果を発揮する。すなわ
ち、吸引ホースBの内部が汚れないので、使用後の面倒
な内部洗浄作業が不要である。しかも、必要なのは、適
宜な間隔でのインナーカバーAの交換だけである。よっ
て、コストはほとんど掛からない。つまり、使用後の吸
引用具Cの内部洗浄を気にすることなく、液や液状物、
半固形物を、特に排泄物を吸引することが可能である。
【0022】ちなみに、使用後は、インナーカバーAを
吸引ホースBの先端側あるいは基端側から引き抜き、廃
棄すればよい。この際、インナーカバーAの端部を結ん
でおくと、吸引ホースBの内部が汚れず好都合である。
そして、使用済みのインナーカバーを除去した後は、新
しいインナーカバーが上記手法によって吸引ホースB内
にセットされる。
【0023】次に、上記実施形態の吸引用具Cが接続さ
れる乾湿両用電気掃除機の構造について、図5〜図9を
用いて説明する。なお、図5は乾湿両用電気掃除機の概
略構造図、図6は要部の断面図、図7は羽根車の外観
図、図8は水分離器の外観図、図9は吸引された気体の
流れを示す概略図である。但し本発明は、こうした乾湿
両用電気掃除機と組み合わせての使用にのみ限定される
わけではない。しかし、液や液状物、半固形物、特に排
泄物の吸引に使用されるのは、主に乾湿両用電気掃除機
である。よって、本発明の技術は、乾湿両用電気掃除機
と組み合わせて使用されることが特に望ましい。
【0024】まず、乾湿両用電気掃除機の構造を図5に
示す(但し、最外ケースは省略)。同図から判るよう
に、この乾湿両用電気掃除機は、大別して、台車部E
と、気体を吸引する電動ファンモーター部Fと、この電
動ファンモーター部Fの側方に隣接して設けられた液体
貯留ケース部Gと、その上方に設置されたファン固定用
カバー部Hと、このファン固定カバー部Hの中に収容さ
れた水分離器部Iと、上記ファン固定用カバー部Hの上
方に形成された吸気接続口9aと上記電動ファンモータ
ー部Fの吸気口との間を接続する接続パイプ部Jとを備
える。
【0025】このうち台車部Eは、シャーシ25に前部
接地車輪38と後部接地車輪37とを設けたものであ
る。特に、前部接地車輪38は、移動方向を変更できる
ようキャスター構造となっている。電動ファンモーター
部Fは、電動ファンモーターカバー33と電動ファンモ
ーター34からなり、シャーシ25の一端に設置されて
いる。そして、電源コード36を電源に接続し、操作電
源部(図示せず)を作動すると、高速回転により吸気作
用をなすよう構成されている。なお、35は吸引した気
体を排出するための排気口である。また32は、吸引し
た気体の中の浮遊塵を捕集するためのフィルターであ
る。
【0026】液体貯留ケース部Gは、合成樹脂材料で形
成された液体貯留ケース23、吸込導入口20、蓋17
などからなり、シャーシ25の他端において、電動ファ
ンモーター部Fの横側に隣接して設置されている。な
お、24は水位目安ピン、39は液体貯留ケース23に
貯留された水で、水位目安ピン24に対応して貯留され
ている。また吸込導入口20は、その一端であって、液
体貯留ケース23の外に出た部分に、集塵用ホース(す
なわち本発明の吸引用具。但し図示せず)が接続され
る。吸込導入口20の他端は、液体貯留ケース23の内
側で分岐され、一方は吸水導入口22bとなり、他方は
吸気導入口22となっている。ここで、吸水導入口22
bは水39の上に配置され、他方、吸気導入口22は水
39の中に入るよう配置される。そして、いずれか一方
の導入口(22又は22b)を選択して使用する。但
し、21は導入口を選択して使用するための吸込導入分
岐栓である。
【0027】なお、液体貯留ケース23の上部に設けら
れる蓋17は、リング状に形成されたものである。そし
て、それと液体貯留ケース23との間には、弾性材料で
形成された気密シール19が設けられている。また、同
様の気密シール18が、後述のファン固定用カバー9と
蓋17との間にも設けられている。ちなみに、上記液体
貯留ケース23および蓋17は、液体貯留ケース23の
内部を視認できるよう透明の合成樹脂材料から形成され
ている。
【0028】ファン固定用カバー部Hは、液体貯留ケー
ス部Gの上方に脱着自在に設置されている。すなわち、
9は合成樹脂材料で形成されたファン固定用カバーであ
り、その下端は液体貯留ケース23の蓋17と着脱自在
に接合されている。そして、このファン固定用カバー部
Hの中に、水分離器部Iが収容されている。水分離器部
Iは、図6に拡大して示すように、羽根車1および、こ
の羽根車1により回転させられる水分離器14から構成
されている。更に詳しく言うと、ファン固定用カバー9
の内部には、上部ファン固定板2と、下部ファン固定板
3と、ファン側面固定筒8とが設けられている。そし
て、その中で回転できるように上記羽根車1(外観は図
7参照)が設置されている。なお、11はファンシャフ
ト、12はベアリングである。
【0029】さて、上部ファン固定板2には、一部分に
ファン排気口7が設けられている。そして、このファン
排気口7の近傍に、所定の方向に排気するための排気フ
ード5が設置されている。一方、下部ファン固定板3に
も、一部分にファン吸気口6が設けてある。そして、こ
のファン吸気口6の近傍に、所定の方向から吸気するた
めの吸気フード4が設置されている。
【0030】水分離器14は、ファンシャフト11の下
端に設置されている(外観は図8参照)。この水分離器
14は、ファンシャフト11を中心として、薄板の羽根
を放射状に配置したものである。なお、この羽根は、回
転方向に対して、吸入口は上部が前位置で下部が後位置
になるよう斜めに設けられている。特に、全体は上部か
ら下部方向へと円錐形に広がっており、回転中は、水お
よび水分を含んだ塵埃を下方向へ流下して振り払うよう
構成されている。すなわち、この部分は、フードカバー
13と液体貯留ケースの蓋17との隙間への、水および
水分を含んだ塵埃の侵入を阻止する構造となっている。
それゆえ、フードカバー13とファン固定用カバー9と
の隙間への水分の浸入はなくなる。ちなみに、吸引した
気体は、吸気口16のスリット部を経て、吸気フード4
を通過し、更に羽根車1を経て、上述したように電動フ
ァンモーターの排気口35より排出される。
【0031】接続パイプ部Jは接続管27を備える。そ
して、この接続管27の一端は、電動ファンモーターカ
バー33の上端にスプリング31を介して接続されてい
る。一方、接続管27の他端は、ファン固定用カバー9
の上端の吸気接続口9aに接続されている。すなわち、
接続管27の一端は、常時、スプリング31により電動
ファンモーターカバー33の中に引き込まれている。一
方、このスプリング31による引き込み力により、接続
管27の他端は、ファン固定カバー9の上端に押し付け
られ接続状態となる。なお、26は接続のための気密シ
ールである。また、28は接続管27の支持部材を兼ね
た蓋である。29は接続管27を引き込む際に機能する
ストッパー、30は引き出す際に機能するストッパーで
ある。
【0032】更に言えば、フードカバー13の周面に
は、回転軸方向に対して斜めにフードリブ40が形成さ
れている。また、ファン固定用カバー9の周壁には、外
気導入孔10が複数形成されている。このような構造と
した場合、外気導入孔10から吸引された空気は、フー
ドリブ40の作用によって、下方側に強制的に押しやら
れる。この結果、ファン固定用カバー9とフードカバー
13との間隙を通って、液が吸い上げられるといった不
具合は起きなくなる。
【0033】次に、上記のように構成された乾湿両用電
気掃除機の集塵動作について説明する。上記乾湿両用電
気掃除機を使用する際には、まず、吸込導入口20に集
塵用ホース(すなわち本発明の吸引用具。但し図示せ
ず)を接続し、電動ファンモーター34を駆動する。す
ると、この電動ファンモーター34の吸引力により、集
塵ホースからの塵埃を含んだ空気は、図9において矢印
で示すように、吸入導入口20から吸気導入管22aを
経て、水39の中に導入される。そして、この水39に
より塵埃は補塵される。補塵処理後の空気は、水分離器
部Iから接続パイプ部Jを通り、更に電動ファンモータ
ー部Fを通り、排気口35から排出される。
【0034】さて、上記空気の流れにより、羽根車1が
回転し、これと同時に、水分離器14も回転する。する
と、この水分離器14は、吸い込んだ空気と共に飛散し
た水39を、遠心力により振り払い、それが、電動ファ
ンモーター34に吸い込まれないよう作用する。この結
果、電動ファンモーター34に故障などが発生すること
はなく、効率よく被吸引物を吸引することが可能とな
る。
【0035】さて上記説明では、塵埃を含んだ空気を吸
い込む場合について説明した。しかし、床やテーブルに
こぼれた、水や茶などの液体を吸い込ませることも可能
である。すなわち、その際には、まず吸気導入口22か
ら吸気導入管22aを外し、そこへ吸気導入分岐栓21
を嵌め込む。更に、吸気導入管22aを吸気導入口22
bに嵌め込んで、電動ファンモーター34を作動させ
る。すると、水あるいは各種液体は、吸気導入口22b
から内部に吸い込まれる。
【0036】こうして吸い込まれた水や液体は、水分離
器14により分離されて、液体貯留ケース23の中に落
ちる。したがって、電動ファンモーター34に、水ある
いは液体が吸い込まれることはない。なお、こぼれた水
や茶などを吸気導入口22から吸い込ませても差し支え
ないが、水や茶は塵埃ではないので、しいて水39の中
を通過させる必要はない。但し、この場合、吸気導入管
22aの開口部は、ファンの回転が(上側から見て)右
回りなので、右向きに開口している。よって、吸入した
塵埃は右回りで外周部へ集まる。このため、固い塵埃が
直接、水分離器14に当たらないようにしてある。そし
て、吸気導入口22bおよび吸気導入口22に分岐さ
れ、吸水導入口22b又は吸気導入口22のいずれか一
方の導入口に、吸気導入分岐栓21により蓋をして、吸
気導入口22又は吸水導入口22bを選択できるよう構
成されている。この選択により、すなわち、異質の塵埃
あるいは液体を吸引する時に、予め吸気導入分岐栓21
の場所を変えて使用することにより、効率良く集塵でき
る。ここで、異質の吸気とは、気体を主とする塵埃の吸
気と液体を主とする吸気である。特に気体を主とする乾
塵埃は、吸水導入口22bに蓋をして、吸気導入口22
を開けた状態で、水位目安ピン24、又は水位目安目盛
(図示せず)まで(吸気導入口22の開口部上部が水に
浸る位置)の水を液体貯留ケース23に入れて使用すれ
ば、問題なく目的は達成される。
【0037】一方、水あるいは他の液体を吸引するので
あれば、液体貯留ケース23を空にして使用する方がよ
い。しかし、水位目安ピン24よりも上まで液体を吸引
したい場合は、上下に分かれた導入口の下に設置してあ
る吸気導入口22に蓋をし、上に設置してある吸水導入
口22bを使えばよい。これによって、水分離器14が
水没する手前の水位上限線(図示せず)までは、効率低
下を来すことなく吸引できる。
【0038】なお、液体貯留ケース23を空にし、吸水
導入口22bに蓋をして、吸気導入口22が生きた状態
で使用した時、水位目安ピン24より、水または液体が
多くなればなるほど水圧が増す。これは、吸気導入口2
2を圧迫し、吸引効率の低下を引き起こす。また、吸気
導入口22から液体貯留ケース23に排出される気泡が
大きくなり、塵埃が気泡に包まれた形となって、水39
への溶け込みを低下させ、水または液体の飛散個体が大
きくなる。これは、水分離器14に不規則に接触して余
分な抵抗を与え、水分離器14の回転効率の低下を引き
起こす。ゆえに吸水導入口22bを使用した時のような
結果は得られない。但し、水位目安ピン24の上端まで
の吸水目的であれば、吸水導入口22bを使用しなくて
も、所期の目的は達せられる。
【0039】次に、吸引作業が終了した後の操作につい
て説明する。作業終了後は、まず電動ファンモーター3
4の電源を切り、更に持ち運びハンドル(図示せず)を
開く。そして、ファン固定カバー部Hと電動ファンモー
ター部Fとの間の接続管27を、スプリング31に抗し
て持ち上げ、引き出す。これによって、ファン固定カバ
ー9の吸気接続口9aから接続管27が外れる。そうし
たならば、引き出した接続管27を左右どちらかへ約6
0゜回動させる。そして、この状態で水分離器部Iが内
蔵されたファン固定用カバー部Hを取り外す。後は、液
体貯留ケース23を取り外して、その中の水39を捨て
ればよい。
【0040】なお、液体汚物(老人、病人、幼児の排泄
物など)吸引の際には、吸水導入口22bを使用する。
そして、液体貯留ケース23の大きさに見合ったビニー
ル袋を、吸水導入口22bを塞がないよう液体貯留ケー
ス23の内側に装着する。この後は、上記ビニール袋の
端を液体貯留ケース23の外に出したままの状態で、液
体貯留ケース23に蓋17を被せ、更に水分離器部Iを
載せて、接続管27を接続し、吸引を行えばよい。この
状態で、電動ファンモーター34を作動させ、液体汚物
を吸込導入口20に接続した、先端に吸口(吸引ノズ
ル)のついた吸引ホース(この中に本発明のインナーカ
バーが設置される)から吸引する。すると液体貯留ケー
ス23内に設置してあるビニール袋に汚物が入る。よっ
て、吸い込み作業後、ビニール袋を取り外すだけで汚物
が取り出せる。なお、液体貯留ケース23は透明であ
り、外周上部の蓋17との接点には、上述したように、
気密シール19が取り付けられている。そして、液体吸
引上限の目安目盛り付きなので補塵量の把握が外から見
て行え、また、水の交換時期が一目で判り、脱着も自在
である。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、吸引ホースなどの、被
吸引物を輸送する吸引用具の内部が汚れない。特に、吸
引ホースなどの、被吸引物を輸送する吸引用具の使用後
の内部洗浄を気にすることなく、液や液状物、半固形
物、なかでも排泄物を吸引することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る吸引用具の外観図
【図2】図1におけるX−X線での横断面図
【図3】本発明の実施形態に係る吸引用具の基端部分の
状態を示す側面図
【図4】本発明の実施形態に係る吸引用具の先端部分の
状態を示す側面図
【図5】乾湿両用電気掃除機の概略構造図
【図6】乾湿両用電気掃除機要部の要部断面図
【図7】羽根車の外観図
【図8】水分離器の外観図
【図9】吸引された気体の流れを示す概略図
【符号の説明】
A 吸引ホース用のインナーカバー B 吸引ホース(吸引用具本体部) B−1 吸引ホースのパイプ状部 B−2 吸引ホースの蛇腹状部 C 吸引用具 D 吸引ノズル M 電気掃除機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引ホース内に配置されて用いられるイ
    ンナーカバーであって、 可撓性を備え、かつ、内部を被吸引物が通過できるよう
    チューブ状に構成されてなることを特徴とする吸引ホー
    ス用のインナーカバー。
  2. 【請求項2】 長手方向の寸法を、吸引ホースの自然長
    よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の吸
    引ホース用のインナーカバー。
  3. 【請求項3】 合成樹脂材料から構成されてなることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吸引ホース用
    のインナーカバー。
  4. 【請求項4】 紙材から構成されてなることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の吸引ホース用のインナ
    ーカバー。
  5. 【請求項5】 被吸引物の吸引に使用される吸引用具で
    あって、 ホース状の吸引用具本体部と、 この吸引用具本体部内に配設されたインナーカバーとを
    具備し、 前記インナーカバーは、可撓性を備え、かつ、内部を前
    記被吸引物が通過できるようチューブ状に構成されたも
    のであることを特徴とする吸引用具。
  6. 【請求項6】 インナーカバーの端部を吸引用具本体部
    の端部から突出させ、更にこの突出させた前記インナー
    カバーの端部が前記吸引用具本体部の端部を覆うよう、
    前記インナーカバーの端部を折り返してなることを特徴
    とする請求項5に記載の吸引用具。
  7. 【請求項7】 吸引用具本体部は、パイプ状部および蛇
    腹状部を具備してなるものであることを特徴とする請求
    項5又は請求項6に記載の吸引用具。
  8. 【請求項8】 吸引ホースを使用した被吸引物の吸引方
    法であって、 内部を前記被吸引物が通過できるようチューブ状に構成
    されてなるインナーカバーを、前記吸引ホース内に配置
    して、前記被吸引物を吸引することを特徴とする吸引方
    法。
JP11189503A 1999-07-02 1999-07-02 吸引ホース用のインナーカバー、吸引用具および吸引方法 Pending JP2001017363A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11189503A JP2001017363A (ja) 1999-07-02 1999-07-02 吸引ホース用のインナーカバー、吸引用具および吸引方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11189503A JP2001017363A (ja) 1999-07-02 1999-07-02 吸引ホース用のインナーカバー、吸引用具および吸引方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001017363A true JP2001017363A (ja) 2001-01-23

Family

ID=16242369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11189503A Pending JP2001017363A (ja) 1999-07-02 1999-07-02 吸引ホース用のインナーカバー、吸引用具および吸引方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001017363A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11910992B2 (en) Handheld vacuum cleaner
JP7055381B2 (ja) 掃除機のための集塵チャンバ及び吸引ヘッド
RU2496402C2 (ru) Переносной пылесос для очистки от волос домашних животных
CN109195495A (zh) 吸尘器头部
JP6073871B2 (ja) 電気掃除機の集塵袋結合装置
GB2486666A (en) A vacuum cleaner
KR100470558B1 (ko) 사이클론 집진장치를 가지는 진공청소기
US20040181898A1 (en) Selective bag or bagless cleaning system
US4780986A (en) Apparatus for the collection and disposal of insects
JP3198459B2 (ja) 乾湿両用電気掃除機
JP2003310507A (ja) 集塵装置およびこの集塵装置が組み込まれた電気掃除機
US7984530B2 (en) Pet waste vacuum system and apparatus, disposable liners therefor, and a method of collecting pet waste using same
US20120186037A1 (en) Pet waste vacuum system and disposable liners therefor, and a method of collecting pet waste using disposable liners
KR20060128387A (ko) 진공청소기
JP2004255119A (ja) 電気掃除機
JP2001017363A (ja) 吸引ホース用のインナーカバー、吸引用具および吸引方法
JP5481087B2 (ja) 吸口体及びこの吸口体を備えた電気掃除機
CN110520025B (zh) 集尘袋式真空吸尘器
JP2007020684A (ja) 電気掃除機
JP2001029289A (ja) 電気掃除機
KR101792504B1 (ko) 진공청소기
JP4102642B2 (ja) 電気掃除機
CN219089114U (zh) 地刷结构及清洁设备
KR100557595B1 (ko) 업라이트 진공청소기의 집진실 커버구조
JP2024092554A (ja) 掃除機及び掃除機セット