JP2001017244A - 循環式回転収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隔壁された別々の部屋のように遠隔位置にあ
る別々の場所から、衣服等の物品を出し入れすることの
できると共に、天井裏を収納空間として有効に利用でき
て収納スペースを大幅に拡大することができる収納装置
を提供すること。 【解決手段】 輪体間に掛け渡されて回動する左右一対
の無端ベルト２、２と、これら左右の無端ベルト２、２
に一定の間隔をあけて常時垂直姿勢を保持させた状態で
吊り下げられた多数のバケット３…とからなる搬送機構
Ａを含み、該搬送機構Ａは左右二つの垂直移行経路４、
４とこれら垂直移行経路４、４を結ぶ水平移行経路５と
を備え、この水平移行経路５が家屋の天井裏空間Ｂ内に
配置され、前記垂直移行経路４、４が天井面７に形成し
た開口部６、６から部屋内に垂下させ、更に前記搬送機
構Ａを駆動する電動若しくは手動の駆動手段が設けられ
ている構造

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、衣服や小物日用品
を収納する為の、天井裏空間を利用した循環式の回転収
納装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、天井裏空間を利用した収納装置
で、隔壁された二つの部屋のように、遠隔位置にある別
々の場所から小物物品を出し入れすることのできる循環
式回転収納装置は見あたらなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、家屋の天井
裏空間を有効に利用し、しかも遠隔位置にある別々の場
所から、例えば隔壁された別々の部屋から小物物品を出
し入れすることのできる新規な循環式回転収納装置を簡
単な構造で提供することを主たる目的とするものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発
明にかかる循環式回転収納装置にあっては、輪体間に掛
け渡されて回動する左右一対の無端ベルト２、２と、こ
れら左右の無端ベルト２、２に一定の間隔をあけて常時
垂直姿勢を保持させた状態で吊り下げられた多数のバケ
ット３…とからなる搬送機構Ａを含み、該搬送機構Ａは
左右二つの垂直移行経路４、４とこれら垂直移行経路
４、４を結ぶ水平移行経路５とを備え、この水平移行経
路５が家屋の天井裏空間Ｂ内に配置され、前記垂直移行
経路４、４が天井面７に形成した開口部６、６から部屋
内に垂下させて構成されており、更に前記搬送機構Ａを
駆動する電動若しくは手動の駆動手段が設けられている
構造とした。

【０００５】

【発明の実施の形態】前記開口部６、６は夫々別の部屋
Ｃ、Ｃの天井面７，７に形成して各部屋Ｃ、Ｃからバケ
ット３…に物品を出し入れできるようにするのが好まし
いが、同一部屋の遠隔点にある位置に形成してもよい。

【０００６】前記搬送機構Ａにおける垂直移行経路４、
４は外ケースＤで覆って家具のような外観で形成し、外
ケース１の一部にバケット６への出し入れ口９を設ける
のがよい。また、前記搬送機構Ａを駆動する手段として
は電動若しくは手動の何れでも可能である。

【０００７】、

【実施例】以下本発明の循環式回転収納装置を図に示し
た実施例に基づき説明する。図において符号Ａは搬送機
構を示し、この搬送機構Ａは、端末輪体１，１並びに中
間のガイド輪体１ａ…に掛け渡されて回動する左右一対
の無端ベルト２、２と、これら左右の無端ベルト２、２
に一定の間隔をあけて支持軸８…を介して常時垂直姿勢
を保持させた状態で吊り下げられた多数のバケット３…
とからなる。

【０００８】この搬送機構Ａは、左右二つの垂直移行経
路４、４とこれら垂直移行経路４、４を結ぶ水平移行経
路５とを備え、この水平移行経路５が家屋の天井裏空間
Ｂ内に配置され、前記垂直移行経路４、４が隔壁Ｄによ
って区分けされた部屋Ｃ、Ｃの天井面７に形成した開口
部６、６から部屋Ｃ、Ｃ内に垂下されている。

【０００９】天井面から垂下された垂直移行経路４、４
は図３に示すように外ケース１０で覆って家具のような
外観で形成されており、外ケース１０の一部にバケット
６への出し入れ口９が設けられている。

【００１０】搬送機構Ａを駆動するために本実施例では
電気モーターＭで回動するようにしたが、これに代えて
端末輪体１，１に回動用のハンドル（図示せず）を連接
してこのハンドルにより手動で回動するようにすること
も可能である。

【００１１】このように構成された回転収納装置は例え
ばバケット３…に衣服等を収納して使用される。夫々の
部屋Ｃ、Ｃでバケット３を移動させて所望のバケット３
を選択して取り出し口９から収納物品を取り出し、或い
は格納することができる。バケット３…は天井裏空間を
利用した水平移行経路部分だけ数多く組み込むことがで
きて多くの衣服等の物品を格納することができる。

【００１２】尚、上記実施例では開口部６、６を夫々別
の部屋Ｃ、Ｃの天井面７，７に形成して各部屋Ｃ、Ｃか
らバケット３…に物品を出し入れできるようにしたが、
同一部屋の遠隔点にある位置に開口部６，６を形成して
垂直移行経路４，４を垂下させてもよい。

【００１３】また、上記搬送装置Ａの垂直移行経路４と
水平移行経路５との曲がり角において内側コーナー部分
で示すように無端ベルト２を４５度の傾斜面で形成する
ことにより曲がり角の距離を短く設定することができ、
これによりバケット相互が接触しないという条件下でバ
ケット間の間隔を短く設定することができる。従って外
側コーナー部分も４５度の傾斜面で設定するようにして
もよい。

【００１４】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定さ
れない。例えば、無端ベルト３は金属又は合成樹脂で組
成したチエンであってもよい。その他本発明ではその構
成要件を備え、かつ本発明の目的を達成し、下記の効果
を奏する範囲内において適宜改変して実施することがで
きるものである。

【００１５】

【発明の効果】本発明は上記の如く構成したものである
から、隔壁された別々の部屋のように遠隔位置にある別
々の場所から、衣服等の物品を出し入れすることのでき
ると共に、天井裏を収納空間として有効に利用できて収
納スペースを大幅に拡大することができる、といった優
れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る循環式回転収納装置の一実施例を
示す概略的な一部断面正面図。

【図２】上記循環式回転収納装置の側面図。

【図３】上記循環式回転収納装置の一部の正面図。

【符号の説明】

１ 端末輪体 ２ 無端ベルト ３ バケット ４ 垂直移行経路 ５ 水平移行経路横軸 ６ 開口部 ７ 天井面 Ａ 搬送機構 Ｂ 天井裏空間 Ｃ 部屋 Ｄ 部屋の隔壁

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 端末輪体(1)、(1)並びに中間のガイド輪
   体(1a)…に掛け渡されて回動する左右一対の無端ベルト
   (2)、(2)と、これら左右の無端ベルト(2)、(2)に一定の
   間隔をあけて常時垂直姿勢を保持させた状態で吊り下げ
   られた多数のバケット(3)…とからなる搬送機構(A)を含
   み、該搬送機構(A)は左右二つの垂直移行経路(4)、(4)
   とこれら垂直移行経路を結ぶ水平移行経路(5)とを備
   え、この水平移行経路(5)が家屋の天井裏空間(B)内に配
   置され、前記垂直移行経路(4)、(4)が天井面(7)に形成
   した開口部(6)、(6)から部屋内に垂下させて構成されて
   おり、更に前記搬送機構(A)を駆動するための電動若し
   くは手動の駆動手段が設けられている循環式回転収納装
   置。
2. 【請求項２】 前記開口部(6)、(6)が夫々別の部屋
   (C)、(C)の天井面に形成されている請求項１に記載の循
   環式回転収納装置。