JP2001017135A - 液状物の殺菌装置 - Google Patents

液状物の殺菌装置

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JP2001017135A
JP2001017135A JP11187631A JP18763199A JP2001017135A JP 2001017135 A JP2001017135 A JP 2001017135A JP 11187631 A JP11187631 A JP 11187631A JP 18763199 A JP18763199 A JP 18763199A JP 2001017135 A JP2001017135 A JP 2001017135A
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JP
Japan
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electric field
electrodes
liquid state
pulse
sterilization
Prior art date
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Pending
Application number
JP11187631A
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English (en)
Inventor
Kouichi Naeshiro
晃一 苗代
Akira Senbayashi
暁 千林
Shigeru Kato
茂 加藤
Tamotsu Kawakita
有 川北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺菌処理部内において液状物の温度が高い状
態でのパルス電界印加処理を増やすことによって、殺菌
効果を高める。 【解決手段】 液状物2に電界殺菌処理を施す殺菌処理
部4aの二つの電極6および8の間隔dを、液状物2の
入口部10から出口部12にかけて徐々に大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばジュース
のような液状食品、化粧品、水耕栽培の培養液等の液状
物(液体を含む)に高電界のパルス電界を印加して殺菌
処理を施す殺菌装置に関し、より具体的には、その殺菌
効果を高める手段に関する。
【0002】
【従来の技術】液状物の殺菌法の一つとして、パルス電
界印加による電界殺菌法が知られている。例えば、特許
第2781558号参照。この電界殺菌法は、簡単に言
えば、液状物にパルス電界(具体的にはパルス高電界)
をある回数印加することによって、液状物中の細菌の細
胞膜を破壊して殺菌する方法である。
【0003】この電界殺菌法は、比較的低温で殺菌が可
能であるため、液状物の品質低下(例えば食品の風味や
栄養価等の低下)が少ないという特長を有している。
【0004】この電界殺菌法による殺菌装置の従来例を
図4および図5に示す。
【0005】この殺菌装置は、互いに一定の間隔dをあ
けて相対向するように配置された二つ(2枚)の電極6
および8を有していて両電極6、8間に前述したような
液状物2が流される殺菌処理部4と、この殺菌処理部4
の両電極6、8間にパルス電圧VP を繰り返して印加し
て両電極6、8間の液状物2にパルス電界EP を繰り返
して印加するパルス電源14とを備えている。
【0006】殺菌処理部4を構成する二つの電極6およ
び8は、この例では平行平板型をしているが、同軸円筒
型等の場合もある。またこの例では一方の電極8は接地
されており、接地電極とも呼ばれる。これに対して、パ
ルス電源14に接続された電極6は高圧電極とも呼ばれ
る。なお、両電極6、8間には、通常は、電気絶縁およ
び間隔保持等のための絶縁スペーサが設けられるが、こ
の出願ではその図示を省略している。
【0007】殺菌処理部4の両電極6、8間にパルス電
源14からパルス電圧VP を印加して、両電極6、8間
の液状物2に例えば15kV/cm〜70kV/cm程
度の電界強度のパルス電界EP を、液状物2が両電極
6、8間を通過する間に例えば数ショット〜数十ショッ
ト程度印加することによって、液状物2に殺菌処理を施
すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電界殺菌法において
は、液状物の温度が高い状態でパルス電界を印加するこ
とで、殺菌効果が大きく高まることが知られている。従
って、殺菌効果を高めるためには、液状物2の温度が高
い状態でパルス電界印加処理を行うことが有効であるけ
れども、液状物2の品質低下(例えば食品の風味や栄養
価等の低下)を防ぐためには、殺菌処理後の温度を低く
したいという要求がある。
【0009】ところが、従来の殺菌装置では、殺菌処理
部4の電極6、8間の間隔dは入口部10から出口部1
2にかけて一定であり、その間で液状物2に均一なパル
ス電界EP が印加されるため、このような均一なパルス
電界印加処理によって、殺菌処理部4内における液状物
2の温度は、図6中に従来例として示すように、入口部
10から出口部12にかけて直線的に上昇する。従っ
て、入口部10と出口部12との間の中間部での比較的
低温状態でのパルス電界印加処理が多くなってしまうた
め、その分、液状物2に対する殺菌効果が低いという課
題がある。
【0010】そこでこの発明は、殺菌処理部内において
液状物の温度が高い状態でのパルス電界印加処理を増や
すことによって、殺菌効果を高めることを主たる目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の殺菌装置は、
前記殺菌処理部の二つの電極間の間隔を、液状物の入口
部から出口部にかけて徐々に大きくしていることを特徴
としている。
【0012】上記構成によれば、殺菌処理部の二つの電
極間に印加されるパルス電圧はどこも同じであるので、
電極間隔が小さい入口部付近では比較的高電界のパルス
電界が液状物に印加される。従って、入口部付近では、
パルス電界印加処理による液状物の温度上昇が大きい。
反対に、電極間隔が大きい出口部付近では、比較的低電
界のパルス電界が液状物に印加される。従って、出口部
付近では、入口部付近に比べて、パルス電界印加処理に
よる液状物の温度上昇は小さい。
【0013】その結果、殺菌処理部において、液状物の
温度が高い状態でのパルス電界印加処理を増やすことが
できるので、液状物に対する殺菌効果を高めることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係る殺菌装置
の一例を示す概略断面図である。平面図は、この例では
図5と同じであるのでそれを参照するものとする。ま
た、図4に示した従来例と同一または相当する部分には
同一符号を付し、以下においては当該従来例との相違点
を主に説明する。
【0015】この殺菌装置を構成する殺菌処理部4aで
は、前述したような2枚の電極6および8間の間隔d
を、液状物2の入口部10から出口部12にかけて徐々
に大きくしている。即ち、間隔dを入口部10から出口
部12にかけて連続的に大きくしている。
【0016】両電極6、8間には、前述したような液状
物2が流される。また、両電極6、8間には、パルス電
源14から前述したようなパルス電圧VP が繰り返して
印加される。
【0017】間隔dを上記のように徐々に大きくする手
段としては、例えば、図1に示す例のように一方の電極
8の内側の面を入口部10から出口部12にかけて徐々
に広げても良いし、電極6側をそのようにしても良い
し、両方の電極6および8をそのようにしても良い。ま
た、一方または両方の電極6、8そのものを斜めに傾け
て配置しても良い。
【0018】上記殺菌処理部4aの二つの電極6、8間
に印加されるパルス電圧VP は両電極6、8内でどこも
同じであるので、電極間隔dが小さい入口部10付近で
は比較的高電界のパルス電界EP が液状物2に印加され
る。これは、EP =VP /dなる関係が成立するからで
ある。従って、入口部10付近では、パルス電界印加処
理による液状物2の温度上昇が大きい。反対に、電極間
隔dが大きい出口部12付近では、比較的低電界のパル
ス電界EP が液状物2に印加される。従って、出口部1
2付近では、入口部10付近に比べて、パルス電界印加
処理による液状物2の温度上昇は小さい。
【0019】その結果、図6中に実施例として示すよう
に、入口部10と出口部12との間の中間部での液状物
2の温度が、従来例の場合よりも高くなる。なおこの図
6は、従来例と実施例とで互いに等しい電気エネルギー
を液状物2に注入している場合を表しており、従って出
口部12での液状物2の温度は互いに等しくなってい
る。
【0020】この図6からも明らかなように、上記殺菌
処理部4aによれば、出口部12での、即ち電界殺菌処
理後の液状物2の温度は従来例と等しいにも拘わらず、
殺菌処理部4a内での液状物2の温度を従来例に比べて
高くすることができる。その結果、液状物2の温度が高
い状態でのパルス電界印加処理を増やすことができるの
で、液状物2に対する殺菌効果を高めることができる。
【0021】また、電界殺菌法では、液状物2の温度が
低い状態では微生物が死ににくいため、比較的高電界の
パルス電界を印加することが殺菌効果を高める上で有効
であり、逆に液状物2の温度が高い状態では微生物が死
にやすいため、比較的低電界のパルス電界を印加する方
が、殺菌効果を維持しつつエネルギー(パルス電界印加
による注入エネルギー)を節約できる等の観点から好ま
しい。
【0022】前述した従来の殺菌処理部4では、均一電
界であるので、この両条件を同時に満たすことができな
いため、中間程度の電界強度を用いるしかなく、従って
殺菌効果もエネルギー節約も中程度しか得られない。こ
れに対して、上記殺菌処理部4aでは、その内部での電
界強度を上記のように変化させることができるので、殺
菌効果を高めつつエネルギーを節約することができる。
【0023】なお、上記殺菌処理部4aの電極間隔dに
ついて説明すれば、入口部10の最も電界強度が高くな
る部分では、液状物2を通して絶縁破壊が生じない程度
の電界強度(例えば30〜70kV/cm程度)になる
ようにし、出口部12での最も電界強度が小さくなる部
分では、電界殺菌に必要な最低限の電界強度(例えば1
5〜30kV/cm程度)になるようにするのが好まし
い。このような必要最低限程度の電界強度でも、出口部
12付近では液状物2の温度が比較的高いので、十分な
殺菌効果を得ることができる。
【0024】殺菌処理部4aを構成する上記のような電
極6および8の構成は、図1の例のような平板型に限ら
れるものではなく、同軸円筒型等でも良い。また、この
ような構造の電極6および8を複数組備えていても良
い。
【0025】図2および図3に、同軸円筒型の例をそれ
ぞれ示す。いずれも、円筒状の電極(接地電極)8内
に、円柱状(但しこれは空心でも良い)の電極(高圧電
極)6を同軸状に配置して成り、両電極6、8間に、液
状物2が流されると共に、パルス電源14からパルス電
圧VP が印加される。
【0026】図2の例では、中の電極6を出口部12に
向かって細くなった円錐状にすることによって、両電極
6、8間の間隔dを入口部10から出口部12にかけて
徐々に大きくしている。図3の例では、外の電極8の内
面を出口部12に向かって広がった円錐状にすることに
よって、両電極6、8間の間隔dを入口部10から出口
部12にかけて徐々に大きくしている。勿論、両方の構
造を併用しても良い。
【0027】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、殺菌処
理部の電極間隔を上記のようにすることによって、殺菌
処理部において液状物の温度が高い状態でのパルス電界
印加処理を増やすことができるので、液状物に対する殺
菌効果を高めることができる。
【0028】また、従来例と同程度の殺菌効果とするな
らば、液状物に対するパルス電界印加による注入エネル
ギーを小さくすることができるので、省エネルギーを実
現することができる。しかも、注入エネルギーを減らし
て電界殺菌処理後の液状物の温度を低く抑えることがで
きるので、液状物の品質低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る殺菌装置の一例を示す概略断面
図である。
【図2】この発明に係る殺菌装置の他の例を示す概略断
面図である。
【図3】この発明に係る殺菌装置の更に他の例を示す概
略断面図である。
【図4】従来の殺菌装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【図5】図1および図4中の殺菌処理部の平面図であ
る。
【図6】殺菌処理部内における液状物の温度上昇の例を
示すグラフである。
【符号の説明】
2 液状物 4a 殺菌処理部 6、8 電極 14 パルス電源 d 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 茂 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 (72)発明者 川北 有 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 Fターム(参考) 4B021 LA42 LP04 LT03 LT06 4C058 AA20 AA21 BB02 CC04 DD04 EE30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに間隔をあけて配置された二つの電
    極を有していて両電極間に液状物が流される殺菌処理部
    と、この殺菌処理部の二つの電極間にパルス電圧を印加
    するパルス電源とを備える液状物の殺菌装置において、
    前記殺菌処理部の二つの電極間の間隔を、液状物の入口
    部から出口部にかけて徐々に大きくしていることを特徴
    とする液状物の殺菌装置。
JP11187631A 1999-07-01 1999-07-01 液状物の殺菌装置 Pending JP2001017135A (ja)

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