JP2001015047A - 補助偏向装置およびその製造方法 - Google Patents

補助偏向装置およびその製造方法

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JP2001015047A
JP2001015047A JP11181745A JP18174599A JP2001015047A JP 2001015047 A JP2001015047 A JP 2001015047A JP 11181745 A JP11181745 A JP 11181745A JP 18174599 A JP18174599 A JP 18174599A JP 2001015047 A JP2001015047 A JP 2001015047A
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bobbin
coil
input
wiring board
auxiliary
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JP11181745A
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English (en)
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Naoki Numata
直樹 沼田
Hochi Nakamura
芳知 中村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補正コイル位置の微調整を可能にするととも
に、コイルボビンの配設自由度を高めて汎用性を有する
補助偏向装置を提供する。 【解決手段】 ネック部2がプリント配線基板15を貫
通するように配設され、CRT1のネック部2の外周に
沿うように可撓性を有する4つのDCボビン11がプリ
ント配線基板15に取り付けられている。DCボビン1
1にはコイル線L16がそれぞれ所定の方向に巻回さ
れ、ダイナミックコンバーゼンス補正コイルを構成す
る。また、プリント配線基板15にはDCボビン11の
取付け位置よりも外側の位置に、4つの補助コイルボビ
ン12が取付けられている。補助コイルボビン12には
コイル線L17がそれぞれ所定の方向に巻回され、補助
コイルを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管における偏
向ヨークの動作を補助する補助偏向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーディスプレイ装置に使用す
るカラー陰極線管(CRTと呼称)の大型化、広角化、
フラット化、高精細化が進んでおり、このようなCRT
に用いられる偏向ヨークには、より高品位なコンバーゼ
ンス、画面歪等の低減が強く求められるようになってき
た。
【0003】ここで、図21に一般的なセルフコンバー
ゼンス型の偏向ヨークの構成を示す。図21に示すよう
に偏向ヨーク4は陰極線管1のネック部2からファンネ
ル部FNにかけて取り付けられている。偏向ヨーク4は
水平偏向コイル41および垂直偏向コイル42で構成さ
れ、陰極線管1の表面に沿って配設された水平偏向コイ
ル41を覆うように垂直偏向コイル42が配設されてい
る。水平偏向コイルをサドル型に、垂直偏向コイルをト
ロイダル型にする場合もあるが、図21においては水平
偏向コイル41および垂直偏向コイル42をサドル型と
している。
【0004】そして、偏向ヨーク4においては、水平偏
向磁界分布をピンクッション型(糸巻き型)に、また、
垂直偏向磁界分布をバレル型に設定するとともに、水平
偏向磁界と垂直偏向磁界の偏向ヨークの中心軸方向の偏
向中心位置を調整することでセルフコンバーゼンスを実
現している。しかしながら、水平偏向コイル41および
垂直偏向コイル42をサドル型に構成した場合、図21
に示すように、水平偏向コイル41に囲まれる垂直偏向
コイル42は、X方向の可動範囲が水平偏向コイル41
によって限定され、電子ビームの偏向中心位置を調節す
ることは極めて困難となっている。
【0005】そこで、偏向ヨークよりも上流側、すなわ
ち電子銃側のネック部に補助偏向装置、例えばコンバー
ゼンス補正装置を設け、これに垂直偏向電流を通電する
ことで垂直偏向磁界の中心位置を調節し、偏向ヨークで
調整できなかったコンバーゼンスずれ(ミスコンバーゼ
ンスと呼称)や、画面歪を部分的に、あるいは全体的に
補正して、より高品位なコンバーゼンス、画面歪等の低
減の要求を満たす工夫がなされている。
【0006】図22は、特開平10−106439号公
報に示されたコンバーゼンス補正装置を有する陰極線管
を示した図であり、陰極線管1のネック部2には偏向ヨ
ーク4が取付けられ、偏向ヨーク4の最もネック部2よ
りの位置にコンバーゼンス補正装置3が取付けられてい
る。
【0007】また、図23はコンバーゼンス補正装置3
の構成を示す図であり、陰極線管1に取付ける前の状態
を示している。図22に示すように、コンバーゼンス補
正装置3はコイルボビン20に各種のコイルを巻回した
構成であり、コイルボビン20は、本体30と、本体3
0に対して着脱自在の4個のガイド部22とを備えてい
る。
【0008】本体30は陰極線管1のネック部2(図2
1参照)の外周面に固定される円筒部21と、円筒部2
1の外周面に形成された4個の端子部23とを有し、円
筒部21の外周表面には垂直動ミスコンバーゼンスを補
正するためのコイルL105〜L108を巻回するため
の突起部15が一定間隔で配設されている。
【0009】4個の端子部23はコ字状に形成された枠
体であり、各端子部23の側面にはガイド部22を挿入
するための角穴26が配設されている。
【0010】ガイド部22は細長い角柱棒状体であり、
それぞれ2種類のコイルが巻付けられている。すなわち
図に向かって右上のガイド部22にはコイルL101お
よびL109が、図に向かって右下のガイド部22には
コイルL102およびL110が、図に向かって左下の
ガイド部22にはコイルL103およびL111が、図
に向かって左上のガイド部22にはコイルL104およ
びL112が巻回されている。なお、コイルL101〜
L104は水平動コンバーゼンス補正用コイルであり、
コイルL109〜L112はコマ収差補正用コイルであ
る。
【0011】このような構成のコンバーゼンス補正装置
3を組み立てるには、4個のガイド部22にそれぞれコ
イルL101〜L104、L109〜L112を自動巻
線機で巻付けるとともに、これとは別に、円筒部21の
突起部15にコイルL105〜L108を自動巻線機で
巻付ける。そして、ガイド部22を本体30の角孔26
に挿入することでコイルボビン20を形成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンバーゼンス
補正装置3は以上のように構成されているので、仕様を
決定した後に、性能向上のための微調整などで補正コイ
ルの位置を変更する必要が生じた場合、コイルボビン2
0の金型を改造することが必要になり、時間やコストが
かかり、実質的には微調整を行うことができないという
問題があった。
【0013】また、補正コイルの位置の変更などができ
ないということは、コイルボビンの配設自由度が少な
く、新規製品などの他製品とのボビンの共有化ができな
い、つまり汎用性がないといった問題に帰結する。
【0014】また、補正コイル間の配線が外部に露出し
ているので、補正コイル間の配線が断線する危険性があ
る。
【0015】さらに、配線の巻付け方向を補正コイルご
とに異なったものとする場合、巻線の際には巻付け方向
に注意する必要があり、単軸式の巻線機を用いる場合で
あっても、巻線工程は複雑になる。
【0016】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたもので、補正コイル位置の微調整を可能に
するとともに、コイルボビンの配設自由度を高めて汎用
性を有する補助偏向装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の補助偏向装置は、カラー陰極線管のネック部に配設
され、偏向ヨークにおける電子ビームの偏向の際の電子
ビーム軌道のずれを補正する補助偏向装置であって、少
なくとも前記ネック部が貫通する貫通穴を有し、該貫通
穴に前記ネック部を挿入することで、前記ネック部の中
心軸と垂直な平面をなす配線基板と、前記ネック部の円
筒表面の曲率に合った曲率を有して構成され、前記ネッ
ク部の円筒表面に対面して前記ネック部を囲むように配
設される複数の第1の補正コイルとを備え、前記第1の
補正コイルは、可撓性を有する第1のボビンと、前記第
1のボビンに巻回された第1のコイル線とを有し、前記
第1のボビンの主面が前記配線基板の第1の主面に対し
て垂直になるように前記配線基板に取付けられる。
【0018】本発明に係る請求項2記載の補助偏向装置
は、前記第1のボビンが、前記配線基板への取付けのた
めの取付けピンを有し、前記配線基板に設けられた取付
け穴に前記取付けピンを挿入することで取付けられる。
【0019】本発明に係る請求項3記載の補助偏向装置
は、前記取付けピンが、前記第1のコイル線の端部が接
続される第1の入出力ピンであって、前記配線基板は、
第2の主面に前記第1の補正コイルどうしを電気的に接
続する第1の配線手段を有し、前記取付け穴は、前記第
1の配線手段に連通し、前記第1の入出力ピンが挿入さ
れる第1の取付け穴であって、前記第1の入出力ピン
は、前記第1の取付け穴に挿入されることで前記第1の
ボビンを支えるとともに、前記第1の配線手段と係合す
る。
【0020】本発明に係る請求項4記載の補助偏向装置
は、前記第1のボビンが、平面視形状が矩形の平行に配
置された第1および第2の耳板と、前記第1および第2
の耳板よりも小さく、両者を連結し、前記第1のコイル
線が巻付けられる巻芯とをさらに有し、前記第1の入出
力ピンは、前記第1および第2の耳板の少なくとも一方
の側面から延在するように配設される。
【0021】本発明に係る請求項5記載の補助偏向装置
は、前記配線基板の前記貫通穴が、前記ネック部ととも
に、前記複数の第1の補正コイルが貫通可能な寸法を有
し、前記配線基板は前記貫通穴に前記ネック部および前
記複数の第1の補正コイルが挿入された状態で配置さ
れ、前記第1の入出力ピンは、前記第1および第2の耳
板の少なくとも一方の主面から延在し、前記第1の取付
け穴に挿入されるように途中で曲がった形状を有してい
る。
【0022】本発明に係る請求項6記載の補助偏向装置
は、前記配線基板の前記第1の補正コイルの配設位置よ
りも外側に配設された、複数の第2の補正コイルをさら
に備え、前記第2の補正コイルは、前記配線基板への取
付けのための取付けピンを有し、前記配線基板に設けら
れた取付け穴に前記取付けピンを挿入することで取付け
られている。
【0023】本発明に係る請求項7記載の補助偏向装置
は、前記第2の補正コイルが、断面形状が矩形の貫通し
た筒状の巻芯を有する第2のボビンと、前記第2のボビ
ンに巻付けられた第2のコイル線とをさらに有し、前記
取付けピンは、前記第2のボビンに設けられ、前記第2
のコイル線の端部が接続される第2の入出力ピンであっ
て、前記配線基板は、前記第2の主面に前記第2の補正
コイルどうしを電気的に接続する第2の配線手段を有
し、前記取付け穴は、前記第2の配線手段に連通し、前
記第2の入出力ピンが挿入される第2の取付け穴であっ
て、前記第2の入出力ピンは、前記第2の取付け穴に挿
入されることで前記第2のボビンを支えるとともに、前
記第2の配線手段と係合するものである。
【0024】本発明に係る請求項8記載の補助偏向装置
の製造方法は、請求項3記載の補助偏向装置の製造方法
であって、可撓性を有する前記第1のボビンを準備し、
前記第1のボビンに前記第1のコイル線を巻付け、前記
第1のコイル線の端部を前記第1の入出力ピンに接続す
る工程(a)と、前記第1のコイル線を巻付けた前記第1
のボビンを、前記第1および第2の耳板の一方側に膨ら
み、その反対側が前記ネック部の円筒表面の曲率に合っ
た曲率を有するように変形させる工程(b)と、前記第1
のボビンを変形させた状態で、前記第1の入出力ピンを
前記第1の取付け穴に挿入し、前記第1の入出力ピンと
前記第1の配線パターンとを電気的に接続する工程(c)
とを備えている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関する補助偏向装
置の実施の形態1について説明する。 <A.装置構成> <A−1.全体構成>図1は本発明に係る補助偏向装置
の取付け位置を説明する概略図であり、サドル型の水平
偏向コイル41および垂直偏向コイル42を備えた偏向
ヨーク4がカラー陰極線管(CRTと呼称)1のネック
部2からファンネル部FNにかけて取付けられ、偏向ヨ
ーク4の最もネック部2よりの位置に補助偏向装置とし
てコンバーゼンス補正装置10が配設されている。
【0026】このコンバーゼンス補正装置10の斜視図
を図2に、また平面図および側面図を図3および図4に
示す。図2〜図4に示すように、ネック部2がプリント
配線基板15を貫通するように配設され、CRT1のネ
ック部2の外周に沿うように4つのダイナミックコンバ
ーゼンス補正用ボビン(DCボビンと呼称)11がプリ
ント配線基板15に取付けられている。DCボビン11
(第1のボビン)にはコイル線L16(第1のコイル
線)がそれぞれ所定の方向に巻回され、ダイナミックコ
ンバーゼンス補正コイル(第1の補正コイル)を構成す
る。なお、以後、ダイナミックコンバーゼンス補正コイ
ルはDCコイルと呼称する。
【0027】また、プリント配線基板15にはDCボビ
ン11の取付け位置よりも外側の位置に、4つの補助コ
イルボビン12(第2のボビン)が取付けられている。
補助コイルボビン12にはコイル線L17(第2のコイ
ル線)がそれぞれ所定の方向に巻回され、コマ収差補正
用の補助コイル(第2の補正コイル)を構成する。
【0028】DCボビン11は矩形環状に形成されたも
のを、ネック部2の形状に合致した曲率を有するように
変形したものであり、その矩形の開口部を含む主面がプ
リント配線基板15に対して垂直になるように配設され
ている。
【0029】補助コイルボビン12は断面形状が矩形の
貫通した筒状をなし、矩形筒の表面にコイル線L17が
巻回されている。そして、矩形筒の長手方向が平行な
り、かつそれぞれの両端面が同一平面上に並ぶように2
つで1対をなすようにプリント配線基板15に配列され
ている。なお、2対の補助コイルボビン12は、ネック
部2を間に挟んで対称な位置に配設される。
【0030】なお、補助コイルボビン12の内部の断面
形状も矩形であり、対をなす2つの補助コイルボビン1
2の内部には平面視形状がコの字形の珪素鋼板のコア1
3の2つの端部がそれぞれ挿入されている。なお、図2
においては、2つの補助コイルボビン12の内部に挿入
される珪素鋼板のコア13の平面視形状はコの字形のも
のを示したが、これに限定されるものではなく、補正に
必要な磁場形状に合わせてE字形あるいはI字形であっ
ても良い。また、材質はフェライト等でも良い。
【0031】また、図4に示すようにDCボビン11お
よび補助コイルボビン12は、それぞれコイル線L16
およびL17が接続される入出力ピンP16およびP1
7を有し、入出力ピンP16およびP17はプリント配
線基板15に設けられた取付け穴(第1および第2の取
付け穴)に挿入され、DCボビン11間および補助コイ
ルボビン12間はプリント配線基板15上に配設された
配線パターン(配線手段)により電気的に接続される構
成となっている。
【0032】図5にプリント配線基板15上の配線パタ
ーンの一例を示す。図5は図4に示すプリント配線基板
15を矢視A方向から見た平面図であり、DCボビン1
1および補助コイルボビン12はそれぞれ2本ずつの入
出力ピンを有している。図5においては各入出力ピンP
16およびP17に区別のための符号を付している。す
なわち、入出力ピンP16については、配線パターンP
T1に接続されるものを入出力ピンP161とし、図に
向かって反時計回りにP162〜P168を順に付して
いる。入出力ピンP17については、配線パターンPT
11に接続されるものを入出力ピンP171とし、図に
向かって反時計回りにP172〜P178を順に付して
いる。
【0033】図5に示すように、入出力ピンP172お
よびP173は配線パターンPT2によって接続され、
入出力ピンP174およびP175は配線パターンPT
3によって接続され、入出力ピンP176およびP17
7は配線パターンPT4によって接続され、入出力ピン
P178は配線パターンPT5に接続されている。
【0034】また、入出力ピンP162およびP163
は配線パターンPT12によって接続され、入出力ピン
P164およびP165は配線パターンPT13によっ
て接続され、入出力ピンP166およびP167は配線
パターンPT14によって接続され、入出力ピンP16
8は配線パターンPT15に接続されている。
【0035】配線パターンPT1およびPT5は補助コ
イルへの電流入出力端となり、配線パターンPT11お
よびPT15はDCコイルへの電流入出力端となる。
【0036】なお、配線パターンPT11〜PT15は
DCコイル間を接続するパターンであり第1の配線パタ
ーンと総称し、配線パターンPT1〜PT5は補助コイ
ル間を接続するパターンであり第2の配線パターンと総
称する。
【0037】このように、DCボビン11および補助コ
イルボビン12は、それぞれ入出力ピンP16およびP
17によりプリント配線基板15に固定され、各入出力
ピン間を配線パターンにより電気的に接続するので、従
来のように取付けのための金型が不要となる。従って、
コイルボビンの配設位置を比較的自由に設定できる。
【0038】例えば、図3に示すように対となった補助
コイルボビン12の間隔Dを広げる場合、入出力ピンP
17の取付け穴の位置を変更し、それに合わせて配線パ
ターンも変更したプリント配線基板を準備するだけで補
助コイルボビン12の配設位置を変更できる。これは、
2対の補助コイルボビン12間の間隔を広げる場合も同
様であり、また、DCボビン11の配設位置を変更する
場合も同様である。
【0039】<A−2.DCボビンの構成>ここで、D
Cボビン11の構成についてさらに説明する。図6およ
び図7はDCボビン11の構造上の特徴を説明する斜視
図である。なお、図6にはDCボビン11の一部である
Z部の詳細図を角度を変えて示す。
【0040】図6に示すようにDCボビン11は、平行
に配設され平面視形状が矩形環状の2つの耳板111お
よび112を有し、耳板111および112は耳板11
1および112よりも寸法の小さい巻芯113によって
連結されている。巻芯113は開口部OPを規定すると
ともにコイル線L16が巻回される。なお、耳板111
および112のうち少なくとも一方の側面からは入出力
ピンP17が延在している。
【0041】DCボビン11へのコイル線L16の巻付
けは、図6に示す矩形の状態で行われ、巻付け終了後に
は図6に矢示するように耳板111および112の左右
の側面を互いに近づける方向に曲げて、図7に示すよう
に耳板112の側に膨らんだ曲面形状に変形させる。こ
の場合の耳板111および112の曲率は、ネック部2
の曲率に合わせて設定される。このようにDCボビン1
1は変形して使用されるため、可撓性を有し、非磁性で
絶縁性を有する材料、例えば樹脂等で形成される。
【0042】なお、DCボビン11は可撓性を有してい
るので、ネック部2の直径が多少増減しても、その大き
さに合わせて曲率を変えることで対応でき、DCボビン
11の形状の不適合による補正効果の低減は発生しな
い。
【0043】<A−3.DCボビンへの巻線>ここで、
DCボビン11の巻線工程およびプリント配線基板15
への取付けを図8〜図10を用いて説明する。
【0044】まず、図8に示す工程において、矩形環状
のDCボビン11にコイル線L16を巻付ける。巻付け
終了後、コイル線L16の2つの端末をDCボビン11
の2つの入出力ピンP16にそれぞれ絡げ、半田付け等
により固定する。
【0045】なお、入出力ピンP16はDCボビン11
と同じ材質でも良いが、半田付け作業を考慮して非磁性
の金属柱を埋め込むようにしても良い。
【0046】そして、図9に示す工程においてDCボビ
ン11を一方の耳板側に曲げた状態で、プリント配線基
板15に設けられた取付け穴MHに入出力ピンP16を
挿入することで、図10に示すようにDCボビン11の
プリント配線基板15への取付けが終了する。プリント
配線基板15では取付け穴MHに挿入され、裏面側に突
出した入出力ピンP16を半田付け等により配線パター
ンに接続する。
【0047】なお、図19に示すプリント配線基板15
においてはネック部2を貫通させる貫通穴等は省略して
いる。
【0048】このように、DCボビン11に巻線を行う
ときは平板状であるので、安価な単軸式(回転動作の
み)の自動巻線機を使用することができ、製造コストを
低減することができる。また、形状が単純であるので、
巻線に要する時間も短く、生産性を向上できる。
【0049】なお、DCボビン11の曲げ方向は、耳板
111側および耳板112側の2方向を選択でき、コイ
ル線L16を巻回した後に曲げ方向を変えることで磁界
の方向を変えることが可能となる。
【0050】すなわち、コイル線L16の巻付け方向が
何れも同じ4つのDCボビン11を準備し、そのうち2
つは同じ耳板側に曲げ、他の2つはこれらとは逆の耳板
側に曲げることで、発生する磁界の方向を逆転すること
になる。
【0051】その一例を図11に示す。図11はプリン
ト配線基板15に設けられたネック部2を貫通させる貫
通穴THの周囲に4つのDCボビン11(コイル線L1
6巻回済み)を配設した図であり、貫通穴THを挟んで
向かい合うDCボビン11の磁界の方向は同じである
が、隣り合うDCボビン11とは方向が異なっている。
このような配置とすることで、貫通穴THの内側にはコ
ンバーゼンス補正に適した4極磁場が形成される。な
お、図11においてはDCボビン11の巻線方向を矢印
で示す。
【0052】このように、DCボビン11の曲げ方向を
変えるだけで磁界の発生方向を変更できるので、DCボ
ビン11の巻付け方向を共通化でき、巻付け方向をボビ
ンによって変更する必要が無く、巻線工程がさらに単純
なものとなる。
【0053】また、コイル線L16の巻付け方向を共通
化することで巻線工程を流れ作業的に行うことができ
る。その概念図を図12に示す。
【0054】図12において、DCボビン11の外周に
沿って単軸式の自動巻線機のノズルWDが回転するとと
もにコイル線L16が繰り出され、巻芯(図示せず)に
コイル線L16が巻付けられる。1つのDCボビン11
に対して巻付けが終わると、当該DCボビン11は移動
し、次のDCボビン11が巻付け位置に搬送され、再び
巻付け作業が行われる。
【0055】このように、コイル線L16の巻付け方向
を共通化することでコイル線L16の巻付け作業が単純
化し、巻線工程を流れ作業的に行うことで、生産性が向
上する。
【0056】<A−4.補助コイルボビン>補助コイル
ボビン12についてもDCボビン11と同様に単軸式の
自動巻線機でコイル線L17を巻付けることができる。
補助コイルボビン12は断面形状が矩形の貫通した筒状
をなしているので、その表面にコイル線L17を巻付け
ることは容易であり、巻付け終了後、コイル線L17の
2つの端末を補助コイルボビン12の2つの入出力ピン
P17にそれぞれ絡げ、半田付け等により固定する。
【0057】補助コイルボビン12も巻付け方向に対称
な形状であるため、コイル線L17を巻付けた後、発生
させる磁界の方向に合わせて配置することで、対となっ
た補助コイルボビン12によって所定の磁界を形成する
ことができる。従って、コイル線L17の巻付け方向を
共通化することでコイル線L17の巻付け作業が単純化
し、巻線工程を流れ作業的に行うことで、生産性を向上
できる。
【0058】なお、補助コイルボビン12の材質は非磁
性で絶縁性を有する材料、例えば樹脂等で形成される。
また、入出力ピンP17は補助コイルボビン12と同じ
材質でも良いが、半田付け作業を考慮して等非磁性の金
属柱を埋め込むようにしても良い。
【0059】<A−5.入出力ピンの配置>DCボビン
11および補助コイルボビン12における入出力ピンP
16およびP17の配置例について図13〜図16を用
いて説明する。
【0060】図13および図14にDCボビン11にお
ける入出力ピンP16の配置例を示す。図13(a)はD
Cボビン11の平面図であり、図13(b)および図13
(c)は入出力ピンP16が設けられた側の側面を示す図
である。図13(b)においてはDCボビン11の耳板1
11の側面に2本の入出力ピンP16が設けられた構成
を示しており、図13(c)においてはDCボビン11の
耳板111および112の側面にそれぞれ1本ずつ斜交
いに入出力ピンP16が設けられた構成を示している。
【0061】DCボビン11の曲げ方向を変更すること
を考慮すれば、図13(c)に示すような入出力ピンP1
6の配置とすることで、耳板111および112のどち
ら側に曲げた場合にも対応できる。
【0062】図14(a)は入出力ピンP16の配置の他
の例を示すDCボビン11の平面図であり、図13(b)
は入出力ピンP16が設けられた側の側面を示す図であ
る。
【0063】図14(a)および14(b)に示すように入
出力ピンP16は、プリント配線基板15(図示せず)
に取付けた際にプリント配線基板15側となる方向を
下、反対側を上とすれば、耳板111の左右の側面から
垂直に延在し、途中で下方に折れ曲がった形状となって
いる。このように、入出力ピンP16は耳板111の左
右の側面に配設されても良い。また、耳板111だけで
なく耳板112の左右の側面に配設されても良いし、耳
板111および112の左右何れかの側面に1本ずつ斜
交いに配設しても良い。また、耳板111および112
の側面ではなく、主面から垂直に延在し、途中で下方に
折れ曲がった形状としても良い。
【0064】図15および図16に補助コイルボビン1
2における入出力ピンP17の配置例を示す。図15
(a)は補助コイルボビン12の側面図であり、プリント
配線基板15(図示せず)に取付けた際にプリント配線
基板15側となる方向を下、反対側を上とすれば、耳板
121および122の下側の側面に入出力ピンP17が
配設されている。なお、耳板121および122は矩形
の本体部123によって連結されている。
【0065】図15(b)においては補助コイルボビン1
2の耳板121および122のそれぞれに1本の入出力
ピンP17が左右対称に設けられた構成を示しており、
図15(c)においては補助コイルボビン12の耳板11
1および112のそれぞれに1本ずつ斜交いに入出力ピ
ンP17が設けられた構成を示している。
【0066】図16(a)は入出力ピンP17の配置の他
の例を示す補助コイルボビン12の側面図であり、図1
6(b)は入出力ピンP17が設けられた側の側面を示す
図である。図16(a)および16(b)に示すように入出
力ピンP17は、耳板121および122の主面から垂
直に延在し、途中で下方に折れ曲がった形状となってい
る。
【0067】なお、以上の説明においてはDCボビン1
1および補助コイルボビン12には、1本のコイルを巻
いて1種類の磁界を形成する構成を示したが、例えば巻
付け方向が異なるように2本のコイルを巻いて1種類の
磁界を形成する構成としても良い。その場合には、入出
力ピンは、各コイルごとに2本必要になるので、計4本
を配設すれば良い。
【0068】<A−6.ボビンの固定>以上の説明にお
いてはDCボビン11および補助コイルボビン12のプ
リント配線基板15への固定は入出力ピンP16および
P17によって行う構成を示したが、固定のためのツメ
によって行うようにしても良い。
【0069】図17にDCボビン11に固定のためのツ
メを設けた構成を示す。図17において2本の固定ツメ
TOがDCボビン11の下側側面に配設されている。こ
の場合、入出力ピンP16は左右の側面から垂直に延在
し、途中で下方に折れ曲がった形状となっている。
【0070】固定ツメTOは、プリント配線基板15に
設けられた固定穴HLに挿入され、固定穴HLと係合
し、固定の際の強度を増すことができる。
【0071】なお、DCボビン11は一方の耳板側に曲
げられて固定される(図では手前側に曲げる)ので、固
定穴HLの配置は、DCボビン11を曲げた後の固定ツ
メTOに合わせて設定されている。これは取付け穴MH
についても同様である。
【0072】なお、固定ツメTOは補助コイルボビン1
2に設けても良いことは言うまでもない。
【0073】<B.作用効果>このように本発明に係る
補助偏向装置においては、ボビンの金型を変更する必要
がある場合に比べて、短期間に仕様を変更でき、変更に
伴うコストを低減できる。また、コンバーゼンス補正装
置の仕様を容易に変更できるということは、コンバーゼ
ンスの微調整が容易であることを意味している。また、
仕様変更にあたってはプリント配線基板を変更するだけ
で済むので、異なる機種間でもボビンが共用でき、ボビ
ンに汎用性を持たせることができる。
【0074】なお、DCボビン11および補助コイルボ
ビン12の各入出力ピン間をプリント配線基板上に設け
た配線パターンではなく、例えば、ワイヤ接続するので
あれば、プリント配線基板に予め、変更が予想される位
置に取付け穴を設けておくことで、プリント配線基板を
交換することなくDCボビン11および補助コイルボビ
ン12の配置変更が可能となる。
【0075】またDCボビン11および補助コイルボビ
ン12どうしの接続はプリント配線基板上に設けられた
配線パターンによってなされるので、補正コイル間の配
線が外部に露出している場合のように配線が断線するこ
とが防止でき、信頼性を向上できる。
【0076】<C.変形例>図1〜図3に示したコンバ
ーゼンス補正装置10においては、ネック部2がプリン
ト配線基板15を貫通する構成であったが、ネック部2
だけでなく、その周囲に配設されたDCボビン11も共
にプリント配線基板15を貫通する構成であっても良
い。
【0077】すなわち、図18に示すコンバーゼンス補
正装置10Aのように、プリント配線基板15に4つの
DCボビン11で規定される円の外径よりも大きな貫通
穴LTHを配設し、そこにDCボビン11およびネック
部2を通す。これにより、補助偏向装置のレイアウトの
自由度が増し、スペースの有効利用が可能となり、ひい
ては偏向ヨークを含む偏向手段の全長短縮も可能とな
る。
【0078】なお、図19はコンバーゼンス補正装置1
0Aの平面図および側面図であり、図18〜図20にお
いて、図2〜図4に示した構成と同一の構成については
同一の符号を付し、重複する説明は省略する。ただし、
コンバーゼンス補正装置10AにおいてはDCボビン1
1の入出力ピンP16は、耳板の主面から垂直に延在
し、途中でプリント配線基板15側に曲がった構成とな
っている。この構成により、DCボビン11をプリント
配線基板15に固定できる。
【0079】また、以上説明したコンバーゼンス補正装
置10および10Aにおいては、4つのDCボビン11
によって4極のDCコイルを構成する例を示したが、D
Cボビン11の個数はこれに限定されるものではなく、
2極、6極など2n極(n=1,2,3…)の補正コイ
ルを構成するようにしても良い。
【0080】また、DCボビン11および補助コイルボ
ビン12の配置位置、配置個数、コイルの巻き方によっ
てはコンバーゼンス補正やコマ収差補正以外の電子ビー
ムの補正を行う補助偏向装置を構成することが可能であ
ることは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の補助偏向装
置によれば、第1の補正コイルが可撓性を有する第1の
ボビンと、第1のボビンに巻回された第1のコイル線と
を有して構成され、第1のボビンの主面が配線基板の第
1の主面に対して垂直になるように配線基板に取付けら
れるので、第1の補正コイルに金型が不要となり、金型
を変更しなければ補正コイルの仕様を変更できない構成
に比べて、短期間に仕様を変更でき、変更に伴うコスト
を低減できる。また、仕様変更にあたっては配線基板を
変更するだけで済むので、異なる機種間でも第1のボビ
ンが共用でき、第1のボビンに汎用性を持たせることが
できる。
【0082】本発明に係る請求項2記載の補助偏向装置
によれば、第1のボビンが取付け穴に取付けピンを挿入
することで配線基板に取付けられるので、取付け位置を
変更するには取付け穴位置を変更するだけで済むので、
仕様変更に容易に対応できる。
【0083】本発明に係る請求項3記載の補助偏向装置
によれば、第1の入出力ピンが、第1の取付け穴に挿入
されることで第1のボビンを支えるとともに、第1の配
線パターンと係合するので、第1の補正コイルの固定と
第1の補正コイルどうしの接続を同時に行うことができ
る。また、第1の補正コイルどうしの接続は配線基板上
に設けられた第1の配線パターンによってなされるの
で、補正コイル間の配線が外部に露出している場合のよ
うに配線が断線することが防止できる。
【0084】本発明に係る請求項4記載の補助偏向装置
によれば、第1のコイル線の巻付けに際して支障をきた
すことのないピン配置となった第1のボビンを得ること
ができる。
【0085】本発明に係る請求項5記載の補助偏向装置
によれば、配線基板の貫通穴にネック部および複数の第
1の補正コイルを挿入された状態で配置することで、補
助偏向装置のレイアウトの自由度が増し、スペースの有
効利用が可能となり、ひいては偏向ヨークを含む偏向手
段の全長の短縮が可能となる。
【0086】本発明に係る請求項6記載の補助偏向装置
によれば、第1の補正コイルに加えて第2の補正コイル
も配線基板上に配設するので、第2の補正コイルにも金
型が不要となり、金型を変更しなければ補正コイルの仕
様を変更できない構成に比べて、短期間に仕様を変更で
き、変更に伴うコストを低減できる。また、第2の補正
コイルが取付け穴に取付けピンを挿入することで配線基
板に取付けられるので、取付け位置を変更するには取付
け穴位置を変更するだけで済むので、仕様変更に容易に
対応できる。また、仕様変更にあたっては配線基板を変
更するだけで済むので、異なる機種間でも第2のボビン
が共用でき、第2のボビンに汎用性を持たせることがで
きる。
【0087】本発明に係る請求項7記載の補助偏向装置
によれば、第2の入出力ピンが、第2の取付け穴に挿入
されることで第2のボビンを支えるとともに、第2の配
線手段と係合するので、第2の補正コイルの固定と第2
の補正コイルどうしの接続を同時に行うことができる。
また、第2の補正コイルどうしの接続は配線基板上に設
けられた第2の配線パターンによってなされるので、補
正コイル間の配線が外部に露出している場合のように配
線が断線することが防止できる。
【0088】本発明に係る請求項8記載の補助偏向装置
の製造方法によれば、コイル線の巻付けは変形前の平板
状の第1のボビンに対してなされるので、安価な単軸式
の巻線機を使用でき、また、巻線スピードを上げること
ができる。また、巻線の方向を共通化することで、巻線
作業を単純化でき、巻線工程のコストを低減することが
できる。また、第1のコイル線を巻付けた第1のボビン
を、第1および第2の耳板の一方側に膨らむように曲
げ、その反対側がネック部の円筒表面の曲率に合った曲
率を有するように変形させるので、ネック部の寸法が多
少変わった場合でも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る補助偏向装置の取付け位置を説
明する概略図である。
【図2】 本発明に係る補助偏向装置の構成を説明する
斜視図である。
【図3】 本発明に係る補助偏向装置の構成を説明する
正面図である。
【図4】 本発明に係る補助偏向装置の構成を説明する
側面図である。
【図5】 本発明に係る補助偏向装置の配線基板上の配
線パターンの一例をを説明する図である。
【図6】 本発明に係る補助偏向装置のDCボビンの構
成を説明する図である。
【図7】 本発明に係る補助偏向装置のDCボビンの構
成を説明する図である。
【図8】 本発明に係る補助偏向装置のDCボビンの巻
線工程およびプリント配線基板への取付けを説明する図
である。
【図9】 本発明に係る補助偏向装置のDCボビンの巻
線工程およびプリント配線基板への取付けを説明する図
である。
【図10】 本発明に係る補助偏向装置のDCボビンの
巻線工程およびプリント配線基板への取付けを説明する
図である。
【図11】 本発明に係る補助偏向装置のDCコイルで
生成される磁界を示す図である。
【図12】 本発明に係る補助偏向装置のDCボビンの
連続巻線工程を説明する図である。
【図13】 本発明に係る補助偏向装置のDCボビンの
入出力ピンの配置例を示す図である。
【図14】 本発明に係る補助偏向装置のDCボビンの
入出力ピンの配置例を示す図である。
【図15】 本発明に係る補助偏向装置の補助コイルボ
ビンの入出力ピンの配置例を示す図である。
【図16】 本発明に係る補助偏向装置の補助コイルボ
ビンの入出力ピンの配置例を示す図である。
【図17】 本発明に係る補助偏向装置のDCボビンの
変形例を説明する図である。
【図18】 本発明に係る補助偏向装置の変形例の構成
を説明する斜視図である。
【図19】 本発明に係る補助偏向装置の変形例の構成
を説明する正面図である。
【図20】 本発明に係る補助偏向装置の変形例の構成
を説明する側面図である。
【図21】 一般的なセルフコンバーゼンス型の偏向ヨ
ークの構成を説明する図である。
【図22】 従来のコンバーゼンス補正装置を有する陰
極線管の構成を示す図である。
【図23】 従来のコンバーゼンス補正装置の構成を説
明する図である。
【符号の説明】
2 ネック部、10 コンバーゼンス補正装置、11
DCボビン、12 補助コイルボビン、15 プリント
配線基板、L16,L17 コイル線、P16,P17
入出力ピン、111,112 耳板、113 巻芯、
TH 貫通穴、MH 取付け穴。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー陰極線管のネック部に配設され、
    偏向ヨークにおける電子ビームの偏向の際の電子ビーム
    軌道のずれを補正する補助偏向装置であって、 少なくとも前記ネック部が貫通する貫通穴を有し、該貫
    通穴に前記ネック部を挿入することで、前記ネック部の
    中心軸と垂直な平面をなす配線基板と、 前記ネック部の円筒表面の曲率に合った曲率を有して構
    成され、前記ネック部の円筒表面に対面して前記ネック
    部を囲むように配設される複数の第1の補正コイルとを
    備え、 前記第1の補正コイルは、 可撓性を有する第1のボビンと、 前記第1のボビンに巻回された第1のコイル線とを有
    し、前記第1のボビンの主面が前記配線基板の第1の主
    面に対して垂直になるように前記配線基板に取付けられ
    る、補助偏向装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のボビンは、 前記配線基板への取付けのための取付けピンを有し、 前記配線基板に設けられた取付け穴に前記取付けピンを
    挿入することで取付けられる、請求項1記載の補助偏向
    装置。
  3. 【請求項3】 前記取付けピンは、 前記第1のコイル線の端部が接続される第1の入出力ピ
    ンであって、 前記配線基板は、 第2の主面に前記第1の補正コイルどうしを電気的に接
    続する第1の配線手段を有し、 前記取付け穴は、前記第1の配線手段に連通し、前記第
    1の入出力ピンが挿入される第1の取付け穴であって、 前記第1の入出力ピンは、前記第1の取付け穴に挿入さ
    れることで前記第1のボビンを支えるとともに、前記第
    1の配線手段と係合する、請求項2記載の補助偏向装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1のボビンは、 平面視形状が矩形の平行に配置された第1および第2の
    耳板と、 前記第1および第2の耳板よりも小さく、両者を連結
    し、前記第1のコイル線が巻付けられる巻芯とをさらに
    有し、 前記第1の入出力ピンは、前記第1および第2の耳板の
    少なくとも一方の側面から延在するように配設される、
    請求項3記載の補助偏向装置。
  5. 【請求項5】 前記配線基板の前記貫通穴は、前記ネッ
    ク部とともに、前記複数の第1の補正コイルが貫通可能
    な寸法を有し、 前記配線基板は前記貫通穴に前記ネック部および前記複
    数の第1の補正コイルが挿入された状態で配置され、 前記第1の入出力ピンは、前記第1および第2の耳板の
    少なくとも一方の主面から延在し、前記第1の取付け穴
    に挿入されるように途中で曲がった形状を有する、請求
    項3記載の補助偏向装置。
  6. 【請求項6】 前記配線基板の前記第1の補正コイルの
    配設位置よりも外側に配設された、複数の第2の補正コ
    イルをさらに備え、 前記第2の補正コイルは、 前記配線基板への取付けのための取付けピンを有し、 前記配線基板に設けられた取付け穴に前記取付けピンを
    挿入することで取付けられる、請求項2記載の補助偏向
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の補正コイルは、断面形状が矩
    形の貫通した筒状の巻芯を有する第2のボビンと、 前記第2のボビンに巻付けられた第2のコイル線とをさ
    らに有し、 前記取付けピンは、前記第2のボビンに設けられ、前記
    第2のコイル線の端部が接続される第2の入出力ピンで
    あって、 前記配線基板は、 前記第2の主面に前記第2の補正コイルどうしを電気的
    に接続する第2の配線手段を有し、 前記取付け穴は、前記第2の配線手段に連通し、前記第
    2の入出力ピンが挿入される第2の取付け穴であって、 前記第2の入出力ピンは、前記第2の取付け穴に挿入さ
    れることで前記第2のボビンを支えるとともに、前記第
    2の配線手段と係合する、請求項6記載の補助偏向装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の補助偏向装置の製造方法
    であって、 (a)可撓性を有する前記第1のボビンを準備し、前記第
    1のボビンに前記第1のコイル線を巻付け、前記第1の
    コイル線の端部を前記第1の入出力ピンに接続する工程
    と、 (b)前記第1のコイル線を巻付けた前記第1のボビン
    を、前記第1および第2の耳板の一方側に膨らみ、その
    反対側が前記ネック部の円筒表面の曲率に合った曲率を
    有するように変形させる工程と、 (c)前記第1のボビンを変形させた状態で、前記第1の
    入出力ピンを前記第1の取付け穴に挿入し、前記第1の
    入出力ピンと前記第1の配線パターンとを電気的に接続
    する工程とを備える、補助偏向装置の製造方法。
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