JP2001011738A - スライバーの圧縮方法、及びその装置 - Google Patents
スライバーの圧縮方法、及びその装置Info
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- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01G—PRELIMINARY TREATMENT OF FIBRES, e.g. FOR SPINNING
- D01G99/00—Subject matter not provided for in other groups of this subclass
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H54/00—Winding, coiling, or depositing filamentary material
- B65H54/76—Depositing materials in cans or receptacles
- B65H54/84—Arrangements for compacting materials in receptacles
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- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01G—PRELIMINARY TREATMENT OF FIBRES, e.g. FOR SPINNING
- D01G27/00—Lap- or sliver-winding devices, e.g. for products of cotton scutchers, jute cards, or worsted gill boxes
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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- B65H2701/30—Handled filamentary material
- B65H2701/31—Textiles threads or artificial strands of filaments
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ケンスレス方式により収容された積載スライバ
ーを圧縮させて、その体積を小さくすることにより、次
工程での取り扱いを容易にすることである。 【解決手段】全周が無拘束状態でスライバートレーT1
上に積載収容された積載スライバーS1 を脱気された圧
縮ボックスB内においてプレス圧縮させた状態で、スラ
イバーS1 内部にスチームを吹き込んで、スライバーを
構成する各繊維をスチームセットさせる。
ーを圧縮させて、その体積を小さくすることにより、次
工程での取り扱いを容易にすることである。 【解決手段】全周が無拘束状態でスライバートレーT1
上に積載収容された積載スライバーS1 を脱気された圧
縮ボックスB内においてプレス圧縮させた状態で、スラ
イバーS1 内部にスチームを吹き込んで、スライバーを
構成する各繊維をスチームセットさせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状のスライバー
トレーの上に、全周が無拘束状態で積載収容された積載
スライバーを圧縮させる方法、及びその装置に関するも
のである。
トレーの上に、全周が無拘束状態で積載収容された積載
スライバーを圧縮させる方法、及びその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、練条機から紡出されるスライ
バーを収容するには、有底円筒状のケンスが使用されて
いるが、本出願人は、紡出されるスライバーを板状のス
ライバートレーの上に積載収容させることにより、ケン
スを使用しないでスライバーを収容する方法を開発し
て、その特許出願を行った(特願平11-54930, 同11-995
50)。ケンスを使用する場合には、収容されたスライバ
ーの外周面がケンスの内周面に所定圧力で接触している
ために、収容されたスライバー自体が圧縮されて、全体
の体積を抑える(小さくする)作用がある。
バーを収容するには、有底円筒状のケンスが使用されて
いるが、本出願人は、紡出されるスライバーを板状のス
ライバートレーの上に積載収容させることにより、ケン
スを使用しないでスライバーを収容する方法を開発し
て、その特許出願を行った(特願平11-54930, 同11-995
50)。ケンスを使用する場合には、収容されたスライバ
ーの外周面がケンスの内周面に所定圧力で接触している
ために、収容されたスライバー自体が圧縮されて、全体
の体積を抑える(小さくする)作用がある。
【0003】しかし、ケンスを使用しない方式(ケンス
レス方式)においては、図8及び図9に示されるよう
に、その全周が無拘束状態になっているため、スライバ
ーを構成する繊維が元の形状に戻ろうとする力を抑止す
る作用は、全く有していない。図8に示される積載スラ
イバーS1 は、正方形板状のスライバートレーT1 の上
に四角錐台状となって積載収容されたものであり、図9
に示される積載スライバーS2 は、円板状のスライバー
トレーT2 の上に円錐台状となって積載収容されたもの
である。この結果、スライバートレーT1,T2 上に収容
された積載スライバーS1,S2 は、その積載密度が低い
ために、その体積が無駄に大きくなって、スライバート
レーT1,T2 の上に積載スライバーS1,S2 が不安定な
状態で積載されることになる。このため、積載スライバ
ーを次工程に搬送する際に、その倒壊によって種々のト
ラブルの発生原因となり、しかも、スライバーをストッ
クしておく場合には、その占有体積が大きいために、ス
トック場所も広いものが必要となる問題もあった。
レス方式)においては、図8及び図9に示されるよう
に、その全周が無拘束状態になっているため、スライバ
ーを構成する繊維が元の形状に戻ろうとする力を抑止す
る作用は、全く有していない。図8に示される積載スラ
イバーS1 は、正方形板状のスライバートレーT1 の上
に四角錐台状となって積載収容されたものであり、図9
に示される積載スライバーS2 は、円板状のスライバー
トレーT2 の上に円錐台状となって積載収容されたもの
である。この結果、スライバートレーT1,T2 上に収容
された積載スライバーS1,S2 は、その積載密度が低い
ために、その体積が無駄に大きくなって、スライバート
レーT1,T2 の上に積載スライバーS1,S2 が不安定な
状態で積載されることになる。このため、積載スライバ
ーを次工程に搬送する際に、その倒壊によって種々のト
ラブルの発生原因となり、しかも、スライバーをストッ
クしておく場合には、その占有体積が大きいために、ス
トック場所も広いものが必要となる問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ケンスレス
方式により収容された積載スライバーを圧縮させて、そ
の体積を小さくすることにより、次工程における取り扱
いを容易にすることを課題としている。
方式により収容された積載スライバーを圧縮させて、そ
の体積を小さくすることにより、次工程における取り扱
いを容易にすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、板状のスライバートレーの上に、全周が無
拘束の状態で積載収容された積載スライバーを圧縮させ
る方法であって、前記積載スライバーを収容した圧縮ボ
ックス内を脱気しながら、該積載スライバーを上方から
プレスして圧縮する工程と、圧縮状態が保持された前記
積載スライバー内にスチームを吹き込む工程とを有して
いることを、その特徴としている。
の本発明は、板状のスライバートレーの上に、全周が無
拘束の状態で積載収容された積載スライバーを圧縮させ
る方法であって、前記積載スライバーを収容した圧縮ボ
ックス内を脱気しながら、該積載スライバーを上方から
プレスして圧縮する工程と、圧縮状態が保持された前記
積載スライバー内にスチームを吹き込む工程とを有して
いることを、その特徴としている。
【0006】積載スライバーが収容された圧縮ボックス
内を脱気しながら、積載スライバーをプレス圧縮するた
めに、該積載スライバーの各繊維間の空気は、外部に排
出されて、圧縮ボックスの室内の空気と一緒になって、
その外部に引き抜かれる。これにより、上方からプレス
圧縮されて、内部に含まれていた空気が排出された積載
スライバーは、小体積となる。そして、圧縮ボックス内
が脱気されて、ほぼ真空に近い状態であって、しかも積
載スライバーが小体積となるように、その上方からプレ
ス圧縮された状態において、該積載スライバーの内部に
スチームが吹き込まれる。
内を脱気しながら、積載スライバーをプレス圧縮するた
めに、該積載スライバーの各繊維間の空気は、外部に排
出されて、圧縮ボックスの室内の空気と一緒になって、
その外部に引き抜かれる。これにより、上方からプレス
圧縮されて、内部に含まれていた空気が排出された積載
スライバーは、小体積となる。そして、圧縮ボックス内
が脱気されて、ほぼ真空に近い状態であって、しかも積
載スライバーが小体積となるように、その上方からプレ
ス圧縮された状態において、該積載スライバーの内部に
スチームが吹き込まれる。
【0007】このように、真空に近い状態のボックス内
で、積載スライバーの全体体積が小さくなるように圧縮
変形された状態において、高温で、しかも水分を含んだ
スチームが積載スライバーの内部に吹き込まれるため
に、該スライバーの隅々までスチームが及んで、積載ス
ライバーを構成する各繊維は、このスチームと直接に接
触して、繊維内部に水分が浸透すると共に、圧縮による
スライバーの強制変形形状が保形化(固定化)される。
その結果、積載スライバーは、その体積が小さくなるよ
うに強制変形された形状が維持されて、密度の高いスラ
イバー塊が得られると同時に、次工程で必要な水分の一
部がスライバー繊維に与えられる。
で、積載スライバーの全体体積が小さくなるように圧縮
変形された状態において、高温で、しかも水分を含んだ
スチームが積載スライバーの内部に吹き込まれるため
に、該スライバーの隅々までスチームが及んで、積載ス
ライバーを構成する各繊維は、このスチームと直接に接
触して、繊維内部に水分が浸透すると共に、圧縮による
スライバーの強制変形形状が保形化(固定化)される。
その結果、積載スライバーは、その体積が小さくなるよ
うに強制変形された形状が維持されて、密度の高いスラ
イバー塊が得られると同時に、次工程で必要な水分の一
部がスライバー繊維に与えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施形態を挙げて、本発明
を更に詳細に説明する。最初に、本発明に係るスライバ
ーの圧縮装置の構成について説明し、その後に、該装置
を使用してスライバートレーT1 上の積載スライバーS
1 を圧縮させる各工程について説明する。図1は、本発
明に係るスライバーの圧縮装置の正面図であり、図2
は、図1の部分拡大断面図である。図1及び図2におい
て、圧縮ボックスBは、その内部の完全気密が図られて
いて、入口側及び出口側の各側板1,2には、それぞれ
入口開口3(図3参照)及び出口開口4(図7参照)が
設けられていて、各側板1,2の外側には、それぞれ入
口側及び出口側の各シャッター5,6が上下動可能とな
って設けられている。また、ボックスBの底部には、積
載スライバーS1 が移載される底板7が設けられてい
る。
を更に詳細に説明する。最初に、本発明に係るスライバ
ーの圧縮装置の構成について説明し、その後に、該装置
を使用してスライバートレーT1 上の積載スライバーS
1 を圧縮させる各工程について説明する。図1は、本発
明に係るスライバーの圧縮装置の正面図であり、図2
は、図1の部分拡大断面図である。図1及び図2におい
て、圧縮ボックスBは、その内部の完全気密が図られて
いて、入口側及び出口側の各側板1,2には、それぞれ
入口開口3(図3参照)及び出口開口4(図7参照)が
設けられていて、各側板1,2の外側には、それぞれ入
口側及び出口側の各シャッター5,6が上下動可能とな
って設けられている。また、ボックスBの底部には、積
載スライバーS1 が移載される底板7が設けられてい
る。
【0009】ボックスBの内部には、前記底板7に移載
された積載スライバーS1 を上方から圧縮するための圧
縮板8が、シリンダ9の作用によって上下動可能に配設
されている。また、ボックスBの天板11には、ボック
スB内を脱気するための脱気筒12が接続されていて、
該脱気筒12は、真空ポンプ13に接続されている。脱
気筒12がボックスBの室内14に臨む脱気開口15
(図4参照)には、ボックスBの室内14の脱気状態を
維持するために前記脱気開口15を閉塞する閉塞シャッ
ター16が設けられている。
された積載スライバーS1 を上方から圧縮するための圧
縮板8が、シリンダ9の作用によって上下動可能に配設
されている。また、ボックスBの天板11には、ボック
スB内を脱気するための脱気筒12が接続されていて、
該脱気筒12は、真空ポンプ13に接続されている。脱
気筒12がボックスBの室内14に臨む脱気開口15
(図4参照)には、ボックスBの室内14の脱気状態を
維持するために前記脱気開口15を閉塞する閉塞シャッ
ター16が設けられている。
【0010】また、図2に示されるように、正方形板状
のスライバートレーT1 は、その周縁部を除く全ての部
分が凹状に形成されていて、この凹状に形成された部分
には、多数のスチーム流通孔17が上下に貫通して設け
られている。一方、ボックスBの底板7のスライバート
レーT1 が載置される部分には、多数のスチーム流通孔
18が上下方向に貫通して設けられ、スチーム発生源1
9から発生したスチーム21は、スチーム管22を通っ
て前記底板7のスチーム流通孔18の部分に供給され
る。なお、図1において、23は、スチーム管22の途
中に設けられた開閉弁を示す。
のスライバートレーT1 は、その周縁部を除く全ての部
分が凹状に形成されていて、この凹状に形成された部分
には、多数のスチーム流通孔17が上下に貫通して設け
られている。一方、ボックスBの底板7のスライバート
レーT1 が載置される部分には、多数のスチーム流通孔
18が上下方向に貫通して設けられ、スチーム発生源1
9から発生したスチーム21は、スチーム管22を通っ
て前記底板7のスチーム流通孔18の部分に供給され
る。なお、図1において、23は、スチーム管22の途
中に設けられた開閉弁を示す。
【0011】また、圧縮ボックスBの入口側及び出口側
には、搬入用及び搬出用の各コンベア24,25がそれ
ぞれ配設されている。各コンベア24,25は、いずれ
もローラコンベアで構成されて、そのローラ部の高さ
は、圧縮ボックスBの底板7の高さとほぼ同等となって
いて、圧縮ボックスBに対する積載スライバーS1 の搬
入及び搬出がスムーズに行えるようにしてある。
には、搬入用及び搬出用の各コンベア24,25がそれ
ぞれ配設されている。各コンベア24,25は、いずれ
もローラコンベアで構成されて、そのローラ部の高さ
は、圧縮ボックスBの底板7の高さとほぼ同等となって
いて、圧縮ボックスBに対する積載スライバーS1 の搬
入及び搬出がスムーズに行えるようにしてある。
【0012】引き続いて、上記装置を使用して、積載ス
ライバーS1 を圧縮させる各工程について順次説明す
る。まず、図3に示されるように、圧縮ボックスBの入
口側シャッター5を上昇させて、その入口開口3を開い
た状態にして、積載スライバーS1 を搬入用コンベア2
4から圧縮ボックスBの室内14に移載させる。その後
に、入口側シャッター5を下降させて、入口開口3を閉
じる(図4)。
ライバーS1 を圧縮させる各工程について順次説明す
る。まず、図3に示されるように、圧縮ボックスBの入
口側シャッター5を上昇させて、その入口開口3を開い
た状態にして、積載スライバーS1 を搬入用コンベア2
4から圧縮ボックスBの室内14に移載させる。その後
に、入口側シャッター5を下降させて、入口開口3を閉
じる(図4)。
【0013】次に、脱気開口15を閉塞している閉塞シ
ャッター16を室内14側から退避させて、脱気開口1
5を開放し、真空ポンプ13の作動により、圧縮ボック
スBの室内14の脱気を開始すると同時に、シリンダ9
を作動させて、圧縮板8を徐々に下降させて、積載スラ
イバーS1 を上方からプレス圧縮させる(図5)。これ
により、積載スライバーS1 の内部に含まれている空気
の一部が室内14に放出されると同時に、圧縮ボックス
Bの室内14の空気が吸引されることにより脱気され
て、室内14は、真空に近い状態となる。
ャッター16を室内14側から退避させて、脱気開口1
5を開放し、真空ポンプ13の作動により、圧縮ボック
スBの室内14の脱気を開始すると同時に、シリンダ9
を作動させて、圧縮板8を徐々に下降させて、積載スラ
イバーS1 を上方からプレス圧縮させる(図5)。これ
により、積載スライバーS1 の内部に含まれている空気
の一部が室内14に放出されると同時に、圧縮ボックス
Bの室内14の空気が吸引されることにより脱気され
て、室内14は、真空に近い状態となる。
【0014】その後に、閉塞シャッター16を圧縮ボッ
クスBの室内14に進入させて、脱気開口15を閉塞す
ることにより、室内14の真空に近い状態を維持させる
(図6)。このようにして、室内14を真空に近い状態
にしておいて、スチーム吹込み装置の開閉弁23を開く
と、スチーム発生源19のスチームは、スチーム管22
を通って圧縮ボックスBの底板7に設けられたスチーム
流通孔18の部分に達し、更に、スライバートレーT1
に設けられたスチーム流通孔17を通って、積載スライ
バーS1 の内部に吹き込まれる(図6)。
クスBの室内14に進入させて、脱気開口15を閉塞す
ることにより、室内14の真空に近い状態を維持させる
(図6)。このようにして、室内14を真空に近い状態
にしておいて、スチーム吹込み装置の開閉弁23を開く
と、スチーム発生源19のスチームは、スチーム管22
を通って圧縮ボックスBの底板7に設けられたスチーム
流通孔18の部分に達し、更に、スライバートレーT1
に設けられたスチーム流通孔17を通って、積載スライ
バーS1 の内部に吹き込まれる(図6)。
【0015】これにより、積載スライバーS1 を構成す
る各繊維は、真空に近い状態のボックスB内で、積載ス
ライバーS1 の全体体積が小さくなるように圧縮された
状態において、高温で、しかも水分を含んだスチームに
直接に接触することにより、スライバー繊維の内部に水
分が浸透すると共に、圧縮による強制変形形状が加熱に
よって保形化(固定化)される。このようにして、スチ
ームセットされることにより、圧縮により強制変形され
た形状が保形化される。これは、スチームセットされた
糸の撚りが安定化したり、アイロンをかけられた布地が
真っ直ぐになるのとほぼ同様の現象である。室内14及
び積載スライバーS1 の内部は、いずれも脱気されて真
空に近い状態となっているために、積載スライバーS1
の底部から、その内部に吹き込まれたスチームは、該ス
ライバーS1 の隅々まで及んで、積載スライバーS1 の
全体形状は、その体積が小さくなるように強制変形され
てその形状が維持される。
る各繊維は、真空に近い状態のボックスB内で、積載ス
ライバーS1 の全体体積が小さくなるように圧縮された
状態において、高温で、しかも水分を含んだスチームに
直接に接触することにより、スライバー繊維の内部に水
分が浸透すると共に、圧縮による強制変形形状が加熱に
よって保形化(固定化)される。このようにして、スチ
ームセットされることにより、圧縮により強制変形され
た形状が保形化される。これは、スチームセットされた
糸の撚りが安定化したり、アイロンをかけられた布地が
真っ直ぐになるのとほぼ同様の現象である。室内14及
び積載スライバーS1 の内部は、いずれも脱気されて真
空に近い状態となっているために、積載スライバーS1
の底部から、その内部に吹き込まれたスチームは、該ス
ライバーS1 の隅々まで及んで、積載スライバーS1 の
全体形状は、その体積が小さくなるように強制変形され
てその形状が維持される。
【0016】そして、圧縮板8を上昇させると共に、圧
縮ボックスBの出口側シャッター6を上昇させて、圧縮
変形された積載スライバーS1 を室内14から搬出用コ
ンベア25に移載させて、搬出させる(図7)。上記の
各工程を反復させると、全周が無拘束状態でスライバー
トレー上に積載された積載スライバーを連続して圧縮変
形させられる。なお、スライバートレーT2 の上に、円
錐台状に積載された積載スライバーS2 に関しても、全
く同様にして圧縮変形される。
縮ボックスBの出口側シャッター6を上昇させて、圧縮
変形された積載スライバーS1 を室内14から搬出用コ
ンベア25に移載させて、搬出させる(図7)。上記の
各工程を反復させると、全周が無拘束状態でスライバー
トレー上に積載された積載スライバーを連続して圧縮変
形させられる。なお、スライバートレーT2 の上に、円
錐台状に積載された積載スライバーS2 に関しても、全
く同様にして圧縮変形される。
【0017】
【発明の効果】本発明は、全周が無拘束状態でスライバ
ートレー上に積載収容された積載スライバーを脱気され
た圧縮ボックス内においてプレス圧縮させた状態で、ス
ライバー内部にスチームを吹き込んで、スライバーを構
成する各繊維をスチームセットさせるために、空気を多
く含んだ低密度の積載スライバーが小体積化されて、高
密度のスライバー塊にできると共に、スチームに含まれ
ている水分の一部がスライバー繊維内に浸透する。
ートレー上に積載収容された積載スライバーを脱気され
た圧縮ボックス内においてプレス圧縮させた状態で、ス
ライバー内部にスチームを吹き込んで、スライバーを構
成する各繊維をスチームセットさせるために、空気を多
く含んだ低密度の積載スライバーが小体積化されて、高
密度のスライバー塊にできると共に、スチームに含まれ
ている水分の一部がスライバー繊維内に浸透する。
【0018】上記の結果、積載スライバーを次工程に搬
送する際に、その倒壊等の恐れがなくなって、これに起
因する各種トラブルの発生が防止されると共に、積載ス
ライバーをストックしておく場合においても、その占有
空間も小さくなる。また、スライバー繊維に対して、次
工程において必要な水分の一部が同時に与えられる。
送する際に、その倒壊等の恐れがなくなって、これに起
因する各種トラブルの発生が防止されると共に、積載ス
ライバーをストックしておく場合においても、その占有
空間も小さくなる。また、スライバー繊維に対して、次
工程において必要な水分の一部が同時に与えられる。
【0019】また、例えば3階建の工場において、その
1階が精紡室であって、その2,3階がスライバー室と
なっていて、上階のスライバー室のスライバーを樹脂チ
ューブを通して1階の精紡室に設置された精紡機に供給
して紡出する方式が実施されており、この方式は、粗紡
工程が不要となり、しかも精紡室とスライバー室とを個
別に空調設計できる等の利点を有していて、多湿なスラ
イバー室においてスライバーを一定期間加湿することが
必要とされているが、本発明によれば、スライバー内に
スチームを吹き込む工程において、スチームに含まれる
水分によってスライバーが加湿されるために、上記方式
において、スライバー室でのスライバーの放置時間を短
縮させられるという効果もある。
1階が精紡室であって、その2,3階がスライバー室と
なっていて、上階のスライバー室のスライバーを樹脂チ
ューブを通して1階の精紡室に設置された精紡機に供給
して紡出する方式が実施されており、この方式は、粗紡
工程が不要となり、しかも精紡室とスライバー室とを個
別に空調設計できる等の利点を有していて、多湿なスラ
イバー室においてスライバーを一定期間加湿することが
必要とされているが、本発明によれば、スライバー内に
スチームを吹き込む工程において、スチームに含まれる
水分によってスライバーが加湿されるために、上記方式
において、スライバー室でのスライバーの放置時間を短
縮させられるという効果もある。
【図1】本発明に係るスライバーの圧縮装置の正面図で
ある。
ある。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】圧縮ボックスB内に積載スライバーS1 を移載
させる状態を示す図である。
させる状態を示す図である。
【図4】圧縮ボックスB内に積載スライバーS1 が移載
された状態を示す図である。
された状態を示す図である。
【図5】圧縮ボックスBの室内14を脱気している状態
を示す図である。
を示す図である。
【図6】圧縮ボックスB内の積載スライバーS1 を圧縮
しながら、その内部にスチームを吹き込んでいる状態を
示す図である。
しながら、その内部にスチームを吹き込んでいる状態を
示す図である。
【図7】圧縮変形された積載スライバーS1 を室外に搬
出させる状態を示す図である。
出させる状態を示す図である。
【図8】積載スライバーS1 の斜視図である。
【図9】積載スライバーS2 の斜視図である。
B:圧縮ボックス S1,S2 :積載スライバー T1,T2 :スライバートレー 7:圧縮ボックスの底板 8:圧縮板 12:脱気筒 13:真空ポンプ 14:圧縮ボックスの室内 17:スチーム流通孔(スライバートレー) 18:スチーム流通孔(圧縮ボックスの底板)
Claims (3)
- 【請求項1】 板状のスライバートレーの上に、全周が
無拘束状態で積載収容された積載スライバーを圧縮させ
る方法であって、 前記積載スライバーを収容した圧縮ボックス内を脱気し
ながら、該積載スライバーを上方からプレスして圧縮す
る工程と、 圧縮状態が保持された前記積載スライバー内にスチーム
を吹き込む工程と、 を有することを特徴とするスライバーの圧縮方法。 - 【請求項2】 板状のスライバートレーの上に、全周が
無拘束状態で積載収容された積載スライバーを圧縮させ
る装置であって、 前記積載スライバーを収容するための圧縮ボックスと、
該圧縮ボックス内に収容された積載スライバーを上方か
らプレスして圧縮させるためのプレス装置と、 圧縮状態を保持した前記積載スライバー内にスチームを
吹き込むスチーム吹込み装置と、 を備えることを特徴とするスライバーの圧縮装置。 - 【請求項3】 スライバートレーに多数のスチーム流通
孔が開けられ、積載スライバー内には、前記スチーム流
通孔を通して、その底部からスチームが吹き込まれるこ
とを特徴とする請求項2に記載のスライバーの圧縮装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11181049A JP2001011738A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | スライバーの圧縮方法、及びその装置 |
US09/604,445 US6301750B1 (en) | 1999-06-08 | 2000-06-27 | Sliver compression method and device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11181049A JP2001011738A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | スライバーの圧縮方法、及びその装置 |
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ID=16093892
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1999
- 1999-06-28 JP JP11181049A patent/JP2001011738A/ja active Pending
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2000
- 2000-06-27 US US09/604,445 patent/US6301750B1/en not_active Expired - Fee Related
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