JP2001010588A - 水中機器の浮上回収装置 - Google Patents
水中機器の浮上回収装置Info
- Publication number
- JP2001010588A JP2001010588A JP11180470A JP18047099A JP2001010588A JP 2001010588 A JP2001010588 A JP 2001010588A JP 11180470 A JP11180470 A JP 11180470A JP 18047099 A JP18047099 A JP 18047099A JP 2001010588 A JP2001010588 A JP 2001010588A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- balloon
- inner cylinder
- bottom plate
- underwater equipment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Toys (AREA)
Abstract
ーンを確実に展開することができる新規な水中機器の浮
上回収装置の提供。 【解決手段】 水中機器Aの外殻aの開口部4に有底円
筒状の外筒5を設け、この外筒5内に複数に分割可能な
有底円筒状の内筒2を出没自在に収納し、この内筒2内
にバルーン3を折り畳んで収納すると共にそのバルーン
3の口金12をその内筒2の底板側に貫通させて固定
し、他方、上記外筒5と内筒2の底板5a,2a間に高
圧ガスを供給するガスボンベ6を備える。これによっ
て、バルーン3を略完全に水中機器の外殻から露出して
から膨張させることができる。
Description
発信器や水中を移動する水中ロボット等の水中機器を水
中から浮上させて回収するための浮上回収装置に関する
ものである。
水底に設置される発信器や水中ロボット等の水中機器を
水中から回収する方法としては、この水中機器内に予め
小さく折り畳んで収容されたバルーンをガスボンベのガ
ス圧により水中で一気に膨張させ、そのバルーンの浮力
を利用して水中機器全体を水面上に浮上させて回収する
方法が知られている(特願昭58−171705号
等)。
は、水中機器の外殻に形成された凹部状の収容部内にバ
ルーンを小さく折り畳んで収容しておき、回収時にこの
収容部内から直接バルーンを膨張させるようになってい
ることから、場合によってはこの膨張時にバルーンが収
容部の開口部などに引っかかって確実に展開せず、充分
な浮力を得ることができないといったおそれがある。
入するような構造となっているため、その体積分だけ水
中機器の浮力が失われてしまう。そのため、その不足し
た浮力分を補うために、バルーンの展開容積を大きくし
なければならず、その結果使用するガスボンベやバルー
ンの容量が増大するといった不都合がある。
解決するために案出されたものであり、その主な目的
は、水中機器の回収時において収納してあるバルーンを
確実に展開することができる新規な水中機器の浮上回収
装置を提供するものである。
に本発明は、水中機器の外殻に開口部を形成すると共に
その開口部にその内部に凹むように有底円筒状の外筒を
形成し、この外筒内に周方向に複数に分割可能な有底円
筒状の内筒をその開口部から出没自在に収納し、この内
筒内にバルーンを折り畳んで収納すると共にそのバルー
ンの口金をその内筒の底板側にこれを貫通させて上記外
筒の底板側に臨むように固定し、他方、上記外筒と内筒
の底板間に高圧ガスを供給するガスボンベを備えたもの
である。
の間に高圧ガスを供給すると、そのガス圧によって内筒
が外筒内からスライドするようにして水中機器の外殻外
へ突出されて開放され、これが複数に分割して収納して
ある内筒内のバルーンが略完全に水中に露出した状態と
なる。そして、その直後、このバルーンは内筒の底板に
固定された口金から流入される高圧ガスによって一気に
水中で膨張して浮力を増し、水中機器全体を水面上に浮
上させるように作用することになる。
態を添付図面を参照しながら説明する。
一形態を示したものであり、図中1は、この水中機器A
の外殻aの端部に収容された浮上回収装置、2はこの浮
上回収装置1の一部を構成する内筒、3は同じくこの浮
上回収装置1の一部を構成すべく収縮・展開自在なバル
ーンである。
すように水中機器Aに形成された開口部4にその内部に
凹むように一体的に形成された外筒5と、この外筒5内
に嵌め込まれるように収容された内筒2と、この内筒2
内に小さく折り畳んで収容されたバルーン3と、このバ
ルーン3に高圧ガスを供給して膨張させるガスボンベ6
とから主に構成されており、以下、これらの構成を詳し
く説明する。
底円筒状に形成されており、その底板5a側が水中機器
Aの内側に臨むように、その開口部4から連続する筒状
のホルダー7内に嵌め込まれて固定されている。また、
この外筒5とホルダー7と間にはOリング8が設けられ
ており、その間からの海水の浸入を防止するようになっ
ている。
一端のみが開口した有底円筒状に形成されており、その
底板2a側が外筒5の底板5aと重なり合うように外筒
5内に嵌め込まれるように収容されている。また、この
内筒2は、その周壁2bがその底板2aの直径よりもや
や小径に形成されており、外筒5の底板5aとその開口
端内周側に形成された棚状のストッパー5b間でスライ
ド自在、すなわち、外筒5内をスライドしてその周壁2
bが外殻aの開口部4から突出自在となっている。さら
に、この周壁2bはその周方向に複数、例えば、4つに
分割自在となっており、外殻aの開口部4から突出した
際に四方にバラバラに分割するようになっている。ま
た、外筒5の開口端には、キャップ状の蓋体9が嵌め込
まれており、外筒5の開口端内周面から延びる複数のシ
ャーピン10,10…によって通常時における脱落が防
止されるようになっている。また、この内筒2の底板2
aの周囲にもOリング11が設けられており、内筒2と
外筒5との間に供給された高圧ガスがその隙間から漏れ
ないようにシールしている。
うに、断面略T字状をした口金12が内筒2の底板2a
の中央部に形成された貫通孔13内に嵌め込まれるよう
に取り付けられており、この口金12を介して、内筒2
の底板2aと外筒5の底板5a間に供給された高圧ガス
を流入するようになっている。尚、図示するように、こ
の内筒2の底板2aの貫通孔13の周囲には上方に球面
上に窪んだ空気溜め14が形成されている。
に、外筒5の底板5a側に図示しない取付け金具によっ
て取り付けられており、遠隔操作等によって開閉される
バルブ15を介して底板5aに形成された注入孔18か
ら内筒2の底板2aと外筒5の底板5a間に高圧ガスを
供給するようになっている。
作用を説明する。
すように、水中機器Aの外殻a内に完全に収容されるよ
うになっており、その開口部4が蓋体9によって完全に
塞がれて外部からは目視できない状態となっている。従
って、この開口部4から海水などが装置1内に浸入する
ことがなくなるため、水中機器A自体の浮力を犠牲にす
ることはない。
作動、すなわち、収納してあるバルーン3を展開して膨
張させるためには、図2に示すガスボンベ6のバルブ1
4を遠隔操作あるいはタイマー等によって開いてガスボ
ンベ6内の高圧ガスを外筒5の底板5aに形成された注
入孔18から内筒2の底板2aと外筒5の底板5a間に
供給する。
ンの如く外筒5の底板5aから離間するように押し上げ
られ、その押上力によって開口部4に位置する蓋体9を
そのシャーピン10を折って外した後、スライド移動し
て図1(B)に示すようにその開口部4から外殻a外へ
突出する。この時、上述したように、外筒5の開口端内
周面にはリング状のストッパー5bが設けられているこ
とから、内筒2全体がそのまま外筒5から抜け落ちるこ
となく、その底板2aがストッパー5bに引っかかって
開口部4に係止された状態となる。
開口部4から突出し終えると、図3(B)に示すよう
に、順次連続してガスボンベ6側から供給される高圧ガ
スが逃げ場を失って内筒2の底板2aの空気溜め14側
に集まり、この空気溜め14から貫通孔13に設けられ
た口金12を介してバルーン3内に流れ込み、これを一
気に膨張させることになる。この時、上述したように内
筒2の周囲壁2aは、複数に分割可能であり、かつ、そ
の規制が解除された状態となっていることから、バルー
ン3の膨張に伴って、あるいはその前にバラバラに分割
され、バルーン3の膨張を阻害することがない。
ように、略完全に外殻aの外側に露出してから膨張する
こととなるため、水中機器Aの凹部や開口部4等に引っ
かかったりすることなく、水中機器Aの外殻a外で展開
して確実に膨張することが可能となる。これによって、
水中機器Aの浮力を確実に増大させて水面上に浮上させ
ることができるため、その後、水中機器Aを本発明装置
1と共に容易に回収することができる。
高圧ガスを供給して内筒2を突出させる際に、図3に示
すように、その高圧ガスの一部が底板2aに取り付けら
れた口金12からバルーン3内に流れ込むため、場合に
よっては、内筒2が突出し終える前にこのバルーン3が
内筒2内で膨張し始め、これによって内筒2の移動を阻
害する場合が考えられる。この場合、口金12の口径を
小さくして高圧ガスの流入量を少なくし、バルーン3の
膨張速度を内筒2の移動速度よりも遅くすることによっ
てこのような不都合を防止することができるが、そうす
ると、バルーン3の膨張速度が遅くなってしまうという
欠点がある。
ーン3の口金12に底板5a側からからプラグ16を嵌
め込むと共にこのプラグ16をワイヤ17によって外筒
5の底板5a側に結びつけておき、かつ、このワイヤ1
7の長さを内筒2の最大移動距離よりもやや短く設定し
ておき、図4(B)に示すように、内筒2が略突出し終
えた時にプラグ16が口金12から抜けるように構成し
ておけば、構成がやや複雑となる代わりに以上のような
不都合を確実に回避することができる。
方向の圧縮力及び図3の方式とした場合に加わるバルー
ン3の膨張力に十分耐え得るよう、その断面を図2に示
すようなコルゲート状に形成しても良い。
すような優れた効果を発揮することができる。
ら露出してから膨張させるようになっているため、バル
ーンが水中機器の凹部や開口部に引っかかることなく確
実に展開して膨張させることができる。
折り畳んで収納することができるため、バルーンの機器
内への収容容積を小さくすることができる。
形状の自由度が向上する。
中機器の凹部である外筒内は内筒によって水密性が保持
されているため、海水などが浸入することがない。
なるため、この部分の浮力喪失をバルーンの展開容積で
補う必要がなく、その分バルーンを小さくでき、結果的
に回収装置全体を小型化することも可能となる。
状態を示す透視図である。(B)は、図1(A)に示す
状態からバルーンが内筒と共に突出した状態を示す概略
図である。(C)は、図1(A)に示す状態からバルー
ンを展開・膨張させた状態を示す概略図である。
る。
示す部分拡大図である。(B)は、図3(A)に示す状
態から高圧ガスを供給した状態を示す概念図である。
部分拡大図である。(B)は、図4(A)に示す状態か
ら高圧ガスを供給した状態を示す概念図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 水中機器の外殻に開口部を形成すると共
にその開口部にその内部に凹むように有底円筒状の外筒
を形成し、この外筒内に周方向に複数に分割可能な有底
円筒状の内筒をその開口部から出没自在に収納し、この
内筒内にバルーンを折り畳んで収納すると共にそのバル
ーンの口金をその内筒の底板側にこれを貫通させて上記
外筒の底板側に臨むように固定し、他方、上記外筒と内
筒の底板間に高圧ガスを供給するガスボンベを備えたこ
とを特徴とする水中機器の浮上回収装置。 - 【請求項2】 上記外筒の開口部に上記外殻と略面一と
なる蓋体を着脱自在に備えたことを特徴とする請求項1
に記載の水中機器の浮上回収装置。 - 【請求項3】 上記バルーンの口金に、これを開閉する
プラグを嵌め込むと共にこのプラグをワイヤを介して上
記外筒の底板側に連結したことを特徴とする請求項1又
は2に記載の水中機器の浮上回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18047099A JP4192342B2 (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 水中機器の浮上回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18047099A JP4192342B2 (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 水中機器の浮上回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001010588A true JP2001010588A (ja) | 2001-01-16 |
JP4192342B2 JP4192342B2 (ja) | 2008-12-10 |
Family
ID=16083790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18047099A Expired - Fee Related JP4192342B2 (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 水中機器の浮上回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4192342B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012519114A (ja) * | 2008-12-09 | 2012-08-23 | ライオンズ,ティム | 制御可能な浮力システム |
CN105676874A (zh) * | 2016-03-16 | 2016-06-15 | 武汉理工大学 | 基于声呐遥控的低能耗微型水下探测机器人及控制方法 |
-
1999
- 1999-06-25 JP JP18047099A patent/JP4192342B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012519114A (ja) * | 2008-12-09 | 2012-08-23 | ライオンズ,ティム | 制御可能な浮力システム |
CN105676874A (zh) * | 2016-03-16 | 2016-06-15 | 武汉理工大学 | 基于声呐遥控的低能耗微型水下探测机器人及控制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4192342B2 (ja) | 2008-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5323166B2 (ja) | 潜水艦 | |
US4280239A (en) | Self righting, automatically inflatable life raft | |
WO2013084715A1 (ja) | 水難救助装置 | |
JPH10503736A (ja) | 負圧格納された脱出スライド | |
US3123842A (en) | Gas ejected apparatus for locating | |
US5073136A (en) | Collapsible sonobuoy floatation device | |
US2380587A (en) | Distress signal device for aircraft, etc. | |
JP2023027352A (ja) | ブイ | |
JP2001010588A (ja) | 水中機器の浮上回収装置 | |
US3772639A (en) | Sonobuoy mooring unit | |
US5163858A (en) | Rescue buoy apparatus | |
JP2000038197A (ja) | 水中航走体の回収装置 | |
JP2001141400A (ja) | 水中航走体の回収装置 | |
US10757238B1 (en) | Cell phone attachment | |
KR20020048139A (ko) | 비행기용 추락방지장치 | |
KR102153627B1 (ko) | 투척용 팽창 구명볼 | |
JP2001347990A (ja) | 水中航走体の回収装置及び該回収装置に用いられる浮袋並びに該浮袋の折り畳み方法 | |
CN206456531U (zh) | 用于深海作业的半脱落一体化充气式上浮装置 | |
JP2005319858A (ja) | 救命浮き輪 | |
CN106882350B (zh) | 用于深海作业的半脱落一体化充气式上浮装置 | |
JPH0737184Y2 (ja) | 携帯用表示用具 | |
JPH1054023A (ja) | 液状化防止工法及びその装置 | |
KR102278732B1 (ko) | 구명 튜브 장치 | |
CN216636793U (zh) | 一种带有破窗器的救生装置 | |
KR101928504B1 (ko) | 휴대용 투척식 인명구조장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060608 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080826 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080827 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080908 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |