JP2001009638A - ねじの製造方法及びねじ用ローリングダイス - Google Patents
ねじの製造方法及びねじ用ローリングダイスInfo
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- JP2001009638A JP2001009638A JP11181086A JP18108699A JP2001009638A JP 2001009638 A JP2001009638 A JP 2001009638A JP 11181086 A JP11181086 A JP 11181086A JP 18108699 A JP18108699 A JP 18108699A JP 2001009638 A JP2001009638 A JP 2001009638A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ねじ込みのトルクを低下できるねじの製造方法
と、その方法に使用されるローリングダイスとを提供す
る。 【解決手段】 雄ねじ形成用溝11aを備えた2つのロ
ーリングダイス11,12の間に棒状のワークを挟んで
転がし、ワークに雄ねじを形成するねじの製造方法にお
いて、上記ローリングダイス11,12の少なくとも一
方の雄ねじ形成用溝11aの終端部に、該溝と交叉する
方向の突状リブ11bを複数本形成し、該突起によって
ねじ山形成の最終段階でねじ山に複数の陥没部10を形
成する。ねじ山が鋸歯状になるとともに、バリやカエリ
ができ、これが木材などの組織を切断するので、ねじ込
みトルクを小さくすることができる。
と、その方法に使用されるローリングダイスとを提供す
る。 【解決手段】 雄ねじ形成用溝11aを備えた2つのロ
ーリングダイス11,12の間に棒状のワークを挟んで
転がし、ワークに雄ねじを形成するねじの製造方法にお
いて、上記ローリングダイス11,12の少なくとも一
方の雄ねじ形成用溝11aの終端部に、該溝と交叉する
方向の突状リブ11bを複数本形成し、該突起によって
ねじ山形成の最終段階でねじ山に複数の陥没部10を形
成する。ねじ山が鋸歯状になるとともに、バリやカエリ
ができ、これが木材などの組織を切断するので、ねじ込
みトルクを小さくすることができる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、木ねじ等のねじの
製造方法及びこの製造方法に使用されるねじ用ローリン
グダイスに関する。
製造方法及びこの製造方法に使用されるねじ用ローリン
グダイスに関する。
【0002】
【従来の技術】木ねじは、通常、図6に示すようなロー
リングダイスにより形成される。このローリングダイス
は同図(a)の移動ダイス1と、同図(b)の固定ダイ
ス2の一対のダイスから構成される。
リングダイスにより形成される。このローリングダイス
は同図(a)の移動ダイス1と、同図(b)の固定ダイ
ス2の一対のダイスから構成される。
【0003】移動ダイス1と固定ダイス2とは、長さが
L1>L2の関係にある以外は、同じ構造である。すな
わち、ダイスの頂部には、木ねじの皿状の頭部を下から
受けるため、頭部下側の傾斜と同じ勾配の頭部受部1
a,2aがあり、その下に平らな垂直面からなるライナ
ー1b,2bが形成され、その下にねじ山を形成するV
型で傾斜した溝が多数形成された成形部1c,2cがあ
り、その下にねじの先端の尖った部分を形成する膨出部
1d,2dがあり、さらにその下に、相手側ダイスとの
接合面1e,2eが形成されている。
L1>L2の関係にある以外は、同じ構造である。すな
わち、ダイスの頂部には、木ねじの皿状の頭部を下から
受けるため、頭部下側の傾斜と同じ勾配の頭部受部1
a,2aがあり、その下に平らな垂直面からなるライナ
ー1b,2bが形成され、その下にねじ山を形成するV
型で傾斜した溝が多数形成された成形部1c,2cがあ
り、その下にねじの先端の尖った部分を形成する膨出部
1d,2dがあり、さらにその下に、相手側ダイスとの
接合面1e,2eが形成されている。
【0004】図5(a)は、転造状態を示す図である。
図6に示す移動ダイスと固定ダイスとを転造機の所定の
位置に、図6(a)の仮想線で示すように対向して固定
する。原材料となる丸棒を所定の長さにカットし、皿形
の頭部を形成したワークを固定ダイス2と移動ダイス1
との間に挟んで転がすと、図5(b)に示すような木ね
じ3が形成される。
図6に示す移動ダイスと固定ダイスとを転造機の所定の
位置に、図6(a)の仮想線で示すように対向して固定
する。原材料となる丸棒を所定の長さにカットし、皿形
の頭部を形成したワークを固定ダイス2と移動ダイス1
との間に挟んで転がすと、図5(b)に示すような木ね
じ3が形成される。
【0005】木ねじ3は、軸4の一端に皿状の頭部5が
あり、他端は先端6aに向かって徐々に細くなる先端部
6となっており、軸4の外側には螺旋状のねじ山7を形
成したものとなっている。軸4の頭部5近くには、ライ
ナー1b,2bにより形成されるねじ山7の無い部分8
がある。
あり、他端は先端6aに向かって徐々に細くなる先端部
6となっており、軸4の外側には螺旋状のねじ山7を形
成したものとなっている。軸4の頭部5近くには、ライ
ナー1b,2bにより形成されるねじ山7の無い部分8
がある。
【0006】こうして形成された木ねじは、尖った先端
6aを図示しない木材の所望の位置に押し当て、頭部5
に形成されたドライバビット用の十字孔9にドライバを
挿入し、押し付けつつ回すことで木材にねじ込まれてい
く。
6aを図示しない木材の所望の位置に押し当て、頭部5
に形成されたドライバビット用の十字孔9にドライバを
挿入し、押し付けつつ回すことで木材にねじ込まれてい
く。
【0007】ところで、木ねじが木材にねじ込まれる
際、木材の繊維を押しのけて変形させたり、繊維を切断
してねじ込まれていくが、一般に木材は硬いので、繊維
を押しのけるにも切断するにも大きな力が必要になり、
ねじ込みトルクが増大し易く、電動ドライバの場合であ
れば、大きなトルクのドライバが必要になる。ドライバ
のトルクを大きくすれば、当然のことであるが、ドライ
バ自身が大きく、重くなってくる。
際、木材の繊維を押しのけて変形させたり、繊維を切断
してねじ込まれていくが、一般に木材は硬いので、繊維
を押しのけるにも切断するにも大きな力が必要になり、
ねじ込みトルクが増大し易く、電動ドライバの場合であ
れば、大きなトルクのドライバが必要になる。ドライバ
のトルクを大きくすれば、当然のことであるが、ドライ
バ自身が大きく、重くなってくる。
【0008】通常、木ねじは1本のみ締め付けるという
ことは殆ど無く、数十本、数百本という単位でねじ込み
作業が行われる。したがって、電動ドライバが重くなる
と、長時間これを保持する人間の疲労が問題になる。ま
た、電動ドライバが大きくなれば、当然ながら、高価に
もなってしまう。
ことは殆ど無く、数十本、数百本という単位でねじ込み
作業が行われる。したがって、電動ドライバが重くなる
と、長時間これを保持する人間の疲労が問題になる。ま
た、電動ドライバが大きくなれば、当然ながら、高価に
もなってしまう。
【0009】一方、ねじ山の表面がなめらかであれば、
木材の繊維との摩擦係数が低下するので、ねじ込みトル
クはある程度は低下させることが可能である。このよう
な観点から、ねじ山にバリやカエリなどができないよう
に、表面仕上げをしたり、メッキしたりして平滑な表面
に仕上げる努力もされてきた。
木材の繊維との摩擦係数が低下するので、ねじ込みトル
クはある程度は低下させることが可能である。このよう
な観点から、ねじ山にバリやカエリなどができないよう
に、表面仕上げをしたり、メッキしたりして平滑な表面
に仕上げる努力もされてきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、表面をなめら
かにしても、木材の繊維質を切断する能力は大して向上
しない。逆に、ゆるみ易くなることもある。
かにしても、木材の繊維質を切断する能力は大して向上
しない。逆に、ゆるみ易くなることもある。
【0011】本発明は、このような事実から考えられた
もので、ねじ込みのトルクを低下できるねじの製造方法
と、その方法に使用されるローリングダイスとを提供す
ることを目的としている。
もので、ねじ込みのトルクを低下できるねじの製造方法
と、その方法に使用されるローリングダイスとを提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のねじの製造方法は、雄ねじ形成用溝を備
えた2つのローリングダイスの間に棒状のワークを挟ん
で転がし、ワークに雄ねじを形成するねじの製造方法に
おいて、上記ローリングダイスの少なくとも一方の雄ね
じ形成用溝の終端部であって該溝の延長上の位置に複数
の突起を形成し、該突起によってねじ山形成の最終段階
でねじ山に複数の陥没部を形成することを特徴としてい
る。
めに、本発明のねじの製造方法は、雄ねじ形成用溝を備
えた2つのローリングダイスの間に棒状のワークを挟ん
で転がし、ワークに雄ねじを形成するねじの製造方法に
おいて、上記ローリングダイスの少なくとも一方の雄ね
じ形成用溝の終端部であって該溝の延長上の位置に複数
の突起を形成し、該突起によってねじ山形成の最終段階
でねじ山に複数の陥没部を形成することを特徴としてい
る。
【0013】または、上記2つのローリングダイスが固
定ダイスと移動ダイスとからなり、上記突起が移動ダイ
スの終端部に形成された構成や、上記突起が複数群に別
れ、各1群が連続した凸状リブを形成し、複数の凸状リ
ブがねじの約1回転分の長さに渡ってほぼ等間隔で平行
に形成された構成や、上記ねじが木ねじである構成とす
ることができる。
定ダイスと移動ダイスとからなり、上記突起が移動ダイ
スの終端部に形成された構成や、上記突起が複数群に別
れ、各1群が連続した凸状リブを形成し、複数の凸状リ
ブがねじの約1回転分の長さに渡ってほぼ等間隔で平行
に形成された構成や、上記ねじが木ねじである構成とす
ることができる。
【0014】また、上記製造方法に使用されるねじ用ロ
ーリングダイスは、固定ダイスと移動ダイスとからな
り、これらの各成形面に所定のピッチで雄ねじ形成用の
溝が形成されたねじ用ローリングダイスにおいて、上記
移動ダイスの終端部の上記溝の延長上に、複数の突起を
形成したことを特徴としている。
ーリングダイスは、固定ダイスと移動ダイスとからな
り、これらの各成形面に所定のピッチで雄ねじ形成用の
溝が形成されたねじ用ローリングダイスにおいて、上記
移動ダイスの終端部の上記溝の延長上に、複数の突起を
形成したことを特徴としている。
【0015】上記複数の突起が複数群に別れ、各1群が
連続した凸状リブを形成し、複数の凸状リブがねじの約
1回転分の長さに渡ってほぼ等間隔で平行に形成された
構成とすることが望ましい。
連続した凸状リブを形成し、複数の凸状リブがねじの約
1回転分の長さに渡ってほぼ等間隔で平行に形成された
構成とすることが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面によ
って説明する。図1は、本発明のねじを製造するローリ
ングダイスである。移動ダイス11と固定ダイス12の
うち、固定ダイス12は従来例で説明したのと同じ構造
である。他方の移動ダイス11も基本的には従来例と同
じ構成であるが、雄ねじ形成用溝11aの終端部に、複
数本の凸状リブ11bを形成したところに特徴がある。
凸状リブ11bの形成される長さdは、ねじ山のほぼ1
回転の長さとしている。
って説明する。図1は、本発明のねじを製造するローリ
ングダイスである。移動ダイス11と固定ダイス12の
うち、固定ダイス12は従来例で説明したのと同じ構造
である。他方の移動ダイス11も基本的には従来例と同
じ構成であるが、雄ねじ形成用溝11aの終端部に、複
数本の凸状リブ11bを形成したところに特徴がある。
凸状リブ11bの形成される長さdは、ねじ山のほぼ1
回転の長さとしている。
【0017】この凸状リブ11bは、各ねじ山を横断す
る一群の突起を連続的につないだもので、連続したリブ
状に形成せず、溝11aの延長上を横断するように点々
と形成してもよい。ただし、このように連続的に形成す
れば、ダイスの製造を容易にすることができる。また、
この突状リブ11bの部分には溝11aは形成されてい
ない。この点からも、ダイスの製造を容易にすることが
できる。
る一群の突起を連続的につないだもので、連続したリブ
状に形成せず、溝11aの延長上を横断するように点々
と形成してもよい。ただし、このように連続的に形成す
れば、ダイスの製造を容易にすることができる。また、
この突状リブ11bの部分には溝11aは形成されてい
ない。この点からも、ダイスの製造を容易にすることが
できる。
【0018】図2(a)は、図1(a)のA−A断面、
図2(b)は図1(a)のB−B断面を示している。図
2(a),(b)に示すように、雄ねじ形成用の溝11
aは、ねじ山の形状と同じ空間形状を持つV型の溝が、
雄ねじのピッチと一致した間隔で複数本平行に形成され
ているが、突状リブ11bは、三角断面の凸状リブ11
bが、雄ねじ形成用の溝11aと交叉するように等間隔
で鋸歯のように等間隔に形成されてる。
図2(b)は図1(a)のB−B断面を示している。図
2(a),(b)に示すように、雄ねじ形成用の溝11
aは、ねじ山の形状と同じ空間形状を持つV型の溝が、
雄ねじのピッチと一致した間隔で複数本平行に形成され
ているが、突状リブ11bは、三角断面の凸状リブ11
bが、雄ねじ形成用の溝11aと交叉するように等間隔
で鋸歯のように等間隔に形成されてる。
【0019】図3は、図1のローリングダイスで転造さ
れた木ねじの一部を拡大した図である。この図に示すよ
うに図1のローリングダイスで木ねじを転造すると、ね
じ山7は、突状リブ11bの進入による圧潰を受け、等
間隔の陥没部10が多数形成された鋸歯状のねじ山とな
る。
れた木ねじの一部を拡大した図である。この図に示すよ
うに図1のローリングダイスで木ねじを転造すると、ね
じ山7は、突状リブ11bの進入による圧潰を受け、等
間隔の陥没部10が多数形成された鋸歯状のねじ山とな
る。
【0020】図4はねじ山の拡大断面図である。上記突
状リブ11bは、ねじ山形成用溝11aの終端にあるこ
とから、転造の最終段階でねじ山に陥没部10を形成す
ることとなる。また、突状リブ11bで陥没部10が形
成された後、ねじ山形成用の溝11aを再び通過するこ
とがない。したがって、突状リブ11bにより形成され
た陥没部10やねじ山7には、多数のバリやカエリ7a
が生じており、ねじ山7の表面や端縁部には凹凸やエッ
ジが多数形成された状態となる。
状リブ11bは、ねじ山形成用溝11aの終端にあるこ
とから、転造の最終段階でねじ山に陥没部10を形成す
ることとなる。また、突状リブ11bで陥没部10が形
成された後、ねじ山形成用の溝11aを再び通過するこ
とがない。したがって、突状リブ11bにより形成され
た陥没部10やねじ山7には、多数のバリやカエリ7a
が生じており、ねじ山7の表面や端縁部には凹凸やエッ
ジが多数形成された状態となる。
【0021】このようなねじ山を持った木ねじを木材に
ねじ込むと、陥没部10が等間隔にできていることか
ら、ねじ山7がノコギリのように作用して木材の繊維を
切断しながらねじこまれる。さらに、陥没部10や、そ
の周辺のバリやカエリ7aにより形成された多数のエッ
ジが、繊維の切断に寄与し、切れ味の鋭いノコギリとい
ったものになる。したがって、従来の木ねじより小さな
トルクでねじ込むことが可能である。
ねじ込むと、陥没部10が等間隔にできていることか
ら、ねじ山7がノコギリのように作用して木材の繊維を
切断しながらねじこまれる。さらに、陥没部10や、そ
の周辺のバリやカエリ7aにより形成された多数のエッ
ジが、繊維の切断に寄与し、切れ味の鋭いノコギリとい
ったものになる。したがって、従来の木ねじより小さな
トルクでねじ込むことが可能である。
【0022】ねじ込まれた後、上記の陥没部が木材に引
っかかり、木ねじの緩みを防止し、ゆるみ止めとしても
作用する。その際、バリやカエリが緩み止めにさらに貢
献することになる。
っかかり、木ねじの緩みを防止し、ゆるみ止めとしても
作用する。その際、バリやカエリが緩み止めにさらに貢
献することになる。
【0023】突状リブ11bの形成される長さdは、ね
じ山1回転の長さとほぼ同じ長さにするとよい。もし、
1回転以上にすると、1つの陥没部10に複数の突状リ
ブ11bが進入するところができ、その部分ではバリや
カエリが少なくなるからである。また、1回転以下の長
さにすると、ねじ山に陥没部の無い部分ができることに
なり、木材繊維の切断能力が低下するからである。
じ山1回転の長さとほぼ同じ長さにするとよい。もし、
1回転以上にすると、1つの陥没部10に複数の突状リ
ブ11bが進入するところができ、その部分ではバリや
カエリが少なくなるからである。また、1回転以下の長
さにすると、ねじ山に陥没部の無い部分ができることに
なり、木材繊維の切断能力が低下するからである。
【0024】上記実施例では、凸状リブ11bの高さは
ねじ山11aの高さより低くし、陥没部10の底がねじ
山の底に達しないようにしている。凸状リブ11bの高
さがねじ山の高さと同じであったり、凸状リブの方が高
くなると、転造がやり難くなると同時に、ねじ山の谷底
にカエリができてしまい、ねじ込むトルクを逆に大きく
してしまうからである。
ねじ山11aの高さより低くし、陥没部10の底がねじ
山の底に達しないようにしている。凸状リブ11bの高
さがねじ山の高さと同じであったり、凸状リブの方が高
くなると、転造がやり難くなると同時に、ねじ山の谷底
にカエリができてしまい、ねじ込むトルクを逆に大きく
してしまうからである。
【0025】また、実施例では突起は、移動ダイス11
に形成されたが、固定ダイス12にも形成してもよい。
また、凸状リブ11bはダイスに垂直方向になっている
が、ねじ山を形成する溝11aと平行にならない限度で
傾斜させてもよいことは言うまでもない。
に形成されたが、固定ダイス12にも形成してもよい。
また、凸状リブ11bはダイスに垂直方向になっている
が、ねじ山を形成する溝11aと平行にならない限度で
傾斜させてもよいことは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように本発明のねじの製
造方法は、ローリングダイスの少なくとも一方の雄ねじ
形成用溝の終端部であって該溝の延長上の位置に複数の
突起を形成し、該突起によってねじ山形成の最終段階で
ねじ山に複数の陥没部を形成するねじ山が鋸歯状になる
とともに、バリやカエリが形成され、これらで木材など
の組織を切断しながらねじ込むことができ、軽いトルク
でねじ込みができるようになる。また、鋸歯状であるこ
とやバリやカエリがあることから、これらが抵抗となっ
て、緩みにくいねじを得ることができる。
造方法は、ローリングダイスの少なくとも一方の雄ねじ
形成用溝の終端部であって該溝の延長上の位置に複数の
突起を形成し、該突起によってねじ山形成の最終段階で
ねじ山に複数の陥没部を形成するねじ山が鋸歯状になる
とともに、バリやカエリが形成され、これらで木材など
の組織を切断しながらねじ込むことができ、軽いトルク
でねじ込みができるようになる。また、鋸歯状であるこ
とやバリやカエリがあることから、これらが抵抗となっ
て、緩みにくいねじを得ることができる。
【0027】上記突起が複数群に別れ、各1群が連続し
た凸状リブを形成し、複数の凸状リブがねじの約1回転
分の長さに渡ってほぼ等間隔で平行に形成されたこと構
成とすれば、最も、簡単な構成で、締め付けトルクの小
さいねじを形成することができる。
た凸状リブを形成し、複数の凸状リブがねじの約1回転
分の長さに渡ってほぼ等間隔で平行に形成されたこと構
成とすれば、最も、簡単な構成で、締め付けトルクの小
さいねじを形成することができる。
【0028】上記突起がねじの1回転分の長さに渡って
ほぼ等間隔に形成された構成とすれば、各陥没部は突起
が1回進入することだけで形成されるので、バリやカエ
リが発生し易く、好都合となる。上記ねじが木ねじであ
る場合、上記の各効果を最大にすることができる。
ほぼ等間隔に形成された構成とすれば、各陥没部は突起
が1回進入することだけで形成されるので、バリやカエ
リが発生し易く、好都合となる。上記ねじが木ねじであ
る場合、上記の各効果を最大にすることができる。
【図1】本発明のねじの製造方法に使用されるローリン
グダイスの斜視図である。
グダイスの斜視図である。
【図2】(a)は図1(a)のA−A断面図、(b)
は、図1(b)のB−B断面図である。
は、図1(b)のB−B断面図である。
【図3】本発明のねじ製造方法で形成されたねじの要部
拡大図である。
拡大図である。
【図4】ねじ山の部分を拡大した断面図である。
【図5】(a)は従来のローリングダイスで転造してい
る状態を示す図、(b)は(a)により形成されたねじ
の図である。
る状態を示す図、(b)は(a)により形成されたねじ
の図である。
【図6】従来のローリングダイスの斜視図である。
3 木ねじ 4 軸 5 頭部 6 先端部 7 ねじ山 10 陥没部 11 移動ダイス 12 固定ダイス
Claims (6)
- 【請求項1】 雄ねじ形成用溝を備えた2つのローリン
グダイスの間に棒状のワークを挟んで転がし、ワークに
雄ねじを形成するねじの製造方法において、 上記ローリングダイスの少なくとも一方の雄ねじ形成用
溝の終端部であって該溝の延長上の位置に複数の突起を
形成し、該突起によってねじ山形成の最終段階でねじ山
に複数の陥没部を形成することを特徴とするねじの製造
方法。 - 【請求項2】 上記2つのローリングダイスが固定ダイ
スと移動ダイスとからなり、上記突起が移動ダイスの後
端部に形成されたことを特徴とする請求項1記載のねじ
の製造方法。 - 【請求項3】 上記突起が複数群に別れ、各1群が連続
した凸状リブを形成し、複数の凸状リブがねじの約1回
転分の長さに渡ってほぼ等間隔で平行に形成されたこと
を特徴とする請求項1又は2記載のねじの製造方法。 - 【請求項4】 上記ねじが木ねじであることを特徴とす
る請求項1から3のいずれかに記載のねじの製造方法。 - 【請求項5】 固定ダイスと移動ダイスとからなり、こ
れらの各成形面に所定のピッチで雄ねじ形成用の溝が形
成されたねじ用ローリングダイスにおいて、上記移動ダ
イスの終端部の上記溝の延長上に、複数の突起を形成し
たことを特徴とするねじ用ローリングダイス。 - 【請求項6】 上記複数の突起が複数群に別れ、各1群
が連続した凸状リブを形成し、複数の凸状リブがねじの
約1回転分の長さに渡ってほぼ等間隔で平行に形成され
たことを特徴とする請求項5記載のねじ用ローリングダ
イス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11181086A JP2001009638A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | ねじの製造方法及びねじ用ローリングダイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11181086A JP2001009638A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | ねじの製造方法及びねじ用ローリングダイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001009638A true JP2001009638A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16094583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11181086A Pending JP2001009638A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | ねじの製造方法及びねじ用ローリングダイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001009638A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015150606A (ja) * | 2014-02-18 | 2015-08-24 | 株式会社NejiLaw | 両ねじ体転造用ダイス構造、両ねじ体転造方法、両ねじ体転造用ねじ素材 |
JP2015150604A (ja) * | 2014-02-18 | 2015-08-24 | 株式会社NejiLaw | 両ねじ体転造用ダイス構造、両ねじ体転造方法 |
JP2015199096A (ja) * | 2014-04-08 | 2015-11-12 | 株式会社NejiLaw | 両ねじ体転造用ダイス構造、両ねじ体調整用ダイス構造、両ねじ体転造方法、両ねじ体調整方法。 |
-
1999
- 1999-06-28 JP JP11181086A patent/JP2001009638A/ja active Pending
Cited By (8)
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---|---|---|---|---|
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