JP2001007807A - ネットワーク管理システム - Google Patents

ネットワーク管理システム

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JP2001007807A
JP2001007807A JP11176275A JP17627599A JP2001007807A JP 2001007807 A JP2001007807 A JP 2001007807A JP 11176275 A JP11176275 A JP 11176275A JP 17627599 A JP17627599 A JP 17627599A JP 2001007807 A JP2001007807 A JP 2001007807A
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JP
Japan
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trap
pdu
transmission
reception
destination
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Application number
JP11176275A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sato
博之 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のマネージャ201にTrap-PDUを送
信したときに、どのマネージャ201がTrap-PDUを
受信したかを確認できるようにする。 【解決手段】 MIB140に受信トラップテーブル1
41を備え、Trap-PDUを受信したマネージャ201
は、この受信トラップテーブル141の値を変更するse
t-requestオペレーションを送信元のエージェント10
1に送信する。このオペレーションによってTrap-PD
U131の送信元エージェント101の受信トラップテ
ーブル141にトラップ受信者とタイムスタンプ値とが
記録され、エージェント101はこの受信トラップテー
ブル141を検査することにより、どのマネージャ20
1がTrap-PDUを受信したかを確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡単なプロトコル
を利用して複数の管理ステーンョンが複数のネットワー
ク・エレメント(network element;以下「NE」と記
す)を管理するネットワーク管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワーク管理は、ネットワークを介
してコンピュータ間で通信を行う際に、マルチベンダ化
が進む中で主にネットワークの安定な運用、セキュリテ
ィ確保、運用コストの削減を目的として行う管理であ
る。
【0003】図2は、ネットワーク管理システムのシス
テム構成を示すブロック図である。ネットワーク1に
は、それぞれNEに搭載され、管理対象ノードの管理機
能である例えば3つのエージェント11〜13と、各エ
ージェント11〜13を管理する4つのマネージャ21
〜24と、が接続されている。
【0004】このエージェント11〜13とマネージャ
21〜24との間で種々のオペレーションを行うことに
よりネットワークが管理される。このようなネットワー
ク管理の世界では、SNMP(Simple Network Managem
ent Protocol)と呼ばれるプロトコルが広く利用されつ
つある。
【0005】SNMPによれば、このエージェント11
〜13とマネージャ21〜24との間で、ポーリング
(マネージャからエージェントの管理情報へのアクセ
ス)又はTRAP(異常状態のマネージャへの通知)が
行われる。
【0006】このSNMPは、「大鏡久生著.『TCP
/IPとOSIネットワーク管理』ソフト・リサーチ・
センター発行」の第4章や「W.Richard Stevens著.井
上尚司 監訳.橘康雄 訳.『詳解TCP/IP』ソフ
トバンク発行」の第25章にも解説されているように、
TCP/IPプロトコル群の第4層(アプリケーション
層)プロトコルであり、一般的に第3層(トランスポー
ト層)プロトコルとしてUDP(User Datagram Protoc
ol)を利用している。
【0007】このUDPは、データグラム指向のプロト
コルと呼ばれるものであり、信頼性は提供されていな
い。即ち、UDPは、コネクションレス型プロトコルで
あるが、このコネクションレス型プロトコルはTCP/
IPのようなコネクション型プロトコルとは異なり、デ
ータ送信の前にコネクションを設定しない。このため、
送信したデータが相手に必ず届くという保証はなく、ま
た、送信中にUDPのPDU(Protocol Data Unit)に
エラーが生じた場合、受信者はそのPDUを破棄するだ
けで、再送要求などは行われない。
【0008】このようなUDPを利用しているSNMP
においても、信頼性は同様に提供されていない。即ち、
このようなSNMPを利用したネットワーク管理では、
障害等の管理対象となる事象(イベント)が発生したと
き等に事象内容を報告するためのオペレーションとして
trapオペレーションが用意されているが、このtrapオペ
レーションは、エージェントがマネージャに対して自発
的に行うオペレーションであり、信頼性のないプロトコ
ルによって行われ、マネージャがエージェントに対して
このtrapオペレーションの反応を示すことはない。従っ
て、trapオペレーションによって送信されたTrap-PD
Uがマネージャによって正しく受信されたかどうかを、
エージェントもマネージャも確認できないという問題点
があった。
【0009】このような問題点を解決するため、NEに
trapオペレーションの結果を確認するための管理オブジ
ェクトを用意し、Trap-PDUを受信したマネージャがT
rap-PDUを送信したエージェントに対し、その管理オ
ブジェクトの値を変更するset-requestオペレーション
を行うことでtrapオペレーションの結果を確認するよう
にしたものがある(特開平8−331206号公報等参
照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
ネットワーク管理システムでは、エージェントが確認で
きるのはTrap-PDUを受信したたった一つのマネージ
ャの応答だけである。
【0011】一般に、エージェントは複数かつ不特定の
Trap-PDUの送信先を設定できるが、Trap-PDUが複
数のマネージャによって受信される可能性がある場合、
エージェントは、それらがどのマネージャによって受信
されたのかを判断することはできないし、trapオペレー
ションが正常に行われたかどうかも確認できない。従っ
て、Trap-PDUが複数のマネージャによって受信され
る可能性がある場合にTrap-PDUを送信したとき、こ
のTrap-PDUがどのマネージャによって受信されたか
を判断できるようになれば、trapオペレーションの信頼
性も向上する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉請求項1の発明に係るネットワーク管理シス
テムは、被管理装置が、PDUを送信すべきPDU送信
先及びPDUを受信したトラップ受信先を記録するため
のトラップ送受信データベースと、前記PDUを一意に
識別可能なPDU識別データ及びPDU送信先を記録す
るためのトラップ送信データベースと、前記PDU識別
データ及びトラップ受信先の管理装置を記録するための
受信トラップテーブルと、発生したイベントに応じてP
DU送信先を設定するトラップ送信先設定手段と、設定
されたPDU送信先及びPDU識別データをトラップ送
信データベースに記録し、PDU識別データをPDU内
に記録し、トラップ送信先設定手段により設定されたP
DU送信先に当該PDUを送信するPDU送信手段と、
前記管理装置から受信トラップテーブルの値の変更を要
求する変更要求を受信したとき、受信トラップテーブル
にトラップ受信先及びPDU識別データを記録するセッ
ト受信処理手段と、前記受信トラップテーブルの値が変
更されたとき、トラップ受信先をPDU送信先と関連付
けてトラップ送受信データベースに記録するトラップ受
信確認手段と、を備え、管理装置が、送信されたPDU
に記録されたPDU識別データに基づいて受信すべきP
DUを受信するトラップ受信処理手段と、該トラップ受
信処理手段がPDUを受信したとき、当該装置をトラッ
プ受信先としてPDUに記録されているPDU識別デー
タを用いてPDU送信元に前記変更要求を送信するセッ
ト送信処理手段と、を備えて構成されたものである。
【0013】〈構成2〉請求項2の発明に係るネットワ
ーク管理システムは、被管理装置は、送信すべきPDU
のPDU送信先及び送信するPDUを一意に識別可能な
送信トラップインデックスを記録するための送信トラッ
プテーブルと、PDUを送信すべきPDU送信先を設定
し、送信トラップインデックス及びPDU送信先を送信
トラップテーブルに記録するトラップ送信先設定手段
と、前記送信トラップテーブルに記録された送信トラッ
プインデックスをPDUに記録し、PDU送信先に当該
PDUを送信するPDU送信手段と、を備え、管理装置
が、受信したPDU及びPDUを送信したPDU送信元
を記録するための受信トラップデータベースと、前記P
DUを受信し、受信したPDU及びPDUを送信したP
DU送信元を受信トラップデータベースに記録するトラ
ップ受信処理手段と、前記被管理装置の送信トラップテ
ーブルを検索し、当該管理装置が受信可能なPDUの送
信トラップインデックスを取得するゲット送信処理手段
と、該ゲット送信処理手段が取得した送信トラップイン
デックスを、受信トラップデータベースに記録されてい
るPDUの送信トラップインデックスと比較し、受信で
きなかったPDUの有無を確認するトラップ確認処理手
段と、を備えて構成されたものである。
【0014】〈構成3〉請求項3の発明に係るネットワ
ーク管理システムは、被管理装置が、PDUを送信すべ
きPDU送信先及びPDUを受信したトラップ受信先を
記録するためのトラップ送受信データベースと、送信す
るPDUを一意に識別可能な送信トラップインデック
ス、トラップ送信先及びトラップ再送信先を記録するた
めの送信トラップテーブルと、前記受信トラップインデ
ックス及びトラップ受信先を記録するための受信トラッ
プテーブルと、送信したPDUを保存するためのPDU
保存データベースと、前記PDUを送信すべきPDU送
信先を設定し、送信トラップインデックス及びPDU送
信先を送信トラップテーブルに記録するトラップ送信先
設定手段と、送信するPDUをPDU保存データベース
に保存し、送信トラップテーブルに記録された送信トラ
ップインデックスをPDUに記録し、PDU送信先に当
該PDUを送信するPDU送信手段と、管理装置から受
信トラップテーブルの値の変更を要求する第1の変更要
求を受信したときは、該受信トラップテーブルにトラッ
プ受信先及びトラップ受信先を識別するための受信先ト
ラップインデックスを記録し、送信トラップテーブルの
値の変更を要求する第2の変更要求を受信したときは、
送信トラップテーブルに当該PDUの送信トラップイン
デックス及びトラップ再送信先を記録するセット受信処
理手段と、前記受信トラップテーブルの値が変更された
とき、受信トラップテーブルに記録された受信先トラッ
プインデックスと同じ値を有する送信トラップインデッ
クスを送信トラップテーブルから検索し、トラップ受信
先をトラップ送信先と関連付けてトラップ送受信データ
ベースに記録するトラップ受信確認手段と、前記送信ト
ラップテーブルの値が変更されたとき、該送信トラップ
テーブルに記録されたトラップ再送信先の送信トラップ
インデックスに基づいてPDU保存データベースを検索
し、管理装置が受信できなかったPDUをトラップ再送
信先に再送信するトラップ再送処理手段と、を備え、管
理装置が、受信したPDU及びPDUを送信したPDU
送信元を記録するための受信トラップデータベースと、
前記第1の変更要求、第2の変更要求の送信依頼を受け
たとき、PDU送信元に当該変更要求を送信するセット
送信処理手段と、PDUを受信し、受信トラップデータ
ベースに受信したPDU及びPDUを送信したPDU送
信元を記録して第1の変更要求の送信を依頼するトラッ
プ受信処理手段と、前記被管理装置の送信トラップテー
ブルを検索し、当該管理装置が受信可能なPDUの送信
トラップインデックスを取得するゲット送信処理手段
と、該ゲット送信処理手段が取得した送信トラップイン
デックスを、受信トラップデータベースに記録されてい
る送信トラップインデックスと比較し、受信できなかっ
たPDUの有無を確認するトラップ確認処理手段と、該
トラップ確認処理手段により、受信できなかったPDU
があると判定されたときは、PDUの送信元に前記第2
の変更要求の送信を依頼するトラップ再送要求処理手段
と、前記トラップ受信処理手段からの第1の変更要求の
送信依頼を受けてPDU送信元に第1の変更要求を送信
し、トラップ再送要求処理手段からの第2の変更要求の
送信依頼を受けて、ゲット送信処理手段が送信トラップ
インデックスを取得したPDU送信元に第2の変更要求
を送信するセット送信処理手段と、を備えたものであ
る。
【0015】〈構成4〉請求項4の発明に係るネットワ
ーク管理システムでは、被管理装置は、PDUを受信す
ることが予想される管理装置の受信者を記録するための
トラップ受信予定者を記録するためのトラップ受信予定
リストを備える一方、前記トラップ受信確認手段は、受
信トラップテーブルにデータが記録されたとき、トラッ
プ受信予定リストに記録されたトラップ受信予定者を削
除し、前記PDU送信手段は、トラップ送受信データベ
ースに記録されているトラップ受信先をトラップ受信予
定リストに記録し、PDU送信後にトラップ受信予定リ
ストにトラップ受信先が残っているときは、PDUを再
送するように構成されている。
【0016】〈構成5〉請求項5の発明に係るネットワ
ーク管理システムでは、各被管理装置、各管理装置が、
それぞれ各手段及びデータベースを備えたエージェン
ト、マネージャを備えて構成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉具体例1は、被管理装置に実装されたエー
ジェント内に受信トラップテーブルを備え、エージェン
トが管理装置に実装された複数のマネージャにTrap-P
DUを送信したときに、Trap-PDUを受信したマネー
ジャがこの受信トラップテーブルの値を変更するオペレ
ーションを行うようにして、受信できなかったマネージ
ャが存在するかどうかを送信元のエージェント側で確認
できるようにしたものである。
【0018】図1は、具体例1の構成を示すブロック図
である。図1において、ネットワーク1には、p台の被
管理装置としてのNE100−1〜pと、q台の管理装
置としての管理ステーション200−1〜qとが接続さ
れている。各NE100−1〜pには、エージェント1
01及びトラップ送信先アドレス設定部110が実装さ
れ、各管理ステーション200−1〜qにはマネージャ
201が実装されている。尚、ネットワーク1に、その
他の機器を接続することはできるが、ここでは、言及し
ない。
【0019】各NE100−1〜pのエージェント10
1は、トラップ送信処理部120と、トラップ送信プロ
セス130−1〜nと、MIB(Management Informati
on Base)140と、セット受信処理部150と、トラ
ップ受信確認プロセス160と、トラップ送受信アドレ
スデータベース170と、を備えて構成され、トラップ
送信先アドレス設定部110はエージェント101外に
配置されている。
【0020】トラップ送信先アドレス設定部110は、
エージェント101が送信するTrap-PDU131の送
信先アドレスを設定するものである。尚、イベントの種
類の違い等、所定の条件に応じて異なるトラップ送信先
アドレスを設定することも可能である。
【0021】トラップ送信処理部120は、trapオペレ
ーションを行うべきイベントが発生したときTrap-PD
U131を作成し、作成されたTrap-PDU131に従
ってトラップ送信プロセス130−1〜nを起動するも
のである。尚、トラップ送信先アドレス設定部110と
トラップ送信処理部120とがトラップ送信先設定手段
に相当する。
【0022】トラップ送信プロセス130−1〜130
−nは、Trap-PDU131を受信すると予測されるト
ラップ受信予定者のアドレスをトラップ受信予定リスト
132に記録するとともに、Trap-PDU131を送信
先に送信するPDU送信手段であり、トラップ送受信ア
ドレスデータベース170の内容の更新も行う。
【0023】Trap-PDU131はSNMP標準のTrap-
PDUであり、time-stampフィールドを有している。S
NMPの規則では、このtime-stampフィールドに、エー
ジェント101が初期化されてからの経過時間を示すTi
meTicks型のタイムスタンプ値を記録することになって
いる。
【0024】従って、複数のイベントが同時に発生しな
い限り、このtime-stampフィールドに記録されたタイム
スタンプ値によってTrap-PDU131がどのイベント
に対応しているか一意に識別できる。このタイムスタン
プ値がTrap-PDU131を一意に識別するためのPD
U識別データに相当する。各管理ステーション200−
1〜qのマネージャ201は自分のアドレスと受信した
Trap-PDU131のタイムスタンプ値を用いて受信ト
ラップテーブル141の値を変更する変更要求としての
set-requestオペレーションを実行することになってい
るので、各エージェント101は受信トラップテーブル
141に対するset-requestオペレーションを検査する
ことにより、送ったTrap-PDU131をどのマネージ
ャ201が受信したかをエージェント101自身が確認
できる。
【0025】MIB140は、ネットワーク管理モデル
の中で管理情報の集まりを仮想的なデータベースとして
扱ったものであり、SNMPエージェントが標準的に備
えているデータベースに加え、受信トラップテーブル
(trapReceiveTable)141も備えている。
【0026】受信トラップテーブル141は、Trap-P
DU131を受信したマネージャのアドレスを表すオブ
ジェクト(trapReceivedAddress)とTrap-PDU131
のtime-stampを表すオブジェクト(trapReceiveTimeSta
mp)の少なくとも2つのオブジェクトを有するエントリ
(trapReceivedEntry)を備えたテーブルオブジェクト
である。図3は、具体例1の受信トラップテーブル14
1に記録されたデータの一例を示す説明図である。図
中、トラップ受信者がTrap-PDU131を受信したマ
ネージャのアドレスを表すオブジェクトであり、タイム
スタンプがTrap-PDU131のtime-stampが表すオブ
ジェクトである。
【0027】図4は、具体例1の受信トラップテーブル
141の定義例を示す説明図である。ただし、この定義
例では、受信トラップテーブル141のオブジェクト名
が未定義になっている。セット受信処理部150は、セ
ット受信処理手段に相当するものであり、マネージャ2
01からのSetRequest-PDUを受信してそれに応じたG
etResponse-PDUを送信するというSNMPエージェ
ント標準のものであり、受信したSetRequest-PDUが
MIB140の受信トラップテーブル141に対するオ
ペレーションであるときは、その受信トラップテーブル
141の内容を変更すると共に、トラップ受信確認プロ
セス160にSetRequest-PDUの内容を通知する。
【0028】トラップ受信確認プロセス160は、セッ
ト受信処理部150からの通知を受けてトラップ受信予
定リスト132とトラップ送受信アドレスデータべース
170を更新するトラップ受信確認手段であり、Trap-
PDU131の送信先アドレスを保存するトラップ送信
アドレスデータベース161を備えている。
【0029】図5は、具体例1のトラップ送信アドレス
データベース161に記録されたデータの一例を示す説
明図である。このトラップ送信アドレスデータベース1
61がトラップ送信データベースに相当する。
【0030】トラップ送受信アドレスデータベース17
0は、トラップ送受信データベースに相当するものであ
り、Trap-PDU131の送信先アドレスと受信者アド
レスとを関連付けて記録するデータベースである。図6
は、具体例1のトラップ送受信アドレスデータベース1
70に記録されたデータの一例を示す説明図である。
【0031】管理ステーション200−1〜qの各マネ
ージャ201は、トラップ受信処理部211とセット送
信処理部212とを備えている。トラップ受信処理部2
11は、トラップ受信処理手段に相当するものであり、
NE100−1〜pのエージェント101から送信され
たTrap-PDU131を受信し、そのTrap-PDU131
を利用してMIB140の受信トラップテーブル141
の変更を指示するset-requestオペレーションの実行を
セット送信処理部212に依頼する。
【0032】セット送信処理部212は、トラップ受信
処理部211からの依頼を受けてSetRequest-PDUを
作成し、このSetRequest-PDUをエージェント101
へ送信してエージェント101からGetResponse-PDU
を受信するセット送信処理手段である。
【0033】〈動作〉まず、SNMPのオペレーション
について説明する。SNMPでは、各NE100−1〜
pを管理するのに4つのオペレーションが定められてい
る。それは、GetRequest,GetNextRequest,SetReques
t,Trapである。
【0034】Getオペレーションは、オブジェクト識別
子で指定した管理オブジェクトそのものの値を取得する
ときに用いるオペレーションであり、GetNextオペレー
ションは、指定したオブジェクト識別子から見てオブジ
ェクト登録ツリー上のすぐ次にあるオブジェクトの値を
取得するときに用いるオペレーションであり、Setオペ
レーションは、オブジェクト識別子で指定した管理オブ
ジェクトの値を変更するときに用いるオペレーションで
あり、Trapオペレーションは、障害等の管理対象となる
事象(イベント)が発生したとき等にこの事象内容を報
告するときに用いるオペレーションである。
【0035】このうち、GetNextRequest,GetNextReque
st,SetRequestは、マネージャがエージェントに対して
行うオペレーションであり、Trapオペレーションは、エ
ージェントが自律的に報告するオペレーションである。
GetNextRequest,GetNextRequest,SetRequestについて
は、その応答としてエージェントからGetResponseが返
送されるが、Trapオペレーションについては、マネージ
ャからの応答はない。具体例1では、エージェント10
1がTrap-PDU131を送信してTrapオペレーション
を行い、マネージャ201はSetRequestを用いて送信元
エージェント101の受信トラップテーブル141の値
を変更する。
【0036】次に各ブロックの動作を順次説明する。ま
ず、トラップ送信処理部120の動作について説明す
る。図7は、具体例1のトラップ送信処理部120の動
作を示すフローチャートである。尚、図11は、具体例
1の全体動作を示す説明図であり、図中、該当ステップ
は、各ブロックのステップに対応している。ステップ
(図中、ステップを「S」と記す。)1では、エージェ
ント101の初期化後、Trap-オペレーション起動イベ
ントが発生するまで待機する。そして、例えば、障害等
の管理対象となる事象(イベント)が発生したときは、
ステップ2に進む。
【0037】ステップ2では、Trap-PDU131を作
成する。ステップ3では、このTrap-PDU131に基
づいてトラップ送信プロセス130−1〜nを起動す
る。
【0038】トラップ送信プロセス130−1〜nを起
動した後は、再びTrap-オペレーション起動イベントが
発生するまで待機する。
【0039】次にトラップ送信プロセス130−1〜n
の動作について説明する。尚、ここでは、トラップ送信
プロセス130−1〜nのうちのトラップ送信プロセス
130−1が起動されたものとして説明する。図8は、
起動したトラップ送信プロセス130−1の動作を示す
フローチャートである。ステップ11では、初めにトラ
ップ送信先アドレス設定部110からTrap-PDU13
1に応じたトラップ送信先アドレスを取得する。
【0040】ステップ12では、トラップ送受信アドレ
スデータベース170から、Trap-PDU131を受信
することが予測されるトラップ受信予定者のアドレスを
検索し、そのアドレスをトラップ受信予定リスト132
に記録する。
【0041】ステップ13では、送信するTrap-PDU
131のタイムスタンプ値と送信先のアドレスをトラッ
プ送信アドレスデータベース161に追加する。図5に
示すように、トラップ送信アドレスデータベース161
には、トラップ送信先として送信先アドレスAddress1〜
Address4が、それぞれTrap-PDU131と関連付けら
れて記録される。
【0042】ステップ14では、トラップ送信アドレス
データベース161に記録されている送信先のアドレス
を指定してマネージャ201へTrap-PDU131を送
信する。トラップ送信先アドレスが複数記録されている
ときは、Trap-PDU131も複数送信される。
【0043】トラップ送信プロセス130−1は、Trap
-PDU131のトラップ受信確認のため、ステップ1
5において所定時間待機する。この間にTrap-PDU1
31を受信したマネージャ201では、トラップ受信処
理部211がマネージャ201自身のアドレスとそのTr
ap-PDU231のタイムスタンプ値を用いて受信トラ
ップテーブル141の値の変更を要求するset-request
オペレーションの実行を同じマネージャ201内のセッ
ト送信処理部212へ依頼する。
【0044】依頼されたセット送信処理部212は、Se
tRequest-PDUを作成してこれをTrap-PDU131の
送信元のエージェント101へ送信する。そして、セッ
ト受信処理部150がこのSetRequest-PDUを受信し
たとき、トラップ受信確認プロセス160にSetRequest
-PDUの内容が通知され、トラップ受信予定リスト1
32からトラップ受信予定者のアドレスを削除される。
従って、所定時間待機した後にトラップ受信予定リスト
132にトラップ受信予定者のアドレスが残っているか
否かを調べることによりTrap-PDU131を受信した
かどうかを確認できる。尚、セット受信処理部150及
びトラップ受信確認プロセス160の動作については後
述する。
【0045】ステップ16では、トラップ受信予定リス
ト132にトラップ受信予定者のアドレスが残っている
かどうかを調べる。このアドレスが残っているときは、
ステップ17に進み、このTrap-PDU131を再送す
るかどうかを判断する。
【0046】Trap-PDU131を再送しないときは、
ステップ18に進む。ステップ18では、トラップ受信
者をトラップ送受信アドレスデータベース170から削
除してトラップ送受信アドレスデータベース170を更
新する。
【0047】ステップ17において、再送すると判断し
たときは、ステップ19に進む。ステップ19では、ト
ラップ送信先アドレス設定部110によって設定された
送信先へこのTrap-PDU131を送信する。このとき
送信するTrap-PDU131の数は、トラップ受信予定
リスト132に記録されているトラップ受信予定者のア
ドレス数となる。
【0048】Trap-PDU131の再送後、ステップ1
5に戻り、再びトラップ受信確認待ちが行われる。この
ようにして、Trap-PDU131を順次送信し、ステッ
プ16において、送信すべきTrap-PDU131が残っ
ていないと判定したときは、動作を終了させる。
【0049】次に、セット受信処理部150の動作につ
いて説明する。図9は、具体例1のセット受信処理部1
50の動作を示すフローチャートである。ステップ21
では、エージェント101の初期化後、セット受信処理
部150はSetRequest-PDUを受信するまで待機す
る。セット受信処理部150がSetRequest-PDUを受
信したとき、ステップ22に進む。
【0050】ステップ22では、管理オブジェクトの値
を変更してGetResponse-PDUを送信する。これはset-
requestオペレーションに対する通常の処理である。
【0051】ステップ23では、受信したset-request
オペレーションが受信トラップテーブル141に対する
オペレーションかどうかを調べる。受信したSetRequest
-PDUが、テーブルオブジェクトである受信トラップ
テーブル141に対するオペレーションであると判定し
たとき、そのインデックスのエントリが存在しない場合
は新たにエントリを追加する。図3に示すように、受信
トラップテーブル141に新たなエントリが追加されて
Trap-PDU131を受信したトラップ受信者とそのタ
イプスタンプ値とが記録される。
【0052】ステップ24では、通知待ちのトラップ受
信確認プロセス160に、受信したSetRequest-PDU
の内容を通知する。通知後、再びステップ21に戻る。
【0053】次に、トラップ受信確認プロセス160の
動作について説明する。図10は、具体例1のトラップ
受信確認プロセス160の動作を示すフローチャートで
ある。ステップ31は、エージェント101の初期化後
に前述した通知をセット受信処理部150から受けるま
で待機するステップである。セット受信処理部150か
ら通知を受けてステップ32に進む。
【0054】ステップ32では、トラップ送信プロセス
130−1のトラップ受信予定リスト132から、送信
済みのトラップ受信予定者のアドレスを削除する。前述
のように、これによってTrap-PDU131の受信確認
が行われる。
【0055】ステップ33では、time-stampフィールド
に、変更されたタイムスタンプ612の値を有するTrap
-PDU131の送信先アドレスを、トラップ送信アド
レスデータべース161から検索し、検索された送信先
アドレスと変更されたトラップ受信者のアドレスを用い
てトラップ送受信アドレスデータベース170を更新す
る。この後、トラップ受信確認プロセス160は、ステ
ップ31に戻り、再びセット受信処理部150からの通
知を受けるまで待機する。尚、トラップ送信アドレスデ
ータべース161の古いデータは、トラップ受信確認プ
ロセス160によって削除されるか、あるいはデータ追
加時に新しいデータによって上書きされる。
【0056】次に、Trap-PDU131の送受信を行っ
たときの各データの遷移について説明する。図12〜図
14は、Trap-PDU131の送受信を行ったときの具
体例1のトラップ送受信アドレスデータベース170と
受信トラップテーブル141に記録されたデータの変化
を示す説明図である。図12の(1)はエージェントの
初期状態を示す。エージェントの初期状態では、トラッ
プ送受信アドレスデータベース170と受信トラップテ
ーブル141とは空になっている。
【0057】図12の(2)は、例えばタイムスタンプ
値20を有するTrap-PDU131を、トラップ送信先
としてAddress1とAddress2を指定して送信したとき、
Manager1〜Manager4が受信トラップテーブル141に
対するset-requestオペレーションを行ったときの結果
を示す。ここで、Manager1〜Manager4は、管理ステー
ション200−1〜qのうちのいずれかのマネージャ2
01を示す。
【0058】図13の(3)は、次にタイムスタンプ値
100を有するTrap-PDU131をAddress1に送信し
たとき、Manager1,Manager2が受信トラップテーブル
141に対するset-requestオペレーションを行った結
果を示す。
【0059】図13の(4)は、次にタイムスタンプ値
500を有するTrap-PDU131をAddress3に送信し
たときに、Manager1が受信トラップテーブル141に
対するset-requestオペレーションを行った結果を示
す。
【0060】図14の(5)は、次にタイムスタンプ値
1000を有するTrap-PDU131をAddress4に送信
したときに、Manager3が受信トラップテーブル141
に対するset-requestオペレーションを行った結果を示
す。このようにトラップ送受信アドレスデータベース1
70に送信先アドレスと受信者アドレスとが関連付けら
れて記録され、両アドレスの関係が明確になる。
【0061】図14の(6)は、この後の動作結果を示
す。即ち、タイムスタンプ値3000を有するTrap-P
DU131を再びAddress1とAddress2に送信したと
き、Manager1,Manager2,Manager3,Manager4によ
って受信トラップテーブル141に対するset-request
オペレーションが行われることが予想されるので、これ
らのマネージャ201のアドレスをトラップ受信予定リ
スト132に登録する。
【0062】Trap-PDU131をAddress1とAddress
2に送信後、もしManager1から受信トラップテーブル
141へのset-requestオペレーションが行われなかっ
たときは、トラップ受信予定リスト132にそのアドレ
スが残っているので、エージェント101はManager1
へそのTrap-PDU131を再送する。それでも受信ト
ラップテーブル141に対するset-requestオペレーシ
ョンが行われなかったときは、Manager1のアドレスを
トラップ送受信アドレスデータベース170から削除す
る。これにより、トラップ送受信アドレスデータべース
170は動的に更新される。
【0063】〈具体例1の効果〉以上、説明したように
具体例1によれば、MIB140に受信トラップテーブ
ル141を備え、Trap-PDU131を受信したマネー
ジャ201が受信トラップテーブル141の値を変更す
るset-requestオペレーションを送信し、受信トラップ
テーブル141の値を変更してトラップ受信者とTrap-
PDU131のタイムスタンプ値とを記録するようにし
たので、複数の送信先にTrap-PDU131を送信した
ときでも、エージェント101が受信トラップテーブル
141に対するset-requestオペレーションの有無を検
査することにより、送信したTrap-PDU131がどの
マネージャ201によって受信されたかを送信元のエー
ジェント101側で確認することができる。
【0064】従って、その送信先アドレスとは必ずしも
一致しない複数のマネージャ201がこのTrap-PDU
を受信したときでも、エージェント101自身が、送信
したTrap-PDU131を受信できなかったマネージャ
201がいないかどうかを判断することができる。
【0065】そして、受信できなかったマネージャ20
1があると判断したとき、エージェント101がそのマ
ネージャ201にTrap-PDU131を再送するように
したので、SNMPを利用したネットワーク管理システ
ムにおいても、trapオペレーションの信頼性を向上させ
ることができる。
【0066】さらに、送信先として指定されなかった他
のマネージャ201も、このエージェント101の受信
トラップテーブル141に対してget-requestオペレー
ションやset-requestオペレーションを行うことによ
り、このエージェント101のtrapオペレーションを受
けている他のマネージャ201を確認することも可能と
なる。
【0067】尚、具体例1では、SNMPを利用したネ
ットワーク管理システムについて説明したが、これに限
られるものではなく、その他のプロトコルを利用したネ
ットワーク管理システムにおいてエージェントが自発的
に送信したPDUの記録をオブジェクトとして表す場合
にも適用可能である。以下の具体例についても同様であ
る。
【0068】〈具体例2〉具体例2は、エージェント内
に送信トラップテーブルを備え、エージェントがTrap-
PDUの送信先であるエントリをこの送信トラップテー
ブルに追加し、マネージャがこの送信トラップテーブル
を検索することにより、受信できなかったTrap-PDU
の有無をマネージャ側で確認できるようにしたものであ
る。
【0069】図15は、具体例2の構成を示すブロック
図である。各NE100−1〜pのエージェント101
は、トラップ送信処理部120と、MIB140と、を
備えて構成され、MIB140は、受信トラップテーブ
ル141と、送信トラップテーブル(trapSendTable)
142とを備えている。
【0070】まず、具体例2の各NE100−1〜pの
構成について説明する。送信トラップテーブル142
は、そのエージェント101が送信するTrap-PDU1
31を一意に識別するために付けられた番号を表すオブ
ジェクト(trapSendIndex)とTrap-PDUの送信先アド
レスを表すオブジェクト(trapSendAddress)、少なく
ともこの2つのオブジェクトを有するエントリ(trapSe
ndEntry)を備えたテーブルオブジェクトである。
【0071】SNMPでは、送信トラップテーブル14
2の送信トラップインデックスがTrap-PDU131の
VBL(Variable Binding List)に必ず含まれてい
る。図16は、具体例2の送信トラップテーブル142
に記録されたデータの一例を示す説明図である。この図
16に示すように、送信トラップインデックスがTrap-
PDU131を一意に識別するために付けられた番号を
表すオブジェクトであり、トラップ送信先がTrap-PD
U131の送信先アドレスを表すオブジェクトである。
【0072】尚、送信トラップテーブル142に、さら
にTrap-PDUのgeneric-trapフィールドやtime-stamp
フィールド等のオブジェクトも有するエントリを備える
ようにすれば、より詳細なTrap-PDU131の情報を
表現できる。図17は、具体例2の送信トラップテーブ
ル142の定義例を示す説明図である。ただし、この定
義例では、送信トラップテーブルのオブジェクト名が未
定義になっている。
【0073】次に、管理ステーション200−1〜qの
構成について説明する。管理ステーション200−1〜
qのマネージャ201は、トラップ受信処理部211
と、受信トラップデータベース213と、ゲット送信処
理部214と、トラップ確認処理部215と、を備えて
構成されている。
【0074】具体例2のトラップ受信処理部211は、
エージェント101が送信したTrap-PDUを受信してT
rap-PDU131を受信トラップデータベース213に
記録するものである。
【0075】受信トラップデータベース213は、マネ
ージャ201が受信したTrap-PDU131の全てのデ
ータを記録するデータベースである。図18は、具体例
2の受信トラップデータベース213に記録されたデー
タの一例を示す説明図である。前述のようにエージェン
ト101が送信するTrap-PDUのVBLには送信トラ
ップテーブル142の送信トラップインデックスが含ま
れているので、他のエージェント101が送信したTrap
-PDU131と区別することができる。従って、受信
トラップデータベース213には、あらゆるエージェン
ト101が送信したTrap-PDUを保存しておくことが
できる。
【0076】ゲット送信処理部214は、GetRequest -
PDUもしくはGetNextRequest-PDUを作成してエー
ジェント101へ送信し、エージェント101からGetR
esponse-PDUを受信し、当該マネージャ201が受信
可能なTrap-PDU131の送信トラップインデックス
を取得するゲット送信処理手段である。
【0077】トラップ確認処理部215は、送信トラッ
プテーブル142を検索するgetrequestオペレーション
あるいはget-next-requestオペレーションの実行をゲッ
ト送信処理部214に依頼し、取得した送信トラップイ
ンデックスと受信トラップデータベースに記録されたTr
ap-PDU131とを比較して受信できなかったTrap-P
DU131の有無を確認するPDUするトラップ確認処
理手段である。
【0078】〈動作〉まず、トラップ送信処理部120
の動作について説明する。図19は、具体例2のトラッ
プ送信処理部120の動作を示すフローチャートであ
る。ステップ41では、エージェント101を初期化
し、その後、trapオペレーション起動イベントが発生す
るまで待機する。trapオペレーション起動イベントが発
生したときは、ステップ42に進む。ステップ42で
は、トラップ送信先アドレス設定部110からトラップ
送信先のアドレスを取得する。
【0079】ステップ43では、送信トラップテーブル
142に、取得したアドレスを新しいエントリとして追
加する。尚、トラップ送信先が複数のときは、送信トラ
ップテーブル142の送信トラップインデックスを整数
として、エントリを追加するたびに1ずつ送信トラップ
インデックスを増やしていけば、Trap-PDU131の
送信順にトラップ送信先のアドレスが記録される。つま
り送信されるTrap-PDU131の内容は、同じイベン
トでもトラップ送信先が異なる場合には、異なるものと
なる。
【0080】ステップ44では、追加したエントリの送
信トラップインデックスをVBLに有するTrap-PDU
131を作成する。ステップ45では、作成したTrap-
PDU131を送信する。
【0081】ステップ46では、トラップ送信先のアド
レスがあるかどうかを判定する。まだあるときは、ステ
ップ43に戻り、ステップ43〜45を実行する。トラ
ップ送信先のアドレスがなくなったときは、ステップ4
1に戻り、再び次のtrapオペレーション起動イベントが
発生するまで待機する。
【0082】次に、トラップ確認処理部215の動作に
ついて説明する。図20は、具体例2のトラップ確認処
理部215の動作を示すフローチャートである。ステッ
プ51では、指定されたエージェント101の送信トラ
ップテーブル142の全エントリを検索するためにget-
next-requestオペレーションの実行をゲット送信処理部
214に繰り返し依頼する。
【0083】ゲット送信処理部214は、この依頼を受
けてGetRequest-PDUもしくは GetNextRequest-PD
Uを作成し、このオペレーションをエージェント101
へ送信し、エージェント101からGetResponse-PDU
を受信し、エージェント101の送信トラップテーブル
142から、当該マネージャ201が受信可能なTrap-
PDU131を抽出する。
【0084】通常、エージェント101が送信するTrap
-PDU131のトラップ送信先のアドレスは、マネー
ジャ201のアドレスを直接指定するアドレスであると
は限らず、ブロードキャストアドレスやマルチキャスト
アドレスであることもある。
【0085】エージェント101にとっては、このアド
レスによってどのマネージャ201が受信できるかを特
定することはできないが、マネージャ201にとっては
このアドレスが自分を含む機器へのブロードキャストな
のか、あるいはマルチキャストなのかを判断できるの
で、マネージャ201は、送信トラップテーブル142
の全エントリの検索結果から受信可能なTrap-PDU1
31だけを抽出することが可能となる。そして、抽出し
た受信可能なTrap-PDU131の送信トラップインデ
ックスを取得してその送信トラップインデックスをトラ
ップ確認処理部215に送る。
【0086】ステップ52では、この送信トラップイン
デックスを用いて受信トラップデータベース213を検
索する。ステップ53では、取得した送信トラップイン
デックスと受信トラップデータベース213に記録され
ている指定されたエージェント101が送信したTrap-
PDU131とを比較する。そして抽出の結果、受信ト
ラップデータベース213に含まれていないTrap-PD
U131のVBLが有している送信トラップテーブル1
42の送信トラップインデックスを返却してこのルーチ
ンを終了させる。
【0087】〈具体例2の効果〉以上、説明したように
具体例2によれば、MIB140に送信トラップテーブ
ル142を備え、エージェント101がこの送信トラッ
プテーブル142に送信トラップインデックスとトラッ
プ送信先を記録するようにしたので、マネージャ201
がこの送信トラップテーブル142を検索することによ
り、各マネージャ201は、エージェント101が送信
したTrap-PDUの送信先アドレスを確認することがで
きる。従って、本人が受信できなかったTrap-PDU1
31があるかどうかを確認することもできるし、他のマ
ネージャ201が受信すべきTrap-PDUとしてどのよ
うなTrap-PDUがあるかを確認することもできる。
【0088】〈具体例3〉具体例3は、エージェント内
に送信トラップテーブルと受信トラップテーブルとを備
え、この2つのトラップテーブルにトラップ送信先、ト
ラップ受信者、トラップ再送信先を記録することによ
り、受信できなかったTrap-PDUがあるかどうかをマ
ネージャ及びエージェントが確認できるようにしたもの
である。
【0089】図21は、具体例3の構成を示すブロック
図である。まず、具体例3のエージェント101の構成
について説明する。具体例3のエージェント101は、
トラップ再送処理部180と、トラップデータベース1
90と、を備えている。
【0090】トラップデータベース190は、トラップ
送信プロセス130−1〜nによって送信されるTrap-
PDU131を保存するためのデータベースである。ト
ラップ再送処理部180は、送信トラップテーブル14
2に後述するトラップ再送信先が記録されているとき、
その送信トラップインデックスに基づいてトラップデー
タベース190を検索し、マネージャ201が受信でき
なかったTrap-PDU131を再送信するトラップ再送
処理手段である。
【0091】具体例3のセット受信処理部150は、マ
ネージャ201からSetRequest-PDUを受信し、この
オペレーションが受信トラップテーブル141に対する
第1の変更要求としてのオペレーションであってそのエ
ントリが存在しないときは、受信トラップテーブル14
1にエントリを追加してトラップ受信確認プロセス16
0にSetRequest-PDUの内容を通知し、送信トラップ
テーブル142のトラップ再送信先に対する第2の変更
要求としてのオペレーションであるときは、送信トラッ
プテーブル142のトラップ再送信先に、そのアドレス
を記録する。
【0092】図22は、具体例3の受信トラップテーブ
ル141に記録されたデータの一例を示す説明図であ
る。図22に示すように、具体例3の受信トラップテー
ブル141には、受信トラップインデックスとトラップ
受信者とが記録される。受信トラップインデックスは、
受信したTrap-PDUを一意に識別するために付けられ
た番号を表すオブジェクトであり、トラップ受信者はTr
ap-PDUを受信したマネージャ201のアドレスを表
すオブジェクトである。
【0093】図23は、具体例3の受信トラップテーブ
ル141の定義例を示す説明図である。ただし、この定
義例では、受信トラップテーブル141のオブジェクト
名が未定義になっている。
【0094】図24は、具体例3の送信トラップテーブ
ル142に記録されたデータの一例を示す説明図であ
る。図24に示すように、具体例3の送信トラップテー
ブル142には、少なくとも送信トラップインデックス
(trapSendedIndex)と、トラップ送信先(trapSendedA
ddress)と、トラップ再送信先(trapSendedAgainAddre
ss)と、が記録される。尚、Trap-PDUのgeneric-tra
pフィールドやtime-stampフィールドなども用いれば、
より詳細な情報を送受信することができる。
【0095】図25は、具体例3の送信トラップテーブ
ル142の定義例を示す説明図である。ただし、この定
義例では、送信トラップテーブル142のオブジェクト
名が未定義になっている。
【0096】次に、具体例3の管理ステーション200
−1〜qの構成について説明する。具体例3の管理ステ
ーション200−1〜qは、トラップ再送要求処理部2
16を備えている。
【0097】トラップ再送要求処理部216は、エージ
ェント101に対して送信トラップテーブル142のト
ラップ再送信先にアドレスを設定するsetrequestオペレ
ーションの実行をセット送信処理部212に依頼するト
ラップ再送要求処理手段である。尚、具体例1及び具体
例2と同一要素については同一符号を付して説明を省略
する。
【0098】〈動作〉トラップ送信プロセス130−1
〜nは、具体例1と同じように、Trap-オペレーション
起動イベントが発生したとき、トラップ送信処理部12
0によって起動される。図26は、具体例3の起動した
トラップ送信プロセス130−1〜nの動作を示すフロ
ーチャートである。
【0099】具体例1では、図8のステップ13におい
て、トラップ送信アドレスデータベース161にTrap-
PDU131のタイムスタンプ値と送信先アドレスをト
ラップ送信アドレスデータベース161に追加するよう
にしたが、具体例3では、この図26に示すように、ス
テップ61において、Trap-PDU131をトラップデ
ータベース190に保存する。
【0100】そして、具体例1と同じように動作してTr
ap-PDU131を各マネージャ201に送信する。
尚、具体例1と同じ動作をするステップについては同一
ステップ符号を付して説明を省略する。
【0101】次に、具体例3のセット受信処理部150
の動作について説明する。図27は、具体例3のセット
受信処理部150の動作を示すフローチャートである。
ステップ71では、エージェント101の初期化後、セ
ット受信処理部211はSetRequest-PDUを受信する
まで待機する。そしてSetRequest-PDUを受信してス
テップ72に進む。
【0102】ステップ72では、管理オブジェクトの値
を変更し、set-requestオペレーションに対する通常の
処理として、GetResponse-PDUを送信する。テーブル
オブジェクトに対するset-requestオペレーションを行
うとき、そのインデックスのエントリが存在しない場合
は、エージェント101は新たにエントリを追加する。
【0103】ステップ73では、受信したSetRequest-
PDUが受信トラップテーブル141に対するオペレー
ションであるかどうかを判定する。受信トラップテーブ
ル141に対するオペレーションであると判定したとき
は、ステップ74に進む。
【0104】ステップ74では、トラップ受信確認プロ
セス160にSetRequest-PDUの内容を通知する。通
知後、ステップ71に戻る。ステップ73において、受
信トラップテーブル141に対するオペレーションでは
ないと判定したときは、ステップ75に進む。
【0105】ステップ75では、受信したSetRequest-
PDUが送信トラップテーブル142のトラップ再送信
先に対するオペレーションであるかどうかを判定する。
送信トラップテーブル142のトラップ再送信先に対す
るオペレーションであると判定したときは、ステップ7
6に進む。
【0106】ステップ76では、トラップ再送信先へTr
ap-PDU131を送信する。どのTrap-PDU131を
送信するかは、SetRequest-PDUに基づいて判断でき
る。即ち、SetRequest-PDUには、送信トラップテー
ブル142のどのエントリに対するオペレーションであ
るかが指定されているので、そのエントリの送信トラッ
プインデックスをVBLに有するTrap-PDU131を
トラップデータべース190から検索する。
【0107】Trap-PDU131を送信した後は、受信
トラップテーブル141のトラップ再送信先を元の値へ
戻す。トラップ再送処理部180は、指定された送信ト
ラップテーブル142の送信トラップインデックスをV
BLに有しているTrap-PDU131をトラップデータ
ベース190から検索し、指定されたアドレスへ送信す
る。
【0108】トラップ受信処理部211は、エージェン
ト101からのTrap-PDU131を受信し、受信したT
rap-PDU131を受信トラップデータベース213へ
保存する。更に受信したTrap-PDU131が、エージ
ェント101からのTrap-PDU131である場合、自
分のアドレスとそのTrap-PDU131のVBLが有し
ている送信トラップテーブル142の送信トラップイン
デックスの値を使って受信トラップテーブル141の値
を変更するset-requestオペレーションの実行をセット
送信処理部212へ依頼する。
【0109】トラップ再送要求処理部216は、エージ
ェント101に対して送信トラップテーブル142のト
ラップ再送信先の値をマネージャ201のアドレスに設
定する再送要求としてのset-requestオペレーションの
実行をセット送信処理部212に依頼する。このset-re
questオペレーションにより、指定されたエージェント
101はマネージャ201に指定されたTrap-PDU1
31を再送する。
【0110】次に、具体例3の各データの遷移について
説明する。図28〜図32は、具体例3の各データの変
化を示す説明図である。
【0111】図28の(1)に示すように、まずエージ
ェント101の初期状態において、トラップ送受信アド
レスデータベース170と受信トラップテーブル14
1、送信トラップテーブル142に記録されているもの
はなにもない。
【0112】図28の(2)は、トラップ送信先として
Address1とAddress2を指定してTrap-PDU131を
送信し、トラップ送信先のManager1〜4が受信トラッ
プテーブル141に対するset-requestオペレーション
を行った結果を示す。
【0113】図29の(3)は、Trap-PDU131を
次にAddress3とAddress4を指定して送信したときに、
Manager1とManager3が受信トラップテーブル141に
対するset-requestオペレーションを行った結果を示
す。このようにして送信先アドレスと受信者アドレスの
関係が明確になる。
【0114】図30の(4)は、その後、Trap-PDU
131を再びAddress1を指定して送信したときのデー
タを示す。エージェント101は、Manager1とManager
2が受信トラップテーブル141に対するset-request
オペレーションを行うことを予想してこれらのマネージ
ャ201のアドレスをトラップ受信予定リスト132に
登録する。
【0115】Trap-PDU131をAddress1の送信先に
送信後、もしManager1から受信トラップテーブル14
1に対するset-requestオペレーションが行われなかっ
たときは、エージェント101はManager1へそのTrap-
PDU131を再送する。それでも受信トラップテーブ
ル141に対するset-requestオペレーションが行われ
なかったときは、Manager1のアドレスはトラップ送受
信アドレスデータベース170から削除される。このよ
うにして、トラップ送受信アドレスデータベース170
が動的に更新される。
【0116】図31の(5)は、次に、Manager1がこ
のエージェント101の送信トラップテーブル142の
トラップ再送信先に対するset-requestオペレーション
を実行したときの結果を示す。送信トラップテーブル1
42には、トラップ再送信先としてManager1が記録さ
れ、エージェント101は、トラップ送信先のアドレス
を指定してTrap-PDU131を再送する。
【0117】図32の(6)は、そしてManager1が受
信トラップテーブル141に対するset-requestオペレ
ーションを行った結果を示し、Trap-PDU131の再
送後、トラップ再送信先には、記録されたデータが存在
しなくなる。尚、具体例3では、マネージャ201自身
が再送要求を行ったTrap-PDU131を受信した場合
も受信トラップテーブル141に対するset-requestオ
ペレーションを行い、エージェント101はトラップ送
受信アドレスデータベース170を更新する。
【0118】〈具体例3の効果〉以上、説明したように
具体例3によれば、MIB140に受信トラップテーブ
ル141と送信トラップテーブル142とを備え、それ
ぞれトラップ受信者、トラップ送信先及びトラップ再送
信先を記録するようにしたので、送信したTrap-PDU
131を受信できなかったマネージャ201がいるかど
うかを、エージェント101側、マネージャ201側で
判断することが可能となる。
【0119】従って、エージェント101がTrap-PD
U131を再送するかどうかを判断することもできる
し、マネージャ201自身も自分が受信していないTrap
-PDUを確認することができ、エージェント101に
対してTrap-PDUの再送を要求することもでき、trap
オペレーションの信頼性をさらに向上させることができ
る。
【0120】さらに、受信トラップテーブル141と送
信トラップテーブル142に対してget-requestオペレ
ーションやget-next-requestオペレーションを行うこ
とにより、ネットワーク管理システム全体のtrapオペレ
ーションが正常に行われているかどうかを確認すること
が可能となる。
【0121】従って、複数の管理ステーションが各々異
なる役割を有する複数のNEを管理する協調的なネット
ワーク管理システムにおいて、特に信頼性についての効
果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1の構成を示すブロック図である。
【図2】ネットワーク管理システムのシステム構成を示
すブロック図である。
【図3】具体例1の受信トラップテーブルに記録された
データ例を示す説明図である。
【図4】具体例1の受信トラップテーブルの定義例を示
す説明図である。
【図5】具体例1のトラップ送信アドレスデータベース
に記録されたデータの一例を示す説明図である。
【図6】具体例1のトラップ送受信アドレスデータベー
スに記録されたデータの一例を示す説明図である。
【図7】具体例1のトラップ送信処理部の動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】具体例1のトラップ送信プロセスの動作を示す
フローチャートである。
【図9】具体例1のセット受信処理部の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】具体例1のトラップ受信確認プロセスの動作
を示すフローチャートである。
【図11】具体例1の全体動作を示す説明図である。
【図12】具体例1のトラップ送受信アドレスデータベ
ースと受信トラップテーブルに記録されたデータの変化
(その1)を示す説明図である。
【図13】具体例1のトラップ送受信アドレスデータベ
ースと受信トラップテーブルに記録されたデータの変化
(その2)を示す説明図である。
【図14】具体例1のトラップ送受信アドレスデータベ
ースと受信トラップテーブルに記録されたデータの変化
(その3)を示す説明図である。
【図15】具体例2の構成を示すブロック図である。
【図16】具体例2の送信トラップテーブルに記録され
たデータの一例を示す説明図である。
【図17】具体例2の送信トラップテーブルの定義例を
示す説明図である。
【図18】具体例2の受信トラップデータベースに記録
されたデータの一例を示す説明図である。
【図19】具体例2のトラップ送信処理部の動作を示す
フローチャートである。
【図20】具体例2のトラップ確認処理部の動作を示す
フローチャートである。
【図21】具体例3の構成を示すブロック図である。
【図22】具体例3の受信トラップテーブルに記録され
たデータの一例を示す説明図である。
【図23】具体例3の受信トラップテーブルの定義例を
示す説明図である。
【図24】具体例3の送信トラップテーブルに記録され
たデータの一例を示す説明図である。
【図25】具体例3の送信トラップテーブルの定義例を
示す説明図である。
【図26】具体例3のトラップ送信プロセスの動作を示
すフローチャートである。
【図27】具体例3のセット受信処理部の動作を示すフ
ローチャートである。
【図28】具体例3の各データの変化(その1)を示す
説明図である。
【図29】具体例3の各データの変化(その2)を示す
説明図である。
【図30】具体例3の各データの変化(その3)を示す
説明図である。
【図31】具体例3の各データの変化(その4)を示す
説明図である。
【図32】具体例3の各データの変化(その5)を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク 100−1〜p ネットワークエレメント(NE) 101 エージェント 130−1〜n トラップ送信プロセス 141 受信トラップテーブル 142 送信トラップテーブル 160 トラップ受信確認プロセス 200−1〜q 管理ステーション 201 マネージャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/177 682 H04L 11/00 310D H04L 12/28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに複数の管理装置と複数の
    被管理装置とを接続し、該被管理装置に所定のイベント
    が発生したとき、当該被管理装置が、イベント内容に対
    応した管理装置に、イベント内容を示すプロトコルデー
    タユニット(以後、「PDU」と記す。)を自発的に送
    信することによって複数の管理装置により複数の被管理
    装置を管理するように構成されたネットワーク管理シス
    テムにおいて、 前記被管理装置は、PDUを送信すべきPDU送信先及
    びPDUを受信したトラップ受信先を記録するためのト
    ラップ送受信データベースと、 前記PDUを一意に識別可能なPDU識別データ及びP
    DU送信先を記録するためのトラップ送信データベース
    と、 前記PDU識別データ及びトラップ受信先の管理装置を
    記録するための受信トラップテーブルと、 発生したイベントに応じてPDU送信先を設定するトラ
    ップ送信先設定手段と、 設定されたPDU送信先及びPDU識別データをトラッ
    プ送信データベースに記録し、PDU識別データをPD
    U内に記録し、トラップ送信先設定手段により設定され
    たPDU送信先に当該PDUを送信するPDU送信手段
    と、 前記管理装置から受信トラップテーブルの値の変更を要
    求する変更要求を受信したとき、受信トラップテーブル
    にトラップ受信先及びPDU識別データを記録するセッ
    ト受信処理手段と、 前記受信トラップテーブルの値が変更されたとき、トラ
    ップ受信先をPDU送信先と関連付けてトラップ送受信
    データベースに記録するトラップ受信確認手段と、を備
    え、 前記管理装置は、送信されたPDUに記録されたPDU
    識別データに基づいて受信すべきPDUを受信するトラ
    ップ受信処理手段と、 該トラップ受信処理手段がPDUを受信したとき、当該
    装置をトラップ受信先としてPDUに記録されているP
    DU識別データを用いてPDU送信元に前記変更要求を
    送信するセット送信処理手段と、を備えて構成されたこ
    とを特徴とするネットワーク管理システム。
  2. 【請求項2】 ネットワークに複数の管理装置と複数の
    被管理装置とを接続し、該被管理装置に所定のイベント
    が発生したとき、当該被管理装置が、イベント内容に対
    応した管理装置に、イベント内容を示すPDUを自発的
    に送信することによって複数の管理装置により複数の被
    管理装置を管理するように構成されたネットワーク管理
    システムにおいて、 前記被管理装置は、送信すべきPDUのPDU送信先及
    び送信するPDUを一意に識別可能な送信トラップイン
    デックスを記録するための送信トラップテーブルと、 PDUを送信すべきPDU送信先を設定し、送信トラッ
    プインデックス及びPDU送信先を送信トラップテーブ
    ルに記録するトラップ送信先設定手段と、 前記送信トラップテーブルに記録された送信トラップイ
    ンデックスをPDUに記録し、PDU送信先に当該PD
    Uを送信するPDU送信手段と、を備え、 前記管理装置は、受信したPDU及びPDUを送信した
    PDU送信元を記録するための受信トラップデータベー
    スと、 前記PDUを受信し、受信したPDU及びPDUを送信
    したPDU送信元を受信トラップデータベースに記録す
    るトラップ受信処理手段と、 前記被管理装置の送信トラップテーブルを検索し、当該
    管理装置が受信可能なPDUの送信トラップインデック
    スを取得するゲット送信処理手段と、 該ゲット送信処理手段が取得した送信トラップインデッ
    クスを、受信トラップデータベースに記録されているP
    DUの送信トラップインデックスと比較し、受信できな
    かったPDUの有無を確認するトラップ確認処理手段
    と、を備えたことを特徴とするネットワーク管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 ネットワークに複数の管理装置と複数の
    被管理装置とを接続し、該被管理装置に所定のイベント
    が発生したとき、当該被管理装置が、イベント内容に対
    応した管理装置に、発生したイベントに対応するPDU
    識別データを含めてイベント内容を示すPDUを自発的
    に送信することによって複数の管理装置により複数の被
    管理装置を管理するように構成されたネットワーク管理
    システムにおいて、 前記被管理装置は、PDUを送信すべきPDU送信先及
    びPDUを受信したトラップ受信先を記録するためのト
    ラップ送受信データベースと、 送信するPDUを一意に識別可能な送信トラップインデ
    ックス、トラップ送信先及びトラップ再送信先を記録す
    るための送信トラップテーブルと、 前記受信トラップインデックス及びトラップ受信先を記
    録するための受信トラップテーブルと、 送信したPDUを保存するためのPDU保存データベー
    スと、 前記PDUを送信すべきPDU送信先を設定し、送信ト
    ラップインデックス及びPDU送信先を送信トラップテ
    ーブルに記録するトラップ送信先設定手段と、 送信するPDUをPDU保存データベースに保存し、送
    信トラップテーブルに記録された送信トラップインデッ
    クスをPDUに記録し、PDU送信先に当該PDUを送
    信するPDU送信手段と、 前記管理装置から受信トラップテーブルの値の変更を要
    求する第1の変更要求を受信したときは、該受信トラッ
    プテーブルにトラップ受信先及びトラップ受信先を識別
    するための受信先トラップインデックスを記録し、送信
    トラップテーブルの値の変更を要求する第2の変更要求
    を受信したときは、送信トラップテーブルに当該PDU
    の送信トラップインデックス及びトラップ再送信先を記
    録するセット受信処理手段と、 前記受信トラップテーブルの値が変更されたとき、受信
    トラップテーブルに記録された受信先トラップインデッ
    クスと同じ値を有する送信トラップインデックスを送信
    トラップテーブルから検索し、トラップ受信先をトラッ
    プ送信先と関連付けてトラップ送受信データベースに記
    録するトラップ受信確認手段と、 前記送信トラップテーブルの値が変更されたとき、該送
    信トラップテーブルに記録されたトラップ再送信先の送
    信トラップインデックスに基づいてPDU保存データベ
    ースを検索し、管理装置が受信できなかったPDUをト
    ラップ再送信先に再送信するトラップ再送処理手段と、
    を備え、 前記管理装置は、受信したPDU及びPDUを送信した
    PDU送信元を記録するための受信トラップデータベー
    スと、 前記第1の変更要求、第2の変更要求の送信依頼を受け
    たとき、PDU送信元に当該変更要求を送信するセット
    送信処理手段と、 PDUを受信し、受信トラップデータベースに受信した
    PDU及びPDUを送信したPDU送信元を記録して第
    1の変更要求の送信を依頼するトラップ受信処理手段
    と、 前記被管理装置の送信トラップテーブルを検索し、当該
    管理装置が受信可能なPDUの送信トラップインデック
    スを取得するゲット送信処理手段と、 該ゲット送信処理手段が取得した送信トラップインデッ
    クスを、受信トラップデータベースに記録されている送
    信トラップインデックスと比較し、受信できなかったP
    DUの有無を確認するトラップ確認処理手段と、 該トラップ確認処理手段により、受信できなかったPD
    Uがあると判定されたときは、PDUの送信元に前記第
    2の変更要求の送信を依頼するトラップ再送要求処理手
    段と、 前記トラップ受信処理手段からの第1の変更要求の送信
    依頼を受けてPDU送信元に第1の変更要求を送信し、
    トラップ再送要求処理手段からの第2の変更要求の送信
    依頼を受けて、ゲット送信処理手段が送信トラップイン
    デックスを取得したPDU送信元に第2の変更要求を送
    信するセット送信処理手段と、を備えたことを特徴とす
    るネットワーク管理システム。
  4. 【請求項4】 前記被管理装置は、PDUを受信するこ
    とが予想される管理装置の受信者を記録するためのトラ
    ップ受信予定者を記録するためのトラップ受信予定リス
    トを備える一方、 前記トラップ受信確認手段は、受信トラップテーブルに
    データが記録されたとき、トラップ受信予定リストに記
    録されたトラップ受信予定者を削除し、 前記PDU送信手段は、トラップ送受信データベースに
    記録されているトラップ受信先をトラップ受信予定リス
    トに記録し、PDU送信後にトラップ受信予定リストに
    トラップ受信先が残っているときは、PDUを再送する
    ように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項
    3に記載のネットワーク管理システム。
  5. 【請求項5】 各被管理装置、各管理装置は、それぞれ
    各手段及びデータベースを備えたエージェント、マネー
    ジャを備えて構成されたことを特徴とする請求項1〜請
    求項4のいずれか1つに記載のネットワーク管理システ
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007194758A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Nec Corp 通信システム、制御ノード、被制御機器及びそれらに用いる制御ノード間状態通知方法
US7580361B2 (en) 2002-06-21 2009-08-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Network system, information processor and electronic apparatus

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7580361B2 (en) 2002-06-21 2009-08-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Network system, information processor and electronic apparatus
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