JP2001007480A - 多層プリント配線板の管理方法 - Google Patents

多層プリント配線板の管理方法

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JP2001007480A
JP2001007480A JP17490099A JP17490099A JP2001007480A JP 2001007480 A JP2001007480 A JP 2001007480A JP 17490099 A JP17490099 A JP 17490099A JP 17490099 A JP17490099 A JP 17490099A JP 2001007480 A JP2001007480 A JP 2001007480A
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layer
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Shinji Okamoto
紳二 岡本
Tatsumi Iwaishi
辰巳 岩石
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 認識用ナンバーによるデータ管理にて多層回
路の各層検査を総合して検査判定でき、検査の信頼性が
向上し、歩留まり向上、生産性向上が図れる多層プリン
ト配線板の管理方法を提供することにある。 【解決手段】 予めコア基板12に該基板の認識用ナン
バーであるIDナンバーををレーザー印字装置1で付加
しておき、コア基板12に各層のピース回路19が形成
付加された段階にて、コア基板12のIDナンバーを読
み取り、該IDナンバーに規定された検査条件により検
査を行い、検査第1層については検査結果データを当該
IDナンバーに対応する回路パターン検査結果データフ
ァイルに書き込み、検査第2層以降については、検査第
1層からの検査結果データと対応させて該層の検査結果
データを付加し、前記複数の層の検査結果を総合して多
層回路の検査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、順次各層の回路を
形成して多層化を行う多層プリント配線板の管理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層プリント配線板の検査としては、製
造中間工程での早期不良品検出や工程品質安定化のため
回路パターンの外観検査やエッチング仕上がり寸法検
査、また導電体や絶縁層の厚み平坦度検査などがある。
【0003】これらの検査は多層回路形成の途中で行わ
れるため、部分的に不良や異常部分が発生してもこの部
分のみ工程外に排除することは難しく、良品部分の歩留
まりを確保するため、この不良や異常部分にマーキング
をして後工程に流している。また、単位回路を多面付け
された基板は単位回路毎にマーキングをして他の良品単
位回路を救済している。
【0004】一方、多層化後の工程検査では電気導通検
査が行われており、断線欠陥、短絡結果など電気的に検
出可能な欠陥は検査される。
【0005】これを利用して、従来は、多層化の中間工
程検査での不良や異常部分の処理については、不良マー
キングとして所定部をカッター等で切除して強制的に断
線欠陥を作成しておき、前記多層化後の工程検査の電気
導通検査にて不良と判定して排除している。
【0006】また、中間工程で不良多発や特別な不良が
発生した場合は、気が付いた時点で工程管理シートやロ
ットカード等に記録しておき、後で原因究明や解析を行
う例が多い。
【0007】また中間工程にて、工程条件をその都度調
整をして変更した場合は、検査結果の問題箇所の原因究
明や解析の要件として重要な場合があり、工程条件を工
程管理シートやロットカードなどに記録をしている例が
多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビルドアッ
プ工法による多層プリント配線板の製造は、従来の積層
成形工法による多層基板をコア基板として更に両面に樹
脂層と回路層を重ねこれを繰り返して多層化を行ってい
るが、回路パターン幅や間隔が50μm以下となってき
ており、品質と歩留まり確保のため多層化の途中での工
程検査はより重要となってきている。
【0009】しかしながら、ビルドアップ多層プリント
配線板は50μm以下の微細回路を有し、絶縁層や回路
層も50μm以下と極薄化し、更に樹脂層は半硬化の状
態で脆く非常に繊細な材質である。従って従来例の所定
部をカッター切除して強制的に断線欠陥を作成する方法
では、基板上に凹凸や樹脂粉こぼれが生成され、次の多
層化工程に影響を与え、他の良品部分に不良や異常を誘
発する可能性が高く、この方法では問題がある。
【0010】また、前述の中間工程での検査は外観的な
不良など最終の前記電気導通検査では検出できないもの
や、検出できても現物との対応が管理しにくく、また対
応が遅れると外層形成付加されるため欠陥が内部に隠さ
れてしまい症状が確認しにくく原因解明も手間取るとい
う問題がある。
【0011】また、製造工程条件はシビアな管理が要求
され、品番、製造ロットやボード単位でも細かく変更・
調整される場合がある。
【0012】従来例の工程管理シートやロットカードな
どに記録する方法では、ラフな管理しかできず現物ワー
クとの照合が困難なときが多い。
【0013】また、ビルドアップ製造中間工程は、各層
形成が循環するため更に複雑な工程管理が必要となり、
より欠陥発生ワーク現物とこの欠陥内容及びこのときの
工程条件の記録が迅速確実になされることが品質と歩留
まり確保及び生産性向上のため必要である。
【0014】本発明は上述の問題点に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、認識用ナンバーによる
データ管理にて多層回路の各層検査を総合して検査判定
でき、検査の信頼性が向上し、歩留まり向上、生産性向
上が図れる多層プリント配線板の管理方法を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、順次多層化して製造される多
層プリント配線板の管理方法であって、予め基板に該基
板の認識用ナンバーを付加しておき、前記基板に各層の
回路が形成付加された段階にて、前記基板の認識用ナン
バーを読み取り、該認識用ナンバーに規定された検査条
件により検査を行い、検査第1層については検査結果デ
ータを当該認識用ナンバーに対応する基板番号のデータ
ファイルに書き込み、検査第2層以降については、検査
第1層からの検査結果データと対応させて該層の検査結
果データを付加し、前記複数の層の検査結果を総合して
多層回路の検査を行うことを特徴とする。
【0016】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記多層回路が複数の単位回路からなり、単位回
路ごとに構成される多層回路の検査を行うことを特徴と
する。
【0017】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記各層の検査過程において、検査後に前記認識
用ナンバーを読み取り、この読み取った前記認識用ナン
バーで指定される検査結果データを読み取り、該検査結
果データの欠陥検出箇所の良否を再確認して検査結果を
確定し、前記検査結果データを更新することを特徴とす
る。
【0018】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記認識用ナンバーの読み取りにおいて、認識用
ナンバーの画像を検出し、該画像を基準明るさに対し明
るい側と暗い側との両側に閾値を設定して2値化し、認
識用ナンバーを読み取ることを特徴とする。
【0019】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記多層回路を構成する複数の層の欠陥候補箇所
の欠陥モードと欠陥発生度合いにより、該多層回路の不
良度合を求めて良否判定を行うことを特徴とする。
【0020】請求項6の発明では、請求項2の発明にお
いて、検査対象の前記基板番号のデータファイルを検索
し、単位回路を構成する検査済み層が検査不良であれ
ば、当該単位回路の検査を省略することを特徴とする。
【0021】請求項7の発明では、前記認識用ナンバー
を、基板の樹脂部に形成することを特徴とする。
【0022】請求項8の発明では、前記基板の所定部に
回路配置に対応する縮小マップ部を設け、該層の検査結
果より欠陥発生位置に対応させて該縮小マップ部の位置
にマーキングすることを特徴とする。
【0023】請求項9の発明では、請求項8の発明にお
いて、前記基板の縮小マップ部にマーキングされた検査
結果を読み取り、同基板番号のデータファイルの検査結
果と照合してデータ管理の異常を検出することを特徴と
する。
【0024】請求項10の発明では、請求項1の発明に
おいて、前記各層検査にて検出した欠陥検出画像或いは
欠陥検出箇所の再確認画像の画像データを、認識用ナン
バーに対応させて保存することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施形態により説明
する。
【0026】図1は多層プリント配線板の製造工程の流
れを示す。
【0027】この製造工程は、図示するようにレーザー
印字装置1と、回路検査のための回路パターン自動検査
装置2と、検出欠陥部確認装置(以下ベリファイ装置と
いう)3と、ベリファイデータファイルを格納する記憶
装置4と、ビルドアップ製造工程5と、レジスト塗布工
程/メッキ工程6と、ピース分断工程7と、上記記憶装
置4に格納されたベリファイデータファイルのベリファ
イデータをMO等のメディア8を介して読み取り、品質
管理・解析を行うパーソナルコンピュータのようなコン
ピュータ9と、通信用LAN10を通じて回路パターン
検査結果データファイルを格納する記憶装置11とで構
成される。
【0028】次に図1に示す製造工程に沿って本発明の
実施形態を説明する。
【0029】まず本発明による管理対象となる多層プリ
ント配線板は、ビルドアップ型の多層プリント配線板で
あって、そのコアとなるコア基板12には、従来の積層
成形工法などによる片面基板、両面基板、積層多層基板
が用いられる。
【0030】まずコア基板12の段階にて、コア基板1
2の表面と裏面のそれぞれについて各所定の樹脂部14
の位置に図2に示すようにレーザー印字装置1にて認識
用ナンバーたるIDナンバーをマーキングする。IDナ
ンバーは図3に示すように、対象とする多層プリント配
線板の品番13a、製造ロット番号13b及びボード番
号13cからなり、この多層プリント配線板(ボード)
を特定することができるようになっている。
【0031】この図示例では品番は3桁数字(図示例で
は”987”と記されている)、製造ロット番号は5桁
数字(図示例では”65432”と記されている)、ボ
ード番号は3桁数字(図示例では”101”と記されて
いる)であるが、バーコード、2次元情報コード、任意
マークなど各多層プリント配線板(ボード)を特定でき
るものであれぱよい。
【0032】また、図4の断面(図2のA−A’断面)
のように、IDナンバーをマーキングする樹脂部14は
後工程の絶縁層15の形成や導通回路層16の形成で隠
されないようにする。
【0033】ここで、IDナンバーを樹脂部14の位置
にレーザーマーキングするのは、銅面部に比べ後工程の
電気メッキやエッチング、表面処理薬品や研磨等による
表面処理工程の影響が受け難くマーク形状が安定して読
み取り易いからである。
【0034】つまり銅面部の場合は、刻印機による凹部
加工や、レーザー等で銅を除去してマークすることにな
るが、刻印機では凹マーク境界部に凸部が発生し、形状
が安定しない。またレーザーによる銅除去部も無電解銅
メッキ工程で再び銅メッキされたり、エッチング工程や
表面研磨工程にて形状が変形したり、表面状態が変化し
て安定しない。また何れの場合も銅部は錆易く、マーク
読み取りを視覚センサーで行う場合は、錆によりマーク
読み取りミスをする可能性があり、信頼性に問題が残
る。
【0035】一方本発明の実施形態の樹脂部14の場
合、コア基板12がガラスエポキシ基板であって、その
エポキシ樹脂により樹脂部14が構成されるためCO
2(炭酸ガス)レーザーで加工し易い上に、前記後工程の
処理を経由しても文字形状が安定している。
【0036】ここで、レーザーマーキング直後は樹脂部
14に炭化物が残り黒い文字として検出され、また前記
の後工程を経由すれば表面処理により炭化物が除去され
白い文字として検出されるが、図5のフローチャートで
示す画像処理を用いたIDナンバー読み取り方法によっ
て図3に示す樹脂部14の所定の基準領域17の明るさ
を基準に±許容量の閾値で2値化すれば、黒い文字、白
い文字の両方を共通の画像処理で読み取りることができ
る。
【0037】また、ガラス繊維部はレーザーで加工しに
くい部分として一部残って、文字欠けとなる部分18が
発生する場合があるが、図5のフローチャートのステッ
プで画像膨張処理を行い、ステップで画像収縮処理
を行うことで形状整形を行えば、確実に文字を読み取る
ことが可能である。つまり図6(a)に示す検出文字画
像Gを同図(b)に示すように膨張させて画像Gaに変
換し、さらに同図(c)に示すように収縮させて画像G
bに変換することで文字欠け部分18を修復できる。
【0038】而してIDナンバー13がレーザー印字装
置1でマーキングされたコア基板12は次の検査工程で
検査される。まずコア基板12の表面側を検査面となる
ように回路パターン自動検査装置2に投入セツトする。
回路パターン自動検査装置2は視覚センサー(図示せ
ず)による画像検出(図5のステップ)を行い、上述
の樹脂部14の明るさ基準領域17の輝度測定を行い
(ステップ)、上述した画像2値化処理(ステップ
)でIDナンバー13を読み取り、上記のステップ
、を経て、文字認識処理を行う(ステップ)。こ
の処理は文字切り出しと、切り出された文字、つまり品
番13a、製造ロット番号13bが予め設定されている
品番、製造ロット番号と同一かを確認し、また切り出さ
れたボード番号13cが設定ボード番号の範囲内である
かを確認して異物混入や異常IDナンバー読み取りを防
止すると共に、設定されている品番の検査条件にて回路
パターンの検査を行う。これにより、信頼性の高いワー
ク管理ができる。
【0039】回路パターンはマトリクス状に形成された
多数の単位回路(以下ピース回路と言う)19からなり、
ピース回路19ごとに回路パターンの外観欠陥が視覚セ
ンサー(図示せず)で撮像検査される。主な検出欠陥モ
ードは断線、短絡、パターン欠け、パターン突起、ピン
ホール、残銅、異物、汚れ、凹凸、メッキ異常、スルー
ホール異常、ビア異常などである。
【0040】コア基板12の回路パターンの検査結果
は、IDナンバーに従い、品番13a、製造ロット番号
13b及びボード番号13cを基板番号として特定し、
且つコア基板12の表面を示す層番号の回路パターン検
査結果データファイル(記憶装置11内)に記録され
る。記録される内容は、欠陥ピース番号、欠陥点番号、
欠陥モード、欠陥の大きさなどである。
【0041】次に、回路パターンの検査後、当該多層プ
リント配線基板は、次のベリファ装置13に投入セット
される。
【0042】ベリファイ装置13では、回路パターン自
動検査装置2と同様に視覚センサー(図示せず)にてI
Dナンバーを読み取り、読み取った品番13a,製造ロ
ット番号13bが予め設定されている品番、製造ロット
番号と同一かを確認し、またボード番号13cが設定ボ
ード番号範囲内であるかを確認して異物混入や異常ID
ナンバー読み取りを防止すると共に、設定されている品
番のベリファイ条件にて回路パターン検査結果のベリフ
ァイを行う。
【0043】つまりベリファイ装置3は、IDナンバー
に従い通信用LAN10に接続されている記憶装置11
の回路パターン検査結果データファイルのデータを読み
出し、同データファイル内の欠陥ピース番号、欠陥点番
号をモニタ装置(図示せず)に表示し、また検出欠陥画
像データをモニタ装置の画面に拡大画像として表示する
と共にべリファイ装置3が装備しているカラーテレビカ
メラ(図示せず)を所定の位置に位置決めし、同欠陥部
のカラー観察画像を隣接するモニタ装置の画面に表示す
る。
【0044】この両画像により作業者は欠陥の最終判定
を行い、ゴミなどの擬似欠陥や許容できるレベルの小欠
陥等は良品として判定し、不良と判定するものには不良
項目名やコメントを入力する。
【0045】ここで、画像データが必要な場合は、欠陥
検出画像または欠陥検出箇所のカラー観察画像(再確認
画像)を選択すれば、ベリファイ装置3は自動的に当該
IDナンバーに対応付けた該当層番号、該当ピース番号
など特定できるファイル名称を付け汎用の画像データフ
ォーマットにて欠陥画像データファイル(ベリファイデ
ータファイル)として記憶装置4に保存する。
【0046】これにより、検査判定結果や欠陥検出画像
が後でコンピュータ9にて読み出し可能となり、各基板
と対応させて品質管理統計や品質解析に利用でき、更に
欠陥現物の履歴や症状が特定でき、的確迅速な工程改善
が行える。
【0047】また予め回路パターン形成時に図2,図7
に示す縮小マップ部たる不良ピースマップ21を同時に
形成しておき、ベリファイ直後にこの不良ピースマップ
21の不良ピース回路位置の当該層に対応する位置に自
動ポンチ(打刻<図示では●で示す>)を行い不良ピー
ス回路位置と欠陥発生層を特定できるようにする。打刻
は不良ピースマップ21の銅面上に行うことで、打刻に
よる樹脂こぼれやゴミ発生が防止できる。この打刻はφ
0.7mm〜φ1.2mmの打刻直径、0.2mm〜
0.5mm程度の打刻深さで為され、後工程のメッキや
エッチング後も明瞭に視認できるようになっている。
【0048】さて同一ロットの基板の表面の検査と、ベ
リファイが終了すれば、同一ロットの基板の裏面の検査
とベリファイを行う。
【0049】この裏面の検査及びベリファイは表面の検
査及びベリファイと同様にIDナンバーを読み取り、I
Dナンバーに従って検査結果、ベリファイ結果や画像デ
ータを当該IDナンバーのデータファイルに同裏面に対
応する層番号データとして記録する。
【0050】また、このとき前層の検査やベリファイの
結果を読み取り、不良と判定されている場合にはピース
回路19については、この後の層の検査とベリファイを
省略して検査の効率化を図ることができる。
【0051】而して表裏面の検査・ベリファイが終われ
ば、次はビルドアップ製造工程5に投入されてビルド層
20の形成が行われる。まず最初はビルドアップ1層目
の絶縁樹脂層15の形成と、導通回路層16の形成が行
われる。
【0052】この時、図4の基板断面に示すようにID
ナンバーマーキング部位上には絶縁樹脂層15の形成及
び導通回路層16の形成はしない。従って、IDナンバ
ーマーキング部位の表面露出は保証される。また、メッ
キ、エッチング、洗浄などの薬剤液にさらされるが、樹
脂部14へのマーキングのためIDナンバーの読み取り
ミスにはつながらない。
【0053】次に、ビルドアップ1層目の絶縁樹脂層1
5の形成と、導通回路層16の形成が終了すれば、再
び、前記コア基板12の回路と同様に、ビルドアップ1
層目回路のパターン検査とベリファイを行う。
【0054】同様にビルドアップ2層目の絶縁樹脂層1
5の形成と、導通回路層16の形成を行う。
【0055】また次に、ビルドアップ2層目の絶縁樹脂
層15の形成と、導通回路層16の形成とが終了すれ
ば、再び、前記コア基板12の回路と同様に、ビルドア
ップ2層目回路のパターン検査とベリファイを行う。
【0056】また同様に、前のビルドアップ層の検査ベ
リファイで不良と判定したピース回路19については、
この後のビルドアップ層の検査とベリファイを省略して
検査の効率化を図ることもできる。
【0057】このように、IDナンバーに従い、回路検
査、検査結果ベリファイ、ビルドアップ層の形成を順次
繰り返し、品番、製造ロット番号、ボード番号、層番
号、ピース番号を特定してデータ照合、データ記録を行
い、各ピース回路19について各層結果を総合して良否
判定する。
【0058】各ピース回路19の総合判定としては次の
例がある。
【0059】(1)いずれかの層が不良であれば不良とす
る。
【0060】(2)すべての層結果を足して、欠陥モード
によって規定された欠陥個数(発生度合)以上であれば
不良とする。
【0061】不良マーキング3aを最終検査ベリファイ
直後にベリファイ装置3で行うことはマーキング塗料な
どが後の金メッキを行うレジスト塗工メッキ工程6に支
障を与えるため、金メツキ工程など後工程処理が完了し
てから不良マーキング3aを行う。
【0062】即ち、この不良マーキング3a時にも多層
プリント基板が投入セットされればIDナンバーの自動
読み取りをして該当の検査ベリファイ結果データを記憶
装置4のベリファイデータファイル4から読み出し、各
層結果を総合した良否判定結果にてスタンプによる不良
マーキング3aを行う。
【0063】この後にピース分断工程7があり、良品ピ
ース22と不良マーキングされた不良ピース23が選別
される。
【0064】ところで上述の不良ピースマップ21に示
された検査結果は、1行目のピース回路19では1層目
の1列目及び2層目の4列目に不良があり、2行目のピ
ース回路19では2層目の2列目、3層目の4列目、2
層目の5列目に不良があり、3行目のピース回路19で
は各層目とも不良がなく、4行目のピース回路19では
1層目の2列目、3層目の3列目に不良があることを示
しており、この検査結果を読み取って、同じIDナンバ
ーのデータファイルの検査結果と照合してデータ管理の
異常/正常を検出すれば、更に信頼性の高居データ管理
が行えることになる。
【0065】以上のように、コンピュータによる信頼性
の高いデータ管理を行うが、ハードウェアの故障や操作
ミスによる万が一のトラブルが発生すれば、検査済み結
果が照合できないことも有り得る。このような事態にな
れば、多層化された基板の内層回路は再検査しようがな
く、不良品として処理せざるを得ない。
【0066】このため図7の不良ピースマップ21を設
け、現物の目視で各ピース及び各層の欠陥発生状況を確
認できるようにする。
【0067】更に図8に示すように、不良ピースマップ
21を撮像するTVカメラ24と、不良ピースマップ読
み取り部25を設け、図7に示すような不良ピースマッ
プ21の打刻点位置を検出して、欠陥発生のピース番号
及び欠陥発生層番号を読み取り、一方樹脂部14のID
ナンバーを撮像するTVカメラ26とIDナンバー読み
取り部27により読み取ったIDナンバーに対応する検
査データを検査データ読み出し部28によって、記憶装
置11に格納している回路パターン検査結果結果データ
ファイルより読み出し、この読み出した検査データ中の
欠陥発生ピース番号及び欠陥発生層番号と、上記不良ピ
ースマップ読み取り部25で読み取った欠陥発生のピー
ス番号及び結果発生層番号とを良否判定結果照合部29
で照合し、もし不一致があって異常が検出されれば、デ
ータ管理の監視出力30として警報とこの不一致情報を
出力する。
【0068】これにより、更に信頼性の高いデータ管理
が行え、異常の迅速検出と良品ピースの救済が可能とな
り、ロス発生を最小にすることができる。
【0069】尚、IDナンバー撮像用カメラと、不良ピ
ースマップ撮像用TVカメラを兼用して移動位置決めを
しても良い。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明は、順次多層化して製造
される多層プリント配線板の管理方法であって、予め基
板に該基板の認識用ナンバーを付加しておき、前記基板
に各層の回路が形成付加された段階にて、前記基板の認
識用ナンバーを読み取り、該認識用ナンバーに規定され
た検査条件により検査を行い、検査第1層については検
査結果データを当該認識用ナンバーに対応する基板番号
のデータファイルに書き込み、検査第2層以降について
は、検査第1層からの検査結果データと対応させて該層
の検査結果データを付加し、前記複数の層の検査結果を
総合して多層回路の検査を行うので、認識用ナンバーに
よるデータ管理にて各層検査を総合して検査判定でき、
検査の信頼性や、品質管理レベルが向上し、特に中間で
の欠陥発生状況もワーク現物が特定でき迅速的確に改善
フィードバックでき、結果歩留まりの向上、生産性の向
上につながるという効果がある。
【0071】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記多層回路が複数の単位回路からなり、単位回路
ごとに構成される多層回路の検査を行うので、信頼性の
高いワーク管理ができるという効果がある。
【0072】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記各層の検査過程において、検査後に前記認識用
ナンバーを読み取り、この読み取った前記認識用ナンバ
ーで指定される検査結果データを読み取り、該検査結果
データの欠陥検出箇所の良否を再確認して検査結果を確
定し、前記検査結果データを更新するので、ゴミや疑似
欠陥、許容できる小欠陥などを判定することができて、
歩留まりのさらなる向上が図れるという効果がある。
【0073】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記認識用ナンバーの読み取りにおいて、認識用ナ
ンバーの画像を検出し、該画像を基準明るさに対し明る
い側と暗い側との両側に閾値を設定して2値化し、認識
用ナンバーを読み取るので、マーキング直後や後工程に
おいて、ナンバーを示す文字が黒くても白くてもを共通
の画像処理で読み取り可能で、読み取りミスを防げると
いう効果がある。
【0074】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記多層回路を構成する複数の層の欠陥候補箇所の
欠陥モードと欠陥発生度合いにより、該多層回路の不良
度合を求めて良否判定を行うので、良、不良の判定の信
頼性が高くなるという効果がある。
【0075】請求項6の発明は、請求項2の発明におい
て、検査対象の前記基板番号のデータファイルを検索
し、単位回路を構成する検査済み層が検査不良であれ
ば、当該単位回路の検査を省略するので、検査の効率化
を図ることができるという効果がある。
【0076】請求項7の発明は、前記認識用ナンバー
を、基板の樹脂部に形成するので、後工程の電気メッキ
やエッチング、表面処理薬品や研磨等による表面処理工
程の影響が受け難くマーク形状が安定して読み取り易
く、信頼性が向上するという効果がある。
【0077】請求項8の発明は、前記基板の所定部に回
路配置に対応する縮小マップ部を設け、該層の検査結果
より欠陥発生位置に対応させて該縮小マップ部の位置に
マーキングするので、不良回路位置がこの縮小マップ部
のマークの位置で、容易にわかるという効果がある。
【0078】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記基板の縮小マップ部にマーキングされた検査結
果を読み取り、同基板番号のデータファイルの検査結果
と照合してデータ管理の異常を検出するので、更に信頼
性の高いデータ管理が行えることになる。
【0079】請求項10の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記各層検査にて検出した欠陥検出画像或いは欠
陥検出箇所の再確認画像の画像データを、認識用ナンバ
ーに対応させて保存するので、欠陥検出画像や再確認画
像が後でパーソナルコンピュータからなるコンピュータ
にて読み出し可能となり、各基板と対応させて品質管理
統計や品質解析に利用でき、その結果欠陥現物の履歴や
症状が特定でき、的確迅速な工程改善が行えるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の製造工程の説明図である。
【図2】同上の多層プリント配線板の上面図である。
【図3】同上のコア基板のIDナンバーのマーキングさ
れる樹脂部の拡大説明図である。
【図4】同上の図2のA−A’断面図である。
【図5】同上のIDナンバーの画像処理のフローチャー
トである。
【図6】同上のIDナンバーの文字の画像処理の説明図
である。
【図7】同上の多層プリント配線板に形成される不良ピ
ースマップ部位の拡大説明図である。
【図8】同上に用いるデータ管理のシステム構成図であ
る。
【符号の説明】
1 レーザー印字装置 2 回路パターン自動検査装置 3 検出欠陥確認装置 4 記憶装置 5 ビルドアップ製造工程 6 レジスト塗布工程/メッキ工程 7 ピース分断工程 8 メディア 9 コンピュータ 10 通信用LAN 11 記憶装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次多層化して製造される多層プリント
    配線板の管理方法であって、予め基板に該基板の認識用
    ナンバーを付加しておき、前記基板に各層の回路が形成
    付加された段階にて、前記基板の認識用ナンバーを読み
    取り、該認識用ナンバーに規定された検査条件により検
    査を行い、検査第1層については検査結果データを当該
    認識用ナンバーに対応する基板番号のデータファイルに
    書き込み、検査第2層以降については、検査第1層から
    の検査結果データと対応させて該層の検査結果データを
    付加し、前記複数の層の検査結果を総合して多層回路の
    検査を行うことを特徴とする多層プリント配線板の管理
    方法。
  2. 【請求項2】 前記多層回路が複数の単位回路からな
    り、単位回路ごとに構成される多層回路の検査を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の多層プリント配線板の管
    理方法。
  3. 【請求項3】 前記各層の検査過程において、検査後に
    前記認識用ナンバーを読み取り、この読み取った前記認
    識用ナンバーで指定される検査結果データを読み取り、
    該検査結果データの欠陥検出箇所の良否を再確認して検
    査結果を確定し、前記検査結果データを更新することを
    特徴とする請求項1記載の多層プリント配線板の管理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記認識用ナンバーの読み取りにおい
    て、認識用ナンバーの画像を検出し、該画像を基準明る
    さに対し明るい側と暗い側との両側に閾値を設定して2
    値化し、認識用ナンバーを読み取ることを特徴とする請
    求項1記載の多層プリント配線板の管理方法。
  5. 【請求項5】 前記多層回路を構成する複数の層の欠陥
    候補箇所の欠陥モードと欠陥発生度合いにより、該多層
    回路の不良度合を求めて良否判定を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の多層プリント配線板の管理方法。
  6. 【請求項6】 検査対象の前記基板番号のデータファイ
    ルを検索し、単位回路を構成する検査済み層が検査不良
    であれば、当該単位回路の検査を省略することを特徴と
    する請求項2記載の多層プリント配線板の管理方法。
  7. 【請求項7】 前記認識用ナンバーを、基板の樹脂部に
    形成することを特徴とする請求項1記載の多層プリント
    配線板の管理方法。
  8. 【請求項8】 前記基板の所定部に回路配置に対応する
    縮小マップ部を設け、該層の検査結果より欠陥発生位置
    に対応させて該縮小マップ部の位置にマーキングするこ
    とを特徴とする請求項1記載の多層プリント配線板の管
    理方法。
  9. 【請求項9】 前記基板の縮小マップ部にマーキングさ
    れた検査結果を読み取り、同基板番号のデータファイル
    の検査結果と照合してデータ管理の異常を検出すること
    を特徴とする請求項8記載の多層プリント配線板の管理
    方法。
  10. 【請求項10】 前記各層検査にて検出した欠陥検出画
    像或いは欠陥検出箇所の再確認画像の画像データを、認
    識用ナンバーに対応させて保存することを特徴とする請
    求項1記載の多層プリント配線板の管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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