JP2001006302A - 光学式読み取り装置 - Google Patents

光学式読み取り装置

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JP2001006302A
JP2001006302A JP11177863A JP17786399A JP2001006302A JP 2001006302 A JP2001006302 A JP 2001006302A JP 11177863 A JP11177863 A JP 11177863A JP 17786399 A JP17786399 A JP 17786399A JP 2001006302 A JP2001006302 A JP 2001006302A
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rack gear
spring
side pressure
fixed
coil spring
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Kazumoto Okamoto
一元 岡本
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップ機構部に設けられるバックラ
ッシュ駆動機構部の組立を容易なものとする。 【解決手段】 側圧用ラックギヤ5に側圧用バネとして
の湾曲型バネ11を一体成形して形成し、固定側ラック
ギヤ4にその湾曲型バネ11のフリー端P1を当接させ
るバネ当接部44を設ける。そして、側圧用ラックギヤ
4と固定側ラックギヤ5とを係合させる組立工程がなさ
れると、湾曲型バネ11のフリー端P1が固定側ラック
ギヤ4のバネ当接部44に当接し、これによって、湾曲
型バネ11によるバックラッシュ除去のための弾性力
が、側圧用ラックギヤ5と固定側ラックギヤ4との間に
働く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばCD(Co
mpact Disc)などのディスクに記録されたデータを読み
取る光学式読み取り装置に関し、詳しくは、光ピックア
ップ駆動機構に生じるバックラッシュを除去するバック
ラッシュ除去機構に改良を加えた光学式読み取り装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCDプレーヤにおける光ピックア
ップ駆動機構の構造を図7に示す。この光ピックアップ
駆動機構71は、大きく分けると、光ピックアップ部2
が装着される光ピックアップマウント部3、この光ピッ
クアップマウント部3に一体成形的に形成された固定側
ラックギヤ4、この固定側ラックギヤ4上に摺動可能に
設置されるバックラッシュ除去用の側圧用ラックギヤ
5、これら固定側ラックギヤ4と側圧用ラックギヤ5の
間に設けられバックラッシュ除去を行うための側圧用バ
ネとしてのコイルバネ6、これら固定側ラックギヤ4と
側圧用ラックギヤ5に係合して、光ピックアップマウン
ト部3を図示矢印X−X’方向に直線的な移動を行わせ
る駆動ギヤ7などから構成されている。
【0003】この図7の例では、この光ピックアップ駆
動機構1は、ディスクの読み取り時にディスクの外周側
に移動する場合、図示X方向に移動するようになってい
る。
【0004】側圧用ラックギヤ5は、長さが2〜3cm
で、固定側ラックギヤ4に対し、その表面上を摺動可能
に係合している。そして、組み込まれたときに1cm程
度の長さとなるコイルバネ6によって、固定側ラックギ
ヤ4に対し矢印X方向にずれようとする側圧がかけられ
ている。具体的には、図8に示すように、側圧用ラック
ギヤ5(破線で示す)は、固定用ラックギヤ4(実線で
示す)に対し、図7で示されたコイルバネ6(図8では
示されていない)によって矢印X方向にずれるような側
圧がかけられている。この側圧によって、この例では、
固定側ラックギヤ4と側圧用ラックギア5とを係合させ
た時に、固定側ラックギヤ4のそれぞれの歯に対し側圧
用ラックギアのそれぞれの歯が1/3ピッチ程度ずれる
ようになっている。
【0005】これによって、図8からもわかるように、
駆動ギヤ7がたとえば図示矢印Y方向の回転状態から逆
方向に回転するとき(光ピックアップ駆動機構1を図示
矢印X方向とは逆方向に移動させようとするとき)、駆
動ギヤ7の歯は、固定側ラックギヤ4の歯と、側圧用ラ
ックギヤ5の歯とに、適度な押圧力を与える状態で当接
し、駆動ギヤ7の歯との間に生じる隙間がなくなり、い
わゆるバックラッシュ除去が可能となる。
【0006】図9は図7の分解斜視図であり、固定側ラ
ックギヤ4はその表面上に2つのガイド突起41a,4
1bや、コイルバネ6の一端を支持するコイルバネ支持
突起42が設けられる。また、側圧用ラックギヤ5に
は、固定側ラックギヤ4に設けられたそれぞれのガイド
突起41a,41bを係合させるガイド孔51a,51
bが設けられるとともに、コイルバネ6が取り付けられ
る切り欠き孔52と、この切り欠き孔52の端部に設け
られコイルバネ6の他端部を支持するコイルバネ支持突
起53が設けられる。
【0007】このような構成における従来の光ピックア
ップ駆動機構71の組み立ては、まず固定側ラックギヤ
4に設けられた2つのガイド突起41a,41bを側圧
用ラックギヤ5の2つのガイド孔51a,51bにそれ
ぞれ挿入する。その後、コイルバネ6の一方の端部に、
固定側ラックギヤ4に設けられたコイルバネ支持突起4
2を挿入し、コイルバネ6を縮めるようにしてコイルバ
ネ6の他端部に側圧用ラックギヤ5に設けられたコイル
バネ支持突起53を挿入するというようにして取り付け
る。
【0008】なお、固定側ラックギヤ4に設けられた2
つのガイド突起41a,41bは、それぞれT字型をな
し、また、側圧用ラックギヤ5の2つのガイド孔51
a,51bは、幅の広い部分と狭い部分を有している。
両者を係合させる場合は、T字型のガイド突起41a,
41bのそれぞれの水平方向のバー部分を、側圧用ラッ
クギヤ5のそれぞれのガイド孔51a,51bの幅の広
い部分から挿入して行う。
【0009】そして、その後、コイルバネ6が装着され
ることによって、コイルバネ6の伸張力で、T字型のガ
イド突起41a,41bのそれぞれの垂直方向の支柱部
分がガイド孔51a,52bの幅の狭い部分に入り込
む。これによって、側圧用ラックギヤ5の上方への動き
が規制され、固定側ラックギヤ4と側圧用ラックギヤ5
が係合し、図7のような状態となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したような構造と
すれば、確かにバックラッシュ除去は可能となるが、従
来のものは、側圧用バネとしてコイルバネ6を用い、コ
イルバネ6の伸張力を利用して側圧用ラックギヤ5を固
定側ラックギヤ4に対し図示X方向にずらすような側圧
をかけるものであり、コイルバネ6の組み込み作業が大
変なものとなっている。
【0011】すなわち、従来の光ピックアップ駆動機構
71は、それを構成する部品に細かい部分が多く、組立
作業性の悪い部分であるといえる。特に、細かい部品間
にコイルバネ6を装着するのは面倒な作業であり、専用
の工具も必要となるなど、作業性の面で問題がある。ま
た、コイルバネ6が必要となり部品点数が増加してしま
う。
【0012】具体的には、図9からもわかるように、従
来のものは、組み立てる際に、コイルバネ6の一方の端
部に固定側ラックギヤ4に設けられたコイルバネ支持突
起42を挿入し、その後、コイルバネ6を縮めながら他
方の端部に側圧用ラックギヤ5に設けられたコイルバネ
支持突起53を挿入するといった作業工程を行う。
【0013】このコイルバネ6を装着する作業工程が作
業性を悪くしている。たとえば、コイルバネ6の取付作
業中、コイルバネ6を縮めて、固定側ラックギヤ4に設
けられたコイルバネ支持突起42や側圧用ラックギヤ5
に設けられたコイルバネ支持突起53をコイルバネ6の
端部に挿入しようとするとき、コイルバネ6の反発力に
よりコイルバネ6が飛んでしまうというようなことがし
ばしば起こる。
【0014】このように、側圧バネとしてコイルバネ6
を用いていることで、作業性を悪くし生産効率も悪いな
ど幾つもの問題がある。また、側圧用バネとしてのコイ
ルバネ6を単体の品として用意することから部品点数も
多くなり、作業工数が多くなるなどの問題もあり、さら
に、従来では、コイルバネ6を効率よく装着できるよう
な専用の工具を用意する場合もあるなど種々の問題があ
る。
【0015】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、部品点数を減らし作業性の大幅な
向上を図ることのできるバックラッシュ除去機構を有し
た光学式読み取り装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の光学式読み取り装置は、固定側ラックギヤ
と側圧用ラックギヤとで構成される光ピックアップ駆動
機構用のバックラッシュ除去機構を有する光学式読み取
り装置において、側圧用ラックギヤ側または固定側ラッ
クギヤ側のいずれかに、側圧を与えるための側圧用バネ
を予め設けておくとともに、その側圧用バネの設けられ
ていないラックギヤ側に側圧用バネの一部を当接させる
バネ当接部を設け、側圧用ラックギヤと固定側ラックギ
ヤとを係合させる組立工程がなされると、側圧用バネの
一部がバネ当接部に当接し、側圧用バネのバックラッシ
ュ除去のための弾性力が側圧用ラックギヤと固定側ラッ
クギヤとの間に働くようにした構成としている。
【0017】このように、本発明では、側圧用ラックギ
ヤと固定側ラックギヤとを係合させる組立工程がなされ
ると、側圧用バネの一部が側圧用バネの設けられていな
いラックギヤ側に設けられたバネ当接部に当接し、これ
によって、側圧用バネの弾性力が側圧用ラックギヤと固
定側ラックギヤとの間に働くようになる。したがって、
従来のように、側圧用バネとしてのコイルバネが不要と
なり、しかもこのコイルバネを組み込む面倒な作業工程
や特別な専用工具も不要となり、作業工数の削減が図
れ、生産性の向上に寄与でき、コストの低廉化を図るこ
とができる。
【0018】また、他の発明は、上述の発明の光学式読
み取り装置に加え、側圧用バネは、側圧用ラックギヤ側
または固定側ラックギヤ側のいずれかに一体成形によっ
て形成されるようにする。
【0019】このように、側圧用バネが、側圧用ラック
ギヤ側または固定側ラックギヤ側のいずれかに一体成形
によって形成されると、側圧用バネとしての部品を単体
で用意する必要がなくなり、部品点数を少なくすること
ができ、より一層の作業工数削減や、生産性の向上が図
れ、かつ、コストの低廉化をも図ることができる。
【0020】また、他の発明では、上述の各発明に加
え、側圧用バネを、その一端を固定し、他端をフリーと
したS字状に湾曲した湾曲型バネとしている。このた
め、側圧用バネとしての弾性力を容易に確保できると共
に一体成形し易いものとなる。また、S字状の一端を固
定し、他端をフリーとすることでバネが構成されるた
め、バネ部の高さ方向のスペースを小さくできると共に
バネが縮むときにバネが急激に強くなるので、光ピック
アップの揺れが少なくなり安定した動作とすることがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図1から図6に基づき説明する。なお、この実施の形態
の光学式読み取り装置は、CD再生装置となっている。
【0022】図1は、本発明の光学式読み取り装置に設
けられた光ピックアップ駆動機構部分を示す斜視図で、
図2はその分解斜視図である。光学式読み取り装置は、
光ピックアップ駆動機構1以外に、CD駆動機構、信号
再生機構、CD出し入れ機構、操作機構等を有するが、
これらの部分については図示および説明を省略する。図
1および図2において、従来技術の項で説明した光ピッ
クアップ機構71と同一部分には同一符号が付されてい
る。
【0023】この図1に示される本発明の実施の形態に
よる光ピックアップ駆動機構1は、樹脂製でなる側圧側
ラックギヤ5に一体成形でS字状の湾曲型バネ11が形
成される。この湾曲型バネ11は側圧用バネとしての役
目を果たすもので、図7で示したコイルバネ6と同等の
働きを行う。
【0024】この実施の形態における湾曲型バネ11
は、1cm程度の長さとされ、側圧用ラックギヤ5のほ
ぼ中央部に設けられた切り欠き孔52に形成される。湾
曲型バネ11の形状は、逆L字型部分11aとその逆L
字型部分11aの先端からほぼ半円形をなすような湾曲
部分11bからなる。このようなS字状のバネは、側圧
用ラックギヤ5が樹脂製であれば側圧用ラックギヤ5と
一体成形によって形成することは可能である。この湾曲
型バネ11は、全体的に板バネ状の弾性を有し、その湾
曲部分11bの先端部P1は、フリー端となっていて、
そのフリー端P1に対し図示X’方向の押圧力を与える
とそれに反発する力(=矢示X方向の力)が生ずるよう
になっている。
【0025】一方、固定側ラックギヤ4には、ほぼ中央
部に湾曲型バネ11の湾曲部分11bが入り込むような
切り欠き孔43が設けられるとともに、その切り欠き孔
43の一端側には湾曲型バネ11の先端部P1を当接さ
せるための突起状のバネ当接部44が形成される。
【0026】このような構成における本発明の光ピック
アップ駆動機構1の組み立ては、固定側ラックギヤ4に
設けられた2つのガイド突起41a,41bを側圧用ラ
ックギヤ5の2つのガイド孔51a,51bにそれぞれ
挿入するようにして行う。
【0027】このように、固定側ラックギヤ4に設けら
れた2つのガイド突起41a,41bを側圧用ラックギ
ヤ5の2つのガイド孔51a,51bにそれぞれ挿入す
ると、湾曲型バネ11の先端部P1が固定側ラックギヤ
4のバネ当接部44に当接状態となり、湾曲型バネ11
の弾性力によって、側圧用ラックギヤ5は固定側ラック
ギヤ4に対して一定量ずれた状態で係合する。
【0028】つまり、このときの湾曲型バネ11による
弾性力は、この場合、固定側ラックギヤ4のそれぞれの
歯に対し、図8で説明したように側圧用ラックギア5の
それぞれの歯が1/3ピッチ程度のずれを生じるように
設定されるのが最適な弾性力であるとしている。この最
適な弾性力は、湾曲型バネ11の弾性力の強さと固定側
ラックギヤ4側に設けられるバネ当接部44の位置など
の関係によって得ることができる。
【0029】以上のように、この実施の形態の場合は、
固定側ラックギヤ4に設けられた2つのガイド突起41
a,41bを側圧用ラックギヤ5の2つのガイド孔51
a,51bにそれぞれ挿入し、両者を係合させるだけ
で、自動的に、湾曲型バネ11の先端部P1が固定側ラ
ックギヤ4のバネ当接用突起44に当接状態となり、図
1で示すような組立終了状態とすることができる。
【0030】このとき、前述したように、固定側ラック
ギヤ4に設けられた2つのガイド突起41a,41bは
それぞれT字型をなしている。また、側圧用ラックギヤ
5の2つのガイド孔51a,51bは、幅の広い部分と
狭い部分を有している。このため、T字型のガイド突起
41a,41bのそれぞれの水平方向のバー部分を幅の
広い部分から挿入することで、あとは、湾曲型バネ11
の弾性力で、T型のガイド突起41a,41bのそれぞ
れの垂直方向の支柱部分が幅の狭い部分に入り込む。こ
の結果、側圧用ラックギヤ5の上方への動きが規制され
るようになる。
【0031】このように、この実施の形態では、バック
ラッシュ除去を行うための側圧用バネを、図1および図
2のように、側圧用ラックギヤ5に一体成形によって形
成した湾曲型バネ11とし、また、固定側ラックギヤ4
にはその湾曲型バネ11の先端(フリー端P1)を当接
させるためのバネ当接部44を設ける構造としている。
この構造とすることにより、固定側ラックギヤ4に設け
られた2つのガイド突起41a,41bを側圧用ラック
ギヤ5の2つのガイド孔51a,51bにそれぞれ挿入
して両者を係合状態とするだけで、自動的に、側圧を与
えるためのバネ(湾曲型バネ11)も組み込まれること
になり、従来のように、コイルバネを組み込むといった
面倒な作業工程が不要となる。
【0032】この実施の形態によれば、側圧を与えるた
めのバネを単体で用意する必要がなくなり、それによっ
て、部品点数の削減が図れるとともに、固定側ラックギ
ヤ4と側圧用ラックギヤ5とを係合させる組立工程を行
うだけで、湾曲型バネ11も自動的に組み込まれてしま
うことから、作業工数の削減が図れ、生産性の向上に寄
与できる。
【0033】また、側圧を与えるためのバネを従来のコ
イルバネとは異なったこのような形状のバネ(たとえば
板状でかつS字状の湾曲型バネ11)とすることによっ
て、その湾曲型バネ11のフリー端P1に、ある一定以
上の押圧弾性力が加わるとそれ以降は急激に弾性力が強
まるので、光ピックアップの揺れが少なくなり安定した
動作を行うことができる。
【0034】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
形実施可能である。たとえば、バックラッシュ除去を行
うための側圧用バネの形状やそのバネが設けられる位置
は、前述の実施の形態に限られるものではなく、種々考
えられる。
【0035】たとえば、側圧用バネとしては図3に示す
ようなアーチ型バネ12としてもよく、また、図4に示
すように切り欠き孔52の側部から斜めに延出された側
部延出型バネ13としてもよい。さらには、図5に示す
ように、切り欠き孔52を横断するように設けられた横
断型バネ14としてもよい。なお、図3から図5は、図
2における側圧用ラックギヤ5部分のみを示しており、
図2と同一部分には同一符号が付されている。
【0036】図3のアーチ型の側圧用バネ12と、図4
の側部延出型バネ13は、共に端部がフリー端P2,P
3となっている。そして、それぞれのフリー端P2,P
3を固定側ラックギヤ4側に設けられたバネ当接部(図
3から図5では図示せず)に当接させることで、図1に
示した湾曲型バネ11と同じ機能を持たせることが可能
である。
【0037】また、図5の横断型バネ14は、一定の弾
性力を得るために、両サイドの付け根付近にそれぞれ窪
み14a,14bを形成する。また、その中央付近には
突起14cを形成し、その突起14cを固定側ラックギ
ヤ4側に設けられたバネ当接部(図5では図示せず)に
当接させることで、図1に示した湾曲型バネ11と同じ
機能を持たせることが可能である。
【0038】なお、側圧用ばねをこのような各種の形状
とする場合、固定側ラックギヤ4側に設けられるバネ当
接部は、固体側ラックギヤ4と側圧用ラックギヤ5とが
係合状態となって、それぞれの側圧用バネそれぞれに対
応して設けられたそれぞれのバネ当接部に当接したとき
に、それぞれの側圧用ばねによる最適な弾性力が得られ
るように、その位置や形状を設定する。
【0039】ここでいう最適な弾性力とは、前述したよ
うに、固定側ラックギヤに側圧用ラックギアを係合させ
たときに、固定側ラックギヤ4のそれぞれの歯に対し側
圧用ラックギア5のそれぞれの歯が1/3ピッチ程度ず
れるような弾性力である。ただし、これは一例であっ
て、1/3ピッチに限られるものではなく、要は最適な
バックラッシュ除去機能が行え、しかも、ピックアップ
駆動機構1がX−X’方向に円滑に動くことができるよ
うに設定されればよい。
【0040】このように、側圧バネを図3、図4、図5
に示すような側圧用バネとすることによっても、図1の
形状のものと同等の効果が得られる。
【0041】また、前述の各実施の形態では、側圧用バ
ネは側圧用ラックギヤ5に一体成形により形成するよう
にしたが、一体成形ではなく、金属によって図1に示し
た湾曲型バネ11、図3に示したアーチ型バネ12、図
4に示した側部延出型バネ13、図5に示した横断型バ
ネ14などを作り、それを樹脂製の側圧用ラックギヤ5
にかしめなどにより固定したものを予め用意しておくよ
うにしてもよい。
【0042】また、このような金属製の各種の側圧用バ
ネを樹脂製の側圧用ラックギヤ5に固定する方法として
は、かしめによる方法ではなく、熱容着により固定する
ようにしてもよい。このように、一体成形でなくても、
側圧用バネを側圧用ラックギヤ5に予め取り付けておけ
ば、その側圧用ラックギヤ5を固定側ラックギヤ4に取
り付ける際の作業は、従来のコイルバネ6に比べれば大
幅に簡略化され作業性も向上する。
【0043】さらに、固定側ラックギヤ4に設けられる
バネ当接部44(図1または図2参照)は、それを独立
して設けることなく、たとえば、ガイド突起41aの位
置を工夫することによって、ガイド突起41aがバネ当
接部44を兼用するようにすることもできる。
【0044】すなわち、図6に示すように、ガイド突起
兼バネ当接部45を切り欠き孔43の一端側に設ける。
一方、側圧用ラックギヤ5には、切り欠き孔52の他端
近傍52aにガイド突起兼バネ当接部45の水平のバー
部分がはまり込むため、側方に切り欠かれた挿入孔52
b,52bが設けられると共に、湾曲型バネ11が切り
欠き孔52の他端近傍52aまで伸びるように大きく形
成されている。このような構造にすると、湾曲型バネ1
1の弾性力を得やすくなると共に各ラックギヤ4,5の
構造が単純化され、製造し易いものとなる。
【0045】また、側圧用バネは、必ずしも側圧用ラッ
クギヤ5側に設ける必要はなく、固定側ラックギヤ4側
に設け、その弾性力を側圧用ラックギヤ5に与えるよう
にしてもよい。
【0046】また、光学式読み取り装置としては、CD
−ROM、DVD等の光学式の読み取り装置、MD、D
VD等の光学式の記録と読み取りが可能な装置、光と共
に磁気を利用する光磁気装置などが含まれる。
【0047】さらに、本発明のバックラッシュ除去機構
は、光学式読み取り装置の光ピックアップ駆動機構1以
外のすべてのバックラッシュ除去機構、すなわち、回転
ギヤを利用して動力をラックギヤに伝える機構のバック
ラッシュ除去機構に適用することができる。たとえば、
フロッピーディスク駆動装置の磁気ヘッド駆動機構、各
種のラック利用機構にも適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、側
圧用ラックギヤと固定側ラックギヤとを係合させる組立
工程がなされると、側圧用バネの弾性力が側圧用ラック
ギヤと固定側ラックギヤとの間に自然に働くようにな
る。したがって、従来のように、別部品としてのコイル
バネや、側圧用バネとしてのコイルバネを組み込む面倒
な作業工程や特別な専用工具が不要となり、作業工数の
削減が図れ、生産性の向上に寄与でき、コストの低廉化
を図ることができる。また、側圧用バネの取り付け忘れ
や取り付け不良が無くなり、光学式読み取り装置の不良
率を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光学式読み取り装置に用
いられる光ピックアップ駆動機構を示す斜視図である。
【図2】図1の光ピックアップ駆動機構の分解斜視図で
ある。
【図3】図1の光ピックアップ駆動機構に用いられる側
圧用バネの第1の変形例を示す図である。
【図4】図1の光ピックアップ駆動機構に用いられる側
圧用バネの第2の変形例を示す図である。
【図5】図1の光ピックアップ駆動機構に用いられる側
圧用バネの第3の変形例を示す図である。
【図6】図1の光ピックアップ駆動機構に用いられる側
圧用バネの第4の変形例を示す図である。
【図7】従来の光学式読み取り装置に用いられる光ピッ
クアップ機構部の構成を示す斜視図である。
【図8】従来および本発明が用いられるバックラッシュ
除去機構における固定側ラックギヤと側圧用ラックギヤ
の関係を説明する図である。
【図9】図7の光ピックアップ機構部の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 光ピックアップ駆動機構 2 光ピックアップ部 3 光ピックアップマウント部 4 固定側ラックギヤ 5 側圧用ラックギヤ 7 駆動ギヤ 11 湾曲型バネ(側圧用バネ) 41a,41b ガイド突起 44 バネ当接部 51a,51b ガイド孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側ラックギヤと側圧用ラックギヤと
    で構成される光ピックアップ駆動機構用のバックラッシ
    ュ除去機構を有する光学式読み取り装置において、 上記側圧用ラックギヤ側または上記固定側ラックギヤ側
    のいずれかに、側圧を与えるための側圧用バネを予め設
    けておくとともに、その側圧用バネの設けられていない
    ラックギヤ側に上記側圧用バネの一部を当接させるバネ
    当接部を設け、上記側圧用ラックギヤと上記固定側ラッ
    クギヤとを係合させる組立工程がなされると、上記側圧
    用バネの一部が上記バネ当接部に当接し、上記側圧用バ
    ネのバックラッシュ除去のための弾性力が上記側圧用ラ
    ックギヤと上記固定側ラックギヤとの間に働くようにし
    たことを特徴とする光学式読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記側圧用バネは、前記側圧用ラックギ
    ヤ側または前記固定側ラックギヤ側のいずれかに一体成
    形によって形成されることを特徴とする請求項1記載の
    光学式読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記側圧用バネをその一端を固定し、他
    端をフリーとしたS字状に湾曲した湾曲型バネとしたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の光学式読み取り
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4180832A1 (en) 2021-11-11 2023-05-17 Jeol Ltd. Angle adjuster for nmr

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