JP2001006215A - 三次元光記録媒体 - Google Patents
三次元光記録媒体Info
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- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
- G11B7/2403—Layers; Shape, structure or physical properties thereof
- G11B7/24035—Recording layers
- G11B7/24044—Recording layers for storing optical interference patterns, e.g. holograms; for storing data in three dimensions, e.g. volume storage
Landscapes
- Holo Graphy (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の可干渉光の照射により該記録層内に形
成される干渉縞により三次元的な情報記録が可能な三次
元光記録媒体に関し、界面での可干渉光の反射によるエ
ネルギロスや誤情報の記録を防止して記録精度を向上で
きるようにする。 【解決手段】 透明基板3,4の表面又は各層の界面の
うちの少なくとも一つに反射防止層5,6,7,8を設
けることにより、界面における干渉光の反射を防止す
る。
成される干渉縞により三次元的な情報記録が可能な三次
元光記録媒体に関し、界面での可干渉光の反射によるエ
ネルギロスや誤情報の記録を防止して記録精度を向上で
きるようにする。 【解決手段】 透明基板3,4の表面又は各層の界面の
うちの少なくとも一つに反射防止層5,6,7,8を設
けることにより、界面における干渉光の反射を防止す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層構造からなる
三次元光記録媒体に関し、特に、界面等における光の反
射を防止する反射防止処理が施された三次元光記録媒体
に関する。
三次元光記録媒体に関し、特に、界面等における光の反
射を防止する反射防止処理が施された三次元光記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光記録媒体のさらなる大容量化,
高密度化に向けた研究開発が行なわれており、三次元光
記録媒体、例えば図4に示すホログラムメモリのような
新しいタイプの光記録媒体に関する研究が進められてい
る。このホログラムメモリは、完全には硬化していない
ポリマーを主成分とする記録層103の内部に、2以上
の可干渉光、例えば物体からの反射光や信号等の情報を
表す信号ビーム101と記録層103中で信号ビーム1
01と干渉を起こすための参照ビーム102とを照射す
ることにより、干渉による光強度分布に応じて記録層1
03の未硬化部分を硬化させ、屈折率差という形で干渉
縞を記録するようになっている。ホログラムメモリ10
0では、例えば、参照ビーム102の入射角を少しずつ
変えていくことにより、記録層103内の同一箇所に複
数個のホログラムを多重記録することができ、従来の光
記録媒体に比較して高密度な記録が可能になっている。
高密度化に向けた研究開発が行なわれており、三次元光
記録媒体、例えば図4に示すホログラムメモリのような
新しいタイプの光記録媒体に関する研究が進められてい
る。このホログラムメモリは、完全には硬化していない
ポリマーを主成分とする記録層103の内部に、2以上
の可干渉光、例えば物体からの反射光や信号等の情報を
表す信号ビーム101と記録層103中で信号ビーム1
01と干渉を起こすための参照ビーム102とを照射す
ることにより、干渉による光強度分布に応じて記録層1
03の未硬化部分を硬化させ、屈折率差という形で干渉
縞を記録するようになっている。ホログラムメモリ10
0では、例えば、参照ビーム102の入射角を少しずつ
変えていくことにより、記録層103内の同一箇所に複
数個のホログラムを多重記録することができ、従来の光
記録媒体に比較して高密度な記録が可能になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のホロ
グラムメモリのような多層構造の場合、各層の屈折率に
相違があるとその界面において光の反射が生じることに
なる。例えば、図4に示す場合では、透明基板104の
屈折率と記録層103の屈折率が異なれば、信号ビーム
101,参照ビーム102は透明基板104と記録層1
03との界面において反射することになる。このような
界面における可干渉光の反射はエネルギロスを招き記録
精度を低下させてしまう。
グラムメモリのような多層構造の場合、各層の屈折率に
相違があるとその界面において光の反射が生じることに
なる。例えば、図4に示す場合では、透明基板104の
屈折率と記録層103の屈折率が異なれば、信号ビーム
101,参照ビーム102は透明基板104と記録層1
03との界面において反射することになる。このような
界面における可干渉光の反射はエネルギロスを招き記録
精度を低下させてしまう。
【0004】さらに、ホログラムメモリの場合、記録層
は数十〜数百μmと非常に厚く、また、照射された可干
渉光は記録層内を透過していくため、図5に示すよう
に、可干渉光(信号ビーム101,参照ビーム102)
の反射は入射側の透明基板104と記録層103との界
面のみならず、記録層103と出射側の透明基板105
との界面においても生じることになる。
は数十〜数百μmと非常に厚く、また、照射された可干
渉光は記録層内を透過していくため、図5に示すよう
に、可干渉光(信号ビーム101,参照ビーム102)
の反射は入射側の透明基板104と記録層103との界
面のみならず、記録層103と出射側の透明基板105
との界面においても生じることになる。
【0005】記録層103と出射側の透明基板105と
の界面での反射による反射光106は、再び記録層10
3内を透過していくが、この反射光106が記録個所に
再入射すると、正規の信号ビーム101,参照ビーム1
02との間で意図しない干渉縞が作りだされて誤情報が
記録されてしまい、記録精度が大幅に低下してしまう虞
がある。
の界面での反射による反射光106は、再び記録層10
3内を透過していくが、この反射光106が記録個所に
再入射すると、正規の信号ビーム101,参照ビーム1
02との間で意図しない干渉縞が作りだされて誤情報が
記録されてしまい、記録精度が大幅に低下してしまう虞
がある。
【0006】本発明は上述の課題に鑑み創案されたもの
で、界面での可干渉光の反射によるエネルギロスや誤情
報の記録を防止して記録精度を向上できるようにした、
三次元光記録媒体を提供することを目的とする。
で、界面での可干渉光の反射によるエネルギロスや誤情
報の記録を防止して記録精度を向上できるようにした、
三次元光記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の三次元光記録媒体は、少なくとも透明基板
と90重量%以上の合成樹脂を含有して構成される記録
層とをそなえた多層構造からなり、複数の可干渉光の照
射により該記録層内に形成される干渉縞により三次元的
な情報記録が可能な三次元光記録媒体において、該透明
基板の表面又は各層の界面のうちの少なくとも一つに反
射防止層が設けられていることを特徴としている(請求
項1)。
に、本発明の三次元光記録媒体は、少なくとも透明基板
と90重量%以上の合成樹脂を含有して構成される記録
層とをそなえた多層構造からなり、複数の可干渉光の照
射により該記録層内に形成される干渉縞により三次元的
な情報記録が可能な三次元光記録媒体において、該透明
基板の表面又は各層の界面のうちの少なくとも一つに反
射防止層が設けられていることを特徴としている(請求
項1)。
【0008】ここで、該透明基板の表面又は各層の界面
のうち少なくとも該記録層に対して該可干渉光の出射側
となる表面又は界面の一つに反射防止層が設けられてい
ることが好ましい(請求項2)。なお、ここで、「記録
層に対して出射側」とは、記録層から見て入射光の入っ
てくる側とは逆側を意味する。また、該記録層が、一対
の透明基板間に直接又は他の層を介して挟持されていて
もよい(請求項3)。また、該透明基板が対をなしてそ
なえられるとともに、該記録層が該一対の透明基板間で
挟持されてそなえられる場合、該記録層の該一対の透明
基板と対向する両界面に該反射防止層が設けられている
ことが好ましく(請求項4)、さらに、該一対の透明基
板の各表面に該反射防止層が設けられていることがより
好ましい(請求項5)。また、該反射防止層は屈折率の
異なる複数層から形成されていてもよい(請求項6)。
のうち少なくとも該記録層に対して該可干渉光の出射側
となる表面又は界面の一つに反射防止層が設けられてい
ることが好ましい(請求項2)。なお、ここで、「記録
層に対して出射側」とは、記録層から見て入射光の入っ
てくる側とは逆側を意味する。また、該記録層が、一対
の透明基板間に直接又は他の層を介して挟持されていて
もよい(請求項3)。また、該透明基板が対をなしてそ
なえられるとともに、該記録層が該一対の透明基板間で
挟持されてそなえられる場合、該記録層の該一対の透明
基板と対向する両界面に該反射防止層が設けられている
ことが好ましく(請求項4)、さらに、該一対の透明基
板の各表面に該反射防止層が設けられていることがより
好ましい(請求項5)。また、該反射防止層は屈折率の
異なる複数層から形成されていてもよい(請求項6)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の一実施形態
としての三次元光記録媒体について示すものである。図
1に示すように、本三次元光記録媒体(ホログラムメモ
リ)1は、記録層2を2枚の透明基板3,4で挟持する
ことにより構成されている。記録層2は数十〜数百μm
の厚さを有しており、完全には硬化していないポリマ
ー、例えば光硬化性のモノマーやオリゴマーを含む組成
物や側鎖に光重合可能な基を有するポリマー等を主な材
質(90重量%以上)として形成されている。透明基板
3,4は透明樹脂、例えばポリカーボネイト樹脂,アク
リル樹脂,メタクリル樹脂,ポリスチレン樹脂,塩化ビ
ニル樹脂,エポキシ樹脂,ポリエステル樹脂,アモルフ
ァスポリオレフィン等の射出成型によりディスク状に形
成されている。なお、ここで言う透明とは、少なくとも
照射される光線に対して透明であることを意味してい
る。
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の一実施形態
としての三次元光記録媒体について示すものである。図
1に示すように、本三次元光記録媒体(ホログラムメモ
リ)1は、記録層2を2枚の透明基板3,4で挟持する
ことにより構成されている。記録層2は数十〜数百μm
の厚さを有しており、完全には硬化していないポリマ
ー、例えば光硬化性のモノマーやオリゴマーを含む組成
物や側鎖に光重合可能な基を有するポリマー等を主な材
質(90重量%以上)として形成されている。透明基板
3,4は透明樹脂、例えばポリカーボネイト樹脂,アク
リル樹脂,メタクリル樹脂,ポリスチレン樹脂,塩化ビ
ニル樹脂,エポキシ樹脂,ポリエステル樹脂,アモルフ
ァスポリオレフィン等の射出成型によりディスク状に形
成されている。なお、ここで言う透明とは、少なくとも
照射される光線に対して透明であることを意味してい
る。
【0010】そして、記録層2と透明基板3,4との各
界面及び透明基板3,4の各表面(空気との界面)に
は、反射防止処理として、それぞれ反射防止層5,6,
7,8が設けられている。透明基板3,4の表面に設け
られる反射防止層7,8は、例えばSiOX やMgF等
で形成されており、記録層2と透明基板3,4との界面
に設けられる反射防止層5,6は、例えば樹脂により形
成されている。なお、反射防止層5〜8の形成方法とし
ては、例えば蒸着やスパッタリングを用いることができ
る。
界面及び透明基板3,4の各表面(空気との界面)に
は、反射防止処理として、それぞれ反射防止層5,6,
7,8が設けられている。透明基板3,4の表面に設け
られる反射防止層7,8は、例えばSiOX やMgF等
で形成されており、記録層2と透明基板3,4との界面
に設けられる反射防止層5,6は、例えば樹脂により形
成されている。なお、反射防止層5〜8の形成方法とし
ては、例えば蒸着やスパッタリングを用いることができ
る。
【0011】本発明の一実施形態としての三次元光記録
媒体は上述のように構成されているので、ホログラムの
記録時において、次のような作用効果がある。以下、図
2,図3を参照しながら、本三次元光記録媒体(ホログ
ラムモリ)1の作用効果について説明する。図2,図3
に示すように、ホログラムの記録時においては、記録層
2内に複数の可干渉光(ここでは、物体からの反射光や
信号等の情報を表す信号ビーム10と参照ビーム11
と)が照射される。そして、信号ビーム10と参照ビー
ム11との交差点において干渉が起こり、この信号ビー
ム10と参照ビーム11との干渉による光強度分布に応
じて記録層2内の未硬化部分が硬化し、屈折率差という
形で干渉縞が記録される。また、参照ビーム11が平面
波の場合には、照射角度を少しずつ換えていくことによ
り(角度多重記録方式)、また、参照ビーム11が球面
波の場合には、被記録部分を少しずつずらしていくこと
により(シフト多重記録方式)、同一箇所に複数個のホ
ログラムが多重記録される。
媒体は上述のように構成されているので、ホログラムの
記録時において、次のような作用効果がある。以下、図
2,図3を参照しながら、本三次元光記録媒体(ホログ
ラムモリ)1の作用効果について説明する。図2,図3
に示すように、ホログラムの記録時においては、記録層
2内に複数の可干渉光(ここでは、物体からの反射光や
信号等の情報を表す信号ビーム10と参照ビーム11
と)が照射される。そして、信号ビーム10と参照ビー
ム11との交差点において干渉が起こり、この信号ビー
ム10と参照ビーム11との干渉による光強度分布に応
じて記録層2内の未硬化部分が硬化し、屈折率差という
形で干渉縞が記録される。また、参照ビーム11が平面
波の場合には、照射角度を少しずつ換えていくことによ
り(角度多重記録方式)、また、参照ビーム11が球面
波の場合には、被記録部分を少しずつずらしていくこと
により(シフト多重記録方式)、同一箇所に複数個のホ
ログラムが多重記録される。
【0012】まず、図2に示すように信号ビーム10と
参照ビーム11とが共に一方の透明基板3から入射され
た場合、信号ビーム10,参照ビーム11は、共に透明
基板3の表面(空気との界面)にぶつかり、さらに、透
明基板3と記録層2との界面にぶつかることになる。し
かしながら、本ホログラムモリ1では、各界面に反射防
止層7,5が形成されているので、信号ビーム10,参
照ビーム11の反射によるエネルギロスが防止される。
参照ビーム11とが共に一方の透明基板3から入射され
た場合、信号ビーム10,参照ビーム11は、共に透明
基板3の表面(空気との界面)にぶつかり、さらに、透
明基板3と記録層2との界面にぶつかることになる。し
かしながら、本ホログラムモリ1では、各界面に反射防
止層7,5が形成されているので、信号ビーム10,参
照ビーム11の反射によるエネルギロスが防止される。
【0013】さらに、記録層2内に入射した信号ビーム
10,参照ビーム11は、共に記録層2を透過して透明
基板4から外部に出射するが、このとき、記録層2と透
明基板4との界面にぶつかり、さらに、透明基板4の表
面(空気との界面)にぶつかることになる。このとき、
各界面において信号ビーム10,参照ビーム11が反射
すると、信号ビーム10,参照ビーム11はある程度の
光の幅を有しているため反射光が記録箇所(信号ビーム
10と参照ビーム11との交差点)に再入射してしまう
虞がある。しかしながら、本ホログラムメモリ1では、
各界面に反射防止層6,8が設けられているので、信号
ビーム10,参照ビーム11が界面で反射されることな
く透明基板4から出射され、反射光による誤情報の記録
が防止される。
10,参照ビーム11は、共に記録層2を透過して透明
基板4から外部に出射するが、このとき、記録層2と透
明基板4との界面にぶつかり、さらに、透明基板4の表
面(空気との界面)にぶつかることになる。このとき、
各界面において信号ビーム10,参照ビーム11が反射
すると、信号ビーム10,参照ビーム11はある程度の
光の幅を有しているため反射光が記録箇所(信号ビーム
10と参照ビーム11との交差点)に再入射してしまう
虞がある。しかしながら、本ホログラムメモリ1では、
各界面に反射防止層6,8が設けられているので、信号
ビーム10,参照ビーム11が界面で反射されることな
く透明基板4から出射され、反射光による誤情報の記録
が防止される。
【0014】また、図3に示すように信号ビーム10と
参照ビーム11とが異なる方向から入射された場合に
も、各界面に反射防止層5〜8が形成されることによ
り、各ビーム10,11は界面で反射されることなく記
録層2内で干渉し、それぞれ透明基板3,4から出射さ
れる。したがって、入射時の界面での反射によるエネル
ギロスが防止されるとともに、出射時の界面での反射に
よる誤情報の記録が防止される。
参照ビーム11とが異なる方向から入射された場合に
も、各界面に反射防止層5〜8が形成されることによ
り、各ビーム10,11は界面で反射されることなく記
録層2内で干渉し、それぞれ透明基板3,4から出射さ
れる。したがって、入射時の界面での反射によるエネル
ギロスが防止されるとともに、出射時の界面での反射に
よる誤情報の記録が防止される。
【0015】このように、本三次元光記録媒体(ホログ
ラムメモリ)1によれば、反射防止層5〜8により各界
面における光の反射を防止することができるので、記録
時のエネルギロスを防止することができるとともに、反
射光の記録層2内への再入射による誤情報の記録を防止
することができ、記録精度を向上させることができると
いう利点がある。特に、界面での反射によるエネルギロ
スは照射する光の強度を上げることによって補うことが
できるものであるが、反射光の記録層2内への再入射に
よる誤情報の記録は、界面における反射そのものを防止
することでしか対処することはできないので特に有効で
ある。
ラムメモリ)1によれば、反射防止層5〜8により各界
面における光の反射を防止することができるので、記録
時のエネルギロスを防止することができるとともに、反
射光の記録層2内への再入射による誤情報の記録を防止
することができ、記録精度を向上させることができると
いう利点がある。特に、界面での反射によるエネルギロ
スは照射する光の強度を上げることによって補うことが
できるものであるが、反射光の記録層2内への再入射に
よる誤情報の記録は、界面における反射そのものを防止
することでしか対処することはできないので特に有効で
ある。
【0016】なお、本発明は上述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種
々変形して実施することができる。例えば、上述の実施
形態では、各界面に反射防止層5〜8を設けているが、
各界面のうち少なくとも記録層2に対して可干渉光の出
射側となる界面にのみ反射防止層を設けるようにしても
よい。例えば、図2の場合では反射防止層6,8のみを
設けるようにするのである。入射側の界面での反射によ
るエネルギロスは、光の強度を上げることによって補う
ことができるのに対し、反射光の記録層2内への再入射
による誤情報の記録は、他の手段では防止することがで
きないので、このように少なくとも記録層2に対して可
干渉光の出射側となる界面に反射防止層を設けるだけで
も、記録精度の向上の点では顕著な効果を得ることがで
きる。
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種
々変形して実施することができる。例えば、上述の実施
形態では、各界面に反射防止層5〜8を設けているが、
各界面のうち少なくとも記録層2に対して可干渉光の出
射側となる界面にのみ反射防止層を設けるようにしても
よい。例えば、図2の場合では反射防止層6,8のみを
設けるようにするのである。入射側の界面での反射によ
るエネルギロスは、光の強度を上げることによって補う
ことができるのに対し、反射光の記録層2内への再入射
による誤情報の記録は、他の手段では防止することがで
きないので、このように少なくとも記録層2に対して可
干渉光の出射側となる界面に反射防止層を設けるだけで
も、記録精度の向上の点では顕著な効果を得ることがで
きる。
【0017】また、上述の実施形態における反射防止層
5〜8は単一の屈折率の層であるが、複数の異なる屈折
率の層を積層することにより反射防止層を形成するよう
にしてもよい。単一の層では最適な屈折率を有する材質
が存在しないような場合には、このように屈折率の異な
る複数の層を組み合わせることによって全体として最適
な屈折率にすることができるという利点がある。
5〜8は単一の屈折率の層であるが、複数の異なる屈折
率の層を積層することにより反射防止層を形成するよう
にしてもよい。単一の層では最適な屈折率を有する材質
が存在しないような場合には、このように屈折率の異な
る複数の層を組み合わせることによって全体として最適
な屈折率にすることができるという利点がある。
【0018】また、上述の実施形態では、記録層2を一
対の透明基板3,4により直接挟持していたが、透明基
板と記録層との間に透湿防止層や接着材層等の他の層を
設けてもよい。この場合、反射防止層は反射を防止すべ
き任意の界面に設けることができる。さらに、本発明の
三次元光記録媒体に対する情報記録は、一組の信号ビー
ムと参照ビームとから得られる干渉光だけでなく、複数
の可干渉光を用いて行なってもよい。また記録される情
報は、メイン情報に限らず、媒体の種類,記録再生条件
等のディスク管理情報や、トラッキング情報,エリア情
報,同期情報等のサブ情報であってもよい。あるいは、
このようなサブ情報のみを干渉光を用いて記録し、メイ
ン情報は他の方式で記録するようにしてもよい。
対の透明基板3,4により直接挟持していたが、透明基
板と記録層との間に透湿防止層や接着材層等の他の層を
設けてもよい。この場合、反射防止層は反射を防止すべ
き任意の界面に設けることができる。さらに、本発明の
三次元光記録媒体に対する情報記録は、一組の信号ビー
ムと参照ビームとから得られる干渉光だけでなく、複数
の可干渉光を用いて行なってもよい。また記録される情
報は、メイン情報に限らず、媒体の種類,記録再生条件
等のディスク管理情報や、トラッキング情報,エリア情
報,同期情報等のサブ情報であってもよい。あるいは、
このようなサブ情報のみを干渉光を用いて記録し、メイ
ン情報は他の方式で記録するようにしてもよい。
【0019】さらに、本発明を適用できる三次元光記録
媒体の形状は上述したディスク形に限定されるものでは
なく、例えばメモリカードのようなカード形の三次元光
記録媒体等、種々の形状の三次元光記録媒体に適用する
ことができる。
媒体の形状は上述したディスク形に限定されるものでは
なく、例えばメモリカードのようなカード形の三次元光
記録媒体等、種々の形状の三次元光記録媒体に適用する
ことができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の三次元光
記録媒体(請求項1〜6)によれば、界面に設けられた
反射防止層により可干渉光の反射を防止して記録精度を
向上させることができるという利点がある。特に、記録
層に対して可干渉光の出射側となる表面又は界面に反射
防止層を設けた場合には、反射光の記録層内への再入射
による誤情報の記録を防止することができるという利点
がある(請求項2)。
記録媒体(請求項1〜6)によれば、界面に設けられた
反射防止層により可干渉光の反射を防止して記録精度を
向上させることができるという利点がある。特に、記録
層に対して可干渉光の出射側となる表面又は界面に反射
防止層を設けた場合には、反射光の記録層内への再入射
による誤情報の記録を防止することができるという利点
がある(請求項2)。
【図1】本発明の一実施形態としての三次元光記録媒体
の構成を示す模式的な断面図である。
の構成を示す模式的な断面図である。
【図2】本発明の一実施形態としての三次元光記録媒体
の作用効果を説明するための模式図である。
の作用効果を説明するための模式図である。
【図3】本発明の一実施形態としての三次元光記録媒体
の作用効果を説明するための模式図である。
の作用効果を説明するための模式図である。
【図4】三次元光記録媒体としてのホログラムメモリの
構成を示す模式図である。
構成を示す模式図である。
【図5】従来の三次元光記録媒体における課題を説明す
るための模式図である。
るための模式図である。
1 ホログラムメモリ(三次元光記録媒体) 2 記録層 3,4 透明基板 5〜8 反射防止層 10 信号ビーム 11 参照ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2K008 AA04 AA08 BB06 DD02 DD13 EE01 EE04 FF07 FF17 2K009 AA02 BB11 CC03 CC06 DD03 DD04 5D029 JA04 MA21 MA23
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも透明基板と90重量%以上の
合成樹脂を含有して構成される記録層とをそなえた多層
構造からなり、複数の可干渉光の照射により該記録層内
に形成される干渉縞により三次元的な情報記録が可能な
三次元光記録媒体において、 該透明基板の表面又は各層の界面のうちの少なくとも一
つに反射防止層が設けられていることを特徴とする、三
次元光記録媒体。 - 【請求項2】 該透明基板の表面又は各層の界面のうち
少なくとも該記録層に対して該可干渉光の出射側となる
表面又は界面の一つに反射防止層が設けられていること
を特徴とする、請求項1記載の三次元光記録媒体。 - 【請求項3】 該記録層が一対の透明基板間に直接又は
他の層を介して挟持されていることを特徴とする、請求
項2記載の三次元光記録媒体。 - 【請求項4】 該透明基板が対をなしてそなえられると
ともに、該記録層が該一対の透明基板間で挟持されてそ
なえられ、 該記録層の該一対の透明基板と対向する両界面に該反射
防止層が設けられていることを特徴とする、請求項3記
載の三次元光記録媒体。 - 【請求項5】 該一対の透明基板の各表面に該反射防止
層が設けられていることを特徴とする、請求項3又は4
記載の三次元光記録媒体。 - 【請求項6】 該反射防止層が屈折率の異なる複数層か
ら形成されていることを特徴とする、請求項1〜5の何
れかの項に記載の三次元光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11175760A JP2001006215A (ja) | 1999-06-22 | 1999-06-22 | 三次元光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11175760A JP2001006215A (ja) | 1999-06-22 | 1999-06-22 | 三次元光記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=16001784
Family Applications (1)
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JP11175760A Pending JP2001006215A (ja) | 1999-06-22 | 1999-06-22 | 三次元光記録媒体 |
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JP (1) | JP2001006215A (ja) |
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-
1999
- 1999-06-22 JP JP11175760A patent/JP2001006215A/ja active Pending
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