JP2001005793A - 事象管理システム - Google Patents

事象管理システム

Info

Publication number
JP2001005793A
JP2001005793A JP17872599A JP17872599A JP2001005793A JP 2001005793 A JP2001005793 A JP 2001005793A JP 17872599 A JP17872599 A JP 17872599A JP 17872599 A JP17872599 A JP 17872599A JP 2001005793 A JP2001005793 A JP 2001005793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
event
information
constraint
attribute
database
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17872599A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kanaegami
敦史 金枝上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP17872599A priority Critical patent/JP2001005793A/ja
Publication of JP2001005793A publication Critical patent/JP2001005793A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Multi Processors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークを構成するノード収集された多
数の事象情報をもとに各事象間の依存関係を管理者に認
識し易い情報として提示すること。 【解決手段】 ネットワーク1上の複数のノードが取得
した事象情報を収集する事象収集部10と、事象間の依
存関係を事象間制約として予め保持する制約データベー
ス13と、事象収集部10によって収集された事象情報
に関連する事象間制約を制約データベース13から抽出
する制約検索部12と、制約検索部12によって抽出さ
れた事象間制約を満たす全ての事象情報に対して事象情
報間の依存関係を示す有向グラフ情報を生成する事象関
連解析部11と、事象関連解析部11によって生成され
た有向グラフ情報をグラフィカル表示する関連表示部1
4と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信ネットワー
ク、防災ネットワーク、交通ネットワーク、防衛ネット
ワーク等の各種ネットワークから、相互に関連のあるノ
ードあるいはエージェントで発生する障害等の事象情報
を収集し、この収集した事象情報を迅速に切り分け、事
象情報の中から障害探求あるいは障害対処等に必要な事
象情報間の依存関係を迅速かつ正確に提示することがで
きる事象管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、通信ネットワークを構成する
多数の通信ノードから、たとえば障害等の事象情報を収
集し、収集した事象情報を切り分けて障害復旧を管理す
る通信管理システムがある。この通信管理システムで
は、一つの通信ノードで障害が発生した場合、この障害
を発生した一つの通信ノードの事象情報以外の通信ノー
ドからも事象情報が通知される。このため、通信管理シ
ステムでは、通知された事象情報を解析し、切り分けて
管理するが、通知される事象情報が多くなると、通知さ
れた事象情報を単に見るだけでは、障害を発生した通信
ノードを切り分け、障害の原因となった通信ノードを特
定することが困難となる。特に近年、通信ネットワーク
はレイア化され、異種ネットワークが相互に接続される
環境となっており、ネットワークは複雑化かつ大規模化
していることから、障害の切り分けを迅速に行うことが
困難な状況となっている。
【0003】このような状況を打開する一つの技術とし
てたとえば、特開平9−307550号公報に記載され
たネットワークシステム監視装置がある。このネットワ
ークシステム監視装置では、通信ネットワークを構成す
る各ノードから収集された多数の事象情報を切り分け分
類し、多数の事象情報の中から互いに関連を有する代表
の事象情報を抽出するようにしている。具体的には、通
信ネットワーク上で発生した障害に対して、二つのノー
ドから事象情報が通知された場合、この二つのノード間
の発生時間間隔の特徴パターンを抽出し、この抽出した
特徴パターンによって、その後発生する事象情報を分類
することによって代表の事象情報を抽出するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たネットワークシステム監視装置では、一つの原因から
発生する障害に起因して発生した複数の事象情報間の時
間間隔の特徴によって解析するようにしているが、複数
の原因からなる障害が同時に発生する場合に対処するこ
とができないという問題点があった。たとえば、大規模
地震等の天災が発生した場合、通信ネットワークの複数
箇所で同時に障害が発生し、このような場合、各ノード
からは、複数の障害を起因とする事象情報が多数、管理
システムに通知され、集積される。このような場合に、
単に時間間隔の特徴による依存関係を求めるのみでは、
複雑で複数の障害原因を各障害原因毎に切り分けること
が困難であり、迅速な障害対処を行うことができないと
いう問題点があった。
【0005】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
ネットワークを構成する各ノードあるいはエージェント
から収集された多数の事象情報をもとに各事象間の依存
関係を管理者に認識し易い情報として提示するととも
に、多種多様の事象情報が存在する場合であっても各事
象の発生原因を迅速に追求することができる事象管理シ
ステムを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる事象管理システムは、ネットワー
ク上の複数のエージェントが取得した事象情報を収集す
る事象収集手段と、事象間の依存関係を事象間制約とし
て予め保持する制約データベースと、前記事象収集手段
によって収集された事象情報に関連する前記事象間制約
を前記制約データベースから抽出する制約検索手段と、
前記制約検索手段によって抽出された事象間制約を満た
す全ての事象情報に対して事象情報間の依存関係を示す
有向グラフ情報を生成する事象関連解析手段と、前記事
象関連解析手段によって生成された有向グラフ情報をグ
ラフィカル表示する表示手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0007】この発明によれば、事象収集手段が、ネッ
トワーク上の複数のエージェントが取得した事象情報を
収集し、制約検索手段が、事象間の依存関係を事象間制
約として予め保持した制約データベースから、前記事象
収集手段によって収集された事象情報に関連する前記事
象間制約を抽出し、事象関連解析手段が、前記制約検索
手段によって抽出された事象間制約を満たす全ての事象
情報に対して事象情報間の依存関係を示す有向グラフ情
報を生成し、表示手段が、前記事象関連解析手段によっ
て生成された有向グラフ情報をグラフィカル表示するよ
うにしている。
【0008】つぎの発明にかかる事象管理システムは、
上記の発明において、前記制約データベースは、前記事
象間制約と該事象間制約の対象となる事象情報に付加さ
れた属性情報を評価する評価関数とを対にした対情報を
保持し、前記制約検索手段は、前記事象収集手段によっ
て収集された事象情報に関連する前記対情報を抽出し、
前記事象関連解析手段は、前記抽出された対情報の評価
関数に該対情報の事象情報の属性情報を当てはめて評価
し、該評価関数の評価結果をもとに該対情報の事象間制
約の適用の可否を決定し、この決定をもとに事象情報間
の依存関係を示す有向グラフ情報を生成することを特徴
とする。
【0009】この発明によれば、制約データベースが、
事象間制約と該事象間制約の対象となる事象情報に付加
された属性情報を評価する評価関数とを対にした対情報
を保持し、制約検索手段が、事象収集手段によって収集
された事象情報に関連する前記対情報を抽出し、事象関
連解析手段が、前記抽出された対情報の評価関数に該対
情報の事象情報の属性情報を当てはめて評価し、該評価
関数の評価結果をもとに該対情報の事象間制約の適用の
可否を決定し、この決定をもとに事象情報間の依存関係
を示す有向グラフ情報を生成し、表示手段が、前記有向
グラフ情報をもとに有向グラフをグラフィカル表示する
ようにしている。
【0010】つぎの発明にかかる事象管理システムは、
上記の発明において、少なくとも前記事象収集手段が収
集する事象情報に不足する属性情報を予め保持する事象
属性データベースと、前記事象収集手段が収集した事象
情報に不足する属性情報を前記事象属性データベースか
ら抽出し、該収集した事象情報に該抽出した属性情報を
付加した事象情報を生成し、該生成した事象情報を前記
事象収集手段に出力する事象属性検索手段と、をさらに
備えたことを特徴とする。
【0011】この発明によれば、事象属性データベース
が、少なくとも事象収集手段が収集する事象情報に不足
する属性情報を予め保持し、事象属性検索手段が、事象
収集手段が収集した事象情報に不足する属性情報を前記
事象属性データベースから抽出し、該収集した事象情報
に該抽出した属性情報を付加した事象情報を生成し、該
生成した事象情報を事象収集手段に出力するようにして
いる。
【0012】つぎの発明にかかる事象管理システムは、
上記の発明において、前記制約データベースに保持され
る前記事象間制約を編集し、登録する制約編集手段と、
前記制約編集手段によって編集された前記事象間制約に
関連する事象間制約を前記制約データベースから検索
し、検索結果を一覧表示する制約検索手段と、をさらに
備えたことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、制約編集手段が、制約
データベースに保持される事象間制約を編集し、登録
し、制約検索手段が、制約編集手段によって編集された
事象間制約に関連する事象間制約を前記制約データベー
スから検索し、検索結果を一覧表示するようにしてい
る。
【0014】つぎの発明にかかる事象管理システムは、
上記の発明において、前記制約データベースに保持され
る前記事象間制約および評価関数を編集し、登録する制
約編集手段と、前記制約編集手段によって編集された前
記事象間制約および前記評価関数に関連する前記事象間
制約および前記評価関数を前記制約データベースから検
索し、検索結果を一覧表示する制約検索手段と、をさら
に備えたことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、制約編集手段が、制約
データベースに保持される事象間制約および評価関数を
編集し、登録し、制約検索手段が、前記制約編集手段に
よって編集された前記事象間制約および前記評価関数に
関連する前記事象間制約および前記評価関数を前記制約
データベースから検索し、検索結果を一覧表示するよう
にしている。
【0016】つぎの発明にかかる事象管理システムは、
上記の発明において、前記事象属性データベースに保持
される属性情報を編集し、登録する事象属性編集手段
と、前記事象属性編集手段によって編集された前記属性
情報に関連する属性情報を前記事象属性データベースか
ら検索し、一覧表示する属性情報検索手段と、をさらに
備えたことを特徴とする。
【0017】この発明によれば、事象属性編集手段が、
事象属性データベースに保持される属性情報を編集し、
登録し、属性情報検索手段が、前記事象属性編集手段に
よって編集された前記属性情報に関連する属性情報を前
記事象属性データベースから検索し、一覧表示するよう
にしている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる事象管理システムの好適な実施の形態を詳
細に説明する。
【0019】実施の形態1.まず、この発明の実施の形
態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態
1である事象管理システムがネットワークに接続された
状態における該事象管理システムの構成を示すブロック
図である。図1において、事象管理システム2は、ネッ
トワーク1で検知された事象情報を収集し、予め定義さ
れる事象情報間の依存関係をもとに、収集された事象情
報間の依存関係を解析し、この事象情報間の関連を有向
グラフによって表示出力する。
【0020】ネットワーク1は、複数のノードN1〜N
4が伝送路L1〜L5によって接続される。すなわち、
ノードN1,N2間、ノードN1,N3間、ノードN
2,N3間、ノードN2,N4間、およびノードN3,
N4間は、それぞれ伝送路L1〜L5によって接続され
る。また、ネットワーク1は、事象管理システム2に接
続され、具体的には、ノードN1,N2,N3を介して
接続される。
【0021】事象管理システム2は、ネットワーク1内
の各ノードN1〜N4において発生した事象情報を収集
し、この事象情報を一時蓄積する事象情報部10、事象
間の制約を予め蓄積する制約データベース13、事象収
集部10が収集した事象情報に関連する制約を制約デー
タベース13から抽出して一時蓄積する制約検索部1
2、事象収集部10が収集した事象情報と制約検索部1
2が抽出した制約とをもとに事象情報を解析し、事象情
報間の依存関係を表す有向グラフ情報を生成し、一時蓄
積する事象関連解析部11、および事象関連解析部11
が生成した有向グラフ情報をもとに有向グラフをグラフ
ィカルに表示出力する関連表示部14を有する。
【0022】ここで、図2に示すフローチャートをもと
に、事象管理システム2による事象管理処理手順につい
て説明する。図2において、まず、事象収集部10は、
各ノードN1〜N4で発生した事象を収集する(ステッ
プS11)。その後、制約検索部12は、事象収集部1
0が収集した事象情報に関連する制約を制約データベー
ス13から抽出する(ステップS12)。その後、事象
関連解析部11は、事象関連解析処理を行う(ステップ
S13)。すなわち、事象収集部10によって収集され
た事象情報と制約検索部12によって抽出された制約と
を解析し、事象情報間の有向グラフ情報を生成する。こ
の事象関連解析処理の詳細については後述する。その
後、関連表示部14は、事象情報間の有向グラフ情報を
もとに有向グラフをグラフィカルに表示し(ステップS
14)、本事象管理処理を終了する。
【0023】つぎに、具体例を示して上述した事象管理
処理について説明する。図3は、事象収集部が収集した
事象情報の一例を示す図である。図3において、事象情
報D1〜D4は、それぞれノードN1〜N4から収集し
た事象情報である。各事象情報D1〜D4は、「ノード
ID」、「時間」、「検知箇所」、および「障害内容」
の属性情報を有する。「ノードID」は、事象情報を送
信したノードの識別情報であり、「時間」は、ノードが
事象を検知した時間であり、「検知箇所」は、事象(障
害)が検知されたノード内部の箇所であり、「障害内
容」は、ノードが検知した障害の内容である。たとえ
ば、事象情報D1では、「ノードID」の属性値が「N
1」であり、「時間」の属性値が「10:00:00」
であり、「検知箇所」の属性値が「ポート1」であり、
「障害内容」の属性値が「通信断」である。
【0024】事象収集部10は、図3に示した事象情報
D1〜D4に対して、つぎに示すように、「ノードI
D」と「障害内容」との属性値に対応させた事象分類パ
ターンによって事象名を割り当てる。すなわち、 ノードID=N1 かつ 障害内容=通信断 → 事象名=A ノードID=N2 かつ 障害内容=通信断 → 事象名=B ノードID=N3 かつ 障害内容=通信廃棄→ 事象名=C ノードID=N4 かつ 障害内容=その他 → 事象名=D である。事象情報D1,D2の「障害内容」は「通信
断」であり、事象情報D3の「障害内容」は「通信廃
棄」であり、事象情報D4の「障害内容」は「無効デー
タ通信」であるので、この事象分類パターンを適用する
ことによって、各事象情報D1〜D4は、図4に示すよ
うに、それぞれ事象名A〜Dが付加された事象情報D1
1〜D14となる。
【0025】図5は、制約データベース13に格納され
る情報の一例を示す図である。図5において、制約デー
タベース13には、制約とこの制約を検索するための検
索索引とが格納される。制約「(X:Y)」は、「事象
Xと事象Yとが同時に発生する」ことを意味し、制約
「X→Y」は、「事象Yは事象Xによって発生する」こ
とを意味し、これらの制約は事象発生の依存関係を示
す。従って、図5に示す制約データベース13内の情報
D21の制約「(A:B)」は、「事象Aと事象Bとが
同時に発生する」という制約を示し、制約「A→C」
は、「事象Cは事象Aによって発生する」という制約を
示す。また、これらの制約には検索索引が対応して記憶
され、検索索引には、制約に記載された全ての事象名が
記憶される。たとえば、制約「(A,B)」に対する検
索索引は、事象「A」と事象「B」となる。
【0026】図6は、制約検索部12によって検索した
結果の情報の一例を示す図である。図6に示した検索結
果の情報D31は、図5に示した情報D21に対して事
象名A〜Dをキーワードとして検索した結果である。制
約検索部12は、事象名をキーワードとして制約データ
ベース13から制約を検索する際、キーワードの全ての
組み合わせと一致する制約データベース13内の検索索
引の組み合わせを検索し、キーワードの組み合わせと検
索索引の組み合わせとが一致する検索索引をもつ制約を
制約データベース13から抽出する。したがって、事象
名A〜Dをキーワードとして制約データベース13の制
約を抽出する場合、事象名A〜Dの全ての組み合わせ、
すなわち、「A,B」、「A,C」、「A,D」、
「B,C」、「B,D」、…、「A,B,C」、「A,
C,D」、…、「A,B,C,D」の全ての組み合わせ
の中から、組み合わせ「A,B」と「A,C」とが、制
約「(A,B)」と制約「A→C」のそれぞれの検索索
引に一致するため、制約「A,B」と制約「A→C」と
が検索結果の情報D31として抽出される。
【0027】図7は、事象関連解析部11が生成する事
象情報間の有向グラフ情報の一例を示す図である。事象
関連解析部11は、制約検索部12によって検索された
制約をもとに有向グラフ情報を生成する。図7に示す有
向グラフ情報D41は、図6に示した検索結果の制約を
もとに生成された有向グラフ情報であり、「(A,B)
→C」と「D」とが登録されている。「(A,B)→
C」は、「事象Cは、事象Aと事象Bとが同時に発生す
ることによって発生する」という事象間の依存関係を示
し、「D」は、独立した事象であることを示す。
【0028】この有向グラフ情報は、事象関連解析部1
1による事象関連解析処理(ステップS13)によって
生成される。この事象関連処理の詳細手順について図8
に示すフローチャートを参照して説明する。まず、事象
関連解析部11は、事象収集部10に蓄積された事象情
報を事象名集合G1として設定する(ステップS2
1)。さらに事象関連解析部11は、制約検索部12に
蓄積された制約の検索索引に記述された事象名のグルー
プを事象名集合G2として設定する(ステップS2
2)。また、事象関連解析部11は、制約検索部12に
蓄積された制約の集合を制約集合G13として設定する
(ステップS23)。
【0029】その後、事象関連解析部11は、事象集合
G1と事象集合G2との積算、つまり一致する事象を求
め、この一致する事象の集合を事象名集合G3として設
定する(ステップS24)。そして、有向グラフ情報と
して、事象名集合G3の事象名を全て独立ノードとして
登録する(ステップS25)。
【0030】その後、事象関連解析部11は、制約集合
G13から制約を一つ抽出し(ステップS26)、抽出
した制約内の事象名が有向グラフ情報に存在するか否か
を判断する(ステップS27)。事象名が有向グラフ情
報に存在しない場合(ステップS27,NO)には、制
約の事象名をノードとし、事象名間の制約を有向矢印と
して有向グラフ情報に登録する(ステップS28)。一
方、事象名が有向グラフ情報に存在する場合(ステップ
S17,YES)には、有向グラフ情報内に存在しない
事象名をノードとして登録するとともに、登録した事象
名と既に登録されていた他のノードとの間の制約を有向
矢印として有向グラフ情報に登録する(ステップS2
9)。その後、制約集合G13内の制約が無くなったか
否かを判断し(ステップS30)、制約が存在する場合
(ステップS30,NO)には、ステップS26に移行
して制約に対応した有向グラフ情報の登録を繰り返し行
い、制約が存在しない場合(ステップS30,YES)
には、本事象関連解析処理を終了してステップS13に
リターンする。
【0031】このようにして生成された有向グラフ情報
は、たとえば図7に示した有向グラフ情報D41のよう
に登録され、関連表示部14は、有向グラフ情報D41
をグラフィカルに表示する。図9は、図7に示した有向
グラフ情報D41をグラフィカル表示した一例を示す図
である。図9において、矩形3〜6はノードを表現し、
矩形3〜6内の値A〜Dは事象名である。また、楕円7
は、矩形3,4を内部に包含するように描かれている
が、これは、矩形3,4が制約「(A,B)」を満足し
ている状態であることを示している。また、有向矢印8
は、アークを視覚的に表したものであり、矢印の元にあ
るノードと先にあるノードとの依存関係、すなわち事象
A,Bと事象Cとの間の依存関係を示し、具体的には、
元のノード(事象A,B)が先のノード(事象C)の原
因であることを示している。これによって、事象情報間
の依存関係を迅速かつ容易に認識することができる。ま
た、このようにして生成された有向グラフでは、複数の
島グループから構成される。たとえば、図9において
は、「(A,B)→C」の島グループと、「D」の島グ
ループとから構成される。この事象情報間の依存関係を
島グループ単位で分離して図化することによって、事象
の独立関係も迅速かつ容易に認識することができる。
【0032】この実施の形態1によれば、ネットワーク
から事象情報を収集し、収集した事象情報間の依存関係
を有向グラフとしてグラフィカル表示するようにしてい
るので、ネットワーク上における事象情報の依存関係や
独立関係を容易かつ迅速に認識することができるととも
に、ネットワーク上で発生した障害を原因として発生し
た多数の事象情報の中から、障害の原因に近い事象情報
を抽出することができる。
【0033】また、地震などの天災によってネットワー
ク上、広域に複数の障害が発生する場合であっても、複
数の障害を原因として検知された事象情報の集合に対し
て、それぞれの原因に近い事象情報を中心に事象情報を
グループ化しているので、障害の原因追及および対処を
迅速に行うことができる。
【0034】実施の形態2.つぎに、この発明の実施の
形態2について説明する。実施の形態1では、事象情報
間の依存関係を事象自体(事象名)によって表現した制
約を満足するか否かによって解析するようにしていた
が、この実施の形態2では、さらに事象の属性間の依存
関係をも解析することによって事象情報間の依存関係を
高い信頼性をもって解析するようにしている。
【0035】図10は、この発明の実施の形態2である
事象管理システムがネットワークに接続された状態にお
ける該事象管理システムの構成を示すブロック図であ
る。図10において、制約データベース23は、実施の
形態1における制約データベース13に対応し、事象情
報間の制約と、この制約が対象とする事象情報の属性情
報を用いて事象情報の属性情報間を評価する評価関数と
を対情報として保持する。
【0036】制約検索部22は、事象収集部10によっ
て蓄積された事象情報に関連する制約と評価関数との対
情報を検索する。事象関連解析部21は、制約検索部1
0によって収集された事象情報に対して、制約検索部2
2によって抽出した対情報をもとに事象情報間の依存関
係を解析する。すなわち、対情報の評価関数に事象情報
の属性情報を当てはめて評価し、この評価が真であれ
ば、この事象情報に対応する制約を適用し、この制約を
満足するか否かを判断し、評価が偽であれば制約を適用
せずに直ちにこの制約を満足しないものと判断するよう
にしている。すなわち、評価関数は、事象情報間の制約
を満足するか否かを判断する前に、この事象情報の属性
情報を用いて事象情報間の依存関係を評価するようにし
ている。なお、その他の構成は、図1に示した事象管理
システムと同じ構成であり、同一構成部分については同
一符号を付している。
【0037】図11は、制約データベース23内に格納
された対情報の一例を示す図である。図11に示すよう
に、制約に対応する評価関数が対として保持され、さら
に実施の形態1と同様に検索索引が保持される。評価関
数T1(A,B)は、事象情報A,Bの時間属性の値を
評価する関数である。たとえば、t(A),t(B)を
それぞれ事象情報A,Bの属性情報「時間」の属性値と
し、 T1(A,B)=t(A)−t(B)<1 として設定することによって、事象Aの「時間」は、事
象Bの「時間」よりも早い時間であり、その時間差が
「1」未満であるときに、この評価関数に対となってい
る制約「(A,B)」を適用することになる。逆に、評
価関数T1(A,B)の評価結果が偽である場合、制約
「(A,B)」が適用されない。換言すれば、評価関数
は、対応する制約が事象間で成立するための条件であ
り、制約「(A,B)」を適用するか否かのフィルタリ
ングとしての機能を有することになる。
【0038】同様にして、制約「A→C」には、その対
として評価関数P1(A,C)が保持される。評価関数
P1(A,C)は、事象情報A,Cの属性情報「ノード
ID」の値を評価する関数であり、具体的には、 P1(A,C)=|ノードID(A)−ノードID
(B)|=1 として設定することができる。この場合、ノードID
(A),ノードID(B)は、それぞれ事象A,Bの属
性情報「ノードID」の値である。したがって、評価関
数P1(A,C)は、ノードIDが連番となっているこ
とを条件とし、この条件を満足する場合には、評価関数
P1(A,C)の対として設定されている制約「A→
C」が適用され、満足しない場合には、制約「A→C」
が適用されない。また、評価関数は、一つの評価関数と
は限らず、2以上の評価関数を論理式で組み合わせた評
価関数として設定してもよい。たとえば、図11に示す
制約「E→D」の対となる評価関数には、「時間」の属
性情報を評価する評価関数T2(E,D)と「ノードI
D」の属性情報を評価する評価関数P2(E,D)との
論理積を対応させている。
【0039】この実施の形態2によれば、事象情報間の
依存関係を制約を用いて解析する場合に、事象を検知し
た時間、事象が発生したノードID、検知箇所等の事象
情報の属性情報間の依存関係を評価関数を用いて評価す
るようにしているので、正確で精度の高い有向グラフを
描くことができ、結果として、一層、確実で信頼性の高
い事象情報間の依存関係を提示することができる。
【0040】実施の形態3.つぎに、この発明の実施の
形態3について説明する。実施の形態2では、事象情報
の属性情報を評価する評価関数を制約の対として保持
し、この評価関数を用いて制約の適用の可否を決定し、
これによって事象情報間の依存関係を有向グラフとして
提示していたが、この実施の形態3では、事象情報の収
集時に評価関数が用いる属性情報が付加されていない場
合を考慮し、事象情報の属性情報が付加されていない事
象情報が収集された場合でもあっても、評価関数を有効
利用できるようにしている。
【0041】図12は、この発明の実施の形態3である
事象管理システムがネットワークに接続された状態にお
ける該事象管理システムの構成を示すブロック図であ
る。図12に示す事象管理システムでは、図10に示し
た事象管理システムに、さらに事象属性データベース2
6と事象属性検索部25とを設けている。
【0042】事象属性データベース26は、評価関数が
用いる属性情報を事象情報に対応させて保持するデータ
ベースである。事象属性データベース26は、事象収集
部10が収集した事象情報の属性情報が不足している場
合であっても、この不足している事象情報の属性情報を
事象情報に付加し、確実に評価関数を用いることができ
るようにすべく、予め決定された属性情報を保持する。
【0043】図13は、事象属性データベース26に格
納される事象情報とこの事象情報の属性情報の内容を示
す図である。図13に示すように事象属性データベース
26は、ノードID、検知箇所、接続ノードID、自ノ
ード所在の属性項目に対応する属性値が事象名すなわち
事象情報毎に格納されている。ここで、ノードIDおよ
び検知箇所の属性項目は、図4に示した事象情報D1
1,D12においては事象収集部19が事象情報を収集
した時点で取得されているが、接続ノードID(D6
1)および自ノード所在D62の属性項目に対する属性
値に対しては取得されていない。この接続ノードID
(D61)および自ノード所在D62は予め事象属性デ
ータベース26内に格納されている属性情報である。
【0044】事象属性検索部25は、事象収集部10が
収集した事象情報に一致する事象情報の属性情報を事象
属性データベース26から抽出し、この抽出した属性情
報を事象情報に付加する。たとえば、事象名A,Bの事
象情報が収集された場合、事象属性検索部25は、この
事象名A,Bをもとに事象属性データベース26を検索
し、収集した事象情報に不足している接続ノードIDお
よび自ノード所在の属性情報を抽出し、この抽出した属
性情報を事象名A,Bを有する事象情報に付加する。
【0045】図14は、事象属性検索部25によって属
性情報が付加された事象情報の一例を示す図である。図
14において、事象名A,Bをもつ事象情報D71,D
72には、それぞれ接続ノードIDおよび自ノード所在
の属性情報が付加される。この付加された接続ノードI
Dおよび自ノード所在の属性情報は、事象情報間の依存
関係を解析する際、評価関数が接続ノードIDあるいは
自ノード所在の属性情報を用いるものである場合に有効
利用されることになる。逆に、このような属性情報を事
象属性データベース26に格納するとともに、この属性
情報を用いた制約あるいは評価関数を制約データベース
23に設定して格納しておくことによって、一層、正確
で信頼性の高い有向グラフを生成し、提示することがで
きる。
【0046】この実施の形態3によれば、ネットワーク
上のノードの部品情報や他のノードと接続するポートの
情報等の情報を属性情報として予め事象属性データベー
ス26に保持し、事象収集部10が事象情報を収集した
際に、事象属性データベース26に保持されているこれ
らの属性情報を、事象収集部10が収集した事象属性に
付加するようにしているので、ネットワーク側は、必要
最小限の事象情報のみを通知すればよく、ノードN1〜
N4から事象管理システム2に事象情報を送信する際に
おける通信量を低減することができる。
【0047】また、収集された事象情報に不足している
属性情報を人手によって確認していた作業を自動化する
ことができ、これによって、障害解析および障害対処の
時間を短縮することができ、マニュアル検索等の煩雑な
作業から解放され、作業上の誤りも低減することがで
き、管理品質も向上させることができる。
【0048】実施の形態4.つぎに、この発明の実施の
形態4について説明する。この実施の形態4では、実施
の形態3の構成における制約データベース23や事象属
性データベース26に格納されている情報を編集し、管
理できるようにし、一層柔軟なシステムを構築できるよ
うにしている。
【0049】図15は、この発明の実施の形態4である
事象管理システムがネットワークに接続された状態にお
ける該事象管理システムの構成を示すブロック図であ
る。図15に示す事象管理システムは、実施の形態3の
構成に、制約編集部27、制約管理部28、事象属性編
集部29、および事象属性管理部30を新たに設けた構
成としている。
【0050】制約編集部27は、制約管理部28を介し
て制約データベース23に接続され、制約データベース
23内の制約および評価関数を編集するグラフィカルユ
ーザインターフェース(GUI)であり、編集対象の制
約や評価関数を編集し、あるいは編集対象ではないが関
連する制約や評価関数を表示する。
【0051】制約管理部28は、制約編集部27および
制約データベース23に接続され、制約編集部27が編
集対象とする制約や評価関数を制約データベース28か
ら抽出し、あるいは格納し、さらには編集中の制約や評
価関数に関連のある他の制約や評価関数を抽出する。
【0052】事象属性編集部29は、事象属性管理部3
0を介して事象属性データベース26に接続され、事象
属性データベース26内の事象情報の属性情報を編集す
るためのGUIであり、編集対象の属性情報を編集し、
あるいは編集対象ではないが、関連する属性情報を表示
する。
【0053】事象属性管理部30は、事象属性編集部2
9および事象属性データベース26に接続され、事象属
性編集部29が編集対象とする属性情報を事象属性デー
タベース26から抽出し、あるいは格納し、さらには編
集中の属性情報に関連のある他の属性情報を抽出する。
【0054】図16は、制約編集部27における制約編
集GUIの一例を示す図である。図16において、制約
編集GUI50は、三つのサブ画面51〜53と5つの
コマンド呼出のボタン54〜58とを有する。サブ画面
51は、制約あるいは評価関数を表示し、編集する画面
であり、事象毎の制約および評価関数を一覧表示する。
各制約および評価関数に対する編集は、画面上の制約欄
および評価関数欄のデータに対して行う。制約検索のボ
タン54を起動し、サブ画面51の事象の制約欄で検索
したい事象名を指定することによって、制約データベー
ス23から、指定した検索条件に一致する制約のデータ
をサブ画面51に表示することができる。
【0055】評価関数検索のボタン55は、制約検索の
ボタン54と同様に、サブ画面51の評価関数欄で検索
したい評価関数名、事象名を指定することによって、制
約データベース23から、指定した検索条件に一致する
評価関数のデータをサブ画面51に表示することができ
る。
【0056】事象制約登録のボタン56は、サブ画面5
1上で編集された制約を制約データベース23に登録す
る。制約を制約データベース23に登録する際には、編
集対象となった元の制約に関連する他の制約を、サブ画
面51と同じ構造をもつ別のサブ画面に表示することが
できる。この他の制約とは、サブ画面51の制約欄が編
集対象となった際に、編集前の制約中に含まれる事象名
をもつ制約の全ての制約であり、この全ての制約が表示
される。
【0057】サブ画面52は、制約データベース23に
制約および評価関数が登録されている事象の一覧を表示
する画面である。サブ画面52に表示された事象を選択
することによって、選択された事象の制約および評価関
数がサブ画面51上に表示される。事象検索/編集のボ
タン57は、サブ画面52に表示する事象の範囲を事象
名やノードID等の属性値を設定することによって、設
定された範囲の事象をサブ画面52に表示し、あるいは
事象と事象分類パターンとの関係を編集することができ
る。この際、編集対象となった事象および事象分類パタ
ーンに関連する元の制約を、サブ画面51と同じ構造を
もつ別のサブ画面上に表示することができる。この関連
する他の制約とは、事象検索/登録のボタン57によっ
て編集対象となった事象名に一致する制約をもつ全ての
制約であり、この全ての制約が表示される。
【0058】サブ画面53は、評価関数として用いる関
数を一覧表示する画面である。サブ画面53の関数を選
択することによって、選択された関数を用いた事象の制
約および評価関数をサブ画面51に表示することができ
る。関数登録/削除のボタン58は、サブ画面53に表
示する関数を新たに追加定義したり、削除することがで
きる。関数を削除する際、削除対象の関数を用いた評価
関数をもつ制約をサブ画面51と同様な構成をもつ別画
面に表示することができる。
【0059】一方、図17は、事象属性編集部29にお
ける事象属性編集GUIの一例を示す図である。図17
において、事象属性編集GUI60は、一つのサブ画面
61と二つのコマンド呼出のボタン62〜64とを有す
る。サブ画面61には、図13と同様に、事象名毎に、
設定されている属性項目に対する属性値が表示される。
各属性値を編集する場合には、各属性値を指定すること
によって編集することができる。事象検索のボタン62
は、編集対象の事象名を指定することによって、この事
象名とこの事象名の属性情報を事象属性データベース3
0から検索し、サブ画面61上に表示させる。属性登録
のボタン63は、属性項目あるいは属性値の追加、削除
等の編集を行った属性情報の登録を指示するボタンであ
り、このボタン63が指示されると、事象属性データベ
ース26に編集された属性情報が登録される。この属性
情報を事象属性データベース26に登録する際には、編
集対象となった元の属性情報に関連する他の属性情報
を、サブ画面61と同じ構造をもつ別のサブ画面に表示
することができる。この他の属性情報とは、サブ画面6
1の属性値欄が編集対象となった際に、編集前の属性値
を含む全ての属性情報であり、この全ての属性情報が表
示される。
【0060】この実施の形態4によれば、制約編集GU
I50および事象属性編集GUI60を用いた制約編集
を行うことによって、制約データベース23および事象
属性データベース26に対する各種情報の登録、編集を
容易に行うことができ、制約データベース23および事
象属性データベース26を段階的に構築することがで
き、たとえば事象管理システムが管理の対象とするネッ
トワーク構成やノードの変更が行われた際における制約
の変更等は、この制約編集GUI50を用いることによ
って、適宜制約データベース23をアップデートするこ
とができる。また、このアップデートの際に、関連する
他の制約等の情報を把握するようにしているので、矛盾
のない制約データベースおよび事象属性データベースの
構築が可能となるとともに、所望の制約や評価関数ある
いは属性情報を随時編集できるので柔軟なシステムを構
築することが可能となる。
【0061】なお、上述した実施の形態におけるネット
ワーク1ではノードN1〜N4を有する構成としたが、
ノードに替えて、さらに自律的に処理を行うエージェン
トによって構成されるようにしてもよい。また、エージ
ェントは、ネットワークを構成する要素としてとらえる
ことができ、その意味でノードを含む広い概念としてと
らえることができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、事象収集手段が、ネットワーク上の複数のエージェ
ントが取得した事象情報を収集し、制約検索手段が、事
象間の依存関係を事象間制約として予め保持した制約デ
ータベースから、前記事象収集手段によって収集された
事象情報に関連する前記事象間制約を抽出し、事象関連
解析手段が、前記制約検索手段によって抽出された事象
間制約を満たす全ての事象情報に対して事象情報間の依
存関係を示す有向グラフ情報を生成し、表示手段が、前
記事象関連解析手段によって生成された有向グラフ情報
をグラフィカル表示するようにしているので、ネットワ
ーク上における事象情報間の独立関係を含む依存関係を
有向グラフによって容易かつ迅速に認識することがで
き、ネットワーク上で発生した障害等を原因として発生
した多数の事象情報の中から、障害等の原因に近い事象
情報を容易かつ迅速に抽出することができるという効果
を奏する。特に、複数の障害等を原因として発生した多
数の事象情報が存在する場合であっても、事象間制約に
よる解析および有向グラフの表示によって障害等の原因
を迅速に抽出することができるという効果を奏する。
【0063】つぎの発明によれば、制約データベース
が、事象間制約と該事象間制約の対象となる事象情報に
付加された属性情報を評価する評価関数とを対にした対
情報を保持し、制約検索手段が、事象収集手段によって
収集された事象情報に関連する前記対情報を抽出し、事
象関連解析手段が、前記抽出された対情報の評価関数に
該対情報の事象情報の属性情報を当てはめて評価し、該
評価関数の評価結果をもとに該対情報の事象間制約の適
用の可否を決定し、この決定をもとに事象情報間の依存
関係を示す有向グラフ情報を生成し、表示手段が、前記
有向グラフ情報をもとに有向グラフをグラフィカル表示
するようにしているので、属性情報が加味された正確で
精度の高い有向グラフをグラフィカル表示することがで
き、一層確実で信頼性の高い事象情報間の依存関係を提
示することができるという効果を奏する。
【0064】つぎの発明によれば、事象属性データベー
スが、少なくとも事象収集手段が収集する事象情報に不
足する属性情報を予め保持し、事象属性検索手段が、事
象収集手段が収集した事象情報に不足する属性情報を前
記事象属性データベースから抽出し、該収集した事象情
報に該抽出した属性情報を付加した事象情報を生成し、
該生成した事象情報を事象収集手段に出力するようにし
ているので、ネットワーク側が事象情報を送出する際に
ネットワーク構成情報等の情報を付加して送信する必要
がなく、ネットワークから事象管理システムへの事象情
報の送出にかかる通信量を低減することができるととも
に、収集した事象情報に不足する属性情報の付加が自動
的に行われるので、この自動化によって障害発生時等に
おける障害解析や対処時間を短縮できるとともにマニュ
アル検索等の煩雑な操作による誤り検索をなくすことが
できるという効果を奏する。
【0065】つぎの発明によれば、制約編集手段が、制
約データベースに保持される事象間制約を編集し、登録
し、制約検索手段が、制約編集手段によって編集された
事象間制約に関連する事象間制約を前記制約データベー
スから検索し、検索結果を一覧表示するようにしている
ので、制約データベースを段階的に構築することができ
るとともに、事象間制約の編集、登録に際し、関連する
事象間制約を一覧表示するようにしているので、関連す
る他の制約を把握しながら矛盾のない制約データベース
を構築することができるという効果を奏する。
【0066】つぎの発明によれば、制約編集手段が、制
約データベースに保持される事象間制約および評価関数
を編集し、登録し、制約検索手段が、前記制約編集手段
によって編集された前記事象間制約および前記評価関数
に関連する前記事象間制約および前記評価関数を前記制
約データベースから検索し、検索結果を一覧表示するよ
うにしているので、制約データベースを段階的に構築す
ることができるとともに、事象間制約の編集、登録に際
し、関連する事象間制約を一覧表示するようにしている
ので、関連する他の制約を把握しながら矛盾のない制約
データベースを構築することができるという効果を奏す
る。
【0067】つぎの発明によれば、事象属性編集手段
が、事象属性データベースに保持される属性情報を編集
し、登録し、属性情報検索手段が、前記事象属性編集手
段によって編集された前記属性情報に関連する属性情報
を前記事象属性データベースから検索し、一覧表示する
ようにしているので、事象属性データベースを段階的に
構築することができるとともに、属性情報の編集、登録
に際し、関連する属性情報を一覧表示するようにしてい
るので、関連する他の属性情報を把握しながら矛盾のな
い事象属性データベースを構築することができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である事象管理シス
テムがネットワークに接続された状態における該事象管
理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1である事象管理シス
テムによる事象管理処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図3】 事象収集部が収集した事象情報の一例を示す
図である。
【図4】 事象収集部が収集した事象情報に事象分類パ
ターンを施して事象名を付加した事象情報の一例を示す
図である。
【図5】 制約データベースに格納される情報の一例を
示す図である。
【図6】 制約検索部によって検索された制約の一例を
示す図である。
【図7】 事象関連解析部によって生成された事象情報
間の有向グラフ情報の一例を示す図である。
【図8】 事象関連解析部による事象関連解析処理手順
を示す詳細フローチャートである。
【図9】 関連表示部の表示画面にグラフィカル表示さ
れた事象情報間の有向グラフの一例を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態2である事象管理シ
ステムがネットワークに接続された状態における該事象
管理システムの構成を示すブロック図である。
【図11】 制約と評価関数とが対となって制約データ
ベースに格納される情報の一例を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態3である事象管理シ
ステムがネットワークに接続された状態における該事象
管理システムの構成を示すブロック図である。
【図13】 事象属性データベースに格納される属性情
報の一例を示す図である。
【図14】 事象属性検索部によって属性情報が付加さ
れた事象情報の一例を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態4である事象管理シ
ステムがネットワークに接続された状態における該事象
管理システムの構成を示すブロック図である。
【図16】 制約編集部における制約編集GUIの一例
を示す図である。
【図17】 事象属性編集部における事象属性編集GU
Iの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク、2 事象管理システム、8 有向矢
印、10 事象収集部、11,21 事象関連解析部、
12,22 制約検索部、13,23 制約データベー
ス、14 関連表示部、25 事象属性検索部、26
事象属性データベース、27 制約編集部、28 制約
管理部、29 事象属性編集部、30事象属性管理部、
50 制約編集GUI、60 事象属性編集GUI、N
1〜N4 ノード、L1〜L5 伝送路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上の複数のエージェントが
    取得した事象情報を収集する事象収集手段と、 事象間の依存関係を事象間制約として予め保持する制約
    データベースと、 前記事象収集手段によって収集された事象情報に関連す
    る前記事象間制約を前記制約データベースから抽出する
    制約検索手段と、 前記制約検索手段によって抽出された事象間制約を満た
    す全ての事象情報に対して事象情報間の依存関係を示す
    有向グラフ情報を生成する事象関連解析手段と、 前記事象関連解析手段によって生成された有向グラフ情
    報をグラフィカル表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする事象管理システム。
  2. 【請求項2】 前記制約データベースは、前記事象間制
    約と該事象間制約の対象となる事象情報に付加された属
    性情報を評価する評価関数とを対にした対情報を保持
    し、前記制約検索手段は、前記事象収集手段によって収
    集された事象情報に関連する前記対情報を抽出し、前記
    事象関連解析手段は、前記抽出された対情報の評価関数
    に該対情報の事象情報の属性情報を当てはめて評価し、
    該評価関数の評価結果をもとに該対情報の事象間制約の
    適用の可否を決定し、この決定をもとに事象情報間の依
    存関係を示す有向グラフ情報を生成することを特徴とす
    る請求項1に記載の事象管理システム。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記事象収集手段が収集する
    事象情報に不足する属性情報を予め保持する事象属性デ
    ータベースと、 前記事象収集手段が収集した事象情報に不足する属性情
    報を前記事象属性データベースから抽出し、該収集した
    事象情報に該抽出した属性情報を付加した事象情報を生
    成し、該生成した事象情報を前記事象収集手段に出力す
    る事象属性検索手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の事象
    管理システム。
  4. 【請求項4】 前記制約データベースに保持される前記
    事象間制約を編集し、登録する制約編集手段と、 前記制約編集手段によって編集された前記事象間制約に
    関連する事象間制約を前記制約データベースから検索
    し、検索結果を一覧表示する制約検索手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の事象
    管理システム。
  5. 【請求項5】 前記制約データベースに保持される前記
    事象間制約および評価関数を編集し、登録する制約編集
    手段と、 前記制約編集手段によって編集された前記事象間制約お
    よび前記評価関数に関連する前記事象間制約および前記
    評価関数を前記制約データベースから検索し、検索結果
    を一覧表示する制約検索手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の事象
    管理システム。
  6. 【請求項6】 前記事象属性データベースに保持される
    属性情報を編集し、登録する事象属性編集手段と、 前記事象属性編集手段によって編集された前記属性情報
    に関連する属性情報を前記事象属性データベースから検
    索し、一覧表示する属性情報検索手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項2〜5のいずれ
    か一つに記載の事象管理システム。
JP17872599A 1999-06-24 1999-06-24 事象管理システム Pending JP2001005793A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17872599A JP2001005793A (ja) 1999-06-24 1999-06-24 事象管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17872599A JP2001005793A (ja) 1999-06-24 1999-06-24 事象管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001005793A true JP2001005793A (ja) 2001-01-12

Family

ID=16053492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17872599A Pending JP2001005793A (ja) 1999-06-24 1999-06-24 事象管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001005793A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007511983A (ja) * 2003-11-19 2007-05-10 コアストリート、 リミテッド 分散委任されたパス発見及び検証
US7415671B2 (en) 2001-06-08 2008-08-19 Computer Associates Think, Inc. Interactive hierarchical status display
US7516368B2 (en) 2004-06-21 2009-04-07 Fujitsu Limited Apparatus, method, and computer product for pattern detection
US7617462B2 (en) * 2003-10-24 2009-11-10 Sap Ag Graphical user interface (GUI) for displaying software component availability as determined by a messaging infrastructure
US7734763B2 (en) 2003-10-24 2010-06-08 Sap Ag Application for testing the availability of software components
CN104108802A (zh) * 2014-06-12 2014-10-22 杭州师范大学 一种浮泥自动破碎循环的自养脱氮颗粒污泥反应器
US8949403B1 (en) 2003-10-24 2015-02-03 Sap Se Infrastructure for maintaining cognizance of available and unavailable software components

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7415671B2 (en) 2001-06-08 2008-08-19 Computer Associates Think, Inc. Interactive hierarchical status display
US7617462B2 (en) * 2003-10-24 2009-11-10 Sap Ag Graphical user interface (GUI) for displaying software component availability as determined by a messaging infrastructure
US7734763B2 (en) 2003-10-24 2010-06-08 Sap Ag Application for testing the availability of software components
US8949403B1 (en) 2003-10-24 2015-02-03 Sap Se Infrastructure for maintaining cognizance of available and unavailable software components
JP2007511983A (ja) * 2003-11-19 2007-05-10 コアストリート、 リミテッド 分散委任されたパス発見及び検証
US7516368B2 (en) 2004-06-21 2009-04-07 Fujitsu Limited Apparatus, method, and computer product for pattern detection
CN104108802A (zh) * 2014-06-12 2014-10-22 杭州师范大学 一种浮泥自动破碎循环的自养脱氮颗粒污泥反应器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11138219B2 (en) Database management system, database management method, and database management program
US10909151B2 (en) Distribution of index settings in a machine data processing system
CN102473129B (zh) 输出表示与故障的根本原因对应的恢复方法的信息的管理系统
CN110427299B (zh) 微服务系统应用的日志处理方法、相关设备及系统
Klemettinen et al. Rule discovery in telecommunication alarm data
US5771274A (en) Topology-based fault analysis in telecommunications networks
WO2011039826A1 (ja) 取得可能な機器情報に応じた障害原因解析ルールの設計方法及び計算機
US8238357B2 (en) VLAN communication inspection system, method and program
JP4458493B2 (ja) ログ通知条件定義支援装置とログ監視システムおよびプログラムとログ通知条件定義支援方法
US11030254B2 (en) Storage estimation in a data indexing and query system
JP4863125B2 (ja) 運用管理システム及び方法、並びに、プログラム
JP2001005793A (ja) 事象管理システム
JP2017069895A (ja) 障害切り分け方法および障害切り分けを行う管理サーバ
JP4485112B2 (ja) ログデータの収集管理方法および装置
WO2007007410A1 (ja) メッセージ解析装置、メッセージ解析方法およびメッセージ解析プログラム
CN107579844A (zh) 一种基于业务路径和频度矩阵的动态关联故障挖掘方法
JP2011209908A (ja) 障害原因解析システムにおけるルール生成装置及びそのプログラム
KR101774834B1 (ko) 빅데이터 시각화 시스템 및 방법
JP3711879B2 (ja) ネットワーク障害解析装置およびネットワーク障害解析方法
US20020032764A1 (en) Technology for managing trouble creating devices in a network
JP4678778B2 (ja) マルチレイヤネットワーク運用管理システムおよびコンピュータプログラム
JP4469818B2 (ja) データ管理装置、データプログラム及びデータ管理方法
JPH1139293A (ja) 文書管理方法、文書検索方法、及び文書検索装置
JP4414298B2 (ja) 不具合事例登録検索装置
KR102224758B1 (ko) 네트워크 관제 장치 및 방법