JP2001004582A - バイオセンサ組立装置及びバイオセンサ組立方法 - Google Patents

バイオセンサ組立装置及びバイオセンサ組立方法

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JP2001004582A
JP2001004582A JP11176841A JP17684199A JP2001004582A JP 2001004582 A JP2001004582 A JP 2001004582A JP 11176841 A JP11176841 A JP 11176841A JP 17684199 A JP17684199 A JP 17684199A JP 2001004582 A JP2001004582 A JP 2001004582A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査溶液を添加する添加口を備えた水不透
過性のケースに覆われ、内部に単層または複数層の多孔
質材料層を備えたバイオセンサを組み立てる、バイオセ
ンサ組立装置及びバイオセンサ組立方法において、その
組立精度を向上させ、なお且つ、測定精度の低下を回避
するためのバイオセンサ組立装置及びバイオセンサ組立
方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 組立用部材5を用いて内部材料の位置決
めをしながらバイオセンサ100を組み立て、組立完了
後は、分離用部材6を用いて、バイオセンサ100から
組立用部材5を分離させることが可能である、組み立て
及び、測定において高精度なバイオセンサの製造が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロマトグラフィ
を利用したバイオセンサの組立装置及び組立方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】被検査溶液を添加する添加口を備えた水
不透過性のケースに覆われ、内部に単層または複数層の
多孔質材料層を備えたバイオセンサにおいて、前記単層
または複数層の多孔質材料層の組立位置は、測定精度を
高める上で重要である。従来、水不透過性の基板上に、
両面テープ、糊などを用いて接着することで、前記単層
または複数層の多孔質材料層の位置を固定する方法や、
特表平9−504873号公報に示される様に、ケーシ
ングに設けられたピン等の位置決め部材で、前記ケース
と前記単層または複数層の多孔質材料層の位置決めをす
る方法が取られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10−
177026号公報に示される様に、円形の多孔質材料
を複数積層する形態を取るバイオセンサの場合、測定時
の検体の多孔質材料層への浸透に影響を与えることな
く、テープ、糊等で基板に接着することは物理的に困難
であり、測定の精度が低下する問題点があった。また、
ケースに配備したピン等で正確に位置決めする事は可能
であるが、その場合、測定検体が、本来の多孔質材料層
の浸透とは別に、多孔質材料層とピン等の接触部分から
ピン等自体を伝わり流れることにより、免疫クロマトグ
ラフィにとって重要な検体溶液の多孔質材料層への浸透
が乱されるため、正確な測定がなされず、結果的に精度
が低下する問題点があった。
【0004】そこで本発明は、被検査溶液を添加する添
加口を備えた水不透過性のケースに覆われ、内部に単層
または複数層の多孔質材料層を備えたバイオセンサを組
み立てる、バイオセンサ組立装置において、バイオセン
サの組立精度を向上させ、測定精度の低下を回避するた
めのバイオセンサ組立装置及び、バイオセンサ組立方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載のバイオセンサ組立装置
は、単層または複数層の多孔質材料層を、被検査溶液を
添加する添加口を備えた水不透過性上部ケースと水不透
過性下部ケースより構成される水不透過性のケースによ
り覆ってなるバイオセンサを組み立てる、バイオセンサ
組立装置において、その上に前記水不透過性下部ケース
及び、前記単層または複数層の多孔質材料層を搭載し、
かつこれらを位置決めする位置決め部材を有する組立用
部材と、前記組立用部材をバイオセンサより抜き取るた
めの凸部を備える分離用部材とを有することを特徴とす
る。
【0006】また、請求項2に記載のバイオセンサ組立
装置は、請求項1に記載のバイオセンサ組立装置におい
て、前記単層または複数層の多孔質材料層を、その上下
面からそれぞれ押さえる、前記水不透過性上部ケースの
内面、及び前記水不透過性下部ケースの内面を備え、前
記位置決め部材をバイオセンサより取り除いた後も前記
ケース内の前記単層または複数層の多孔質材料層の位置
決めを保持していることを特徴とする。
【0007】また、請求項3に記載のバイオセンサ組立
装置は、請求項2に記載のバイオセンサ組立装置におい
て、前記単層または複数層の多孔質材料層中のいずれか
の層に挿入される検出出力用の電極は、水不透過性の前
記ケース及び前記単層または複数層の多孔質材料層との
位置決めをおこなうための穴を、前記位置決め部材が合
う位置に備えた基板上に形成され、前記位置決め部材
が、前記電極の位置決めをおこなうことを特徴とする。
【0008】また、請求項4に記載のバイオセンサ組立
方法は、単層または複数層の多孔質材料層を、被検査溶
液を添加する添加口を備えた水不透過性上部ケースと水
不透過性下部ケースより構成される水不透過性のケース
により覆ってなるバイオセンサを組み立てる、バイオセ
ンサ組立方法において、組立用部材が備えている位置決
め部材で、組立用部材上に搭載された前記水不透過性下
部ケースと前記単層または複数層の多孔質材料層を位置
決めし、前記組立用部材をバイオセンサより抜き取るた
めの凸部を有する分離用部材を用いて、バイオセンサの
組み立てが完了した後、前記組立用部材をバイオセンサ
より抜き取ることを特徴とする。
【0009】また、請求項5に記載のバイオセンサ組立
方法は、請求項4に記載のバイオセンサ組立方法におい
て、前記水不透過性上部ケースの内面、及び前記水不透
過性下部ケースの内面で、前記単層または複数層の多孔
質材料層を、その上下面からそれぞれ押さえ、位置決め
を保持することを特徴とする。
【0010】また、請求項6に記載のバイオセンサ組立
方法は、請求項5に記載のバイオセンサ組立方法におい
て、前記単層または複数層の多孔質材料層中のいずれか
の層に挿入される検出出力用の電極は、水不透過性の前
記ケース及び前記単層または複数層の多孔質材料層との
位置決めをおこなうための穴を前記位置決め部材が合う
位置に備えた基板上に形成され、前記位置決め部材が、
前記電極の位置決めをおこなうことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施
の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の
形態に限定される物ではない。
【0012】(実施の形態1)本実施の形態1によるバ
イオセンサ組立装置の構成を図面を用いて説明する。図
1(a)は組立用部材を用いてバイオセンサを組み立て
た状態における横断面図を示し、図1(b)は組立用部
材を用いてバイオセンサを組み立てた状態における縦断
面図を示している。ABS樹脂からなり、被検査溶液を
添加する添加口1bを備えた水不透過性上部ケース1
と、同じくABS樹脂からなり、位置決め用に3個の穴
を設けた水不透過性下部ケース2と、反応層である単層
または複数層の多孔質材料層3と、水不透過性の基板7
であるPET上に、導電性材料の銀及びカーボンをスク
リーン印刷法を用いて、電極パターンを形成したもので
構成されている多孔質材料層3のいずれかの層に挿入さ
れている検出出力用の電極4と、ステンレスで構成され
組立部1カ所あたり同心円上に120度の間隔で、水不
透過性下部ケース2に設けられた穴と同じ位置関係にあ
る3個の位置決め部材5b、5c、5dを備える組立用
部材5と、組み立てが完了したバイオセンサ100から
組立用部材5を抜き取るための分離用部材6より構成さ
れている。ここで、多孔質材料層3は、ガラス繊維濾
紙、セルロース濾紙、メンブレンフィルタ、不織布等の
任意の材料から構成され、組立用部材5の位置決め部材
5b、5c、5dによる位置決めを可能とするため、多
孔質材料層3の直径は統一されている。また、それぞれ
の層には、酵素標識タンパク質、電子メディエータ、抗
体等、反応に必要な試薬が使用者の必要に応じた任意の
状態で担持されている。また、多孔質材料層3及び検出
出力用の電極4を組み立てた高さは、水不透過性上部ケ
ース1及び水不透過性下部ケース2を組み立てた時の内
部の高さ空間よりも大きくなっている。さらに、組立用
部材5にはあらかじめ、分離用部材6の凸部6aが挿入
可能な穴5aが設けられている。さらに、検出出力用の
電極4の位置決めを可能とするため、電極4が形成され
ている基板7を、多孔質材料層3の径よりも大きくし、
基板7上に組立用部材5の位置決め部材5b、5c、5
dと同じ配置になるよう穴が設けてある。また、電極4
の中心部にも穴が設けられており、測定において検体を
上部より添加する場合に、電極4より上部に位置する多
孔質材料層3と、電極4より下部に位置する多孔質材料
層3とに検体が浸透することが可能となっている。
【0013】図2(a)は、組立用部材5によって水不
透過性下部ケース2と、多孔質材料層3及び検出出力用
の電極4を、位置決めしている状態の横断面図を示し、
図2(b)は、組立用部材5によって水不透過性下部ケ
ース2と、多孔質材料層3及び検出出力用の電極4を、
位置決めしている状態の縦断面図を示している。水不透
過性下部ケース2と、電極4が形成されている基板7の
それぞれの穴が位置決め部材5b、5c、5dにはまる
ことで、電極4と水不透過性下部ケース2は位置決めさ
れ、多孔質材料層3は位置決め部材5b、5c、5dで
囲まれた空間にはまりこむことで、位置決めされる。
【0014】また、図3(a)は、組立用部材5によっ
て水不透過性下部ケース2と、位置決めされている多孔
質材料層3及び検出出力用の電極4に水不透過性上部ケ
ース1をかぶせて、バイオセンサ100の組み立てが完
了した状態の横断面図を示し、図3(b)は、組立用部
材5によって水不透過性下部ケース2と、位置決めされ
ている多孔質材料層3及び検出出力用の電極4に水不透
過性上部ケース1をかぶせて、バイオセンサ100の組
み立てが完了した状態の縦断面図を示している。図4に
図3(b)のAの部分の拡大図を示す。
【0015】図4に示すように水不透過性上部ケース1
の凹部1aと水不透過性下部ケース2の凸部2aがかみ
合い、前記ケース内部に一定の空間及び間隔を保ってお
り、この時、水不透過性上部ケース1及び水不透過性下
部ケース2より構成された水不透過性のケース内の内部
材料である多孔質材料層3及び電極4は、水不透過性上
部ケース1の内面及び水不透過性下部ケース2の内面に
よってその上下面からそれぞれ押され、その位置を保持
している。
【0016】また、図5(a)は、バイオセンサ100
の組み立てが完了した後、バイオセンサ100から組立
用部材5を抜き取り、バイオセンサ100だけの状態の
横断面図を示し、図5(b)は、バイオセンサ100の
組み立てが完了した後、バイオセンサ100から組立用
部材5を抜き取り、バイオセンサ100だけの状態の縦
断面図を示している。水不透過性上部ケース1の凹部1
aと水不透過性下部ケース2の凸部2aがかみ合い、前
記ケース内部に一定の空間及び間隔を保っており、この
時、前記ケース内の内部材料である多孔質材料層3及び
電極4は、水不透過性上部ケース1の内面及び水不透過
性下部ケース2の内面によってその上下面からそれぞれ
押され、組立用部材5が無くてもその位置を保持してい
る。
【0017】ここで、本実施の形態1によるバイオセン
サ組立方法の一例を図面を用いて説明する。図6は、本
実施の形態1によるバイオセンサ組立方法の第1の組立
状態を斜視図で示しており、右側のバイオセンサの組立
状態は組み立て部材5のみで、左側のバイオセンサの組
立状態は水不透過性下部ケース2の穴に位置決め部材5
b、5c、5dがはまることによって水不透過性下部ケ
ース2が位置決めされながら組立用部材5上に搭載され
ている状態である。
【0018】図7は、本実施の形態1によるバイオセン
サ組立方法の第2の組立状態を斜視図で示しており、右
側のバイオセンサの組立状態は第1の組立状態における
左側のバイオセンサの組立状態と同じで、左側のバイオ
センサの組立状態は右側のバイオセンサの組立状態にさ
らに多孔質材料層3が位置決め部材5b、5c、5dで
囲まれた空間にはまりこむことで位置決めされながら水
不透過性下部ケース2上に搭載されている状態である。
【0019】図8は、本実施の形態1によるバイオセン
サ組立方法の第3の組立状態を斜視図で示しており、右
側のバイオセンサの組立状態は第2の組立状態における
左側のバイオセンサの組立状態と同じで、左側のバイオ
センサの組立状態は右側のバイオセンサの組立状態にさ
らに基板7上の穴が位置決め部材5b、5c、5dには
まることによって電極4が位置決めをされながら多孔質
材料層3上に搭載されている状態である。
【0020】図9は、本実施の形態1によるバイオセン
サ組立方法の第4の組立状態を斜視図で示しており、右
側のバイオセンサの組立状態は第3の組立状態における
左側のバイオセンサの組立状態と同じで、左側のバイオ
センサの組立状態は右側のバイオセンサの組立状態にさ
らに多孔質材料層3が位置決め部材5b、5c、5dで
囲まれた空間にはまりこむことで位置決めされながら電
極4上に搭載されている状態である。これで、電極4は
多孔質材料層3のいずれかの層に挿入される。
【0021】図10は、本実施の形態1によるバイオセ
ンサ組立方法の第5の組立状態を斜視図で示しており、
右側のバイオセンサの組立状態は第4の組立状態におけ
る左側のバイオセンサの組立状態と同じで、左側のバイ
オセンサの組立状態は右側のバイオセンサの組立状態に
さらに水不透過性上部ケース1をかぶせて、バイオセン
サ100の組み立てが完了した状態で、この時水不透過
性上部ケース1の凹部1aと水不透過性下部ケース2の
凸部2aがかみ合い、水不透過性上部ケース1及び水不
透過性下部ケース2で構成された水不透過性のケースの
内部は一定の高さ空間及び間隔を保ち、前記ケースの内
部材料である多孔質材料層3及び電極4は、水不透過性
上部ケース1の内面及び水不透過性下部ケース2の内面
によってその上下面からそれぞれ押されその位置を保持
する。
【0022】図11は、本実施の形態1によるバイオセ
ンサ組立方法の第5の組立状態を斜視図で示しており、
組み立てが完了したバイオセンサ100から、図12に
斜視図で示している分離用部材6を用いて組立用部材5
を抜き取っている状態である。組立用部材5の穴5aに
バイオセンサ100の組立面の反対側から、分離用部材
6の凸部6aを挿入することで容易に、且つ、前記内部
材料の位置を変化させることなく、組立用部材5からバ
イオセンサ100が分離される。
【0023】このように、本実施の形態1のバイオセン
サ組立装置及びバイオセンサ組立方法では、前記ケース
及び前記内部材料の位置決めが可能となり、さらに、組
立用部材5に必要な、位置決め部材5b、5c、5dが
測定中には存在せず、前記内部材料の位置を保持する。
そのため、バイオセンサ100の組み立ての高精度化が
可能であり、測定時における検体の流れの均一性を高
め、輸送時及び保存時においての前記内部材料の位置変
化を防ぐ。その結果、高精度な測定値と信頼性の高いバ
イオセンサ100を提供できる。また、バイオセンサ1
00を大量生産する場合に、大量の組み立てが可能な組
立用部材5上で組み立て、組み立てが完了後、一括して
その組立用部材5上のバイオセンサ100を分離できる
効果がある。さらに、バイオセンサ100は、通常使い
捨ての場合が多く、一度測定に用いると廃棄される。し
かし、本発明によれば、組立用部材5は測定には使用さ
れないため、繰り返し使用できるという有利な効果も得
られる。
【0024】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載のバイオセ
ンサ組立装置によれば、単層または複数層の多孔質材料
層を、被検査溶液を添加する添加口を備えた水不透過性
上部ケースと水不透過性下部ケースより構成される水不
透過性のケースにより覆ってなるバイオセンサを組み立
てる、バイオセンサ組立装置において、その上に前記水
不透過性下部ケース及び、前記単層または複数層の多孔
質材料層を搭載し、かつこれらを位置決めする位置決め
部材を有する組立用部材と、前記組立用部材をバイオセ
ンサより抜き取るための凸部を備える分離用部材とを有
することとしたので、前記単層または複数層の多孔質材
料層を位置決め部材により正しい位置に位置決めするこ
とができ、前記バイオセンサ組立完了後には、前記位置
決め部材を抜き取ることが可能であるので、前記バイオ
センサ測定中には前記位置決め部材が存在しないため、
測定時における検体の流れの均一性を高めることができ
る。そのため、バイオセンサの高精度な組み立ておよび
高精度の測定が実現でき好適である。また、前記バイオ
センサを大量生産する場合に、大量の組み立てが可能な
前記組立用部材上で組み立て、組み立てが完了後、一括
してその前記組立用部材上の前記バイオセンサを分離で
きる効果がある。さらに、前記バイオセンサは、通常使
い捨ての場合が多く、一度測定に用いると廃棄される。
しかし、本発明によれば、前記組立用部材は測定には使
用されないため、繰り返し使用できるという有利な効果
も得られる。
【0025】また、請求項2に記載のバイオセンサ組立
装置によれば、請求項1に記載のバイオセンサ組立装置
において、前記単層または複数層の多孔質材料層を、そ
の上下面からそれぞれ押さえる、前記水不透過性上部ケ
ースの内面、及び前記水不透過性下部ケースの内面を備
え、前記位置決め部材をバイオセンサより取り除いた後
も前記ケース内の前記単層または複数層の多孔質材料層
の位置決めを保持していることとしたので、前記位置決
め部材をバイオセンサから取り除いた後も、前記単層ま
たは複数層の多孔質材料層を、その上下面からそれぞれ
押さえる前記水不透過性上部ケースの内面及び前記水不
透過性下部ケースの内面を備え、前記単層または複数層
の多孔質材料層及び前記電極の位置決めを保持し続ける
ので、前記バイオセンサ輸送時及び保存時においての前
記ケースと前記単層または複数層の多孔質材料層の位置
変化を防ぐことができ好適である。
【0026】また、請求項3に記載のバイオセンサ組立
装置によれば、請求項2に記載のバイオセンサ組立装置
において、前記単層または複数層の多孔質材料層中のい
ずれかの層に挿入される検出出力用の電極は、水不透過
性の前記ケース及び前記単層または複数層の多孔質材料
層との位置決めをおこなうための穴を、前記位置決め部
材が合う位置に備えた基板上に形成され、前記位置決め
部材が、前記電極の位置決めをおこなうこととしたの
で、前記電極を位置決め部材により正しい位置に位置決
めでき、バイオセンサの高精度な組み立ておよび高精度
の測定が実現でき好適である。
【0027】また、請求項4に記載のバイオセンサ組立
方法によれば、単層または複数層の多孔質材料層を、被
検査溶液を添加する添加口を備えた水不透過性上部ケー
スと水不透過性下部ケースより構成される水不透過性の
ケースにより覆ってなるバイオセンサを組み立てる、バ
イオセンサ組立方法において、組立用部材が備えている
位置決め部材で、組立用部材上に搭載された前記水不透
過性下部ケースと前記単層または複数層の多孔質材料層
を位置決めし、前記組立用部材をバイオセンサより抜き
取るための凸部を有する分離用部材を用いて、バイオセ
ンサの組み立てが完了した後、前記組立用部材をバイオ
センサより抜き取ることとしたので、前記単層または複
数層の多孔質材料層を位置決め部材により正しい位置に
位置決めすることができ、前記バイオセンサ組立完了後
には、前記位置決め部材を抜き取ることが可能であるの
で、前記バイオセンサ測定中には前記位置決め部材が存
在しないため、測定時における検体の流れの均一性を高
めることができる。そのため、バイオセンサの高精度な
組み立ておよび高精度の測定が実現でき好適である。ま
た、前記バイオセンサを大量生産する場合に、大量の組
み立てが可能な前記組立用部材上で組み立て、組み立て
が完了後、一括してその前記組立用部材上の前記バイオ
センサを分離できる効果がある。さらに、前記バイオセ
ンサは、通常使い捨ての場合が多く、一度測定に用いる
と廃棄される。しかし、本発明によれば、前記組立用部
材は測定には使用されないため、繰り返し使用できると
いう有利な効果も得られる。
【0028】また、請求項5に記載のバイオセンサ組立
方法によれば、請求項4に記載のバイオセンサ組立方法
において、前記水不透過性上部ケースの内面、及び前記
水不透過性下部ケースの内面で、前記単層または複数層
の多孔質材料層を、その上下面からそれぞれ押さえ、位
置決めを保持することとしたので前記位置決め部材をバ
イオセンサから取り除いた後も、前記単層または複数層
の多孔質材料層を、その上下面から押さえる前記水不透
過性上部ケースの内面及び前記水不透過性下部ケースの
内面を備え、前記単層または複数層の多孔質材料層及び
前記電極の位置決めを保持し続けるので、前記バイオセ
ンサ輸送時及び保存時においての前記ケースと前記単層
または複数層の多孔質材料層及び前記電極との位置変化
を防ぐことができ好適である。
【0029】また、請求項6に記載のバイオセンサ組立
方法によれば、請求項5に記載のバイオセンサ組立方法
において、前記単層または複数層の多孔質材料層中のい
ずれかの層に挿入される検出出力用の電極は、水不透過
性の前記ケース及び前記単層または複数層の多孔質材料
層との位置決めをおこなうための穴を前記位置決め部材
が合う位置に備えた基板上に形成され、前記位置決め部
材が、前記電極の位置決めをおこなうこととしたので、
前記電極を位置決め部材により正しい位置に位置決めで
き、バイオセンサの高精度な組み立ておよび高精度の測
定が実現でき好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるバイオセンサ組立
装置の組立完了時を示す横断面図(図1(a))、及び
縦断面図(図1(b))である。
【図2】本発明の実施の形態1によるバイオセンサ組立
装置の水不透過性下部ケースと多孔質材料層と電極を位
置決めした状態を示す横断面図(図2(a))、及び縦
断面図(図2(b))である。
【図3】本発明の実施の形態1によるバイオセンサ組立
装置の組立用部材を残存させた状態を示す横断面図(図
3(a))、及び縦断面図(図3(b))である。
【図4】図3(b)のAの部分の拡大図
【図5】本発明の実施の形態1によるバイオセンサ組立
装置のバイオセンサ組立完了後、組立用部材を抜き取っ
た状態を示す横断面図(図5(a))、及び縦断面図
(図5(b))である。
【図6】本発明の実施の形態1によるバイオセンサ組立
方法の第1の組立状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態1によるバイオセンサ組立
方法の第2の組立状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態1によるバイオセンサ組立
方法の第3の組立状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態1によるバイオセンサ組立
方法の第4の組立状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態1によるバイオセンサ組
立方法の第5の組立状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態1によるバイオセンサ組
立方法の第6の組立状態を示す斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態1における分離用部材を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 水不透過性上部ケース 1a 水不透過性上部ケース凹部 1b 添加口 2 水不透過性下部ケース 2a 水不透過性下部ケース凸部 3 多孔質材料層 4 電極 5 組立用部材 5a 穴 5b 位置決め部材 5c 位置決め部材 5d 位置決め部材 6 分離用部材 6a 凸部 7 基板 100 バイオセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/30 353A 357 (72)発明者 高橋 三枝 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 4B029 AA07 BB16 BB17 CC03 CC10 FA01 FA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単層または複数層の多孔質材料層を、被
    検査溶液を添加する添加口を備えた水不透過性上部ケー
    スと水不透過性下部ケースより構成される水不透過性の
    ケースにより覆ってなるバイオセンサを組み立てる、バ
    イオセンサ組立装置において、 その上に前記水不透過性下部ケース及び、前記単層また
    は複数層の多孔質材料層を搭載し、かつこれらを位置決
    めする位置決め部材を有する組立用部材と、 前記組立用部材をバイオセンサより抜き取るための凸部
    を備える分離用部材とを有する、 ことを特徴とするバイオセンサ組立装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバイオセンサ組立装置
    において、 前記単層または複数層の多孔質材料層を、その上下面か
    らそれぞれ押さえる、前記水不透過性上部ケースの内
    面、及び前記水不透過性下部ケースの内面を備え、 前記位置決め部材をバイオセンサより取り除いた後も前
    記ケース内の前記単層または複数層の多孔質材料層の位
    置決めを保持している、 ことを特徴とするバイオセンサ組立装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のバイオセンサ組立装置
    において、 前記単層または複数層の多孔質材料層中のいずれかの層
    に挿入される検出出力用の電極は、水不透過性の前記ケ
    ース及び前記単層または複数層の多孔質材料層との位置
    決めをおこなうための穴を、前記位置決め部材が合う位
    置に備えた基板上に形成され、 前記位置決め部材が、前記電極の位置決めをおこなう、 ことを特徴とするバイオセンサ組立装置。
  4. 【請求項4】 単層または複数層の多孔質材料層を、被
    検査溶液を添加する添加口を備えた水不透過性上部ケー
    スと水不透過性下部ケースより構成される水不透過性の
    ケースにより覆ってなるバイオセンサを組み立てる、バ
    イオセンサ組立方法において、 組立用部材が備えている位置決め部材で、組立用部材上
    に搭載された前記水不透過性下部ケースと前記単層また
    は複数層の多孔質材料層を位置決めし、 前記組立用部材をバイオセンサより抜き取るための凸部
    を有する分離用部材を用いて、バイオセンサの組み立て
    が完了した後、前記組立用部材をバイオセンサより抜き
    取る、 ことを特徴とするバイオセンサ組立方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のバイオセンサ組立方法
    において、 前記水不透過性上部ケースの内面、及び前記水不透過性
    下部ケースの内面で、前記単層または複数層の多孔質材
    料層を、その上下面からそれぞれ押さえ、位置決めを保
    持する、 ことを特徴とするバイオセンサ組立方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のバイオセンサ組立方法
    において、 前記単層または複数層の多孔質材料層中のいずれかの層
    に挿入される検出出力用の電極は、水不透過性の前記ケ
    ース及び前記単層または複数層の多孔質材料層との位置
    決めをおこなうための穴を前記位置決め部材が合う位置
    に備えた基板上に形成され、 前記位置決め部材が、前記電極の位置決めをおこなう、 ことを特徴とするバイオセンサ組立方法。
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