JP2000517205A - 医療用カニューレのための継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 カニューレ等のための医療用継手は、本体を有する雌部材（１）を備えており、この本体は、ソケット（１１）を画成するハブ（４）と、本体に摺動自在に取り付けられたバルブアクチュエータ（１５）と、フィンガグリップ区分（６）とを有している。また、この継手は、雄部材（２）を備えており、この雄部材は、ソケット（１１）に係合するスピゴット（２０）と、ハブ（４）のフランジ（９）に係合する、ねじ山を備えたキャップ（２１）と、内部スプラインを備えたスリーブ（２４）と、フィンガグリップ区分（２２）とを有している。スピゴット（２０）がソケット（１１）に挿入されると、キャップ（２１）がフランジ（１０）上で回転してそれらが引き離されないよう保持され、かつ、バルブアクチュエータが移動してバルブを開放するとともにスプラインを備えたカラー（１９）をスリーブ（２４）に対して係合係止する。グリップ区分（６，２２）の間に位置する、雄部材及び雌部材の連結された部品の周りに密封されたハウジングを形成するため、別体のケーシング（３０）が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 医療用カニューレのための継手 本発明は、医療用カテーテル及びカニューレに関し、更に詳細には、カニュー レ又はカテーテルを連結チューブに連結するための継手装置に関する。患者に投 与されるべき液体は、連結チューブを通して送出される。患者から取り出された 流体は、連結チューブを通して集められる。 長年に亘って使用されてきた継手のーつの形態は、カテーテル端部に固定され る雌部材であって、内方にテーパした截頭円錐形ソケットを画成する成形プラス チックハブを有する雌部材と、例えば投与セットの一部を形成する連結チューブ の端部に装着された雄部材であって、ハブソケット内に摩擦嵌めで係合するよう にハブソケットと相補的な形態をなす、テーパした截頭円錐形スピゴットを有す る雄部材とを備えている。雄部材と雌部材とを互いに押すことによって連結がな され、これらの部材を引き離すことによって外される。不意の分離を阻止するの を助けるため、雌ねじを備えたキャップを雄部材に設けることが知られている。 キャップは、雌部材のハブの自由端部に設けられたフランジと螺合できる。 ＷＯ９５／２２３６９号公報には、上述した既知の継手に固有の危険、特に継 手が不意に外れた場合の空気塞栓症の危険、及び継手での細菌の転移増殖による 感染症の危険に関する欠点を解決することを目的とした、医療用カニューレ継手 に対する幾つかの改良が記載されている。本発明は、同じ基本的な目的に関し、 医療用カニューレ継手を更に改良するものである。 本発明の一つの特徴によれば、ソケットを有する雌部材と、ソケットと押し嵌 めにより係合できるスピゴットを有する雄部材と、一方の部材に取り付けられる とともに、スピゴットをソケットと係合した状態から外れないように固定するた め、他方の部材と回転係合できるキャップと、このキャップを他方の部材と係合 した状態から外れる方向に回転しないように係止する係止装置とを備えた医療用 カニューレ等のための継手において、係止装置は、キャップに設けられたスリー ブと、このスリーブと係合することによってスリーブ及びキャップが係合を解除 する方向に回転しないように係止する、他方の部材上で移動自在のスライドとを 有することを特徴とする継手が提供される。 本発明の継手は、雄部材を雌部材と係止させ、誤って分離することがないよう にするための新規なシステムを含む。便利には、スプラインを備えたスリーブを 有するキャップを雄部材に設け、雌部材に設けられた軸線方向に移動自在のスラ イドをスリーブ及び従ってキャップと係合させることにより、スリーブを雌部材 のハブに対して回転しないように係止するように形成されている。 好ましくは、スリーブは内側にスプラインを備えており、スライドはスリーブ のスプラインと相補的な形態及び構成の外部スプラインを備えたカラーを有する 。カラーとスリーブとの係止係合を容易にするため、キャップを締め付けてハブ ースピゴット連結部を固定した後、カラーは、好ましくは、或る程度、例えば１ ０°乃至１５°に亘って回転移動できる。これは、スリーブ及びカラーのスプラ イン間の整合を可能にするためである。カラー及び／又はスリーブのスプライン の端部は、カラーを非係止位置から係止位置まで移動するときに正しく回転整合 するように、二つの部品のスプラインを案内するように形成されているのがよい 。 特に好都合な実施の形態では、継手を外す方向に回転しないようにキャップを 雌部材のバルブアクチュエータによって係止する。継手の雌部品は、例えばソケ ットに雄部品が装着されていない場合にハブソケットとカニューレチューブとの 間の連結を閉鎖するためのバルブを含む。このバルブは、好ましくは、可撓性の 壁を有するチューブ区分を含み、このため、チューブは、圧迫作用（pinching action）によって潰すことによりチューブを通る通路を閉鎖することができる。 チューブを押すためのボール等の要素は、雌継手部材に設けられたスライダによ って作動できる。このスライダは、好ましい構造では、キャップに取り付けられ たスリーブと相互係止するスプラインを備えたカラーを支持する。 本発明の別の特徴によれば、雄部材及び雌部材がフィンガグリップ区分を有し 、スピゴット及びハブを互いに連結し、固定キャップをハブに対して回転的に係 合するため、雄部材及び雌部材は、フィンガグリップ区分のところで保持でき、 前記グリップ区分はハブ及びキャップから軸線方向に離間されており、更に、雄 部材及び雌部材の連結された部品の周りに密封されたハウジングを形成するため 、ケーシングが設けられており、グリップ区分はハウジングの外側に置かれたま まである、医療用継手が提供される。 この構造により、患者に投与される流体が接触する部品の周りに気密密封され た包囲体を形成でき、取り扱いを必要とする部分は、密封された包囲体の外側に 配置されているものだけである。包囲された部品が、表面上で転移増殖する細菌 等によって汚染される危険は大幅に低下する。 上述したスプラインを備えたカラー等の係止装置が設けられている場合には、 この装置は、これを継手に装着したときにケーシング内に収容されるように、雌 部材上に配置されているのがよい。更に、ケーシングの内部は、係止カラーがそ の正しい係止位置にある場合にだけ、継手の周りで閉鎖できるように形成されて いるのがよい。これは、係止カラーがバルブアクチュエータに固定されている場 合には、ケーシングを閉鎖状態のバルブに対して十分に適用できないように構成 できるということを意味する。その結果、係止カラー及び／又はバルブアクチュ エータは、手で触れる必要なしに調節でき、好ましくは、二つのプロングを有す るフォーク（工具）が、ケーシングとともに、可能であれば雄継手部材及び／又 は雌継手部材とともに、殺菌パックで提供されるのがよい。この工具は、雄部材 と雌部材との間の連結部にアクセスするのが望ましい場合、例えば新たな投与セ ットを連結するのが望ましい場合、密封されたケーシングを開放する上で二つの 目的で役立つ。 本発明については、以下の詳細な説明を添付図面を参照して読むことによって 更に完全に理解されよう。 第１図は、本発明による継手の雄部材及び雌部材の連結前の軸線方向概略断面 図であり、 第２図は、連結後であるが外れないように係止がなされる前の雄部材及び雌部 材を示す第１図と同様の図であり、 第３図は、互いに連結及び且つ係止された雄部材及び雌部材を示す図であり、 第４図は、雄部材及び雌部材が互いに連結及び係止されるとともに、外ケーシン グが装着された、完成した継手を示す図であり、 第５図及び第６図は、ケーシングのシェルの二つの半部の斜視図である。 添付図面に示す継手は、雌部材１及び雄部材２を備えている。雌部材１は、カ ニューレチューブ３に密封態様で永久的に取り付けられており、ハブ区分４、バ ルブ区分５、及びフィンガグリップ区分６を画成する本体を有する。フィンガグ リップ区分６には、指でしっかりと把持できるように、所定の表面形体、具体的 には長さ方向窪み７が形成されている。ハブ区分４はその自由端にフランジ９を 有する。このフランジ９にはねじ要素１０が設けられている。この理由を以下に 説明する。それ自体は良く知られているが、ハブは、ハブの自由端から内方に延 びる截頭円錐形ソケット１１を有する。本体のバルブ区分５内には、可撓性の壁 を有する短いチューブ１２が収容されている。このチューブ１２は、前端がカニ ューレのボアと連通しており、後端がソケット１１の内端と連通している。本体 に設けられた半径方向穴に小さなボール１３が受け入れられている。このボール １３は、この穴内で自由に動くことができ、可撓性チューブ１２の外側に載って いる。ボール１３は、このボール１３を内方に押してチューブ１２を平らにする ことができ、チューブ１２のボアを圧迫することにより閉鎖でき、これによって 、カニューレとハブのソケット１１との間の連通を遮断することができる。かく して、チューブ１２及びボール１３がバルブ装置を構成する。ボール１３を内方 に選択的に押してバルブを閉鎖するため、バルブアクチュエータ１５が雌部材１ の本体に取り付けられている。このアクチュエータは、バルブを閉鎖する前端位 置とバルブを開放する後端位置との間で軸線方向に摺動自在となっている。バル ブアクチュエータ１５は環状をなしており、ボール１３と協働するように構成さ れた内部傾斜面を有する。バルブアクチュエータ１５に設けられた内部突出部は 、好ましくは、傾斜面の周囲位置に配置されており、本体の長さ方向スロット即 ち溝内で案内され、バルブアクチュエータ１５が本体上で自由に回転しないよう にする。バルブアクチュエータ１５は、制限された程度の回転、例えば１０°乃 至１５°に亘って回転させることができる。この理由を明らかにする。バルブア クチュエータ１７の前端と隣接してフランジ１７がバルブアクチュエータ１５の 周りを延びている。このフランジ１７は、二叉になった端部を有する特殊目的の 工具（図示せず）によるバルブアクチュエータ１５の調節を容易にするため、両 方向に向いた肩部を画成する。工具のプロング間の間隔は、フランジ１７の両側 で、バルブアクチュエータ１５の外径よりも僅かに大きく、これにより、バルブ アクチュエータ１５に触れる必要なしにバルブアクチュエータ１５を軸線方向に 移動するよう、プロングをフランジのいずれかの端面と当接させることができる 。バルブアクチュエータ１５の後端には、外部スプラインを備えた一体のカラー １９が設けられている。使用のために供給されたとき、雌部材１は第１図に示す 状態にあり、即ちバルブは閉鎖している。 雄部材２は、本質的には、一部品成形体として形成できる。この部材は、ハブ ソケット１１内に摩擦シール嵌めするように形成されるとともに、寸法決めされ たスピゴット２０を有する。このスピゴット２０がハブから引き出されないよう に固定するため、スピゴット２０の周りには、ハブ４のねじ山を備えたフランジ ９と協働するための雌ねじを備えたキャップ２１が延びている。キャップ２１及 びスピゴット２０の後方にはフィンガグリップ区分２２が設けられている。雄部 材２を継手の雌部材１に連結する際、及びこれらの部材を外す際、雄部材２のフ ィンガグリップ区分２２を指で把持することができる。フィンガグリップ区分２ ２には、雌部材１のグリップ区分６と同様に、把持を容易にする窪み７が設けら れている。フィンガグリップ区分２２とキャップ２１との間には、以下に説明す るように、外ケースと協働するための周囲溝が形成されている。キャップ２１の 前端は、スリーブ２４と一体成形されている。スリーブ２４は、内部軸線方向ス プラインを例えば１５個乃至２０個程度備えている。スプラインを備えたスリー ブ２４は、バルブアクチュエータ１５のスプラインを備えたカラー１９と協働し 、キャップ２１が継手の雌部材１に対して回転しないように、及び従ってキャッ プ２１が不意に緩んで、継手が外れることがないように、係止するようになって いる。スピゴット２０から後方連結ピース２５まで軸線方向ボアが雄部材２を貫 通している。部材２は、後方連結ピース２５により、チューブ、例えば投与セッ トの送出チューブに固定的に且つ密封をなして取り付けられている。 雌部材１及び雄部材２をそれぞれのフィンガグリップ区分で保持し、これらの 部材を互いに軸線方向に近付け、スピゴット２０をハブソケット１１に入れる。 次いで、部材１，２を相対的に回転してキャップ２１をハブフランジ９と螺合し 、スピゴット２０とハブソケット１１とがしっかりと且つ密封をなして係合した 状態にする。これは、第２図に示す状態である。上述した工具により、バルブア クチュエータ１５を雌部材１の本体に沿って後方に摺動し、スプラインを備えた カラー１９をスプライン備えたスリーブ２４に入れる。カラー１９のスプライン がスリーブ２４のスプライン間の溝と正確に整合していない場合には、バルブア ク チュエータ１５を僅かに回転させることによって必要な整合が得られる。カラー １９及びスリーブ２４に設けられたスプラインの前端は、カラー１９がスリーブ ２４内に滑らかに且つ確実に係合するように、及びカラー１９のスプラインをス リーブ２４のスプライン間に形成された溝と整合させるのに必要なだけカラーを 回転させるように形成されている。更に詳細には、スプラインの端部には面取り が施してあり、スプラインの側面はＶ字形状にテーパしており、そのため、対向 したスプライン端部は互いに徐々に当り、且つカム作用を発生してカラー１９を スリーブ２４内に完全に係合するのに必要な回転整合を得るのに必要なだけバル ブアクチュエータ１５を回転させる。 第３図に示すように、カラー１９がスリーブ２４内に正しく係合したときには 、キャップ２１が回転しないように係止され、バルブが開放され、バルブアクチ ュエータ１５の傾斜面に合わせてボール１３が半径方向外方に移動するときにチ ューブ１２がそれ自体の弾性で拡張する。雄部材２及び雌部材１の連結及び係止 は、二つの部材のグリップ区分６，２２以外の部分に手を触れることなく行われ る。 外れ及び感染症に対する追加の安全性を提供するため、外ケーシング３０をフ ィンガグリップ区分間で継手に装着する。ケースは、第５図及び第６図に示すよ うに、二つの部品３１，３２からなる。これらの部品は、図示のように分離でき るが、好ましくは、一方の縁部、即ち図面で見て右側の縁部に沿って一体のヒン ジによって連結されている。閉鎖状態で二つのケーシング部品を互いに係止する ため、一方の部品にラッチフィンガ３４が一体に形成されており、これらのフィ ンガは、他方の部品の内面に設けられたスロット３５とスナップ係合する。連結 した雄部材２及び雌部材１の周りで部品を互いに閉鎖した場合に得られるシール を改善するため、ケーシング部品には段付き縁部が設けられている。外部の向き 合った縁部の面の間にはノッチ３６が形成されており、バルブアクチュエータ１ ５の調節に使用した工具と同じ工具をこのノッチ３６に挿入して捩じることによ ってケーシングを開放して継手にアクセスすることができる。これにより、必要 な場合に継手を外すことができる。新品の殺菌したケースを使用することが必要 となるように、ケーシングの開放時にラッチフィンガが壊れるようにすること等 によって、ケーシング３０を保守不能に形成することが望ましい。ケーシング３ ０を開放すると、バルブアクチュエータ１５が前方に摺動できるようになり、上 述した工具を逆方向に使用することによって、バルブを閉鎖するとともにキャッ プ２１の係止を解除することができる。その結果、必要な場合には、キャップ２ １を外すためにグリップ区分６，２２を保持して相対的に回転することによって 、雄部材２及び雌部材１を外すことができる。 ケーシング３０の端部には、内方に差し向けられたリムが設けられているとい うことに着目されたい。これらのリムは、ケーシング内部の部品が汚染される危 険が最少であるように、ケーシングの外側にあるフィンガグリップ区分６，２２ と隣接しているがこれらの区分の間で二つの継手部材１，２の周りにぴったりと 嵌まるように構成されている。更に、ケーシングの内部には突出部３８が設けら れている。これらの突出部は、継手の係止が解除され且つバルブが閉鎖した状態 でケーシングの装着を行おうとすると、突出部がバルブアクチュエータのフラン ジ１７に当り、ラッチフィンガ３４が係合するのに十分にケーシングを閉鎖する ことができないように位置決めされている。 本発明によれば、所期のように使用された場合、流体連結が行われる部品の汚 染の危険性を減少する非常にしっかりとした継手を提供することができるという ことは、以上から理解されよう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年５月１４日（１９９８．５．１４） 【補正内容】 請求の範囲 １． ソケット（１１）を有する雌部材（１）と、前記ソケット（１１）と押 し嵌めにより係合できるスピゴット（２Ｏ）を有する雄部材（２）と、一方の部 材に取り付けられるとともに、前記スピゴットを前記ソケットと係合した状態か ら外れないように固定するため、他方の部材と回転係合できるキャップ（２１） と、このキャップ（２１）を前記他方の部材と係合した状態から外れる方向に回 転しないように係止する係止装置とを備えた医療用カニューレ又はカテーテルの ための継手において、前記係止装置は、前記キャップに設けられたスリーブ（２ ４）と、このスリーブと係合することによって前記スリーブ及び前記キャップが 係合を解除する方向に回転しないように係止する、前記他方の部材上で移動自在 のスライド（１９）とを有することを特徴とする継手。 ２． 前記スライド（１９）及び前記スリーブ（２４）は、スプライン連結に より係合可能である、請求項１に記載の継手。 ３． 前記スリーブ（２４）は、内側にスプラインを備えている、請求項２に 記載の継手。 ４． 前記スライド（１９）は、外側にスプラインを備えている、請求項２又 は３に記載の継手。 ５． 前記スライド（１９）は、スリーブ（２４）との係合中にスプラインを 整合させるため、一回転よりもかなり小さい限定された角度に亘って回転できる 、請求項2、３又は４に記載の継手。 ６． 前記スプラインの端部は、前記スライド（１９）が前記スリーブ（２４ ）と係止係合できるようにするのに必要なだけ前記スライド（１９）を自動的に 回転するように形成されている、請求項５に記載の継手。 ７． 前記スライドば、スプラインを備えたカラー（１９）からなる、請求項

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ソケット（１１）を有する雌部材（１）と、前記ソケット（１１）と押 し嵌めにより係合できるスピゴット（２０）を有する雄部材（２）と、一方の部 材に取り付けられるとともに、前記スピゴットを前記ソケットと係合した状態か ら外れないように固定するため、他方の部材と回転係合できるキャップ（２１） と、このキャップ（２１）を前記他方の部材と係合した状態から外れる方向に回 転しないように係止する係止装置とを備えた医療用カニューレ等のための継手に おいて、前記係止装置は、前記キャップに設けられたスリーブ（２４）と、この スリーブと係合することによって前記スリーブ及び前記キャップが係合を解除す る方向に回転しないように係止する、前記他方の部材上で移動自在のスライド（ １９）とを有することを特徴とする継手。 ２． 前記スライド（１９）及び前記スリーブ（２４）は、スプライン連結に より係合可能である、請求項１に記載の継手。 ３． 前記スリーブ（２４）は、内側にスプラインを備えている、請求項２に 記載の継手。 ４． 前記スライド（１９）は、外側にスプラインを備えている、請求項２又 は３に記載の継手。 ５． 前記スライド（１９）は、スリーブ（２４）との係合中にスプラインを 整合させるため、一回転よりもかなり小さい限定された角度に亘って回転できる 、請求項２、３又は４に記載の継手。 ６． 前記スプラインの端部は、前記スライド（１９）が前記スリーブ（２４ ）と係止係合できるようにするのに必要なだけ前記スライド（１９）を自動的に 回転するように形成されている、請求項５に記載の継手。 ７． 前記スライドは、スプラインを備えたカラー（１９）からなる、請求項 １乃至６のいずれかに記載の継手。 ８． 前記キャップ（２１）及び前記スリーブ（２４）は前記雄部材（２）に 設けられており、前記スライド（１９）は前記雌部材（１）に移動自在に取り付 けられている、請求項１乃至７のいずれかに記載の継手。 ９． 前記雌部材は、バルブアクチュエータ（１５）を含むバルブを有し、前 記スライド（１９）は前記バルブアクチュエータとともに移動できる、請求項８ に記載の継手。 １０． 前記バルブアクチュエータ（１５）の軸線方向移動により、前記バル ブを開放し、前記スライド（１９）を前記スリーブと係合する、請求項９に記載 の継手。 １１． 前記バルブは、前記雌部材の本体内の可撓性の壁を有するチューブ（ １２）と、前記チューブを圧迫作用で閉鎖するため、前記アクチュエータ（１５ ）によって半径方向に移動できる要素（１３）とを有する、請求項８、９又は１ ０に記載の継手。 １２． 前記バルブアクチュエータに手で触れることなく、前記バルブアクチ ュエータを移動してバルブを開放するため、別体の工具が用いられる、請求項１ 乃至１１のいずれかに記載の継手。 １３． 前記雄部材及び前記雌部材（１，２）はフィンガグリップ区分（６， ２２）を有し、前記部材は、前記ソケット（１１）での前記スピゴット（２０） の係合中、及び前記キャップの係合中、前記区分のところで保持されるようにな っており、前記雄部材及び前記雌部材の連結された部品の周りに密封されたハウ ジングを形成するため、ケーシング（３０）が設けられており、前記グリップ区 分（６，２２）は前記ハウジングの外側に置かれたままである、請求項１乃至１ ２のいずれかに記載の継手。 １４． ソケット（１１）を有する雌部材（１）と、前記ソケット（１１）と 押し嵌めにより係合できるスピゴット（２０）を有する雄部材（２）と、一方の 部材に取り付けられるとともに、前記スピゴットを前記ソケットと係合した状態 から外れないように固定するため、他方の部材と回転係合できるキャップ（２１ ）とを有する医療用カニューレ等のための継手において、前記雄部材及び前記雌 部材はフィンガグリップ区分（６，２２）を有し、前記部材は、前記ソケットで の前記スピゴットの係合中、及び前記固定キャップ（２１）の係合中、前記区分 のところで保持されるようになっており、前記雄部材及び前記雌部材の連結され た部品の周りに密封されたハウジングを形成するため、ケーシング（３０）が設 けられており、前記グリップ区分（６，２２）は前記ハウジングの外側に置かれ たままである、ことを特徴とする継手。 １５． 前記ケーシングは二つの部品（３１，３２）からなり、これらのケー シング部品は、これらの部品を互いに固定する協働可能なスナップ係合手段（３ ４，３５）を有する、請求項１３又は１４に記載の継手。 １６． 前記ケーシング部品は、一体のヒンジによって互いに連結されている 、請求項１５に記載の継手。 １７． 前記スナップ係合手段は、ケースが再使用されないようにするため、 閉鎖状態のケースを開放すると壊れるように構成されている、請求項１５又は１ ６に記載の継手。 １８． 前記ケーシング部品は、前記ケーシングの閉鎖時に密封をなして係合 する段状縁部を有する、請求項１５、１６又は１７に記載の継手。 １９． 前記雌部材は、移動自在のアクチュエータを含むバルブを有し、前記 ケースは、前記バルブが開放状態にある場合に前記ケーシングが閉じないように するため、その内側に当接手段（３８）を有する、請求項１３乃至１８のいずれ かに記載の継手。 ２０． 前記ケーシングは、前記雄部材及び前記雌部材（１，２）をグリップ 区分（６，２２）と隣接して且つこれらの区分間でぴったりと係合するため、そ の端部のところで内方に差し向けられたリムを有する、請求項１３乃至１９のい ずれかに記載の継手。