JP2000517198A - ブロック積みタワーゲーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 一人以上のプレイヤーが個々のブロックから崩れ易いタワーを積むようになっている。タワーを積むのに少なくとも２つのタイプのブロックを使用し、２つのタイプのブロック（例えば正方形ブロックおよび長方形ブロック）は、タワーの安定性および／または特定のブロックの除き易さに影響を与えるよう、相互に作用する異なる物理的性質を有する。タワーの各層は可能な場合には類似する物理的性質を有するブロックから形成されるが、タワーの少なくとも２つの隣接する層は異なる形状、寸法および／または数のブロックから形成される。異なる物理的性質としては、重量、表面形状および／または摩擦係数が含まれ、よって他のタイプのブロックに対するブロック内の特定の空間的関係を有する所定のタイプのブロックを除くことが容易となったり、またより困難となる。２つ以上のタイプのタワー積みブロックを内蔵式タワー積みゲームとして積んでもよいし、または従来の長方形タワー積みブロックの現在のセットを補助するのに長方形でないブロックのセットを使用し、最小の出費でゲームの魅力を高めることができる。タワーのすべての側面への各プレイヤがアクセスし易いようにおよび／または各プレイヤーがブロックの移動をさせる時間を制限するために、回転ターンテーブル上にブロックのタワーが精まれる。ターンテーブルにはタワーを積むための水平のベースとなるような水準器を設けることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 ブロック積みタワーゲーム 技術分野 本発明は一般的には技能ゲームに関し、より詳細には一人以上のプレイヤーが 個々のブロックを崩れ易いタワーに積み重ねるゲームに関する。 背景技術 ブロックの層の間、および同じ層のうちの隣接するブロックの間を摩擦結合し ながら、１つの層から次の層へと交互に長方形のブロックが配置された状態にタ ワーを形成するよう、多数の長方形ブロックを層状に配置するタワー積みゲーム は公知である。上部の層を連続的に重ねるように１つ以上の下の層からブロック を除くことにより、タワーの高さを高くするような、代表的なゲームのやり方が ある。ブロックが多数のブロックの重心の直接下にあり、所定の層内の唯一のブ ロックである（またはそうなる）場合、またはブロックがそのブロックの上にあ るブロックの重心の両側にある他の２つのブロックのうちの１つである場合、そ のブロックはキーブロックとなる。このキーブロックを除くことによりタワーが 崩れたり、またはタワーが不安定となったり、もしくはブロックを除こうとして いる際に衝撃が与えられるとゲー ムが終了する。個々のブロックの厚みにはわずかなばらつきがあったり、タワー は正確に垂直とはならないので、上部の層の重量は所定の層のすべてのブロック に均一には分散できない。従って、キーブロックでないブロックでもタワーの重 量の多くを支持していることがあり、この場合、重量を支持しているブロックが 除かれると、隣接する層内の１つ以上のブロックが摩擦により所定位置から引き 出されることとなる。従って、従来、どのブロックを除くかを決定する前にゆる いブロックをプレイヤーが試すことができるが、プレイヤーはブロックを除く間 、片手しか使用できなかった。精密に製造され、研磨された木製ブロックを使用 する、かかるゲームの一例は、ミルトンブラッドレーカンパニーにより、商標「 ジェンガ（JENGA）」として販売されている。 商標「ジェンガアルティメート(JENGA ULTIMATE)」としてカナダで市販されて いる公知の変形ゲームは、二種類以上の色の長方形ブロックを使用し、元のタワ ー全体にわたって異なる色がランダムに分散されている。サイコロを振って次の プレーのラウンドにどの色のブロックを除くかを決定し、ゲームの成り行きに対 する偶然性の要素を増している。 上記ゲームは３つの連続するブロックを有するコンパクトな正方形の層を最初 に配置できるように、長さと幅の比が約３：１のブロックを使用しているが、多 少狭い長方形のブロックを最初に水平方向に離間させる同じよ うなタワー積みゲームも知られている。プラスチックの長方形ブロックを使用す る他の変形例も知られている。 発明の開示 本発明は異なるレベルの手先の器用さおよび／または異なる戦略を必要とする 別の変形例および代替例を提供し、異なるクラスのプレイヤーに対するゲームの 魅力を提供することにより公知のタワー積みゲームのゲームの魅力を改善するも のである。 本発明の全体の特徴によれば、タワーを積むのに少なくとも２つのタイプのブ ロックを使用し、２つのタイプのブロックはタワーの安定性および／または特定 のブロックの除き易さに影響するよう、相互に作用する異なる物理的特徴を有す る。 本発明の第１の特定の特徴によれば、タワーの各層は可能な場合には類似する 物理的性質を有するブロックから形成されるが、タワーの少なくとも２つの隣接 する層は異なる形状、寸法および／または数のブロックから形成される。 本発明の第２の特定の特徴によれば、異なる物理的性質には、重量、表面形状 および／または摩擦係数が含まれ、よって他のタイプのブロックに対するブロッ ク内の特定の空間的関係を有する所定のタイプのブロックを除くことが容易とな ったり、またより困難となる。 本発明の第３の特定の特徴によれば、種々のタイプのブロックの形状、サイズ および／または他の物理的特性は、所定のブロックを取り扱うことができる容易 性に影響を与える。 本発明の第４の特定の特徴によれば、異なるタイプのブロックの形状は隣接す る第２の層における第２のタイプのブロックにより第１の層における第１のタイ プの隣接するブロックが摩擦により結合できるが、第１の層におけるブロックに よって第２の層におけるブロックのいずれも結合されないようになっている。 本発明の第５の特定の特徴によれば、ブロックの少なくとも一部のサイズまた は形状は単一層が少なくとも３つのキーブロックを有することができ、そのうち の１つを除くとタワーが崩れる結果となるようになっている。 現在のところ考えられるように、２つ以上のタイプのタワー積みブロックを内 蔵式タワー積みゲームとして積んでもよいし、または従来の長方形タワー積みブ ロックの現在のセットを補助するのに長方形でないブロックのセットを使用し、 最小の出費でゲームの魅力を高めることができる。 本発明の別の特徴によれば、タワーのすべての側面へ各プレイヤーがアクセス し易くし、および／または各プレイヤーがブロックの移動をさせる時間を制限す るために、回転ターンテーブル上にブロックのタワーを積む。ターンテーブルに はタワーを積むための水平のベースと なるような水準器を設けることが好ましい。 図面の簡単な説明 図１は、単一サイズおよび単一形状の長方形ブロックを使用する従来のタワー 積みゲームを示す。 図２は、単一の層がどのように３つの隣接する長方形ブロックの並置された構 造を構成するかを示す図１のタワーの平面図である。 図３は、隣接するブロックの間にスペースが設けられた図１のタワーの変形例 を示す。 図４は、複合タワーが長方形ブロックのそれぞれのクロスした層により上下が 囲まれた正方形のブロックの層を含み、すべてのブロックが同じ幅を有する、本 発明の第１実施例を示す。 図５は、図４の複合タワーの単一の層が正方形のブロックしか含むことができ ない状態を示す平面図である。 図６は、単一層がどのように２つ以上の形状のブロックを含むことができるか を示す、図４の複合タワーの変形例の１つの層の平面図である。 図７は、２つのタイプのブロックの幅が同じでなく、すべてのブロックが密に 詰められた、図４の複合タワーの第１変形例を示す。 図８は、２つのタイプのブロックの幅が同じでなく、少なくとも狭いほうのブ ロックがゆるく詰められた、図 ４の複合タワーの第２変形例の平面図である。 図９は、２つのタイプのブロックの幅が同じでなく、狭い方のブロックが広い 方のブロックとほぼ同じ面積を、集合した状態で占めるように、狭い方のブロッ クの数を多くした、図４のゲームの第３変形例における２つの隣接する層の平面 図である。 図１０は、垂直平面に長方形でない横断面を有するブロックの比較的小さい水 平平面に、長方形ブロックの少なくとも一部が支持され、２つの形状のブロック が異なる物理的性質を有する別の実施例を示す。 図１１は、垂直平面に長方形でない横断面を有するブロックの比較的長方形水 平平面に正方形ブロックが支持された、図１０の実施例の変形例を示す。 図１２は、各々が異なる長方形でない横断面を有する、２つのタイプのブロッ クを使用した、図１０の実施例の第２変形例を示す。 図１３は、ブロックの少なくとも一部が水平平面に長方形でない横断面を有す る、本発明の第３実施例を示す。 図１４は、隣接する層のブロックが異なる方向に配置された連動する配置に長 方形でない横断面を有するブロックが密に詰められた、図１３の実施例の変形例 を示す。 図１５は、第１タイプのブロックの高さが第２タイプのブロックの高さの整数 倍となるよう、２つのタイプの長方形ブロックを有する更に別の変形例を示す。 図１６は、水準器が内蔵された回転するターンテーブ ル上にタワーを立てるタワー積みゲームを示す。 発明を実施するための最良の態様 従来のタワー積みゲーム、例えば上記ジェンガゲームをプレイしている一人の プレイヤー１を示す図１を参照すると、従来のタワー２は長方形ブロック４の層 ３から従来どおり形成されることが理解できる。従来の長方形ブロック４の各々 は同じ高さＨおよび（図２の平面図から良好に理解できるように）長さＬの３分 の１に正確に等しい幅Ｗを有し、よって２つの隣接するブロック４Ａ、４Ｂ、４ ＣはＨの垂直な高さおよびＬ＝３Ｗの水平の大きさを有する正方形の層３を形成 する。 再び図１を参照すると、まずタワー２を形成するのに多数の長方形ブロック４が 層３Ａ、３Ｂ、３Ｃ、....、３Ｒに配置され、第１の層３Ａに置ける正方形ブロ ック４の配置は、隣接する第２層３Ｂにおけるブロックに垂直であり、２つの交 差した層の個々のブロックの間に機械的な連結（摩擦結合）が生じる。プレイ中 、連続する上部の層３Ｓ、３Ｔ、３Ｕ、３Ｖを重ねるように、１つ以上の下方の 層３Ｆ、３Ｉ、３Ｎ、３Ｏ、３Ｑからブロックを除くことにより、タワーの高さ を高くする。ブロックは上部のブロックの重心より直接下にあり、所定の層の唯 一のブロック（すなわち単一キーブロック６）である場合（または将来そうなる 場合）、もしくは上方の ブロックの重心の両側にある２つの残りのブロック（すなわちキーブロック６Ａ 、６Ｂのペア）の一方である場合に、そのブロックはキーブロックとなる。キー ブロック６、６Ａ、６Ｂを除くことにより、タワー２が不安定になって崩れる場 合、またはブロック４を除こうとしている間にタワー２が崩れる場合に、ゲーム は終了する。個々のブロック４の厚みＨおよび表面特性には若干のばらつきがあ り、更にタワー２は正確に垂直にできないので、上部の層３Ｇ、３Ｈ、３Ｉ、.. ..、３Ｎの重量は所定の層３のすべてのブロック４に均一に分散できない。従っ て、どのブロックを除くかを判断する前に、（容易に除くことができる）ゆるい ブロック５であるか、または（除くことのできない）キーブロック６であるかど うかをプレイヤー１が確かめることができる。精密に製造され、研磨された木製 ブロックを使用するかかるゲームの一例としては、上記ジェンガゲームがある。 図３は、同じ層３の隣接するブロック４’の間にスペースを設けるよう、長さ Ｌ’の３分の１よりかなり短い幅Ｗ’を有する変形長方形ブロック４’を使用す る公知の変形例を示す。このように水平の間隔を設けたことにより、ブロックを 除く際に２つの外側ブロック４’Ｂ、４’Ｃと接触する可能性を除くことにより 、中心部ロック４’Ａを除き易いようにしている。従って、各ブロックを短い方 のエッジに設置することにより、図４の離間した配置の、図１のより広いブロッ クを含む第２の（図 示されていない）変形例が可能であることは明らかとなるはずである。比較的広 いベースの中心に位置する広い低い重心により安定性が一般に高められるので、 各ブロックを短い方のエッジに重ねる結果、所定の数のブロックで、より高いが 安定性の低いタワーが得られる。 上記のように上記ジェンガゲームのジェンガアルティメートなる変形例は、い くつかの異なる色のブロックを使用するが、他のタワー積みゲームは異なる寸法 および／または異なる材質の長方形ブロックを使用するという点でオリジナルの ジェンガゲームと異なっている。しかしながら図４に示されるように、本発明の １つの特徴によれば、例えば長方形のブロック４のみならず正方形のブロック７ を含む２つ以上の形状および／または寸法のブロックを使用し、図４および図５ に示されるように、１つだけの形状のブロック４、７から各層３、３’を構成し 、かつ異なる形状のブロックを使用して異なる層を製造するように複合タワー１ ０を組み立てることにより、公知のタワー積みゲームのいずれも、よりおもしろ く、かつよりむずかしくすることができる。これとは異なり、図６に示されるよ うに１つの層３で正方形のブロック７と長方形のブロック４、４’とを組み合わ せても良い。各長方形ブロック４がタワー２の片側８から反対側９へ延びるよう に充分長くなるよう、タワー２を図２に示されるように長方形のブロックだけか ら積むと、クロスした層の間の機械的な連結が最大となる。長方形ブロック ４の１つを２つ以上の正方形ブロック７と置換すると、クロスした層の間の摩擦 クロス結合を低減できるが、皆無にすることはできないので、レベルずれ状態に 影響を受けやすい、多少不安定なタワーとなり、組み立てにより手先の器用さが 必要となる。従って、図４の実施例は図１および３に示された公知のゲームより もプレーの価値を著しく改善できる。 ゲームのルールにより片手しか使用できないとし、２つ以上のブロックを同時 に除いたり、第２のブロックが先に占めていた位置に別のブロックをスライドさ せることを認めないようにすると仮定すれば、一人のプレイヤーが図５に示され るように３×３個の正方形に密に詰めた９個の正方形ブロック７を有する場合、 プレイヤーが中間ブロック７Ｂを取る前に少なくとも１つのコーナーのブロック ７Ａを取り出し、プレイヤーが中心ブロック７Ｃをプレイヤーが取る前に少なく とも２つの中間ブロック７Ｂを取らなければならない。 異なる形状のブロック４、７を組み合わせても、ゲームの戦略的特徴を増すこ とができる。その理由は、２つ以上のタイプのブロック４、７から積み上げられ た複合タワー１０の安定性は、２つのタイプのブロックを設けた高さ３Ａ、３Ｂ 、....、３Ｍによって影響を受けるだけでなく、正方形のブロック７の上下の長 方形ブロック４を互いにどのように配置するかによっても影響を受けるからであ る。例えば図４および７に示されるように、 正方形ブロックの層よりも上の長方形ブロックの層を、その主軸線が正方形ブロ ックの層の下方の長方形ブロックの層の主軸線に対して垂直に配置され、正方形 ブロックが長方形ブロックの垂直に配置された２つの離間する層の間の連動力を 結合するように働く場合、例えば多少より安定な構造体が得られる。 更に図５を検討すると明らかなように、中間の行または列よりも上の単一のキ ーとなる長方形ブロックを支持するようになっている中間の行または列における １つのブロック（例えば中心ブロック７Ｃ）または２つのブロック（例えば２つ の中間ブロック７Ｂ）のみならず、２つの外側の行または列の上の２つのキーと なる長方形ブロックよりも上に配置した４つのコーナーブロック７Ａまたは２つ の中間ブロック７Ｂの組み合わせは、９個の正方形ブロックの処置の層における キーとなるブロックとして機能できる。更に、（ルールが設けられていなければ ）長方形ブロックを次の層に設置する前に、最初に正方形ブロックの層内に９個 の正方形ブロックをすべて設置することは重要ではなく、次の層におけるキーブ ロックを支持するようになっている１つ以上のキーブロックを含んでいればよい 。 図６は、単一の層が２つ以上の形状のブロック４、７、４’を含み、更に戦略 をおよびゲームをするのに必要な技能を更に高めている、図４の複合タワー実施 例の更に別の変形例の平面図である。更に同一サイズおよび形状 の２つのブロックでも重量が異なってもよく、この場合、外側の重いブロックを 除く際には、同じくらい軽いブロックを除くよりも、アンバランスなトルクとタ ワーの転倒がより生じ易くなる。 図７は、異なるブロック４、７’が寸法（幅）および形状（正方形対長方形） が異なっている、各層が密に詰められた形状の１つのタイプのブロックのみから 成り、よって隣接する層のブロックの間が重なって配置されるような、本発明の 別の実施例を示す。 図８に示されるように、図７の狭い正方形のブロック７’の一部またはすべて は、図３に示される離間した構造を同じように、互いに水平方向に分離できる。 より狭い正方形のブロック７’の隙間を開けて詰めた層と、より広い長方形ブロ ック４の密に詰めた層とを組み合わせることにより、各正方形ブロック７’は上 方の１つの長方形ブロック４と下方の１つの長方形ブロックとしか、全面的には 接触しない。かかる形状では、長方形ブロック４が正方形ブロックの下方の支持 体でない場合に限り、この長方形ブロックを除くことができる。しかしながら１ つの正方形ブロック７’は長方形ブロックを支持でき、長方形ブロックは次に、 別の上方の層の重量によって片持ち式に支持できる。 更に、図５および図７の密に詰められた形状と対照的に、正方形ブロック７’ のまばらな間隔のために、最初に４つのコーナーブロック７Ａのいずれかを除く ことな く、中間ブロック７Ｂを引き出すことが可能である。従って、２つのタイプのブ ロックを異なる幅にすることによって、図８の実施例の外観だけでなく、プレー のアピールも更に高まることが理解できよう。図８は、２つのコーナーブロック ７”Ａおよび１つの中間ブロック７”Ｂをキーブロックとすることができること も示している。中間ブロック７”Ｂの取り出しを容易にするために、正方形ブロ ック７’の少なくとも一部を鉄材料から製造したり、または磁化可能、または適 当な形状の取り出し工具と係合するためのキーホールまたは他の手段を設けても よい。 図９は、より小さい正方形ブロック７’の数を１６まで増やし、より小さいブ ロックが図８の実施例の９個の正方形ブロック７とほぼ同じ面積を集合状態で占 めるようになっている、図７および８の実施例の別の変形例を示す。このケース では、ブロック４、７’の２つの幅が重なるように配置され、これにより正方形 ブロック７’の間も摩擦結合され、よって更に安定性が増し、これによりどのブ ロック４、７’を安全に除くことができるかを判断する戦略が複雑となる。 次に本発明の第３実施例を示す図１０を参照する。この実施例ではブロック１ １の少なくとも一部はブロックの長手方向軸線に対して横方向の垂直平面におい て六角形またはその他の長方形でない横断面を有し、図１および図３の実施例の 従来のタワー２、２’における長方形 ブロック４の層の一部またはすべての代わりに、六角形のブロック１１が使用さ れている。図示された実施例では、一部の層３”は双方のタイプのブロック４、 １１を含むが、他の層３、３’の各々は一方のタイプのブロックしか含まないこ とに留意されたい。図１０、１１および１２に示された種々の変形タワーの説明 から明らかとなるように、この六角形ブロック１１は同じ層の隣接するブロック と線接触するだけであり、よって図１の密に積み得られた配置（個々のブロック の正確な整合）と図３の離間した配置（除去が容易）の利点を兼ね備えている。 当業者であれば、その他の長方形でない垂直プロフィル、または長方形のプロフ ィルと長方形でないプロフィルとの組み合わせによっても、同じ高さでの隣接す るブロック間の接触面積を狭くできることが理解できよう。２つのタイプのブロ ック１１、４は、摩擦係数の異なる別の材料から形成でき、これにより異なるサ イズおよび形状のブロックの間の接触面積の大きさが異なることから生じる触感 の変化を強調できる。 図１１では、細長いブロック１１の少なくとも一部は正方形ブロック７’を支 持する比較的小さい水平表面を有する。頂部および底部に２つの平行な平らな表 面１２、１３が位置するように六角形を配置することにより、各面１４は垂直状 態とならないが、２つの隣接するブロック１１がコーナー１５で互いに接触する 場合でも、頂部および底部の表面１２、１３を離間した状態に維持する 突出したセンター１５を有し、よって図７の離間した構造の安定でない（よって より難しい）特徴と、図１の接近させた形状の自動整合特徴とが組合わさる。か かる形態の構造は、図８の実施例の、狭く離間した正方形ブロックの利点（例え ば中間ブロックに、より簡単にアクセスできること）と、同じ層における隣接す るブロック間の接触面積を少なくとも小さく維持できる利点とを組み合わせ、特 に難しく美観を楽しめるゲームを提供するものである。 図１２は、円形横断面を有する１つ以上のブロック１１’を含むブロックの長 手方向軸線に横方向の平面において、長方形でない垂直横断面を有する細長いブ ロック１１、１１’のみから成る変形のタワーを示す。かかる円形ブロックは２ つのキーブロック１１Ａ、１１Ｂ’の一方としても機能できる。しかしながら、 所定の層が軸線の平行な円形ブロックしか含んでいない場合、タワーは不安定と なることが理解できよう。同一層内のブロックのすべてが同じ高さとなっている ことを条件に、垂直横断面の他の組み合わせ、例えば正方形と三角形の組み合わ せも可能であることが理解できよう。 図１３および１４は、ブロックの少なくとも一部が水平平面において長方形で ない横断面を有する実施例を示す。図１３の実施例では、長方形でない横断面は 円形であり、ブロック１６は垂直な円筒体であり、図１４の実施例ではブロック １６’は水平横断面が六角形となって いる。楕円形、不規則多角形および他の正多角形などの他の形状を含むその他の 水平横断面も可能であることは明らかであろう。上記のように安定性とは、かな りの程度、幅に対する高さの比に応じて決まるので、長方形でないブロック１６ 、１６’の高さを調節することにより、ゲームの難易度を変えたり、および／ま たは所定の高さおよび／または所定の数の高さを有するタワーの積み重ねを難し くしたり、簡単にしたりすることも可能である。 かかる長方形でない水平横断面は、ある点では図４および図７の正方形ブロッ クと類似しているが、これらの横断面は一般に隣接するブロックが互いに接触す る（よってブロック間の間隔を他の層における長方形ブロックの固定した間隔に 対応する値に維持できる）が、それにも係わらずプレイヤーが他のブロックを乱 す事なく容易につかむことのできる突出した表面があるという利点を、一般に有 する。長方形でない横断面を有するブロックの他の利点としては、このブロック は幅が一定でないので、かかるブロックを除く際に隣接するブロックとの接触面 積の変化は変位量の線形な関数とならず、この結果、長方形のブロックをその長 手方向軸線の方向に変位した時に生じる接触面積の線形変化に関連した触感と異 なるフイードバックされる非線形な触感が得られる。 図１５に示されるように、長方形ブロック４”の一部は従来の高いブロック４ ’の高さＨ’の整数分の１（例えば２分の１）である高さＨ”を有する短いブロ ックと し、よって第１の短いブロック４”と第２の短いブロック４”とを重ねると、１ つの高いブロック４’と同じ支持体となることができるが、最初のプレイヤーに よってかかる第１の短いブロックを取り出すと、第２の短いブロックを取り出す ことがつまらなくなり、実際に自由に第２のプレイヤー番に移る。長方形でない 横断面を有するブロック、例えば図１０の六角形ブロック１１と、全高さおよび 半高さ（または整数分の１、例えば３分の１）の高さのブロックとの組み合わせ も可能である。 更に形状および寸法の他に、本発明の要旨から逸脱することなく、ゲームの魅 力を更に高めるために、ブロックの一部（しかしながら必ずしもすべてではない ）の他の物理的な特徴を操作してもよい。例えば図６、７、８、９、１１および １４における異なる表面のシェーディングによって示されるように、一部のブロ ックは他のブロックと異なる表面の質感または形状（例えば摩擦係数）（または 単位面積当たりの負荷に応じた非線形な摩擦係数）を有し、この結果、キーブロ ックでないキーを除くと他の層におけるブロックの予測できない移動が生じる可 能性がより高くなるようにできる。他の例として、ブロックの一部が隠された磁 石を内蔵したり、および／または一部の磁石を磁性材料から製造すると、この結 果、所定のブロック（他のブロックではない）の間の重力でない、予想できない 力を生じさせることができる。このような力は明らかにゆるいブロックを除く時 に限り明ら かである。第３の例として、ブロックの一部を中実体とし、他のブロックを中心 から重心をずらしたり、中空にした第２のタイプ（外から見て判らないことが好 ましい）とし、よって重いほうのブロックを除く際に重心がより大きくずれるよ うにしてもよい。 図１６は、適当な付属品によりタワー積みゲームの魅力をどのように更に高め ているかを示す。図１６では、回転するターンテーブル１７上に複合タワー１０ を積み重ね、ターンテーブルは時計仕掛けまたは電子レンジで見られるのと同様 な電動モータ（図示せず）により一定の回転速度で回転できる。これにより、プ レイヤーはすべての角度から複合タワー１０全体を見ることができるだけでなく 、各プレイヤーがブロックを移動させなければならないプリセット時間（例えば １．５回転）を設定できる。回転ターンテーブル１７には水準器１８を組み込み 、ターンテーブル１７の上部表面１９が常に水平となり、よってタワー２、２’ 、１０がターンテーブル１７上で回転する際に常に安定した垂直状態に維持でき るように保証することが好ましい。ゲームを砂場または芝生の上などの野外で行 う場合、脚を備えたプラットフォーム、好ましくはターンテーブル１７に類似す るターンテーブル、およびタワーが崩れる直前のタワーの高さを測定するテープ 状の測定スティックが設けられたプラットフォームを使用することによって安定 性を高めてもよい。同様に、屋内でゲームを行う場合、落下するブロックを キャッチし、隣接する磨かれた木の表面に引っ掻き疵が付いたりへこんだりする のを防止するために、フェルトまたは織り布のマットを使用してもよい。このマ ットを均一でない表面、例えばタイルまたはカーペット上で使用する場合、タワ ーを積む平らで、かつ水平の表面を設けるために、マットにダンボールまたは木 製のインサートを設けてもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ (72)発明者 シェフテル，ジェームス，イー. アメリカ合衆国，カリフォルニア州 90405，サンタ モニカ，シダー 1315 【要約の続き】 の側面への各プレイヤがアクセスし易いようにおよび／ または各プレイヤーがブロックの移動をさせる時間を制 限するために、回転ターンテーブル上にブロックのタワ ーが精まれる。ターンテーブルにはタワーを積むための 水平のベースとなるような水準器を設けることが好まし い。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 正確にｎ個の第１ブロックから成る基本的水平層と、 前記基本的層の頂部に設けられたｎ個よりも多い数のブロックから成る二次的 水平層と、 更に追加された複数の水平層とを備え、 ｎが少なくとも３であり、 前記基本的水平層における基本的ブロックのすべての頂部表面の集合表面積が 前記二次的水平層におけるすべての二次的ブロックの頂部表面の集合表面積に少 なくとも同じだけ広く、 基本的ブロックの各々が所定の長さおよびこの所定の長さをｎで割った値以下 の所定の第２の幅によって定められる長方形の水平横断面を有し、 二次的層におけるブロックの少なくとも１つが水平方向の正方形の横断面を有 する正方形のブロックであり、この横断面が前記所定の第１の幅以下であり、か つ前記第１の所定の幅に対し所定の関係を有する第２の所定の幅によって定めら れる、ブロック積みタワーゲーム。 2. 二次的層が少なくともｎ×ｎ個の前記正方形ブロックを含む、請求項１記 載の発明。 3. 基本的ブロックの各々が前記所定の第１の幅より も短いそれぞれの高さを有する、請求項１記載の発明。 4. ｎが３に等しい、請求項１記載の発明。 5. 基本的層におけるすべての基本的ブロックの頂部表面の集合表面積が二次 的層におけるすべての二次的ブロックの頂部表面の集合表面積に実質的に等しい 、請求項１記載の発明。 6. 基本的層における基本的ブロックの各々の頂部表面の表面積の合計が、二 次的層における二次的ブロックの頂部表面の表面積の合計を越える、請求項１記 載の発明。 7. 二次的ブロックの各々の頂部表面のエッジが直線から成る、請求項１記載 の発明。 8. 二次的層におけるブロックのすべてが前記正方形ブロックである、請求項 ７記載の発明。 9. 基本的層におけるブロックの幅が二次的層におけるブロックの幅にほぼ等 しい、請求項７記載の発明。 １０．前記ブロックの少なくとも一部が長方形でない垂直方向の横断面を有す る、請求項９記載のゲーム装置。 １１．すべてが同一の第１の幅、および同一の第１の幅の３倍に少なくとも等 しい同一の第１の長さを有する複数の長方形ブロックと、すべてが同一の第２の 幅、および前記第２の幅に実質的に等しく前記第１の長さよりも短い同一の第２ の長さを有する複数の短いブロックを用いてブロック積みタワーゲームをプレー するための方法であって、 第１方向に配列された、正確にｎ個の長方形ブロックから成る第１の基本的層 を並べる工程と、 前記第１の基本的層の頂部に少なくとも２つの短いブロックを含む、ｎ個より も多い数のブロックから成る二次的層を並べる工程と、 前記第１の二次的層の頂部に第１の方向に垂直な第２の方向に向いた、正確に ｎ個の長方形ブロックの第２の基本的層を並べる工程と、 前記層から長方形ブロックを除く工程と、 除かれた長方形ブロックが前記第１の方向に向いた状態で前記第２の基本的層 の上方で第３の基本的層を開始するよう、前記第２の基本的層の頂部に、除いた 長方形ブロックを載せる工程と、 二次的層から短いブロックのうちの１つを除く工程と、 第２の二次的層を開 始するように前記第３の基本的層の頂部に除いた短いブロックを載せる工程とを 備えた、ブロック積みタワーゲームをプレーする方法。 １２．第３の基本的層および第２の二次的層を並べる前に、第１の基本的層に おける長方形ブロックの各々が第１の二次的層における正確にｎ個の二次的ブロ ックを支持し、第２の基本的層における基本的ブロックの各々が第１の二次的層 におけるｎ個の二次的ブロックのみによって支持される、請求項１１記載の方法 。 １３．第３の基本的層および第２の二次的層を並べる前に、第１の基本的層に おけるｎ個の長方形ブロックの各々が第１の二次的層におけるｎ個よりも多い短 いブロックを支持し、第２の基本的層におけるｎ個の長方形ブロックの各々が第 １の二次的層におけるｎ個よりも多い、短いブロックによって支持される、請求 項１１記載の方法。 １４．二次的ブロックを密に詰める、請求項１１記載の方法。 １５．二次的ブロックをゆるく詰める、請求項１１記載の方法。 １６．第１の二次的層が４つのコーナーブロックと、少なくとも４つの中間ブ ロックと、少なくとも１つの中心ブロックとを備え、各中心ブロックが４つの中 間ブロ ックによって囲まれる、請求項１１記載の方法。 １７．短いブロックが長方形でない水平横断面を有する、請求項１１記載の方 法。 １８．短いブロックが正方形の水平横断面を有する、請求項１１記載の方法。 １９．前記第１の幅が前記第２の幅に等しい、請求項１１記載の方法。