JP2000516563A - ヒートシールするための装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 非円形、特に多角形例えば４角形、６角形、８角形の又は楕円形の容器開口部をヒートシールするためのヒートシール装置において、単数又は複数の誘導ループ（１１，３８，４１）が設けられており、容器開口部のシール縁部（１４）上に載せられたシーリングディスク（１５）を備えた閉鎖装置（３）が容器（２）上に載せられており、誘導ループ（１１、３８，４１）がシール縁部（１４）の形状に合わせられていて、誘導ループ（１１，３８，４１）とシール縁部（１４）との間の間隔が一定に調節可能で、選択可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒートシールするための装置及び方法 本発明は、ヒートシールするために１つ又は多数の誘導ループが設けられてい て、この誘導ループがシール縁部の形状に合致している形式の、非円形、特に多 角形例えば４角形、６角形、８角形の又は楕円形の容器開口部をヒートシールす るためのヒートシール装置、及び、前記容器開口部をヒートシールするための方 法並びに、この際に使用されるシーリングディスクに関する。 例えばココアの粉のための入れ物を経済的に積み重ねるために、このような入 れ物は有利な形式で、非円形の缶、特に４角形の缶として製造される。これによ って、同じ設置面上に、円形の缶を設ける場合におけるよりも多くの方形の缶を 設置することができる。しかしながら円形の缶は製造上は有利である。 つまり、角縁部を有する缶を閉鎖することは、円形の缶を閉鎖することよりも 困難である。従って角縁部のある容器はしばしば円形の上部開口を備えている。 この場合、上側の開口縁部を接着することができる４角形のガラス容器が特に有 利である。 勿論、このようなガラス容器は、カカオの粉又はエスプレッソの粉等の光に反 応する製品を保存するため には適していない。このような光に反応する製品は、光がガラス容器内に侵入す ると破壊されるか又はその他の不都合な影響にさらされることになる。従って、 このような製品のために所定の種類の不透明なプラスチック容器を使用すること が知られている。しかしながら、このようなプラスチック容器の上側の環状の縁 部にシートを接着することは困難であることが知られている。例えばＨＤＰＥプ ラスチック（Hig Density Polyetyhylene;高密度ポリエチレン）上に接着するた めに、公知のシートは十分に確実ではないか又はまったく確実ではない。 このような形式の、光に反応する製品又はミルク製品又は卵白製品を収容する 容器を熱伝導によってシールすることは公知である。この場合、熱は適当なシー トによって導入され、それによって容器のプラスチック表面は容器の開口部に溶 着される。熱はシート内で電流によって生ぜしめらるか、又はその他の形式例え ば熱導入によって生ぜしめられる。例えばカニサラダ等の製品はこのような形式 で、アルミニウムシート又はプラスチックシート又は金属成分を有するプラスチ ックシートでヒートシールされる。しかしながら伝導によるシールは、多くの場 合、複雑で間違いが多いということが知られている。さらにまた、種々異なる使 用のために、つまりカカオの粉及びエスプレッソの粉などの光に反応する製品を 収容する容器において、又 はミルク製品又は卵白製品を収容するＨＤＰＥ製品において使用するのには適し ていない。何故ならば、アルミニウムシートを上方に向かって容器の閉鎖部まで 絶縁しヒートシールする層を通してヒートシールすることは殆ど不可能だからで ある。 さらにまた、円形の充填開口を誘導式ヒートシールによってシールすることが 公知である。ヨーロッパ特許第０２２３５１７号明細書によれば、プラスチック 材料より成る容器を同様にプラスチックより成る閉鎖蓋によって並びに金属層に よって、誘導式にヒートシールする装置が公知である。この装置において使用さ れた誘導ループは、ヒートシールしようとする縁部に対応する形状付与を有して いる。この場合、誘導ループは少なくとも１つの角縁成形部を有している。この 角縁成形部にフェライト・電流集中装置が配置されている。誘導ループは、ヒー トシールするために蓋の１つの面を掴む。この際に、フェライト・電流集中装置 は誘導ループの隣に配置されている。 本発明の課題は、非円形、特に多角形例えば４角形、６角形、８角形の又は楕 円形の容器開口部を誘導式にヒートシールする(Induktionsversiegeln)ためのヒ ートシール装置、及び、前記容器開口部をヒートシールするための方法及び装置 で、安価な費用で、時間単位毎に多くのヒートシール過程が可能であって、この 場合、申し分のないヒートシールが特に角縁部におい ても保証されるような方法及び装置を提供することである。 この課題を解決した本発明による、ヒートシールするために１つ又は多数の誘 導ループが設けられていて、この誘導ループがシール縁部の形状に合致している 形式の、非円形、特に多角形例えば４角形、６角形、８角形の又は楕円形の容器 開口部をヒートシールするためのヒートシール装置によれば、誘導ループは、シ ール縁部の寸法に合致した、ヒートシールするための均一な電磁界を発生するよ うに設計されており、誘導ループを、容器の運動に対して、同周期で又は同速度 で制御するための手段、及び／又はヒートシールする際の誘導コイルに対する容 器の製造速度を補償するための手段が設けられており、容器を搬送するベルトと 押圧・及びヒートシール過程とを時間的に制御し、しかも、ヒートシール過程時 に可能な圧力調整を行うための手段が設けられている。また、非円形、特に多角 形例えば４角形、６角形、８角形の又は楕円形の容器開口部をヒートシールする ための方法において、前記課題は、誘導過程中にシール縁部と誘導ループとの間 の同じ間隔を維持するために、容器を、待機時間を得るために保持するか、或い は誘導ループ及びシール縁部を同周期又は同速度で移動させ、誘導ループを備え た押圧スタンプ又は誘導ループを、上方から、シーリングディスクを備えた容器 の閉鎖装置上に、正確に合 致させて下降させ、誘導式ヒートシールを、所定の圧力を加えながら又は無圧で 行い、誘導ループ或いは単数又は複数の押圧スタンプをヒートシール後に上昇さ せ、容器をヒートシール装置から抜き出してさらにガイドさせるようにした。ま た、シーリングディスクが、非円形の、特に多角形又は楕円形であって、少なく ともメタルシート（若しくはメタルフォイル;Metalfolie）及び、このメタルシ ート上で容器に向けられた下側が、容器材料に合致したヒートシール材料より成 る層を有している形式の、ヒートシール用に使用されたシーリングディスクにお いては、前記課題は、容器の閉鎖装置内に配置されたシーリングディスクの上部 が設けられており、メタルシートが、閉鎖装置側で、紙又は薄いフォームシート から成る層或いはワックス、接着剤又はポリエチレンより成る層によって覆われ ていて、シーリングディスクの上部に結合されていることによって解決された。 本発明の変化実施例は、それぞれの従属請求項に記載されている。 有利には、誘導ループとヒートシールとの間の間隔が、シール縁部及び／又は シーリングディスクの形状、大きさ及び材料に関連して調節可能又は選択可能で ある。誘導(Indukution)によってヒートシールするために、誘導ループは有利に は、容器の上側の環状のシール縁部と同じ形状及び寸法に曲げられる。ヒートシ ール過程は無圧で又は圧力下で行われる。圧力下で行 う場合には、シーリングディスクはシール縁部に対して、容器の閉鎖装置によっ て、又は押圧スタンプによって押し付けられる。 これによって、非円形の容器開口部をヒートシールするための、誘導が均一に 行われる装置及び方法が得られる。これによって、角縁部のある又は楕円形の容 器開口部の側縁部が燃焼すること、又は角縁部が残ることは避けられる。可能な 無圧のシール又は、容器上に接続部をねじ込む際に又は接合する際に生じる押圧 力下で行われるシールによって、有利な形式で、押圧装置のための付加的な費用 は省かれる。付加的な費用をかけることは、そうでなければ申し分のないヒート シールを確実に行うために有利であり、また一般的なことである。ヒートシール 過程の時間的な延長も生じない。何故ならば、誘導ループ及び容器の閉鎖装置は 、平行して同周期で、又は同速度で移動せしめられるか、又はヒートシール過程 中に、多数の容器の平行ガイドによって、容器をヒートシールするため待機させ ることによって生じる時間的な損失は解消されるからである。容器の本来の充填 過程におけるこのような平行ガイドは、食料品産業で一般に行われている。 誘導ループにおいて、２重巻きを設けるか又は簡単に２重に延びる巻条を設け たことによって、１重の巻条からの電流のための導入及び導出の領域では、非均 一性はもはや生じない。正確に規定された均一な電磁 界が生じる。これによって、非円形の容器のヒートシールは、最適な形式で、特 に角縁部においても保証される。 誘導ループは、有利な形式で、単数又は複数の押圧スタンプに設けられている 。しかししながら、押圧スタンプの隣に設けるか、又は付加的な押圧スタンプな しで設けることもできる。有利な形式で、誘導過程中に有利な形式で平行にガイ ドされた容器の間隔に応じて設けられた誘導ループを備えた大きい押圧スタンプ が、ヒートシール装置内に設けられている。この実施例のためには、相応の寸法 に設計された誘導ループを備えた、多数の並んで又は相前後して配置された押圧 スタンプを設けることもできる。相前後した誘導ループの配置は、有利には、誘 導ループがコンベヤベルト上の容器と同周期及び／又は同速度でこれらの容器と 一緒に移動せしめられる場合に用いられる。 容器のシール縁部は、有利な形式で、それぞれ相応の寸法のシーリングディス ク及び閉鎖装置を既に備えている。しかしながら容器のシール縁部は、ヒートシ ール装置の領域内で閉鎖装置及びシーリングディスクを備えてもよい。 押圧スタンプでヒートシールするために、押圧スタンプは、所定の圧力で誘導 ループと共に容器上に下降せしめられる。閉鎖装置を通って、押圧スタンプは有 利な形式で、シーリングディスク内に設けられたメタ ルシートを押し付ける。このメタルシートは、いわゆるアンテナとして設けられ ているか又は、ヒートシール層と連絡して、容器の上側の環状の縁部上に誘導ヒ ートシールを生ぜしめるための手段として設けられている。電流を誘導ループに 供給することによって、メタルシートは、容器の上側の環状のシール縁部に接着 する。メタルシートと環状のシール縁部との結合は、容器の上側の環状の縁部の 各箇所で同じである。容器開口部の角縁部においてもシートとの最適にヒートシ ールが行われる。何故ならば、誘導ループによって生ぜしめられた電磁界は、容 器の上側の環状のシール縁部の寸法に正確に合致し、均一である。 電磁界の完全な均一性を得るために、有利な形式で誘導ループの２重巻きが設 けられている。 誘導ループとシール縁部との間の間隔も、有利な形式で、シール縁部及び／又 はシーリングディスクの形状、大きさ及び材料に基づいて選択することができる 。 容器開口部の種々異なる寸法及び形状付与に合致させることは、種々異なる、 特に押圧スタンプに組み込まれた、相応の寸法及び形状を有する誘導ループを設 けることによって行われる。容器縁部の形状及び寸法が変わる場合には、誘導ル ープ又は、押圧スタンプを備えた誘導ループが完全に交換される。ヒートシール 過程後に、誘導ループ或いは単数又は複数の押圧スタ ンプが容器から離れて上昇せしめらられる。駆動装置は、容器をヒートシール装 置から出して、特に待機時間を得るための及び製品速度を補償するために、前も って行われた平行ガイド後に、再び並べられる。 特に有利な形式で、押圧スタンプのための、合わせられた均一な電磁界を得る ための予め規定可能な電流を調節するための誘導ループとして、誘導過程時に働 く所定の圧力を調節するための手段が設けられている。有利な形式で、コンベヤ ベルト、圧着及びヒートシール過程を時間的に制御するための、及びヒートシー ル過程時に可能な圧力調整を行うための制御装置が設けられている。容器のため の材料としては有利な形式で、熱可塑性の材料、特にポリマー例えばポリプロピ レン、ポリエステル、ＰＶＣ又はこれと類似のもの、或いは有利にはＨＤＰＥ（ High Density Polyethlene;高密度ポリエチレン）又はガラスが設けられている 。 シーリングディスクは、容器内の製品側に向いて配置されているシール層、及 びメタルシート特にアルミニウムシートに対して付加的に、紙、薄いフォームシ ート又はワックス、接着剤又はポリエチレンより成る層を、容器の接続装置に向 かって、つまりこの接続装置内に配置されたシーリングディスクの上部の下側で 有している。このシーリングディスクの上部は、有利には、ポリエチレン又はポ リプロピレンフォームより成っていて、ライニングされているか又はライニング された厚紙より成っている。 以下に、光に反応する製品のための非円形の（丸くない）容器開口部をヒート シールするための装置の、本発明による実施例を、図面を用いて説明する。 第１図は、シーリングディスク、閉鎖装置及び、押圧スタンプを備えた本発明 による誘導ループの断面図、 第２図は、第１図に示した誘導ループを備えた一部破断した押圧スタンプの平 面図、 第３図は、本発明による、容器を備えた誘導ループの第２実施例の平面図、 第４図は、容器と誘導ループとの平行な運動時における本発明のヒートシール 装置の側面図、 第５図は、待機時間を得るための供給ベルトの分岐部を備えた本発明によるヒ ートシール装置の原理を示す斜視図である。 第１図には、押圧スタンプ１０内に配置された、本発明による誘導ループの第 １実施例の断面図が示されている。押圧スタンプ１０は、誘導ループ１１を受容 するために設けられている。誘導ループ１１は２重巻きとして構成されている。 これによって、１巻きだけの誘導ループにおいて電流のための供給及び導出部の 領域内に生じる欠点、つまり軽い不均等が避けられる。誘導ループ１１の２重巻 きのための、電流のための供給及び導出部は符号１２及び１３で示されている。 上側の容器縁部上にはシールディスク１５が配置されている。このシールディ スク１５は３つの層を有している。上側の容器縁部１４にはヒートシール層９が 当接しており、このヒートシール層９上にはメタルシート（若しくはメタルフォ イル）１６例えばアルミニウムシートが設けられている。ヒートシール層９は、 有利な形式でメタルシート１６全体を覆っている。メタルシート１６は、上側の 容器縁部１４の領域のヒートシール作業中に溶融するので、容器材料に合わせた シール材料より成っている。メタルシート１６の上側には、シール材料より成る シールディスク１５の上部としての層１８が設けられている。層１８は閉鎖装置 内に配置されている。この層１８は、有利にはポリエチレンフォーム又はプロピ レンフォームより成っていて、有利な形式で少なくとも、メタルシートに向けら れた側を覆っている。この層１８は、選択的に、ライニングされた紙よりなって いてもよい。 層１８は、閉鎖装置３内に直接挿入されていて、その内側の表面１９に当接し ている。メタルシート１６と層１８との間には層１７が配置されている。この層 １７は、有利な形式で紙から成る薄い層と薄いフォームシートとから成っている 。この層１７は選択的に、ワックス、接着剤又はポリエチレンより成っていても よい。層１７は層１８に接続するために使用される。 容器２は、製品２０で満たされている。製品は例え ば、カカオの粉、エスプレッソの粉、ミルク製品又は卵白又はその他であってよ い。ヒートシール層９は、容器２内の製品の質に影響を与えない材料より成って いる。製品を、容器の最初の開放後つまりメタルシート１６を容器の上側の環状 の縁部１４から引き離した後でも保護するために、層１７及び１８は容器２の閉 鎖装置３内に設けられている。従ってこの層も、有利な形式で、容器内に存在す る製品と反応しないか又はその他の不都合な影響を製品に与えないような材料か ら成っている。 容器縁部の各箇所において、環状の容器縁部１４に最適にヒートシールするこ とを保証するために、誘導ループ１１は上側の容器縁部又はシール縁部１４の上 側に正確に整列して設けられている。 誘導ループ１１は、電流が流れている状態で誘導作用による溶融によってメタ ルシート１６を上側の容器縁部１４に接続するように押圧スタンプ１０内に組み 込まれている。メタルシート１６を上側の環状の容器縁部１４上に、折り目なし で確実に当接させるために、押圧スタンプ１０はあらかじめ規定可能な圧力ｐに よって負荷される。この圧力は、図示していない調節手段によって、あらかじめ 規定可能な大きさに調節される。この際に、それぞれの押圧時間もあらかじめ規 定される。次いで押圧スタンプ１１は誘導ループの電流供給を中断することによ って、容器２の閉鎖装置３ から上方に離される。 第２図には、第１図による押圧スタンプ１０の平面図が示されている。押圧ス タンプ１０は、誘導ループ１１の位置決めが見えるようにするために断面して示 されている。誘導ループ１１は２重巻きとして、容器２２のダッシ(Strich)で示 された上側の容器縁部１４の上側に整列されて位置している。容器の開口が円形 である場合には、誘導式ヒートシールにおいては、一般的な形式でプレート状の 誘導電磁界が使用される。このプレート状の誘導電磁界は、波線状に曲げられた コイルによってプレート内にで生ぜしめられる。円形の開口においては、容器開 口部のそれぞれ外側の縁部に対してそれぞれ同じ経路が存在するので、容器の上 側の環状の縁部の全領域に亙って均一なヒートシールが行われる。 容器の開口が非円形つまり４角形であれば、容器開口部の側縁部２１，２２， ２３，２４の領域に燃焼が生じるように、波線状に曲げられたコイルがプレート 内に設けられる。これに対して、容器開口部の角縁部２５，２６，２７，２８の 領域では不完全なヒートシールが生じる。シール縁部１４の寸法に相当する誘導 ループ１１を設けることによって、角縁部２５乃至２８は、側縁部２１乃至２４ と同様に良好かつ確実にヒートシールされる。 相応の寸法のシーリングディスク１５を備えた、ヒ ートシールしようとする容器縁部１４のそれぞれの寸法に応じて、異なる寸法の 誘導ループ１１を備えた、異なる大きさの押圧スタンプ１０の類別品を設ければ 、作業中に相応の押圧スタンプ１０を交換することによって、迅速に合致させる ことができる。同様に、それぞれ多数の互いに並んで配置された誘導ループを備 えた、種々異なる寸法の押圧スタンプを設けることもできる。迅速に交換するた めに、単数又は複数の相応の押圧スタンプを緊締する例えば緊締機構を、ヒート シール装置に設けることができる。 第３図には、下側に容器が配置されている、本発明の第２実施例による誘導ル ープの平面図が示されている。容器２及びその上側の環状のシール縁部１４は、 ８角形の形状を有している。これは第３図では線で示されている。 誘導ループ３８は、容器閉鎖装置３上でシール縁部１４の上側に配置されてい る。第１図及び第２図に示した実施例とは異なり、この第３図で示された実施例 においては押圧スタンプは設けられていない。誘導ループ３８は押圧スタンプな しで設けられている。誘導ループ３８は、閉鎖装置によって閉鎖された容器上に 配置されていて、閉鎖装置に力を加えることなしに、シール縁部１４をシーリン グディスクにヒートシールする。必要な圧力はあらかじめ、容器開口上にねじ込 まれた閉鎖装置によって提供される。従って、ヒート シール過程のためにさらに力を加えることはもはや必要ない。選択的に、誘導過 程は力なしで完全に行うこともできる。この場合、シーリングディスクは、閉鎖 装置によってシール縁部上に押し付けられない。それでもヒートシール層は、ヒ ートシール過程中に容器のシール縁部に溶着される。このために、誘導ループは 、シール縁部に対して適当な間隔を保って配置されていて、誘導ループによって 生ぜしめられた均一な電磁界は、溶融しようとする材料、形状及び大きさに適し て合わせられている。 第４図には、第３図に示した容器及び誘導ループを備えたヒートシール装置が 示されている。第４図には、それぞれ上側でホルダ２９内に配置された誘導ルー プ３８を備えた２つの容器が示されている。容器２はコンベヤベルト３０上に載 せられていて、このコンベアベルトによって移動せしめられる。運動方向は矢印 で示されている。容器は、コンベヤベルト３０上で移動して、本発明によるヒー トシール装置に達する。このヒートシール装置内で、ホルダ２９は誘導ループ３ ８と共に、上方から容器２の閉鎖装置３上に載せられる。次いでホルダ２９は、 ヒートシール過程中に容器の運動に対して平行に追従運動を行う。これは同様に 第４図では矢印で示されている。 ヒートシール過程中には、誘導ループ及びシール縁部からの間隔が変わらない ように注意しなければなら ない。この間隔は、全ヒートシール過程中に、一定に保たれる。 ヒートシール過程のために、誘導ループを備えた押圧スタンプ（第１図又は第 ２図参照）が使用される場合には、容器が本発明によるヒートシール装置内に侵 入した後で、このヒートシール装置内で、押圧スタンプが誘導ループと共に、閉 鎖装置３を備えた容器上に下降する。閉鎖装置には、容器の運動に対して平行な 運動と同時に圧力が加えられる。次いでヒートシール過程が、前述のように行わ れる。 ヒートシール装置を通過する前に、ホルダ２９内の誘導ループ３８、又は誘導 ループ１１を備えた押圧スタンプ１０が、再び容器２の閉鎖装置３から上昇せし められ、それによって、完全にヒートシールされた容器を別の製造プロセスでさ らに処理することができる。 第５図には、分岐されている供給ベルト３１を備えた本発明による誘導式ヒー トシール装置の原理を表す斜視図が示されている。供給ベルト３１上には３つの 容器２が相前後して並んで配置されている。容器はすでにそれぞれ１つの閉鎖装 置３を備えている。各容器の上側の環状の縁部上、つまり閉鎖装置の下側にはそ れぞれ、図面では見えないシーリングディスクが設けられている。 供給ベルト３は、分岐点Ａで３つのベルト３４，３ ５，３６に分岐している。これら３つのベルト３４，３５，３６上には、上側で 閉鎖装置３を備えた３つの容器２が平行に配置されている。３つの容器の上側に は１つの押圧スタンプ３７が設けられている。この押圧スタンプ３７は、第５図 で一点鎖線で示されている。 各容器の上側で押圧スタンプ３７内にはそれぞれ誘導ループ４１が設けられて いる。この誘導ループ４１は、容器２及びその閉鎖装置３の寸法に相当する寸法 を有している。誘導コイル４１は第５図では同様に一点鎖線で示されている。ヒ ートシール過程中に、押圧スタンプ３７は、閉鎖装置３上に下降する。次いで押 圧スタンプ３７は、規定可能な圧力で閉鎖装置を押し付ける。それと同時に誘導 ループは電流で負荷される。それによって容器２の最適な誘導式ヒートシールが 行われる。 所定の時間後に、押圧スタンプ３７は再び、容器の閉鎖装置３から上昇せしめ られる。誘導ループはもはや電流で負荷されない。 制御装置は、ヒートシール過程中に保持されていた容器を、ベルト３４，３５ ，３６上で再び移動させる。各ベルトの速度制御に応じて、容器２は分岐点Ｂに おいて再びコンベヤベルト３９上に並んでガイドされる。ベルト３１，３４，３ ５，３６，３９の各搬送方向は矢印で示されている。容器２は供給ベルト３１上 で、シーリングディスク及び閉鎖装置を備えるための装置及び充填装置から送ら れてくる。ヒートシール装置を通過してから、完成した容器はコンベヤベルト３ ９上で例えば包装部門に達する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年５月３１日（１９９９．５．３１） 【補正内容】 請求の範囲 1. 非円形、特に多角形例えば４角形、６角形、８角形の又は楕円形の容器開 口部を備えた容器をヒートシールするためのヒートシール装置であって、コンベ ヤベルト（３０，３１，３４，３５，３６，３９）が設けられていて、該コンベ ヤベルト上で、ヒートシールしようとする開口部を備えた容器が搬送されるよう になっており、容器の開口部に載せられて接合されここで誘導シールせしめられ るシーリングディスクのための供給装置と、電流をシーリングディスクに誘導す るための１つ又は多数の誘導ループ（１１，３８，４１）とが設けられている形 式のものにおいて、 誘導ループ（１１，３８，４１）が、容器の開口部のシール縁部（１４）の形 状及び寸法に合致した均一な電磁界を発生するようになっており、 誘導ループがコンベヤベルトの運動に対して平行に可動であって、 誘導ループ（１１，３８，４１）の運動速度を、ベルトの運動に対して平行に 制御するための手段が設けられており、 容器を搬送するベルト（３０，３１，３４，３５，３６，３９）を時間的に制 御し、かつ、押圧・及びヒートシール過程を時間的に制御するための手段が設け られている、 ことを特徴とする、ヒートシールするための装置。 2. 非円形、特に多角形例えば４角形、６角形、８角形の又は楕円形の容器開 口部を備えた容器をヒートシールするためのヒートシール装置であって、コンベ ヤベルト（３０，３１，３４，３５，３６，３９）が設けられていて、該コンベ ヤベルト上で、ヒートシールしようとする開口部を備えた容器が搬送されるよう になっており、容器の開口部に載せられて接合されここで誘導シールせしめられ るシーリングディスクのための供給装置と、電流をシーリングディスクに誘導す るための１つ又は多数の誘導ループ（１１，３８，４１）とが設けられている形 式のものにおいて、 誘導ループ（１１，３８，４１）が、容器の開口部のシール縁部（１４）の形 状及び寸法に合致した均一な電磁界を発生するようになっており、 コンベヤベルトの運動速度を誘導ループに対して補償するための手段が設けら れており、 容器を搬送するべルト（３０，３１，３４，３５，３６，３９）を時間的に制 御し、かつ、押圧・及びヒートシール過程を時間的に制御するための手段が設け られている、 ことを特徴とする、ヒートシールするための装置。 3. 製造速度を補償するための手段が、供給ベルト（３１）を多数のベルト（ ３４，３５，３６）に分岐させてその後再び１つのコンベヤベルト（３９）上に 戻し案内されている分岐部として構成された、待機時間を得るための手段である 、請求項２記載のヒートシール装置。 4. 誘導ループ（１１，３８，４１）とシール縁部（１４）との間の間隔が、 シール縁部及び／又はシーリングディスク（１５）の形状、大きさ及び材料に関 連して調節可能又は選択可能であって、 シーリングディスク（１５）がシール縁部（１４）に対して、ヒートシール過 程中に容器（２）の閉鎖装置（３）によって、又は押圧スタンプ（１０，３７） によって押し付けられるようになっているか、又はヒートシール過程が無圧で行 われるようになっている、請求項１から３までのいずれか１項記載のヒートシー ル装置。 5. 誘導ループ（１１，３８，４１）が、均一な電磁界を得るために、２重巻 きとして又は単に２重に延びるループとして構成されている、請求項１から３ま でのいずれか１項記載のヒートシール装置。 6. ヒートシール過程時に圧力調整を時間的に制御するための手段が設けられ ている、請求項１から５までのいずれか１項記載のヒートシール装置。 7. 請求項１から６までのいずれか１項記載のヒートシール装置に使用するた めのシーリングディスクであって、該シーリングディスク（１５）が、非円形の 、特に多角形又は楕円形であって、少なくともメタル シート（１６）及び、このメタルシート上で容器（２）に向けられた下側が、容 器材料に合致したヒートシール材料より成る層（９）を有している形式のものに おいて、 容器の閉鎖装置（３）内に配置されたシーリングディスクの上部が設けられて おり、 メタルシートが、閉鎖装置（３）側で、紙又は薄いフォームシートから成る層 （１７）或いはワックス、接着剤又はポリエチレンより成る層（１７）によって 覆われていて、シーリングディスク（１５）の上部に結合されていることを特徴 とする、シーリングディスク。 8. シーリングディスク（１５）の上部（１８）が、ライニング可能なポリエ チレン又はポリプロピレン・フォームより成っている、請求項７記載のシーリン グディスク。 9. シーリングディスク（１５）の上部（１８）がライニングされた厚紙より 成っている、請求項７記載のシーリングディスク。 10．非円形、特に多角形例えば４角形、６角形、８角形の又は楕円形の容器開 口部を誘導によってヒートシールするための方法において、 誘導過程中にシール縁部（１４）と誘導ループ（１１，３８，４１）との間の 同じ間隔を維持するために、容器（２）を保持して待機時間を得るようにするか 、或いは誘導ループ（１１，３８，４１）及びシール縁部（１４）を同周期又は 同速度で移動させるようにし、 誘導ループ（１１，３８，４１）を、上方から、シーリングディスク（１５） を備えた容器（２）の閉鎖装置（３）上に、正確に合致させて下降させ、 誘導式ヒートシールを行い、 誘導ループ（１１，３８，４１）をヒートシール後に上昇させて、容器（２） をヒートシール装置から抜き出してさらにガイドさせる、 ことを特徴とする、ヒートシールするための方法。 11．製品速度を補償するための待機時間を得るために、容器（２）を時間単位 でグループ毎に平行案内し、それと同時にヒートシールし、 容器（２）を、この容器がヒートシール装置を通過した後で分岐点（Ｂ）を介 して、コンベヤベルト（３９）上に並べて戻し案内する、請求項１０記載の方法 。 12．誘導ループ（１１，３８，４１）が容器（２）の閉鎖装置（３）に対して 平行に移動せしめられる、請求項１０記載の方法。 13．誘導ループ（１１，３８，４１）を押圧スタンプ（１０，３７）の隣で移 動させる、請求項１２記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 非円形、特に多角形例えば４角形、６角形、８角形の又は楕円形の容器開 口部をヒートシールするためのヒートシール装置であって、ヒートシールするた めに１つ又は多数の誘導ループ（１１，３８，４１）が設けられていて、この誘 導ループ（１１，３８，４１）がシール縁部（１４）の形状に合致している形式 のものにおいて、 誘導ループは、シール縁部の寸法に合致した、ヒートシールするための均一な 電磁界を発生するように設計されており、 誘導ループ（１１，３８，４１）を、容器（２）の運動に対して、同周期で又 は同速度で制御するための手段、及び／又はヒートシールする際の誘導コイル（ １１，３８，４１）に対する容器（２）の製造速度を補償するための手段が設け られており、 容器を搬送するベルト（３０，３１，３４，３５，３６，３９）と押圧・及び ヒートシール過程とを時間的に制御し、しかもヒートシール過程時に可能な圧力 調整を行うための手段が設けられている、 ことを特徴とする、ヒートシールするための装置。 2. 誘導ループ（１１，３８，４１）とシール縁部（１４）との間の間隔が、 シール縁部及び／又はシーリングディスク（１５）の形状、大きさ及び材料に関 連して調節可能又は選択可能であって、 シーリングディスク（１５）がシール縁部（１４）に対して、ヒートシール過 程中に容器（２）の閉鎖装置（３）によって、又は押圧スタンプ（１０，３７） によって押し付けられるようになっているか、又はヒートシール過程が無圧で行 われるようになっている、請求項１記載のヒートシール装置。 3. 製造速度を補償するための手段が、供給ベルト（３１）を多数のベルト（ ３４，３５，３６）に分岐させてその後再び１つのコンベヤベルト（３９）上に 戻し案内されている分岐部として構成された、待機時間を得るための手段である 、請求項２記載のヒートシール装置。 4. 誘導ループ（１１，３８，４１）が、均一な電磁界を得るために、２重巻 きとして又は単に２重に延びるループとして構成されている、請求項１から３ま でのいずれか１項記載のヒートシール装置。 5. 請求項１から４までのいずれか１項記載のヒートシール装置に使用するた めのシーリングディスクであって、該シーリングディスク（１５）が、非円形の 、特に多角形又は楕円形であって、少なくともメタルシート（１６）及び、この メタルシート上で容器（２）に向けられた下側が、容器材料に合致したヒートシ ール材料より成る層（９）を有している形式のものにおいて、 容器の閉鎖装置（３）内に配置されたシーリングディスクの上部が設けられて おり、 メタルシートが、閉鎖装置（３）側で、紙又は薄いフォームシートから成る層 （１７）或いはワックス、接着剤又はポリエチレンより成る層（１７）によって 覆われていて、シーリングディスク（１５）の上部に結合されていることを特徴 とする、シーリングディスク。 6. シーリングディスク（１５）の上部（１８）が、ライニング可能なポリエ チレン又はポリプロピレン・フォームより成っている、請求項５記載のシーリン グディスク。 7. シーリングディスク（１５）の上部（１８）がライニングされた厚紙より 成っている、請求項５記載のシーリングディスク。 8. 非円形、特に多角形例えば４角形、６角形、８角形の又は楕円形の容器開 口部をヒートシールするための方法において、 誘導過程中にシール縁部（１４）と誘導ループ（１１，３８，４１）との間の 同じ間隔を維持するために、容器（２）を、待機時間を得るために保持するか、 或いは誘導ループ（１１，３８，４１）及びシール縁部（１４）を同周期又は同 速度で移動させ、 誘導ループ（１１，３８，４１）を備えた押圧スタンプ（１０，３７）又は誘 導ループ（１１，３８，４ １）を、上方から、シーリングディスク（１５）を備えた容器（２）の閉鎖装置 （３）上に、正確に合致させて下降させ、 誘導式ヒートシールを、所定の圧力を加えながら又は無圧で行い、 誘導ループ（１１，３８，４１）或いは単数又は複数の押圧スタンプ（１０， ３７）をヒートシール後に上昇させ、容器（２）をヒートシール装置から抜き出 してさらにガイドさせる、 ことを特徴とする、ヒートシールするための方法。 9. 製品速度を補償するための待機時間を得るために、容器（２）を時間単位 でグループ毎に平行案内し、それと同時にヒートシールし、 容器（２）を、この容器がヒートシール装置を通過した後で分岐点（Ｂ）を介 して、コンベヤベルト（３９）上に並べて戻し案内する、請求項８記載の方法。 10．誘導ループ（１１，３８，４１）が容器（２）の閉鎖装置（３）に対して 平行に移動せしめられる、請求項８記載の方法。 11．誘導ループ（１１，３８，４１）を押圧スタンプ（１０，３７）の隣で移 動させる、請求項10記載の方法。