【発明の詳細な説明】
1−アゾニアビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体類
及びこれらを含有する薬学的組成物
本発明は、新規な置換されたヘテロ環化化合物類、これらを製造する方法、及
び活性成分としてこれらを含有する薬学的組成物に関する。
特に、本発明は、タキキニン系を含めた病理学的現象、例えば、疼痛(D.Reg
oliら、L1fe Sciences,1987,40,109-117)、アレルギー及び炎症(J.E.Morlay
ら、Life Sciences,1987,41,527-544)、循環器系不全(J.Losayら、1977,サブ
スタンスP,Von Euler,I.S.及びPernow編集、287-293,Raven Press,New Yor
k)、消化器系疾患(D.Regliら、Trends Pharmacol.Sci.,1985,6,481-484)、
呼吸器系疾患(J.Mizrahiら、Pharmacology,1982,25,39-50)、神経系疾患及び
神経精神医学的疾患(C.A.Maggiら、J.Autonomic Pharmacol.,1993,13,23-93
)等(これらの例は制限を意味するものでもなく、排他的なものでもない)にお
ける冶療に使用するための新規な種類の置換されたヘテロ環化化合物類に関する
。
近年、非常に多くの調査研究が、タキキニン類及びその受容体類について行わ
れている。タキキニンは、中枢神経系及び末梢神経系の両系の全体に亘り分布し
ている。タキキニン受容体類は確認され、NK1、NK2、NK3の3タイプに分
類されている。サブスタンスP(SP)は、NK1受容体の内因性リガンドであ
り、ニューロキニンA(NKA)はNK2受容体の内因性リガンドであり、並びに
ニューロキニンB(NKB)はNK3受容体の内因性リガンドである。
NK1、NK2及びNK3受容体は、異なる種で同定されている。マキーら(C.A.
Maggi)による総説では、タキキニン受容体及びこれらのアンタゴニストについて
の考察がなされており、薬理学的試験及びヒトの治療における適用についても記
述されている(J.Autonomic Pharmacol.,1993,13,23-93)。
以下の非ペプチド化合物類が、NK1受容体に特異的なアンタゴニストの1つ
であると言える:CP−96345(J.Med.Chem.,1992,35,2591-2600)、RP−
68651(Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1991,88,10208-10212)、SR14033
3(Cu
rr.J.Pharmacl.,1993,250,403-413)。
NK2受容体については、非ペプチド選択的アゴニストであるSR4868が
、詳細に記述されている(Life Sci.,1992,50,PL101-PL106)。
ヒトのNK3受容体に関する限り、前記選択的非ペプチドアンタゴニストであ
る(+)−N−[1−[3−[1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニ
ル)ピペリド−3−イル]プロピル]−4−フェニルピペリド−4−イル]−N
−メチルアセトアミド・塩酸塩、又はSR142801が記述されている[組織
障害におけるペプチド類及びこれらのアンタゴニスト類、モントリオール、カナ
ダ、1994、July 31-August 3.Canadian J.Physiol.Pharmacol.,1994,72(suppl.2
),25,Abst.III.0.9.;life Sci.,1994,56(1),27-32;British Pharmacol.Society,
Canterbury,1995,April 6-8;Eur.J.Pharmacol.,1995,278(1),17-25;1st Eur.Con
gress Pharmaco1.,Milan,1995,June 16-19]。
特許出願EP−A−336230は、気管支喘息の治療及び予防に対して有効
であるサブスタンスP及びニューロキニンAのアンタゴニストのペプチド誘導体
類を記載している。
国際特許出願WO90/05525、WO90/05729、WO91/09
844及びWO91/18899及び欧州特許出願EP−A−0436334、
EP−A−0429466及びEP−A−0430771は、サブスタンスPア
ンタゴニスト類を記載している。
また、欧州特許出願EP−A−0428434、EP−A−0474561、
EP−A−512901、EP−A−515240、EP−A−559358、
EP−A−591040、EP−A−0625509及びEP−A−06308
87、並びに国際特許出願WO94/10146、WO94/29309、WO
94/26735、WO95/05377、WO95/12577、WO95/
16682、WO95/28389、WO96/06094及びWO96/05
193は、ニューロキニン受容体アンタゴニスト類に関する。
今回、新規な置換されたヘテロ環化化合物は、ニューロキニン受容体アンタゴ
ニスト類であることが明らかになった。
従って、その特徴の一つに従えば、本発明は下式の化合物、並びに、適切な場
合には、これらの鉱酸又は有機酸との塩に関する。
{ここで、
− Aは、以下から選択される二価基であり:
A1)−O−CO−
A2)−CH2−O−CO−
A3)−O−CH2−CO−
A4)−O−CH2−CH2−
A5)−N(R1)−CO−
A6)−N(R1)−CO−CO−
A7)−N(R1)−CH2−CH2−
A8)−O−CH2−
[ここで、R1は水素又は(C1−C4)−アルキルである];
− mは、2又は3であり;
− Ar1は、無置換フェニル基、又はハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1
−C4)アルコキシル、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及び
メチレンジオキシから選択される置換基で一置換若しくは多置換されたフ
ェニル(前記置換基は同一であるか又は異なっている);無置換チエニル
又はハロゲン原子で置換されたチエニル;無置換ベンゾチエニル又はハロ
ゲン原子で置換されたベンゾチエニル;無置換ナフチル又はハロゲン原子
で置換されたナフチル;無置換インドリル又は(C1−C4)アルキル若し
くはベンジルによりN−置換されたインドリル;無置換イミダゾリル又は
ハロゲン原子で置換されたイミダゾリル;無置換ビリジル又はハロゲン原
子で置換されたピリジル;又はビフェニルであり;
− Tは、CH2−Z、−CH(C6H5)2及び−C(C6H5)3から選択さ
れる基であり;また、Tは、Aが−O−CH2−CH2−,−N(R1)−
CH2−CH2−及び−O−CH2−から選択される二価基である場合、−
CO
−B−Z基であることが可能であり;
−Bは、直接の結合又はメチレンであり;
−Zは、任意に置換された単環、二環又は三環芳香族若しくはヘテロ芳香族
基であり;並びに
− Amは下式の基である;
[ここで、
− Ar2はピリジル;無置換フェニル、又はハロゲン原子、ヒドロキ
シル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキル、トリフ
ルオロメチル、ニトロ及びメチレンジオキシから選択される置換基で
一置換若しくは多置換されたフェニル(前記置換基は同一であるか又
は異なっている);チェニル;ピリミジル;又は無置換イミダゾリル
又は(C1−C4)−アルキルで置換されたイミダゾリルであり;
− nは、0または1であり;並びに
本発明の式(I)の化合物には、ラセミ体、及び光学的に純粋な異性体が含ま
れる。
特に、Z基は、無置換であるか、又は1以上の置換基を含有できるフェニル基
が可能である。
Zがフェニル基である場合、これは一置換、又は特に2,4位で二置換され得
るが、例えば、2,3−、4,5−、3,4−又は3,5位で二置換されてもよ
い;これはまた、特に2,4,6位で三置換されてもよく、例えば2,3,4−
、2,3,5−、2,4,5−又は3,4,5位で三置換されていてもよい;例
えば2,3,4,5位で四置換されていてもよい;或いは、五置換されていても
よい。
Z基はまた、二環性芳香族基、例えば1−又は2−ナフチル;又は1−、2−
、3−、4−、5−、6−又は7−インデニルであって、1以上の結合が水素化
されることも可能である。前記基は、無置換であるか、又はアルキル、フェニル
、シアノ、ヒドロキシアルキル、ヒドコキシル、オキソ、アルキルカルボニルア
ミノ、アルコキシカルボニル、チオアルキル、ハロゲン、アルコキシ又はトリフ
ルオロメチル基(ここで、アルキル及びアルコキシル基はC1−C4である。)の
ような1以上の置換基を任意に含有することが可能である。
Z基はまた、ピリジル、チアジアゾリル、インドリル、インダゾリル、イミダ
ゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチ
エニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、キノリル、イソキノリル、
ベンズオキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズオキサジニル、ベンゾジ
オキシニル、イソオキサゾリル、ベンゾビラニル、チアゾリル、チエニル、フリ
ル、ピラニル、クロメニル、イソベンゾフラニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラ
ジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリジニル、フタラジニル、キナゾ
リニル、アクリジニル、イソチアゾリル、イソクロマニル又はクロマニル基(こ
こで、1以上の二重結合が水素化されていてもよい)でよく、前記基は、無置換
であるか、又はアルキル、フェニル、シアノ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
ル、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル又はチオアルキル基(ア
ルキル及びアルコキシル基は、C1−C4である)等の1以上の置換基を任意に含
有することも可能である。
特に、本発明は式(I)の化合物に関する:
{ここで、
− Zは、Z’であり、且つ:
−無置換フェニル、或いは、ハロゲン原子;トリフルオロメチル;シア
ノ;ヒドロキシル;ニトロ;無置換アミノ、若しくは(C1−C4)−
アルキルで一置換又は二置換されたアミノ;ベンジルアミノ;カルボ
キシル;(C1−C10)−アルキル;無置換(C3−C8)−シクロア
ルキル、またはメチルで一置換若しくは多置換された(C3−C8)−
シクロアルキル;(C1−C10)−アルコキシ;無置換(C3−C8)
−シクロアルコキシ、又はメチルで一置換若しくは多置換された(C
3−C8)−シクロアルコキシ;メルカプト;(C1−C10)−アルキ
ルチオ;ホルミル
オキシ;(C1−C6)−アルキルカルボニルオキシ;ホルミルアミノ;
(C1−C6)−アルキルカルボニルアミノ;ベンゾイルアミノ;(C1
−C4)−アルコキシカルボニル;(C3−C7)−シクロアルコキシカ
ルボニル;無置換カルバモイル、(C1−C4)−アルキルで一置換若し
くは二置換されたカルバモイル;無置換ウレイド、又は(C1−C4)−
アルキル若しくは(C3−C7)−シクロアルキルで、3−位が一置換又
は二置換されたウレイド;無置換フェニル、又はハロゲン、トリフルオ
ロメチル、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ、若しくは(C1−C4)
アルコキシで一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであ
るか又は異なっている);並びに、(ピロリジン−1−イル)カルボニ
ルアミノ;から選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(
前記置換基は同じであるか又は異なっている);
−無置換ナフチル、又はハロゲン、トリフルオロメチル、(C1−C4)−
アルキル、ヒドロキシル若しくは(C1−C4)−アルコキシによって一
置換又は多置換されたナフチル;或いは、
−ピリジル、チエニル、インドリル、キノリル、ベンゾチエニル、イミダ
ゾリル又はフリルである。
四級アンモニウム塩以外の式(I)の化合物の塩を形成することが可能である
。これらの塩には、ピクリン酸、蓚酸又は光学活性体、例えばマレイン酸若しく
はカンファースルホン酸のような式(I)の化合物の適切な分離又は結晶化を可
能にする鉱酸及び有機酸を含み、並びに塩酸塩、臭素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩
、リン酸二水素塩、メタンスルホン酸塩、メチル硫酸鉛、マレイン酸塩、フマル
酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、グルコン酸塩、
クエン酸塩、イセチオン酸塩、又はp−トルエンスルホン酸塩のような薬学的に
許容される塩を形成する鉱酸及び有機酸を含む。
あり、好ましくは塩素アニオン、臭素アニオン、沃素アニオン、酢酸アニオン、
硫酸水素アニオン、メタンスルホン酸アニオン、パラトルエンスルホン酸アニオ
ン及びベンゼンスルホン酸アニオンである。
薬学的に許容されるアニオン、例えば塩素アニオン、メタンスルホン酸アニオ
ン又はベンセンスルホン酸アニオンを使用することが好ましい。
本説明では、アルキル基又はアルコキシ基は直鎖であるか又は分岐されている
。ハロゲン原子は、塩素、臭素、フッ素又は沃素原子を意味すると解される。
Z基=フェニルの置換基において、(C1−C10)−アルキルは、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル若しくはn−ペンチル、ヘキシル若しくはn−ヘ
キシル、ヘプチル若しくはn−ヘプチル、オクチル若しくはn−オクチル、ノニ
ル若しくはn−ノニル、又はデシル若しくはn−デシルを意味すると解される。
メチルで任意に置換された(C3−C8)−シクロアルキルは、例えばシクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−、2−又は3−メチルシクロペンチ
ル、シクロヘキシル、1−、2−、3−、又は4−メチルシクロヘキシル、シク
ロヘプチル、又はシクロオクチルを意味すると解される。(C1−C10)−アル
コキシは、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n
−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ベントキシ、ヘ
キシロキシ、ヘプチロキシ、ノニロキシ又はデシロキシを意味すると解される。
メチルで任意に置換された(C3−C8)−シクロアルコキシは、例えばシクロプ
ロポキシ、シクロヘキシロキシ、1−、2−、3−又は4−メチルシクロヘキシ
ロキシ、シクロヘプチロキシ又はシクロオクチロキシを意味すると解される。(
C1−C10)−アルキルチオは、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−プロピル
チオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ
、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、オクチルチ
オ、ノニルチオ又はデシルチオを意味すると解される。(C1−C6)−アルキル
カルボニルオキシは、例えばアセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ
、バレリルオキシ、カプロイルオキシ又はヘプタノイルオキシを意味すると解さ
れる。(C1−C6)−アルキルカルボニルアミノは、例えばアセチルアミノ、プ
ロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、イソブチリルアミノ、バレリルアミノ、カ
プロイルアミノ又はヘプタノイルアミノを意味すると解される。(C1−C4)−
アルコキシカルボニルは、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n
−プロポキシカ
ルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシ
カルボニル、sec−ブトキシカルボニル、又はtert−ブトキシカルボニルを意味
すると解される。また、(C3−C7)−シクロアルコキシカルボニルは、例えば
シクロプロポキシカルボニル、シクロブトキシカルボニル、シクロペントキシカ
ルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル又はシクロヘプチルオキシカルボニ
ルを意味すると解される。
有利なZ基は、無置換フェニル、又はハロゲン原子、より詳しくは塩素、フッ
素若しくは沃素原子、トリフルオロメチル、(C1−C4)−アルキル、ヒドロキ
シル若しくは(C1−C4)−アルコキシで一置換若しくは多置換されたフェニル
;無置換ナフチル、又はハロゲン、トリフルオロメチル、(C1−C4)−アルキ
ル、ヒドロキシル若しくは(C1−C4)−アルコキシで一置換若しくは多置換さ
れたナフチル;ピリジル;チエニル;インドリル;キノリル;ベンゾチエニル;
又はイミダゾリルである。
本発明の好ましい化合物の1群は、下式の化合物からなる。 {ここで、
− Aaは、−O−CO−、−CH2−O−CO−、−O−CH2−CO、−
N(R1)−CO−及び−N(R1)−CO−CO−から選択される二価基
であり[ここで、R1は水素又は(C1−C4)アルキルである];
− Amは、下式の基である;
[ここで、
− nは0又は1であり;
− Ar2は、式(I)の化合物について先に定義した通りであり;
− Ar1aは、無置換フェニル、又はハロゲン原子、ハイドロキシ、(C
1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル及びトリフルオロメチルか
ら選択された置換基(前記置換基は同じであるか又は異なっている)で
一置換又は多置換されたフェニルであり;並びに
− Zは、無置換フェニル、又はハロゲン原子、トリフルオロメチル、(
C1−C10)アルキル、(C1−C10)アルコキシ及びヒドロキシから選
択される置換基(前記置換基は同じであるか又は異なっている)で一置
換又は多置換されるフェニルである]}
これらの化合物の中で、下式の化合物が特に好ましい。{ここで、
− Aaは、式(Ia)の化合物について先に定義した通りであり;
− Amaは、下式の基である;
[ここで、
− Ar’1aは、3,4−ジクロロフェニル又は3,4−ジフルオロフェ
ニルであり;および
− Z’aは、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、3,5−
ジメチルフェニル、又は2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル
である]}
本発明の好ましい化合物のもう一つの群は、下式の化合物からなる。
{ここで、
− Abは、二価基である−OCH2−CH2−、−N(R1)−CH2−CH2
−又は−O−CH2−であり[ここで、R1は水素、又は(C1−C4)アルキ
ルである];
− Amは下式の基であり; [ここで、
− nは0又は1であり;
− Bは、直接の結合又はメチレンであり;
− Ar2は、式(I)の化合物について先に定義した通りであり;およ
び
− Ar1a及びZaは、式(Ia)の化合物について先に定義した通りで
ある]}
これらの化合物の中で、下式の化合物が特に好ましい。
[ここで、
− Bは、直接な結合又はメチレンであり;
− Amaは、式(I’a)の化合物について先に定義した通りであり;
− Abは、式(Ib)の化合物について先に定義した通りであり;
− Ar’1aは、式(I’a)の化合物について先に定義した通りであり;
および
− Z’’は、Bがメチレンである場合、ハロゲン又は(C1−C10)アル
コキシル基で、3−位で置換されたフェニルであり、Bが直接の結合であ
る場合は、Z’’は、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、3
,5−ジメチルフェニル、又は2,4−ビス(トリフルオコメチル)フェ
ニルである]
その他の特徴に従えば、本発明は、式(I)の化合物及びこれらの塩を製造す
る方法にであって、以下のステップを特徴とする方法に関する;
1)下式の化合物を
[ここで、式(III)化合物及びAは式(I)化合物について
先に定義した通りであり、Eは水素又はO−保護基である]
− Tが−CO−B−Zである式(I)化合物を製造することを意図する
場合には、下式の酸の機能的誘導体で処理することにより;
HOCO−B−Z (III)
[ここで、B及びZは式(I)に対して先に定義した通りである
]
− 又は、Tが−CH2−Zである式(I)の化合物を製造することを意
図する場合には、下式のハロゲン化誘導体で処理することにより;
Hal−CH2−Z (IV)
[ここで、Zは先に定義した通りであり、Halはハロゲン、好
ましくは臭素又は塩素である]
− 又は、Tが−CH(C6H5)2基である式(I)の化合物を製造する
ことを意図する場合には、下式のハロゲン化誘導体で処理することに
より;
Hal−CH(C6H5)2 (V)
− 又は、Tが−C(C6H5)3基である式(I)の化合物を製造するこ
とを意図する場合には、下式のハロゲン化誘導体で処理することによ
り:
Hal−C(C6H5)3 (VI)
下式の化合物を得ることと;2)適切であれば、酸又は塩基と反応することによって、O−保護基を任意に
除去し、下式のアルコールを得ることと;
3)前記アルコール(VIII)を下式の化合物で処理することにより、
−Cl (IX)
[ここで、Yは、メチル、フェニル、トリル又はトリフルオロメチ
ル基である]
下式の化合物を得ることと;
4)化合物(X)を下式の環状三級アミンと反応することと;及び
[ここで、Ar2およびnは、式(I)の化合物について定義した
通りである]
5)得られた生成物を、スルホン酸塩(sulfonate)及び適切であればスル
ホン酸付加塩(sulfonic acid sait)の形態で単離し、又は、任意にアニ
オン、及び適切であれば得られた酸付加塩を、他のアニオン、及び適切で
あれば他の薬学的に許容される無機若しくは有機酸との塩と交換すること
。
Eが、O−保護基である場合、これは当業者に周知の従来のO−保護基、例え
ば、テトラヒドロピラン−2−イル、ベンゾイルまたは(C1−C4)アルキルカ
ルボニルから選択される。
ステップ1)では、使用される酸(III)の機能的誘導体は、該酸自身また
はその代わりとなる機能的誘導体類の1つ(アミン類と反応する)、例えば、無
水物、混合無水物、酸塩化物、またはパラニトロフェニルエステル等の活性化エ
ステルである。
式(III)の酸自身を使用する場合、前記の反応は、ペプチド化学で使用さ
れる、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド又はベンゾトリアゾール−1−
イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
のようなカップリング剤の存在下、トリエチルアミン又はN,N−ジイソプロピ
ルエチルアミンのような塩基の存在下、ジクロロメタン又はN,N−ジメチルホ
ルムアミドのような不活性溶媒中、0℃から室温の間の温度で行われる。
酸塩化物を使用する場合、前記の反応は、ジクロロメタン又はベンゼンのよう
な不活性溶媒中、トリエチルアミン又はN−メチルモルホリンのような塩基の存
在下、−60℃から室温の間の温度で実施される。
式(IV)、(V)又は(VI)のハロゲン化誘導体を使用する場合、前記の反応
は、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキ
シドのような不活性溶媒中、カリウムtert−ブチレート、水素化ナトリウム又は
リチウムジイソプロピルアミドのような塩基の存在下、0℃から80℃の間の温
度で行われる。
得られた式(VII)の化合物を、ステップ2)において、適切であれば当業者
に公知の方法で脱保護する。例えば、Eがテトラヒドロピラン−2−イル基であ
る場合、エーテル若しくはメタノール又はこれらの溶媒の混合物のような溶媒中
の塩酸を用いて、又はメタノールのような溶媒中のピリジニウム p−トルニン
ス室温から溶媒の還流温度の間の温度で行われる。Eがベンゾイル基又は(C1−
C4)−アルキルカルボニル基である場合、脱保護は、例えば水酸化ナトリウム
、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物を使用する
アルカリ媒体中において、水、メタノール、エタノール若しくはジオキサン又は
これらの溶媒の混合物等の不活性溶媒中において、0℃から該溶媒の還流温度の
間の温度で加水分解することにより効果的に行われる。
ステップ3)において、式(VIII)のアルコールと式(IX)のスルホニルクロ
ライドとの反応を、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン又はN−メチルモルホリンのような塩基の存在下、ジクロロメタン、ベ
ンゼン又はトルニンのような不活性溶媒中、−20℃から該溶媒の還流温度の温
度で行う。
ステップ4)において、式(X)の化合物を式(XI)の化合物と反応させた
場合には、該反応は、N,N−ジメチルホルマミド、アセトニトリル、塩化メチ
レン、トルエン又はプロパン−2−オール等の不活性溶媒中で、塩基の不在下又
は存在下において実施される。塩基が使用される場合には、トリエチルアミン、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン若しくはN−メチルモルホリン等の有機塩
基から、又は炭酸カリウム、炭酸ナトリウム若しくは重炭酸ナトリウム等のアル
カリ金属炭酸塩若しくは重炭酸塩から選択される。塩基の不在下では、該反応は
、沃化カリウム又は沃化ナトリウム等のアルカリ金属沃化物の存在下で、過剰な
式(XI)化合物を使用して実施される。式(X)の化合物における−A−が、
二価基−O−CO−又は−CH2−O−CO−である場合、該反応は、室温と8
0℃の間の温度で実施される。式(X)化合物における−A−が、二価基−O−
CH2−CO−、−O−CH2−CH2−、N(R1)−CO−CO−、−N(R1
)−CH2−CH2−、−N(R1)−CO−または−O−CH2−である場合、該
反応は、室温と100℃の間の温度で実施される。
また或いは、得られた四級塩のスルホン酸アニオンは、任意に他の薬学的に許容
されるアニオンで交換される。
式(XI)の化合物と式(X)の化合物との間での反応から製造されたスルホ
化水素酸溶液で、溶液中で変換することにより、または、イオン交換樹脂(例え
てアニオンを交換することにより変更することが可能である。
式(II)の化合物は、多様な方法により製造される。
−A−が二価基−CH2−O−CO−であり、Eが水素またはO−保護基であ
る式(II)の化合物は、以下のスキーム1に従って製造される[ここで、mお
よびAr1は、式(I)の化合物について定義した通りであり、PrはEについ
て先に定義した通りのO−保護基である]。
スキーム1 スキーム1のステップa1において、式(XII)の化合物を、特許出願EP−
A−0428434及びEP−A−0474561に開示され方法によって式(
XIII)の化合物と反応する。
得られた化合物(XIV)を、ステップb1において、1,8−アザビシクロ[
5.4.0]−ウンデカ−7−エンのような塩基の存在下、1,2−ジメトキシ
エタンのような溶媒中において、室温から該溶媒の還流温度の間の温度でホルム
アルデヒド水溶液と反応する。
ステップc1において、式(XV)のニトリル誘導体を還元し、式(XVI)の一
級アミンを得る。この還元は、アルコール、例えばエタノールのような不活性溶
媒
のパラジウムのような触媒の存在下における水素の手段を用いて行われるか、或
いは、トルエン、ヘキサン、石油エーテル、キシレン又はテトラヒドロフランの
ような溶媒中、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソプロピルアルミニウ
ム、若しくはボランのTHF溶液のような還元剤の手段を用いて行われる。この
反応は0℃から70℃の間の温度で行われる。
ステップd1において、化合物(XVI)を、トルエン中においてホスゲンのよ
うな炭酸の反応性誘導体と、或いはトリエチルアミン、N,N,−ジイソプロピ
ルエチルアミン若しくはN−メチルモルホリンのような塩基の存在下に、ジクロ
ロメタン若しくは1,2−ジクロロエタンのような塩素化溶媒中、又はテトラヒ
ドロフランのようなエーテル溶媒中で、1,1’−カルボニルジイミダゾールと
、−70℃から室温の間の温度で反応し、EがO−保護基である意図した式(II
)の化合物を得る。
上記の方法を用いて、O−保護基を加水分解(ステップe1)で除去し、Eが
水素である式(II)の化合物を得る。
−A−が二価基の−O−CH2−CO−であり、且つEが水素又はO−保護基
である式(II)の化合物を、以下のスキーム2に従って製造する[ここで、m及
びAr1は式(I)に対して定義したとおりである]。Pr1及びPr2はEに対
して先に定義したO−保護基Prであり;より詳しくは、Pr1は酸媒体中で加
水分解され得るO−保護基であり、且つPr2は塩基性媒体中で加水分解され得
るO−保
護基である。
スキーム2 スキーム2のステップa2において、式(XVIII)のアルデヒドからの式(XVI
I)のシアノヒドリンの合成は、例えば、Organic Syntheses;Wiley,New York,
1932;Collect.vol.1,p.336に開示された方法、又は水溶液中でメタ重亜硫酸
ナトリウム及びシアン化カリウムを作用させるこの方法を修飾すること等の当業
者
に周知の方法によって行われる。
ステップb2において、式(XVIII)の化合物のヒドロキシル基を、当業者に
周知の方法で保護する。
得られた式(XIX)の化合物を、ステップc2において、リチウムジイソプロ
ピルアミド、カリウム tert−ブチレート又は水酸化ナトリウムのような強塩基
で処理し、カルバニオンを得て、これを式Hal−(CH2)m−O−Pr2[こ
こでHalはハロゲン、好ましくは臭素又は塩素である]の化合物と反応し、式
(XX)の化合物を得る。この反応は、エーテル(たとえばテトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル又は1,2−ジメトキシエタン)、アミド(例えば、N,N−
ジメチルホルムアミド)又は芳香族炭化水素(例えばトルエン又はキシレン)の
ような不活性溶媒中、−70℃から+60℃の間の温度で行われる。
式(XX)のニトリル誘導体を、上記方法によってステップd2で還元し、式(
XXI)の一級アミンを得る。
ステップe2では、式(XXI)の化合物を、三級アミン(例えば、トリエチル
アミン、N−メチルモルホリン又はピリジン)のような塩基の存在下で、式Ha
l−CO−CH2−Hal[ここで、Halはハロゲン、特に塩素又は臭素であ
る。]の化合物と反応し、式(XXII)の化合物を得る。この反応は、塩素化溶媒
(例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン若しくはクロロホルム)、エーテル
(例えば、テトラヒドロフラン若しくはジオキサン)又はアミド(例えば、N,
N−ジメチルホルムアミド)のような不活性溶媒中、−70℃から室温の間の温
度で行われる。
ステップf2では、O−保護基Pr1を、上記の方法を用いて、酸加水分解に
よって式(XXIV)の化合物から除去する。
或いは、O−保護基Pr1を、ステップj2における、酸加水分解によって式
(XXI)の化合物から除去し、この後、得られた化合物(XXIV)を、ステップe 2
に
おいて先に説明した方法により式Hal−CO−CH2−Halの化合物とステ
ップk2において反応する。
得られた式(XXIII)の化合物を塩基の存在下で環化し、意図した式(II)の
化合物を得る。Eが保護基Pr2である式(II)の化合物を得ることを望む場合
は、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸カリウム)、アルカリ金属水素化物(例
えば水素化ナトリウム)又はカリウム tert−ブチレートのような塩基を、芳香
族炭化水素(例えばキシレン又はトルエン)、アミド(例えばN,N−ジメチル
ホルムアミド)又はエーテル(例えばテトラヒドロフラン)のような不活性溶媒
中、−30℃から該溶媒の還流温度の間の温度で使用する(ステップg2)。E
が水素である式(II)の化合物を得ることを望む場合は、アルカリ金属水酸化物
(例えば水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム)の濃水溶液のような塩基を、ア
ルカノール(例えばプロパン−2−オール)又はアミド(例えばN,N−ジメチ
ルホルムアミド)又はこれらの溶媒の混合物のような溶媒中、室温から該溶媒の
還流温度の間の温度で使用する(ステップh2)。
適切であれば、EがO−保護基Pr1である式(II)化合物は、ステップi 2
において、当業者に公知の方法により製造する。
−A−が二価基、−O−CH2−CH2−であり、Eが水素又はO−保護基であ
る式(II)の化合物は、以下のスキーム3に従って製造される[ここで、m及
びAr1は、式(I)の化合物に対して定義したとおりであり、Pr1及びPr2
は上記スキーム2で定義したとおりである]。
スキーム3
スキーム3のステップa3で、−A−が二価基の−O−CH2−CO−であり
、且つEが水素又はO−保護基である、スキーム2に従って得られた式(II)の
化合物を還元する。この還元は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,
2−ジメトキシエタン又はトルエンのような不活性溶媒中で、室温から溶媒の還
流温度の間の温度で、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミ
ニウム、水素化ホウ素ナトリウム又はTHF中のボランのような還元剤の手段に
よって行われる。
−A−が二価基の−O−CO−であり、且つEが水素又はO−保護基である式
(II)の化合物を、以下のスキーム4に従って製造する。ここで、m及びAr1
は、式(I)の化合物に対して定義したとおりであり、Pr1及びPr2は上記
スキーム2で定義したとおりである。
スキーム4
スキーム4のステップa4において、スキーム2のステップd2得られた式(
XXI)の化合物のO−保護基Pr1を上記の方法を用いた酸加水分解により除去す
る。
得られた式(XXIV)の化合物を、ステップb4で、1,1’−カルボニルジイ
ミダゾール、トルエン中のホスゲン、又はクロロ蟻酸p−ニトロフェニルのよう
な炭酸の活性誘導体と、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン又はN−メチルモルホリンのような塩基の存在下で反応し、EがO−保護基で
ある所望の式(II)の化合物を得る。この反応は、塩素化溶媒(例えば、1,2
−ジクロロエタン又はジクロロメタン)、テトラヒドロフランのようなエーテル
、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド、又はトルエンのような芳香族
溶媒のような不活性溶媒中、−60℃から室温の間の温度で行われる。
上記の方法を用いて、O−保護基Pr2を塩基加水分解(ステップc4)で除
去し(ステップc4)、Eが水素である式(II)の化合物を得る。
−A−が二価基、−N(R1)−CO−CO−であり、Eが水素又はO−保護
基である式(II)の化合物は、以下のスキーム5に従って製造される[ここで、
m、Am1及びR1は式(I)の化合物に対して先に定義したとおりであり、Pr1
は先に定義したとおりである]。
スキーム5 スモーム5のステップa5で、式(XXV)のα−アミノニトリル化合物を、Tet
rahedron Letters,1984,25(41),4583-4586に開示された方法によって、式H2
N−R1のアミンを用いて式(XVII)のアルデヒドから製造する。
式(XXV)の化合物のアミノ基は、例えば当業者に公知の方法を用いて、tert
−ブトキシカルボニル(Boc)又はベンジルオキシカルボニルのようなN−保
護基によって、ステップb5で保護される。tert−ブトキシカルボニル基を上記
スキーム5で例示した。
得られた式(XXVI)の化合物をステップc5において強塩基で処理し、カルバ
ニオンを形成する。これを式Hal−(CH2)m−O−Pr1の化合物と反応し
、式(XXVII)の化合物を得る。この反応は、スキーム2のステップc2で説明
した方法によって行う。
式(XXVII)のニトリル誘導体を、上記の方法でステップd5において還元し
、式(XXVIII)の一級アミンを得る。
ステップe5において、O−保護基及びN−保護基を、例えばアルコール(例
えばメタノール)、エーテル(例えばジエチルエーテル、ジオキサン又はテトラ
ヒドロフラン)又は塩素化溶媒(例えばジクロロメタン)のような溶媒中、0℃
から該反応混合物の還流温度の間の温度で、塩酸又はトリフルオロ酢酸で酸加水
分解することによって式(XXVIII)の化合物から除去する。
ステップf5において、所望の式(II)の化合物を、R.Granger,H.Orzales
i及びY.Robbeによって、Trav.Soc.Pharm.Montpellier,1965,25,Fasc.4,
313-317に開示された方法を適用、又は改変して、エタノールのようなアルコー
ル性溶媒、若しくはトルエンのような芳香族溶媒、又はこれらの溶媒の混合物中
、室温から反応溶媒の還流温度の間の温度で、式(XXIX)の化合物をシュウ酸ジ
エチルと反応することによって製造する。
適切な場合には、EがO−保護基Pr1である式(II)の化合物を、当業者に
公知の方法でステップg5において製造する。
−A−が二価基、−N(R1)−CH2−CH2−であり、Eが水素又はO−保
護基である式(II)の化合物を、以下のスキーム6に従って製造する[ここで、
m、R1及びAr1は式(I)の化合物に対して定義したとおりであり、Pr1は
Eに
対して先に定義したO−保護基である]。
スキーム6 スキーム6のステップa6において、スキーム5のステップg5で得た、−A
−が二価基、−N(R1)−CO−CO−であり、EがO−保護基である式(II
)の化合物を還元する。この還元は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、
1,2−ジメトキシエタン若しくはジエチルエーテル)のようなエーテル、又は
トルエンのような芳香族溶媒のような不活性溶媒中、室温から溶媒の還流温度の
間の温度で、水素化リチウムアルミニウムのような還元剤の手段によって行われ
る
適切であれば、O−保護基は、上記の方法を用いて酸加水分解によってステッ
プb6で除去され、Eが水素である式(II)の化合物を得る。
−A−が二価基、−N(R1)−CO−であり、Eが水素又はO−保護基であ
る式(II)の化合物を以下のスキーム7に従って製造する[ここで、m、R1及
びAr1は式(I)の化合物に対して定義したとおりであり、Pr1は上記スキー
ム2で定義したとおりである]。
スキーム7
ステップa7で、スキーム5のステップeで得た式(XXIX)の化合物のヒドロ
キシルを当業者に公知の方法で保護する。
ステップb7で、得られた式(XXX)の化合物を、1,1’−カルボニルジイ
ミダゾール、トルニン中のホスゲン、又はクロロ蟻酸p−ニトロフェニルのよう
な炭酸の反応性誘導体と、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン又はN−メチルモルホリンのような塩基の存在下で反応し、EがO−保護基
である所望の式(II)の化合物を得る。反応は、塩素化溶媒(例えば、1,2−
ジクロロエタン又はジクロロメタン)、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン
)、アミド(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)、又は芳香族溶媒(例え
ばトルエン)のような不活性溶媒中、−60℃から60℃の間の温度で行われる
。
適切であれば、Eが水素である式(II)の化合物を、ステップc7において、
当業者に公知の方法で製造する。
−A−が二価基、−O−CH2−であり、Eが水素又はO−保護基である式(I
I)の化合物は、下記のスキーム8に従って製造される[ここで、m及びAr1は
式(I)の化合物に対して定義したとおりであり、Pr2は上記スキーム2で定
義したとおりである]。
スキーム8
スキーム8のステップa8で、式(XXIV)の化合物を、テトラヒドロフランの
ような不活性溶媒中、室温から溶媒の還流温度の間の温度でホルムアルデヒド水
溶液と反応し、EがO−保護基である所望の式(II)の化合物を得る。
上記方法を用いて、O−保護基Pr2を塩基性加水分解(ステップb8)によ
り除去し、Eが水素である式(II)の化合物を得る。
式(XI)の化合物は、以下の刊行物に記述される方法等の公知方法により製造
することが可能である:
−J.Chem.Soc.,1937,1523-1526;
−J.Chem.Soc.,1938,400.
また、式(XI)の化合物は、以下のスキーム9に従って製造することも可能で
ある[ここで、nおよびAr2は、式(I)の化合物について定義される通りであり
、Bzはベンジル基である]。
スキーム9
スキーム9のステップa9における式(XXXI)のピペリジンの窒素原子は、ベン
ジル基により、当該技術分野の当業者に公知の方法を用いて保護される。
式(XXXII)の得られたピペリジンの4−位におけるカルボキシル基は、ステ
ップb9において還元され、4−位においてヒドロキシメチル基により置換され
た式(XXXIII)の化合物が得られる。この還元は、THF中のボラン、又はテト
ラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,2−ジメチルオキシエタン若しくはジク
ロロメタン等の不活性溶媒中のボラン/ジメチルスルフィド複合体等の還元剤の
手段により、室温から該溶媒の還流温度の間の温度で行われる。
式(XXXIII)の化合物はまた、式(XXXI)の化合物から、カルボキシル基(ス
テップc9)の還元、続いて式(XXXIV)(ステップd9)の得られたピペリジンの
窒素を先に述べた方法で保護することにより得ることも可能である。
ステップe9において、化合物(XXXIII)を、トリエチルアミン等の塩基の存在
下でメタンスルホニル塩化物と反応させ、四級アンモニウム形態にある式(XXXV)
の環化化合物を得る。この反応は、ジクロロメタン又はトルエン等の不活性溶媒
中において、−20℃と該溶媒の還流温度の間の温度で実施される。
化合物(XXXV)は、ステップf9において、当業者に公知の方法により脱保護
される。これにより、式(XI)の所望する化合物を得る。
式(XXXI)のピペリジンは公知の化合物であり、また公知の方法、例えば、国
際特許出願WO94/26735に記述されたような公知の方法により製造され
る。
特に、n=1である式(XXXI)の化合物は、4−位においてシアノ基により置換
された対応するピペリジン[それ自身は、4−シアノピペリジンを式Ar2−C
H2−Halのハロゲン化物で、ジイソプロピルアミドナトリウム等の塩基の存
在下において反応することにより得られる]の酸加水分解により製造することが
可能である。
4−シアノピペリジンは、イソニペコタミドをオキシ塩化リンと反応すること
により得られる。
下式の本発明に従った化合物のエナンチオマー、及び適切な場合にはこれら
の鉱酸又は有機酸との塩は新規化合物であり、これらは本発明の一部を構成する
; [ここで、
− 「*」は、この表示を有する炭素原子が、決定された(+)又は(−)
の絶対配置を有することを示し;及び
−A及びTは式(I)の化合物に対して定義したとおりである]。
式(I)の化合物のラセミ混合物の分割は、式(I*)のエナンチオマーを単
離することを可能にする。しかしながら、式(II)の化合物、又は式(II)の化
合物の製造に有用な中間体からラセミ混合物を分割することが好ましい。
従って、−A−が二価基、−CH2−O−CO−である式(I)の化合物のエ
ナンチオマー(I*)を製造することを望む場合には、下式の中間体のラセミ混
合物を分割する;
[式(XXXVI)化合物は、式(I)の化合物について定義した通りであり
、これは、先に示した方法により式(XVI)の化合物からO−保護基P
rを除去することによって得られる]
−A−が二価基、−O−CO−、−O−CH2−CO−、−O−CH2−CH2
−、又は−O−CH2−である式(I)の化合物のエナンチオマー(I*)を製造
することを望む場合、下式の中間体のラセミ混合物を分割する;
[ここで、m及びAr1は式(I)の化合物に対して定義したとおりで
あり、Pr2は上記スキーム2で定義したとおりである]
−A−が二価基、−O−CH2−CH2−である式(I)の化合物のエナンチオ
マー(I*)を製造することを望む場合、下式の化合物のラセミ混合物を分割す
る
ことも可能である;
[ここで、m及びAr1は式(I)の化合物に対して定義したとおりで
ある]。
−A−が二価基、−N(R1)−CO−、−N(R1)−CO−C〇一又は−N
(R1)−CH2−CH2−である式(I)の化合物のエナンチオマー(I*)を製
造することを望む場合には、下式の中間体のラセミ混合物を分割する;
[ここで、m、Ar1及びR1は式(I)の化合物に対して定義したとお
りである]。
ラセミ化合物の分割を、式(XXXVI)、(XXIV)、(XXIX)又は(II)の中間
体類[−A−=−OCH2−CH2−及びE=H]で行う場合には、これは光学活
性な酸、例えば(+)又は(−)酒石酸との塩を形成することを含む公知の方法
で行うことが可能である。次に、ジアステレオ異性体を結晶化又はクロマトグラ
フィーのような従来の方法により分割し、その後で、その光学的に純粋なエナン
チオマーを加水分解により得る。
また、上記式(I)の化合物には、1以上の水素、炭素又は沃素原子がそれら
の放射性同位元素、例えばトリチウム、炭素−14又は沃素−125で置換され
ている化合物も含む。このような標識化合物類は、研究、代謝若しくは薬物動態
学的調査及び受容体リガンドとして生化学的試験において有用である。
タキキニン受容体に対する化合物の親和性は、放射性リガンドを用いる幾つか
の生化学的試験によって、in vitroにおいて評価した。
1)[125I]BH−SP[ボルトン−ハンターズ試薬(Bolton-Hunter
'
s reagent)を用いて沃素−125で標識したサブスタンスP]の、ヒトリンパ
芽球のNK1受容体に対する結合。
2)[125I]His−NKAの、ラット十二指腸又ば膀胱のNK2受容
体に対する結合。
3)[125I]His[MePhe7]NKBの、ラット大脳皮質、モル
モット大脳皮質、及びアレチネズミ大脳皮質のNK2受容体への結合、並びにC
HO細胞により発現されるヒトNK2クローン受容体(Buell et al.,FEBS Lett
ers,1992,299,90-95)に対する結合。
前記試験は、X.Emonds-Alt et al.(Eur.J.Pharmacol.,1993,250,403-
423)に従って行った。
本発明に従った化合物は、一般的に、上記タキキニン受容体類に対して、阻害
定数Kiが好ましくは10-8M以下である親和性を有する。
特に、本発明の化合物は、薬学的組成物の活性成分であり、その毒性は医薬と
しての使用に適合している。
本発明の化合物は一般に、投与量単位で服用される。前記投与量単位は、好ま
しくは活性成分が薬学的賦形剤と混合された薬学的組成物として処方される。
従って、その他の特徴に従えば、本発明は、式(I)の化合物、又はそれらの
薬学的に許容される塩を活性成分として含有する薬学的組成物に関する。
上記式(I)の化合物、及びそれらの薬学的に許容される塩は、治療されるべ
き哺乳動物の体重1キログラムあたり、0.01から100mgの一日当たりの投
与量、好ましくは0.1がら50mg/kgの一日当たりの投与量で使用することが
可能である。ヒトでは、該投与量は、治療されるべき患者の年齢、又は治療の種
類(即ち、予防又は治療の何れが)に依存して、好ましくは一日あたり0.5か
ら4000mg、より好ましくは2,5から1000mgまで変化しうる。
経口、舌下、吸入、皮下、筋肉内、静脈内、経皮、局所的、又は経腸投与のた
めの本発明の薬学的組成物において、該活性成分は、動物及びヒトに対して、従
来の薬学的担体と混合された単位投与形態で投与することが可能である。適切な
単位投与形態には、経口的に服用されるべき錠剤、ゼラチンカプセル、粉末、顆
粒及び溶液若しくは懸濁液等の経口用形態、舌下及びバッカル投与の形態、エア
ロゾル、インプラント、皮下、筋肉内、静脈内、鼻腔内又は眼内投与の形態、並
びに経腸投与の形態が含まれる。
錠剤の形態で固体組成物が調製される場合、主要活性成分は、シリカ、ゼラチ
ン、澱粉、ラクトース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、アラビアゴム等の
薬学的ビヒクル(vehicle)と混合する。この錠剤は、蔗糖、種々のポリマー又
は他の適切な物質でコーティングすることが可能であり、或いはそれらの活性を
持続又は遅延するように処理することも可能であり、且つ予め決められた量の活
性成分を連続的に放出するように処理することも可能である。
ゼラチンカプセルの形態での製剤は、該活性成分をグリコール又はグリセロー
ルエステルのような希釈剤と混合し、得られたこの混合物を軟性又は硬性ゼラチ
ンカプセルに充填することによって得られる。
シロップ又はエリキシルの形態での製剤は、該活性成分と甘味料(好ましくは
カロリーフリーである。)と共に、防腐剤としてのメチルパラベン及びプロピル
パラベンと、香味剤及び適切な着色剤とを含有することが可能である。
水に分散可能な顆粒又は粉末は、該活性成分を、分散剤若しくは湿潤剤と、又
はポリビニルピロリドンのような懸濁剤と、並びに甘味料又は味覚矯正剤と混合
して含有することが可能である。
経腸投与は、坐薬を用いて行われ、これは、直腸温度で溶解する結合剤、例え
ばカカオ脂又はポリエチレングリコールを用いて調製される。
非経口、鼻腔内又は眼内投与は、水性懸濁液、等張の塩溶液、又は無菌且つ注
射可能な溶液を用いて行われ、これは、薬理学的に許容される分散剤及び/又は
湿潤剤、例えばプロピレングリコール又はブチレングリコールを含有する。
吸入による投与は、エアロゾルを用いて行われ、これは、ソルビタントリオレ
イン酸エステル又はオレイン酸、並びにトリクロロフルオロメタン、ジクロロフ
ルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン又は他の生物学的に適合しうる噴
射ガスを含有する;また、これには、活性成分を粉末の形態で、単独で又は賦形
剤と共に含有する系を使用することも可能である。
該活性成分はまた、マイクロカプセルとして、適切であれば1以上の担体又は
添加剤と共に処方されうる。
各投与量単位では、式(I)の活性成分は、意図された1日当たりの投与量に
適した量で存在する。一般に、各投与量単位は、該投与量及び意図した投与の種
類、例えば錠剤、ゼラチンカプセル等、セシェイ(sachets)、アンプル、シロ
ップ等、及びドロップ等に従って適切に調節され、それにより、このような投与
量単位には、0.5から1000mgの活性成分、好ましくは2.5がら250mg
の活性成分が含有され、1日当たり1回がら4回投与される。
上記組成物はまた、他の活性剤、例えば気管支拡張薬、鎮咳薬、抗ヒスタミン
薬、抗炎症剤、制吐剤及び化学療法剤等を含有することも可能である。
その他の特徴に従えば、本発明は、過剰なタキキニンに関連する生理学的疾患
、並びに疼痛及び片頭痛は勿論のこと、呼吸器系、消化器系、泌尿器系、免疫系
、循環器系及び中枢神経系のニューロキニン依存性の病理学的全症状を治療する
ことを意図した医薬品の製造における式(I)の生成物の使用に関する。
以下に例を挙げるが、これにより何ら制限されるものではない;
− 急性及び慢性疼痛、例えば、片頭痛、癌及びアンギナの患者が経験する
疼痛、並びに変形性関節症及び慢性関節リウマチ等の慢性炎症の進行に関
連した急性及び慢性疼痛、
− 炎症、例えば、神経性炎症、慢性炎症性疾患、例えば閉塞性慢性呼吸器
疾患、喘息、アレルギー、鼻炎、咳、気管支炎、過敏症(例えば花粉及び
ダニ)、慢性関節リウマチ、結合組織炎、変形性関節症、乾癬、潰瘍性大
腸炎、クローン病、腸の炎症(過敏性結腸)、前立腺炎、神経性膀胱、失
禁、膀胱炎、尿道炎及び腎炎、眼性疾患(例えば結膜炎及び硝子体網膜症
)、及び皮膚疾患(例えば接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、湿
疹、掻痒)並びに熱傷(特に日焼け)等の炎症、
− 免疫細胞の機能の抑制又は刺激に関連する免疫系疾患、例えば、慢性関
節リウマチ、乾癬、クローン病、糖尿病、狼瘡、及び移植に伴なう拒絶反
応等、
− 小細胞肺癌及び髄鞘脱落疾患、例えば、多発性硬化症又は筋萎縮性側索
硬化症等、
− 神経精神医学的または神経学的な種類の中枢神経系の疾患、例えば、不
安、覚醒疾患、気分障害、鬱病、精神病、精神分裂病、躁病、痴呆、癲癇
、パーキンソン病、アルツハイマー病、薬物依存症、アルコール症、ダウ
ン症候群及びハンチントン舞踏病、並びに神経退縮性疾患及びストレスに
関連した身体疾患等、
− 消化器系の疾患の疾患、例えば、悪心、何れかによる嘔吐、過敏性結腸
、胃及び十二指腸潰瘍、食道潰瘍、下痢及び分泌過多等、
− 循環器系の疾患、例えば、高血圧、片頭痛の血管的側面、浮腫、血栓症
、狭心症、血管攣縮、血管拡張による循環器系疾患、レイノー症、繊維症
及び膠原病等、
− 心拍数及びリズム障害、特に疼痛又はストレスを原因とする障害。
本発明はまた、上記投与量で前記愁訴を治療する方法を含む。
以下の略称を調製例及び実施例で使用する。
Me、OMe:メチル、メトキシ
Et、Oet:エチル、エトキシ
EtOH:エタノール
MeOH:メタノール
エーテル:ジエチルエーテル
イソエーテル:ジイソプロピルエーテル
DMF:ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルフォキシド
DCM:ジクロロメタン
THF:テトラヒドロフラン
AcOEt:酢酸エチル
Na2CO3:炭酸ナトリウム
NaHCO3:炭酸水素ナトリウム
NaCl:食塩
Na2SO4:硫酸ナトリウム
MgSO4:硫酸マグネシウム
NaOH:水酸化ナトリウム
HCl: 塩酸
TFA:トリフルオロ酢酸
塩酸エーテル:塩酸を飽和させたエーテル溶液
KCN:シアン化カリウム
Na2S2O5:メタ重亜硫酸ナトリウム
DBU:1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
NH4Cl:塩化アンモニウム
M.p.:融点
RT:室温
シリカH:シルカゲル60H、メルク(ダルムシュタット)により市販される。
NMR:核磁気共鳴
δ:化学シフト
s:一重線
bs:幅広の一重線
d:二重線
t:三重線
qd:四重線
mt:多重線
u:解析されないシグナル。
調製例
調製例1.1
5−(3,4−ジクロロフェニル)−5−[2−(テトラヒドロピラン−2−
イルオキシ)エチル]テトラヒドロ−2H−1,3−オキサジン−2−オン
A)2−(3,4−ジクロロフェニル)−4−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシ)ブタンニトリル
17.75gの水素化ナトリウム(80%油中懸濁液)の750mlTHF懸濁
液を氷浴で冷却し、100gの3,4−ジクロロフェニルアセトニトリルの25
0mlTHF溶液を滴下し、反応混合物をRTで2時間撹拌した。これを−20℃
に冷却し、112.36gの1−ブロモ−2−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシ)エタンの120mlTHF溶液を滴下し、反応混合物をRTで2時間撹拌
した。これを減圧下に濃縮し、残渣を水に取り、エーテルで抽出し、有機相をp
H4のバッファー溶液で2回、pH7のバッファー溶液、及び飽和NaCl溶液
で2回洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。
残渣を、溶出液としてトルエン、次いでトルエン/AcOEt混合物(100/
3;v/v)を用いたシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、113.5gの所
望の生成物を得た。これをこのまま使用した。
B)2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−4−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブタンニトリル
12.56gの先のステップで得られた化合物、9.6gの37%ホルムアル
デヒド水溶液及び0.3gのDBUの、25ml1,2−ジメトキシエタン中の混
合物を1時間還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣をエーテルで抽出し
、有機相を水で2回、pH4のバッファー溶液で2回、水で2回、飽和NaCl
溶液で2回洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き
、17gの所望の生成物を得た。これをそのまま使用した。
C)2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−4−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブチルアミンmlEtOH及び40mlの20%アンモニア水溶液中の混合物を5時間40℃、大
気圧下で水素化した。触媒を濾過して除き、濾液を減圧下に濃縮した。残渣をD
CMに取り、有機相を水及び飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、
溶媒を減圧下にエバポレートして除き、16.5gの所望の生成物を油状物の形
態で得た。これをそのまま使用した。
D)5−(3,4−ジクロロフェニル)−5−[2−(テトラヒドロピラン−2
−イルオキシ)エチル]テトラヒドロ−2H−1,3−オキサジン−2−オン
24.6gの20%ホスゲントルニン溶液を150mlのDCMで希釈し、これ
を−70℃に冷却し、16.5gの先のステップで得られた化合物及び5.7g
のトリエチルアミンの、100mlDCM溶液を滴下し、反応混合物を、温度をR
Tに上げながら撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣を水/AcOEt混合物
に取り、相の間で結晶化する生成物を濾過し、第一回目の所望の生成物を回収し
た。濾液をデカンテーションした後、有機相を水、pH4のバッファー溶液、及
び飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレー
トして除いた。残渣をAcOEtに取り、生成した結晶性の生成物を濾過して除
き、第二回目の回収で生成物を得た。全体で4.5gの所望の生成物を得た。
調製例1.2
5−(3,4−ジクロロフェニル)−5−[3−(テトラヒドロピラン−2−
イルオキシ)プロピル]テトラヒドロ−2H−1,3−オキサジン−2−オン
A)2−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシ)ペンタンニトリル
50.8gの3,4−ジクロロフェニルアセトニトリルの250mlTHF溶液
を、12gの水素化ナトリウム懸濁液(55%油中懸濁液)の175mlTHF中
懸濁液に20℃以下の温度で滴下し、反応混合物をRTで2時間撹拌した。これ
を−20℃に冷却し、62.5gの1−ブロモ−3−(テトラヒドロビラン−2
−イルオキシ)プロパンの60mlTHF溶液を滴下し、反応混合物を、温度をR
Tにあげながら撹拌した。これを31gの塩化アンモニウムの1.4リットル水
溶液にあけ、エーテルで抽出し、合わせた有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、
MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。残渣を、溶出液
としてトルエン、次いでトルエン/AcOEt混合物(95/5;v/v)を用
いてシリカクロマトグラフィーにかけ、64gの所望の生成物を得た。これをそ
のまま使用した。
B)2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−5−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)ペンタンニトリル
15gの先のステップで得られた化合物、11.2gの37%ホルムアルデヒ
ド水溶液及び0.35gのDBUの、30ml1,2−ジメトキシニタン中の混合
物を1時間還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣をエーテルで抽出し、
有機相を水、pH4のバッファー溶液で2回、水で2回、飽和NaCl溶液で2
回洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。残渣
を溶出液としてトルエン、次いでトルエン/AcOEt混合物(80/20;v
/v)を用いてシリカクロマトグラフィーにかけ、15.5gの所望の生成物を
得た。これをそのまま使用した。
C)2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−5−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)ペンチルアミン
00mlEtOH及び40mlの20%アンモニア水溶液中の混合物を5時間30℃
、大気圧下で水素化した。触媒を濾過して除き、濾液を減圧下に濃縮した。残渣
をDCMに取り、有機相を水及び飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、14.9gの所望の生成物を油状物
の形態で得た。これをそのまま使用した。
D)5−(3,4−ジクロロフェニル)−5−[3−(テトラヒドロピラン−2
−イルオキシ)プロピル]テトラヒドロ−2H−1,3−オキサジン−2−オン
21.4gの20%ホスゲントルエン溶液を120mlのDCMで希釈し、これ
を−70℃に冷却し、14.9gの先のステップで得られた化合物及び4.98
gのトリエチルアミンの80mlDCM溶液を滴下し、反応混合物を、温度をRT
に上げながら撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣を水に取り、エーテルで抽
出し、有機相を水及び飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を
減圧下にエバポレートして除き、12.5gの所望の生成物を得た。これをその
まま使用した。
調製例1.3
6−(3,4−ジクロロフェニル)−6−[2−(テトラヒドロピラン−2−
イルオキシ)エチル]モルホリン−3−オン
A)2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシアセトニトリル
70gの3,4−ジクロロベンズアルデヒド及び90gのNa2S2O4の、
300mlの水中混合物をRTで一夜撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、5
2gのKCNの100ml水溶液を滴下し、反応混合物を、温度をRTにあげなが
ら撹拌した。これをエーテルで抽出し、有機相を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥
し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、76gの所望の生成物を得た。これ
をそのまま使用した。
B)2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシ)アセトニトリル
76gの先のステップで得られた化合物及び0.25gのp−トルエンスルホ
ン酸一水和物の、300mlDCM溶液を0℃に冷却し、39gの3,4−ジヒド
ロ−2H−ピランの50mlDCM溶液を滴下し、反応混合物を、温度をRTに上
げながら撹拌した。これを飽和NaHCO3溶液及び水で洗浄し、有機相をNa2
SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、ペンタンから0℃で結
晶化した後、33gの所望の生成物を得た。M.p.=61℃
C)4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブタンニトリル
56mlのリチウムジイソプロピルアミドの2MTHF溶液を−60℃に冷却し
、32gの先のステップで得られた化合物の50mlTHF溶液を滴下し、混合
物を1時間−60℃で撹拌した。次いで、25.4gの安息香酸2−ブロモエチ
ルの50mlTHF溶液を−60℃で滴下し、反応混合物を、温度をRTに上げな
がら撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣をエーテルで抽出し、有機相を水、
及びpH4のバッファー溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエ
バポレートして除いた。残渣を、溶出液としてトルエン/AcOEt混合物(1
0
0/5;v/v)を用いてシリカクロマトグラフィーにがけ、34gの所望の生
成物を得た。これをそのまま使用した。
D)4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブチルアミン
EtOH及び40mlの濃アンモニア水溶液の混合物をRT、大気圧下で水素化し
た。触媒を濾過して除き、濾液を減圧下に濃縮した。残渣を水に取り、エーテル
で抽出し、有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減
圧下にエバボレートして除いた。残渣を、溶出液としてDCM/MeOH混合物
(100/1;v/vから100/3;v/v)のグラディエントを用いてシリ
カHでクロマトグラフィーにかけ、16gの所望の生成物を得た。これをそのま
ま使用した。
E)N−(2−ブロモアセチル)−4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−
ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシブチルアミン
16gの先のステップで得られた化合物及び4.8gのトリエチルアミンの1
00mlDCM溶液を−60℃に冷却し、5. 68gのブロモアセチルクロライ
ドの20mlDCM溶液を滴下し、反応混合物を30分間撹拌した。これを減圧下
に濃縮し、残渣をエーテルで抽出し、有機相を水及びpH4のバッファー溶液で
洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。得られ
た生成物を最小量のMeOHに溶解し、HClガスを飽和させたエーテル溶液を
加えてpH1に酸性化し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。残渣を水に
取り、AcOEtで抽出し、有機相を飽和NaHCO3溶液及び水で洗浄し、N
a2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、16gの所望の生成
物を得た。これをそのまま使用した。
F)6−(3,4−ジクロロフェニル)−6−(2−ヒドロキシエチル)モルホ
リン−3−オン
16gの先のステップで得られた化合物、50mlのプロパン−2−オール、1
5mlの10NNaOH溶液及び10mlのDMF混合物を4時間撹拌した。反応混
合物を減圧下に濃縮し、残渣をAcOEtで抽出し、有機相を水で洗浄し、Na2
SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。残渣を、溶出液とし
てDCM/MeOH混合物(100/3;v/vから100/5;v/v)のグ
ラディエントを用いてシリカHでクロマトグラフィーにがけ、6.1gの所望の
生成物を得た。
DMSO-d6中、200MHzでのプロトンNMRスペクトル
δ: 2.05ppm:mt:2H
3.0-4.4ppm:u:6H
4.5ppm:t:1H
7.3-8.3ppm:u:4H
G)6−(3,4−ジクロロフェニル)−6−[2−(テトラヒドロピラン−2
−イルオキシ)エチル]モルホリン−3−オン
1.7gの先のステップで得られた化合物及び0.003gのp−トルエンス
ルホン酸一水和物の50mlDCM溶液を0℃に冷却し、0.588gの3,4−
ジヒドロ−2H-ピランの10mlDCM溶液を滴下し、反応混合物をRTで1時
間撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣をエーテルで抽出し、有機相を飽和N
aHCO3溶液、及び水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポ
レートして除いた。残渣を、溶出液としてDCM/MeOH混合物(100/2
;v/v)を用いてシリカHでクロマトグラフィーにかけ、1.8gの所望の生
成物を得た。これをそのまま使用した。
調製例1.4
6−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−6−(3,4−ジクロロフェニル
)−モルホリン−3−オン
4.8gの調製例1.3のステップEで得られた化合物及び1.4gのK2C
O3の100mlキシレン中の混合物を130℃で一夜加熱した。RTまで冷却し
た後
、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残渣をエーテルで抽出し、有
機相をpH2のバッファー溶液及び水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減
圧下にエバポレートして除いた。残渣を、溶出液としてDCM/MeOH混合物
(100/1;v/v)を用いてシリカHでクロマトグラフィーにかけ、1.4
gの所望の生成物を得た。
DMSO-d6中、200MHzでのプロトンNMRスペクトル
δ: 2.45ppm:mt:2H
3.75ppm:AB系:2H
3.9-4.5ppm:u:4H
7.4-7.9ppm:u:8H
8.25ppm:bs:1H
この化合物は、下記の三段階の方法に従って得ることができる。
A’)4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒ
ドロキシブチルアミン 塩酸塩
この化合物は調製例1.7のステップAで説明される。
B’)N−(2−クロロアセチル)−4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4
−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシブチルアミン
20gの先のステップで得られた化合物及び10.3gのトリエチルアミンの
100mlDCM溶液を0℃に冷却し、5.8gの塩化クロロアセチルを滴下し、
反応混合物を30分撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣をAcOEtで抽出
し、有機相を水、pH2のバッファー溶液、及び水で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、22gの所望の生成物を得た。これ
をそのまま使用した。
C’)6−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−6−(3,4−ジクロロフェ
ニル)モルホリン−3−オン
22gの先のステップで得られた化合物の600mlTHF溶液を−10℃に冷
却し、11.42gのカリウムtert−ブチレートを加え、反応混合物を、溶解が
完了するまで撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣をAcOEtで抽出し、有
機相をpH2のバッファー溶液及び水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減
圧下にエバポレートして除き、12.8gの所望の生成物をエーテルから結晶化
した後に得た。
調製例1.5
2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(2−ヒドロキシエチル)モルホリ
ン
1.6gの水素化アルミニウムリチウムの25mlTHF懸濁液を60℃に加
熱し、4gの調製例1.3のステップFで得られた化合物の20mlTHF溶液を
滴下し、反応混合物を還流下で30分間撹拌した。冷却した後、1.5mlの水、
で濾過して除き、濾液をデカンテーションし、有機相を減圧下にエバポレートし
た。残渣をエーテルに取り、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレート
して除き、3.6gの所望の生成物を得た。
調製例1.6
2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(3−ヒドロキシプロビル)モルホ
リン
A)5−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)ペンタンニトリル
47mlのリチウムジイソプロピルアミドの1.5MTHF溶液を−60℃に冷
却し、19.3gの調製例1.3のステップBで得られた化合物の100mlTH
F溶液を滴下し、混合物を−60℃で30分撹拌した。次いで、17gの安息香
酸3−ブロモプロピルを−60℃で滴下し、反応混合物を、温度をRTに上げな
がら撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣をエーテルで抽出し、有機相を水及
び飽和NaCl溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレー
トして除き、ヘキサンから結晶化した後、21gの所望の生成物を得た。
B)5−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)ペンチルアミン
MeOH中の混合物をRT、大気圧下で水素化した。触媒を濾過して除き、濾液
を減圧下に濃縮した。残渣を水に取り、エーテルで抽出し、有機相を水で洗浄し
、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、20gの所望の
生成物を得た。これをそのまま使用した。
C)N−(2−クロロアセチル)−5−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−
ジクロロフェニル)−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)ペンチルア
ミン
9gの先のステップで得られた化合物及び2.4gのトリエチルアミンの10
0mlDCM溶液を0℃に冷却し、2.23gの塩化クロロアセチルの20mlDC
M溶液を滴下し、反応混合物を30分間撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣
をエーテルで抽出し、有機相を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下
にエバポレートして除き、9.5gの所望の生成物を得た。これをそのまま使用
した。
D)N−(2−クロロアセチル)−5−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−
ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシペンチルアミン
HClガスを飽和させたエーテル溶液を、9gの先のステップで得られた化合
物の50mlDCM及び50mlMeOH溶液に、pHが1になるまで加え、混合物
を30分間RTで撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣をエーテルで抽出し、
有機相を水、及び飽和NaHCO3溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を
減圧下にエバポレートして除いた。残渣を、溶出液としてDCM/MeOH混合
物(100/3;v/v)を用いてシリカHでクロマトグラフィーにかけ、4.
7gの所望の生成物を得た。これをそのまま使用した。
E)6−(3,4−ジクロロフェニル)−6−(3−ヒドロキシプロピル)モル
ホリン−3−オン
2.95gの先のステップで得られた化合物、40mlのプロパン−2−オール
及び3mlの10NNaOH溶液の混合物をRTで2時間撹拌した。反応混合物を
減圧下に濃縮し、残渣をDCMで抽出し、有機相を水で洗浄し、Na2SO4で乾
燥し、溶媒を減圧下にエバポレートした除いた。残渣を、溶出液としてDCM/
MeOH混合物(100/2;v/vから100/5;v/v)のグラディエン
トを用いてシリカHでクロマトグラフィーにかけ、0.5gの所望の生成物を得
た。M.p.=130〜132℃
F)2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(3−ヒドロキシプロピル)モル
ホリン
0.82gの水素化アルミニウムリチウムの10mlTHF懸濁液を60℃に加
熱し、2gの先のステップで得られた化合物の20mlTHF溶液を滴下し、混合
物を還流下に30分間撹拌した。冷却後、1mlの水、1mlの4NNaOH、次い
ションし、有機相を減圧下でエバポレートした。残渣をエーテルに取り、Na2
SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、2gの所望の生成物を
得た。
DMSO-d6中、200MHzでのプロトンNMR
δ: 0.8〜2.2ppm:u:4H
2.5〜3.7ppm:u:8H
4.3ppm:t:1H
7.2〜7.7ppm:u:3H
調製例1.7
5−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−5−(3,4−ジクロロフェニル
)オキサゾリジン−2−オン
A)4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒド
ロキシブチルアミン 塩酸塩
HClガスを飽和させたエーテル容器を、12gの調製例1.3のステップD
で得られた化合物の50mlのMeOH溶液に、pHが1になるまでRTで加え、
反応混合物をRTで1時間撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣をDCMに取
り、生成した沈殿を濾過して除き、エーテルで洗浄して、3.4gの所望の生成
物を、プロパン−2−オールから再結晶した後に得た。M.p.=200〜20
4℃。
B)5−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−5−(3,4−ジクロロフェニ
ル)オキサゾリジン−2−オン
1.4gの1,1’−カルボニルジイミダゾールを、3gの先のステップで得
られた化合物及び0.85gのトリエチルアミンの30ml1,2−ジクロロエタ
ン溶液にRTで加え、反応混合物をRTで30分間撹拌し、次いで、2時間50
℃で加熱した。これを減圧下に濃縮し、残渣を水に取り、DCMで抽出し、有機
相をpH2のバッファー溶液及び水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧
下にエバポレートして除き、3gの所望の生成物を得た。
DMSO-D6中、200MHzでのプロトンNMRスペクトル
δ: 2.6ppm:mt:2H
3.75ppm:AB系:2H
4.35ppm:mt:2H
7.4〜7.8ppm:u:8H
7.9ppm:s:1H
調製例1.8
6−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチル−6−[2−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)エチル]−ピペラジン−2,3−ジオン
A)2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(メチルアミノ)アセトニトリル
塩酸塩
10gのジクロロベンズアルデヒド及び9.5mlのシアノトリメチルシラン
の混合物を氷浴で冷却し、10mgのヨウ化亜鉛を加え、混合物をRTで30分間
撹拌した。次いで、20mlの33%メチルアミンEtOH溶液を加え、混合物を
40℃で2時間加熱した。溶媒を減圧下に濃縮し、残渣をエーテルで抽出し、有
機相をMgSO4で乾燥し、濾過した。HClガスを飽和させたエーテル溶液を
、pHが1になるまで濾液に加え、次いで、生成物が沈殿するまでアセトンを加
えた。生成した沈殿を濾過して除き、エーテルで洗浄し、乾燥して12.8gの
所望の生成物を得た。M.p.=172℃
B)2−(tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−2−(3.4−ジ
クロロフェニル)アセトニトリル
濃NaOH溶液を、12.8gの先のステップで得られた化合物の水性懸濁液
に、pHが13になるまで加え、混合物をエーテルで抽出し、有機相をMgSO4
で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。残渣を20mlの1,4−
ジオキサンに取り、12.5gのジ−tert−ブチルジカーボネートを加え、反応
混合物を60℃で2時間加熱した。これを減圧下に濃縮し、残渣をエーテルで抽
出し、有機相をpH2のバッファー溶液、飽和NaCl溶液及び10%Na2C
O3溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた
。残渣を、ヘプタン、次いでヘプタン/AcOEt混合物(96/4;v/v)
を溶出液に用いてシリカのクロマトグラフィーにかけ、12.7gの所望の生成
物を得た。これをそのまま使用した。
C)2−(tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−2−(3,4−ジ
クロロフェニル)−4−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブタンニトリ
ル
11.1gの先のステップで得られた化合物の60mlDMF溶液を、1.5g
の水素化ナトリウム(60%油中分散物)の50mlDMF懸濁液に温度を25℃
に維持しながら加え、混合物をRTで1時間撹拌した。次いで、8.1gの1−
ブロモ−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エタンの2Om1DMF溶
液を加え、反応混合物を60℃で4時間加熱した。RTに冷却した後、これを氷
とpH2のバッファー溶液の混合物にあけ、エーテルで抽出し、有機相を水で2
回洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。残渣
を、ヘプタン、次いでヘプタン/AcOEt混合物(75/25;v/v)を溶
出液に用いてシリカのクロマトグラフィーにかけ、13.2gの所望の生成物を
得た。これをそのまま使用した。
D)2−(tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−2−(3,4−ジ
クロロフェニル)−4−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブチルアミン
0mlEtOHと、50mlの20%アンモニア水溶液の混合物を大気圧下30℃で
水素化した。5時間後、触媒を濾過して除き、濾液を減圧下に濃縮した。残渣を
エーテルで抽出し、有機相を水で2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧
下にエバポレートして除き、12.6gの所望の生成物を得た。これをそのまま
使用した。
E)2−(3,4−ジクロロフェニル)−4−ヒドロキシ−2−(メチルアミノ
)ブチルアミン 塩酸塩
4.6gの先のステップで得られた化合物及び10mlの濃塩酸溶液の、40ml
MeOH中の混合物を1時間70℃で加熱した。次いで、溶媒を減圧下に濃縮し
、残渣をアセトンに取り、生成した沈殿を濾過して除き、エーテルで洗浄し、乾
燥して2.79gの所望の生成物を得た。M.p.=240℃(分解)
F)6−(3,4−ジクロロフェニル)−6−(2−ヒドロキシエチル)−1−
メチルピペラジン−2,3−ジオン
濃NaOH溶液を、5.3gの先のステップで得られた化合物の水性懸濁液に
pHが13になるまで加え、混合物をエーテルで抽出し、有機相をMgSO4で
乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。得られた生成物(4g)を5
0mlのEtOHに取り、2.57gの蓚酸ジエチルを加え、反応混合物をRTで
1時間撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣を60mlのトルエンに取り、70
時間還流した。これを減圧下に濃縮し、DCMから結晶化した後、2.8gの所
望の
生成物を得た。M.p.=260℃
G)6−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチル−6−[2−(テトラヒド
ロピラン−2−イルオキシ)エチル]−ピペラジン−2,3−ジオン
0.1gのp−トルエンスルホン酸−水和物、次いで1.26mlの3,4−ジ
ヒドロ−2H-ピランを、2.8gの先のステップで得られた化合物の50mlD
CM懸濁液に加え、反応混合物をRTで一夜撹拌した。これを10%Na2CO4
溶液及び水で洗浄し、有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレー
トして除いた。残渣を、AcOEt、次いでAcOEt/MeOH混合物(93
/7;v/v)を溶出液に用いてシリカのクロマトグラフィーにかけ、3.1g
の所望の生成物を得た。これをそのまま使用した。
調製例1.9
2−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチル−2−[2−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)エチル]−ピペラジン
2gの調製例1.8で得られた化合物の20mlTHF溶液を、1.2gの水素
化アルミニウムリチウムの20mlTHF懸濁液に加え、混合物を1時間還流した
。冷却した後、5mlの水を加え、ミネラル塩を濾過して除き、濾液を減圧下に濃
縮し、残渣をエーテルに取り、有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエ
バポレートして除き、1.9gの所望の生成物を油状物の形態で得た。
調製例1.10
6−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−6−(3,4−ジフルオロフェニ
ル)モルホリン−3−オン
A)2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシアセトニトリル
80.2gのNa2S2O5の250ml水溶液を50℃に加熱し、50gの3,
4−ジフルオロベンズアルデヒドを加え、反応混合物を50℃で1時間撹拌し、
一夜RTで放置した。これを0℃に冷却し、77.7gのKCNの100ml水溶
液を滴下し、混合物を、温度をRTに上げながら撹拌し、次いで撹拌をRTで1
時
間続けた。反応混合物をエーテルで抽出し、有機相を水で洗浄し、MgSO4で
乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、48gの所望の生成物を得た。
これをそのまま使用した。
B)2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−(テトラヒドロビラン−2−イ
ルオキシ)アセトニトリル
48gの先のステップで得られた化合物及び0.2gのp−トルエンスルホン
酸−水和物の500mlDCM溶液を0℃に冷却し、28.6gの3,4−ジヒド
ロ−2H-ビランの50mlDCM溶液を滴下し、混合物を、温度をRTに上げな
がら撹拌し、次いで撹拌をRTで一夜継続した。反応混合物を減圧下に濃縮し、
残渣をDCMで抽出し、有機相を10%Na2CO3溶液及び水で洗浄し、Na2
SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。残渣を、溶出液とし
てトルエン/AcOEt混合物(100/15;v/v)を使用してシリカのク
ロマトグラフィーにかけ、43gの所望の生成物をえた。これをそのまま使用し
た。
C)4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−(
テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブタンニトリル
リチウムジイソプロピルアミドの1.5MTHF溶液133mlを、−60℃に
冷却し、43gの先のステップで得られた化合物の250mlTHF溶液を滴下し
、混合物を−60℃で30分間撹拌した。次いで、45.8gの安息香酸2−ブ
ロモエチルの100mlTHF溶液を−60℃で滴下し、反応混合物を、温度をR
Tに上げながら撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣をエーテルで抽出し、有
機相を水及びpH4のバッファー溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減
圧下にエバポレートして除いた。残渣を、溶出液としてトルエン/AcOEt混
合物(100/5;v/v)を使用してシリカのクロマトグラフィーにかけ、4
7gの所望の生成物をえた。これをそのまま使用した。
D)4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−(
テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブチルアミン
mlEtOH混合物を大気圧下、RTで水素化した。触媒を濾過して除き、濾液を
減圧下に濃縮した。残渣を水に取り、エーテルで抽出し、有機相を水で洗浄し、
Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、45gの所望の生
成物を得た。これをそのまま使用した。
E)4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒ
ドロキシブチルアミン 塩酸塩
HClガスを飽和させたエーテル溶液を、45gの先のステップで得られた化
合物の250mlMeOH溶液に、pHが1になるまでRTで加え、反応混合物を
RTで30分間撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣をエーテルに取り、生成
した沈殿を濾過して除き、エーテルで洗浄し、15gの所望の生成物をプロパン
−2−オールから再結晶した後に得た。M.p.=202〜204℃
F)N−(2−クロロアセチル)−4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−
ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシブチルアミン
12.2gの先のステップで得られた化合物及び7.88gのトリエチルアミ
ンの100mlDCM溶液を0℃に冷却し、3.85gの塩化クロロアセチルの1
00mlDCM溶液を滴下し、反応混合物を30分間撹拌した。これを減圧下に濃
縮し、残渣をエーテル/AcOEt混合物(50/50;v/v)で抽出し、有
機相を水、pH4のバッファー溶液及び水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒
を減圧下にエバポレートして除き、13.5gの所望の生成物を得た。これをそ
のまま使用した。
G)6−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−6−(3,4−ジフルオロフェ
ニル)モルホリン−3−オン
13.5gの先のステップで得られた化合物及び20.7gのK2CO3の10
0mlトルエンの混合物を一夜還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣をエ
ーテルに取り、混合物を濾過した。濾液を水、pH2のバッファー溶液、及び水
で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。残渣
を、DCM/MeOH混合物(100/1;v/v)を溶出液に用い、シリカH
のクコマトグラフィーにかけ、4.9gの所望の生成物を得た。
DMSO-d6中、200MHzでのプロトンNMRスペクトル
δ: 2.35ppm:mt:2H
3.65ppm:AB:2H
3.8〜4.35ppm:u:4H
7.1〜7.8ppm:u:8H
8.2ppm:s:1H
調製例1.11
2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−(2−ヒドロキシエチル)モルホ
リン
1.8gの水素化アルミニウムリチウムの20mlTHF懸濁液を、2.8gの
調製例1.10で得られた化合物の20mlTHF溶液にRTで滴下し、次いで混
合物を5時間還流した。冷却後、2mlの水、2mlの4NNaOH、次いで6mlの
水を加えた。ミネラル塩を濾過して除き、濾液を減圧下に濃縮した。残渣をDC
Mに溶解し、HClガスを飽和させたエーテル溶液を加えてpH1まで酸性にし
、水で抽出し、水層をエーテルで洗浄し、濃NaOH溶液を加えてpH8までア
ルカリ性にし、DCMで抽出し、有機相を水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶
媒を減圧下にエバポレートして除き、0.77gの所望の生成物を得た。
調製例1.12
5−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−5−(3,4−ジフルオロフェニ
ル)オキサゾリジン−2−オン
1の1,1’−カルボニルジイミダゾールを、2.1gの調製例1.10のス
テップEで得られた化合物及び0.63gのトリエチルアミンの、50ml1,2
−ジクロロエタン溶液にRTで加え、次いで反応混合物をRTで1時間撹拌し、
50℃で2時間加熱した。これを減圧下に濃縮し、残渣をDCMで抽出し、有
機相を水、pH2のバッファー溶液及び水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒
を減圧下にエバポレートして除き、1.5gの所望の生成物を得た。
調製例1.13
5−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチル−5−[2−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)エチル]イミダゾリジン−2−オン
A)2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(メチルアミノ)−4−テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)ブチルアミン
3.4gの調製例1.8のステップEで得られた化合物、0.05gのp−ト
ルエンスルホン酸−水和物及び2.1mlの3,4−ジヒドロ−2H-ピランの3
0mlDMF混合物を60℃で45分間加熱した。反応混合物を氷にあけ、濃Na
OHを加えてアルカリ性にし、エーテルで抽出し、有機相を水で洗浄し、MgS
O4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、4.3gの所望の生成物
を得た。これをそのまま使用した。
B)5−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチル−5−[2−(テトラヒド
ロピラン−2−イルオキシ)エチル]イミダゾリジン−2−オン
1.6gの1,1’−カルボニルジイミダゾールを、3.2gの先のステップ
で得られた化合物の100ml1,2−ジクロロエタン溶液に加え、反応混合物を
RTで30分間撹拌した。次いで、これを60℃で2時間加熱し、減圧下に濃縮
した。残渣をAcOEtで抽出し、有機相をpH2のバッファー溶液、飽和Na
Cl溶液及び10%Na2CO3溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧
下にエバポレートして除いた。残渣をDCM、次いでDCM/MeOH混合物(
98/2;v/v)を溶出液として用いてシリカHでクロマトグラフィーにかけ
、2.4gの所望の生成物を油状物の形態で得た。
調製例1.14
6−[3−(ベンゾイルオキシ)プロピル]−6−(3,4−ジクロロフェニ
ル)モルホリン−3−オン
7.5gの調製例1.6のステップDで得られた化合物、9.3gのK2CO3
及び3.75gのヨウ化ナトリウムの、100mlメチルエチルケトン混合物を一
夜還流した。冷却した後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣をエーテルに取り
、ミネラル塩を濾過して除き、濾液をpH2のバッファー溶液及び水で洗浄し、
有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。残渣を
、溶出液としてDCM、次いでDCM/MeOH混合物(99/1;v/vから
98/2;v/v)のグラディエントを用いてシリカHのクロマトグラフィーに
かけ、1.3gの所望の生成物を得た。
DMSO-d6中、200MHzでのプロトンNMRスペクトル
δ: 1.1〜2.3ppm:u:4H
3.65ppm:AB系:2H
3.8〜4.4ppm:u:4H
7.2〜8.05ppm:u:8H
8.2ppm:s:1H
調製例1.15
6−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−6−(3,4−ジフルオロフェニ
ル)モルホリン−3−オン、(−)異性体
A)4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒ
ドロキシブチルアミン、(+)異性体
41gのL−(+)酒石酸の1200mlMeOH溶液を還流温度に加熱し、次
いで81.4gの、調製例1.10のステップEで遊離の塩基の形態で得られた
化合物の200mlMeOH溶液を一度にすべて加え、温度をRTに戻しながら混
合物を48時間結晶化させた。生成した結晶を濾過して除き、エーテルで洗浄し
て42.5gの酒石酸塩を得た。
[α]D 20=+36.2°(c=1;DMF)
得られた塩を1450mlの70°EtOHから再結晶させ、生成した結晶を濾
過して除き、エーテルで洗浄した後、35gの酒石酸を得た。
[α]D 20=+38.9°(c=1;DMF)
得られた塩を2000mlのAcOEtに取り、40mlの10%Na2CO3溶液
を加え、次いで撹拌とデカンテーションの後に、有機相を水で洗浄し、MgSO4
で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、イソエーテル/ペンタン混
合物から結晶化した後に23.5gの所望の生成物を得た。M.p.=100.
5〜100.6°
[α] D 20=+42.5°(c=1;MeOH)
B)N−(2−クロロアセチル)−4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−
ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシブチルアミン,(+)異性体
23.5gの先のステップで得られた化合物及び8.1gのトリエチルアミン
の300mlDCM溶液を0℃に冷却し、8.3gの塩化クロロアセチルの50ml
DCM溶液を滴下し、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。これを減圧下に濃
縮し、残渣をAcOEt/エーテル混合物(50/50,v/v)で抽出し、有
機相をpH2のバッファー溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下に
エバポレートして除き、24.8gの所望の生成物を、イソエーテル/ペンタン
混合物から結晶化した後に得た。
[α]D 20=+26.1°(c=1;MeOH)
C)6−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−6−(3,4−ジフルオロフェ
ニル)モルホリン−3−オン,(−)異性体
23.6gの先のステップで得られた化合物の750mlTHF溶液を0℃に冷
却し、13.7gのカリウムtert−ブチレートを加え、反応混合物を15分間撹
拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣をAcOEtに取り、有機相をpH2のバ
ッファー溶液及び水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレー
トして除いた。残渣を、溶出液としてDCM/MeOH混合物(100/1;v
/vから100/1.5;v/v)を用いてシリカHのクロマトグラフィーにか
け、14.5gの所望の生成物をペンタンから結晶化した後、所望の生成物を得
た。
[α]D 20=−7.1°(c=1;MeOH)
調製例1.16
6−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−6−(3,4−ジフルオロフェニ
ル)モルホリン−3−オン,(+)異性体
A)4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒ
ドロキシブチルアミン、(−)異性体
調製例1.15のステップAで調製した酒石酸塩の結晶化、次いで再結晶化か
ら得られた濾液及び洗浄液を減圧下に濃縮した。残渣を10%Na2CO3溶液で
処理し、AcOEtで抽出し、有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエ
バポレートし、49gのアミノアルコールを異性体の混合物の形態で得た。この
アミノアルコールを120mlのMeOHに溶解し、この溶液を、24.1gのD
−(−)−酒石酸の730mlMeOH還流溶液に一度にすべて加えた。この混合
物を、温度をRTに戻しながら48時間結晶化させた。生成した結晶をしぼり、
エーテルで洗浄し40.7gの酒石酸塩を得た。
得られた塩を1445mlの70°EtOHから再結晶し、生成した結晶をしぼ
り、エーテルで洗浄した後、35gの酒石酸塩を得た。得られた塩を2000ml
のAcOEtに取り、10%Na2CO3溶液を加え、次いで撹拌とデカンテーシ
ョンをした後、有機相を水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバ
ポレートして除き、27gの所望の生成物を得た。M.p.=102℃
[α]D 20=−40.5°(C=1,MeOH)
B)N−(2−クロロアセチル)−4−(ベンゾイルオキシ)−2−(3,4−
ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシブチルアミン、(−)異性体
27gの先のステップで得られた化合物及び13mlのトリエチルアミンの50
0mlDCM溶液を−30℃に冷却し、5.8gの塩化クロロアセチルを滴下し、
反応混合物を15分間撹拌した。次いで、これを水、1NHCl溶液及び10%
Na2CO3で洗浄し、有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレー
トして除き、イソエーテル/ペンタン混合物から結晶化した後、28.6gの所
望の化合物を得た。M.p.=63℃
[α]D 20=−31.5°(c=1;MeOH)
C)6−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−6−(3,4−ジフルオロフェ
ニル)モルホリン−3−オン,(+)異性体
28.5gの先のステップで得られた化合物の250mlTHF溶液を−30℃
に冷却し、18.5gのカリウムtert−ブチレートを一度にすべて加え、反応混
合物を45分間撹拌した。これを1000mlのpH2のバッファー溶液にあけ、
エーテルで抽出した。有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒をエバポレートして除
き、エーテル/イソエーテル混合物から結晶化した後に、20.5gの所望の生
成物を得た。M.p.=92℃
[α]D 20=+8.2°(c=1;MeOH)
調製例1.17
2−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−2−(3,4−ジフルオロフェニ
ル)モルホリン,(−)異性体
12gの調製例1.15で得られた化合物((−)異性体)の75mlTHF溶
液を、100mlのボランの1MTHF溶液にRTで滴下し、反応混合物をRTで
30分間撹拌した。次いで、これを3時間還流し、40mlのボランの1MTHF
溶液を加え、還流を30分間流を続けた。80mlの沸騰MeOHを加え、還流を
30分間続けた。反応混合物を氷浴で冷却し、HClガスを飽和させたエーテル
溶液30mlを加え、反応混合物をRTで一夜撹拌した。これを減圧下に濃縮し、
残渣を10%Na2CO3溶液に取り、エーテルで抽出し、有機相を水及び飽和N
aCl溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒をエバポレートして除き、11
.2gの所望の生成物を油状物の形態で得た。
調製例1.18
2−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−2−(3,4−ジフルオロフェニ
ル)モルホリン,(+)異性体
19.9gの調製例1.16で得られた化合物((+)異性体)及び300ml
のボランの1MTHF溶液の混合物を60℃で2時間加熱した。60mlの沸騰し
たMeOHを加え、還流を30分間続けた。反応混合物を10℃に冷却し、50
mlの、HClガスを飽和させたエーテル溶液を加え、反応混合物をRTで一夜放
置した。これを減圧下に濃縮し、残渣を300mlの10%Na2CO3溶液に取り
、300mlのエーテルを加え、混合物を30分間撹拌した。デカンテーションし
た後、有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き20
gの所望の生成物を油状物の形態で得た。
調製例1.19
2−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−2−(3,4−ジクロロフェニル
)モルホリン
6gの調製例1.4で得られた化合物の30mlTHF溶液を、ボランの1MT
HF溶液76mlにRTで滴下し、次いで混合物を4時問還流した。30mlのMe
OHを滴下し、還流を30分間続けた。反応混合物を0℃に冷却し、30mlのH
Clガスを飽和させたエーテル溶液を加え、反応混合物をRTで一夜撹拌した。
これを減圧下に濃縮し、残渣を10%Na2CO3溶液に取り、エーテルで抽出し
、有機層を10%Na2CO3溶液及び水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を
減圧下にエバポレートして除き5gの所望の生成物を得た。
調製例1.20
5−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−5−(3,4−ジフルオロフェニ
ル)オキサゾリジン−2−オン,(−)異性体
4gの調製例1.16のステップAで得られた化合物((−)異性体)及び2
.2gの1,1’−カルボニルジイミダソールの40mlDCM混合物をRTで
30分間撹拌し、次いで1時間還流した。RTに冷却した後、反応混合物を1N
HCl溶液で2回洗浄し、有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポ
レートして除き、イソエーテルから結晶化した後、4.18gの所望の生成物を
得た。M.p.=147℃
[α]D 20=−62.2°(c=1;DMF)
調製例1.21
2−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−2−(3,4−ジフルオロフェニ
ル)モルホリン
48gの調製例1.10で得られた化合物を、ボランの1MTHF溶液700
mlに一部ずつRTで加え、次いで60℃で2時間加熱した。150mlのMeOH
を滴下し、加熱を30分間継続した。反応混合物を10℃に冷却し、120mlの
塩化水素エーテルを加え、反応混合物をRTで一夜放置した。これを減圧下に濃
縮し、残渣を600mlの飽和Na2CO3溶液及び500mlのエーテルに取り、こ
の混合物をRTで1時間撹拌した。デカンテーションした後、有機相を水で洗浄
し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。残渣を40
0mlのプロパン−2−オールに取り、15gのフマル酸を加え、混合物を30分
間撹拌し、生成した沈殿をしぼった。これを400mlの10%Na2CO3溶液に
取り、エーテルで抽出し、有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポ
レートして除き、22gの所望の生成物を油状物の形態で得た。
調製例1.22
5−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−5−(3,4−ジクロロフェニル
)オキサゾリジン
4gの37%ホルムアルデヒド水溶液を、9gの調製例1.7のステップAで
得られた化合物(遊離の塩基の形態)の100mlTHF溶液に加え、次いでこの
混合物を30分間還流し、RTで一夜撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣を
エーテルで抽出し、有機相を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下に
エバポレートして除き、9gの所望の生成物を得た。
DMSO-d6中、200MHzでのプロトンNMRスペクトル
δ: 2.4ppm:mt:2H
3.2ppm:mt:2H
3.8〜5.0ppm:u:4H
7.0〜8.0ppm:u:8H
調製例1.23
5−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−5−(3,4−ジフルオロフェニ
ル)オキサゾリジン−2−オン,(+)異性体
この化合物を、調製例1.15のステップAで得られた化合物((+)異性体
)から調製例1.20に開示した手順により調製した。
[α]D 20=+61°(c=1;DMF)
調製例2.1
4−フェニル−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン メタンスルホネー
ト
A)1−ベンジル−4−カルボキシ−4−フェニルピベリジン
106mlの30%NaOH溶液を、100gの4−カルボキシ−4−フェニル
ピペリジンp−トルエンスルホン酸の600ml水中懸濁液に加えた。次いで、得
られた溶液を5℃に冷却し、47.6gの臭化ベンジルの100mlアセトン溶液
を滴下し、混合物を、温度をRTに上げながら1時間撹拌した。アセトンを減圧
下にエバポレートして除き、残存している水相のpHを濃HCl溶液を加えて9
.5にし、次いで、2NHCl溶液を加えて8.5に調整した。生成した沈澱を
濾過して除き、水、次いでアセトンで洗浄し、70gの所望の生成物を得た。M
.p.=286℃
B)1−ベンジル−4−(ヒドロキシメチル)−4−フェニルピペリジン
70gの先のステップで得られた化合物の150mlTHF懸濁液を5℃に冷却
し、ボランの1MTHF溶液237mlを迅速に加え、次いで混合物を1時間還流
した。次いで、さらにボランの1MTHF溶液474mlを加え、還流を3時間継
続した。混合物が高温である間、100mlのMeOHを30分間かけて加え、次
いで、150mlの濃HCl溶液を30分間かけて加えた。RTに冷却した後、反
応混合物を水で希釈し、30%NaOH溶液を加えてアルカリ性にし、エーテル
/THF混合物で抽出し、有機相を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を
減圧下にエバポレートして除き、シクロヘキサンから2回結晶化した後、16g
の所望の生成物を得た。M.p.=127℃
この化合物はまた、以下に開示する方法の2ステップにより得ることができる
。
A’)4−(ヒドロキシメチル)−4−フェニルピペリジン 塩酸塩
10.25gの4−カルボキシ−4−フェニルピペリジンp−トルエンスルホ
ン酸及び150mlのボランの1MTHF溶液の混合物を1時間還流した。混合物
が高温の間、30mlのMeOHを20分間かけて加えた。RTに冷却後、HCl
ガスを飽和させたエーテル溶液をpHが1になるまで加え、混合物をRTで一夜
撹拌した。溶媒を減圧下に濃縮し、残渣を高温のアセトンに取り、放置して結晶
化させた。生成した結晶を濾過して除き、アセトン、次いでエーテルで洗浄し、
11.1gの所望の生成物を得た。M.p.=263℃
B’)1−ベンジル−4−(ヒドロキシメチル)−4−フェニルピペリジン
20.5gの先のステップで得られた化合物の、水100ml及びアセトン20
0ml溶液を40℃に加熱し、27mlの30%NaOH溶液を加え、次いで17g
の臭化ベンジルの50mlアセトン溶液を滴下し、混合物を1時間撹拌した。アセ
トンをエバポレートして除き、残渣を水で希釈し、生成した沈澱をしぼり、水で
洗浄し乾燥した。沈澱を800mlの高温シクロヘキサンに取り、不溶物を濾過し
て除き、濾液をRTで放置して結晶化させ、19.3gの所望の生成物を得た。
C)4−フェニル−1−ベンジル−1−アゾニアビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン メタンスルホン酸
14.05gのステップBで得られた化合物及び5.55gのトリニチルアミ
ンの200mlDCM混合物を5℃に冷却し、6.01gのメタンスルホニルニル
クロリドの15mlDCM溶液を滴下し、混合物をRTで15分間撹拌した。これ
を30℃で減圧下に濃縮し、残渣を500mlのAcOEtで抽出し、有機相を水
で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒を減圧下にエバポレートして除き、19
.1gの油状物を得た。これを180mlのn−ブタノールに溶解し、2時間還流
した。これを減圧下に濃縮し、残渣を150mlの高温アセトンに取り、混合物を
RTで撹拌した。得られた結晶性生成物をしぼり、エーテルで洗浄し、16.8
5gの所望の生成物を得た。M.p.=193℃
D)4−フェニル−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン メタンスルホン
酸
15gの先のステップで得られた化合物及び1.5gの10%パラジウム木炭
の、150ml95°EtOH中の混合物を4時問、40℃、大気圧下で水素化し
た。残渣を高温AcOEtに取り、放置して結晶化させ、濾過した後に10.1
gの所望の生成物を得た。M.p.=130℃
実施例1
5−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−[2−[4−フェニル−1−アザ
ニアビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イル]エチル]−3−[3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジル]オキサゾリジン−2−オン 塩化物一水和物
,(+)異性体
A)5−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−5−(3,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]オキサゾリジン
−2−オン,(+)異性体
1.2gのカリウムtert−ブチレートを、3.5gの調製例1.23で得られ
た化合物((+)異性体)の50mlTHF及び10mlDMF混合物中の溶液に加
え、この混合物をRTで30分間撹拌した。次いで、2.7gの3,5−ビス(
トリフルオロメチル)ベンジルクロリドを加え、反応混合物を60℃で6時間加
熱した。これを200mlのpH2のバッファー溶液にあけ、エーテルで抽出し、
有機相を水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧下にエバポレートして
除いた。残渣を、溶出液としてDCMを使用してシリカHのクロマトグラフィー
にかけ、3.6gの所望の生成物を得た。
B)5−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(2−ヒドロキシエチル)−3
−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]オキサゾリジン−2−オン
,(+)異性体
3.6gの先のステップで得られた化合物及び0.32gの水酸化リチウム一
水和物の、50mlMeOH及び5ml水中の混合物をRTで2時間撹拌した。反応
混合物を減圧下に濃縮し、残渣を水に取りエーテルで抽出した。有機相を水で2
回洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除いた。残渣
を、溶出液としてDCM、次いでDCM/MeOH混合物(98/2;v/v)
を用いてシリカHのクロマトグラフィーにかけ、2.6gの所望の生成物を得た
。
C)5−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−[2−メタンスルホニルオキシ
エチル]−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]オキサゾリジ
ン−2−オン,(+)異性体
2.6gの先のステップで得られた化合物の50mlDCM溶液を0℃に冷却し
、1.14mlのトリエチルアミン、次いで0.62mlのメタンスルホニルクロリ
ドを加え、反応混合物を10分間撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣をエー
テルで抽出し、有機相を水で2回洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧下
にエバポレートして除き、3gの所望の生成物を得た。これをそのまま使用した
。
D)5−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−[2−[4−フェニル−1−ア
ゾニアビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イル]3−[3,5−ビス(トリフ
ルオロメチル)ベンジル]オキサゾリジン−2−オン 塩化物一水和物,(+)
異性体
2.4gの先のステップで得られた化合物、1.6gの4−フェニル−1−ア
ゾビシクロ[2.2.1]ヘプタンメタンスルホネート及び1.7gのK2CO3
の、2mlDMF中の混合物を80℃で5時間加熱した。RTに冷却した後、反応
混合物を水にあけ、DCMで抽出し、有機相を10%HCl溶液及び飽和NaC
l溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧にエバポレートして除いた。
残渣を、溶出液としてDCM/MeOH混合物(100/5;v/v)を用いて
シリカHのクロマトグラフィーにかけ、1.46gの所望の生成物を得た。
[α]D 20=+25.8°(c=1,MeOH)
DMSO-d6中、200MHzでのプロトンNMRスペクトル
δ: 2.0〜2.4ppm:u:4H
2.5ppm:t:2H
3.1〜4.0ppm:u:10H
4.6ppm:AB系:2H
7.0〜8.1ppm:u:11H
実施例2
6−(3,4−ジクロロフェニル)−6−[2−[4−フェニル−1−アゾニ
アビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イル]エチル]−4−[3,5−ビス(
トリフルオロメチル)ベンジル]モルホリン−3−オン 塩化物
A)6−[2−(ベンゾイルオキシ)エチル]−6−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]モルホリン−3−
オン
2.1gの調製例1.4で得られた化合物及び0.616gのカリウムtert−
ブチレートの50mlTHF中の混合物を、RTで30分間撹拌し、1.44gの
3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルクロリドを加え、反応混合物を1
時間還流した。これを減圧下に濃縮し、残渣をpH4のバッファー溶液に取り、
エーテルで抽出した。有機相を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下
にエバポレートして除いた。残渣を、溶出液としてDCM/MeOH混合物(1
00/0.5;v/v)を用いてシリカHのクロマトグラフィーにかけ、1.8
gの所望の生成物を得た。
DMSO-d6中、200MHzでのプロトンNMRスペクトル
δ: 2.4ppm:mt:2H
4.05ppm:AB系:2H
4.15〜4.6ppm:u:4H
4.75ppm:AB系:2H
7.3naisi8.2ppm:u:11H
B)6−(3,4−ジクロロフェニル)−6−(2−ヒドロキシエチル)−4−
[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]モルホリン−3−オン
1.8gの先のステップで得られた化合物及び4mlの濃NaOH溶液の、30
mlMeOH中の混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、RTで1時間撹拌を継
続した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣をエーテルで抽出した。有機相を水
で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、1.1
gの所望の生成物を得た。
DMSO-d6中、200MHzでのプロトンNMRスペクトル
δ: 2.0ppm:t:2H
2.9〜3.45ppm:mt:2H
3.9ppm:AB系:2H
4.2ppm:AB系:2H
4.45ppm:t:1H
4.7ppm:AB系:2H
7.1〜8.2ppm:u:6H
C)6−(3,4−ジクロロフェニル)−6−[2−(メタンスルホニルオキシ
)エチル]−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]モルホリン
−3−オン
0.25gのメタンスルホニルクロリドを、1.1gの先のステップで得られ
た化合物及び0.22gのトリエチルアミンの30mlDCM溶液にRTで加えた
。これを減圧下に濃縮し、残渣をAcOEtで抽出した。有機相を水で洗浄し、
Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレートして除き、1.2gの所望の
生成物を得た。これをそのまま使用した。
D)6−(3,4−ジクロロフェニル)−6−[2−[4−フェニル−1−アゾ
ニアビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イル]エチル]4−[3,5−ビス(
トリフルオコメチル)ベンジル]モルホリン−3−オン 塩化物
1.5gの先のステップで得られた化合物、0.67gの4−フェニル−1−
アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンメタンスルホネート及び1gのK2CO3の
、2mlDMF中の混合物を80〜100℃で3時間加熱した。RTに冷却した後
、反応混合物を水にあけ、DCMで抽出した。有機相を10%HCl溶液、飽和
NaCl溶液及び水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下にエバポレ
ートして除いた。残渣を溶出液としてDCM/MeOH混合物(100/5;v
/vから100/7.5;v/v)を用いてシリカHのクロマトグラフィーにか
けた。得られた生成物を高温DCMに溶解させ、ペンタンにあげ、生成した沈澱
をしぼり、0.4gの所望の生成物を得た。
DMSO-d6中、200MHzでのプロトンNMRスペクトル
δ: 2.0〜2.7ppm:u:6H
3.0〜4.05ppm:u:10H
4.2〜5.0ppm:u:4H
7.2〜8.2ppm:u:11H
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成10年7月13日(1998.7.13)
【補正内容】
請求の範囲
1.下式の化合物、及び適切な場合には、鉱酸又は有機酸とのその塩。
{ここで
− Aは以下から選択される二価の基であり;
−A1)−O−CO−
−A2)−CH2−O−C○−
−A3)−O−CH2−CO−
−A4)−O−CH2−CH2−
−A5)−N(R1)−CO−
−A6)−N(R1)−CO−CO−
−A7)−N(R1)−CH2−CH2−
−A8)−O−CH2−
[ここで、R1は水素又は(C1−C4)−アルキルである];
− mは2又は3であり;
− Ar1は無置換フェニル、又はハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C
4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキル、トリフルオロメチル及びメ
チレンジオキシから選択される置換基で一置換若しくは多置換されたフェ
ニル(前記置換基は同一であるか又は異なっている);無置換チエニル又
はハロゲン原子で置換されたチエニル;無置換ベンゾチエニル又はハロゲ
ン原子で置換されたベンゾチエニル;無置換ナフチル又はハロゲン原子で
ナフチル;無置換インドリル又は(C1−C4)−アルキル若しくはベンジ
ルでN−置換されたインドリル;無置換イミダゾリル又はハロゲン原子で
置換されたイミダゾリル;無置換ビリジル又はハロゲン原子で置換された
ピリジル;又はビフェニルであり;
− TはCH2−Z、−CH(C6H5)2及び−C(C6H5)3から選択され
る基である;Tはまた、Aが−O−CH2−CH2−、−N(R1)−CH2
−CH2−及び−O−CH2−から選択される二価基である場合、−CO−
B−Z基であり;
− Bは直接の結合又はメチレンであり;
− Zは;
− 無置換フェニル、或いは、ハロゲン原子;トリフルオロメチル;シアノ
;ヒドロキシル;ニトロ;無置換アミノ、若しくは(C1−C4)−アルキ
ルで一置換又は二置換されたアミノ;ベンジルアミノ;カルボキシル;(
C1−C10)−アルキル;無置換(C3−C8)−シクロアルキル、またはメ
チルで一置換若しくは多置換された(C3−C8)−シクロアルキル;(C
1−C10)−アルコキシ;無置換(C3−C8)−シクロアルコキシ、又は
メチルで一置換若しくは多置換された(C3−C8)−シクロアルコキシ;
メルカプト;(C1−C10)−アルキルチオ;ホルミルオキシ;(C1−C6)
−アルキルカルボニルオキシ;ホルミルアミノ;(C1−C6)−アルキルカ
ルボニルアミノ;ベンゾイルアミノ;(C1−C4)−アルコキシカルボニル
;(C3−C7)−シクロアルコキシカルボニル;無置換カルバモイル、(C
1−C4)−アルキルで一置換若しくは二置換されたカルバモイル;無置換
ウレイド、又は(C1−C4)−アルキル若しくは(C3−C7)−シクロア
ルキルで、3−位が一置換又は二置換されたウレイド;無置換フェニル、
又はハロゲン、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ
、若しくは(C1−C4)アルコキシで一置換又は多置換されたフェニル(
前記置換基は同じであるか又は異なっている);並びに、(ピロリジン−
1−イル)カルボニルアミノ;から選択される置換基で一置換又は多置換
されたフェニル(前記置換基は同じであるか又は異なっている)であり;
− 1−若しくは2−ナフチル;又は1−、2−、3−、4−、5−、6
−若しくは7−インデニル[ここで、1以上の結合が水素化されることが
能]であり、前記置換基類は、無置換であるか、又はアルキル、フェニル
、シアノ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、オキソ、アルキルカルボ
ニルアミノ、アルコキシカルボニル、チオアルキル、ハロゲン、アルコキ
シ若しくはトリフルオロメチル基(ここで、アルキル及びアルコキシル基
はC1−C4である)のような1以上の置換基を任意に含有することが可能
であり;
− ピリジル、チアジアゾリル、インドリル、インダゾリル、イミダゾリ
ル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾフラニル、ベン
ゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、キノリル、イ
ソキノリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズオ
キサジニル、ベンゾジオキシニル、イソオキサゾリル、ベンゾピラニル
、チアゾリル、チエニル、フリル、ピラニル、クロメニル、イソベンゾ
フラニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダ
ジニル、インドリジニル、フタラジニル、キナゾリニル、アクリジニル
、イソチアゾリル、イソクロマニル又はクロマニル基(ここで、1以上
の二重結合が水素化されていてもよい)であり、前記の基は、無置換で
あるか、又はアルキル、フェニル、シアノ、ヒドロキシアルキル、ヒド
ロキシル、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル若しくは
チオアルキル基(アルキル及びアルコキシル基は、C1−C4である)等
の1以上の置換基を任意に含有することが可能であり;並びに、
− Amは下式の基である;
[ここで、
− Ar2は、ピリジル;無置換フェニル、又はハロゲン原子、ヒドロ
キシル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキル、トリ
フルオロメチル、ニトロ及びメチレンジオキシから選択される置換基
で一置換若しくは多置換されたフェニル(前記置換基は同一であるか
又は異なっている);チエニル;ピリミジル;又は無置換イミダゾリ
ル又は(C1−C4)−アルキルで置換されたイミダゾリルであり;
− nは0又は1であり;並びに
2.以下の式の請求項1に従った光学的に純粋な化合物、及鉱酸又は有機酸との
びその塩。
[ここで、
− 「*」は、この表示を有する炭素原子が決定された(+)又は(−)の
絶対配置を有することを示し;及び
− Am、m、Ar1、A及びTは、請求項1において式(I)の化合物につ
いて定義した通りである]
3.式(I)又は(I*)の請求項1又は2の何れが1項に従う化合物、及び鉱
酸又は有機酸とのその塩。
[ここで、
− Zは、Z’であり、且つ;
−無置換フェニル、或いは、ハロゲン原子;トリフルオロメチル;シア
ノ;ヒドロキシル;ニトロ;無置換アミノ、若しくは(C1−C4)−
アルキルで一置換又は二置換されたアミノ;ベンジルアミノ;カルボ
キシル;(C1−C10)−アルキル;無置換(C3−C8)−シクロア
ルキル、またはメチルで一置換若しくは多置換された(C3−C8)−
シクロアルキル;(C1−C10)−アルコキシ;無置換(C3−C8)−
シクロアルコキシ、又はメチルで一置換若しくは多置換された(C3
−C8)−シクロアルコキシ;メルカプト;(C1−C10)−アルキルチ
オ;ホルミルオキシ;(C1−C6)−アルキルカルボニルオキシ;ホル
ミルアミノ;(C1−C6)−アルキルカルボニルアミノ;ベンゾイルア
ミノ;(C1−C4)−アルコキシカルボニル;(C3−C7)−シクロアル
コキシカルボニル;無置換カルバモイル、又は(C1−C4)−アルキ
ルで一置換若しくは二置換されたカルバモイル;無置換ウレイド、又
は(C1−C4)−アルキル若しくは(C3−C7)−シクロアルキルで
、3−位が一置換若しくは二置換されたウレイド;無置換フェニル、
又はハロゲン、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、ヒドロ
キシル、若しくは(C1−C4)アルコキシで一置換又は多置換された
フェニル(前記置換基は同じであるか又は異なっている);並びに、
(ピロリジン−1−イル)カルボニルアミノ;から選択される置換基
で一置換又は多置換されたフェニル(前
記置換基は同じであるか又は異なっている)であり;
−無置換ナフチル、又はハロゲン、トリフルオロメチル、(C1−C4)−
アルキル、ヒドロキシル若しくは(C1−C4)−アルコキシによって−
置換又は多置換されたナフチルであり;又は、
−ピリジル、チエニル、インドリル、キノリル、ベンゾチエニル、イミダ
ゾリル又はフリルであり;及び
− Am、m、Ar1及びTは請求項1における式(I)の化合物に対して定義
した通りである]
4.下式の請求項1又は2の何れか1項に従った化合物。
[ここで、
− Aaは、−O−CO−;−CH2−O−CO−;−O−CH2−CO−;
−N(R1)−CO−;及び−N(R1)−CO−CO−[ここで、R1は
水素又は(C1−C4)−アルキルである]から選択される二価の基であり
;
− Amは、下式の基であり
−nは0又は1であり;
− Ar2は、請求項1において式(I)の化合物に対して定義した通りで
あり;
− Ar1aは無置換フエニル、又はハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−
C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキル及びトリフルオロメチルか
ら選択される置換基で一置換若しくは多置換されたフェニル(前記置換基
は同一であるか又は異なっている)であり;及び
− Zaは無置換フェニル若しくはハロゲン原子、トリフルオロメチル、(
C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルコキシ及びヒドロキシルか
ら選択された置換基により一置換若しくは多置換されたフェニル(前記置
換
基は同一であるか、又は異なっている)である]
5.下式の請求項1又は2の何れか1に従う化合物。
{ここで、
− Abは、−O−CH2−CH2−、−N(R1)−CH2−CH2−、又は
−O−CH2−である二価基であり[但し、R1は水素又は(C1−C4)−
アルキルである];
− Amは下式の基であり;
− nは0又は1であり;
− Bは直接的な結合又はメチレンであり;
− Ar2は請求項1において式(I)の化合物に対して定義した通りであ
る;
− Ar1aは無置換フェニル、又はハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−
C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキル及びトリフルオロメチルか
ら選択された置換基で一置換若しくは多置換されたフェニル(前記置換基
は同一であるか又は異なっている)であり;及び
− Zaは無置換フェニル若しくはハロゲン原子、トリフルオロメチル、(
C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルコキシ及びヒドロキシルか
ら選択された置換基で一置換若しくは多置換されたフェニル(前記置換基
は同一であるが、又は異なっている)である}
6.請求項1に従う式(I)の化合物及びその塩を製造する方法であって、以下
を特徴とする方法;
1)下式の化合物を、
[ここで、m、Ar1及びAは請求項1において式(I)の化合物
に対して定義した通りであり、並びにEは水素又はO−保護基であ
る]
−Tが−CO−B−Zである式(I)化合物を製造することを意図する
場合には、下式の酸の機能的誘導体で処理することにより;
HOCO−B−Z (III)
[ここで、B及びZは請求項1において式(I)に対して先に定
義した通りである]
− 又は、Tが−CH2−Zである式(I)の化合物を製造することを意
図する場合には、下式のハロゲン化誘導体で処理することにより;
Hal−CH2−Z (IV)
[ここで、Zは請求項1において定義した通りであり、Halは
ハロゲンである]
− 又は、Tが−CH(C6H5)2基である式(I)の化合物を製造する
ことを意図する場合には、下式のハロゲン化誘導体で処理することに
より;
Hal−CH(C6H5)2 (V)
− 又は、Tが−C(C6H5)3基である式(I)の化合物を製造するこ
とを意図する場合には、下式のハロゲン化誘導体と処理することによ
り;
Hal−C−(C6H5)3 (VI)
下式の化合物を得ることと;
[ここで、E、m、Ar1、A及びTは先に定義した通りである]
2)前記O−保護基を、適切である場合、酸又は塩基と反応することによって
除去し、下式のアルコールを得ることと; [ここで、m、Ar1、A及びTは先に定義した通りである]
3)前記アルコール(VIII)を下式の化合物で処理することにより、
Y−SO2−Cl (IX)
[ここで、Yは、メチル、フェニル、トリル又はトリフルオロメ
チル基である]
下式の化合物を得ることと;
[ここで、Y、m、Ar1、A及びYは先に定義した通りであ
る]
4)前記化合物(X)を下式の環状三級アミンと反応することと;及び
[ここで、Ar2およびnは、請求項1において式(I)に対し
て定義した通りである]
5)得られた生成物を、スルホン酸塩(sulfonate)、及び適切であればスルホン
酸付加塩(sulfonic acid salt)の形態で単離し、又は、任意にアニオン、
及び適切であれば得られた酸付加塩を、他のアニオン、及び適切であれば他
の薬学的に許容される無機若しくは有機酸との塩と交換すること。
7.請求項1から5の何れか1項に従う化合物又はその薬学的に許容される塩を
活性成分として含有する薬学的組成物。
8.投与量単位の形態にある請求項7に従う薬学的組成物であって、前記活性成
分が少なくとも1の薬学的賦形剤と混合された薬学的組成物。
9.請求項8に従う薬学的組成物であって、0.5から1000mgの活性成分
を含有する薬学的組成物。
10.請求項9に従う薬学的組成物であって、2.5から250mgの活性生物
を含有する薬学的組成物。
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 31/5377 A61K 31/5377
A61P 43/00 111 A61P 43/00 111
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG
,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT
,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,
CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F
I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE
,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,
LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M
X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE
,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,
UA,UG,UZ,VN,YU,ZW
(72)発明者 タイヤッズ、ジョエル
フランス国、34070 モンペリエ、リュ・
ジャック・エスペレンデュー(番地なし)
(72)発明者 ヴァン、ブローク・ディディエ
フランス国、34570 ミュルビエール・
レ・モンペリエ、アブニュ・デュ・シャ
ン・デ・ムーラン 367