JP2000515786A - 皿洗い並びに機内食の配列および給仕に使用するための備品の準備方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 運搬カートで航空機から到着する備品を機内食調理室内で、トレーおよびトレー備品を有する運搬カートをコンベヤベルトの一つの側で分類し、一方、箪笥および給仕用備品を含む運搬カートをこのコンベヤベルトの反対側で分類することによって分類し、その後この備品を工業用皿洗い機へ運ぶ。トレーおよびトレー備品は、そのトレーの内容物をコンベヤベルト上に放出することによって分類し、その後、個々のトレー品目をバスケットに配置する。給仕用備品の入った箪笥を含む運搬カートは、このコンベヤベルトの反対側で分類し、これらの箪笥は、箱の側壁に取付けたローラ上に配置する。皿洗い機で備品を洗浄した後、給仕用備品は、清掃した運搬カートのある領域に到着し、そこでこの備品を再び箪笥に詰めてから運搬カートに配置する。

Description

【発明の詳細な説明】 皿洗い並びに機内食の配列および給仕に使用するための備品の準備方法 本発明は、機内食の配列および給仕に使用するための備品の洗浄および準備方 法に関し、その備品は、運搬カートに載せて航空機に出し入れし、その方法は次 の諸工程を含む。即ち： これらの運搬カートを機内食調理室に受入れる工程であって、前記カートに トレー上に配置された汚れた食器類および箪笥に配置された給仕用備品を含 む備品が入っている工程と、 当該運搬カートから備品を取出す工程と、 トレー、食器類、箪笥および給仕用備品を分類する工程と、 これらのトレー、食器類、箪笥および給仕用備品をコンベヤベルトに載せて 皿洗い機へ運搬する工程とである。 世界中で莫大な航空交通量が取扱われ、前記航空輸送に関連するサービスの供 給業者が数多くあることは、いつでも、あらゆるレベルで効率を向上する必要性 があることを意味する。 これは、機内食の準備にも当てはまり、その数は、毎日全世界で扱われる非常 に多数の出発便数を考えると、かなり膨大である。 非常に多数の機内食を準備するので、もし、業者間の激烈な競合環境を切抜け るべきなら、この関係での効率のどんな向上も明らかに非常に重要であることは 言うまでもない。 厳密に機内食の準備に関して、食器類等の保管スペースの節約を含め、最大限 の効率を得ることが重要である。これは、土地単価が高い空港を囲む環境で保管 場所を見つけなければならないので、かなり重要な項目となる。 機内食準備を合理化する一つの極めて効率的方法は、公開されたＰＣＴ出願９ ６／０１５８４号から知られている。 この既知の方法の基礎となる原理は、何よりもまず、運搬カート、食器類およ び給仕用備品の保管スペースの節約に関係する。これは、航空機が汚れた食器類 を伴って到着し、この汚れた食器類を調理室へ配送し、そこで汚れた食器類を載 せたトレーを次の出発便のために意図された備品に即座に準備されるときに達成 される。これらのトレーを準備してから、それらを皿洗い機に通して、その後そ の上に食品を配列する。 この方法は、高度に効率的であり且つ保管スペースを節約することが分り、約 １０人の職員で１日当りトレー平均２５００枚に相当する、１時間当りトレー約 ２５０枚までの処理を可能にした。 前記方法は効率的であるが、しかし、到着するトレーおよび備品の構成が、次 の出発便に出荷すべきトレーと大幅に異なるとき、ある問題が生ずる。これらの 問題は、とりわけ、トレー備品の構成に異なる要求をする他に、異なる航空会社 が異なるトレー備品さえも使うと言う事実に由来するかも知れない。それ故、所 謂“汚れ”側でトレーを処理するときに、容易に隘路が生ずる可能性がある。何 故なら、トレーを到着したものと全く異なる構成に準備すべきなら、この点で非 常に多数の作業を伴うからである。 実際のトレー備品の他に、飛行便は、更に、運搬カートに配置した箪笥に詰め た、水差し、塩入れ、テーブルクロス等のような付属の給仕用備品を携行する。 この種の備品は、乗客に幾らか高度に個別的に給仕すべき国際便の場合、かな り範囲が広い。 さて、この発明の目的は、既存のシステムを改善し、それによって機内食の配 置および給仕用備品の準備の処理を更に効率的にさえし、保管スペースの経済性 の更なる改善を可能にさえすることである。 この発明の当該目的は、請求項１の導入部で定義する型式の方法で、 分類をコンベヤベルトの両側で行い、トレー備品をこのコンベヤベルトの一 つの側で分類し、一方、食器類をこのコンベヤベルトの他の側で分類するこ と を特徴とする方法によって達成される。 これは、作業手順の極端に効率的組織化を可能にする。分類をコンベヤベルト の両側で行うと言う事実が、異なる種類の便の変化する要求に対応して手順を組 織化することを可能にする。上述のように、国際便は、これによってそのような 航空機内の乗客の個々の要求に合わせることが可能であるので、かなり多量の給 仕用備品の取扱いが必要である。 ゴミを含むトレーの個々の品目の、請求項２の特徴に従う追加のコンベヤベル ト上への排出、当該追加のコンベヤベルトは、先のコンベヤベルトの運動方向と 反対方向に運動し、それに続いて個々のトレー品目をそれらの各バスケットに選 分けること、およびこれらのバスケットが一杯になると、それらをこのコンベヤ ベルトに移して皿洗い機へ運搬し、一方、全てのゴミは前記追加のコンベヤベル トの方へ動き続け、そこからゴミバスケットに落ち、トレー、コップ、皿、刃物 類等の非常に効率的分類を可能にする。 この方法によれば、箪笥に配置した標準備品を、底のある長い箱の対向して配 された二つの側壁の内側に取付けた二つのローラを含む運搬装置に移し、その後 、箪笥の内容物をバスケットに配置し、バスケットが一杯になると、それらをコ ンベヤベルトに移し、それがバスケットを皿洗い機へ運ぶと言うことも好都合で ある。 この様にして、給仕用備品も非常に効率的方法で分類することが出来る。これ に関して、水差し、皿、予備グラス等を含むことがある給仕用備品の個々の品目 がトレー備品より典型的には幾らか大きい寸法になることがあり、それは、上述 のように、運搬装置のローラ上を進む箪笥から給仕用備品を直接分類するので、 トレー備品をコンベヤベルトに都合よく供給することを意味することに注意すべ きである。 やはり給仕用備品に関して、幾らかのゴミが出るだろう。これは、請求項４で 特徴になっているように、給仕用備品からのゴミを箱の中へ排出することによっ て容易に処分する。 都合よく、請求項５によれば、食器類用は勿論、トレー用のバスケット、並び に箪笥および給仕用備品を、下方に傾斜した底板と上方に傾斜したフレームを有 するラック上に配置し、およびこの上方に傾斜したフレームがこれらのバスケッ トの底に対応する大きさを有する。 これは、バスケットをこの上方に傾斜したフレームからコンベヤベルト上に、 随意に空のバスケットを押出し手段として使うことによって、直接押出せるので 、 バスケットの取扱いを容易にする。 請求項６によれば、コンベヤベルトの両側にあるラックの傾斜した底板を、コ ンベヤベルトの箪笥および給仕用備品を分類する側で、箱に排出しなかったゴミ を受けることを予定することによって、最も単純に、それが下方に傾斜した底板 を、随意にこの底板への水の供給によって支援されて、滑り落ちるので、このゴ ミを取除く便利な方法を提供する。 都合よく、請求項７で特徴になっているように、ゴミをこの傾斜した底板から コンベヤベルトの下の中央領域へ運び、そこからそれを洗浄手段によって取除く 。 空の運搬カートを運搬カート用の追加の洗浄機へ運び、そこでそれらを清掃し 、その後それらを、このコンベヤベルトが清掃した箪笥および給仕用備品を運ぶ 領域へ運ぶことは、請求項８で特徴になっているように、更なる利点である。 これによって、清掃した箪笥およびそれらの内容物を保管場所へは運ばずに、 請求項９で特徴になっているように、直接運搬カートに配置し、それによってそ れが保管場所の役をすると言う特別の利点をもたらす。これに関して、給仕用備 品の入った運搬カートは、決して食品を含まないことに注意すべきで、それでそ れらを準備して単純にコンベヤベルトに残し、そこでそれらが便に乗っての出発 を待つことになる。 さて、この発明を図面に示す実施例を参照して更に詳しく説明する。それらの 図面で、 図１は、機内食を準備する方法の典型的工程を示し、 図２は、機内食調理室でこの発明の原理を実施する方法を概略的に示し、そし て 図３は、皿洗い機の前の分類領域の断面を概略的に示す。 図１で左に、到着した航空機を示し、一方出発準備の整った航空機を図１で右 に示す。この図から明らかなように、冷たい料理の調理室および温かい料理の調 理室が外部供給業者から食材を受け、食器類を備えるトレー上に前記食品を配置 する。しかし、この前に、到着した飛行機からの汚れた食器類を洗い、典型的に はこの食器類を、それぞれ、刃物類用と普通の食器類用の保管場所に配置する。 機内食を分配すべきとき、食器類とトレーを保管場所から取出して、食品をその 上に分配し、その後それらを運搬カートに載せて次に出発する便へ送る。トレー と食器類を載せた運搬カートの他に、通常、水差し、トレー、塩・胡淑、テーブ ルクロス等のような給仕用備品の入った箪笥を含む運搬カートもある。これは、 特に、多くの場合乗客に個別に給仕する海外向け出発の場合に当てはまる。典型 的には、これらの運搬カートも保管施設で詰込む。 運搬カートの準備に関してのこの既知の組織化法は、ある欠点に結びつく。特 に、かなり多量の保管スペースが要り、時間当りのトレーの回転率も最適ではな い。 上述のように、効率を向上するための条件は、上に指定した、ＷＯ９６／０１ ５８４号で公開されたＰＣＴ出願から知られる方法によってかなり改善されてい る。 この発明によれば、この既知の方法は、図２を参照した更に詳しい説明から分 るように、更に効率的にさえなる。 図２では、Ｉを使って到着した航空機からの汚れた食器類を処理する領域を指 す。IIを使って清浄にしたトレー、食器類、箪笥、および給仕用備品用の領域を 指す。 明白なように、領域Ｉは、運搬カート用保管装置１に載せた多数の運搬カート ２を受入れる。ここに分類ユニット３の、トレーおよびトレー備品を備える運搬 カートが到着する側が示される。一人以上の人が、今度はこれらのトレーを矢印 １２の方向に動くコンベヤベルト５上に排出する。これらのトレー上の、コップ 、皿、刃物類等のような個々の品目は選分けられ、参照番号１１で示す領域にあ る図示しないバスケットに配置される。この図は、そのような領域を五つ示すが 、より多くの種類の備品を分類可能にするために、そのような領域がそれ以上あ ってもかまわない。このトレー備品と共に到着したゴミをコンベヤベルトに載せ てゴミ容器７へ運び降ろす。領域１１のバスケットが一杯になったとき、次のバ スケットを捉えてこの一杯のバスケットをコンベヤベルト４上に押出すために使 い、そこからこの一杯のバスケットをコンベヤベルト１６を介して矢印１４の方 向に工業用皿洗い機６へ運搬する。分類領域３の反対側に、箪笥に配置された給 仕用備品を含む運搬カート２３が到着する。この備品も、参照数字１３によって 示す 領域に配置したバスケットに、反対側でトレー備品を分類するのと同様の方法で 分類する。図２から明らかなように、この分類は、トレー備品を分類するのと反 対の端に始り、当該分類ではコンベヤベルトを使用しない。それどころか、この 分類（図３参照）は、二つの側壁を有する箱８に取付けた１対のローラ２０上に 配置した、参照数字２４によって点線で示す箪笥によって行う。 一旦この箪笥をローラ上に配置すると、備品をこの箪笥から取出して、参照数 字１１で概略的に示すバスケットに配置する。この給仕用備品からのゴミがあれ ば、それを箱８の底へ落す。図３は、更に、このバスケット１１が、下方に傾斜 した面１８と上方に傾斜したラック１７を有するラック上に配置されていること を示す。バスケット１１からの残りのゴミは、どれも今度はラック１７を通過し て下方に傾斜した底板１８上に落ち、そこから随意に給水手段によってコンベヤ ベルト４の下の中央領域１９に運ばれる。ここから、ゴミは格子システム２０、 ２１の方へ進み、そこから水が管２２を通じて運び出される。明らかなように、 二つの格子２０、２１があり、それは、一つの格子を所定の位置に置いたまま他 の格子を掃除でき、それがこの分類領域の操業停止を必要なくすることを意味す る。図５で左に、トレーを備える分類用コンベヤベルト５を示す。 その上、このラックは、清掃目的で容易にアクセス出来るように、取外し可能 に配置されている。 以下に、航空機から来る運搬カートをある手順で処理する方法を簡単に説明す る。 トラックから運搬カートを傾斜路上に取出し、そこで初期分類を行い、その間 に運搬カートの外部の備品をこの傾斜路上に取外す。次に、運搬カートを機内食 調理室に運び込み、トレーおよびトレー備品のある運搬カートは、コンベヤベル ト５上で分類し、一方、給仕用備品の入った箪笥のある運搬カートは、反対側で 分類する。分類中、備品は、バスケットに配置し、それが一杯になると、このコ ンベヤを介して工業用皿洗い機６へ運ぶ。 この工業用皿洗い機６で皿洗いした後に、備品を領域１０へ移し、そこで給仕 用備品と箪笥を、運搬カート用の特別な皿洗い機で清掃した運搬カートに詰める 。トレーと給仕用備品は、図示しない領域に移して、そこで使用できるよう準備 す る。 明らかなように、この様に改良された方法は、人員配置が職員の必要が適切な 場所と正確に適合するような方法で分類を行うので、並はずれて本質的柔軟性を 示す。その上、運搬カートを本質的に給仕備品用保管スペースとして使用するの で、保管スペースの点で非常に大きな節約が得られる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 皿洗い並びに機内食の配列および給仕に使用するための備品の準備方法 であって、前記備品を運搬カートで航空機に搬入および搬出し、 これらの運搬カートを機内食調理室に受入れ、前記カートにトレー上に配置 された汚れた食器類および箪笥に配置された給仕用備品を含む備品が入って いる工程と、 これらの運搬カートから当該備品を取出す工程と、 トレー、食器類、箪笥および給仕用備品を分類する工程と、 当該トレー、食器類、箪笥および給仕用備品をコンベヤベルトに載せて皿洗 い機へ運搬する工程と、 を含む方法に於いて、 前記分類をコンベヤベルトの両側で行い、トレー上に配置された備品をこの コンベヤベルトの一つの側で分類し、一方、箪笥に配置された給仕用備品を このコンベヤベルトの他の側で分類することを特徴とする方法。 ２． 請求項１による方法に於いて、ゴミを含む前記トレー上の個々の品目を 、前記コンベヤベルトの運動方向と反対方向に運動する追加のコンベヤベルト上 に排出し、それに続いてこれらの個々の品目をそれらの各バスケットに分類する こと、およびこれらのバスケットが一杯になると、それらを前記コンベヤベルト に移して前記皿洗い機へ運搬し、一方、全てのゴミは前記追加のコンベヤベルト 上にあり続け、そこからゴミバスケットに落ちることを特徴とする方法。 ３． 請求項１による方法に於いて、箪笥に配置した標準備品を、底のある長 い箱の相互に対向する側壁の内側に取付けた２列のローラを含む運搬装置上に運 び、その後その箪笥の内容物をバスケットに配置し、これらのバスケットが一杯 になると、それらをコンベヤベルトに載せて前記皿洗い機へ運ぶことを特徴とす る方法。 ４． 請求項３による方法に於いて、前記給仕用備品からのゴミを前記箱の中 へ排出することを特徴とする方法。 ５． 請求項１から請求項４の何れか一つによる方法に於いて、食器類用は勿 論、トレー用の前記バスケット、並びに箪笥および給仕用備品を、下方に傾斜し た底面と上方に傾斜したラックを有するラック上に配置すること、および当該上 方に傾斜したラックが前記バスケットの底に対応する大きさであることを特徴と する方法。 ６． 請求項４による方法に於いて、前記コンベヤベルトの両側にある前記ラ ックの傾斜した底面は、トレーおよび食器類用のコンベヤベルトの側で前記ゴミ バスケットに落ちず、且つ前記コンベヤベルトの箪笥および給仕用備品を分類す る側で前記箱に落ちないゴミを受けることになっていることを特徴とする方法。 ７． 請求項５による方法に於いて、前記ゴミを前記傾斜した底面から前記コ ンベヤベルトの下の中央領域へ運び、そこからそれを洗浄によって処理すること を特徴とする方法。 ８． 請求項１から請求項３による方法に於いて、前記空の運搬カートを運搬 カート用の更なる洗浄機へ運び、そこでそれらを清掃し、その後それらを、前記 コンベヤベルトが清掃した箪笥および給仕用備品を運ぶ領域へ運ぶことを特徴と する方法。 ９． 請求項１から請求項３による方法に於いて、前記清掃した給仕用備品を 清掃した箪笥に詰め、その後それらの箪笥を前記運搬カートに配置することを特 徴とする方法。