JP2000513206A - 低カロリー還元乳および乳製品 - Google Patents

低カロリー還元乳および乳製品

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Abstract

(57)【要約】 ディラトメトリーにより測定した固形脂肪インデックスが92°Fで約25よりも大きく、好ましくは92°Fで70未満であり、かつ104°Fで約10未満である脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物で還元乳中の一部または全部の脂肪を置き換えることによって、低カロリー還元乳および乳製品が製造される。本発明による還元乳および乳製品は、滑らかなテクスチャー、優れた安定性および著しく低いカロリーを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 低カロリー還元乳および乳製品 発明の背景 発明の分野 本発明は、味覚、テクスチャーおよび用途が全脂肪乳製品と類似した低カロリ ー還元乳および乳製品に関する。特に、本発明は、滑らかなテクスチャーおよび 著しく低いカロリーを有する還元乳および還元乳を用いて製造される製品中での 優れた安定性を提供する、脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物 からなる乳脂肪代替組成物に関する。 関連技術の開示 乳製品は、人類の食事の重要な部分を構成する。米国では、例えば乳製品は、 平均的な家庭で摂取される食物の重量の約1/6を構成すると言われている。製 造される乳の約40%は液体乳およびクリームとして消費され、そして残りは乳 製品の製造に使用される。 通常、還元乳は、乳成分と水とを再混合して製造される。しばしば、脱脂粉乳 、バターおよび水が還元乳に使用される。この成分は、それらを懸濁液中に保持 するために適当に均質化しなければならない。バター成分は、コレステロールを 含有する飽和脂肪であり、高カロリーである。還元の際にバターを省いた場合に は、得られる脱脂乳の用途は、単独で使用するかまたは乳を用いて製造されるそ の他の食品に使用する際の味覚の脂肪不足感のために限定される。 低カロリー脂肪含有食品に使用するために開発されてきた脂肪代替組成物は公 知である。開発当初に使用された糖脂肪酸エステルは、米国特許第3,600,186号 明細書に記載されているが、この組成物は乳製品の乳脂肪の代替のために使用す るのに好適なものとしては記載されていない。 血中コレステロール低下特性を有するとして記載されている食品に脂肪代替組 成物としてスクロースポリエステルを使用することが、米国特許第4,789,664号 明細書に記載されている。この特許に従って、全脂肪の全部または一部をスクロ ースポリエステルで置き換えることによって乳飲料が製造される。 ヨーロッパ特許出願第0 236 288号明細書には、低カロリー脂肪材料が記載さ れており、これは糖脂肪酸ポリエステル、ポリグリセロール脂肪酸エステルおよ び脂肪アルコールでエステル化されたトリカルボン酸を包含する。この材料は、 乳、チーズおよびその他の脂肪含有乳製品を包含する広範囲の食品に有用である と言われている。ポリオールポリエステルおよび食品中の脂肪代替物としてのそ の用途も、ヨーロッパ特許出願第0 290 420号明細書に記載されている。このポ リエステルは、乳、クリーム、コーヒークリーマーおよびその他の乳飲料および 乳製品デザートの製造に有用であると言われている。 上記した全ての低カロリー脂肪代替組成物は、それらを用いる工程または最終 の低脂肪生成物の風味および口当たりのいずれかに欠点を有している。 脂肪タイプの官能成分を含有する低カロリー食品組成物において、エステル化 エポキシド−拡張ポリオールが植物油および脂肪の全部または一部の代替物とし て使用されている組成物は公知である。この種の脂肪代替物は、Whiteらによる 米国特許第4,861,613号明細書(これ以降Whiteと言い、そしてその全内容がここ に参考として取り込まれる)に記載されている。しかしながら、還元乳および成 分として還元乳を使用して製造される製品中の乳脂肪代替組成物として使用する のに好適であるように、いかにしてそのような物質を製造するかはこれまでに知 られていない。 本発明による生成物は、滑らかなテクスチャーを有しており、そして全脂肪乳 の口当たりおよび味覚特性を提供する。この製品は、食品に必要な機能性を保持 したままで有利に失禁を最小化するかまたは防ぎ、かつこの製品は安定性に優れ 4ている。本発明による生成物の例は、低カロリー温および冷乳飲料、クリーム 、プディング、泡立てたトッピング、コーヒーホワイトナー等を包含する。 ここに記載した全ての部および百分率は特に規定のない限り重量による。 ディラトメトリーによる測定は全てAOCS法Cd 10-57(American Oil Chemists ’Society,1608 Broadmoor Dr.,Champaign,IL 61821-5930 USAより入手可能 )に従う。 発明の要約 本発明による乳脂肪代替組成物は、ディラトメトリーにより測定して92°F で約25を越え、好ましくは92°Fで約70未満および104°Fで約10未 満の固形脂肪インデックスを有する脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリ ン組成物からなる。従って、驚くべきことにこの乳脂肪代替組成物は、天然乳脂 肪よりも高い融点分布(または融点カーブ)を有しており、かつそれらは依然と して天然乳脂肪を用いて得られるテクスチャーおよび安定性を提供する。 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物(これ以降、単独の形態 ではEPG、複数の形態ではEPGsと言う場合もある)は、プロピレンオキサイド( これ以降、オキシプロピレンまたはPOと言う場合もある)基を、Whiteに記載さ れている代表的なトリグリセリド脂肪中に取り込むことによって製造される。こ のトリグリセリド脂肪(脂肪酸)は、一種の脂肪酸または脂肪酸のブレンドであ ってもよい。トリグリセリドに取り込まれるPO基の平均数は、プロポキシル化数 と言われる。この組成物の融点およびその他の特性は、オキシプロピレン基の数 、脂肪酸鎖の長さおよび不飽和度を変化させることによって変性することができ る。 本発明では、特定の好ましい態様の低カロリー還元乳製品に、脂肪代替成分と して、約5のプロポキシル化数までグリセロールをプロポキシル化し、次いで約 9部の完全に水素化した菜種油脂肪酸および約1部の液状の大豆油脂肪酸のブレ ンドを用いてエステル化し、そして約10以下のファイナルIV(ここでEPG-05 9 HR/ILS(IV≦10)と言われる)、好ましくは約2〜6のファイナルIV(ここでEPG- 05 9HR/1LS(IV=2-6)と言われる)まで水素化することによって製造されるEPGを 用いる。 発明の詳細な説明 本発明による脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物は、乳脂肪 とは異なり使用したEPGが約92°F(33℃)を越える温度で高い固形分含有 量を有していても、還元乳および成分として還元乳を使用して製造される製品に 使用するのに適した低カロリー乳脂肪代替組成物として有効に作用する。本発明 によるEPG'sは、油よりも水に対して親和性が強く、従って本発明による生成物 は安定なエマルジョンである。従って、この度予期に反して、ディラトメトリー により測定して92°Fで約25を越え、好ましくは92°Fで約70未満およ び104°Fで約10未満の固形脂肪インデックスを有するEPGsを得るためにプ ロポキシル化の数および存在する脂肪酸アシル基の種類および/または相対割合 を慎重に制御した場合に、融点の高い脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセ リン組成物が乳脂肪の所望のテクスチャーおよび安定性を提供することが見出さ れた。特に、完全に水素化された菜種油脂肪酸と液状大豆油脂肪酸とを約9対1 の比率で含有し、そして約5のプロポキシル化数および約10以下のファイナル IV、好ましくは約2〜6のファイナルIVを有するEPGを、還元乳中の乳脂肪を置 換するための乳脂肪代替組成物として使用することができることが予期に反して 見出された。 本発明による脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物は、グリセ リル残基、オキシプロピレン単位および脂肪酸アシル(-COR)基を含有する。代 表的には、この組成物は、プロポキシル化度およびアシル基の組成が互いに異な っていてもよい個々の脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン化合物の混 合物である。このグリセリル残基は、一般構造 から誘導される。オキシプロピレン単位は、一般にグリセリル残基とアシル基と を有している。代表的には2つ以上のオキシプロピレン単位が、ポリオキシプロ ピレン単位を形成するように個々のグリセリル残基の酸素とアシル基との間に存 在していてもよい。しかしながら、脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリ ンの単一の「分岐」または「腕」は、1つのオキシプロピレン単位しか含有して いなくてもよい。グリセリル残基当たり平均して少なくとも約3つのオキシプロ ピレン単位が組成物全体において存在しなければならないが、オキシプロピレン 単位の介在なしで特定のアシル基が直接グリセリル残基に結合していてもよい。 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物中のオキシプロピレン単位 の平均数は約3〜約16である。オキシプロピレン単位は、組成物の融点を低下 させる機能を有しており、それによってオキシプロピレン単位を含有しない類似 の組成物と比較して口当たりおよび融点特性を改善するので、このオキシプロビ レン単位の存在は重要である。 膵リパーゼ酵素触媒加水分解に対する脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリ セリン組成物の耐性を最大化させるために、第一(primary)エステルよりも第二 (secondary)エステルが形成されるようにアシル基に隣接するオキシプロピレ ン単位を配置するべきである。すなわち、メチル基は、次のようにエステル結合 の部分を形成する酸素原子に結合する炭素原子に配置される: 組成物全体において少なくとも80%のエステル結合が第二であることが好まし い。少なくとも約95%のエステル結合が第二であることが特に好ましい。しか しながら、第二エステル含有量は、還元乳中の乳脂肪の代替物として使用するこ とのできる本発明によるEPGsの特性に悪影響を及ぼすことなく約80%未満とす ることができる。 この脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物は、実質的にグリセ リンの当量当たり平均して少なくとも2.5(より好ましくは少なくとも約2. 9)の脂肪酸アシル基を有するようにエステル化することが好ましい。エステル 化の程度は、ヒドロキシル価のような通常の分析方法によって容易に測定するこ とができる。 この組成物の構造は、組成物が標準オリーブ油と比較して約10%未満の豚膵 リパーゼ加水分解割合を有するような構造であることが好ましい。好ましくは相 対加水分解割合は、オリーブ油割合の約1%よりも少ない。豚膵リパーゼ加水分 解割合を測定する方法はWhiteに記載されている。 EPG中のオキシプロピレン単位の平均数は、高割合のアシル基が直接グリセリ ル残基に結合するほど低くてはならない。このような直接結合したアシル基は、 通常の完全に消化されるトリグリセリド中のアシル基とほとんど同じように酵素 分解を受けやすく、従って低カロリー脂肪代替物としての組成物の有用性が低減 するからである。同時に、オキシプロピレン単位の平均数は約16を越えるべき ではない。 EPGの融点は、組成物中に存在するグリセリン当たりのオキシプロピレン単位 の平均数(プロポキシル化数)を変化させることによって、必要に応じて調節す ることができる。一定の脂肪酸アシル基含有量(すなわち、存在する異なるアシ ル基の相対割合が一定である場合)では、特定温度における固形脂肪インデック スはプロポキシル化数の減少とともに増加し、そしてプロポキシル化数の増加と ともに減少する。グリセリンの当量に対する脂肪酸アシル基炭素の平均数の減少 または組成物のヨウ素数の増加(存在する不飽和脂肪酸アシル基の割合の増加の 結果)の結果として、グリセリン当たりのオキシプロピレン単位の平均数は、上 記の特定温度における固形脂肪インデックスを予め決定された目標値に保持する ために減少させる必要がある。特定の脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセ リン組成物が特定の温度において不所望なほどに高い固形脂肪インデックスを有 する場合には、このインデックスは、プロポキシル化数を増加させることによっ て予め決定された目標値に低下させることができる。このようにしてグリセリン の当量当たりのオキシプロピレン単位の平均数を調節することによって、各EPG の融点を制御することができる。 好適なEPGsは、脂肪酸または脂肪酸誘導体、例えば脂肪酸エステル、脂肪酸ハ ロゲン化物、または脂肪酸無水物を使用して製造することができる。一般に、本 発明によるEPGsを製造するための出発材料として、C12-C24飽和直鎖脂肪酸およ びそれらの誘導体を使用することができる。 さらに、ヨウ素数(これは組成物中の不飽和脂肪酸アシル基の割合を意味する )は、組成物のグラム当たり約30センチグラムI2未満でなければならず、好ま しくは約20未満、特に好ましくは約10未満である。しかしながら、組成物が 極端に狭い範囲で溶融しないことを保証するために、不飽和脂肪酸アシル基は比 較的少割合であることが有利である。ヨウ素数(ヨウ素価とも言われる)は、AO CS法Cd 1-25によって測定することができる。 C12-C24飽和脂肪酸は、直鎖状(すなわち、非分岐)であり、そして好ましく はただ1つのカルボン酸官能性を有している。従って、アシル基は次の構造 に相当しており、ここでnは10〜22の整数を意味する。対応する脂肪酸が天 然供給源、例えば食用トリグリセリドから低コストで容易に入手できるので、n の値は、最も好ましくは偶数(例えば、10、12、14、16、18、20ま たは22)である。例えば、この脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン 組成物の成分として使用するのに好適な脂肪酸は、ラウリン酸、ミリスチン酸、 ステアリン酸、パルミチン酸、エイコサン酸(アラキジン酸)、ヘンエイコサン 酸、ドコサン酸(ベヘン酸)、トリコサン酸、およびテトラコサン酸(リグノセ リン酸)を包含するが、これらに限定されるものではない。これらのC12-C24飽 和直鎖脂肪酸の混合物も、上記したように有利に使用することができる。 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物中の全てのアシル基が、 C12-C24飽和直鎖脂肪酸から誘導されたとしても、この組成物はその他のC8-C24 脂肪酸から誘導されたアシル基を少量含有してもよい。好ましくは、このような その他のアシル基の割合は40%未満である。一般に、比較的短い鎖長(C8-C18 )、不飽和および/または分岐であるアシル基の取り込みは得られるEPGの融点 を減少させる傾向がある。 任意に必要とされるC12-C24飽和直鎖脂肪酸と組み合わせて使用することがで きる脂肪酸は、公知の脂肪酸、例えばカプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、 オレイン酸、セトレイン酸、パルミトレイン酸、ガドレイン酸、エルカ酸、リシ ノール酸、リノール酸、リノレン酸、ミリストオレイン酸、エレオステアリン酸 、アラキドン酸、またはこれらの酸の混合物のいずれでもよい。好ましくは、0 〜5個の二重結合を含有する直鎖状モノカルボン酸が使用される。 本発明による乳脂肪代替組成物中の脂肪酸アシル基の割合および化学的構造は 、ディラトメトリーにより測定した組成物の固形脂肪インデックスが92°Fで 約25を越え、好ましくは92°Fで約70未満および104°Fで約10未満 となるように選択される。グリセリンの当量当たりの脂肪酸アシル基炭素の平均 数の比率を増加させると、EPGの融点がより高い平均温度へとシフトし、比率を 減少させると、融点はより低い平均温度へとシフトする。 本発明による脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物中のグリセ リンの当量当たりの脂肪酸アシル基炭素の平均数は、脂肪酸アシル基含有量の知 識(すなわち、組成物の製造に使用された脂肪酸の化学構造および相対割合)か ら容易に計算される。脂肪酸AおよびBを使用して製造されたエステル化プロポ キシル化グリセリン組成物の平均数(Na)を計算するために、以下の式を使用す ることができる。 例えば、1.5モルのステアリン酸(C18脂肪酸)および1.5モルのエイコ サン酸(C20脂肪酸)の混合物と、グリセリン当たり平均して7つのオキシプロ ピレン単位を含有する1モルのプロポキシル化グリセリンとを反応させて製造さ れる組成物は、グリセリンの当量当たり平均して57の脂肪酸アシル炭素を有す る。 本発明による脂肪酸エステル化プロポキシル化グリセリン乳脂肪代替組成物の 得られるカロリー含量を最小化するためには、数平均分子量が少なくとも約80 0となるように化学組成を選択する。より好ましくは、最低分子量は約1000 である。脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物を乳脂肪の好適な 代替物として官能化するためには、数平均分子量が約2200を越えないことも 好ましい。好ましくは、分子量は約2000未満である。 本発明の好ましい態様では、ベヘン(すなわち、飽和C22)酸−含有脂肪酸組 成物が使用される。ベヘン酸含有量が比較的高く、少なくとも30重量%、好ま しくは少なくとも約35重量%のC22飽和脂肪酸を有する脂肪酸組成物が最も好 ましい。そのような組成物のベヘン酸含有量は約60重量%以下であることが好 ましく;より好ましくはベヘン酸含有量は約50重量%以下である。残りの脂肪 酸は、上記した脂肪酸のいずれでもよい。しかしながら、本発明の好ましい態様 では、残りの脂肪酸は、主にステアリン(C18飽和)脂肪酸である。従って、こ の脂肪酸組成物は、最大で約70重量%のステアリン酸を含有してもよい。 ベヘン酸およびステアリン酸の供給源は公知である。例えば、菜種油から誘導 された脂肪酸は、比較的高い割合(一般に約30〜約50重量%)でC22脂肪酸 を含有する。存在するエルカ酸は、脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリ ン組成物への取り込みの前または後に水素化することによって容易にベヘン酸に 変換される。C18脂肪酸を高割合(一般に約70〜約95重量%)で含有する多 数の植物油が公知である。存在する不飽和C18脂肪酸は、脂肪酸−エステル化プ ロポキシル化グリセリン組成物への取り込みの前または後に水素化することがで きる。例えば、この種の植物油は、大豆油、トウモロコシ油、綿実油、オリーブ 油、ピーナッツ油、キャノーラ油、サフラワー油、ゴマ油、ヒマワリ油等を包含 するが、これらに限定されるものではない。このような油の混合物から誘導され る脂肪酸も有利に使用することができる。 本発明に従って使用するのに好適なある種のEPGは、約4〜約6個のオキシプ ロピレン単位の平均数および約2〜約6のヨウ素価(ここでIVとも言う)を有す る脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物であって、脂肪酸が約3 5〜約45重量%のベヘン酸と約35〜45重量%のステアリン酸(残りの脂肪 酸はその他の公知の脂肪酸のいずれかである)を含有する上記組成物である。 その他の好ましい態様では、脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組 成物は、約10またはそれ未満(すなわち0〜10)のヨウ素価を有しており、 そして約4〜約6のオキシプロピレン単位の平均数を有するプロポキシル化グリ セリンを、約80〜約95重量%の脂肪酸混合物が菜種油から誘導され、そして 残りの上記脂肪酸が大豆油、トウモロコシ油、綿実油、オリーブ油、ピーナッツ 油、キャノーラ油、サフラワー油、ゴマ油、ヒマワリ油、およびそれらの混合物 からなる群から選択された植物油から誘導された脂肪酸混合物でエステル化する ことによって得られる。 本発明による特に好ましいEPGは、約90重量%の水素化菜種脂肪酸および約 10重量%の大豆脂肪酸の混合物を製造し、そして粗EPGを合成するためのプロ ポキシル化グリセロールでこの混合物をエステル化することによって調製される 。この生成物は、グリセリンの当量当たり約5のオキシプロピレン単位の平均数 、約5未満のヨウ素数、グリセリンの当量当たり約54〜約60の脂肪酸アシル 基炭素の平均数および約102〜約110°Fの滴融点(drop melting point)( Mettler Dropping Point method,AOCS Official Method Cc 18-80(93)により測 定される滴点とも言われる)を有する脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセ リン組成物である。 本発明による脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン乳脂肪代替組成物 は、いずれかの好適な方法を使用して製造することができる。一般に、エステル 化段階において必要なC12-C24飽和直鎖脂肪酸または脂肪酸誘導体を使用するこ とを条件として、従来技術に記載されているその他の脂肪酸−エステル化プロポ キシル化グリセリン組成物を合成するための方法を使用するのが適当である。こ のような方法は、例えば米国特許第4,861,613号明細書(上記のWhite特許)およ び同4,983,329号明細書およびヨーロッパ特許出願第353,928号明細書に記載され ており、これらの開示事項はここで参考として完全に取り込まれる。上記の明細 書中で詳細に述べられているように、脂肪酸または脂肪酸等価物、例えば脂肪酸 エステル、脂肪酸ハロゲン化物または脂肪酸無水物のいずれかをエステル化にお いて実際に使用することができる。C12-C24飽和直鎖脂肪酸アシル基は、エステ ル化段階においてC12-C24不飽和脂肪酸を使用し、次いでエステル化プロポキシ ル化グリセリン組成物を水素化してC12-C24飽和直鎖脂肪酸アシル基の割合を所 望のレベルに増加させることによって導入することができる。エステル化の後に 組成物中に残存する残余の遊離脂肪酸は、オフフレーバー、オフオドーまたは貯 蔵安定性に関する問題をできる限り最小化するために取り除くかまたは低減する ことが好ましい。 本発明による脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物は、還元乳 および還元乳を使用して製造される生成物の乳脂肪の完全なまたは部分的な代替 物として使用するのに特に好適である。標準的な乳は、約3〜6%の脂肪含有量 を有しており、そして得られるカロリー含量を著しく低減するために、一般に少 なくとも約33重量%の脂肪成分を本発明による脂肪酸−エステル化プロポキシ ル化グリセリン組成物で置き換えることが好ましい。残りの脂肪成分は、乳脂肪 または異なる乳脂肪代替物、等価物または擬態物であってもよい。本発明による 乳脂肪代替組成物の量は、場合によっては、生成物中の全脂肪分の100%まで を構成してもよい。 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物からなる脂肪成分の他に 、本発明による還元乳製品は、成分として還元乳を使用する一種またはそれ以上 の通常の食品に使用することができる。糖アルコール、例えばソルビトール、キ シリトール、またはマンニトールまたは低カロリー甘味剤、例えばサッカリン、 アスパルテーム、シクラマート、スクラロース(sucralose)、アセサルファーム 、アセサルファームK等も、本発明による脂肪酸−エステル化プロポキシル化グ リセリン組成物と組み合わせて使用することができる。 本発明による食品は、調理法に応じて要求される還元乳の部分的なまたは完全 な代替物として本発明による低カロリー還元乳組成物を使用して容易に製造する ことができる。 本発明の例において使用されるEPGsは、大豆脂肪酸および水素化菜種脂肪酸か ら合成し、そして物理的に精製した。得られる材料は、ほぼ飽和まで(IV<約6 )水素化し、漂白し、そして脱臭した。脱臭された生成物は、50%Covi-oxT 7 0および50%Covitol F1300(Henkel Corp.,La Grange,Illinois,U.S.A.よ り入手される)の混合トコフェロールブレンドで約0.16%までのレベルに強 化した。最終生成物は、油分および脂肪分を評価するために工業的に一般に使用 される分析方法を使用して評価した。これらの方法は、WiJsヨウ素価(AOCS Cd 1-25)、滴点(AOCS Cc 18-80(93))および固形脂肪インデックス(AOCS Cd 10- 57)を包含した。 実施例 実施例1 水素化された菜種脂肪酸(1423kg)を大豆脂肪酸(140kg)とブレンドし、遊 離脂肪酸ブレンドを調製した。このブレンドを、米国特許第4,983,329号明細書 に記載された手法でプロポキシル化数が5であるプロポキシル化グリセリンと反 応させた。このエステル化生成物を物理的に精製し、水素化し、漂白しそして脱 臭した。この水素化生成物を、30分間60℃で窒素雰囲気下に0.15%トコ フェロールブレンド(50%Covi-oxT 70および50%Covitol F1300)とブレ ンドすることによって強化した。この生成物をベルトドライヤーに移し、すりお ろし、そして包装した。 実施例2 実施例1ですりおろした生成物を分析し、ヨウ素価が3.9でありそして滴点 が109.9であることがわかった。ディラトメトリーにより測定した固形脂肪 インデックス(SFI)は、以下の通りであった: 温度°F SFI 50 74.3 70 67.4 80 62.4 92 45.9 104 2.6 実施例3 以下の成分が乳およびクリームに含有される代表的な脂肪および固形分成分に 相当する。 種類 脂肪分% 無脂乳固形分% 全固形分% 全乳 4.4 8.6 13 ライトクリーム 16〜22 7.4〜6.9 23.4〜28.9 ミディアムクリーム 23〜29 6.3〜6.8 29.8〜35.3 ホイップクリーム 30〜35 5.7〜6.2 36.2〜41 ヘビークリーム 36〜55 4〜5.7 41.7〜54.4 本発明による一般的な方法は、以下の通りである: 1.脂肪成分を実施例1のすりおろした生成物で置き換え、そして残りの必要な 固形分を脱脂粉乳(NFDM)で満たす。 2.次いで、組成物全体を、泡立て器で分散させ、水浴中で160°Fに加熱し 、そしてこの温度を30分間保持して殺菌する。 3.次いで、この混合物を、5分間高速で均質化し、次いで冷蔵庫または氷浴中 で冷却する。 4.得られる生成物は、各種の天然乳製品に好適な通常の用途に使用することが できる。 実施例4 全乳の脂肪当量(4.4%)を実施例1の組成物で置き換えた低カロリー還元 乳を以下の手法で製造した: a)86.0gのNFDM固形分を溶解するために、870.0gの温水(160°F)を使用し た。 b)44gの実施例1のフレーク状生成物を温い混合物に添加し、溶解するまで激し く撹拌した。 c)次いで、160°Fで1/2時間殺菌し、次いで5分間均質化した。 d)殺菌/均質化した生成物を、観察のために250milのシリンダーに注ぎ、一晩冷 蔵庫に置いた。翌朝、分離は認められなかった。 実施例5 ホイップクリームの脂肪当量(30〜35%)を実施例1の組成物で置き換え た低カロリー還元ホイップクリームを以下の手法で製造した: a)60.0gのNFDM固形分を溶解するために、587.5gの温水(160°F)を使用し 、この混合物を泡立て器で撹拌した。 b)350.0gの実施例1のフレーク状組成物を温混合物に添加し、溶解するまで泡立 て器でさらに撹拌した。 c)殺菌のために、この混合物を温水浴中で160°Fに30分間保持した。 d)2.5gの天然クリーム香料を添加し、混合した。 e)塊全体を5分間高速で均質化した。これは非常に滑らかなクリーム状のテクス チャーを有していた。 f)粉糖および天然バニラ香料を用いてこのクリームを泡立て、滑らかな、ソフト ピークのホイップクリームを得た。 実施例6 市販の脱脂乳(956g)を沸騰水浴中で180°Fに加熱し、そして44gの実施 例1のフレーク状のEPG生成物を添加し、次いで泡立て器で激しく撹拌した。全 てのEPGを溶融させた後に、5分間高速で乳を均質化した。次いで、泡立て器で 撹拌しながら氷浴中で乳を冷却した。 得られる乳は、天然全乳のようにこくがあり、良好な風味および滑らかなテク スチャーを有していた。 実施例7 インスタントのJello(登録商標)チョコレートプディングを以下の手法で製 造した。 1.大分量の173gのプディング混合物を、それぞれ57.5gの3つに分割した。 2.プディング混合物の各分割を1パイントのジャーに入れ、以下のように調製 した: a)250mlの脱脂乳を1つのジャーに添加した。 b)250mlの実施例6の生成物を第二のジャーに添加した。 c)250mlの天然全乳を第三のジャーに添加した。 3.各ジャーを密閉し、それぞれ1分間別々に振とうした。 4.このプディングをプラスチック製タブに注ぎ、固まるまで放置した。プディ ングが固化した後に以下の観察を行った: a)脱脂乳プディングは、色調が非常に暗色であり光沢があった。これは風味の濃 厚さが欠如しており、そして非常に滑らかで甘いが、典型的な「脂肪不足」の味 覚を有していた。 b)実施例6の生成物を用いて調製したプディングは、最も小さな収量で、味覚が 濃厚であり、クリーミーであり、そして以下に記載するように天然乳プディング のように満足のいくものであった。天然全乳プディングほど濃厚ではないが、脱 脂乳プディングよりも非常に良好であった。 c)全乳プディングは、濃厚でクリーミーで滑らかな味覚を有しており、より明る い色調の茶色であり、これによりプディングはこくがあり良好に見える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 セクラ・バーナード・チャールズ アメリカ合衆国、ニュー ジャージー州、 08826 グレン・ガードナー、バックハ ズ・エステイト・ロード、743 (72)発明者 タンチボック・クリスティナ・ウルシュー ラ アメリカ合衆国、ニュー ジャージー州 07083 ユニオン、ガールドウエル・アヴ ェニュー、892

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ディラトメトリーにより測定した固形脂肪インデックスが92°Fで約2 5よりも大きく、かつ104°Fで約10未満である脂肪酸−エステル化プロポ キシル化グリセリン組成物からなる乳脂肪代替組成物。 2. ディラトメトリーにより測定した固形脂肪インデックスが92°Fで約7 0未満である、請求項1に記載の組成物。 3. 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物中の少なくとも約3 0重量%の脂肪酸がベヘン酸である、請求項1に記載の組成物。 4. オキシプロピレン単位の平均数が3〜16である、請求項3に記載の組成 物。 5. エステル結合を有しており、その際少なくとも約80%のエステル結合が 第二である、請求項4に記載の組成物。 6. グリセリンの当量当たり平均して少なくとも2.5の脂肪酸アシル基を有 する、請求項5に記載の組成物。 7. 数平均分子量が少なくとも約800であり、かつ約2200以下である、 請求項6に記載の組成物。 8. 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物が、グリセリンの当 量当たり約4〜6のオキシプロピレン単位の平均数および約2〜6のヨウ素価を 有しており、その際脂肪酸が約35〜45重量%のベヘン酸および約35〜45 重量%のステアリン酸を含有する、請求項1に記載の組成物。 9. 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物が、約0〜10のヨ ウ素価を有しており、そして脂肪酸混合物であって、該混合物中の脂肪酸の約8 0〜95重量%が菜種油から誘導され、かつ該脂肪酸の残部が大豆油、トウモロ コシ油、綿実油、オリーブ油、ピーナッツ油、キャノーラ油、サフラワー油、ゴ マ油、ヒマワリ油、およびそれらの混合物からなる群から選択された植物油から 誘導される脂肪酸混合物でグリセリンの当量当たりのオキシプロピレン単位の平 均数が約4〜6であるプロポキシル化グリセリンをエステル化することにより得 られる、請求項1に記載の組成物。 10. 脂肪成分の約33〜約100重量%が、ディラトメトリーにより測定し て92°Fで約25よりも大きく、かつ104°Fで約10未満の固形脂肪イン デックスを有する脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物からなる 、脂肪成分を有する低カロリー還元乳組成物。 11. 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物が、ディラトメト リーにより測定して92°Fで約70未満の固形脂肪インデックスを有する、請 求項10に記載の低カロリー還元乳組成物。 12. 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物中の脂肪酸の少な くとも約30重量%がベヘン酸である、請求項11に記載の組成物。 13. 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物が、グリセリンの 当量当たり約4〜6のオキシプロピレン単位の平均数および約2〜6のヨウ素価 を有しており、その際脂肪酸が約35〜45重量%のベヘン酸および約35〜4 5重量%のステアリン酸を含有する、請求項11に記載の低カロリー還元乳組成 物。 14. 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物が、約0〜10の ヨウ素価を有しており、そして脂肪酸混合物であって、該混合物中の脂肪酸の約 80〜95重量%が菜種油から誘導され、かつ該脂肪酸の残部が大豆油、トウモ ロコシ油、綿実油、オリーブ油、ピーナッツ油、キャノーラ油、サフラワー油、 ゴマ油、ヒマワリ油、およびそれらの混合物からなる群から選択された植物油か ら誘導される脂肪酸混合物でグリセリンの当量当たりのオキシプロピレン単位の 平均数が約4〜6であるプロポキシル化グリセリンをエステル化することにより 得られる、請求項11に記載の組成物。 15. ディラトメトリーにより測定した固形脂肪インデックスが92°Fで約 25よりも大きく、かつ104°Fで約10未満である脂肪酸−エステル化プロ ポキシル化グリセリン組成物で脂肪成分の約33〜約100%を置き換えること からなる、脂肪成分を有する低カロリー還元乳組成物を製造する方法。 16. 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物が、ディラトメト リーにより測定して92°Fで約70未満の固形脂肪インデックスを有する、請 求項15に記載の方法。 17. 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物中の脂肪酸の少な くとも約30重量%がベヘン酸である、請求項15に記載の組成物。 18. 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物が、グリセリンの 当量当たり約4〜6のオキシプロピレン単位の平均数および約2〜6のヨウ素価 を有しており、その際脂肪酸が約35〜45重量%のベヘン酸および約35〜4 5重量%のステアリン酸を含有する、請求項16に記載の方法。 19. 脂肪酸−エステル化プロポキシル化グリセリン組成物が、約0〜10の ヨウ素価を有しており、そして脂肪酸混合物であって、該混合物中の脂肪酸の約 80〜95重量%が菜種油から誘導され、かつ該脂肪酸の残部が大豆油、トウモ ロコシ油、綿実油、オリーブ油、ピーナッツ油、キャノーラ油、サフラワー油、 ゴマ油、ヒマワリ油、およびそれらの混合物からなる群から選択された植物油か ら誘導される脂肪酸混合物でグリセリンの当量当たりのオキシプロピレン単位の 平均数が約4〜6であるプロポキシル化グリセリンをエステル化することにより 得られる、請求項15に記載の組成物。
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