JP2000512872A - 通気性吸収性物品 - Google Patents

通気性吸収性物品

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カルッチ、ジオバーニ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、特に通気性バックシートの使用により改善された快適性を有すると共に保護性を維持している吸収性物品、特に生理用ナプキンに関する。これは、快適性および保護の点で該吸収性物品が特定の規準を満足するように組合された要件を満足する吸収性物品の個々の成分の選択により達成される。

Description

【発明の詳細な説明】 通気性吸収性物品 発明の分野 本発明は、特に通気性バックシートの使用により改善された快適性を有すると 共に保護性を維持している吸収性物品、特に生理用ナプキンに関する。 発明の背景 吸収性物品(特に、生理用品)の分野における開発の根底にある消費者の主な 要求は、高い保護性および快適性の両方を付与する製品の提供である。 吸収性物品の快適性の利点を消費者に与えるための1つの手段は、通気性製品 の提供によるものである。通気性に関しては、典型的には、いわゆる「通気性バ ックシート」を吸収性物品中に組込むことに焦点が置かれている。一般に利用さ れる通気性バックシートは、例えば米国特許第4 591 523号に開示されている定 方向流体移動性(directional fluid transfer)を有するミクロポーラスフィル ムおよび有孔成形フィルムである。これらのいずれの型の通気性バックシートも 、周囲の環境との気体交換を可能にする蒸気透過性を有する。そのため、これは 、コア中に貯蔵されている流体の一部の蒸発を可能にし、吸収性物品内の空気の 循環を増加させる。後者は、特に長期に及ぶ使用において有孔成形フィルムまた はトップシートなどのフィルムの存在に一般に伴う着用者が使用中に経験する粘 着感を減少させるため、特に有利である。これは、清潔で乾燥した外観を与える ように設計されたトップシートから得られるものである。これらのトップシート は滑らかな傾向を有し、そのため、トップシート表面上の流体の形成が最小限に 抑えられる。しかしながら、これらの利点は、滑らかな表面テクスチャーのため にそれらが皮膚に対して粘着性になる傾向にある場合(特に、暑く湿潤な条件下 の場合)には、快適性を犠牲にして得られるものである。 しかしながら、吸収性物品中の通気性バックシートの使用に伴う主な欠点は、 使用者の衣類への湿気浸透として知られる漏れによる、保護性に対する負の効果 である。通気性バックシートは主として気体状態の物質の移動を可能にするが、 そればかりか押出し、拡散、毛管作用などの物理的作用も生じて、流体が吸収性 コアからバックシートを経由して使用者の衣類に移動することがある。特に、そ の製品を身体の激しい運動中に使用したり、大きな排出負荷で使用したり、長期 にわたり使用する場合に、これらの作用が優勢になる。したがって、吸収性物品 中への通気性バックシートの組込みは、快適性の観点からは非常に望ましいが、 バックシートの主な役割は依然として液体の漏れの保護にあるため、そのような 通気性バックシートを製品中に満足に組込むことはできない。 また、そのような通気性バックシートを吸収性物品中に組込むことによる使用 者の衣類への湿気浸透の問題は、当該技術分野において実際に認識されている。 その問題を解決する試みは、主に、例えば米国特許第4 31 216号に示されている 多層バックシートの使用にある。同様に、欧州特許出願第710 471号は、気体透 過性疎水性高分子繊維織物の外層と定方向流体移動性を有する有孔成形フィルム よりなる内層とを含む通気性バックシートを開示している。このバックシート構 造は、好ましくは、ある特定された試験条件下で液体輸送性/湿気透過性を有さ ない。また、欧州特許出願第710 472号は、コア領域上で互いに結合していない 少なくとも2個の通気性層よりなる通気性バックシートを開示している。このバ ックシート構造は、好ましくは、ある特定の試験条件下で液体輸送性/湿気透過 性を有さない。 米国特許第4 713 068号は、吸収性物品用の外部カバーとして使用するための 通気性布様バリヤーを開示している。このバリヤーは、少なくとも2個の層(第 1層は特定の基礎重量、繊維径および孔径を有し、第2層は特定の厚さを有する ポリ(ビニルアルコール)の連続性フィルムよりなる)を含む。また、このバリヤ ーは、特定の水蒸気透過速度と不透性レベルとを有する。 しかしながら、提案されている前記の解決策はいずれも、通気性バックシート の湿気浸透の問題をあらゆる条件下で完全に満足に解決しうるものではない。さ らに、例示されている多層バックシートに伴うもう1つの問題は、製品全体の厚 さの増加および柔軟性の減少であり、それらはどちらも、消費者がすぐに気づく 製品の快適性の減少につながる。 通気性バックシートの湿気浸透の問題に対する提案されているもう1つの解 決策は、バックシートに液体をほとんど又は全く接触させないことにより湿気浸 透を防ぐように改良された吸収性材料に関するものである。これは、典型的には 、その物品中の吸収性材料の量を増加させることにより達成される。しかし、こ れにより吸収性物品は非常に分厚くなり、このことは、消費者の快適性の観点か ら言えば非常に望ましくない。したがって、この吸収性物品は、通気性バックシ ートが存在することによる幾つかの快適性の利点を維持し必要な保護性を有して はいるが、別の原因(この場合は物品の寸法の増加)により快適性を失っている 。 さらに、前記の解決策はまた、特に横断面の剛さの増加として明らかなとおり 、該物品の柔軟性の減少につながる。しかしながら、着用者にとって快適なもの とするためには、吸収性物品の横断面を柔軟にする必要があると十分に認識され ている。吸収性物品の横断面が柔軟になればなるほど、着用者は吸収性物品に気 付きにくくなると考えられる。したがって、柔軟性は、現在の吸収性物品のもう 1つの非常に望ましい快適性要件である。 EPO 705 583およびEPO 705 584は、縦方向に柔軟な蒸気透過性吸収性物 品を提案している。しかしながら、例示されている吸収性物品は、典型的には非 常に薄く、物品の吸収能も湿気浸透の問題も検討されていない。 このように、保護性に負の影響を及ぼすことなく、通気性バックシートの組込 みなどにより、改善された快適性を吸収性物品に付与することは現在では不可能 である。別法として、生じる保護性の問題を、多層バックシートの使用やコアの 厚さの増加により対処しようとすると、該物品の快適性のレベルに対する更なる 負の影響が生じる(その逆も言える)。 したがって、吸収性物品中への通気性バックシートの組込みは保護性の減少に つながるため、製品の厚さの減少、製品の柔軟性の改善などの更に望ましい製品 快適性の改変であっても、それが問題をさらに悪化させるものであれば、吸収性 物品中に組込むことはできないであろう。 このように、消費者にとっての吸収性製品の快適性の増加と許容しうる保護性 とを得るための利用可能な手段が二分する。したがって、改善された快適性を有 すると同時に許容しうる保護性を維持している吸収性物品を提供することが本発 明の目的である バックシートの湿気浸透/液体透過性、トップシートの乾燥、コアの厚さ又は 蒸気/空気透過性などの快適性付与および/または保護に関する或る中心的機能 パラメーター規準を満足する個々の要素を含む物品を提供することにより、この 目的が達成されることを本発明で見出した。さらに、得られる製品が、これらの 個々の要素に加えて全体的な規準を満足し、ある乾燥指数および感覚指数を有す るよう、これらの要素を組合せる。本発明は、柔軟性、通気性、乾燥性および厚 さの主要快適性要件に影響を及ぼす中心成分と、液体保持能/湿気浸透性、再湿 潤性などの保護の中心成分とを同定した。驚くべきことに、これらの成分の特定 の組合せにより、高い保護性と消費者にとっての高い快適性とを達成する物品が 提供されることが判明した。特に、真に通気性の製品を提供するためには、バッ クシートの通気性に加えて物品全体の通気性の点から通気性を考慮しなければな らないと考えられる。 本発明のさらなる利点は、再湿潤性、湿気浸透性または厚さの点で性能が低い が依然として成分の範囲内にある吸収性物品の1個の成分が、全体の製品規準が なおも満足されている限り、別の成分の高い性能により補われうることである。 本発明では、製品規準パラメーターに対する影響を最小限に抑えるように各成 分層を結合させる。したがって、本発明の更に別の態様は、該吸収性物品の製造 法に関する。 発明の概要 本発明は、液体透過性トップシート、吸収性コアおよび通気性バックシートの 要素を含んでなる使い捨て吸収性物品であって、該吸収性コアが該トップシート と該バックシートとの間に位置し、該トップシート、コアおよびバックシートの それぞれが少なくとも1つの層を含むことを特徴とする使い捨て吸収性物品に関 する。該トップシートは、トップシート液体保持試験において2.0gのロードで0. 22g未満の液本保持能を有する。該コアは、12mm未満の厚さを有し、蒸気透過 性試験で定められる少なくとも200g/m2/24時間の蒸気透過性を有する。該通気 性バックシートは、液体透過性試験で定められる0.16g未満の液体透過性を15m lのロードで有する。該吸収性物品が、0.5を超える乾燥指数および50 を超える感覚指数を有するように、該要素を結合させる。 発明の詳細な説明 本発明は、生理用ナプキン、パンティーライナー、失禁製品、乳児用おむつな どの使い捨て吸収性物品に関する。典型的には、そのような製品は、液体透過性 トップシート、バックシート、および該トップシートと該バックシートとの間の 吸収性コアの要素を含む。本発明では、本明細書中に詳細に説明する快適性およ び保護の性能要件を満たすこれらの成分の公知の任意の型から、該トップシート 、バックシートおよびコアを選択することができる。特に、トップシートが乾燥 表面を維持して着用者の皮膚の乾燥状態を維持する能力の指標を与えるトップシ ート液本保持能、吸収性コアの透過性、および該コアの吸収能に関するその厚さ 、それを通過する蒸気および/または空気の流動を可能にするその能力、吸収さ れた流本を通気性バックシートが保持する能力を示すバックシートの湿気浸透/ 液体透過性を、中心的性能規準として同定した。さらに、好ましくは、本発明に 記載の特定の快適性および性能レベルの規準を最終製品も満足するように、最適 化された結合技術を利用して個々の要素を結合させる。 吸収性物品の成分 トップシート 本発明の吸収性物品は、必須成分としてトップシートを含む。本発明での使用 に適したトップシートは、当該技術分野で公知の任意のトップシートであっても よい。 本発明で使用するトップシートは、単層または複数層を含むことが可能である 。好ましい実施態様では、該トップシートは、使用者に面するトップシート表面 を与える第1層、および第1層と吸収性構造/コアとの間の第2層を含む、該ト ップシートは、典型的には、該吸収構造の全体を横切って伸長し、好ましい測面 フラップ(sideflap)、側面包装要素またはウイング(wing)の一部または全部に 伸長してそれらを形成することが可能である。 トップシートは全体として(すなわち、各層が個々に)、しとやかな柔らかい 感触となり着用者の皮膚を刺激しないことが要求される。また、それは、1方向 または2方向への伸長を可能にする弾性を有していてもよい。したがって、本発 明で用いるトップシートは、着用者からの流体を捕捉しそれを吸収性コアヘ輸送 することを主な機能とする任意の層または層の組合せを意味する。 本発明では、トップシートは、この目的に利用可能で当該技術分野で公知の任 意の材料(例えば、不織布、フィルムまたは両者の組合せ)から形成することが できる。本発明の好ましい実施態様では、トップシートの層の少なくとも1つは 、液本透過性有孔高分子フィルムを含む。好ましくは、上層は、着用者に面する 表面から該吸収構造への液体輸送を促進するために設けられた孔を有するフィル ム物質(例えば、米国特許第3 929 135号、米国特許第4 151 240号、米国特許第 4 319 868号、米国特許第4 324 426号、米国特許第4 343 314号および米国特許 第4 591 523号に記載されているもの)により提供される。 本発明では、本発明での使用に適したトップシートは、後記の液体保持試験で 定められる0.22g未満、好ましくは0.15g未満、より好ましくは0.1g未満、最も好 ましくは0gのトップシート液体保持能を有していなければならない。 バックシート 本発明の吸収性物品は、通気性バックシートも含む。該バックシートは、主に 、該吸収構造体に吸収され含有されている排出物が、該吸収製品と接触する物品 (例えば、ズボン下、ズボン、パジャマおよび下着)を湿らせるのを防ぎ、それに より、流体輸送に対するバリヤーとして作用する。しかしながら、本発明の通気 性バックシートはまた、それを通過する少なくとも蒸気(好ましくは、蒸気と空 気の両方)の輸送を可能にし、該バックシートの内外への気体の循環を可能にす る。該バックシートは、典型的には、該吸収構造体の全体を横切って伸長し、好 ましい側面フラップ(sideflap)、側面包装要素またはウィング(wing)の一部ま たは全部に伸長してそれらを形成することが可能である。 本発明では、本明細書中に定義する液体透過性試験の要件を満足する公知の任 意の通気性バックシートまたは多層通気性バックシート構造を、吸収性物品中で 使用することができる、本発明の通気性バックシートは、15mlのロードで0.16 g未満、好ましくは0.10g未満、より好ましくは0gの液体透過性を有する。 本発明では、本発明での使用に適した通気性バックシートは、少なくとも1つ の気体透過性層を有する。適当な気体透過性層は、二次元の平面状ミクロおよび マクロ細孔フィルム、巨視的に伸張されたフィルム、成形有孔フィルムおよびモ ノリシックフィルムを含む。本発明では、前記層の孔は、任意の立体配置のもの であってもよいが、好ましくは球状または細長く、また、種々の寸法となること が可能である。該孔は、好ましくは、層の全面にわたり均等に分布するが、孔を 有する表面の或る領域しか有さない層も意図される。 バックシートの適当な二次元の平面状の層は、当該技術分野で公知の任意の材 料から製造することができるが、好ましくは、一般に入手可能な高分子材料から 製造する。適当な材料としては、例えば、いわゆる通気性布での適用に関して当 該技術分野でよく知られているGortex(登録商標)またはSympatex(登録商標) のタイプの材料が挙げられる。他の適当な材料には、Minnesota Mining and Man ufacturing Company(St.Paul,Minnesota,USA)のXMP-1001およびExxon C hemical Companyにより供給されるExxaire XBF-101Wが含まれる。本発明で 用いる二次元の平面状の層なる語は、1mm未満、好ましくは0.5mm未満の厚さ を有する層(その孔は、その長さに沿った均一な平均径を有し、該層の平面から 突出していない)を意味する。本発明においてバックシートとして使用する有孔 材料は、当該技術分野で公知の任意の方法(例えば、EPO 293 482またはそれ に引用されている参照文献に記載されている方法)を用いて製造することができ る。さらに、この方法により得られる孔の寸法は、バックシート層の平面を横切 る力を加える(すなわち、該層を引張る)ことにより増加させることができる。 適当な有孔成形フィルムには、衣類に面する層表面の水平面を越えてコアに向 かって伸びて突出部を形成する分離した孔を有するフィルムが含まれる。該突出 部は、その末端に位置するオリフィスを有する。好ましくは、前記突出部は、米 国特許第3,929,135号に記載されているものと同様に漏斗形である。末端のオリ フィスの横断寸法または面積が、衣類に面する層表面内に位置する孔の横断寸法 または面積より小さい限り、平面内に位置する孔、および突出部の末端に位地す るオリフィス自体は、環状であっても非環状であってもよい。好ましくは、前記 有孔予備成形フィルムは一方向性であり、その結果、該コアに向かう定向流体輸 送性を完全でなければ少なくとも実質的に有する。 本発明で使用する巨視的に伸張した適当なフィルムには、例えば米国特許第4 637 819号および米国特許第4 591 523号に記載のフィルムが含まれる。 適当なモノリシックフィルムには、DuPont Corporation(USA)から入手可 能なHytreL、およびIndex 93 Congress,Session 7A“Adding value to Nonwove ns”,J-C.Cardinal and Y Trouihet,DuPont de Nemours international S.A,Sw itzerlandに記載されているような他の材料が含まれる。 本発明で使用する好ましい通気性バックシートは、高い蒸気交換性、最も好ま しくは、高い蒸気交換性および高い空気交換性の両方を有する通気性バックシー トである。 吸収性コア 本発明によれば、本発明での使用に適した吸収性コアは、本明細書中で定めら れる厚さと蒸気および/または空気透過性とに関する或る要件が満たされる限り 、当該技術分野で公知の任意の吸収性コアまたはコア系から選択することができ る。本発明で用いる吸収性コアなる語は、流体を吸収し、貯蔵し、分布させるこ とが主な機能である任意の1つの材料または複数の材料の層を意味する。本発明 の吸収性コアは、500g/m2/秒を超える、好ましくは800g/m2/24時間を超える、 より好ましくは1200g/m2/24時間を超える、最も好ましくは1500g/m2/24時間を 超える蒸気透過性を有する。本発明の好ましい実施態様では、吸収性コアはまた 、200l/m2/24秒を超える、800l/m2/24秒を超える、最も好ましくは1200l/m2/ 秒を超える空気透過性を有する。したがって、吸収性コアは、12mm未満、好ま しくは8mm未満、より好ましくは5mm未満、最も好ましくは5mm〜2mmの厚 さを有する。 本発明では、吸収性コアは、以下の成分を含むことが可能である:(a)所望 により使用する流体分布層と一緒になった、所望により使用する一次流体分布層 、(b)流体貯蔵層、(c)該貯蔵層の下に位置する所望により使用する繊維(「 ダスティング」)層、および(d)所望により使用する他の成分。 (a)一次/二次流体分布層 本発明の吸収性コアの所望により使用する1つの成分は、一次流体分布層およ び二次流体分布層である。一次分布層は、典型的には、トップシートの下に位置 し、それと流体連絡している。トップシートは、受け取った流本をこの一次分布 層に移して、貯蔵層への最終的な分布をもたらす。一次分布層を介する流本のこ の移動は、該吸収製品の厚さ方向だけでなく、長さ方向および幅方向に沿っても 生じる。同様に所望により使用する好ましい二次分布層は、典型的には、一次分 布層の下に位置し、それと流体連絡している。この二次分布層の目的は、一次分 布層から流体を容易に受け取り、それを下層の貯蔵層に迅速に移すことである。 これは、下層の貯蔵層の流体容量が完全に利用されるのを助ける。流体分布層は 、そのような分布層に典型的な任意の材料を含むことが可能である。 (b)流体貯蔵層 流体貯蔵層は、一次または二次分布層に流体連絡し、典型的には、一次または 二次分布層の下に位置する。流体貯蔵層は、通常の任意の吸収性材料またはその 組合せを含むことが可能である。それは、好ましくは、適当な担体と組合せた「 ヒドロゲル」、「スーパーアブソーベント(superabsorbent)」、「ヒドロコロイド」 材と通常呼ばれる吸収性ゲル化材を含む。 吸収性ゲル化材は、多量の水性体液を吸収する能力を有し、さらに、そのよう な吸収された流体を適度な圧力下で保持する能力を有する。吸収性ゲル化材は、 適当な担体中に均一に又は不均一に分散することが可能である。適当な担体は、 それ自体が吸収性であれば、単独で使用することもできる。 本発明で使用するための適当な吸収性ゲル化材は、ほとんどの場合、実質的に 水不溶性で僅かに架橋され部分的に中和された高分子ゲル化材を含むであろう。 この材料は、水と接触するとヒドロゲルを形成する。そのような高分子材料は、 当該技術分野でよく知られている重合可能な不飽和の酸含有単量体から製造する ことができる。 適当な担体には、毛羽および/またはティッシュの形態の天然、修飾または合 成繊維、特に修飾または非修飾セルロース繊維などの、吸収構造中で簡便に使用 される材料が含まれる、適当な担体は、吸収性ゲル化材と共に使用することがで きるが、それらを単独で又は組合せて使用することもできる。生理用ナプキンお よびパンティライナーの場合に最も好ましいのは、ティッシュまたはティッシュ ラミネートである。 本発明に従い製造する吸収構造体の実施態様は、ティッシュ自体を折りたたむ ことにより形成される二重層ティッシュラミネートを含む。これらの層を、例え ば接着剤、機械連動または水素結合バンドにより互いに結合させることができる 。吸収性ゲル化材または所望により使用する他の材料を、それらの層の間に含め ることができる。 また、強化セルロース繊維などの修飾セルロース繊維を使用することができる 。合成繊維を使用することも可能であり、それには、酢酸セルロース、ポリふっ 化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アクリリックス(例えば、Orlon)、ポリ酢酸ビ ニル、不溶性ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミ ド(例えば、ナイロン)、ポリエステル、コンジュゲートファイバー、三成分繊維 、それらの混合物などの合成繊維が含まれる。好ましくは、繊維表面は、親水性 であるか、親水性となるように処理されている。また、貯蔵層は、液体保持能を 改善する増量材(例えば、真珠岩、珪藻土、蛭石など)を含むことも可能である 。 吸収性ゲル化材を担体中に不均一に分散させる場合であっても、貯蔵層は、局 所的に均一であることが可能である、すなわち、貯蔵層の寸法内の一方向または 数方向に分布勾配を有することが可能である。また、不均一な分布は、吸収性ゲ ル化材が部分的または完全に封入された担体のラミネートを意味する。 (c)所望により使用する繊維(「ダスティング」)層 本発明に従い吸収性コア中に含有させるために所望により使用する成分は、貯 蔵層に隣接し、典型的には、貯蔵層の下に位置する繊維層である。この下層繊維 層は、吸収性コアの製造中に貯蔵層内の吸収性ゲル化材が析出する基体を与える ため、典型的には「ダスティング」層と呼ばれる。実際には、吸収性ゲル化材が 繊維、シート、ストリップなどのマクロ組織の形態である場合には、この繊維「 ダスティング」層を必ずしも含める必要はない。しかしながら、この「ダスティ ング」層は、パッドの縦方向に沿った流体の迅速なウィッキングなどのいくつか の追加的な流体取り扱い性を付与する。 (d)所望により使用する他の吸収構造体成分 本発明の吸収性コアには、吸収性ウェブ中に通常存在する所望により使用する 他の成分を含めることができる。例えば、吸収性コアのそれぞれの層内またはそ れぞれの層の間に補強スクリムを配置することができる。そのような補強スクリ ムは、流体移動に対する界面バリヤーを形成しないような立体配置のものである べきである。通常は熱結合(thermal bonding)の結果として生じる構造上の完 全性を仮定すると、補強スクリムは、通常は、熱結合性吸収構造に必ずしも要求 されない。 本発明の吸収性コア中に含めることができ、好ましくは、一次または二次流体 分布層に接近して又はそれから分離した一部として設けられるもう1つの成分は 、臭気抑制剤である。 吸収性物品 通気性バックシートを吸収構造中に組込むことの潜在的な利点は先行技術にお いて広範に言及されているが、市場で入手可能な製品を単に観察するだけでも、 使用における利点が基本的に実現されていないことが明らかである。多くの場合 、問題は、通気バックシートの湿気浸透による制御不能から生じている。本発明 では、得られる吸収性物品製品が、本発明では感覚指数および乾燥指数と称する 或る性能および快適性指数を満たすように、前記の要件を満たす吸収性要素を必 須要件として組合せなければならない。乾燥指数は、吸収性物品の有効通気性試 験および再湿潤性試験によって定まる値であり、感覚指数は、吸収性物品の有効 通気性試験、柔軟性および厚さによって定まる値である。試験方法は、後記のと おりである。これらの指数は、以下の式により定義される。 乾燥指数=有効通気性/(再湿潤性試験) 感覚指数=有効通気性/(柔軟性*厚さ) 乾燥指数 乾燥指数は、全体的な乾燥および/または快適性の利点を吸収性物品(特に、 生理用ナプキン)の着用者に付与するために該製品が満足しなければならない予 想外の相互作用の1つを表す。使用中に知覚される湿り感が、使用中に身体に最 も接近して位置する着用者に面する製品表面の乾燥(すなわち、吸収性物品再 湿潤性試験)、および置かれた環境との水蒸気交換およびバックシートを介した 空気循環(すなわち、有効通気性)により達成されうる乾燥により決定されるこ とを、乾燥指数は表している。有効通気性 有効通気性は、以下の式から決定される。 有効通気性=蒸気透過性+0.25×空気透過性 有効通気性は、通気性に関する数値を決定するものである。それは、通気性バ ックシートを有する吸収性物品の着用の際の湿度および温度の交換に関与すると 考えられる2つの中心的メカニズムを考慮している。第1のメカニズムは、拡散 の過程を介する水蒸気交換である。これは連続的な過程であり、そのメカニズム は十分に理解されており、単純な拡散式で表される。さらに、身体運動により、 着用者の体と吸収性物品との相対位置が変化することがある(例えば、「ギャッ ピング(gapping)」として知られる生理用物品と身体との間の変化)。また、この 運動は、空気交換の過程を伴う。反復した身体運動は、バックシートの内外へ、 または製品が身体に対する直接的な接触を維持できない製品の側において、全く 文字どおりに空気を送り出す。当然のことながら、吸収性物品が性器領域内で剛 さを増せば増すほと、該製品は変形されにくくなりガスケットのように身体に密 着すると考えられるため、この送り出し過程が、単純な蒸気交換に追加的な利点 を与える可能性が低くなる。 乾燥指数は、該物品が流体を吸収し消費者を保護する能力の指標を与え、該物 品の透過性と製品全体の乾燥とにより決まる値として与えられる 感覚指数 感覚指数は、通気性に加えて、使用に際して真の利点を与える製品特性のうち 満足しなければならない製品特性の間の関係を定量化する指数である。これは、 予想外の製品設計要素(すなわち、通気性、製品の厚さおよび製品の剛さ/柔軟 性)の間の交差相互作用によるものである。 したがって要するに、感覚指数値は、保護性および快適性の利点を与える本発 明製品の透過性、柔軟性および厚さの値の範囲の指標を与える。 本発明では、吸収性物品は、50を超える、好ましくは100を超える、より好 ましくは200を超える、最も好ましくは300を超える感覚指数を有する。該物品は さらに、0.5を超える、好ましくは2.0を超える、より好ましくは4を超える、最 も好ましくは10を超えるの乾燥指数を有する。 吸収性物品の構成 本発明のさらなる態様は、吸収性物品を付与するトップシート、バックシート および吸収性コア要素の結合に関する。本発明では、該物品の要素の少なくとも 2つ、好ましくは全部を結合させる。 少なくとも1つ層を含む前記要素のそれぞれは、着用者に面する表面と衣類に 面する表面とを有する。典型的には、衣服に面する隣接表面は、隣接要素または 層の着用者に面する表面との境界面を形成する。この共通境界面を挟んで、該要 素または層を結合させる。このようにして、トップシートを吸収性コアに結合さ せ、該コアをバックシートに結合させる。さらに、前記トップシート、バックシ ートおよびコア要素のそれぞれは1つ以上の層を含むことが可能であり、また、 これらの層を同様にして結合させることができる。さらに、トップシートを、吸 収性物品の外縁部でバックシートに直接的または間接的に結合させることができ る。 該要素またはその層は、材料の2つの隣接層を固着させるための当該技術分野 で公知の任意の手段により結合させて、該層が互いに直接的に結合するか又は結 合手段を介して直接的に結合するようにすることができる。適当な結合手段には 、接着剤、溶融結合、超音波ボンディング、ステッチング、加熱(例えば、クリ ンピング)、エンボシングおよび/または加圧結合、または動的機械結合が含ま れる。本発明の実施態様では、結合の好ましい手段は接着剤である。適当な接着 剤には、非圧感および冷(cold)接着剤が含まれる。接着剤が通気性に実質的に 影響を及ぼさない限り、接着剤は、渦状塗布、スロットコーティング、噴霧、渦 状噴霧、カーテンコーティング、コントロールコーティング、プリンティングな どの当該技術分野で公知の任意の手段により塗布することができる。 本発明の好ましい実施態様において、要素間または層間で結合させるための接 着剤は、該吸収性物品の有効通気性および好ましくは該吸収性物品の柔軟性に及 ぼし得る何らかの影響を減少させるように選択し、塗布する。このようにして、 乾燥指数および感覚指数の値を実際に増加させることができる。一般に使用され ている多数の接着剤は蒸気透過性でないため、吸収性物品の透過性(通気性)お よび好ましくは柔軟性に対するそれらの影響を最小限に抑えるためには、吸収性 物品の層/要素を結合させるのに使用する接着剤の量を最小限に抑えるのが非常 に好ましい。これを達成するための1つの手段は、開放(open)接着剤塗布法( この方法では、共通境界面の領域には接着剤を塗布しないが、その2つの隣接す る面または要素の付着/結合の必要レベルが維持される)などの特定の接着剤塗 布方法を用いることである。特に、渦状噴霧が好ましい。吸収性物品製品が構造 上の完全性を維持する(それ以上は要求されない)ような方法で、該層および要 素を結合させるべきである。この方法は、バックシート要素層の層間結合および バックシート要素と吸収性コア要素との結合に特に有用である。また、蒸気透過 性の接着剤を使用することも可能である。 好ましくは、2つの隣接層または要素の共通境界面の40%以下、より好ましく は20%未満、最も好ましくは10%未満を結合させる。さらに、接着剤の密度を減 少させるべきであり、接着剤を薄く適用するのが好ましい。 また、該吸収性物品が生理用ナプキンまたはパンティーライナーとして有用で ある本発明の好ましい実施態様では、該物品を下着に結合する手段を与えるパン ティー固定手段を該吸収性物品に設ける。例えば、該パンティー固定手段は、面 ファスナ(例えば商品名VELCROで販売されているもの)、スナップ、ホルダ ーなどの機械的ファスナを含むことができる。あるいは、該物品を、バックシー ト上のパンティー固定用接着剤により下着に固定する。該パンティー固定用接着 剤は、パンティーに物品を固定するための手段、好ましくは、簡便な使い捨ての ための折り畳み包装パッケージに、汚れた該物品を固定するための手段を与える 。典型的には、衣類に面するバックシート表面の少なくとも一部を接着剤でコー ティングして、パンティー固定用接着剤を形成させる。そのような目的に当該技 術分野で使用される任意の接着剤または糊を、本発明におけるパンティー固定用 接着剤として使用することができる。圧感接着剤が最も好ましい。適当な接着剤 には、Century Adhesive Corporation(Columbus,Ohio)製のCenttury A-305-IV 、National Starch and Chemical Company(Bridgewater,New Jersey)製の Instant LOK 34-2823、3 Sigma製の3 Sigma 3153、およびH.B.Fuller Co.製のFu ller H-2238ZPが含まれる。 該パンティー固定用接着剤は、典型的には、スロットコーティングによりバッ クシートに塗布する。バックシートの通気性に対する影響、したがって物品全体 に対する影響を減少させるために、好ましくは、バックシートの表面の少なくと も60%、好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90%に接着剤が 付着しないように接着剤を塗布する。接着剤のより薄いストリップ、不連続なス トリップ、断続的な斑点、ランダムな渦模様などの或る特定の分布を用いること により表面被覆を減少させた場合であっても、必要な接着性を得ることができる 。 使用前に接着剤が乾燥したり該パンティーの別の表面に固着するを防ぐために 、典型的には、取り外し可能な脱着紙またはフィルムでパンティー固定用接着剤 を覆う。商業的に入手可能な任意の脱着紙またはフィルムを使用することができ る。適当な例には、Akrosil Corporationから入手可能なBL 30MG-A SIL OX EI/OおよびBL 30MG-ASILOX 4 P/Oが含まれる。 本発明では、生理用ナプキン、パンティーライナー、失禁物品およびおむつの 場合に吸収性物品を有利に使用することができる。しかし、特に生理用ナプキン が本発明にはふさわしい。したがって、該使い捨て物品は、意図される用途の状 況における製品に典型的な特徴および部分を有することも可能である。 試験方法 吸収性物品の成分の試験 トップシート保持試験: 使い捨て吸収性物品(特に生理用ナプキン)上で使用しうるトップシート材料 または複合材の液体保持能(身体排出物の液体保持能)を、トップシート保持試 験により評価する。方法の基本原理: この試験の基本原理は、身体排出物を模擬した液体に対する代替トップシート 材料の液体保持挙動を評価することである。この試験における「優れたトップシ ート材料」は、その構造体上または構造体内に液体を獲得し保持する傾向が低い 限り、フィルム(例えば、有孔成形フィルム)または繊維または繊維性フィルム であってもよい。また、当然のことながら、「優れたトップシート」は、低い保 持能を有することに加えて、該物品中への身体排出物の迅速な伝達を可能にし、 該物品内に含まれる排出物が該物品の上部(身体側)表面に戻るのを妨げると予 想される。さらに、「優れたトップシート」はまた、該物品の使用中に清潔な外 観を維持すべきである。 以下に詳しく説明するとおり、トップシート評価するために試験を行なう。 販売業者コードMetmar(P50WIPED)でWalkisoft USAから入手可能なそ れぞれ63g/m2の坪量を有する商業的に入手可能なエアレイド(airlayed)吸収 性ティッシュの2枚のシート(5cm×5cmの寸法を有する)を、吸収性コアを 模擬するために使用する。 評価すべきトップシート材料のサンプル(寸法5cm×5cm)を、この吸収性 構造体上に直接配置する。粘度および電気伝導率(後記を参照されたい)に関し て月経分泌物と厳密に一致させた標準化試験液を、3cmの高さから2g/分の速度 で試験サンプルの中央に滴下して、最終的に合計2グラムを該サンプル上に導入 する。それ以上の干渉を行なうことなく、該サンプルを1分間放置する。 その1分の待ち時間の後、パースペックスブロック(寸法8.5cm×8.5cmで 厚さ1cm)を試験サンプル上に配置し、5分間、全集合体上に錘を穏やかに下 げる。この時点で試験サンプル上にかけた全圧は70g/cm2である。 錘およびパープレックスブロックを除去し、トップシートサンプルを注意深く 取り出し、予め秤量した商業的に入手可能な濾紙/吸取紙[Cartiera Favini S.p .A.Italy製;Type Abssorbente Bianca“N30”(地元の販売業者Ditta Bragiola SpAPorugia,Italy)]の2枚重ねのシート(寸法12cm×12cm)の上に載せる 。第2の錘を、該トップシートサンプルを含有する重ねた濾紙の上に載せる。こ の第2の錘は、重ねた濾紙の上に130g/m2の圧力を15秒間かける。この錘(この 重要な工程用のもの)を、液圧アームに結合させる。試験ごとの再現性を保証す るために、該サンプルを加圧下で載せる重量および時間の減少を簡単な電子装置 により制御する。 第2の錘を除去し、重ねた各濾紙(トップシートサンプルの上および下に位 置するもの)を秤量し、各表面に関する相違(トップシートサンプルからの液体 ピックアップ)を記録する。最上部表面(通常は使用者の皮膚と接触して配置さ れる)に関してゼロのピックアップ値を有する材料に、底面に関してゼロ以外の 値を有する独立したゼロの「トップシート保持」値を与える。なぜなら、これら の材料は、上部表面と下部表面とが接続していないことを明らかに示しているか らである。試験溶液 :試験溶液PIF(Paper Industry Fluid)の調製 試験溶液PIFは、単純な組成を有し、高水準の溶液の質を調製し維持する能 力を有し、粘度およびイオン表面張力に関してヒトの月経分泌液に類以している ため、製紙業で広く使用されている試験液である。 以下の試薬成分を、示されている量で1リットルの蒸留水中に溶解することに より、溶液PIFを調製する。固体成分(特にカルボキシメチルセルロース)の 溶解の際には注意すべきである。典型的には、溶液を絶えず攪拌しながら(磁気 攪拌装置により)、1時間にわたりゆっくりと固体成分を加えるべきである。供 給業者Sigma Chemical,USA化学成分 使用量/lL 1)カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(低粘度): 注文番号=C5678 15グラム 2)炭酸水素ナトリウム結晶:注文番号=S 8875 4グラム 3)塩化ナトリウム(AR):注文番号=S9625 10グラム 4)グリセロール(純度>99%):注文番号=G 5516 80グラム代表的なトップシートの実施例: 衛生物品において一般に使用され一定範囲の企業から入手可能な代表的なトッ プシートサンプルを試験し、その結果を以下の表に詳記する。 *上面の値から明らかなとおり、3-D有孔フィルムは下面上の湿気を上面に移動 させない。したがって、皮膚と接触している湿気の値に関しては0と記録されて いる。 蒸気および空気透過性試験:吸収性コア 吸収性コアが蒸気(好ましくは空気)を交換し/循環させる能力を評価するた めに、空気透過性試験を用い、吸収性物品に関して詳記されているとおりにこれ をコア材料上で行なう。代表的な吸収性コアの実施例: 吸収性コア要素の代表例の空気/蒸気透過性を評価した。吸収性コアは、P& G Pescara Technical Centre(Italy)により通常の製造法で製造するか、または 入手可能な市販品から取り出した。実施例1: 該コア材料は、63g/m2の坪量のエアレイドティッシュ(airlayed tissue)[ 供給業者コードMetmar(P50W.IPED)でWalkisoft USAから入手可能]の折り 重ねられた2層よりなるティッシュラミネート(20cm×6.5cm)である。そ れらの2つのティッシュ層の間に、該ラミネートは50g/m2の坪量でAGM(供 給業者コードAqualic L-74 OptimisedでShokubai Japanから入手可能)を含有し 、2.2mmの厚さを有する。実施例2: 該コアは、DanWeb(Aahrus,Denmark)熱結合エアレイドライン上で製造した8 0%エアフェルトおよび20%コンジュゲートファイバー(PE/PP)よりなるエ アフェルト構造である。サンプル(20cm×6cm)は、120gの総坪量を有し、3 mmの厚さを有する。実施例3: 市販品(Silhoutte Ultra,Johnson & Johnson Montreal,Canada製のNormal Pl usサイズ。その包装には製造コード51564 19:23が付されていた)から吸収性コ アを取り出す。該吸収性コアは、ティッシュ様層よりなり草炭細片を含有する多 層ラミネート構造である。該吸収性コアは、約3mmの厚さを有する。実施例4: 市販品(Kimberly Klark GmbH Germany製のKotex Ultra Plus Normal。その包 装には製造コード5178U13:38が付されていた)から吸収性コアを取り出す。該 吸収性コア/構造は、ティッシュ様層よりなり該コア内に追加的な有孔ストリッ プを含有する多層ラミネート構造である。該吸収性コアは、約4mmの厚さを有 する。 液体透過性試験:バックシート 通気性吸収性物品(特に生理用ナプキン)上で使用しうる通気性バックシート 材または構造体のバリヤー性を、液体透過性試験により定量する。方法の基本原理: この試験の基本原理は、身体排出物を模擬する液体に対するバックシート材ま たは構造の性能を評価することである。「優れたバックシート層または構造体」 は、通気性として分類するのに十分な程度に開口しているが開口しすぎていて身 本排出物を通過させることはないと予想される。該吸収性物品を実際に使用した 場合の状況をこの試験が十分に表すことを確認するために、ヒトの月経分泌物と よく似た試験溶液(これを、本発明では人工月経流体(AMF)と称することに する)を使用する。AMFは、後記の溶液の調製方法において詳しく説明すると おり、修飾されたヒツジの血液をベースとするものである。 バックシートまたはバックシート構造体の液体透過性を測定するために、バッ クシート材または構造を有する標準的な吸収構造体を調製し、パースペックスよ りなるシースルーの試験スタンド上に水平に配置した。試験サンプルは、該吸収 構造(上面)が露出され通気性バックシート側(下面)が該パースペックス試験 スタンドと接触するように配向させる。分析する前記サンプルを、所望量の試験 液を運搬しうる液体運搬系に懸濁させる。 標準的な吸収性構造体は、20cm×6.5cmの寸法を有する63g/m2の坪量のエ アレイドティッシュ[供給業者コードMetmar(P50W.IPED)でWalkisoft USA から入手可能]の4層(スタックとして折り畳まれている)よりなる。ついで、 迫加的な接着剤の付着無しで、この構造体の上に該バックシートを載せる。 該試験サンプルの背面のほとんどの表面と該シースル一試験スタンドとの間に は、吸収性濾紙[Cartiera Favini S.p.A.Italy製;Type Abssorbente Bianca“N 30”(地元の販売業者Ditta Bragiola SpA.Perugla,Italy)]の2枚のシートが位 置0する。例えば、パンティーに結合した生理用ナプキンをまたは衣類と密に接 触したおむつ/失禁装置を模擬するために、該吸収性濾紙を試験サンプルのバッ クシートと密に接触させる。該シースルー試験スタンドの直下には、吸収性濾紙 内の赤色の変化が連続的に観察できるように位置した鏡がある。例えば、該バッ クシートが液体の透過を適切に阻止しない場合には、該濾紙が赤色のAMF溶液 で湿めり、これを鏡で観察することができる。該透過溶液の量は、該吸収性濾紙 を単に秤量することにより測定する。 校正された運搬系(例えば、単純なビュレット)を介して、後記で詳しく説明 する所望の試験アプローチに従い、該試験溶液を試験サンプルに導入する。つい で、パッドのローディングを、使用中に典型的に生じるとおりに段階的に行なう 。ローディングしたら、ついで該試験サンプルを70g/cm2の圧力(この圧力は 、より高い圧力を反映していると考えられるが、使用中に通常得られるものであ る)下に置く。該試験サンプルを、70g/cm2の圧力下で5分間まで維持する。 その時点で、錘を除去し、該吸収性濾紙を秤量して、液体がバックシートまたは バックシート構造体を通して輸送されたか否かを判定し、その輸送された液体の 程度を定量する。 ついで、試験サンプル中に液体を追加的に導入しながら、その過程を完全に繰 返す。該ロードに応じて変化する液体バリヤー挙動がより良く測定できるように 、液体の各導入には、新たな吸収性濾紙の重ね合わせ(予め秤量されたもの)を 使用する。 該ローディング工程は、具体的には以下のとおりである: 工程1 5ml 工程2 1ml 工程3〜11 ローディングされた合計容量15mlに各工程で1ml加 える1ml 優れたバックシート層または層構造は、段階的なローディング計画の全体にわ たり(すなわち、15mlのローディングまで)、湿気透過性を有さない(吸収性濾 紙は清潔かつ白色のままであり、その重量は変化しない)と予想される。 試験液AMFの調製 人工月経流体(AMF)は、粘度、電気伝導率、表面張力および外観の点でヒ トの月経液と酷似していることが保証されるように修飾されたヒツジの血液をベ ースとするものである。さらに、典型的な衛生的実施においては、追加的な界面 活性剤、または予想外のレベルの、血液表面張力を低下させうる例えば脂肪酸が 導入されることがあり(いくつかの限られた状況では、食事の影響による)、この ようなストレス状況をよりよく反映するために、本発明者らは、この試験流体( Pegesis/USAにより供給されたもの)に界面活性剤(1%)を導入する。低い表面 張力の月経分泌物は、生理用ナプキンなどの通気性吸収性物品上でバックシート を通過する湿気浸透の失敗をもたらす大きな寄与因子である。 試薬: 1)脱フィブリン化したヒツジの血液は、Unipath S.p.A(Garbagnate Milanese/ Italy)から入手可能である。 2)J.T.Baker Hollandからの乳酸、試薬等級(85-95%w/w) 3)Sigma Chemical Co.USAからの水酸化カリウム(KOH)、試薬等級 4)Sigma Chemical Co.USAからのリン酸緩衝食塩水錠剤、試薬等級 5)Sigma Chemical Co.USAからの塩化ナトリウム、試薬等級 6)Sigma Chemical Co.USAからの胃ムチン、III型(CAS 84082-64-4) 7)蒸留水工程1: 乳酸粉末および蒸留水の溶解により、9±1%の乳酸溶液を調製する。工程2: 水酸化カリウム(KOH)粉末を蒸留水に溶解することにより、10%水酸化カ リウム(KOH)溶液を調製する。工程3: 示された錠剤を1Lの蒸留水に溶解することによりpH=7.2に緩衝化されたリ ン酸緩衝溶液を調製する。工程4: 以下の組成の溶液を調製し、45±5℃までゆっくり加熱する。 ・460±5mlのリン酸緩衝溶液 ・7.5±0.51mlのKOH溶液工程5: 工程4で調製した予め加熱された(45±5℃)溶液中に約30グラムの胃ムチン を、絶えず攪拌しながらゆっくり溶解することにより、粘液溶液を調製する。溶 解すれば、該溶液温度を50〜80℃に増加させ、該混合物を約15分間覆うべきであ る。加熱を弱めて40〜50℃の比較的に一定の温度を維持し、2.5時間攪拌し続け る。工程6: 該溶液をホットプレートから取り出し、該溶液(工程5からのもの)を今度は 40℃未満に冷却する。2.0mlの10%乳酸溶液を加え、2分間よく混合する。工程7: 該溶液をオートクレーブ中に入れ、121℃の温度まで15分間加熱する。工程8: 該溶液を室温に冷却し、脱フィブリン化されたヒツジの血液で1:1に希釈す る。 AMF調製の後、その粘度、pHおよび伝導率を測定して、血液の特性が正常 な月経血のものに近い範囲にあることを確認する[H.J Bussing“zur Biochemied e Menstrualdltes”Zbl Gynaec,179,456(1957)を参照されたい]。粘度は、7〜 8(単位cStK)の範囲内にあるべきである。pHは6.9〜7.5の範囲内、該伝 導率は10.5〜13(単位mmho)の範囲内にあるべきである。粘度が前記で特定 された範囲内になければ、それを使用すべきではなく、AMFの新たなバッチを 調 製する必要がある。これは、胃ムチンの使用量の調節を要するかもしれない。こ れは天然産物であるため、その組成はロットごとに異なっている可能性がある 個々の測定には、典型的には、90mlのAMF溶液(25℃で維持したもの)を10 mlの界面活性剤と混合することにより、界面活性剤を含有する100mlのAM F試験溶液を調製する。AMF/1%界面活性剤溶液は、該成分が使用前に分離 しないことを保証するために絶えず混合しなければならない。該溶液は、調製後 4時間も経たないうちに使用すべきである。バックシートの実施例: 実施例1: この実施例では、Procter & Gamble Pescara Technical Centreから入手可能 なAlways Ultra(通常サイズ)に現在では組込まれているバックシートを使用し た。Clopay USA(供給業者コードDH215 peach)から供給されるバックシート は、通気性バックシートではない。実施例2a: 該バックシートは、2層よりなる多層構造である。吸収性ティッシュ層と直接 接触して配置された第1層は、Low Density PE(製造コードX-1522でTredegar Fi lm Products B.V.Hollandにより供給されるもの)よりなる成形有孔フィルム( CPT)である。使用中に着用者のパンティーと直接接触する下層のほとんどは 、不織ラミネートよりなる。(商品名MD2005でCorovin GmbH(Germany)により 製造された14MB/14SB)。該不織ラミネートは、14g/m2スパンボンド(supun dond)および14g/m2メルトブロウン(meltblown)よりなる。実施例2d: 該バックシートは2層よりなる。第1層は、低密度PEおよび高密度PE(破 砕抵抗性の六角形の孔の立体配置を有するもの)の混合物(製造コードAS 225 MD 25でTredegar Film Products B.V.Hollandにより供給される)よりなる成 形有孔フィルムである。第2層は、基本重量14g/m2スパンボンド−20g/m2メル トブロウン−14g/m2スパンボンドを有する3層よりなる改良不織ラミネート( 商品名MD 3005でCorovin GmbH(Germany)により製造される)である。実施例3a: これも、2層バックシート構造の実施例である。吸収性ティッシュ層と直接接 触して配置された第1層は、Low Density PE(製造コードX-1522でTredegar Fil m Products B.V.Hollandにより供給される)よりなる成形有孔フィルム(CP T)である。衣類に面する第2層は、単純なミクロポーラスフィルムである(製 造コードExxaire XBF-101WでExxon Chemical Companyにより供給される)。実施例3d: これも、2層バックシート構造の実施例である。吸収性ティッシュ層と直接接 触して配置された第1層は、低密度PEおよび高密度PE(破砕抵抗性の六角形 の孔の立体配置を有するもの)の混合物(製造コードAS 225 MD 25でTredeg ar Film Products B.V.Hollandにより供給されるもの)よりなる成形有孔フィ ルムである。衣類に面する第2層は、単純なミクロポーラスフィルム(製造コー ドExxaire XBF-102WでExxon Chemical Companyにより供給される)よりなる。実施例4: この実施例では、単一のバックシート層を使用する。該層は、ポリエチレン不 織本(コードHDPE#17870でCorovin Germanyにより供給される)に対してDu Pont Hytrel(DuPont Corporation,USAにより供給される)ポリエステルベース フィルムの均一層(0.8mil/〜20g/m2)が同時押出成形されてなる不織ラミネー ト構造である(この材料は、P&G Cin./USAの要請でClopay USAにより試験コードP 18-3097/0.8で製造された)。 吸収性物品の試験 以下の試験は、以下で詳しく説明する選択された例示吸収性物品上で行なった 。代表的実施例: 通気性バックシートを含有し通常の製造法でProcter & Gamble Pescara Techn ical Centre(Italy)SpAにより製造された生理用ナプキンの代表的実施例であ る。現在の技術を代表する製品と比較するために、通気性バックシートを有する ことを特徴としない追加的な市販品を含めた。実施例1: この実施例では、現在入手可能なAlways Ultra(通常サイズ)の市販品を試験 した。該製品は、Procter & Gamble Pescara Technical Centre(Italy)SpAに より通常の製造法で製造されたものである。該トップシートは、トップシートの 実施例の実施例1で例示したトップシートに対応し、該コアは、コアの実施例の 実施例1で例示したコアに対応する。この製品上のバックシートは通気性バック シートではない。実施例2a: この実施例では、実施例1のバックシートの代わりに、2層よりなる多層構造 のバックシートを使用する。吸収性ティッシュ層と直接接触して配置された第1 層は、Low Density PE(製造コードX-1522でTredegar Film Products B.V.Holl andにより供給されるもの)よりなる成形有孔フィルム(CPT)である。使用 中に着用者のパンティーと直接接触する下層(衣類に面する層)のほとんどは、 不織ラミネートよりなる。(商品名MD 2005でCorovin GmbH(Germany)により 製造された14MB/14SB)。該不織ラミネートは、14g/m2スパンボンドおよび1 4g/m2メルトブロウンよりなる。第1バックシート層(有孔フィルム)を吸収性 コアに結合させるためには、要素間接着剤の付着が典型的であり、広く実施され ている。該コアおよび有孔バックシート層を、それらの材料が結合される比較的 に不透性の領域を形成する2個のスロットコーティングされた接着剤層(約8g/ m2)(それぞれ幅20mm、長さ170mmで、11mmの間隙により分離している)に より結合させる。噴霧接着剤を約10g/m2の基本重量で塗布することにより、不 織性の第2バックシート層を第1バックシート層の全面にわたり結合さ せる。両方のバックシート層の結合に使用した接着剤は、SAVARA SpA.Italyに より材料コードPM17で供給されたものである。パンティーへの該製品の結合は 、2個の接着剤細片(Fuller GmbH,Germanyにより供給された材料コードLunata k HL-2238 X)により行なった。該細片は長さ170mm、それぞれ幅22mmであり 、該物品の長さ方向および幅方向の両方の中央に位置するそれらの細片の間には 11mmの間隙が存在する。該バックシート要素は、本発明のバックシート液体透 過性要件を満足しない。実施例2b: この実施例は、成形有孔フィルムバックシート層が低密度PEおよび高密度P E(破砕抵抗性の六角形の孔の立体配置を有するもの)の混合物(製造コードAS 225 HD 25でTredegar Film Products B.V.Hollandにより供給されるもの)で ある以外は実施例2aと同様のものである。第2層はまた、基本重量14g/m2スパ ンボンド−20g/m2メルトブロウン−14g/m2スパンボンドを有する3層よりなる 改良不織ラミネート(商品名MD 3005でCorovin GmbH(Germany)により製造さ れる)である。さらに、物品の柔軟性および通気性の両方を増強するよう、層/ 要素間の接着剤の付着を最適化した。層間接着の設計は、低い基本重量(6g/m2 )の渦状の接着パターン(それぞれ幅10mm、長さ160mm、201mm間隔の2個 の渦)とする。この接着設計を用いて、第1バックシート層(有孔フィルム)を 該吸収性コアに結合させた。第2バックシート層の結合は、低い基本重量の渦状 の接着剤を該製品の外縁だけに塗布することによるものである。該製品の中央に 位置する、接着剤が付着していない幅約40mm、長さ170mmのウィンドウを使 用して、パッドの柔軟性を増強した。両方のバックシート層の結合に使用した接 着剤は、SAVARA SpA.Italyにより材料コードPM17で供給されたものである。実施例2c: この実施例は、接着剤の機能を損なうことなく通気性を増強するようにパンテ ィー固定用接着剤(PFA)の塗布を最適化する以外は実施例2bと同じである。 実施例2aで詳しく説明したパンティー固定用接着剤の2個の細片の代わりに、全 体の物理的寸法を変化させることなくバックシートの開口を増強するように設 計されたPFAドットのマトリックスを使用する。接着剤のスロット塗布の代わ りにドットパターンの塗布を行ない、PFA接着剤が塗布された表面の約30%に は接着剤を付着していない。実施例3a: この実施例は、該バックシートの代わりに2層のバックシート構造を使用する こと以外は実施例1と同じである。吸収性ティッシュ層と直接接触して配置され た第1層バックシートは、Low Density PE(製造コードX-1522でTredegar Film Products B.V.Hollandにより供給されるもの)よりなる成形有孔フィルム(C PT)である。使用中に着用者のパンティーと直接接触する第2バックシート層 は、単純なミクロポーラスフィルム(製造コードExxaire XBF-101WでExxon Chem ical Companyにより供給される)よりなる。バックシート層間、およびバックシ ートおよびコア間の層/要素間の接着剤付着は、実施例2aに記載のスロット塗布 に基づく。該バックシート要素はバックシート液体透過性要件を満足しておらず 、したがって、この吸収性物品は本発明に相当しない。実施例3b: この実施例は、成形有孔フイルムバックシート層が低密度PEおよび高密度P E(破砕抵抗性の六角形の孔の立体配置を有するもの)の混合物(製造コードA S225HD25でTredegar Film Products B.V.Hollandにより供給されるもの)で ありミクロポーラスフィルムが製造コードExxaire XBF-102WでExxon Chemical C ompanyにより供給されるものである以外は実施例3aと同一である。さらに、物品 の柔軟性および通気性の両方を増強するように層/要素間の接着剤の付着を最適 化した。層/要素間接着の設計は、低い基本重量(6g/m2)の渦状の接着パター ン(それぞれ幅10mm、長さ160mm、20mm間隔の2個の渦)とする。これを 用いて、第1バックシート層(有孔フィルム)を該吸収性コアに結合させ、第2 ミクロポーラスフィルムバックシート層を第1バックシート層(有孔フィルム) に結合させた。また、第2バックシート層は、ヨーロッパにおいてAlwaysの市販 品で現在利用されている温度/圧力融合法(圧着)により外縁においても結合さ せる。両方のバックシート層の結合に使用した接着剤は、SAVARA SpA.Italyに より材料コードPM17で供給されたものである。実施例3c: この実施例は、接着剤の機能を損なうことなく通気性を増強するようにPFA の塗布を最適化する以外は実施例3bと同じである。特に、実施例2aで詳しく説明 したパンティー固定用接着剤の2個の細片の代わりに、バックシートの開口を増 強するように設計された実施例2cで詳しく説明したPFAドットのマトリックス を使用した。実施例4a: この実施例は、該バックシートの代わりに、ポリエチレン不織体(コードHD PE#17870でCorovin Germanyにより供給される)に対してDuPont Hytrel(DuP ont Corporation,USAにより供給される)ポリエステルベースフィルムの均一層 (0.8mil/〜20g/m2)が同時押出成形されてなる単層不織ラミネート構造を用い る以外は実施例1と同じである(この材料は、P&G Cin./USAの要請でClopay USA により試験コードP18-3097/0.8で製造された)。低い基本重量(6g/m)の渦状 の接着剤パターン(それぞれ幅10mm、長さ160mm、20mm間隔の2個の渦) を用いて、該バックシートをコアに結合させる。実施例4b: この実施例は、接着剤の機能を損なうことなく通気性を増強するようにPFA の塗布を最適化する以外は実施例4aと同じである。特に、通常に塗布したPFA の2個の細片の代わりに、実施例2cで詳しく説明したとおりバックシートの開口 を増強するように設計されたPFAドットのマトリックスを使用した。実施例5a: この実施例では、Johnson & Johnson,Montreal Canadaにより製造されJohnso n & Johnson,Romaによりイタリアへ輸入された市販品Sihouettes Ultra(通常 以上のサイズ)を評価する。該製品は、通気性バックシートを含有せず、要素要 件も吸収性物品要件も満足しておらず、したがって、本発明に相当しない。 吸収性物品製品上での空気および蒸気の透過性の試験 蒸気透過性試験を用いて、通気性吸収性物品の蒸気の透過性を定量する。方法の基本原理: この試験の基本原理は、吸収性物品の水蒸気透過の程度を定量することである 。適用する試験方法は、「カップ試験法(cup test method)」と一般に称される 、繊維工業で適用される標準化された試験方法に基づく。該試験は、24時間、50 %RH、温度23℃に維持された安定な温度/湿度の実験室内で行なう。 装置: 1)図面中に特定された寸法のサンプルカップ(開口面積=0.00059m2)。 2)完成したサンプルカップ中に蒸留水を導入するためのシリンジ。 3)サンプルを配置した後で該カップを密封するためのワックス。 4)直径30mmの環状サンプルの調製を容易に行なうための環状パンチ。 5)安定な気候条件(23℃±0.5℃/50%RH±1%RH)の実験室。 6)小数第4位までの精度の実験用天秤。 サンプルの調製/測定: この試験は、吸収性物品製品上で行なう。代表的な物品を選択し、パンチの使 用サイズにまでサンプルを切断する。このサンプルの切断は、サンプルホルダー が適度に重複するのに十分な程度に大きく、かつ、該切断操作により損傷された り不適当に伸長された材料が測定実施時の測定中心の範囲外となることを保証す るのに十分な程度に大きく行なう。該カップが完全に重複するように、該サンプ ルカップ上に該サンプルを並べる。実験室の環境にさらされた表面が、該物品の 着用時に認められるのと同じになることが保証されるように、該サンプルを配向 させる。 ついで該サンプルカップの閉鎖用リングをサンプル上に載せ、押し下げる。こ れにより、過剰な材料が適所に安定して保持され測定を妨害しないことが保証さ れる。ついで、該装置の上部全体が該環境に閉じ込められることが保証されるよ うに、ワックスを閉鎖用リングの全面に塗布する。密封されたサンプルカップ中 に微小孔を介してシリンジで、蒸留水(5±025ml)を導入する。最後に、この 孔をシリコーングリースで封鎖する。 該カップ全体(サンプルおよび水を含有)を秤量し、その重量を小数第4位ま で記録する。ついで、ファンにより生成された換気流中に該カップを配置する。 該サンプルカップ上の空気流動は3±0.3m/秒であり、これは風速計(Deuta SpA. , Italyにより供給された“Anemo”)により確認された。該サンプルカップを、換 気された試験場内に24時間維持し、ついで再秤量した。この時間中に該試験サン プルが十分に通気性であれば、サンプルホルダー中の液体がサンプルホルダーか ら試験環境中に拡散しうる。その結果、サンプルホルダー中の水の重量が減少し 、24時間後の完全なサンプルカップを再秤量すると、それを定量することができ る。 重量の減少をサンプルホルダーの開口面積で割り1日当たりの値を出すことに より、蒸気透過性の値を求める。すなわち、 蒸気透過性=重量減少(g)/(0.00059m2/24時間) 空気透過性試験: 空気透過性試験を用いて、吸収性構造が空気を循環/交換する能力を評価する 。方法の基本原理: この試験の基本原理は、空気の通過に対する吸収性物品の抵抗性を評価するこ とである。この試験では、所定寸法の物品内を標準条件(23℃/50%RH)下で 流動した空気の容量(または量)を測定する。この試験に使用する装置は、TexT estAG Switzerland製のAir Permeabilimeter FX3300である。 測定の開始前に少なくとも4時間、試験環境中でサンプルを平衡化すべきであ る。該物品(測定ヘッドの寸法を5cm2超える寸法を有するもの)を、製造業者 の指示どおりに該装置上に配置する。該サンプル層または構造を通して空気を吸 引する1210kPaの圧力を生成するように、吸引ポンプを設定する。該装置は、サ ンプルおよび測定ヘッドを含有するオリフィスを横切る空気流動容量および圧力 低下を測定する。最終的に、該装置は、空気透過性の値を「l/M2 s 1」の単位で 示す。 最終製品上での蒸気および空気透過性の測定の場合、特に、接着剤の不通気性 細片の場合に典型的に行なうようにスロットコースターにより接着剤を塗布する 場合には、パンティー固定用接着剤(PFA)の面積が結果に影響を及ぼしうる 。空気および蒸気透過性の測定値は共に、製品全体に典型的なものである必要が ある。典型的な測定値を保証するための1つの簡単な方法は、ある程度のPFA の範囲を有するバックシートサンプルを評価することである。例えば、実施例2a 、 b、実施例3a、bおよび実施例4a、bの場合には、バックシートの全面積の45%が PFAで覆われている。このように、蒸気および空気透過性の測定は、PFA接 着剤で45%が覆われたことを特徴とする表面サンプル上で行なう。 再湿潤性試験: ここで適用する再湿潤性試験は、乾燥に関する本発明者らの特許請求を裏付け る基礎を形成する標準的な再湿潤性試験方法(P&Gによる出願の写しの特許請 求の範囲)において十分に詳しく説明されている。方法の基本原理: ここでは、着用者に面する製品表面に関して製品の乾燥を評価するために、再 湿潤方法を用いる。バックシートの開口に関して製品の乾燥を評価する追加的な 試験方法(空気および蒸気透過性試験)とそれとを組合せることにより、製品全 体の乾燥を表すことが可能になる。 この試験に使用する試験溶液は、それが高い安定性および再現性を有し粘度、 液体表面張力およびイオン強度の点でヒト月経分泌物と酷似しているため広く利 用されている製紙業流体(Paper Industry fluid;PIF)をベースとする。その溶 液の調製を以下に詳しく説明する。 装置: 1)Schleicher & Schuell(Germany)から入手可能な吸取紙。S&SRundiflter /Durchmesser 150mm,No.:597,Reference-No.:311812。 2)適度な柔軟性のフォームで下部表面上が覆われた4200gの錘。該錘およびフォ ームは共に、防水性を維持するために薄い柔軟性プラスチックフィルムで覆われ ている。錘の寸法は、検査を受ける物品と6cm×10cmの表面とが接触するの を可能にするものとすべきである。該物品上にかける圧力は70g/cm2である。 3)寸法6cm×10cmのパースペックス(厚さ7mm)プレートで、該型板の中 央に寸法3cm×4cmの孔を有するもの。 4)90秒で7mlの再現可能な速度で試験流体を導入しうるビュレット。 5)小数第4位まで読み取り可能な分析用天秤。 サンプルの調製/測定 評価すべき物品をパッケージから取り出し、平坦な実験台表面上の、試験液運 搬用ビュレットの直下の中央に配置する。該パープレックスプレートを該表面上 に配置し、該パープレックスプレート内の孔に対応した露出領域上にPIF試験 液を導入する。90秒後、7mlのPIFがサンプルに導入された。20分に設定し た電子カウンターを作動させる。この待ち時間の後、7枚重ねの円形濾紙を分析 用天秤上で秤量し、記録する。 20分後、該パープレックスブレートを除去し、重ねた濾紙を、評価する物品の 中央に配置し、重ねた濾紙上に錘を徐々に下げる。該物品および重ねた濾紙をそ のまま、錘により15分間圧力をかけ、その後、該錘を注意深く除去し、重ねた濾 紙を再秤量する。重量(最も近いミリグラム単位まで読む)の相違を、再湿潤値 として記録する。測定の適度な精度を保証するために、少なくとも10個のサンプ ルについて該試験を繰返す。 柔軟性試験および厚さ試験: 方法の基本原理: 横方向の製品の柔軟性または製品の剛さを定量するために、柔軟性試験を用い る。ほとんどの柔軟性試験は、この定量(例えば、製品のドレープ(曲げ性)ま たは縦および横の両方向の剛さの組合せの測定)のための一定範囲の柔軟性試験 方法を用いて、製品の設計変化に基づく製品の利点を確認するために試みられて いる。本発明で用いる柔軟性試験は、横方向の変形に対する製品の抵抗性を決定 する動剛さ(変形させる力対変形した距離)の測定である。剛さの値が高くなる ほど、その製品は着用者の内ももの敏感な皮膚を押し付けて種々の身体運動中に 不快感を引き起こする可能性が高くなる。装置: 1 )気候的に制御された実験室 23℃および50%の相対湿度の維持2 )Instron Limited,UK Model 6021 データ・ロギングのためのRS232インターフェースを有する標準的なIBMに インターフェースする。データを距離および力の値としてIBMコンピューター に送る。 データを、標準的なMicrosoft Excelワークシート中に読み込み、分析する。 ロードセル=10N 初期クランプ分離=55mm 最終クランプ分離=25mm サンプルの変形距離=30mm 圧縮速度=25mm/l分3 )厚さの測定の装置;Mitutoyo Instrmnents(Japan)Model 543-601B 6.2g/cm2の圧力をかける直径40mmの環状測定フットを有する正確なデジタ ル測定装置(±0.02mm)を用いて、厚さを測定する。サンプルの調製: 消費者が着用し評価するものとあらゆる点で同一の最終製品形態(好ましくは 、同じ製品バッチ)上で試験を行なう。 生理用ナプキンまたは軽い失禁装置の場合には、該製品をパッケージングから 取り出し、該物品をパンティーまたは他の衣類片に結合させるのに用いる接着剤 を維持するために使用しうる脱着紙を除去する。露出された接着剤表面(すなわ ち、パンティー固定用接着剤)を、該接着剤表面にタルカムパウダーを軽く塗布 することにより不活性化する。 厚さの測定: まず、該製品の平均の厚さを測定する。もともと平坦な製品の場合には、該製 品の代表的な点(少なくとも5個)における厚さを測定して、平均値を求める。 中心部が比較的厚く末端部が比較的薄いなどの複雑な形状の製品の場合には、製 品の厚さの平均をより正確に測定するために少なくとも10個の測定点が利用され ることが保証されるように、より小さな測定フットを該厚さ測定装置上で使用す る(6.2g/cm2の測定圧を維持する)。 柔軟性の測定 Instron装置のクランプの間に該製品を垂直に結合させる。55mmの距離から 圧縮(製品の横方向)が開始されるように、該クランプを配置する。該サンプル を、25mmの最終クランプ分離まで30mmの距離にわたり圧縮する。該装置の詳 細は前記のとおりである。 該Instronは、クランプ分離(mm単位)と、この分離を達成するためにかけ られた力とを記録し、このデータをRS232インターフェースを介して、Microso ft windows 3.1およびMicrosoft Excel version 4.0を搭載したIBMコンピュ ーターに送る。力および距離のデータをExcelソフトウェアにロードし、全30m mの圧縮サイクルにわたる力の平均測定値を求める。 検査を受けているサンプルに関する剛さの典型値が測定されることを保証する ために、該測定を10個の同型サンプル上で行なう。 種々のコア材料の厚さを、コア測定の結果の表に示す。多数の吸収性物品試験 製品に関する厚さおよび柔軟性試験の結果を、感覚指数として示す。感覚指数: 感覚指数は、製品設計が感覚的認識にどのように影響するかを表す定量値であ る。感覚指数は、以下の比率から求める。 有効通気性/製品柔軟性×製品厚さ 感覚指数値を求めるためには、最終製品上で以下の3つの試験を行なうべきで ある。 1)有効通気性試験 2)製品柔軟性試験 3)製品厚さ試験VP=蒸気透過性 AP=空気透過性* =未改変の市販品 乾燥指数: 乾燥指数は、以下の比率から求める。 有効通気性/製品湿り度(再湿潤性) 乾燥指数値を求めるためには、最終製品上で以下の2涸の試験を行なうべきで ある。 1)有効通気性試験 2)製品湿り度(再湿潤性)試験 例示された吸収性物品に関する前記結果のうち、吸収性物品実施例1および5a は、感覚指数および乾燥指数を満足していない。 実施例2aおよび3bは、バックシート透過性要件を満足せず、したがって保護の 要求レベルを与えないため、本発明を例示するものではない。 実施例2b、2c、3b、:3c、4a、および4bは、本発明の代表的実施例である。渦 状噴霧接着剤の好ましい結合系および好ましいパンティー固定系の使用による 感覚指数および乾燥指数の増加が、3b〜3cおよび4a〜4bの値から認められる。 本発明の好ましい実施態様では、好ましくは、吸収性物品が、 ・吸収性物品の蒸気透過性試験で定められる100g/m2/24時間を超える、好まし くは300g/m2/24時間を超える、より好ましくは500g/m2/24時間を超える、最も 好ましくは700g/m2/24時間を超えるの蒸気透過性、 ・吸収性物品の空気透過性試験で定められる100を超える、好ましくは250を超え る、より好ましくは500を超える、最も好ましくは600I/m2/秒を超える空気透過 性、 ・柔軟性試験で定められる1.5N未満、好ましくは1.0N未満、より好ましくは0. 7N未満、最も好ましくは0.5N未満の柔軟性、 ・12mm未満、好ましくは9mm未満、より好ましくは6mm未満、最も好ましく は5mm〜2mmの厚さ、 ・吸収性物品の再湿潤性試験で定められる500mg未満、好ましくは300mg未満 、より好ましくは200mg未満、最も好ましくは100mg未満の再湿潤性を有する ように、該物品は、蒸気透過性、空気透過性、柔軟性、厚さおよび再湿潤性の要 件の少なくとも1つを満足すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,T D,TG),AP(GH,KE,LS,MW,SD,SZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU (72)発明者 カルッチ、ジオバーニ イタリア国、アイ―66100 キエティ、ビ ア・パーパ・ジオバーニ・ベンティトゥレ ディチジモ 65 (72)発明者 キンティオ、アキレ・ディ イタリア国、アイ―65126 ペスカラ、ビ ア・マルコーニ 177

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.液体透過性トップシート、吸収性コアおよび通気性バックシートの要素を 含んでなる使い捨て吸収性物品であって、 該吸収性コアが該トップシートと該バックシートとの間に位置し、該トップシ ート、コアおよびバックシートのそれぞれが少なくとも1つの層を含み、 該トップシートが、トップシート液体保持試験において2.0gのロードで0.22g 未満の液体保持能を有し、該コアが、12mm未満の厚さと、蒸気透過性試験で定 められる少なくとも200g/m2/24時間の蒸気透過性とを有し、該通気性バックシ ートが、液体透過性試験で定められる0.16g未満の液体透過性を15mlのロード で有し、 該吸収性物品が、0.5を超える乾燥指数および50を超える感覚指数を有するよ うに、該要素が結合していることを特徴とする使い捨て吸収性物品。 2.前記の各要素が、着用者に面する表面と衣類に面する表面とを有し、前記 の衣類に面する表面のそれぞれが、隣接要素の着用者に面する隣接表面との共通 境界面を形成しており、該コアと該通気性バックシートとが、該コアの衣類に面 する表面と該通気性バックシートの着用者に面する表面との共通境界面の40%未 満を挟んで結合している、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。 3.該コアと該通気性バックシートとが、該コアの衣類に面する表面と該通気 性バックシートの着用者に面する表面との共通境界面の20%未満を挟んで結合し ている、請求項2に記載の使い捨て吸収性物品。 4.該通気性バックシート要素が少なくとも2つの層を含み、前記の各層が、 着用者に面する表面と衣類に面する表面とを有し、前記の衣類に面する表面のそ れぞれが、隣接層の着用者に面する隣接表面との共通境界面を形成しており、隣 接層が、該隣接層の共通境界面の40%未満を挟んで結合している、前記請求項の いずれか1項に記載の使い捨て吸収性物品。 5.該隣接層が、該隣接層の共通境界面の20%未満を挟んで結合している、請 求項4に記載の使い捨て吸収性物品。 6.該共通境界面を形成する前記の着用者に面する表面と前記の衣類に面する 表面とが、渦状に噴霧された接着剤または溶融結合により結合している、前記請 求項のいずれか1項に記載の使い捨て吸収性物品。 7.該通気性バックシートの衣類に面する表面が接着固定手段を有する、前記 請求項のいずれか1項に記載の使い捨て吸収性物品。 8.該バックシートの衣類に面する表面の少なくとも60%には接着剤が付着し ていない、請求項7に記載の使い捨て吸収性物品。 9.該バックシートの衣類に面する表面の少なくとも80%には接着剤が付着し ていない、請求項8に記載の使い捨て吸収性物品。 10.該トップシートが、トップシート保持試験において2.0gのロードで0.15g 未満の液体保持能を有する、前記請求項のいずれか1項に記載の使い捨て吸収性 物品。 11.該コアが8mm未満の厚さを有する、前記請求項のいずれか1項に記載の 使い捨て吸収性物品。 12.該コアが、蒸気透過性試験で定められる600g/m2/124時間を超える蒸気透 過性を有する、前記請求項のいずれか1項に記載の使い捨て吸収性物品。 13.該通気性バックシートが、液体透過性試験で定められる0.10g未満の液体 透過性を15mlのロードで有する、前記請求項のいずれか1項に記載の使い捨て 吸収性物品。 14.該吸収性物品が、100を超える感覚指数を有する、前記請求項のいずれか 1項に記載の使い捨て吸収性物品。 15.該吸収性物品が、2を超える乾燥指数を有する、前記請求項のいずれか1 項に記載の使い捨て吸収性物品。 16.該物品が、柔軟性試験で定められる1.5N未満の柔軟性を有する、前記請 求項のいずれか1項に記載の使い捨て吸収性物品。 17.該物品が生理用ナプキンである、前記請求項のいずれか1項に記載の使い 捨て吸収性物品。
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