【発明の詳細な説明】
ワイアライン送信接続を実行する方法と装置
発明の技術的分野
本発明は、一般的には、電気的ワイアライン送信接続を実行することに関して
おり、特に、ＶＤＳＬ（超高速ビットデジタル加入者ライン）技術の助けを得て
送信接続を実行することに関する。
発明の背景
光ファイバーは、中継ネットワークのための送信媒体として非常に優れている
ことは自明であり、それは、中継接続では送信に通常大容量を必要とし、送信距
離が長く、既存のルートはケーブルとなるのがしばしばだからである。加入者接
続（ローカル交換器と加入者の間のライン）に関してですら状況は急速に変化し
つつあるが、その理由として、マルティメディアで実行されかつ高速送信を要求
している様々なサービスが、民間消費者の視点からも将来は日常のサービスとな
るということを挙げることができる。
しかし、広周波数帯域サービスを提供する将来のネットワークを構築するコス
トに関しては、意義ある節約を期待できない状況にあり、それはコストが主とし
てケーブル設置に由来するからである。しかし、光ファイバーが将来必要となる
のは明白だから、加入者ネットワークにも可能な限り多くの光ファイバーを構築
するのが望ましい。しかし、加入者ネットワーク更新のコストは非常に高く、こ
こ数十年という条件で見れば、事実ここでは問題である。高額なコストは、光フ
ァイバーを加入者ネットワーク中に普及させる上で、正に最悪の障害である。
上記理由から、高速データ送信、即ち、ＩＳＤＮの基本アクセス速度（１４４
ｋｂｉｔ／秒）を明らかに上回る送信速度用に、従来の加入者ライン（メタル二
芯）を活用する方法を見つけるため、より効率の優れた手段が取られてきた。現
在のＡＤＳＬ（非対称デジタル加入者ライン）とＨＤＳＬ（高速ビットデジタル
加入者ライン）における手法は、電話通信網の二芯線を通じて加入者端末へデー
タとビデオを高速で送信することに対し、新たな可能性を提供する。
ＡＤＳＬ送信接続は、ネットワークから加入者への送信速度が、加入者からネ
ットワークへの送信速度に比べかなり高速であるという点で、非対称である。こ
れは、ＡＤＳＬの手法が主としていわゆる「オンデマンド」サービスを狙ってい
ると言う事実のためである。実際のＡＤＳＬ送信接続の場合、ネットワークから
加入者への送信速度が２から６Ｍｂｉｔ／秒のオーダーであるのに対し、加入者
からネットワークへの送信速度は１６から６４０ｋｂｉｔ／秒（単なる制御チャ
ネル）である。
ＨＤＳＬの送信手法は、２Ｍｂｉｔ／秒レベルのデジタル信号をメタル二芯線
で送信することに関係している。ＨＤＳＬは対称手法を代表するもので、ここで
は、送信速度が両方向とも同じである。個々のＨＤＳＬ受信機システムは、エコ
ーキャンセレイション技術を用いた複数の受信機を含んでおり、この複数受信機
は、二芯線で形成された二方向性の送信パスにより相互接続されている。ＨＤＳ
Ｌ送信システムの場合、１個、２個、３個のいずれかのこうした受信機システム
が並列に組み合わされ、２ないし３台を並列とする場合、各々の並列送信接続で
使用される速度は、２Ｍｂｉｔ／秒を若干下回り、３台並列なら７８４ｋｂｉｔ
／秒、２台並列なら１１６８ｋｂｉｔ／秒である。国際推奨規格は、ＨＤＳＬシ
ステム中で２Ｍｂｉｔ／秒の信号をどう送信するかを定めており、ＳＤＨネット
ワークのＶＣ−１２信号の送信例ないし２０４８ｋｂｉｔ／秒をＣＣＩＴＴの推
奨規格Ｇ．７０３／Ｇ．７０４に従って送信する例を挙げている。
上述の解決策では、１から２Ｍｂｉｔ／秒のオーダーを代表とする、こうした
ビット速度のみが達成されていることから、ＡＴＭレベルのビット速度を可能と
する手法が、加入者ラインケーブルに求められてきた。ＶＤＳＬ装置の仕様を、
国際標準機関ＥＴＳＩ（欧州電気通信標準機関）が実際作成中である。この狙い
は、電話通信網のメタル二芯線中で実行されるＶＤＳＬ送信接続により、電話通
信網と加入者端末の間で、ＡＴＭセルを送信できるようにすることにある。
ＶＤＳＬ手法の登場と共に、電話通信網の加入者ラインが非常に高い周波数を
使い始めたため、非シールド二芯線の場合を代表とする、加入者ライン上に誘起
される無線周波数干渉が問題となっている。
無線周波数干渉をなくすため、例えば、受信機中のアダプティブチャンネルイ
コライザーの助けを得ることが提案されてきた。しかしこの場合正確かつ高価な
ＡＤ変換器を必要とするが、理由は、干渉自体をデジタルの形に変換する必要が
あり、干渉は非常に強いかも知れないからである。更に、干渉は素早く始まりか
つ干渉周波数は素早く変化するため、イコライザーを調整することが困難であろ
う。
強力な無線周波数干渉をなくす別の既知の方法では、多重搬送波変調の方法が
使われ、そこでは複数の搬送波を単一の変調プロセス（例えばＤＭＴ、ディスク
リートマルチトーン、ＤＷＭＴ、ディスクリートウェイブレットマルチトーン）
中に持ち込み、かつ、干渉する搬送波に対しては送信されるべきビットを全く割
り当てないと言ったやり方の作動を行わせる。ＤＭＴは、ＡＮＳＩ（米国国家規
格協会）の定めたＡＤＳＬ接続を実行する方法であり、周波数領域を等間隔に隔
て同一帯域巾を有する多くのサブチャンネル（搬送波）が同一変調プロセス中に
持ち込まれる。例えばアマチュア無線送信と言った固定発生源が生じさせる干渉
をなくすのが望ましい場合、干渉帯域（例えばアマチュア無線帯域）に属する搬
送波を完全に取り除いて使用しない。このような解決法が国際ＰＣＴ出願ＷＯ−
Ａ−９５／２８７７３に述べられている。
この解決法の主な欠点は、複雑かつ高価な実行又は周波数域の非効率的な使用
に連なってしまうことである。これは、不連続周波数域を有効に使うには狭いサ
ブチャンネルが必要で、サブチャンネルの数も多くなるという事実による。サブ
チャンネルの数を加えるとシステムを更に複雑にすることになる。周波数帯域を
利用する効率も、ＤＭＴサブチャンネルが周波数領域と部分的に重なると言った
状況のため、下がることになり、そうなれば干渉をなくすために、干渉を受けな
い帯域の搬送波を使うのも止めざるをえない。多重搬送波変調の実行は複雑でも
ある（信号の形成・検出共に複雑である）。
ＤＭＴベースの解決策の別の欠点は、チャンネルが生じさせ得る歪みをなくす
ために、パッディングビット（いわゆるサイクリックプレフィックス）をデータ
に付け加えて送信せねばならないことである。従って、ＤＭＴは時間領域でも容
量を無駄にする。
発明の概要
本発明の目的は、性能の優れた送信接続を、特にＶＤＳＬの送信接続を非常に
単純に実行する解決策を提供することで、上記の欠点を改善することである。
この目的は、独立請求項に示した発明の解決策により達成される。
本発明はまず第一に、多重搬送波変調（ＤＭＴ）の使うことは、例えばＡＤＳ
Ｌ規格では送信方法とされ、より高速な類似の接続（ＶＤＳＬ接続）を実行する
ための明らかな代替となろうが、利用可能な周波数帯が連続しておらずある種の
狭い周波数帯が使われる場合、送信接続を実行するのに最も効率的かつ単純なや
り方ではないと言う洞察に基づいている。第二に、アマチュア無線局が生じさせ
る無線周波数干渉は、アマチュア無線局が電話通信網の加入者ラインの近くに通
常は位置するため、特に強いと言う洞察に基づいている。
こうした理由から本発明は、全体周波数帯域に亘り多く搬送波を持ち込んでそ
れらの一部を使用から外さねばならないと考えるのを出発点とするのではなく、
最悪と予想される干渉周波数帯（即ち、国際アマチュア無線周波数帯）の助けを
借りて、利用可能な周波数帯をはっきりとサブ周波数帯に分割し、各サブ周波数
帯に固有の単一搬送波変調プロセスないし変調器を与え、その単一搬送波変調プ
ロセスないし変調器に送信されるべき（高速）ビットストリームを割り当てると
言うやり方を採用する。こうすれば、あるサブ周波数帯は、少なくともその一端
が国際アマチュア無線帯域と境を接する送信周波数帯と言うことになる。
この考え方では、アマチュア無線周波数帯の助けを借りて、周波数帯は分割さ
れ、データが変調されるサブ周波数帯への接続用に確保された周波数帯となる。
各搬送波は、固有の変調器で生成される。従って、周波数領域で、チャンネルは
相互に分離されており、相互から独立して扱われて差し支えない。各チャンネル
が確保した周波数帯は、搬送波周波数とシンボルレートの助けを借りて、独立に
調整されてもよい。
本発明による方法では、単純な変調方法を利用することができ、例えば、ＱＡ
Ｍ（直交振幅変調）ないしＣＡＰ（無搬送波振幅・位相）変調を利用するのが好
ましい。
図面の簡単な説明
本発明及び好適実施例を、添付図面に示す例を参照しながら、以下に詳しく述
べる。
図１は、ＶＤＳＬ接続を利用した送信システムを図示する。
図２は、ＶＤＳＬ接続中で使われる周波数分割を図示する。
図３は、本発明による送信原理を図示する。
図４は、本発明の好適実施例による送信方向間のサブ周波数の分割を示す。
図５は、本発明に従ってＶＤＳＬ接続を実行する装置の基本形態を示す。
図６は、図５に示した装置の好適実施例を示す。
好適実施例の説明
先述のように、ＥＴＳＩ国際標準機関はＶＤＳＬ装置の仕様を作成中である。
図１は、ＶＤＳＬ接続を利用したシステムの構造を示す。本システムのアーキテ
クチュアは、いわゆるＦＴＴＣ（ファイバーツーザカーブ／キャビネット）構造
に合致している。キャビネットないしカーブ１１は、参照数字１２で示した高速
光ファイバー接続装置を通してデータを受信する。同じキャビネツトを通し交換
機から加入者へ、既存のメタル線（二芯銅線）も通じている。二芯銅線は参照数
字１３で示してある。キャビネット中に置かれた光ネットワーク装置（ＯＮＵ）
では、高速のデータが組み合わされて加入者ラインに送り込まれており、加入者
は旧式な狭帯域のＰＯＴＳ／ＩＳＤＮサービスを使用することもできるが、高速
全二重データ接続を利用できる状態にある。こうした狭帯域と広帯域のサービス
は、ＶＤＳＬ信号と狭帯域信号の周波数分離を行う（パッシブ）フィルターで互
いに分離される。ＶＤＳＬ接続プロパーは、ＯＮＵとネットワーク端末ＮＴの間
で形成される。ネットワーク端末は、代表的にはエンドユーザー（加入者）の構
内に置かれて、加入者の端末装置と接続されるが、こうした端末装置としては、
通常のアナログ電話、ＩＳＤＮ電話（参照番号１５）、例えばマイクロコンピュ
ータ（参照番号１６）と言った広帯域サービスを利用する端末装置（ＴＥ）等を
挙げることができる。ネットワーク端末はエンドユーザーに、規格に基づくＵＮ
Ｉ（ユーザー・ツー・ネットワーク・インタフェイス）インタフェイスを提供す
る。このインタフェイスを参照記号ＩＮＴ１で示す。光ネットワーク装置が提供
する広帯域ＶＤＳＬインタフェイスを参照記号ＩＮＴ２で示す。
本発明は、光ネットワーク装置ＯＮＵとネットワーク端末ＮＴの間で実行され
るＶＤＳＬ接続のみに関するものなので、図１のシステムをここで更に詳しく述
べることは控える。ＶＤＳＬシステムについては、例えばＥＴＳＩ報告書ＤＴＲ
／ＴＭ−０３０６８がもっと詳しく述べており、読者が望むならもっと詳しい記
述を入手できよう。
ＥＴＳＩでは予備的基盤を基に、ＶＤＳＬ送信に対し以下のビット速度での合
意を見ている。（単位はいずれもＭｂｉｔ／秒）
−下流方向（ネットワークから加入者へ）；５２、２６、１３、６．５
−上流方向（加入者からネットワークへ）；２６、１３、６．５、２．３
周波数分割は図２に従ってなされ、低周波数域は既存のＰＯＴＳないしＩＳＤ
Ｎサービス（周波数帯Ａ）用となっている。ＶＤＳＬチャンネルは周波数帯Ｂ上
で転送され、その下限周波数は３００から６００ｋＨｚが代表的で、上限周波数
は約１８ＭＨｚとするのが好ましく、これについては以下で述べる。ＶＤＳＬ接
続に関する異なる送信方向間のサブ周波数帯の分割ついては以下でもっと詳しく
述べる。
本発明によれば、ＶＤＳＬ接続に送信されるビットストリームは、周波数帯域
に位置する複数の搬送波に乗るように分割されるが、該搬送波は国際アマチュア
無線帯域で区切られたサブ周波数帯域に乗るようになっている。このように送信
機は複数の並行変調器を有し、変調器内部では、既知の適当な変調方法、例えば
ＱＡＭ変調が用いられている。各変調器内部では、個々の周波数を使って対応す
る搬送波を所望のサブ周波数帯に位置させる。
国際アマチュア無線帯域を、左右のそれぞれの欄を帯域の下限周波数と上限周
波数として、以下の表に示す。
帯域の下限周波数（ＭＨｚ） 帯域の上限周波数（ＭＨｚ）
１．８１０ ２．０００
３．５００ ３．８００
７．０００ ７．１００
１０．１００ １０．１５０
１４．０００ １４．３５０
１８．０６８ １８．１６８
２１．０００ ２１．４５０
２４．８９０ ２４．９９０
２８．０００ ２９．７９０
上記の周波数値より本発明に従った方法の場合、搬送波は、その上下限周波数
がアマチュア無線周波数帯域で決まる以下のサブ周波数帯域に位置される。
サブ帯域番号下限周波数（ＭＨｚ） 上限周波数（ＭＨｚ）
１ ０．３ １．８１０
２ ２．０００ ３．５００
３ ３．８００ ７．０００
４ ７．１００ １０．１００
５ １０．１５０ １４．０００
６ １４．３５０ １８．０６８
７ １８．１６８ ２１．０００
８ ２１．４５０ ２４．８９０
９ ２４．９９０ ２８．０００
図３は本発明の送信原理を図示するものであり、６つの異なるＱＡＭ変調搬送
波Ｃ１からＣ６（上述のサブ周波数帯）を使用した場合にＶＤＳＬ接続から受信
される信号のパワースペクトル密度（ＰＳＤ）を示しており、この場合、低い側
の２つの周波数帯が上流送信用、他の周波数帯が下流送信用に確保されるように
なっている。アマチュア無線周波数帯域は、ＡＢ１からＡＢ６の参照記号を付し
たオーソゴンで表されている。図中の値は、接続距離を４００ｍとした場合のコ
ンピュータ計算値に対応している。ＶＤＳＬ接続のパワー密度は、−６０ｄＢｍ
／Ｈｚ、付加白色ガウス雑音（ＡＷＧＮ）は−１１５ｄＢｍ／Ｈｚのレベルにあ
る。ＡＢ１からＡＢ６のオーソゴンの高さは、計算上の干渉の強さに対応し、送
信パワーを０ｄＢｍ、帯域幅を４ｋＨｚと仮定した場合を示している。
上記のＶＤＳＬ接続の送信速度は、下側６つのサブ周波数帯（サブ周波数帯１
−６）を使うことで実行できる。最も低いサブ周波数帯１を下流方向に使うのが
望ましく、その理由は、この低い周波数がＡＤＳＬシステムにも使われているか
らである。この方法で、たとえＡＤＳＬ接続装置と本発明のＶＤＳＬ接続装置の
両者が同じケーブル中にあっても、末端近くでの漏話が回避される。加入者ライ
ンをシャノンの法則を用いて調査した結果が示す所では、上記の送信速度と上記
ＥＴＳＩ報告書に述べられている目標接続距離に関して、サブ周波数帯に関する
送信方向を下記の表に従って選んだ場合、最善の結果が達成される。（シャノン
の法則では、Ｂを帯域巾、Ｓ／Ｎを信号雑音比とすると、１チャンネル上の理論
的最大情報送信容量Ｃは、Ｃ＝Ｂｘｌｏｇ2（１＋Ｓ／Ｎ）と予測される。）
サブ帯域番号 送信方向
１ 下流
２ 上流
３ 下流
４ 上流
５ 下流
６ 下流
送信方向のこうした分割は、シャノンの法則を使って、異なる接続距離（３０
０ｍ、５００ｍ、１５００ｍ）での異なるサブ周波数帯域の容量をまず計算した
後、問題となる送信方向における全体容量と望ましいビット速度に基づいて送信
方向のサブ周波数帯域を選ぶことで達成された。ケーブル中での減衰は周波数が
高くなると急激に増加するため、低周波数帯域の場合、より高周波数における等
しい帯域幅の場合よりも周波数が低い分に応じて、より良好なＳ／Ｎ比とシャノ
ンの法則に基づきより多くの情報送信容量を有していることに注目せねばならな
い。
送信容量の点から見て、例えば、サブ周波数帯域３、４の間で送信方向を互い
に換えることは、両周波数の帯域巾が殆ど同じであっても、できない。
上記の分割は、対称、非対称の両接続に対し使えて、１つの接続から他の接続
への漏話を生じることがなく、同一ケーブル中に各々のタイプの接続があっても
差し支えないと言う点から有利である。
この有利な周波数分割を図４に図解し、上流方向のサブ周波数帯域にハッチン
グを施して示す。
類似の調査結果では、単なる対称作動ないしそれに代わる非対称作動で十分で
あったとしても、ＶＤＳＬ接続は、上流方向が周波数帯の下端のサブ周波数帯域
に与えられ（図２の帯域Ｂ）、下流方向が周波数帯の上端のサブ周波数帯域が与
えられようにして、実行されてもよい。対称接続のみしか使えない場合、３．５
から３．８ＭＨｚのアマチュア無線帯域は、上流／下流チャンネル分割に対し好
都合な分割周波数である。他方、非対称作動が重要と考えられる場合、１．８０
０から２．０００ＭＨｚのアマチュア無線帯域が適当な分割周波数を構成するこ
とに同様に分かる。クロスオーバー周波数を３．５から３．８ＭＨｚの周波数帯
域に設定することで、２６Ｍｂｉｔ／秒の対称ビット速度と下流方向に５２Ｍｂ
ｉｔ／秒のビット速度が可能になる。
図５は、本発明による装置の基本形を示す。図は、１送信方向におけるＶＤＳ
Ｌ接続の両端を示す。ＶＤＳＬ送信接続へ送信されるべき高速ビットストリーム
ＤＡＴＡ−ＩＮ（ビット速度は例えば、上記によれば５２ないし２６Ｍｂｉｔ／
秒）は記号形成ブロック４１に送られ、この記号形成ブロック４１はビットシン
ボルを形成し、変調器ブロック４２に該シンボルを送ることによって異なる搬送
波上に該シンボルを分割する。尚、図３のように、この変調器ブロック４２は異
なる搬送波周波数で作動するＡ１からＡｎのｎ個の並行ＱＡＭ変調器からなる。
ブロック４１は、形成したシンボルを対応する変調器の入力に直接与える。Ｓ／
Ｎ比は搬送波により変化するので、異なる変調器でもって、シンボル毎に異なっ
た数のビットを使用してもよい。Ｓ／Ｎ比が優れた搬送波程、より多くのビット
（より密度の高いコンステレーションダイアグラム）を使用できる。
図４による最も好ましい実行方法を使う場合、一例として、上流方向では搬送
波Ｃ４が搬送波Ｃ２に対し２倍のシンボルレートを有し、下流方向では搬送波Ｃ
３、Ｃ５、Ｃ６が搬送波Ｃ１に対し２倍のシンボルレートを有するよう、シンボ
ルレートを選定することが装置を実行させる上では有利である。搬送波Ｃ３、Ｃ
４は同一シンボルレートを有する必要はなく、その理由は送信が異なる方向で起
こるからである。他方、上流／下流のチャンネル分割は、３．５から３．８ＭＨ
ｚのアマチュア無線帯域にあり、同一シンボルレートを上下流の両方向の各搬送
波に対し選んでもよい。限界周波数が１．８１から２．０ＭＨｚのアマチュア無
線帯域にある場合、１つのサブ周波数帯域のみが上流方向用に使われることにな
る。この場合の下流方向のシンボルレートの選び方としては、３．８ＭＨｚを越
える周波数を有する帯域上でのシンボルレートが、２．０から３．５ＭＨｚの最
低周波数帯域上でのシンボルレートの２倍となるようにする。
異なる搬送波上に上記アダプティブビット割り当てを送信機中で使う場合、短
期間のトレーニング時間を接続開始フェーズに対して加え、各搬送波上の１シン
ボル当たりどれだけの数のビットを使用するのが好ましいを調べることは価値が
ある。
ＱＡＭ変調器は信号を、上記１から９までの内の幾つかのサブ周波数帯中に位
置する異なる搬送波上へ変調することになるが、各々のケースで、問題となる周
波数帯の中央位置へ変調させるのが本質的には好ましい。ＱＡＭ変調方法は、現
在最も一般的に例えばケーブルモデムで、使用されている方法なので、ここでは
詳しくは述べない。読者が望むなら、もっと詳しいＱＡＭの記述を例えば、ウィ
リアムウェブ、ラジョスハンゾ著、「直交振幅変調」、ペンテックスプレス、ロ
ンドン、ＩＥＥＥプレス、ニューヨーク、ＩＳＢＮ ０−７８０３−１０９８−
５（参考文献１）に求めることができる。
変調器からの出力信号は加算器４３に送られてデジタル的に加算される。デジ
タル加算信号は更に、ラインアダプター装置４４に供給されるが、通常、本装置
は順番に、ＤＡ変換器、デジタル信号中に起こる調和成分を除去するためのフィ
ルター、信号出力レベルを正しいレベルに上げるためのラインドライバー回路、
送信と受信の分岐先を互いに分離するハイブリッド装置、ライントランスフォー
マー、ＰＯＴＳ／ＩＳＤＮ信号とＶＤＳＬ信号を互いに分離する（パッシブ）フ
ィルター（ＰＯＴＳ／ＩＳＤＮスプリッター）を含んでいる。フィルター出力
はチャンネル（二芯）に接続される。
受信側末端で、信号はまずラインアダプター装置４５に接続されるが、本装置
は、上記（パッシブ）フィルター（ＰＯＴＳ／ＩＳＤＮスプリッター）、送信と
受信の分岐先を互いに分離するハイブリッド装置、調整可能な増幅器ステージ、
フィルターステージ、ＡＤ変換器を含んでいるのが代表的である。フィルタース
テージは、アマチュア無線帯で作動するいわゆるノッチフィルターを備えている
のが好ましい。加算器とラインアダプター装置は従来の手法で実行させることが
可能なので、これらの構造についてここで更には述べない。
ラインアダプター装置４５から受信したデジタルワードは、Ｂ１からＢｎのｎ
個のＱＡＭ並行復調器から成る復調装置４６に更に接続され、これにより変調器
／復調器のｎ個のカップルが形成される（例えば、搬送波Ｃ１、Ｃ３、Ｃ５、Ｃ
６から成るのでｎ＝４）。復調器出力から受信されたシンボルワードは、シンボ
ルアイデンティフィケイション回路４７に供給され、この回路がベースバンドシ
ンボルワードのオリジナルビットストリームたるＤＡＴＡ−ＯＵＴを形成する。
搬送波の様々な遅れが、オリジナル信号を再構築する上で問題を生じさせるな
らば、遅れを各搬送波毎に接続の最初の段で計測し、シンボルが正しく受信され
たことを保証するため、本情報を受信の際に利用してもよい。
先に述べた装置は、例えば以下に述べる好適実施例に従って、更に変更するこ
とができる。
本方法に関連して、トレリスコード化変調（ＴＣＭ）を使用するのが有利であ
るが、その理由は、コーディング増幅をこの方法で得ることができて、搬送波間
での性能差を均一化できるからである。トレリスコーディングは非常に役立ち、
特に電話線での送信には役立つコーディング方法として知られていることからも
有利な選択である。
図６はそうした実施例を示しており、シンボル形成装置５１がトレリスコーデ
ィングをも実行する。トレリスコーディングはそれ自体が既知なので、ここでは
詳述しない。より詳しい細部の記述を望むなら、例えば上記参考文献１がある。
トレリスコーディングは送信側末端で実行されるので、例えばビタビデコーディ
ングが受信側末端でデコーディングに使われるが、その理由はビダビデコーディ
ングがトレリスコーディングに関連して使われる通常のデコーディング方法だか
らである。従って本実施例の場合、シンボルアイデンティフィケイション装置５
２はビタビデコーダを備えている。ビタビアルゴリズムの記述は２つの刊行物、
完全な形としては例えば、ベネデット、ビグリエリ、カステラー著、「デジタル
送信理論」、プレンティスホール社、ＩＳＢＮ ０−１３−２１４３１３−５０
２５と、参考文献１とに見ることができる。
搬送波間の性能差の均一化は、「ゲインスケーリング」法、即ち、異なる搬送
波に対して異なる送信レベルを使用することで可能である。実際には、送信機の
全体パワーをある値（例えば、１０ｄＢｍ）に制限してもよく、これを利用しビ
ットエラーの確率が全ての搬送波で同じとなるよう、異なる搬送波の送信パワー
の強さを変えるのが有利である。これを目的として、各変調器の出力には図６に
従って、調整可能な増幅器ＡＭＰ１からＡＭＰｎを備えさせ、送信機の制御部分
４８で各搬送波の増幅度を個々に調整できるようにする。初期状況において、受
信機は自分自身が計測したＳ／Ｎ比を送信機に知らせ、この値に基づいて送信機
の制御部分は増幅器ＡＭＰ１からＡＭＰｎを調整し、各搬送波に対しビットエラ
ーの割合が等しくなるようにする。
以上、本発明を添付図面に示した例を参照しつつ述べてきたが、本発明はこう
した例に限られるものではなく、上記発明の考えと以下の請求項の範囲内で変更
可能なことは明白である。例えば、各サブ周波数帯域が１つの搬送波を有する実
施例を上では述べた。この実施例は、実行に際し最も有利な方法であるが、１つ
のサブ周波数帯域に複数の搬送波を使用することも原理的に可能である。アマチ
ュア無線周波数帯は国際的なものであるが、いくつかの周波数帯はその限界が国
により多少異なることから、所定の周波数限界値（少なくとも欧州で一般に使わ
れる）を非常に厳密な限界値として理解してはならない。Description: FIELD OF THE INVENTION The present invention relates generally to performing an electrical wireline transmission connection and, in particular, to VDSL (Very High Speed). (Digital Subscriber Line) with the help of performing transmission connections. BACKGROUND OF THE INVENTION It is self-evident that fiber optics is a very good transmission medium for transit networks, as transit connections typically require high capacity for transmission, long transmission distances, and existing routes are connected to cables. Because it often happens. Even with regard to the subscriber connection (the line between the local exchange and the subscriber), the situation is changing rapidly, because various services running on multimedia and requiring high-speed transmission have been From the consumer's point of view, it can be said that the future will be a daily service. However, no significant savings can be expected with respect to the cost of building future networks to provide broadband services, as the cost is primarily derived from cable installations. However, it is clear that optical fiber will be needed in the future, so it is desirable to build as many optical fibers as possible in the subscriber network. However, the cost of updating the subscriber network is very high and, in the context of the last few decades, is in fact a problem here. Expensive costs are just the worst obstacles to deploying optical fiber in subscriber networks. For the above reasons, a more efficient way to find a way to utilize the traditional subscriber line (dual metal core) for high speed data transmission, i.e. a transmission speed significantly above the basic access speed of ISDN (144 kbit / s). Excellent measures have been taken. Current ADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line) and HDSL (High Speed Bit Digital Subscriber Line) approaches offer new possibilities for high-speed transmission of data and video to subscriber terminals over the two-core telephone network. To provide sex. ADSL transmission connections are asymmetric in that the transmission rate from the network to the subscriber is much faster than the transmission rate from the subscriber to the network. This is due to the fact that the ADSL approach is primarily aimed at so-called "on-demand" services. For an actual ADSL transmission connection, the transmission rate from the network to the subscriber is on the order of 2 to 6 Mbit / sec, whereas the transmission rate from the subscriber to the network is 16 to 640 kbit / sec (just a control channel). is there. The transmission method of HDSL is related to transmitting a digital signal at a level of 2 Mbit / sec through a metal two-core wire. HDSL is representative of a symmetric approach, where the transmission rate is the same in both directions. Each HDSL receiver system includes a plurality of receivers using the echo cancellation technique, and the plurality of receivers are interconnected by a bidirectional transmission path formed by a two-core wire. In the case of an HDS L transmission system, one, two or three such receiver systems are combined in parallel, and if two or three are in parallel, the speed used in each parallel transmission connection is Slightly below 2 Mbit / sec, 784 kbit / sec for 3 units in parallel and 1168 kbit / sec for 2 units in parallel. The internationally recommended standard defines how to transmit a 2 Mbit / sec signal in an HDSL system. An example of transmission of a VC-12 signal of an SDH network or 2048 kbit / sec is defined by CCITT's recommended standard G.264. 703 / G. An example is shown in which transmission is performed according to 704. Since only the above bit rates, typically on the order of 1 to 2 Mbit / s, have been achieved in the above-described solutions, a technique that allows ATM-level bit rates has been sought for subscriber line cables. Was. The specifications of the VDSL device are actually being prepared by the International Standards Organization ETSI (European Telecommunications Standards Institute). The aim is to enable ATM cells to be transmitted between the telephone network and the subscriber terminal by means of a VDSL transmission connection carried out in the metal two-core line of the telephone network. With the advent of the VDSL approach, the telecommunications network subscriber lines have begun to use very high frequencies, which has led to the problem of radio frequency interference induced on the subscriber lines, typically in the case of unshielded two-core wires. I have. To eliminate radio frequency interference, it has been proposed, for example, to get the help of an adaptive channel equalizer in the receiver. However, this requires an accurate and expensive A / D converter, since the interference itself needs to be converted to a digital form, and the interference may be very strong. In addition, it may be difficult to adjust the equalizer because the interference starts quickly and the interference frequency changes quickly. Another known method of eliminating strong radio frequency interference uses a method of multi-carrier modulation, in which multiple carriers are combined into a single modulation process (eg, DMT, discrete multitone, DWMT, discrete wavelet multitone). It operates in a manner such that it does not assign any bits to be transmitted to interfering carriers. DMT is a method of performing ADSL connection defined by ANSI (American National Standards Institute), in which many sub-channels (carriers) having the same bandwidth are equally spaced in the frequency domain and are brought into the same modulation process. If it is desirable to eliminate the interference caused by fixed sources, for example amateur radio transmission, the carriers belonging to the interference band (for example amateur radio band) are completely removed and not used. Such a solution is described in international PCT application WO-A-95 / 28773. The main drawback of this solution is that it leads to complicated and expensive implementations or inefficient use of the frequency range. This is due to the fact that a narrow sub-channel is required to effectively use the discontinuous frequency range, and the number of sub-channels is also large. Adding the number of sub-channels further complicates the system. The efficiency of using the frequency band will also be reduced due to the situation that the DMT sub-channel partially overlaps the frequency domain, and in order to eliminate the interference, use a carrier in the uninterfered band. I have to stop. Performing multi-carrier modulation is also complex (both signal formation and detection are complex). Another disadvantage of DMT-based solutions is that padding bits (so-called cyclic prefixes) must be transmitted in addition to the data in order to eliminate the distortion that the channel can cause. Therefore, DMT wastes capacity even in the time domain. SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to remedy the above drawbacks by providing a solution which makes performing transmission connections with good performance, in particular VDSL transmission connections, very simple. This object is achieved by the solution of the invention as set forth in the independent claims. In the first place, the use of multi-carrier modulation (DMT), as for example the transmission method in the ADSL standard, would be a clear alternative for implementing a faster similar connection (VDSL connection). However, it is based on the insight that if the available frequency bands are not contiguous and some narrow frequency band is used, it is not the most efficient and simplest way to perform a transmission connection. Second, the radio frequency interference caused by amateur radio stations is based on the insight that amateur radio stations are particularly strong because they are usually located near the subscriber line of the telephone network. For these reasons, the present invention does not start with the assumption that many carriers must be brought in over the entire frequency band and some of them must be removed from use, rather than the worst-case expected interference frequency band (ie, With the help of the International Amateur Radio Frequency Band, the available frequency bands are clearly divided into sub-bands, each sub-band being provided with a unique single-carrier modulation process or modulator, and the single-carrier modulation It takes the approach of allocating the (high-speed) bit stream to be transmitted to the process or modulator. In this way, a certain sub-frequency band is a transmission frequency band at least one end of which is bordered on the international amateur radio band. In this concept, with the help of an amateur radio frequency band, the frequency band is split into a frequency band reserved for connection to a sub-frequency band where data is modulated. Each carrier is generated with a unique modulator. Thus, in the frequency domain, the channels are separated from each other and can be treated independently of each other. The frequency band reserved by each channel may be adjusted independently with the help of carrier frequency and symbol rate. In the method according to the invention, it is possible to use simple modulation methods, for example, preferably using QAM (quadrature amplitude modulation) or CAP (carrier-less amplitude and phase) modulation. BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS The present invention and preferred embodiments are described in detail below with reference to the examples shown in the accompanying drawings. FIG. 1 illustrates a transmission system using a VDSL connection. FIG. 2 illustrates the frequency division used in a VDSL connection. FIG. 3 illustrates the transmission principle according to the invention. FIG. 4 illustrates the division of sub-frequency between transmission directions according to a preferred embodiment of the present invention. FIG. 5 shows a basic form of an apparatus for performing a VDSL connection according to the present invention. FIG. 6 shows a preferred embodiment of the device shown in FIG. Description of the Preferred Embodiment As mentioned earlier, the ETSI International Standards Institute is working on the specification of a VDSL device. FIG. 1 shows a structure of a system using a VDSL connection. The architecture of the system conforms to the so-called FTTC (Fiber to the Curve / Cabinet) structure. Cabinet or curve 11 receives data through a high speed fiber optic connection device indicated by reference numeral 12. The existing metal wire (double-core copper wire) also runs from the exchange to the subscriber through the same cabinet. The two-core copper wire is indicated by reference numeral 13. In an optical network unit (ONU) located in a cabinet, high-speed data is combined and sent to the subscriber line, and the subscriber can use the old-fashioned narrow-band POTS / ISDN service. A high-speed full-duplex data connection is available. These narrowband and wideband services are separated from each other by a (passive) filter that separates the frequency of the VDSL signal and the narrowband signal. The VDSL connection proper is formed between the ONU and the network terminal NT. The network terminal is typically located on the premises of the end user (subscriber) and connected to the subscriber's terminal, such as a regular analog telephone, an ISDN telephone (reference number 15). For example, a terminal device (TE) using a broadband service such as a microcomputer (reference numeral 16) can be used. The network terminal provides the end user with a standard-based UNI (user-to-network interface) interface. This interface is designated by the reference symbol INT1. The broadband VDSL interface provided by the optical network device is denoted by reference symbol INT2. Since the present invention concerns only the VDSL connection performed between the optical network unit ONU and the network terminal NT, the system of FIG. 1 will not be described in further detail here. The VDSL system is described in more detail, for example, in the ETSI report DTR / TM-03068, and a more detailed description will be available if the reader so desires. ETSI has agreed on the following bit rates for VDSL transmission on a preliminary basis. (All units are Mbit / sec)-Downstream (from network to subscriber); 52, 26, 13, 6.5-Upstream (from subscriber to network); 26, 13, 6.5, 2,. 3 The frequency division is performed according to FIG. 2, and the low frequency band is for the existing POTS or ISDN service (frequency band A). The VDSL channel is transmitted on frequency band B, the lower limit frequency of which is typically 300-600 kHz, and the upper limit frequency is preferably about 18 MHz, which will be described below. The division of sub-frequency bands between different transmission directions for VDSL connections is described in more detail below. According to the present invention, a bit stream transmitted on a VDSL connection is divided so as to ride on a plurality of carriers located in a frequency band, and the carrier is placed on a sub-frequency band separated by an international amateur radio band. It has become. Thus, the transmitter has a plurality of parallel modulators, within which a suitable known modulation method, for example QAM modulation, is used. Within each modulator, the individual carrier is used to position the corresponding carrier in the desired sub-frequency band. The following table shows the international amateur radio band, with the left and right columns as the lower limit frequency and upper limit frequency of the band. Lower limit frequency of band (MHz) Upper limit frequency of band (MHz) 1.810 2.000 3.500 3.800 7.000 7.100 10.100 10.150 14.000 14.350 18.068 18.168 21.000 21.450 24.890 24.990 28.000 29.790 In the case of the method according to the invention from the above frequency values, the carrier has the following sub-frequency whose upper and lower frequencies are determined by the amateur radio frequency band: Located in the band. Sub band number lower limit frequency (MHz) Upper limit frequency (MHz) 10.3 1.810 2 2.000 3.500 3 3.800 7.000 4 7.100 10.100 5 10.150 14.000 614 .350 18.068 7 18.168 21.000 8 21.450 24.890 9 24.990 28.000 FIG. 3 illustrates the transmission principle of the present invention and shows six different QAM modulated carriers C1 to C6. 7 shows the power spectrum density (PSD) of a signal received from the VDSL connection when (the above-mentioned sub-frequency band) is used. In this case, two lower frequency bands are used for upstream transmission and other frequency bands are used. Are reserved for downstream transmission. Amateur radio frequency bands are represented by orthogons with reference symbols AB1 to AB6. The values in the figure correspond to computer calculated values when the connection distance is 400 m. The power density of the VDSL connection is at -60 dBm / Hz, and the additive white Gaussian noise (AWGN) is at the level of -115 dBm / Hz. The heights of the orthogons AB1 to AB6 correspond to the calculated interference intensities, and show the case where the transmission power is 0 dBm and the bandwidth is 4 kHz. The transmission speed of the above-mentioned VDSL connection can be implemented by using the lower six sub-frequency bands (sub-frequency bands 1-6). It is desirable to use the lowest sub-frequency band 1 downstream, because this lower frequency is also used in ADSL systems. In this way, crosstalk near the end is avoided, even if both the ADSL connection device and the VDSL connection device of the present invention are in the same cable. Where the results of surveying subscriber lines using Shannon's law indicate that, for the above transmission speed and the target connection distance stated in the above ETSI report, the transmission direction for the sub-frequency band was selected according to the following table. If so, the best results are achieved. (According to Shannon's law, if B is a bandwidth and S / N is a signal-to-noise ratio, the theoretical maximum information transmission capacity C on one channel is C = Bxlog Two Expected to be (1 + S / N). ) Sub-band number Transmission direction 1 Downstream 2 Upstream 3 Downstream 4 Upstream 5 Downstream 6 Downstream Such division of the transmission direction is performed using Shannon's law for different sub-frequency bands at different connection distances (300 m, 500 m, 1500 m). This was achieved by first calculating the capacity and then selecting the sub-frequency band in the transmission direction based on the total capacity and the desired bit rate in the transmission direction in question. Since the attenuation in the cable increases sharply at higher frequencies, a better S / N ratio and Shannon for low frequency bands at lower frequencies than for equal bandwidths at higher frequencies. It has to be noted that it has more information transmission capacity according to the law of. In terms of transmission capacity, for example, it is not possible to change the transmission direction between the sub-frequency bands 3 and 4 even if the bandwidths of both frequencies are almost the same. The above split can be used for both symmetric and asymmetric connections, does not cause crosstalk from one connection to another, and it is safe to have each type of connection in the same cable. It is advantageous from. This advantageous frequency division is illustrated in FIG. 4 and is indicated by hatching the upstream sub-frequency bands. Similar findings indicate that even if mere operation or an alternative asymmetric operation is sufficient, the VDSL connection is provided with the upstream direction in the sub-frequency band at the lower end of the frequency band (band B in FIG. 2) and the downstream direction. May be implemented such that a sub-frequency band at the upper end of the frequency band is given. If only symmetric connections are available, the amateur radio band from 3.5 to 3.8 MHz is a convenient splitting frequency for upstream / downstream channel splitting. On the other hand, if asymmetric operation is deemed important, it can be similarly seen that the amateur radio band from 1.800 to 2.000 MHz constitutes a suitable split frequency. By setting the crossover frequency to a frequency band of 3.5 to 3.8 MHz, a symmetric bit rate of 26 Mbit / sec and a bit rate of 52 Mbit / sec downstream are possible. FIG. 5 shows the basic form of the device according to the invention. The figure shows both ends of a VDSL connection in one transmission direction. The high-speed bit stream DATA-IN (bit rate according to the above, for example, 52 to 26 Mbit / sec) to be transmitted to the VDSL transmission connection is sent to a symbol forming block 41, which forms the bit symbols. , Splits the symbols onto different carriers by sending the symbols to a modulator block 42. As shown in FIG. 3, the modulator block 42 includes n parallel QAM modulators A1 to An operating at different carrier frequencies. Block 41 provides the formed symbols directly to the input of the corresponding modulator. Since the S / N ratio varies with the carrier, different modulators may use different numbers of bits per symbol. A carrier with a better S / N ratio can use more bits (a denser constellation diagram). Using the most preferred implementation according to FIG. 4, by way of example, carrier C4 has twice the symbol rate of carrier C2 in the upstream direction and carriers C3, C5, C6 in the downstream direction have twice the symbol rate of carrier C1. Selecting a symbol rate so as to have a symbol rate of? Carriers C3, C4 do not need to have the same symbol rate, because transmission occurs in different directions. On the other hand, the upstream / downstream channel split is in the amateur radio band from 3.5 to 3.8 MHz and the same symbol rate may be chosen for each carrier in both the upstream and downstream directions. If the limit frequency is in the amateur radio band from 1.81 to 2.0 MHz, only one sub-frequency band will be used for the upstream direction. In this case, as a method of selecting a symbol rate in the downstream direction, the symbol rate on a band having a frequency exceeding 3.8 MHz is twice the symbol rate on the lowest frequency band of 2.0 to 3.5 MHz. To do. If the above adaptive bit allocation on different carriers is used in the transmitter, a short training time is added to the connection initiation phase, and it is preferable to use how many bits per symbol on each carrier. It is worth looking up. The QAM modulator will modulate the signal onto different carriers located in some of the above sub-bands 1 to 9, but in each case to the center of the band of interest. Modulation is essentially preferred. The QAM modulation method is currently most commonly used, for example, in cable modems, and will not be described in detail here. If the reader wishes, a more detailed description of QAM can be found, for example, in William Webb, Lajos Hanzo, "Quadrature Amplitude Modulation", Pentex Press, London, IEEE Press, New York, ISBN 0-7803-1098-5 (Ref. 1). You can ask. The output signal from the modulator is sent to the adder 43 and digitally added. The digital summation signal is further supplied to a line adapter device 44, which typically in turn has a D / A converter, a filter for removing harmonic components occurring in the digital signal, and raising the signal output level to the correct level. A line driver circuit, a hybrid device for separating transmission and reception branches from each other, a line transformer, and a (passive) filter (POTS / ISDN splitter) for separating a POTS / ISDN signal and a VDSL signal from each other. The filter output is connected to a channel (two cores). At the receiving end, the signal is first connected to a line adapter device 45, which is a (passive) filter (POTS / ISDN splitter), a hybrid device that separates the transmit and receive branches from each other, an adjustable Typically, it includes an amplifier stage, a filter stage, and an AD converter. The filter stage preferably comprises a so-called notch filter operating in the amateur radio band. Since the adder and the line adapter device can be implemented in a conventional manner, their structure will not be further described here. The digital words received from the line adapter unit 45 are further connected to a demodulator 46 consisting of n QAM parallel demodulators B1 to Bn, thereby forming n couples of modulators / demodulators (eg, , N = 4) because of the carrier waves C1, C3, C5 and C6. The symbol words received from the demodulator output are provided to a symbol identification circuit 47, which forms DATA-OUT, the original bit stream of the baseband symbol words. If the various carrier delays cause problems in reconstructing the original signal, the delay should be measured at the first stage of the connection for each carrier, and this should be used to ensure that the symbols were received correctly. The information may be used at the time of reception. The above-described device can be further modified, for example, in accordance with the preferred embodiment described below. In the context of the method, it is advantageous to use trellis coded modulation (TCM), because the coding amplification can be obtained in this way and the performance differences between the carriers can be equalized. Because. Trellis coding is an advantageous choice because it is very useful and is known as a useful coding method, especially for transmission over telephone lines. FIG. 6 shows such an embodiment, in which the symbol forming device 51 also performs trellis coding. Trellis coding is known per se and will not be described in detail here. If a more detailed description is desired, there is, for example, reference 1 mentioned above. Since trellis coding is performed at the transmitting end, for example, Viterbi decoding is used for decoding at the receiving end because Viterbi decoding is a normal decoding method used in connection with trellis coding. is there. Therefore, in the case of this embodiment, the symbol identification device 52 includes a Viterbi decoder. Descriptions of the Viterbi algorithm are given in two publications, in complete form, for example, by Benedetto, Biglielli, and Castellar, "Digital Transmission Theory," Prentice Hall, ISBN 0-13-214313-5025, and Reference 1. Can be seen. Equalization of the performance difference between carriers is possible by a “gain scaling” method, ie using different transmission levels for different carriers. In practice, the overall power of the transmitter may be limited to a certain value (for example, 10 dBm), which is used to increase the transmission power strength of different carriers so that the probability of bit errors is the same for all carriers. It is advantageous to change To this end, the output of each modulator is provided with adjustable amplifiers AMP1 to AMPn according to FIG. 6 so that the control part 48 of the transmitter can individually adjust the amplification of each carrier. In the initial situation, the receiver informs the transmitter of the S / N ratio measured by itself, and based on this value, the control part of the transmitter adjusts the amplifiers AMP1 to AMPn so that the bit error rate for each carrier is To be equal. As described above, the present invention has been described with reference to the examples shown in the accompanying drawings. However, the present invention is not limited to such examples, and it can be modified within the spirit of the invention and the scope of the following claims. It is obvious. For example, an embodiment has been described above in which each sub-frequency band has one carrier. This embodiment is the most advantageous method of implementation, but it is also possible in principle to use a plurality of carriers in one sub-frequency band. Amateur radio frequency bands are international, but some frequency bands have slightly different limits depending on the country, so certain frequency limits (at least those commonly used in Europe) are very strict. Do not understand.
【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項
【提出日】平成１０年８月１８日（１９９８．８．１８）
【補正内容】
請求の範囲
１．２方向性のワイアライン送信接続を実行する方法であって、異なる周波数が
送信ライン（１３）の周波数帯域から異なる送信方向に対し確保されるように
当該送信接続が電気的形式で実行される方法において、送信ライン（１３）の
周波数帯域が、国際無線アマチュア周波数帯（ＡＢ１からＡＢ６）を境界とす
るサブ周波数帯に分割されて、送信接続が、少なくとも複数のこれらサブ周波
数帯上で、（ａ）使用されるべき各周波数帯に対して固有の変調器を有する搬
送波を生成すること、及び（ｂ）問題となる送信方向の変調器の間で送信され
るビットストリーム（ＤＡＴＡ−ＩＮ）のビットを、各搬送波がこれらビット
のいくつかで変調されるように分割することで実行され、各搬送波が対応する
サブ周波数帯上で他の搬送波から独立して選択されうる周波数範囲を確保する
ようにすることを特徴とする２方向性のワイアライン送信接続を実行する方法
。
２．前記搬送波の内の１ないし２個が、加入者からネットワークの方向に使用さ
れ、前記搬送波の内の１から５個が、ネットワークから加入者の方向に使用さ
れることを特徴とする請求項１に記載の方法。
３．利用可能なサブ周波数帯域の内で、低周波数側の６つのサブ周波数帯域が使
用され、加入者からネットワークへのデータ送信は、上限周波数を３．５ＭＨ
ｚ、１０．１ＭＨｚとするサブ周波数帯域でなされ、ネットワークから加入者
へのデータ送信は、上限周波数を１．８１ＭＨｚ、７．０ＭＨｚ、１４．０Ｍ
Ｈｚ、１８．０６８ＭＨｚとするサブ周波数帯域でなされることを特徴とする
請求項２に記載の方法。
４．２つのアマチュア無線周波数帯の間で１個のみの搬送波が使われ、搬送波変
調では、複数のシンボルレートが使われることを特徴とする請求項１に記載の
方法。
５．アダプティブビットアロケーションが、異なる搬送波に対して使われること
を特徴とする請求項１に記載の方法。
６．異なる送信パワーレベルが、同じ送信方向の異なる搬送波に使われることを
特徴とする請求項１に記載の方法。
７．トレリスコード化変調が、前記送信機中で使われることを特徴とする請求項
１に記載の方法。
８．前記送信接続が、ＶＤＳＬ接続であることを特徴とする請求項１に記載の方
法。
９．２方向ワイアライン送信接続を電気的形式で実行する装置であって、当該装
置がいずれの送信方向に対しても（ａ）入ってくるビット（ＤＡＴＡ−ＩＮ）
のシンボルを形成するための手段（４１）と、（ｂ）形成されたシンボルの助
けを得て搬送波を変調する手段（４２）とを含み、これによって当該装置は、
異なる送信方向に対して異なる周波数を使用するような装置において、前記変
調手段がｎ個の並行変調器を含み、当該変調器の周波数は複数の搬送波（Ｃ１
からＣ６）を形成するように選ばれ、送信ラインの周波数帯域上での各搬送波
は、搬送波自身のサブ周波数帯域に位置し、サブ周波数帯の少なくとも１つの
端が、国際無線アマチュア周波数帯域と境界を接することを特徴とする２方向
ワイアライン送信接続を実行する装置。
１０．各変調器（Ａ１．．．Ａｎ）に、各搬送波のパワーレベルを個別に調整す
るための調整可能な増幅器（ＡＭＰ１．．．ＡＭＰｎ）が装着されることを特
徴とする請求項９に記載の装置。[Procedure of Amendment] Article 184-8, Paragraph 1 of the Patent Act
[Submission date] August 18, 1998 (1998.8.18)
[Correction contents]
The scope of the claims
1.2 A method of performing a directional wireline transmission connection, wherein different frequencies
From the frequency band of the transmission line (13) to be secured for different transmission directions
In a manner in which the transmission connection is performed in electronic form, the transmission line (13)
The frequency band is bounded by the international radio amateur frequency bands (AB1 to AB6)
Divided into sub-bands and the transmission connection
On several bands: (a) a carrier with a unique modulator for each frequency band to be used;
Generating a transmission, and (b) transmitted between modulators in the transmission direction in question.
Each carrier carries these bits in the bit stream (DATA-IN)
Is performed by splitting to be modulated by some of the
Ensure a frequency range on the sub-frequency band that can be selected independently of other carriers
Performing a two-way wireline transmission connection
.
2. One or two of the carriers are used in the direction from the subscriber to the network.
And one to five of the carriers are used in the direction from the network to the subscriber.
The method of claim 1 wherein the method is performed.
3. Of the available sub-frequency bands, the lower six sub-frequency bands are used.
The data transmission from the subscriber to the network uses an upper frequency limit of 3.5 MHz.
z, made in a sub-frequency band of 10.1 MHz.
Data transmission to the upper limit frequency is 1.81 MHz, 7.0 MHz, 14.0 M
Hz and a sub-frequency band of 18.068 MHz.
The method according to claim 2.
4. Only one carrier is used between the two amateur radio frequency bands and the carrier
The key of claim 1, wherein a plurality of symbol rates are used in the key.
Method.
5. Adaptive bit allocation is used for different carriers
The method of claim 1, wherein:
6. Make sure that different transmit power levels are used for different carriers in the same transmit direction.
The method of claim 1, wherein the method comprises:
7. A trellis coded modulation is used in the transmitter.
2. The method according to 1.
8. The method of claim 1, wherein the transmission connection is a VDSL connection.
Law.
9. An apparatus for performing a two-way wireline transmission connection in electrical form, the apparatus comprising:
(A) Incoming bits (DATA-IN) for any transmission direction
Means (41) for forming the symbol of (b);
And means for modulating the carrier in response to the signal (42).
In an apparatus that uses different frequencies for different transmission directions,
The tuning means comprises n parallel modulators, the frequency of which is controlled by a plurality of carriers (C1).
To C6), each carrier on the frequency band of the transmission line
Is located in the sub-frequency band of the carrier itself and at least one of the sub-frequency bands
Bidirectional, characterized in that the end borders the international radio amateur frequency band
A device that performs a wireline transmission connection.
10. Each modulator (A1 ... An) individually adjusts the power level of each carrier.
It is noted that adjustable amplifiers (AMP1 ... AMPn) for
10. The device according to claim 9, wherein the device comprises:
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(81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，
ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ
Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ
，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，
ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ
Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ
，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ
，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，
ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ
Ｂ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ
，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，
ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ
Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ
，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，
ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ────────────────────────────────────────────────── ───
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(81) Designated countries EP (AT, BE, CH, DE,
DK, ES, FI, FR, GB, GR, IE, IT, L
U, MC, NL, PT, SE), OA (BF, BJ, CF)
, CG, CI, CM, GA, GN, ML, MR, NE,
SN, TD, TG), AP (GH, KE, LS, MW, S
D, SZ, UG), EA (AM, AZ, BY, KG, KZ
, MD, RU, TJ, TM), AL, AM, AT, AU
, AZ, BA, BB, BG, BR, BY, CA, CH,
CN, CU, CZ, DE, DK, EE, ES, FI, G
B, GE, GH, HU, IL, IS, JP, KE, KG
, KP, KR, KZ, LC, LK, LR, LS, LT,
LU, LV, MD, MG, MK, MN, MW, MX, N
O, NZ, PL, PT, RO, RU, SD, SE, SG
, SI, SK, TJ, TM, TR, TT, UA, UG,
US, UZ, VN, YU