JP2000511272A - 成形炸薬弾防御天井装甲板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本件発明は改良された成形炸薬弾防御装甲板システムを提供する。この装甲板システムはガラス層（２１、２３、２５）へ接続されたセラミックタイル（１９）の装甲板積層体を使用している。この装甲板積層体は次いでカバーボックス（１５）の内側へ接着される。次いでカバーボックス（１５）は基板（１２、１３）へ対して固着され、その後、接着剤を充填された布地（１７）で覆われる。

Description

【発明の詳細な説明】 成形炸薬弾防御天井装甲板発明の背景 本件発明は一般に成形炸薬弾防御装甲板（ｐａｓｓｉｖｅ ａｒｍｏｒ）に関 する。これまで軍用車両の天井用装甲板は小型爆弾タイプの脅威を打破すること は出来なかった。発明の概要 本件発明の目的は、小型爆弾タイプ又はその他の複数命中弾の脅威を打破する ことが出来る天井装甲板を提供することである。 その他の本件発明の目的は、軽量でより効果的な成形炸薬弾防御装甲板を提供 することである。 更に本件発明は、効果的な成形炸薬弾防御装甲板を提供するガラス、鋼、セラ ミック及びエポキシからなるユニークな層形状を提供する。図面の簡単な記載 図１は本件発明の好ましい実施例を示す一部破断図である。 図２は図１に示す実施例の一部拡大図である。 図３は図１における線３−３に沿って見た図１に示す実施例の別の一部破断図 である。 図４は更に付加的なカバーを有している図１に示す実施例の別の一部破断図で ある。 図５は本件発明の別の実施例を示す図である。好ましい実施例に関する記載 図１から図４に示すような本件発明にかかる成形炸薬弾防御装甲板システム１ ０は、第１基板１２と、第２基板１３と、複数の装甲板積層体１４と、カバーボ ックス１５と、複数のボルト１６と、外方外板１７と、を有している。このよう な成形炸薬弾防御装甲板システム１０は軍用車両又はシェルターに使用されるで あろう。 本件発明にかかるシステムの好ましい実施例の製造に際しては、複数の装甲板 積層体１４が組み立てられる。図２は複数の装甲板積層体１４を構成している装 甲板積層の詳細図を示している。装甲板積層の組み立てにおいては、第１接着剤 層２０がタイル１９の第１側面へ付与されている。この第１接着剤層２０には第 １ガラスシート２１が配置され、それによりこの第１ガラスシート２１の第１側 面が図示するように第１接着剤層２０へ隣接し、セラミックタイル１９の第１側 面と第１ガラスシート２１の第１側面との間に第１接着剤層２０が位置している 。第２接着剤層２２が第１ガラスシート２１の第２側面へ付与されている。この 第２接着剤層２２には第２ガラスシート２３の第１側面が配置されている。第２ ガラスシート２３の第２側面には第３接着剤層２４が配置されている。第３接着 剤層２４には第３ガラスシート２５の第１側面が配置されている。好ましい実施 例においては、前記タイル１９はシリコンカーバイトから成るセラミックタイル である。このタイル１９は１．１８インチ（約３０ｍｍ）の厚みを有している。 種々のタイプのセラミック材料が使用されることが出来、特にシリコンカーバイ トに限定されることはない。第１ガラスシート２１、第２ガラスシート２３、第 ３ガラスシート２５はパイレックス（Ｐｙｒｅｘ）であり、０．２５インチ（約 ６．４ｍｍ）〜１インチ（約２５．４ｍｍ）の厚みを有している。第１接着剤層 ２０、第２接着剤層２２、第３接着剤層２４はＳＣ−１１フレキシブルエポキシ であり、０．０１５インチ（約０．４ｍｍ）〜０．１インチ（約２．５ｍｍ）の 厚みを有している。所望の厚みの第１接着剤層２０、第２接着剤層２２、第３接 着剤層２４を提供しかつこれらの接着剤層内から気泡を取り除くためにワイヤシ ム（ｗｉｒｅ ｓｈｉｍｓ）が使用される。 カバーボックス１５は、オープンサイド即ち開放側面を有し、カバーボックス １５の最も大きい表面積を形成している該カバーボックス１５の開放側面に対向 している面を有し、かつカバーボックス１５の残りの側面を取り囲んでいるフラ ンジを有している５つの側面のボックスを形成している。接着剤層がカバーボッ クス１５の面の内面へ付与されている。複数の装甲板積層体１４がカバーボック ス１５内へ配置されており、第３ガラスシート２５がカバーボックス１５の内面 へ付与されている該接着剤層上へ置かれている。好ましくは、複数の装甲板積層 体１４が０．０１５インチ（約０．３８ｍｍ）〜０．２５０インチ（約６．３５ ｍｍ）の間の範囲だけ離れて配置されている。カバーボックス１５内の装甲板積 層体１４の間の残りの間隔を満たすように接着剤が注入され接着剤マトリックス ２８を形成している。好ましい実施例においては、装甲板積層体１４の間に所望 の間隔を提供するようにワイヤシムが使用される。接着剤マトリックスはＳＣ− １１フレキシブルエポキシから成っている。カバーボックス１５はスチールで形 成され、０．０６インチ（約１．５２ｍｍ）〜０．２インチ（約５．０８ｍｍ） の間の厚みを有している。 接着剤マトリックス２８が硬化した後、第１基板１２と第２基板１３とがカバ ーボックス１５を取り囲んでいるフランジへ対して複数のボルト１６によって固 定され、カバーボックス１５のオープンサイドを覆ている。本件発明の好ましい 実施例においては、第１基板はスチールであり、０．２５インチ（約６．３５ｍ ｍ）〜０．５インチ（約１２．７ｍｍ）の厚みを有している。第２基板はチタニ ュームであり、０．５インチ（約１２．７ｍｍ）〜２インチ（約５０．８ｍｍ） の厚みを有している。 複数のボルト１６の頭部上方にはスペーサ３０が配置されている。スペーサ及 びカバーボックス１５上方には外方外板１７が配置されており、ここで外方外板 １７は接着剤が充填された布地である。好ましい実施例においては、スペーサは バルサ材で構成されている。接着剤はＳＣ−１１可撓性エポキシである。 装甲板システム１０は車体又は構造体へ装着される。好ましい実施例において は、装甲板システムは軍用車両の天井へ装着される。 図５は複数の装甲板積層体４６を備えたボックスカバー４５の別の実施例を示 している。この実施例においては、装甲板積層体４６は、前述実施例におけるよ うに４つの装甲板積層体４６の角部が一点にて接することのないように、ずらし てある。このことにより複数命中弾に対する著しい保護強化が図られている。 本件発明の好ましい実施例について図示しかつ記述したが、添付の請求の範囲 の記載によって画定されるような本件発明の精神から出ることなしに種々の変更 及び改良がその範囲においてなし得ることが明らかである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ， ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ， ＶＮ，ＹＵ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．装甲板システムであって、 各装甲板積層体が、 第１側面及び第２側面を有する不透明セラミックタイルと、 該不透明セラミックタイルの第１側面上にある第１接着剤層と、 第１側面及び第２側面を有する第１ガラスシートであって、該第１ガラスシー トの第１側面が第１接着剤層へ隣接している当該第１ガラスシートと、 第１ガラスシートの第２側面上にある第２接着剤層と、 第１側面及び第２側面を有する第２ガラスシートであって、該第２ガラスシー トの第１側面が第２接着剤層へ隣接している当該第２ガラスシートと、 からなっている、 複数の装甲板積層体を含んでいる装甲板システム。 ２．更に、オープンサイドと、内部及び外部と、を有しているカバーボックスで あって、複数の装甲板積層体が該カバーボックスの内部にある当該カバーボック スを含んでいる請求項１に記載の装甲板システム。 ３．複数の装甲板積層体の各々が、更に、 第２ガラスシートの第２側面上にある第３接着剤層と、 第１側面及び第２側面を有する第３ガラスシートであって、該第３ガラスシー トの第１側面が第２接着剤層へ隣接している当該第３ガラスシートと、 を含んでいる請求項２に記載の装甲板システム。 ４．更に、カバーボックスのオープンサイドを覆いかつカバーボックスへ機械的 に接続されている第１基板を有している請求項３に記載の装甲板システム。 ５．更に、カバーボックスのオープンサイドを覆いかつカバーボックスへ機械的 に接続されている第２基板を有している請求項４に記載の装甲板システム。 ６．更に、カバーボックスの外部を覆っている接着剤を満たされている布地を有 している請求項５に記載の装甲板システム。 ７．更に、オープンサイドと、内部及び外部と、を有しているカバーボックスで あって、複数の装甲板積層体が該カバーボックスの内部にある当該カバーボック スを含んでいる請求項１に記載の装甲板システム。 ８．更に、カバーボックスのオープンサイドを覆いかつカバーボックスへ機械的 に接続されている第１基板を有している請求項７に記載の装甲板システム。 ９．更に、カバーボックスのオープンサイドを覆いかつカバーボックスへ機械的 に接続されている第２基板を有している請求項８に記載の装甲板システム。 １０．更に、カバーボックスの外部を覆っている接着剤を満たされている布地を 有している請求項９に記載の装甲板システム。 １１．セラミックタイルがシリコンカーバイトから形成され、カバーボックスが スチールである請求項７に記載の装甲板システム。 １２．第１ガラスシート及び第２ガラスシートがパイレックスである請求項１１ に記載の装甲板システム。 １３．装甲板システムを製造する方法であって、 複数の装甲板積層体を製造する段階で、 複数のタイルの第１側面へ第１接着剤層を配置すること、 第１接着剤層へ複数の第１ガラスシートの第１側面を配置すること、 複数の第１ガラスシートの第２側面へ第２接着剤層を配置すること、 第２接着剤層へ複数の第２ガラスシートの第１側面を配置すること、 の各工程により成る複数の装甲板積層体を製造する段階と、 カバーボックスへ接着剤層を配置する段階と、 カバーボックスへ複数の装甲板積層体を配置する段階と、 カバーボックスを接着剤で満たす段階と、 カバーボックスへ基板を固定する段階と、 より成る装甲板システムの製造方法。 １４．複数の第２ガラスシートの第２側面へ第３接着剤層を配置する段階と、 該第３接着剤層へ複数の第３ガラスシートの第１側面を配置し、かつカバーボ ックスへ複数の装甲板積層体を配置する段階がカバーボックスの接着剤層へ第３ シートを配置する段階と、 を更に有している、請求項１３に記載の装甲板システムの製造方法。 １５．カバーボックスの周辺へスペーサを配置する段階と、 布地でスペーサ及びカバーボックスを覆う段階と、 布地を接着剤で満たす段階と、 を更に有している、請求項１４に記載の装甲板システムの製造方法。 １６．車体へ基板を搭載する段階を更に有している装甲板システムの製造方法。