JP2000510370A - 側部フラップファスナカバーを具備する吸収性物品ラッパー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 接着剤ファスナなどのファスナをもつ、一対の第１のフラップと一対の第２のフラップとを有する個々に包装された吸収性物品が開示される。吸収性物品は、吸収性物品を個々に包装するためのラッパによって包まれている。ラッパは主ラッパシートと、フラップファスナカバーとを具備する。第１及び第２のフラップの接着剤ファスナは、主ラッパシートの一部に結合されたフラップファスナカバーによって解放可能に包囲されている。フラップファスナカバーは、吸収性物品の第１及び第２のフラップに配置されたファスナを保護する。主ラッパシートは吸収性物品の１つの主面に重なり、物品を折り畳み、折り畳まれた傾斜でラッパを密閉することにより、個々に包装された使い捨て吸収性物品が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 側部フラップファスナカバーを具備する吸収性物品ラッパー 発明の分野 本発明は、吸収性物品のための主ラッパーシートと、フラップのフラップファ スナのためのフラップファスナカバーとからなるラッパーによって個々に包装さ れる吸収性物品に関するものである。より詳細には、本発明は、一対の第１のフ ラップと、この第１のフラップから吸収性物品の長手方向において離して配置さ れた一対の第２のフラップとからなり、各フラップはフラップファスナを具備し 、フラップファスナはフラップファスナカバーによって覆われる吸収性物品に関 する。 発明の背景 吸収剤手段から外に向かって横方向に延在する一対のフラップを具備する衛生 ナプキンなどの吸収剤物品がよく知られている。そのような吸収性物品の一つは 、吸収性手段の両方の縦方向の側端部の中央領域から横方向に外に向かって延在 する一対のフラップからなる。このフラップは股領域における着用者の下着の端 部のまわりに折り畳まれるようになっている。すなわち、使用時においては、フ ラップは股領域における着用者の下着の端部と着用者の大腿部との間に配置され る。概して、フラップは当該フラップを着用者の下着の下側部に固定するための 接着剤などのフラップファスナを備えている。前記したフラップは少なくとも２ つの目的をもっている。第１に、フラップは浸出物が着用者の下着の端部を汚し てしまうのを防いでいる。第２に、フラップは着用者によって選ばれた位置から 動かないようにナプキンを安定化するのを助けている。このことは、フラップが 下着の下側部に固定されているときに特に効果的である。 そのような衛生ナプキンのフラップは、包装中の空間、すなわち、衛生ナプキ ンの製造と着用者による第１回目の使用との間の期間を保存するために、上部シ ート側部あるいは後部シート側部上に折り畳まれる。着用者による第１回目の使 用でフラップは概して衛生ナプキンを着用者の下着内に取り付けるために開放さ れる。折り畳まれたフラップのフラップファスナは概して第１のフラップファス ナカバーにより包囲されている。これは不用意に互いにあるいは衛生ナプキンが 使用される前に製品の他の部分に接着しないようにするためである。フラップが 上部シート側部上に折り畳まれるとき、フラップのフラップファスナは外を向き 、フラップファスナカバーにより包囲され、これによってフラップを互いに上部 シート上で橋かけする。日本国特開平５−２９３１３９(１９９３年１１月９日 発行)、日本国特開平６−７８９５３(１９９４年３月２２日発行)、日本国実開 平６−２６８３５（１９９４年４月１２日発行）は、上部シート上に折り畳まれ るフラップと、フラップファスナカバーにより包囲されるフラップファスナを開 示している。そこに開示されている衛生ナプキンはさらに、衛生ナプキンを着用 者の下着の内部に固定するための主ファスナを具備する。主ファスナはまた、主 ファスナカバーによって包囲されている。したがって、衛生ナプキンが使用され るとき、着用者はフラップファスナカバーと主ファスナカバーの両方を取り外さ なければならない。それに着用者は種々のファスナカバーがくずにならないよう に正しく処分しなければならない。 フラップファスナカバーと主ファスナカバーとを衛生ナプキンから除去するた めの方法が提案された。日本国実開平５−９５２６(１９９３年２月９日発行)、 日本国実開平５−９５２９（１９９３年２月９日発行）は、主要部ファスナとフ ラップファスナを有するフラップと、フラップファスナと主ファスナとを包囲す るためのファスナカバーとを備えた衛生ナプキンを開示している。ファスナカバ ーはフラップファスナカバー部と互いに結合された主ファスナカバー部とを具備 している。したがって、主ファスナカバー部が衛生ナプキン本体から除去される とき、フラップファスナカバー部もまたフラップから除去される。しかしながら 、この公報は、吸収性物品を個々に包装するためのラッパを有する吸収性物品の ための構成を開示していない。 フラップファスナカバー及び／または主ファスナカバーを衛生ナプキン本体か ら除去する方法が衛生ナプキンを個々に包装するためのラップの除去に関して提 案された。日本国実開平６−２６８３３（１９９４年４月１２日）は主ファスナ を有する衛生ナプキン本体と、フラップファスナを有するフラップと、衛生ナプ キン本体を包装するためのラッパと、フラップファスナカバーと、主ファスナカ バーとを具備する衛生ナプキンを開示している。主ファスナカバーは着用者の一 部に結合されており、これによって衛生ナプキン本体がラッパから取り出される ときに主ファスナカバーは本体から除去される。しかしながら、フラップファス ナカバーもまた、フラップから除去される。 日本国実開平７−３９８２０（１９９５年７月１８日発行）は、上部シートと 、後部シートと、吸収性コアとを有する衛生ナプキン本体を備えた衛生ナプキン を開示している。衛生ナプキンは、衛生ナプキンが使用されるときに股領域にお いて着用者の下着の端部で折り畳まれる一対のフラップを備えている。本体とフ ラップとを備えた接着剤層は、衛生ナプキンを個々に包装するためのラッパを具 備する接着剤層カバーによって包囲されている。フラップは本体の内部に対して 折り畳まれている。本体の接着剤層を包囲する接着剤層カバーは、本体の長手方 向側部と横断端部とを越えて延在する。接着剤層カバーは１つの横断端部を越え て延在し、接着剤層カバーの延在部分はフラップの接着剤層を包囲するために内 部に向けて折り畳まれている。日本国実開平６−７５４４６（１９９５年７月１ ８日発行）は、衛生ナプキン本体と、衛生ナプキンの長手方向における両端から 横方向に外に向けて延在する一対のフラップとを備えた衛生ナプキンを開示して いる。フラップは衛生ナプキンが使用される前に衛生ナプキンの側部に面する本 体上に折り畳まれ、衛生ナプキンが使用されるときに股領域における着用者の下 着の端部で折り畳まれる。接着剤層を備えた衛生ナプキンの衣類に面した側部は 、開放可能に加工されたラッパによって包まれている。包装された衛生ナプキン は折り畳み線に関してラッパとともに折り畳まれる。この公報はさらに、衛生ナ プキンのための包装構造を開示しており、ラッパの一部はフラップの接着剤層を 包囲している。すなわち、ラッパの横断端部は衛生ナプキンの終端部を越えて延 在し、上部シート上に折り畳まれているフラップの接着剤層に向けて折り畳まれ ている。欧州特許ＥＰ０７５０８９６ Ａ２（１９９７年１月２日発行）ナプキ ン 本体と、ナプキン本体の対向側端部から横断して延在する一対のフラップとを備 えた衛生ナプキンを開示している。ナプキン本体は、３つの層が重複するように その長手方向で折り畳まれ、フラップもまた、ナプキン本体の上部表面上に折り 畳まれている。リリースシートは、ナプキン本体の後部表面とフラップとにそれ ぞれ設けられた接着剤区域に開放可能に接着されている。ラッピングシートもま た、ナプキン本体とフラップとを包むようにナプキン本体とともに折り畳まれて いる。この場合、各リリースシートは、ラッピングシートとリリースシートとが ナプキンをラッピングシートから取り出したときに一体化ストリップ状シートの 形態でナプキンからはがれるように、ラッピングシートの内部表面に固定されて いる。しかしながらこれらの公報は、吸収性物品の長手方向におけるフラップか ら離れた他の対のフラップを有する吸収性物品のための構成を開示していない。 他のタイプの吸収性物品は、吸収性手段の両方の長手方向側端の後部領域から 外に向かって横方向に延在する一つのフラップを具備している。第２のタイプの 吸収性物品のフラップは、着用者の下着の内部の後部領域において広げた状態に 維持するようになっている。使用後において、フラップは着用者の臀部と着用者 の下着との間に配置される。第２タイプの吸収性物品のフラップは、浸出物が着 用者の下着の後部領域を汚すのを防止する。フラップは、着用者の下着の後部領 域において移動するナプキンを安定化するために、フラップを着用者の下着の内 部に固定するための接着剤などのフラップファスナを備えている。フラップファ スナは、衛生ナプキンが使用される前に、互いにあるいは物品の他の部分に不用 意に接着しないように、フラップファスナカバーによって包囲されている。日本 国特開平８−２２４２６９（１９９６年９月３日）は、個々に包装された衛生ナ プキンを開示している。衛生ナプキンは上部シートと、後部シートと、吸収性コ アと、衛生ナプキンの長手方向における両方の後端部に接着剤層を有する一対の 後部フラップ部と、主リリースペーパによって包囲される主接着剤層とを具備し ている。後部フラップ部は上部シート側部で折り畳まれ、これによって後部フラ ップの接着剤層は上方を向き、フラップリリースペーパは接着剤層に取り付けら れる。ラッパは第１の接着剤を用いることにより主リリースペーパの解放できな いように加工された表面に結合されている。衛生ナプキンはラッパとともに３つ の領域に折り畳まれ、これによってフラップリリースペーパは衛生ナプキンの前 部の後部シート側部を向いている。衛生ナプキンの前部を包囲するラッパは、第 ２の接着剤によってフラップリリースペーパの解放できないように加工された表 面に結合される。しかしながら、この公報は、吸収性物品の長手方向におけるフ ラップから離れた他の対のフラップを有する吸収性物品のための構成を開示して いない。 衛生ナプキンなどの従来の吸収性物品は、個々に包装された吸収性物品を達成 するのに解決すべき問題のいくつかを克服したが、それらは本発明の程度にまで あるいは本発明が提案するような方法によっては問題を克服できなかった。した がって、本発明の主な目的は改善された個々に包装された吸収性物品を提供する ことにある。 要約 本発明は、個々に包装された吸収性物品を提供するものであり、（ａ）吸収性 物品であって、長手方向に延在し、一対の長手方向側端部と、一対の終端部と、 衣類表面と、体表面とを有する本体部を具備し、前記本体部の衣類表面は着用者 の下着内に配置され、前記吸収性物品は、前記本体部に結合され、前記本体部の 長手方向の側端部を越えて外に向かって横方向に延在する一対の第１のフラップ と、前記長手方向における前記第１のフラップから離して前記本体部に結合され 、前記本体部の長手方向の側端部を越えて外に向かって横方向に延在する一対の 第２のフラップとを具備し、前記第１及び第２のフラップの各々の衣類表面はそ れぞれ、第１のフラップファスナと第２のフラップファスナとを具備し、前記第 １及び第２のフラップは前記第１及び第２のフラップファスナを露出するために 前記本体部の体表面上に折り畳まれる吸収性物品と、（ｂ）前記吸収性物品のた めのラッパであって、主ラッパシートとフラップファスナカバーとを具備するラ ッパとを具備し、（ｃ）前記主ラッパシートは、一対の長手方向側部と、一対の 終端部と、前記本体部に面した内部表面と、外部表面とを具備し、前記主ラッパ シートは前記本体部の衣類表面に隣接して配置され、前記主ラッパシートと前記 吸収性物品の本体部とは、２つの横断軸と、この２つの横断軸により分割された ３ つの領域とを具備し、前記３つの領域は前記第１のフラップの大部分が延在する 第１の領域と、前記第２のフラップの大部分が延在する第２の領域と、第３の領 域とを具備し、前記２つの横断軸は、前記第１の領域と前記第２の領域との間で 横方向に延在する第１の軸と、前記第１の領域と前記第３の領域との間で横方向 に延在する第２の軸とを具備し、（ｄ）前記フラップファスナカバーは一対の長 手方向の側部と、一対の終端部と、前記第１及び第２のフラップの前記フラップ ファスナに面した解放可能な表面と、対向表面と、第１の部分と、第２の部分と を具備し、前記吸収性物品が前記横断軸で折り畳まれたときに、前記第１の部分 の大部分は前記第１の領域に延在し、前記第２の部分の大部分は第２の領域に延 在し、前記フラップファスナカバーは前記第１及び第２のフラップの前記フラッ プファスナに解放可能に固定され、（ｅ）前記フラップファスナカバーの前記第 １の部分の終端部は、前記第２の領域の前記主ラッパシートの終端部に結合され る。 さらに、本発明は、個々に包装された吸収性物品を提供するものであり、（ａ ）吸収性物品であって、長手方向に延在し、一対の長手方向の側端部と、一対の 終端部と、衣類表面と、体表面とをもつ本体部を具備し、前記本体部の前記衣類 表面は着用者の下着内に配置され、前記吸収性物品は、前記本体部に結合され、 前記本体部の前記長手方向側端部を越えて外に向かって横方向に延在する一対の 第１のフラップと、前記長手方向において前記第１のフラップから離して前記本 体部に結合され、前記本体部の前記長手方向の側端部を越えて外に向かって横方 向に延在する一対の第２のフラップとを具備し、前記第１及び第２のフラップの 各々の前記衣類表面は、それぞれ第１のフラップファスナと、第２のフラップフ ァスナとを具備し、前記第１及び第２のフラップは前記第１及び第２のフラップ ファスナを露出するために、前記本体部の前記体表面上に折り畳まれる吸収性物 品と、（ｂ）前記吸収性物品のためのラッパであって、主ラッパシートとフラッ プファスナカバーとを具備するラッパとを具備し、（ｃ）前記主ラッパシートは 一対の長手方向側部と、一対の終端部と、前記本体部に面する内部表面と、外部 表面とを具備し、前記主ラッパシートは前記本体部の前記衣類表面に隣接して配 置され、前記主ラッパシートと前記吸収性物品の前記本体部とは２つの横断軸と 、 この２つの横断軸により分割された３つの領域とを具備し、前記３つの領域は前 記第１のフラップの大部分が延在する第１の領域と、前記第２のフラップの大部 分が延在する第２の領域と、第３の領域とを具備し、前記２つの横断軸は、前記 第１の領域と前記第２の領域との間で横方向に延在する第１の軸と、前記第１の 領域と前記第３の領域との間で横方向に延在する第２の軸とを具備し、（ｄ）前 記フラップファスナカバーは、一対の長手方向側部と、一対の終端部と、前記第 １及び第２のフラップの前記フラップファスナに面する上部表面と、対向表面と 、第１の部分と、第２の部分とを具備し、前記吸収性物品が前記横断軸で折り畳 まれたときに前記第１の部分の大部分は第１の領域に延在し、前記第２の部分の 大部分は第２の領域に延在し、前記フラップファスナカバーは前記第１及び第２ のフラップのフラップファスナに解放可能に固定され、（ｅ）前記フラップファ スナカバーの前記第１の部分と前記第２の部分とは互いに結合され、これによっ て、前記フラップファスナカバーの第１の部分の大部分は前記フラップファスナ カバーの前記第２の部分の大部分と面どうしを突き合わせた関係で配置され、（ ｆ）前記フラップファスナカバーの終端部の１つは、前記第２の領域の前記主ラ ッパシートの前記終端部に結合される。 図面の簡単な説明 図１は、開いた位置における本発明のラッパの一実施形態の上部平面図であり 、好ましい衛生ナプキンがその上に配置され、衛生ナプキンのフラップが広げら れた状態を示している。 図２は、図１に示す本発明のラッパの上部平面図であり、衛生ナプキンのフラ ップが上部シート上で折り畳まれている。 図３は、ラインIII−IIIに沿った図２の断面図である。 図４は、フラップファスナカバーと主ラッパシートが結合する前の図１に示す 本発明のラッパの上部平面図である。 図５は、他の上部シート保護位置における衛生ナプキンのフラップの他の実施 形態の断面図である。 図６は、ラインVI−VIに沿った図２の断面図である。 図７は、本発明の好ましいラッパの斜視図である。 図８は、本発明のラッパの他の実施形態の斜視図である。 図９は、衛生ナプキンを折り畳んだ状態を示す本発明の好ましいラッパの（長 手方向の中央線に沿った）断面図である。 図１０は、本発明の好ましい個々に包装された吸収性物品の斜視図である。 図１１は、本発明の他の実施形態のラッパの上部平面図であり、衛生ナプキン が図２の構成と実質的に同じ構成で配置されている。 図１２は、衛生ナプキンからラッパを除去する動作を説明する本発明の（長手 方向の中央線に沿った）第１の断面図である。 図１３は、衛生ナプキンからラッパを除去する動作を説明する本発明の（長手 方向の中央線に沿った）第２断面図である。 図１４は、衛生ナプキンからラッパを除去する動作を説明する本発明の（長手 方向の中央線に沿った）第３断面図である。 図１５は、開いた位置における本発明のラッパの他の実施形態の上部平面図で あり、好ましい衛生ナプキンがその上に配置され、衛生ナプキンのフラップが広 げられた状態を示している。 図１６は、図１５に示す他の実施形態のラッパの上部平面図であり、衛生ナプ キンのフラップが上部シート上に折り畳まれた状態を示している。 図１７は、ラインＸVII-VIIに沿った図１６の断面図である。 図１８は、図１５に示す他の実施形態の好ましいラッパの斜視図である。 図１９は、図１８に示す他の実施形態のラッパの斜視図である。 図２０は、図１５に示す他の実施形態の好ましいラッパの（長手方向の中央線 に沿った）断面図であり、衛生ナプキンが折り畳まれた構成を示している。 図２１は、他の実施形態のラッパの上部平面図であり、衛生ナプキンがその上 に図１６の構成と実質的に同じ構成で配置された状態を示している。 図２２は、衛生ナプキンからラッパを除去する動作を説明する他の実施形態の （長手方向の中央線に沿った）第１断面図である。 図２３は、衛生ナプキンからラッパを除去する動作を説明する他の実施形態の （長手方向の中央線に沿った）第２断面図である。 図２４は、衛生ナプキンからラッパを除去する動作を説明する他の実施形態の （長手方向の中央線に沿った）第３断面図である。 図２５は、本発明の他の実施形態の上部平面図であり、衛生ナプキンのフラッ プが上部シート上で折り畳まれた状態を示している。 図２６は、ラインＸＸＶ−ＸＸＶに沿った図２５の断面図である。 図２７は、図２５に示す他の実施形態の（長手方向の中央線に沿った）断面図 であり、衛生ナプキンが折り畳まれた状態を示している。 本発明の詳細な説明 本発明は図面を参照して好ましいがしかし限定されない実施形態において具現 化される。図１，２，３に示すように、本発明は吸収性物品、特に衛生ナプキン ２０のためのラッパ７８を具備する。 衛生ナプキン２０は、月経などの膣出血を収集し、そのような出血により着用 者の衣服が汚れるのを防止するのに使用される。図１及び図２に示すように、衛 生ナプキン２０は基本的に、本体部２２と第１フラップ２４及び第２フラップ２ ５を具備する。衛生ナプキン２０の本体部２２は、本体部２２を着用者の下着に 固定するための圧力感知接着剤ファスナ７４などのファスナを有する。第１のフ ラップ２４は好ましくは各々、衛生ナプキン２０の第１のフラップ２４を着用者 の下着の股の端部のまわりに折り畳んだ構成で解放可能に固定するための例えば 圧力感知接着剤ファスナ７６などの第１のファスナを有している。第２のフラッ プ２５は好ましくは各々、衛生ナプキン２０の第２のフラップ２５を着用者の下 着の内部の後部領域に広がったままの構成で解放可能に固定するための圧力感知 接着剤ファスナ７７などの第２のファスナを有している。本発明のラッパ７８は 、第１のフラップファスナ７６と、第２のフラップファスナ７７と、（もしある とすれば）本体ファスナ７４とを包囲して保護する役目をもっており、衛生ナプ キン２０のための個々の包装を提供するべく、衛生ナプキン２０の周りで折り畳 まれる。ラッパ７８の特性を詳細に見る前に、衛生ナプキン２０の特性を簡単に 議論する。 衛生ナプキン２０（及びその本体部２２）は２つの表面を有しており、１つは 着用者の体に隣接して着用される液体透過な体接触面または”体表面”２０Ａと 、他は液体不透過な衣類表面２０Ｂである。衛生ナプキン２０は体表面から見て 図１に示される。衛生ナプキン２０は２つの中央線、すなわち主要な長手方向中 央線Ｌ及び主要な横方向中央線（図１に示さず）を有している。ここで用いられ る述語”長手方向”は、衛生ナプキン２０が着用されたときに立っている着用者 を左の体半分と右の体半分に分離する垂直平面に概して整列（例えば平行）する 。ここで用いられる述語”横断”、横方向”または”幅”は交互に用いられ、長 手方向に概して直交する衛生ナプキン２０の表面内にある線、軸あるいは方向を 意味する。 図１は、衛生ナプキン２０の本体部２２は、第ｌのフラップ２４及び第２のフ ラップ２５をもたない衛生ナプキンの部分を有することを示している。本体部２ ２は２つの離して配置された長手方向端部２６と、２つの離して配置された横断 または終端端部（または”終端”）２８とを有する。これらはともに本体部の周 囲３０を形成している。本体部２２はまた、中央部（第１の部分）３６、終端部 （第２の部分）３４及び他の終端部（第３の部分）３２からなる３つの部分を有 している。第１の部分３６は第２の部分３４と第３の部分３２との間に配置され ている。第２の部分３４及び第３の部分３２は本体部２２の中央部３６の端部か ら長手方向において外方向に延在する。衛生ナプキン２０が個々に包装されたと きに、本体部２２とラッパ７８とは第１の領域３９と、第２の領域４１と、２つ の折り畳み軸Ｆ１及びＦ２（図２を参照）によって分離される第３の領域４３か らなる３つの領域に折り畳まれる。本体部２２の第１の部分３６、第２の部分３ ４、第３の部分３２は概して各々、第１の領域３９、第２の領域４１、第３の領 域４３に延在する。 衛生ナプキン２０の本体部２２は、比較的厚い、中程度に厚い、比較的薄い、 あるいは大変薄い（すなわち”超薄型”）を含む任意の厚さである。米国特許４ ９５０２６４及び５００９６５３(発明者：Osborn)に記載されている”超薄型” の衛生ナプキン２０は好ましくは約３ｍｍ未満の厚さを有している。図示されて いる衛生ナプキン２０の実施形態は、中間厚さの衛生ナプキンの例を意図したも のである。衛生ナプキン２０の本体部２２は比較的弾性を有し、したがって着用 者にとって心地よい。図示されている衛生ナプキンは単なる一実施形態であり、 本発明のラッパは本タイプの吸収性物品との使用に限定されず、図示されている 特定の構成を有するものでもない。 図３は衛生ナプキン２０の本体部２２の個々の部品を示している。衛生ナプキ ン２０の本体部２２は好ましくは少なくとも３つの主要部品を備えている。それ らは液体透過上部シート３８と、液体不透過後部シート４０と、上部シート３８ と後部シート４０との間に配置された吸収性コア４２とを含む。上部シート、後 部シート、吸収性コアは当業界で知られた種々の構成（積層すなわち”サンドイ ッチ”構成や巻かれたすなわち”チューブ”構成を含む）に組み立てられる。 本体部２２の構成要素のために適した材料と、そのような構成要素が組み立て られる種々の構成のいくつかは、概して米国特許４３２１９２４(名称：ボーダ ード使い捨て吸収性物品、発明者：Ａｈｒ、発行日：１９８２年３月３０日)、 米国特許４４２５１３０(名称：複合衛生ナプキン、発明者：ＤｅｓＭａｒａｉ ｓ、発行日：１９８４年１月１０日)、米国特許４０５０２６４(名称：薄型の弾 性衛生ナプキン、発明者：Ｏｓｂｏｒｎ、発行日：１９９０年８月２１日)、米 国特許５３０８３４６(名称：伸縮性のある衛生ナプキン、発明者：Ｓｎｅｌｌ ｅｒその他、発行日：１９９４年５月３日)、米国特許５３８９０９４(名称：異 なる拡張性のフラップ及びゾーンを有する吸収性物品、発明者：Ｌａｖａｓｈそ の他、発行日：１９９５年２月１４日）に開示されている。衛生ナプキン２０の 本体部２２はまた、米国特許出願ＮＯ．０７／９１５１３３及び０７／９１５２ ８４（両特許出願とも、出願日は１９９２年７月２３日、発明者：Ｏｓｂｏｒｎ など、(ＰＣＴ出願ＷＯ ９３／０１７８５及び９３／０１８６、両方とも１９ ９３年２月４日発行)）に開示されている衛生ナプキンのように１つ以上の拡張 性要素から構成されている。 図１〜３はサンドイッチ構成に組み立てられた衛生ナプキン２０の好ましい実 施形態を示しており、上部シート３８及び後部シート４０は吸収性コア４１のそ れよりも該して大きな長さと幅寸法を有している。上部シート３８及び後部シー ト４０は周囲部３０を形成するべく吸収性コア４２の端部を越えて延在する。上 部シート３８は好ましくは吸収性コア４２の体に面した側部に結合され、後部シ ート４０は好ましくは吸収性コア４２の衣類に面した側部に結合されている。上 部シート３８と後部シート４０とは、接着剤の開放パターンによる方法などの、 この目的のために当業界で知られた任意の方法により吸収性コア４２に結合され ている。上部シート３８の一部と吸収性コア４２の端部を越えて延在する後部シ ート４０とは好ましくは互いに結合されている。上部シート３８及び後部シート ４０の一部は当業界で知られた任意の方法により結合されている。好ましくは、 本実施形態では、上部シート３８及び後部シート４０のこれらの部分は、吸収性 コア４２の端部を越えて延在する実質的に全体部分にわたる接着剤と、上部シー ト３８と後部シート４０とが圧力あるいは熱及び圧力の印加により強化される本 体部２２の周囲３０の周りのクリンプシールとを用いて結合される。 上記した図１〜図３に示す衛生ナプキン２０は、一対の第１のフラップ２４と 本体部２２に結合された一対の第２のフラップ２５とを具備する。第１のフラッ プ２４は、その近接端部４４から遠方端部（自由端）４６へと本体部２２の長手 方向側端２６を越えて外に向けて横方向に延在している。第１のフラップ２４は 本体剖２２の第１の部分３６の少なくとも一部から外に向けて横方向に延在し、 第１のフラップ２４の大部分は折り畳み軸Ｆ１及びＦ２によって分割された第１ の領域３９内に延在する。第２のフラップ２５はその近接端部４５からその遠方 端部（自由端）４７へ本体部２２の長手方向側端２６を越えて外に向けて横方法 へと延在する。第２のフラップ２２は、本体部２２の長手方向における第１のフ ラップ２４から離れた本体部２２の終端部２８に隣接して配置されている。第２ のフラップ２５は、本体部２２の第２の部分３４の少なくとも一部から横方向に 延在し、第２のフラップ２５の大部分は折り畳み軸Ｆ２によって分割された第２ の領域４１内に延在する。 第１のフラップ２４と第２のフラップ２５とは任意の方法により本体部２２に 結合される。ここで用いられる術語”結合”は、ある要素が当該要素を直接他の 要素に結合することにより他の要素に直接固定された構成と、ある要素が、他の 要素に結合された中間部材に当該他の要素を結合することにより、他の要素に間 接的に固定された構成と、ある要素が他の要素に一体化された構成（すなわち、 １つの要素が実質的に他の要素の一部である構成）を包含するものである。好ま しくは、本実施形態では、第１のフラップ２４と第２のフラップ２５とは本体部 ２２と一体である(すなわち、フラップ２４及び２５は後部シート４０の一体化 拡張部を具備する。あるいは、フラップ２４及び２５は上部シート３８及び後部 シート４０の一体化拡張部である)。 他の実施形態においては、フラップ２４及び２５は本体部２２の衣類に面した 側部に結合されている。好ましくは、このような場合、フラップ２４及び２５は それぞれ、本体部２２の衣類に面した側部に結合された分離要素を具備する。こ の実施形態において、フラップ２４及び２５は好ましくは、それらが本体部２２ と本体部２２の長手方向側端部２６に固定されている点の間で衛生ナプキン２０ の本体部２２の衣類に面した側部に取り付けられていない。これらの後の実施形 態におけるフラップ２４及び２５は、任意の適当な取り付け機構により本体部２ ２の衣類に面した側部に結合されている。この適当な取り付け手段は接着剤など が考えられるがこれに限定されるものではない。第１のフラップ２４と第２のフ ラップ２５とは互いに異なる取り付け方法により本体部２２に結合されている。 フラップ２４及ぶ２５が本体部２２に結合（あるいは本体部２２から延在）す る衛生ナプキン２０の場所あるいは領域はここでは、接合（連結）部と呼ばれる 。これらの領域は概して接合部４８の線などの長手方向に傾斜した（あるいは長 手方向の）接合部である。これらの領域は種々の曲線あるいは直線であるが、こ れらに限定されるものではない。すなわち、接合部はフランジ、ストリップ、間 欠線などを含む。 第１のフラップ２４及び第２のフラップ２５は所望の任意の構成であるが、１ つの好ましい構成は図１に示されている。図１は第１のフラップ２４は各フラッ プ２４の前端部及び後端部に伸長可能な区域（あるいは異なる伸長率をもつ区域 ）を備えている。伸長可能区域５６は、着用者の下着の股のまわりでの第１のフ ラップ２４の折り畳みによって第１のフラップに作り出される張力を緩和する。 これによって伸長可能区域５６は前記張力により引き起こされる第１のフラップ ２４のひだを除去する。好ましくは、図１に示す実施形態において、伸長可能区 域５６はあらかじめ波形にされた、あるいはリングロール処理された第１のフラ ップの領域２４を具備し、波形部５８は第１の長手方向中央線Ｌに対してある角 度で傾斜する峰と谷とを規定している。フラップ２４に伸長可能区域５６を設け るための適当な構造は米国特許５３８９０９４（発明者：Ｌａｖａｓｈその他） と、共に譲渡されて係属中の米国特許出願０８／３８０７６９（名称：ひだ部分 を有する吸収性物品、発明者：Ｓｕｅ Ａ．Ｍｉｌｌｓその他、出願日：１９９ ５年１月３０日）に詳細に記載されている。 衛生ナプキン２０は好ましくは衛生ナプキン２０を着用者の下着の所定の位置 に固定するためのファスナを有している。図１及び図２はファスナの好ましい構 成を示しており、中央パッド接着剤７４などの本体部（あるいは中央パッド）と 、第１のフラップ接着剤７６及び第２のフラップ接着剤７７などの、フラップフ ァスナとを具備する。衛生ナプキン２０とともに使用されるファスナは接着剤フ ァスナに限定されるものではない。当業界で知られた任意のタイプのファスナが この目的のために使用することができる。例えば、衛生ナプキン２０はVELCROな どの機械的ファスナ、あるいは機械的ファスナと接着剤の組み合わせによって着 用者の下着の所定の位置に固定される。しかしながらここでは簡単のためにファ スナを接着剤ファスナの点から説明し、これらのファスナは好ましくは圧力を感 知する接着剤ファスナである。適当な圧力感知接着剤ファスナについては米国特 許４９１７６９７に詳細に記載されている。 中央パッド接着剤７４、第１のフラップ接着剤７６、第２のフラップ接着剤７ ７は任意の適当な構成により提供される。好ましい実施形態においては、中央パ ッド接着剤７４は第１の長手方向中央線Ｌを中心とする接着剤の長手方向に傾斜 したストリップの形態で提供される。第１のフラップ接着剤７６及び第２のフラ ップ接着剤７７はおのおの各第１のフラップ２４及び各第２のフラップに関する 接着剤の概して方形のパッチの形態で提供される。中央パッド接着剤７４はパン ティの股部における衛生ナプキン２０の本体部２２を固定するための接着剤取り 付け手段を提供する。第１のフラップ接着剤７６は、それらがパンティの股部の 端部の周りに包まれた後、第１のフラップ２４を所定の位置に維持するのを助け るために用いられる。第２のフラップ接着剤７７は、それらがパンティの内部の 後領域で広げられた後、第２のフラップ２５を所定の位置に維持するのを助ける のに用いられる。フラップはフラップ２４を下着あるいは対向フラップに取り付 けることによって所定の位置に維持される。 図１〜図４及び図６〜図７は、本発明のラッパ７８の好ましい形態を示してい る。図１に示すように。概して参照番号７８により示されているラッパはいくつ かの要素を具備している。これらの要素は、単一部材または物品の一体化された 部分を具備するかあるいは、部材あるいは物品に結合された分離した要素を具備 している。ラッパ７８を構成する要素は、主ラップシート８０、主ラッパシート ８０の一側面に配置されたリリースペーパ（またはリリースコーティング）８２ などの、オプションとしてのリリース要素と、フラップ接着剤カバー８１とを含 む。 主ラッパシート８０（ラッパシート）は、衛生ナプキン２０のための個々のパ ッケージを提供するために、衛生ナプキン２０の周りに折り畳まれたラップ７８ の一部である。主ラッパシート８０は好ましくは中央パッド接着剤７４を包囲し かつ開放可能に中央パッド接着剤７４に取り付けられている。主ラッパシート８ ０は好ましくは衛生ナプキン２０の本体部２２のそれらよりも僅かに大きい寸法 を有している。好ましくは、図１、２、７に示すように、主ラッパシート８０は 、衛生ナプキン２０の本体部２２の長手方向側端部２６を越えて延在する長手方 向側部８０Ｄを有する。主ラッパシート８０は好ましくは第１の終端部８０Ａと 衛生ナプキン２０の本体部２２の終端部２８を越えて延在する第２の終端部８０ Ｂとを有する。しかしながら、衛生ナプキン２０の完全な保護は衛生ナプキン２ ０の本体部２２よりも大きくないラッパにより得られる。 主ラッパシート８０は任意の適当な材料から作られる。主ラップシート８０は 、ラップ７８が使用された衛生ナプキン２０の包み及び廃棄に適するように、好 ましくは液体不透過な薄型の弾性材料で製造される。例えばポリエチレンフィル ムが適していることがわかった。 主ラッパシート８０はリリースペーパ（あるいはリリースコーティング）８２ などの、オプションとしてのリリース要素を備えており、これによって着用者が ラッパ７４から衛生ナプキン２０を取り除いたときに主ラップシート８０が中央 パッド接着剤８２から開放される。個々のリリースペーパが使用するならば、コ ートされたペーパなどの、この目的のために当業界で知られた適当な材料を具備 する。適当なリリースペーパは米国特許４９１７６９７に開示されている。その ようなリリースペーパ８２は図３及び図６に示すように、主ラッパシート８０の 内部表面に積層される。リリースコーティングが使用される場合には、コーティ ングは主ラッパシート８０の内部表面に直接適用される。そのようなコーティン グはこの目的のために当業界で知られた任意の材料を具備する。シリコンコーテ ィングが好まれる。コーティングが使用されるならば、コーティング８２は、中 央パッド接着剤７６に実質的に接触する主ラッパシート８０のその区域のみを塗 布することによって提供される。一方、主ラッパシート８０の全ラッパ内部が塗 布される。ラッパの全内部を塗布することは米国特許５１８１６１０（名称：非 粘着内部を有する弾性容器、発明者：Ｑｕｉｃｋその他、発行日．１９９３年１ 月２６日）に開示されている。 フラップ接着剤カバー（フラップリリースストリップ）８１は、第１のフラッ プ接着剤７６と第２のフラップ接着剤７７とを包囲して保護し、第１のフラップ ２４と第２のフラップ２５とは包装のために上部シート３８上に折り畳まれた位 置に維持される。図１，２，６及び７に示す好ましい実施形態において、フラッ プ接着剤カバー８１は主ラッパシート８０の第２の終端部８０Ｂから延在して、 折り畳まれた状態で第２の領域４１に概して延在する。フラップ接着剤カバー８ １は好ましくは主ラッパシート８０に結合されている。 より具体的には図４に示すように、フラップ接着剤カバー８１は、フラップ接 着剤カバー８１が折り畳まれて主ラップシート８０に結合される前に、好ましく は第１の領域３９及び第２の領域４１に伸張した状態で延在する。フラップ接着 剤カバー８１は好ましくは、第１の終端部８１Ｃと第２の終端部８１Ｄと一対の 長手方向側部８１Ｅとを具備する。フラップ接着剤カバー８１は横断折り畳み軸 Ｆ３と第１の部分８４と第２の部分８５とを具備する。横断折り畳み軸Ｆ３はフ ラップ接着剤カバー８１を第１の部分８４と第２の部分８５とに分離している。 第１の部分８４は第１の領域３９において、横断折り畳み軸Ｆ３から折り畳み軸 Ｆ２へと延在し、第２の部分８５は第２の領域４１において、横断折り畳み軸Ｆ ３から主ラッパ８０の第２の終端部８０Ｂへと延在している。第１の部分８４は 第１のフラップ接着剤７６を包囲して保護し、第２の部分８５は第２のフラップ 接着剤７７を包囲して保護している。 フラップ接着剤カバー８１は２つの表面を有し、その１つは非粘着表面（解放 可能な表面）８１Ａであり、フラップファスナをもつアタッチメントを解放可能 である。他の１つは対向面あるいは側部８１Ｂである。好ましくは図４に示すよ うに、フラップ接着剤カバー８１の非粘着表面８１Ａは、伸張した状態で第１の フラップ接着剤７６と第２のフラップ接着剤７７に面しており、これによって第 １のフラップ接着剤７６と第２のフラップ接着剤７７とに解放可能に接着するこ とが可能となる。フラップファスナ７６及び７７が接着剤ファスナを具備すると き、非粘着表面８１Ａは、個々のリリースペーパまたは要素を非粘着材料によっ て処理されたフラップ接着剤カバー８１に取り付けることによって、あるいは、 フラップ接着剤カバー８１のすべてまたは一部を、フラップ接着剤カバー８１の 一部をシリコンコーティングなどの非粘着コーティングによって提供される。あ るいは、フラップファスナ７６及び７７がVELCROファスナなどの機械的ファスナ を具備しているときには、非粘着表面は機械的締め付け材料に解放可能に係合す ることができる不繊材料によって提供される。対向側部８１Ｂは第１のフラップ 接着剤７６と第２のフラップ接着剤７７から離れて面している。フラップ接着剤 カバー７６の対向側部８１Ｂはその上にリリースコーティングをもつ必要がなく ，好ましくはもたないほうがよい。 図１，図２，図６及び図７に示すように、フラップ接着剤カバー８１は、折り 畳まれた状態で主ラッパシート８０に結合される。フラップ接着剤カバー８１は 、横断折り畳み軸Ｆ３で折り畳まれ、これによって第１の部分８４は第２の部分 ８５に重なる。あるいは、フラップ接着剤カバー８１は横断折り畳み軸Ｆ１で折 り畳まれる。この場合、折り畳み横断軸Ｆ３は折り畳み軸Ｆ１と一致する。折り 畳まれた状態において、対向側部８１Ｂは内部に面し、非粘着表面８１Ａは外部 に面する。図６に示すように、第１の終端部８１Ｃの対向側部８１Ｂは、接着剤 層８３を適用することによって主ラッパシート８０の第２終端部８０Ｂに結合さ れる。好ましい実施形態では、フラップ接着剤カバー８１が折り畳まれたときに 、第１の部分８４の第１終端部８１Ｃは第２の部分８５の第２終端部８１Ｄと、 第２の領域４１の本体部２２の終端部２８とを越えて外方向に延在する。さらに 、 主ラッパシート８０の第２終端部８０Ｂは第２の部分８５の第２終端部８１Ｄと 第２の領域４１の本体部２２の終端部２８とを越えて外方向に延在する。 フラップ接着剤カバー８１は任意の適当なサイズ及び形状とすることができる が、図は第１のフラップ接着剤７６と第２のフラップ接着剤７７を包囲して保護 するのに十分な幅と長さを有するフラップ接着剤カバー８１を示している。 図８は前記した図に示すフラップ接着剤カバー８１の変形例を示す。図８に示 す実施形態において、主ラッパシート８０の個々の構成要素の代わりに、フラッ プ接着剤カバー８１は主ラッパシート８０の一体化された部分である。 ラッパ７８は好ましくは、ラッパと衛生ナプキンを折り畳むことにより形成さ れる包装を維持するための選択できるパッケージファスナ８６を具備する。パッ ケージファスナ８６は好ましくはパッケージに解放可能に取り付け可能かつ再密 閉可能である。パッケージファスナ８６は、接着剤、テープ及び機械的ファスナ のスポットあるいはパッチなどの、当業界で知られた解放可能に取り付け可能及 び再密閉可能なファスナである。そこに配置された圧力感知接着剤を有するテー プタブは、よく機能することが見出された。パッケージファスナ８６はラッパ７ ８の任意の適当な位置に配置される。図１及び図２に示す実施形態において、パ ッケージファスナ８６は好ましくは主ラッパシート８０の対向する第１の終端部 に配置される。 ラッパ７８における衛生ナプキン２０の初期包装のために、本体部２２の衣類 に面した側部２０Ｂは主ラッパシート８０の頭部に配置されている。衛生ナプキ ン２０は、中央パッドファスナ７４がリリースペーパまたは主ラッパシート８０ 上のリリースコーティング８２上に重なるように配置される。第１のフラップ２ ４及び第２のフラップ２５とは好ましくは、第１のフラップ２４及び第２のフラ ップ２５が図２及び図３に示すような構成になるように上部シート３８上に折り 畳まれる。フラップ２４及び２５を図２及び図３に示す構成に折り畳むことは、 フラップ２４及び２５の衣類に面した側部上に配置された接着剤７６及び７７の パッチを露出させてフラップ２４及ぶ２５が上部シート３８の少なくとも一部を 包囲させる。すなわち、上部シート３８上でフラップ２４及び２５を折り畳むこ とは、上部シート３８が使用前に汚れてしまわないようにするためのある程度の 保護を提供する。他の実施形態では、第１のフラップ２４の一方または両方はよ り大きな長さ（すなわち、横断方向に測定されたその寸法）をもち、第１のフラ ップ２４は、第１のフラップ２４の１つが、図５に示すように少なくとも部分的 に他のフラップ２４に重なるように、上部シート３８上で折り畳み可能となって いる。第１のフラップ２４Ｂは、第１のフラップ２４Ａのフラップ取り付け手段 ７６に重複して取り付けられて保護する。フラップ接着剤カバー８４は、第１の フラップ２４Ｂのフラップファスナ７６に重複して取り付けられて保護する。第 ２のフラップ２５は、より大きな長さをもつ第１のフラップ２４と同じ構造を有 する。 上部シート３８上でフラップ２４及び２５を折り畳んだ後、衛生ナプキン２０ 及び主ラッパシート８０は好ましくは図２に示す折り畳み軸Ｆ１及びＦ２によっ て規定される３つの領域に折り畳まれる。折り畳み軸Ｆ１及びＦ２は、衛生ナプ キン２０及び主ラッパシート８０を第１の領域３９、第２の領域４１、第３の領 域４３からなる３つの領域に分割する。図２に示すように、中央領域（第１の領 域）３９は好ましい折り畳み軸Ｆ１及びＦ２の間に置かれている。第２及び第３ の領域４１及び４３は折り畳み軸Ｆ１及びＦ２をはずれた長手方向に置かれてい る。上記したように、本体部２２は折り畳み軸Ｆ１及びＦ２で第１の部分３６、 第２の部分３４、第３の部分３２からなる３つの部分に分割されている。各部分 ３６，３４，３２は概してそれぞれ各領域３９，４１，４３に延在している。 図９は輸送、販売、着用者により携帯される便利さのための１つの好ましい構 成において、ラッパ７８及び衛生ナプキン２０を折り畳むことによって形成され た衛生ナプキンのためのパッケージを示している。第２のフラップ２５が上記し たように上部シート３８上で折り畳まれたとき、フラップ接着剤カバー８１の第 ２の部分８５の非粘着表面８１Ａは、第２フラップファスナ７７上に置かれ、図 ２に示すように各接着パッチ７７に解放可能に取り付けられている。さらに、フ ラップ接着剤カバー８１は、フラップ２５に及ぶ各フラップ２５間に結合を提供 し、それによってフラップ接着剤カバー８１が除去されるまで第２のフラップ２ ５を所望の位置に保持する。図９に示すように、第２の領域４１（すなわち、本 体部２２の第２の部分３４、第２フラップ２５、第２フラップ接着剤７７及び折 り畳まれたフラップ接着剤カバー８１）は折り畳み軸Ｆ１に関して第１の領域３ ９（すなわち、主ラッパ８０の中央部８０Ｃ、本体部２２の第１の部分３６、第 １フラップ２４及び第１フラップ接着剤７６）上に折り畳まれる。衛生ナプキン ２０及びラッパ７８がこのような方法で折り畳まれるとき、フラップ接着剤カバ ー８１の第１の部分８４の非粘着表面８１Ａは、第１フラップファスナ７６上に 配置され、各接着剤パッチ７６に解放可能に取り付けられる。さらに、フラップ 接着剤カバー８１は、フラップ２４にわたる各フラップ２４間に結合を提供し、 これによりフラップ接着剤カバー８１が除去されるまで、第１フラップ２４を所 望の位置に保持する。第３の領域（すなわち、本体部２２の第３の部分３２に沿 った、主ラッパ８０の第１終端部８０Ａ）は折り畳み軸Ｆ２に関して第１の領域 ３９上にすでに折り畳まれた第２の領域４１上に折り畳まれる。テープタブ８６ を図９に示す位置にあるラッパ７８の外部に押圧することによって、衛生ナプキ ン２０、そのフラップ２４及び２５、ラッパ７８は図示された構成になる。 好ましくは、本発明のラッパ７８における衛生ナプキン２０の個々の包装を完 成させるために、主ラッパシート８０の各長手方向側端部８０Ｄは、衛生ナプキ ン２０及びラッパ７８が図９に示すような構成に折り畳まれた後、後で取り壊せ るように密閉される。主ラッパシート８０の側端部８０Ｄの取り壊し可能な密閉 は、任意の適当な密閉技術によって達成される。例をあげると、長手方向側端部 ８０Ｄは図１０に示すように、熱密閉、糊付け、超音波接着される。衛生ナプキ ン２０全体はラッパ７８が解放されるまで保護される。長手方向の側端部を取り 壊し可能に密閉するための適当な方法は米国特許４５５６１４６（発明者Swanso n）に記載されている。 ここに記載されたラッパ７８の種々の実施形態は任意の適当な方法により実現 できる。フラップ接着剤カバー８１は主ラッパシートあるいは当業界で知られた 任意の接着剤カバー材料と同じ材料により製造可能である。分離されているなら ばフラップ接着剤カバー８１は、本発明の個々に包装された衛生ナプキン２０の 製造中の任意のときに主ラッパシート８０に結合することができる。好ましくは 、製造の容易さのために、フラップ接着剤カバー８１は、衛生ナプキン２０が主 ラッパシート８０上に配置された後に主ラッパシート８０に結合される。これは 、 フラップ接着剤カバー８１を一時的に主ラッパシート８０から除去する必要性を なくして衛生ナプキン２０を主ラッパシート８０に配置することを可能にする。 リリースペーパまたは主ラッパシート８０上のリリースコーティング８２、フラ ップ接着剤カバー８１上の非粘着表面８１Ａとは好ましくはフラップ接着剤カバ ー８１が主ラッパシート８０に結合される前に適用される。 より好ましくは、製造の容易さのために、フラップ接着剤カバー８１は、フラ ップ接着剤カバー８１が主ラッパシート８０に結合される前に、図１１に示すよ うにそれぞれ第１フラップ２４及び第２フラップ２５上に配置される。フラップ 接着剤カバー８１の非粘着表面８１Ａは第１のフラップ接着剤７６及び第２のフ ラップ接着剤７７を包囲する。さらに、フラップ接着剤カバー８１は、吸収性物 品を製造する間、表面２０Ａに接触する本体の主要部に包囲して汚染されないよ うに保護する。解放可能に処理されない対向側部８１Ｂは、フラップ接着剤カバ ー８１がフラップ２４及び２５に配置される前あるいは後に、接着剤層８３を備 えている。他方、接着剤層８３は主ラッパシート８０の領域８３Ａを備えている 。第２の領域４１は折り畳み軸Ｆ１に関して第１の領域３９上に折り畳まれ、フ ラップ接着剤カバー８１に適用された接着剤層８３は、主ラッパシート８０の第 ２終端部８０Ｂにおける領域８３Ａに取り外し可能に結合される。その後、第３ の領域４３はすでに第１の領域３９上に折り畳まれている第２の領域４１上に折 り畳まれる。個々の包装された衛生ナプキン２０が解放されたとき、フラップ接 着剤カバー８１は第１フラップ２４及び２５から除去されるが、主ラッパシート ８０の第１終端部８０Ａとともにとどまる。 消費者は図９及び図１０に示す形態における本発明の個々に包装された衛生ナ プキンを通常携帯する。図１２に示すように、本発明の個々に包装された衛生ナ プキンはラッパ７８からテープタブ８６を剥ぎ取り、主ラッパシート８０の長手 方向の側端８０Ｄに沿って打ちこわし可能な密閉を壊すことによって解放される 。これは消費者が本体部２２の終端部２８にアクセス可能にする。消費者は第３ の領域４３の本体部２２の終端部２８を保持し、図１２に示すようにテープタブ ８６を衛生ナプキン２０から引っ張る。衛生ナプキン２０がラッパ７８から分離 されたとき、中央パッド接着剤７４は図１３に示すように、主ラッパシート８０ か ら分離される。同時に、第１フラップ接着剤７６はフラップ接着剤カバー８１か ら分離される。 第１のフラップ接着剤７６の剥離開始側部に隣接する第１の終端部８１Ｃは主 ラッパシート８０の第２の終端部８０Ｂに結合されるので、フラップ接着剤カバ ー８１と比較して第１のフラップ接着剤７６をフラップ接着剤カバー８１から容 易に分離することができる。フラップ接着剤カバー８１の第２の終端部８１Ｄは 主ラッパシート８０の第２の終端部８０Ｂに結合され、第１の終端部８１Ｃはフ リーである。本体部２２が主ラッパシート８０から分離されたときあるいは分離 された後、第２のフラップ２５に設けられている第２のフラップ接着剤７７は、 図１４に示すようにフラップ接着剤カバー８１から分離しはじめる。第２のフラ ップ接着剤７７の剥離開始端部に隣接する第１の終端部８１Ｃは主ラッパシート ８０の第２の終端部８０Ｂに結合されるので、フラップ接着剤カバー８１に比較 してフラップ接着剤カバー８１から第２のフラップ接着剤７７を分離することは 容易である。フラップ接着剤カバー８１の第２の終端部８１Ｄは、主ラッパシー ト８０の第２の終端部８０Ｂに結合され、第１の終端部８１Ｃはフリーである。 衛生ナプキン２０はさらにラッパ７８から引っ張られ、衛生ナプキン２０とラッ パ７８とは互いに分離される。ラッパ７８からの衛生ナプキン２０の分離は好ま しくは単一の運動により達成される。 衛生ナプキンがラッパ７８から除去されて着用者のパンティ内に配置されると 、消費者はラッパ７８を折り畳み、再密閉可能なテープタブ８６をラッパ７８に 再度取り付けることにより、ラッパ７８をその折り畳まれた傾斜の中で固定する 。消費者は使用済みの衛生ナプキンを再度包んで棄てるために折り畳まれたラッ パ７８を蓄積する。着用者は以前に必要とされた緩んだフラップ接着剤リリース ストリップを収集して棄てることを心配する必要はない。これはすべてのリリー スストリップはラッパ７８に取り付けられるかあるいはラッパ７８と一体化して いるからである。本発明はそれゆえ、着用者に対して、容易に設置できかつ収集 しなければならない余分な廃棄物なしにきれいな衛生ナプキン２０を提供する。 図１５〜図２４は、本発明の他の実施形態を示している。図１５〜図２４に示 すラッパ１７８は実質的に上記した第１実施形態と同じ構造を有している。それ ゆえ、図１〜図１４に示す実施形態の各部に対応する図１５〜図２４に示す他の 実施形態の各部は同じ参照数字を用いて説明される。 ラッパ１７８はフラップ接着剤カバー８１を具備する。フラップ接着剤カバー ８１は第１のフラップ接着剤７６及び第２のフラップ接着剤７７を包囲して保護 する。フラップ接着剤カバー８１は、第１の終端部８１Ｃと第２の終端部８１Ｄ と一対の長手方向の側部８１Ｅを有する単一の分離シートを具備する。フラップ 接着剤カバー８１は横断折り畳み軸Ｆ３と第１の部分８４と第２の部分８５とを 具備する。第１の部分８４は第１の領域３９において、横断折り畳み軸Ｆ３から 折り畳み軸へと延在し、第２の部分８５は第２の領域４１において、横断折り畳 み軸Ｆ３から主ラッパ８０の第２の終端部８０Ｂへと延在する。フラップ接着剤 カバー８１は２つの表面を有し、その一つは、フラップファスナをもつ解放可能 なアタッチメントを取り付け可能な非粘着表面（解放可能な表面）８１Ａであり 、他の一つは対向表面あるいは側部８１Ｂである。 図１５〜図１８及び図２０に示すように、フラップ接着剤カバー８１は、折り 畳まれた状態で主ラッパシート８０に結合される。フラップ接着剤カバー８１は 横断折り畳み軸Ｆ３に関して折り畳まれ、これによって第１の部分８４の大部分 は第２の部分８５の大部分と面どうしを重ね合わせた状態で重なる。対向側部８ １Ｂは第１の終端部８１Ｃで接着剤層８３を適用することによって主ラッパシー ト８０の第２の終端部８０Ｂに結合される。さらに、フラップファスナカバー８ １の第１の部分８４及び第２の部分８５は接着剤層８７を対向側部８１Ｂに適用 することにより互いに結合される。接着剤層８７は、第１の部分８４あるいは第 ２の部分８５の対向側部８１Ａに関して適用され、第１の部分８４と第２の部分 ８５とが重なる領域の任意の位置に配置される。例えば、接着剤層８７は横断軸 Ｆ３の近くに配置される。好ましくは、接着剤層８７は図１５〜図１７に示すよ うに第２の部分８５の第２の終端部８１Ｄに隣接して配置される。好ましい実施 形態では、フラップ接着剤カバー８１が折り畳まれたときに第１の部分８４の第 １の終端部８１Ｃは第２の部分８５の第２の終端部８１Ｄと、第２の領域４１に おける本体部２２の終端部２８とを越えて外方向に延在する。さらに、主ラッパ シート８０の第２終端部８０Ｂは第２の部分８５の第２の終端部８１Ｄと、第２ の領域４１における本体部２２の終端部２８とを越えて外方向に延在する。 図１９は図１８に示すフラップ接着剤カバー８１の変形例を示している。図１ ９に示す実施形態において、主ラッパシート８０の分離した部品の代わりに、フ ラップ接着剤カバー８１は主ラッパシート８０と一体化されている。この実施形 態においては、接着剤層８７は第１の部分８４及び第２の部分８５に結合されて いる。 図２０は、輸送、販売、着用者による便利のよい形態のための１つの好ましい 実施形態において、ラッパ１７８と衛生ナプキン１２０とを折り畳むことによっ て形成される衛生ナプキンのための包装を示している。これは実質的に図９に示 す構成と同様である。図２０に示す実施形態において、接着剤層８７は第１の部 分８４と第２の部分８５とを結合するために適用される。 製造の容易さのために、フラップ接着剤カバー８１は、フラップ接着剤カバー ８１が主ラッパシート８０に結合される前に、図２１に示すようにそれぞれ第１ のフラップ２４及び第２のフラップ２５に配置される。フラップ接着剤カバー８ １は、吸収性物品の製造の間、体接触表面２０Ａの大部分を包囲して汚染されな いように保護する。解放可能に処理されていない対向側部８１Ｂは、フラップ接 着剤カバー８１がフラップ２４及び２５に関して配置される前あるいは後に、接 着剤層８３及び８７を備える。一方、接着剤層８３及び８７は主ラッパシート８ ０の領域８３Ａ及び８７Ａを備えている。それから第２の領域４１は折り畳み軸 Ｆ１に関して第１の領域３９上に折り畳まれ、フラップ接着剤カバー８１に適用 された接着剤層８３は主ラッパシート８０の第２終端部８０Ｂにおける領域８３ Ａに着脱できないように結合され、第１の部分８４及び第２の部分８５の１つに 適用された接着剤層８７は他の部分に着脱できないように結合される。その後、 第３の部分８５は、すでに第１の領域３９上に折り畳まれた第２の領域４１上に 折り畳まれる。 図２２に示すように、本発明の個々に包装された衛生ナプキンはテープタブ８ ６をラッパ１８から剥ぎ取ることで開放される。消費者は第３の領域４３の本体 部２２の終端２８を保持して、図２２に示すようにテープタブ８６を衛生ナプキ ン２０から引っ張る。衛生ナプキン２０がラッパ１７８から分離されたとき、中 央パッド接着剤７４は主ラッパシート８０から分離される。さらに分離されたと き、第１のフラップ接着剤７６は図２３に示すようにフラップ接着剤カバー８１ から分離される。その後、第２のフラップ２５に設けられた第２のフラップ接着 剤７７は図２４に示すように、フラップ接着剤カバー８１から分離し始める。衛 生ナプキン２０はさらにラッパ１７８から引っ張られ、衛生ナプキン２０とラッ パ１７８とは互いに分離される。衛生ナプキン２０のラッパ１７８からの分離は 好ましくは単一の運動で達成される。第１の部分８４と第２の部分８５とは折り 畳まれた状態で接着剤層８７によって互いに結合されるので、これはフラップ接 着剤カバー８１を第１のフラップ接着剤７６と第２のフラップ接着剤７７から分 離するための動作長さを最小にする。 図２５〜図２７は本発明の他の実施形態のラッパ２７８を示している。この実 施形態において、フラップ接着剤カバー１８１は主ラップシート８０の第２の終 端部８０Ｂから延在し、折り畳まれた状態で第２の領域４１に延在する。フラッ プ接着剤カバー１８１は、上部表面１８１Ａと対向表面あるいは側部１８１Ｂと からなる２つの表面を有している。上部表面１８１Ａの一部のみが、フラップフ ァスナをもつ解放可能なアタッチメントを取り付け可能な非粘着領域（解放可能 な表面）である。好ましくは、フラップ接着剤カバー１８１の上部表面１８１Ａ の非粘着領域は第１のフラップ接着剤７６と第２のフラップ接着剤７７に面して おり、これにより第１のフラップ接着剤７６と第２のフラップ接着剤７７に解放 可能に接着される。好ましくは接着剤層１８３が適用される上部表面１８１Ａの 領域は解放可能なように処理されていない。 フラップ接着剤カバー１８１は折り畳まれた状態で主ラッパシート８０に結合 される。図２５〜図２７に示すように、フラップ接着剤カバー１８１は、接着剤 層１８３を上部表面１８１Ａの解放できないように処理された領域に適用するこ とによって、第２の部分の第２の終端部１８１Ｄで主ラッパシート８０の第２の 終端部８０Ｂに結合される。面どうしを突き合わせた関係をもつフラップファス ナカバー８１の第１の部分１８４と第２の部分１８５を結合するための接着剤層 １８７は、第１の部分１８４と第２の部分１８５のいずれか一方の対向表面１８ １Ｂに適用される。接着剤層１８７は第１の終端部１８１Ｃに隣接して、好まし くは第２の部分１８５の第２の終端部１８１Ｄに隣接して設けられる。好ましい 実施形態においては、フラップ接着剤カバー１８１が折り畳まれたときに、主ラ ッパシート８０の第２の終端部８０Ｂは第２の領域４１において本体２２の終端 ２８を越えて延在する。 図２７は、輸送、販売、着用者による形態の便利さのための１つの好ましい構 成において、ラッパ２７８と衛生ナプキン２０を折り畳むことによって形成され る衛生ナプキンのためのパッケージを示している。第２のフラップ２５が上記し た方法で上部シート３８上に折り畳まれたとき、フラップ接着剤カバー１８１の 上部表面１８１Ａの非粘着領域は第２のフラップファスナ７７上に配置される。 図２７に示すように、第２の領域４１は折り畳み軸Ｆ１に関して第１の領域３９ 上に折り畳まれる。衛生ナプキン２０とラッパ２７８とがこのようにして折り畳 まれたとき、フラップ接着剤カバー１８１の上部１８１Ａの非粘着領域は第１の フラップファスナ７６上に配置される。第３の領域４３は、すでに第１の領域３ ９上に折り畳まれている第２の領域４１上に折り畳み軸Ｆ２に関して折り畳まれ る。テープタブ８６は提供される。図２５〜図２７に示す実施形態はフラップ接 着剤カバー１８１をフラップ接着剤７６及び７７から分離するための動作長さを 最小にする。この実施形態においては、衛生ナプキン２０をラッパ２７８から分 離することは好ましくは単一の運動で達成される。 すべての特許の開示、特許出願（及びこの出願に関して発行される特許、及び 対応して出版された外国の特許出願）及び上記した説明で記載された発行物はこ こに参考文献として組み込まれている。しかしながら、参考文献としてここに組 み込まれた文書は本発明を教示あるいは開示するものではない。 本発明の好ましい実施形態の上記した詳細な記載は単に例示のためのものであ り、当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱することなしに種々の変更 及び変形を行うことが可能である。したがって、本発明の範囲は添付の請求の範 囲を参照することで決定されるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．個々に包装された吸収性物品であって、 （ａ） 吸収性物品であって、長手方向に延在し、一対の長手方向側端部と、一 対の終端部と、衣類表面と、体表面とを有する本体部を具備し、前記本体部の衣 類表面は着用者の下着内に配置され、前記吸収性物品は、前記本体部に結合され 、前記本体部の長手方向の側端部を越えて外に向かって横方向に延在する一対の 第１のフラップと、前記長手方向における前記第１のフラップから離して前記本 体部に結合され、前記本体部の長手方向の側端部を越えて外に向かって横方向に 延在する一対の第２のフラップとを具備し、前記第１及び第２のフラップの各々 の衣類表面はそれぞれ、第１のフラップファスナと第２のフラップファスナとを 具備し、前記第１及び第２のフラップは前記第１及び第２のフラップファスナを 露出するために前記本体部の体表面上に折り畳まれる吸収性物品と、 （ｂ） 前記吸収性物品のためのラッパであって、主ラッパシートとフラップフ ァスナカバーとを具備するラッパと、 を具備し、 （ｃ） 前記主ラッパシートは、一対の長手方向側部と、一対の終端部と、前記 本体部に面した内部表面と、外部表面とを具備し、前記主ラッパシートは前記本 体部の衣類表面に隣接して配置され、前記主ラッパシートと前記吸収性物品の本 体部とは、２つの横断軸と、この２つの横断軸により分割された３つの領域とを 具備し、前記３つの領域は前記第１のフラップの大部分が延在する第１の領域と 、前記第２のフラップの大部分が延在する第２の領域と、第３の領域とを具備し 、前記２つの横断軸は、前記第１の領域と前記第２の領域との間で横方向に延在 する第１の軸と、前記第１の領域と前記第３の領域との間で横方向に延在する第 ２の軸とを具備し、 （ｄ） 前記フラップファスナカバーは一対の長手方向の側部と、一対の終端部 と、前記第１及び第２のフラップの前記フラップファスナに面した解放可能な表 面と、対向表面と、第１の部分と、第２の部分とを具備し、前記吸収性物品が前 記横断軸で折り畳まれたときに、前記第１の部分の大部分は前記第１の領域に延 在し、前記第２の部分の大部分は第２の領域に延在し、前記フラップファスナカ バーは前記第１及び第２のフラップの前記フラップファスナに解放可能に固定さ れ、 （ｅ） 前記フラップファスナカバーの前記第１の部分の終端部は、前記第２の 領域の前記主ラッパシートの終端部に結合される吸収性物品。 ２．前記フラップファスナカバーは前記主ラッパシートに結合された単一の分離 要素を具備する請求項１記載の吸収性物品。 ３．前記主ラッパシートと前記吸収性物品の本体部とは前記第１の軸に関してユ ニットとして折り畳まれ、これによって前記第２の領域は前記第１の領域に重な り、前記フラップファスナカバーは前記第１の領域と前記第２の領域との間に挿 入される請求項１記載の吸収性物品。 ４．前記フラップファスナカバーはさらに、前記フラップファスナカバーを前記 第１の部分と前記第２の部分とに分割する横断軸を具備し、前記フラップファス ナカバーは前記横断軸に関して折り畳まれ、前記フラップファスナカバーの前記 第１の部分は、前記横断軸から前記第２の軸へと延在し、前記フラップファスナ の前記第２の部分は前記横断軸から前記第２の領域の前記主ラッパシートの前記 終端部へと延在し、前記フラップファスナカバーの前記第１の部分の前記終端部 は前記フラップファスナカバーの前記第２の部分の前記終端部を越えて延在する 請求項３記載の吸収性物品。 ５．前記第２の領域の前記主ラッパシートの前記終端部は前記フラップファスナ カバーの前記第２の部分の前記終端部を越えて延在する請求項４記載の吸収性物 品。 ６．前記フラップファスナカバーの前記第１の部分の終端部は、前記第２の領域 の前記本体部の前記終端を越えて延在する請求項５記載の吸収性物品。 ７．前記主ラッパシートの前記長手方向側部は、前記吸収性物品の前記本体部の 前記長手方向側端部を越えて延在する請求項６記載の吸収性物品。 ８．前記フラップファスナカバーの前記終端部の対向表面は、前記主ラッパシー トの前記終端部の前記内部表面に結合される請求項４記載の吸収性物品。 ９．前記第３の領域は、前記第２の軸に関して前記第２の領域上に折り畳まれ、 前記第３の領域の前記本体部は前記第２の領域の前記主ラッパシートの前記外部 表面に面する請求項３記載の吸収性物品。 １０．前記主ラッパシートと前記フラップファスナカバーは前記吸収性物品の前 記本体部と前記フラップから単一の運動で除去可能である請求項１記載の吸収性 物品。 １１．個々に包装された吸収性物品であって、 （ａ） 吸収性物品であって、長手方向に延在し、一対の長手方向の側端部と、 一対の終端部と、衣類表面と、体表面とをもつ本体部を具備し、前記本体部の前 記衣類表面は着用者の下着内に配置され、前記吸収性物品は、前記本体部に結合 され、前記本体部の前記長手方向側端部を越えて外に向かって横方向に延在する 一対の第１のフラップと、前記長手方向において前記第１のフラップから離して 前記本体部に結合され、前記本体部の前記長手方向の側端部を越えて外に向かっ て横方向に延在する一対の第２のフラップとを具備し、前記第１及び第２のフラ ップの各々の前記衣類表面は、それぞれ第１のフラップファスナと、第２のフラ ップファスナとを具備し、前記第１及び第２のフラップは前記第１及び第２のフ ラップファスナを露出するために、前記本体部の前記体表面上に折り畳まれる吸 収性物品と、 （ｂ） 前記吸収性物品のためのラッパであって、主ラッパシートとフラップフ ァスナカバーとを具備するラッパとを具備し、 （ｃ） 前記主ラッパシートは一対の長手方向側部と、一対の終端部と、前記本 体部に面する内部表面と、外部表面とを具備し、前記主ラッパシートは前記本体 部の前記衣類表面に隣接して配置され、前記主ラッパシートと前記吸収性物品の 前記本体部とは２つの横断軸と、この２つの横断軸により分割された３つの領域 とを具備し、前記３つの領域は前記第１のフラップの大部分が延在する第１の領 域と、前記第２のフラップの大部分が延在する第２の領域と、第３の領域とを具 備し、前記２つの横断軸は、前記第１の領域と前記第２の領域との間で横方向に 延在する第１の軸と、前記第１の領域と前記第３の領域との間で横方向に延在す る第２の軸とを具備し、 （ｄ） 前記フラップファスナカバーは、一対の長手方向側部と、一対の終端部 と、前記第１及び第２のフラップの前記フラップファスナに面する上部表面と、 対向表面と、第１の部分と、第２の部分とを具備し、前記吸収性物品が前記横断 軸で折り畳まれたときに前記第１の部分の大部分は第１の領域に延在し、前記第 ２の部分の大部分は第２の領域に延在し、前記フラップファスナカバーは前記第 １及び第２のフラップのフラップファスナに解放可能に固定され、 （ｅ） 前記フラップファスナカバーの前記第１の部分と前記第２の部分とは互 いに結合され、これによって、前記フラップファスナカバーの第１の部分の大部 分は前記フラップファスナカバーの前記第２の部分の大部分と面どうしを突き合 わせた関係で配置され、 （ｆ） 前記フラップファスナカバーの終端部の１つは、前記第２の領域の前記 主ラッパシートの前記終端部に結合される吸収性物品。 １２．前記フラップファスナカバーは前記主ラッパシートに結合された単一の個 々の要素を具備する請求項１１記載の吸収性物品。 １３．前記主ラッパシートと前記吸収性物品の前記本体部とは前記第１の軸に関 して単一のユニットとして折り畳まれ、これによって前記第２の領域は前記第１ の領域に重なり、前記フラップファスナカバーは前記第１の領域と前記第２の領 域との間に挿入される請求項１１記載の吸収性物品。 １４．前記フラップファスナカバーはさらに、前記フラップファスナカバーを前 記第１の部分と前記第２の部分とに分割する横断軸を具備し、前記フラップファ スナカバーは前記横断軸に関して折り畳まれ、前記フラップファスナカバーの前 記第１の部分は前記横断軸から前記第２の軸へと延在し、前記フラップファスナ カバーの前記第２の部分は、前記横断軸から前記第２の領域の主ラッパシートの 前記終端部へと延在し、前記フラップファスナカバーの前記第１の部分の前記終 端部は、前記フラップファスナカバーの前記第２の部分の前記終端部を越えて延 在して、前記第２の領域の前記主ラッパシートの前記終端部に結合される請求項 １３記載の吸収性物品。 １５．前記主ラッパシートの前記長手方向側部は前記主ラッパシートの長手方向 側端部を越えて延在し、前記第２の領域の前記主ラッパシートの終端部は、前記 第２領域の前記本体部の終端部と前記フラップファスナカバーの前記第２の部分 の終端部とを越えて延在する請求項１４記載の吸収性物品。 １６．前記フラップファスナカバーの前記第１の部分及び第２の部分は、前記フ ラップファスナカバーの前記第２の部分の終端部に隣接した点で互いに結合され る請求項１５記載の吸収性物品。 １７．前記フラップファスナカバーはさらに、前記フラップファスナカバーを前 記第１の部分と前記第２の部分とに分割する横断軸を具備し、前記フラップファ スナカバーは前記横断軸に関して折り畳まれ、前記フラップファスナカバーの前 記第１の部分は前記横断軸から前記第２の軸へと延在し、前記フラップファスナ カバーの前記第２の部分は、前記横断軸から前記第２の領域の前記主ラッパシー トの前記終端部へと延在し、前記フラップファスナカバーの前記第２の部分の終 端部は、前記第２の領域の前記主ラッパシートの終端部に結合される請求項１３ 記載の吸収性物品。 １８．前記主ラッパシートの長手方向側部は、前記吸収性物品の前記本体部の長 手方向側端部を越えて延在し、前記第２の領域の前記主ラッパシートの前記終端 部は、前記第２の領域の前記本体部の終端部を越えて延在する請求項１７記載の 吸収性物品。 １９．前記フラップファスナカバーの前記第１の部分と前記第２の部分とは、前 記フラップファスナカバーの前記第２の部分の終端部に隣接した点で互いに結合 されている請求項１８記載の吸収性物品。 ２０．前記第３の領域は前記第２の軸に関して前記第２の領域上に折り畳まれ、 これによって前記第３の領域の本体部は前記第２の領域の前記主ラッパシートの 外部表面に面する請求項１３記載の吸収性物品。