JP2000508173A - サイトメガロウイルスを検出するためおよびウイルス遺伝子発現のモジュレーターを同定するためのレポーター細胞株系 - Google Patents

サイトメガロウイルスを検出するためおよびウイルス遺伝子発現のモジュレーターを同定するためのレポーター細胞株系

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Abstract

(57)【要約】 サイトメガロウイルス感染を検出するため、およびサイトメガロウイルス遺伝子発現のモジュレーターを同定するための細胞株および方法が開示される。細胞株は、サイトメガロウイルスプロモーターの制御下にレポーター遺伝子を有する、組込みプラスミドを有する。このような細胞株は、例えば、生物学的サンプルにおいてHCMV感染を特異的に同定するために使用され得る。

Description

【発明の詳細な説明】 サイトメガロウイルスを検出するためおよび ウイルス遺伝子発現のモジュレーターを同定するための レポーター細胞株系 技術分野 本発明は、一般に、サイトメガロウイルス感染の検出に関する。より具体的に は、本発明は、サンプル中のサイトメガロウイルスを検出するため、およびサイ トメガロウイルス遺伝子発現のモジュレーターを同定するために有用である細胞 株に関する。 発明の背景 ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)は、代表的には新生児および免疫無防備の成 人において、広範囲の疾患を誘導し得るヘルペスウイルスファミリーの偏在する メンバーである。米国において、全出生児のほぼ1%が、先天性HCMV感染に 関連し、感染の約5〜10%で、重大な神経学的欠損が生じる。骨髄移植レシピ エントにおいて、HCMV肺炎に起因する死亡率は、40%と高い傾向がある。 さらに、散在性HCMV感染は、免疫無防備患者(例えば、AIDS患者)におい て一般的であり、胃腸炎および視覚切迫(sight-threatening)脈絡網膜炎のよう な病的状態としばしば関連する。 ウイルスゲノムは、感染性ビリオンを形成するためにエンベロープを有するキ ャプシド内にパッケージされた、約230塩基対の大きな二本鎖DNA分子からなる。 増殖性感染は種および細胞に特異的であり、そしてウイルス遺伝子の強固に連携 した発現が必要である。この連続するウイルス遺伝子発現は、3つの速度論的ク ラス、即時(IE);初期(E);および後期(L)に分割される。IE遺伝子 産物(これは、ゲノムの4つの領域に位置する)は、ウイルス感染直後に合成さ れ、その発現については宿主因子に主に依存する。IE転写の本質的部位(主要 IE転写単位として知られる)は、ゲノムの大きな独特な(UL)成分中に存在 する(例えば、Throwerら、J.Virol.70:91-100,1996;Klucherら、Mol.Cell.Bi o.13:1238-1250,1993;Arltら、J.Virol.68:4117-4125,1994を参照)。初期遺 伝子(例えば、DNAポリメラーゼのホモログ)は、ウイルスDNA複製の前に転写さ れ(例えば、ErtlおよびPowell.J.Virol.66:4126-4133,1992;Stenbergら、J. Virol.63:2699-2708,1989;Heら、J.Virol.66:1098-1108,1992を参照)、そし て後期遺伝子(ウイルスゲノムの大部分を構成する)は、ウイルスDNA複製後に のみ豊富に転写される(例えば、DeptoおよびStenberg,J.Virol.66:3241-3246 ,1992;Geballeら、J.Virol 57:864-874,1986;LeachおよびMocarski、J.Virol .63:1783-1791,1989を参照)。 HCMV感染を首尾良く処置するために、高感度で正確な診断試験が要求され る。ほとんどの現在のアッセイには免疫蛍光技術が含まれるが、これは扱いにく く、しばしば感受性が足りない。より迅速な細胞ベースのアッセイが、米国特許 第5,418,132号に記載されているが、このアッセイは、異なるヘルペスウイルス 間を識別できない。HCMV感染を迅速および特異的に検出する診断法の開発は、H CMV感染の診断および処置を容易にする。 さらに、ウイルス遺伝予発現のインヒビターを同定することへの従来のアプロ ーチ(代表的には、全動物もしくは全組織の使用を包含する)は、労働集約的お よび時間消耗的である。プラークアッセイを含む技術はより迅速であるが、なお 終了には約2週間を必要とする。細胞ベースのウイルスアッセイは、有用な治療 薬剤の同定において、より高い効率および感度について可能性を有する。 したがって、HCMV感染を診断するため、およびサイトメガロウイルス遺伝 子発現のモジュレーターを同定するための改良法に関する、当該分野における必 要性が存在する。本発明は、これらの必要性を充たし、さらに他の関連する利点 を提供する。 発明の要旨 簡単に述べると、本発明は、サンプル中のサイトメガロウイルス(CMV)感 染を検出するため、およびCMV遺伝子発現のモジュレーターを同定するための 細胞株および方法を提供する。1つの局面において、サンプル中のサイトメガロ ウイルスを検出するための方法が提供される。この方法は、(a)サンプルを細 胞と接触させる工程であって、この細胞が、サイトメガロウイルスプロモーター に作動可能に連結されたレポーター遺伝子で安定に形質転換されている、工程; および(b)サンプルの非存在下で予め決定したレベルに対して、上記レポータ ー遺伝子の発現レベルを決定し、それによってそのサンプル中のサイトメガロウ イルスを検出する工程、を包含する。好ましい実施態様において、サイトメガロ ウイルスプロモーターは、主要即時プロモーター、polプロモーター、およびpp2 8プロモーターからなる群より選択される。 別の局面において、本発明は、サイトメガロウイルス遺伝子発現のモジュレー ターについてスクリーニングする方法を提供する。この方法は、(a)候補モジ ュレーターを細胞と接触させる工程であって、この細胞が、サイトメガロウイル スプロモーターに作動可能に連結されたレポーター遺伝子で安定に形質転換され ている、工程;および(b)モジュレーターの非存在下で予め決定した発現レベ ルに対して、上記レポーター遺伝子の発現レベルを決定し、このことからサイト メガロウイルス遺伝子発現を阻害もしくは誘導するその候補モジュレーターの能 力を評価する工程、を包含する。 なお別の局面において、サンプル中のサイトメガロウイルスを検出するための キットが提供される。このキットは、(a)細胞株であって、サイトメガロウイ ルスプロモーターに作動可能に連結されたレポーター遺伝子で安定に形質転換さ れている、細胞株;および(b)上記レポーター遺伝子の発現を検出するための 所定量の試薬、を含む。 さらなる局面において、CMV感染について治療の有効性をモニターするため の方法が提供される。この方法は、(a)CMVに感染した患者を候補治療に曝 す工程;(b)この患者から得られたサンプルを細胞に接触させる工程であって 、この細胞が、サイトメガロウイルスプロモーターに作動可能に連結されたレポ ーター遺伝子で安定に形質転換されている、工程;および(c)上記患者から得 られた第2のサンプルと接触させた細胞について予め決定した発現レベルに対し て、上記レポーター遺伝子の発現レベルを決定し、このことからこの候補治療の 有効性をモニターする工程であって、第2のサンプルはこの候補治療の前に得ら れる、 工程、を包含する。 なお別の局面において、本発明は、薬剤耐性CMVを検出するための方法を提 供する。この方法は、(a)CMVに感染した患者から得られたサンプルを薬剤 に曝す工程;(b)このサンプルを細胞に接触させる工程であって、この細胞が 、サイトメガロウイルスプロモーターに作動可能に連結されたレポーター遺伝子 で安定に形質転換されている、工程;および(c)上記患者から得られた第2の サンプルと接触させた細胞について予め決定した発現レベルに対して、上記レポ ーター遺伝子の発現レベルを決定し、このことから薬剤耐性CMVを同定する工 程であって、第2のサンプルはこの薬剤に曝されない工程、を包含する。 本発明のこれらおよび他の局面は、以下の詳細な説明および添付の図面を参照 して明らかになる。本明細書中で開示されるすべての参考文献は、それぞれが個 別に援用されるように、これら全体が参考として援用される。 図面の簡単な説明 図1は、HCMVゲノム内でのpol、pp28、およびMIEPプロモーターの位置を 示す概略図である。 図2は、代表的なCMVプロモーター/レポーター遺伝子構築物(pp28-luc、po l-luc、およびMIEP-luc)を示す概略図である。 図3は、代表的なMIEP-luc安定細胞株におけるウイルス感染の際の、ルシフェ ラーゼ誘導の速度論的分析の結果を示すグラフである。ルシフェラーゼ活性は、 HCMV感染あり(カラム8〜14)およびなし(カラム1〜7)で、4時間、 6時間、8時間、24時間、2日、4日、および5日に示された。 図4は、代表的なpol-luc安定細胞株におけるウイルス感染の際の、ルシフェ ラーゼ誘導の速度論的分析の結果を示すグラフである。ルシフェラーゼ活性は、 HCMV感染あり(カラム8〜14)およびなし(カラム1〜7)で、4時間、 6時間、8時間、24時間、2日、4日、および5日に示された。 図5は、代表的なpp28-luc安定細胞株におけるウイルス感染の際の、ルシフェ ラーゼ誘導の速度論的分析の結果を示すグラフである。ルシフェラーゼ活性は、 HCMV感染あり(カラム8〜14)およびなし(カラム1〜7)で、4時間、 6時間、8時間、24時間、2日、4日、および5日に示された。 図6は、非感染非トランスフェクト細胞(レーン1)、感染のみの細胞(レー ン2)、トランスフェクトのみの細胞(レーン3)、ならびにトランスフェクト した、HCMV感染細胞で感染後24時間(レーン4)、48時間(レーン5) および72時間(レーン6)から単離したmRNAを用いた、プローブとしてルシフ ェラーゼ(パネルB)およびpp28(パネルA)遺伝子フラグメントを使用した、 ノーザンブロット分析の結果を示すオートラジオグラムである。 図7、パネルAは、ウイルスDNA複製インヒビターの非存在下(カラム1)、 200μg/mLのホスホノ酢酸(phosphonoacetic acid)存在下(カラム2)、およ び400μg/mLのホスホノ酢酸存在下(カラム3)でのHCMV感染48時間後 、MIRP-luc細胞において検出されるルシフェラーゼ活性を示すグラフである。パ ネルBは、ウイルスDNA複製インヒビターの非存在下(レーン1)、200μg/m Lのホスホノ酢酸存在下(レーン2)、および400μg/mLのホスホノ酢酸存在 下(レーン3)でのHCMV感染48時間後、MIRP-luc細胞から調製されたmRNA を使用したノーザン分析の結果を示すオートラジオグラムである。このブロット を、矢印で示されるように、ルシフェラーゼmRNA、IE特異的mRNA、およびβアク チンmRNAに対してプローブさせた。パネルCは、ウイルスDNA複製インヒビター の非存在下(レーン4)、200μg/mLのホスホノ酢酸存在下(レーン5)、お よび400μg/mLのホスホノ酢酸存在下(レーン6)でのHCMV感染48時間 後、MIRP-luc細胞から調製されたタンパク質溶解物を使用したウェスタン分析の 結果を示すオートラジオグラムである。このブロットを、矢印で示されるように 、ルシフェラーゼおよびIEタンパク質に対して特異的な抗体でプローブした。 図8、パネルAは、ウイルスDNA複製インヒビターの非存在下(カラム1)、 200μg/mLのホスホノ酢酸存在下(カラム2)、および400μg/mLのホスホ ノ酢酸存在下(カラム3)でのHCMV感染48時間後、pol-luc細胞において 検出されるルシフェラーゼ活性を示すグラフである。パネルBは、ウイルスDNA 複製インヒビターの非存在下(レーン1)、200μg/mLのホスホノ酢酸存在下 (レーン2)、および400μg/mLのホスホノ酢酸存在下(レーン3)でのHC MV感染48時間後、pol-luc細胞から調製されたmRNAを使用したノーザン分析 の結果を示すオートラジオグラムである。このブロットを、矢印で示されるよう に、ルシフェラーゼmRNA、pol特異的mRNA、およびβアクチンmRNAに対してプロ ーブさせた。パネルCは、ウイルスDNA複製インヒビターの非存在下(レーン4 )、200μg/mLのホスホノ酢酸存在下(レーン5)、および400μg/mLのホ スホノ酢酸存在下(レーン6)でのHCMV感染48時間後、pol-luc細胞から 調製されたタンパク質溶解物を使用したウェスタン分析の結果を示すオートラジ オグラムである。このブロットを、矢印で示されるように、ルシフェラーゼに対 して特異的な抗体でプローブした。 図9、パネルAは、ウイルスDNA複製インヒビターの非存在下(カラム1)、 200μg/mLのホスホノ酢酸存在下(カラム2)、および400μg/mLのホスホ ノ酢酸存在下(カラム3)でのHCMV感染48時間後、pp28-luc細胞において 検出されるルシフェラーゼ活性を示すグラフである。パネルBは、ウイルスDNA 複製インヒビターの非存在下(レーン1)、200μg/mLのホスホノ酢酸存在下 (レーン2)、および400μg/mLのホスホノ酢酸存在下(レーン3)でのHC MV感染48時間後、pp28-luc細胞から調製されたmRNAを使用したノーザン分析 の結果を示すオートラジオグラムである。このブロットを、矢印で示されるよう に、ルシフェラーゼmRNA、pp28 mRNA、およびβアクチンmRNAに対してプローブ させた。パネルCは、ウイルスDNA複製インヒビターの非存在下(レーン4)、 200μg/mLのホスホノ酢酸存在下(レーン5)、および400μg/mLのホスホ ノ酢酸存在下(レーン6)でのHCMV感染48時間後、pp28-luc細胞から調製 されたタンパク質溶解物を使用したウェスタン分析の結果を示すオートラジオグ ラムである。このブロットを、矢印で示されるように、ルシフェラーゼおよびpp 28タンパク質に対する抗体でプローブした。 図10、パネルAは、HCMV感染なし(カラム1)、HCVM感染後(カラ ム2)、およびHSV−1感染後(カラム3)のMIRP-luc細胞において検出され たルシフェラーゼ活性を示すグラフである。パネルBは、HCMV感染なし(カ ラム1)、HCVM感染後(カラム2)、およびHSV−1感染後(カラム3) のpol-luc細胞において検出されたルシフェラーゼ活性を示すグラフである。パ ネルCは、HCMV感染なし(カラム1)、HCVM感染後(カラム2)、およ びHSV−1感染後(カラム3)のpp28-luc細胞において検出されたルシフェラ ーゼ活性を示すグラフである。 図11は、感染なし(カラム1〜3)、HCMV感染時(カラム4〜6)、お よびHSV−1感染時(カラム7〜9)の、MIEP-luc(カラム1、4、および7 )、pol-luc(カラム2、5,および8)、およびpp28-luc(カラム3、6、お よび9)についてのルシフェラーゼ活性の活性化倍数(fold activation)を示 すグラフである。 発明の詳細な説明 上記のように、本発明は、一般に、サンプルにおいてサイトメガロウイルス(C MV)感染を検出するため、およびCMV遺伝子発現のモジュレーターを同定するため の方法に関する。サイトメガロウイルスは、好ましくはヒトサイトメガロウイル ス(HCMV)であるが、本発明はまた、他の宿主に感染するウイルス(例えば、マウ スサイトメガロウイルスまたはMCMV)に適用し得る。そのような方法で使用する 細胞株もまた、提供される。 本発明の細胞株は、サイトメガロウィルプロモーターの制御下にレポーター遺 伝子を含む、組込みプラスミドを保有する。そのような細胞株の調製のため、CM Vによる感染を受けやすい任意の細胞型は、適切なプラスミドでトランスフェク トされ得る。適した細胞型は、U373MG(例えば、Ripaltiら,J.Virol.69:2047-2 057,1995を参照のこと)およびU138MG(例えば、Wolffら、Virol.204:101-113, 1994を参照のこと)のようなヒトグリア細胞、不死化ヒト線維芽細胞、MDR-5細 胞(ヒト胚(embryonic)肺線維芽細胞)、ヒト単球/マクロファージ細胞(例えば 、Fishら,J.Virol.70:1855-1862,1996を参照のこと)、およびヒト内皮細胞 を含むが、これに限定しない。安定な形質転換またはトランスフェクションは、 Sambrookら,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Lab oratories,Cold Spring Harbor,N.Y.,1989に記載されたような、当業者に公 知の日常的な方法によって達成され得る。手短に言えば、CMVプロモーター/レ ポーター遺伝子構築物を含むプラスミドを、ネオマイシン耐性遺伝子(例えば、 Wolffら,Gene 130:167-173,1993を参照のこと)のよう な選択マーカーを有するベクターと共に同時トランスフェクトさせ得る。選択マ ーカーを有する細胞のコロニーは単離され、そしてウイルス感染の前および後で 、レポーター遺伝子の発現についてアッセイされ得る。CMVプロモーター/レポ ーター遺伝子構築物でトランスフェクトされた細胞は、CMVによる感染後のレポ ーター遺伝子発現の強力な活性化を示す。トランスフェクションに続いて、細胞 は、10%ウシ胎児血清、1%抗真菌剤/抗生物質、およびG148のような、プラス ミド選択において適切な化合物を補充したDulbecco改変Eagle培地(DMEM)のよう な、適切な選択培地で維持され得る。 CMVの存在下でレポーター遺伝子の発現を仲介し得る(非存在下では仲介しな い)任意のCMVプロモーターが、本発明の構築物に用いられ得る。本発明の構築 物中に用いられるプロモーターは、CMVの非存在下でレポーター遺伝子の構成的 発現を引き起こすべきではない。適切なプロモーターは、即時(IEまたはα)プロ モーターUL122-123(MIEP)、UL36-38、UL3、US3およびTRS1(US22ファミリー); 初期(Eまたはβ)プロモーターUL54(pol)、UL44(ICP36、p52)、UL122、UL84およ びUL98;および後期(Lまたはγ)プロモーターUL99(pp28)、gH(UL75)およびIE4 0を含むが、それらに限定しない。これらのプロモーターは、例えば、Throwerら ,J.Virol.70:91-100,1996;Pariら,Antimicrobial Agents and Chemotherap y 39:1157-1161,1995;Geballeら,J.Virol 57:864-874,1986;LeachおよびMoc arski,J.Virol.63:1783-1791,1989;Pariら,J.Virol.67:2575-2582,1993 ;ErtlおよびPowell,J.Virol.66:4126-4133,1992;StasiakおよびMocarski,J .Virol.66:1050-1058,1992;Meyerら,J.Virol.62:2243-2250,1988;Stenbe rgら,J.Virol.63:2699-2708,1989;Rugerら,J.Virol.61:446-453,1987;K lucherら,Mol.Cell.Biol.13:1238-1250,1993;Arltら,J.Virol.68:4117- 4125,1994;Langら,J.Virol.69:6030-6037,1995;SpectorおよびTevethia,J .Virol.68:7549-7553,1994;Heら,J.Virol.66:1098-1108,1992;Deptoおよ びStenberg,J.Virol.63:1232-1238,1989;Adamら,J.Virol.69:5304-5310 ,1995に記載される。好ましいプロモーターは、HSV-1のような、他のヘルペス ウイルスの存在下で有意なレポーター遺伝子発現を可能にしないプロモーターで あ る。そのようなプロモーターは、主要即時プロモーター(MIEP)(例えば、Kohler ら,J.Virol.68:6589-6597,1994に記載される)、polプロモーター(例えば、K erryら,J.Virol.68:4167-4176,1994に記載される)およびpp28プロモーター( 例えば、DeptoおよびStenberg,J.Virol.66:3241-3246,1992に記載される)を 含む。HCMVゲノム内のこれらのプロモーターの位置は、図1に提供される。 レポーター遺伝子は、その産物が遺伝子発現の検出におけるマーカーとして供 され得る任意の遺伝子であり得る。多くのそのようなレポーター遺伝子は、当業 者に公知である。いくつかのレポーター遺伝子は、広範に使用される:細菌性ク ロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)、ホタルルシフェラーゼ( LUC)、ヒト成長ホルモン(hGH)、アルカリホスファターゼおよび細菌性β-ガラク トシダーゼ。cat遺伝子およびluc遺伝子は共に、真核細胞において最も一般的に 使用され、そしてlucは特に好ましいレポーター遺伝子である。ルシフェラーゼ アッセイは、CATアッセイより10〜1000倍の感度があり、バックグラウンドが無 視でき、すばやく定量化し、そして半減期が短い(哺乳動物細胞において、CAT の50時間と比較して、lucは3時間)という利点を提供する。ルシフェラーゼレ ポーター遺伝子のこれらの特性は、安定な細胞株中でCATのようなより安定なレ ポーターより、転写における変化のより高感度なモニターを提供する(例えば、M orieraら,Methods in Mol.and Cell.Biol.3:23-29,1992を参照)。 次に、プロモーター/レポーター遺伝子構築物は、当業者に周知の技術を用い て、適切な発現ベクターに挿入し得る。適切な発現ベクターは、pGL2-Basicプラ スミド(Promega,Madison,WI)を含む。 上記細胞株は、任意の液体サンプル中、および好ましくは温血動物から得られ た生物学的サンプル中のCMV感染の検出に使用され得る。より好ましくは、サン プルは、尿、咽喉分泌物、生殖器分泌物、母乳および血液を含むがそれらに限定 されないヒトの生物学的サンプルである。液体サンプルはまた、当該分野で一般 的な抽出または他の手順によって固体材料から調製され得る。遠心分離のような 1つ以上の予備的工程が、試験に至適な条件にサンプルを置くために、望ましい ことであり得ることは当業者に明らかである。他のウイルスもまた液体サンプル 中に存在し得、これらには、単純ヘルペスウイルス1型および2型(HSV-1およ びHSV-2)、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV6)、水痘−帯状ヘルペスウイルス(VZV )、エプスタイン-バーウイルス(EBV)、アデノウイルス、ならびにインフルエン ザ、ライノウイルス、およびRSウイルス(RSV)のようなRNAウイルスが含まれる。 サンプルがCMVを含むかどうかを決定するために、サンプルは、上記のように 、サイトメガロウイルスプロモーターに作動可能に連結したレポーター遺伝子を 含む組込みプラスミドを保有する細胞と接触させる。サンプルおよび細胞は、代 表的には、組み合わされ、所定の期間および細胞のウイルス感染を達成するに十 分な条件下でインキュベートさせる。例えば、ウェルあたり30×103細胞が、適 切な選択培地中で96ウェルプレートに播種され、そして約10〜50μlのサンプル と組み合わされ得る。次に、サンプルおよび細胞は、代表的には約2〜5日間、 好ましくは約48時間インキュベートされる。 インキュベーションに続いて、レポーター遺伝子の発現レベルは、特定のレポ ータータンパク質に適切な技法を用いて決定される。多くの場合で、レポーター タンパク質は、日常的な比色定量、蛍光定量または発光定量の技法により検出さ れ得る酵素である。例えば、ルシフェラーゼ活性は、酵素基質としてルシフェリ ンを用いて、標準的な発光定量法を用いて検出され得る(de-Wetら,Mol.Cell. Biol.7:725-737,1987)。他のレポーター遺伝子の発現レベルを検出するための 適切な方法は、当業者に明らかであり、そして例えば、Sambrookら,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratories,Cold Sprin g Harbor,N.Y.,1989および製造者のプロトコールに見出され得る。 サンプル中のCMVの存在または非存在を決定するために、レポータータンパク 質アッセイにおいて検出されたシグナルは、一般的に、予め決定されたカットオ フ値に対応するシグナルと比較される。このカットオフ値は、好ましくは、CMV 感染サンプルの非存在下でインキュベートした細胞から得られた平均シグナルの 平均値である。一般に、平均の約2倍以上のシグナルを生じたサンプルは、CMV 感染についてポジティブだと考えられる。上記アッセイはまた、サンプル中のCM Vの量の決定に使用され得る。CMVの絶対的なレベルは、サンプルによって生じた シグナルと既知量のウイルスを有するスタンダードによって生じたシグナル とを、当業者に周知の技法を用いて比較することによって得られ得る。以下によ り詳細に考察するように、CMVの相対的レベルの決定もまた、例えばCMV感染につ いての治療のモニタリング、または所定の薬剤に対するCMV単離物の応答の評価 (例えば、薬物耐性の同定)に有用であり得る。 上記の検出法の顕著な利点は、CMVを特異的に検出する能力である。本発明に よれば、特定のプロモーター(MIEP,pol,およびpp28のような)の使用により 、上記方法は、HSV-1を検出することなくCMVの検出について感受性にされること が見出される。この予期しない特異性は、CMVの正確な同定を可能にし、そのこ とは次には特定のウイルスに正確に合わせた処置の使用を可能にする。 上記の方法によるCMVの検出はまた、薬物耐性CMVの同定および治療のモニタリ ングに有用であり得る。これらの局面において、薬物または他の治療への曝露に 応じたCMVレベルの変化が評価される。CMVが所定の薬物に抵抗性かどうかを評価 するために、このウイルスを含むサンプルは、当業者に明らかなサンプル型に適 切な方法を用いて、適切量の薬物に曝露される。次に、曝露に続いて、サンプル は、上記のようにCMVについて試験される。処置したサンプル中のCMVが、特定の 薬物に対して抵抗性である場合、CMVは検出される。サンプル中に検出された薬 物耐性CMVのレベルは、処置に応じて一時的に減少し得ることが気づかれるべき である。それにもかかわらず、処置の2〜3週間後に読み出し(readout)値が変 化しないか、または、読み出し値が最初、処置の2〜4週間後には減少し、そし てその後の追跡評価では増加する場合、CMVは薬物耐性と考えられる。 CMV感染について治療の有効性を評価するために、1人以上の感染患者から得 られた適切なサンプルは、最初に、上記のように、CMVについて評価される。次 に、候補治療が、患者に適用され、そして処置後のCMVレベルが決定される。例 えば、感染患者から採取された血液は、処置に先立って、CMVの存在について試 験され得る。処置の2〜4週間後、第2の血液サンプルが採取され、そしてCMV について試験され得る。治療が、CMVレベルを少なくとも2倍低下させる場合、 その治療は有効であると考えられる。一旦、治療が有効であることが見出された ならば、患者の更なる治療は、CMVがもはや検出されなくなるまで、約2〜4週 間の間隔で、同様のCMVアッセイを行うことによってモニターされ得る。 本発明の関連する局面では、CMVの存在を検出するための診断キットが提供さ れる。そのようなキットは、一般に、上記のような、トランスフェクトされた細 胞、および別の容器にレポーター遺伝子発現の検出を可能にするのに十分な所定 量の試薬を含む。例えば、キットは、図2に示すように、MIEP、pol、またはpp2 8プロモーターに作動可能に連結されたルシフェラーゼ遺伝子を有する発現ベク ターを含む細胞を含み得る。そのようなキットでは、付随の所定量の試薬は、ル シフェラーゼ活性の検出を可能にするのに十分である。適切なキットは、 Promega(Madison,WI)およびAnalytical Luminescence Laboratories(San Diego ,CA)から入手可能である。他のレポータータンパク質の検出に使用される他の 構築物および試薬を含むキットは、同様に調製され得る。 本発明において、トランスフェクトされた細胞中のレポーター遺伝子は、内因 性ウイルス遺伝子と同様に調節されることが見出された。従って、さらに別の局 面では、本発明は、上記のように安定にトランスフェクトした細胞を用いて、CM V遺伝子発現のモジュレーターを同定する方法を提供する。本発明において、「 モジュレーター」は、CMV遺伝子発現を誘導または阻害し得る任意の化合物であ る。モジュレーターは、ウイルス遺伝子の転写または翻訳を誘導または阻害する ために直接作用し得る。あるいは、モジュレーターは、ウイルスDNAの複製に影 響し得る。 モジュレーターは、種々のアッセイ形式を用いて同定され得る。一つの好まし い形式は、多数の候補モジュレーターを同時に試験することを可能にする高処理 能力(throughput)スクリーニングである。例えば、luc遺伝子を含む細胞は、96 ウェルプレートに播種され(3×104細胞/ウェル)、37℃の加湿された環境中で約 18時間インキュベートされ得る。次に、候補モジュレーターは、10μg/mLの最終 濃度で添加され得、そしてプレートは37℃で30分間インキュベートされ得る。次 に、HCMVは、2〜5pfu/細胞で添加され得る。感染の48時間後、細胞は、洗浄お よび溶解される。次に、溶解物のアリコートは、黒色96ウェルプレートに移され 、そしてルシフェラーゼアッセイ試薬が添加される。次に、それぞれのウエルの ルシフェラーゼ活性(発光)は、測定される。他のレポーター遺伝子が使用され る場合、本プロトコルのいくつかの改変が適切であり得ることは、 当業者に明らかである。さらに、細胞特異的染色がレポーター遺伝子発現の検出 に使用され得る。 アッセイ形式にかかわらず、候補モジュレーターおよびウイルスとインキュベ ートされた細胞から得られたシグナルは、一般的に、予め決定されたカットオフ 値に対応するシグナルと比較される。このカットオフ値は、好ましくは、ウイル スの存在下であるが、モジュレーターの非存在下でインキュベートされた細胞か ら得られる平均シグナルの平均値である。一般的に、平均値の1倍以上のシグナ ルを生じる候補モジュレーターは、CMV遺伝子発現のインデューサーと考えられ 、そして平均値を約25%、好ましくは50%を越えて下回るシグナルを生じる候補モ ジュレーターは、CMV遺伝子発現のインヒビターと考えられる。 CMV遺伝子発現を阻害するモジュレーターは、抗ウイルス薬剤としての治療的 可能性を有する。特に、そのようなモジュレーターは、肺炎、胃腸炎、および脈 絡網膜炎のようなHCMV関連疾患の処置における使用を見出し得る。モジュレータ ーのさらなる特徴づけは、上記のアッセイを用いて、モジュレーターによる処置 前から得られた患者のサンプル中のCMVレベルと、処置後の種々の時間に得られ たサンプル中のレベルを比較することによって達成され得る。 以下の実施例は、限定の目的ではなく、例示の目的で提供される。 実施例 実施例1 トランスフェクト細胞の調製 本実施例は、サイトメガロウイルスプロモーターの制御下にレポーター遺伝子 を含む、組込まれたプラスミドを有する細胞株の調製を例示する。 A.プラスミド構築 1.MIEP-luc −1145位〜+l22位のMIEPプロモーター配列を、プラスミドPSE(Peter Ghazal ,The Scripps research Institute)をテンプレートとして用いて、PCRにより増 幅した。プライマーは以下の通りである:5'-CGGGGTACCGCTGCAGTGAATAATAAAATG- 3'(センスプライマー)、および 5'CGGGGTACCGTCACTCTTGGCACGGGGAATC-3'(アンチセンスプライマー)。これらの オリゴプライマーは、MIEPプロモーターフラグメントの5'末端および3'末端にKp nI制限部位を導入した。KpnI消化PCRフラグメントを、KpnI消化pGL-2ベースのル シフェラーゼレポータープラスミド(Promega,Madison,WI)に挿入した。プロモ ーター方向を決定し、そしてプロモーター配列のPCR忠実度を配列決定により確 認した。 2.Pol-luc −425位〜+15位のPolプロモーター配列を、コスミドpCM1058(Peter Ghazal) をテンプレートとして用いて、PCRにより増幅した。プライマーは以下の通りで ある:5'-CCCAAGCTTGGGGAATTCAACTCGTACAAGCAG-3'(センスプライマー)、およ び5'-CCCAAGCTTGGGTCAGACGACGGTGGTCCC-3'(アンチセンスプライマー)。これら のオリゴプライマーは、Polプロモーターフラグメントの5'末端および3'末端にH indIII制限部位を導入した。HinIII消化PCRフラグメントを、HindIII消化pGL-2 ベースのルシフェラーゼレポータープラスミド(Promega,Madison,WI)に挿入し た。プロモーター方向を決定し、そしてプロモーター配列のPCR忠実度を配列決定 により確認した。 3.pp28-luc −609位〜+106位のpp28プロモーター配列を、コスミドpCM1(PeterGhazal,Sc ripps Research Institute)をテンプレートとして用いて、PCRにより増幅した。 オリゴヌクレオチドプライマーは以下の通りである: 5'-AAAGGTACCGCCGGCGTCTCGCCGGGCATC-3'(センスプライマー)、および 5'-AAAAAGCTTGCCGGCCCAGCAGCTCGGGCG-3'(アンチセンスプライマー)。これらの オリゴヌクレオチドプライマーは、pp28プロモーターフラグメントの5'末端にKp nI制限部位を、そして3'末端にHindIII制限部位を導入した。独特な部位であるK pnIおよびHindIIIは、pGL-2ベースのルシフェラーゼレポータープラスミド(Prom ega,Madison,WI)への指向性クローニングを可能にし、図2に示すpp28-lucプ ロモーター構築物を生じた。pp28プロモーター配列のPCR忠実度を配列決定によ り確認した。 B.安定細胞株の樹立 HCMV受容ヒトグリア芽細胞種細胞株U373 MGを、上記の構築物でトランスフェ クトした。細胞増殖の条件は、Baracchiniら、Virol.188:518-529,1992に記載 された通りであった。pp28-ルシフェラーゼレポーターおよびpSV2Neo選択プラス ミドを、リン酸カルシウム法により、U373MG細胞に同時トランスフェクトした。 トランスフェクタントを、トランスフェクションの3日後に、0.6mg/mlG4l8を含 む培地中で選択した。G4l8耐性クローンを拡大し、そして3×104個の細胞を三 連で96ウェルプレートに播種した。 細胞に、5〜l0pfu/細胞で、HCMV(Towne株、アメリカンタイプカルチャーコレ クション、Rockville,MDから入手した)を感染させた。感染の48時間後に、細 胞を採取し、そして以下のようにルシフェラーゼ活性についてアッセイした。培 養培地を除去し、そして細胞をCa++Mg++を含まないPBS緩衝液(137mM NaCl、2.7m M KCl,4.3mM Na2HPO4、および1.4mM KH2PO4)で1回リンスした。60マイクロリ ットルの1×溶解緩衝液(25mM Trisリン酸、pH7.8、2mM DTT、2mM1,2-ジアミ ノシクロヘキサン-N,N,N',N'-四酢酸、10%グリセロール、および1%Triton X- 100を含む(Promega Cell Culture Lysis Buffer,Madison,WI))を添加した。室 温にて15分間のインキュベーションの後、40μLの細胞溶解物を黒い96ウェルプ レートに移し、そして各ウェルに50μLのルシフェラーゼ基質(Promega,Madison ,WI)を添加した。プレートを、すぐにPackard TopCountTM(Packard,Hartford ,CT)で読んだ。高ルシフェラーゼ誘導性を示すクローンを、PCRでさらに分析し 、ゲノムDNAに組込まれたレポーター転写ユニットの完全性を確認した。 実施例2 ウイルス感染に際するレポーター遺伝子発現の分析 本実施例は、実施例1において調製された細胞株を用いる、HCMV感染に際する レポーター遺伝子発現の速度論的分析を例示する。 上記のように調製された細胞株に、HCMVのTowne株(ATCC受託番号VR-977)を、 5〜10pfu/細胞の感染多重度で感染させ、そしてルシフェラーゼ活性を5日にわ たって種々の時間で測定した。結果を図3〜5に示す。各細胞株について、ルシ フェラーゼ活性を24時間で検出した。MIEP-luc細胞株は、24時間〜4日で最大活 性を示し、この活性は感染後5日で減少した(図3)。pol-luc(図4)およびp p28(図5)細胞株は、48時間で徐々に増加し、感染後4〜5日でピークに達し た。各場合において、遺伝子発現の速度論は、内因性ウイルス遺伝子について予 測されるものに類似した。 これらのデータは、試験したHCMVプロモーターを介して調節されるルシフェラ ーゼ発現は、受容細胞では非常に低いが、ウイルス感染に際して強力に活性化さ れることを示す。しかし、トランスフェクト細胞にUV処置ウイルスを感染させた 場合、ルシフェラーゼ活性は検出されなかった(データ示さず)。ルシフェラー ゼの短い半減期により、本発明者らは、ルシフェラーゼ活性の増大は転写の活性 化を反映しており、単なるレポータータンパク質の蓄積ではないと結論付けた。 これらの結果は、これらのプロモーターの活性化が、ウイルス遺伝子発現に必要 であり、そしてこれらのプロモーターが、ウイルスゲノム中の状況におけるプロ モーターに類似してウイルス感染に応答することを示す。 プローブとしてルシフェラーゼおよびpp28遺伝子フラグメントを用いるノーザ ンブロット分析を用いて、pp28-luc遺伝子および内因性pp28遺伝子の発現パター ンもまた比較した(図6)。トランスフェクトおよび感染させたU373 MG細胞を 、メッセンジャーRNAについて製造者(Stratagene,La Jolla,CA)の指示通りに 加工し、そしてmRNAの等量のアリコートをノーザンブロット分析に供した。プロ ーブを、Prime-It RmTランダムプライマー標識キット(Stratagene,La Jolla,C A)を用いて、α-32P-dCTP(300Ci/mmol、Amersham,Arlington Heights,IL)で標 識した。ブロットを、製造者(Stratagene,La Jolla,CA)のプロトコルに従って QuikHybハイブリダイゼーション溶液を用い、各遺伝子についての放射標識プロ ーブにハイブリダイズさせた。 この分析は、pp28 mRNAが24時間で検出可能であり、そして48時間および72時 間で次第に増加したことを示した(図6、パネルA、それぞれレーン4、5、お よび6)。対照的に、偽処置コントロール細胞(図6、パネルAおよびB、レー ン1)と同様に、感染のみさせた細胞(図6、パネルB、レーン2)でもトラ ンスフェクトのみした細胞(図6、パネルB、レーン3)でも、ルシフェラーゼ mRNAは検出されなかった。これらの結果は、ウイルスゲノムの状況外のpp28プロ モーターが、その内因性相当物に類似して挙動することを示唆する。 HCMV感染に対する組込まれたレポータープラスミドの応答をまた、十分に特徴 付けられたウイルスDNAインヒビターであるホスホノ酢酸(PAA,Sigma,St.Loui s,MO,純度99.7)の存在下および非存在下で試験した。結果を図7(MIEP-luc) 、図8(pol-luc)、および図9(pp28-luc)に示す。細胞を、96ウェルプレート中 のG418選択培地に播種した。次の日、細胞を、200μg/mL(レーン2および5、 パネルBおよびC)および400μg/mL(レーン3および6、パネルBおよびC )のPAAの存在下、または非存在下(レーン1および4、パネルBおよびC)で 処置した。次いで、細胞にHCMVをl0pfu/細胞で超感染させた。感染の48時間後、 細胞を採取し、mRNA調製、タンパク質溶解物またはルシフェラーゼアッセイのい ずれかのために単離した。上記のように測定したルシフェラーゼ活性を、図7〜 9のパネルAに示す。ルシフェラーゼ、MIEP特異的、pol特異的、またはpp28特 異的mRNA、および各レーンのmRNAの量を定量するためのβアクチンmRNAのプロー ブを用いて、mRNAについてノーザン分析を行った(パネルB)。タンパク質溶解 物を、ルシフェラーゼに対して特異的な抗体を用いるウエスタンブロット分析の ために使用した(パネルC)。PAAの阻害濃度(200〜400μg/ml)は、MTS細胞傷 害性アッセイに基づいて、U373 MG細胞には傷害性ではなかった(データ示さず )。異なる3つの安定クローンにおけるドットブロット分析により決定されたよ うに、PAAの存在下で、ウイルスDNA複製はほぼ90%阻害された(データ示さず) 。これらの結果は、ウイルスDNA複製の阻害が、内因性ウイルス遺伝子発現に対 して有する同じ効果を、ルシフェラーゼ発現に対して有することを示す。従って 、この細胞株は、天然のウイルス感染の間に生じる遺伝子発現のカスケードのイ ンヒビターを同定するために使用され得る。 実施例3 レポーター遺伝子発現の誘導の特異性 本実施例は、実施例1に記載された細胞株が、異なるヘルペスウイルス間を識 別する能力を例示する。 異なるヘルペスウイルスによる遺伝子発現のパターンは類似し、そして即時ウ イルスタンパク質は関連した機能を有するようである。従って、本発明者らは、 上記のレポーター系がHCMVに特異的であるかどうかを見出すことに興味があった 。本発明者らは、相同なサイトメガロウイルスと、単純ヘルペスウイルス1型(H SV-1)とを比較することを選択した。MIEP-luc、pol-luc、およびpp28-lucレポー ター細胞株に、HCMV(Towne株)またはHSV-1(両方ともATCCから購入した)を3pf u/細胞で感染させ、そして感染後48時間でルシフェラーゼ活性を定量した。図10 および11に示すように、HCMV感染はルシフェラーゼの有意な発現を生じたが、一 方、HSV感染はこれらの細胞株の各々におけるレポーター遺伝子の発現に対して 、わずかな効果のみを有した。ウェスタンブロット分析は、後期ウイルス遺伝子 産物のHSV-1 gCタンパク質が、HSV-1感染U373MG細胞において効率的に発現した ことを明らかにした(データ示さず)。従って、HSV-1はU373MG細胞に感染し、 そして後期遺伝子の発現を導くが、HCMV MIEP,polまたはpp28プロモーターを効 率的に誘導しない。このことは、これらのプロモーターの活性化が、ウイルス特 異的であることを示唆する。これらの結果は、これらの細胞株が所定のサンプル におけるHCMV感染を特異的に診断するために使用され得ることを示す。 実施例4 ウイルス遺伝子発現のモジュレーターについての高スループットスクリーニング 本実施例は、ウイルス遺伝子発現のインデューサーおよびインヒビターを同定 するための、実施例1の細胞株の使用を例示する。 細胞を、10%ウシ胎児血清(Gemini Bioproducts,Inc.,Calabasas,CA)、1 %抗糸状菌/抗生物質(GIBCO,Baltimore,MD)、および0.6μg/mLG148(GIBCO,B altimore,MD)を補充したDMEM(Mediatech,Herndon,VA)中で維持する。細胞を 、平底の組織培養処置96ウェルプレート(Corning,Corning,New York)に3×104 細胞/ウェルで播種し、37℃の加湿環境で約18時間インキュベートする。次い で、適切に希釈した候補モジュレーターを、10μg/mLの最 終濃度で直接細胞上の培地に添加し、プレートを37℃で30分間インキュベートす る。次いで、HCMV(Towne株、ATCC)を3pfu/細胞で添加する。感染の48時間後、 細胞をPBS(Ca++およびMg++を含まない)で1回洗浄し、そして96ウェルプレー ト中で溶解する。次いで、細胞溶解物のアリコートを、黒い96ウェルプレート(P ackard,Hartford,CT)に移し、そしてルシフェラーゼアッセイ試薬(Promega,M adison,WI)をプレートに添加する。次いで、各ウェルにおけるルシフェラーゼ 活性(発光)を、Packard Top CountTMを用いて測定する。 ウイルスの存在下およびモジュレーターの非存在下でインキュベートされた細 胞から得られた平均シグナルの平均を約1倍上回るルシフェラーゼ活性を生じる 候補モジュレーターを、CMV遺伝子発現のインデューサーとしてのさらなる研究 のために選択する。モジュレーターの非存在下の平均を約25%、好ましくは50% を越えて下回るシグナルを生じる候補モジュレーターは、CMV遺伝子発現のイン ヒビターであり、そして抗ウイルス剤として治療能力を有する。 以上から、本発明の特定の実施態様が例示のために本明細書に記載されたが、 本発明の精神および範囲から逸脱することなく種々の改変がなされ得ることが理 解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/66 C12N 5/00 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ, VN,YU (72)発明者 バーボサ,ミゲル エス. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92129, サンディエゴ,カミノ デル スエロ 13763 (72)発明者 スト,カーラ エム. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92129, サンディエゴ,ピクルス ストリート 12465

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.サンプル中のサイトメガロウイルスを検出するための方法であって、 (a)サンプルを細胞と接触させる工程、ここで、該細胞は、サイトメガロウ イルスプロモーターに作動可能に連結されたレポーター遺伝子で安定に形質転換 されており、該プロモーターは、HSV−1存在下で、顕著なレポーター遺伝子 発現を可能にしない、および (b)サンプルの非存在下で予め決定したレベルに対して、該レポーター遺伝 子の発現レベルを決定し、それによって該サンプル中のサイトメガロウイルスを 検出する工程 を包含する、方法。 2.前記サイトメガロウイルスプロモーターが、主要即時プロモーター、polプ ロモーター、およびpp28プロモーターからなる群より選択される、請求項1に記 載の方法。 3.前記レポーター遺伝子が、呈色アッセイ、蛍光アッセイ、および/または発 光アッセイにより検出され得る酵素をコードする、請求項1に記載の方法。 4.前記レポーター遺伝子が、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラー ゼ、βガラクトシダーゼ、アルカリホスファターゼ、およびヒト成長因子からな る群より選択されるレポータータンパク質をコードする、請求項1に記載の方法 。 5.前記レポーター遺伝子がルシフェラーゼをコードする、請求項1に記載の方 法。 6.前記細胞が、ヒトグリア細胞、不死化ヒト線維芽細胞、ヒト胚性肺線維芽細 胞、ヒト単球/マクロファージ細胞、およびヒト内皮細胞からなる群より選択さ れる、請求項1に記載の方法。 7.前記サンプルが、患者から単離された生物学的サンプルである、請求項1に 記載の方法。 8.サイトメガロウイルス遺伝子発現のモジュレーターについてスクリーニング する方法であって、 (a)候補モジュレーターを細胞と接触させる工程、ここで、該細胞は、サイ トメガロウイルスプロモーターに作動可能に連結されたレポーター遺伝子で安定 形質転換されており、該プロモーターは、HSV−1存在下で、顕著なレポータ ー遺伝子発現を可能にしない、および (b)モジュレーターの非存在下で予め決定した発現レベルに対して、該レポ ーター遺伝子の発現レベルを決定し、このことからサイトメガロウイルス遺伝子 発現を阻害もしくは誘導する該候補モジュレーターの能力を評価する工程 を包含する、方法。 9.前記サイトメガロウイルスプロモーターが、主要即時プロモーター、polプ ロモーター、およびpp28プロモーターからなる群より選択される、請求項8に記 載の方法。 10.前記レポーター遺伝子が、呈色アッセイ、蛍光アッセイ、および/または 発光アッセイにより検出され得る酵素をコードする、請求項8に記載の方法。 11.前記レポーター遺伝子が、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラ ーゼ、βガラクトシダーゼ、アルカリホスファターゼ、およびヒト成長因子から なる群より選択されるレポータータンパク質をコードする、請求項8に記載の方 法。 12.前記レポーター遺伝子がルシフェラーゼをコードする、請求項8に記載の 方法。 13.前記細胞が、ヒトグリア細胞、不死化ヒト線維芽細胞、ヒト胚性肺線維芽 細胞、ヒト単球/マクロファージ細胞、およびヒト内皮細胞からなる群より選択 される、請求項8に記載の方法。 14.サンプル中のサイトメガロウイルスを検出するためのキットであって、 (a)細胞株、ここで、該細胞株は、サイトメガロウイルスプロモーターに作 動可能に連結されたレポーター遺伝子で安定に形質転換されており、該プロモー ターは、HSV−1存在下で、顕著なレポーター遺伝子発現を可能にしない、お よび (b)該レポーター遺伝子の発現を検出するための一定量の試薬 を含む、キット。 15.前記サイトメガロウイルスプロモーターが、主要即時プロモーター、pol プロモーター、およびpp28プロモーターからなる群より選択される、請求項14 に記載のキット。 16.前記レポーター遺伝子が、呈色アッセイ、蛍光アッセイ、および/または 発光アッセイにより検出され得る酵素をコードする、請求項14に記載のキット 。 17.前記レポーター遺伝子が、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラ ーゼ、βガラクトシダーゼ、アルカリホスファターゼ、およびヒト成長因子から なる群より選択されるレポータータンパク質をコードする、請求項14に記載の キット。 18.前記レポーター遺伝子がルシフェラーゼをコードする、請求項14に記載 のキット。 19.前記細胞株が、ヒトグリア細胞、不死化ヒト線維芽細胞、ヒト胚性肺線維 芽細胞、ヒト単球/マクロファージ細胞、およびヒト内皮細胞からなる群より選 択される、請求項14に記載のキット。 20.CMV感染について治療の有効性をモニターするための方法であって、 (a)CMVに感染し、候補治療に曝された患者から得られたサンプルを、細 胞に接触させる工程、ここで、該細胞は、サイトメガロウイルスプロモーターに 作動可能に連結されたレポーター遺伝子で安定に形質転換されており、該プロモ ーターは、HSV−1存在下で、顕著なレポーター遺伝子発現を可能にしない; および (b)該患者から得られた第2のサンプルと接触させた細胞について予め決定 した発現レベルに対して、該レポーター遺伝子の発現レベルを決定し、このこと から該候補治療の有効性をモニターする工程、ここで、該第2のサンプルは該候 補治療の前に得られる を包含する、方法。 21.薬剤耐性CMVを検出するための方法であって、 (a)CMVに感染した患者から得られたサンプルを薬剤に曝す工程; (b)該サンプルを細胞に接触させる工程、ここで、該細胞は、サイトメガロ ウイルスプロモーターに作動可能に連結されたレポーター遺伝子で安定に形質転 換されており、該プロモーターは、HSV−1存在下で、顕著なレポーター遺伝 子発現を可能にしない;および (c)該患者から得られた第2のサンプルと接触させた細胞について予め決定 した発現レベルに対して、該レポーター遺伝子の発現レベルを決定し、このこと から薬剤耐性CMVを同定する工程、ここで、該第2のサンプルは該薬剤に曝さ れない を包含する、方法。
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