JP2000507870A - 産科医療器具装置および方法 - Google Patents

産科医療器具装置および方法

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Abstract

(57)【要約】 1個以上のプローブ(24)を母体に配備し、当該プローブと母体近傍における基準素子(10,20)との間に磁場のような非イオン性の場を送信することにより当該プローブの位置をモニターすることによって出産経過をモニターする。これらプローブの移動の大きさおよび方向は子宮収縮の大きさおよび方向を示す。さらに、胎児および子宮頚部に取り付ける付加的なプローブ(44,54)を備えることによって胎児の位置および子宮頚部の拡張度がモニターできる。

Description

【発明の詳細な説明】 産科医療器具装置および方法 発明の技術分野 本発明は哺乳類の出産をモニターするための器具および方法に関する。 背景技術 出産中は、通常、医療担当者は母親の子宮頚部の拡張度、子宮頚部および子宮 内の胎児の位置および母親の筋肉収縮の強度および回数をモニターする。このモ ニター処理の大部分は視覚による直接的観察と手による触診によって行なわれる 。このモニター処理を補助するための種々の器具が提案されている。米国特許第 5,438,996号に開示されるように、子宮頚部の拡張度をモニターするた めの子宮頚部計測器は直接的な機械的計測装置または超音波計測装置に基づいて 構成されている。超音波子宮頚部計測器の場合、小型の超音波送信装置が母親の 子宮頚部の開口部近傍に取り付けられ、小型の受信装置が子宮頚部の開口部の反 対側に取り付けられる。従って、これらの送信機および受信機の間における信号 の伝達時間がそれらの間の距離、すなわち、子宮頚部の拡張度を示す。上記米国 特許第5,438,996号に開示され、さらに、米国特許第3,768,45 9号により詳細に記載されているように、電磁子宮頚部計測装置は子宮頚部の一 端側に取り付けた電磁送信コイルとその他端側に取り付けた電磁受信コイルを使 用している。従って、これらのコイルの間の電磁的結合強度がその送信機および 受信機の間の距離、すなわち子宮頚部の拡張度を示す。 米国特許第3,913,563号に記載されるように、子宮収縮の強さがスト レインゲージを使用してモニターできる。柔軟なリードがベルトに保持されるフ レーム上に取り付けられる。ベルトはフレームを腹壁に当てて保持する。リード はフレーム内に延在して腹壁を収縮する。従って、収縮がリードの移動によって 引き起こされる。すなわち、その移動の度合いによって筋肉収縮の強さを知るこ とができる。米国特許第5,634,476号および同第5,218,972号 に記載されるように、腹部に保持される圧力計測装置によって収縮により生じる 圧力変化が測定できる。 他の出産中に用いるモニター装置は上記の処理中における胎児の状態をモニタ ーすることに用いられる。例えば、パルスモニター装置は、例えば、子宮頚部の 開口部を通して胎児の頭皮にパルスモニター装置を取り付ける等して、胎児に物 理的に取り付けることができる。 しかしながら、上記の改善に加えて、出産のモニター処理と人間以外の哺乳類 における同様の処理のモニターに更なる改善が望まれている。 発明の開示 本発明の一態様は人間または人間以外の哺乳類の母体からの胎児の出産をモニ ターするための装置を提供する。本発明のこの態様に従う装置は1個以上の母体 プローブと子宮近傍の母体に当該母体プローブを固定するための手段を備えてい る。例えば、上記母体プローブは母体の外側に配置される外部母体プローブを含 む。加えて、当該母体プローブは子宮頚部に取り付けられる子宮頚部プローブを 含む。 また、上記装置は1個以上の基準素子と当該素子を母体近傍に保持するための 手段を備えている。好ましくは、上記基準素子は子宮収縮により生じる移動から 実質的に隔離されている場所に配置される。例えば、1個以上の外部母体プロー ブは母親の腹部の外部に取り付けられるが、上記の1個以上の基準素子は、例え ば、脊椎骨の後ろまたは手足のような子宮収縮の影響から比較的隔離された母体 部分に固定される。また、1個以上の基準素子は母親を支持するベッド上または 当該ベッドに近い場所に動かせるフレーム上に取り付けることもできる。 上記装置はさらに上記プローブおよび基準素子を駆動して、電磁場または超音 波のような1個以上の非イオン性の場を送信して当該送信された場を検出するた めの送信手段を備えている。従って、基準素子および母体プローブを含む送受信 機の対から成る1個の要素により送信される各場が当該対の他の要素により検出 される。最も好ましくは、上記装置は検出した場の特性から1個以上の基準素子 に基づく各母体プローブの配置を決定するための計算手段をさらに備えている。 この開示に用いるように、用語「配置(disposition)」は位置または方向または これらの両方を意味する。最も好ましくは、1個以上の基準素子により確定され る基準座標空間内における各母体プローブの少なくとも位置を決定するように構 成されている。 好ましくは、上記計算手段は子宮収縮により生じる母体プローブの移動の大き さを決定し、当該母体プローブの移動の大きさを示す各母体プローブに対応する 収縮信号を供給するための手段を備えている。最も好ましくは、上記計算手段は 収縮により生じる各母体プローブの移動方向を決定するための手段を備えていて 、上記収縮信号が母体プローブの移動の大きさと共に当該プローブの移動方向を 示す。従って、最も好ましい実施形態においては、上記収縮信号は母体プローブ の移動のベクトルを示す。それゆえ、決定的情報が単一の母体プローブからの単 一の収縮信号によって得られるが、複数の母体プローブを用いることによって、 さらに詳しい情報を得ることができる。この場合、外部母体プローブを取りつけ るための手段が母体の離間する場所に当該プローブを取りつけるように構成され ているのが好ましい。例えば、上記取り付け手段が外部母体プローブを皮膚に固 定するための接着剤等の取り付け要素を含む場合、当該外部母体プローブを上記 離間する場所に手動操作で供給することができる。 上記計算手段は各プローブに対してその移動を示す別々の収縮信号を生じるよ うに構成されており、複数プローブからの収縮信号を組み合わせて子宮収縮の1 個以上のパラメータを示す複合信号を供給するように構成されていることが好ま しい。例えば、幾つかの母体プローブの移動の大きさのスカラー表現を合計する 等によって、収縮の大きさを表す複合信号が当該プローブの移動の大きさを組み 合わせることによって得られる。さらに、例えば、全体として収縮により生じる 移動の大きさおよび方向を表す複合収縮ベクトルを提供する個々の母体プローブ の移動ベクトルのベクトル合計を用いること等によって、幾つかの母体プローブ からの幾つかの収縮信号に含まれる大きさと方向を組み合わせることによってさ らに情報量の多い複合信号を得ることが可能になる。 個々のプローブからの個々の収縮信号または複合信号を用いることによって収 縮の大きさと方向の両方を検出する能力が相当に高められる。さらに、このこと によって、医者は、胎児を子宮頚部とは反対の横隔膜側に移動する逆方向の収縮 等の異常収縮を検出することが可能になる。このような異常収縮または他の異常 な状態が検出されると、医者は例えば帝王切開を開始すること等によってその出 産に介在することができる。逆に、異常状態の初期的な検出によって、医者は異 常な筋肉動作に初期的に介在できる。この結果、母親の不要な苦痛を最小にして 、冗長な異常筋肉動作により起こり得る損傷から胎児を救うことができる。さら に、このことによって、分娩室における長くて無用な滞在による費用が節約でき る。後に詳述するように、上記母体プローブは邪魔にならない程度に小さな装置 にすることが可能である。そのような各母体プローブは磁場、電磁場等の非イオ ン性の場を検出または送信するように構成された小型のトランスデューサを備え ている。これらのトランスデューサの構造および検出した場の特性を各プローブ の配置に変換するための上記計算手段における態様は、画像案内式手術方式、体 内マッピングおよび他の手法の場合における体内プローブの位置および方向の追 跡にこれまで利用されていたものと同じである。これらの用途に開発されたトラ ンスデューサおよび場の計測装置は数ミリ以下の直径程度の極めて小型にするこ とができ、数ミリ以下の精度で位置および方向の連続的モニターを行なうことが できる。このような能力は本発明の好ましい実施形態において必要とするものに 十分応えることができる。 計算可能な複合信号には、1個以上の母体プローブの他の1個以上のプローブ に対する移動の大きさおよび/または方向が含まれる。例えば、複数の外部母体 プローブが腹部外周の離間する位置にそれそれ備えられている場合に、当該母体 プローブの互いに向かい合う、例えば、腹部の中心に向く移動の大きさによって 、収縮移動の大きさを示す複合信号を提供することができる。また、複数の母体 プローブが複数の軸方向に離間する位置、すなわち、母体の頭からつま先の軸方 向に互いに離間する位置に配置されている場合、収縮信号間の位相差または時間 遅延によって、当該収縮の母体に沿う伝播態様についての情報を得ることができ る。さらに、上記手法の組み合わせもまた用いることができる。 子宮頚部の母体プローブは単独または外部母体プローブとの協働によって上述 のような収縮信号を提供する。さらに、複数の子宮頚部母体プローブが備えられ る場合、これらの子宮頚部母体プローブの位置をそれぞれ比較することによって 、当該子宮頚部母体プローブ間の距離が得られ、さらに、子宮頚部の拡張度が測 定できる。 上記装置はさらに胎児プローブと胎児に当該胎児プローブを固定するための手 段を備えている。また、上記送信手段は当該胎児プローブと1個以上の上記基準 素子を駆動して、胎児プローブと基準素子を含む少なくとも1個の付加的な送受 信装置の対から成る要素間に1個以上の付加的な場を送信するための手段を供え ている。さらに、上記計算手段は基準素子に対する胎児プローブの配置を決定す るための手段を備えている。従って、胎児の移動は基準素子に基づいて追跡する ことができる。この場合、基準素子に対する胎児プローブの移動が子宮頚部内の 胎児の移動を直接示す情報として使用される。また、基準素子に対する母体の移 動が基準素子に対する1個以上の母体プローブの移動を基準素子に対する1個以 上の胎児プローブの移動から差し引くことにより相殺されて、母体に対する胎児 の移動を表す情報が提供される。従って、上記装置の一変形例においては、胎児 プローブが母体プローブなしに使用される。 従って、本発明の他の態様は出産中の胎児の位置をモニターするための胎児プ ローブを提供し、当該胎児プローブは、1個以上の非イオン性の場を検出または 発信するように構成されたフィールドトランスデューサと当該フィールドトラン スデューサを胎児に固定するための手段から成る。好ましくは、フィールドトラ ンスデューサはプローブに対する少なくとも2個の異なる局所的方向における磁 場の成分を検出して各成分に対して別々のデータを供給するように構成された磁 気フィールドトランスデューサである。例えば、上記胎児フィールドトランスデ ューサは非平行なコイル軸または感知軸を有する2個以上のコイルまたは固体セ ンサーを備えている。さらに、上記胎児プローブは胎児心拍数モニタートランス デューサを備えている。また、上記フィールドトランスデューサを胎児に固定す るための手段は胎児心拍数モニターフィールドトランスデューサを胎児に固定す るように構成されていることが好ましい。従って、心拍数モニターおよび位置モ ニター機能を備える複合トランスデューサを心拍数トランスデューサ単独に比し て実質的に大きくすることなく一体構成できる。 本発明のさらに別の態様は人間または人間以外の哺乳類の母体からの胎児の出 産をモニターする方法を含む。本発明のこの態様に従う方法は、1個以上のプロ ーブを母体における子宮の近くに固定して、1個以上の基準素子を母体の近傍に 保持する工程を含む。さらに、本発明のこの態様に従う方法は、プローブを駆動 して1個以上の非イオン性の場を送信し、かつ、送信された場を検出する工程を 含む。ここでも、各場は基準素子と母体プローブを含む送受信装置の対から成る 1個の要素により送信されて、当該対から成る他の1個の要素により検出される 。本発明のこの態様に従う方法は、好ましくは、検出した場の特性から1個以上 の基準素子に基づく各母体プローブの配置を決定する工程を含む。上記の好まし い方法は、さらに、収縮による各母体プローブの移動の大きさまたは方向、最も 好ましくは、それらの両方を計算し、当該方向または大きさあるいはそれらの両 方を示す収縮信号を供給する工程を含む。この個々のプローブからの収縮信号は 組み合わされて上述の装置に基づく方法によって複合信号を供給することができ る。本発明のさらに別の実施形態においては、上記母体プローブは子宮頚部の開 口部または穴の対向する面に取り付けた2個以上の母体プローブを含む。すなわ ち、1個以上の基準素子に対するこれら母体プローブの各位置をモニターするこ とによって、母体プローブの相互間の位置が決定できる。このことによって、子 宮頚部の拡張の度合いが示される。上記の母体プローブは上述以外の収縮モニタ ー処理においても使用できる。 上記の方法および装置の変形例においては、母体プローブおよび基準素子が収 縮による移動の影響を受ける領域の母体に固定される。この場合、基準素子に対 する母体プローブの位置をモニターすることによって、収縮によるこれらプロー ブの相対的移動がモニターできる。例えば、当該プローブの相互間の移動情報が 収縮の大きさの指示情報として得られる。 本発明の上記およびその他の目的、特徴および利点が添付図面に基づく以下の 好ましい実施形態の詳細な説明によりさらに明らかとなる。 図面の簡単な説明 図1は本発明の一実施形態に従う装置の部分的断面図および部分的ブロック図 を含む図である。 図2は図1における2−2線に沿う概略的断面図である。 図3は図1および図2の装置において使用される構成要素の概略的斜視図であ る。 図4は図3に示す構成要素の一部の拡大斜視図である。 図5は本発明の別の実施形態に従う構成要素を示す図4に類似の図である。 図6は図1および図2に示す装置の部分を示す概略的部分断面図である。 図7および図8は図1および図2の装置の動作時に決定される幾つかのベクト ルを示す図である。 図9は図1および図2に示す装置の動作モードの一例におけるスクリーンの概 略図である。 図10は本発明のさらに別の実施形態による装置の概略図である。 発明を実施するための最良の態様 本発明の一実施形態に従う装置は患者の支持台12の下側に取り付けた第1の 組の基準素子10を備えている。各基準素子10はコイルと同心のコイル軸14 を画定する導体コイル11を含む。これらの素子は、例えば、本明細書に参考文 献として含まれる、国際特許公開第WO 97/32179号および同第97/ 29709号に開示されるようなアレイに配置してもよい。例えば、基準素子1 0は、母親が台12上に寝ている時に、母親の腹部の下方に中心が配置されるよ うな三角形の各頂点に配置することができる。 この装置は変形可能な支持部18により台12に取り付けられたフレーム16 を備えている。支持部18は所謂「グースネック(goose neck)」灯の支持部に一 般に使用される型式の変形可能なしわ付き管とすることができる。支持部18は フレーム16を台12上に寝る母親Mに所望に近接するように配置できて、当該 フレームを把持して移動するまで、あるいは、それを移動しない限り概ね一定の 位置に保持されるように構成されている。フレーム16用の他の適当な支持部と しては、移動可能なジョイントにより台12に接続され、かつ、適当なデテント またはブレーキにより保持されて支持台16を意図的に移動しない限り保持でき るような構成の互いに接続される複数のアームが含まれる。また、フレーム16 は台12に固定した支持部または台にクランプで固定した支持部に保持すること ができる。好ましくは、そのような固定機構は支持部を台から取り外して緊急の 場合に母親へのより良い処置ができるように場所を開けることができる取り外し 機構を備えている。さらに、別の組の基準素子20がフレーム16に取り付け られている。基準素子20は、基準素子10と同様に、コイル軸22を確定する 導体コイルを含む。なお、基準素子20はアレイ状に配置されているので、コイ ル軸22は同一線上にない。このようなフレーム16および基準素子20は例え ばその開示を本明細書に参考文献として含まれる共同出願の国際特許公開第WO 97/29683号に記載されている。 本発明の装置はさらに一組の外部母体プローブ24を備えている。図3に最良 に示すように、各外部母体プローブ24は自己接着性バンデージまたは布として 一般に使用されている軟質ビニール等のポリマー材のような柔軟で形態順応性の 材料から成るパッド26を含む。このパッドの上面28には多軸トランスデュー サ30が取り付けられている。さらに、このトランスデューサ30は支持部32 (図4)を備えており、この支持部は複数の非同一平面上の好ましくは相互に直 交する面34と当該支持部に取り付けた複数の別々の感知素子36を有する。こ れらの感知素子はホール(Hall)効果センサー、磁気抵抗センサー、磁気光セン サー、磁束ゲート磁気メーターのような特定方向の磁場成分を検出してその磁場 成分の強度を表す成分信号を生じるように構成されたセンサーとすることができ る。従って、感知素子36aは方向38aにおける場の成分強度表す成分信号を 生じるように構成されており、感知素子36bおよび36cは方向38bおよび 38cにおける場の成分強度を表す成分信号をそれぞれ生じるように構成されて いる。これらの方向38a,38bおよび38cは支持部32の基準座標空間内 にあり、プローブの基準座標空間に対して局所的方向となる。好ましくは、上記 感知素子は相互に交差する軸または互いに近接する軸に沿う磁場の成分を検出す るように構成されていて、検出された成分が単一点における若しくは単一点近傍 の磁場の成分を表す。なお、図4に示す特定構成においては、局所的方向または 感知方向が支持部の各面に対して直交しているが、これは単なる例示にすぎない 。すなわち、センサーの種類によっては感知方向が上記支持部の面に平行になる 場合がある。しかしながら、これらの感知方向が互いに直交しているのが望まし い。センサー30は例えば本明細書に参考文献として含まれる国際特許公開第W O 95/09562号に記載されるように形成できる。すなわち、上記国際 特許公開第WO 95/09562号によれば、感知素子は支持部の面に適合す るように変形可能なポリイミド誘電体のような柔軟性シート材上に取り付けるこ とができる。また、当該国際特許公開第WO 95/09562号に開示される ように、センサーはセンサー信号を増幅するための1個以上の増幅器を備えてい る。リード線40がパッド26と一体成形される細長いケーブル42に沿って延 出している。外部母体プローブ24は患者に可能な限りの落ち着きを与えると共 に、分娩室において使用中に起こる状態に耐えるように構成されている。例えば 、母体プローブ24は保護およびクッションのためのセンサー30を被覆するカ バーまたはカプセル(図示せず)を備えている。上記国際特許公開第WO 95 /09562号に記載されるように、この種のセンサーは数ミリ若しくは1ミリ 以下の大きさであるために小形カテーテルのような小形の体内プローブに組み込 むことができる。このような小さな寸法は望ましいが、外部母体プローブにおい てセンサーを使用する場合には必要ない。従って、センサーは数ミリないし1セ ンチ程度若しくはそれ以上の寸法であってもよい。これによって、体内で使用す るセンサーに比して、より大形で経済的かつ強力な感知素子を使うことができる 。 変形例において、トランスデューサ30’(図5)は非平行軸38a’,38 b’および38c’に巻き付けた一組のコイル36a’,36b’および36c ’を含む。最も好ましくは、軸38a’,38b’および38c’は互いに直交 しており、相互に交差している。各コイルはそれぞれのコイル軸に沿う磁場の成 分を検出するように構成されている。また、これらのコイルはフィールドトラン スミッターとして使用できる。さらに、各コイルは付属のコイル軸に沿う場を発 生する。 上記装置はさらに一対の子宮頚部母体プローブ34を備えている。さらに、各 子宮頚部母体プローブはトランスデューサ46を備えており、このトランスデュ ーサは小形ハウジング48内に取りつけた図4および図5に基づいて説明したト ランスデューサと同一とすることができる。各ハウジング48には組織アンカー 50が備えられており、このアンカーはあご状、フック、把持器またはネジ状の ハウジング48を固定するように構成された装置の形態であって、付属のトラン スデューサ46を子宮頚部Cの近くの母体子宮組織に固定することができる。さ らに、母体子宮頚部プローブを固定できるアンカー装置の他の適当な形態も全て 使用可能である。例えば、他の弾性部材やクリップを母体子宮頚部プローブの組 織への保持に適用することもできる。また、ハウジングは縫合用の穴を備えてい て組織に縫合できるようにしてもよい。さらに、母体子宮頚部はケーブル52を 供えている。最も好ましくは、母体子宮頚部プローブおよびケーブルは可能な限 り小形である。 上記装置はさらに胎児プローブ54を備えている。この胎児プローブは胎児の 状態をモニターできる1個以上のトランスデューサ58を出産中に胎児Fの頭皮 に固定するように構成されたクリップのような固定装置56を備えている。この 胎児状態モニタートランスデューサはパルス酸素濃度測定に使用する電極または 発光および光検出装置のような胎児の心拍数をモニターするための従来素子を含 む。この胎児モニター装置の構成は当業界において知られており、出産時に胎児 に固定されるプローブによる胎児モニターに有用なトランスデューサと固定装置 の適当な組み合わせは全て上記胎児プローブ54の部品として採用できる。この 胎児プローブはさらに上述のフィールドトランスデューサに類似の磁気フィール ドトランスデューサ60を備えている。当該磁気フィールドトランスデューサ6 0は固定装置56に接続されて、上記胎児状態モニタートランスデューサ58が 胎児に固定されている時に、この磁気フィールドトランスデューサもまた胎児に 固定できる。さらに、ケーブル62が磁気フィールドトランスデューサから延出 して備えられている。このケーブルもまた胎児状態モニタートランスデューサ5 8から信号を伝達する。 上記基準素子10および20のコイル、母体プローブ24および44に組み込 まれたトランスデューサおよび胎児プローブ54における磁気フィールドトラン スデューサは全てフィールド送受信装置60に接続している。このフィールド送 受信装置は磁気フィールドトランスデューサにより供給される種々の成分信号を デジタル値に変換するように構成されている。従って、当該フィールド送受信装 置はアナログ/デジタル変換機、アナログまたはデジタル帯域フィルターおよび 多重信号装置のような素子を含む。このフィールド送受信装置60はまたデジタ ル情報を受け取ってそのデジタル情報を基準素子10または20のコイルの駆動 可能な電気信号に変換するためのデジタル/アナログ変換機や出力増幅器を備え ている。このフィールド送受信装置はデジタルコンピュータ62に連結されてお り、当該コンピュータは従来の陰極線管64のような表示装置に連結している。 このフィールド送受信装置とコンピュータとの間の連結により、各トランスデュ ーサの感知素子からの成分信号のデジタル値がコンピュータに渡され、基準素子 コイルにより供給される場のデジタル値が当該コンピュータからフィールド送受 信装置に渡されるような従来のデータ交換が行なわれる。 動作時において、母親Mは台12上においてまさに出産しようとしている。従 って、母親の骨盤の場所は台の下方の基準素子10の近くにある。外部母体プロ ーブ24は母親の腹部の周りにそれぞれ離間して固定されている。例えば、幾つ かのプローブ24は母親の腹壁上に配置されているが、1個以上の他の外部母体 プローブ24aは母親の背中等の他の場所に配置されて筋肉収縮により生じる局 所的移動からほぼ隔絶している。この隔絶した外部母体プローブ24aは以下に 主外部母体プローブと称する。一方、子宮頚部プローブ44は子宮に固定される ように構成されていて、図6に示すように子宮頚部に取り付けられる。母親の羊 膜嚢が破れて、彼女の子宮頚部が胎児の通過を十分可能にする程度に拡張すると 、胎児プローブ54が図6に示されるように胎児の頭皮に固定される。 コンピュータ62はフィールド送受信装置に命令して基準素子10のコイルを 駆動し、プローブ24,44および54の各々におけるトランスデューサから信 号を受け取るようにする。コイル10から発する場は空間を介してプローブのセ ンサー上に伝達される。その後、各センサーは特定の場所における種々の場の成 分を表す信号を供給する。コンピュータ62はこれらの信号を受け取って、新し い信号を受け取る度に、基準素子10の基準座標空間における各プローブの位置 を決定する。なお、送信素子を駆動して駆動した素子から受け取った場に基づい て受信素子の位置を導き出すためのアルゴリズムは磁気的位置決めの技術分野に おいて周知である。使用できるアルゴリズムとしては、本明細書において参考文 献として含まれる、上述の国際特許公開第WO 95/09562号、国際特許 公開第WO 94/04938号および米国特許第5,391,199号に開示 されるものが含まれる。上記および他の文献に開示されるように、コイルにより 送信される場は直流(安定状態)の場または概ね減衰することなく組織中を伝達 できる種々の周波数の交流の場になる。また、上記種々のコイルの動作は既知の 時間多重または周波数多重の方式で行なえる。従って、特定の配置検出アルゴリ ズムの選択および特定のコイル駆動シーケンスの選択は本発明の構成要件ではな く、種々のセンサーに対応する正確な配置が再現できる適当なアルゴリズムであ れば何でも使用可能である。 システムが外部母体プローブと胎児プローブの場所をモニターし続けている間 に、母親は筋肉の収縮を行なう。この収縮によって、外部母体トランスデューサ 24は基準素子10に対して移動する。そこで、当該システムは基準素子10の 基準座標空間における各外部母体プローブ24の位置を継続的に追跡する。すな わち、このシステムは主外部母体プローブ24aの位置を継続的に差し引いて当 該プローブ24aの基準座標空間における各プローブ24の位置を与える。上述 のように、トランスデューサ24aは母体の収縮からほぼ隔絶された母体上の一 定の場所に取り付けられている。従って、上記の減算処理はプローブ24の位置 を母体に連結する基準座標空間内に置き換えることであり、台12上の母体の移 動による影響を消去する。さらに、コンピュータは外部母体トランスデューサ2 4の相対移動を検出することによって収縮を検出する。例えば、一定の大きさを 超えるトランスデューサ24aに対する任意の単一のトランスデューサ24の移 動は収縮としてみなされる。また、上記システムは、収縮に通常伴う最短の時間 よりも短い存続時間の移動または収縮に通常伴う最長時間よりも長い移動または その両方を無視する。加えて、当該システムは個々のトランスデューサ24の移 動が全てのトランスデューサまたは一定最小数のトランスデューサのそれぞれ特 定時間内に生じる移動に伴うものでない限りその移動を無視する。 図7に示すように、システムは、収縮の開始時から収縮時に到達する最大の移 動点までのトランスデューサの移動を表す各トランスデューサ24の移動ベクト ル70を計算する。このシステムは、例えば、表示装置64上の各移動ベクトル 70’を示す移動ベクトルとして表示装置64を介して医者に情報提供できる。 図を簡単にするために、別々のベクトル表示70’の1個のみを示している。実 際は、上記外部母体プローブに伴う全てのベクトルは同時または連続的に表現で きる。さらに、それぞれのベクトルは母体の基準座標空間に簡便に適用できる別 の基準座標空間において表示される。例えば、母親の画像72が表示装置64上 に表示できる。また、表示における方向指示を補助するために、主外部トランス デューサ24aは、トランスデューサを母体に適用する場合に、その母体の長手 軸に対して視覚的に方向付けできる外部標識手段をそのハウジング(図示せず) に備えることができる。この主プローブ24a内に配置するトランスデューサは 上記外部標識手段に対して既知の方向、すなわち、母体の長手軸に対して既知の 方向に配置されている。それゆえ、システムは母体の長手軸に対する各移動ベク トルの方向を計算できる。 本システムは主母体プローブ24aに対する全ての外部母体プローブ24の移 動のベクトル和を表す複合移動ベクトル74を計算する。この複合ベクトルもま た表示装置64上に画像74’として表示できる。さらに、ベクトルパラメータ の数字的表現も表示できる。加えて、本システムは母体の長手軸を横切るプロー ブ24の移動成分76のみのベクトル和80を計算できる。このベクトルの表現 もまた表示装置64上に表示できる。このベクトルは、例えば、通常収縮に含ま れる筋肉の一部分のみが関与する変則的収縮を検出するために使用できる。さら に、上述の種々のベクトルの大きさまたは方向あるいはそれらの両方のスカラー 表現82もまた表示できる。 このシステムは基準素子10から成る基準座標空間内の子宮頚部母体プローブ 44および胎児プローブ54の位置を追跡し続ける。ここでも、本システムは各 プローブの位置情報を主母体プローブ24aの基準座標空間すなわち母体に連結 する基準座標空間に変換する。図9に示すように、本システムは子宮頚部プロー ブおよび胎児プローブの位置を一緒に表示することが好ましく、これによって、 相対的な位置が医療関係者によって容易に観察できる。さらに、表示装置64上 の画像44’により示される子宮頚部44の相互間の距離Dが子宮頚部の拡張の 度合いを示す。子宮頚部に対する画像54’で示される胎児プローブ54の位置 は子宮頚部に対する胎児の位置を直接示し、これによって、出産の進行が示され る。また、本システムは子宮頚部プローブと胎児プローブの移動ベクトルを計算 する。従って、表示装置上のベクトル表示54”により示される胎児プローブ5 4の移動ベクトルは収縮により生じる胎児の動きを直接示す。子宮頚部プローブ の移動ベクトルは収縮動の複合的方向を計算する場合に外部プローブ24の移動 ベクトルに加えて、またはその代わりに用いられる。また、収縮により生じる子 宮頚部プローブの移動ベクトルはスクリーン64上に直接表示される。 従って、本システムにより医療関係者に与えられる情報の全てが出産経過の改 善されたモニターを可能にする。例えば、異常収縮または収縮の大きさの増減が 容易に検出できる。さらに改善するために、コンピュータシステムは、例えば、 異常状態を指示する複合的収縮における変化の特定パタンの認識等の、パタン認 識能力を提供するように構成できる。これらの変化のパタンは出産の観察および 正常および異常収縮に伴う変化のパタンの観察を経験する医者によって直接入力 できる。また、本システムはそのようなパタンを認識するための「神経網」のよ うな人口知能機能を備えることも可能である。本システムは、多数の出産例にお いて記録された変化のパタンと、例えば、正常出産、基準からずれた胎児位置、 逆行収縮等の異常収縮のような、出産時において診断された状態とから成る一連 の指導データにより、神経ネットワークをプログラムする従来法において教育す ることができる。 なお、上記システムはプローブの一部を除去することにより変形できる。例え ば、主母体プローブ24aを省略することができ、システムは位置および移動ベ クトルを基準素子10の基準座標空間において直接計算することもできる。一般 に、母親は台12上に残るため、彼女全体のまれな移動と共に、医者は母体の移 動により生じる擬似的な収縮ベクトルを簡単に無視することができる。また、本 システムは、信号が種々のプローブの全ての移動間の剛体相関に近い移動を示す という事実に基づいて、また、母体移動を示す信号のタイミングに基づいてその ような移動を示すトランスデューサ24,44および54からの信号を排除でき る。さらに、他のプローブの多くを省略できる。最少の場合において、1個のみ の外部母体プローブと1個以上の基準素子から有用な情報が得られる。複数の基 準素子10が不可欠とな限らない。当該磁気的位置決めの技術分野において周知 のように、幾つかの相互に非平行な軸に沿って発信できるように構成されたコイ ルを備える単一の多軸基準素子が複数の基準素子の代わりに使用できる。また、 1個のみの胎児プローブ54と1個以上の基準素子により有用な情報を得ること ができる。また、単一の母体子宮頚部プローブ44を移動ベクトル情報を供給す るために使用できる。しかしながら、拡張情報を供給するために一対の母体子宮 頚部プローブを使用することが好ましい。 上述の方法においては、基準素子10が台12に固定され、基準素子はフレー ム16上に移動可能に取り付けられている。しかしながら、基準素子20を基準 素子10と全く同様に使用することもできる。従って、本システムは台に固定し た基準素子10と別の組の可動フレームに固定した基準素子20を備えているよ うに示したが、これらの組の1個のみを備えていてもよい。基準素子20の基準 座標空間内における各プローブの位置を決定して、これらの位置を当該基準素子 20の基準座標空間内の主プローブの位置および方向に基づいて当該主母体プロ ーブの基準座標空間の位置に変換することによって、別々のプローブ24,44 および54の移動が決定できる。また、その位置情報は基準素子20の基準座標 空間内に残すことができる。種々のベクトルが基準素子20の基準座標空間のよ うな任意の基準座標空間内に表示されても、医療関係者はフレーム16の方向を 観察することができ、それゆえ、基準素子20の基準座標空間を母体に対する別 の基準座標空間内に知覚的に転写できる。また、基準素子20の方向は台12ま たは母体上の一定位置に対するフレーム16の方向を機械的または電子機械的ま たは光学的に検出する測角装置により決定できる。さらに別の実施形態において は、別の付加的な基準素子(図示せず)を台12上に取り付けて、当該台に対す る基準素子20の位置および方向を基準素子20によりその付加的な基準素子に 、またはそれから送信される場を検出することによって検出できる。この場合も 、システムは各プローブの配置を台の基準座標空間内の配置に変換できる。 本発明のさらに別の実施形態においては、1個以上の基準素子104を母体に 直接取り付けることができる。例えば、コイルのアレイまたは他の基準素子トラ ンスデューサ104を担持する基準組立体102aを例えば母親の背中のような 収縮から概ね隔絶した母体の位置において母親Mに固定できる。外部母体プロー ブ124、胎児プローブ154および子宮頚部プローブ144の位置は上述と同 様に組立体102a上のトランスデューサ104により画定される基準座標空間 内において検出できる。この場合、基準素子が母体に直接取り付けられているの で、母体移動のための補正が全く必要なくなる。 また、基準素子が一組の複数の基準組立体102を備えることもできる。各基 準組立体は複数のトランスデューサ104とさらに別のトランスデューサ106 を備えている。この場合、場は各基準組立体102の別のトランスデューサ10 6と他の基準組立体のトランスデューサ104との間で送信される。本明細書に 参考文献として含まれる共同出願の国際特許公開第WO 97/29685号に 詳述されるように、本システムにおいては、トランスデューサ106により送信 され他の組立体のトランスデューサ104により受信される、または、この逆の 場の特性から他の基準組立体に対する各基準組立体の位置および方向が計算でき る。この情報は位置情報の供給に直接使用でき、この位置情報は基準組立体が相 互に移動する度に継続的に更新される。従って、基準組立体102は外部母体ト ランスデューサの一部または全ての役割を果たす。加えて、基準組立体102の 位置および方向が相互について既知である場合、種々の基準組立体106は付加 的なプローブ124,144および154に、または、それらから場を送受信す るように駆動される。従って、当該基準組立体により画定される基準座標空間に おけるこれらの付加的なトランスデューサの位置および方向はそれぞれ既知とな る。このような配置構成において、基準素子の一部が収縮により生じる移動の影 響を受けやすい。 図10のシステムにより得られる情報は上述したような方法と概ね同様に表示 できる。例えば、収縮ベクトルは基準組立体102aに基づく基準組立体102 bおよび102cの移動と同基準素子102aに基づく外部トランスデューサ1 24の移動を併せた複合体として形成できる。また、収縮ベクトルは全てのトラ ンスデューサ組立体により画定される複合基準座標空間内におけるトランスデュ ーサ124の移動方向により計算できる。 上述のシステムにおいて、磁場は基準素子に付随するトランスデューサから設 定されて、プローブに付随するトランスデューサにより受信される。しかしなが ら、逆の配置構成も採用できる。従って、プローブに付随するトランスデューサ が場を送信可能である場合、基準素子に付随するトランスデューサが受信用トラ ンスデューサとして作用するのが好ましい。種々のトランスデューサにおいて必 要とされる感度の方向の数は位置および/または方向を検出するために使用する アルゴリズムに部分的に依存する。例えば、互いに同一線上にない任意の既知の 配置における軸を有する独立配置された3個のコイルが基準素子のアレイを構成 して3個の平行でない方向に感度を示す任意のトランスデューサと共に使用され る。また、プローブ上のトランスデューサが単一方向のみに感度を示す場合に、 それぞれ3個の直交方向において感度を示す3個の基準素子トランスデューサの アレイが採用できる。プローブ、トランスデューサおよび基準素子トランスデュ ーサにおける感度を示す軸の数の種々の組み合わせが既知の態様で使用できる。 なお、母体および胎児に種々のプローブを固定するための特定の機械的装置は 単に例示的なものに過ぎない。例えば、弾性ベルト等の母親の身の周りに着ける 物品によって外部母体プローブを母体に固定できる。また、外部母体プローブが 母親の皮膚に固定するためのクリップまたは縫合穴を備えていてもよい。 上述の記載は人間の母体についてのシステムを例示している。しかしながら、 同システムは他の哺乳類の母体からの出産のモニターに使用できる。1個以上の 基準素子が母体に取り付けられている場合、母親は歩き回ることが可能であり、 システムは母親がベッド等の支持台に対する固定の位置にいなくても動作できる 。例えば、動物の母親に上述のプローブおよび基準素子を備え付けることができ 、それらの素子からの信号が遠隔計測によって中継される。この結果、母体から の遠隔操作による母体のモニターが可能になる。同様に、本システムは人間の母 親の出産経過を遠隔モニターできる遠隔計測に適用できる。 上述の特徴の上記および他の変形および組み合わせが本発明から逸脱すること なく利用可能であり、上記の好ましい実施形態の説明は例示的なものであり、以 下の請求の範囲に規定する本発明の範囲を画するものではない。 産業上の利用分野 本発明は医療およびこれに関連する諸手法において使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)1個以上の母体プローブと、 (b)前記1個以上の母体プローブを母体の子宮の近くに固定するための手段 と、 (c)1個以上の基準素子と当該基準素子を母体の近くに保持する手段と、 (d)前記プローブおよび基準素子を駆動して1個以上の非イオン性の場を送 信しかつその送信された場を受信させて、各場が1個の基準素子と1個の母体プ ローブを含む送受信装置の対から成る1個の要素により送信されて当該対から成 る他の要素により検出されるようにするための送信手段と、 (e)前記検出された場の特性から前記1個以上の基準素子に基づく各母体プ ローブの配置を決定するための計算手段とから成る哺乳類の母親からの胎児の出 産をモニターするための装置。 2.前記基準素子を母体の近くに保持するための手段が少なくとも1個の基準 素子を子宮収縮により生じる移動から概ね隔絶して保持するように構成されてい る請求項1に記載の装置。 3.前記計算手段が子宮収縮により生じる前記少なくとも1個の母体プローブ の移動の大きさを決定し、当該母体プローブの移動の大きさを表現する前記各母 体プローブに対応する収縮信号を供給するための手段を備えている請求項1に記 載の装置。 4.前記計算手段が子宮収縮により生じる前記少なくとも1個の母体プローブ の移動の方向を決定し、当該母体プローブの移動の方向を表現する前記各母体プ ローブに対応する収縮信号を供給するための手段を備えている請求項1に記載の 装置。 5.前記計算手段が子宮収縮により生じる前記少なくとも1個の母体プローブ の移動の大きさと各母体プローブに対応する前記収縮信号を決定して、当該収縮 信号が前記母体プローブの移動の大きさと方向を表現するようにする手段を備え ている請求項4に記載の装置。 6.前記少なくとも1個の母体プローブが複数のプローブを含み、前記取り付 け手段が当該複数のプローブを母体上の離間する位置に取り付けるための手段を 含み、前記計算手段が前記各プローブに対応する別々の収縮信号を供給するため の手段を備えている請求項3または請求項4または請求項5に記載の装置。 7.前記計算手段が前記複数のトランスデューサからの収縮信号を組み合わせ て子宮収縮の1個以上のパラメータを表現する複合信号を供給するための手段を 備えている請求項6に記載の装置。 8.前記複合信号が収縮の大きさと収縮の移動の全体的方向を表現するデータ を含む請求項7に記載の装置。 9.前記取り付け手段が母体の腹壁上に前記母体プローブの少なくとも一部を 取りつけるための手段を含む請求項1に記載の装置。 10.前記基準素子を保持するための手段が前記1個以上の基準素子を子宮収 縮から隔絶した場所の母体に取りつけるための手段を含む請求項1に記載の装置 。 11.前記保持手段が前記1個以上の基準素子を母親の支持台に対して少なく とも一時的に固定した位置に保持するための手段を含む請求項1に記載の装置。 12.前記保持手段が前記トランスデューサを保持するフレームと当該フレー ムを支持台に対して少なくとも一時的に固定した位置に保持する支持体を含む請 求項11に記載の装置。 13.前記支持体が調節可能であって、支持台に対する前記フレームの配置が 任意に変更可能である請求項12に記載の装置。 14.前記取り付け手段が前記基準素子を支持台に固定するための手段を含む 請求項11に記載の装置。 15.さらに、胎児プローブと当該胎児プローブを胎児に固定するための手段 から成り、前記送信手段が当該胎児プローブおよび前記1個以上の基準素子を駆 動して当該胎児プローブと1個の基準トランスデューサを含む少なくとも1個の 送受信装置の対から成る要素間に1個以上の付加的な場を送信させるための手段 を含み、前記計算手段が前記少なくとも1個の基準トランスデューサに対する前 記胎児プローブの配置を決定するための手段を含む請求項1に記載の装置。 16.前記少なくとも1個の母体プローブが1個以上の子宮頚部母体プローブ を含み、前記固定手段が当該子宮頚部母体プローブを母親の子宮頚部に取りつけ るための手段を含む請求項1に記載の装置。 17.前記1個以上の子宮頚部母体プローブが2個以上の子宮頚部母体プロー ブを含み、前記計算手段が当該子宮頚部母体プローブ間の距離を計算するための 手段を含む請求項16に記載の装置。 18.(a)1個以上の母体プローブを母体の子宮の近くに固定する工程と、 (b)1個以上の基準素子を母体の近くに保持する工程と、 (c)前記プローブおよび基準素子を駆動して1個以上の非イオン性の場を送 信しかつ送信した場を検出させて、各場が1個の基準素子と1個の母体プローブ を含む送受信装置の対から成る1個の要素により送信されて当該対から成る他の 要素により検出されるようにする工程と、 (d)前記検出された場の特性から前記1個以上の基準素子に基づく各母体プ ローブの配置を決定する工程とから成る哨乳類の母親からの胎児の出産をモニタ ーするための方法。 19.前記少なくとも1個の基準素子が子宮収縮により生じる移動から概ね隔 絶して保持される請求項18に記載の方法。 20.さらに、子宮収縮により生じる前記少なくとも1個の母体プローブの移 動の大きさを計算して、当該母体プローブの移動の大きさを表現する前記各母体 プローブに対応する収縮信号を供給する工程を含む請求項18に記載の方法。 21.さらに、子宮収縮により生じる前記少なくとも1個の母体プローブの移 動の方向を計算して、当該母体プローブの移動の方向を表現する前記各母体プロ ーブに対応する収縮信号を供給する工程を含む請求項18に記載の方法。 22.前記計算工程が子宮収縮により生じる前記少なくとも1個の母体プロー ブの移動の大きさを計算する工程を含み、前記各母体プローブに対応する収縮信 号を供給する工程が当該収縮信号により各母体プローブの移動の大きさと方向を 表現するように行なわれる請求項21に記載の方法。 23.前記1個以上の母体プローブを取りつける工程が複数のプローブを母体 上の離間する位置に取り付ける工程を含み、前記計算工程が前記各プローブに対 応する別々の収縮信号を供給するように行なわれる請求項20または請求項21 または請求項22に記載の方法。 24.さらに、前記複数のトランスデューサからの収縮信号を組み合わせて子 宮収縮の1個以上のパラメータを表現する複合信号を供給する工程から成る請求 項23に記載の方法。 25.前記複合信号が収縮の大きさを表現するデータを含む請求項24に記載 の方法。 26.前記複合信号が収縮の全体としての移動方向を表現するデータを含む請 求項24に記載の方法。 27.前記複数の母体プローブが複数の子宮頚部母体プローブを含み、さらに 、子宮頚部の拡張度の計測値として当該子宮頚部母体プローブ間の距離を計算す る工程から成る請求項23に記載の方法。 28.(a)1個以上の胎児プローブと、 (b)前記胎児プローブを胎児の体に固定するための手段と、 (c)1個以上の基準素子と当該基準素子を母体の近くに保持する手段と、 (d)前記プローブを駆動して1個以上の非イオン性の場を送信しかつその送 信された場を受信させて、各場が1個の基準素子と1個の母体プローブを含む送 受信装置の対から成る1個の要素により送信されて当該対から成る他の要素によ り検出されるようにするための送信手段と、 (e)前記検出された場の特性から前記1個以上の基準素子に基づく各胎児プ ローブの配置を決定するための計算手段とから成る哨乳類の母親からの胎児の出 産をモニターするための装置。 29.前記基準素子を母体の近くに保持する手段が当該基準素子を母体に固定 するための手段を含む請求項28に記載の装置。 30.さらに、1個以上の母体プローブと当該1個以上の母体プローブを母体 に固定するための手段から成り、前記送信手段が当該母体プローブと前記1個以 上の基準素子を駆動して1個以上の前記母体プローブと1個以上の前記基準トラ ンスデューサを含む付加的な送受信装置の対の少なくとも1個から成る要素間に 1個以上の付加的な場を送信させるための手段を含み、前記計算手段が前記少な くとも1個の基準トランスデューサに対する前記母体プローブの配置を決定して 当該基準素子に対する胎児プローブと母体プローブの位置に基づいて母体に対す る胎児の位置を決定するための手段を含む請求項28に記載の装置。 31.(a)1個以上の胎児プローブを胎児の体に固定する工程と、 (b)1個以上の基準素子を母体の近くに保持する工程と、 (c)前記プローブを駆動して1個以上の非イオン性の場を送信しかつ送信し た場を検出させて、各場が1個の基準素子と1個の胎児プローブを含む送受信装 置の対から成る1個の要素により送信されて当該対から成る他の要素により検出 されるようにする工程と、 (d)前記検出された場の特性から前記1個以上の基準素子に基づく各胎児プ ローブの配置を決定する工程とから成る噛乳類の母親からの胎児の出産をモニタ ーするための方法。 32.非イオン性の場を検出または発信するように構成されたフィールドトラ ンスデューサと当該フィールドトランスデューサを胎児に固定するための手段と から成る出産時において胎児の位置をモニターするための胎児プローブ。 33.前記フィールドトランスデューサが磁気フィールドトランスデューサで あり、当該磁気フィールドトランスデューサがプローブに対する少なくとも2個 の異なる局所的方向における場の成分を検出して各場の成分に対して別々のデー タを供給するように構成されている請求項32に記載のプローブ。 34.前記フィールドトランスデューサが平行でないコイル軸をそれぞれ有す る少なくとも2個のコイルを含む請求項32に記載のプローブ。 35.さらに、胎児心拍数モニター用トランスデューサから成り、前記フィー ルドトランスデューサを胎児に固定する手段が当該胎児心拍数モニター用トラン スデューサを胎児に固定するようにも動作する請求項32に記載のプローブ。
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